JP2009062513A - 重合性液晶組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一般式(I)
で表される繰り返し単位を有し、式中にフッ素原子を有する重量平均分子量が100以上である化合物を含有することを特徴とする重合性液晶組成物。当該重合性液晶組成物は、空気界面におけるチルト角を減じる効果を有することから空気界面において水平配向となる光学異方体の材料として有用であり、界面活性剤等の極性物質を含有しないため液晶ディスプレイの電圧保持率を悪化させることがなく、積層膜の形成が容易であるといった特徴を有する。
【選択図】なし
Description
一方、薄型・軽量化やコスト低減を目的として、液晶ディスプレイの液晶セル内に位相差フィルムを組み込む方式が注目されているが、この場合、当該フィルム中の不純物が液晶に対して悪影響を及ぼし易い問題がある。
以上のように、液晶ディスプレイの電圧保持率を悪化させず、積層膜の形成が容易であり、光学異方体を作製した場合に表面のチルト角を容易に減じることができる重合性液晶組成物の開発が求められていた。
重合性液晶組成物中に含有する重合性液晶化合物については、特に制限はなく使用することができる。重合性液晶化合物として棒状重合性液晶化合物又は円盤状重合性液晶化合物を使用することが好ましく、棒状重合性液晶化合物が特に好ましい。
棒状重合性液晶化合物は、一般式(II)
ここで、重合性液晶組成物に含有される化合物として、より具体的には一般式(III)
又、一般式(IV)
又、一般式(V)
一般式(II)で表される化合物の具体例を以下に挙げることができる。
又、一般式(III)で表される化合物の具体例を以下に挙げることができる。
又、一般式(IV)で表される化合物の具体的な例として、化合物の構造と相転移温度を以下に挙げることができる。
又、一般式(V)で表される化合物の具体例を以下に挙げることができる。
又、円盤状液晶化合物は、ベンゼン誘導体、トリフェニレン誘導体、トルキセン誘導体、フタロシアニン誘導体又はシクロヘキサン誘導体を分子の中心の母核とし、直鎖のアルキル基、直鎖のアルコキシ基又は置換ベンゾイルオキシ基がその側鎖として放射状に置換した構造を有することが好ましく、一般式(VI)
さらに、一般式(VI-a)は具体的には一般式(VI-e)
又、以上の重合性液晶組成物中に一般式(I)で表される繰り返し単位を有する重量平均分子量が100以上である化合物の他に重合禁止剤、重合開始剤、酸化防止剤、又は紫外線吸収剤などの添加剤を含有しても良い。
空気界面におけるチルト角の測定は以下の方法によって行った。He-Neレーザーを使用して位相差の入射角依存を測定し、得られた測定結果をコンピュータシミュレーションソフト(シンテック社製LCD-Master)を用いて解析を行い、空気界面におけるチルト角を求めた。又、以下の実施例で述べる重量平均分子量は、TSKgel GMHXLを2本と、TSKgel G2000HXL、TSKgel G1000HXL(何れも東ソー製)のカラムを使用したGPC分析装置(東ソー社製HLC-8220GPC)により、溶媒テトラヒドロフラン、示差屈折計検出により検出し、ポリスチレン換算で求めた。
式(a)の化合物70質量%
重合性液晶組成物(A)97.7質量%に光重合開始剤Irgacure-651(チバスペシャリティケミカルズ社製)2.0質量%、式(I-c) で表される繰り返し単位を有する化合物(ダイキン工業社製ダイフロイル#50、重量平均分子量800)を0.3質量%添加した本願発明の重合性液晶組成物(A2)を調製した後、重合性液晶組成物(A2)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液を調製した。次に、ガラス基板上にポリイミド配向剤AL1254(JSR社製)をスピンコート(2000回転/分、30秒)した後、150℃で1時間乾燥させることにより製膜した。このように製膜したポリイミド薄膜表面を基板の長手方向にラビング処理して、配向膜を形成した。この配向膜の上に、重合性液晶組成物(A2)を25質量%含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(700回転/分、15秒)した。スピンコートした基板に窒素雰囲気中で4mW/cm2の紫外線を120秒照射して、重合性液晶組成物(A2)を硬化させた。このようにして得られた光学異方体の位相差の入射角依存測定をした結果、空気界面におけるチルト角は約0°であった。又、このようにして得られた光学異方体の上に重合性液晶組成物(A2)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(1800回転/分、15秒)し、窒素雰囲気中で4mW/cm2の紫外線を120秒照射して、重合性液晶組成物(A2)を硬化させたところ、はじきのない良好な積層光学異方体が得られた。
