JP2008304249A - エンコーダ信号処理装置およびその信号処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】2相の入力信号に含まれる高調波の成分が各相で異なっていても高調波歪の誤差を排除でき、高精度の位置信号が得られるエンコーダ位置算出装置および補正方法を提供する
【解決手段】A/D変換器1によってデジタル化された2相の入力信号と、この2相の入力信号をもとに位置データ算出部3によって算出された位置データを2点以上取得し、3次高調波振幅算出部4にて各入力信号に重畳する3次高調波振幅を算出する。これらの3次高調波振幅をもとに3次高調波補正部5にて入力信号から3次高調波を除去する。
【選択図】図1
【解決手段】A/D変換器1によってデジタル化された2相の入力信号と、この2相の入力信号をもとに位置データ算出部3によって算出された位置データを2点以上取得し、3次高調波振幅算出部4にて各入力信号に重畳する3次高調波振幅を算出する。これらの3次高調波振幅をもとに3次高調波補正部5にて入力信号から3次高調波を除去する。
【選択図】図1
Description
本発明は、モータ等の回転体の回転角度を検出するロータリエンコーダや、リニアステージ等の変位を検出するリニアエンコーダ等のエンコーダの信号処理装置およびその信号処理方法に関する。
従来、センサ信号検出手段から得られた2相のアナログ信号に重畳している第3次高調波を除去する位置信号の校正装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。
図6は従来のエンコーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図において21、22は図示しないセンサ信号検出手段から得られた2相の入力信号X、Yのゼロ点および振幅を調整する正規化手段、23は正規化された2相の信号を逆正接演算により位置データとする逆正接演算手段、24は逆正接演算結果から第3次高調波による誤差を補正する補正手段、25は2相の入力信号のゼロ点パラメータを算出するゼロ点パラメータ算出手段、26は2相の入力信号の振幅補正パラメータを算出する振幅補正パラメータ算出手段、27は2相の入力信号の第3次高調波誤差を算出する第3次高調波誤差補正パラメータ算出手段、28は2相の入力信号のピーク値を検出するピーク値検出手段である。
図6は従来のエンコーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図において21、22は図示しないセンサ信号検出手段から得られた2相の入力信号X、Yのゼロ点および振幅を調整する正規化手段、23は正規化された2相の信号を逆正接演算により位置データとする逆正接演算手段、24は逆正接演算結果から第3次高調波による誤差を補正する補正手段、25は2相の入力信号のゼロ点パラメータを算出するゼロ点パラメータ算出手段、26は2相の入力信号の振幅補正パラメータを算出する振幅補正パラメータ算出手段、27は2相の入力信号の第3次高調波誤差を算出する第3次高調波誤差補正パラメータ算出手段、28は2相の入力信号のピーク値を検出するピーク値検出手段である。
次に動作について説明する。
2相の入力信号に対し、ピーク検出手段28にて2相の入力信号X、Yのそれぞれの最大、最小値および2相信号の和および差についてそれぞれの最大、最小値を検出する。検出されたピーク値を用いて、ゼロ点パラメータ算出手段25にてゼロ点の補正パラメータを、振幅補正パラメータ算出手段26にて振幅補正パラメータを、第3次高調波誤差補正パラメータ算出手段27にて第3次高調波誤差を算出する。ゼロ点補正パラメータ、振幅補正パラメータを用い、正規化手段21および22にてゼロ点および振幅を正規化した後、これらの正規化されたデータをもとに逆正接演算手段23にて位置データを算出する。さらに第3次高調波誤差補正パラメータを用いて第3次高調波による誤差量を位置データから削除することによって、補正された位置データを得る。
2相の入力信号に対し、ピーク検出手段28にて2相の入力信号X、Yのそれぞれの最大、最小値および2相信号の和および差についてそれぞれの最大、最小値を検出する。検出されたピーク値を用いて、ゼロ点パラメータ算出手段25にてゼロ点の補正パラメータを、振幅補正パラメータ算出手段26にて振幅補正パラメータを、第3次高調波誤差補正パラメータ算出手段27にて第3次高調波誤差を算出する。ゼロ点補正パラメータ、振幅補正パラメータを用い、正規化手段21および22にてゼロ点および振幅を正規化した後、これらの正規化されたデータをもとに逆正接演算手段23にて位置データを算出する。さらに第3次高調波誤差補正パラメータを用いて第3次高調波による誤差量を位置データから削除することによって、補正された位置データを得る。
このように従来のエンコーダの信号処理装置は2相入力信号の最大、最小値、および和および差の最大、最小値を検出し、これらを用いて入力信号に重畳している第3次高調波による誤差量を求め、これにより位置データを補正していた。
特許第2839340号
しかしながら、従来のエンコーダ信号処理装置は、2相の入力信号の最大、最小値、および和および差の最大、最小値を検出し、これらを用いて入力信号に重畳している第3次高調波による誤差量を求めているため、結果的に2相の入力信号に含まれる第3次高調波の成分が等しいものとしている。しかし、実際には、各入力信号は、センサの設計組み立て精度や個体差などのために特性が異なり基本波に対する高調波成分の振幅量も異なったものとなっており、入力信号の振幅をもとに正規化を行なっても、2つの信号に含まれる高調波の振幅量は等しくはならない。
このため、3次高調波歪の誤差を完全に排除できず、高精度の位置信号が得られないという問題があった。
このため、3次高調波歪の誤差を完全に排除できず、高精度の位置信号が得られないという問題があった。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、2相の入力信号に含まれる高調波の成分が各相で異なっていても高調波歪の誤差を排除でき、高精度の位置信号が得られるエンコーダ位置算出装置および補正方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したものである。
