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JP2008302440A - ワーク取付具及び工作機械 - Google Patents

ワーク取付具及び工作機械 Download PDF

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JP2008302440A
JP2008302440A JP2007149343A JP2007149343A JP2008302440A JP 2008302440 A JP2008302440 A JP 2008302440A JP 2007149343 A JP2007149343 A JP 2007149343A JP 2007149343 A JP2007149343 A JP 2007149343A JP 2008302440 A JP2008302440 A JP 2008302440A
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Junichi Maeda
淳一 前田
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Abstract

【課題】工作機械の主軸の回転軸線に垂直なワーク面の加工を行うことを可能とさせ、加工能率を向上させる。
【解決手段】工作機械11の主軸17にドライブシャフト21を装着する。また、テーブル19上に、ワークWが取り付けられたワーク取付具25を着脱可能に取り付ける。ワーク取付具25上に固定されたワークWに対して相対移動可能にかつ回転軸線O2周りに回転可能にカッタ37を保持するカッタホルダ39をワーク取付具25上にさらに設ける。ドライブシャフト21とカッタ37とは、カッタ37の回転軸線O2とドライブシャフト21の回転軸線O1とを一直線上に整列させて、主軸17とテーブル19が近づく方向に相対移動させることにより係合して、ドライブシャフト21の回転をカッタ37に伝達できるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、主軸の回転軸線に垂直なワークの面を加工するためのワーク取付具及びこれを用いた工作機械に関する。
自動車のディファレンシャルケースでは、ギアを収容するための凹部が形成され、凹部を取り囲む側壁のうち対向する二つの側壁にギアに接続されるギアシャフトを通すための軸穴が形成されている。このディファレンシャルケースの内面の軸穴の周囲は平面座や球面座となるため、スラスト加工や球面加工等を行う必要がある。
このような凹部の側面の内面加工を行う場合、軸穴の断面より広い面積を加工する必要があるが、そのような工具は軸穴を通ることができない。したがって、一般的な工作機械で内面加工を行うことは困難である。そこで、内面加工では、一般に、特許文献1及び特許文献2に記載されているような内面加工専用機が使用される。特許文献1及び特許文献2に記載の内面加工機では、スピンドル及び加工台が設置されているベース上に、カッタを回転可能に保持するカッタホルダを設け、加工台上に戴置されたワークの凹部内にカッタホルダに保持されたカッタを配置した後、カッタを挟んでその回転軸線方向に対向して配置されたスピンドルをカッタの回転軸線方向に接近させることによりスピンドルで回転軸線方向両側からカッタを挟持し、スピンドルの回転力をカッタに伝達させてカッタを回転させつつカッタを回転軸線方向に移動させることにより、凹部の内面を加工する。
特開平10−277825号公報 特開平11−165211号公報
内面加工を行うために専用機を使用すると、専用機は高価であるため、製造コストの増加を招く。したがって、マシニングセンタなど汎用の工作機械を用いて内面加工を行えるようにすることが望ましい。また、内面加工では、ワークとカッタ及びスピンドルとの位置合わせが必要になるため、ワークを加工台に固定した後に、ワークの位置の測定及びワークとカッタとの位置合わせを行わなければならない。上記のような専用機では、ワーク交換毎にこのようなワーク位置の測定及び位置合わせを加工台上で行う必要が生じ、加工台上での段取作業に時間を要する。このため、段取作業の間、加工を停止させることになり、加工能率の低下を招くという問題が生じていた。
