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JP2008530888A - 信号品質概算のための方法及び装置 - Google Patents

信号品質概算のための方法及び装置 Download PDF

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JP2008530888A JP2007554715A JP2007554715A JP2008530888A JP 2008530888 A JP2008530888 A JP 2008530888A JP 2007554715 A JP2007554715 A JP 2007554715A JP 2007554715 A JP2007554715 A JP 2007554715A JP 2008530888 A JP2008530888 A JP 2008530888A
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Abstract

ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システムUMTSネットワークのユーザ装置UE(10)の受信器(13)は、デジタルでエンコードされた無線信号を基地局(12)からダウンリンク(11)を介して受信する。UE(10)のデジタル信号プロセッサDSP(14)は、同期化処理から外れている間、信号で受信された電力制御コマンドのデータビットのBERを概算する。より具体的には、DSP(14)は、データビットが受信される振幅をサンプリングするとともに、サンプリングされた振幅の一つ以上のモーメントの関数の比率を決定する。その後、DSP(14)は、決定された比率をルックアップテーブル中の異なる比率におけるBERの一つ以上の値と比較して、BERを概算する。

Description

この発明は、信号品質概算のための方法及び装置に関する。特に、これに限らないが、本発明は、信号のシンボルが受信される大きさの統計的特性を使用した信号のビット誤り率(BER)の概算に関する。
デジタル信号の品質を概算(評価(estimate))する一つの方法は、基本的に不正確である信号中のビットの一部分であるデジタル信号のビット誤り率(BER)を測定することである。明らかに、信号中の各ビットの期待値が知られている場合には、信号中の実際の値を期待値と比較することができ、BERを正確に測定することができる。この技術は、時として、新たな通信リンクの構築中に通信システムにおいて使用され、また、一般に、しばしばパイロットビットと称される既知のビットシーケンスを受信器へ送信することを伴い、それに基づいて適切な比較を行うことができる。しかしながら、適切なパイロットビットを利用することができない場合があるために、多くの場合、受信信号とパイロットビットの既知のシーケンスとをビットごとに比較することは現実的ではない。また、パイロットビットの(測定可能な)BERと、BERを決定する必要がある信号のデータビットのBERとの間の関係は、未知である場合がある。
従って、BERを概算するために他の技術が開発されてきた。これらの多くは、信号のシンボルが受信される大きさの統計的解析に依存している。例えば、加法的白色ガウス雑音(AWGN)の存在下でのバイナリ位相シフトキーイング(BPSK)信号に関しては、以下のようになるのが分かる。
ここで、erfは、正規分布を積分することにより得られる誤差関数であり、μは、信号のビットが信号で受信される平均振幅であり、σは振幅の標準偏差である。信号のデータビットを平均振幅μとして受信することが期待される振幅の概算値を使用することは一般的である。同様に、振幅の標準偏差σは、信号に影響を与える雑音電力の平方根に等しいと仮定することができる。即ち、雑音電力はσと等しくなり得る。従って、データビットが受信されることが期待される振幅及び信号に影響を与える雑音電力を正確に概算できる場合には、方程式(1)を使用してかなり簡単にBERの良好な概算を行うことができる。しかしながら、このタイプのBER概算が常に可能であるとは限らない。例えば、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)ネットワークにおいて、ユーザ機器は、基地局からダウンリンクで受信された電力制御コマンドのBERを決定する必要があるが、電力制御コマンドのビットが受信されることが期待される振幅及び電力制御コマンドに影響を及ぼす雑音電力は常に知られるとは限らない。従って、方程式(1)で規定される関係を使用してBERを決定することができない。
従って、信号のシンボルが受信される大きさの更に高度な統計的解析を使用してBERを決定し又は信号品質を概算する試みがなされてきた。これらは、大きさの複合関数に依存し易い。一般に、統計的解析が高度になればなるほど、信号品質概算は正確になるが、品質概算の計算が更に複雑になる可能性が高い。そのため、現在では、正確な信号品質概算を実施することが実際には困難となり得る。
本発明は、この問題を克服しようとするものである。
本発明の第1の態様によれば、信号品質を概算するための装置であって、信号のシンボルが受信される大きさをサンプリングするための受信器と、比率F/F(F及びFはそれぞれサンプリングされた大きさの一つ以上のモーメントの関数であり、また、F及びFは同一ではない)を決定するとともに、決定された比率から信号品質を概算するためのプロセッサとを備える装置が提供される。