重合性液晶組成物(A)97.9質量%に光重合開始剤Irgacure-651(チバスペシャリティケミカルズ社製)2.0質量%、式(I-a)及び(I-b)を有する共重合体(ソルベイソレクシス社製TECNOFLON N535、重量平均分子量180,000)を0.1質量%添加した本願発明の重合性液晶組成物(A3)を調製した後、重合性液晶組成物(A3)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液を調製した。次に、ガラス基板上にポリイミド配向剤AL1254(JSR社製)をスピンコート(2000回転/分、30秒)した後、150℃で1時間乾燥させることにより製膜した。このように製膜したポリイミド薄膜表面を基板の長手方向にラビング処理して、配向膜を形成した。この配向膜の上に、重合性液晶組成物(A3)を25質量%含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(700回転/分、15秒)した。スピンコートした基板に窒素雰囲気中で4mW/cm2の紫外線を120秒照射して、重合性液晶組成物(A3)を硬化させた。このようにして得られた光学異方体の位相差の入射角依存測定をした結果、空気界面におけるチルト角は約0°であった。次に、光学異方体を150℃で1時間焼成した。このようにして得られた光学異方体の上に、ポリイミド配向剤AL1254(JSR社製)をスピンコート(2000回転/分、30秒)した後、150℃で1時間乾燥させることにより製膜した。このように製膜したポリイミド薄膜表面を重合性液晶分子長軸方向に対して60°方向にラビング処理し、その上に重合性液晶組成物(A3)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(1800回転/分、15秒)し、窒素雰囲気中で4mW/cm2の紫外線を120秒照射して、重合性液晶組成物(A3)を硬化させたところ、はじきのない良好な広帯域円偏光板が得られた。
重合性液晶組成物(A)97.9質量%に光重合開始剤Irgacure-651(チバスペシャリティケミカルズ社製)2.0質量%、式(I-a)及び(I-b)を有する共重合体(ソルベイソレクシス社製TECNOFLON N535、重量平均分子量180,000)を0.1質量%添加した本願発明の重合性液晶組成物(A4)を調製した後、重合性液晶組成物(A4)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液を調製した。次に、ガラス基板上にポリイミド配向剤AL1254(JSR社製)をスピンコート(2000回転/分、30秒)した後、150℃で1時間乾燥させることにより製膜した。このように製膜したポリイミド薄膜表面を基板の長手方向にラビング処理して、配向膜を形成した。この配向膜の上に、重合性液晶組成物(A4)を25質量%含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(700回転/分、15秒)した。スピンコートした基板に窒素雰囲気中で4mW/cm2の紫外線を120秒照射して、重合性液晶組成物(A4)を硬化させた。このようにして得られた光学異方体の位相差の入射角依存測定をした結果、空気界面におけるチルト角は約0°であった。又、このようにして得られた光学異方体の上に、重合度2000のポリビニルアルコール(東京化成工業社製)が1質量%となるように水:エタノール=1:7の溶媒で溶解した配向剤をスピンコート(1000回転/分、30秒)することによりポリビニルアルコール薄膜を製膜した。このように製膜したポリビニルアルコール薄膜表面を実施例3と同様に重合性液晶分子長軸方向に対して60°方向にラビング処理し、その上に重合性液晶組成物(A4)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(1800回転/分、15秒)し、窒素雰囲気中で4mW/cm2の紫外線を120秒照射して、重合性液晶組成物(A4)を硬化させたところ、はじきのない良好な広帯域円偏光板が得られた。
重合性液晶組成物(A)98質量%に光重合開始剤Irgacure-651(チバスペシャリティケミカルズ社製)2.0質量%を添加した重合性液晶組成物(A5)を調製した後、重合性液晶組成物(A5)を25質量%含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液を調製した。次に、ガラス基板上にポリイミド配向剤AL1254(JSR社製)をスピンコート(2000回転/分、30秒)した後、150℃で1時間乾燥させることにより製膜した。このように製膜したポリイミド薄膜表面を基板の長手方向にラビング処理して、配向膜を形成した。この配向膜の上に、重合性液晶組成物(A5)を25質量%含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(700回転/分、15秒)した。スピンコートした基板に窒素雰囲気中で4mW/cm2の紫外線を120秒照射して、重合性液晶組成物(A5)を硬化させた。このようにして得られた光学異方体の位相差の入射角依存測定をした結果、空気界面におけるチルト角は約°45であった。
