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JP2008233818A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2008233818A
JP2008233818A JP2007077351A JP2007077351A JP2008233818A JP 2008233818 A JP2008233818 A JP 2008233818A JP 2007077351 A JP2007077351 A JP 2007077351A JP 2007077351 A JP2007077351 A JP 2007077351A JP 2008233818 A JP2008233818 A JP 2008233818A
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Takeshi Kinoshita
武 木下
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Kyocera Mita Corp
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Abstract

【課題】処理負担を増大させることなく高精度に感光体ドラムの表面電位ムラを補正することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】分割部151は、測定部110により測定された表面電位の分布を、主走査方向に所定間隔K1で区切って複数のブロック(大ブロック)に分割する。判定部152は、分割部151により分割された各大ブロック内において、表面電位が予め定められた閾値以上変化しているか否かを判定する。特定部153は、判定部152により表面電位が閾値以上変化していると判定されたブロック、すなわち、表面電位の変化が大きな大ブロックを更に主走査方向に所定間隔で区切って複数の小ブロックに分割し、各小ブロックにおける表面電位の代表値を特定する。光量制御部154は、各代表値が目標とする基準電位となるように、光源171を駆動する駆動電流値のレベルを調整し、光源171から出力されるレーザ光の光量を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、デジタル複合機、ファクシミリ、及びプリンタ等の画像形成装置に関するものである。
従来の画像形成装置では、感光体ドラムの主走査方向における表面電位の分布を測定し、測定した表面電位の分布を、主走査方向に均等に区切って複数のブロックに分割し、各ブロックの主走査方向の開始点又は終了点における表面電位の値を各ブロックの表面電位の代表値として求め、この代表値が目標電位になるように光量を調整することで、感光体ドラムの表面電位ムラが補正されていた。この従来の方法において高精度な補正を行うためには、主走査方向のブロック数を増やすことが考えられる。
また、特許文献1には、レーザ駆動電流による補正だけでは反応速度が遅く、PWMパルス幅補正だけでは回路規模が複雑化・大規模化する点をカバーしつつ、感光体ドラムの表面電位ムラを低減することを目的として、感光体ドラムの表面電位の分布を高周波成分と低周波成分とに分け、高周波成分はパルス幅変調(PWM)により補正し、低周波成分はレーザ駆動電流により補正することで、表面電位ムラを補正する技術が開示されている。
特開2005−234032号公報
しかしながら、上記従来の手法において、高精度な補正を行うために主走査方向のブロック数を増やすと、各ブロックの代表値を格納するメモリ容量が増加してしまい、装置のコストアップを招来するという問題が生じると共に、代表値の個数が増えることから補正処理の回数が増大してしまい、処理負担が増大するという問題がある。
また、上記特許文献1の手法は、PWMによる補正とレーザ駆動電流による補正というように2種類の補正が並列的に実行されるため、処理負担が増大してしまう。
本発明の目的は、処理負担を増大させることなく高精度に感光体ドラムの表面電位ムラを補正することができる画像形成装置を提供することである。
