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JP2009091070A - カール検出装置 - Google Patents

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JP2009091070A
JP2009091070A JP2007261355A JP2007261355A JP2009091070A JP 2009091070 A JP2009091070 A JP 2009091070A JP 2007261355 A JP2007261355 A JP 2007261355A JP 2007261355 A JP2007261355 A JP 2007261355A JP 2009091070 A JP2009091070 A JP 2009091070A
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JP2007261355A
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Hiroshi Onda
浩 恩田
Koji Furuta
幸司 古田
Michihiro Hotta
道広 堀田
Natsumi Kubota
奈津美 窪田
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Ricoh Elemex Corp
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Ricoh Elemex Corp
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Abstract

【課題】部品点数が少なく簡易な構成で、用紙のカールを確実に検出することができるカール検出装置を提供すること。
【解決手段】本発明のカール処理装置は、用紙搬送手段32a,32bによって搬送される用紙50の一方側の表面に略平行に光を照射する投光手段2と、用紙の搬送路を挟んで投光手段2と対向して配置され、投光手段2からの照射光7を、用紙の他方側の表面に略平行に反射させる反射部材4a,4bと、用紙の搬送路を挟んで反射部材4a,4bと対向して配置され、反射部材4a,4bからの反射光8を受光する反射光受光手段3aと、反射光受光手段3aの検出結果に基づいて、用紙のカールの有無を検知する制御手段35とを備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、外部装置から排出された用紙の湾曲状態を検出するカール検出装置に関するものである。
複写機やプリンタ、あるいはファクシミリ装置などの画像形成装置においては、潜像担持体である感光体表面に担持されたトナー像などの静電潜像が用紙に転写され、その後、用紙は定着装置により加熱定着されて排出される。この定着装置を用紙が通過する場合に、定着に伴う熱や圧力などによって用紙が湾曲し、いわゆるカールが発生することがある。
このように用紙がカールすることにより、用紙の先端部が折れる等の搬送不良が生じる場合がある。例えば、画像が定着された用紙を、所定の後処理を行う用紙後処理装置に搬送した場合、その搬送路で引っ掛かり、ジャムが発生する原因となる場合がある。また、用紙後処理装置において、用紙を所定部数に揃えるソータ処理、用紙束を綴じるステイプル処理、用紙に孔をあけるパンチ処理を行う場合、揃え不良やステイプラ不良、パンチ不良などが発生する原因となる場合がある。そこで、従来、カールした用紙にストレスを加えてカールを矯正する様々なカール矯正装置が提案されている。このような装置では、例えば非接触型の光センサを用いて用紙のカールの検出を行い、その検出結果に応じたカール矯正を行うようにしている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002−326754号公報 特開平05−116841号公報
ところで、用紙におけるカールの状態は、表面を内側に湾曲したフェイスカール、裏面を内側に湾曲したバックカール等、用紙によって異なるものであるから、光センサを用いて用紙のカールの検出を行う場合、どこでカールを測定するか、センサの位置決めが難しい。カールを確実に検出するために、光センサを用紙によって移動可能に配設する方法もある。しかし、この方法は光センサを移動させる機構と位置制御が必要になり、大掛かりなものとなってしまう。また、光センサを複数並設する方法もあるが、部品点数が増えることでコストアップになるとともに、複数の光センサを配設するための比較的大きなスペースを確保する必要がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、部品点数が少なく簡易な構成で、用紙のカールを確実に検出することができるカール検出装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、処理対象の用紙を受け入れ、用紙搬送手段によって用紙を搬送しながら用紙のカールを検出するカール検出装置であって、用紙搬送手段によって搬送される用紙の一方側の表面に略平行に光を照射する投光手段と、前記用紙の搬送路を挟んで前記投光手段と対向して配置され、前記投光手段からの照射光を、前記用紙の他方側の表面に略平行に反射させる反射手段と、
前記用紙の搬送路を挟んで前記反射手段と対向して配置され、前記反射手段からの反射光を受光する反射光受光手段と、前記反射光受光手段の検出結果に基づいて、前記用紙のカールの有無を検知する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のカール検出装置において、前記反射手段は、入射光を透過光と反射光とに分光する分光部材と、入射光を反射させる反射部材とで構成され、さらに、前記分光部材を透過した光を受光する透過光受光手段を備え、前記制御手段は、前記反射光受光手段及び透過光受光手段の検出結果に基づいて、前記用紙のカールの有無を検知することを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1に記載のカール検出装置において、前記用紙搬送手段によって搬送される用紙の有無を検出する用紙検出手段を備え、前記投光手段からの照射光及び前記反射手段からの反射光が前記用紙の搬送方向に対して斜めになるように、前記投光手段、前記反射手段及び前記反射光発光手段を配設し、前記制御手段は、前記用紙検出手段が用紙の有無を検出したタイミングと、前記反射光受光手段が反射光の有無を検出したタイミングとの時間差に基づいて、前記用紙のカールの有無を検知することを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項2に記載のカール検出装置において、前記用紙搬送手段によって搬送される用紙の有無を検出する用紙検出手段を備え、前記投光手段からの照射光及び前記反射手段からの反射光が前記用紙の搬送方向に対して斜めになるように、前記投光