JP2008312186A - Ofdm受信装置用のマルチパス遅延量推定装置、ofdm受信装置およびデジタル放送受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、簡単な構成および短い処理時間でマルチパスの遅延量を推定することができるマルチパス遅延量推定装置を提供することを目的とする。
【解決手段】直交検波後の同相軸信号および直交軸信号それぞれを、有効シンボル期間だけ遅延させる遅延手段、前記直交検波後の同相軸信号および直交軸信号と、遅延手段によって遅延された後の同相軸信号および直交軸信号との相関値をそれぞれ算出する相関算出手段、前記相関手段によって算出された各相関値毎に、その相関値のガード期間幅の平均値を連続して算出する移動平均手段、移動平均手段によって各相関値毎に算出された移動平均の二乗和または絶対値和を算出する演算手段、ならびに演算手段によって得られた二乗和または絶対値和に基づいて、マルチパスの遅延量を推定する遅延量推定手段を備えている。
【選択図】図2
【解決手段】直交検波後の同相軸信号および直交軸信号それぞれを、有効シンボル期間だけ遅延させる遅延手段、前記直交検波後の同相軸信号および直交軸信号と、遅延手段によって遅延された後の同相軸信号および直交軸信号との相関値をそれぞれ算出する相関算出手段、前記相関手段によって算出された各相関値毎に、その相関値のガード期間幅の平均値を連続して算出する移動平均手段、移動平均手段によって各相関値毎に算出された移動平均の二乗和または絶対値和を算出する演算手段、ならびに演算手段によって得られた二乗和または絶対値和に基づいて、マルチパスの遅延量を推定する遅延量推定手段を備えている。
【選択図】図2
Description
この発明は、OFDM受信装置用のマルチパス遅延量推定装置、OFDM受信装置およびデジタル放送受信装置に関する。
近年、移動体向けのデジタル音声放送や、地上系のデジタルテレビ放送において、直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplex)伝送方式が注目されている。
このOFDM伝送方式は、送信側では、伝送するデジタルデータを互いに直交する多数の副搬送波( 以下、サブキャリアという) で変調し、IFFT(逆フーリエ変換)処理により、周波数領域から時間領域の信号に変換し、受信側では、FFT(フーリエ変換)処理により、時間領域から周波数領域の信号に変換する伝送方式である。この方式は、使用するサブキャリアの数が数百〜数千と多くなると、各々の変調波のシンボル周期が極めて長くなるため、マルチパス干渉の影響を受けにくいという特徴を有している。
マルチパスの影響を減少させるために、OFDM方式では、送信側で、周波数軸上および時間軸上の所定位置に振幅および位相が既知のパイロット信号を配置し、受信側で、そのパイロット信号を抽出し、抽出したパイロット信号の伝送路特性を推定し、その推定結果を元にデータ信号の振幅および位相を等化している。
特開2003-32217号公報では、抽出したパイロット信号をIFFT処理して遅延プロファイルを推定し、その推定値をFFT処理して、伝送路特性を推定し、等化を行なっている。しかしながら、この回路構成では、精度の高い伝送路推定は可能であるが、遅延プロファイルと伝送路特性の推定のために、IFFT処理とFFT処理とを行なっているので、回路規模が極めて大きくなるという欠点がある。また、IFFT処理およびFFT処理は、受信信号をシンボル単位でメモリバッファに取込み、演算を行なうため、受信信号に対して演算結果が数シンボルの遅延を生じてしまい、実時間処理に対して、不向きな構成である。
特開 2003-32217 号公報
特開 2005-286636号公報
この発明は、簡単な構成および短い処理時間でマルチパスの遅延量を推定することができるOFDM受信装置用のデジタル放送受信装置におけるマルチパス遅延量推定装置を提供することを目的とする。
また、この発明は、簡単な構成および短い処理時間でマルチパスの遅延量を推定することができるとともに、伝送路特性の補間に用いられる補間フィルタをマルチパスの遅延量に応じて制御することができるOFDM受信装置およびデジタル放送受信機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、有効シンボル期間と有効シンボル期間の一部に一致した波形からなるガード期間とを有するOFDM変調信号を受信するOFDM受信装置用のマルチパス遅延量推定装置において、直交検波後の同相軸信号および直交軸信号それぞれを、有効シンボル期間だけ遅延させる遅延手段、前記直交検波後の同相軸信号および直交軸信号と、遅延手段によって遅延された後の同相軸信号および直交軸信号との相関値をそれぞれ算出する相関算出手段、前記相関手段によって算出された各相関値毎に、その相関値のガード期間幅の平均値を連続して算出する移動平均手段、移動平均手段によって各相関値毎に算出された移動平均の二乗和または絶対値和を算出する演算手段、ならびに演算手段によって得られた二乗和または絶対