請求項1に記載の発明は、相対変位する2つの物体の位置に応じてセンサ信号検出部から得られる周期的なA相およびB相の2相の正弦波状のアナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換し、前記デジタル信号から位置データを算出し、前記位置データから前記物体の位置を得るエンコーダの信号処理方法において、任意の2点の位置における位置データおよび前記2点の位置におけるA相デジタル信号から得られたA相デジタルデータα1、α2からA相3次高調波振幅を算出し、任意の2点の位置における位置データおよび前記2点の位置におけるB相デジタル信号から得られたB相デジタルデータβ1、β2からB相3次高調波振幅を算出し、前記A相3次高調波振幅およびB相3次高調波振幅でA相デジタル信号およびB相デジタル信号をそれぞれ補正し、前記補正されたA相デジタル信号および前記B相デジタル信号から位置データを算出することを特徴としている。
請求項1に記載の発明は、相対変位する2つの物体の位置に応じてセンサ信号検出部から得られる周期的なA相およびB相の2相の正弦波状のアナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換し、前記デジタル信号から位置データを算出し、前記位置データから前記物体の位置を得るエンコーダの信号処理方法において、任意の2点の位置における位置データおよび前記2点の位置におけるA相デジタル信号から得られたA相デジタルデータα1、α2からA相3次高調波振幅を算出し、任意の2点の位置における位置データおよび前記2点の位置におけるB相デジタル信号から得られたB相デジタルデータβ1、β2からB相3次高調波振幅を算出し、前記A相3次高調波振幅およびB相3次高調波振幅でA相デジタル信号およびB相デジタル信号をそれぞれ補正し、前記補正されたA相デジタル信号および前記B相デジタル信号から位置データを算出することを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、前記A相3次高調波振幅a3は、a1をA相基本波振幅、θ1、θ2を任意の2点の位置における位置データとしてA相の場合連立方程式
a1Cosθ1+a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2+a3Cos3θ2 = α2
を解くことによって算出し、前記B相3次高調波振幅b3は、b1をB相基本波振幅、θ1、θ2を任意の2点の位置における位置データとしてB相の場合連立方程式
b1Sinθ1 -b3Sin3θ1= β1
b1Sinθ2 -b3Sin3θ2 = β2
を解くことによって算出することを特徴としている。
a1Cosθ1+a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2+a3Cos3θ2 = α2
を解くことによって算出し、前記B相3次高調波振幅b3は、b1をB相基本波振幅、θ1、θ2を任意の2点の位置における位置データとしてB相の場合連立方程式
b1Sinθ1 -b3Sin3θ1= β1
b1Sinθ2 -b3Sin3θ2 = β2
を解くことによって算出することを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、前記A相3次高調波振幅a3は、複数組の任意の2点の位置について3次高調波振幅を算出し、算出された前記3次高調波振幅を平均したものであり、前記B相3次高調波振幅b3は、複数組の任意の2点の位置について3次高調波振幅を算出し、算出された前記3次高調波振幅を平均したものであることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、A相3次高調波振幅およびB相3次高調波振幅を算出する高調波振幅算出動作、A相デジタル信号およびB相デジタル信号をそれぞれ補正する高調波補正動作、および位置データを算出する位置データ算出動作を順次繰り返し実行することを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、前記A相3次高調波振幅およびB相3次高調波振幅を記憶しておき、電源投入時等の初期データとして使用することを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、相対変位する2つの物体の位置に応じてセンサ信号検出部から得られる周期的なA相およびB相の2相の正弦波状のアナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換し、前記デジタル信号から位置データを算出し、前記位置データから前記物体の位置を得るエンコーダの信号処理方法において、A相の5次高調波の振幅が0で3次高調波の振幅が0で無い2点の位置における位置データθ1、θ2と前記2点の位置におけるA相デジタル信号α1、α2からA相3次高調波振幅a3を算出し、A相の3次高調波の振幅がともに0で無い2点の位置における位置データθ3、θ4と前記2点の位置におけるA相デジタル信号α3、α4と前記A相3次高調波振幅a3からA相5次高調波振幅a5を算出し、B相の5次高調波の振幅が0で3次高調波の振幅が0で無い2点の位置における位置データθ1、θ2と前記2点の位置におけるA相デジタル信号β1、β2からB相3次高調波振幅b3を算出し、B相の3次高調波の振幅がともに0で無い2点の位置における位置データθ3、θ4と前記2点の位置におけるB相デジタル信号β3、β4と前記B相3次高調波振幅b3からB相5次高調波振幅b5を算出し、前記A相3次高調波振幅a3およびA相5次高調波振幅a5でA相デジタル信号を補正し、前記B相3次高調波振幅b3およびB相5次高調波振幅b5でB相デジタル信号を補正し、前記補正されたA相デジタル信号および前記B相デジタル信号から位置データを算出することを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明は、前記A相3次高調波振幅a3は、a1をA相基本波振幅としてA相の場合連立方程式
a1Cosθ1+a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2+a3Cos3θ2 = α2
を解くことによって算出し、前記A相5次高調波振幅a5は、A相の場合連立方程式
a1Cosθ3+a3Cos3θ3−a5Cos5θ5= α3
a1Cosθ4+a3Cos3θ4−a5Cos5θ4= α4
を解くことによって算出し、前記B相3次高調波振幅a3は、b1をB相基本波振幅としてB相の場合連立方程式
b1Sinθ1 -b3Sin3θ1= β1
b1Sinθ2 -b3Sin3θ2 = β2
を解くことによって算出し、前記B相5次高調波振幅a5は、B相の場合連立方程式
b1Sinθ3 -b3Sin3θ3-b5Sin5θ3= β3
b1Sinθ4 -b3Sin3θ4-b5Sin5θ4 = β4
を解くことによって算出することを特徴としている。
a1Cosθ1+a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2+a3Cos3θ2 = α2