手段、前記反射手段、前記反射光発光手段及び前記透過光受光手段を配設し、前記制御手段は、前記用紙検出手段が用紙の有無を検出したタイミングと、前記反射光受光手段が反射光の有無を検出したタイミング及び前記透過光受光手段が透過光の有無を検出したタイミングとの時間差に基づいて、前記用紙のカールの有無を検知することを特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項3又は4に記載のカール検出装置において、前記投光手段からの照射光及び前記反射手段からの反射光を、前記用紙の搬送方向と直交する方向から見た場合に前記用紙検出手段と交差させる態様で、前記投光手段及び反射手段を配設し、前記用紙の搬送方向と前記照射光及び反射光との成す鋭角をθとし、前記用紙の搬送方向の長さをLx、搬送方向に対して垂直方向の長さをLyとした場合に、前記θがtanθ>Ly/Lxを満たすことを特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項1に記載のカール検出装置において、前記投光手段から照射された光を、互いに平行で、且つ、前記用紙からの距離が異なる第1照射光と第2照射光に分光し、この第1照射光及び第2照射光を前記用紙の一方側の表面に略平行に照射させる第2分光部材をさらに備え、前記反射手段は、前記第1照射光及び第2照射光を反射することにより、互いに平行で、且つ、前記用紙からの距離が異なる第1反射光と第2反射光を形成し、この第1反射光及び第2反射光を前記用紙の他方側の表面に略平行に照射させ、前記反射光受光手段は、前記第1反射光を受光する第1反射光受光手段と、第2反射光を受光する第2反射光受光手段とを備え、前記制御手段は、前記第1及び第2反射光受光手段の検出結果に基づいて、前記用紙のカールの有無を検知することを特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、請求項2に記載のカール検出装置において、前記投光手段から照射された光を、互いに平行で、且つ、前記用紙からの距離が異なる第1照射光と第2照射光に分光し、この第1照射光及び第2照射光を前記用紙の一方側の表面に略平行に照射させる第2分光部材をさらに備え、前記反射手段は、前記第1照射光及び第2照射光を反射することにより、互いに平行で、且つ、前記用紙からの距離が異なる第1反射光と第2反射光を形成し、この第1反射光及び第2反射光を前記用紙の他方側の表面に略平行に照射させ、前記反射光受光手段は、前記第1反射光を受光する第1反射光受光手段と、第2反射光を受光する第2反射光受光手段とを備え、前記透過光受光手段は、前記第1照射光を受光する第1透過光受光手段と、第2照射光を受光する第2透過光受光手段とを備え、前記制御手段は、前記第1及び第2反射光受光手段と、前記第1及び第2透過光受光手段の検出結果に基づいて、前記用紙のカールの有無を検知することを特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、請求項1から7のいずれか一つに記載のカール検出装置において、前記投光手段からの照射光がレーザー光であることを特徴とする。
請求項1にかかるカール検出装置によれば、用紙の一方側の表面に略平行に光を照射する投光手段と、用紙の搬送路を挟んで投光手段と対向して配置され、投光手段からの照射光を用紙の他方側の表面に略平行に反射させる反射手段と、用紙の搬送路を挟んで反射手段と対向して配置され、反射手段からの反射光を受光する反射光受光手段とを備え、反射光受光手段の検出結果に基づいて用紙のカールの有無を検知する構成としたことで、たとえばフェイスカール、バックカールのようにカールする方向が異なるカールを、簡易な構成で確実に検出することができるという効果を奏する。
また、請求項2にかかるカール検出装置によれば、反射手段を分光部材と反射部材とで構成するとともに、分光部材を透過した光を受光する透過光受光手段を備え、反射光受光手段及び透過光受光手段の検出結果に基づいて、用紙のカールの有無を検知する構成としたことで、2つの受光手段の光の検出・非検出の組み合わせで、フェイスカール、バックカール、カールなしといったカールの状態を判別することができるという効果を奏する。
また、請求項3にかかるカール検出装置によれば、用紙搬送手段によって搬送される用紙の有無を検出する用紙検出手段を備え、投光手段からの照射光及び反射手段からの反射光が用紙の搬送方向に対して斜めになるように投光手段、反射手段及び反射光発光手段を配設し、用紙検出手段が用紙の有無を検出したタイミングと、反射光受光手段が反射光の有無を検出したタイミングとの時間差に基づいて、用紙のカールの有無を検知する構成としたことで、用紙における前後左右のカールの位置を判別することができるという効果を奏する。
また、請求項4にかかるカール検出装置によれば、用紙搬送手段によって搬送される用紙の有無を検出する用紙検出手段を備え、投光手段からの照射光及び反射手段からの反射光が用紙の搬送方向に対して斜めになるように投光手段、反射手段、反射光発光手段、透過光受光手段を配設し、用紙検出手段が用紙の有無を検出したタイミングと、反射光受光手段及び透過光受光手段が光の有無を検出したタイミングとの時間差に基づいて、用紙のカールの有無を検知する構成としたことで、フェイスカール、バックカールの判別に加えて、用紙における前後左右のカールの位置を判別することができるという効果を奏する。
また、請求項5にかかるカール検出装置によれば、投光手段からの照射光及び反射手段からの反射光が、用紙の搬送方向と直交する方向から見た場合に用紙検出手段と交差するように投光手段及び反射手段を配設し、用紙の搬送方向と照射光及び反射光との成す鋭角をθとし、用紙の搬送方向の長さをLx、搬送方向に対して垂直方向の長さをLyとした場合に、θがtanθ>Ly/Lxを満たす構成したことで、用紙における前後左右のカールの位置を確実に検出することができるという効果を奏する。
また、請求項6にかかるカール検出装置によれば、投光手段からの照射光を、互いに平行且つ用紙からの距離が異なる第1照射光と第2照射光に分光するとともに、この第1照射光及び第2照射光を反射させた第1反射光及び第2反射光をそれぞれ受光する第1反射光受光手段及び第2反射光受光手段を備えた構成とし、この2つの受光手段の検出結果に基づいて用紙のカールの有無を検知するようにしたことで、カール量(カールの高さ)を判別することができるという効果を奏する。
また、請求項7にかかるカール検出装置によれば、投光手段からの照射光を、互いに平行且つ用紙からの距離が異なる第1照射光と第2照射光に分光するとともに、この第1照射光及び第2照射光を透過させた第1透過光及び第2透過光をそれぞれ受光する第1透過光受光手段及び第2透過光受光手段と、第1照射光及び第2照射光を反射させた第1反射光及び第2反射光をそれぞれ受光する第1反射光受光手段及び第2反射光受光手段とを備えた構成とし、この4つの受光手段の検出結果に基づいて用紙のカールの有無を検知するようにしたことで、フェイスカール、バックカールの判別に加えて、カールの高さを判別することができるという効果を奏する。
