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JP2008545756A - 癌化学療法剤として有用な1−メチル−1h−ピラゾール−4−カルボキサミド類 - Google Patents

癌化学療法剤として有用な1−メチル−1h−ピラゾール−4−カルボキサミド類 Download PDF

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JP2008545756A
JP2008545756A JP2008514922A JP2008514922A JP2008545756A JP 2008545756 A JP2008545756 A JP 2008545756A JP 2008514922 A JP2008514922 A JP 2008514922A JP 2008514922 A JP2008514922 A JP 2008514922A JP 2008545756 A JP2008545756 A JP 2008545756A
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フィリップ・ウィッケンズ
ハロルド・シー・イー・クルエンダー
ホン・チェンキウ
エララヘワゲ・サティアジト・クマラシンゲ
チャールズ・クレイマン
チャン・ミンバオ
イシュトヴァン・エンイェディ
チー−ユアン・チュアン
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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Abstract

本発明は、新規1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド化合物、かかる化合物を含有する医薬組成物、および、これらの化合物または組成物の癌化学療法剤としての使用に関する。

Description

本発明は、新規1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド化合物、そのような化合物を含有する医薬組成物、および、これらの化合物または組成物の癌化学療法剤としての使用に関する。
多くの病状が無統制な血管新生を伴うと知られている。これらには、網膜症;関節炎を含む慢性炎症性障害;アテローム性動脈硬化症;黄斑変性症;および癌などの新生物性障害がある。近年、そのような障害の処置を開発することを期待して、血管新生の阻害剤を見出すための多くの仕事がなされた。
WO2004/063330は、癌の処置用の(2−カルボキサミド)(3−アミノ)チオフェン化合物を開示している。
米国特許第6,448,277号(Novartis)は、VEGF受容体チロシンキナーゼ、腫瘍の成長およびVEGF−依存性細胞増殖を阻害するための、ある種のベンズアミド誘導体を開示および特許請求している。
公開されたPCT出願WO02/066470(Amgen)は、血管新生が介在する疾患を予防および処置するための、アミドおよびアミノ置換基を含有する複素環を幅広く開示している。公開されたPCT出願WO2004/005279(Amgen)は、血管新生が介在する疾患を予防および処置するための、ある種の置換アントラニル酸アミド誘導体を開示している。公開されたPCT出願WO2004/007458(Amgen)は、置換2−アルキルアミンニコチン酸アミド誘導体および癌および他の障害の処置におけるそれらの使用に関する。
公開されたPCT出願WO00/27819(Schering)は、血管新生が引き金となる疾患を処置するための、ある種のアントラニル酸アミド類を開示している。公開されたPCT出願WO02/090352(Schering)は、VEGFR−2およびVEGFR−3の阻害剤としての、選択的アントラニルアミドピリジンアミド類に関する。公開されたPCT出願WO01/81311(Schering)は、置換安息香酸アミド類および血管新生の阻害のためのそれらの使用に関する。
血管新生阻害剤としてのアントラニルアミド類は、Novartis およびSchering の科学者たちによる一連の研究論文において議論されてきた。Manley, et al., J. Med. Chem., 45, 5687-5693 (2002); Furet, et al., Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 13, 2967-2971 (2003); Manley, et al., Cell. Mol. Biol. Lett., 8, 532-533 (2003); および Manley, et al., Biochimica et Biophysica Acta, 1697, 17-27 (2004) 参照。
EP−B−832061は、ベンズアミド誘導体およびバソプレッシンアンタゴニストとしてのそれらの使用を開示している。
本発明は、式(I)
Figure 2008545756
[式中、
Arは、
Figure 2008545756
からなる群から選択され;
Xは、CHまたはNであり;
は、H、ハロゲン、
Figure 2008545756
からなる群から選択される
{ここで、
1−2は、
・H、
・(C−C)アルコキシ、
・(C−C)アルキル、ここで、該(C−C)アルキルは、
−ヒドロキシ、
−(C−C)アルキルアミノ、
−(C−C)アシルオキシ、
−(C−C)アルコキシ、および、
−0個、1個または2個の(C−C)アルコキシ基で置換されている(C−C)アルコキシ
から独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されていてもよく、
−ここで、該(C−C)アルキルは、独立して、ペルフルオロのレベルまでフッ素で置換されていることもある、
・5員または6員のヘテロアリール、
または、
・(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されているフェニル
からなる群から選択され;
1−3は、Hまたは(C−C)アルキルであり;
1−4、R1−5およびR1−6は、
・H、
・インダン−5−イル、
・(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されているフェニル、
・5員または6員のヘテロアリール、これは、
−シアノ、
−ハロ、
−ニトロ、
−(C−C)アルキル
(ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アシルオキシ、(C−C)アルコキシ、および、0個、1個または2個までの(C−C)アルコキシ基で置換されている(C−C)アルコキシから選択される0個、1個または2個の基で置換されていることもある)
から選択される0個、1個または2個の基で置換されている、
・(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個または2個の基で置換されている(C−C)シクロアルキル、および、
・(C−C)アルキル、ここで、該(C−C)アルキルは、
−NH
−(C−C)アルコキシ、
−0個、1個、2個または3個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある(C−C)アルコキシ、
−カルボキシル、
−(C−C)アルコキシカルボニル、
−(C−C)アルキルアミノ、
−アミノカルボニル、
−(C−C)アルキルスルホニル、
−(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されているフェニル、
−(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノ、ハロおよびニトロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている5員または6員のヘテロアリール、および、
−(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている複素環
から選択される0個または1個の基で独立して置換されており、
−そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、
−そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある、
からなる群から独立して選択され;
そして、
1−3とR1−4、R1−3とR1−5、および、R1−3とR1−6は、同じ窒素原子に結合しているとき、それらが結合しているN原子と一体となって、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニルおよびピペリジニル(N上で(C−C)アルキルにより置換されていることもある)から選択される5員または6員の飽和複素環式環を形成していてもよい}]
の化合物またはそれらの医薬的に許容し得る塩に関する。
本発明はまた、上記で定義した式(I)の化合物プラス医薬的に許容し得る担体を含む医薬組成物に関する。
加えて、本発明は、癌の処置方法に関し、それは、それを必要としている対象に有効量の上記で定義した式(I)の化合物を投与することを含む。
化合物(I)の医薬的に許容し得る塩には、鉱酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸および安息香酸の塩が含まれる。
化合物(I)の医薬的に許容し得る塩には、また、常套の塩基の塩、例えば、そして好ましくは、アルカリ金属塩(例えばナトリウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウムおよびマグネシウム塩)およびアンモニアまたは1個ないし16個の炭素原子を有する有機アミン(例示的に、そして好ましくは、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、ジヒドロアビエチルアミン、アルギニン、リジン、エチレンジアミンおよびメチルピペリジンなど)から誘導されるアンモニウム塩が含まれる。
本発明の目的上、溶媒和物は、溶媒分子と配位して固体または液体状態で錯体を形成している化合物の形態である。水和物は、配位が水とのものである、溶媒和物の特別な形態である。
本発明の目的上、置換基は、断りの無い限り、以下の意味を有する:
用語「ハロゲン」および「ハロ」は、Cl、Br、FおよびIを意味し、Cl、BrおよびFが好ましい。
用語「(C−C)アルキル」および「(C−C)アルキル」は、約1個ないし約4個のC原子または約1個ないし約6個のC原子を各々有する直鎖または分枝鎖の飽和炭素基を意味する。そのような基には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどが含まれるがこれらに限定されない。
用語「(C−C)シクロアルキル」は、約3個ないし約6個のC原子を有する飽和炭素環式環の基を意味する。そのような基には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが含まれるがこれらに限定されない。
用語「(C−C)アルコキシ」は、約1個ないし約4個のC原子を有する直鎖または分枝鎖の飽和炭素の基であって、該炭素の基がO原子に結合しているものを意味する。そのO原子は、アルコキシ置換基の分子の残りの部分への結合点である。そのような基には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシなどが含まれるがこれらに限定されない。
用語「(C−C)アルキルアミノ」は、1個または2個の(独立して選択される)(C−C)アルキル置換基を有するアミノ基を意味し、例示的には、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N−t−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノ、N−n−ヘキシル−N−メチルアミノなどを表す。
用語「(C−C)アルキルスルホニル」は、(C−C)アルキル置換基を有するスルホニル基を意味し、例示的には、メチルスルホニル、エチルスルホニル、イソプロピルスルホニル、t−ブチルスルホニルなどを表す。
用語「(C−C)アルコキシカルボニル」は、カルボニル基[−C(O)−](該基は、分子の残りの部分に結合している)のC原子に結合した(C−C)アルコキシ基を意味し、例示的には、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル、t−ブトキシカルボニルなどを表す。
用語「(C−C)アシルオキシ」は、カルボキシル基[−C(O)O−](該基は、酸素原子により分子の残りの部分に結合している)のC原子に結合している(C−C)基を意味し、例示的には、ホルミルオキシ、アセチルオキシ(アセトキシ)、プロパノイルオキシ、ブタノイルオキシ、t−ブタノイルオキシなどを表す。
用語「5員または6員のヘテロアリール」は、各々、
(1)5個の原子からなり、O、NおよびSから各々独立して選択される1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を有し、残りはC原子である芳香環、但し、1個より多いOまたはS原子はヘテロアリール中に存在できない。このヘテロアリールは、核の分子に任意の利用可能なCまたはN原子で結合しており、任意の利用可能なCまたはN原子で列挙した置換基により置換されていることもある。そのような基には、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、トリアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾールおよびテトラゾールが、それらの全ての可能な異性体で含まれる;または、
(2)6個の原子からなり、その1個、2個または3個がN原子であり、残りはCである芳香環、該複素環は、核の分子に任意の利用可能なC原子で結合しており、任意の利用可能なC原子で列挙した置換基により置換されていることもある。そのような基には、ピリジン、ピリミジン、ピリダジンおよびチアジンが、それらの全ての可能な異性体で含まれる。
用語「複素環」は、O、SまたはNから選択される1−2個のヘテロ原子を含有し、残りの原子はC原子からなる5員または6員の飽和または部分飽和の複素環式環を意味し、但し、2個のO原子があるとき、それらは隣接していてはならない。この複素環は、核の分子に任意の利用可能なCまたはN原子で結合しており、任意の利用可能なCまたはN原子で列挙した置換基により置換されていることもある。そのような基には、ピロリジン、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラノ、ピペリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリニル、モルホリニル、チオモルホリニルなどが、それらの全ての可能な異性体で含まれる。
結合の傍の*の記号は、分子内の結合点を示す。
本発明の化合物は、様々な所望の置換基の位置および性質に応じて、1個またはそれ以上の不斉中心を含有し得る。不斉炭素原子は、(R)または(S)配置で存在し得る。全ての可能な立体異性体(エナンチオマーおよびジアステレオマーを含む)が本発明の範囲内に含まれることが企図されている。好ましい化合物は、より望ましい生物学的活性を示す本発明の化合物の絶対配置を有するものである。分離された、純粋な、または部分的に精製された本発明の化合物の立体異性体またはラセミ混合物も、本発明の範囲内に含まれる。該異性体の精製および該立体異性体混合物の分離は、当分野で知られている標準的な技法により達成できる。
他の実施態様では、本発明は、式中、
Arが、
Figure 2008545756
からなる群から選択され;
Xが、CHまたはNであり;
が、
Figure 2008545756
からなる群から選択される
{ここで、
1−2は、
・(C−C)アルキル、ここで、該(C−C)アルキルは、
−ヒドロキシ、
−(C−C)アルキルアミノ、
−(C−C)アシルオキシ、
−(C−C)アルコキシ、および、
−0個、1個または2個の(C−C)アルコキシ基で置換されている(C−C)アルコキシ
から独立して選択される1個または2個の基で置換されており、
−ここで、該(C−C)アルキルは、独立して、ペルフルオロのレベルまでフッ素で置換されていることもある、
・5員または6員のヘテロアリール、
または、
・(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される1個または2個の基で置換されているフェニル
からなる群から選択され;
1−3は、Hまたは(C−C)アルキルであり;
1−4およびR1−5は、
・インダン−5−イル、
・(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される1個または2個の基で置換されているフェニル、
・5員または6員のヘテロアリール、これは、
−シアノ、
−ハロ、
−ニトロ、
−(C−C)アルキル
(ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アシルオキシ、(C−C)アルコキシ、および、0個、1個または2個までの(C−C)アルコキシ基で置換されている(C−C)アルコキシから選択される0個、1個または2個の基で置換されていることもある)
から選択される1個または2個の基で置換されている、
・(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される1個または2個の基で置換されている(C−C)シクロアルキル、および、
・(C−C)アルキル、ここで、該(C−C)アルキルは、
−NH
−(C−C)アルコキシ、
−0個、1個、2個または3個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある(C−C)アルコキシ、
−カルボキシル、
−(C−C)アルコキシカルボニル、
−(C−C)アルキルアミノ、
−アミノカルボニル、
−(C−C)アルキルスルホニル、
−(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されているフェニル、
−(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノ、ハロおよびニトロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている5員または6員のヘテロアリール、および、
−(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている複素環
から選択される1個の基で独立して置換されており、
−そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、
−そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある、
からなる群から独立して選択され、
1−6は、
・H、
・インダン−5−イル、
・(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されているフェニル、
・5員または6員のヘテロアリール、これは、
−シアノ、
−ハロ、
−ニトロ、
−(C−C)アルキル
(ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アシルオキシ、(C−C)アルコキシ、および、0個、1個または2個までの(C−C)アルコキシ基で置換されている(C−C)アルコキシから選択される0個、1個または2個の基で置換されていることもある)
から選択される0個、1個または2個の基で置換されている、
・(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個または2個の基で置換されている(C−C)シクロアルキル、および、
・(C−C)アルキル、ここで、該(C−C)アルキルは、
−NH
−(C−C)アルコキシ、
−0個、1個、2個または3個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある(C−C)アルコキシ、
−カルボキシル、
−(C−C)アルコキシカルボニル、
−(C−C)アルキルアミノ、
−アミノカルボニル、
−(C−C)アルキルスルホニル、
−(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されているフェニル、
−(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノ、ハロおよびニトロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている5員または6員のヘテロアリール、および、
−(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている複素環
から選択される0個または1個の基で独立して置換されており、
−そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、
−そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある、
からなる群から独立して選択され、
そして、
1−3とR1−4、R1−3とR1−5、および、R1−3とR1−6は、同じ窒素原子に結合しているとき、それらが結合しているN原子と一体となって、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニルおよびピペリジニル(N上で(C−C)アルキルにより置換されていることもある)から選択される5員または6員の飽和複素環式環を形成していてもよい}、
式(I)の化合物、またはそれらの医薬的に許容し得る塩に関する。
他の実施態様では、本発明は、式中、
Arが、
Figure 2008545756
からなる群から選択され;
XがCHであり;
が、
Figure 2008545756
からなる群から選択される
{ここで、
1−3は、Hまたは(C−C)アルキルであり;
1−5は、
インダン−5−イル、
(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される1個または2個の基で置換されているフェニル、
5員または6員のヘテロアリール、これは、シアノ、ハロ、ニトロ、(C−C)アルキル(ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アシルオキシ、(C−C)アルコキシ、および、(C−C)アルコキシ(これは、0個、1個または2個までの(C−C)アルコキシ基で置換されている)から選択される0個、1個または2個の基で置換されていることもある)から選択される1個または2個の基で置換されている、
(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される1個または2個の基で置換されている(C−C)シクロアルキル、および、