本発明による画像形成装置は、感光体ドラムに光を出力する光源と、前記光源から所定光量の光を出力して前記感光体ドラムを露光したときの感光体ドラムの主走査方向における表面電位の分布を測定する測定手段と、前記測定手段により測定された表面電位の分布を、主走査方向に所定間隔で区切って複数のブロックに分割する分割手段と、前記分割手段により分割された各ブロック内において、表面電位が予め定められた閾値以上変化しているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により表面電位が閾値以上変化していると判定されたブロックを更に主走査方向に前記間隔よりも小さな所定間隔で区切って複数の小ブロックに分割し、各小ブロックにおける表面電位の代表値を特定すると共に、前記判定手段により表面電位が閾値以上変化していないと判定されたブロックにおける表面電位の代表値を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された各代表値が目標とする基準電位となるように、前記光源から出力される光の光量を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、光源から所定光量の光を出力して感光体ドラムを露光したときの感光体ドラムの主走査方向における表面電位の分布が測定され、この表面電位の分布が、主走査方向に所定間隔で区切られて複数のブロックに分割され、分割された各ブロック内において、表面電位が予め定められた閾値以上変化しているか否かが判定され、表面電位が閾値以上変化していると判定されたブロックが更に主走査方向に所定間隔で区切られて複数の小ブロックに分割され、各小ブロック内の表面電位の代表値が特定されると共に、表面電位が閾値以上変化していないと判定された各ブロック内の表面電位の代表値が特定され、各代表値が目標とする基準電位となるように、光源から出力される光の光量が制御される。
すなわち、表面電位の変化量が大きなブロックに対しては、複数の代表値が特定され、表面電位の変化量が小さなブロックに対しては、1つの代表値が特定されるため、必要以上に代表値を増やさなくとも、高精度に感光体ドラムの表面電位ムラを補正することができる。その結果、処理負担を増大させることなく高精度に感光体ドラムの表面電位ムラを補正することができる。
また、本発明による画像形成装置は、感光体ドラムに光を出力する光源と、前記光源から所定光量の光を出力して前記感光体ドラムを露光したときの感光体ドラムの主走査方向における表面電位の分布を測定する測定手段と、前記測定手段により測定された表面電位の分布を、主走査方向に所定間隔で区切って複数のブロックに分割する分割手段と、前記分割手段により分割された各ブロック内において、表面電位が予め定められた閾値以上変化しているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により表面電位が閾値以上変化していると判定されたブロックにおいて、当該ブロック内の主走査方向における一方の端点である第1の端点の表面電位と他方の端点である第2の端点の表面電位とを特定し、これら両表面電位から所定の演算により当該ブロックの代表値を特定すると共に、前記判定手段により表面電位が閾値以上変化していないと判定されたブロックにおいて、当該ブロック内の前記第1の端点又は前記第2の端点の表面電位を当該各ブロックの表面電位の代表値として特定する特定手段と、前記特定手段により特定された各代表値が目標とする基準電位となるように、前記光源から出力される光の光量を制御する光量制御手段とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、光源から所定光量の光を出力して感光体ドラムを露光したときの感光体ドラムの主走査方向における表面電位の分布が測定され、測定された表面電位の分布が、主走査方向に所定間隔で区切られて複数のブロックに分割され、分割された各ブロック内において、表面電位が予め定められた閾値以上変化しているか否かが判定され、表面電位が閾値以上変化していると判定されたブロックにおいて、当該ブロック内の主走査方向における一方の端点である第1の端点の表面電位と他方の端点である第2の端点の表面電位とが特定され、これら両表面電位を用いて当該ブロックの代表値が特定されると共に、表面電位が閾値以上変化していないと判定された各ブロックにおける第1の端点又は第2の端点の表面電位が当該各ブロックの表面電位の代表値として特定され、特定された各代表値が目標とする基準電位となるように、光源から出力される光の光量が制御される。
すなわち、表面電位の変化量が大きなブロックに対しては、第1の端点の表面電位と第2の端点の表面電位とを用いて所定の演算を行うことにより当該ブロックの代表値が特定されるため、この代表値は当該ブロックの表面電位をより正確に表すこととなり、単に第1又は第2の端点の表面電位を当該ブロックの代表値とする場合に比べて、高精度に感光体ドラムの表面電位ムラを補正することができる。更に、代表値の個数も不必要に増大しないため、処理負担の増大を抑制することができる。
また、前記特定手段は、前記判定手段により表面電位が閾値以上変化していると判定されたブロックにおいて、前記第1の端点の表面電位と前記第2の端点の表面電位との中間値を当該ブロックの代表値として特定することが好ましい。