また、請求項8にかかるカール検出装置によれば、投光手段からの照射光としてレーザー光を適用したことで、レーザー光の持つ指向性、収束性から明確にカールを検出することができるという効果を奏する。
以下に、添付図面を参照して、この発明にかかるカール検出装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態では、本発明における外部装置として画像形成装置を例にあげて説明しているが、これに限定されるものではなく、用紙を排出可能な装置であればいずれの装置も外部装置として適用することが可能である。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかるカール検出装置30を搭載した画像形成装置の一部を示す断面図である。画像形成装置は、装置本体における画像形成部(不図示)により用紙に画像形成を行った後、カール検出装置30において用紙端部の湾曲(以下、これを「カール」という)を検出し、用紙後処理装置40において所定の後処理を実行して、用紙を画像形成装置の外へ排紙するものである。また、画像形成装置とは、複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ機能やコピー、ファックス、プリンタなどの複数の機能を一つの筐体に収納した複合機等の画像処理を行うものであれば、本発明を適用することができる。
図1に示すカール検出装置30では、図1に示すように、画像形成装置本体内部の定着ユニット(不図示)において定着処理がなされた後に装置本体から排出されて矢印P方向に搬送されてきた用紙(不図示)が、ガイド部31によって受け入れられ、矢印方向に搬送される。ガイド部31により搬送された用紙は、一対の用紙搬送ローラ32a、32bによって挟持されつつ搬送され、その搬送過程に設けられたカール検出部20においてカールの有無が検出される。カール検出部20を通過した用紙は、用紙受入部33で受け入れられ、ガイド部34を介して用紙後処理装置40へと搬送される。
カール検出装置30から用紙後処理装置40へと送られた用紙は、カール処理部41においてカール検出部20の検出結果に応じた所定の処理がなされた後、用紙後処理部42に送られ、複数の用紙を仕分けするソート処理、複数の用紙を整合して用紙束を綴じるステイプル処理、用紙に穴を開けるパンチ処理等の後処理が行われ、排紙トレー43に排出される。また、ストレート排紙処理の場合には、用紙はカール処理部41での処理後に、用紙後処理部42に送られずにそのまま排紙される。
図2は、本実施の形態であるカール検出装置30のブロック図、図3は、カール検出装置30におけるカール検出部の一例を示す概念図、図4は、カール検出部を図3のA方向から見た図であり、用紙のカールの検出を説明するための図である。なお、図1では、カール検出装置30における用紙の搬送方向を鉛直下向きとしたが、用紙の搬送方向は限定されるものではなく、図3に示すように搬送方向を水平方向としたり、その他の方向とすることもできる。以下の説明では、搬送方向を水平方向とした例について説明する。また、本実施の形態では、図1に示した用紙搬送ローラ32a,32bによって用紙を搬送しながら用紙のカールの検出を行う構成としているが、図3では用紙搬送ローラ32a,32bの図示を省略する。以下の説明では、カール検出部20における用紙の搬送域を「搬送路」と呼ぶことにする。
また、以下の説明では、用紙50において、画像形成がなされる側の面をフェイス面といい、その裏面をバック面という。そして、フェイス面を内側に湾曲したカールをフェイスカールといい、バック面を内側に湾曲したカールをバックカールという。
図2に示すように、本実施の形態であるカール検出装置30は、カール検出部20、用紙搬送手段(用紙搬送ローラ)32a,32b及び制御部35とから構成されるものである。カール検出部20は、光送受信手段10と反射手段11とを備えている。
光送受信手段10は、投光手段2及び反射光受光手段3aとから構成される。図3に示すように、この投光手段2及び反射光受光手段3aは、搬送路の一方の側の同軸方向に並設してある。投光手段2は、搬送される用紙50の位置よりも上側に配設され、用紙50のフェイス面に略平行に光を照射する。一方、反射光受光手段3aは、搬送される用紙50の位置よりも下側に配設され、投光手段2から照射された光を反射手段11で反射させた光を受光する。なお、本実施の形態では、投光手段2として、レーザー発光素子を適用しており、レーザー光の発光には半導体レーザーを適用している。
反射手段11は、一対の反射部材4a,4bとから構成される。本実施の形態では、この反射部材4a,4bとして一対のミラーを適用している。図3に示すように、反射部材4aは、搬送路を挟んで投光手段2と対向する位置に配設され、投光手段2からの照射光を反射させ反射部材4bに照射する。一方、反射部材4bは、搬送路を挟んで反射光受光手段3aと対向する位置に配置され、反射部材4aで反射した光を、用紙50のバック面に略平行となるように反射させて、反射光受光手段3aに向けて照射する。なお、反射部材4a,4bとして一対のミラーを用いる替りに、反射部材4a,4bを一体化させた直角プリズムミラーを用いてもよい。
上記構成を有するカール検出部20では、図3に示すように、投光手段2からの照射光7が、用紙50の搬送方向に直交する方向、且つ、用紙50のフェイス面に略平行に直進し、反射部材4a及び反射部材4bで反射した後、用紙50のバック面に略平行に直進して、反射光受光手段3aによって受光される。反射光受光手段3aは、反射部材4bからの反射光8を受光した場合に検出信号を出力し、これを制御部35に送信する。一方、投光手段2からの照射光7が遮られるか、又は、反射部材4bからの反射光8が遮られることにより、反射光8を受光しなかった場合には、反射光受光手段3aは非検出信号を出力し、これを制御部35に送信する。
制御部35は、反射光受光手段3aから受け取った検出結果に基づいて、用紙50のカールの有無を検知するものである。この制御部35は、反射光受光手段3aから検出信号を受信した場合、用紙にカールがないと判別する。一方、反射光受光手段3aから非検出信号を受信した場合には、用紙にカールがあると判別する。
用紙搬送ローラ32a,32bは、上述したように図1に示すガイド部31から搬送されてきた用紙50をニップ位置で挟持して回転することにより、用紙50を搬送するものである。なお、用紙搬送手段としてローラ以外の搬送手段を適用してもよい。
次に、図3及び4を参照して、カール検出装置30のカール検出動作について説明する。制御手段35は、反射光受光手段3aを介して、反射部材4bからの反射光が遮られるか否かを監視している。用紙搬送ローラ32a,32bによってカール検出部20に搬送された用紙50は、投光手段2からの照射光7と反射部材4bからの反射光8との間を通過する。このとき、用紙50にカールがない場合には(すなわち平紙の場合には)、投光手段2からの照射光7及び反射部材4bからの反射光8が遮られることはない。従って、反射光受光手段3aは、検出信号を制御部35に送信する。検出信号を受け取った制御部35は、用紙50にカールがないと判別する。