(C−C)アルキル、ここで、該(C−C)アルキルは、NH、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(これは、0個、1個、2個または3個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある)、カルボキシル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルアミノ、アミノカルボニル、(C−C)アルキルスルホニル、フェニル(これは、(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されている)、5員または6員のヘテロアリール(これは、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノ、ハロおよびニトロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている)、および、複素環(これは、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている)から選択される1個の基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある、
からなる群から選択され、
1−6は、
H、
インダン−5−イル、
(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されているフェニル、
5員または6員のヘテロアリール、これは、シアノ、ハロ、ニトロ、(C−C)アルキル(ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アシルオキシ、(C−C)アルコキシ、および、0個、1個または2個までの(C−C)アルコキシ基で置換されている(C−C)アルコキシから選択される0個、1個または2個の基で置換されていることもある)から選択される0個、1個または2個の基で置換されている、
(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個または2個の基で置換されている(C−C)シクロアルキル、および、
(C−C)アルキル、ここで、該(C−C)アルキルは、NH、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(これは、0個、1個、2個または3個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある)、カルボキシル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルアミノ、アミノカルボニル、(C−C)アルキルスルホニル、フェニル(これは、(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されている)、5員または6員のヘテロアリール(これは、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノ、ハロおよびニトロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている)、および、複素環(これは、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている)から選択される0個または1個の基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある、
からなる群から選択され、
そして、
1−3とR1−5、および、R1−3とR1−6は、同じ窒素原子に結合しているとき、それらが結合しているN原子と一体となって、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニルおよびピペリジニル(N上で(C−C)アルキルにより置換されていることもある)から選択される5員または6員の飽和複素環式環を形成していてもよい}、
式(I)の化合物、またはそれらの医薬的に許容し得る塩に関する。
他の実施態様では、本発明は、式中、
Arが、
Figure 2008545756
からなる群から選択され;
XがCHであり;
が、
Figure 2008545756
からなる群から選択される
{ここで、
1−3はHであり;
1−5は、(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(これは、0個、1個または2個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある)から選択される1個の基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもあり、
1−6は、Hおよび(C−C)アルキルからなる群から選択され、ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(これは、0個、1個、2個または3個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある)から選択される0個または1個の基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある}、
式(I)の化合物、またはそれらの医薬的に許容し得る塩に関する。
他の実施態様では、本発明は、式中、
Arが、
Figure 2008545756
からなる群から選択され;
XがCHであり;
が、
Figure 2008545756
からなる群から選択される
{ここで、
1−3はHであり;
1−6は、Hおよび(C−C)アルキルからなる群から選択され、ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(これは、0個、1個、2個または3個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある)から選択される0個または1個の基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある}、
式(I)の化合物、またはそれらの医薬的に許容し得る塩に関する。
他の実施態様では、本発明は、式(I)の化合物の製造方法に関し、それは、以下のいずれかを含む。
(A)エステル基−COOR'を最初に加水分解して、またはせずに、式(VI)
Figure 2008545756
(式中、XおよびRは上記の意味を有し、R'は低級アルキルである)
の化合物を、式Ar−NH(VIII)
(式中、Arは上記の意味を有する)
の化合物と、例えばPyBOPなどのカップリング剤の存在下で反応させる;または、
(B)式(IX)
Figure 2008545756
(式中、Arは上記の意味を有する)
の化合物を、式(IV)
Figure 2008545756
(式中、XおよびRは上記の意味を有する)
の化合物と反応させ、続いて、得られる化合物を還元する;または、
(C)式(IX)(式中、Arは上記の意味を有する)の化合物を、式(V)
Figure 2008545756
(式中、lgは、ハロ、OTsまたはOMsなどの脱離基を表す)
の化合物と反応させる;または、
(D)式(IIa)
Figure 2008545756
(式中、XおよびRは上記の意味を有し、R'は低級アルキルである)
の化合物を、式(VIII)
ArNH(VIII)
(式中、Arは上記の意味を有する)
の化合物と、(R')Al(式中、R'は低級アルキルである)の存在下で反応させる;または、
(E)最初に上記の式(IIa)の化合物のエステル基−COOR'を加水分解し、続いて、得られる化合物を上記の式(VIII)の化合物と、例えばPyBOPなどのカップリング剤の存在下で反応させる。
一般的な製造方法
式(I)の化合物は、当業者に知られている合成方法により、またはそれに類似の方法により製造し得る。これらの方法を反応スキーム1で下記にまとめる。
特に定義しない限り、RおよびXは、本明細書において上記で定義したのと同じ意味を有する。
反応スキーム1
Figure 2008545756
反応スキーム1で例示説明する通り、式(I)の化合物を製造するために、2つの一般的な合成経路を使用できる。
1つの経路では、式(III)の化合物のアミノ基を、式(IV)のピリジンまたはピリミジンカルボキシアルデヒドおよびナトリウムトリアセトキシボロヒドリドなどの還元剤を使用する還元的アミノ化、または、式(V)のピリジンまたはピリミジンメチルのハロゲン化物、トシレートまたはメシレート、および、場合によりピリジンまたはKCOなどの塩基、またはヨウ化ナトリウムなどの触媒を使用する直接N−アルキル化に付す。次いで、形成される生成物である式(VI)を、式(VIII)の芳香族性アミンと、(R')Al(式中、R'=低級アルキル)などのカップリング剤の存在下で反応させ、式(I)の化合物を得るか、または、代替的に、式(VI)のエステルを酸に加水分解し、次いで、それをアミン(VIII)にPyBOPなどのカップリング剤を使用してカップリングさせる。
第2の経路では、式(III)の化合物を、上記の式(VIII)の芳香族性アミンとの反応により直接、または、先ずアミノ官能基を、例えばBOC誘導体(VII)として保護し、その後、(R')Alを用いて直接、または、加水分解を介して(VIII)とカップリングさせ、次いで、PyBOPの存在下でカップリングさせ、続いて脱保護することにより、式(IX)のアミノアミドに変換する。次いで、式(IX)の化合物を、(VI)の製造について上記した還元的アミノ化の方法または直接的N−アルキル化を使用して、式(I)の化合物に変換する。
下記スキーム1aに示すさらなる経路も可能である。式(III)の化合物のアミノ基は、無水酢酸およびギ酸などのアシル化剤を使用してアシル化できる。アシル化生成物の式(II)を、式(V)のピリジンまたはピリミジンメチルのハロゲン化物、トシレートまたはメシレートおよびDBUまたはKCOなどの塩基を使用して、N−アルキル化する。次いで、形成された生成物式(IIa)を、式(VIII)の芳香族性アミンと、(R')Al(式中、R'=低級アルキル)などのカップリング剤の存在下で反応させ、塩基性の後処理の後に式(I)の化合物を得るか、または、代替的に、式(IIa)のエステルを酸に加水分解し、そこでN−ホルミル基も除去し、次いで、それを、PyBOPなどのカップリング剤を使用してアミン(VIII)にカップリングさせる。
反応スキーム1a
Figure 2008545756
式(III)、(IV)、(V)および(VIII)の出発物質は、購入できる(例えば、Lanxess, Germany)か、または、当分野で周知の標準的手段により、または、反応スキーム2−8に記載の通りに製造し得る。
反応スキーム2
Figure 2008545756
式(Va)[R
Figure 2008545756
であり、lgがClである式(V)]の化合物は、反応スキーム2に示す通り、酸塩化物を、式(X)のクロロメチルヘテロアリールアミンと、一般的にトリエチルアミンなどの塩基の存在下で反応させることにより、製造し得る。
反応スキーム3
Figure 2008545756
式(Vb)[R
Figure 2008545756
である式(V)]の化合物は、式(XI)のヒドロキシメチルヘテロアリールアミンから、反応スキーム3に示す通りに製造できる。アルコールの保護および式(XIII)のBOC−誘導体への変換に続き、N−アルキル化により式(XIV)の中間体を得る。アルコールおよびアミンの脱保護に続き、ヒドロキシ基を脱離基に変換し(例えば、lgがClであるとき、SOClを使用する)、式(Vb)の中間体を得る。
反応スキーム4
Figure 2008545756
式(Vc)[R
Figure 2008545756
である、式(V)]の化合物は、反応スキーム4で例示説明する経路により製造できる。式(XVI)のクロロヘテロアリールカルボン酸誘導体を、リチウムボロヒドリドなどの標準的な物質で式(XVII)のクロロヘテロアリールアルコールに還元する。クロロ化合物の式(R1−3)(R1−5)NHのアミンとの反応は、式(XVIII)のアルコールの中間体をもたらす。このアルコールの脱離基、例えばメシレートへの変換は、式(Vc)の化合物の合成を完了させる。
反応スキーム5
Figure 2008545756
式(Vd)[R
Figure 2008545756
である、式(V)]の化合物は、反応スキーム5に示す通りに、式(XIX)のジカルボン酸から、半酸エステル(XX)を介して、式(XXI)の酸アミドに変換することにより製造できる。(XXI)のエステル化は、(XXII)をもたらし、それを、水素化ホウ素ナトリウムでアルコール(XXIII)に還元でき、次いで、例えばMsClおよびトリエチルアミンなどの塩基を使用して、式(Vd)の化合物に変換する。
反応スキーム6
Figure 2008545756
式(XXII)のピリジンアミドエステルの製造の代替法は、反応スキーム6に示すミニスチ(Minisci)反応を介するものであり、その方法では、ピリジンカルボン酸エステルを、ホルムアミド中で、10℃に冷却しながら、等価の濃HSO、FeSOおよびHの存在下で撹拌する。
反応スキーム8
Figure 2008545756
式(Vf)[R
Figure 2008545756
である式(V)]の化合物は、反応スキーム8に示す経路で製造できる。右のR1−3がHである場合、式(X)の中間体を、式R1−6NCOのイソシアネートと、ジクロロメタンなどの非プロトン性溶媒中で反応させる。右のR1−3がアルキルであるか、または、R1−3およびR1−6が環状構造中で組み合わされている場合、式(X)の中間体を式R1−61−3NCOClのカルバモイルクロリドと、ジクロロメタンなどの非プロトン性溶媒中、トリエチルアミンまたは炭酸カリウムなどの塩基の存在下で反応させる。左のR1−3がアルキルである式(X)の出発物質の使用は、R
Figure 2008545756
であり、左のR1−3基がアルキルである、構造(Vf)のウレアの製造をもたらす。
式R1−6NCOのイソシアネートが購入できない(そして、R1−3が右側でHである)場合、それは、式R1−6NH(式中、R1−6はアリールまたはヘテロアリールである)のアミンを、ホスゲン、ジホスゲンまたはトリホスゲンと、酢酸エチルなどの適当な溶媒中で処理することにより、便利に製造できる。R1−6がアルキルまたは置換アルキルであるとき、好ましい方法は、対応するハロゲン化アルキルまたは硫酸ジアルキルを、無機シアン酸塩で処理することである。これらの方法は、他と同様に、当業者に周知であり、例は S. R. Sandler and W. Karo "Organic Functional Group Preparations," vol 12, 2nd ed., p 364-375, 1983, Academic Press およびそこでの引用文献に記載されている。
式R1−61−3NCOClのカルバモイルクロリドが購入できない場合、式R1−61−3NHのアミンを、ホスゲン、ジホスゲンまたはトリホスゲンで、ジクロロメタンなどの適当な溶媒中、0−4℃で処理することにより、便利に製造できる。場合により、M.G. Banwell, et al, J. Org. Chem. 2003, 68, 613-616 により記載された通り、式R1−61−3NCH(C)のN−ベンジル保護アミンをトリホスゲンと反応させることができる。
様々な式(I)の化合物が、上記の各スキームにより製造された式(I)の化合物の変換によっても製造できる。これらの変換方法を、反応スキーム10−13で下記に例示説明する。
反応スキーム10
Figure 2008545756
例えば、式(Ij)のジメチルピロール化合物は、[2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)ピリジン−4−イル]メチルメタンスルホネートを、5−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドと、スキーム1に示す通りにカップリングさせることにより製造する。[2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)ピリジン−4−イル]メチルメタンスルホネートは、(2−アミノピリジン−4−イル)メタノールを、ヘキサン−2,5−ジオンと、触媒の酸を使用してカップリングし、次いで産生されるアルコールをメシル化することにより製造する。式(Ij)のジメチルピロール化合物を脱保護し、式(Ia)の化合物を得ることができる。
次いで、そのアミンを、反応スキーム10に示す通り、酸塩化物、塩化スルホニルまたはイソシアネートとの反応により、各々式(Ib)のアミド化合物、式(Ic)のスルホンアミドまたは式(Id)のウレアに変換できる。
反応スキーム11
Figure 2008545756
さらに、式(Ie)のクロロ化合物を、アミンおよびピリジンなどの塩基と、密閉チューブ中、上昇した温度で反応させることにより、式(If)の置換アミノ化合物に変換できる。
反応スキーム12
Figure 2008545756
式(Ih)のエステルおよび式(Ii)の置換アミドは、式(Ig)の非置換アミドから、反応スキーム12に例示説明する連続反応により製造し得る。アミド(Ig)のジメチルホルムアミド−ジメチルアセタール(DMF−DMA)とのメタノール中での反応は、式(Ih)のエステルをもたらす;そのエステルの置換アミンとの反応は、式(Ii)のアミドをもたらす。
一般的に、本発明の化合物の所望の塩は、当分野で周知の手段による化合物の最後の単離および精製の間に、その場で製造できる。または、所望の塩は、その遊離塩基形態で精製した化合物を、適当な有機または無機酸と反応させ、かくして形成される塩を単離することにより、別個に製造できる。これらの方法は常套のものであり、当業者にとって容易に理解できるであろう。
さらに、本発明の化合物の、敏感または反応性である基は、上記の方法のいずれの間でも、保護および脱保護を必要とすることがある。保護基は、一般に、当分野で周知の常套の方法により付加および除去し得る(例えば、T. W. Greene and P.G.M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis; Wiley: New York, (1999) 参照)。
上記の一般スキームの使用および適切な出発物質の選択により、本発明の化合物を製造し得る。本発明をさらに例示説明するために、以下の特定の実施例を提供するが、決して本発明の範囲を限定することを意図しない。
A.実施例
略号および頭字語
本開示全体を通して、以下の略号が使用されるとき、それらは以下の意味を有する:
Figure 2008545756
一般的分析方法
本発明の代表的な化合物の構造を、以下の方法を使用して確認した。
電子衝撃質量分析(EI−MS)は、J & W DB-5 カラム (0.25 μM 被覆; 30 m x 0.25 mm)を有する Hewlett Packard 5890 Gas Chromatograph を備えた Hewlett Packard 5989A 質量分析計で得た。イオン供給源を250℃に維持し、スペクトルを50−800amuで、2秒/スキャンでスキャンした。
高圧液体クロマトグラフィー−エレクトロスプレー質量分析(LC−MS)は、以下のいずれかを使用して得た:
(A)4成分ポンプ(quaternary pump)、254nmに設定した可変波長検出器、YMC pro C-18 カラム (2 x 23 mm, 120A) およびエレクトロスプレーイオン化を用いる Finnigan LCQ イオントラップ質量分析計を備えた Hewlett-Packard 1100 HPLC。スペクトルを、供給源中のイオンの数に従い可変イオン時間を使用して、120−1200amuでスキャンした。溶離剤は、A:0.02%TFAを含む水中の2%アセトニトリル、およびB:0.018%TFAを含むアセトニトリル中の2%水であった。10%Bから95%への3.5分間にわたる流速1.0mL/分の勾配溶出を使用し、最初の保持0.5分間および95%Bでの最終の保持0.5分間を伴う。総ラン時間は6.5分間である。
または、
(B)2つの Gilson 306 pumps、Gilson 215 Autosampler、Gilson ダイオードアレイ検出器、YMC Pro C-18 カラム (2 x 23 mm, 120 A)およびz−スプレーエレクトロスプレーイオン化を用いる Micromass LCZ シングル四重極型質量分析計を備えた Gilson HPLC システム。120−800amuで、1.5秒間にわたりスペクトルをスキャンした。アナログチャネルとして、ELSD(蒸発光散乱検出器)のデータも獲得する。溶離剤は、A:0.02%TFAを含む水中の2%アセトニトリル、および、B:0.018%TFAを含むアセトニトリル中の2%水であった。10%Bから90%への、3.5分間にわたる流速1.5mL/分のグラジエント溶出を使用し、最初の保持0.5分間および90%Bでの最終の保持0.5分間を伴う。総ラン時間は4.8分間である。カラムの転換および再生のために、予備転換バルブを使用する。
日常的な一次元NMR分光法は、400 MHz Varian Mercury-plus 分光計で実施する。サンプルを Cambridge Isotope Labs から入手した重水素化溶媒に溶解し、5 mm ID Wilmad NMR チューブに移した。293Kでスペクトルを獲得した。化学シフトをppmスケールで記録し、DMSO−dの2.49ppm、CDCNの1.93ppm、CDODの3.30ppm、CDClの5.32ppmおよびCDClの7.26ppmなどの適切な溶媒シグナルをHスペクトルのために参照した。
中間体の製造
中間体A
5−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
段階1:エチル5−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレートの製造
Figure 2008545756
ジクロロメタン(100mL)中のエチル5−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(4.7g、27.78)を、窒素下に、500mLのフラスコ中で撹拌し、ジ−tert−ブチルジカーボネート(7.88g、36.11mmol)、続いてN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(339mg、2.78mmol)を添加した。溶液を16時間撹拌した。さらに5gのジ−tert−ブチルジカーボネートを添加し、溶液をさらに2時間撹拌した。非常に少量の出発物質しかこの時点で残らず、溶媒を蒸発させ、残渣を得、シリカゲルを使用して精製した。生成物をヘキサン中の0−80%酢酸エチルのグラジエントで溶出し、表題の純粋な物質8.1g(79%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD2Cl2-d2) δ 7.85 (s, 1H), 4.25 (q, 2H), 2.68 (s, 3H), 1.40 (s, 18H), 1.30 (t, 3H); ES-MS m/z 370.0 [M+H]+, LCMS RT (分) 3.17.