値和に基づいて、マルチパスの遅延量を推定する遅延量推定手段を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のOFDM受信装置用のマルチパス遅延量推定装置において、前記遅延量推定手段は、演算手段によって得られた二乗和または絶対値和が所定の閾値を超える期間長を算出し、得られた期間長に基づいてマルチパスの遅延量を推定するものであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のOFDM受信装置用のマルチパス遅延量推定装置において、前記遅延量推定手段は、演算手段によって得られた二乗和または絶対値和が所定の閾値を超える期間長を算出する期間長算出手段、フェージング状態であるか否かを判別する判別手段、フェージング状態であると判別した場合には、期間長算出手段によって算出された期間長を補正する補正手段、ならびにフェージング状態でないと判別された場合には、期間長算出手段によって算出された期間長に基づいてマルチパスの遅延量を推定し、フェージング状態であると判別された場合には、補正手段によって補正された期間長に基づいてマルチパスの遅延量を推定する推定手段を備えていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のOFDM受信装置用のマルチパス遅延量推定装置において、前記判別手段は、期間長算出手段によって算出される期間長のシンボル間の差分値が所定値より大きいか否かによって、フェージング状態であるか否かを判別するものであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のOFDM受信装置用のマルチパス遅延量推定装置において、前記判別手段は、演算手段によって算出される二乗和または絶対値和の最大値のシンボル間の差分値が所定値より大きいか否かによって、フェージング状態であるか否かを判別するものであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載のOFDM受信装置用のマルチパス遅延量推定装置において、前記判別手段は、OFDM受信装置の等化部によって抽出されるパイロット信号に基づいてドップラー周波数を推定し、推定したドップラー周波数が所定値より大きいか否かによって、フェージング状態であるか否かを判別するものであることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、有効シンボル期間と有効シンボル期間の一部に一致した波形からなるガード期間とを有するOFDM変調信号を受信するOFDM受信装置において、直交検波後の同相軸信号および直交軸信号それぞれを、有効シンボル期間だけ遅延させる遅延手段、前記直交検波後の同相軸信号および直交軸信号と、遅延手段によって遅延された後の同相軸信号および直交軸信号との相関値をそれぞれ算出する相関算出手段、前記相関手段によって算出された各相関値毎に、その相関値のガード期間幅の平均値を連続して算出する移動平均手段、移動平均手段によって各相関値毎に算出された移動平均の二乗和または絶対値和を算出する演算手段、前記直交検波後の同相軸信号および直交軸信号を周波数領域の信号に変換するフーリエ変換手段、ならびに前記フーリエ変換手段によって得られた周波数領域の信号を等化する等化手段を備えており、前記等化手段は、前記フーリエ変換手段によって得られた周波数領域の信号からパイロット信号を抽出する抽出手段、抽出手段によって抽出したパイロット信号と補間フィルタとを用いてデータキャリアの伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段、前記フーリエ変換手段によって得られた周波数領域の信号を伝送路特性推定手段によって推定された伝送路特性で除算する除算手段および前記演算手段によって算出された二乗和または絶対値和に基づいて、前記補間フィルタの特性を制御するフィルタ特性制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、有効シンボル期間と有効シンボル期間の一部に一致した波形からなるガード期間とを有するOFDM変調信号を受信するOFDM受信装置において、直交検波後の同相軸信号および直交軸信号それぞれを、有効シンボル期間だけ遅延させる遅延手段、前記直交検波後の同相軸信号および直交軸信号と、遅延手段によって遅延された後の同相軸信号および直交軸信号との相関値をそれぞれ算出する相関算出手段、前記相関手段によって算出された各相関値毎に、その相関値のガード期間幅の平均値を連続して算出する移動平均手段、移動平均手段によって各相関値毎に算出された移動平均の二乗和または絶対値和を算出する演算手段、演算手段によって得られた二乗和または絶対値和に基づいて、マルチパスの遅延量を推定する遅延量推定手段、前記直交検波後の同相軸信号および直交軸信号を周波数領域の信号に変換するフーリエ変換手段、ならびに前記フーリエ変換手段によって得られた周波数領域の信号を等化する等化手段を備えており、前