この構成によれば、表面電位が閾値以上変化していると判定された各ブロックにおいて、第1の端点の表面電位と第2の端点の表面電位との中間値が当該各ブロックの表面電位の代表値として特定されるため、この代表値は当該ブロックの表面電位をより正確に表すこととなり、単に第1又は第2の端点の表面電位を当該ブロックの代表値とする場合に比べて、高精度に感光体ドラムの表面電位ムラを補正することができる。更に、代表値の個数もブロック数分存在することになるため、ブロック数を増大させた場合に比べて、処理負担の増大を抑制することができる。
また、前記特定手段は、前記判定手段により表面電位が閾値以上変化していると判定されたブロックを、前記第1の端点から前記第1の端点及び前記第2の端点の中間点までの第1の小ブロックと、前記中間点から前記第2の端点までの第2の小ブロックとに分け、前記第1の端点の表面電位を前記第1の小ブロックの代表値として特定すると共に、前記第2の端点の表面電位を前記第2の小ブロックの代表値として特定するが好ましい。
この構成によれば、表面電位が閾値以上変化していると判定された各ブロックが、第1の端点から第1の端点及び第2の端点の中間点までの第1の小ブロックと、中間点から第2の端点までの第2の小ブロックとに分けられ、第1の端点の表面電位が第1の小ブロックの代表値として特定されると共に、第2の端点の表面電位が第2の小ブロックの代表値として特定されるため、この代表値は当該ブロックの表面電位をより正確に表すこととなり、単に第1又は第2の端点の表面電位を当該ブロックの代表値とする場合に比べて、高精度に感光体ドラムの表面電位ムラを補正することができる。更に、代表値の個数も不必要に増大しないため、単にブロック数を増大させる場合に比べて、処理負担の増大を抑制することができる。
また、前記特定手段は、前記判定手段により表面電位が閾値以上変化していると判定されたブロックを、前記第1の端点から前記第1の端点及び前記第2の端点の中間点までの第1の小ブロックと、前記中間点から前記第2の端点までの第2の小ブロックとに分け、前記第1の端点の表面電位を前記第1の小ブロックの代表値として特定すると共に、前記第1及び第2の端点の表面電位の中間値を前記第2の小ブロックの代表値として特定することが好ましい。
この構成によれば、表面電位が閾値以上変化していると判定された各ブロックが、第1の端点から第1の端点及び第2の端点の中間点までの第1の小ブロックと、中間点から第2の端点までの第2の小ブロックとに分けられ、第1の端点の表面電位が第1の小ブロックの代表値として特定されると共に、第1及び第2の端点の表面電位の中間値が第2の小ブロックの代表値として特定されるため、この代表値は当該ブロックの表面電位をより正確に表すこととなり、単に第1又は第2の端点の表面電位を当該ブロックの代表値とする場合に比べて、高精度に感光体ドラムの表面電位ムラを補正することができる。更に、代表値の個数も不意必要に増大しないため、ブロック数を増大させた場合に比べて、処理負担の増大を抑制することができる。
本発明によれば、処理負担を増大させることなく高精度に感光体ドラムの表面電位ムラを補正することができる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態1による画像形成装置の機械的構成を主に示す側面概略図である。画像形成装置は、本体部20と、本体部20の左側に配設された用紙後処理部300と、ユーザが種々の操作指令等を入力するための操作部400と、本体部20の上部に配設された原稿読取部500と、原稿読取部500の上方に配設された原稿給送部600とから構成される。
操作部400は、操作パネル401、スタートキー402及びテンキー403等を備える。操作パネル401は、種々の操作画面を表示するとともに、ユーザが種々の操作指令を入力するための種々の操作ボタン等を表示する。スタートキー402は、ユーザが印刷実行指令等を入力するために用いられ、テンキー403は、印刷部数等を入力するために用いられる。
原稿給送部600は、原稿載置部601、原稿排出部602、給紙ローラ603及び原稿搬送部604、及びコンタクトガラス605等を備え、原稿読取部500は、スキャナ501等を備える。給紙ローラ603は、原稿載置部601にセットされた原稿を繰り出し、原稿搬送部604は、繰り出される原稿を1枚ずつ順にスキャナ501上に搬送する。スキャナ501は搬送される原稿を順次読み取り、読み取られた原稿は原稿排出部602に排出される。また、スキャナ501は、コンタクトガラス605に載置された原稿を読み取る場合は、A方向にスライドして原稿を読み取る。
本体部20は、複数の給紙カセット201、複数の給紙ローラ202、転写ローラ203、感光体ドラム204、露光装置205、現像装置206、定着ローラ208、排出口209、及び排出トレイ210を備える。