また、本発明の第2の態様によれば、信号品質を概算する方法であって、信号のシンボルが受信される大きさをサンプリングするステップと、比率F/F(F及びFはそれぞれサンプリングされた大きさの一つ以上のモーメントの関数であり、また、F及びFは同一ではない)を決定するステップと、決定された比率から信号品質を概算するステップとを含む方法が提供される。
このように、信号品質概算は、受信信号中のシンボルのサンプリングされた大きさの一つ以上のモーメントの関数同士の間の比率に基づくことができる。出願人は、これが信頼できる信号品質概算値を与え得ると認識した。同時に、そのような比率は、比較的簡単に得ることができる。
一つの実施の形態において、Fは、サンプリングされた大きさの一つのモーメントMの関数F[M](iは一つのモーメントMの次数)であり、Fは、サンプリングされた大きさの他のモーメントMの関数F[M](jは他のモーメントMの次数であり、i≠j)である。
一つの実施の形態において、F[M]=M k/iであり、F[M]=M k/jであり、kは任意の実数である。特に、比率は、受信信号中のシンボルのサンプリングされた大きさから計算された一方のモーメントと同様にサンプリングされた大きさから計算された他方のモーメントとの間であってもよく、例えば大きさの二つのモーメント間の比率である。
選択的に、Mは信号のi乗の期待値として計算され、Mは信号のj乗の期待値として計算される。
及びFの少なくとも一方は正規化係数を含んでいてもよい。
一つの実施の形態において、関数F及びFのモーメントはいずれも偶数次モーメント又は奇数次モーメントであることが好ましい。特に、比率は、サンプリングされた大きさの2次モーメントと4次モーメントとの間であることが好ましい。
比率が基礎としているモーメントを変えることが有益となり得る。
例えば、サンプリングされた大きさの分布が非対称である場合には奇数次モーメントの関数間の比率がより有利であることから、分布が非対称であるときに奇数次モーメントの関数間の比率を選択することが望ましい場合がある。より一般的には、プロセッサは、サンプリングされた大きさの分布の非対称性の度合いに従ってモーメントのうちの少なくとも一つの次数を変えてもよい。同様に、方法は、サンプリングされた大きさの分布の非対称性の度合いに従ってモーメントのうちの少なくとも一つの次数を変えることを含んでいてもよい。分布の非対称性の度合いは、分布の一つの奇数次モーメントの値又は例えば分布の奇数次モーメントと偶数次モーメントとの間の比率の値から決定することができる。
同様に、出願人は、いくつかの状況においては何らかの次数のモーメントの関数間の比率が他の次数のモーメントの関数間の比率よりも正確な信号品質概算値を生成できることを認識した。例えば、次数の差が大きいモーメントの関数間の比率は、信号品質が高くなるにつれて、より正確な信号品質概算を可能にする傾向がある。従って、より一般的には、プロセッサは、概算された信号品質に従ってモーメントのうちの少なくとも一つの次数を変えてもよい。同様に、方法は、概算された信号品質に従ってモーメントのうちの少なくとも一つの次数を変えることを含んでいてもよい。
比率は、それが有効である場合には信号品質の概算として使用されてもよい。従って、信号品質概算は比率を出力することを含んでいてもよい。しかしながら、他の実施例においては、信号の品質を規定する特定のパラメータとして信号品質を表すことが望ましい場合がある。即ち、プロセッサは、比率から信号品質パラメータのための値を得ることにより信号品質を概算してもよい。同様に、信号品質概算は、比率から信号品質パラメータのための値を得ることを含んでいてもよい。これを行う一つの方法は、比率をパラメータ値のルックアップテーブルと比較することである。即ち、装置は、異なる比率における信号品質パラメータ値のルックアップテーブルを備えていてもよく、プロセッサは、得られた比率をルックアップテーブル中の一つ以上の比率と比較することにより信号品質パラメータ値を得てもよい。同様に、信号品質パラメータ導出は、得られた比率を異なる比率における信号品質パラメータ値のルックアップテーブル中の一つ以上の比率と比較することを含んでいてもよい。比較は、信号品質パラメータ値を得るためにルックアップテーブル中の信号品質パラメータ値間で補間することを含んでいてもよい。また、いくつかの実施例では、値が対数であってもよい。なぜなら、これにより例えば補間の精度を向上させることができるからである。
パラメータは、任意の多くの異なる認識された信号品質パラメータであってもよい。しかしながら、パラメータがビット誤り率(BER)であることが特に好ましい。他の実施例において、パラメータは、信号対雑音比(SNR)、ブロック誤り率(BLER)、パケット誤り率(PER)であってもよい。これらは総て、よく使用されるとともに、有用なパラメータである。他の実施例において、パラメータは、ビット又はシンボルの複合グループの誤り率であってもよい。
シンボルサンプリングは、典型的には、サンプルのストリームの大きさをサンプリングすることを伴う。具体的には、受信器は、信号中の一つのシンボルストリームの総てのシンボルの大きさをサンプリングすることが好ましい。同様に、方法は、信号中の一つのシンボルストリームの総てのシンボルの大きさをサンプリングすることを含んでいることが好ましい。通常、受信器は、ある期間中に受信されたシンボルの大きさをサンプリングする。同様に、方法は、ある期間中に受信されたシンボルの大きさをサンプリングすることを含んでいる。その後、分布は、この期間中に受信されたシンボルに関与することができる。