記等化手段は、前記フーリエ変換手段によって得られた周波数領域の信号からパイロット信号を抽出する抽出手段、抽出手段によって抽出したパイロット信号と補間フィルタとを用いてデータキャリアの伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段、前記フーリエ変換手段によって得られた周波数領域の信号を伝送路特性推定手段によって推定された伝送路特性で除算する除算手段および前記遅延量推定手段によって推定されたマルチパスの遅延量に基づいて、前記補間フィルタの特性を制御するフィルタ特性制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のOFDM受信装置において、前記遅延量推定手段は、演算手段によって得られた二乗和または絶対値和が所定の閾値を超える期間長を算出し、得られた期間長に基づいてマルチパスの遅延量を推定するものであることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、デジタル放送受信装置において、請求項7乃至9に記載のOFDM受信装置を備えていることを特徴とする。
この発明によれば、簡単な構成および短い処理時間でマルチパスの遅延量を推定することができるようになる。
また、この発明は、簡単な構成および短い処理時間でマルチパスの遅延量を推定することができるとともに、伝送路特性の補間に用いられる補間フィルタをマルチパスの遅延量に応じて制御することができるようになる。
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説明する。
〔1〕地上デジタル放送受信機
図1は、地上デジタル放送を受信可能なデジタル放送受信装置の電気的構成を示している。
図1は、地上デジタル放送を受信可能なデジタル放送受信装置の電気的構成を示している。
チューナ部72には、OFDM( Orthogonal Frequency Division Multiplex)変調方式により変調されたRF(Radio Frequency) 信号が、アンテナ70を介して入力される。チューナ部72に入力されたRF信号は、増幅、フィルタリング、周波数変換等の処理を受けた後、ベースバンド(Low-IF)信号としてOFDM復調部100に送られる。
OFDM復調部100は、A/D変換部30、ヒルベルト変換部31、第1キャリア同期部32、FFT部(フーリエ変換部)33、等化部34、シンボル同期部35、第2キャリア同期部36およびクロック同期部37から構成されている。A/D変換部30、ヒルベルト変換部31および第1キャリア同期部32によって、直交検波部が形成されている。
チューナ部72から出力されたアナログのベースバンド信号(アナログOFDM信号)は、A/D変換部30によってデジタルOFDM信号に変換される。A/D変換部30により得られたOFDM信号はヒルベルト変換部31に送られる。ヒルベルト変換部31は、入力された同相軸信号(I軸信号)から90度位相のずれた直交軸信号(Q軸信号)を生成する。これにより、I軸信号とQ軸信号とからなる複素OFDM信号が生成される。
ヒルベルト変換部31で生成された複素OFDM信号は、第1キャリア同期部32に送られる。第1キャリア同期部32は、後述するシンボル同期部35で得られた相関信号(移動平均値)からサブキャリア周波数間隔より小さい周波数誤差を補正するとともに、後述する第2キャリア同期部36で得られたサブキャリア周波数間隔の周波数誤差を補正する。第1キャリア同期部32から出力されるI軸信号およびQ軸信号が、直交検波後のI軸信号およびQ軸信号となる。
FFT部33は、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換する。等化部34は、パイロット信号から伝送路特性を求め、補間フィルタにより、データキャリアの伝送路特性を推定し、推定したデータキャリアの伝送路特性でデータ信号を除算することで等化を行なう。
ところで、実際の伝送路環境には、マルチパスが存在しており、直接波(主波)に対して、パスごとに異なる遅延時間が発生する。各パスの遅延時間は、移動受信することによって変動し、移動速度によってその変動量は様々となる。したがって、移動受信時の伝送路特性の推定精度を高めるためには、補間フィルタとして遅延時間の変動量(マルチパスの遅延量)に適応した特性を持つフィルタを用いることが好ましい。この実施例では、マルチパスの遅延量に応じて補間フィルタの特性を制御できるようになっている。
OFDM信号では、有効シンボル期間の一部をガード期間として複写して、有効シンボル期間に接続することにより、1つのシンボルを形成している。シンボル同期部35は、有効シンボル期間に相当する期間遅延した信号と、遅延しない信号との相関からシンボル同期を算出する。
第2キャリア同期部36は、FFT部33の出力信号に含まれているパイロット信号からサブキャリア周波数間隔の周波数誤差を算出し、算出した周波数誤差を第1キャリア同期部32に出力する。クロック同期部37は、シンボル同期部35で得られるシンボル同期のタイミング誤差信号からクロック同期を算出し、A/D変換部30のサンプリング周波数を制御する。