感光体ドラム204は、矢印方向に回転しながら帯電装置(図示省略)によって一様に帯電される。露光装置205は、原稿読取部500において読み取られた原稿の画像データに基づいて生成された変調信号をレーザ光に変換して出力し、感光体ドラム204に静電潜像を形成する。現像装置206は、現像剤を感光体ドラム204に供給してトナー像を形成する。ここで、露光装置205は、レーザ光を出力するレーザ光源と、レーザ光源から出力されたレーザ光を感光体ドラム204の長手方向である主走査方向に走査するポリゴンミラー等を備え、原画像を構成する各画素の階調値に応じたパルス幅を有するPWM信号に従ってレーザ光源を駆動し、感光体ドラム204を露光する。
一方、給紙ローラ202は、記録紙が収納された給紙カセット201から記録紙を引き出し、引き出した記録紙を転写ローラ203へと搬送する。転写ローラ203は、搬送された記録紙に感光体ドラム204上のトナー像を転写させる。トナー像が転写された記録紙は、定着ローラ208へと搬送され、定着ローラ208は、転写されたトナー像を加熱して記録紙に定着させる。その後、記録紙は、排出口209へと搬送され用紙後処理部300に搬入される。また、記録紙は、必要に応じて排出トレイ210へも排出される。
用紙後処理部300は、搬入口301、記録紙搬送部302、搬出口303及びスタックトレイ304等を備える。記録紙搬送部302は、排出口209から搬入口301に搬入された記録紙を順次搬送し、最終的に搬出口303からスタックトレイ304へ記録紙を排出する。スタックトレイ304は、搬出口303から搬出された記録紙の集積枚数に応じて矢印方向に上下動可能に構成されている。
図2は、図1に示す画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。本画像形成装置は、測定部110、スキャナ部120、画像メモリ130、電位分布記憶部140、制御部150、代表値記憶部160、画像形成部170、及び操作表示部180を備えている。
測定部110は、感光体ドラム204の表面電位を所定の基準電位にするためのデフォルトの駆動電流によって駆動された光源171から出力される所定光量のレーザ光によって露光された感光体ドラム204の主走査方向における表面電位の分布を測定する。具体的には、測定部110は、電位センサと、電位センサを主走査方向に移動させるモータ等の駆動機構とを備え、制御部150の制御の下、駆動機構によって電位センサを主走査方向の上流側から下流側に向けて移動させ、所定のサンプリング間隔で感光体ドラム204の表面電位を順次測定し、電位分布記憶部140に記憶させる。ここで、測定部110は、主走査方向において複数ライン分の感光体ドラム204の表面電位の分布を求め、主走査方向上の各位置の表面電位の平均値からなるデータ群を、感光体ドラム204の主走査方向における表面電位の分布としても良い。
スキャナ部120は、図1に示す原稿読取部500から構成され、原稿の画像データを取得する。画像メモリ130は、不揮発性の記憶装置等から構成され、スキャナ部120により取得された原稿の画像データを記憶する。
電位分布記憶部140は、不揮発性の記憶装置等から構成され、測定部110により測定された感光体ドラム204の主走査方向の表面電位の分布を記憶する。
制御部150は、CPU、ROM、RAM等のマイクロコンピュータから構成され、画像形成装置全体の制御を司るものであり、分割部151、判定部152、特定部153、及び光量制御部154の機能を備えている。これらの機能は、CPUがROMに記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
分割部151は、測定部110により測定された表面電位の分布を、主走査方向に所定間隔で区切って複数のブロック(大ブロック)に分割する。図3は、表面電位の分布を示すグラフであり、縦軸は表面電位を示し、横軸は主走査方向を示している。また、図3のグラフにおいて右側がレーザ光の主走査方向の下流側を示し、左側がレーザ光の主走査方向の上流側を示している。また、図3においてはグラフG1が表面電位の分布を示している。図3の例では、グラフG1は、主走査方向の中央に向かうにつれて表面電位が高くなり、ほぼ上に凸のカーブを描いて変化していることが分かる。
そして、分割部151は、表面電位の分布を主走査方向に一定の間隔K1で区切り、表面電位の分布を主走査方向に対して複数個の大ブロックに分割する。なお、図3では、表面電位の分布は9個の大ブロックに分割されているが、これは一例であり、8個以下の大ブロック、又は10個以上の大ブロックに分割されてもよい。
判定部152は、分割部151により分割された各大ブロック内において、表面電位が予め定められた閾値以上変化しているか否かを判定する。ここで、判定部152は、各大ブロック内において、表面電位の最高値と最低値とを特定し、これら最高値と最低値との差分が閾値以上である大ブロックを、表面電位の変化が大きい大ブロックとして特定する。