を解くことによって算出し、前記A相5次高調波振幅a5は、A相の場合連立方程式
a1Cosθ3+a3Cos3θ3−a5Cos5θ5= α3
a1Cosθ4+a3Cos3θ4−a5Cos5θ4= α4
を解くことによって算出し、前記B相3次高調波振幅a3は、b1をB相基本波振幅としてB相の場合連立方程式
b1Sinθ1 -b3Sin3θ1= β1
b1Sinθ2 -b3Sin3θ2 = β2
を解くことによって算出し、前記B相5次高調波振幅a5は、B相の場合連立方程式
b1Sinθ3 -b3Sin3θ3-b5Sin5θ3= β3
b1Sinθ4 -b3Sin3θ4-b5Sin5θ4 = β4
を解くことによって算出することを特徴としている。
また、請求項8に記載の発明は、相対変位する2つの物体の位置に応じてセンサ信号検出部から得られる周期的なA相およびB相の2相の正弦波状のアナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換するA/D変換器と、前記デジタル信号から位置データを算出する演算部を備え、前記位置データから前記物体の位置を得るエンコーダの信号処理装置において、前記演算部は、任意の2点の位置における位置データおよび前記2点の位置におけるA相デジタル信号α1、α2からA相高調波振幅を算出するとともに任意の2点の位置における位置データおよび前記2点の位置におけるB相デジタル信号β1、β2からB相高調波振幅を算出する高調波振幅算出部と、前記A相高調波振幅およびB相高調波振幅でA相デジタル信号およびB相デジタル信号をそれぞれ補正する高調波補正部と、前記補正されたA相デジタル信号および前記B相デジタル信号から位置データを算出する位置データ算出部を備えたことを特徴としている。
また、請求項9に記載の発明は、前記高調波振幅算出部は、a1をA相基本波振幅、θ1、θ2を任意の2点の位置における位置データとしてA相の場合連立方程式
a1Cosθ1+a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2+a3Cos3θ2 = α2
を解くことによって、A相3次高調波振幅a3を算出し、b1をB相基本波振幅、θ1、θ2を任意の2点の位置における位置データとしてB相の場合連立方程式
b1Cosθ1 +b3Cos3θ1=β1
b1Cosθ2 +b3Cos3θ2 =β2
を解くことによって、B相3次高調波振幅b3を算出することを特徴としている。
a1Cosθ1+a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2+a3Cos3θ2 = α2
を解くことによって、A相3次高調波振幅a3を算出し、b1をB相基本波振幅、θ1、θ2を任意の2点の位置における位置データとしてB相の場合連立方程式
b1Cosθ1 +b3Cos3θ1=β1
b1Cosθ2 +b3Cos3θ2 =β2
を解くことによって、B相3次高調波振幅b3を算出することを特徴としている。
また、請求項10に記載の発明は、前記高調波振幅算出部は、a1をA相基本波振幅としてA相の場合連立方程式
a1Cosθ1+a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2+a3Cos3θ2 = α2
を解くことによって、
A相3次高調波振幅a3を算出し、
A相の場合連立方程式
a1Cosθ3+a3Cos3θ3−a5Cos5θ5= α3
a1Cosθ4+a3Cos3θ4−a5Cos5θ4= α4
を解くことによって、
A相5次高調波振幅a5を算出し、
b1をB相基本波振幅としてB相の場合連立方程式
b1Sinθ1 -b3Sin3θ1= β1
b1Sinθ2 -b3Sin3θ2 = β2
を解くことによって、
B相3次高調波振幅b3を算出し、
B相の場合連立方程式
b1Sinθ3 -b3Sin3θ3-b5Sin5θ3= β3
b1Sinθ4 -b3Sin3θ4-b5Sin5θ4 = β4
を解くことによってB相5次高調波振幅b5を算出することを特徴としている。
a1Cosθ1+a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2+a3Cos3θ2 = α2
を解くことによって、
A相3次高調波振幅a3を算出し、
A相の場合連立方程式
a1Cosθ3+a3Cos3θ3−a5Cos5θ5= α3
a1Cosθ4+a3Cos3θ4−a5Cos5θ4= α4
を解くことによって、
A相5次高調波振幅a5を算出し、
b1をB相基本波振幅としてB相の場合連立方程式
b1Sinθ1 -b3Sin3θ1= β1
b1Sinθ2 -b3Sin3θ2 = β2
を解くことによって、
B相3次高調波振幅b3を算出し、
B相の場合連立方程式
b1Sinθ3 -b3Sin3θ3-b5Sin5θ3= β3
b1Sinθ4 -b3Sin3θ4-b5Sin5θ4 = β4
を解くことによってB相5次高調波振幅b5を算出することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によると、A相およびB相のそれぞれの3次高調波振幅を演算し、これらの情報を使用して3次高調波歪を補正しているので精度の高い位置データが得られる。
請求項2に記載の発明によると、簡単な2つの連立方程式を解くことによってA相およびB相のそれぞれの3次高調波振幅を得れば、簡単な処理で精度の高い位置データが得られる。
請求項3に記載の発明によると、複数組の任意の2点の位置について3次高調波振幅を算出し、算出された3次高調波振幅を平均化すれば、精度の高い3次高調波振幅が得られる。
請求項4に記載の発明によると、高調波振幅算出動作、高調波補正動作、および位置データ算出動作を順次繰り返し実行すれば、3次高調波振幅を更新され、環境変化による3次高調波歪の変化にも対応できる環境変化に強い位置データが得られる。
請求項5に記載の発明によると、A相3次高調波振幅およびB相3次高調波振幅を不揮発性メモリ記憶しておき、電源投入時等の初期データとして使用すれば、電源投入時後すぐに高精度の位置データが得られる。
請求項6に記載の発明によると、A相およびB相のそれぞれの3次および5次高調波振幅を演算し、これらの情報を使用して3次および5次高調波歪を補正しているので精度の高い位置データが得られる。
請求項7に記載の発明によると、簡単な4つの連立方程式を解くことによってA相およびB相のそれぞれの3次および5次高調波振幅を得れば、簡単な処理で精度の高い位置データが得られる。