等化部34によって等化された信号は、誤り訂正部74に送られる。誤り訂正部74は、デマッピングを行なった後、デインターリーブ処理、ビタビ復号、リードソロモン復号等の処理を行ない、MPEG−TS信号を出力する。デコーダ部76は、MPEG−TS信号から、音声信号および映像信号をデコードする。デコーダ部76によって得られた音声信号は、スピーカ78によって再生出力され、デコーダ部76によって得られた映像信号は、図示しないモニタによって再生出力される。
〔2〕シンボル同期部35
図2は、シンボル同期部35の構成を示している。図3は、図2の各部の信号を示している。
第1キャリア同期部32で周波数誤差が除去された時間領域のOFDM信号(I軸信号およびQ軸信号)は、遅延メモリ50に送られるとともに相関器52に送られる。遅延メモリ50は、第1キャリア同期部32からのOFDM信号を、有効シンボル期間に相当する期間分だけ遅延させて、相関器52に出力する。
相関器52は、第1キャリア同期部32からのOFDM信号と、遅延メモリ50によって有効シンボル期間に相当する期間分だけ遅延されたOFDM信号の相関値を算出し、移動平均算出部54に出力する。時間領域のOFDM信号は、有効シンボル期間の後半部分をガード期間に複写した信号であることから、図3の(c)に示すように、ガード期間部分の相関が高く、有効シンボル期間部分の相関が低い信号となる。なお、相関器52は、I軸信号およびQ軸信号毎に相関値を算出しているが、図3の(c)には一方のみが図示されている。
移動平均算出部54は、相関器52によって算出されたI軸信号の相関値およびQ軸信号の相関値それぞれに対して、ガード期間幅の平均(移動平均)を連続して算出する。図3の(d)は、移動平均算出部54によって算出されたI軸信号の相関値に対する移動平均と、Q軸信号の相関値に対する移動平均とを示している。算出された移動平均は、第1キャリア同期部32に送られるとともに二乗和算出部56に送られる。
二乗和算出部56は、I軸信号の相関値に対する移動平均の二乗と、Q軸信号の相関値に対する移動平均の二乗との和を算出し、その算出結果をピーク位置検出部58および遅延推定部62に出力する。図3の(e)は、二乗和算出部56の出力信号を示している。特に、図3の(e)は、マルチパスが存在していない場合の、二乗和算出部56の出力信号を示している。尚、二乗和算出部56の代わりに、I軸信号の相関値に対する移動平均とQ軸信号の相関値に対する移動平均との絶対値和を算出する絶対値和算出部を用いてもよい。
ピーク位置検出部58は、二乗和算出部56の出力信号のピーク位置を検出するとともに、ピーク間の間隔y(図3の(e)参照)を算出して、タイミング誤差算出部60に出力する。また、ピーク位置検出部58は、シンボルの区切りを求め、各回路の開始タイミングとなる信号(シンボルパルス)を出力する。
タイミング誤差算出部60は、ピーク間の期間と予め定められているシンボル期間長との誤差をタイミング誤差として算出して、クロック同期部37に出力する。
遅延推定部62は、二乗和算出部56の出力信号が所定の閾値αを超える期間x(図3の(e)参照)を算出し、算出したxと所定の基準値aとの差分から、マルチパスの遅延量を推定する。基準値aは、マルチパスが存在しない場合における二乗和算出部56の出力信号が所定の閾値を超える期間の長さに設定されている。
図4は、マルチパスが存在する信号を受信した場合の、シンボル同期部35内の各部の信号を示している。
ここでは、主波と副波との2波からなるマルチパスについて考える。受信波は、本来、主波と副波とが合成された波になるが、説明をわかりやすくするために、図4では一部の信号については主波に対する信号と副波に対する信号とを分離して示している。
一般的に、マルチパスが存在する場合、副波は主波に比べて受信装置に到達するまでの伝送距離が長い。また、図4の(a)に示すように、副波は、主波に比べて、受信装置に到達する時間が遅くかつレベルが小さい。
主波および副波それぞれの相関値は図4の(c)に示すようになる。また、主波のI信号の相関値の移動平均とQ信号の相関値の移動平均との二乗和および副波のI信号の相関値の移動平均とQ信号の相関値の移動平均との二乗和は図4の(e)に示すようになる。
二乗和算出部56によって実際に得られる二乗和は、図4の(e)に合成波として示すように、主波に対する二乗和と副波に対する二乗和とを合成したものとなる。したがって、二乗和算出部56の出力信号が所定の閾値αを超える期間x(図4の(e)参照)は、基準値aより必ず大きくなるので、その差分値(x−a)からマルチパスの遅延量を推定することができる。
なお、遅延推定部62で用いられる閾値αは、外部から設定してもよいし、二乗和算出部56の出力信号のピーク値から決定するようにしてもよい。閾値αを二乗和算出部56の出力信号のピーク値から決定するようにした場合には、受信信号のレベル変動に追従可能なため、外部から設定する場合に比べてより正確な遅延量の推定が可能となる。