特定部153は、判定部152により表面電位が閾値以上変化していると判定された大ブロック、すなわち、表面電位の変化が大きな大ブロックを更に主走査方向に間隔K1より小さな所定間隔で区切って複数の小ブロックに分割し、各小ブロックにおける表面電位の代表値を特定する。また、特定部153は、判定部152により表面電位が閾値以上変化していないと判定された大ブロック、すなわち、表面電位の変化が小さな大ブロックにおける表面電位の代表値を特定する。ここで、特定部153は、大ブロックの主走査方向の上流側の端点である第1の端点P1又は、下流側の端点である第2の端点P2(図3参照)の表面電位を当該大ブロックの代表値として特定する。また、特定部153は、小ブロックの主走査方向の上流側の端点である第1の端点P1又は下流側の端点である第2の端点P2を当該小ブロックの代表値として特定する。
また、特定部153は、特定した代表値がどのブロックに属しているかを示す位置情報と関連付けて各代表値を代表値記憶部160に記憶させる。なお、大ブロックの位置情報は、当該大ブロックが最上流側の大ブロックのブロックから数えて何番目に位置するかを示し、小ブロックの位置情報は、当該小ブロックが属する大ブロックが最上流側の大ブロックから数えて何番目に位置するかを示すと共に、当該小ブロックが当該大ブロックにおいて最上流の小ブロックから数えて何番目に位置するかを示す。
例えば、最上流から数えて5番目に位置する大ブロックであれば、当該大ブロックの位置情報は「5」となり、最上流から数えて6番目に位置する大ブロックに属する小ブロックであって、6番目の大ブロックにおいて最上流から数えて3番目に位置する小ブロックであれば、当該小ブロックの位置情報は「6−3」となる。
光量制御部154は、特定部153により特定された大ブロック及び小ブロックの各代表値を代表値記憶部160から読み出し、読み出した各代表値が目標とする基準電位となるように、光源171を駆動する駆動電流値のレベルを調整し、光源171から出力されるレーザ光の光量を制御する。ここで、光量制御部154は、各大ブロック又は各小ブロックの代表値と基準電位との差を求め、求めた差に応じてデフォルトの駆動電流値を増大又は減少させ、光源171から出力されるレーザ光の光量を変更する。代表値記憶部160は不揮発性の記憶装置から構成され、特定部153により特定された大ブロック又は小ブロックの各代表値と、各代表値の位置情報とを関連付けて記憶する。
画像形成部170は、図1に示す転写ローラ203、感光体ドラム204、露光装置205、及び現像装置206等から構成されている。光源171は、レーザダイオード等のレーザ光源から構成され、光量制御部154により生成された駆動電流値に応じた光量のレーザ光を出力する。
操作表示部180は、図1に示す操作部400から構成されユーザによりなされる種々の操作指令を受け付ける。
次に、画像形成装置の動作について説明する。図4は画像形成装置の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS1において、光量制御部154は、デフォルトの駆動電流値を有する駆動電流で光源171を駆動させ、光源171から感光体ドラム204の表面電位を基準電位にするための所定光量のレーザ光を出力させ、感光体ドラム204の全域を露光する。
次に、ステップS2において、測定部110は、静止状態にある感光体ドラム204に対して主走査方向に移動して、感光体ドラム204の表面の各位置の表面電位を測定し、感光体ドラム204の表面電位の分布を測定する。
次に、ステップS3において、分割部151は、測定部110により測定された表面電位の分布を、主走査方向に間隔K1で区切って複数の大ブロックブロックに分割する。
次に、ステップS4において、判定部152は、各大ブロック内において、表面電位の最高値と最低値とを特定し、これら最高値と最低値との差分が閾値以上である大ブロックを、表面電位の変化が大きい大ブロックとして特定する。
次に、ステップS5において、特定部153は、表面電位の変化が大きな大ブロックを更に主走査方向に間隔K1より小さな所定間隔で区切って複数の小ブロックに分割し、分割した各小ブロックの第1の端点P1の表面電位を各小ブロックの代表値として特定する。図5は、ステップS5の説明図である。図5において、1〜8番目の大ブロックは表面電位の変化が小さいブロックと判定され、9番目の大ブロックは表面電位の変化が大きなブロックと判定されている。そのため、特定部153は、9番目の大ブロックを複数(例えば6個)の小ブロックに分割し、各小ブロックの第1の端点P1又は第2の端点P2の表面電位を各小ブロックの代表値として特定する。なお、図5では、第1の端点P1の表面電位が各小ブロックの代表値として特定されている。
図4に戻り、ステップS6において、特定部153は、ステップS6で特定された各代表値を位置情報と関連付けて代表値記憶部160に記憶する。