段階2:5−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
Figure 2008545756
エタノール(100mL)中のエチル5−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(8.0g、21.66mmol)の溶液を、窒素下で撹拌し、水性1N水酸化ナトリウム(108mL)を添加した。得られた混合物を50℃で64時間撹拌し、外界温度に冷却し、次いで、真空で蒸発させた。2N水性HClをゆっくりと添加することにより、pHを5−6に調節した。生成物を、酢酸エチルで、次いで、ジクロロメタン中のイソプロパノールの20%混合物で抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させ、次いで、トルエンを残渣に添加し、それを再度蒸発させ、すぐに次の段階に使用できる純粋な乾燥生成物3.5g(67%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD-d4) δ 7.82 (s, 1H), 3.75 (s, 3H), 1.5 (s, 9H); ES-MS m/z 241.9 [M+H]+, LCMS RT (分) 1.81.
段階3:5−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
無水ジメチルホルムアミド(20mL)およびジクロロメタン(1mL)中の5−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(1g、4.15mmol)、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミン(861mg、4.97mmol)、トリエチルアミン(1.19mL、8.55mmol)および(1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)(トリピロリジン−1−イル)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP、2.15g、4.15mmol)を、60℃で12時間、窒素下で撹拌し、次いで冷却した。得られた溶液を酢酸エチルで希釈し、水で、次いで飽和塩水で洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させた。得られた残渣を、シリカゲルを使用して、ヘキサン中の0−100%酢酸エチルでクロマトグラフィーし、tert−ブチル(4−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)カルバメート(500mg、純度>60%)を得、それをジクロロメタン(5mL)およびトリフルオロ酢酸(3mL)に溶解し、窒素下で2時間撹拌し、真空で蒸発させた。残渣を酢酸エチル中で溶解し、飽和水性NaHCOで洗浄した。有機相を乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させ、シリカゲルを使用してヘキサン中の0−80%酢酸エチルで精製し、表題化合物250mgを得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD-d4) δ 7.85 (bs, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.25 (dd, 1H), 7.10(dd, 1H), 3.60 (s, 3H); ES-MS m/z 297.2 [M+H]+, LCMS RT (分) 3.03.
中間体B
5−アミノ−1−メチル−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
この中間体は、上記の中間体Aの製造方法の使用により、しかし、段階3で2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンではなく2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを使用して製造できる。純粋な生成物をNMRおよびLCMS分光法により特徴解析する。
中間体B−2
5−アミノ−1−メチル−N−(2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
この中間体は、上記の中間体Aの製造方法の使用により、しかし、段階3で2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンではなく2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−アミンを使用して製造できる。
中間体B−3
5−アミノ−1−メチル−N−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
この中間体は、上記の中間体Aの製造方法の使用により、しかし、段階3で2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンではなく4−(トリフルオロメトキシ)アニリンを使用して製造できる。
中間体B−4
5−アミノ−1−メチル−N−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
この中間体は、上記の中間体Aの製造方法の使用により、しかし、段階3で2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンではなく3−(トリフルオロメトキシ)アニリンを使用して製造できる。
中間体B−5
5−アミノ−1−メチル−N−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル}−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
この中間体は、上記の中間体Aの製造方法の使用により、しかし、段階4で2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンではなく4−[(トリフルオロメチル)チオ]を使用して製造できる。
中間体C
[2−(アミノカルボニル)ピリジン−4−イル]メチルメタンスルホネートの製造
Figure 2008545756
段階1:エチル2−(アミノカルボニル)イソニコチネートの製造
Figure 2008545756
ホルムアミド(200mL)中のエチルイソニコチネート(25.2mL、165mmol)の溶液を、氷/メタノール浴冷却しながら撹拌し、濃硫酸(8.80mL、165mmol)を添加した。硫酸鉄七水和物(69g、248mmol)および過酸化水素(25.6mL、30%、水中)をゆっくりと25分間かけて交互に添加し、混合物の温度が8−10.5℃に維持されるようにした。この添加の間に、ドライアイスの小片を浴に添加し、反応温度を所望の範囲に維持した。添加完了後、氷浴を除去し、暗色の混合物を2時間冷却せずに撹拌した。次いで、混合物を、水(700mL)中のクエン酸三ナトリウム二水和物(80.6g)の溶液に注ぎ、次いで、反応フラスコ中に残った残渣を少量のメタノールおよび水で洗浄した。得られた混合物を大型フラスコ中で迅速に撹拌し、固体のNaHCOをゆっくりと少しずつ、混合物が塩基性になるまで添加した。いくらかの飽和水性NaHCOを添加して混合物をより塩基性にし、次いで、Celite(登録商標)を通して真空濾過し、固体を200mL分のジクロロメタンで3回洗浄した。濾液の相を分離し、水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させた。得られた固体残渣をエーテル/ヘキサン(200mL、1:30)で、加温および超音波処理しながら2回洗浄し、続いて冷却および濾過し、純粋な表題化合物13.9g(44%)を得た。幾分多くの混入した所望の生成物を含有する洗浄溶液を廃棄した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.83 (d, 1H), 8.39 (d, 1H, メタカップリング), 8.24 (bs, 1H), 8.00 (d, 1H), 7.81 (bs, 1H), 4.39 (q, 2H) および 1.37 ppm (t, 3H); ES-MS m/z 195.0 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.83.
段階2:4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
無水エタノール(150mL)中のエチル2−(アミノカルボニル)イソニコチネート(5.00g、25.8mmol)を窒素下で撹拌し、水素化ホウ素ナトリウム(2.92g、77.2mmol)を添加した。外界温度で22時間撹拌した後、飽和水性塩化アンモニウム17mLの添加により反応を注意深くクエンチし、続いて発泡が停止するまで撹拌し、次いで、真空で蒸発させ、白色の固体残渣を残した。飽和水性塩化ナトリウム(80mL)を添加し、続いて、200mL分の酢酸エチルで5回抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させ、純粋な表題化合物3.85g(98%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.52 (d, 1H), 8.00 (s, 1H), 8.07 (bs, 1H), 7.46 (d, 1H), 7.60 (bs, 1H), 5.54 (t, 1H) および 4.60 ppm (d, 2H); ES-MS m/z 154.0 [M+H, 弱いシグナル]+, HPLC RT (分) 1.05.
段階3:[2−(アミノカルボニル)ピリジン−4−イル]メチルメタンスルホネートの製造
Figure 2008545756
4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−カルボキサミド(1.00g、6.57mmol)を、酢酸エチル(80mL)に溶解し、次いで窒素下に氷浴中で撹拌しながら0℃に冷却し、その後トリエチルアミン(1.37mL、9.86mmol)を添加し、続いてメタンスルホニルクロリド(0.66mL、8.54mmol、7分間かけて滴下して添加する)を添加した。氷浴を除去し、得られた懸濁液を2時間撹拌し、次いで、反応混合物を水60mLに注ぎ、迅速に10分間撹拌した。相を分離し、水相をさらに2回酢酸エチルで抽出した。各抽出物を塩水で洗浄し、合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させ、純粋な生成物1.50g(99%)を細かい白色の固体として得、それは、保存すると桃色になった。そのような色の変化後のNMRによる再アッセイは、有意な分解を示さなかった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.64 (d, 1H), 8.06 (s, 1H), 8.14 (bs, 1H), 7.6 (d, 1H), 7.70 (bs, 1H), 5.41 (s, 2H) および 3.33 ppm (s, 溶媒中の水と重複する).
中間体D
{2−[(メチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネートの製造
Figure 2008545756
この化合物は、中間体Cについて上記した方法を使用して、しかし、段階1においてホルムアミドではなくメチルホルムアミドで出発して、そして、段階3でメタンスルホニルクロリドではなくメタンスルホン酸無水物を用いて製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.80 (bs, 1H), 8.64 (d, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.58 (d, 1H), 5.41 (s, 2H), 3.29 (s, 3H) および 2.80 ppm (d, 3H); ES-MS m/z 145.1 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.43.
中間体E
2−{[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}−2−オキソエチルアセテートの製造
Figure 2008545756
段階1:4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミンの製造
Figure 2008545756
(2−アミノピリジン−4−イル)メタノール(11.2g、90mmol)を、氷浴で冷却しながらフラスコ中で撹拌し、塩化チオニル(65.8mL、902mmol)をゆっくりと添加した。約10mLを添加した後、温度が突然約50℃に上昇し、添加を停止した。撹拌を継続できるように混合物を破砕し、塩化チオニルの残りを添加した。次いで、冷却浴を除去し、反応を2時間外界温度で撹拌し、その後真空で蒸発させ、次いで、トルエンを2回添加し、各回真空で蒸発させ、表題化合物の塩酸塩を得た。ジクロロメタン(150mL)中のこの物質の懸濁液を飽和水性重炭酸ナトリウム(150mL)と共に1.5時間撹拌した。相を分離し、有機抽出物を2回水で、1回塩水で洗浄し、次いで乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させ、純粋な表題化合物10.71g(83%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.87 (d, 1H), 6.48 (d, 1H), 6.45 (s, 1H), 6.04 (s, 2H) および 4.60 ppm (s, 2H); ES-MS m/z 143.2 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.34.
段階2:2−{[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}−2−オキソエチルアセテートの製造
Figure 2008545756
ジクロロエタン(10mL)中の4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン(2.50g、10mmol)およびトリエチルアミン(11.7mL)の懸濁液を窒素下に氷浴で冷却しながら撹拌し、アセトキシアセチルクロリド(1.86mL、17mmol)をゆっくりと10分間かけて添加した。冷却しながら2時間撹拌した後、TLCは、出発物質を示さなかったが、3つの主要な生成物のスポットを示した。混合物をジクロロメタンで希釈し、水で、次いで塩水で洗浄した。それを乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させた。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の0−3%メタノールのグラジエントを使用して精製し、正しく純粋な表題化合物0.62g(18%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.75 (s, 1H), 8.30 (d, 1H), 8.10 (bs, 1H), 7.17 (d, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.71 (s, 2H) および 2.13 ppm (s, 3H); ES-MS m/z 243.1 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.87.
中間体F
N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]アセトアミドの製造
Figure 2008545756
中間体Eの製造について記載した方法の使用により、そして、段階2においてアセトキシアセチルクロリドの代わりにアセチルクロリドを用いることにより、4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン2.30gおよび釣り合う量の他の物質から中間体Fを製造した。表題化合物の収量は、シリカゲルクロマトグラフィーの後、2.0g(67%)であった。たとえ、NMR分光法によるこの物質の調査が、それが所望の化合物とジアシル化生成物のN−アセチル−N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]アセトアミドの混合物(約45:55)であることを示したとしても、それをそのまま次の反応で使用し、副生成物を後続の反応の後にクロマトグラフィーにより分離した。
1H NMR (300 MHz, CD2Cl2) δ 8.33 (bs, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.10 (d, 1H), 4.65 (s, 2H) および 2.20 ppm (s, 3H); ES-MS m/z 185.0 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.16. 混入しているジアシル化合物のシグナルは、1H NMR (300 MHz, CD2Cl2) δ 8.56 (d, 1H), 8.18 (s, 1H), 78.24 (d, 1H), 4.75 (s, 2H) および 2.25 ppm (s, 6H); ES-MS m/z 有意な M+H+イオンなし、HPLC RT (分) 0.97 を示す。2種の化合物の%含有量が近接しているため、NMRピークのいくつかの割当てを所望の物質と混入物の間で入れ換えることが可能である。
中間体G
N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−2−メトキシアセトアミドの製造
Figure 2008545756
中間体Eの製造について記載した方法の使用により、そして、段階2においてアセトキシアセチルクロリドの代わりに2−メトキシアセチルクロリドを用いることにより、4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン731mgおよび釣り合う量の他の物質から中間体Gを製造した。純粋な表題化合物の収量は、ヘキサン中の0−40%酢酸エチルのグラジエントを使用するシリカゲルクロマトグラフィーの後、397mg(45%)であった。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 9.00 (bs, 1H), 8.31 (d, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.13 (d, 1H), 4.55 (s, 2H), 4.06 (s, 2H) および 3.51 ppm (s, 3H); ES-MS m/z 215.0 [M+H]+, HPLC RT (分) 0.71.
中間体H
N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−2−(2−メトキシエトキシ)アセトアミドの製造
Figure 2008545756
中間体Eの製造について記載した方法の使用により、そして、段階2においてアセトキシアセチルクロリドの代わりに2−(2−メトキシエトキシ)アセチルクロリドを用いることにより、4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン599mgおよび釣り合う量の他の物質から中間体Hを製造した。純粋な表題化合物の収量は、2回のシリカゲルクロマトグラフィー(最初にジクロロメタン中の2−3%メタノールのグラジエントを使用し、次いで、最良の画分の2回目のクロマトグラフィーでは、ヘキサン中の酢酸エチル0−40%のグラジエントを使用する)の後、314mg(29%)であった。
1H NMR (300 MHz, CD2Cl2) δ 9.39 (bs, 1H), 8.30 (d, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.13 (d, 1H), 4.59 (s, 2H), 4.14 (s, 2H), 3.76 (t, 2H), 3.60 (t, 2H) および 3.44 ppm (s, 3H); ES-MS m/z 259.1 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.46.