〔3〕等化部34
図5は、等化部34の構成を示している。
SP抽出部10は、FFT部33の出力からパイロット信号であるSP(スキャッタードパイロット)を抽出する。フィルタ係数ROM16には、マルチパスの遅延量に応じたフィルタ係数を複数保持している。補間フィルタ選択部14は、シンボル同期部35によって推定されたマルチパスの遅延量に基づいて、フィルタ係数ROM16に格納されているフィルタ係数から適切なフィルタ係数を選択し、伝送路推定部12に出力する。
伝送路推定部12は、補間フィルタ選択部14で選択されたフィルタ係数に基づいて生成される補間フィルタに、SP抽出部10で抽出されたSPの振幅および位相と当該SPの既知の振幅および位相から算出された当該SPの伝送路特性CSI(Channel State Information) を投入することにより、データキャリアの伝送路特性CSIを推定する。除算部18は、FFT部33の出力信号を伝送路推定部12によって推定された伝送路特性で除算することにより、等化を行なう。
例えば、マルチパスの遅延量により2種類のフィルタ係数を切り替える場合には、シンボル同期部35で推定されたマルチパスの遅延量が所定の閾値より大きいときには、補間フィルタ選択部14は受信信号に遅延量が大きいマルチパス信号が含まれていると判別し、遅延量が大きい場合に適したフィルタ係数をフィルタ係数ROM16から選択して、伝送路推定部12に出力する。これにより、伝送路特性の推定精度が向上し、等化性能が向上する。
一方、シンボル同期部35で推定されたマルチパスの遅延量が所定の閾値以下であるときには、補間フィルタ選択部14は受信信号に遅延量が小さいマルチパス信号が含まれているか、またはマルチパスが存在していないと判別し、遅延量が小さい場合に適したフィルタ係数をフィルタ係数ROM16から選択して、伝送路推定部12に出力する。これにより、伝送路特性の推定精度が向上し、等化性能が向上する。なお、マルチパスの遅延量を3種類以上に分類することにより、3種類以上のフィルタ係数をマルチパスの遅延量に応じて選択できるようにしてもよい。
以上のように、伝送路特性を推定するために用いられる補間フィルタとして、マルチパスの遅延量に適した特性のものを選択することにより、等化性能を向上させることができる。
上記実施例によれば、IFFTのような大きな回路を搭載することなく、マルチパスの遅延量を推定することができる。また、IFFT演算を行なわずにマルチパスの遅延量を推定するため、処理時間も短く、実時間制御に適した遅延量推定が行なえ、伝送路特性の推定に用いられる補間フィルタの特性をマルチパスの遅延量に応じて制御することにより、等化性能を向上させることができる。
〔4〕シンボル同期部35内の遅延推定部62の変形例
図2のシンボル同期部35内の遅延推定部62は、二乗和算出部56の出力信号(相関信号の二乗和)が所定の閾値αを超える期間x(図4の(e)参照)と基準値aとの差分値(x−a)に基づいてマルチパスの遅延量を推定している。
ところで、実環境においては、時間差が小さいマルチパスが発生することは多いが、時間差が大きいマルチパスが発生することは少ない。しかしながら、時間差が大きいマルチパスが発生していない場合でも、時間差が小さいマルチパスによってフェージングが生じると、二乗和算出部56の出力信号が所定の閾値αを超える期間xが大きくなることがある。フェージングとは、時間差をもって到達した電波の波長が干渉し合うことによって電波レベルの強弱に影響を与える現象のことをいう。
フェージング状態では、二乗和算出部56の出力信号が、図6に示すように、変動する。このため、二乗和算出部56の出力信号が所定の閾値αを超える期間xも変動する。図6において、波形woがフェージングが無い場合の二乗和算出部56の出力信号を示し、波形wbはフェージングによって受信波が強くなった場合の二乗和算出部56の出力信号を示し、波形wsはフェージングによって受信波が弱くなった場合の二乗和算出部56の出力信号を示している。二乗和算出部56の出力信号が所定の閾値αを超える期間は、そそれぞれ、xo、xb、xsとなる。その大小関係は、xb>xo>xsとなる。
この変形例では、フェージング状態であるか否かを判別し、フェージング状態であると判別した場合には、二乗和算出部56の出力信号が所定の閾値αを超える期間xを補正するようにしている。具体的には、フェージング状態であると判別した場合には、二乗和算出部56の出力信号が所定の閾値αを超える期間xから所定のオフセット値offsetを減算することにより、xを補正している。つまり、フェージングによって、マルチパスの遅延量が実際より大きく推定されるのを防止している。尚、この変形例においても、二乗和算出部56の代わりに、I軸信号の相関値に対する移動平均とQ軸信号の相関値に対する移動平均との絶対値和を算出する絶対値和算出部を用いてもよい。
なお、フェージング状態であると判別した場合に、閾値αに所定のオフセット値offsetを加算することにより閾値αを補正し、補正後の閾値αを用いて二乗和算出部56の出力信号が所定の閾値αを超える期間xを算出するようにしてもよい。