次に、本画像形成装置による画像形成時の動作について説明する。図6は、画像形成時の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS11において、原稿載置部601に原稿が載置され、操作表示部180が画像形成動作を開始するためのユーザによる操作指令を受け付けた場合(ステップS11でYES)、スキャナ部120は原稿載置部601に載置された原稿を読み取り(ステップS12)、原稿の画像データを取得する。一方、操作表示部180が画像形成動作を開始するためのユーザによる操作指令を受け付けない場合(ステップS11でNO)、処理がステップS11に戻される。
ステップS13において、光量制御部154は、代表値記憶部160に記憶されている各代表値を読み出し、各大ブロック又は各小ブロックの代表値と基準電位との差から、表面電位が基準電位になるように、各大ブロック及び各小ブロックにおける光源171の駆動電流値を求める(ステップS14)。
次に、ステップS15において、光量制御部154は、ステップS12で読み取られた画像データの各画素の階調値に応じたパルス幅を有し、かつ、ステップS13で求めた駆動電流値を振幅とするPWM信号を生成して光源171を駆動させ、記録紙に画像を形成する。
以上説明したように、実施の形態1の画像形成装置によれば、光源171から所定光量の光を出力して感光体ドラム204を露光したときの感光体ドラム204の主走査方向における表面電位の分布が測定され、この表面電位の分布が、主走査方向に所定間隔K1で区切られて複数の大ブロックに分割され、分割された各大ブロック内において、表面電位が予め定められた閾値以上変化しているか否かが判定され、表面電位が閾値以上変化していると判定された大ブロックが更に主走査方向に間隔K1より小さな間隔で区切られて複数の小ブロックに分割され、各小ブロック内の表面電位の代表値が特定されると共に、表面電位が閾値以上変化していないと判定された各大ブロック内の表面電位の代表値が特定され、各代表値が目標とする基準電位となるように、光源171から出力される光の光量が制御される。
すなわち、表面電位の変化量が大きな大ブロックに対しては、複数の代表値が特定され、表面電位の変化量が小さな大ブロックに対しては、1つの代表値が特定されるため、必要以上に代表値を増やさなくとも、高精度に感光体ドラム204の表面電位ムラを補正することができる。その結果、処理負担を増大させることなく高精度に感光体ドラム204の表面電位ムラを補正することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2による画像形成装置について説明する。本実施の形態による画像形成装置において、機械構成図、ブロック構成図、及びフローチャートは実施の形態1と同様であるため、図1、図2、図6、及び図7を用いる。また、本実施の形態において、実施の形態1と同一のものは説明を省略する。
本実施の形態において、特定部153は、判定部152により表面電位が閾値以上変化し、表面電位の変化が大きいと判定された大ブロックにおいて、第1の端点P1の表面電位と第2の端点P2の表面電位との中間値を当該大ブロックの表面電位の代表値として特定する。図7は、特定部153の処理の説明図である。図7においては、1,6,7,9番目の大ブロックが表面電位の変化の大きい大ブロックと判定され、2,3,4,5,8番目の大ブロックが表面電位の変化が小さい大ブロックと判定されている。
図7の1番目の大ブロックに示すように、第1の端点P1の表面電位V1と第2の端点P2の表面電位V2との中間値V12(=(V1+V2)/2)が1番目の大ブロックの代表値として特定されている。
本実施の形態において、図4に示すステップS5では、特定部153は、各小ブロックの第1の端点P1の表面電位と第2の端点P2の表面電位との中間値を各小ブロックの代表値として特定する。
以上、説明したように実施の形態2による画像形成装置によれば、表面電位が閾値以上変化していると判定された大ブロックにおいて、第1の端点P1の表面電位と第2の端点P2の表面電位との中間値V12を当該大ブロックの表面電位の代表値として特定されるため、この代表値は当該大ブロックの表面電位をより正確に表すこととなり、単に第1又は第2の端点P1又はP2の表面電位を当該大ブロックの代表値とする場合に比べて、高精度に感光体ドラム204の表面電位ムラを補正することができる。更に、代表値の個数もブロック数分存在することになるため、ブロック数を増大させた場合に比べて、処理負担の増大を抑制することができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3による画像形成装置について説明する。本実施の形態による画像形成装置において、機械構成図、ブロック構成図、及びフローチャートは実施の形態1と同様であるため、図1、図2、図6、及び図7を用いる。また、本実施の形態において、実施の形態1、2と同一のものは説明を省略する。
