JP2008301433A - 通信装置およびリングノード装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】障害が発生した場合などにおいて高速な冗長切り替えが可能な冗長経路を実現する通信装置を得ること。
【解決手段】本発明にかかる通信装置は、L2スイッチ(10)に対して冗長経路を提供するリングノード(41,42)であって、他のリングノードとともに同一L2スイッチ(10)へ接続する場合、自身とL2スイッチ(10)との間の第1の経路および他の通信装置とL2スイッチ(10)との間の第2の経路に対してリンクアグリゲーションを適用することにより、L2スイッチ(10)に対してRPRリングネットワーク(1)との間の冗長経路を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明にかかる通信装置は、L2スイッチ(10)に対して冗長経路を提供するリングノード(41,42)であって、他のリングノードとともに同一L2スイッチ(10)へ接続する場合、自身とL2スイッチ(10)との間の第1の経路および他の通信装置とL2スイッチ(10)との間の第2の経路に対してリンクアグリゲーションを適用することにより、L2スイッチ(10)に対してRPRリングネットワーク(1)との間の冗長経路を提供する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、リングネットワークに接続する中継装置などに対して冗長経路を提供するリングノード装置に関する。
従来、リング等で構成されたネットワークの経路冗長化を行う場合、レイヤ3レベルの冗長化であればデフォルト・ゲートウェイ冗長方式と呼ばれる方法が用いられてきた。また、このデフォルト・ゲートウェイ冗長方式として、下記非特許文献1に記載のVRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)や下記非特許文献2に記載のHSRP(Cisco Hot Standby Router Protocol)が使用されることが一般的である。これは、二台以上のノード(ルータやスイッチ)が一つのIPアドレスとMACアドレスを共用し、一台の仮想ノードとして動作する。この複数台のノードのうち、現用となるノードが動作中は、他方のノードは中継動作を行わない。また、現用のノードが故障などで動作できない場合に、仮想ノードのうちの一台が、共用しているIPアドレスとMACアドレスを使用して、データの中継動作を引き継ぐ。このとき、データを送出する端末には前記共用のIPアドレスをデフォルト・ゲートウェイとして登録しておく。端末は常にデータをデフォルト・ゲートウェイ宛に送信するため、アドレスを共用するノードのうち一つが動作可能であれば、冗長経路を提供することが可能であった。
また、レイヤ2レベルの冗長化であれば、Spanning Tree Protocol(以下STPと呼ぶ)とSTPから派生したプロトコルを利用した冗長化方法が用いられている。この方法では、STPが、ネットワーク内でデータがループしてしまうことを避けるように、ループが発生する接続となっている接続を検出し、ループが発生しないように、データを中継しない回線(ブロッキングポート)を設定する動作を利用している。具体的には、複数台のノードから一台のノードに回線を接続し、冗長経路を提供することで、ループが発生する接続とし、STPによって中継しない回線を設定する。この冗長接続に障害が起きた場合は、STPが再度経路を設定し、正常時ではブロッキングとなっていた冗長経路のうちの一つを、ブロッキング解除することで、障害時にも中継路を提供することができる(例えば、下記非特許文献3)。
また、上記の障害切り替え時間を短縮し、かつ上記のレイヤ2とレイヤ3の冗長化方式を共通のプロトコルで実現する技術が開示されている(下記特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1で開示された冗長化方式は、専用のトークンフレームを作成し、冗長経路を提供する各ノードの生存状態を格納しながらリングネットワークを巡回させる必要がある。
また、特許文献1でも示されているように、デフォルト・ゲートウェイ冗長化方式やSTPを利用した冗長化方式では、障害切り替えに数秒から数十秒を要してしまう、という問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、リングネットワークにおいて冗長経路路を提供し、さらに、高速な冗長切り替えと、簡易な実装を実現する通信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、リングネットワークを構成し、当該リングネットワークに接続する中継装置に対して冗長経路を提供する通信装置であって、他の通信装置とともに同一中継装置へ接続する場合、自身と当該中継装置との間の第1の経路および当該他の通信装置と当該中継装置との間の第2の経路に対してリンクアグリゲーションを適用することにより、当該中継装置に対して当該リングネットワークとの間の冗長経路を提供することを特徴とする。
