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JP2008542433A - CDK−1インヒビターとしてのα−カルボリン - Google Patents

CDK−1インヒビターとしてのα−カルボリン Download PDF

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JP2008542433A
JP2008542433A JP2008515221A JP2008515221A JP2008542433A JP 2008542433 A JP2008542433 A JP 2008542433A JP 2008515221 A JP2008515221 A JP 2008515221A JP 2008515221 A JP2008515221 A JP 2008515221A JP 2008542433 A JP2008542433 A JP 2008542433A
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ペーター ゼンヘン
アンドレアス マントウリディス
マティアス トロイ
グルント ウルリケ トンチュ
ヴァルター シュペファック
ダリル マコーネル
アンドレアス ショープ
ラルフ ブレックナー
アルブレヒト ヤコビ
ウルリッヒ ゲルトラー
ギゼラ シュナップ
クリスティアン クライン
フランク ヒンメルスバッハ
アレクサンダー パウチュ
ボードー ベーツェマイアー
ラルス ヘルフルト
ユールゲン マック
ディーター ヴィーデンマイアー
ゲルト バーダー
ウルリッヒ ライザー
Original Assignee
ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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Abstract

本発明は、下記一般式(I)
【化1】
Figure 2008542433

(式中、R2〜R5及びXは請求項1の定義どおり)の化合物を包含し、これら化合物は、過剰又は異常な細胞増殖の特徴がある疾患の治療に好適である。また、本発明は上記特性を有する医薬品を製造するための前記化合物の使用をも包含する。
【選択図】なし

Description

発明の詳細な説明
本発明は、下記一般式(1)
Figure 2008542433
(式中、R2〜R5及びXは特許請求の範囲及び本明細書で与えられる意味を有する)の新規α-カルボリン、その異性体、これらα-カルボリンの調製方法及びその医薬組成物としての使用に関する。
〔発明の背景〕
サイクリン依存性キナーゼ(CDK)インヒビターは、真核生物細胞の継代をその細胞周期を通じて調節する際に重大な役割を果たす。調節サブユニットと結合することによって、サイクリンが活性化し、対応するリン酸化によってサイクリン-依存性キナーゼが活性化する。CDKインヒビターとの相互作用がCDKの活性を阻害し、細胞周期の対応する“チェックポイント”における細胞周期停止及びプログラム細胞死をもたらす。癌治療で使うための物質の開発に特に好適な標的分子はCDK1受容体である。このタンパク質は細胞周期のG2期とM期の間の最終チェックポイントを制御する。阻害物質を用いたCDK1/サイクリンB複合体による処置は、G2期における増殖性細胞の停止を引き起こし、最終的に細胞死をもたらす。
本発明の目的は、過剰又は異常な細胞増殖の特徴がある疾患の予防及び/又は治療で使用しうる新規な活性物質を明示することである。
〔発明の詳細な説明〕
驚くべきことに、一般式(1)(式中、基R2〜R5及びXは以下の定義どおり)の化合物が特有の細胞周期キナーゼのインヒビターとして作用することが分かった。従って、例えば、特有の細胞周期キナーゼの活性に関連し、かつ過剰又は異常な細胞増殖の特徴がある疾患の治療のために本発明の化合物を使用できる。
本発明は、下記一般式(1)の化合物に関し、任意にその互変異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及び混合物、並びに任意にその薬理学的に許容しうる塩の形態でもよい。
Figure 2008542433
(式中、
XはO、NR1又はCHR1に相当し、かつ
R1は、水素、C1-3アルキル及びC1-3ハロアルキルの中から選択される基を示し、かつ
R2及びR3は、それぞれ相互独立に水素、又はRa、Rb並びに1又は2以上の同一若しくは異なるRb及び/又はRcで置換されているRaの中から選択される基を示し、かつ
R4は-NRcRc、又は任意に、Cl-6アルキル、C3-10シクロアルキル、3〜8員ヘテロサイクリル、C6-14アリール及び5〜15員ヘテロアリールの中から選択される1又は2以上のR6で置換されていてもよい基を示し、かつ
R5は、水素、ハロゲン、C1-3アルキル及びC1-3ハロアルキルの中から選択される基を示し、かつ
R6は、Ra、Rb並びに1又は2以上の同一若しくは異なるRb及び/又はRcで置換されているRaの中から選択される基を示し、かつ
各Raは、相互独立に、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、3〜8員ヘテロサイクリル、4〜14員ヘテロサイクリルアルキル、5〜10員ヘテロアリール及び6〜16員ヘテロアリールアルキルの中から選択される基を示し、かつ
各Rbは適切な基を示し、それぞれ相互独立に=O、-ORd、C1-3ハロアルキルオキシ、-OCF3、=S、-SRd、=NRd、=NORd、-NRcRc、ハロゲン、-CF3、-CN、-NC、-OCN、-SCN、-NO、-NO2、=N2、-N3、-S(O)Rd、-S(O)2Rd、-S(O)2ORd、-S(O)NRcRc、-S(O)2NRcRc、-OS(O)Rd、-OS(O)2Rd、-OS(O)2ORd、-OS(O)2NRcRc、-C(O)Rd、-C(S)Rd、-C(O)ORd、-C(O)NRcRc、-C(O)NRdORd、-C(O)N(Rd)NRcRc、-CN(Rd)NRcRc、-CN(OH)Rd、-CN(OH)NRcRc、-OC(O)Rd、-OC(O)ORd、-OC(O)NRcRc、-OCN(Rd)NRcRc、-N(Rd)C(O)Rd、-N(Rd)C(S)Rd、-N(Rd)S(O)2Rd、-N(Rd)C(O)ORd、-N(Rd)C(O)NRcRc、及び-N(Rd)C(NRd)NRcRcの中から選択される基を示し、かつ
各Rcは、相互独立に水素、又は任意に、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、3〜8員ヘテロサイクリル、4〜14員ヘテロサイクリルアルキル、5〜10員ヘテロアリール及び6〜16員ヘテロアリールアルキルの中から選択される1又は2以上の同一若しくは異なるRd及び/又はReで置換されていてもよい基を示し;かつ
各Rdは、相互独立に水素、又は任意に、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、3〜8員ヘテロサイクリル、4〜14員ヘテロサイクリルアルキル、5〜10員ヘテロアリール及び6〜16員ヘテロアリールアルキルの中から選択される1又は2以上の同一若しくは異なるRe及び/又はRfで置換されていてもよい基を示し;
各Reは適切な基を示し、それぞれ相互独立に、=O、-ORg、C1-3ハロアルキルオキシ、-OCF3、=S、-SRg、=NRg、=NORg、-NRfRf、ハロゲン、-CF3、-CN、-NC、-OCN、-SCN、-NO、-NO2、=N2、-N3、-S(O)Rg、-S(O)2Rg、-S(O)2ORg、-S(O)NRfRf、-S(O)2NRfRf、-OS(O)Rg、-OS(O)2Rg、-OS(O)2ORg、-OS(O)2NRfRf、-C(O)Rg、-C(O)ORg、-C(O)NRfRf、-CN(Rg)NRfRf、-CN(OH)Rg、-C(NOH)NRfRf、-OC(O)Rg、-OC(O)ORg、-OC(O)NRfRf、-OCN(Rg)NRfRf、-N(Rg)C(O)Rg、-N(Rg)C(S)Rg、-N(Rg)S(O)2Rg、-N(Rg)C(O)ORg、-N(Rg)C(O)NRfRf、及び-N(Rg)C(NRg)NRfRfの中から選択され、かつ
各Rfは、相互独立に水素、又は任意に、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、3〜8員ヘテロサイクリル、4〜14員ヘテロサイクリルアルキル、5〜10員ヘテロアリール及び6〜16員ヘテロアリールアルキルの中から選択される1又は2以上の同一若しくは異なるRgで置換されていてもよい基を示し、かつ
各Rgは、相互独立に水素、又はC1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、3〜8員ヘテロサイクリル、4〜14員ヘテロサイクリルアルキル、5〜10員ヘテロアリール及び6〜16員ヘテロアリールアルキルの中から選択される基を示す。)
一局面では、本発明は一般式(1)(式中、R2がC3-10シクロアルキル、3〜8員ヘテロサイクリル、C6-14アリール及び5〜10員ヘテロアリールの中から選択される基を示す)の化合物に関する。
別の局面では、本発明は一般式(1)(式中、R2がフェニル及びピリジルの中から選択される基を示す)の化合物に関する。
一局面では、本発明は、一般式(1)(式中、R3がフェニルを示す)の化合物に関する。
一局面では、本発明は、一般式(1)(式中、R4がCl-6アルキル、C6-14アリール、3〜8員ヘテロサイクリル及び5〜10員ヘテロアリールの中から選択される基を示す)の化合物に関する。
一局面では、本発明は、一般式(1)(式中、R4がフェニル、イソキサゾリル、チエニル及びイミダゾリルの中から選択される基を示す)の化合物に関する。
一局面では、本発明は、医薬組成物として使うための一般式(1)の化合物、又はその薬理学的に許容しうる塩に関する。
一局面では、本発明は、一般式(1)の化合物、又はその薬理学的に許容しうる塩の、抗増殖活性を有する医薬組成物を調製するための使用に関する。
一局面では、本発明は、活性物質として1又は2以上の一般式(1)の化合物、又はその薬理学的に許容しうる塩を含有し、任意に通常の賦形剤及び/又は担体と組み合わせてよい医薬製剤に関する。
一局面では、本発明は、癌、感染症、炎症性及び自己免疫性疾患の治療及び/又は予防用医薬組成物を調製するための一般式(1)の化合物に関する。
一局面では、本発明は、一般式(1)の化合物と、少なくとも1種の式(1)と異なる他の細胞静止又は細胞毒性の活性物質(任意にその互変異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及び混合物の形態、また任意にその薬理学的に許容しうる塩の形態でもよい)とを含む医薬製剤に関する。
〔定義〕
本明細書で使用する場合、特に断らない限り、以下の定義を適用する。
アルキル置換基は、各場合、飽和、不飽和、直鎖又は分岐脂肪族炭化水素基(アルキル基)を意味し、飽和アルキル基と不飽和アルケニル及びアルキニル基の両者を包含する。アルケニル置換基は、各場合、少なくとも1個の二重結合を有する直鎖又は分岐不飽和アルキル基である。アルキニル置換基は、各場合、少なくとも1個の三重結合を有する直鎖又は分岐不飽和アルキル基を意味する。
ヘテロアルキルは、1〜3個のヘテロ原子で中断されている直鎖又は分岐脂肪族炭化水素鎖を表し、該ヘテロアルキル鎖中で有効な炭素及び窒素原子は、任意にそれぞれ相互独立に置換されていてもよく、該ヘテロ原子は、それぞれ相互独立に、O、N及びSを含む基(例えば、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノプロピル、ジエチルアミノメチル、ジエチルアミノエチル、ジエチルアミノプロピル、2-ジイソプロピルアミノエチル、ビス-2-メトキシエチルアミノ、[2-(ジメチルアミノ-エチル)-エチル-アミノ]-メチル、3-[2-(ジメチルアミノ-エチル)-エチル-アミノ]-プロピル、ヒドロキシメチル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、メトキシメチル、2-メトキシエチル)の中から選択される。
ハロアルキルは、1又は2以上の水素原子がハロゲン原子と置き換わっているアルキル基を意味する。ハロアルキルは、飽和アルキル基と不飽和アルケニル及びアルキニル基の両者を含み、例えば-CF3、-CHF2、-CH2F、-CF2CF3、-CHFCF3、-CH2CF3、-CF2CH3、-CHFCH3、-CF2CF2CF3、-CF2CH2CH3、-CF=CF2、-CCl=CH2、-CBr=CH2、-CJ=CH2、-C(3重結合)C-CF3、-CHFCH2CH3及び-CHFCH2CF3が挙げられる。
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素及び/又はヨウ素原子を意味する。
シクロアルキルは、単環式又は二環式環を意味し、この環系は飽和環又は不飽和環、非芳香族環でよく、任意に二重結合を含んでもよく、例えばシクロプロピル、シクロプロペニル、シクロブチル、シクロブテニル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、ノルボルニル及びノルボルネニルが挙げられる。
アリールは、例えばフェニル、ナフチル、アントラセン及びフェナントレンのような6〜14個の炭素原子を有する単環式又は多環式環に関する。
ヘテロアリールは、1又は2以上の炭素原子の代わりに1又は2以上の同一若しくは異なるヘテロ原子、例えば窒素、イオウ又は酸素原子を含む単環式又は多環式環を意味する。冷却として、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル及びトリアジニルが挙げられる。二環式ヘテロアリール基の例はインドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、イソキノリニル、キノリニル、キノキサリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル及びベンゾトリアジニル、インドリジニル、オキサゾロピラジニル、イミダゾピリジニル、ナフチリジニル、インドリニル、イソクロマニル、クロマニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソインドリニル、イソベンゾテトラヒドロフラニル、イソベンゾテトラヒドロチエニル、イソベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ピリドピリジニル、ベンゾテトラヒドロフラニル、ベンゾテトラヒドロチエニル、プリニル、ベンゾジオキソリル、トリアジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、プテリジニル、ベンゾチアゾリル、イミダゾピリジニル、イミダゾチアゾリル、ジヒドロベンゾイソキサジニル、ベンゾイソキサジニル、ベンゾオキサジニル、ジヒドロベンゾイソチアジニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、クマリニル、イソクマリニル、クロモニル、クロマノニル、ピリジニル-N-オキシド、テトラヒドロキノリニル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロキノリノニル、ジヒドロイソキノリノニル、ジヒドロクマリニル、ジヒドロイソクマリニル、イソインドリノニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾオキサゾリノニル、ピロリル-N-オキシド、ピリミジニル-N-オキシド、ピリダジニル-N-オキシド、ピラジニル-N-オキシド、キノリニル-N-オキシド、インドリル-N-オキシド、インドリニル-N-オキシド、イソキノリル-N-オキシド、キナゾリニル-N-オキシド、キノキサリニル-N-オキシド、フタラジニル-N-オキシド、イミダゾリル-N-オキシド、イソキサゾリル-N-オキシド、オキサゾリル-N-オキシド、チアゾリル-N-オキシド、インドリジニル-N-オキシド、インダゾリル-N-オキシド、ベンゾチアゾリル-N-オキシド、ベンゾイミダゾリル-N-オキシド、ピロリル-N-オキシド、オキサジアゾリル-N-オキシド、チアジアゾリル-N-オキシド、トリアゾリル-N-オキシド、テトラゾリル-N-オキシド、ベンゾチオピラニル-S-オキシド及びベンゾチオピラニル-S,S-ジオキシドである。
