JP2009079700A - 等速自在継手用ブーツ - Google Patents
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Abstract
【課題】 等速自在継手が50°以上の高作動角をとることを可能にする等速自在継手用ブーツを、その機能および耐久性を損なうことなく提供する。
【解決手段】 ブーツ13の蛇腹部16を形成する複数の山部17において、少なくとも外輪側から数えて一番目の第一山部の頂部位に凹部25を形成する。この凹部25の対向内側面(26、27)の外径側端部に一対の突状部(28、29)を形成し、この突状部(28、29)の先端部(30、31)は、凹部25を軸方向に二等分する線αに向かって縮径するテーパ面とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 ブーツ13の蛇腹部16を形成する複数の山部17において、少なくとも外輪側から数えて一番目の第一山部の頂部位に凹部25を形成する。この凹部25の対向内側面(26、27)の外径側端部に一対の突状部(28、29)を形成し、この突状部(28、29)の先端部(30、31)は、凹部25を軸方向に二等分する線αに向かって縮径するテーパ面とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車の駆動軸や各種産業機械に用いられ、回転トルクを伝達する等速自在継手に取り付ける等速自在継手用ブーツに関するものである。
等速自在継手用ブーツは、等速自在継手の内部(継手内部)に封入されたグリースや潤滑油等の潤滑成分の外部への漏出および外部から継手内部への異物の侵入を防止する機能を果たす。
このような等速自在継手用ブーツ(以下ブーツと略する)が取り付けられた等速自在継手として、図11に固定型等速自在継手の一つであるアンダーカットフリー型等速自在継手(UJ)を例示する。
この等速自在継手101は、外輪102、内輪103、ボール104、ケージ105を主要部とし、外輪102の内側には、内輪103、ボール104、ケージ105で構成される内部部品106が収容配置されている。
外輪102は一端に開口部を有し、内周面に複数のトラック溝107が形成されている。内輪103は外周面に複数のトラック溝108が形成され、その中心孔109にはシャフト110がスプライン嵌合されて丸サークリップ111で抜け止めされている。外輪102のトラック溝107と内輪103のトラック溝108との間には複数のボール104が介在され、このボール104は、外輪102と内輪103との間に配置されたケージ105のポケット112で保持されている。
さて、外輪102の開口部は既に述べたブーツ113で覆われている。このブーツ113は、大径端部114と、小径端部115と、大径端部114と小径端部115を連結する蛇腹部116とを有する。この蛇腹部116は大径端部側から小径端部側に向けてそれぞれ縮径する複数の山部117および谷部118が交互に形成されて成る。大径端部114は外輪102の開口端部119の外周面120に取り付けられ、小径端部115はシャフト110の外周面123に取り付けられ、それぞれの取り付け部分はブーツバンド(121、122)を加締めて固定されている(特許文献1参照)。
特開2007−155002号公報
さて、図11に示す特許文献1に記載の等速自在継手は、50°以上の高作動角をとってブーツ113の蛇腹部116が屈曲すると、蛇腹部116では、反屈曲方向側の山部117(特に大径端部側)が伸びてその頂部位が凹み、ブーツ113のフレキシブル性が低下し、寿命が低下する問題がある。
この課題を解決する方法として、ブーツ113の蛇腹部116の膜長(軸方向の断面形状に沿った長さ)を長くしてブーツ113を弾性変形し易くする方法が考えられている。このように、蛇腹部116の膜長を大きくする方法としては、山部117の外径を大きくする、若しくは、谷部118の内径を小さくすることが考えられる。
