JP2009078761A - サスペンション制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アクチュエータ2の制御則は、アクチュエータ2から車体及び車輪に伝達されるエネルギに重み係数を付加した項と、制御性能の評価を与える関数の項との和の積分である評価関数を最小化する最適制御則である。制御手段10は、制御則に従ってアクチュエータ2を制御すると共に、検出手段11,12,13によって検出された各種の状態に応じて制御則の重み係数を変更する。
【選択図】図2
Description
図1には、本発明に係るアクティブ・サスペンション・システムSを搭載した自動車A(車両)を模式的に示し、この例では、図(a)に示すように、前後左右4車輪のサスペンション1FR,1FL,1RR,1RLにそれぞれ電磁アクチュエータ2,2,…を設けている。各輪のサスペンション1FR,1FL,…は、タイヤ3a、ホイール3b及びそれらを支持するホイールサポート等のサスペンション部材(図示せず)を含めた所謂ばね下部材3を、例えばコイルばね4(板ばねやトーションバー或いは空気ばね等でもよい)及びショックアブソーバ5を介して車体Bに連結するものであり、そのコイルばね4等と並列に車体Bとの間に設けた電磁アクチュエータ2によって、各輪に少なくとも上下方向の制御力を付与するようになっている。
次に、前記のようにコントローラ10の制御量演算部10dに設定されている制御出力uの演算式について、特に、そのような最適な制御のための演算式を導く手法、つまり、最適制御問題の解法について詳細に説明する。
まず、基本的な考え方から説明すると、一般的に最適制御問題では、制御対象の特性を運動方程式で記述し、これを制御する系について種々の観点から定義した評価関数を最大、或いは最小にするような制御則を求めるものであるが、通常、そのような制御則を解析的に導くことは容易ではない。
以上のような考え方に従って、この実施形態のアクティブ・サスペンション・システムSにおける電磁アクチュエータ2の制御出力uの演算式、即ち最適制御則uを導出する。まず、前記図2のモデルで表されるサスペンション・システムにおいて、前記式(2)の評価関数Jは、以下の式(8)のように変数qを用いて記述することができる。
ここで、重み係数ρ1,ρ2の値の和を ρ1+ρ2 = 2 とすると、最適な制御出力u=uoptが次の式(17)として求まる。
次に、図4〜図6に示すフローチャートを参照しながら、前記コントローラ10による電磁アクチュエータ2,2,…の制御について説明する。先ず図4は、コントローラ10によるアクチュエータ制御のメインフローであり、スタート後のステップS11では、各センサ11,12,13の検出値の入力処理を実行し、続くステップS12では、路面変位推定部10cにより路面変位推定処理を行う。そうして、ステップS13で、制御量演算部10d及び補正制御部10eによりアクチュエータ2,2,…の制御量を算出する処理を行う。
ここで、αは補正係数であり、その値を4〜6程度にすることで、比較的高い推定精度が得られることが実験的に確かめられている。
補正制御部10eは、振動制御/回生制御の間の重みを調整する。すなわち、式(17)の制御則において、rは回生エネルギに係るパラメータであり、r1,r2は振動エネルギに係るパラメータである。従って、これらの重み係数r、r1、r2を調整することによって、アクティブ・サスペンション・システムSにおける振動制御と回生制御との間の制御特性を変更することができる。
式(17)の制御則において、ρ1はばね下部材3の振動に係るパラメータであり、ρ2はばね上部材6の振動に係るパラメータである。従って、これらの重み係数ρ1、ρ2を調整することによって、アクティブ・サスペンション・システムSにおけるタイヤの接地性と乗り心地との間の制御特性を変更することができる。
式(17)の制御則において、κは制御応答性及び制御安定性に係るパラメータである。従って、重み係数κを調整することによって、アクティブ・サスペンション・システムSにおける制御の応答性と安定性との間の制御特性を変更することができる。
10 コントローラ(制御手段)
11 加速度センサ(検出手段)
12 ストロークセンサ(検出手段)
13 車両状態検出センサ(検出手段)
2 アクチュエータ
3 ばね下部材
3a タイヤ(車輪)
3b ホイール(車輪)
6 ばね上部材
A 自動車
B 車体
Claims (8)
- サスペンション部材を介して車体に連結された車輪に対し、少なくとも上下方向の制御力を付与するアクチュエータと、