上記期間が長くなればなるほど、信号品質概算が正確になる確率が高い。しかしながら、長いサンプリング周期を使用すると、信号品質概算が利用できるまでの遅延が長くなる。従って、サンプリング周期の長さの選択は、必然的に、これらの相反するファクタ間のトレードオフとなる。しかしながら、概算される信号品質が低下する可能性が高くなるにつれて上記期間を増大させることが有益となる場合がある。これは、概算される信号品質が低下する可能性が高くなる時期の予測に基づき得る。しかしながら、より簡単には、上記期間は、信号品質が(実際に)低下するにつれて増大させることができる。より一般的には、プロセッサは、概算された信号品質に従って上記期間を変えることができる。同様に、方法は、概算された信号品質に従って上記期間を変えることを含むことができる。これは、信号品質概算の信頼性を維持するのに役立ち得る。
本発明の先の説明では、モーメントの関数の比率が信号振幅に依存しないようにするために受信されたデータシンボル振幅が1に正規化されたと仮定している。あるいは、モーメントの関数の比率が計算されるときに正規化を含めることもできる。
本発明は、バイナリ位相シフトキーイング(BPSK)又は直交位相シフトキーイング(QPSK)(二つの直交するBPSKストリームの組み合わせ)等のバイナリ変調方式を使用する通信システムにおいて最も簡単に実施される。ここで、シンボルは一般にビットである。しかしながら、本発明は、これに限定されず、他の例えば高次変調方式、例えばシンボルがビットを表す(マッピング方式に従って)16直交振幅変調(16−QAM)等に適用することができる。いくつかの実施例において、シンボルはビット群を備えていてもよい。これらのビット群は、最初の処理及び/又はデコーディング段階によって組み合わせられてもよい。組み合わせは、例えば最大比率結合(MRC)を使用するソフトコンバイニングを含んでいてもよい。
同様に、本発明は、振幅を使用してシンボルを直接に表す変調方式で最も簡単に実施される。このケースにおいて、サンプリングされる大きさは、振幅、例えばシンボルの絶対振幅であってもよい。しかしながら、本発明は、これに限定されず、差分変調方式に適用することができる。この場合、サンプリングされる大きさは、例えば信号の二つの連続するシンボル間の振幅の差であってもよい。また、本発明は位相変調方式に適用されてもよく、その場合には、サンプルの大きさが信号位相の指標であってもよい。他の実施例において、信号は、シンボルを生成するように処理されてもよい。例えば、所与の変調方式を用いて変調された信号は、バイナリ変調等の更に簡単な変調方式でシンボルのストリームを形成するために処理されてもよい。
上記した用語「プロセッサ」の使用は、特定的ではなく一般的となるように意図されている。本発明のいくつかの態様はデジタル信号プロセッサ(DSP)又は中央処理ユニット(CPU)等の個々のプロセッサを使用して実行されてもよいが、これらの態様は、装置の他の部品又は構成要素で同様に良好に実行することができる。例えば、一つの無線周波数(RF)ユニットがいくつかの処理機能を含んでいてもよく、及び/又は、装置が本発明の様々な特徴を実行するための複数のプロセッサを含んでいてもよい。同様に、本発明は、一つ又は複数の配線回路を使用して又は組み込みソフトウェアにより実施することができる。例えば、本発明は相補型金属酸化膜半導体(CMOS)回路を使用して実施されてもよい。従って、用語「プロセッサ」は、文字通りの意味ではなく機能的な意味となるように意図されており、必要に応じて用語「複数のプロセッサ」、「処理手段」、「回路」又は「複数の回路」を含むように考慮されるべきである。
また、本発明はコンピュータプログラムコードを使用して実施することができることも理解される。従って、本発明の更なる態様においては、処理手段によって処理されるときに前述した方法を実行するようになっているコンピュータソフトウェア又はコンピュータプログラムコードが提供される。コンピュータソフトウェア又はコンピュータプログラムコードはコンピュータ可読媒体によって保持することができる。媒体は、読み出し専用メモリ(ROM)チップ等の物理記憶媒体であってもよい。あるいは、媒体は、デジタル多用途ディスク(DVD−ROM)又はコンパクトディスク(CD−ROM)等のディスクであってもよい。また、媒体は、ワイヤを介して送られる電気信号等の信号、光信号、又は、衛星等の無線信号であってもよい。また、本発明は、ソフトウェア又はコードを実行するプロセッサ、例えば上述した方法を実行するように構成されたコンピュータにまでも及ぶ。
ここで、添付図面を参照して、単なる一例として、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1を参照すると、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)ネットワークの携帯端末又はユーザ機器(UE)10は、デジタルでエンコードされた無線信号を基地局12からダウンリンク11を介して受信する。UE10は、ダウンリンク11を介して信号を受信するための受信器13を有している。受信器13は、従来と同様にその信号をフィルタ処理してベースバンドへシフトするとともに、フィルタ処理されたベースバンド信号を、信号を処理するためのUE10のデジタル信号プロセッサ(DSP)14へ送信するように構成されている。また、UE10は、アップリンク16を介して信号を基地局12へ送り返すための送信器15も有している。