しかし、谷部118の内径を小さくすれば、等速自在継手101が作動角をとった際、谷部118がシャフト110と干渉して摩耗する問題があり、これはブーツ113の耐久性の低下に繋がる。また、山部117の外径を大きくすると、蛇腹部116の外径が大きくなるため、等速自在継手101が回転した際、ブーツ113にかかる遠心力が大きくなって、その遠心力で谷部118が膨張し(ブーツ113の回転膨張性が悪くなり)、これにより、山部117の外径と谷部118の内径の差が小さくなって蛇腹部116の山谷がなくなるため、ブーツ113がフレキシブル性を失い、その機能を損なうおそれがあった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、等速自在継手が50°以上の高作動角をとることを可能にする等速自在継手用ブーツを、その機能および耐久性を損なうことなく提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための本発明の等速自在継手用ブーツは、一端部が等速自在継手の外側継手部材に取り付けられ、他端部が前記外側継手部材の開口部から伸びた軸部材に取り付けられ、前記一端部と前記他端部とを連結し、かつ、複数の山部および谷部が交互に形成されて成る蛇腹部を有する等速自在継手用ブーツであって、前記蛇腹部の山部のうち、少なくとも外側継手部材側に位置する第一山部の頂部位に、等速自在継手が作動角をとった際の凹みを防止する凹部を環状に形成したことを特徴とする。
等速自在継手が作動角をとってブーツの蛇腹部が屈曲すると、その蛇腹部の反屈曲方向側では、外側継手部材側の山部は軸方向に伸びてその頂部位が凹みやすい。これは蛇腹部の大径端部側で特に顕著である。そのため、本発明のように、少なくとも第一山部(外側継手部材側から数えて一番目の山部)の頂部位に凹部を形成すると、等速自在対継手が作動角をとってブーツの蛇腹部が屈曲し、その蛇腹部の反屈曲方向側で少なくとも第一山部の頂部位が凹もうとしても、この作用を第一山部の頂部位に形成した凹部により抑えることができる。
また、前記凹部は前記蛇腹部の山部のうち外側継手部材側に位置する第二山部の頂部位にも形成するのが好ましい。
既に述べたように、等速自在継手が作動角をとってブーツの蛇腹部が屈曲すると、その蛇腹部の反屈曲方向側では、外側継手部材側の山部は軸方向に伸びてその頂部位が凹みやすい。しかし、上記した第一山部に加え、第二山部の頂部位にも凹部を設けると、等速自在継手が高作動角をとってブーツの蛇腹部が大きく屈曲し、その蛇腹部の反屈曲方向側で、第一山部および第二山部の頂部位が凹もうとしても、この作用を第一山部および第二山部の頂部位に形成した凹部により抑えることができる。そのため、蛇腹部の外側継手部材側の耐凹み性が大幅に向上し、この結果、等速自在継手は高作動角を確実にとることができる。
また、前記凹部の対向内側面には継手が作動角をとった際に屈曲方向側が磨耗するのを抑える為、互いに接触する一対の突状部を設けるのが望ましい。
等速自在継手が作動角をとってブーツの蛇腹部が屈曲すると、その蛇腹部の屈曲方向側では、少なくとも第一山部が収縮し、その頂部位に形成した凹部の対向する内側面が互いに接触しようとする。しかし、本発明のように凹部の対向内側面に一対の突状部を設けることで、等速自在継手が作動角をとってブーツの蛇腹部が屈曲した際、その蛇腹部の屈曲方向側では、少なくとも第一山部の頂部位に形成した凹部の対向内側面に設けた一対の突状部が互いに接触するため、凹部の対向内側面が直接接触して摩耗するのを防止することができる。
前記一対の突状部は前記凹部の対向内側面の外径側端部に設けるのが好ましい。
等速自在継手が作動角をとってブーツの蛇腹部が屈曲すると、その蛇腹部の屈曲方向側では、少なくとも第一山部が収縮し、その頂部位に形成した凹部の対向する内側面が互いに接触しようとする。これは、凹部の外径側端部の対向内側面で特に顕著である。この理由は、蛇腹部が屈曲すると、凹部の対向内側面において外径側端部が最も早期に接触することから、等速自在継手が作動角をとった際の接触頻度が凹部の対向内側面のうちで最も多くなり、接触摩耗が生じやすいためである。そのため、本発明のように、凹部の対向内側面の外径側端部に一対の突状部を設けることは、蛇腹部の屈曲方向側で、少なくとも第一山部の対向内側面の接触摩耗を効率よく防止する手段として有効である。
前記一対の突状部の対向する先端部は面状とするのが望ましい。
ここで、「突状部の対向する先端部」とは、等速自在継手が作動角をとってブーツの蛇腹部が屈曲した際、その蛇腹部の屈曲方向側において、少なくとも第一山部に形成した凹部に設けた一対の突状部の互いに接触する部分のことを意味する。本発明のように、突状部の接触部分(突状部の先端部)を面状とすることで、突状部の先端部での接触面積が大きくなるため、ブーツ屈曲側の少なくとも第一山部において、その頂部位に形成された凹部の対向内側面の接触摩耗を防止できると共に、接触時に受ける力を面状の先端部で分散して、突状部自体の耐久性を向上させることができる。
前記一対の突状部は前記ブーツとの一体成形により設けるのが望ましい。
このように、突状部をブーツとの一体形成により設けることで、突状部として別部品を使用する必要がなくなるため、部品点数を削減することができる。そのため、ブーツの作製に必要な製造コストを削減することができる。