車両の走行に関して各種の状態を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に基づき、所定の制御則に従って前記アクチュエータを駆動制御する制御手段と、を備え、
前記制御則は、前記アクチュエータから制御対象である前記車体及び車輪に伝達されるエネルギに重み係数を付加した項と、制御性能の評価を与える関数の項との和の積分である評価関数を最小化する最適制御則であって、
前記制御手段はさらに、前記検出手段によって検出された各種の状態に応じて前記制御則に含まれる重み係数を変更する車両のサスペンション制御装置。 - 請求項1に記載のサスペンション制御装置において、
前記制御則は、前記車体及び車輪についての全入出力エネルギの収支の項と、前記アクチュエータから前記車体及び車輪に伝達されるエネルギを表す項と、制御性能の評価を与える関数の項との和からなる汎関数を最小化すべく、式(A)で表され、
前記制御手段は、前記式(A)の制御則に従って、前記アクチュエータを制御すると共に、前記検出手段によって検出された各種の状態に応じて前記制御則の重み係数(ρ1、ρ2、r、r1、r2、r5、κ)を変更する車両のサスペンション制御装置。
- 請求項1又は2に記載の車両のサスペンション制御装置において、
前記アクチュエータは回生駆動が可能であり、
前記車両に搭載されかつ、少なくとも前記アクチュエータによる回生エネルギを蓄電する蓄電手段をさらに備え、
前記検出手段は前記蓄電手段の残量を検出し、
前記制御手段は、前記蓄電手段の残量が相対的に少ないことが検出されたときには、振動制御/回生制御の間の重み調整として、前記回生制御が相対的に強まるように前記制御則の重み係数を変更する車両のサスペンション制御装置。 - 請求項1又は2に記載の車両のサスペンション制御装置において、
前記検出手段は、前記車両が悪路を走行していること、及び、低μ路を走行していることの少なくとも一方を検出し、
前記制御手段は、前記車両が悪路を走行していること、及び、低μ路を走行していることの少なくとも一方が検出されたときには、振動制御/回生制御の間の重み調整として、前記振動制御が相対的に強まるように前記制御則の重み係数を変更する車両のサスペンション制御装置。 - 請求項1又は2に記載の車両のサスペンション制御装置において、
前記検出手段は、前記車両が低μ路を走行していること、急ブレーキが操作されたこと、及び、急操舵がなされたことの内の少なくとも一を検出し、
前記制御手段は、前記車両が低μ路を走行していること、急ブレーキが操作されたこと、及び、急操舵がなされたことの少なくとも一が検出されたときには、接地性制御/乗心地制御の間の重み調整として、前記接地性制御が相対的に強まるように前記制御則の重み係数を変更する車両のサスペンション制御装置。 - 請求項1又は2に記載の車両のサスペンション制御装置において、
前記検出手段は、少なくとも前記車両が悪路を走行していることを検出し、
前記制御手段は、前記車両が悪路を走行していることが検出されたときには、接地性制御/乗心地制御の間の重み調整として、前記乗心地制御が相対的に強まるように前記制御則の重み係数を変更する車両のサスペンション制御装置。 - 請求項1又は2に記載の車両のサスペンション制御装置において、
前記検出手段は、少なくとも前記サスペンションに衝撃振動が入力したことを検出し、
前記制御手段は、前記サスペンションに衝撃振動が入力したことが検出されたときには、制御応答性/制御安定性の間の重み調整として、前記制御応答性が相対的に強まるように前記制御則の重み係数を変更する車両のサスペンション制御装置。 - 請求項1又は2に記載の車両のサスペンション制御装置において、
前記検出手段は、少なくとも前記車両が平滑路面を走行していることを検出し、
前記制御手段は、前記車両が平滑路面を走行していることが検出されたときには、制御応答性/制御安定性の間の重み調整として、前記制御安定性が相対的に強まるように前記制御則の重み係数を変更する車両のサスペンション制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007250948A JP2009078761A (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | サスペンション制御装置 |
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JP2007250948A JP2009078761A (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | サスペンション制御装置 |
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