同期化処理から外れている間、UE10は、それがダウンリンク11を介した基地局12との同期化を失っている場合には、その送信器15をオフに切り換えることが必要とされる。UE10は、電力制御コマンドのデータビットを基地局12からダウンリンク11を介して受信する。UE10は、受信した電力制御コマンドのビット誤り率(BER)に基づいて、それがダウンリンク11を介した基地局12との同期化を失ってしまったことを決定する必要がある。従って、UE10は電力制御コマンドのBERを決定しなければならない。明細書の冒頭で述べたように、ビット誤り率(BER)は、電力制御コマンドのデータビットの期待受信振幅μ及び電力制御コマンドに影響を与える雑音電力σのレベルが知られている場合には、方程式(1)から概算することができる。しかしながら、UMTSダウンリンク11の電力制御コマンドに関しては、電力制御コマンドのデータビットの期待受信振幅μ及び電力制御コマンドに影響を与える雑音電力σのレベルが必ずしも知られるとは限らない。
それにもかかわらず、受信されたデータビットに影響を与える雑音がほぼガウス雑音であり、等しい数の+1データビット及び−1データビットが存在し(典型的には、十分な時間にわたって適正である)、+1及び−1データビットが同じ電力を用いて送信されると仮定する場合、UE10により受信されたデータビットの振幅は、実際のBERが2%である場合における図2に示されるように、二つの個々のガウス確率密度関数(PDF)の和にほぼ等しいPDFを有している。より具体的には、データビットの振幅のPDFは以下のように書き表すことができる。
ここで、+μは+1データビットの期待受信振幅であり、−μは−1データビットの期待受信振幅であり、また、σはデータビットに影響を及ぼす雑音電力である(その結果、σは、+1又は−1データビットの受信振幅の標準偏差とならなければならない)。方程式(2)によって与えられるPDFの2次モーメントM(例えば変化)は、以下のようになることが分かる。
=σ+μ (3)
即ち、総ての受信データビット振幅(+1及び−1の両方)の全分布の2次モーメントMは、データビットに影響を与える雑音電力σとデータビットの平方期待受信振幅μとの和に等しい。積率母関数を使用すると、方程式(2)によって与えられるPDFにおいて、Mは以下のようになる。
ここで、vは任意の実数である。積分関数(4)は、以下を与える。
n次非心モーメントMは、以下によって与えられる。
その結果、方程式(5)からの4次モーメントは、以下を与える。
方程式(1)、(3)、(7)から、以下のようになる。
即ち、4次モーメントMに対する2次モーメントMの比率は、BERの関数であり、従って信号品質を示している。従って、図1を再び参照すると、UMTSネットワークの同期化処理から外れている間にダウンリンク11を介して受信器13により受信される電力制御コマンドのデータビットの振幅が、DSP14によりある期間にわたってサンプリングされる。この期間は、統計的に十分な数の振幅を収集できる程度に十分に長く、例えば約1ms乃至1sである。例えば、15kbpsのデータ転送速度においては、サンプリング周期が16msであってもよく、その結果、その周期にわたって240データビットの振幅がサンプリングされる。DSP14は、サンプリングされた振幅の2次モーメントM及び4次モーメントMを決定するとともに、得られた4次モーメントMに対する得られた2次モーメントMの比率を決定することにより信号品質を概算する。
電力制御コマンドのデータビットの実際のBERとサンプリングされた振幅の4次モーメントMに対する2次モーメントMの比率との間の関係は、図3に示されるように曲線をなしている。そのため、比率は、それが信号品質の概算に有効であることから使用することができる。例えば、一つの実施の形態において、DSP14は、比率が第1の閾値、例えば約0.074(約30%のBERに対応している)を超えるときに送信器15をオフにすることができ、また、比率が第2の閾値、例えば0.15(約20%のBERに対応している)を下回るときに送信器を再びオンに切り換えることができる。しかしながら、他の実施の形態において、DSP14は、4次モーメントMに対する2次モーメントMの異なる比率に関してBER値のルックアップテーブルを有している。受信された電力制御コマンドのデータビットに関して比率が得られると直ちに、DSP14は、それをルックアップテーブル中の一つ以上の比率と比較して、その電力制御コマンドにおけるBER値を得る。また、ルックアップテーブル中のBER値に基づいてBERの更に正確な値を得るために補間を使用することができる。
以上、UMTSネットワークの同期化処理の範囲外に関して本発明を説明してきたが、本発明はこれに限定されない。本発明は、一つの信号で受信され且つ信号の品質を概算することが望まれるシンボルの大きさをサンプリングできる任意の通信システムに適用することができる。特に、一つの信号で受信されたデータビットの振幅をサンプリングするのではなく、特定の通信システムの性質に従って、信号強度の絶対的な大きさ、差分の大きさ、位相、位相差、又は、何等かの尺度がサンプリングされてもよい。
図3を参照すると、電力制御コマンドのデータビットのサンプリングされた振幅の分布の偶数次モーメント間の他の比率も、BERとの良好な曲線関係を有している。従って、本発明の他の実施の形態では、他の比率、例えば、6次モーメントMに対する2次モーメントMの比率、8次モーメントMに対する2次モーメントMの比率、あるいは、一つの信号で受信されたシンボルのサンプリングされた大きさの分布の8次モーメントMに対する4次モーメントMの比率を使用して信号品質を概算することができる。この場合も先と同様に、これらの比率は、信号品質の表示としてのみ使用することができ、あるいは、ルックアップテーブル等を用いてBER等の従来の信号品質パラメータを得るために使用することができる。