これに対して、用紙50がフェイスカールしている場合、図4に示すように、投光手段2からの照射光7がフェイスカールによって遮られるため、照射光7は反射部材4aまで届かない。従って、反射光受光手段3aは反射光を受光しないため、非検出信号を制御部35に送信する。また、用紙50がバックカールしている場合、図4に示すように、投光手段2からの照射光7は反射部材4a,4bで反射されるが、反射光8がバックカールによって遮られるため、反射光8は反射光受光手段3aに届かない。従って、反射光受光手段3aは、非検出信号を制御部35に送信する。
反射光受光手段3aから非検出信号を受け取った制御部35は、用紙50にカールがあると判別し、カール処理部41に対してカール処理指令を送信し、カール処理部41を介して所定のカール処理を行わせる。カール処理部41が行うカール処理としては、用紙50のカールの矯正、あるいは、カールが発生したことにより搬送品質、スタック品質等が確保されない等のメッセージを表示パネル(不図示)に表示する等の処理が挙げられる。
以上説明したように、本実施の形態であるカール検出装置によれば、用紙搬送ローラ32a,32bによって搬送される用紙50の一方側の表面に略平行に光を照射する投光手段2と、用紙50の搬送路を挟んで投光手段2と対向して配置され、投光手段2からの照射光7を、用紙50の他方側の表面に略平行に反射させる反射手段11と、用紙の搬送路を挟んで反射手段11と対向して配置され、反射手段11からの反射光8を受光する反射光受光手段3aとを備え、この反射光受光手段3aの検出結果に基づいて用紙50のカールの有無を検知する構成としたことで、大掛かりな装置を配置する必要がなく、簡易な構成でフェイスカール、バックカールの両方を確実に検出することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2であるカール検出装置30におけるカール検出部20を示す概念図、図4は、カール検出部20を図5のA方向から見た図であり、用紙50のカール検出を説明するための図である。なお、実施の形態1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。図5に示すように、実施の形態2では、実施の形態1における反射部材4aに替えて、入射光を透過光と反射光とに分光する分光部材4cを適用するとともに、この分光部材4cを透過した光を受光する透過光受光手段3bを備えた構成としている。すなわち、実施の形態2のカール検出装置では、光送受信手段10を、投光手段2、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bとで構成し、反射手段11を、分光部材4c、反射部材4bとで構成している。それ以外の構成は、実施の形態1と同様である。上記構成とすることにより、以下に説明するように、カールの有る無しをを検出することに加えて、用紙50のカールがフェイスカールであるか、バックカールであるかを判別することが可能である。
分光部材4cとしては、ハーフミラーやキューブ型ビームスプリッタ等が好ましく用いられるが、光束を2つに分離させる機能を有するものであれば、他の光学系部材を適用することもできる。図5に示す例では分光部材4cとしてハーフミラーを適用している。透過光受光手段3bは、反射光受光手段3aと同様の構成を有するものであり、分光部材4cの後方に配置してある。
上記構成を有するカール検出部20では、図5に示すように、投光手段2から用紙50の搬送方向に直交する方向、且つ、用紙50のフェイス面に略平行に照射された光は、分光部材4cにおいて透過光と反射光に分光され、透過光9は、透過光受光手段3bによって受光される。透過光受光手段3bは、透過光9を受光した場合に検出信号を出力し、これを制御部35に送信する。一方、投光手段2からの照射光7が遮られることにより、透過光9を受光しなかった場合には、透過光受光手段3bは非検出信号を出力し、これを制御部35に送信する。また、分光部材4cで反射した光は、反射部材4bで反射し、用紙50のバック面に略平行に進み、反射光受光手段3aによって受光される。反射光受光手段3aは、実施の形態1と同様に、反射光8を受光した場合に検出信号を制御部35に送信する。制御部35は、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bから受け取った検出結果に基づいて、用紙50のカールの有無を検知する。
以下、図5及び6を参照して、実施の形態2であるカール検出装置30のカール検出動作について説明する。制御手段35は、反射光受光手段3aを介して反射部材4bからの反射光が遮られるか否かを監視するとともに、透過光受光手段3bを介して投光部材2の照射光9が遮られるか否かを監視している。用紙搬送ローラ32a,32bによってカール検出部20に搬送された用紙50は、照射光7と反射光8との間を通過する。このとき、用紙50にカールがない場合には、照射光7及び反射光8のいずれも遮られることはないから、反射光受光手段3aは反射光8を受光し、透過光受光手段3bは透過光9を受光する。従って、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bは、それぞれ検出信号を制御部35に送信する。制御部35は、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bの両方から検出信号を受け取った場合に、用紙50にカールがないと判別する。
これに対して、用紙50がフェイスカールしている場合、図6に示すように、投光手段2からの照射光7がフェイスカールによって遮られるため、照射光7は分光部材4cに届かない。従って、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bはいずれも光を受光しないから、それぞれ非検出信号を制御部35に送信する。制御部35は、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bの両方から非検出信号を受け取った場合に、用紙50にフェイスカールがあると判別する。
また、用紙50がバックカールしている場合、図6に示すように、投光手段2からの照射光7は分光部材4cで透過光9と反射光に分光され、透過光9が透過光受光手段3bによって受光される。従って、透過光受光手段3bは検出信号を制御部35に送信する。一方、分光部材4cを反射した光は反射部材4bで反射されるが、この反射光8はバックカールによって遮られるため、反射光受光手段3aまで届かない。従って、反射光受光手段3aは、非検出信号を制御部35に送信する。制御部35は、透過光受光手段3bから検出信号を受け取り、反射光受光手段3aから非検出信号を受け取った場合に、用紙50にバックカールがあると判別する。