中間体I
N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−2−メトキシプロパンアミドの製造
Figure 2008545756
段階1:2−メトキシプロパン酸の製造
Figure 2008545756
メタノール(25%、16mL)中のナトリウムメトキシドを、メタノール(5mL)中の2−ブロモプロピオン酸(19.6mmol)の撹拌溶液に窒素下で添加した。反応を50℃で窒素下に終夜加熱した。次いで、反応を真空下で濃縮した。残渣を1N水性HClの添加によりpH1とし、次いで、この溶液を酢酸エチルで3回(70mL、25mL、10mL)抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、次いで真空下で濃縮し、表題化合物を無色油状物2.04g(99%)として得た。それは、精製せずに使用するのに十分な純度であった。1H NMR (CD3OD) δ 3.67 (q, 1H), 3.33 (s, 3H), および 1.33 ppm (d, 3H).
段階2:2−メトキシプロパノイルクロリドの製造
Figure 2008545756
2−メトキシプロパン酸(2.04g、19.2mmol)を、ジクロロメタン(3mL)に溶解し、それを窒素下で撹拌し、ジメチルホルムアミド1滴を添加した。塩化チオニルを反応に3分間かけて滴下して添加し、次いで、反応を室温で終夜撹拌した。反応溶液を真空で濃縮し、得られる淡黄色油状物を高真空下に置き、塩化チオニル最後の痕跡を除去した。純粋な表題化合物の収量は、303mg(13%)であった。1HNMR (CDCl3) δ 4.10 (q, 1H), 3.48 (s, 3H), および 1.56 ppm (d, 3H).
段階3:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−2−メトキシプロパンアミドの製造
Figure 2008545756
中間体Eの製造について記載した方法(段階2)の使用により、そして、アセトキシアセチルクロリドの代わりに2−メトキシプロパノイルクロリドを用いることにより、4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン352mgおよび釣り合う量の他の物質から中間体Iを製造した。純粋な表題化合物の収量は、ヘキサン中の0−30%酢酸エチルのグラジエントを使用するシリカゲルクロマトグラフィーの後に、341mg(60%)であった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.2 (bs, 1H), 8.30 (d, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.16 (d, 1H), 4.77 (s, 2H), 4.00 (q, 1H), 3.26 (s, 3H), および 1.27 ppm (d, 6H).
中間体J
N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−2−メトキシ−2−メチルプロパンアミド
Figure 2008545756
段階1:2−メトキシ−2−メチルプロパン酸の製造
Figure 2008545756
出典明示により本明細書の一部とする JACS 70,1153 (1948) に記載の Weizmann, Sulzbacher および Bergmann の方法を、以下の通りに使用した:水5mLおよびメタノール20mL中の水酸化カリウム(8.96g、159.7mmol)の溶液を、窒素下に氷浴で冷却しながら撹拌し、1,1,1−トリクロロ−2−メチルプロパン−2−オール(7.10g、40.0mmol)を注意深く10分間かけて滴下して添加した。白色沈殿が形成される際、激しい発泡が観察された。15分後に氷浴を除去した。反応を室温で2時間撹拌し、次いで3時間還流した。反応を室温に冷却し、次いで、固体を濾過により除去し、メタノール(350mL)ですすいだ。濾液を真空下で濃縮してメタノールを除去し、残っている水層を水性HClの添加によりpH0にし、次いで、酢酸エチル(300mL)で抽出した。抽出物を乾燥し(NaSO)、真空で濃縮し、粗生成物4.11gを得た。それを減圧蒸留により精製し、純粋な表題化合物2.28g(48%)を無色油状物として得た。それを105℃(28mmHg)で蒸留した。1HNMR (CDCl3) δ 9.65 (s, 1H), 3.20 (s, 3H) および 1.32 ppm (s, 6H).
段階2:2−メトキシ−2−メチルプロパノイルクロリドの製造
Figure 2008545756
中間体Iの方法(段階2)に従い、しかし、2−メトキシプロパン酸ではなく2−メトキシ−2−メチルプロパン酸(6.99g、59.2mmol)および釣り合う量の他の物質を使用することにより、表題化合物を合成した。粗生成物を減圧蒸留し、純粋な化合物2.671g(33%)、bp44−48℃(38mmHg)を得た。
1HNMR (CDCl3) δ 3.33 (s, 3H) および 1.51 ppm (s, 6H).
段階3:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−2−メトキシ−2−メチルプロパンアミドの製造
Figure 2008545756
中間体Eの製造について記載した方法(段階2)の使用により、そして、アセトキシアセチルクロリドの代わりに2−メトキシ−2−メチルプロパノイルクロリドを用いることにより、4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン1.04gおよび釣り合う量の他の物質から、中間体Jを製造した。表題化合物の収量は、ヘキサン中の30%酢酸エチルを使用するシリカゲルクロマトグラフィーの後、1.23g(69%)であった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.41 (bs, 1H), 8.32 (d, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.19 (d, 1H), 4.78 (s, 2H), 3.28 (s, 3H) および 1.36 ppm (s, 6H); ES-MS m/z 243.1 [M+H]+, HPLC RT (分) 2.12.
中間体K
N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]メタンスルホンアミドの製造
Figure 2008545756
段階1:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N−(メチルスルホニル)メタンスルホンアミドの製造
Figure 2008545756
酢酸エチル(4mL)中の4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン(500mg、3.51mmol)およびトリエチルアミン(1.47mL、10.5mmol)の溶液を、窒素下で、フラスコ中、氷浴で冷却しながら撹拌し、メタンスルホニルクロリド(0.81mL、10.5mmol)を滴下して添加した。次いで、反応を、冷却せずに1時間撹拌し、その後それをさらなる酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させた。得られた残渣を、酢酸エチル/ヘキサングラジエントを使用するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製し、純粋な表題化合物860mg(82%)を得た。
1H NMR (300 Hz, CD2Cl2) δ 8.56 (d, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.41 (s, 1H), 4.66 (s, 2H), および 3.55 ppm (s, 6H); ES-MS m/z 299.0 [M+H]+, HPLC RT (分) 2.08.
段階2:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]メタンスルホンアミドの製造
Figure 2008545756
メタノール(10mL)中のN−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N−(メチルスルホニル)−メタンスルホンアミド(700mg、2.34mmol)の懸濁液および水性水酸化ナトリウム(1N、11.7mL、11.7mmol)を外界温度で撹拌し、出発物質を10分間かけて溶解した。さらに10分後、水性塩酸(2N)の添加により反応をpH3ないし6に調節し、所望の生成物を白色固体として沈殿させ、それを濾過により回収し、メタノールで洗浄し、真空で乾燥した。表題化合物の収量は、250mg(48%)であった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.93 (bs, 1H), 8.21 (d, 1H), 7.02 (m, 2H), 4.73 (s, 2H), および 3.23 ppm (s, 3H); ES-MS m/z 221.1 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.45.
中間体L
N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N'−エチルウレアの製造
Figure 2008545756
DMF3mL中の4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン(100mg、0.70mmol)に、エチルイソシアネート(59mg、0.84mmol)を添加し、得られた混合物を窒素下で16時間撹拌した。反応をEtOAc(15mL)で希釈し、HOで3回洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させた。粗製の残渣を、ヘキサン中の25%EtOAcを使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製し、N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N'−エチルウレア110mg(73%)を得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ 9.22 (s, 1H), 8.14-8.16(m, 1H), 7.91-7.94 (m, 1H), 7.45 (d, J=0.8Hz, 1H), 6.93-6.95 (m, 1H), 4.70 (s, 2H), 3.12-3.14(m, 2H), 1.01-1.09(m, 3H) ppm; LCMS: 214.1 [M+H]+, RT 0.47 分.
中間体M
N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N'−フェニルウレアの製造
Figure 2008545756
中間体Lの製造について記載した方法の使用により、そして、エチルイソシアネートの代わりにフェニルイソシアネートを用いることにより、中間体Mを製造した。4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン250mgおよび釣り合う量の他の物質から、表題化合物の収量は、ヘキサン中の0−40%酢酸エチルのグラジエントを使用するシリカゲルクロマトグラフィーの後、218mg(47%)であった。NMRスペクトルにおいて、出発物質4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミンの混入の証拠があったが、この物質をさらに精製せずに使用し、副生成物を次の段階の後でクロマトグラフィーにより分離した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.25 (bs, 1H), 9.50 (bs, 1H), 8.29 (d, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.27-7.36 (m, 2H), 7.0-7.1 (m, 2H), および 4.79 ppm (s, 2H); LCMS: 262.2 [M+H]+, RT 2.65 分.
中間体N
N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N'−メチルウレアの製造
Figure 2008545756
中間体Lの製造について記載した方法の使用により、そして、エチルイソシアネートの代わりにメチルイソシアネートを用いることにより、中間体Nを製造した。4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン180mgおよび釣り合う量の他の物質から、純粋な表題化合物の収量は、ヘキサン中の0−50%酢酸エチルのグラジエントを使用してシリカゲルでクロマトグラフィーし、続いて混入物を除去するために残渣をエーテルでトリチュレートした後で、42mg(17%)であった。
1H NMR (DMSO-d6) δ 9.31 (s, 1H), 8.16 (d, 1H), 7.92 (bm, 1H), 7.40 (s, 1H), 6.93 (d, 1H), 4.69 (s, 2H) および 2.70 ppm (d, 3H); LCMS: 200.1 [M+H]+, RT 1.17 分.
中間体NN
N'−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチルウレアの製造
Figure 2008545756
中間体Kの製造について記載した方法の使用により、そして、メタンスルホニルクロリドの代わりにジメチルカルバミン酸クロリドを用いて、中間体NNを製造する。
中間体O
2,4−ジクロロ−6−(クロロメチル)ピリミジンの製造
Figure 2008545756
この生成物は、Biorg. Med. Chem. 2002, 10, 525 に記載の5−メチル置換類似体と同様に製造した。POCl(9.1mL、97.9mmol)中の6−(クロロメチル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(5.2g、32.6mmol)の撹拌懸濁液を16時間窒素下で還流した。混合物を冷却し、蒸発させ、暗色の油状物を残した。氷水をゆっくりと添加し、生成物をジクロロメタンに抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、減圧下で濃縮し、2,4−ジクロロ−6−(クロロメチル)ピリミジン(5g)を黄色油状物として得た。この生成物を精製せずに次の段階に使用できたが、同じ方法で製造した別のバッチをさらにクロマトグラフィーにより精製した。これは以下のNMRを示した。
1H NMR (DMSO-d6) δ 7.90 (s, 1H) および 4.78 ppm (s, 2H).
中間体P
2−クロロ−4−(クロロメチル)ピリジンの製造
Figure 2008545756
段階1:(2−クロロピリジン−4−イル)メタノールの製造
Figure 2008545756
メチル2−クロロイソニコチネート(5.00g、29.14mmol)のサンプルを、THF10mLに溶解し、メタノール10滴で処理し、0℃に冷却した。溶液をリチウムボロヒドリド溶液(21.86mL、1M、THF中、43.71mmol)で処理し、次いで、室温に温まらせた。4時間後、この溶液を0℃に冷却し、1N HCl溶液でクエンチした。pHを1N NaOH溶液でpH10に調節し、反応混合物をEtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、真空で濃縮し、生成物2.96g(70.8%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 8.32 (d, 1 H), 7.39 (s, 1 H), 7.29 (d, 1 H), 4.62 (s, 2 H) および 3.53 ppm (bs, 1 H).
段階2:2−クロロ−4−(クロロメチル)ピリジンの製造
Figure 2008545756
(2−クロロピリジン−4−イル)メタノール(110.0mg、0.77mmol)のサンプルを無水THF(1.5mL)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.29mL、1.69mmol)で処理し、−78℃に冷却した。メタンスルホニルクロリドを添加し(0.07mL、0.84mmol)、反応混合物をゆっくりと室温に終夜温まらせた。次いで、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、真空で濃縮し、表題化合物(110.0mg、88.6%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 8.40 (d, 1 H), 7.49 (s, 1 H), 7.39 (d, 1 H) および 4.63 ppm (s, 2 H); ES-MS m/z 183.2 [M+Na]+, HPLC RT (分) 2.30.
中間体PP
[2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)ピリジン−4−イル]メチルメタンスルホネートの製造
Figure 2008545756
段階1:[2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−l−イル)ピリジン−4−イル]メタノールの製造
Figure 2008545756
(2−アミノピリジン−4−イル)メタノール(7.5g、60.41mmol)、ヘキサン−2,5−ジオン(7.58g、66.46mmol)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(1.14g、6.04)を、ディーン・スターク・トラップを取り付けたフラスコ中で、トルエン(10mL)に溶解した。溶液を加熱し、135℃で16時間還流した。溶媒を蒸発させ、酢酸エチルを添加した。有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空で濃縮した。シリカゲルをヘキサン中の10−50%酢酸エチルの勾配溶出で使用して残渣を精製し、生成物10.2g(83%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD2Cl2-d2) δ 8.52 (dd, 1H), 7.30 (m, 1H), 7.22 (m, 1H), 5.85(s, 2H), 4.78 (s, 2H), 2.08 (s, 6H); ES-MS m/z 203.2[M+H]+, LCMS RT (分) 2.04.
段階2:[2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)ピリジン−4−イル]メチルメタンスルホネートの製造
Figure 2008545756
[2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)ピリジン−4−イル]メタノール(6.80g、33.62mmol)を、無水ジクロロメタン(30mL)に溶解し、トリエチルアミン(14.06mL、100.9mmol)で処理し、0℃に冷却した。メタンスルホニルクロリドを添加し(3.90mL、50.43mmol)、反応混合物をゆっくりと室温に終夜温まらせた。次いで、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、真空で濃縮し、ヘキサン中の10−60%酢酸エチルを溶離剤として使用してシリカゲルで残渣を精製し、表題化合物(7.5g、80%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD2Cl2-J2) δ 8.65 (dd, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.25 (m, 1H), 5.88(s, 2H), 5.30 (s, 2H), 3.10 (s, 3H), 2.12 (s, 6H); ES-MS m/z 281.1[M+H]+, LCMS RT (分) 2.67.
中間体Q
4−(クロロメチル)−N−(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンの製造
Figure 2008545756
段階1:4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン−2−アミンの製造
Figure 2008545756
ジクロロメタン(50mL)中の(2−アミノピリジン−4−イル)メタノール(5.0g、40mmol)、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(6.07g、40mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(7.0mL、40mmol)およびN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.49g、4mmol)の溶液を、2日間、外界温度で、窒素下に撹拌した。得られた反応混合物を、水性水酸化ナトリウム(1N)、水および塩水で続けて洗浄した。次いで、それを乾燥し(NaSO)、真空で濃縮した。ヘキサン中の50%酢酸エチルを使用して、シリカゲルで残渣をクロマトグラフィーし、純粋な表題化合物(5.47g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 7.75 (m, 1H), 6.39 -6.48 (m, 2H), 4.70 (bs, 1H), 4.50 (s, 2H), 0.83 (s, 9H) および 0.03 ppm (s, 6H); ES-MS m/z 239.3 [M+H]+, HPLC RT (分) 2.35.
段階2:N−({[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボノチオイル)ベンズアミドの製造
Figure 2008545756
トルエン(20mL)中の4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン−2−アミン(2.00g、8.39mmol)およびベンゾイルイソチオシアネート(1.51g、9.23mmol)の溶液を、85℃に12時間加熱した。真空での蒸発により溶媒を除去し、ヘキサン中の0−10%酢酸エチルのグラジエントを使用して残渣をシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製し、純粋な表題化合物を黄色油状物として得た。それは静置すると固体化した(2.68g、79%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 8.79 (bs, 1H), 8.18 (d, 1H), 7.83 (m, 2H), 7.50 (m, 1H), 7.40 (m, 2H), 7.04 (m, 1H), 4.68 (s, 2H), 0.82 (s, 9H) および 0.03 ppm (s, 6H); ES-MS m/z 402.0 [M+H]+, HPLC RT (分) 4.24.