本発明は前述の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、工作機械の主軸の回転軸線に垂直なワーク面の加工を行うことを可能とさせ、加工能率を向上させることにある。
前述の目的を達成するために、工作機械の主軸の回転軸線に垂直なワークの面を加工するときに使用するワーク取付具であって、工作機械のテーブル上に着脱可能に取り付けられるパレットと、前記パレット上に設けられており、パレット上に固定されたワークに対して相対移動可能にかつ回転軸線周りに回転可能にカッタを保持するカッタホルダとを備えるワーク取付具が提供される。
また、本発明によれば、回転駆動される主軸とワークが戴置されるテーブルとを相対移動させることにより、主軸の回転軸線に垂直なワークの面を加工する工作機械であって、主軸に装着されるドライブシャフトと、ワークが取り付けられテーブル上に着脱可能に取り付けられるワーク取付具上に設けられており、前記ワーク取付具に固定されたワークに対して相対移動可能にかつ回転軸線周りに回転可能にカッタを保持するカッタホルダとを備え、前記ドライブシャフトと前記カッタとは、前記カッタの回転軸線と前記ドライブシャフトの回転軸線とを一直線上に整列させて前記主軸と前記テーブルとを前記回転軸線方向に互いに向けて相対移動させることにより係合して、前記ドライブシャフトの回転を前記カッタに伝達できるように構成されており、前記主軸と前記テーブルとを前記カッタの回転軸線方向に相対移動させることにより前記カッタで前記主軸の回転軸線に垂直な前記ワークの面を加工するようにした工作機械が提供される。
本発明によれば、カッタを支持するカッタホルダがワーク取付具上に設けられているので、工作機械の主軸にドライブシャフトを装着し、ワークが取り付けられたワーク取付具をテーブルに取り付けるだけで、汎用の工作機械を用いて箱型ワークの内面のような主軸の回転軸線と垂直なワークの面の加工を行うことが可能になる。また、カッタを支持するカッタホルダがワーク取付具上に設けられているので、テーブルへのワーク取付具の取り付け前にワークとカッタとの位置合わせを行うことができ、段取作業の済んだワーク取付具をテーブル上に取り付けるだけで、テーブル上にカッタとワークとを所定の位置関係で配置することができる。したがって、テーブル上での段取作業を減らし、加工停止時間を短縮することができる。また、ワークの加工が終了すると、ワーク取付具と共にカッタも交換されることになるので、カッタの交換のための加工停止も不要となる。
前記ワークは凹部が形成された略箱型形状であり、前記カッタは前記ワークの凹部内に配置され、前記凹部の側壁に形成された軸穴を通して前記ドライブシャフトを前記凹部内に配置されたカッタに係合させることが好ましい。
また、前記カッタホルダは、前記カッタを前記カッタの回転軸線方向に移動させる水平移動機構と、前記カッタを前記カッタの回転軸線と垂直な方向に移動させる垂直移動機構とを備えることが好ましい。
本発明によれば、カッタを保持するカッタホルダがワーク取付具上に設けられているので、汎用の工作機械を用いて主軸の回転軸線と垂直なワークの面の加工を行うことが可能になる。また、ワーク取付具をテーブルに取り付ける前にワークとカッタとの位置合わせを行うことができるので、テーブル上での段取作業を減少させることができ、加工停止時間を短縮させ、加工能率を向上させることが可能になる。さらに、ワーク取付具の交換と共に、カッタも交換されることになるので、カッタの摩耗等に起因するカッタ交換のための加工停止も不要になり、加工能率を向上させ得る。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明による主軸の回転軸線に垂直なワークの面を加工するための工作機械の全体構成図、図2は図1に示されている工作機械のワーク取付具に設けられたカッタホルダのカッタ保持部の拡大図、図3〜図6は本発明の工作機械によるワークの内面を加工する手順を説明するための線図であり、図3はカッタをワークの凹部内に配置した状態を示したもの、図4はカッタにドライブシャフトを係合させた状態を示したもの、図5はカッタをワークの内面に押し当てた状態を示したもの、図6は加工終了後にカッタをワークの凹部内から除去した状態を示したものである。