重合性液晶組成物(A)97.9質量%に光重合開始剤Irgacure-651(チバスペシャリティケミカルズ社製)2.0質量%、界面活性剤FC171(3M社製)を0.1質量%添加した重合性液晶組成物(A6)を調製した。次に重合性液晶組成物(A6)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液を調製した。次に、ガラス基板上にポリイミド配向剤AL1254(JSR社製)をスピンコート(2000回転/分、30秒)した後、150℃で1時間乾燥させることにより製膜した。このように製膜したポリイミド薄膜表面を基板の長手方向にラビング処理して、配向膜を形成した。この配向膜の上に、重合性液晶組成物(A6)を25質量%含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(700回転/分、15秒)した。スピンコートした基板に窒素雰囲気中で4mW/cm2の紫外線を120秒照射して、重合性液晶組成物(A6)を硬化させた。このようにして得られた光学異方体の位相差の入射角依存測定をした結果、空気界面におけるチルト角は約0°であった。又、このようにして得られた光学異方体の上に、重合性液晶組成物(A6)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(1800回転/分、15秒)したところ、はじきが発生し、良好な積層光学異方体は得られなかった。
重合性液晶組成物(A)97.0質量%に光重合開始剤Irgacure-651(チバスペシャリティケミカルズ社製)2.0質量%、式(I-a)及び(I-b)を有する共重合体(ソルベイソレクシス社製TECNOFLON N535、重量平均分子量180,000)を1.0質量%添加した本願発明の重合性液晶組成物(A7)を調製した後、重合性液晶組成物(A7)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液を調製した。次に、ガラス基板上にポリイミド配向剤AL1254(JSR社製)をスピンコート(2000回転/分、30秒)した後、150℃で1時間乾燥させることにより製膜した。このように製膜したポリイミド薄膜表面を基板の長手方向にラビング処理して、配向膜を形成した。この配向膜の上に、重合性液晶組成物(A7)を25質量%含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(700回転/分、15秒)した。スピンコートした基板に窒素雰囲気中で4mW/cm2の紫外線を120秒照射して、重合性液晶組成物(A7)を硬化させた。このようにして得られた光学異方体の位相差の入射角依存測定をした結果、空気界面におけるチルト角は約0°であった。このようにして得られた光学異方体の表面を基板の長手方向にラビングして、ポリイミド配向膜付きガラス基板とラビング方向を直交させて6μmの間隔を保って対向してTNセルを作製した。作製したセルに化合物(c)20質量%、化合物(d)25質量%、化合物(e)20質量%、化合物(f)20質量%、化合物(g)7質量%及び化合物(h)8質量%からなる液晶(B)を注入し、印加電圧5V、フレーム時間16.6ms、パルス印加時間64μs、測定温度70℃の条件で電圧保持率を測定した結果、94.6%であった。化合物(c)〜(h)は以下に示す。
重合性液晶組成物(A)97.0質量%に光重合開始剤Irgacure-651(チバスペシャリティケミカルズ社製)2.0質量%、界面活性剤FC171(3M社製)を1.0質量%添加した重合性液晶組成物(A8)を調製した。次に重合性液晶組成物(A8)を25質量%含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液を調製した。次に、ガラス基板上にポリイミド配向剤AL1254(JSR社製)をスピンコート(2000回転/分、30秒)した後、150℃で1時間乾燥させることにより製膜した。このように製膜したポリイミド薄膜表面を基板の長手方向にラビング処理して、配向膜を形成した。この配向膜の上に、重合性液晶組成物(A8)を25質量%含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(700回転/分、15秒)した。スピンコートした基板に窒素雰囲気中で4mW/cm2の紫外線を120秒照射して、重合性液晶組成物(A8)を硬化させた。このようにして得られた光学異方体の位相差の入射角依存測定をした結果、空気界面におけるチルト角は約0°であることが確認できた。このようにして得られた光学異方体の表面を基板の長手方向にラビングして、ポリイミド配向膜付きガラス基板とラビング方向を直交させて6μmの間隔を保って対向して作製したTNセルに液晶(B)を注入し、印加電圧5V、フレーム時間16.6ms、パルス印加時間64μs、測定温度70℃の条件で電圧保持率を測定した結果、89.2%であった。
式(i)の化合物60質量%