段階3:N−[4−({[tert−ブチル(ジメチル))シリル]オキシ}メチル)ピリジン−2−イル]チオウレアの製造
Figure 2008545756
無水エタノール(15mL)中のN−({[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボノチオイル)ベンズアミド(1.00g、2.49mmol)の溶液を、炭酸カリウム(0.344g、2.49mmol)と共に撹拌し、加熱して窒素下に16時間還流し、その後、反応混合物を濾過し、濾液を真空下で蒸発させ、粗製の表題化合物(670mg、>100%)を白色固体として得、それを精製せずに次の段階に進めた。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.55 (bs, 2H), 8.75 (bs, 1H), 8.05 (d, 1H), 7.10 (s, 1H), 6.83 (d, 1H), 4.60 (s, 2H), 0.83 (s, 9H) および 0.03 ppm (s, 6H); ES-MS m/z 298.2 [M+H]+, HPLC RT (分) 3.25.
段階4:{2−[(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]ピリジン−4−イル}メタノールの製造
Figure 2008545756
エタノール(10mL)中のN−[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン−2−イル]チオウレア(粗製物質、650mg)および1−クロロアセトン(0.18mL、2.18mmol)の溶液を、窒素下で16時間還流し、冷却した。白色/桃色の固体を濾過により回収し、エタノールで洗浄した。濾液を真空で蒸発させ、第2の白色/桃色の固体を得た。これらの2種の固体のNMRの比較は、それらが両方とも表題化合物であり、さらに精製せずに次の段階に進めるのに十分なほど純粋である(約90%)ことを示した(合わせた残渣の収量516mg、>100%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.13 (d, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.83 (d, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.42 (s, 2H) および 2.18 ppm (s, 3H); ES-MS m/z 222.2 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.41.
段階5:4−(クロロメチル)−N−(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンの製造
Figure 2008545756
{2−[(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]ピリジン−4−イル}メタノール(200mg、0.9mmol)および塩化チオニル(0.66mL、9.04mmol)の混合物を3時間撹拌し、次いで、真空で蒸発させた。残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄した。水層を酢酸エチルで2回、次いで、イソプロパノール、酢酸エチルおよびジクロロメタンの混合物(1:8:1)で2回、逆抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、真空で濃縮した。得られた残渣をメタノールと混合し、蒸発させ、次いで、酢酸エチルと混合し、次いで再度蒸発させ、表題化合物を明桃色固体(200mg、92%)として得、それを粗製の固体として次の段階に用いた。
1H NMR (300 MHz, CD2Cl2) δ 8.30 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.90 (m, 1H), 6.50 (s, 1H), 4.55 (s, 2H) および 2.33 ppm (s, 3H); ES-MS m/z 240.2 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.14.
中間体R
N−({[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)ベンズアミドの製造
Figure 2008545756
中間体Lの製造について記載した方法の使用により、そして、エチルイソシアネートの代わりにベンゾイルイソシアネート用い、溶媒としてDMFではなくジクロロメタンを使用することにより、中間体Rを製造した。反応混合物から固体として分離した生成物を、濾過により回収し、ジクロロメタンで洗浄した。
1H NMR (DMSO-d6) δ 11.01 (s, 1H), 10.98 (bs, 1H), 8.06 (d, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.73 (d, 2H), 7.37 (t, 1H), 7.25 (t, 2H), 6.90 (d, 1H), および 4.52 (s, 2H).
本発明の化合物の製造
実施例1
4−{[(4−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]メチル}−N−メチルピリジン−2−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
乾燥ジメチルホルムアミド(1.5mL)中の5−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(中間体A、280mg、0.95mmol)、ヨウ化ナトリウム(283mg、1.89mmol)および2,6−ジ(tert)ブチル−4−メチルフェノール(10mg)の溶液を窒素下で撹拌し、{2−[(メチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネート(中間体D、461mg、1.89mmol)を添加した。得られた溶液を、ホイルで包んだフラスコ中、60℃で20時間撹拌した。得られた溶液を蒸発させ、次いで、1mLメタノールで希釈し、水(プラス0.05%トリフルオロ酢酸)中の10−50%アセトニトリルのグラジエントを使用して、2回に分けて150/20 mm C18 HPLC カラムに注入した。LCMSにより同定される、所望の物質を含有する最良の画分を合わせ、飽和NaHCOと混合し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させ、純粋な表題化合物90mg(21%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD-d4) δ 8.50 (d, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.70 (m, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.25 (m, 1H), 7.10 (m, 1H), 4.65 (s, 2H), 3.70 (s, 3H), 2.95 (s,3H); ES-MS m/z 445.3 [M+H]+, LCMS RT (分) 2.87.
実施例2
5−{[(2−クロロピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
段階1:エチル5−(ホルミルアミノ)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレートの製造
Figure 2008545756
ギ酸(4ml、106.02mmol)および無水酢酸(6ml、63.59mmol)の溶液を、乾燥THF(30mL)中のエチル5−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(5.00g、29.55mmol)の溶液に添加し、室温で16時間撹拌した。次いで、反応混合物をEtOAcで希釈し、濃NaHCO溶液で、続いて水で、次いで塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、真空で濃縮し、粗生成物4.16g(71.4%)を得た。この物質をさらに精製せずに使用した。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 8.32 (bs, 1H), 7.78 (s, 1H), 4.23 (q, 2H), 3.68 (s, 3H), 1.25 (t, 3H); ES-MS m/z 198.0 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.41.
段階2:エチル5−[[(2−クロロピリジン−4−イル)メチル](ホルミル)アミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレートの製造
Figure 2008545756
ジクロロメタン(30ml)中の段階1由来の粗製エチル5−(ホルミルアミノ)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(3.00g、15.21mmol)の溶液を、ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ−7−エン(3.41ml、22.82mmol)で処理し、室温で30分間撹拌した。2−クロロ−4−クロロメチルピリジン(4.93g、30.43mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、反応混合物をDCMで希釈し、濃NaHCO溶液で、続いて水で、次いで塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、真空で濃縮した。粗製残渣をエーテルで洗浄し、エーテル洗浄液を濃縮し、ヘキサンでトリチュレートした。残渣を再度濃縮し、生成物3.93g(80.1%)を低粘性油状物として得た。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 8.30 (d, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.22 (d, 1H), 4.80 (bs, 2H), 4.17 (q, 2H), 3.67 (s, 3H), 1.23 (t, 3H); ES-MS m/z 323.1 [M+H]+, HPLC RT (分) 2.31.
段階3:5−{[(2−クロロピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
Figure 2008545756
THF(25mL)、MeOH(5mL)および水(5mL)中のエチル5−[[(2−クロロピリジン−4−イル)メチル](ホルミル)アミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(3.93g、12.18mmol)の溶液を、LiOH(2.91g、1221.77mmol)で処理し、80℃で終夜撹拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、1N HClを使用してpHを3に調節した。次いで、反応混合物をEtOAcで希釈し、水、塩水で洗浄し、次いでNaSOで乾燥した。酢酸エチル溶液を真空で濃縮し、粗生成物を得、それをエーテルでトリチュレートし、生成物2.0g(61.6%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 8.32 (d, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.28 (d, 1H), 6.18 (bm, 1H), 4.59 (d, 2H), 3.64 (s, 3H); ES-MS m/z 267.1 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.66.
段階4:5−{[(2−クロロピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2.2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2008545756
乾燥DMF(3mL)中の5−{[(2−クロロピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(50.0mg、0.19mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.10mL、0.56mmol)で、続いてPyBOP(97.57mg、0.19mmol)で処理し、30分間撹拌した。5−アミノ−2,2−ジフルオロベンゾ−1,3−ジオキソール(64.91mg、0.37mmol)を添加し、反応混合物を16時間60℃で撹拌した。次いで、反応混合物をEtOAcで希釈し、有機物質を濃NaHCO溶液で、続いて水で、次いで塩水で洗浄した。次いで、有機物質をNaSOで乾燥し、真空で濃縮した。粗製の残渣を熱いヘキサンでトリチュレートし、生成物55.0mg(68.6%)を得た。
1H NMR(300 MHz, CD3CN) δ 8.43 (bs, 1H), 8.29 (d, 1H), 7.75 (d, 2H), 7.40 (s, 1H), 7.23-7.32 (m, 2H), 7.17 (d, 1H), 6.76 (bs, 1H), 4.53 (d, 2H), 3.68 (s, 3H); ES-MS m/z 422.0 [M+H]+, HPLC RT (分) 3.12.
実施例3
N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−[({2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
ピリジン(1mL)中の5−{[(2−クロロピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(100.0mg、0.24mmol)の溶液を、エタノールアミン(0.50mL、8.28mmol)で処理し、密閉チューブ中で6時間200℃に加熱した。次いで、反応混合物を終夜室温に冷却させた。次いで、それを水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空で濃縮した。HPLC(水中10−90%MeCNのグラジエント、0.1%TFAを含有する)による粗製残渣の精製により、表題化合物23.0mg(17.3%)をTFA塩として得た。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 8.40 (bs, 1H), 7.67-7.78 (m, 3H), 7.27 (d, 1H), 7.18 (d, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.78 (d, 1H), 4.57 (s, 2H), 3.6-3.71 (m, 4H), 3.38 (m, 2H); ES-MS m/z 447.2 [M+H]+, HPLC RT (分) 2.23.
表A中の実施例3−aないし3−eは、実施例2(段階4)および実施例3の方法を使用して、適切な出発物質に置き換えて製造した:
表A
Figure 2008545756
実施例4
メチル4−{[(4−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシレートの製造
Figure 2008545756
段階1:4−{[(4−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
以下の方法により表題化合物を製造できる。乾燥ジメチルホルムアミド中の5−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(中間体A)、ヨウ化ナトリウムおよび2,6−ジ(tert)ブチル−4−メチルフェノールの溶液を、窒素下で撹拌し、[2−(アミノカルボニル)ピリジン−4−イル]メチルメタンスルホネート(中間体C)を添加できる。得られる溶液を、ホイルで包んだフラスコ中で、60℃で20時間撹拌する。得られる溶液を蒸発させ、次いでメタノールで希釈し、水(プラス0.05%トリフルオロ酢酸)中の10−50%アセトニトリルのグラジエントを使用して、150/20 mm C18 HPLC カラムに注入する。LCMSで同定される、所望の物質を含有する最良の画分を合わせ、飽和NaHCOと混合し、ジクロロメタンで3回抽出する。合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させ、純粋な表題化合物を得る。
段階2 メチル4−{[4−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシレートの製造
Figure 2008545756
1.2mLメタノール中の4−{[(4−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキサミドの懸濁液およびN,N'−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを、撹拌しながら、密閉容器中、50℃で加熱する。2時間の加熱後、溶液を真空で蒸発させ、ジクロロメタン中の0−1%メタノールのグラジエントを用いて、残渣をシリカゲルでクロマトグラフィーし、純粋な表題化合物を得る。
実施例5
4−{[(4−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]メチル}−N−(4−ピロリジン−1−イルブチル)ピリジン−2−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
メタノール(0.60mL)中の4−{[(4−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキサミド(実施例4段階1由来の生成物)(95mg、0.21mmol)のスラリーを、実施例4段階2の通りに処理し、メチル4−{[(4−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシレートの溶液を製造し、それを直接使用し、4−ピロリジン−1−イルブタン−1−アミン(266mg、1.87mmol)を添加し、65℃で16時間撹拌する。反応溶液を、直接注入を3回に分けて使用してHPLCにより YMC-Pack Pro C18 カラム(150x20mm)で精製し、水プラス0.05%TFA中の10−50%アセトニトリルのグラジエントを用いて20mL/分で溶出する。各注入からの純粋な画分を合わせ、重炭酸ナトリウムの添加により塩基性にし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させ、純粋な表題化合物を得る。
実施例6
N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−[({2[(メトキシアセチル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
この物質は、実施例1について記載したものと同じ方法を使用して、しかし、4−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド(中間体A)、および、中間体Dではなく釣り合う量の中間体G、並びに、釣り合う量の他の反応成分で出発して、製造する。反応混合物を、ホイルで包んだフラスコ中、終夜60℃に加熱し、その後粗生成物を単離する。ヘキサン中の0−60%酢酸エチルのグラジエントを使用して、この物質をシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製し、最終生成物を得る。
実施例7
1−メチル−5−[({2−[(メチルスルホニル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
実施例1について記載したものと同じ方法を使用して、しかし、5−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(中間体A)ではなく5−アミノ−1−メチル−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(中間体B)、および、中間体Dではなく釣り合う量のN−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]メタンスルホンアミド(中間体K)、並びに、釣り合う量の他の反応成分で出発して、表題化合物を製造する。反応混合物を、ホイルで包んだフラスコ中、16時間60℃に加熱し、次いで冷却する。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させる。粗生成物を分取HPLCにより精製し、純粋な表題化合物を得る。
実施例8
5−{[(2−{[(エチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−1−メチル−N−(2,2,3.3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
段階1 5−({[2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)ピリジン−4−イル]メチル}アミノ)−1−メチル−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
実施例2について記載したものと同じ方法を使用して、段階1、2、3および4を使用して、表題化合物を製造した。段階2で、中間体Pの代わりに中間体PPを使用した。
1H NMR (300 MHz, CD3OD-d4) δ 8.45 (d, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.62 (m, 2H), 7.45 (m, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.20 (m, 2H), 5.75 (s, 1H), 4.70 (s, 2H), 3.75 (s, 3H), 1.93 (s, 6H); ES-MS m/z 485.1 [M+H]+, LCMS RT (分) 3.45.
段階2 5−{[(2−アミノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−1−メチル−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
エタノール(3mL)中の5−({[2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)ピリジン−4−イル]メチル}アミノ)−1−メチル−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(340mg、0.64mmol)の溶液に、水(1mL)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(445mg、6.41mmol)、続いてトリエチルアミン(0.18mL)を添加した。混合物を加熱して5時間還流させ、次いで冷却した。混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCOで抽出した。有機層を乾燥し、蒸発させ、DCM中の0−10%MeOHをグラジエントとして使用してシリカゲルで精製し、白色固体222mg(77%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD-d4) δ 7.85 (s, 1H), 7.79 (m, 2H), 7.42 (m, 1H), 7.20 (d, 1H), 6.58 (m,2H), 4.44 (s,2H), 3.74 (s,3H); ES-MS m/z 453.0 [M+H]+, LCMS RT (分) 2.50.
段階3 5−{[(2−{[(エチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−イル)メチル]アミノ)−1−メチル−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
ジクロロエタン(1mL)中の5−{[(2−アミノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−1−メチル−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(100mg、0.22mmol)の溶液に、エチルイソシアネート(0.3mL、3.33mmol)を添加した。混合物を室温で72時間撹拌した。反応が進むにつれ、固体が沈殿した。エーテル(2mL)を反応混合物に添加し、固体を濾過した。固体をメタノールで洗浄し(1mL、残っている出発物質を除去するため)、再度エーテル(2mL)で洗浄し、その後、蒸発させて所望の生成物(62mg、53%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.80 (s, 1H), 9.12 (s, 1H), 8.05 (m, 2H), 7.88 (m, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.45 (m, 1H), 7.40 (m, 1H), 7.30 (bs, 1H), 6.98 (t, 1H), 6.80 (d, 1H), 4.54 (d, 2H), 6.05 (s, 3H), 3.15 (m, 2H), 1.02 (t, 3H); ES-MS m/z 524.1 [M+H]+, LCMS RT (分) 2.71.
