JP2009052793A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】センサ監視手段33は、温度センサ25の検知温度が所定の基準温度未満、且つ、検知温度の所定時間あたりの温度上昇値が所定の基準変化量未満の状態が、予め設定された判定時間まで継続した場合にセンサ異常と判定する。
【選択図】図1
Description
ガスバーナ8のバーナヘッド80は、ガスコンロ7の上面に開設されたバーナ用開口部(図示しない)へ臨んでおり、このバーナヘッド80の上方に調理容器Pが載置される。
温度センサ85は、サーミスタ85aを熱伝導性の高い筒形箱状のセンサカバー85bで覆ったものであり、調理容器Pをバーナヘッド80の上方に載置した際、上記センサカバー85bの上面が調理容器Pの底面に圧接するように構成されている。また、上記サーミスタ85aは、センサカバー85bの内側上部に接触状態で固定されているとともに、制御回路9へ電気的に接続されている。
このものでは、図5のフローチャートに示すように、上記点消火ボタン73が押されると、上述した点消火回路によって、図示しない電磁弁を開放してバーナヘッド80へガスを供給させるとともに、図示しない点火電極へ高電圧を印加し、ガスバーナ8を点火する。
即ち、ガスバーナ8を点火してから判定時間が経過するまでに、検知温度Tが基準温度まで上昇しない場合は、センサカバー85bの上面が調理容器Pの底面へ確実に接触していない、或いは、サーミスタ85aがセンサカバー85bの内側から脱落しているセンサ異常の可能性があるため、ガスバーナ8を消火して調理容器Pの加熱を中止する。
これにより、温度センサ85が正常に調理容器Pの底面温度を検知していない状態で、ガスコンロ7が継続的に使用されるのを防止できる。
『調理容器を加熱する熱源と、調理容器の温度を検知する温度センサと、温度センサが正常に調理容器の温度を検知していないセンサ異常であるか否かを判定するセンサ監視手段と、センサ監視手段によって前記センサ異常と判定された場合に熱源の加熱動作を停止する加熱制御手段とを備えた加熱調理器』において、センサ異常の判定精度の向上を図ることによって、使い勝手の良い加熱調理器を提供することを課題とする。
『前記センサ監視手段は、温度センサの検知温度が所定の基準温度未満、且つ、前記検知温度の所定時間あたりの温度上昇値が所定の基準変化量未満である状態が、予め設定された判定時間まで継続した場合に前記センサ異常と判定することを特徴とする』ものである。
このものでは、予め設定された判定時間中、温度センサの検知温度が基準温度未満であり且つ所定時間あたりの温度上昇値も基準変化量未満であれば、温度センサが正常に調理容器の温度を検知していないセンサ異常と判定し、熱源の加熱動作が停止される。
前記請求項1において、
『前記センサ監視手段における前記判定時間を予め設定された時間まで延長させるモード切替手段と、
前記モード切替手段の延長動作を指示する切替操作部とを備えた』ことである。
例えば、冷凍うどんを加熱調理する場合のように、温度が低く且つ極めて熱の通り難い調理物を加熱する場合、調理容器の温度は、加熱を開始してから比較的長い時間が経過しないと上昇しない傾向があるため、温度センサの検知温度が設定された判定時間内に所定の基準温度まで到達せず、所定時間あたりの温度上昇値も所定の基準変化量より小さくなる可能性がある。
請求項1に係る発明では、上記複数の条件下からセンサ異常を判定することによって、センサ異常と誤判定される可能性が低減、即ち、センサ異常の判定精度が向上するから、温度センサが正常に調理容器の温度を検知しているにもかかわらず、熱源の加熱動作が停止されるといった不具合が生じ難い。これにより、使い勝手の良い加熱調理器を提供できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器として例示するガスコンロ1の概略構成図であり、図2は、そのガスコンロ1のセンサ異常判定動作を示す作動フローチャートである。以下、各部の詳細を説明する。
また、ケーシング10の上面には、バーナ用開口部11が開設されており、このバーナ用開口部11の周縁には、調理容器Pを支持する五徳12が配設されている。
上記バーナヘッド20は、ガス配管Gへ繋がるガス通路200に接続されており、そのガス通路200には、電磁弁21およびガス量調整弁26がこの順序で上流側から配設されている。