ヘテロアリールアルキルは、炭素原子、通常末端C原子に結合している水素原子がヘテロアリール基と置き換わっている非環式アルキル基を含む。
ヘテロサイクリルは、1又は2以上の炭素原子に代えて窒素、酸素又はイオウ等のヘテロ原子を有する、3〜12個の炭素原子を含む飽和又は不飽和、非芳香族単環式又は多環式環に関する。このようなヘテロサイクリル基の例は、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、モルフォリニル、チオモルフォリニル、ホモモルフォリニル、ホモピペリジニル、ホモピペラジニル、ホモチオモルフォリニル、チオモルフォリニル-S-オキシド、チオモルフォリニル-S,S-ジオキシド、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチエニル、ホモチオモルフォリニル-S,S-ジオキシド、オキサゾリジノニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピロリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロフリル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチエニル-S-オキシド、テトラヒドロチエニル-S,S-ジオキシド、ホモチオモルフォリニル-S-オキシド、2-オキサ-5-アザビシクロ[2,2,1]ヘプタン、8-オキサ-3-アザ-ビシクロ[3.2.1]オクタン、3,8-ジアザ-ビシクロ[3.2.1]オクタン、2,5-ジアザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、3,8-ジアザ-ビシクロ[3.2.1]オクタン、3,9-ジアザ-ビシクロ[4.2.1]ノナン及び2,6-ジアザ-ビシクロ[3.2.2]ノナンである。
ヘテロサイクリルアルキルは、炭素原子、通常末端C原子に結合している水素原子がヘテロサイクリル基を置き換わっている非環式アルキル基に関する。
以下の実施例は、本発明の範囲を限定することなく、本発明を説明する。
本発明の化合物の製法:
後述する合成法を用いて本発明の化合物を調製できる。ここで、一般式の置換基は前記定義どおりである。
クロマトグラフィー:
中圧クロマトグラフィー(MPLC)では、Millipore製シリカゲル(名称:Granula Silica Si-60A 35-70μm)又はMacherey Nagel製C-18 RP-シリカゲル(名称:Polygoprep 100-50 C18)を使用する。高圧クロマトグラフィー(HPLC)では、Agilent製カラム(名称:Zorbax SB-C8、5μM、21.2×50mm)を使用する。
質量分析/UV分光計:
Agilent製HPLC-MS装置(質量検出器付き高速液体クロマトグラフィー)(1100シリーズ)を用いてこれらのデータを生成する。
本装置はクロマトグラフィー装置(カラム:Xterra MS C18 2.5μm、2.1×50mm、Messrs. Waters)の下流にダイオードアレイ検出器(Agilent製G1315B)と質量検出器(1100シリーズLC/MSD Trap/ESI Mode、G1946D;Agilent)が直列に連結されるように構成されている。
HPLC法1(分析用):
0.6ml/分の流速で装置を操作する。分離法では、2分以内で勾配をつけて行う(勾配の最初:90%の水と10%のアセトニトリル;勾配の最後:10%の水と90%のアセトニトリル;各場合、これら二溶媒に0.1%のギ酸を加える)。
HPLC法2(分析用):
0.6ml/分の流速で装置を操作する。分離法では、3.5分以内で勾配をつけて行う(勾配の最初:95%の水と5%のアセトニトリル;勾配の最後:5%の水と95%のアセトニトリル;各場合、これら二溶媒に0.1%のギ酸を加える)。
使用する略語:
CH2Cl2 塩化メチレン
DMA ジメチルアセトアミド
DMF N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
Et2O ジエチルエーテル
EtOAc 酢酸エチル
h 時間
H2O2 過酸化水素
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
iPrOH プロパン-2-オール
iPr2O ジイソプロピルエーテル
LiOH 水酸化リチウム
M モル濃度
min 分
mL ミリリットル
MS 質量分析
N 正常
NaHCO3 炭酸水素ナトリウム
NaOH 水酸化ナトリウム
Na2SO4 硫酸ナトリウム
Pd(OAc)2 酢酸パラジウム
RP 逆相
RT 周囲温度
Rt 保持時間
tert 三級
TBTU O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
THF テトラヒドロフラン
出発化合物の製法が記載されていない場合、その製法は既知であるか又は商業的に入手可能であるか又は本明細書で述べる既知の化合物又は方法と同様に調製される。
I.1) 4-ニトロ-2-(アリールエテニル)ベンゼンアミン−一般的作業法A(GWM A)
Figure 2008542433
2-ブロモ-4-ニトロベンゼンアミド(Ando, W.; Tsumaki, H. Synthesis 1982, 10, 263-264)、芳香族ビニル化合物又はアクリロニトリル(1.1〜2当量)、Pd(OAc)2(0.01〜0.05当量)及びトリ-o-トリルホスフィン(0.03〜0.05当量)を塩基(トリエチルアミン、シクロヘキシルメチルアミン又はN-エチルジイソプロピルアミン;1.8当量)の存在下、アルゴン下で無水DMF、トルエン又はアセトニトリル(2.5〜5mL/1gの2-ブロモ-4-ニトロベンゼンアミン)中で5〜12時間撹拌しながら還流させる。反応が停滞したら、任意にさらにPd(OAc)2とトリ-o-トリルホスフィンを添加してよい。回転式エバポレーターを用いて反応混合物から溶媒を除去し、残留物をEtOAc(1L)に取り、Celiteでろ過し、1N NaOHと飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。残留物をトルエンから結晶させ、結果として生成物を固体として得る。
GWM Aに従って以下の中間化合物も調製する。
Figure 2008542433
II.1) 4-ニトロ-2-[2-アリールエテニル]-N-(トリフェニルホスホラニリデン)-ベンゼンアミン (GWM B)
アルゴン下で0℃にてトリフェニルホスフィン(1.1当量)の溶液(無水THF(5〜15mL/1gのアミン)中)にジイソプロピル又はジエチルアゾジカルボキシレート(1.1当量)を滴加して1時間撹拌する。アミン成分(無水THF(1〜3mL/1gのアミン)中)を添加し、RTで2〜5時間撹拌する。回転式エバポレーターを用いて反応混合物から溶媒を除去し、EtOAcから分別結晶させる。
さらに、GWM Bに従うか又はこれと同様に以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
3,4-ビアリール-α-カルボリン誘導体を生成するための環化(GWM C)
〔方法1〕
アルゴン下でリン酸ジフェニルエステルアジド(1当量)を、ケイ皮酸誘導体又はフマル酸誘導体とトリエチルアミン(1当量)の混合物(無水トルエン(10〜50mL/1gのケイ皮酸誘導体)中)に滴加し、RTで12時間撹拌する。次に、混合物を沸点まで加熱して3時間撹拌する。これにイミノホスホラン(0.8当量)を固体形態で加え、混合物をさらに4時間撹拌してからこの温度で反応混合物にパイプで空気を12時間通す。回転式エバポレーターを用いて反応混合物から溶媒を除去し、CH2Cl2に取り、飽和塩化アンモニウム溶液と飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、シリカゲルでろ過し、回転式エバポレーターを用いるエバポレーションで高度に濃縮する。残留物を-4℃でEtOAcから分別結晶させ、又はクロマトグラフィーで精製する。
〔方法2〕
5℃でナトリウムアジド(1当量)とテトラブチル塩化アンモニウム(0.1当量)の混合物(水(15〜25mL/1gのナトリウムアジド)中)を、置換ケイ皮酸クロリドの溶液(無水トルエン(15〜30mL/1gのケイ皮酸クロリド)中)に滴加して15〜40℃で40〜90分間撹拌する。有機相を分別し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、気体が生じなくなるまで100℃で撹拌する。イミノホスホラン(0.8当量)を固体形態で加え、混合物をさらに4時間撹拌してからこの温度で反応混合物にパイプで空気を12時間通す。回転式エバポレーターを用いて反応混合物から溶媒を除去し、CH2Cl2に取り、飽和塩化アンモニウム溶液と飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)。シリカゲルでろ過し、回転式エバポレーターを用いるエバポレーションによって高度に濃縮する。残留物を-4℃でEtOAcから分別結晶させ、又はクロマトグラフィーで精製する。
GWM Cに従って以下の環化反応を行う。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
カルボリン誘導体のエステル分解(GWM D)
Figure 2008542433
カルボリンエステルの溶液(DMF、THF、メタノール又はこれら溶媒の混合物(10〜60mL/1gのエステル)中)に1N LiOH水溶液(10当量)をRTで加え、混合物を12〜48時間撹拌する。混合物を任意に1N LiOHで希釈し、Et2O又はEtOAcで洗浄し、水相を2N HClで酸性にし、沈殿したカルボン酸を抽出又はろ過によって得る。
GWM Dに従うか又はこれと同様に以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
酸分解(GWM E)
トリエチルアミンとリン酸ジフェニルエステルアジド(それぞれ1.5当量)をカルボリンカルボン酸の懸濁液又は溶液(DMF(15〜30mL/1gの遊離体)中)に加えてRTで12〜24時間撹拌する。水を加え(0.6mL/1mLのDMF)、混合物を100℃で1〜5時間撹拌する。反応終了後、混合物を水で希釈し、抽出又はろ過によって生成物を得る。
GWM Eに従うか又はこれと同様に以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
カルボリンアミンのホルミル化(GWM F)
ギ酸(10mL/1gの遊離体)と無水酢酸(2〜5当量)を10〜50℃で1〜5時間撹拌し、無水THFで希釈する(20〜30mL/1gの遊離体)。次に、10分間にわてってバッチ形式でアミンを加え、混合物をRTで1時間撹拌する。tert-ブチルメチルエーテルによる沈殿又は抽出によって生成物を得、任意にクロマトグラフィーで精製する。
GWM Fに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
N-メチルカルボリンアミンの還元(GWM G)
無水THF(10〜50mL)中の出発化合物の溶液にボラン-ジメチルスルフィド複合体又はボラン-THF複合体(2〜20当量)をRTで滴加してRTで2〜10時間撹拌する。次に、任意に、さらにボラン複合体を滴加して混合物をRTで一晩撹拌する。
〔方法1による仕上げ〕
テトラメチルエチレンジアミン(10〜50当量)を加えて混合物をRTで48時間撹拌する。希NaHCO3溶液を加え、水相をEtOAcで徹底的に抽出し、混ぜ合わせた有機相をNaHCO3、水及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する、残留物を任意にクロマトグラフィーで精製する。
〔方法2による仕上げ〕
2NのHClでpHを約1に調整し、混合物をRTで2時間撹拌してから1NのNaOHで中和し、CH2Cl2で抽出して生成物を単離し、任意にクロマトグラフィーで精製する。
GWM Gに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
アミドの形成(GWM H)
酸塩化物又は酸無水物から出発する方法1:
一級又は二級アミンの溶液(無水CH2Cl2(10〜100mL/1gの遊離体)中)に、酸塩化物又は無水物(1.1〜5当量)を実質的又は無水CH2Cl2中の溶液として添加し、引き続きピリジン(3〜50当量)を加えてRTで1〜12時間撹拌する。反応溶液をCH2Cl2で希釈し、水、飽和塩化アンモニウム溶液、飽和NaHCO3溶液及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去し、任意にクロマトグラフィーで精製する。
カルボン酸から出発してTBTUを用いる方法2:
アミン、カルボン酸(1当量)、TBTU(1.2当量)及び塩基(トリエチルアミン、ピリジン又はN-エチルジイソプロピルアミン;1〜5当量)の溶液(無水DMF(10〜20mL/1gのアミン)中)をRTで2〜15時間撹拌する。必要な場合、さらにカルボン酸とTBTUを計り入れる。回転式エバポレーターを用いて反応溶液から溶媒を除去し、残留物をCH2Cl2に取り、水、飽和塩化アンモニウム溶液、飽和NaHCO3溶液及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去し、任意にクロマトグラフィーで精製する。
GWM Hに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
GWM H又はGWM Jと同様に、任意に窒素原子のところで置換されていてもよいスルホンアミドの調製を行う。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