請求項8に記載の発明によると、前記演算部が、A相高調波振幅およびB相高調波振幅を算出する高調波振幅算出部と、前記A相高調波振幅およびB相高調波振幅でA相デジタル信号およびB相デジタル信号をそれぞれ補正する高調波補正部と、前記補正されたA相デジタル信号および前記B相デジタル信号から位置データを算出する位置データ算出部を備えているので、高精度のエンコーダ信号処理装置が実現できる。
請求項9に記載の発明によると簡単な2つの連立方程式を解くことによってA相およびB相のそれぞれの3次高調波振幅を得れば、簡単な処理で精度の高い位置データが得られる高精度のエンコーダ信号処理装置が実現できる。
請求項10に記載の発明によると簡単な4つの連立方程式を解くことによってA相およびB相のそれぞれの3次および5次高調波振幅を得れば、簡単な処理で精度の高い位置データが得られる高精度のエンコーダ信号処理装置が実現できる。
請求項2に記載の発明によると、簡単な2つの連立方程式を解くことによってA相およびB相のそれぞれの3次高調波振幅を得れば、簡単な処理で精度の高い位置データが得られる。
請求項3に記載の発明によると、複数組の任意の2点の位置について3次高調波振幅を算出し、算出された3次高調波振幅を平均化すれば、精度の高い3次高調波振幅が得られる。
請求項4に記載の発明によると、高調波振幅算出動作、高調波補正動作、および位置データ算出動作を順次繰り返し実行すれば、3次高調波振幅を更新され、環境変化による3次高調波歪の変化にも対応できる環境変化に強い位置データが得られる。
請求項5に記載の発明によると、A相3次高調波振幅およびB相3次高調波振幅を不揮発性メモリ記憶しておき、電源投入時等の初期データとして使用すれば、電源投入時後すぐに高精度の位置データが得られる。
請求項6に記載の発明によると、A相およびB相のそれぞれの3次および5次高調波振幅を演算し、これらの情報を使用して3次および5次高調波歪を補正しているので精度の高い位置データが得られる。
請求項7に記載の発明によると、簡単な4つの連立方程式を解くことによってA相およびB相のそれぞれの3次および5次高調波振幅を得れば、簡単な処理で精度の高い位置データが得られる。
請求項8に記載の発明によると、前記演算部が、A相高調波振幅およびB相高調波振幅を算出する高調波振幅算出部と、前記A相高調波振幅およびB相高調波振幅でA相デジタル信号およびB相デジタル信号をそれぞれ補正する高調波補正部と、前記補正されたA相デジタル信号および前記B相デジタル信号から位置データを算出する位置データ算出部を備えているので、高精度のエンコーダ信号処理装置が実現できる。
請求項9に記載の発明によると簡単な2つの連立方程式を解くことによってA相およびB相のそれぞれの3次高調波振幅を得れば、簡単な処理で精度の高い位置データが得られる高精度のエンコーダ信号処理装置が実現できる。
請求項10に記載の発明によると簡単な4つの連立方程式を解くことによってA相およびB相のそれぞれの3次および5次高調波振幅を得れば、簡単な処理で精度の高い位置データが得られる高精度のエンコーダ信号処理装置が実現できる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施例におけるエンコーダの信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図1において、1は図示しないセンサ信号検出部から得られる2相の周期的なアナログ信号Sa、Sbをデジタル信号α、βに変換するA/D変換器、3は位置データを算出する位置データ算出部、4は3次高調波振幅a3、b3を検出する高調波振幅算出部、5は3次高調波振幅情報に基づいて2相デジタル信号を補正する高調波補正部である。6は演算部で、位置データ算出部3、高調波振幅算出部4および高調波補正部5から構成されている。
図1において、1は図示しないセンサ信号検出部から得られる2相の周期的なアナログ信号Sa、Sbをデジタル信号α、βに変換するA/D変換器、3は位置データを算出する位置データ算出部、4は3次高調波振幅a3、b3を検出する高調波振幅算出部、5は3次高調波振幅情報に基づいて2相デジタル信号を補正する高調波補正部である。6は演算部で、位置データ算出部3、高調波振幅算出部4および高調波補正部5から構成されている。
センサ信号検出部(図示せず)は、2つの物体が相対的に直線方向に変位する場合は、センサ信号検出部としてリニアエンコーダの検出部を用いればよく、2つの物体が相対的に回転方向に変位する場合は、ロータリエンコーダの検出部を用いればよい。また、センサ信号検出部(図示せず)は、相対変位に応じてアナログ信号の変化が生じるものであれば、磁気式、光学式、静電容量式、レゾルバ方式等いずれの方式であってもかまわない。また、A/D変換器1の前段に演算増幅器等の信号増幅回路を設けてもかまわない。また、演算部6は、マイコンやDSP等のデジタル演算機能を有する種々のデバイスを単数または複数個用いて構成することができる。
次に、本実施例における高調波振幅算出動作について説明する。
図2は本実施例における高調波振幅の算出原理を説明するための信号波形図で、センサ信号に含まれる基本波と3次高調波の関係を示す。(A)はA相信号における基本波と3次高調波の関係を示し、(B)はB相信号における基本波と3次高調波の関係を示す。
図2は本実施例における高調波振幅の算出原理を説明するための信号波形図で、センサ信号に含まれる基本波と3次高調波の関係を示す。(A)はA相信号における基本波と3次高調波の関係を示し、(B)はB相信号における基本波と3次高調波の関係を示す。
センサ信号Sa(Cos信号)およびSb(Sin信号)に3次高調波が重畳している場合、基本波と3次高調波は図に示すような位相関係を有し、A/D変換後のデジタル信号αおよびβは、基本波の振幅をa1、b1、3次高調波の振幅をa3、b3とすると
α =a1Cosθ+a3Cos3θ
β =b1Sinθ-b3Sin3θ
で表される。
ただし、θは位置である。
位置データ算出部3では、2相のデジタル信号から逆正接演算(tan-1)を用いて位置データθiを算出する。
α =a1Cosθ+a3Cos3θ
β =b1Sinθ-b3Sin3θ
で表される。
ただし、θは位置である。
位置データ算出部3では、2相のデジタル信号から逆正接演算(tan-1)を用いて位置データθiを算出する。
高調波振幅算出部4では、A相、B相のデジタル信号のそれぞれ2点以上の位置について、位置データθiを算出すると共に、この位置におけるデジタルデータαi、βiを取得する(i=1〜n)。
これらの関係式は、
A相については、
a1Cosθ1 +a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2 +a3Cos3θ2= α2
・・・・・