つまり、本実施の形態では、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bの光の検出/非検出(ON/OFF)の組み合わせにより、フェイスカール、バックカール、カールなしの3通りを判別している。すなわち、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bの両方がOFFの場合にはフェイスカール、反射光受光手段3aがOFF、透過光受光手段3bがONの場合はバックカール、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bの両方がONの場合にはカールなしと判別される。
以上説明したように、実施の形態2のカール検出装置においても、実施の形態1と同様に、用紙搬送ローラ32a,32bによって搬送される用紙50の一方側の表面に略平行に光を照射する投光手段2と、用紙50の搬送路を挟んで投光手段2と対向して配置され、投光手段2からの照射光7を、用紙50の他方側の表面に略平行に反射させる反射手段11と、用紙の搬送路を挟んで反射手段11と対向して配置され、反射手段11からの反射光8を受光する反射光受光手段3aとを備えたことで、大掛かりな装置を配置する必要がなく、簡易な構成でフェイスカール、バックカールの両方を確実に検出することができる。
さらに、実施の形態2のカール検出装置によれば、反射手段11を、分光部材4cと反射部材4bとで構成するとともに、分光部材4cを透過した光を受光する透過光受光手段3bを配設し、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bの2つの検出結果に基づいて用紙のカールの有無を検知する構成としたことで、2つの受光手段における光の検出・非検出の組み合わせにより、フェイスカール、バックカール、カールなしといったカールの状態まで判別することができる。
また、実施の形態2では、受光手段を追加するのみで、投光手段を追加する必要がない。従って、投光手段を駆動させるための電源供給も最低限で済む。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3であるカール検出装置30におけるカール検出部20を示す概念図、図8は図7を上から見た図であり、光送受信手段10及び反射手段11の配置を説明するための図である。なお、実施の形態1,2と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。実施の形態3は、実施の形態2と同様に、投光手段2、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bとからなる光送受信手段10と、分光部材4c及び反射部材4bとからなる反射手段11とを備えて構成してある。上述した実施の形態2では、照射光7及び反射光8の照射方向が用紙50の搬送方向と直交するように各部材を配置したのに対し、本実施の形態では、図7に示すように、照射光7及び反射光8の照射方向が用紙の搬送方向に対して斜めになるように各部材を配置した構成としている。さらに、本実施の形態では、カール検出部20に用紙検出手段5を備えたことに特徴がある。それ以外の構成は実施の形態2と同様である。図7に示す配置構成とすることにより、以下に説明するように、カールの有無の検出に加えて、用紙50におけるカールの位置を判別することが可能である。
用紙検出手段5は、カール検出部20の検出領域に搬送された用紙50を検出するためのものであり、図7に示すように、カール検出部20における搬送路の中央付近に配設してある。本実施の形態では、図8に示すように、用紙検出手段5上を用紙50の中央部分が通過するように、用紙検出手段5を配置してある。この用紙検出手段5は、例えば反射型フォトセンサや、用紙を検出するアクチュエータの動きを捉える透過型フォトセンサ等の公知の検出手段を適用することができる。
投光手段2、分光部材4c及び反射部材4bは、図8に示すようにカール検出部20を平面視した場合に、照射光7及び反射光8が用紙検出手段5と交差するように配設してある。図8に示すように、用紙50の前端部分がカール検出部20を通過する場合に、用紙検出手段5を基準にして、用紙50の前端角部Aが照射光7を通過するタイミングと、前端角部Cが照射光7を通過するタイミングに差が生じる。同様に、用紙50の後端部分がカール検出部20を通過する場合においても、用紙検出手段5を基準にして、用紙50の後端角部Fが照射光7を通過するタイミングと、後端角部Dが照射光7を通過するタイミングに差が生じる。
つまり、用紙50の前端角部Aが照射光7を通過するタイミングは、用紙50の前端中央Bが用紙検出手段5を通過するタイミングよりも早く、用紙50の前端角部Cが照射光7を通過するタイミングは、用紙50の前端中央Bが用紙検出手段5を通過するタイミングよりも遅い。同様に、用紙50の後端角部Dが照射光7を通過するタイミングは、用紙50の後端中央Eが用紙検出手段5を通過するタイミングよりも早く、用紙50の後端角部Fが照射光7を通過するタイミングは、用紙50の後端中央Eが用紙検出手段5を通過するタイミングよりも遅い。従って、用紙検出手段5が用紙を検出又は非検出とするタイミングと、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bが光を非検出としたタイミングとの時間差から、カールが用紙の前端にあるのか、後端にあるのかを判別することが可能である。
図9−1〜9−4は、用紙検出手段5の用紙の検出/非検出タイミング(ON/OFFタイミング)と、反射光受光手段3a及び照射光受光手段3bの光の検出/非検出タイミング(ON/OFFタイミング)を対応させたタイミングチャートである。以下、図9−1〜9−4を参照しながら、カール検出装置30のフェイスカールの検出動作について説明する。なお、以下の説明では、用紙検出手段5を含む照射光7と反射光8との間の空間を「検出領域」という。
用紙50がカール検出部20に搬送されると、まず、前端角部Aが検出領域に到達する。ここで、用紙50の前端角部Aがフェイスカールしている場合、投光手段2からの照射光7がフェイスカールによって遮られることで、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bはONからOFFとなり、前端角部Aが検出領域を通り過ぎると再びONになる。次いで用紙の前端中央Bが検出領域に到達すると、用紙検出手段5が用紙を検出し、OFFからONになる。従って、前端角部Aがカールしている場合、反射光受光手段3a及び照射光受光手段3bのOFFタイミングは、用紙検出手段5のONタイミングよりも前である。制御部35は、用紙検出手段5からの検出信号よりも反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bからの非検出信号を先に受け取った場合に、用紙50の前端角部Aにフェイスカールがあると判別する。