以下、フェージング状態の検出方法が異なる3種類の変形例について説明する。
〔4−1〕変形例1
図7は、シンボル同期部35内の遅延推定部の変形例1の構成を示している。
遅延推定部62Aは、期間長算出部81、フェージング状態検出部82、期間長補正部83および遅延量推定部84を備えている。
期間長算出部81は、二乗和算出部56(図2参照)の出力信号(図3、図4参照)が所定の閾値αを超える期間xを算出する。期間長算出部81によって算出された期間xは、フェージング状態検出部82に与えられるとともに期間長補正部83に与えられる。
フェージング状態検出部82は、前回算出された期間xと今回算出された期間xとの差(シンボル間のxの差)の絶対値Δを算出し、算出したΔが所定値dより大きいか否かによって、フェージング状態であるか否かを判別する。つまり、前回算出された期間xと今回算出された期間xとの差の絶対値Δがdより大きい場合には、フェージング状態であると判別し、Δがd以下である場合にはフェージング状態でないと判別する。フェージング状態検出部82による判別結果は、期間長補正部83に与えられる。
期間長補正部83は、フェージング状態検出部82による判別結果がフェージング状態でないことを示している場合には、期間長算出部81によって算出された期間xを、そのまま遅延量推定部84に与える。一方、フェージング状態検出部82による判別結果がフェージング状態であることを示している場合には、期間長補正部83は、期間長算出部81によって算出された期間xから所定のオフセット値offsetを減算することにより、xを補正し、補正後のxを遅延量推定部84に与える。
遅延量推定部84は、期間長補正部83によって与えられるxと、予め定められた基準値aとの差(x−a)に基づいて、マルチパスの遅延量を推定する。遅延量推定部84によって推定されたマルチパスの遅延量は、等化部34(図5参照)に与えられる。
〔4−2〕変形例2
図8は、シンボル同期部35内の遅延推定部の変形例2の構成を示している。図8において、図7と同じものには、同じ符号を付してその説明を省略する。
この遅延推定部62Bでは、フェージング状態検出部82Aによるフェージング状態検出方法が、図7の遅延推定部62Aと異なっている。フェージング状態検出部82Aは、二乗和算出部56(図2参照)の出力信号(図3、図4参照)に基づいて、フェージング状態であるか否かを判別する。
具体的には、フェージング状態検出部82Aは、シンボル毎に、二乗和算出部56の出力信号(相関信号の二乗和)の最大値max を算出する。そして、前回算出した最大値max と今回算出した最大値max との差(シンボル間のmax の差)の絶対値Δm を算出し、算出したΔm が所定値dm より大きいか否かによって、フェージング状態であるか否かを判別する。つまり、前回算出した最大値max と今回算出された最大値max との差の絶対値Δm がdm より大きい場合には、フェージング状態であると判別し、Δm がdm 以下である場合にはフェージング状態でないと判別する。フェージング状態検出部82Aによる判別結果は、期間長補正部83に与えられる。
二乗和算出部56の代わりに、I軸信号の相関値に対する移動平均とQ軸信号の相関値に対する移動平均との絶対値和を算出する絶対値和算出部を用いる場合には、フェージング状態検出部82Aは、シンボル毎に、絶対値和算出部の出力信号(相関信号の絶対値和)の最大値max を算出する。そして、前回算出した最大値max と今回算出した最大値max との差(シンボル間のmax の差)の絶対値Δm を算出し、算出したΔm が所定値dm より大きいか否かによって、フェージング状態であるか否かを判別する。
〔4−3〕変形例3
図9は、シンボル同期部35内の遅延推定部の変形例3の構成を示している。図9において、図7と同じものには、同じ符号を付してその説明を省略する。
この遅延推定部62Cでは、期間長補正部83に対して、遅延推定部62C以外の外部手段からフェージング状態であるか否かを示す判別信号が与えられる。
外部手段としては、等化部34によって抽出されるSP(スキャッタードパイロット)に基づいてドップラー周波数を推定し、推定したドップラー周波数が所定値より大きいときにフェージング状態であると判別し、推定したドップラー周波数が所定値以下のときにフェージング状態でないと判別する手段が用いられる。
30 A/D変換部
31 ヒルベルト変換部
32 第1キャリア同期部
33 FFT部(フーリエ変換部)
34 等化部
35 シンボル同期部
36 第2キャリア同期部
37 クロック同期部
50 遅延メモリ
52 相関器
54 移動平均算出部
56 二乗和算出部
62、62A、62B、62C 遅延推定部
10 SP抽出部
12 伝送路推定部
14 補間フィルタ選択部
16 フィルタ係数ROM
18 除算部
81 期間長算出部
82、82A フェージング状態検出部
83 期間長補正部
84 遅延量推定部
100 OFDM復調部
31 ヒルベルト変換部
32 第1キャリア同期部