a1Cosθn+a3Cos3θn = αn
B相については、
b1Sinθ1 -b3Sin3θ1= β1
b1Sinθ2 -b3Sin3θ2= β2
・・・・・
b1Sinθn -b3Sin3θn= βn
で表される。
A相の関係式の未知数はa1、a3、B相の関係式は未知数はb1、b3でA相の関係式もB相の関係式も未知数は2つであるため最低2点分のデータを取得すればa1、a3およびb1、b3は求められる。
これらの関係式は、
A相については、
a1Cosθ1 +a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2 +a3Cos3θ2= α2
・・・・・
a1Cosθn+a3Cos3θn = αn
B相については、
b1Sinθ1 -b3Sin3θ1= β1
b1Sinθ2 -b3Sin3θ2= β2
・・・・・
b1Sinθn -b3Sin3θn= βn
で表される。
A相の関係式の未知数はa1、a3、B相の関係式は未知数はb1、b3でA相の関係式もB相の関係式も未知数は2つであるため最低2点分のデータを取得すればa1、a3およびb1、b3は求められる。
一組の2点のデータから3次高調波振幅を算出する場合は、
a3= (α1Cosθ2- α2Cosθ1)/(Cos3θ1・Cosθ2- Cos3θ2・Cosθ1)
b3= (β1Sinθ2- β2Sinθ1)/(Sin3θ2・Sinθ1- Sin3θ1・Sinθ2)
にて求める。
複数組の2点のデータを用いてそれぞれ3次高調波振幅を算出し、算出された複数の3次高調波振幅平均すれば算出精度を向上させることができる。また、最小二乗近似法を用いて算出精度を向上させることもできる。
なお、A相とB相は、お互いに異なる位置でデータ取得をしてもかまわない。また、取得データの条件として、基本波および3次高調波の振幅がともに0となる点、すなわちA相ではθ=π/2、3π/2、B相では0、πの点は使用しない。さらに、2点のみで算出を行なう場合、A相ではθ=0、πを対称とした2点、B相ではθ=π/2、3π/2を対称とした2点の組は使用しない。
a3= (α1Cosθ2- α2Cosθ1)/(Cos3θ1・Cosθ2- Cos3θ2・Cosθ1)
b3= (β1Sinθ2- β2Sinθ1)/(Sin3θ2・Sinθ1- Sin3θ1・Sinθ2)
にて求める。
複数組の2点のデータを用いてそれぞれ3次高調波振幅を算出し、算出された複数の3次高調波振幅平均すれば算出精度を向上させることができる。また、最小二乗近似法を用いて算出精度を向上させることもできる。
なお、A相とB相は、お互いに異なる位置でデータ取得をしてもかまわない。また、取得データの条件として、基本波および3次高調波の振幅がともに0となる点、すなわちA相ではθ=π/2、3π/2、B相では0、πの点は使用しない。さらに、2点のみで算出を行なう場合、A相ではθ=0、πを対称とした2点、B相ではθ=π/2、3π/2を対称とした2点の組は使用しない。
次に、高調波補正動作について説明する。
高調波補正部5では、高調波振幅算出部4によって算出されたA相の3次高調波振幅a3およびB相の3次高調波振幅b3を使用して2相のデジタル信号を以下の演算により補正する。
α = α’-a3Cos3θ’
β = β’+b3Sin3θ’
ただし、α’、β’は補正前のセンサ信号Sa、Sbのデジタル信号、θ’は、位置データ算出部3によって算出される位置データθの前回値である。
なお、位置算出精度を向上させるために、位置データは前回値よりも今回値に少しでも近いデータがよいため、過去数点の位置データを等速変化とした外挿補間による予測値をθ’と使用しても良い。
高調波補正部5では、高調波振幅算出部4によって算出されたA相の3次高調波振幅a3およびB相の3次高調波振幅b3を使用して2相のデジタル信号を以下の演算により補正する。
α = α’-a3Cos3θ’
β = β’+b3Sin3θ’
ただし、α’、β’は補正前のセンサ信号Sa、Sbのデジタル信号、θ’は、位置データ算出部3によって算出される位置データθの前回値である。
なお、位置算出精度を向上させるために、位置データは前回値よりも今回値に少しでも近いデータがよいため、過去数点の位置データを等速変化とした外挿補間による予測値をθ’と使用しても良い。
このように本実施例ではセンサ信号に重畳した3次高調波歪を検出し、これらの歪を除去することができるため高精度な位置データの算出が可能となる。
また、本実施例の高調波振幅算出動作および高調波補正動作を繰り返し実行すれば、温度変化等の環境変化による3次高調波歪の変化にも対応できる。
また、本実施例の高調波振幅算出動作および高調波補正動作を繰り返し実行すれば、温度変化等の環境変化による3次高調波歪の変化にも対応できる。
図3は、本発明の第2実施例におけるエンコーダの信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図において2は高調波振幅を記憶する記憶部である。本実施例が第1実施例と異なる点は、演算部が記憶部を備え、予め3次高調波振幅を記憶させる点である。
なお、記憶部2は、演算部6と一体になったものでも良いが、ROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリが好ましい。
図において2は高調波振幅を記憶する記憶部である。本実施例が第1実施例と異なる点は、演算部が記憶部を備え、予め3次高調波振幅を記憶させる点である。
なお、記憶部2は、演算部6と一体になったものでも良いが、ROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリが好ましい。
次に、本実施例の動作について説明する。
本実施例では、エンコーダ信号処理装置を実際に使用する前に第1実施例で示した高調波振幅算出動作および高調波補正動作を実行して3次高調波振幅を求め、記憶部2に記憶する。実際の使用時においては、記憶部2に記憶した3次高調波振幅を用いてA相デジタル信号およびB相デジタル信号を補正する。
本実施例では、エンコーダ信号処理装置を実際に使用する前に第1実施例で示した高調波振幅算出動作および高調波補正動作を実行して3次高調波振幅を求め、記憶部2に記憶する。実際の使用時においては、記憶部2に記憶した3次高調波振幅を用いてA相デジタル信号およびB相デジタル信号を補正する。
このように、本実施例では、予め第1実施例で示した高調波振幅算出動作および高調波補正動作を実行して3次高調波振幅を求め、記憶部に記憶しているので、電源投入後、記憶した3次高調波振幅を用いてA相デジタル信号およびB相デジタル信号を補正することによって、電源投入後すぐに精度の高い位置信号が得られる。