用紙50の前端中央Bが検出領域を通り過ぎた後、前端角部Cが検出領域に到達する。ここで、前端角部Cがフェイスカールしている場合、投光手段2からの照射光7がフェイスカールによって遮られることで、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bはONからOFFとなり、前端角部Cが検出領域を通り過ぎると再びONになる。従って、前端角部Cがカールしている場合、反射光受光手段3a及び照射光受光手段3bのOFFタイミングは、用紙検出手段5のONタイミングよりも後である。制御部35は、用紙検出手段5からの検出信号よりも反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bからの非検出信号を後に受け取った場合に、用紙50の前端角部Cにフェイスカールがあると判別する。
用紙50の前端角部Cが検出領域を通り過ぎた後、後端角部Dが検出領域に到達する。ここで、後端角部Dがフェイスカールしている場合、照射光7がフェイスカールによって遮られることで、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bはONからOFFとなり、後端角部Cが検出領域を通り過ぎると再びONになる。次いで用紙の後端中央Eが検出領域を通り過ぎるとすると、用紙検出手段5は用紙を検出しなくなり、ONからOFFになる。従って、後端角部Dがカールしている場合、反射光受光手段3a及び照射光受光手段3bのOFFタイミングは、用紙検出手段5のOFFタイミングよりも前である。制御部35は、用紙検出手段5からの非検出信号よりも反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bからの非検出信号を先に受け取った場合に、用紙50の前端角部Cにフェイスカールがあると判別する。
用紙50の後端中央Eが検出領域を通り過ぎた後、後端角部Fが検出領域に到達する。後端角部Fがフェイスカールしている場合、投光手段2からの照射光7がフェイスカールによって遮られることで、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bはONからOFFとなり、後端角部Fが検出領域を通り過ぎると再びONになる。従って、後端角部Fがカールしている場合、反射光受光手段3a及び照射光受光手段3bのOFFタイミングは、用紙検出手段5のOFFタイミングよりも後である。制御部35は、用紙検出手段5からの非検出信号よりも反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bからの非検出信号を後に受け取った場合に、用紙50の後端角部Fにフェイスカールがあると判別する。
上記ではフェイスカールを検出する場合について説明したが、バックカールを検出する場合も上記と同じタイミングとなる。なお、実施の形態3において、フェイスカール及びバックカールの判別を行う必要がなく、前後左右のカールの位置のみを判別する場合には、分光部材4cに替えて反射部材4aを適用し、透過光受光手段3bを省略する。
なお、本実施の形態では、用紙検出手段5が用紙を検出又は非検出とするタイミングと、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bが光を非検出としたタイミングとの時間差は、図9−1〜図9−4いずれの場合においても同じ時間差となる。すなわち、図8に示すように、用紙50の搬送方向と照射光7とのなす角をθ、用紙50の搬送方向の長さをLx、用紙の搬送方向に対して垂直方向の長さをLy、前端角部Aから用紙検出手段5までの距離をLy/2、用紙の搬送速度をVとすると、上記時間差は、すべてLy/(2tanθ・V)となる。
なお、θの大きさによっては、前端角部Cと後端角部Dが同時に照射光7を通過することになるため、両者のカールを識別できなくなる場合がある。図8において、前端角部Aが照射光7を横切ったときの用紙50の位置と、前端中央Bが照射光7を横切ったときの用紙50の位置との差は、図8に示すように、Ly/(2tanθ)である。同様に、図10に示すように、前端中央Bが照射光7を横切ったときの用紙50の位置と、前端角部Cが照射光7を横切ったときの用紙50の位置との差は、Ly/(2tanθ)である。一方、前端角部Aが照射光7を横切ったときの用紙50の位置と、後端角部Dが照射光7を横切ったときの用紙50の位置との差はLxである。従って、図10に示すように、Ly/(2tanθ)×2=Lxとなった場合には、前端角部Cと後端角部Dが同時に照射光7を通過することとなるため、両者のカールを識別できない。よって、本実施の形態では、Ly/(2tanθ)×2<Lx、すなわち、tanθ>Ly/Lxとなるようにθを選ぶ必要がある。
以上説明したように、実施の形態3であるカール検出装置においても、実施の形態1,2と同様に、用紙搬送ローラ32a,32bによって搬送される用紙50の一方側の表面に略平行に光を照射する投光手段2と、用紙50の搬送路を挟んで投光手段2と対向して配置され、投光手段2からの照射光7を、用紙50の他方側の表面に略平行に反射させる反射手段11と、用紙の搬送路を挟んで反射手段11と対向して配置され、反射手段11からの反射光8を受光する反射光受光手段3aとを備えたことで、大掛かりな装置を配置する必要がなく、簡易な構成でフェイスカール、バックカールの両方を確実に検出することができる。
さらに、実施の形態3のカール検出装置によれば、用紙搬送手段によって搬送される用紙50の有無を検出する用紙検出手段5を備え、投光手段2からの照射光7及び反射部材4bからの反射光8が用紙の搬送方向に対して斜めになるように、投光部材2、分光部材4c、反射部材4b、反射光受光手段3a、照射光受光手段3bを配設し、用紙検出手段5が用紙の有無を検出したタイミングと、反射光受光手段3a及び照射光受光手段3bが光の有無を検出したタイミングとの時間差に基づいて、用紙のカールの有無を検知する構成としたことで、フェイスカール、バックカールの判別に加えて、用紙50における前後左右のカールの位置を判別することができる。
また、実施の形態3のカール検出装置によれば、カール検出手段20を平面視した場合に、投光手段2からの照射光7及び反射部材4bからの反射光8が用紙検出手段5と交差するように、各部材を配設し、用紙の搬送方向と照射光7及び反射光8の成す鋭角をθとし、用紙の搬送方向の長さをLx、搬送方向に対して垂直方向の長さをLyとした場合に、θがtanθ>Ly/Lxを満たす構成としたことで、前端角部Cと後端角部Dのカールが識別できなくなるといったことがなく、カールの位置を確実に検出することができる。
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4であるカール検出装置30におけるカール検出部20を示す概念図、図12は、カール検出部20を図11のA方向から見た図であり、用紙50のカール検出を説明するための図である。なお、実施の形態1〜3と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。図11に示すように、実施の形態4は、投光手段2からの照射光を2本に分光する第2の分光部材6を追加するとともに、反射光受光手段と透過光受光手段を2セットずつ設けた点以外は、上記実施の形態2と同様の構成を有している。すなわち、実施の形態4のカール検出装置では、光送受信手段10を、投光手段2、反射光受光手段3a,3c、透過光受光手段3b,3dとで構成し、反射手段11を、分光部材4c、反射部材4b及び第2分光部材6とで構成している。上記構成とすることで、以下に説明するように、カールの有無の検出に加えて、検出対象である用紙50のカール量(すなわち、カールの高さ)を判別することが可能である。