ニトロカルボリン誘導体から対応アミンへの還元(GWM I)
Figure 2008542433
3〜10バールの水素圧下、15〜60℃の温度で3〜48時間かけてニトロ化合物と活性炭上パラジウム(5%又は10%)又はラネーニッケル(5〜25mg/1gのニトロ化合物)の混合物(メタノール、THF、THF中50%メタノール又はDMF中)を水素化する。反応混合物を窒素で脱気し、Celiteに通して触媒をろ別する。回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去し、任意に残留物をクロマトグラフィーで精製する。
GWM Iに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
スルホンアミドの形成(GWM F)
アルゴン下で0℃にてアミンとスルホン酸クロリド(1〜5当量)の混合物(無水CH2Cl2(10〜50mL/1gのアミン)中)に無水ピリジン、トリエチルアミン又はN-エチルジイソプロピルアミン(3〜15当量)を加え、RTで2〜24時間撹拌する。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液、飽和NaHCO3溶液及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。粗生成物を結晶化又はカラムクロマトグラフィーで精製する。
GWM Jに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
GWM F及びGに従い、ホルミル化とその後の還元によってカルボリン-6-アミンへのメチル基の導入を行う。
GWM F及びGに従い、ホルミル化とその後の還元によって以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
スルホンアミドのN-アルキル化(GWM K)
粉砕したての炭酸カリウム(無水、1〜4当量)とアルキル化剤(ヨウ化メチル又は硫酸ジメチル又はヨウ化エチル;1.1〜1.5当量、DMF中の10%溶液として)を0℃で連続的にスルホンアミドの溶液(無水DMF(10〜30mL/1gの遊離体)中)に加えてRTで12〜36時間撹拌する。濃アンモニア溶液を加え、混合物をCH2Cl2で希釈し、水相をCH2Cl2で定量的に抽出し、混ぜ合わせた有機相を飽和塩化アンモニウム溶液、飽和NaHCO3溶液及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて混合物から溶媒を除去する。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製する。
GWM Hに従って以下の化合物を調製する。
Figure 2008542433
カルボリン-ω-ハロカルボン酸-アミド及びカルボリン-ω-ハロスルホン酸アミドと二級アミンとの反応(GWM L)
Figure 2008542433
遊離体(20〜200mg;カルボン酸アミドではGWM H/方法1に従い、又はスルホンアミドではGWM Jに従って調製)と二級アミン(1.5〜10当量)の混合物を、マイクロ波反応器内、N-メチルピロリジノン、DMF又はDMA(10〜50μL/1mgの遊離体)中で150℃にて5〜20分間撹拌する。反応混合物を分取HPLCで精製し、凍結乾燥によって溶出液から溶媒を除去する。
GWM Hに従って以下の化合物を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
カルボリンカルボン酸アミドのアミンへの還元(GWM M)
Figure 2008542433
水素化アルミニウムリチウム(3〜7当量)を0℃でカルボン酸アミドの溶液(無水THF(10〜50mL/1gの遊離体)に加えてRTで2〜24時間撹拌する。反応が停滞する場合、沸点で撹拌を続ける。混合物をTHF中の水(50%)で沈殿物が生じるまで加水分解し、沈殿物をろ過で分別し、メタノールで浸出させる。混ぜ合わせた有機相から回転式エバポレーターで溶媒を除去し、残留物を分取HPLCで精製し、凍結乾燥によって溶出液から溶媒を除去する。
GWM Mに従って以下の化合物を調製する。
Figure 2008542433
〔実施例1〜173〕
GWM A〜Mに従って下記物質を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
〔スキームI〕
Figure 2008542433
4-アミノ-3-(アリールエテニル)-ベンゼンカルボン酸メチルの調製(GWM N)
4-アミノ-3-ブロモベンゼンカルボン酸メチル(Costa et al., Heterocycles 1991, 32, 2343-2355)又は4-アミノ-3-ヨードベンゼンカルボン酸メチル(Spivey et al., J. Org. Chem. 2003, 68, 5, 1843-1851.)(1.1〜2当量)、Pd(OAc)2(0.01〜0.05当量)及びトリ-o-トリルホスフィン(0.03〜0.05当量)をアルゴン下、無水DMF、トルエン又はアセトニトリル(2.5〜5mL/1gの2-ブロモ-4-ニトロベンゼンアミン)中、塩基(トリエチルアミン、シクロヘキシルメチルアミン又はN-エチルジイソプロピルアミン;1.8当量)の存在下で還流温度にて5〜12時間撹拌する。反応が停滞する場合、さらにPd(OAc)2とトリ-o-トリルホスフィンを添加してよい。回転式エバポレーターを用いて反応混合物から溶媒を除去し、残留物をEtOAcに取り、Celiteに通してろ過し、1N NaOHと飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。残留物をトルエンから結晶させ、結果として生成物を固体として得る。
GWM Nに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
2-(2-アリールエテニル)-4-トリフェニル-ホスホラニリデンアミノベンゼンカルボキシレートの調製(GWM O)
〔方法1〕
ジイソプロピル又はジエチルアゾジカルボキシレート(1.1当量)をアルゴン下で0℃にてトリフェニルホスフィン(1.1当量)の溶液(無水THF(5〜15mL/1gのアミン)中)に滴加して1時間撹拌する。アミン成分(無水THF(1〜3mL/1gのアミン)中)を加え、混合物をRTで2〜5時間撹拌する。回転式エバポレーターを用いて反応混合物から溶媒を除去し、EtOAcから分別結晶させ、又はクロマトグラフィーで精製する。
〔方法2〕
アミン成分を二臭化トリフェニルホスフィン(1当量)とトリエチルアミン(2当量)の混合物(無水トルエン(15〜25mL/1gのアミン)中)にアルゴン下で加え、混合物をRTで16〜36時間撹拌する。反応が停止する場合、二臭化トリフェニルホスフィンとトリエチルアミンを計り入れてよい。溶液をEtOAc(5mL/100mLのトルエン)で希釈し、塩基性酸化アルミニウムと撹拌する。混合物を塩基性酸化アルミニウムに通してろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。油状粗生成物を数回シクロヘキサンで55℃にて洗浄し、最後にシクロヘキサンで結晶させる。
GWM Oに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
3,4-ビアリール-α-カルボリン誘導体を生成するための環化(GWM P)
〔方法1〕
リン酸ジフェニルエステルアジド(1当量)をアルゴン下でケイ皮酸誘導体とトリエチルアミン(1当量)の混合物(無水トルエン(10〜50mL/1gのケイ皮酸誘導体)中)に滴加してRTで12時間撹拌する。次に、混合物を沸点に加熱して3時間撹拌する。これにイミノホスホラン(0.8当量)を固体形態で加え、混合物をさらに4時間撹拌してからこの温度でパイプで空気を反応混合物に12時間通す。回転式エバポレーターを用いて反応混合物から溶媒を除去し、CH2Cl2に取り、飽和塩化アンモニウム溶液と飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、シリカゲルに通してろ過し、回転式エバポレーターを用いるエバポレーションによって高度に濃縮する。残留物を-4℃でEtOAcから分別結晶させ、又はクロマトグラフィーで精製する。
〔方法2〕
5℃にてナトリウムアジド(1当量)とテトラブチル塩化アンモニウム(0.1当量)の混合物(水(15〜25mL/1gのナトリウムアジド)中)を置換ケイ皮酸クロリドの溶液(無水トルエン(15〜30mL/1gのケイ皮酸クロリド)中)に滴加し、混合物を40〜90分間15〜40℃で撹拌する。有機相を分別し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、100℃でさらに気体が生じなくなるまで撹拌する。イミノホスホラン(0.8当量)を固体形態で加え、混合物を4時間撹拌してからこの温度で12時間パイプで空気を反応混合物に通す。回転式エバポレーターを用いて反応混合物から溶媒を除去し、CH2Cl2に取り、飽和塩化アンモニウム溶液と飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、シリカゲルに通してろ過し、回転式エバポレーターを用いるエバポレーションによって高度に濃縮する。残留物を-4℃でEtOAcから分別結晶させ、又はクロマトグラフィーで精製する。
GWM Pに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
カルボリン-カルボン酸エステルの該アルコールへの還元(GWM Q)
水素化アルミニウムジイソブチル(DIBAL-H)(トルエン中20%;3〜5当量)を0℃でカルボリンエステルの溶液(無水THF(20〜40mL/1gの遊離体)中)に加えてRTで3〜12時間撹拌する。反応が停滞する場合、還元剤を計り入れる。混合物を水と15%のNaOHで沈殿物が得られるまで加水分解し、沈殿物をろ過で分別し、メタノールで浸出させる。混ぜ合わせた有機相から回転式エバポレーターで溶媒を除去し、CH2Cl2に取り、水と飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去し、クロマトグラフィー又は結晶化によって精製する。これと同様に水素化アルミニウムリチウムで還元を行ってもよい。
GWM Qに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
アルコールとスルフィン酸塩のスルホンへの反応(GWM R)
〔方法1〕
アリールスルフィン酸ナトリウム塩(3〜10当量)を固体形態で出発化合物の懸濁液(3〜5Nの塩酸水溶液(10〜100mL/1gの遊離体)中)に加え、混合物を100℃で2〜12時間撹拌する。抽出又はろ過によって生成物を得、結晶化又はクロマトグラフィーで精製する。
〔方法2〕
アリールスルフィン酸ナトリウム塩(3〜10当量)を固体形態で出発化合物の懸濁液(ギ酸(5〜20mL/1gの遊離体)中)に加え、混合物を100℃で2〜24時間撹拌する。混合物をエバポレートし、水上に注ぎ、炭酸カリウムで中和する。抽出又はろ過によって生成物を得、結晶化又はクロマトグラフィーで精製する。
GWM Rに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
ニトロカルボリン誘導体の対応アミンへの還元(GWM S)
Figure 2008542433
ニトロ化合物と活性炭上パラジウム(5%又は10%)又はラネーニッケル(5〜25mg/1gのニトロ化合物)の混合物(メタノール、THF、THF中50%メタノール又はDMF中)を3〜10バールの水素圧下、15〜60℃の温度で3〜48時間かけて水素化する。反応混合物を窒素で脱気し、触媒をCeliteでろ別する。回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去し、任意に残留物をクロマトグラフィーで精製する。
GWM Sに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
4-ニトロフェニルアリールスルホネートの調製(GWM T)
Figure 2008542433
トリエチルアミン(1〜2当量)と4-ニトロフェノール(無水CH2Cl2(2〜10mL/1gの4-ニトロフェノール)中)を0℃にてスルホン酸クロリドの溶液(無水CH2Cl2(0.5〜10mL/1gのスルホン酸クロリド)中)に連続的に加え、混合物をRTで12〜48時間撹拌する。反応が停滞する場合、スルホン酸クロリドと塩基を計り入れる。
〔仕上げ方法1〕
生じた沈殿物をろ過で分別し、ろ液をエバポレーションによって高度に濃縮し、いずれの沈殿生成物もろ別し、任意にクロマトグラフィーで精製する。
〔仕上げ方法2〕
生じた沈殿物をろ過で分別し、ろ液をCH2Cl2で希釈し、1N HCl、水及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。残留物を任意にクロマトグラフィーで精製する。
GWM Tに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
ニトロカルボリン誘導体の還元(GWM U)
ニトロ化合物と活性炭上パラジウム(5%又は10%)の混合物(メタノール、THF、THF中50%メタノール又はDMF中)を3〜10バールの水素圧下、15〜60℃の温度で3〜168時間かけて水素化する。反応混合物を窒素で脱気し、触媒をCeliteでろ別する。回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去し、任意に、残留物をクロマトグラフィーで精製する。
GWM Uに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
臭素化(GWM V)
N-ブロモスクシンイミド(NBS)(1〜1.1当量)(無水DMF(5〜10mL/1gのNBS)中)を-15〜0℃でアミンの溶液(無水DMF(5〜20mL/1gのアミン)中)にゆっくり滴加してRTで2〜5時間撹拌する。反応混合物を水上に注ぎ、1〜3時間撹拌し、ろ過で沈殿物を得る。結晶が得られない場合、抽出によって生成物を単離し、任意にクロマトグラフィーで精製する。
GWM Iに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
GWM Nと同様にアリール-[4-アミノ-3-(アリールエテニル)フェニル]スルホン酸エステルを調製する。
Figure 2008542433
GWM Oに従ってアリール-[2-(2-アリールエテニル]-4-トリフェニルホスホラニリデン-アミノ)-フェニル]-フェニル]-スルホン酸エステルを調製する。
Figure 2008542433
3,4-ビアリール-α-カルボリン誘導体を生成するための還元をGWM Pと同様に行う。
GWM P、方法2に従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
アミンを生成するためのニトロカルボリン誘導体の還元をGWM Sに従って行う。
