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JP2009088373A - Ledランプモジュール - Google Patents

Ledランプモジュール Download PDF

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正太 下西
Hiroyuki Tajima
博幸 田嶌
Toshio Yamaguchi
寿夫 山口
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Abstract

【課題】放熱性と、セラミックからなる基板を用いたLEDランプと配線基板との接合性が改善されたLEDランプモジュールを実現すること。
【解決手段】LEDランプモジュール10は、LEDランプ100と配線基板150とにより構成されている。LEDランプ100の突出部110の内部には、放熱材108が埋め込まれている。LEDランプ100は、配線基板150に形成された凹部154に収納されている。LEDランプ100の外部接続端子104と配線基板150のバネ状端子155が接触した状態で、LEDランプ100の突出部110裏面と配線基板150の凹部154底面が伝熱性接着剤157により接着している。
【選択図】図1

Description

本発明は、セラミックからなる基板にLEDチップが実装されたLEDランプ、およびそのLEDランプと配線基板とを接続したLEDランプモジュールに関するものである。
従来、セラミックからなる基板の上面にLEDチップが実装されたLEDランプは、はんだを介して配線基板と接合している。たとえば、LEDランプとして、基板の上面にLEDチップを実装し、基板の裏面に外部接続端子を設け、スルーホールを介してLEDチップと外部接続端子が接続されたものを用いる。そして、配線基板に設けられた配線と、LEDランプの外部接続端子とをはんだを介して接合することでLEDランプモジュールが構成される。
他方、はんだを用いずにLEDランプと配線基板を接続する技術が特許文献1に示されている。特許文献1では、配線基板にLEDランプを設置する凹部を設け、LEDランプを凹部に設置したときに、配線基板に設けた板バネ状端子によって、LEDランプの基板裏面もしくは上面に設けた外部接続端子を押圧して接触させることで、LEDランプと配線基板とを接続している。
特開2004−266168
しかし、セラミック基板を用いたLEDランプと配線基板とをはんだにより接合した場合、配線基板との熱膨張差が大きいため、はんだである接合部にかかる応力が非常に大きくなる。そのため、温度差の激しい環境では短時間ではんだにクラックが生じてしまい、不灯に至る場合が多い。
また、特許文献1のように、バネでLEDランプと配線基板とを接続する場合は、LEDランプと配線基板の熱膨張差を吸収することができるが、はんだを用いて接続する場合よりも放熱性が低くなってしまう。そこで、放熱性を高めるためにLEDランプの基板の裏面全面に放熱板を設けることが考えられる。この場合、LEDランプの基板上面に電極を形成し、バネで配線基板とを接続することになる。しかし、バネを電極の上部に配置するために配線基板の形状に工夫が必要で、LEDランプと配線基板との接続が複雑となってしまう。また、電極用マスクを基板上面に設けて封止材が電極を覆わないようにする必要があり、LEDランプの製造工程が増してしまう。
そこで本発明の目的は、セラミックからなる基板を用いたLEDランプと配線基板との接合性が改善されたLEDランプモジュールを実現することにある。また他の目的は、放熱性の高いLEDランプモジュールを実現することである。
第1の発明は、LEDランプと、LEDランプと電気的に接続する配線基板とで構成され、LEDランプは、LEDチップと、セラミックからなり、上面にLEDチップが実装された基板と、基板の上面を覆い、LEDチップを封止する封止材と、基板の裏面に設けられ、LEDチップと接続する外部接続端子と、を有し、配線基板は弾性材からなるバネ状端子を有し、バネ状端子がLEDランプの外部接続端子を押圧して接触している状態で、LEDランプの裏面と配線基板とが、弾性を有した伝熱性接着剤により接着されていることを特徴とするLEDランプモジュールである。