第2分光部材6は、図11に示すように、投光手段2の前方に配設され、投光手段2から照射された光を、互いに平行で、且つ、用紙50からの距離が異なる照射光7aと照射光7bに分光するものである。本実施の形態では、第2分光部材6としてビームスプリッタ及びプリズムミラーを適用しているが、他の光学系部材を適用してもよい。
上記構成を有するカール検出部20では、図11に示すように、投光手段2からの照射光は第2分光部材6において照射光7a,7bに分光され、照射光7a,7bは、用紙50の搬送方向に直交する方向、且つ、用紙50のフェイス面に略平行に光を照射する。照射光7a,7bは分光部材4cにおいて透過光と反射光に分光され、透過光9aは透過光受光手段3bによって受光され、透過光9bは透過光受光手段3dによって受光される。透過光受光手段3b,3dは、透過光を受光した場合にそれぞれ検出信号を出力し、これを制御部35に送信する。一方、照射光7a,7bが遮られることにより、透過光9a,7bを受光しなかった場合には、透過光受光手段3b,3dは非検出信号を出力し、これを制御部35に送信する。また、分光部材4cで反射した2本の光は、反射部材4bでそれぞれ反射され、互いに平行で、且つ、用紙50からの距離が異なる反射光8a,8bが形成される。この反射光8aは反射光受光手段3aによって受光され、反射光8bは反射光受光手段3cによって受光される。反射光受光手段3a,3bは、反射光8a,8bの検出結果をそれぞれ制御部35に送信する。制御部35は、反射光受光手段3a,3c及び透過光受光手段3b,3dから受け取った検出結果に基づいて、用紙50のカールの有無を検知する。
以下、用紙50から照射光7aまでの距離をz1、用紙50から照射光7bまでの距離をz2として、2段階のカール量を検出する例について説明する。用紙搬送ローラ32a,32bによってカール検出部20に搬送された用紙50は、照射光7aと反射光8aとの間を通過する。このとき、用紙50にカールがない場合には、照射光7a,7b及び反射光8a,8bのいずれも遮られることはないから、反射光受光手段3a,3cは反射光8a,8bを受光し、透過光受光手段3b,3dは透過光9a,9bを受光し、それぞれ検出信号を制御部35に送信する。制御部35は、各受光手段からの検出信号を受け取った場合に、用紙50にカールがないと判別する。
これに対して、図12に示すように、カール高さがz1以上z2以下のフェイスカールがある場合、照射光7aがフェイスカールによって遮られるため、照射光7aは分光部材4cに届かない。従って、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bはいずれも光を受光しないから、それぞれ非検出信号を制御部35に送信する。一方、照射光7bはフェイスカールによって遮られずに分光部材4cで反射されることになる。従って、反射光受光手段3d及び透過光受光手段3cは光を受光し、それぞれ検出信号を制御部35に送信する。制御部35は、反射光受光手段3a及び透過光受光手段3bから非検出信号を受け取り、反射光受光手段3c及び透過光受光手段3dから検出信号を受け取った場合に、用紙50にカール高さがz1以上z2のフェイスカールがあると判別する。
また、図12に示すように、カール高さがz1以上z2以下のバックカールがある場合、照射光7a,7bは分光部材4c及び反射部材4bによって反射されるが、反射光8aがバックカールによって遮られる。従って、反射光受光手段3aは受光しないから、非検出信号を制御部35に送信する。一方、透過光受光手段3b,3d及び反射光受光手段3cは受光し、検出信号を制御部35に送信する。制御部35は、反射光受光手段3aから非検出信号を受け取り、反射光受光手段3c及び透過光受光手段3b,3dから検出信号を受け取った場合に、用紙50にカール高さがz1以上z2のバックカールがあると判別する。
つまり、本実施の形態では、反射光受光手段3a,3c及び透過光受光手段3b,3dの光の検出/非検出(ON/OFF)の組み合わせにより、カールなし、高さz1以上z2以下のフェイスカール、高さz2以上のフェイスカール、高さz1以上z2以下のバックカール、高さz2以上のバックカールの5通りを判別することができる。この5通りの場合における、各受光手段3a,3b,3c,3dの光の検出/非検出(ON/OFF)の組み合わせを図13に示す。
なお、実施の形態4において、フェイスカール及びバックカールの判別を行わずに、カールの高さのみを判別する場合には、分光部材4cに替えて反射部材4aを適用し、透過光受光手段3b,3dを省略する。
以上説明したように、実施の形態4であるカール検出装置においても、実施の形態1〜3と同様に、用紙搬送ローラ32a,32bによって搬送される用紙50の一方側の表面に略平行に光を照射する投光手段2と、用紙50の搬送路を挟んで投光手段2と対向して配置され、投光手段2からの照射光7を、用紙50の他方側の表面に略平行に反射させる反射手段11と、用紙の搬送路を挟んで反射手段11と対向して配置され、反射手段11からの反射光8を受光する反射光受光手段3aとを備えたことで、大掛かりな装置を配置する必要がなく、簡易な構成でフェイスカール、バックカールの両方を確実に検出することができる。
さらに、実施の形態4のカール検出装置によれば、投光手段からの照射光を、互いに平行且つ用紙からの距離が異なる照射光7a,7bに分光する第2分光部材と、照射光7a,7bを透過させた透過光9a,9bをそれぞれ受光する透過光受光手段3b,3dと、照射光7a,7bを反射させた反射光8a,8bをそれぞれ受光する反射光受光手段3a,3cとを備えた構成とし、この4つの受光手段の検出結果に基づいて用紙のカールの有無を検知するようにしたことで、フェイスカール、バックカールの判別に加えて、カールの高さも判別することができる。
また、実施の形態4では、受光手段と分光部材を追加するのみで、投光手段を追加する必要がない。従って、投光手段を駆動させるための電源供給を増大させずに、フェイスカール、バックカールの判別及びカールの高さの判別を行うことができる。