この発明によれば、リンクアグリゲーションを利用して、複数の通信装置(リングノード装置)を既存のL2スイッチと接続することとしたので、冗長構成であってもループを回避することができる。また、冗長経路を提供しているので、リンクアグリゲーションを行っているリングノードのいずれか一つに障害が発生しても、L2スイッチに他のリングノード(待機回線)を使用させることができ、復旧までの所要時間を短縮化できる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる通信装置(リングノード装置)の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる通信装置(リングノード装置)を構成要素として含んだ通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。図1において、RPRリングネットワーク1は、IEEE802.17にて規定されたResilient Packet Ring(RPR)プロトコルを実現するリングネットワークである。L2スイッチ10は、一般に市販されている、レイヤ2でデータの中継を行うノードである。上位ネットワーク20は、RPRリングネットワーク1が、他のネットワークとのデータ中継を行うために接続するためのネットワークである。端末31〜33は、一般に市販されている端末である。リングノード41および42は、本発明に係るRPRリングノードである。リングノード51および52は、一般に市販されているRPRリングノードである。
図1は、本発明にかかる通信装置(リングノード装置)を構成要素として含んだ通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。図1において、RPRリングネットワーク1は、IEEE802.17にて規定されたResilient Packet Ring(RPR)プロトコルを実現するリングネットワークである。L2スイッチ10は、一般に市販されている、レイヤ2でデータの中継を行うノードである。上位ネットワーク20は、RPRリングネットワーク1が、他のネットワークとのデータ中継を行うために接続するためのネットワークである。端末31〜33は、一般に市販されている端末である。リングノード41および42は、本発明に係るRPRリングノードである。リングノード51および52は、一般に市販されているRPRリングノードである。
L2スイッチ10は、リングノード41および42とリンクアグリゲーションで接続することによって、RPRリングネットワーク1とデータのやり取りを行う。IEEE802.3で規定されるリンクアグリゲーションは、一対一の対向装置で複数の回線を論理的に一つの回線のように扱うことで、対向装置間の回線速度の向上や冗長回線の確保を行う技術である。
本発明に係るリングノード41および42は、図1に示したように、L2スイッチ10からは、一台の装置と接続しているかのように、リンクアグリゲーションを実施する機能を有する。
次にリングノード41を現用、リングノード42を待機として、L2スイッチ10に冗長経路を提供する場合のデータ中継動作について説明する。ここでは、リングノード41、42、51および52がレイヤ2でデータの中継を行う場合について示す。
待機のリングノード42は、L2スイッチ10と接続されている回線のポートを、ブロッキングとしている。
最初に、図2を用いて、端末31から端末33へデータを転送する場合の動作を説明する。端末31から出力されたデータは、L2スイッチ10に受信される。端末31からデータを受信したL2スイッチ10は、L2スイッチ10が持つポート選択手段によって、リンクアグリゲーションされている回線のうち、どの回線を使用するか選択し、選択した回線に対して前記受信データを出力する。図2では、リングノード41と接続されている回線が選択された場合の例を示している。
リングノード41は、受信したデータをRPRリングネットワーク1に中継する。リングノード41から出力されたデータは、RPRリングネットワーク1に接続されている、全てのノードに転送(フラッディング)される。この受信したデータ(RPRリングネットワーク1内でフラッディングされたデータ)を、リングノード51および52は、RPRリングネットワーク1以外の自分の全てポートに出力(フラッディング)する。この結果、端末31から送信されたデータは、その宛先である端末33に到達する。
ここで、リングノード42は、通常であれば、RPRリングノード1から入力したデータを、RPRリングノード1以外の自分のポートに出力する。そのため、入力データはL2スイッチ10と接続している回線に出力されるところであるが、上述したようにブロッキング設定されているため、データを中継しない。