本発明の等速自在継手用ブーツでは、蛇腹部において、少なくとも外側継手部材側の第一山部の頂部位に凹部を形成する。この場合、等速自在継手が高作動角をとってブーツの蛇腹部が大きく屈曲しても、その蛇腹部の反屈曲方向側では、少なくとも第一山部の頂部位が凹むのを防止できるため、蛇腹部の外側継手部材側の屈曲性を向上させることができる。この結果、本発明のブーツを取り付ける等速自在継手は高作動角をとることが可能になる。なお、本発明では、ブーツの膜長は、図11に示す従来のブーツのように、山部の内径を大きくしたり、谷部の内径を小さくするなどして長くすることがないため、ブーツの機能および耐久性を損なうこともない。
以下に本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
図5に、本発明の第1の実施形態として、本発明の等速自在継手用ブーツを取り付けた
た等速自在継手を示す。
た等速自在継手を示す。
この等速自在継手1は、固定型等速自在継手の一つであるアンダーカットフリー型等速自在継手(UJ)であり、外側継手部材である外輪2、内側継手部材である内輪3、ボール4、ケージ5を主要部とする。外輪2の内側には、内輪3、ボール4、ケージ5で構成される内部部品6が収容配置されている。
外輪2は一端に開口部を有し、内周面に複数のトラック溝7が形成されている。内輪3は外周面に複数のトラック溝8が形成され、その中心孔9には外輪2の開口部からシャフト10がスプライン嵌合されている。このシャフト10は、その端部の外周面に形成された凹溝23と内輪3の中心孔9の端部に形成された環状の凹溝34との間に介在された丸サークリップ11で抜け止めされている。外輪2のトラック溝7と内輪3のトラック溝8との間には複数のボール4が介在され、このボール4は、外輪2と内輪3との間に配置されたケージ5のポケット12で保持されている。
外輪2の開口部はブーツ13で覆われている。このブーツ13は、一端部である大径端部14と他端部である小径端部15および大径端部14と小径端部15を連結する蛇腹部16を有する。この蛇腹部16は大径端部側から小径端部側に向けてそれぞれ縮径する複数の山部17および谷部18が交互に形成されて成る。大径端部14は外輪2の開口端部19の外周面20に取り付けられ、小径端部15はシャフト10の外周面32に取り付けられ、それぞれの取り付け部分はブーツバンド(21、22)を加締めて固定されている。
さて、本実施形態では、図5のX1部分の拡大図である図3および図5のX2部分の拡大図である図1に示すように、ブーツ13において、外側継手部材側(以下外輪側とする)に位置する第一山部24(外輪側から数えて一番目の山部17)の頂部位に凹部25を環状に形成する。この凹部25は、底部33とこの底部33の軸方向両側から外径方向に伸びる一対の対向内側面(26、27)とから成る。
等速自在継手1が図5中に白抜き矢印で示す方向に50°以上の高作動角をとって、同方向にブーツ13の蛇腹部16が大きく屈曲すると、その蛇腹部16の反屈曲方向側(図中の白抜き矢印方向側とは逆側)では、第一山部24(図中X1で囲んだ部分)が図4に示すように伸びて、その頂部位に凹もうとする力が作用する。しかし、本実施形態のように、第一山部24の頂部位に凹部25を設けると、この凹部25が第一山部24の頂部位の凹もうとする作用を抑えるため、第一山部24が凹むことがない。そのため、蛇腹部16の外輪側の屈曲性(屈曲のし易さ)が向上する。この結果、等速自在継手1は50°以上の高作動角をとることが可能になる。
また、第一山部24に形成した凹部25の対向内側面(26、27)の外径側端部には、一対の突状部(28、29)をブーツ13との一体成形により設け、この突状部(28、29)の互いに対向する先端部(30、31)は、凹部25を軸方向に二等分する線(図中αで示す)に向かって縮径するテーパ面とする。
等速自在継手1が図5中に白抜き矢印で示す方向に作動角をとって、同方向にブーツ13の蛇腹部16が屈曲すると、その蛇腹部16の屈曲方向側(図中の白抜き矢印方向側)の第一山部24(図中X2で囲んだ部分)は、図2に示すように収縮して、凹部25の対向内側面(26、27)が接触しようとする。しかし、本実施形態のように、凹部25の対向内側面(26、27)に一対の突状部(28、29)を設けた場合、対向内側面(26、27)が互いに接触しようとしても、これに設けた一対の突状部(28、29)の先端部(30、31)が先に接触する。このように、突状部(28、29)の先端部(30、31)が互いに接触することで、対向内側面(26、27)が互いに接触して摩耗するのを防止することができる。