実施の形態1にかかるカール検出装置を搭載した画像形成装置の一部を示す断面図である。 実施の形態1にかかるカール検出装置のブロック図である。 実施の形態1にかかるカール検出装置におけるカール検出部の一例を示す概念図である。 図3に示すカール検出部における用紙のカール検出を説明する図である。 実施の形態2にかかるカール検出装置におけるカール検出部の一例を示す概念図である。 図5に示すカール検出部における用紙のカール検出を説明する図である。 実施の形態3にかかるカール検出装置におけるカール検出部の一例を示す概念図である。 図7の上面図である。 図7に示すカール検出部における用紙のカール検出を説明する図である。 図7に示すカール検出部における用紙のカール検出を説明する図である。 図7に示すカール検出部における用紙のカール検出を説明する図である。 図7に示すカール検出部における用紙のカール検出を説明する図である。 図7に示すカール検出部における用紙のカール検出を説明する図である。 実施の形態4にかかるカール検出装置におけるカール検出部の一例を示す概念図である。 図11に示すカール検出部における用紙のカール検出を説明する図である。 図11に示すカール検出部における各受光手段のON/OFFの組み合わせを示す図表である。
符号の説明
2 投光手段
3a,3c 反射光受光手段
3b,3d 透過光受光手段
4a,4b 反射部材
4c 分光部材
5 用紙検出手段
6 第2分光部材
7,7a,7b 照射光
8,8a,8b 反射光
9,9a,9b 透過光
10 光送受信手段
11 反射手段
20 カール検出部
30 カール検出装置
31 ガイド部
32a,32b 用紙搬送ローラ(用紙搬送手段)
33 用紙受入部
34 ガイド部
35 制御部
40 用紙後処理装置
41 カール処理部
42 用紙後処理部
43 排紙トレー
50 用紙

Claims (8)

  1. 処理対象の用紙を受け入れ、用紙搬送手段によって用紙を搬送しながら用紙のカールを検出するカール検出装置であって、
    用紙搬送手段によって搬送される用紙の一方側の表面に略平行に光を照射する投光手段と、
    前記用紙の搬送路を挟んで前記投光手段と対向して配置され、前記投光手段からの照射光を、前記用紙の他方側の表面に略平行に反射させる反射手段と、
    前記用紙の搬送路を挟んで前記反射手段と対向して配置され、前記反射手段からの反射光を受光する反射光受光手段と、
    前記反射光受光手段の検出結果に基づいて、前記用紙のカールの有無を検知する制御手段と
    を備えたことを特徴とするカール検出装置。
  2. 前記反射手段は、入射光を透過光と反射光とに分光する分光部材と、入射光を反射させる反射部材とで構成され、
    さらに、前記分光部材を透過した光を受光する透過光受光手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記反射光受光手段及び透過光受光手段の検出結果に基づいて、前記用紙のカールの有無を検知することを特徴とする請求項1に記載のカール検出装置。
  3. 前記用紙搬送手段によって搬送される用紙の有無を検出する用紙検出手段を備え、
    前記投光手段からの照射光及び前記反射手段からの反射光が前記用紙の搬送方向に対して斜めになるように、前記投光手段、前記反射手段及び前記反射光発光手段を配設し、
    前記制御手段は、
    前記用紙検出手段が用紙の有無を検出したタイミングと、前記反射光受光手段が反射光の有無を検出したタイミングとの時間差に基づいて、前記用紙のカールの有無を検知することを特徴とする請求項1に記載のカール検出装置。
  4. 前記用紙搬送手段によって搬送される用紙の有無を検出する用紙検出手段を備え、
    前記投光手段からの照射光及び前記反射手段からの反射光が前記用紙の搬送方向に対して斜めになるように、前記投光手段、前記反射手段、前記反射光発光手段及び前記透過光受光手段を配設し、
    前記制御手段は、
    前記用紙検出手段が用紙の有無を検出したタイミングと、前記反射光受光手段が反射光の有無を検出したタイミング及び前記透過光受光手段が透過光の有無を検出したタイミングとの時間差に基づいて、前記用紙のカールの有無を検知することを特徴とする請求項2に記載のカール検出装置。
  5. 前記投光手段からの照射光及び前記反射手段からの反射光を、前記用紙の搬送方向と直交する方向から見た場合に前記用紙検出手段と交差させる態様で、前記投光手段及び反射手段を配設し、
    前記用紙の搬送方向と前記照射光及び反射光との成す鋭角をθとし、前記用紙の搬送方向の長さをLx、搬送方向に対して垂直方向の長さをLyとした場合に、前記θがtanθ>Ly/Lxを満たすことを特徴とする請求項3又は4に記載のカール検出装置。
  6. 前記投光手段から照射された光を、互いに平行で、且つ、前記用紙からの距離が異なる第1照射光と第2照射光に分光し、この第1照射光及び第2照射光を前記用紙の一方側の表面に略平行に照射させる第2分光部材をさらに備え、
    前記反射手段は、
    前記第1照射光及び第2照射光を反射することにより、互いに平行で、且つ、前記用紙からの距離が異なる第1反射光と第2反射光を形成し、この第1反射光及び第2反射光を前記用紙の他方側の表面に略平行に照射させ、
    前記反射光受光手段は、
    前記第1反射光を受光する第1反射光受光手段と、第2反射光を受光する第2反射光受光手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記第1及び第2反射光受光手段の検出結果に基づいて、前記用紙のカールの有無を検知することを特徴とする請求項1に記載のカール検出装置。
  7. 前記投光手段から照射された光を、互いに平行で、且つ、前記用紙からの距離が異なる第1照射光と第2照射光に分光し、この第1照射光及び第2照射光を前記用紙の一方側の表面に略平行に照射させる第2分光部材をさらに備え、
    前記反射手段は、
    前記第1照射光及び第2照射光を反射することにより、互いに平行で、且つ、前記用紙からの距離が異なる第1反射光と第2反射光を形成し、この第1反射光及び第2反射光を前記用紙の他方側の表面に略平行に照射させ、
    前記反射光受光手段は、
    前記第1反射光を受光する第1反射光受光手段と、第2反射光を受光する第2反射光受光手段とを備え、
    前記透過光受光手段は、
    前記第1照射光を受光する第1透過光受光手段と、第2照射光を受光する第2透過光受光手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記第1及び第2反射光受光手段と、前記第1及び第2透過光受光手段の検出結果に基づいて、前記用紙のカールの有無を検知することを特徴とする請求項2に記載のカール検出装置。
  8. 前記投光手段からの照射光がレーザー光であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載のカール検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014166901A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Fujifilm Corp 記録媒体浮き検出装置及びインクジェット記録装置
JP2021046312A (ja) * 2019-09-20 2021-03-25 東芝テック株式会社 後処理装置及び画像形成システム

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