以上が端末31から端末33へのデータ転送動作であるが、つづいて、図3を用いて、端末33が端末31宛に送信した応答データを各ノードが転送する場合の動作を説明する。端末33はリングノード51にデータを出力する。リングノード51は、端末31から33にデータが転送された際に、端末31宛のデータはRPRリングネットワーク1に中継するように学習している。そのため、端末33から受信したデータの宛先アドレスよりその宛先が端末31であれば、受信データをRPRリングネットワーク1へ中継(フラッディング)する。
中継されたデータはRPRリングネットワーク1上にフラッディングされる。リングノード41は、端末33から端末31に宛てたデータを、RPRリングネットワークから受信すると、端末31宛のデータはL2スイッチ10に中継するように学習済みであるため、この受信データをL2スイッチ10に転送する。L2スイッチ10は、リングノード41からの受信データをその宛先である端末31に転送する。
また、RPRリングネットワーク1から端末31宛のデータを受信したリングノード42も、リングノード41と同様に、端末31宛のデータがRPRリングネットワーク1に中継するように学習しておりかつL2スイッチと接続するためにポートブロックしているので、受信したデータはどこにも中継しない。
つづいて、図4を用いて、端末32と端末33間のデータ転送の際、L2スイッチ10が、リングノード42と接続されている回線を選択した場合の動作を説明する。
L2スイッチ10は、リンクアグリゲーション実施の際の回線選択アルゴリズムによっては、リングノード42と接続されている回線を選択することもありうる。
L2スイッチ10によって出力された、端末32から端末33に宛てたデータを受信したリングノード42は、RPRリングネットワーク1にデータを中継する。このデータもRPRリングネットワーク1上にフラッディングされる。端末32から送信されたデータを受信したリングノード51および52は、受信データをRPRリングネットワーク1以外のポートにフラッディングする。リングノード41は、受信した中継フレームを精査し、この受信データ(中継フレーム)をRPRリングネットワーク1に中継したリングノードが、リングノード42であると認識した場合、そのデータはL2スイッチ10には中継しない。この時、リングノード41は、端末32がL2スイッチ10の先に存在することを学習する。
以上が端末32から端末33へのデータ転送動作であるが、つづいて、図5を用いて、端末33が端末32宛に送信した応答データを各リングノードが転送する場合の動作を説明する。各リングノードは上記手順により端末32から送信されたデータを端末33へ転送した際にデータを出力するポートを学習しているものとする。端末33から端末32宛の応答データを受信したリングノード51は、受信データをRPRリングネットワーク1へ中継(フラッディング)する。RPRリングネットワーク1にフラッディングされたデータは、リングノード42が受信する。リングノード42は、端末32宛のデータを、L2スイッチ10と接続している回線に出力するように学習しているが、この回線への出力ポートはブロッキングとなっているため、データを出力しない。なお、端末32宛のデータはリングノード41へ中継される。そして、リングノード41は、上述したように端末32への経路(端末32がL2スイッチ10の先に存在することを)を学習しているため、リングノード42から受信した端末32宛のデータをL2スイッチ10と接続している回線へ出力する。そして、L2スイッチ10が端末32にリングノード41からの受信データを転送する。
ここで、リングノード41は、端末32宛のデータの出力先を学習しなくても、未学習の宛先のデータは、受信ポート以外のポートに出力するという、L2スイッチの一般的な機能を有するため、L2スイッチ10にデータを転送することが可能である。しかしながら、学習しない場合、リングノード41がRPRリングネットワーク1と接続するポートと、L2スイッチ10と接続するポート以外のポートを持っていれば、常にそのポートにも、端末32宛てのデータを中継してしまうため、無駄なフラッディングによって、それらの回線の帯域を圧迫することとなる。したがって、端末32への経路を学習しておくことによりトラヒックの増加を抑える制御が可能となる。
つづいて、図6を用いて、冗長を提供しているリングノードがRPRリングネットワーク1から未学習の宛先のデータを受信した場合の動作を説明する。ここでは、図6に示したリングノード41および42が共に端末34についての経路(端末34がどこに存在しているのか)を未学習の状態で、端末33から端末34宛にデータを送信した場合の動作を説明する。なお、図6に示したように、端末34はL2スイッチ10を介してRPRリングネットワーク1へ接続されている。
