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JP2009087847A - アルミニウム電線用の端子圧着工具 - Google Patents

アルミニウム電線用の端子圧着工具 Download PDF

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JP2009087847A JP2007258541A JP2007258541A JP2009087847A JP 2009087847 A JP2009087847 A JP 2009087847A JP 2007258541 A JP2007258541 A JP 2007258541A JP 2007258541 A JP2007258541 A JP 2007258541A JP 2009087847 A JP2009087847 A JP 2009087847A
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勝則 岳田
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Abstract

【課題】刃型間の隙間の発生を防いで端子にクラックを発生させずに、アルミニウム電線を接続するための端子の電気的接続信頼性と強度の確保ができるアルミニウム電線用の端子圧着工具を提供する。
【解決手段】第2刃型12に接する側の第1刃型11の面取り部の面取り角度αは、45度未満であり、しかも第1刃型11の面取り部41,42を除く第1刃型11の刃先長さ(高圧縮長LK)は、第1刃型11の面取り部41,42を含む第1刃型11の長さL1と、第2刃型12の面取り部43を含む第2刃型12の長さL2を合計して得られるバレル長LBの30%以上である。
【選択図】図3

Description

本発明は、アルミニウム電線用の端子圧着工具に関し、特にアルミニウム電線に圧着されて使用される端子であって電気コネクタのハウジング内に装着される端子を、アルミ電線の導体部へ圧着するためのアルミニウム電線用の端子圧着工具に関する。
例えば自動車に配索されるワイヤーハーネスとしては、一般的に銅電線が使用される。しかし、近年、車両の軽量化の要求やリサイクル性の改善要求があることから、銅電線に代えてアルミニウム電線を使用する要望が高まっている。
ワイヤーハーネス同士の電気的な接続や、車載用機器とワイヤーハーネスとの電気的な接続を行う場合には、電気コネクタが用いられる。この種の電気コネクタは、互いに嵌め合わされる複数のコネクタハウジングと、これらのコネクタハウジング内に挿入して嵌め合わされる複数の圧着端子から構成されている。圧着端子は、ワイヤーハーネスのアルミニウム電線に対して圧着されて電気的にかつ機械的に接続して固定される。
図7は、従来のアルミニウム電線に対して圧着される圧着端子構造と、端子圧着工具の例を示している。
アルミニウム電線圧着端子100は、端子間接続部101と、電線接続部102を有しており、電線接続部102はワイヤーバレル104B、104Cと、インシュレーションバレル105を有している。端子圧着工具106は、ワイヤーバレル104B、104Cをアルミニウム電線103の導体部に対してかしめて電気的にかつ機械的に固定するのに使用される。
端子圧着工具106は、ワイヤーバレル104B、104Cにそれぞれ対応する刃型109,110と、インシュレーションバレル105に対応する刃型111を有している。
端子圧着工具106は、アルミニウム電線圧着端子100の長手方向に沿って圧着溝112を有しており、圧着溝112は、ほぼ逆V字型であり、圧着溝112の刃先113がほぼM字型に形成されている。
刃型109のM字形の刃先113と刃型110のM字形の刃先113は、ワイヤーバレル104B、104Cの先端部を、それぞれかしめる方向に屈曲(カール)させる部分である。ワイヤーバレル104Bをかしめる刃型109の刃先113に比べて、ワイヤーバレル104Cをかしめる刃型110の刃先113は、端子100からより離れた高い位置にある。
図7(a)に示すように、端子圧着工具106はX方向に下げることで、図7(b)と図7(c)に示すように逆V字型の圧着溝112は、ワイヤーバレル104B、104Cの先端部とインシュレーションバレル105の先端部をそれぞれ押し付けて変形させる。刃先113はM字型になっているので、端子圧着工具106をX方向にさらに下げることで、ワイヤーバレル104B、104Cの先端部は、それぞれアルミニウム電線103に向かって屈曲される。