Figure 2008542433
GWM Sに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
カルボリンアミンのホルミル化(GWM W1)
Figure 2008542433
ギ酸(10mL/1gの遊離体)及び無水酢酸(2〜5当量)を10〜50℃で1〜5時間撹拌し、無水THF(20〜30mL/1gの遊離体)で希釈する。次に、10分間にわたってバッチ形式でアミンを添加して混合物をRTで1時間撹拌する。tert-ブチルメチルエーテルによる沈殿又は抽出によって生成物を得、任意にクロマトグラフィーで精製する。
GWM W1に従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
カルボリンアミンのアシル化(GWM W2)
XXXVII.1(100mg,0.2mol)と酸塩化物又は酸無水物(0.27mmol,1.3当量)の溶液(2mLのピリジン中)をRTで2〜5時間撹拌する。これを大量の水と3回混合し、沈殿物を吸引ろ過し、1Nの塩酸と水で洗浄し、真空中60℃で乾燥させる。
GWM W2に従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
N-メチルカルボリンアミンの還元(GWM X)
ボラン-ジメチルスルフィド複合体又はボラン-THF複合体(2〜20当量)をRTで出発化合物の溶液(無水THF(10〜50mL)中)に滴加し、混合物をRTで2〜10時間撹拌する。次に、任意にさらなるボラン複合体を滴加して混合物をRTで一晩撹拌する。
〔方法1の仕上げ〕
テトラメチルエチレンジアミン(10〜50当量)を加え、混合物をRTで48時間撹拌する。希NaHCO3溶液を加え、水相をEtOAcで徹底的に抽出し、混ぜ合わせた有機相をNaHCO3、水及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。任意に、残留物をクロマトグラフィーで精製する。
〔方法2の仕上げ〕
2N HClでpHを1に調整し、混合物をRTで2時間撹拌してから1N NaOHで中和し、CH2Cl2で抽出して生成物を単離し、任意にクロマトグラフィーで精製する。
GWM Xに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
カルボキサミド及びスルホンアミドの生成(GWM Y)
酸塩化物又は酸無水物から出発する方法1:
一級又は二級アミンの溶液(無水CH2Cl2(10〜100mL/1gの遊離体)中)に酸塩化物又は無水物(1.1〜5当量)を実質的又は無水CH2Cl2中の溶液として加え、引き続き塩基(トリエチルアミン、ピリジン、N-エチルジイソプロピルアミン又は炭酸カリウム;3〜50当量)を加え、混合物をRTで1〜12時間撹拌する。反応溶液をCH2Cl2で希釈し、水、飽和塩化アンモニウム溶液、飽和NaHCO3溶液及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去し、任意に粗生成物をクロマトグラフィーで精製する。
カルボン酸から出発してTBTUを用いる方法2:
アミン、カルボン酸(1当量)、TBTU(1.2当量)及び塩基(トリエチルアミン、N-エチルジイソプロピルアミン又はピリジン;1〜5当量)の溶液(無水DMF(10〜20mL/1gのアミン)中)をRTで2〜24時間撹拌する。必要な場合、さらにカルボン酸とTBTUを計り入れる。回転式エバポレーターを用いて反応溶液から溶媒を除去し、残留物をCH2Cl2に取り、水、飽和塩化アンモニウム溶液、飽和NaHCO3溶液及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去し、粗生成物を任意にクロマトグラフィーで精製する。
GWM Yに従って以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
カルボリン-ω-ハリックアシッド(halic acid)アミドと二級アミンの反応(GWM Z)
遊離体(GWM L/方法1に従って調製;20〜200mg)と二級アミン(1.5〜10当量)の混合物を、マイクロ波反応器内で150℃にてN-メチルピロリジノン、DMF又はDMA(10〜50μL/1mgの遊離体)中で5〜20分間撹拌する。反応混合物を分取HPLCで精製し、凍結乾燥によって溶出液から溶媒を除去する。フェノール又はイオウ求電子試薬で同様に反応を行う。
カルボリンアミンとグリシルアルデヒドダイマーの反応(GWM AA)
Figure 2008542433
アミン、ナトリウムシアノボロヒドリド(1.5当量)、グリシルアルデヒドダイマー(1.5当量)及び粉砕分子ふるい(0.4nM;700〜900mg/1mmolの遊離体)の混合物を無水メタノールと無水DMF(それぞれ3〜5mL/1gのアミン)の混合物中でRTにて18〜36時間撹拌する。反応が停滞する場合、ナトリウムシアノボロヒドリドとグリシルアルデヒドダイマーを加える。懸濁液を飽和NaHCO3溶液で希釈し、EtOAcで徹底的に抽出する。混ぜ合わせた有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去し、任意にクロマトグラフィーで精製する。
GWM Yに従ってメタンスルホン酸クロリドとの反応を行う。
同様に以下の中間化合物を調製する。
Figure 2008542433
アミノエチル-置換アミノカルボリンへの反応(GWM AB)
対応する出発化合物と二級アミン(5〜10当量)の混合物(無水DMF(4〜10mL/1gの遊離体)中)を60〜100℃で4〜16時間撹拌し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。残留物をクロマトグラフィーで精製する。
GWM Zに従って以下の化合物を調製する。
Figure 2008542433
フェノールを得るためのジアゾ化及び煮沸(GWM AC)
Figure 2008542433
濃硫酸(3.5当量)をアミンの溶液又は懸濁液(酢酸(20〜30mL/1gのアミン)中)に加え、混合物を0℃に冷却する。0℃で飽和している亜硝酸ナトリウム(3当量)の水溶液を0℃で滴加し、この温度で混合物を2時間撹拌する。過剰の亜硝酸塩を尿素で分解する。水を加えてジアゾニウム塩を100℃で10〜16時間煮沸する。水で沈殿させ、ろ過によって生成物を得る。
GWM Yと同様に、フェニルスルホネートを生成するためのフェノールの反応を行う。
Figure 2008542433
対応するアミノ誘導体を得るためのハロゲン-置換フェニルスルホネートの反応をGWM Zに従って行う。
薗頭カップリング(GWM AD)
Figure 2008542433
臭素化合物、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.1当量)、ヨウ化銅(I)(0.1当量)、トリメチルシリルアセチレン(1.1当量)、トリフェニルホスフィン(0.2当量)及びジエチルアミン(15〜20当量)の混合物(無水DMF(5〜15mL/1gの臭素化合物)中)をアルゴン下、マイクロ波反応器内で125℃にて25分間撹拌する。回転式エバポレーターを用いて混合物から溶媒を除去し、残留物をクロマトグラフィーで精製する。
Figure 2008542433
トリメチルシリル保護基の切断(GWM AE)
トリメチルシリルアセチレン誘導体の溶液(メタノール(20〜100mL/1gの遊離体)中)を1Nの水酸化カリウム(5〜50当量)と混ぜ合わせて15〜55℃で24〜72時間撹拌する。ろ過又は抽出によって生成物を単離し、任意にクロマトグラフィーで精製する。
Figure 2008542433
トリアゾールを得るための環付加(GWM AF)
アセチレンとアジド成分(1当量)の混合物(水/tert-ブタノール(それぞれ25〜50mL/1gのアセチレン成分)中)を調製したての1Mのナトリウム-L-アスコルビン酸塩溶液(0.1当量)及び硫酸銅(II)(0.01当量)と混ぜ合わせて70〜80℃で12〜24時間撹拌する。反応が停滞する場合、さらにアジド、ナトリウム-L-アスコルビン酸塩溶液及び硫酸銅(II)を計り入れる。水を添加して生成物を沈殿させ、ろ過又は抽出によって単離し、任意にクロマトグラフィーで精製する。
文献公知の必要なアジドは、以下の参考文献に従って得られる。
Figure 2008542433
対応するカルボン酸エステルを得るためのブロモフェニルカルボリンの反応(GWM AG)
Figure 2008542433
アルゴン下で-78℃にて臭素化合物の溶液(無水THF(50〜100mL/1gの遊離体)中)にtert-ブチルリチウム(4当量)を加え、この温度で20分間撹拌する。次に無水炭酸ジメチル(2〜5当量)を加え、混合物を3時間撹拌する。メタノールと水を加え、混合物をCH2Cl2で徹底的に抽出する。混ぜ合わせた有機相を水と飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去し、任意にクロマトグラフィーで精製する。
Figure 2008542433
カルボリン誘導体のエステル分解(GWM AH)
1NのLiOH水溶液(10当量)をRTでビアリールカルボリンエステルの溶液(DMF、THF、メタノール又はこれら溶媒の混合物(10〜60mL/1gのエステル)中)に加え、混合物を12〜48時間撹拌する。これを任意に1N LiOHで希釈し、Et2O又はEtOAcで洗浄し、水相を2N HClで酸性にし、沈殿したカルボン酸を抽出又はろ過で回収し、粗生成物を任意にカラムクロマトグラフィーで精製する。
Figure 2008542433
GWM L、方法2に従い、TBTUを用いて、アミドの生成のためにはカルボン酸と置換アミンとの反応、或いはヒドラジドの生成のためにはカルボン酸と置換ヒドラジン誘導体との反応を行う。Ankersenらの方法(Eur. J. Med. Chem. 2000, 35(5), 487-497)に従ってトリメチルヒドラジンを得ることができる。
GWM N〜AHに従って以下の実施例174〜337を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
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Figure 2008542433
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Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
〔スキームII〕
Figure 2008542433
A1) 9H-ピリド[2,3-b]インドール(α-カルボリン)
文献(Stephenson et al., J. Chem. Soc. C, 1970, 10, 1355-1364)に従ってα-カルボリン(A1)を調製する。
A2) 9H-ピリド[2,3-b]インドールl-6-カルボン酸メチル
α-カルボリン(A1)(36.5g,217mmol)を0〜5℃にて無水CH2Cl2(1.2L)中の無水塩化アルミニウム(72.4g,543mmol)の懸濁液に加える。この温度にて40分以内で塩化オキサリル(37.3mL,434mmol)を滴加し、混合物を1時間撹拌する。これをゆっくり無水CH2Cl2(800mL)と無水メタノール(800mL)の冷却混合物上に注ぎ、30分間撹拌する。混合物をろ過し、水(1L)で洗浄する。水相をCH2Cl2で徹底的に抽出し、フィルター残渣をCH2Cl2と撹拌する。混ぜ合わせた有機相を水(2×500mL)と飽和食塩水(1×500mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。残留物をtert-ブチルメチルエーテル(2×50mL)で温浸することによって結晶形態で9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-カルボン酸メチル(A2)を得る。
A3) 9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-メタノール
9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-カルボン酸メチル(A2)(27.7g,122mmol)を0〜5℃にて無水THF(600mL)/無水Et2O(900mL)中の水素化アルミニウムリチウム(9.29g,245mmol)の懸濁液に加えてRTで一晩撹拌する。混合物をTHF中の水(50%)で沈殿物が生じるまで加水分解し、ろ過によって沈殿物を分別し、メタノールで浸出させる(5×100mL)。混ぜ合わせた有機相から回転式エバポレーターで溶媒を除去し、乾燥させて(0.01mbar/20℃)、結晶形態で9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-メタノール(A3)を得る。
A4) 6-ベンゼンスルホニルメチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール
ベンゼンスルフィン酸ナトリウム塩(54.2g,328mmol)を3M HCl(100mL)中の9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-メタノール(A3)(13.0g,65.6mmol)の懸濁液に添加して80℃で24時間撹拌する。混合物をNaHCO3で中和し、EtOAc:THF=1:1(4×250mL)で抽出する。混ぜ合わせた有機相を飽和食塩水(1×500mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。残留物をiPr2O(2×50mL)で温浸して6-ベンゼンスルホニルメチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール(A4)を結晶形態で得る。
A5) 6-(チオフェン-2-スルホニルメチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール
A4と同様にチオフェン-2-スルフィン酸から6-(チオフェン-2-スルホニルメチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドールを調製する(Lee, C. et al., Synthesis. 1990, 5, 391-397)。
A6) 6-ベンゼンスルホニルメチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-オキシド
36%のH2O2(4.6mL)を氷酢酸(100mL)中の6-(チオフェン-2-スルホニルメチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール(A5)(6g,18.61mmol)の懸濁液に加え、混合物を80℃で4時間撹拌する。さらに36%のH2O2(0.6mL)を添加して混合物を80℃でさらに3時間撹拌する。反応溶液を水上(500mL)に注ぎ、沈殿物をろ別し、水(3×150mL)、iPrOH(3×150mL)及びiPr2O(2×150mL)で温浸して6-ベンゼンスルホニルメチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-オキシド(A6)を固体形態で得る。