端末33から端末34宛に送信されたデータは、リングノード51によってRPRネットワーク1にフラッディングされる。そして、RPRネットワーク1にフラッディングされた端末34宛のデータは、リングノード42からリングノード41へ中継され、さらに、リングノード41からL2スイッチ10へ中継する。このときも、リングノード42は、L2スイッチ10と接続するポートがブロッキングであるため、端末34宛のデータをL2スイッチ10へは中継しない。
つづいて、図7を用いて、冗長を提供しているリングノードに障害が発生した場合の動作を説明する。ここでは、現用であるリングノード41に障害が発生した場合の動作を説明する。
図7に示した各リングノードは、RPRの制御フレームを送受信することにより他のリングノードの状態を監視している。そして、リングノード41に障害が発生したことを検出した場合、各リングノードは、以下の手順を実行する。
リングノード42は、冗長を提供するペアであるリングノード41に障害が発生したため、L2スイッチ10と接続しているポートのブロッキングを解除する。そして学習していた中継情報である、Filtering Database(以下、FDBと呼ぶ)をクリアする。以降の中継は、再学習した内容にしたがって行う。
一方、L2スイッチ10は、リングノード41から、Link Aggregation Control Protocol(以下、LACPと呼ぶ)フレームを一定期間受信できないこと、またはリングノード41の障害による回線断を検出することにより、リングノード41と接続しているポートが使用できないことを認識できる。そのため、リングノード41と接続しているポートが使用できないことを認識した場合、L2スイッチ10は、以降の中継処理でこれまでリングノード41と接続しているポートに出力していたデータを、リングノード42と接続しているポートに切り替えて出力するようにする。
L2スイッチ10に関して、リングノード41および42と接続されているポートは、論理的に同一ポートであるので、L2スイッチ10は、それまで学習していた中継情報をクリアし、学習しなおす必要が無い。リンクアグリゲーションの手順に従って、それまでリングノード41に出力していたデータを、リングノード42に出力することとなる。
つづいて、図8を用いて、リングノード41が現用として動作している状態で、リングノード41とL2スイッチ10を接続している回線に障害が発生した場合の動作を説明する。
L2スイッチ10と接続している回線の障害を検出した場合、リングノード41は、RPR制御フレームを用いて、自身が中継動作を行えないことをリングノード42へ通知する。例えばTopology and protection(以下、TPと呼ぶ)フレームを用いて、protection statusフィールドでForced switchを通知することができる。なお、本障害に該当する新しい値を定義しておき、それを利用して通知するようにしてもよい。リングノード41から中継動作を行えないことを通知されたリングノード42は、上述した、リングノード41で障害が発生した場合の動作と同様の動作を行い、中継を肩代わりする。
冗長を構成するペアの情報は、IEEE802.17で示されているTopology database(トポロジデータベース)に追加することで、障害の検出と中継の切り替えを連携させることができる。トポロジデータベースは、TPフレーム(Topology and Protection frame)などのRPR制御フレームを受信することによって更新される。各リングノードは、RPR制御フレームによって他のリングノードの障害を認識すると、トポロジデータベースを更新すると共に、そのノードが冗長を構成するペアとなっていることが認識できる。そこでペアの障害に対応する動作を行えばよい。
なお、上記説明ではリングノード51および52を一般のリングノードとして説明を行ったが、ノード41および42と同様の機能を有するノードとしてもよい。
このように、本実施の形態の通信システムでは、リンクアグリゲーションを利用して、複数のリングノード装置を既存のL2スイッチと接続することとし、L2スイッチと接続しているリングノード装置は、リングネットワーク上でデータを受信した場合、当該受信データをL2スイッチへ転送する必要があるかどうかを確認し、転送する必要がある場合にのみ転送することとした。これにより、冗長構成であってもループを回避することができる。また、冗長経路を提供しているので、リンクアグリゲーションを行っているリングノードのいずれか一つに障害が発生しても、L2スイッチに他のリングノード(待機回線)を使用させることができ、復旧までに要する時間を短縮化できる。さらに、RPRの高速な障害検出機能を利用しているため、ミリ秒オーダで冗長(待機側)切り替えを実施することができる。そして、既存のRPRの動作と連携させているので、簡易に実装することが可能である。
実施の形態2.