基板上に実装されるLEDチップは1個である必要はなく、複数個であってもよい。また、LEDチップには、赤、緑、青などさまざまな発光色のものを用いることができる。封止材に透明なものを用いてLEDチップの発光色を変えずともよいし、封止材に蛍光体を配合し、発光色を変化させるようにしてもよい。たとえば、青色や紫外発光のLEDチップを用い、蛍光体を含む封止材によって白色発光させるようにしてもよい。
セラミックには、アルミナ(Al2 3 )や、熱伝導性の高いAlNなどを用いる。また、基板は多層構造であってもよい。
伝熱性接着剤には、シリコーンなどの弾性接着剤に、放熱性の高いAg、Cu、Alなどの金属やAlN、BNなどの無機化合物の粒子を分散させたものを用いる。
バネ状端子の形状は、金属板の一端を固定した板バネや、金属板を湾曲させて両端を固定した板バネなどの形状を用いることができる。
第2の発明は、第1の発明において、LEDランプの基板は、基板裏面の内側の一部分から下方に突出した突出部を有し、突出部の内部には放熱材が埋め込まれていて、外部接続端子は、突出部ではない基板の裏面に設けられていて、配線基板は、突出部を収納する凹部を有することを特徴とするLEDランプモジュールである。
放熱材は、多層基板を用いることで容易に埋め込むことができる。放熱材は、少なくとも突出部の内部に位置していればよく、突出部の内部の放熱材と連続して、突出部より上側の基板内に放熱材が埋め込まれていてもよい。放熱材には、Cu−Wなどの放熱性の高いものを用いる。
第3の発明は、第2の発明において、基板の突出部裏面には、放熱板が形成されていることを特徴とするLEDランプモジュールである。
第4の発明は、第2の発明または第3の発明において、基板はアルミナからなり、放熱材はCu−Wからなることを特徴とするLEDランプモジュールである。
第1の発明では、LEDランプの外部接続端子と、配線基板のバネ状端子とを接触させた状態で、LEDランプ裏面と配線基板とを伝熱性接着剤により接着し、LEDランプと配線基板とを電気的に接続している。そのため、LEDランプと配線基板との熱膨張差は、伝熱性接着剤の弾性と、外部接続端子とバネ状端子とが固定されていないことにより吸収することができ、実装信頼性が向上する。また、外部接続端子は、基板の裏面に形成されているので、基板上面に外部接続端子を設ける場合に必要であった、封止材が外部接続端子を覆わないようにするマスクを設ける工程は必要がない。そのため、基板上面全体を封止材で覆うことができ、LEDチップの樹脂封止工程が簡便である。
また第2の発明におけるLEDランプは、従来のようにスルーホールでLEDランプの放熱性を高めるのではなく、基板の下方に突出部を設け、その突出部に放熱材を埋め込んでいる。そのため、高い放熱性を有している。第2の発明のLEDランプモジュールは、この放熱性の高いLEDランプを用いるので、バネ状端子によって接触することで配線基板と接続する場合でも、高い放熱性を維持することができる。また、突出部ではない基板の裏面に外部接続端子を設け、配線基板に凹部を設けているため、突出部を有するLEDランプであっても、外部接続端子とバネ状端子とを容易に接触させることができる。
また第3の発明のように、突出部の裏面に放熱板を設けることで、さらに放熱性を高めることができる。
また第4の発明のように、LEDランプの基板としてアルミナを用いる場合は、アルミナと同等の熱膨張率であるCu−Wを放熱材として用いるとよい。熱膨張率差によって放熱材と基板の間に隙間ができるなどして放熱性が悪化することがなくなるからである。
以下、本発明の具体的な実施例について図を参照しながら説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
図1は、実施例1のLEDランプモジュール10の構造を示す断面図である。LEDランプモジュール10は、LEDランプ100と、配線基板150とにより構成されている。図2は、LEDランプ100の構造を示す断面図である。
まず、LEDランプ100の構造について、図2を参照に説明する。
LEDランプ100は、アルミナ(Al2 3 )からなるセラミック基板101、セラミック基板101の上面にフリップチップ実装された青色発光のLEDチップ102、LEDチップ102を覆う封止材103、外部接続端子104により構成されている。