本実施の形態において、特定部153は、表面電位の変化が大きいと判定された大ブロックを、第1の端点P1から第1の端点P1及び第2の端点P2の中間点までの第1の小ブロックと、中間点から第2の端点までの第2の小ブロックとに分け、第1の端点P1の表面電位を第1の小ブロックの代表値として特定すると共に、第2の端点P2の表面電位を第2の小ブロックの代表値として特定する。
図8は、特定部153の処理の説明図である。図8においては、1,4,6,7,9番目の大ブロックが表面電位の変化の大きい大ブロックと判定され、2,3,5,8番目の大ブロックが表面電位の変化の小さい大ブロックと判定されている。
図8に示すように、例えば1番目の大ブロックは、第1の端点P1から中間点M12までの区間が第1の小ブロックとされ、中間点M12から第2の端点P2までが第2の小ブロックとされ、第1の端点P1の表面電位V1が第1の小ブロックの代表値として特定され、第2の端点P2の表面電位V2が第2の小ブロックの代表値として特定されている。
本実施の形態において、図4に示すステップS5では、特定部153は、各大ブロック第1の端点P1の表面電位を第1の小ブロックの代表値として特定し、各大ブロックの第2の端点P2の表面電位を第2の小ブロックの代表値として特定する。
以上説明したように、実施の形態3による画像形成装置によれば、表面電位が閾値以上変化していると判定された大ブロックにおいて、第1の端点P1の表面電位が第1の小ブロックの代表値として特定されると共に、第2の端点P2の表面電位が第2の小ブロックの代表値として特定されるため、この代表値は当該ブロックの表面電位をより正確に表すこととなり、単に第1又は第2の端点の表面電位を当該ブロックの代表値とする場合に比べて、高精度に感光体ドラムの表面電位ムラを補正することができる。更に、代表値の個数も不必要に増大しないため、単にブロック数を増大させる場合に比べて、処理負担の増大を抑制することができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4による画像形成装置について説明する。本実施の形態による画像形成装置において、機械構成図、ブロック構成図、及びフローチャートは実施の形態1と同様であるため、図1、図2、図6、及び図7を用いる。また、本実施の形態において、実施の形態1〜3と同一のものは説明を省略する。
特定部153は、判定部152により表面電位が閾値以上変化していると判定された各ブロックを、第1の端点P1から第1の端点P1及び第2の端点P2の中間点までの第1の小ブロックと、中間点から第2の端点P2までの第2の小ブロックとに分け、第1の端点P1の表面電位を第1の小ブロックの代表値として特定すると共に、第1及び第2の端点P1及びP2の表面電位の中間値を第2の小ブロックの代表値として特定する。
図9は、特定部153の処理の説明図である。図9においては、1,4,6,7,9番目の大ブロックが表面電位の変化の大きい大ブロックと判定され、2,3,5,8番目の大ブロックが表面電位の変化の小さい大ブロックと判定されている。
図9に示すように、例えば1番目の大ブロックでは、第1の端点P1から中間点M12までの区間が第1の小ブロックとされ、中間点M12から第2の端点P2までが第2の小ブロックとされ、第1の端点P1の表面電位V1が第1の小ブロックの代表値として特定され、第1の端点P1の表面電位V1と第2の端点P2の表面電位V2との中間値(=(V1+V2)/2)が第2の小ブロックの代表値として特定されている。
本実施の形態において、図4に示すステップS5では、特定部153は、大ブロック第1の端点P1の表面電位を第1の小ブロックの代表値として特定し、大ブロックの第1の端点P1の表面電位と第2の端点P2の表面電位との中間値を第2の小ブロックの代表値として特定する。
以上説明したように、実施の形態4による画像形成装置によれば、第1の端点P1の表面電位V1が第1の小ブロックの代表値として特定されると共に、第1及び第2の端点P1及びP2の表面電位V1及びV2の中間値が第2の小ブロックの代表値として特定されるため、この代表値は当該ブロックの表面電位をより正確に表すこととなり、単に第1又は第2の端点P1及びP2の表面電位を当該大ブロックの代表値とする場合に比べて、高精度に感光体ドラム204の表面電位ムラを補正することができる。更に、代表値の個数も不必要に増大しないため、大ブロック数を増大させた場合に比べて、処理負担の増大を抑制することができる。
本実施の形態1による画像形成装置の機械的構成を主に示す側面概略図である。 図1に示す画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。 表面電位の分布を示すグラフであり、縦軸は表面電位を示し、横軸は主走査方向を示している。 画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 ステップS5の説明図である。 画像形成時の動作を示すフローチャートである。 特定部の処理の説明図である。 特定部の処理の説明図である。 特定部の処理の説明図である。