33 FFT部(フーリエ変換部)
34 等化部
35 シンボル同期部
36 第2キャリア同期部
37 クロック同期部
50 遅延メモリ
52 相関器
54 移動平均算出部
56 二乗和算出部
62、62A、62B、62C 遅延推定部
10 SP抽出部
12 伝送路推定部
14 補間フィルタ選択部
16 フィルタ係数ROM
18 除算部
81 期間長算出部
82、82A フェージング状態検出部
83 期間長補正部
84 遅延量推定部
100 OFDM復調部
Claims (10)
- 有効シンボル期間と有効シンボル期間の一部に一致した波形からなるガード期間とを有するOFDM変調信号を受信するOFDM受信装置用のマルチパス遅延量推定装置において、
直交検波後の同相軸信号および直交軸信号それぞれを、有効シンボル期間だけ遅延させる遅延手段、
前記直交検波後の同相軸信号および直交軸信号と、遅延手段によって遅延された後の同相軸信号および直交軸信号との相関値をそれぞれ算出する相関算出手段、
前記相関手段によって算出された各相関値毎に、その相関値のガード期間幅の平均値を連続して算出する移動平均手段、
移動平均手段によって各相関値毎に算出された移動平均の二乗和または絶対値和を算出する演算手段、ならびに
演算手段によって得られた二乗和または絶対値和に基づいて、マルチパスの遅延量を推定する遅延量推定手段、
を備えていることを特徴とするOFDM受信装置用のマルチパス遅延量推定装置。 - 前記遅延量推定手段は、演算手段によって得られた二乗和または絶対値和が所定の閾値を超える期間長を算出し、得られた期間長に基づいてマルチパスの遅延量を推定するものであることを特徴とする請求項1に記載のOFDM受信装置用のマルチパス遅延量推定装置。
- 前記遅延量推定手段は、
演算手段によって得られた二乗和または絶対値和が所定の閾値を超える期間長を算出する期間長算出手段、
フェージング状態であるか否かを判別する判別手段、
フェージング状態であると判別した場合には、期間長算出手段によって算出された期間長を補正する補正手段、ならびに
フェージング状態でないと判別された場合には、期間長算出手段によって算出された期間長に基づいてマルチパスの遅延量を推定し、フェージング状態であると判別された場合には、補正手段によって補正された期間長に基づいてマルチパスの遅延量を推定する推定手段、
を備えていることを特徴とする請求項1に記載のOFDM受信装置用のマルチパス遅延量推定装置。 - 前記判別手段は、期間長算出手段によって算出される期間長のシンボル間の差分値が所定値より大きいか否かによって、フェージング状態であるか否かを判別するものであることを特徴とする請求項3に記載のOFDM受信装置用のマルチパス遅延量推定装置。
- 前記判別手段は、演算手段によって算出される二乗和または絶対値和の最大値のシンボル間の差分値が所定値より大きいか否かによって、フェージング状態であるか否かを判別するものであることを特徴とする請求項3に記載のOFDM受信装置用のマルチパス遅延量推定装置。
- 前記判別手段は、OFDM受信装置の等化部によって抽出されるパイロット信号に基づいてドップラー周波数を推定し、推定したドップラー周波数が所定値より大きいか否かによって、フェージング状態であるか否かを判別するものであることを特徴とする請求項3に記載のOFDM受信装置用のマルチパス遅延量推定装置。
- 有効シンボル期間と有効シンボル期間の一部に一致した波形からなるガード期間とを有するOFDM変調信号を受信するOFDM受信装置において、
直交検波後の同相軸信号および直交軸信号それぞれを、有効シンボル期間だけ遅延させる遅延手段、
前記直交検波後の同相軸信号および直交軸信号と、遅延手段によって遅延された後の同相軸信号および直交軸信号との相関値をそれぞれ算出する相関算出手段、
前記相関手段によって算出された各相関値毎に、その相関値のガード期間幅の平均値を連続して算出する移動平均手段、
移動平均手段によって各相関値毎に算出された移動平均の二乗和または絶対値和を算出する演算手段、
前記直交検波後の同相軸信号および直交軸信号を周波数領域の信号に変換するフーリエ変換手段、ならびに
前記フーリエ変換手段によって得られた周波数領域の信号を等化する等化手段を備えており、
前記等化手段は、前記フーリエ変換手段によって得られた周波数領域の信号からパイロット信号を抽出する抽出手段、抽出手段によって抽出したパイロット信号と補間フィルタとを用いてデータキャリアの伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段、前記フーリエ変換手段によって得られた周波数領域の信号を伝送路特性推定手段によって推定された伝送路特性で除算する除算手段および前記演算手段によって算出された二乗和または絶対値和に基づいて、前記補間フィルタの特性を制御するフィルタ特性制御手段を備えていることを特徴とするOFDM受信装置。 - 有効シンボル期間と有効シンボル期間の一部に一致した波形からなるガード期間とを有するOFDM変調信号を受信するOFDM受信装置において、