上述した実施の形態1では、待機リングノードを設定し、待機リングノードと既存のL2スイッチとを接続しているポートをブロッキングする場合の動作について説明したが、次に、冗長を構成するリングノードをどちらも現用とする場合の実施の形態を示す。
上述した実施の形態1では、待機リングノードを設定し、待機リングノードと既存のL2スイッチとを接続しているポートをブロッキングする場合の動作について説明したが、次に、冗長を構成するリングノードをどちらも現用とする場合の実施の形態を示す。
図9は、このような場合の、データ中継の様子を示す図である。図9では、L2スイッチ10が、端末31から端末33宛に送信されたデータを中継するために、リングノード41と接続しているポートを選択したときの様子を示している。
L2スイッチ10から中継された端末33宛のデータを、リングノード41はRPRリングネットワーク1にフラッディングする。フラッディングされた端末33宛のデータを受信したリングノード51および52は、RPRリングネットワーク1に接続されているポート以外の、自分のポートに受信データを中継する。この結果、リングノード51から端末33にデータが転送されることとなる。このときリングノード51および52は、端末31宛のデータはRPRネットワーク1に中継すべきことを学習する。
リングノード41によって、RPRリングネットワーク1にフラッディングされたデータ(端末33宛に端末31から送信されたデータ)を受信したリングノード42は、受信データを精査することで、受信データが冗長構成のペアであるリングノード41から中継されたものであると判断する。そして、冗長構成のペアが中継したものであるので、冗長を構成するポートであるL2スイッチ10と接続しているポートにデータを中継しない。また、端末31宛のデータはL2スイッチ10に中継すべきことを学習する。
図10は、端末31宛のデータの中継先を各リングノードが既に学習済みの状態で、端末33から31にデータが送信される様子を示している。端末31宛のデータを受信した場合、リングノード51は、このデータの中継先を学習済みであるから、RPRリングネットワーク1にフラッディングする。リングノード52は、端末31宛のデータはRPRリングネットワーク1に中継すべきことを学習済みであるので、受信データをどこにも中継しない。
リングノード41および42は、RPRリングネットワーク1をフラッディングされたデータを受信した場合、端末31宛のデータをL2スイッチ10に中継すべきことを学習済みであるから、どちらか一方が、リンクアグリゲーションで用いるポート選択方法を用いて、受信データである端末31宛のデータをL2スイッチ10に中継する。なお、図10に示した例ではリングノード42が中継している。たとえば、どちらの装置も同じ選択方法を用いて、中継する/しないの判断を逆にしておけば、二重に中継してしまうことはない。リンクアグリゲーションでは、このような非対称に回線を使用する通信が認められている。
つづいて、図11を用いて、冗長を提供しているリングノードが、RPRリングネットワーク1から、未学習の宛先のデータを受信した場合の動作を説明する。なお、図11は、リングノード41および42が共に端末34を未学習の状態(端末34宛のデータの中継先を認識していない状態)で、端末33から端末34宛てにデータを送信する場合の動作を示している。
リングノード51によってRPRネットワーク1にフラッディングされた端末34宛のデータは、リングノード41と42のどちらか一方が、リンクアグリゲーションで用いるポート選択方法を用いて、L2スイッチ10に中継する。図11に示した例ではリングノード42が中継している。
つづいて、リングノード41で障害が発生した場合の動作を説明する。各リングノードは、RPRの制御フレームを送受信することにより他のリングノードの状態を監視している。そして、リングノード41に障害が発生したことを検出した場合、リングノード42は、冗長を提供するペアであるリングノード41に障害が発生したため、学習していた中継情報であるFDBをクリアする。以降の中継は、再学習した内容にしたがって行う。なお、L2スイッチ10の動作は、上述した実施の形態1で示した動作と同様である。
さらに、リングノード41とL2スイッチ10を接続している回線の障害が発生した時の動作について説明する。まず、リングノード41は、実施の形態1の場合と同様の手順で、回線障害を通知する。リングノード41から回線障害を通知されたリングノード42は、上述したリングノード41で障害が発生した場合と同様に、学習していたFDBをクリアする。以降の中継は、再学習した内容にしたがって行う。