表Bに示す実施例13、14および15の化合物は、この方法に従い、適切な出発物質で置き換えて製造した。
実施例9
1−メチル−5−{[(2−{[(メチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
実施例2について記載したものと同じ方法を使用して、段階1、2、3および4を使用して、表題化合物を製造した。段階2で、2−クロロ−4−クロロメチルピリジンの代わりに中間体Nを使用した。段階4で、適切なアニリンで置き換えて、表題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD-d4) δ 8.25 (s, 1H), 8.15 (m, 1H), 7.90-7.97 (m, 2H), 7.32-7.37 (m, 1H), 7.12 (s, 1H), 6.94-6.97 (m, 1H), 4.60 (s, 2H、水のピークの下), 3.75 (s, 3H), 2.88 (s, 3H), ES-MS m/z 510.0 [M+H]+, LCMS RT (分) 2.67.
表Bに示す実施例17、18および19は、この方法に従い、適切な出発物質で置き換えて製造した。
実施例10
5−[({2−[(アミノカルボニル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
実施例2について記載したものと同じ方法を使用して、段階1、2、3および4を使用して、表題化合物を製造した。段階2で、2−クロロ−4−クロロメチルピリジンの代わりに中間体Rを使用した。段階3で、加水分解はホルミル基と共にベンゾイル基も除去し、エステルを加水分解する。
1H NMR (300 MHz, CD3OD-d4) δ 8.18 (d, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.70 (m, 1H), 7.38 (m, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.20 (m, 1H), 7.13 (m, 1H), 4.75 (s, 2H), 3.74 (s, 3H); ES-MS m/z 446.0 [M+H]+, LCMS RT (分) 2.34.
表Bに示す実施例16は、この方法に従い、適切な出発物質で置き換えて製造した。
実施例11
N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−{[(2−{[(エチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドトリフルオロアセテート
Figure 2008545756
実施例1について記載したものと同じ方法を使用して表題化合物を製造した。中間体Dの代わりに中間体Lを使用し、濃縮したHPLC画分を、NaHCOで遊離塩基化せずに分析した。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 8.45 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.02 (d, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.26 (d, 1H), 7.20 (d, 1H), 7.15 (d, 1H), 4.65 (s, 2H), 3.68 (s, 3H), 3.28 (q, 2H), 1.15 (t, 3H); ES-MS m/z 474.3 [M+H]+, LCMS RT (分) 2.53.
実施例12
N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−5−{[(2−{[(メチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドトリフルオロアセテートの製造
Figure 2008545756
段階1:エチル5−[[(2−アミノピリジン−4−イル)メチル](ホルミル)アミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレートの製造
Figure 2008545756
THF(7.5ml)中の実施例2段階1由来の粗製エチル5−(ホルミルアミノ)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(500.00mg、2.54mmol)の溶液を、ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ−7−エン(0.57ml、3.80mmol)で処理し、室温で30分間撹拌した。2−アミノ−4−クロロメチルピリジン(723.09mg、5.07mmol)を添加し、反応混合物を60℃に1時間加熱し、次いで、室温で16時間撹拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO溶液で、続いて水で、次いで塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、真空で濃縮し、生成物440mg(57.1%、純粋でない)を、生成物と脱ホルミル化生成物の2:1混合物として得た。
ES-MS m/z 304.1 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.08.
段階2:エチル5−[({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)(ホルミル)アミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレートの製造
Figure 2008545756
THF(5ml)中の粗製エチル5−[[(2−アミノピリジン−4−イル)メチル](ホルミル)アミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(500.00mg、1.65mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.32ml、1.81mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(20.14mg、0.16mmol)で処置した。ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.81ml、1M溶液、THF中)を反応混合物に添加し、室温で16時間撹拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、濃NHCl溶液で、続いて水で、次いで塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、真空で濃縮した。粗製の残渣をエーテルでトリチュレートし、溶媒を再度蒸発させ、生成物600mg(90.1%、純粋でない)を得た。生成物を精製せずに使用した。
段階3:5−[({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
Figure 2008545756
実施例2、段階3と同様に、エチル5−[({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)(ホルミル)アミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(600.0mg、1.49mmol)を出発物質として使用して、表題化合物(130.0mg、25.1%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 8.28 (bs, 1H), 8.18 (d, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.55 (d, 1H), 6.98 (m, 1H), 4.59 (m, 2H), 3.64 (s, 3H), 1.50 (s, 9H).
段階4:tert−ブチル(4−{[(4−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]メチル}ピリジン−2−イル)カルバメートの製造
Figure 2008545756
実施例2、段階4と同様に、5−[({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(130.0mg、0.37mmol)を出発物質として使用して、表題化合物(90.0mg、48.4%)を製造した。この物質を精製せずに使用した。
ES-MS m/z 502.8 [M+H]+, HPLC RT (分) 2.83.
段階5:5−{[(2−アミノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
ジクロロメタン(1.5ml)中のtert−ブチル(4−{[(4−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]メチル}ピリジン−2−イル)カルバメート(66.15mg、0.13mmol)の溶液を、トリフルオロ酢酸(1.4ml、18.12mmol)で処理し、室温で16時間撹拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N NaOH溶液で洗浄した。水層をEtOAcで抽出し、有機抽出物を合わせ、MgSOで乾燥した。EtOAc溶液を真空で濃縮し、H NMRで50%純粋であると見積もられる粗生成物60.0mg(>99%)を得た。生成物を精製せずに使用した。
ES-MS m/z 403.1 [M+H]+, HPLC RT (分) 0.99.
段階6:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−5−{[(2−{[(メチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドトリフルオロアセテートの製造
Figure 2008545756
実施例8段階3に記載のものと同じ方法を使用して、表題化合物を製造した。段階3で、エチルイソシアネートの代わりにメチルイソシアネートを使用した。最終段階の後処理は、濃縮したHPLC画分をNaHCOで遊離塩基化せずに分析した点で異なった。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 12.10 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.06 (bd, 2H), 7.72 (d, 2H), 7.32 (s, 1H), 7.20-7.27 (m, 2H), 7.15 (d, 1H), 4.63 (s, 2H), 3.63 (s, 3H), 2.80 (d, 3H); ES-MS m/z 460.3 [M+H]+, LCMS RT (分) 2.37.
表B
Figure 2008545756
Figure 2008545756
実施例20−a
N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−5−{[(2{メチル[(メチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−1H−ピラゾール4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
段階1:[2−(メチルアミノ)ピリジン−4−イル]メタノールの製造
Figure 2008545756
ピリジン中の(2−クロロピリジン−4−イル)メタノール(中間体Pの製造、段階1由来)およびメチルアミン塩酸塩の溶液を、200℃で、密閉チューブ中で、約16時間加熱する。真空で蒸発させることにより溶媒を除去し、粗生成物の残渣を、ジクロロメタンから約10%メタノールを含むジクロロメタンへのグラジエントを使用して、シリカゲルのクロマトグラフィーにより精製する。
段階2 4−(クロロメチル)−N−メチルピリジン−2−アミンの製造
Figure 2008545756
中間体Eの製造の一般方法、段階1の使用により、しかし、(2−アミノピリジン−4−イル)メタノールの代わりに[2−(メチルアミノ)ピリジン−4−イル]メタノールを用いて、表題化合物を製造する。
段階3.N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N,N'−ジメチルウレアの製造
Figure 2008545756
この段階は、中間体Lの製造について記載した方法を使用して、しかし、4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミンではなく上記段階2の生成物を、そして、エチルイソシアネートではなくメチルイソシアネートを使用して、実施する。
段階4:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−5−{[(2−{メチル[(メチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
実施例1について記載したものと同じ方法を使用して、しかし、5−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(中間体A)、および、中間体Dではなく釣り合う量のN−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N,N'−ジメチルウレア(段階3由来)で開始して、表題化合物を製造できる。反応混合物を、ホイルで包んだフラスコ中、60℃で、窒素下に、2ないし24時間、反応混合物のLCMS分析が生成物への実質的な変換を示すまで加熱する。得られた最終粗製混合物を飽和水性重炭酸ナトリウムで希釈し、酢酸エチルで3回抽出する。合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させ、残渣を得、それを分取C18HPLCにより、0.05−0.1%TFAを添加した水からアセトニトリルへのグラジエント(通常10−50%)を使用して精製する。生成物を含有する画分に飽和水性NaHCOを添加し、ジクロロメタンで抽出し、続いて抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮することにより、TFA塩から遊離塩基を製造し、純粋な表題化合物を得る。
実施例20−bないし20−x
Figure 2008545756
段階1:他のN'−置換基を有する様々なN−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア類の製造
Figure 2008545756
中間体Lの製造について記載した方法の使用により、しかし、エチルイソシアネートではなく適切なアルキルまたはアリールイソシアネートを用いて(DMFまたはジクロロメタンのいずれかを使用する)、表Cの実施例20−bないし20−g、20−iおよび20−oないし20−wをもたらす中間体を製造する。中間体Eの製造について記載した方法の段階2の使用により、しかし、アセトキシアセチルクロリドではなく適切なカルバモイルクロリドを使用して、表Cの実施例21−kないし21−nをもたらす中間体を製造できる。全ての場合で、適切なイソシアネートまたはカルバモイルクロリドは、購入できるか、または、その合成は当業者にとって単純なものであり、一般的な文献で報告されている。
段階2:表題化合物(表C)の製造
Figure 2008545756
実施例1について記載したものと同じ方法を使用して、しかし、5−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(中間体A)または中間体Aの代わりに中間体B、B−2、B−3、B−4またはB−5のリストからの他の物質、および、中間体Dではなく釣り合う量の適切な上記段階1由来の中間体、並びに、釣り合う量の他の反応成分を使用して、表題化合物を製造できる。反応混合物を60℃で、ホイルで包んだフラスコ中、2ないし24時間、反応混合物のLCMS分析が実質的な生成物への変換を示すまで加熱する。得られる最終粗製混合物を飽和水性重炭酸ナトリウムで希釈し、酢酸エチルで3回抽出する。合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させ、残渣を得、それを、0.05−0.1%TFAを添加した水からアセトニトリルへのグラジエント(通常10−50%)を使用する分取C18HPLCにより精製する。生成物を含有する画分に飽和水性NaHCOを添加し、ジクロロメタンで抽出し、続いて抽出物を乾燥し(NaSO)、真空で濃縮することにより、TFA塩から遊離塩基を製造し、純粋な表題化合物を得る。表題化合物20−hおよび20−jの場合、各々最初に保護された生成物20−gおよび20−iを、メタノールまたはエタノール中の炭酸カリウムによる処理で最終表題化合物に変換する。表題化合物20−aないし20−xの構造および名称を表Cに示す。
表C
Figure 2008545756
Figure 2008545756
Figure 2008545756
Figure 2008545756
Figure 2008545756
Figure 2008545756
実施例21
N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−5−({[2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル]メチル}アミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
段階1.5−{[(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
無水DMF(0.5mL)中の2,4−ジクロロ−6−(クロロメチル)ピリミジン(中間体O、99mg、0.5mmol)およびヨウ化ナトリウム(75mg、0.5mmol)の混合物を、窒素下で、溶液が形成されるまで撹拌し、次いで、5−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(中間体A、100mg、0.33mmol)を添加する。得られる混合物を加熱し、窒素下に40℃で4時間、次いで59℃で終夜撹拌する。TLC分析後にいくらかの残存するピラゾール出発物質が存在するならば、さらに2,4−ジクロロ−6−(クロロメチル)ピリミジン(30mg)を添加し、反応混合物を再度59℃でさらに2時間加熱する。得られる最終粗製混合物を飽和水性重炭酸ナトリウムで希釈し、酢酸エチルで3回抽出する。合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させ、残渣を得、ヘキサン中の10−40%酢酸エチルのグラジエントを使用して、シリカゲルのクロマトグラフィーにより精製する。
段階2.5−({[6−クロロ−2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル]メチル}アミノ)−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドおよび5−({[2−クロロ−6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル]メチル}アミノ)−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
メタノール(1.2mL)中の5−{[(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(段階1の生成物、0.2mmol)およびメチルアミン(0.4mmol)の溶液を、密閉チューブ中で〜5時間撹拌できる。生成物を、分取HPLCの直接注入により精製でき、精製された異性体が得られ、6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル異性体が主要な生成物であると期待される。
段階3.表題化合物の製造
酢酸エチル(15mL)およびメタノール(15mL)中の5−({[6−クロロ−2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル]メチル}アミノ)−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(段階2の主要な生成物、0.18mmol)プラス水酸化パラジウム(II)(0.36mmol)およびギ酸アンモニウム(1.76mmol)の混合物を、還流で加熱しながら、16時間撹拌できる。Celite(登録商標)濾過助剤を使用して生成物の溶液を濾過し、真空で蒸発させる。残渣を分取C18HPLCにより、水プラス0.1%TFA中の5ないし45%アセトニトリルのグラジエントを使用して精製できる。生成物含有画分の蒸発により、純粋な化合物をTFA塩として得ることができる。あるいは、生成物を含有する画分を、飽和水性NaHCOと混合し、ジクロロメタンで抽出できる。抽出物を乾燥し(NaSO)、真空で蒸発させ、純粋な遊離塩基の表題化合物を得る。
実施例22
5−{[(2−アミノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−1−メチル−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
この化合物は、実施例8に示す通りに製造された。これは、段階2の生成物である。
実施例23
tert−ブチル(4−{[(4−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]メチル}ピリジン−2−イル)カルバメートの製造
Figure 2008545756
この化合物は、実施例12に示す通りに製造された。これは、段階4の生成物である。
実施例24
5−{[(2−アミノピリジン−4−イル)メチル]アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2008545756
この化合物は、実施例12に示す通りに製造された。これは、段階5の生成物である。
B.生理的活性の評価
本発明の化合物の有用性は、例えば、下記のP−AKT/PKBサイトブロット(Cytoblot)アッセイにおけるそれらの活性により例示説明できる。癌の化学療法の標的としてのP−AKT/PKB[PI3K/AKt]経路の関与は、当分野で認識されてきた。例えば、F. Chang et al, Involvement of PI3K/Akt pathway in cell cycle progression, apoptosis, and neoplastic transformation: a target for cancer chemotherapy, Leukemia, 2003, 17: p. 590-603; K. A. West et al, Activation of the PI3K/Akt pathway and chemotherapeutic resistance, Drug Resistance Updates, 2002, 5: p. 234-248; および P. Sen et al, Involvement of the Akt/PKB signaling pathway with disease processes, Molecular and Cellular Biochemistry, 2003, 253: p. 241- 246 参照。