セラミック基板101は、4層構造となっており、以下では、セラミック基板101上面側から裏面側に向かって順に第1層101a、第2層101b、第3層101c、第4層101dとして説明する。
セラミック基板101の第1層101a上面と裏面には、Auメッキによって配線パターン105、106が形成されていて、スルーホール107によって配線パターン105と配線パターン106は接続している。LEDチップ102は、バンプを介して配線パターン105と接続している。
第2層101bから第4層101dは、第1層の裏面から下方に突出するように形成されていて、第2層101bから第4層101d(以下、突出部110とする)の側面は第1層101a側面よりも内側に形成されている。そのため、第1層101aの裏面の一部は、第1層101aの側部において露出していて、その露出した第1層101aの裏面には、Auメッキによって外部接続端子104が形成されている。この外部接続端子104は、配線パターン106に連続している。
第3層101cは、内側が切り抜かれていて、Al2 3 と同等の熱膨張率のCu−Wからなる放熱材108が埋め込まれている。
また、第4層101dの裏面全体には、Agメッキによる放熱板109が設けられている。Agのほかには、AuやCuを用いてもよい。また、メッキではなく、蒸着によって放熱板109を形成してもよい。
LEDチップ102は、エポキシ樹脂もしくはシリコーン樹脂からなる封止材103によって覆われている。また、この封止材103は、セラミック基板101の上面全体を覆うように形成されている。封止材103には蛍光体が配合されていて、LEDランプ100を白色発光させるようにしている。
このLEDランプ100は、セラミック基板101に突出部110を設け、その突出部110の内部に放熱材108が埋め込まれている。また、その突出部110の裏面(第4層101dの裏面)全体には放熱板109が形成されている。そのため、高い放熱性を有した構造となっている。また、外部接続端子104は、第1層101aの側部において露出した第1層101aの裏面に形成されていて、セラミック基板101上面(第1層101aの上面)には形成されていない。そのため、外部接続端子をセラミック基板上面に形成する場合のように、マスクを設けて封止材が外部接続端子を覆わないようにする工程が必要ないので、LEDランプの製造工程が複雑にならない。
次に、配線基板150およびLEDランプモジュール10の構造について、図1を用いて説明する。なお、図1においてLEDランプ100の構成は簡略化して示している。
配線基板150は、AlまたはCuからなる基板151上に絶縁層152を介して配線パターン153が形成された構造である。Alは比較的熱伝導性が高く、軽いことに利点があり、CuはAlよりさらに熱伝導性が高いことに利点がある。また、配線基板150には、LEDランプ100の突出部110を収納する凹部154が形成されている。凹部154は、LEDランプ100の突出部110の形状にほぼ一致している。
凹部154近傍には、板バネ状端子155が形成されている。この板バネ状端子155は、金属板を階段状に2ヶ所屈曲させた形状である。その板バネ状端子155の一端は、留めピン156を留めピン用の孔158に差し込むことにより固定され、配線パターン153と接続している。板バネ状端子155の固定されていない方の端は、その板バネ状端子155の形状により、配線基板150上面から離間している。そのため、板バネ状端子155の固定されていない方の端は、配線基板150の面に垂直な方向に可動であり、応力を加えることができる。
凹部154にはLEDランプ100の突出部110が収納されている。この収納時に、板バネ状端子155は、LEDランプ100の外部接続端子104を押圧し、接触している。そしてこの接触した状態で、突出部110裏面の放熱板109と凹部154の底面とを伝熱性接着剤157によって接着している。
伝熱性接着剤157は、シリコーンなどの弾性接着剤に、放熱性の高いAg、Cu、Alなどの金属やAlN、BNなどの無機化合物の粒子を分散させたものを用いる。
以上のように、実施例1のLEDランプモジュール10は、LEDチップの外部接続端子と配線基板のバネ状端子とを接触させた状態で、LEDランプの突出部裏面と配線基板の凹部底面を接着して、LEDランプと配線基板との間の導通をとっている。そのため、伝熱性接着剤の弾性によってLEDランプと配線基板の熱膨張差を緩和することができる。また、外部接続端子とバネ状端子とが固定されていないことによってLEDランプと配線基板の熱膨張差を吸収することができる。その結果、実装信頼性が向上する。さらに、LEDランプとして放熱性の高いものを用いているので、バネによるLEDランプと配線基板との接続の場合であっても高い放熱性が確保される。