直交検波後の同相軸信号および直交軸信号それぞれを、有効シンボル期間だけ遅延させる遅延手段、
前記直交検波後の同相軸信号および直交軸信号と、遅延手段によって遅延された後の同相軸信号および直交軸信号との相関値をそれぞれ算出する相関算出手段、
前記相関手段によって算出された各相関値毎に、その相関値のガード期間幅の平均値を連続して算出する移動平均手段、
移動平均手段によって各相関値毎に算出された移動平均の二乗和または絶対値和を算出する演算手段、
演算手段によって得られた二乗和または絶対値和に基づいて、マルチパスの遅延量を推定する遅延量推定手段、
前記直交検波後の同相軸信号および直交軸信号を周波数領域の信号に変換するフーリエ変換手段、ならびに
前記フーリエ変換手段によって得られた周波数領域の信号を等化する等化手段を備えており、
前記等化手段は、前記フーリエ変換手段によって得られた周波数領域の信号からパイロット信号を抽出する抽出手段、抽出手段によって抽出したパイロット信号と補間フィルタとを用いてデータキャリアの伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段、前記フーリエ変換手段によって得られた周波数領域の信号を伝送路特性推定手段によって推定された伝送路特性で除算する除算手段および前記遅延量推定手段によって推定されたマルチパスの遅延量に基づいて、前記補間フィルタの特性を制御するフィルタ特性制御手段を備えていることを特徴とするOFDM受信装置。 - 前記遅延量推定手段は、演算手段によって得られた二乗和または絶対値和が所定の閾値を超える期間長を算出し、得られた期間長に基づいてマルチパスの遅延量を推定するものであることを特徴とする請求項7に記載のOFDM受信装置。
- 請求項7乃至9に記載のOFDM受信装置を備えたデジタル放送受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007292496A JP2008312186A (ja) | 2007-05-16 | 2007-11-09 | Ofdm受信装置用のマルチパス遅延量推定装置、ofdm受信装置およびデジタル放送受信装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007130519 | 2007-05-16 | ||
JP2007292496A JP2008312186A (ja) | 2007-05-16 | 2007-11-09 | Ofdm受信装置用のマルチパス遅延量推定装置、ofdm受信装置およびデジタル放送受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=40239321
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JP2007292496A Withdrawn JP2008312186A (ja) | 2007-05-16 | 2007-11-09 | Ofdm受信装置用のマルチパス遅延量推定装置、ofdm受信装置およびデジタル放送受信装置 |
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JP (1) | JP2008312186A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010114167A1 (en) * | 2009-04-01 | 2010-10-07 | Nec Corporation | Channel estimation for a control channel in an ofdm system |
-
2007
- 2007-11-09 JP JP2007292496A patent/JP2008312186A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010114167A1 (en) * | 2009-04-01 | 2010-10-07 | Nec Corporation | Channel estimation for a control channel in an ofdm system |
JP2012523136A (ja) * | 2009-04-01 | 2012-09-27 | 日本電気株式会社 | Ofdmシステムにおける制御チャネルのためのチャネル推定 |
KR101288903B1 (ko) | 2009-04-01 | 2013-07-23 | 닛본 덴끼 가부시끼가이샤 | Ofdm 시스템에서의 제어 채널에 대한 채널 추정 |
US8705643B2 (en) | 2009-04-01 | 2014-04-22 | Nec Corporation | Channel estimation for a control channel in an OFDM system |
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