このように、本実施の形態では、冗長を構成するリングノードが現用と待機の関係ではなく、常に現用として動作しているときは、他のリングノードから中継されてきたデータの内容を精査し、受信データが冗長構成のペアのリングノードからRPRリングネットワークへ中継されたものであれば、冗長を構成するポートへこのデータを中継しないこととした。これにより、リンクアグリゲーションによる負荷分散機能を生かしつつ現用帯域を増加することができる。
実施の形態3.
以上の実施形態では、冗長を構成するリングノードが冗長を提供するL2スイッチ以外の装置とは接続していないものであるが、次に冗長を提供するL2スイッチに加えて、冗長を提供しない装置を接続した場合や、複数の装置に冗長を提供する場合の実施の形態を示す。
以上の実施形態では、冗長を構成するリングノードが冗長を提供するL2スイッチ以外の装置とは接続していないものであるが、次に冗長を提供するL2スイッチに加えて、冗長を提供しない装置を接続した場合や、複数の装置に冗長を提供する場合の実施の形態を示す。
図12は、実施の形態3のデータ中継動作例を示す図である。図12に示した構成では、リングノード41とリングノード42がL2スイッチ10に冗長経路を提供し、さらにリングノード42がL2スイッチ11とも接続されている。また、L2スイッチ11には端末35が接続されている。そして、リングノード42のL2スイッチ10への冗長ポートは、待機回線であり、ブロッキングとなっている。
L2スイッチ10が端末32から出力されたデータをリングノード42に転送した場合、リングノード42は受信データを、RPRリングネットワーク1とL2スイッチ11にフラッディングする。リングノード41は、リングノード42がRPRリングネットワーク1にフラッディングしたデータを受信した場合、冗長を提供するポートから送信されたデータであるため、この受信データはどこにも中継しない。ただし、冗長ペアのポートがブロッキングであるため、L2スイッチ10と接続するポートに出力するべきデータとして学習する。
一方、L2スイッチ10が端末31から出力されたデータをリングノード41に転送した場合、リングノード41は受信データを、RPRリングネットワーク1にフラッディングする。リングノード42は、リングノード41がRPRリングネットワーク1にフラッディングしたデータを受信した場合、冗長を提供するポートから送信されたデータであるため、L2スイッチ10には中継しないが、L2スイッチ11には中継する。
また、図13を使用して、端末35から出力されたデータの中継動作を説明する。端末35から出力されたデータは、L2スイッチ11を介してリングノード42に中継される。リングノード42は、L2スイッチ10と接続されているポートはブロッキングであるため、このポートへはデータを中継しないが、RPRリングネットワーク1にはデータを中継する。この中継されたデータをリングノード41が受信すると、リングノード42が出力したデータではあるが、リングノード42が冗長を構成しているポートから受信したデータではないため、そしてリングノード42で冗長を構成しているポートがブロッキングであるため、このデータをL2スイッチ10へ中継する。
この動作を可能にするため、リングノード41および42は、RPRリングネットワーク1に中継するデータに、受信ポート番号を格納する。格納する場所は、RPRヘッダに領域、RPRヘッダと中継するデータの間、中継するデータとFCSフィールドの間、などが利用できる。また、これ以外に利用可能な場所があればそこへ格納するようにしてもよい。ただし、この場合は一般に市販されているリングノードとはフレームフォーマットに不整合が起こるため、RPRリングネットワーク1を構成するリングノードは、全て本発明の機能を有するリングノードとなる。
冗長を構成するリングノードに障害が発生した場合の動作は、実施の形態1に示したものと同様である。そのため、動作説明は省略する。
図14は、冗長を構成するリングノードと、冗長を提供されるL2スイッチとを接続する回線で障害が発生した時の動作を示す図である。L2スイッチ10と接続している回線の障害を検出した場合、リングノード41は、実施の形態1で示したものと同様のRPR制御フレームを用いて、自身が中継動作を行えないことをリングノード42へ通知する。ただし、上記受信ポート番号と同様に、回線障害を起こしたポート番号を格納する必要がある。格納する場所は、上記中継データに受信ポート番号を格納する場合と同様に、RPRヘッダに領域を追加、RPRヘッダと中継するデータの間、中継するデータとFCSフィールドの間、などが利用できる。また、これ以外の場所でもあってもよい。