図4は、本発明の第3実施例におけるエンコーダの信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図において、4’は2相デジタルデータおよび位置データからセンサ信号に重畳する3次および5次高調波振幅を算出する高調波振幅算出部、5’は3次および5次高調波振幅情報に基づいて2相デジタルデータを補正する高調波補正部である。
本実施例が第1実施例と異なる点は、演算部が3次および5次高調波振幅を算出する高調波振幅算出部と3次および5次高調波振幅情報に基づいて2相デジタルデータを補正する高調波補正部を備え、センサ信号に3次高調波だけでなく5次高調波も含まれるとして高調波歪みを除去する点である。
図において、4’は2相デジタルデータおよび位置データからセンサ信号に重畳する3次および5次高調波振幅を算出する高調波振幅算出部、5’は3次および5次高調波振幅情報に基づいて2相デジタルデータを補正する高調波補正部である。
本実施例が第1実施例と異なる点は、演算部が3次および5次高調波振幅を算出する高調波振幅算出部と3次および5次高調波振幅情報に基づいて2相デジタルデータを補正する高調波補正部を備え、センサ信号に3次高調波だけでなく5次高調波も含まれるとして高調波歪みを除去する点である。
次に、本実施例における高調波振幅算出動作について説明する。
図5は本実施例における高調波振幅の算出原理を説明するための信号波形図で、センサ信号に3次高調波および5次高調波が含まれる場合の関係を示している。(A)はA相信号における関係を示し、(B)はB相信号における関係を示す。
図5は本実施例における高調波振幅の算出原理を説明するための信号波形図で、センサ信号に3次高調波および5次高調波が含まれる場合の関係を示している。(A)はA相信号における関係を示し、(B)はB相信号における関係を示す。
センサ信号Sa(Cos信号)およびSb(Sin信号)に3次高調波および5次高調波が重畳している場合、基本波と3次高調波および5次高調波は図に示すような位相関係を有し、A/D変換後のデジタル信号αおよびβは、基本波の振幅をa1、b1、3次高調波の振幅をa3、b3、5次高調波の振幅をa5、b5とすると
α=a1Cosθ +a3Cos3θ -a5Cos5θ
β =b1Sinθ -b3Sin3θ -b5Sin5θ
で表される。
ただし、θは位置である。
位置データ算出部3では、2相のデジタル信号を逆正接演算(tan-1)を用いて位置データをθi算出する。
α=a1Cosθ +a3Cos3θ -a5Cos5θ
β =b1Sinθ -b3Sin3θ -b5Sin5θ
で表される。
ただし、θは位置である。
位置データ算出部3では、2相のデジタル信号を逆正接演算(tan-1)を用いて位置データをθi算出する。
高調波振幅算出部4では、先ず、A相について2点の位置における位置データθ1およびθ2を算出すると共に、この位置におけるデジタルデータα1、α2を取得する。2点の位置は、5次高調波の振幅が0になると想定される位置であって、このうち3次高調波の振幅が0とならない互いに異なる振幅を有する2点の位置を選ぶ。図5のp1は5次高調波の振幅が0になると想定される位置(2n−1)π/10(n=1〜10)の内3次高調波の振幅(絶対値)がピーク値のcos(3π/10)となる点で、p2は3次高調波の振幅(絶対値)がピーク値のcos(π/10)となる点で、上記条件を満足する点である。
p1の位置において算出された位置データθ1とこの位置におけるデジタルデータα1、およびp2の位置において算出された位置データθ2とこの位置におけるデジタルデータα2から
A相についての関係式
a1Cosθ1+a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2+a3Cos3θ2 = α2
が得られる。
A相の3次高調波の振幅a3は、
a3 = (α1Cosθ2- α2Cosθ1) / (Cos3θ1・Cosθ2 - Cos3θ2・Cosθ1)
にて求める。
算出精度を向上させるため、上記のデータ取得位置条件を満たす別の2点の組合せによるデータを用いてそれぞれ3次高調波振幅を算出し、算出された複数の3次高調波振幅平均しても良い。
A相についての関係式
a1Cosθ1+a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2+a3Cos3θ2 = α2
が得られる。
A相の3次高調波の振幅a3は、
a3 = (α1Cosθ2- α2Cosθ1) / (Cos3θ1・Cosθ2 - Cos3θ2・Cosθ1)
にて求める。
算出精度を向上させるため、上記のデータ取得位置条件を満たす別の2点の組合せによるデータを用いてそれぞれ3次高調波振幅を算出し、算出された複数の3次高調波振幅平均しても良い。
次に、3次高調波の振幅が0とならないと想定される位置における2点の位置データθ3およびθ4と、この位置におけるデジタルデータα3、α4を取得する。
これらの関係式は、
a1Cosθ3 +a3Cos3θ3-a5Cos5θ3 = α3
a1Cosθ4 +a3Cos3θ4-a5Cos5θ4 = α4
となる。3次高調波の振幅a3は既知となっているため、
5次高調波の振幅a5は、
a5 = {(α3-a3Cos3θ3)Cosθ4- (α4-a3Cos3θ4)Cosθ3}
/ (Cos5θ4・Cosθ3 - Cos5θ3・Cosθ4)
で求めることができる。複数組の、2点の位置データとこの位置におけるデジタルデータに対して本処理を行い、それぞれの組で算出された5次高調波振幅を平均化すれば算出精度を向上させることができる。
これらの関係式は、
a1Cosθ3 +a3Cos3θ3-a5Cos5θ3 = α3
a1Cosθ4 +a3Cos3θ4-a5Cos5θ4 = α4
となる。3次高調波の振幅a3は既知となっているため、
5次高調波の振幅a5は、
a5 = {(α3-a3Cos3θ3)Cosθ4- (α4-a3Cos3θ4)Cosθ3}
/ (Cos5θ4・Cosθ3 - Cos5θ3・Cosθ4)
で求めることができる。複数組の、2点の位置データとこの位置におけるデジタルデータに対して本処理を行い、それぞれの組で算出された5次高調波振幅を平均化すれば算出精度を向上させることができる。
同様に、B相について、5次高調波の振幅が0になると想定される位置であって、このうち3次高調波の振幅が0とならない互いに異なる2点の位置、すなわち図5(B)のp1、p2の位置においてデータ取得を行なう。p1の位置において算出された位置データθ1とこの位置におけるデジタルデータβ1および、p2の位置において算出された位置データθ2とこの位置におけるデジタルデータβ2から
B相についての関係式