上記ガス量調整弁26は、火力調整レバー16に対して機械的に接続されており、その火力調整レバー16の操作位置に合わせて開度が変化するように構成されている。
尚、上記「ガスバーナ2」が、既述請求項1の発明特定事項としての「熱源」に対応する。
制御回路3には、上記サーミスタ25aや点火スイッチ13a、解除スイッチ14a、ソレノイド21b、点火電極23、炎センサ24が電気的に接続されている。
次に、上記制御回路3によるセンサ異常判定動作を図2の作動フローチャートに従って説明する。
まず、点消火ボタン13が押されると、バネ21aの付勢力に抗して電磁弁21の弁体が開放され、ガス配管Gからバーナヘッド20へガスが供給されるとともに、点火スイッチ13aがオン状態になる。また、点火スイッチ13aがオン状態になると、上記点消火回路31によって図示しないイグナイタから点火電極23へ高電圧を印加し、ガスバーナ2を点火させた後、ソレノイド21bへ通電して上記弁体の開状態を維持する(ST1〜2)。
具体的には、まず、上記検知温度T0を図示しない第1メモリへ記憶させた後、モード切替回路34によってセンサ解除ボタン14が長押しされて解除スイッチ14aが一定時間(ここでは、3秒間)オン状態で維持されたか否か、および、センサ監視回路33によってタイマの計測時間が所定の単位時間(ここでは、7.5秒)進んだか否かを監視する(ST8〜10)。
このとき、上記カウント数nが第1の所定値「2」に到達していなければ、再度、上述したステップST9からST14の動作を実行する。
このとき、上記カウント数nが第2の所定値「8」に到達していなければ、再度、上述したステップST9からST16の動作を実行する。
このとき、経過時間Aが上記判定時間「2分」に到達していなければ、再度、上述したステップST9以降の動作を実行する。
これにより、温度センサ25が正常に調理容器Pの底面温度を検知していないセンサ異常の状態で、ガスコンロ1が継続的に使用されるのを防止できる。
即ち、上記経過時間Aが延長された判定時間「10分」に到達するまで、上述したステップST12、ST15およびST18の判定動作がセンサ監視回路33によって繰り返される。
これにより、上記センサ異常の状態でガスコンロ1が継続的に使用されるのを防止できる。
このものでは、温度センサ25の検知温度Tnが判定時間内に基準温度まで到達しなくても、区間温度上昇値Tn−T(n−2)が第1基準変化量以上、もしくは、累計温度上昇値T8−T0が第2基準変化量以上のいずれか一方の条件を満たせば、温度センサ25は正常であると判定される。
尚、上記実施の形態では、温度センサ25の検知温度Tn、区間温度上昇値Tn−T(n−2)および累計温度上昇値T8−T0の3つの条件からセンサ異常を判定するものを説明したが、検知温度Tnおよび区間温度上昇値Tn−T(n−2)の2つの条件から判定しても良いし、検知温度Tnおよび累計温度上昇値T8−T0の2つの条件から判定しても良い。
2・・・熱源
25・・・温度センサ
31・・・加熱制御手段
33・・・センサ監視手段
P・・・調理容器
Claims (2)
- 調理容器を加熱する熱源と、調理容器の温度を検知する温度センサと、温度センサが正常に調理容器の温度を検知していないセンサ異常であるか否かを判定するセンサ監視手段と、センサ監視手段によって前記センサ異常と判定された場合に熱源の加熱動作を停止する加熱制御手段とを備えた加熱調理器において、
前記センサ監視手段は、温度センサの検知温度が所定の基準温度未満、且つ、前記検知温度の所定時間あたりの温度上昇値が所定の基準変化量未満である状態が、予め設定された判定時間まで継続した場合に前記センサ異常と判定することを特徴とする、加熱調理器。 - 請求項1に記載の加熱調理器において、
前記センサ監視手段における前記判定時間を予め設定された時間まで延長させるモード切替手段と、
前記モード切替手段の延長動作を指示する切替操作部とを備えた、加熱調理器。
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---|---|---|---|---|
JP2012083007A (ja) * | 2010-10-08 | 2012-04-26 | Paloma Co Ltd | ガス調理器 |
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