これにより、ワイヤーバレル104Bはアルミニウム電線103の導体部に対して高圧縮により圧着されて電気的に確実に保持される。同時に、ワイヤーバレル104Cはアルミニウム電線103の導体部に対して、ワイヤーバレル104Bに比べて低圧縮により圧着されて機械的に保持される。インシュレーションバレル105はアルミニウム電線103の被覆部に圧着される。
この圧着作業が終了すると、図7(d)に示すように端子圧着工具106は、X1方向に上昇される(例えば、特許文献1参照)。
特開2005―050736号公報
図8には、刃型109の刃先113Aと刃型110の刃先113Bの形状を示している。
刃型109は、刃先113Aの端子間接続部側に面取り部140を有しており、刃先113Aの電線接続部側に面取り部141を有している。刃型110は、刃先113Bの電線接続部側に面取り部142を有している。刃先113Aと刃先113Bには段差dが形成されている。刃先113Aに対する面取り部140の面取り角度θ1と、刃先113Aに対する面取り部141の面取り角度θ2、および面取り部142の面取り角度θ3は、45度である。
このように、刃先113Aの面取り部141の面取り角度θ2は、45度であるために、刃型109と刃型110が、それぞれワイヤーバレル104Bの先端部とワイヤーバレル104Cの先端部をかしめる際に、ワイヤーバレル104Bとワイヤーバレル104Cから加わる応力により、図9に示すように、刃型109と刃型110の間には隙間120が発生してしまう。このような隙間120は、クラック130を端子100の電線接続部102に対して発生させる要因になる可能性がある。クラック130が端子100の電線接続部102に発生すると、端子100の電気的接続信頼性が低下し、強度が低下することも考えられる。
そこで、本発明は上記課題を解消するために、刃型間の隙間の発生を防いで端子にクラックを発生させずに、アルミニウム電線を接続するための端子の電気的接続信頼性と強度の確保ができるアルミニウム電線用の端子圧着工具を提供することを目的とする。
上記課題を解消するために、本発明の第1態様のアルミニウム電線用の端子圧着工具は、アルミニウム電線の導体部を圧着するための第1バレルと、前記アルミニウム電線の前記導体部を圧着するための第2バレルとを有する電気接続用の端子に対して押し付けることで、前記第1バレルと前記第2バレルを前記アルミニウム電線の前記導体部に対して圧着するためのアルミニウム電線用の端子圧着工具であって、
前記アルミニウム電線の前記導体部に対して前記第1バレルを高圧縮でかしめて圧着する第1刃型と、
前記第1刃型に並べて配置され、前記アルミニウム電線の前記導体部に対して前記第2バレルを低圧縮でかしめて圧着する第2刃型と、を備え、
前記第1刃型に形成される面取り部であって、前記第1刃型から前記第2刃型につながる前記第1刃型の前記面取り部は、45度未満の面取り角度で形成されており、
前記第1刃型の前記面取り部を除く前記第1刃型の刃先長さは、前記第1刃型の前記面取り部を含む前記第1刃型の長さと前記第2刃型の長さとを合計して得られるバレル長の30%以上であることを特徴とする。
このように、第1刃型の刃先長さは、バレル長の30%以上となるようにした上で、第1刃型の面取り部の面取り角度は、45度未満であるので、この面取り角度は、45度である場合に比べて小さく(角度が浅く)、第1刃型の刃先と第2刃型の刃先が、圧着時に第1バレルと第2バレルから力を受けても、第1刃型と第2刃型の隙間は小さくできるか、あるいは無くすことができる。従って、端子側にクラックが発生するのを抑制することができ、アルミニウム電線を接続するための端子の電気的接続信頼性と強度の確保ができる。
本発明によれば、刃型間の隙間の発生を防いで端子にクラックを発生させずに、アルミニウム電線を接続するための端子の電気的接続信頼性と強度の確保ができる。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明のアルミニウム電線用の端子圧着工具の好ましい実施形態を示す斜視図であり、図2(A)は図1に示す端子圧着工具をS方向から見た正面図であり、図2(B)は図1に示す端子圧着工具をS1方向から見た側面図である。
図1と図2に示すように、アルミニウム電線用の端子圧着工具10は、電気接続用の端子をアルミニウム電線に対して圧着して電気的にかつ機械的に保持するための工具である。
アルミニウム電線用の端子圧着工具10は、第1刃型11と、第2刃型12と、1本のボルト13を有している。第1刃型11は高圧縮側刃型であり、第2刃型12は低圧縮側刃型である。
第1刃型11と第2刃型12は、ボルト13を用いて互いに密着した状態で互いに離れないように固定されている。第1刃型11と第2刃型12は、共にほぼ直方体形状の部材であり、第1刃型11は、圧着溝21を有しており、第2刃型12は、圧着溝31を有している。