図1を参照すると、主軸17の回転軸線O1に垂直な面(例えばワークの内面)を加工するための工作機械11が示されている。工作機械11は、床面に設置されるベッド13と、ベッド13上をX軸方向に移動可能に設けられたコラム15と、コラム15上にY軸方向に移動可能に支持される主軸17と、ベッド13上をZ軸方向に移動可能に設けられたテーブル19とを備える。ここで、X軸は図1において紙面に垂直に延びる軸線の方向、Y軸は図1において上下方向に延びる軸線の方向、Z軸は図1において左右方向に延びる軸線の方向を指すものとする。図1に示されている実施の形態では、主軸17がベッド13に対してX軸及びY軸方向に移動する一方、テーブル19がベッド13に対してZ軸方向に移動するように構成されているが、主軸17とテーブル19とがX軸、Y軸及びZ軸の直交3軸方向に相対移動可能になっていればよい。例えば、主軸17がX軸、Y軸及びZ軸の3軸方向に移動するようになっていてもよい。
主軸17には、後述するカッタ37を回転駆動するためのドライブシャフト21が工具ホルダ23を介して装着されている。ドライブシャフト21は、主軸17に近い側に位置する大径円柱部21aと、主軸17から遠い側に位置する小径円柱部21bとを含み、大径円柱部21aと小径円柱部21bとの境界部には肩部21cが形成されている。また、小径円柱部21bには、後述するカッタ37と係合したときにカッタ37が小径円柱部21bに対して回転することを防止するために、小径円柱部21bの外周面から半径方向外方に突出しドライブシャフト21の長手方向に延びるキー21dが設けられている。
テーブル19上には、ワークWが固定されたワーク取付具25が着脱可能に取り付けられている。ワークWは、略箱型形状をしたものであり、中央部に凹部27が形成され、上部に外部と連通する窓部29が形成されていると共に、凹部27を取り囲む側壁31の対向する位置に一対の軸穴33が形成されている。しかしながら、箱型形状のワークWに限らず、主軸17の回転軸線O1に垂直な面を有するワークであれば、特に限定されない。ワーク取付具25は、ワークWが固定されテーブル19上に着脱可能に取り付けられるパレット35と、ワークWを加工するためのカッタ37と、パレット35上に設けられ、ワークWの加工すべき面の前にカッタ37をその回転軸線O2周りに回転可能に保持するカッタホルダ39とを含む。パレット35は、工作機械11で使用される一般的なタイプのものであり、テーブル19上にクランプ等(図示せず)により着脱可能に取り付けることができるものであれば特に限定されない。
カッタ37は、図2に示されているように、回転軸線O2方向両端部に切刃37aを有しこの切刃37aによって回転軸線O2と垂直なワークWの面を加工するタイプのものであり、ワーク取付具25がテーブル19に取り付けられたときに回転軸線O2が主軸17の回転軸線O1と平行になるようにカッタホルダ39に保持されている。
図1の実施の形態では、カッタ37に、中心軸線(すなわち、回転軸線O2)に沿ってドライブシャフト21の小径円柱部21bの直径と略同じ直径を有する貫通孔37bが形成されており、主軸17に装着されたドライブシャフト21の小径円柱部21bと嵌合できるようになっている。また、貫通孔37bの周面には、図2に示されているように、ドライブシャフト21の小径円柱部21bに設けられたキー21dの横断面と対応する横断面形状を有しカッタ37の回転軸線O2に沿って延びるキー溝37cが形成されている(図2を参照)。このような構成により、ドライブシャフト21の小径円柱部21bをカッタ37の貫通孔37bに挿入して、ドライブシャフト21のキー21dをカッタ37の貫通孔37bのキー溝37cに係合させたときに、ドライブシャフト21に対してその長手軸線方向にカッタ37が移動することを許容する一方、ドライブシャフト21に対してカッタ37が回転することを防止する。しかしながら、カッタ37とドライブシャフト21との係合は、ドライブシャフト21を介して主軸17の回転力をカッタ37に伝達できるようになっていればよく、図1の実施の形態のようなキー21dとキー溝37cを用いた構成に限定されるものではない。例えば、ドライブシャフト21の外周面とカッタ37の貫通孔37bの周面に互いに係合するスプラインを設けるようにしてもよい。