A7) 6-(チオフェン-2-スルホニルメチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-オキシド
A6と同様に6-(チオフェン-2-スルホニルメチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール(A5)から6-(チオフェン-2-スルホニルメチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-オキシドを調製する。
A8) 4-クロロ-6-ベンゼンスルホニルメチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール
オキシ塩化リン(7.2mL,77.6mmol)を10℃にて無水DMF(100mL)中の6-ベンゼンスルホニルメチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-オキシド(A6)(3.5g,10.34mmol)に加え、10℃で1時間及びRTで5時間撹拌する。反応混合物を水上(1L)に注ぎ、20分間撹拌する。沈殿物をろ別し、水(4×50mL)で温浸し、最小量のTHFに溶かし、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。残留物をカラムクロマトグラフィー(二酸化ケイ素,クロロホルム:メタノール=95:5)で精製して4-クロロ-6-ベンゼンスルホニルメチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール(A8)を固体形態で得る。
A9) 4-ブロモ-6-ベンゼンスルホニルメチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール
A8と同様に4-ブロモ-6-ベンゼンスルホニルメチル-9H-ピリド[2,3-b]インドールを調製する。
A10) 4-ブロモ-6-(チオフェン-2-スルホニルメチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール
A9と同様に6-(チオフェン-2-スルホニルメチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-オキシド(A7)から4-ブロモ-6-(チオフェン-2-スルホニルメチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドールを調製する。
Figure 2008542433
求核置換(GWM AI)
遊離体(20〜100mg)と二級アミン(10モル当量)の混合物をマイクロ波反応器内で45〜60分間210℃にてN-メチルピロリジノン(10μL/1mgの遊離体)中で撹拌する。反応混合物を分取HPLCで精製し、凍結乾燥によって溶出液から溶媒を除去する。
GWM AIと同様に以下の実施例338〜362を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
〔スキームIII〕
Figure 2008542433
A13) 4-クロロ-6-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール
DE191312に従って4-クロロ-6-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドールを調製する。
A14) 4-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-アミン
4-クロロ-6-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール(A13)(1.4g,5.65mmol)とSnCl2*2H2O(5.1g,22.6mmol)を水(35mL)/濃HCl(10mL)中で沸点にて2時間及びRTで12時間撹拌する。沈殿物をろ別し、10% NaOH(40mL)中でRTにて30分間撹拌する。沈殿物をろ別し、水(2×10mL)で温浸し、真空中で乾燥させ(50℃/mbar)、4-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-アミン(A14)を固体として得る。
A15) N-(4-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)-ホルムアミド
ギ酸(5mL)と無水酢酸(10mL)を10℃で2時間撹拌し、無水THF(20mL)で希釈する。4-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-アミン(1g,4.59mmol)をバッチ形式で10分間で添加してRTで1時間撹拌する。tert-ブチルメチルエーテル(50mL)を加え、沈殿物をろ別し、tert-ブチルメチルエーテル(2×10mL)で温浸し、真空中で乾燥させ(50℃/mbar)、N-(4-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)-ホルムアミド(A15)を固体として得る。
A16) 4-クロロ-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-アミン
ボラン-ジメチルスルフィド複合体(4.46mL)をRTにて無水THF(40mL)中のN-(4-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)-ホルムアミド(A15)(4.36g,8.64mmol)に滴加し、混合物をRTで2時間撹拌する。さらにボラン-ジメチルスルフィド複合体(1mL)を滴加し、混合物をRTで一晩撹拌する。テトラメチルエチレンジアミン(50mL)を加え、混合物をRTで48時間撹拌する。希NaHCO3溶液(300mL)を加え、水相をEtOAcで徹底的に抽出し、混ぜ合わせた有機相をNaHCO3(3×300mL)、水(1×300mL)及び飽和食塩水(1×300mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。残留物を1N HCl(300mL)に溶かしてCHCl3(3×50mL)で洗浄する。5N NaOHで水相のpHを9に調製して水相をEtOAcで徹底的に抽出する。混ぜ合わせた有機相を飽和食塩水(1×200mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去して4-クロロ-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-アミン(A16)を固体として得る。
A17) N-(4-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)-N-メチル-チオフェン-2-スルホン酸アミド
ピリジン(4.8mL)を無水CH2Cl2(150mL)中4-クロロ-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-アミン(A16)(2.1g,7.25mmol)とチオフェン-2-スルホン酸クロリド(1.81g,9.93mmol)に加え、混合物をRTで一晩撹拌する。回転式エバポレーターを用いて反応混合物から溶媒を除去し、残留物をEtOAc(100mL)と水(50mL)に分配する。水相をEtOAcで徹底的に抽出する。混ぜ合わせた有機相を水(2×100mL)、1N NaOH(2×100mL)及び飽和食塩水(1×100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2,CH2Cl2:メタノール=95:5)で精製し、Et2O(3×5mL)で温浸してN-(4-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)-N-メチル-チオフェン-2-スルホン酸アミド(A17)を固体として得る。
求核置換(GWM AJ)
遊離体(20〜100mg)と二級アミン(10モル当量)の混合物をマイクロ波反応器内で45〜60分間200〜210℃にてN-メチルピロリジノン、DMF又はN,N-ジメチルアセトアミド(10〜20μL/1mgの遊離体)中で撹拌する。反応混合物を分取HPLCで精製し、凍結乾燥又は回転式エバポレーターを用いる蒸留によって、溶出液から溶媒を除去する。
GWM AJと同様に以下の実施例363〜369を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
鈴木カップリング(GWM AK)
遊離体(50〜150mg)、ホウ酸(2当量)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(3〜10モル%)の混合物をマイクロ波反応器内で150℃にて900秒間エタノール/2N Na2CO3水溶液/トルエン(それぞれ400〜500μL/100mgの遊離体)中で撹拌する。反応混合物を水で希釈し、定量的にEtOAcで抽出する。混ぜ合わせた有機相を乾燥させてエバポレートし;残留物を分取HPLCで精製し、回転式エバポレーターを用いて凍結乾燥又は蒸留によって溶出液から溶媒を除去する。
GWM AKと同様に以下の実施例370〜378を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
〔スキームIV〕
Figure 2008542433
A21) 9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イルアミン
文献(Stephenson, L et al.; J. Chem. Soc. C, 1970, 10, 1355-1364)に従って9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イルアミン(A21)を調製する。
A22a) N-(9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)-ホルムアミド
ギ酸(1.34mL)と無水酢酸(3mL)を60℃で1時間撹拌してから無水ジオキサン(40mL)で希釈する。9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イルアミン(A21)(2g,10.91mmol)をバッチ形式で10分間にわたって添加する。回転式エバポレーターを用いて反応混合物から溶媒を除去し、残留物を水(4×25mL)、iPrOH(2×25mL)及びtert-ブチルメチルエーテル(3×25mL)で温浸し、ギ酸(5mL)に溶かして0.1N HCl(100mL)と水(100mL)に分配する。有機相を0.1N HClで徹底的に抽出し、混ぜ合わせた水相をEtOAc(5×100mL)で洗浄する。5N NaOHで水相のpH値を9に調整し、沈殿物をろ過で単離し、乾燥させることによって(50℃,1mbar)、N-(9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)ホルムアミド(A22a)を固体として得る。
A22b) N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-アミン
無水Et2O(200mL)中のN-(9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)-ホルムアミド(A22a)(450mg,2.13mmol)の懸濁液に水素化アルミニウムリチウム(Et2O中3.5M,2mL,7mmol)をRTにて5分以内で滴加し、この温度で5時間撹拌する。THF(50mL)、水(40mL)及び5N NaOH(20mL)を加えて水相をEtOAcで徹底的に抽出する。混ぜ合わせた有機相を飽和食塩水(1×100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。残留物をiPr2O(2×50mL)で温浸することによってN-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-アミン(A22b)を結晶形態で得る。
スルホン酸アミドの生成(GWM AL)
ピリジン(6当量)を対応アミン(A14、A16、A21又はA22b、50〜200mg)とアリールスルホン酸クロリド(1.1〜2当量)の混合物(無水CH2Cl2(5mL/100mgのアミン)中)に添加してRTで一晩撹拌する。回転式エバポレーターを用いて反応混合物から溶媒を除去し、残留物を分取HPLCで精製し、回転式エバポレーターを用いて凍結乾燥又は蒸留によって溶出液から溶媒を除去する。
GWM ALと同様に以下の実施例379〜390を調製する。
Figure 2008542433
Figure 2008542433
Figure 2008542433
〔スキームV〕
Figure 2008542433
A24) (4-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)-チオフェン-2-スルホン酸アミド
ピリジン(145μL)を無水CH2Cl2(2mL)中の4-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-アミン(A14)(65mg,0.3mmol)とチオフェン-2-スルホン酸クロリド(62mg,0.33mmol)に加え、混合物をRTで3時間撹拌する。回転式エバポレーターを用いて反応混合物から溶媒を除去し、分取HPLCで精製する。対応フラクションのエバポレーションによる濃縮後、(4-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)-チオフェン-2-スルホン酸アミド(A24)を泡として得る。
〔実施例391〕
(4-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)-チオフェン-2-スルホン酸アミド(A24)(50mg,0.137mmol)、ピペリジン(52μL)及びDMF(800μL)をマイクロ波反応器内で200℃にて25分間撹拌する。回転式エバポレーターで反応混合物から溶媒を除去して分取HPLCで精製する。対応フラクションのエバポレーションによる濃縮後、4-(ピペリジン-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)チオフェン-2-スルホン酸アミドを泡として得る。
Figure 2008542433
〔スキームVI〕
Figure 2008542433
A26) 9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-カルバルデヒド