図1と図2(B)に示すように、第1刃型11の圧着溝21は、図1のS方向から見てほぼ逆V字型に形成されており、圧着溝21の最も内側の中央位置には刃先22が形成されている。同様にして、第2刃型12の圧着溝31は、図1において破線で示しているが図1のS方向から見てほぼ逆V字型に形成されており、圧着溝31の最も内側の中央位置には刃先32が形成されている。刃先22,32は共にほぼM字型に形成されている。ただし、図1と図2(B)に示すように、刃先32の形成位置は、刃先22の形成位置に比べて、Z1方向に沿って上側に位置されている。
ボルト13は、第1刃型11と第2刃型12を密着して固定している。このボルト13は、ボルト頭部13Hと雄ねじ部13Sを有しており、雄ねじ部13Sは、Z1方向に関して、圧着溝21,31から離れた上部位置において、第1刃型11のボルト穴と第2刃型12のボルト穴にねじ込まれている。
図3は、図1のG−G線における第1刃型11の刃先22と、第2刃型12の刃先32の断面形状例を示している。
図3に示すように、第1刃型11の刃先22と第2刃型12の刃先32の間には、段差Dが形成されている。すなわち、刃先32の形成位置は、刃先22の形成位置に比べてZ1方向に関して段差Dだけ上方に位置されている。
図3の第1刃型11の刃先22は、端子の端子間接続部側の面取り部41と端子の電線接続部側の面取り部42を有している。面取り部41の面取り角度θは45度であるが、面取り部42の面取り角度αは、45度未満である。
第2刃型12の刃先32は、端子の電線接続部側の面取り部43を有している。面取り部43の面取り角度βは、45度である。
図3に示すように、刃先22のH方向の長さは、高圧縮長LKで表し、刃先32のH方向の長さは、低圧縮長LGで表す。すなわち、この第1刃型11の2つの面取り部41,42を除く第1刃型11の刃先長さは、高圧縮長LKで示している。同様にして、第2刃型12の1つの面取り部43を除く第2刃型12の刃先長さは、低圧縮長LGで示している。
第1刃型11の2つの面取り部41,42を含む第1刃型11のH方向の長さL1と、第2刃型12の1つの面取り部43を含む第2刃型12の長さL2とを合計した端子圧着工具10の長さが、バレル長LBである。
しかも、刃先22のH方向の長さ(高圧縮長LK)は、このバレル長LBの30%以上に設定されている。刃先22のH方向の長さ(高圧縮長LK)は、より好ましくは、このバレル長LBの30%以上で、50%以下に設定されている。
刃先22のH方向の長さ(高圧縮長LK)がこのバレル長LBの30%未満であると、高圧縮長LKが十分に確保できなくなり、導通バレル56を屈曲させることができなくなるおそれがあるので好ましくない。また、刃先22のH方向の長さ(高圧縮長LK)がこのバレル長LBの50%を超えると、低圧縮長LGが十分に確保できなくなり、保持バレル57を屈曲させることができなくなるおそれがあるので好ましくない。特に、高圧縮長LKは、バルク長LBの35%前後であることが理想的である。
刃先22と刃先32の合わせ部分では、必要な段差Dの大きさに応じて、第1刃型11では面取り部42が形成され、第2刃型12では端子間接続部側では面取り部は形成されないようにすることで、刃先22と刃先32の合わせ部分は、面11Aと面12Aにおいて連続的につながるようにしている。
上述したように、刃先22のH方向の長さ(高圧縮長LK)が、このバレル長LBの30%以上に設定した上で、できる限り第1刃型11の面取り部42の面取り角度αが小さくなるようにするために、第1刃型11の面取り部42の面取り角度αは、45度未満であり、面取り角度αは、より好ましくは20度以上で35度未満である。
第1刃型11の面取り部42は、第1刃型11から第2刃型12に連続する位置に形成されているが、この面取り部42の面取り角度αが20度よりも小さいと、高圧縮長LKが十分に確保できなくなり、導通バレル56を屈曲させることができなくなるおそれがある。
また、第1刃型11の面取り部22の面取り角度αが45度以上であると、第1刃型11と第2刃型12が、それぞれ導通バレル56と保持バレル57を屈曲させる際に、導通バレル56と保持バレル57から第1刃型11と第2刃型12側にそれぞれ加わる力により、第1刃型11の面11Mと第2刃型12の面12Mの間に隙間が発生するので、この隙間が発生した影響により、導通バレル56と保持バレル57の間にクラックが発生するおそれがある。
図3における寸法例としては、バレル長LBが例えば4mmであると、面取り角度αは30度であり、高圧縮長LKは1.36mmである。この場合には、高圧縮長LKは、バレル長LBの34%である。