カッタ37とドライブシャフト21とを係合させるときには、ドライブシャフト21の肩部21cがカッタ37の回転軸線O2方向端面に当接するまでカッタ37の貫通孔37bにドライブシャフト21の小径円柱部21bを挿入する。これにより、回転軸線O1方向におけるドライブシャフト21に対するカッタ37の相対位置が定められる。回転軸線O1方向におけるドライブシャフト21上のカッタ37の位置が規制されるようになっていれば、ドライブシャフト21とカッタ37とは固定される必要はなく、カッタがドライブシャフトに対してその回転軸線方向に移動可能になっていてもよいし、ドライブシャフト21とカッタ37とはこの位置でナット等(図示せず)によりドライブシャフト21に固定されてもよい。
カッタホルダ39は、パレット35のワーク取付面から略垂直方向に延びる支柱41と、支柱41からカッタ37の回転軸線O2と略平行に延びる水平アーム43と、カッタ37の回転軸線O2に対して略垂直な方向に垂下する垂直アーム47とを含む。垂直アーム47の先端には、ベアリング49(図2を参照)を介してカッタ37が回転軸線O2周りに回転可能に保持されている。
垂直アーム47は、カッタ37をカッタ37の回転軸線O2と略垂直な方向に移動させるための垂直移動機構を備えていることが好ましい。例えば、図1に示されている実施の形態では、垂直移動機構として、水平アーム43の先端に垂直アーム47をカッタ37の回転軸線O2と略垂直な方向に移動可能に案内する垂直ガイド45が取り付けられ、垂直ガイド45に設けられた流体圧シリンダ(図示せず)で垂直アーム47を垂直移動させる構成がとられている。このように流体圧シリンダを使用する場合、テーブル19にパレット35が取り付けられたときに互いに係合するカップリング(図示せず)をテーブル19及びパレット35の中心部に設け、このカップリングを介してテーブル19からワーク取付具25の流体圧シリンダに作動流体を供給すれば、ワーク取付具25をテーブル19に取り付け後も垂直移動機構を作動させることが可能になる。
さらに、水平アーム43は、カッタ37をカッタ37の回転軸線O2方向に移動させるための水平移動機構を備えることが好ましい。例えば、図1に示されている実施の形態では、水平移動機構として、スライダ51及びガイドレール53を使用しており、水平アーム43にガイドレール53を設けると共に、ガイドレール53に沿って移動可能なスライダ51を支柱41の上端部に取り付け、支柱41と水平アーム43とがカッタ37の回転軸線O2方向に相対移動することを可能にさせている。
しかしながら、水平移動機構は、カッタ37をカッタ37の回転軸線O2方向に移動させることができるものであればよく、水平アーム43と垂直ガイド45との間でカッタ37の回転軸線O2方向の相対移動を許容するようにしてもよい。例えば、水平アーム43にガイドレールを設け、ガイドレールに沿って移動するスライダに垂直ガイド45を固定するようにしてもよい。
スライダ51とガイドレール53との組合せを水平移動機構として使用する場合、支柱41と水平アーム43との間又は水平アーム43と垂直ガイド45との間に戻りバネ55を設けることが好ましい。このように戻りバネ55を設ければ、カッタ37に回転軸線O2方向に外力を加えることによりカッタ37を移動させることができる一方、外力が作用しなくなると、カッタ37が自動的に原点位置に戻るようにすることができる。
次に、図3〜図6を参照して、図1に示されている工作機械11によってワークWの内面を加工する手順を説明する。