重合性液晶組成物(C)96.9質量%に光重合開始剤Irgacure-907(チバスペシャリティケミカルズ社製)3.0質量%、式(I-a)及び式(I-f)を有する共重合体(アルケマ社製KYNAR7201、重量平均分子量160,000)を0.1質量%添加した本願発明の重合性液晶組成物(C2)を調製した後、重合性液晶組成物(C2)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液を調製した。次に、ガラス基板上にポリイミド配向剤AL1254(JSR社製)をスピンコート(2000回転/分、30秒)した後、150℃で1時間乾燥させることにより製膜した。このように製膜したポリイミド薄膜表面を基板の長手方向にラビング処理して、配向膜を形成した。この配向膜の上に、重合性液晶組成物(C2)を25質量%含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(700回転/分、15秒)した。スピンコートした基板に30mW/cm2の紫外線を30秒照射して、重合性液晶組成物(C2)を硬化させた。このようにして得られた光学異方体の位相差の入射角依存測定をした結果、空気界面におけるチルト角は約0°であった。又、このようにして得られた光学異方体の上に重合性液晶組成物(C2)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(1800回転/分、15秒)し、30mW/cm2の紫外線を30秒照射して、重合性液晶組成物(C2)を硬化させたところ、はじきのない良好な積層光学異方体が得られた。
重合性液晶組成物(C)96.9質量%に光重合開始剤Irgacure-907(チバスペシャリティケミカルズ社製)3.0質量%、式(I-a)、(I-b)及び式(I-f)を有する共重合体(アルケマ社製KYNAR9301、重量平均分子量61,000)を0.1質量%添加した本願発明の重合性液晶組成物(C3)を調製した後、重合性液晶組成物(C3)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液を調製した。次に、ガラス基板上にポリイミド配向剤AL1254(JSR社製)をスピンコート(2000回転/分、30秒)した後、150℃で1時間乾燥させることにより製膜した。このように製膜したポリイミド薄膜表面を基板の長手方向にラビング処理して、配向膜を形成した。この配向膜の上に、重合性液晶組成物(C3)を25質量%含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(700回転/分、15秒)した。スピンコートした基板に30mW/cm2の紫外線を30秒照射して、重合性液晶組成物(C3)を硬化させた。このようにして得られた光学異方体の位相差の入射角依存測定をした結果、空気界面におけるチルト角は約0°であった。又、このようにして得られた光学異方体の上に重合性液晶組成物(C3)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(1800回転/分、15秒)し、30mW/cm2の紫外線を30秒照射して、重合性液晶組成物(C3)を硬化させたところ、はじきのない良好な積層光学異方体が得られた。
重合性液晶組成物(C)96.9質量%に光重合開始剤Irgacure-907(チバスペシャリティケミカルズ社製)3.0質量%、式(I-a)、(I-b)及び式(I-f)を有する共重合体(重量平均分子量18,000)を0.1質量%添加した本願発明の重合性液晶組成物(C4)を調製した後、重合性液晶組成物(C4)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液を調製した。次に、ガラス基板上にポリイミド配向剤AL1254(JSR社製)をスピンコート(2000回転/分、30秒)した後、150℃で1時間乾燥させることにより製膜した。このように製膜したポリイミド薄膜表面を基板の長手方向にラビング処理して、配向膜を形成した。この配向膜の上に、重合性液晶組成物(C4)を25質量%含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(700回転/分、15秒)した。スピンコートした基板に30mW/cm2の紫外線を30秒照射して、重合性液晶組成物(C4)を硬化させた。このようにして得られた光学異方体の位相差の入射角依存測定をした結果、空気界面におけるチルト角は約0°であった。又、このようにして得られた光学異方体の上に重合性液晶組成物(C4)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(1800回転/分、15秒)し、30mW/cm2の紫外線を30秒照射して、重合性液晶組成物(C4)を硬化させたところ、はじきのない良好な積層光学異方体が得られた。