また、突状部(28、29)の接触部、つまり、突状部(28、29)の先端部(30、31)は、図1および図3に示すように、凹部25を軸方向に二等分する線(図中α)に向かって縮径するテーパ面とするため、突状部(28、29)は、先端部(30、31)が互いに接触しても、接触時の力がテーパ面同士の面接触により分散されるため、突状部(28、29)の耐久性を向上させることができる。
また、突状部(28、29)はブーツ13との一体成形で設けるため、突状部として別部品を使用する必要がなくなる。このため、部品点数を削減して、ブーツ13の作製に必要なコストを削減することができる。なお、本実施形態では、ブーツ13の蛇腹部16の膜長は、図11に示す従来のブーツのように、山部17の外径を大きくしたり、谷部18の内径を小さくするなどして長くすることがないため、ブーツ13の機能および耐久性を損なうこともない。
図6に本発明の第2の実施形態として固定型等速自在継手41(UJ)を示す。なお、本実施形態において、図5に示す第1の実施形態と同じ部位、機能、形態を有する部品については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この等速自在継手41は、外輪2の開口部はブーツ43で覆われており、このブーツ43は、一端部である大径端部44と他端部である小径端部45および大径端部44と小径端部45を連結する蛇腹部46とを有し、蛇腹部46は大径端部側から小径端部側に向けてそれぞれ縮径する複数の山部47および谷部48が交互に形成されて成る。外輪2の開口端部19の外周面20には大径端部44が取り付けられ、小径端部45はシャフト10の外周面32に取り付けられ、それぞれの取付部分は、ブーツバンド(21、22)を加締めて固定されている。
本実施形態では、図6のY1部分の拡大図である図9および図6のY2部分の拡大図である図7に示すように、ブーツ43の第一山部54(外輪側から数えて一番目の山部47)と第二山部63(外輪側から数えて二番目の山部47)の頂部位にそれぞれ凹部(55、64)を形成する。この凹部(55、64)は底部(62、67)と、この底部(62、67)の軸方向両側から外径方向に伸びる対向内側面(56、57および65、66)とから成る。
等速自在継手41が図6中に白抜き矢印で示す方向に50°以上の高作動角をとって、図中白抜き矢印方向にブーツ43の蛇腹部46が大きく屈曲すると、その蛇腹部46の反屈曲方向側(図中の白抜き矢印方向側とは逆側)の第一山部54および第二山部63(図中Y1で囲んだ部分)は、図10に示すように伸びて、その頂部位に凹もうとする力が作用する。しかし、本実施形態のように、第一山部54および第二山部63に凹部(55、64)を設けると、この凹部(55、64)が前記した第一山部24および第二山部63の頂部位の凹もうとする作用を抑えるため、第一山部24および第二山部63が凹むことがない。そのため、蛇腹部46の外輪側の屈曲性(屈曲のし易さ)が大きく向上し、さらに言えば、この作用は図5に示す第1の実施形態よりも顕著になる。この結果、等速自在継手41は50°以上の高作動角を確実にとることができる。
また、本実施形態では、凹部(55、64)の対向内側面(56、57および65、66)に一対の突状部(58、59および68、69)をブーツ43との一体成形により設け、この突状部の対向する先端部(60、61および70、71)は、凹部(55、64)を軸方向に二等分する線(図中βで示す)に向かって縮径するテーパ面とする。
等速自在継手41が作動角をとってブーツ43が図6中に白抜き矢印で示すように屈曲すると、ブーツ43の屈曲方向側(図中の白抜き矢印方向側)の第一山部54および第二山部63(図中Y2で囲んだ部分)は、図8に示すように収縮して、凹部(55、64)の対向内側面(56、57および65、66)が接触しようとする。しかし、本実施形態のように、凹部(55、64)の対向内側面(56、57および65、66)に一対の突状部(58、59および68、69)を設けた場合、対向内側面(56、57および65、66)が互いに接触しようとしても、これに設けた一対の突状部(58、59および68、69)の先端部(60、61および70、71)が互いに接触する。このように、突状部(58、59および68、69)の先端部(60、61および70、71)が互いに接触することで、凹部(55、64)の対向内側面(26、27)が互いに接触して摩耗するのを防止することができる。