b1Sinθ1 -b3Sin3θ1= β1
b1Sinθ2 -b3Sin3θ2= β2
が得られる。
B相3次高調波の振幅b3は、
b3 = (β1Sinθ2- β2Sinθ1) / (Sin3θ2・Sinθ1 - Sin3θ1・Sinθ2)
で求めることができる。算出精度を向上させるため、A相の場合と同様に、上記のデータ取得位置条件を満たす別の2点の組合せによるデータを用いてそれぞれ3次高調波振幅を算出し、算出された複数の3次高調波振幅平均しても良い。
B相についての関係式
b1Sinθ1 -b3Sin3θ1= β1
b1Sinθ2 -b3Sin3θ2= β2
が得られる。
B相3次高調波の振幅b3は、
b3 = (β1Sinθ2- β2Sinθ1) / (Sin3θ2・Sinθ1 - Sin3θ1・Sinθ2)
で求めることができる。算出精度を向上させるため、A相の場合と同様に、上記のデータ取得位置条件を満たす別の2点の組合せによるデータを用いてそれぞれ3次高調波振幅を算出し、算出された複数の3次高調波振幅平均しても良い。
次に、3次高調波の振幅が0とならないと想定される位置における2点の位置データθ3およびθ4と、この位置におけるデジタルデータβ3、β4を取得する。
これらの関係式は、
b1Sinθ3 -b3Sin3θ3-b5Sin5θ3 = β3
b1Sinθ4 -b3Sin3θ4-b5Sin5θ4 = β4
となる。3次高調波の振幅b3は既知となっているため、
5次高調波の振幅b5は、
b5 = {(β3 +b3Sin3θ3)Sinθ4- (β4+b3Sin3θ4)Sinθ3}
/ (Sin5θ4・Sinθ3- Sin5θ3・Sinθ4)
で求めることができる。A相の場合と同様に、複数組の、2点の位置データとこの位置におけるデジタルデータに対して本処理を行い、それぞれの組で算出された5次高調波振幅を平均化すれば算出精度を向上させることができる。
これらの関係式は、
b1Sinθ3 -b3Sin3θ3-b5Sin5θ3 = β3
b1Sinθ4 -b3Sin3θ4-b5Sin5θ4 = β4
となる。3次高調波の振幅b3は既知となっているため、
5次高調波の振幅b5は、
b5 = {(β3 +b3Sin3θ3)Sinθ4- (β4+b3Sin3θ4)Sinθ3}
/ (Sin5θ4・Sinθ3- Sin5θ3・Sinθ4)
で求めることができる。A相の場合と同様に、複数組の、2点の位置データとこの位置におけるデジタルデータに対して本処理を行い、それぞれの組で算出された5次高調波振幅を平均化すれば算出精度を向上させることができる。
高調波補正部5では、高調波振幅算出部4によって算出されたA相の3次高調波振幅a3、5次高調波振幅a5およびB相の3次高調波振幅b3、5次高調波振幅b5を使用して、2相のデジタル信号の3次高調波および5次高調波を以下の式により補正する。
α = α’ -a3Cos3θ’ +a5Cos5θ’
β = β’ +b3Sin3θ’ +b5Cos5θ’
ただし、α’、β’は補正前のセンサ信号Sa、Sbのデジタル信号、θ’は、位置データ算出部3によって算出される位置データθの前回値である。
なお、位置算出精度を向上させるために、位置データは前回値よりも今回値に少しでも近いデータがよいため、過去数点の位置データを等速変化とした外挿補間による予測値をθ’と使用しても良い。
α = α’ -a3Cos3θ’ +a5Cos5θ’
β = β’ +b3Sin3θ’ +b5Cos5θ’
ただし、α’、β’は補正前のセンサ信号Sa、Sbのデジタル信号、θ’は、位置データ算出部3によって算出される位置データθの前回値である。
なお、位置算出精度を向上させるために、位置データは前回値よりも今回値に少しでも近いデータがよいため、過去数点の位置データを等速変化とした外挿補間による予測値をθ’と使用しても良い。
このように本実施例ではセンサ信号に重畳した3次高調波歪および5次高調波歪を検出し、これらの歪を除去することができるため高精度な位置データの算出が可能となる。
また、本実施例の高調波振幅算出動作および高調波補正動作を繰り返し実行すれば、温度変化等の環境変化による3次高調波歪および5次高調波歪の変化にも対応できる。
また、予め上記の演算処理によって3次および5次高調波振幅を求め、不揮発性メモリに記憶させ電源投入後、不揮発性メモリに記憶した3次および5次高調波振幅でA相デジタル信号およびB相デジタル信号を補正すれば、電源投入後すぐに精度の高い位置信号が得られる。
また、本実施例の高調波振幅算出動作および高調波補正動作を繰り返し実行すれば、温度変化等の環境変化による3次高調波歪および5次高調波歪の変化にも対応できる。
また、予め上記の演算処理によって3次および5次高調波振幅を求め、不揮発性メモリに記憶させ電源投入後、不揮発性メモリに記憶した3次および5次高調波振幅でA相デジタル信号およびB相デジタル信号を補正すれば、電源投入後すぐに精度の高い位置信号が得られる。
本発明は、磁気式、光学式、回転型、直動型にとらわれずセンサ信号に再現性のある周期的な3次高調波歪をもつあらゆるタイプのエンコーダ位置検出誤差補正に適用できる。
1 A/D変換器
2 記憶部
3 位置データ算出部
4 高調波振幅算出部
5 高調波補正部
6 演算部
2 記憶部
3 位置データ算出部
4 高調波振幅算出部
5 高調波補正部
6 演算部
Claims (10)
- 相対変位する2つの物体の位置に応じてセンサ信号検出部から得られる周期的なA相およびB相の2相の正弦波状のアナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換し、前記デジタル信号から位置データを算出し、前記位置データから前記物体の位置を得るエンコーダの信号処理方法において、
任意の2点の位置における位置データおよびA相デジタル信号から得られた前記2点の位置におけるA相デジタルデータα1、α2からA相3次高調波振幅を算出し、任意の2点の位置における位置データおよびB相デジタル信号から得られた前記2点の位置におけるB相デジタルデータβ1、β2からB相3次高調波振幅を算出し、前記A相3次高調波振幅およびB相3次高調波振幅でA相デジタル信号およびB相デジタル信号をそれぞれ補正し、前記補正されたA相デジタル信号および前記B相デジタル信号から位置データを算出することを特徴とするエンコーダの信号処理方法。 - 前記A相3次高調波振幅a3は、a1をA相基本波振幅、θ1、θ2を任意の2点の位置における位置データとしてA相の場合連立方程式
a1Cosθ1+a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2+a3Cos3θ2 = α2
を解くことによって算出し、