無水CH2Cl2(60mL)中のDess-Martinペルヨージナン(15.1g,35.4mmol)をRTにて2分間かけて無水CH2Cl2(60mL)中の9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-メタノール(A3)(4.4g,22.2mmol)に添加し、混合物を2.5時間撹拌する。同量のペルヨージナンを計り入れて混合物をさらに30分間撹拌する。混合物をCH2Cl2(200mL)で希釈し、チオ硫酸ナトリウムを添加した半飽和NaHCO3溶液で洗浄する。水相をCH2Cl2で徹底的に抽出する。混ぜ合わせた有機相を半飽和NaHCO3溶液(2×300mL)と飽和食塩水(1×100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。残留物をiPr2O(2×20mL)で温浸することによって9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-カルバルデヒド(A26)を結晶形態で得る。
A27) 1-(9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)エタノール
臭化メチルマグネシウム(エーテル中3M,15mL,45mmol)を0℃で無水THF(220mL)中の9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-カルバルデヒド(A26)(2.2g,11.2mmol)の溶液に加えてRTで2時間撹拌する。飽和塩化アンモニウム溶液(150mL)を加えて水相を定量的にEtOAcで抽出する。混ぜ合わせた有機相を水(2×300mL)と飽和食塩水(1×100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去することによって1-(9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)エタノール(A27)を結晶形態で得る。
A28) 6-(1-ベンゼンスルホニルエチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール
1-(9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)エタノール(A27)(1g,4.71mmol)とベンゼンスルフィン酸ナトリウム塩(3.09g,18.8mmol)をギ酸(40mL)中で95℃にて2時間撹拌する。回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去し、残留物を水(500mL)とEtOAc(500mL)に分配し、水相をEtOAcで定量的に抽出する。混ぜ合わせた有機相を飽和炭酸カリウム溶液(2×500mL)と飽和食塩水(1×500mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。残留物をEtOAcで結晶させることによって6-(1-ベンゼンスルホニル-エチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール(A28)を結晶形態で得る。
A29) 6-[1-(チオフェン-2-スルホニル)エチル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール
6-(1-ベンゼンスルホニルエチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール(A28)と同様にチオフェンスルフィン酸ナトリウム塩から6-[1-(チオフェン-2-スルホニル)-エチル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール(A29)を調製する(Crowell et al., J. Med. Chem. 1989, 32, 2436-2442)。
A30) 6-(1-ベンゼンスルホニルエチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-オキシド
6-(1-ベンゼンスルホニルエチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール(A28)(1g,2.97mmol)及び30% H2O2(2.5mL)を酢酸(10mL)中で80℃にて12時間撹拌する。混合物を水(200mL)とEtOAc(200mL)に分配して水相をEtOAcで定量的に抽出する。混ぜ合わせた有機相を水(5×150mL)、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(2×100mL)、飽和炭酸カリウム溶液(2×100mL)及び飽和食塩水(1×100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去することによって6-(1-ベンゼンスルホニルエチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-オキシド(A30)を結晶形態で得る。
A31) 6-(1-ベンゼンスルホニルエチル)-4-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール
6-(1-ベンゼンスルホニルエチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-オキシド(A30)(200mg,0.31mmol)とand オキシ臭化リン(325mg,1.13mmol)を無水N-メチルピロリジノン(3mL)中でRTにて1時間撹拌する。混合物を水(50mL)とEtOAc(50mL)に分配して水相をEtOAcで定量的に抽出する。混ぜ合わせた有機相を水(3×50mL)と飽和食塩水(1×50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去することによって6-(1-ベンゼンスルホニルエチル)-4-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール(A31)を泡の形態で得る。
〔実施例392〕
6-(1-ベンゼンスルホニルエチル)-4-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール(A31)(30mg,0.07mmol)とN-メチルピペラジン(300μL)をマイクロ波反応器内で170℃にて80分間撹拌し、回転式エバポレーターを用いてエバポレートする。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(中性酸化アルミニウム,CH2Cl2:メタノール=20:1)で精製することによって6-(1-ベンゼンスルホニルエチル)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドールを油として得る。
Figure 2008542433
〔スキームVII〕
Figure 2008542433
A33) 3-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-カルボン酸メチル
アルゴン雰囲気下で-60℃にて9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-カルボン酸メチル(A2)(5.13g,22.67mmol)と炭酸カリウム(3.16g,22.89mmol)の懸濁液に10mLのDMF中の臭素(1.18ml,22.89mmol)の溶液をゆっくり滴加し、混合物を冷浴内で一晩撹拌しながら温度をRTに戻す。仕上げのため、懸濁液を10mLのDMFと混ぜ合わせ、沈殿物をろ別し、酢酸エチルで温浸し、ろ別し、ろ液を水と混ぜ合わせる。沈殿物をろ別し、水で洗浄して真空中で乾燥させる。結晶形態で3-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-カルボン酸メチル(A33)を得る。
A34) (3-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)-メタノール
100mLのTHF中の3-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-カルボン酸メチル(A33)(7.35g,24.08mmol)の懸濁液にアルゴン雰囲気下でバッチ形式にて水素化アルミニウムリチウム(1.37g,34.92mmol)を添加する。混合物をRTで1.5時間撹拌する。仕上げのため、氷で冷却しながら、酒石酸カリウムナトリウム溶液を加え、さらに気体が生じなくなるまで混合物を撹拌する。これを硫酸ナトリウム(無水)と混ぜ合わせ、簡単に撹拌し、Celiteに通してろ別して小量のEtOAcで洗浄する。ろ液を蒸発乾固させ、50mLのEtOAcで温浸し、Celiteに通してろ過し、さらに真空中のエバポレーションによって(3-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)-メタノール(A34)を結晶形態で得る。
A35) 6-ベンゼンスルホニルメチル-3-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール
(3-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)-メタノール(A34)(5.48g,19.78mmol)とベンゼンスルフィン酸ナトリウム塩(16.35g,99.62mmol)の溶液(60mLのギ酸中)を3時間90℃に加熱する。これをRTに戻して大量のEtOAcに2回取り、飽和NaHCO3溶液で5回洗浄する。有機相を分別して硫酸ナトリウム(無水)上で乾燥させ、真空中でエバポレートする。粗生成物を100mLのトルエンで温浸し、結晶をろ別して高真空下で乾燥させて6-ベンゼンスルホニルメチル-3-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドールを得る。
A36) 6-ベンゼンスルホニルメチル-3-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-オキシド
240mLの酢酸中の6-ベンゼンスルホニルメチル-3-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール(A35)(5.64g,14.06mmol)の溶液を45mLの30%のH2O2水溶液と混ぜ合わせ、混合物を80℃で12時間撹拌する。反応混合物を水と混ぜ合わせ、生じた沈殿物をろ別し、高真空下で乾燥させる。6-ベンゼンスルホニル-メチル-3-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-オキシド(A36)を固体として得る。
A37) 6-ベンゼンスルホニルメチル-3-ブロモ-4-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール
アルゴン雰囲気下、-20℃にて、40mLのN-メチルピロリドン中の6-ベンゼンスルホニルメチル-3-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-オキシド(A36)(3g,7.20mmol)の懸濁液にオキシ塩化リン(POCl3)(3.3mL,36mmol)をバッチ形式で添加し、混合物を撹拌しながら2時間以内でRTに戻す。次に、氷で冷却しながら混合物を大量の水と2回混ぜ合わせ、混合物を氷浴内で15分間撹拌する。生じた沈殿物をろ別し、水で洗浄し、高真空下で乾燥させる。6-Bベンゼンスルホニルメチル-3-ブロモ-4-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール(A37)を結晶形態で得る。
Figure 2008542433
求核置換(GWM AM)
マイクロ波反応器内で180〜210℃にて20〜40分間6-ベンゼンスルホニルメチル-3-ブロモ-4-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール(A37)(20〜100mg)と二級アミン(10モル当量)の混合物をN-メチルピロリジノン、DMF又はN,N-ジメチルアセトアミド(10〜20μL/1mgの遊離体)中で撹拌する。反応混合物を分取HPLCで精製し、回転式エバポレーターを用いて凍結乾燥又は蒸留によって溶出液から溶媒を除去する。
〔実施例393〕
6-ベンゼンスルホニルメチル-3-ブロモ-4-モルフォリン-4-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール(56)(0.1g,0.21mmol)、プロパルギルアルコール(0.03mL,0.51mmol)、ジエチルアミン(0.32mL,3.08mmol)、CuI(2.2mg,0.01mmol)、トリフェニルホスフィン(10.8mg,0.04mmol)及びビス[ジフェニル-[4-(1H,1H,2H,2H-ペルフルオロデシル)フェニル]ホスフィン]パラジウム(II)クロリド[(PPH3)2PdCl2](8.2mg,0.01mmol)の溶液(0.5mLの無水DMF中)をマイクロ波反応器内、アルゴン下で30分間120℃に加熱する。これを60mLのEtOAcに取り、塩化アンモニウム飽和水溶液で2回抽出する。有機相を硫酸ナトリウム(無水)上で乾燥させ、粗生成物を1.5mLのDMFに取って分取HPLCで精製する。凍結乾燥によって溶出液から溶媒を除去する。3-(6-ベンゼンスルホニルメチル-4-モルフォリン-4-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-プロパ-2-イン-1-オールを結晶形態で得る。
〔実施例394〕
2mLの無水ジクロロメタン中の3-(6-ベンゼンスルホニルメチル-4-モルフォリン-4-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-プロパ-2-イン-1-オール(56)(14mg,0.03mmol)の懸濁液にアルゴン下で、ジイソプロピルアミン(0.01mL,0.1mmol)とメタンスルホニルクロリド(3.6μL,0.05mmol)を連続的に加え、混合物をRTで3時間撹拌する。真空中で加熱せずに溶媒を除去し、残留物を2mLの無水DMFに取り、N-メチルピペラジン(0.05mL,0.45mmol)及びトリエチルアミン(0.1mL)と混ぜ合わせてRTで2時間撹拌する。反応混合物を真空中で蒸発乾固させ、DMFに取り、分取HPLCで精製する。凍結乾燥によって溶出液から溶媒を除去する。6-ベンゼンスルホニルメチル-3-[3-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-プロパ-1-イニル]-4-モルフォリン-4-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドールを固体として得る。
〔実施例393〜398〕
Figure 2008542433
〔スキームVIII〕
Figure 2008542433
〔実施例399〕