いくつかの状況において、データビットの振幅のPDFは、方程式(2)によって与えられるPDF等のように対称的ではなく、例えば異なる数の+1データビット及び−1データビットが存在するときには非対称である。この場合、図4を参照すると、電力制御コマンドのデータビットのサンプリングされた振幅の分布の奇数次モーメント間の比率は、BERとの良好な曲線関係を有している。従って、本発明の他の実施の形態では、更に他の比率、例えば、3次モーメントMに対する1次モーメントMの比率;5次モーメントMに対する1次モーメントMの比率;あるいは、一つの信号で受信されたシンボルのサンプリングされた大きさの分布の5次モーメントMに対する3次モーメントMの比率を使用して信号品質を概算することができる。更にこの場合も先と同様、これらの比率は、信号品質の表示としてのみ使用することができ、あるいは、ルックアップテーブル等を用いてBER等の従来の信号品質パラメータを得るために使用することができる。
図3及び図4を更に詳しく見ると、比率のモーメントの次数間の大きな差異がBERの低い値で大きな感度を与えるのが分かる。例えば、6次モーメントMに対する2次モーメントMの比率は、4次モーメントMに対する2次モーメントMの比率及び6次モーメントMに対する4次モーメントMの比率よりもBERの低い値で感度が良好である。同様に、8次モーメントMに対する2次モーメントMの比率は、6次モーメントMに対する2次モーメントMの比率よりもBERの低い値で感度が良好である。しかしながら、高次モーメントの計算は計算的に更に厳しい。そのため、本発明の他の実施の形態において、DSP14は、信号品質が高まるにつれて、例えばBERの得られた値が減少するにつれて、比率のモーメントの次数間の差異を増大させる。
任意の二つの偶数次モーメント間の比率及び任意の二つの奇数次モーメント間の比率はPDFの非対称度合いとは無関係であるが、任意の奇数次モーメント自体の値はPDFの非対称性の増大と共に増大する。そのため、本発明の他の実施の形態において、DSP14は、電力制御コマンドのサンプリングされた振幅の分布の奇数次モーメント、例えば3次モーメントにおける値(しばしば、スキューと称される)を計算するとともに、奇数次モーメントの計算値の値に基づいて、信号品質概算において使用するための偶数次モーメント間の比率又は奇数次モーメント間の比率を選択する。
同様に、図5を参照すると、電力制御コマンドのサンプリングされた振幅の分布の一つの奇数次モーメントと一つの偶数次モーメントとの間の比率は、PDFの非対称性の度合いに応じて変化する。そのため、そのような比率も、上述した比率と同じ方法で信号品質を概算するために使用することができる。また、本発明の他の実施の形態において、DSP14は、電力制御コマンドのサンプリングされた振幅の分布の一つの奇数次モーメントと一つの偶数次モーメントとの間の比率、例えば3次モーメントMに対する2次モーメントMの比率を得ることができるとともに、一つの奇数次モーメントと一つの偶数次モーメントとの間の得られた比率により示されるPDFの非対称性の度合いに基づいて、信号品質概算において使用するための偶数次モーメント間の比率又は奇数次モーメント間の比率を選択することができる。例えば、3次モーメントMに対する2次モーメントMの比率が例えば約1よりも小さい場合、PDFはかなり非対称であり、DSPは、信号品質概算で使用するために奇数次モーメント間の比率を選択することができる。3次モーメントMに対する2次モーメントMの比率が例えば約1よりも大きい場合、PDFはかなり対称であり、DSPは、信号品質概算で使用するために偶数次モーメント間の比率を選択することができる。
図6及び図7を参照すると、偶数次モーメントの特定の比率と対数BERとの間の関係及び奇数次モーメントの特定の比率と対数BERとの間の関係はかなり線形である。従って、本発明の他の実施の形態において、DSP14は、得られた比率と、異なる比率における対数BER値のルックアップテーブルとを比較して、電力制御コマンドにおけるBER値を得る。そのような対数BER値間の補間は、対数BER値に対する比率のより線形な関係に起因して、非対数BER値間の補間よりも正確で且つ簡単となり得る。また、より線形な関係は、ルックアップテーブルに記憶される必要がある比率の値の数を減少させることができる。特に、図6及び図7から分かるように、次数の差が大きいモーメント間の比率は、次数の差が小さいモーメント間の比率よりも、対数BERとの関係がより線形である。例えば、図6に示される8次モーメントMに対する2次モーメントMの比率は、対数BERに対してほぼ正確に線形関係をなしているが、図6に示される4次モーメントMに対する2次モーメントMの比率は、対数BERとの関係がかなり曲線をなしている。従って、8次モーメントMに対する2次モーメントMの比率は、異なる比率における対数BER値のルックアップテーブルを使用して信号品質を表すのに特に役立つ。
また、前述したBER概算の精度は、BERの実際の値に従って変化する可能性もある。更に詳細には、方程式(5)と方程式(7)とを組み合わせると、以下の二次式が得られる。
方程式(9)の低い方のルートを使用すると、高い方のルートがMよりも大きく、従って、意味がないため、以下のようになる。
また、方程式(3)から以下のことが既に分かっている。
方程式(10)及び(11)により与えられる関係を方程式(1)に挿入すると、以下のようになる。