前記B相3次高調波振幅b3は、b1をB相基本波振幅、θ1、θ2を任意の2点の位置における位置データとしてB相の場合連立方程式
b1Sinθ1 -b3Sin3θ1= β1
b1Sinθ2 -b3Sin3θ2 = β2
を解くことによって算出することを特徴とする請求項1記載のエンコーダの信号処理方法。 - 前記A相3次高調波振幅a3は、複数組の任意の2点の位置について3次高調波振幅を算出し、算出された前記3次高調波振幅を平均したものであり、前記B相3次高調波振幅b3は、複数組の任意の2点の位置について3次高調波振幅を算出し、算出された前記3次高調波振幅を平均したものであることを特徴とする請求項2記載のエンコーダの信号処理方法。
- A相3次高調波振幅およびB相3次高調波振幅を算出する高調波振幅算出動作、A相デジタル信号およびB相デジタル信号をそれぞれ補正する高調波補正動作、および位置データを算出する位置データ算出動作を順次繰り返し実行することを特徴とする請求項1記載のエンコーダの信号処理方法。
- 前記A相3次高調波振幅およびB相3次高調波振幅を記憶しておき、電源投入時の初期データとして使用することを特徴とする請求項1記載のエンコーダの信号処理方法。
- 相対変位する2つの物体の位置に応じてセンサ信号検出部から得られる周期的なA相およびB相の2相の正弦波状のアナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換し、前記デジタル信号から位置データを算出し、前記位置データから前記物体の位置を得るエンコーダの信号処理方法において、
A相の5次高調波の振幅が0で3次高調波の振幅が0で無い2点の位置における位置データθ1、θ2と前記2点の位置におけるA相デジタルデータα1、α2からA相3次高調波振幅a3を算出し、A相の3次高調波の振幅がともに0で無い2点の位置における位置データθ3、θ4と前記2点の位置におけるA相デジタルデータα3、α4と前記A相3次高調波振幅a3からA相5次高調波振幅a5を算出し、B相の5次高調波の振幅が0で3次高調波の振幅が0で無い2点の位置における位置データθ1、θ2と前記2点の位置におけるB相デジタルデータβ1、β2からB相3次高調波振幅b3を算出し、B相の3次高調波の振幅がともに0で無い2点の位置における位置データθ3、θ4と前記2点の位置におけるB相デジタルデータβ3、β4と前記B相3次高調波振幅b3からB相5次高調波振幅b5を算出し、前記A相3次高調波振幅a3およびA相5次高調波振幅a5でA相デジタル信号を補正し、前記B相3次高調波振幅b3およびB相5次高調波振幅b5でB相デジタル信号を補正し、前記補正されたA相デジタル信号および前記B相デジタル信号から位置データを算出することを特徴とするエンコーダの信号処理方法。 - 前記A相3次高調波振幅a3は、a1をA相基本波振幅としてA相の場合連立方程式
a1Cosθ1+a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2+a3Cos3θ2 = α2
を解くことによって算出し、
前記A相5次高調波振幅a5は、A相の場合連立方程式
a1Cosθ3+a3Cos3θ3−a5Cos5θ5= α3
a1Cosθ4+a3Cos3θ4−a5Cos5θ4= α4
を解くことによって算出し、
前記B相3次高調波振幅a3は、b1をB相基本波振幅としてB相の場合連立方程式
b1Sinθ1 -b3Sin3θ1= β1
b1Sinθ2 -b3Sin3θ2 = β2
を解くことによって算出し、
前記B相5次高調波振幅a5は、B相の場合連立方程式
b1Sinθ3 -b3Sin3θ3-b5Sin5θ3= β3
b1Sinθ4 -b3Sin3θ4-b5Sin5θ4 = β4
を解くことによって算出することを特徴とする請求項6記載のエンコーダの信号処理方法。 - 相対変位する2つの物体の位置に応じてセンサ信号検出部から得られる周期的なA相およびB相の2相の正弦波状のアナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換するA/D変換器と、前記デジタル信号から位置データを算出する演算部を備え、前記位置データから前記物体の位置を得るエンコーダの信号処理装置において、
前記演算部は、任意の2点の位置における位置データおよびA相デジタル信号から得られた前記2点の位置におけるA相デジタルデータα1、α2からA相高調波振幅を算出するとともに任意の2点の位置における位置データおよびB相デジタル信号から得られた前記2点の位置におけるB相デジタルデータβ1、β2からB相高調波振幅を算出する高調波振幅算出部と、前記A相高調波振幅およびB相高調波振幅でA相デジタル信号およびB相デジタル信号をそれぞれ補正する高調波補正部と、前記補正されたA相デジタル信号および前記B相デジタル信号から位置データを算出する位置データ算出部を備えたことを特徴とするエンコーダの信号処理装置。 - 前記高調波振幅算出部は、a1をA相基本波振幅、θ1、θ2を任意の2点の位置における位置データとしてA相の場合連立方程式
a1Cosθ1+a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2+a3Cos3θ2 = α2
を解くことによって、
A相3次高調波振幅a3を算出し、
b1をB相基本波振幅、θ1、θ2を任意の2点の位置における位置データとしてB相の場合連立方程式
b1Cosθ1 +b3Cos3θ1=β1
b1Cosθ2 +b3Cos3θ2 =β2
を解くことによって、B相3次高調波振幅b3を算出することを特徴とする請求項8記載のエンコーダ処理装置。 - 前記高調波振幅算出部は、a1をA相基本波振幅としてA相の場合連立方程式
a1Cosθ1+a3Cos3θ1= α1
a1Cosθ2+a3Cos3θ2 = α2
を解くことによって、
A相3次高調波振幅a3を算出し、
A相の場合連立方程式
a1Cosθ3+a3Cos3θ3−a5Cos5θ5= α3
a1Cosθ4+a3Cos3θ4−a5Cos5θ4= α4
を解くことによって、
A相5次高調波振幅a5を算出し、
b1をB相基本波振幅としてB相の場合連立方程式
b1Sinθ1 -b3Sin3θ1= β1
b1Sinθ2 -b3Sin3θ2 = β2
を解くことによって、
B相3次高調波振幅b3を算出し、
B相の場合連立方程式
b1Sinθ3 -b3Sin3θ3-b5Sin5θ3= β3
b1Sinθ4 -b3Sin3θ4-b5Sin5θ4 = β4
を解くことによってB相5次高調波振幅b5を算出することを特徴とする請求項8記載のエンコーダ処理装置。
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