それぞれ1mLのDMF/エタノール/飽和Na2CO3溶液中の6-ベンゼンスルホニルメチル-3-ブロモ-4-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール(58)(0.1g,0.2mmol)、N-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル)-ホルムアミド、P(PH3)4(23mg,0.02mmol)の懸濁液をマイクロ波反応器内、アルゴン雰囲気下で120℃にて15分間撹拌する。混合物をEtOAcと混ぜ合わせ、飽和Na2CO3溶液で2回、水で1回抽出する。混ぜ合わせた有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で溶媒を蒸発させる。反応混合物をDMFに取り、分取HPLCで精製する。溶出液を凍結乾燥してN-{4-[6-ベンゼンスルホニル-メチル-4-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-フェニル}-ホルムアミドを得る。
Figure 2008542433
N-メチルカルボリンアミンへの還元(GWM AN)
ボラン-ジメチルスルフィド複合体又はボラン-THF複合体(2〜20当量)をRTで無水THF(10〜50mL)中の出発化合物の溶液に滴加して混合物をRTで2〜10時間撹拌する。次に、任意にさらにボラン複合体を滴加し、混合物をRTで一晩撹拌する。テトラメチルエチレンジアミン(10〜50当量)を加え、混合物をRTで48時間撹拌する。希NaHCO3溶液を加えて水相をEtOAcで徹底的に抽出し、混ぜ合わせた有機相をNaHCO3、水及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去する。このようにして得た生成物を精製せずに直接さらなる反応で使用する。
〔実施例400〕
Figure 2008542433
カルボキサミドの生成(GWM AO)
酸塩化物又は無水物から出発する方法1:
前記アミンの溶液(無水CH2Cl2(10〜100mL/1gの遊離体)中)に酸塩化物又は無水物(1.1〜5当量)を実質的又は無水CH2Cl2中の溶液として、次いで塩基(トリエチルアミン、ピリジン、N-エチルジイソプロピルアミン又は炭酸カリウム;3〜50当量)を連続的に添加してRTで1〜12時間撹拌する。反応溶液をCH2Cl2で希釈し、水、飽和塩化アンモニウム溶液、飽和NaHCO3溶液及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去し、任意に粗生成物をクロマトグラフィーで精製する。
カルボン酸から出発してTBTUを用いる方法2:
アミン、カルボン酸(1当量)、TBTU(1.2当量)及び塩基(トリエチルアミン、N-エチルジイソプロピルアミン、又はピリジン;1〜5当量)の溶液(無水DMF(10〜20mL/1gのアミン)中)をRTで2〜24時間撹拌する。必要な場合、さらにカルボン酸とTBTUを計り入れる。回転式エバポレーターを用いて反応溶液から溶媒を除去し、残留物をCH2Cl2に取り、水、飽和塩化アンモニウム溶液、飽和NaHCO3溶液及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、回転式エバポレーターを用いて溶媒を除去し、粗生成物を任意にクロマトグラフィーで精製する。
〔実施例401〕
Figure 2008542433
〔生物学的特性〕
DNA染色後のFACS分析によって実証されるように、本発明の化合物によってもたらされる、増殖の阻害はとりわけ細胞周期のG2/M期における細胞の停止によって媒介される。この細胞停止は、使用する細胞のタイプによって決まり、細胞周期のプログラム細胞死前のこの期に特有の長さの時間で開始される。細胞周期のG2/M期における停止は、例えば、特有の細胞周期キナーゼの阻害によって惹起される。本発明の一般式(1)の化合物、その異性体又はその生理学的に許容しうる塩は、その生物学的特性に基づき、過剰又は異常な細胞増殖の特徴がある疾患の治療に適する。
〔サイクリン/CDK酵素活性のin vitro阻害〕
高力価の組換えバキュロウィルスで感染させたHigh FiveTM昆虫細胞(イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni))を用いて活性なヒトサイクリン/CDKホロ酵素を生成する。このバキュロウィルス発現系でサイクリンB1又はCDK1用のcDNAが発現される。サイクリンB1はGSTとの融合タンパク質として用い、CDK1はタグなしで発現される。昆虫細胞をCycB1-GST及びCDK1のためのバキュロウィルスで同時感染させ、3日間インキュベートして複合体の最適な発現を達成する。
前記活性ホロ酵素を調製するため、細胞を溶解して細胞残渣と不溶成分の遠心分離によって、可溶性の全タンパク質フラクションを分別する。この全細胞ライセートをキナーゼ試験用のタンパク質源として使用する。
基質Histone H1(Sigma)をキナーゼアッセイに使用する。組換えバキュロウィルスで感染させた昆虫細胞のライセートをATP(最終濃度8μM)、放射標識した33P-ATPと共に種々の濃度のインヒビター(166μM又は16μMで開始して12種の濃度)の存在下で50分間30℃にてインキュベートする。反応を5% TCA(トリクロロ酢酸)で停止して30分間冷却する。関連放射能のある基質タンパク質をGFBフィルタープレート(Perkin Elmer)上に移し、水で4回洗浄し、乾燥させ、シンチレーションカクテルの添加後、Wallace 1450 Microbeta Liquid Scintillation Counterで測定する。基質の各濃度について二重測定を行い;GraphPad PrizmでIC50値を計算する。
〔培養ヒト腫瘍細胞の増殖の阻害〕
非小細胞肺腫瘍細胞系NCI-H460(American Type Culture Collection (ATCC HTB 177))の細胞を、25nM Hepes、L-グルタミン(2mmol)、100U/mLのペニシリン/100μg/mLのストレプトマイシン及び10%のウシ胎児血清(Gibco)で補充したIscove's Modified Dulbecco Medium IMDM(Bio Whittaker)で培養し、対数増殖期に収集する。次に、NCI-H460細胞を96マルチウェル平底皿(Nunc)に1ウェル当たり2500細胞の密度で190μLの培地に播き、インキュベーター内で一晩インキュベートする。異なる濃度の化合物(DMSOに溶解;最終濃度:<1%)を10μLの体積で細胞に添加する。7種の異なる濃度(5.5μMから三段階で低い濃度に)を試験する。コントロールウェルには試験化合物を添加しない。必要な場合(該物質の効力によっては)、試験する濃度範囲を調整する。72時間のインキュベーション後、各ウェルに3H-チミジン(Amersham)を加えてさらに16時間インキュベーションを続ける。インヒビターの存在下で腫瘍細胞中に取り込まれる3H-チミジンの量(これはS期の細胞の数を表す)をWallace 1450 Microbeta Liquid Scintillation Counterで測定する。増殖の阻害(=取り込まれる3H-チミジンの阻害)のIC50値を計算し、バックグラウンド放射線について補正し、GraphPad Prizmで解析する。すべての測定を3回行う。
示したすべての化合物は本試験で500nM未満のIC50値を有する。
〔細胞周期のG2/M期の腫瘍細胞の静止〕
1.75×106個の細胞(非小細胞肺腫瘍NCI-H460)をT75細胞培養フラスコに播く。24時間後、試験物質を加えてさらに24時間インキュベーションを続ける、次に、上清を収集し、トリプシンで細胞を引き離し、前記上清と混ぜ合わせて遠心分離する。この細胞ペレットを緩衝食塩水(PBS)で洗浄してから細胞を80%のエタノールで-20℃にて少なくとも2時間固定させる。さらにPBSによる洗浄工程後、細胞を氷上でTriton-X100(Sigma;PBS中0.25%)にて5分間透過処理してからヨウ化プロピジウム(Sigma;10μg/ml)とRNAse(Serva;1mg/mL)の溶液(比9:1)と共にインキュベートする。
示したすべての化合物が本試験で1000nM未満のEC50値を有する。
本発明の物質はセリン-スレオニンキナーゼインヒビターである。式(I)の新規化合物、その異性体及びその生理学的に許容しうる塩は、その生物学的特性に基づき、過剰又は異常な細胞増殖の特徴がある疾患の治療に適する。
このような疾患として、例えば、ウイルス感染症(例えばHIV及びカポジ肉腫);炎症性及び自己免疫性疾患(例えば、大腸炎、関節炎、アルツハイマー病、糸球体腎炎及び創傷治癒);細菌、真菌及び/又は寄生虫感染症;白血病、リンパ腫及び固形腫瘍;皮膚疾患(例えば乾癬);骨疾患;心臓血管疾患(例えば再狭窄及び肥大)が挙げられる。本発明の物質は、放射線、UV治療及び/又は細胞静止治療に起因する増殖性細胞(例えば、毛髪、腸、血液及び前駆細胞)のDNA損傷を予防するためにも有用である(Davis et al., 2001)。
例えば、限定するものではないが、以下の癌を本発明の化合物で治療することができる:脳腫瘍、例えば聴覚神経鞘腫、星状細胞腫、例えば毛様細胞性星状細胞腫、原線維性星状細胞腫、原形質性星状細胞腫、大円形細胞性星状細胞腫、未分化型星状細胞腫及びグリア芽細胞腫、脳リンパ腫、脳転移、下垂体腫瘍、例えばプロラクチン産生腺腫、HGH(ヒト成長ホルモン)産生腫瘍及びACTH産生腫瘍(副腎皮質刺激ホルモン)、頭蓋咽頭腫、髄芽細胞腫、髄膜腫及び希突起膠細胞腫;神経腫瘍(新生物)、例えば、交感神経芽細胞腫、神経節腫、傍神経節腫(褐色細胞腫、クロム親和性細胞腫)及び頸動脈球腫瘍などの植物性神経系の腫瘍、切断神経腫、神経線維腫、神経鞘腫(神経鞘腫(neurilemmoma), シュワン細胞腫)及び悪性シュワン細胞腫などの末梢神経系に関する腫瘍、並びに脳腫瘍及び骨髄腫腫瘍などの中枢神経系の腫瘍;腸癌、例えば直腸、結腸、肛門、小腸及び十二指腸の癌;眼瞼腫瘍、例えば基底細胞癌;膵癌又は膵臓の癌;膀胱癌又は膀胱の癌;肺癌(気管支癌)、例えば小細胞気管支癌(燕麦細胞癌)及び非小細胞気管支癌、例えば薄板上皮癌、腺癌及び大細胞気管支癌;乳癌、例えば浸潤性導管癌、膠質癌、小葉侵食癌、管状腺癌、腺様嚢胞癌(adenocystic carcinoma)及び乳頭状癌などの乳房癌;非ホジキンリンパ腫(NHL)、例えばバーキットリンパ腫、低悪性度の非ホジキンリンパ腫(NHL)及び菌状息肉腫(mucosis fungoides);子宮癌又は子宮内膜癌;CUP症候群(Cancer of Unknown Primary);卵巣癌又は粘液性、子宮内膜若しくは漿液の癌などの卵巣癌腫;胆嚢癌;胆管癌、例えばクラッキン腫瘍(Klatskin tumour);睾丸癌、例えば精上皮腫及び非精上皮腫;リンパ腫(リンパ肉腫)、例えば悪性リンパ腫、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫(NHL)、例えば慢性リンパ性白血病、白血病性細網内皮症、イムノシトマ(immunocytoma)、形質細胞腫(多発性骨髄腫)、免疫芽細胞腫(immunoblastoma)、バーキットリンパ腫、T-ゾーン菌状息肉腫、大細胞未分化リンパ芽球腫及びリンパ芽球腫;喉頭癌、例えば声帯の腫瘍、声門上、声門及び声門下の喉頭腫瘍;骨癌、例えば骨軟骨腫、軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液腫様線維腫、骨腫、類骨骨腫、骨芽細胞腫、好酸球性肉芽腫、巨細胞腫瘍、軟骨肉腫、骨肉腫、ユーイング肉腫、細網肉腫、形質細胞腫、巨細胞腫瘍、繊維性異形成症、若年性骨嚢腫及び動脈瘤骨嚢腫;頭頚部腫瘍、例えば唇、舌、口底、口腔、歯ぐき、口蓋、唾液腺、咽頭、鼻腔、副鼻腔、喉頭及び中耳の腫瘍;肝臓癌、例えば 肝細胞癌腫又は肝細胞癌(HCC);白血病、例えば急性リンパ性/リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)などの急性白血病;慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性m骨髄性白血病(CML)などの慢性白血病;胃癌又は胃癌腫、例えば乳頭状、管状及び粘液性腺癌、印環細胞癌、腺扁平上皮癌、小細胞癌及び未分化癌;黒色腫、例えば表面的に伝播性、結節性、悪性黒子及び末端部黒子様黒色腫;腎臓癌、例えば腎臓細胞癌又は副腎腫又はグラビッツ腫瘍(Grawitz's tumour);食道癌又は食道の癌腫;陰茎癌;前立腺癌;のど癌又は咽頭の癌、例えば上咽頭癌、中咽頭癌及び下咽頭癌;網膜芽細胞腫;膣癌又は膣癌腫;薄板上皮癌、腺癌、インサイツ癌、悪性黒色腫及び肉腫;甲状腺癌、例えば乳頭状、濾胞性及び延髄性甲状腺癌、並びに未分化甲状腺癌;皮膚の棘細胞癌(spinalioma)、上類皮癌(epidormoid carcinoma)及び薄板上皮癌;胸腺腫、尿道の癌及びd陰門の癌。
上記疾患の予防、短期又は長期治療のために本発明の新規化合物を使用することができ、任意に、他の“最新技術の”化合物、例えば他の抗-腫瘍物質、細胞毒性物質、細胞増殖インヒビター、抗-血管形成物質、ステロイド又は抗体と併用してもよい。
一般式(1)の化合物を単独又は本発明の他の活性物質と併用してよく、任意に他の薬理学的に許容しうる活性物質を併用してもよい。
本発明の化合物と共に投与しうる化学療法薬として、限定するものではないが、ホルモン、ホルモン類似体及び抗ホルモン(例えば、タモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、フルベストランド(fulvestrant)、酢酸メゲストロール、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、アミノグルテチミド、酢酸シプロテロン、フィナステリド、酢酸ブセレリン、フルドロコルチゾン、フルオキシメステロン、メドロキシプロゲステロン、オクトレオチド)、アロマターゼインヒビター(例えば、アナストロゾール、レクトロゾール(letrozole)、リアロゾール、ボロゾール、エキセメスタン、アタメスタン(atamestane))、LHRHアゴニスト及びアンタゴニスト(例えば、酢酸ゴセレリン、ルプロリド(luprolide))、成長因子のインヒビター(例えば“血小板由来成長因子”及び“肝細胞成長因子”等の成長因子、インヒビターは例えば“成長因子”抗体、“成長因子受容体”抗体及びチロシンキナーゼインヒビター、例えばゲフィチニブ、イマチニブ、ラパチニブ及びトラスツズマブ);代謝拮抗薬(例えば、メトトレキセート、ラルチトレキセド等の葉酸代謝拮抗薬、5-フルオロウラシル、カペシタビン及びゲムシタビン等のピリミジン類似体、プリン及びアデノシン類似体、例えばメルカプトプリン、チオグアニン、クラドリビン及びペントスタチン、シタラビン、フルダラビン);抗腫瘍抗体(例えば、アントラサイクリン、例えばドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン及びイダルビシン、マイトマイシン-C、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、プリカマイシン、ストレプトゾシン);白金誘導体(例えば、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン);アルキル化薬(例えば、エストラムスチン、メクロレタミン、メルファラン、クロランブシル、ブスルファン、ダカルバジン、シクロホスファミド、イホスファミド、テモゾロミド、ニトロウレア、例えばカルムスチン及びロムスチン、チオテパ);有糸分裂阻害剤(例えば、ビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビン及びビンクリスチン等のビンカアルカロイド;及びタキサン、例えばパクリタキセル、ドセタキセル);トポイソメラーゼインヒビター(例えば、エピポドフィロトキシン(epipodophyllotoxins)、例えばエトポシド及びエトポフォス、テニポシド、アムサクリン、トポテカン、イリノテカン、ミトキサントロン)及び種々の化学療法薬、例えばアミホスチン、アナグレリド、クロドロネート、フィルグラスチン、インターフェロンα、ロイコボリン、リツキシマブ、プロカルバジン、レバミゾール、メスナ、ミトタン、パミドロネート及びポルフィマーが挙げられる。