実施例1では、バネ状端子は金属板を階段状に2ヶ所屈曲させた形状であったが、バネ状端子の構造はこれに限るものではなく、LEDランプを配線基板の凹部に収納したときにLEDランプ裏面の外部接続端子を押圧できる構造のバネであればよい。たとえば、金属板を湾曲して両端を固定した板バネ状の端子であってもよい。
また、実施例1では、封止材に蛍光体を配合し、LEDチップに青色発光のものを用いることでLEDランプの発光色を白色としているが、赤、緑、青などの各種発光色のLEDチップを用い、封止材に蛍光体を配合しないでLEDチップの発光色をそのまま利用するLEDランプであってもよい。
また、実施例では、LEDランプの基板としてアルミナからなるセラミック基板を用い、セラミック基板に放熱材を埋め込んでいるが、LEDランプの基板としてAlNなどの高放熱性のセラミック基板を用いることもできる。この場合には、基板に突出部を設けて放熱材を埋め込まなくても十分な放熱性が得られ、平坦なセラミック基板を使用できる。
また、実施例1では、LEDランプの基板に突出部を設け、放熱材の埋め込みを容易にしているが、突出部は必ずしも必要ではない。また、実施例1では、配線基板に凹部を設けることで、突出部を有したLEDランプ基板を用いた場合の、外部接続端子とバネ状端子との接触を容易にしている。したがって、突出部を有しない平坦なLEDランプ基板を用いる場合には配線基板に凹部は必要ない。しかし、突出部を有したLEDランプ基板を用いる場合であっても、凹部は必ずしも必要ではない。LEDランプの外部接続端子と配線基板のバネ状端子を接触し、伝熱性接着剤でLEDランプと配線基板とを接着することで外部接続端子とバネ状端子の接触した状態を維持できるのであれば、配線基板に凹部を設ける必要はない。
本発明は、照明装置などに用いることができる。
実施例1のLEDランプモジュール10の断面図。 LEDランプ100の断面図。
符号の説明
10:LEDランプモジュール
100:LEDランプ
101:セラミック基板
102:LEDチップ
103:封止材
104:外部接続端子
105、106、153:配線パターン
107:スルーホール
108:放熱材
109:放熱板
110:突出部
150:配線基板
151:基板
152:絶縁層
154:凹部
155:バネ状端子
157:伝熱性接着剤

Claims (4)

  1. LEDランプと、前記LEDランプと電気的に接続する配線基板とで構成され、
    前記LEDランプは、LEDチップと、セラミックからなり、上面に前記LEDチップが実装された基板と、前記基板の上面を覆い、前記LEDチップを封止する封止材と、前記基板の裏面に設けられ、前記LEDチップと接続する外部接続端子と、を有し、
    前記配線基板は、弾性材からなるバネ状端子を有し、
    前記バネ状端子が前記LEDランプの前記外部接続端子を押圧して接触している状態で、前記LEDランプの裏面と前記配線基板とが、弾性を有した伝熱性接着剤により接着されている、
    ことを特徴とするLEDランプモジュール。
  2. 前記LEDランプの前記基板は、前記基板裏面の内側の一部分から下方に突出した突出部を有し、前記突出部の内部には放熱材が埋め込まれていて、
    前記外部接続端子は、前記突出部ではない基板の裏面に設けられていて、
    前記配線基板は、前記突出部を収納する凹部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のLEDランプモジュール。
  3. 前記基板の前記突出部裏面には、放熱板が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のLEDランプモジュール。
  4. 前記基板はアルミナからなり、前記放熱材はCu−Wからなることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のLEDランプモジュール。
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