障害が通知されたリングノード42は、L2スイッチ10と接続しているポートのブロッキングを解除する。そして学習していたFDBをクリアする。FDBをクリアした後は、端末35から端末31宛てに送信されたデータをリングノード42がRPRネットワーク1とL2スイッチ10にフラッディングする。
このように、本実施の形態では、ポート番号をデータや障害情報に追加し、他のリングノードへ得通知することとした。これにより、リングノードが複数のポートを持ち、そのうちのいくつかを他のリングノードと冗長を構成することとしても、上述した実施の形態1と同様の動作を実現できる。
実施の形態4.
つづいて、実施の形態4について説明する。本実施の形態では、冗長を提供するリングノードが、複数のポートを持ち、そのうちのいくつかで他のリングポートと冗長を構成する時、冗長ポートに待機を設けず、いずれも現用とする場合の動作について説明する。
つづいて、実施の形態4について説明する。本実施の形態では、冗長を提供するリングノードが、複数のポートを持ち、そのうちのいくつかで他のリングポートと冗長を構成する時、冗長ポートに待機を設けず、いずれも現用とする場合の動作について説明する。
図15は、実施の形態4のデータ中継動作例を示す図である。図15に示した構成では、リングノード41とリングノード42がL2スイッチ10に冗長経路を提供し、さらにリングノード42がL2スイッチ11とも接続されている。また、L2スイッチ11には端末35が接続されている。そして、リングノード41および42のL2スイッチ10への冗長ポートは、どちらも現用回線となっている。さらに、端末31宛のデータの中継先が、既に学習済みであるとする。なお、この学習動作は、実施の形態2で示したものと同様である。
端末35から、端末31に宛てたデータを受信したリングノード42は、学習している内容から、冗長化しているL2スイッチ10が出力先であると認識する。そこで受信データが冗長ペアであるリングノード41にも届くように、RPRリングネットワーク1にフラッディングする。その上で、リンクアグリゲーションで用いるポート選択方法を用いて、L2スイッチ10に中継するか否かを判断する。このとき、実施の形態2と同様にリングノード41および42のいずれか一方が中継を行う。なお、図15の例ではリングノード42が中継している。
つづいて、図16を用いて、端末35から中継先が未学習の端末34に宛てたデータの中継動作を説明する。L2スイッチ11からデータを受信したリングノード42は、中継先が未学習であるため、受信ポート以外の全てのポートにフラッディングする。図16では、フラッディングするポートに冗長化をしているポート(L2スイッチ10への出力ポート)が含まれている。そのため前述と同様に、冗長化ポートには、リンクアグリゲーションで用いるポート選択方法を用いて、L2スイッチ10に中継するか否かを判断する。すなわち、リングノード41および42がリンクアグリゲーションで用いるポート選択方法を用いてL2スイッチ10に中継するか否かをそれぞれ判断する。そして、いずれか一方が中継を行う。なお、図16の例では、リングノード41が中継している。
このように、本実施の形態によれば、冗長構成を提供するリングノードが、複数のポートをサポートしている場合であっても、RPRリングネットワークへのフラッディングを利用して、冗長ペアにデータを届けることができ、双方がデータ中継できる状態で、冗長ポートに対して中継の有無を判断するため、確実にデータの中継が行える。またリングアグリゲーションに則った回線選択手段を用いることで、二重にデータを中継することがなくなり、トラヒックが増加するのを抑えることができる。
以上のように、本発明にかかる通信装置は、RPRリングネットワークに有用であり、特に、RPRリングネットワークに接続する外部のノードに対して冗長経路を提供するリングノード装置に適している。
1 RPRリングネットワーク
2 上位ネットワーク
10、11 L2スイッチ
20 ネットワークノード
31、32、33、34、35 端末
41、41、51、52 リングノード
2 上位ネットワーク
10、11 L2スイッチ
20 ネットワークノード