従って、BERは、サンプリングされたデータビット振幅の2次モーメントM及び4次モーメントMの一次関数として概算することができる。ここで、16msサンプリング周期の間に収集されたサンプルデータビット振幅の分布のBERは、電力制御コマンドの実際のBERが5%であるときに最初に決定される。この決定は何回も繰り返され、計算されたBERのヒストグラムが図8に示されている。16msサンプリング周期の間に収集されたサンプルデータビット振幅の分布のBERは、その後、電力制御コマンドの実際のBERが30%であるときに何回も決定される。これらの計算されたBERのヒストグラムが図9に示されている。図から分かるように、決定されたBERは、実際のBERが5%であるときよりも、実際のBERが30%であるときの方がかなり大きい広がりを持っている。
また、BERは、やはり実際のBERが30%であるときに、1sサンプリング周期の間に収集された電力制御コマンドのサンプリングされた振幅の分布において何回も決定される。これらの決定されたBERのヒストグラムが図10に示されている。図から分かるように、このヒストグラムは、図9に示される16mサンプリング周期を使用する実際のBERが30%であるときのBER概算のヒストグラムよりも狭い広がりを持っている。このことから、出願人は、信号品質概算の精度がサンプリング周期の長さに伴って高まることを確認した。従って、本発明の一つの実施の形態において、DSP14は得られた比率を監視し、また、信号品質が低下すると、例えば得られた比率が増大すると、DSP14はサンプリング周期を延長する。これにより、低い信号品質における信号品質概算の精度が維持される。
上記結果の総てにおいて、モデルにされた通信システムにより生成される信号に加えられる雑音は、一般的な多くの通信システムの場合と同様、ガウス雑音である。しかしながら、レイリー分散フェーディングを信号に対して適用することにより同様の結果が得られる。特に、図11は、ガウス雑音によって影響される信号における実際のBER対4次モーメントMに対する2次モーメントMの得られた比率(滑らかなライン)と、レイリー分散フェーディングによって影響される信号における実際のBER対4次モーメントMに対する2次モーメントMの得られた比率(ジグザグのライン)との間の関係を示している。図から分かるように、これらの関係は、ほとんどの通信システムで直面するBERの範囲にわたって互いに非常に類似している。そのため、本発明は、ガウス雑音によって影響される通信システムと同様、レイリー分散フェーディングにより影響される通信システムにも等しく適用することができる。特に、本発明は、無線/ラジオ通信システムにおいて有用である。
以上、BERの導出を考慮してきた。しかしながら、上述した比率から他の信号品質パラメータを得ることができる。例えば、方程式(12)は、以下のように簡単に書き換えることができる。
従って、信号対雑音比(SNR)は、サンプリングされたデータビット振幅の2次モーメントM及び4次モーメントMの一次関数として表すこともできる。従って、他の実施の形態において、DSP14は、異なる比率におけるSNR値のルックアップテーブルを有している。受信信号において比率が得られると、DSP14は、それをSNR値のルックアップテーブル中の比率と比較し、その信号におけるSNR値を得る。
特に、受信信号の各マルチパス成分(あるいは、タップ付き遅延線モデルの各タップ)のSNRを概算することが役立ち得る。従って、本発明の他の実施の形態において、DSP14は、信号を受信するとともに、その信号に対して一つ以上の遅延を適用して、一つ以上の信号タップを生成する。DSP14は、各信号タップにおけるデータビットの振幅をサンプリングするとともに、4次モーメントMに対する2次モーメントMの比率を各信号サンプルごとに得る。その結果、得られた比率と、異なる比率におけるSNR値のルックアップテーブルとから、各信号タップごとにSNRを概算することができる。
実施の形態の以上の説明では、受信されたデータシンボル振幅が1(即ち、μ=1)に正規化されたと仮定している。これは、モーメントの比率が信号振幅に依存しないようにするために必要である。適切な正規化係数を得ることができることは容易に分かる。一つの例は、受信信号値を、
(方程式10及び11に基づく)を使用して得ることができる係数aで割ることである。ここで、M’=E[x]及びM’=E[x]はそれぞれ、正規化を何等伴うことなく受信信号の平方及び4乗の期待値として計算されたモーメントである。あるいは、モーメントを計算する前にそれをデータに適用するのではなく、モーメントの比率が計算されるときにそのような正規化が含められてもよい。従って、例えば、M/Mの代わりに、実施の一形態は、
を使用することができる。
他の可能性は、モーメントの累乗の比率を使用することである。例えば、M/Mの代わりに、実施の一形態は、(M’/M’(この値は、データの任意のスケーリングに依存しない)を使用することができる。この原理は、形式[(M’1/i/(M’1/jの比率の累乗を考慮するべく更に一般的な方法で広げることができる。ここで、kは計算に都合良いように選択することができる。より一般的には、モーメントの任意の関数の比率、即ち、F[M’]/F[M’]を考慮することができ、あるいは、複数のモーメントの関数の比率を考慮することができる。そのような関数は、計算が容易となるように、また、ルックアップテーブルでの使用に適するように選択されることが好ましい。
本発明の前述した実施の形態は、本発明の実施方法の単なる例である。適切な技能及び知識を有する者であれば、前述した実施の形態に対する改良、変形、変更を想起することができる。これらの改良、変形、変更は、請求項及びその等価物に規定される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく行うことができる。