ここで、図5には、図3に示すバレル長LB、高圧縮割合、高圧縮長LK、段差D、低圧縮割合、低圧縮長LT、そして面取り部42の面取り角度αの各数値の組み合わせに対するバリやクラックの発生の有無の結果を示す。
図5では、バルク長LBが3mm、4mm、5.5mm、7mmの場合の本発明の各実施例と比較例を示している。
図5に示す本発明の実施例1〜15では、面取り部42の面取り角度αが45度未満であり、各実施例1〜15では、端子50には、端子圧着工具により圧着してもバリやクラックは発生しなかった。これに対して、比較例1〜6では、端子にはバリやクラックが発生した。
図4は、アルミニウム電線用の端子圧着工具10により圧着される端子50を示している。
図4に示す端子50は、端子間接続部51と電線接続部52を有している。端子間接続部51は、コネクタハウジング内に挿入して嵌め合わされることで相手側の端子との間で電気的な接続を得る部分である。電線接続部52は、アルミニウム電線53の導体部54に対して圧着することで、端子50と導体部54を電気的に機械的に接続して保持する部分である。導体部54は、複数本の導体の素線を撚り合わせて形成されている。電線接続部52は、導通バレル56と保持バレル57とインシュレーションバレル58を有する。
なお、端子50の材料としては、電食防止の観点から異種金属を避けて、アルミニウム電線に合わせてアルミニウム合金系の材料を使用するのが望ましいが、必ずしもこの材料に限定されない。端子間接続部51が空気により酸化したり、湿気により腐食するのを防ぐために、端子間接続部51には、防錆用のグリースなどを塗布しておくと、より高い電気接続信頼性が得られる。
図3に示すように、第1刃型11の刃先22は、対応する導通バレル(第1バレルに相当)56を、アルミニウム電線53の導体部54に対してかしめる方向に高圧縮率で内側に屈曲させる。第2刃型12の刃先32は、対応する保持バレル(第2バレルに相当)57を、アルミニウム電線53の導体部54に対してかしめる方向に低圧縮率で内側に屈曲させる。導通バレル56は、アルミニウム電線53の導体部54に対して電気的導通を確実に得るために、高圧縮(圧縮率50%〜70%)で導通バレル56を圧縮する。
この圧縮率とは、圧着部分のアルミニウム電線導体部断面積/圧着前のアルミニウム電線導体部断面積の比率である。
これに対して、保持バレル57は、機械的な強度を確保するだけでよいので、導通バレル56に対する高圧縮に比べて低圧縮(圧縮率70%〜90%)で圧縮する。バレルの圧縮率は、バレルの減面率とも言い、圧縮率の値が小さいほどバレルは大きく屈曲されることになる。
このように、第1刃型11の刃先22と第2刃型12の刃先32とで圧縮率が異なるようにするために、図3に示すように第1刃型11の刃先22と第2刃型12の刃先32の間には、段差Dが設けられている。
第1刃型11による導通バレル56の圧縮率が、第2刃型12による保持バレル57の圧縮率に比べて小さいのは、導通バレル56に対応する領域において、アルミニウム電線の導体部54の各撚り線(素線)とできるだけ多く電気的に接触できるようにすると同時に、アルミの表面酸化物を積極的に破壊することで十分で確実な電気的導通特性を得るためである。
図示例では、端子圧着工具10は、別体の第1刃型11と第2刃型12を組み合わせて両者を固定することで構成されている。端子圧着工具が一枚物の刃型を用いて構成される場合に比べて、実施形態の端子圧着工具10は、刃型作成のコスト削減が図れ、メンテナンス性に優れ、段差Dの設定自由度が向上する。
上述した端子圧着工具10が、図4に示す端子50の導通バレル56と保持バレル57を屈曲させる場合には、端子圧着工具10は、図示しないアクチュエータを作動することで、図3に示すZ2方向に下げることで、図1に示す逆V字型の圧着溝21,31は、導通バレル56の先端部と保持バレル57の先端部をそれぞれ押し付けて変形させる。端子圧着工具10は図3に示すZ2方向にさらに下げることで、M字型の刃先22,32は、導通バレル56の先端部と保持バレル57の先端部を、それぞれかしめる方向(内側に)にアルミニウム電線53に向かって屈曲される。
これにより、導通バレル56は、アルミニウム電線53の導体線54に対して高圧縮により深く食い込むように圧着されて電気的に確実に保持される。また、保持バレル57は、アルミニウム電線53の導体線54に対して低圧縮により圧着されて機械的に保持される。
アルミニウム電線53の導体部54は、導通バレル56に対応する部分ではより高い圧縮率で圧着され、保持バレル57に対応する部分では低い圧縮率で圧着される。端子50は、保持バレル57に対応する部分において導体部54を機械的強度的に無理のない程度で機械的に保持し、導通バレル56に対応する部分において導体部54の表面酸化膜を破壊して十分な電気的な導通を確保することができる。