重合性液晶組成物(C)96.9質量%に光重合開始剤Irgacure-907(チバスペシャリティケミカルズ社製)3.0質量%、式(I-a)、(I-b)及び式(I-f)を有する共重合体(重量平均分子量18,000)を0.1質量%添加した本願発明の重合性液晶組成物(C5)を調製した後、重合性液晶組成物(C5)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液を調製した。次に、ガラス基板上にポリイミド配向剤AL1254(JSR社製)をスピンコート(2000回転/分、30秒)した後、150℃で1時間乾燥させることにより製膜した。このように製膜したポリイミド薄膜表面を基板の長手方向にラビング処理して、配向膜を形成した。この配向膜の上に、重合性液晶組成物(C5)を25質量%含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(700回転/分、15秒)した。スピンコートした基板に30mW/cm2の紫外線を30秒照射して、重合性液晶組成物(C5)を硬化させた。このようにして得られた光学異方体の位相差の入射角依存測定をした結果、空気界面におけるチルト角は約0°であった。次に、光学異方体を150℃で1時間焼成した。このようにして得られた光学異方体の上に、ポリイミド配向剤AL1254(JSR社製)をスピンコート(2000回転/分、30秒)した後、150℃で1時間乾燥させることにより製膜した。このように製膜したポリイミド薄膜表面を重合性液晶分子長軸方向に対して60°方向にラビング処理し、その上に重合性液晶組成物(C5)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(1800回転/分、15秒)し、30mW/cm2の紫外線を30秒照射して、重合性液晶組成物(C5)を硬化させたところ、はじきのない良好な広帯域円偏光板が得られた。
重合性液晶組成物(C)96.9質量%に光重合開始剤Irgacure-907(チバスペシャリティケミカルズ社製)3.0質量%、式(I-a)、(I-b)及び式(I-f)を有する共重合体(重量平均分子量18,000)を0.1質量%添加した本願発明の重合性液晶組成物(C6)を調製した後、重合性液晶組成物(C6)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液を調製した。次に、ガラス基板上にポリイミド配向剤AL1254(JSR社製)をスピンコート(2000回転/分、30秒)した後、150℃で1時間乾燥させることにより製膜した。このように製膜したポリイミド薄膜表面を基板の長手方向にラビング処理して、配向膜を形成した。この配向膜の上に、重合性液晶組成物(C6)を25質量%含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(700回転/分、15秒)した。スピンコートした基板に30mW/cm2の紫外線を30秒照射して、重合性液晶組成物(C6)を硬化させた。このようにして得られた光学異方体の位相差の入射角依存測定をした結果、空気界面におけるチルト角は約0°であった。又、このようにして得られた光学異方体の上に、重合度2000のポリビニルアルコール(東京化成工業社製)が1質量%となるように水:エタノール=1:7の溶媒で溶解した配向剤をスピンコート(1000回転/分、30秒)することによりポリビニルアルコール薄膜を製膜した。このように製膜したポリビニルアルコール薄膜表面を実施例10と同様に重合性液晶分子長軸方向に対して60°方向にラビング処理し、その上に重合性液晶組成物(C6)を25%質量含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液をスピンコート(1800回転/分、15秒)し、30mW/cm2の紫外線を30秒照射して、重合性液晶組成物(C6)を硬化させたところ、はじきのない良好な広帯域円偏光板が得られた。
Claims (13)
- 一般式(I)で表される化合物の重量平均分子量が200〜1000000である請求項1記載の重合性液晶組成物。
- 一般式(I)で表される化合物の含有量が0.01〜5質量%である請求項1記載の重合性液晶組成物。
- 請求項1記載の重合性液晶組成物及び有機溶媒を含有する重合性組成物。
- 一般式(II)
- 一般式(II)において、Spがアルキレン基を表し、(該アルキレン基は1つ以上のハロゲン原子又はCNにより置換されていても良く、この基中に存在する1つのCH2基又は隣接していない2つ以上のCH2基はそれぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接結合しない形で、-O-、-S-、-NH-、-N(CH3)-、-CO-、-COO-、-OCO-、-OCOO-、-SCO-、-COS-又は-C≡C-により置き換えられていても良い。)MGが一般式(II-b)
- 一般式(IV)
- 一般式(V)
- ベンゼン誘導体、トリフェニレン誘導体、トルキセン誘導体、フタロシアニン誘導体又はシクロヘキサン誘導体を分子の中心の母核とし、直鎖のアルキル基、直鎖のアルコキシ基又は置換ベンゾイルオキシ基がその側鎖として放射状に置換した構造である円盤状液晶化合物を含有する請求項1記載の重合性液晶組成物。
- 円盤状液晶化合物が一般式(VI)で表される請求項10記載の重合性液晶組成物。
- 請求項1から11の何れかに記載の重合性液晶組成物の重合体により構成される光学異方体。
- 請求項1から11の何れかに記載の重合性液晶組成物の重合体が積層された請求項12記載の光学異方体。
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