H209細胞を用いるP−AKT/PKBサイトブロットアッセイのプロトコール
対数期にあるH209小細胞肺癌細胞を、細胞50,000個/ウェルで、96−ウェルのポリ−リジン被覆された透明底/黒色壁プレート(Becton-Dickinson, USA Cat # 354640)に、0.1%(w/v)BSAを含有するRPMI培地100μl中で播き、終夜、37℃、5%COインキュベーター中でインキュベートした。翌日、化合物(10mM原液、DMSO中)をプレートに添加し、IC50決定用に、0.0、0.01、0.03、0.1、0.3、1.0、3.0および10μMの最終濃度を生成させ、1時間37℃でインキュベートした。次いで、細胞を、処理しないままにするか、または、最終濃度25ng/mLの Stem Cell Factor (SCF: Biosource Cat # PHC2116) で5分間、37℃で、5%COインキュベーター中で刺激した。次いで、真空マニフォールドを使用して培地を除去し、トリス緩衝塩水(TBS)で細胞を1回洗浄した。次いで、冷たいTBS中の3.7%(w/v)ホルムアルデヒド200μlを各ウェルに15分間4℃で加えることにより、細胞を固定した。ホルムアルデヒドの除去後、メタノール(−20℃)50μlを各ウェルに5分間加えることにより、細胞を処理した。メタノールの除去後、TBS中の1%(w/v)BSA200μlを各ウェルに添加して非特異的抗体結合部位をブロックし、プレートを室温で30分間インキュベートした。
ブロック用バッファーの除去後、p−(S473)AKTウサギポリクローナル抗体(Cell Signaling, USA Cat # 9277S)50μlをTBS中の0.1%(w/v)BSAで1:250に希釈して添加し、プレートを室温で1時間インキュベートした。次いで、プレートを、冷たい0.05%(v/v)Tween 20を含有するTBS(TBS−T)で3回洗浄し、ホースラビットペルオキシダーゼ(HRP)−結合ヤギ−抗−ウサギ抗体(Amersham, USA Cat # NA934V)100μlを、TBS−T中の1:250希釈で添加し、プレートを室温で1時間インキュベートした。氷冷TBS−Tで4回洗浄した後、Enhanced Chemiluminescence (ECL) 試薬 (Amersham, USA Cat# RPN2209)100μlを各ウェルに添加し、ミニ軌道シェーカーで1分間混合した。次いで、プレートを Perkin Elmer Victor 5 Multilabel Counter (#1420-0421) で読み取った。
実施例1、3−a、3−b、3−c、3−d、8、9、10、11、12、13、14、15、16、16、17、18、19の化合物を、上記のP−AKT/PKB サイトブロットアッセイで試験し、その結果は、これらの実施例が500nMより低いIC50を示すというものであった。ある実施態様では、本発明は、このアッセイで500nMより低いIC50値を示す化合物に関する。
本発明の化合物の有用性は、また、例えば、下記のホスホ−ERKアッセイにおけるそれらの活性により例示説明できる。
RAS/MEK/ERKシグナル伝達経路の増殖因子誘導は、ホスホ−ERKを含む数々のタンパク質のリン酸化の誘導を導く(C. J. Marshall, MAP kinase kinase kinase, MAP kinase kinase and MAP kinase, Current Opinions in Genetic Development, 1994, 4: p. 82-89 参照)。癌の生物学におけるこの経路の重要性は、当分野で認識されてきた。RASシグナル伝達経路の活性化は、それにより癌が発生する重要なメカニズムである(R. Herrera, et al, Unraveling the complexities of the Raf/MAP kinase pathway for pharmacological intervention, Trends Mol. Med., 2002, 8: p. S27-31)。RASまたは下流のエフェクターの突然変異的活性化並びにこの経路の増殖因子の誘導は、腫瘍細胞の増殖および生存の増加を導く (A. A. Adjei, Blocking oncogenic RAS signaling for cancer therapy, J. Natl. Cancer Inst., 2001, 93(14): p. 1062-1074; J Schlessinger, Cell signaling by receptor tyrosine kinases, Cell, 2000, 103: p. 211-225)。
MDA−MB231細胞を用いるホスホ−ERKサイトブロットアッセイのプロトコール
対数期にあるMDA−MB−231細胞を、細胞25,000個/ウェルで、96−ウェルの不透明なプレート(Falcon, USA Cat # 353296)に、10%(w/v)FBSを含有する100μLRPMI培地中で播き、終夜37℃で5%COインキュベーター中にてインキュベートした。翌日、増殖培地を吸引によりプレートから除去し、0.1%BSA並びに希釈して最終濃度0.0、0.001、0.003、0.01、0.03、0.1、0.3、1および3μMとした実施例化合物を含有するRPMI培地に置き換えた。細胞を化合物と共に、1時間、37℃で、5%COインキュベーター中にてインキュベートした。次いで、培地をプレートから吸引により除去し、細胞を180μL/ウェルの冷たいトリス緩衝塩水(TBS)で1回洗浄した。洗浄バッファーの除去後、冷たいTBS中の3.7%(w/v)ホルムアルデヒド180μlを各ウェルに1時間4℃で加えることにより、細胞を固定した。ホルムアルデヒドの除去後、−20℃のメタノール60μlを各ウェルに4℃で5分間加えることにより、細胞を処理した。メタノールを除去し、TBS中の5%(w/v)BSA180μl/ウェルで細胞を洗浄した。非特異的抗体結合部位をブロックするために、各ウェルをTBS中の5%BSA(w/v)180μL/ウェルで30分間室温にて処理した。ブロッキングバッファーの除去後、抗−ホスホ−p44/42MAPキナーゼ(Thr202/Tyr204)ウサギポリクローナル抗体(Cell Signaling, USA Cat # 9101)50μLを各ウェルに5%(w/v)BSAを含むTBSによる1:1000希釈で添加し、プレートを4℃で終夜インキュベートした。次いで、プレートを300μL/ウェルのTBSで室温にて3回洗浄した。次いで、プレートを、5%BSA−TBS中の1:1000希釈のホースラビットペルオキシダーゼ(HRP)−結合ヤギ−抗−ウサギ抗体(Amersham, USA Cat. # NA934V)50μLと共に、室温で1時間インキュベートした。プレートを300μL/ウェルTBSで3回洗浄した後、Enhanced Chemiluminescence (ECL)試薬(Amersham, USA Cat# RPN2209)60μLを各ウェルに添加し、室温で5分間インキュベートした。次いで、プレートを、Perkin Elmer Victor 5 Multilabel Counter (#1420-0421)で読み取った。
実施例1、10、11、12、13、14、15、17、18、19の化合物を試験した。これらは、このアッセイで3μMより低いIC50値を示した。ある実施態様では、本発明は、3μMより低いIC50値を示す化合物に関する。
本発明の化合物の有用性は、また、例えば、下記のflk−1(マウスVEGFR2)アッセイにおけるそれらの活性により例示説明することもできる。VEGF−VEGFR2シグナル伝達経路は、血管新生および腫瘍の血管新生の重要な調節因子として、詳細に特徴解析されてきた(G. Yancopoulos et al, Vascular-specific growth factors and blood vessel formation, Nature, 2000, 407: p.. 242-248; D. Shweiki et al, Induction of vascular endothelial growth factor expression by hypoxia and by glucose deficiency inmulticell spheroids: Implications for tumor angiogenesis, Proc. Natl. Acad. Sci, 1995, 92: p. 768-772)。この経路の遮断による腫瘍細胞増殖の阻害は、当分野で詳細に記述されてきた。可溶性VEGFR2受容体の投与は、幅広い腫瘍の増殖を阻害する(C. Brans et al, Vascular endothelial growth factor is an in vivo survival factor for tumor endothelium in a murine model of colorectal liver metastases, Cancer, 2000, 89: p. 495-499; B. Millauer et al, Glioblastoma growth inhibited in vivo by a dominant-negative FLK-I mutant, Nature, 1994, 367: p. 576-579)。VEGFまたはVEGFR2に対する中和性抗体およびVEGFアンチセンスは、腫瘍の増殖をインビボで抑制する(K. Kim et al, Inhibition of vascular endothelial growth factor-induced angiogenesis suppresses tumor growth in vivo, Nature, 1993, 362: p. 841-844; M. Prewett et al, Antivascular endothelial growth factor receptor (fetal liver kinase I) monoclonal antibody inhibits tumor angiogenesis and growth of several mouse and human tumors, Cancer Research, 1999, 59: p. 5209-5218; M. Saleh et al, Inhibition of growth of C6 glioma cells in vivo by expression of antisense vascular endothelial growth factor sequence, Cancer Research, 1996, 56: p. 393-401)。
Flk−I(マウスVEGFR−2)生化学アッセイ
このアッセイは、96−ウェルの不透明プレート(Costar, USA Cat #3915)中、TR−FRET形式で実施した。反応条件は以下の通りであった:10μM ATP、25nMポリ(Glu,Tyr)−ビオチン(CIS BIO International, USA Cat#61 GTOBLD)、2nM Eu−標識化ホスホ−TyrAb(Perkin Elmer, USA Cat#AD0067)、10nMストレプトアビジン−APC(Perkin Elmer, USA Cat#CR130-100)、7nM Flk−1(キナーゼドメイン)、1%DMSO、50mM HEPES pH7.5、10mM MgCl、0.1mM EDTA、0.015%BRIJ、0.1mg/mL BSA、0.1%メルカプト−エタノール。酵素の添加に先立ち、化合物を1%DMSO中の10μMないし4.56nMの範囲の最終濃度で添加した。酵素を添加すると、反応が開始した。各ウェルの最終反応体積は100μLであった。340nMでの励起の後、時間分解蛍光を読み取った。発光の読み取りは、665および615nMの両方で、Perkin Elmer Victor V Multilabel カウンターで、反応開始の1.5−2.0時間後にとった。シグナルを以下の通りに計算した:各ウェルにつき、665nmでの発光/615nMでの発光x10000。
実施例10、13、16、17、18、19の化合物を試験した。これらは、このアッセイで500nMより低いIC50を示した。ある実施態様では、本発明は、500nMより低いIC50値を示す化合物に関する。
処置方法
従って、本発明の他の実施態様は、癌化学療法剤としての上記の化合物(それらの塩およびそれらの対応する組成物を含む)の使用方法に関する。この方法は、患者の癌の処置に有効である本発明の化合物またはそれらの医薬的に許容し得る塩の量を患者に投与することを含む。本発明の目的上、患者は、特定の癌の処置を必要としている、ヒトを含む哺乳動物である。癌には、乳房、呼吸管、脳、生殖器、消化管、泌尿器、眼、肝臓、皮膚、頭頸部、甲状腺、副甲状腺の癌などの固形腫瘍およびそれらの遠隔転移が含まれるがこれらに限定されない。これらの障害には、リンパ腫、肉腫および白血病も含まれる。
乳癌の例には、浸潤性乳管癌、浸潤性小葉癌、非浸潤性乳管癌および非浸潤性小葉癌が含まれるが、これらに限定されない。
呼吸管の癌の例には、小細胞および非小細胞肺癌、並びに気管支腺腫および胸膜肺芽腫が含まれるが、これらに限定されない。
脳の癌の例には、脳幹および視床下部の(hypophtalmic)神経膠腫、小脳および大脳の星状細胞腫、髄芽腫、上衣腫、並びに、神経外胚葉および松果体の腫瘍が含まれるが、これらに限定されない。
雄性生殖器官の腫瘍には、前立腺癌および精巣癌が含まれるが、これらに限定されない。雌性生殖器官の腫瘍には、子宮内膜、子宮頸部、卵巣、膣および外陰部の癌、並びに子宮肉腫が含まれるが、これらに限定されない。
消化管の腫瘍には、肛門、結腸、結腸直腸、食道、胆嚢、胃、膵臓、直腸、小腸および唾液腺の癌が含まれるが、これらに限定されない。
泌尿器の腫瘍には、膀胱、陰茎、腎臓、腎盂、尿管および尿道の癌が含まれるが、これらに限定されない。
眼の癌には、眼球内黒色腫および網膜芽腫が含まれるが、これらに限定されない。
肝臓の癌の例には、肝細胞癌腫(線維層板変異を伴うか、または伴わない肝細胞の癌腫)、胆管癌(肝内胆管癌)および混合性肝細胞性胆管癌が含まれるが、これらに限定されない。
皮膚の癌には、扁平上皮癌、カポジ肉腫、悪性黒色腫、メルケル細胞皮膚癌および非黒色腫皮膚癌が含まれるが、これらに限定されない。
頭頸部の癌には、喉頭/下咽頭/鼻咽頭/口咽頭の癌、並びに、口唇および口腔の癌が含まれるが、これらに限定されない。
リンパ腫には、AIDS関連リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、ホジキン病および中枢神経系のリンパ腫が含まれるが、これらに限定されない。
肉腫には、軟部組織の肉腫、骨肉腫、悪性線維性組織球腫、リンパ肉腫および横紋筋肉腫が含まれるが、これらに限定されない。
白血病には、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ球性白血病、慢性骨髄性白血病および有毛細胞白血病が含まれるが、これらに限定されない。
これらの障害は、ヒトで十分に特徴解析されてきたが、他の哺乳動物でも同様の病因で存在し、本発明の医薬組成物の投与により処置できる。
本発明の化合物は、単独の医薬物質として、または、その組合せが許容できない有害作用を引き起こさない場合、1種またはそれ以上の他の医薬物質と組み合わせて、投与できる。例えば、本発明の化合物は、既知の抗過剰増殖剤、化学療法剤または他の効能の物質など、並びにこれらの混合物および組合せと組み合わせることができる。
組成物に添加できる随意の抗過剰増殖剤には、the Merck Index の第11版(1996)において、癌の化学療法の薬物措置に列挙されている化合物、例えばシスプラチンが含まれるが、これらに限定されない。
本発明での使用に適する他の抗過剰増殖剤には、Goodman and Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics (Ninth Edition), editor Molinoff et al, publ. by McGraw-Hill, pages 1225-1287, (1996) において、新生物病の処置に使用されると認められている化合物、例えばイダルビシンが含まれるがこれらに限定されない。
C.医薬組成物に関する具体例
活性化合物は、全身的、局所的または両方に作用できる。この目的で、それは、適する方法で、例えば、経口で、非経腸で、肺に、鼻腔に、舌下に、舌に、頬側に、直腸に、皮膚に、経皮で、結膜に、もしくは耳投与で、または、インプラントもしくはステントの形態で、投与できる。活性化合物は、これらの投与様式に適する形態で投与できる。
経口投与に適する形態は、活性化合物を迅速にまたは改変または制御された方法で放出することにより機能し、活性化合物を、結晶形、無定形または溶解形で含有する、先行技術に準じるもの、例えば、錠剤(非被覆または被覆、例えば、腸溶性被覆、または、時間的に遅延した後に溶解する被覆、または活性化合物の放出を制御する不溶性被覆を有するもの)、口腔内で迅速に崩壊する錠剤またはフィルム(オブラート)、フィルム/凍結乾燥剤、カプセル剤(例えばハードまたはソフトゼラチンカプセル剤)、糖衣錠、ペレット剤、散剤、乳剤、懸濁剤および液剤である。投与形の概要は、Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th ed. 1990, Mack Publishing Group, Enolo に記載されている。
非経腸投与は、吸収段階を避けて(例えば、静脈内、動脈内、心臓内、脊髄内または腰椎内投与による)、または、吸収を含めて(例えば、筋肉内、皮下、皮内または腹腔内投与による)、実施できる。適する非経腸投与形は、例えば、液剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥剤および滅菌散剤の形態の注射および点滴製剤である。そのような非経腸医薬組成物は、Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th ed. 1990, Mack Publishing Group, Enolo の第8部、第84章に記載されている。
他の投与様式に適する投与形は、例えば、吸入装置(例えば、粉末吸入器、噴霧器など)、点鼻薬、液剤およびスプレー剤;舌、舌下または頬側投与用の錠剤またはフィルム/オブラート、またはカプセル剤、坐剤、眼および耳用製剤、膣用カプセル剤、水性懸濁剤(ローションまたは振盪混合物)、親油性懸濁剤、軟膏、クリーム、経皮治療システム、乳状ローション、ペースト、フォーム、散布剤(dusting powder)、インプラントまたはステントである。
活性化合物は、当業者に知られている方法で、そして先行技術に準じて、不活性、非毒性、医薬的に適する補助剤を使用して、上述の投与形に変換できる。後者には、例えば、賦形剤(例えば微結晶性セルロース、ラクトース、マンニトールなど)、溶媒(例えば、液体ポリエチレングリコール類)、乳化剤および分散剤または湿潤剤(例えばドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレエートなど)、結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン)、合成および/または天然ポリマー(例えばアルブミン)、安定化剤(例えば、抗酸化剤、例えばアスコルビン酸)、染料(例えば酸化鉄などの無機色素)、または、味および/または匂いの矯正剤が含まれる。
投与すべき有効成分の総量は、一般的に、1日につき、約0.01mg/体重kgないし約200mg/体重kg、好ましくは約0.1mg/体重kgないし約20mg/体重kgである。単位用量は、約0.5mgないし約1500mgの有効成分を含有し得、1日に1回またはそれ以上の回数投与できる。静脈内、筋肉内、皮下および非経腸注射、並びに点滴技法の使用を含む注射による投与の1日投与量は、好ましくは、0.01ないし200mg/総体重kgである。1日の経口投与量の投与計画は、好ましくは0.01ないし200mg/総体重kgである。
しかしながら、体重、投与様式、活性化合物に対する個々の患者の応答、製剤のタイプおよび投与の時間または間隔に応じて、上述の量から離れることが必要なことがある。
活性化合物として使用するならば、本発明による化合物は、好ましくは、合成操作に由来する残渣を事実上含まない、事実上純粋な形態で単離する。純度の程度は、化学者または薬剤師に知られている方法により測定できる(Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th ed. 1990, Mack Publishing Group, Enolo 参照)。好ましくは、化合物は99%(w/w)より高く純粋であるが、必要ならば95%、90%または85%より高い純度を用いることができる。
本発明による化合物は、下記の通りに医薬製剤に変換できる:
錠剤:
組成:
実施例1の化合物100mg、ラクトース(一水和物)50mg、トウモロコシデンプン(天然)50mg、ポリビニルピロリドン(PVP25)(BASF, Ludwigshafen, Germany より)10mgおよびステアリン酸マグネシウム2mg。
錠剤重量212mg、直径8mm、曲率半径12mm。
製造:
活性成分、ラクトースおよびデンプンの混合物を、PVPの5%水溶液(m/m)で造粒する。乾燥後、顆粒をステアリン酸マグネシウムと5分間混合する。この混合物を常套の打錠機を使用して打錠する(錠剤の形状は、上記参照)。適用する打錠力は、典型的には15kNである。
経口投与できる懸濁剤:
組成:
実施例1の化合物1000mg、エタノール(96%)1000mg、Rhodigel (FMC, Pennsylvania, USAのキサンタンゴム)400mgおよび水99g。
本発明による化合物100mgの単回用量は、経口懸濁液10mlにより提供される。
製造:
Rhodigel をエタノールに懸濁し、活性成分を懸濁液に添加する。撹拌しながら水を添加する。Rhodigel の膨潤が完了するまで、撹拌を約6時間継続する。
当業者は、上述の情報を使用して、本発明を最大限に利用できると考えられる。当業者には、本明細書に記載の本発明の精神または範囲から逸脱することなく、本発明に変更および改変を行えることが明白である。本発明の他の実施態様は、本明細書の熟慮または本明細書に開示の本発明の実施から、当業者に明白であろう。明細書および実施例は例示としてのみ考慮され、本発明の真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲により示されると意図している。

Claims (15)

  1. 式(I)
    Figure 2008545756