この圧着作業が終了すると、図3に示す端子圧着工具10は、図示しないアクチュエータを作動することで、Z1方向に上昇される。
本発明の実施形態では、第1刃型11の面取り部42を除く第1刃型11の刃先長さ(高圧縮長LK)は、第1刃型11の面取り部42を含む第1刃型11の長さL1と、第2刃型12の面取り部43を含む第2刃型12の長さL2を合計して得られるバレル長LBの30%以上となるようにした上で、さらに第2刃型12に接する側の第1刃型11の面取り部42の面取り角度αは、45度未満として、面取り角度αができるだけ小さくなるように設定されている。
このように、第1刃型11の刃先22の高圧縮長LKが、バレル長LBの30%以上であるようにして、さらに第1刃型11の面取り部42の面取り角度αを45度未満に設定して一般的な面取り角度の45度に比べて小さく(角度が浅く)していることから、第1刃型11の刃先22と第2刃型12の刃先32が、圧着時に導通バレル56と保持バレル57から受ける力により第1刃型11と第2刃型12の間に発生する隙間を、小さくできるかあるいは無くすことができる。これにより、固定手段20は、端子50の電線接続部52側にクラックが発生するのを防止し、端子の電気的な接続状態の信頼性を向上し、機械的な強度の低下を防げる。
図6(A)は、本発明の実施例における端子の断面を示す図であり、図6(B)は、比較例における端子の断面図である。
図6(A)に示すように、本発明の実施形態の端子圧着工具を用いた場合には、実施例の端子では、部分Uにはわずかに余肉部分99が発生している。これに対して、図6(B)に示すように、従来の工具を用いた場合には、部分Vには、余肉部分99に比べて大きな余肉部分261が発生する。大きな余肉部分261が発生すると、図6(B)に示すように、部分F1と部分F2にはそれぞれクラック265,266が発生する。
このように、本発明の実施形態の端子圧着工具を用いると、余肉部分の大きさの低減化とクラックの発生の可能性を押さえることができる。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形例を採用できる。
図3に示す第1刃型11の面取り部41の面取り角度θと、第2刃型12の面取り部43の面取り角度βは、45度に限らない。
本発明のアルミニウム電線用の端子圧着工具の実施形態を示す斜視図である。 図1に示すアルミニウム電線用の端子圧着工具を示す図である。 第1刃型の刃先と第2刃型の刃先などを示す図である。 圧着対象である端子の形状例を示す図である。 バレル長などの数値例を示す図である。 図6(A)は、本発明の実施例における端子の断面を示す図であり、図6(B)は、比較例における端子の断面図である。 従来例を示す図である。 従来例における第1刃型の刃先と第2刃型の刃先と面取り部および面取り部の角度を示す図である。 従来例を使用した場合に、刃型間に隙間が生じて端子側にクラックが発生する様子を示す図である。
符号の説明
10 アルミニウム電線用の端子圧着工具
11 第1刃型
12 第2刃型
20 固定手段
21 圧着溝
22 刃先
31 圧着溝
32 刃先
42 第1刃型の電線接続側の面取り部
50 端子
53 アルミニウム電線
54 アルミニウム電線の導体部
55 アルミニウム電線の被覆部
56 導通バレル(第1バレル)
57 保持バレル(第2バレル)
α 第1刃型の電線接続側の面取り部の面取り角度

Claims (1)

  1. アルミニウム電線の導体部を圧着するための第1バレルと、前記アルミニウム電線の前記導体部を圧着するための第2バレルとを有する電気接続用の端子に対して押し付けることで、前記第1バレルと前記第2バレルを前記アルミニウム電線の前記導体部に対して圧着するためのアルミニウム電線用の端子圧着工具であって、
    前記アルミニウム電線の前記導体部に対して前記第1バレルを高圧縮でかしめて圧着する第1刃型と、
    前記第1刃型に並べて配置され、前記アルミニウム電線の前記導体部に対して前記第2バレルを低圧縮でかしめて圧着する第2刃型と、を備え、
    前記第1刃型に形成される面取り部であって、前記第1刃型から前記第2刃型につながる前記第1刃型の前記面取り部は、45度未満の面取り角度で形成されており、
    前記第1刃型の前記面取り部を除く前記第1刃型の刃先長さは、前記第1刃型の前記面取り部を含む前記第1刃型の長さと前記第2刃型の長さとを合計して得られるバレル長の30%以上であることを特徴とするアルミニウム電線用の端子圧着工具。
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