また、突状部(58、59および68、69)の接触部、つまり、突状部(58、59および68、69)の先端部(60、61および70、71)は、図7および図9に示すように、凹部25を軸方向に二等分する線(図中β)に向かって縮径するテーパ面としているため、突状部(58、59および68、69)は、先端部(60、61および70、71)が互いに接触しても、接触時の力がテーパ面同士の面接触により分散されるため、突状部(58、59および68、69)の耐久性を向上させることができる。
なお、突状部(58、59および68、69)はブーツ43との一体成形により設けるため、突状部として別部品を使用する必要がなくなり、これにより、ブーツ43の作製に必要な製造コストを削減することができる。なお、本実施形態においても、ブーツ43の蛇腹部46の膜長は、図11に示す従来のブーツのように、山部47の外径を大きくしたり、谷部48の内径を小さくするなどして長くすることがないため、ブーツ43の機能および耐久性を損なうことがない。
これまでに、本発明の実施の形態について説明を行ったが、これらに制限されることなく、特許請求の範囲に記載の意味および内容を逸脱しない範囲内で種々なる変更が可能である。
例えば、ここで挙げた実施形態では、第一山部および第二山部に形成した凹部の対向内側面の外径側端部に一対の突状部を設けたが、この突状部の対向内側面での配置位置は、外径側端部に限らず、対向内側面の接触摩耗を防止するという本発明の目的とする効果が得られるのであれば、任意に変更が可能である。
また、ここで挙げた実施形態では、樹脂製のブーツに本発明を適用したが、CR(クロロプレンゴム)製のブーツにも本発明を適用することができる。そして、本発明の等速自在継手用ブーツは、実施形態で挙げた固定型等速自在継手に限らず、周知の摺動型等速自在継手にも適用することができる。
さらに、本実施形態のブーツの蛇腹部は、複数の山部および谷部が大径端部側から小径端部側に向けてそれぞれ縮径する形状としているが、山部および谷部が大径端部側から小径端部側まで一定であるブーツにも本発明を適用することができ、また、ブーツの小径端部をシャフトの外周面に取り付けられた連結部品(金属板など)に取り付ける場合にも、本発明を適用することができる。
1 固定型等速自在継手(UJ)
2 外輪(外側継手部材)
10 シャフト(他部品)
13、43 ブーツ
14、44 大径端部(一端部)
15、45 小径端部(他端部)
16、46 蛇腹部
17、47 山部
18、48 谷部
24、54 第一山部
63 第二山部
25、55、64 凹部
26、27、56、57、65、66 対向内側面
28、29、58、59、68、69 突状部
30、31、60、61、70、71 先端部(テーパ面)
2 外輪(外側継手部材)
10 シャフト(他部品)
13、43 ブーツ
14、44 大径端部(一端部)
15、45 小径端部(他端部)
16、46 蛇腹部
17、47 山部
18、48 谷部
24、54 第一山部
63 第二山部
25、55、64 凹部
26、27、56、57、65、66 対向内側面
28、29、58、59、68、69 突状部
30、31、60、61、70、71 先端部(テーパ面)
Claims (6)
- 一端部が等速自在継手の外側継手部材に取り付けられ、他端部が前記外側継手部材の開口部から伸びた軸部材に取り付けられ、前記一端部と前記他端部とを連結し、かつ、複数の山部および谷部が交互に形成されて成る蛇腹部を有する等速自在継手用ブーツであって、
前記蛇腹部の山部のうち、少なくとも外側継手部材側に位置する第一山部の頂部位に、等速自在継手が作動角をとった際の凹みを防止する凹部を環状に形成したことを特徴とする等速自在継手用ブーツ。 - 前記凹部を、前記外側継手部材側に位置する第二山部の頂部位に形成したことを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手用ブーツ。
- 前記凹部の対向内側面に継手が作動角をとった際に互いに接触する一対の突状部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の等速自在継手用ブーツ。
- 前記一対の突状部を前記凹部の対向内側面の外径側端部に設けたことを特徴とする請求項3に記載の等速自在継手用ブーツ。
- 前記一対の突状部の対向する先端部を面状としたことを特徴とする請求項3又は4に記載の等速自在継手用ブーツ。
- 前記一対の突状部を前記ブーツとの一体成形により設けたことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の等速自在継手用ブーツ。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20101207 |