好適な製剤として、例えば、錠剤、カプセル剤、座剤、液剤−特に注射(s.c.、i.v.、i.m.)及び注入用の液剤−エリキシル剤、エマルジョン又は散剤が挙げられる。医薬的に活性な化合物の含量は、全体として該組成物の0.1〜90wt.-%、好ましくは0.5〜50wt.-%の範囲、すなわち後述する用量範囲を達成するために十分な量でなければならない。所望により、指定量を1日に数回与えてよい。
活性物質を既知の賦形剤、例えば、不活性な希釈剤(例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はラクトース)、崩壊剤(例えばトウモロコシデンプン又はアルギニン酸)、結合剤(例えばデンプン又はゼラチン)、潤沢剤(例えばステアリン酸マグネシウム又はタルク)及び/又は遅延放出薬(例えばカルボキシメチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、又はポリ酢酸ビニル)と混合することによって、好適な錠剤が得られる。錠剤は数層含んでもよい。
錠剤と同様に製造したコアを錠剤コーティングに常用される物質、例えばコリドン又はシェラック、アラビアゴム、タルク、二酸化チタン又は糖でコーティングすることによってコーティング錠を調製できる。遅延放出を達成するため又は非適合性を防止するため、コアがいつかの層から成ってもよい。同様に、遅延放出を達成するため、おそらく錠剤について上述した賦形剤を用いて、錠剤コーティングがいくつかの層から成ってもよい。
本発明の活性物質又はその組合せを含有するシロップ剤又はエリキシル剤は、さらにサッカリン、シクラメート、グリセロール又は糖などの甘味料及び風味向上剤、例えばバニリン又はオレンジエキス等の調味料を含んでよい。また、懸濁アジュバント又は増粘剤、例えばナトリウムカルボキシメチルセルロース、湿潤剤、例えば脂肪アルコールとエチレンオキシドの縮合物、又は保存剤、例えばp-ヒドロキシベンゾエートを含んでもよい。
注射及び注入用の液剤は、常法で、例えば、等張剤、p-ヒドロキシベンゾエート等の保存剤、又はエチレンジアミン四酢酸のアルカリ金属塩などの安定剤を添加し、任意に、乳化剤及び/又は分散剤を用いて調製され、さらに、希釈剤として水を使用する場合、例えば、任意に、有機溶媒を溶媒和薬又は溶解助剤として用いてもよい。そして、調製された液剤を注射用バイアル若しくはアンプル又は注入ビンに移す。
1又は2以上の活性物質又は活性物質の組合せを含むカプセル剤は、例えば、活性物質を、ラクトース又はソルビトール等の不活性な担体と混合し、該混合物をゼラチンカプセルに詰めることによって調製される。
好適な座剤は、例えば、この目的のために提供される担体、例えば脂肪又はポリエチレングリコール若しくはその誘導体と混合することによって調製される。
使用しうる賦形剤として、例えば、水、医薬的に許容しうる有機溶媒、例えばパラフィン(例えば、石油留分)、植物油(例えば、落花生油又はゴマ油)、単官能性又は多官能性アルコール(例えば、エタノール又はグリセロール)、担体、例えば天然鉱物粉末(例えば、カオリン、クレー、タルク、チョーク)、合成鉱物粉末(例えば、高分散性のケイ酸及びケイ酸塩)、糖類(例えばショ糖、ラクトース及びグルコース)、乳化剤(例えば、リグニン、亜硫酸パルプ廃液、メチルセルロース、デンプン及びポリビニルピロリドン)及び潤沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸及びラウリル硫酸ナトリウム)が挙げられる。
製剤を常法、好ましくは経口又は経皮投与、最も好ましくは経口投与する。経口投与のため、錠剤は、当然に上記担体とは別に、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム及びリン酸二カルシウム等の添加剤と共に種々の添加剤、例えばデンプン、好ましくはジャガイモデンプン、ゼラチン等を含んでよい。さらに、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム及びタルク等の潤沢剤を錠剤化プロセスと同時に使用してよい。水性懸濁液の場合、上記賦形剤に加え、活性物質を種々の風味向上剤又は着色剤と併用してよい。
非経口用途では、活性物質と適切な液状担体の溶液を使用することができる。
静脈用の用量は、1時間当たり1〜1000mg、好ましくは1時間当たり5〜500mgである。
しかし、体重、投与経路、該薬物に対する個体の応答、その製剤の性質又は薬物を投与する時間若しくは間隔によっては、指定量から外れることが必要なときもある。従って、ある場合には、上で与えた最少量未満を使用すれば十分であり、他の場合には、上限を超えなければならない。大量に投与する場合、小量ずつ数回に分けて1日かけて投与することが賢明だろう。
以下の製剤例は本発明を説明するものであり、本発明の範囲を限定しない。
〔医薬製剤の例〕
A) 錠剤 1錠当たり
活性物質 100mg
ラクトース 140mg
トウモロコシデンプン 240mg
ポリビニルピロリドン 15mg
ステアリン酸マグネシウム 5mg
500mg
微細に粉砕した活性物質、ラクトース及び一部のトウモロコシデンプンを一緒に混合する。混合物を篩ってからポリビニルピロリドンの水溶液で湿らせ、混練し、湿式造粒して乾燥させる。この顆粒、残りのトウモロコシデンプン及びステアリン酸マグネシウムを篩って一緒に混合する。混合物を圧縮して適切な形状と大きさの錠剤を生成する。
B) 錠剤 1錠当たり
活性物質 80mg
ラクトース 55mg
トウモロコシデンプン 190mg
微結晶性セルロース 35mg
ポリビニルピロリドン 15mg
ナトリウム-カルボキシメチルデンプン 23mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
400mg
微細に粉砕した活性物質、一部のトウモロコシデンプン、ラクトース、微結晶性セルロース及びポリビニルピロリドンを一緒に混合し、混合物を篩い、残りのトウモロコシデンプンと水で仕上げて顆粒を形成し、乾燥させて篩う。ナトリウムカルボキシメチルデンプンとステアリン酸マグネシウムを加えて混ぜ合わせ、混合物を圧縮して適切な形状と大きさの錠剤を形成する。
C) アンプル液
活性物質 50mg
塩化ナトリウム 50mg
注射用水 5ml
活性物質をそれ自体のpH又は任意に5.5〜6.5のpHで水に溶かし、塩化ナトリウムを加えて等張にする。得られた溶液を熱源なしでろ過し、ろ液を無菌条件下でアンプルに移してから滅菌して溶融封止する。アンプルは5mg、25mg及び50mgの活性物質を含む。

Claims (11)

  1. 下記一般式(1)の化合物、又は任意にその互変異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー又は混合物、又は任意にその薬理学的に許容しうる塩の形態でもよい化合物。
    Figure 2008542433
    (式中、
    XはO、NR1又はCHR1に相当し、かつ
    R1は、水素、C1-3アルキル及びC1-3ハロアルキルの中から選択される基を示し、かつ
    R2及びR3は、それぞれ相互独立に水素、又はRa、Rb並びに1又は2以上の同一若しくは異なるRb及び/又はRcで置換されているRaの中から選択される基を示し、かつ
    R4は-NRcRc、又は任意に、Cl-6アルキル、C3-10シクロアルキル、3〜8員ヘテロサイクリル、C6-14アリール及び5〜15員ヘテロアリールの中から選択される1又は2以上のR6で置換されていてもよい基を示し、かつ
    R5は、水素、ハロゲン、C1-3アルキル及びC1-3ハロアルキルの中から選択される基を示し、かつ
    R6は、Ra、Rb並びに1又は2以上の同一若しくは異なるRb及び/又はRcで置換されているRaの中から選択される基を示し、かつ
    各Raは、相互独立に、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、3〜8員ヘテロサイクリル、4〜14員ヘテロサイクリルアルキル、5〜10員ヘテロアリール及び6〜16員ヘテロアリールアルキルの中から選択される基を示し、かつ
    各Rbは適切な基を示し、それぞれ相互独立に=O、-ORd、C1-3ハロアルキルオキシ、-OCF3、=S、-SRd、=NRd、=NORd、-NRcRc、ハロゲン、-CF3、-CN、-NC、-OCN、-SCN、-NO、-NO2、=N2、-N3、-S(O)Rd、-S(O)2Rd、-S(O)2ORd、-S(O)NRcRc、-S(O)2NRcRc、-OS(O)Rd、-OS(O)2Rd、-OS(O)2ORd、-OS(O)2NRcRc、-C(O)Rd、-C(S)Rd、-C(O)ORd、-C(O)NRcRc、-C(O)NRdORd、-C(O)N(Rd)NRcRc、-CN(Rd)NRcRc、-CN(OH)Rd、-CN(OH)NRcRc、-OC(O)Rd、-OC(O)ORd、-OC(O)NRcRc、-OCN(Rd)NRcRc、-N(Rd)C(O)Rd、-N(Rd)C(S)Rd、-N(Rd)S(O)2Rd、-N(Rd)C(O)ORd、-N(Rd)C(O)NRcRc、及び-N(Rd)C(NRd)NRcRcの中から選択され、かつ
    各Rcは、相互独立に水素、又は任意に、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、3〜8員ヘテロサイクリル、4〜14員ヘテロサイクリルアルキル、5〜10員ヘテロアリール及び6〜16員ヘテロアリールアルキルの中から選択される1又は2以上の同一若しくは異なるRd及び/又はReで置換されていてもよい基を示し;かつ
    各Rdは、相互独立に水素、又は任意に、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、3〜8員ヘテロサイクリル、4〜14員ヘテロサイクリルアルキル、5〜10員ヘテロアリール及び6〜16員ヘテロアリールアルキルの中から選択される1又は2以上の同一若しくは異なるRe及び/又はRfで置換されていてもよい基を示し;
    各Reは適切な基を示し、それぞれ相互独立に、=O、-ORg、C1-3ハロアルキルオキシ、-OCF3、=S、-SRg、=NRg、=NORg、-NRfRf、ハロゲン、-CF3、-CN、-NC、-OCN、-SCN、-NO、-NO2、=N2、-N3、-S(O)Rg、-S(O)2Rg、-S(O)2ORg、-S(O)NRfRf、-S(O)2NRfRf、-OS(O)Rg、-OS(O)2Rg、-OS(O)2ORg、-OS(O)2NRfRf、-C(O)Rg、-C(O)ORg、-C(O)NRfRf、-CN(Rg)NRfRf、-CN(OH)Rg、-C(NOH)NRfRf、-OC(O)Rg、-OC(O)ORg、-OC(O)NRfRf、-OCN(Rg)NRfRf、-N(Rg)C(O)Rg、-N(Rg)C(S)Rg、-N(Rg)S(O)2Rg、-N(Rg)C(O)ORg、-N(Rg)C(O)NRfRf、及び-N(Rg)C(NRg)NRfRfの中から選択され、かつ
    各Rfは、相互独立に水素、又は任意に、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、3〜8員ヘテロサイクリル、4〜14員ヘテロサイクリルアルキル、5〜10員ヘテロアリール及び6〜16員ヘテロアリールアルキルの中から選択される1又は2以上の同一若しくは異なるRgで置換されていてもよい基を示し、かつ
    各Rgは、相互独立に水素、又はC1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、3〜8員ヘテロサイクリル、4〜14員ヘテロサイクリルアルキル、5〜10員ヘテロアリール及び6〜16員ヘテロアリールアルキルの中から選択される基を示す。)
  2. R2が、C3-10シクロアルキル、3〜8員ヘテロサイクリル、C6-14アリール及び5〜10員ヘテロアリールの中から選択される基を示す、請求項1に記載の化合物。
  3. R2が、フェニル及びピリジルの中から選択される基を示す、請求項2に記載の化合物。
  4. R3がフェニルである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. R4が、Cl-6アルキル、C6-14アリール、3〜8員ヘテロサイクリル及び5〜10員ヘテロアリールの中から選択される基を示す、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. R4が、フェニル、イソキサゾリル、チエニル及びイミダゾリルの中から選択される基を示す、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. 医薬組成物として使うための請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬理学的に許容しうる塩。
  8. 抗増殖活性のある医薬組成物を調製するための請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬理学的に許容しうる塩。
  9. 活性物質として請求項1〜6のいずれか1項に記載の一般式(1)の化合物又はその薬理学的に許容しうる塩を含有し、任意に通常の賦形剤及び/又は担体と組み合わせてよい医薬製剤。
  10. 癌、感染症、炎症性及び自己免疫性疾患の治療及び/又は予防用医薬組成物の調製のための請求項1〜6のいずれか1項に記載の一般式(1)の化合物の使用。
  11. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の一般式(1)の化合物と、少なくとも1種の式(1)と異なる他の細胞静止又は細胞毒性の活性物質(任意にその互変異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及び混合物の形態、また任意にその薬理学的に許容しうる塩の形態でもよい)とを含む医薬製剤。
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