符号の説明
110 測定部
120 スキャナ部
130 画像メモリ
140 電位分布記憶部
150 制御部
151 分割部
152 判定部
153 特定部
154 光量制御部
160 代表値記憶部
170 画像形成部
171 光源
180 操作表示部
M12 中間点
P1 第1の端点
P2 第2の端点

Claims (5)

  1. 感光体ドラムに光を出力する光源と、
    前記光源から所定光量の光を出力して前記感光体ドラムを露光したときの感光体ドラムの主走査方向における表面電位の分布を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定された表面電位の分布を、主走査方向に所定間隔で区切って複数のブロックに分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割された各ブロック内において、表面電位が予め定められた閾値以上変化しているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により表面電位が閾値以上変化していると判定されたブロックを更に主走査方向に前記間隔より小さな所定間隔で区切って複数の小ブロックに分割し、各小ブロックにおける表面電位の代表値を特定すると共に、前記判定手段により表面電位が閾値以上変化していないと判定されたブロックにおける表面電位の代表値を特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された各代表値が目標とする基準電位となるように、前記光源から出力される光の光量を制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 感光体ドラムに光を出力する光源と、
    前記光源から所定光量の光を出力して前記感光体ドラムを露光したときの感光体ドラムの主走査方向における表面電位の分布を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定された表面電位の分布を、主走査方向に所定間隔で区切って複数のブロックに分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割された各ブロック内において、表面電位が予め定められた閾値以上変化しているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により表面電位が閾値以上変化していると判定されたブロックにおいて、当該ブロック内の主走査方向における一方の端点である第1の端点の表面電位と他方の端点である第2の端点の表面電位とを特定し、これら両表面電位から所定の演算により当該ブロックの代表値を特定すると共に、前記判定手段により表面電位が閾値以上変化していないと判定されたブロックにおいて、当該ブロック内の前記第1の端点又は前記第2の端点の表面電位を当該各ブロックの表面電位の代表値として特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された各代表値が目標とする基準電位となるように、前記光源から出力される光の光量を制御する光量制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記特定手段は、前記判定手段により表面電位が閾値以上変化していると判定されたブロックにおいて、前記第1の端点の表面電位と前記第2の端点の表面電位との中間値を当該ブロックの代表値として特定することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記特定手段は、前記判定手段により表面電位が閾値以上変化していると判定されたブロックを、前記第1の端点から前記第1の端点及び前記第2の端点の中間点までの第1の小ブロックと、前記中間点から前記第2の端点までの第2の小ブロックとに分け、前記第1の端点の表面電位を前記第1の小ブロックの代表値として特定すると共に、前記第2の端点の表面電位を前記第2の小ブロックの代表値として特定することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記特定手段は、前記判定手段により表面電位が閾値以上変化していると判定されたブロックを、前記第1の端点から前記第1の端点及び前記第2の端点の中間点までの第1の小ブロックと、前記中間点から前記第2の端点までの第2の小ブロックとに分け、前記第1の端点の表面電位を前記第1の小ブロックの代表値として特定すると共に、前記第1及び第2の端点の表面電位の中間値を前記第2の小ブロックの代表値として特定することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
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