まず、ワーク取付具25上で、図3に示されているように、水平移動機構及び垂直移動機構を用いて、カッタホルダ39に保持されたカッタ37をワークWの側壁31の加工すべき面の前に移動させ、ワークWの対向する側壁31に設けられた一対の軸穴33の軸線とカッタ37の回転軸線O2とが一直線上に整列するように位置合わせする。このカッタ37とワークWとの位置合わせは、ワーク取付具25上で行えるので、工作機械11の外部に設けられた段取ステーション等(図示せず)、工作機械11のテーブル19以外の場所で行えばよい。したがって、カッタ37とワークWとの位置合わせのために工作機械11を停止させる必要がなくなり、加工能率を向上させることが可能になる。
次に、カッタ37の回転軸線O2が工作機械11の主軸11の回転軸線O1と平行になる向きにして、カッタ37とワークWとの位置合わせが済んだ状態のワーク取付具25をテーブル19上に取り付け、固定する。すると、テーブル19とワーク取付具25のパレット35とは、テーブル19上に設けられたテーパコーン(図示せず)とパレット35の底面に設けられたテーパ穴(図示せず)との係合などにより予め定められた位置関係に配置される。ワーク取付具25がテーブル19に固定された後、図3に示されているように、ドライブシャフト21の回転軸線(すなわち、主軸17の回転軸線O1)とカッタ37の回転軸線O2とが一直線上に整列するように、主軸17に装着されたドライブシャフト21をカッタ37の回転軸線O2上に移動し、ワークWの側壁31を挟んでカッタ37とドライブシャフト21とを対向して配置させる。
次に、主軸17とテーブル19とをZ軸方向に互いに近づく向きに相対移動させることにより、ドライブシャフト21をカッタ37に接近させ、図4に示されているように、ワークWの軸穴33にドライブシャフト21を貫通させ、さらにドライブシャフト21の小径円柱部21bをカッタ37の貫通孔37bに挿入させる。このとき、貫通孔37bのキー溝37cにドライブシャフト21のキー21dを係合させる。これにより、カッタ37がドライブシャフト21に対して回転することが防止されるようになり、主軸17の回転力がドライブシャフト21を介してカッタ37に伝達されてカッタ37が回転し、カッタ37によるワークWの加工を行うことが可能になる。一方、キー溝37c及びキー21dは共にドライブシャフト21の長手軸線と平行に延びているので、ドライブシャフト21の長手軸線に沿ったカッタ37の移動は許容される。
カッタ37の貫通孔37bへのドライブシャフト21の小径円柱部21bの挿入は、ドライブシャフト21の肩部21cがカッタ37の回転軸線O2方向端面に当接するまで行われる。この状態では、水平移動機構の戻りバネ55の付勢力によりカッタ37がドライブシャフト21の肩部21cに押し付けられて、主軸17とカッタ37とが予め定められた位置関係に配置されるので、正確な加工が可能となる。次に、カッタ37がドライブシャフト21の肩部21cに押し付けられた状態でさらにワークWをZ軸方向に主軸17に向かって移動させる。すると、ドライブシャフト21の肩部21cにカッタ37が押されることにより、支柱41に固定されたスライダ51が戻りバネ55の付勢力に抗しつつ水平アーム43上のガイドレール53に沿って移動して、カッタ37とワークWが近づく方向に相対移動し、図5に示されているように、主軸17から遠い側のワークWの側壁31の内面にカッタ37の回転軸線O2方向端面が押し付けられる。この状態で主軸17を回転させることにより、カッタ37の回転軸線O2方向端面に設けられた切刃37aでワークWの内面を加工することができる。
一つの加工面の加工が終了すると、図6に示されているように、主軸17とテーブル19とをZ軸方向に互いから離れる向きに相対移動させることにより、カッタ37の貫通孔37bからドライブシャフト21を引き抜き、加工済みの面と対向する面を同様に加工する場合には、テーブル19を回転させて、ワークWの加工すべき面を主軸17から遠い側に配置した後、再度カッタ37の貫通孔37bにドライブシャフト21の小径円柱部21bを挿入し、同様に加工を行えばよい。ドライブシャフト21にカッタ37をナット等で固定している場合には、一面の加工が完了した後、主軸17とテーブル19とをZ軸方向に互いから離れる向きに相対移動させることにより、対向する面のうちの他方を加工してもよい。