本発明を実施するための受信器を組み込む無線通信システムの概略図である。 図1の通信システムを介して受信されるデータビットのサンプリングされた振幅の確率密度関数(PDF)のグラフ図であって、ビット誤り率(BER)が2%のグラフ図である。 図1の通信システムを介して受信されるデータビットのサンプリングされた振幅の分布の偶数次モーメントの比率と実際のBERとの間の関係を示すグラフ表示である。 図1の通信システムを介して受信されるデータビットのサンプリングされた振幅の分布の奇数次モーメントの比率と実際のBERとの間の関係を示すグラフ表示である。 図1の通信システムを介して受信されるデータビットのサンプリングされた振幅の分布の3次モーメントに対する2次モーメントの比率と実際のBERとの間の関係を示すグラフ表示である。 図1の通信システムを介して受信されるデータビットのサンプリングされた振幅の分布の偶数次モーメントの比率と実際の対数BERとの間の関係を示すグラフ表示である。 図1の通信システムを介して受信されるデータビットのサンプリングされた振幅の分布の奇数次モーメントの比率と実際の対数BERとの間の関係を示すグラフ表示である。 図1の通信システムを介して受信されるデータビットのBERの概算値のヒストグラムであって、BERの実際の値が5%のヒストグラムである。 図1の通信システムを介して受信されるデータビットのBERの概算値のヒストグラムであって、BERの実際の値が30%のヒストグラムである。 BERの実際の値が30%であり且つサンプリング周期が16msから0.1sへ延長される場合の図1の通信システムを介して受信されるデータビットのBERの概算値のヒストグラムである。 ガウス雑音及びレイリー分散フェーディングの存在下における図1の通信システムを介して受信されるデータビットのサンプリングされた振幅の分布の4次モーメントに対する2次モーメントの比率と実際のBERとの間の関係を示すグラフ表示である。

Claims (41)

  1. 信号品質を概算するための装置であって、
    信号のシンボルが受信される大きさをサンプリングするための受信器と、
    及びFはそれぞれサンプリングされた大きさの一つ以上のモーメントの関数であり、かつ、F及びFは同一ではないものとして、比率F/Fを決定するとともに、決定された比率から信号品質を概算するためのプロセッサと、
    を備えることを特徴とする装置。
  2. iは一つのモーメントMの次数であるとして、Fは、サンプリングされた大きさの一つのモーメントMの関数F[M]であり、jは他のモーメントMの次数であり且つi≠jであるとして、Fは、サンプリングされた大きさの他のモーメントMの関数F[M]であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. [M]=M k/iであり、F[M]=M k/jであり、kは任意の実数であることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. は、信号のi乗の期待値として計算され、Mは、信号のj乗の期待値として計算されることを特徴とする請求項2又は3に記載の装置。
  5. 及びFの少なくとも一方は、正規化係数を含むことを特徴とする請求項2に記載の装置。
  6. 比率F[M]/F[M]は、一方のモーメントMと他方のモーメントMとの間の比率を構成していることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  7. モーメントM及びMは、いずれも偶数次モーメントであることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. モーメントM及びMは、いずれも奇数次モーメントであることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  9. は2次モーメントを構成し、Mは4次モーメントを構成することを特徴とする請求項7に記載の装置。
  10. 前記プロセッサは、サンプリングされた大きさの分布の非対称性の度合い、サンプリングされた大きさのモーメントの値、概算された信号品質のうちの少なくとも一つに従ってモーメントのうちの少なくとも一つの次数を変えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記プロセッサは、前記比率から信号品質パラメータのための値を得ることにより信号品質を概算することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の装置。
  12. 異なる比率における信号品質パラメータ値のルックアップテーブルを更に備え、前記プロセッサは、得られた比率を前記ルックアップテーブル中の一つ以上の比率と比較することにより信号品質パラメータ値を得ることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記比較は、信号品質パラメータ値を得るために前記ルックアップテーブル中の信号品質パラメータ値間で補間を行うことを含むことを特徴とする請求項12に記載の装置。
  14. 前記ルックアップテーブル中の信号品質パラメータ値が対数的に離間していることを特徴とする請求項12又は13に記載の装置。
  15. 前記信号品質パラメータは、ビット誤り率、信号対雑音比、ブロック誤り率、パケット誤り率のうちの一つであることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載の装置。