31、32、33、34、35 端末
41、41、51、52 リングノード
Claims (8)
- リングネットワークを構成し、当該リングネットワークに接続する中継装置に対して冗長経路を提供する通信装置であって、
他の通信装置とともに同一中継装置へ接続する場合、自身と当該中継装置との間の第1の経路および当該他の通信装置と当該中継装置との間の第2の経路に対してリンクアグリゲーションを適用することにより、当該中継装置に対して当該リングネットワークとの間の冗長経路を提供することを特徴とする通信装置。 - 前記中継装置から送信されたデータを、前記第1の経路、前記他の通信装置および前記リングネットワーク経由で受信した場合、当該受信データを当該中継装置へ転送しないことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 待機装置として動作している状態で前記中継装置からデータを受信した場合、当該受信データを前記リングネットワークへ転送することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
- 前記他の通信装置が現用装置として動作しかつ自身が待機装置として動作している状態で、当該他の通信装置で障害が発生したことを検出した場合、当該他の通信装置に代わって現用装置としての動作を開始することを特徴とする請求項1、2または3に記載の通信装置。
- 前記他の通信装置が現用装置として動作しかつ自身が待機装置として動作している状態で、前記他の通信装置から前記中継装置と通信できない状態にある旨の通知を受けた場合、当該他の通信装置に代わって現用装置としての動作を開始することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の通信装置。
- 前記他の通信装置が待機装置として動作しかつ自身が現用装置として動作している状態で、自身が前記中継装置と通信できない状態となったことを検出した場合、その旨を当該他の通信装置へ通知し、当該他の通信装置に現用装置としての動作を開始させることを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
- 前記他の通信装置および自身が共に現用装置として動作している状態では、前記リングネットワーク経由でデータを受信した場合、当該受信データを前記中継装置へ転送するかどうかをリンクアグリゲーションで使用するポート選択方法に基づいて判断することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
- 請求項1〜7のいずれか一つに記載の通信装置の機能を有することを特徴とするリングノード装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007148470A JP2008301433A (ja) | 2007-06-04 | 2007-06-04 | 通信装置およびリングノード装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=40174470
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JP (1) | JP2008301433A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011024178A (ja) * | 2009-06-15 | 2011-02-03 | Fujitsu Ltd | 中継装置及び中継方法 |
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JP2013098839A (ja) * | 2011-11-02 | 2013-05-20 | Mitsubishi Electric Corp | 通信装置、通信システムおよび経路設定方法 |
JP2014057168A (ja) * | 2012-09-11 | 2014-03-27 | Hitachi Metals Ltd | 通信システムおよび通信システムの処理方法 |
-
2007
- 2007-06-04 JP JP2007148470A patent/JP2008301433A/ja active Pending
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