ワークWに対する加工が完了すると、パレット交換装置(図示せず)などにより、テーブル19からワーク取付具25が取り外され、新しいワークWが取り付けられた別のワーク取付具25がテーブル19に取り付けられる。このとき、ワーク取付具25と共にカッタ37も交換されることになる。したがって、摩耗によりカッタ37の交換が必要になった場合でも、テーブル19上以外の場所でカッタ37の交換を行うことができ、カッタ37の交換のために加工を中断する必要がなくなり、加工能率を向上させることが可能になる。加工済みのワークWが取り付けられたワーク取付具25は段取ステーションなどに移送されると、カッタホルダ39の垂直移動機構によりカッタ37がワークWの凹部27から上方に引き出され、ワークWがパレット35から取り外される。このようなワークWの凹部27からのカッタ37の除去やパレット35からのワークWの取り外しもテーブル19上以外の場所で行うことができ、その間も工作機械11では、新たなワークWの加工を行うことができるので、加工能率が向上する。
以上、図示される実施の形態に基づいて、本発明を説明したが、本発明は図示される実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、カッタホルダの水平移動機構は外力による水平移動を許容するものであるが、モータなどによって自力で移動できるようになっていてもよい。また、垂直アームの垂直機構は、流体圧シリンダに代えて、モータとボールねじナット機構等、他のアクチュエータを用いてもよい。
本発明による主軸の回転軸線に垂直なワークの面を加工するための工作機械の全体構成図である。 図1に示されている工作機械のワーク取付具に設けられたカッタホルダのカッタ保持部の拡大図である。 本発明の工作機械によるワークの内面を加工する手順を説明するための線図であり、カッタをワークの凹部内に配置した状態を示している。 本発明の工作機械によるワークの内面を加工する手順を説明するための線図であり、カッタにドライブシャフトを係合させた状態を示している。 本発明の工作機械によるワークの内面を加工する手順を説明するための線図であり、カッタをワークの内面に押し当てた状態を示している。 本発明の工作機械によるワークの内面を加工する手順を説明するための線図であり、加工終了後にカッタをワークの凹部内から除去した状態を示している。
符号の説明
11 工作機械
17 主軸
19 テーブル
21 ドライブシャフト
25 ワーク取付具
27 凹部
33 軸穴
37 カッタ
37b 貫通孔
39 カッタホルダ

Claims (3)

  1. 工作機械の主軸の回転軸線に垂直なワークの面を加工するときに使用するワーク取付具であって、
    工作機械のテーブル上に着脱可能に取り付けられるパレットと、
    前記パレット上に設けられており、パレット上に固定されたワークに対して相対移動可能にかつ回転軸線周りに回転可能にカッタを保持するカッタホルダと、
    を備えることを特徴としたワーク取付具。
  2. 前記カッタホルダは、前記カッタを前記カッタの回転軸線方向に移動させる水平移動機構と、前記カッタを前記カッタの回転軸線と垂直な方向に移動させる垂直移動機構とを備える、請求項1に記載のワーク取付具。
  3. 回転駆動される主軸とワークが戴置されるテーブルとを相対移動させることにより、主軸の回転軸線に垂直なワークの面を加工する工作機械であって、
    主軸に装着されるドライブシャフトと、
    ワークが取り付けられテーブル上に着脱可能に取り付けられるワーク取付具上に設けられており、前記ワーク取付具に固定されたワークに対して相対移動可能にかつ回転軸線周りに回転可能にカッタを保持するカッタホルダと、
    を備え、前記ドライブシャフトと前記カッタとは、前記カッタの回転軸線と前記ドライブシャフトの回転軸線とを一直線上に整列させて前記主軸と前記テーブルとを前記回転軸線方向に互いに向けて相対移動させることにより係合して、前記ドライブシャフトの回転を前記カッタに伝達できるように構成されており、前記主軸と前記テーブルとを前記カッタの回転軸線方向に相対移動させることにより前記カッタで前記主軸の回転軸線に垂直な前記ワークの面を加工することを特徴とした工作機械。
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