    [式中、
    Arは、
    Figure 2008545756
    からなる群から選択され;
    Xは、CHまたはNであり;
    は、H、ハロゲン、
    Figure 2008545756
    からなる群から選択される
    {ここで、
    1−2は、
    ・H、
    ・(C−C)アルコキシ、
    ・(C−C)アルキル、ここで、該(C−C)アルキルは、
    −ヒドロキシ、
    −(C−C)アルキルアミノ、
    −(C−C)アシルオキシ、
    −(C−C)アルコキシ、および、
    −0個、1個または2個の(C−C)アルコキシ基で置換されている(C−C)アルコキシ
    から独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されていてもよく、
    −ここで、該(C−C)アルキルは、独立して、ペルフルオロのレベルまでフッ素で置換されていることもある、
    ・5員または6員のヘテロアリール、
    または、
    ・(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されているフェニル
    からなる群から選択され;
    1−3は、Hまたは(C−C)アルキルであり;
    1−4、R1−5およびR1−6は、
    ・H、
    ・インダン−5−イル、
    ・(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されているフェニル、
    ・5員または6員のヘテロアリール、これは、
    −シアノ、
    −ハロ、
    −ニトロ、
    −(C−C)アルキル
    (ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アシルオキシ、(C−C)アルコキシ、および、0個、1個または2個までの(C−C)アルコキシ基で置換されている(C−C)アルコキシから選択される0個、1個または2個の基で置換されていることもある)
    から選択される0個、1個または2個の基で置換されている、
    ・(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個または2個の基で置換されている(C−C)シクロアルキル、および、
    ・(C−C)アルキル、ここで、該(C−C)アルキルは、
    −NH
    −(C−C)アルコキシ、
    −0個、1個、2個または3個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある(C−C)アルコキシ、
    −カルボキシル、
    −(C−C)アルコキシカルボニル、
    −(C−C)アルキルアミノ、
    −アミノカルボニル、
    −(C−C)アルキルスルホニル、
    −(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されているフェニル、
    −(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノ、ハロおよびニトロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている5員または6員のヘテロアリール、および、
    −(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている複素環
    から選択される0個または1個の基で独立して置換されており、
    −そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、
    −そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある、
    からなる群から独立して選択され;
    そして、
    1−3とR1−4、R1−3とR1−5、および、R1−3とR1−6は、同じ窒素原子に結合しているとき、それらが結合しているN原子と一体となって、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニルおよびピペリジニル(N上で(C−C)アルキルにより置換されていることもある)から選択される5員または6員の飽和複素環式環を形成していてもよい}]
    の化合物またはその医薬的に許容し得る塩。
  2. 式中、
    Arが、
    Figure 2008545756
    からなる群から選択され;
    Xが、CHまたはNであり;
    が、
    Figure 2008545756
    からなる群から選択される
    {ここで、
    1−2は、
    ・(C−C)アルキル、ここで、該(C−C)アルキルは、
    −ヒドロキシ、
    −(C−C)アルキルアミノ、
    −(C−C)アシルオキシ、
    −(C−C)アルコキシ、および、
    −0個、1個または2個の(C−C)アルコキシ基で置換されている(C−C)アルコキシ
    から独立して選択される1個または2個の基で置換されており、
    −ここで、該(C−C)アルキルは、独立して、ペルフルオロのレベルまでフッ素で置換されていることもある、
    ・5員または6員のヘテロアリール、
    または、
    ・(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される1個または2個の基で置換されているフェニル
    からなる群から選択され;
    1−3は、Hまたは(C−C)アルキルであり;
    1−4およびR1−5は、
    ・インダン−5−イル、
    ・(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される1個または2個の基で置換されているフェニル、
    ・5員または6員のヘテロアリール、これは、
    −シアノ、
    −ハロ、
    −ニトロ、
    −(C−C)アルキル
    (ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アシルオキシ、(C−C)アルコキシ、および、0個、1個または2個までの(C−C)アルコキシ基で置換されている(C−C)アルコキシから選択される0個、1個または2個の基で置換されていることもある)
    から選択される1個または2個の基で置換されている、
    ・(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される1個または2個の基で置換されている(C−C)シクロアルキル、および、
    ・(C−C)アルキル、ここで、該(C−C)アルキルは、
    −NH
    −(C−C)アルコキシ、
    −0個、1個、2個または3個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある(C−C)アルコキシ、
    −カルボキシル、
    −(C−C)アルコキシカルボニル、
    −(C−C)アルキルアミノ、
    −アミノカルボニル、
    −(C−C)アルキルスルホニル、
    −(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されているフェニル、
    −(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノ、ハロおよびニトロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている5員または6員のヘテロアリール、および、
    −(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている複素環
    から選択される1個の基で独立して置換されており、
    −そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、
    −そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある、
    からなる群から独立して選択され、
    1−6は、
    ・H、
    ・インダン−5−イル、
    ・(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されているフェニル、
    ・5員または6員のヘテロアリール、これは、
    −シアノ、
    −ハロ、
    −ニトロ、
    −(C−C)アルキル
    (ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アシルオキシ、(C−C)アルコキシ、および、0個、1個または2個までの(C−C)アルコキシ基で置換されている(C−C)アルコキシから選択される0個、1個または2個の基で置換されていることもある)
    から選択される0個、1個または2個の基で置換されている、
    ・(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個または2個の基で置換されている(C−C)シクロアルキル、および、
    ・(C−C)アルキル、ここで、該(C−C)アルキルは、
    −NH
    −(C−C)アルコキシ、
    −0個、1個、2個または3個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある(C−C)アルコキシ、
    −カルボキシル、
    −(C−C)アルコキシカルボニル、
    −(C−C)アルキルアミノ、
    −アミノカルボニル、
    −(C−C)アルキルスルホニル、
    −(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されているフェニル、
    −(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノ、ハロおよびニトロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている5員または6員のヘテロアリール、および、
    −(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている複素環
    から選択される0個または1個の基で独立して置換されており、
    −そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、
    −そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある、
    からなる群から独立して選択され、
    そして、
    1−3とR1−4、R1−3とR1−5、および、R1−3とR1−6は、同じ窒素原子に結合しているとき、それらが結合しているN原子と一体となって、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニルおよびピペリジニル(N上で(C−C)アルキルにより置換されていることもある)から選択される5員または6員の飽和複素環式環を形成していてもよい}、
    請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容し得る塩。
  3. 式中、
    Arが、
    Figure 2008545756
    からなる群から選択され;
    XがCHであり;
    が、
    Figure 2008545756
    からなる群から選択される
    {ここで、
    1−3は、Hまたは(C−C)アルキルであり;
    1−5は、
    インダン−5−イル、
    (C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される1個または2個の基で置換されているフェニル、
    5員または6員のヘテロアリール、これは、シアノ、ハロ、ニトロ、(C−C)アルキル(ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アシルオキシ、(C−C)アルコキシ、および、0個、1個または2個までの(C−C)アルコキシ基で置換されている(C−C)アルコキシから選択される0個、1個または2個の基で置換されていることもある)から選択される1個または2個の基で置換されている、
    (C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される1個または2個の基で置換されている(C−C)シクロアルキル、および、
    (C−C)アルキル、ここで、該(C−C)アルキルは、NH、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(これは、0個、1個、2個または3個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある)、カルボキシル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルアミノ、アミノカルボニル、(C−C)アルキルスルホニル、フェニル(これは、(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されている)、5員または6員のヘテロアリール(これは、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノ、ハロおよびニトロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている)、および、複素環(これは、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている)から選択される1個の基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある、
    からなる群から選択され、
    1−6は、
    H、
    インダン−5−イル、
    (C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されているフェニル、
    5員または6員のヘテロアリール、これは、シアノ、ハロ、ニトロ、(C−C)アルキル(ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アシルオキシ、(C−C)アルコキシ、および、0個、1個または2個までの(C−C)アルコキシ基で置換されている(C−C)アルコキシから選択される0個、1個または2個の基で置換されていることもある)から選択される0個、1個または2個の基で置換されている、
    (C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個または2個の基で置換されている(C−C)シクロアルキル、および、
    (C−C)アルキル、ここで、該(C−C)アルキルは、NH、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(これは、0個、1個、2個または3個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある)、カルボキシル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルアミノ、アミノカルボニル、(C−C)アルキルスルホニル、フェニル(これは、(C−C)アルキル、ハロ、ニトロ、(C−C)アルコキシおよびシアノから独立して選択される0個、1個または2個の基で置換されている)、5員または6員のヘテロアリール(これは、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノ、ハロおよびニトロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている)、および、複素環(これは、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、シアノおよびハロから選択される0個、1個、2個または3個の基で独立して置換されている)から選択される0個または1個の基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある、
    からなる群から選択され、
    そして、
    1−3とR1−5、および、R1−3とR1−6は、同じ窒素原子に結合しているとき、それらが結合しているN原子と一体となって、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニルおよびピペリジニル(N上で(C−C)アルキルにより置換されていることもある)から選択される5員または6員の飽和複素環式環を形成していてもよい}、
    請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容し得る塩。
  4. 式中、
    Arが、
    Figure 2008545756
    からなる群から選択され;
    XがCHであり;
    が、
    Figure 2008545756
    からなる群から選択される
    {ここで、
    1−3はHであり;
    1−5は、(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(これは、0個、1個または2個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある)から選択される1個の基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもあり、
    1−6は、Hおよび(C−C)アルキルからなる群から選択され、ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(これは、0個、1個、2個または3個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある)から選択される0個または1個の基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある}、
    請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容し得る塩。
  5. 式中、
    Arが、
    Figure 2008545756
    からなる群から選択され;
    XがCHであり;
    が、
    Figure 2008545756
    からなる群から選択される
    {ここで、
    1−3はHであり;
    1−6は、Hおよび(C−C)アルキルからなる群から選択され、ここで、該(C−C)アルキルは、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(これは、0個、1個、2個または3個の(C−C)アルコキシおよびOH基で独立して置換されており、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある)から選択される0個または1個の基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、0個、1個または2個のOHまたはハロ基で独立して置換されており、そして、該(C−C)アルキルは、ペルフルオロのレベルまでフッ素で独立して置換されていることもある}、
    請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容し得る塩。
  6. 請求項1の化合物の製造方法であって、
    (A)エステル基−COOR'を最初に加水分解して、またはせずに、式(VI)
    Figure 2008545756
    (式中、XおよびRは請求項1に記載の意味を有し、R'は低級アルキルである)
    の化合物を、式Ar−NH(VIII)
    (式中、Arは請求項1に記載の意味を有する)
    の化合物と反応させる;または、
    (B)式(IX)
    Figure 2008545756
    (式中、Arは請求項1に記載の意味を有する)
    の化合物を、式(IV)
    Figure 2008545756
    (式中、XおよびRは請求項1に記載の意味を有する)
    の化合物と反応させ、続いて、得られる化合物を還元する;または、
    (C)式(IX)(式中、Arは請求項1に記載の意味を有する)の化合物を、式(V)
    Figure 2008545756
    (式中、lgは脱離基を表す)
    の化合物と反応させる;または、
    (D)式(IIa)
    Figure 2008545756
    (式中、XおよびRは請求項1に記載の意味を有し、R'は低級アルキルである)
    の化合物を、式(VIII)
    ArNH(VIII)
    (式中、Arは請求項1に記載の意味を有する)
    の化合物と、(R')Al(式中、R'は低級アルキルである)の存在下で反応させる;または、
    (E)最初に上記の式(IIa)の化合物のエステル基−COOR'を加水分解し、続いて、得られる化合物を上記の式(VIII)の化合物と反応させる、
    を含む方法。
  7. 障害の処置または予防のための、請求項1に記載の化合物。
  8. 請求項1に記載の化合物を含む医薬組成物。
  9. 少なくとも1種の医薬的に許容し得る担体または補助剤をさらに含む、請求項8に記載の医薬組成物。
  10. 癌の処置または予防のための請求項8または請求項9に記載の医薬組成物。
  11. 請求項9に記載の医薬組成物の製造方法であって、少なくとも1種の請求項1に記載の化合物を、少なくとも1種の医薬的に許容し得る担体または賦形剤と組み合わせ、得られる組み合わせを該医薬組成物に適する形態にすることを含む方法。
  12. 疾患の処置または予防のための医薬組成物を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
  13. 疾患が癌である、請求項12に記載の使用。
  14. 哺乳動物の疾患または症状の処置方法であって、それを必要としている哺乳動物に有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む方法。
  15. 疾患または症状が癌である、請求項14に記載の方法。
JP2008514922A 2005-06-03 2006-06-02 癌化学療法剤として有用な1−メチル−1h−ピラゾール−4−カルボキサミド類 Pending JP2008545756A (ja)

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