  16. 前記受信器は、信号中の一つのシンボルストリームの総てのシンボルの大きさをサンプリングすることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の装置。
  17. 前記受信器は、ある期間中に受信されたシンボルの大きさをサンプリングすることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか一項に記載の装置。
  18. 前記プロセッサは、概算された信号品質に従って前記期間を変えることを特徴とする請求項17に記載の装置。
  19. 前記シンボルは、ビットであることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか一項に記載の装置。
  20. 前記大きさは、振幅であることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか一項に記載の装置。
  21. 信号品質を概算する方法であって、
    信号のシンボルが受信される大きさをサンプリングするステップと、
    及びFはそれぞれサンプリングされた大きさの一つ以上のモーメントの関数であり、かつ、F及びFは同一ではないものとして、比率F/Fを決定するステップと、
    決定された比率から信号品質を概算するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  22. iは一つのモーメントMの次数であるとして、Fは、サンプリングされた大きさの一つのモーメントMの関数F[M]であり、jは他のモーメントMの次数であり且つi≠jであるとして、Fは、サンプリングされた大きさの他のモーメントMの関数F[M]であることを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. [M]=M k/iであり、F[M]=M k/jであり、kは任意の実数であることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. は、信号のi乗の期待値として計算され、Mは、信号のj乗の期待値として計算されることを特徴とする請求項22又は23に記載の方法。
  25. 及びFの少なくとも一方は、正規化係数を含んでいることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  26. 比率F[M]/F[M]は、一方のモーメントMと他方のモーメントMとの間の比率を構成していることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  27. 両方のモーメントが偶数次モーメントであることを特徴とする請求項26に記載の方法。
  28. 両方のモーメントが奇数次モーメントであることを特徴とする請求項26に記載の方法。
  29. 一方のモーメントが2次モーメントであり、他方のモーメントが4次モーメントであることを特徴とする請求項27に記載の方法。
  30. サンプリングされた大きさの分布の非対称性の度合い、サンプリングされた大きさのモーメントの値、概算された信号品質のうちの少なくとも一つに従ってモーメントのうちの少なくとも一つの次数を変えるステップを含むことを特徴とする請求項21乃至29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記比率から信号品質パラメータのための値を得ることにより信号品質を概算するステップを含むことを特徴とする請求項21乃至30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 得られた比率を、異なる比率における信号品質パラメータ値のルックアップテーブル中の一つ以上の比率と比較することにより、信号品質パラメータ値を得るステップを含むことを特徴とする請求項21乃至31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 前記比較は、信号品質パラメータ値を得るために前記ルックアップテーブル中の信号品質パラメータ値間で補間を行うことを含むことを特徴とする請求項32に記載の方法。
  34. 前記ルックアップテーブル中の信号品質パラメータ値が対数的に離間していることを特徴とする請求項32又は33に記載の方法。
  35. 前記信号品質パラメータは、ビット誤り率、信号対雑音比、ブロック誤り率、パケット誤り率のうちの一つであることを特徴とする請求項31乃至34のいずれか一項に記載の方法。
  36. 信号中の一つのシンボルストリームの総てのシンボルの大きさをサンプリングするステップを含むことを特徴とする請求項21乃至35のいずれか一項に記載の方法。
  37. ある期間中に受信されたシンボルの大きさをサンプリングするステップを含むことを特徴とする請求項21乃至36のいずれか一項に記載の方法。
  38. 概算された信号品質に従って前記期間を変えるステップを含むことを特徴とする請求項37に記載の方法。
  39. 前記シンボルは、ビットであることを特徴とする請求項21乃至38のいずれか一項に記載の方法。
  40. 前記大きさは、振幅であることを特徴とする請求項21乃至39のいずれか一項に記載の方法。
  41. コンピュータ処理手段によって処理されるときに、請求項21乃至40のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されているコンピュータプログラムコード。
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