JP2008224345A - 加速度検知ユニット及び加速度センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】加速度の印加によって変位しない第1及び第2の固定部材4、5と、各固定部材に第1及び第2の梁15、16にて夫々支持される第1及び第2の可動部材20、21と、応力感応部及び該応力感応部の両端部に一体化された固定端を有した第1及び第2の応力感応素子30、31とを備え、各固定部材は対角位置関係で配置されると共に連結部10によって一体化され、各可動部材は各固定部材によって形成される対角スペース内に配置され、第1応力感応素子は第1の固定部材と第2の可動部材によって両固定端を夫々支持されると共に、第2の応力感応素子は第2の固定部材と第1の可動部材によって両固定端を夫々支持されるよう構成する。
【選択図】図1
Description
このように加速度検知ユニットを構成し加速度を印加すると、第1の応力感応素子に加わる応力は、第2の応力感応素子に加わる応力と逆向きの応力、つまり第1の応力感応素子に圧縮応力が作用すると、第2の応力感応素子には伸張応力が作用し、各応力感応素子の共振周波数の差周波数を用いることにより、加速度検出感度を2倍にすることができるという効果がある。
このように加速度検知ユニットを構成し加速度を印加すると、第1の応力感応素子に加わる応力は、第2の応力感応素子に加わる応力と逆向きの応力、つまり第1の応力感応素子に圧縮応力が作用すると、第2の応力感応素子には伸張応力が作用するようになり、各応力感応素子の共振周波数の差周波数を用いることにより、加速度検出感度を2倍にすることができるという効果がある。
このように加速度検知ユニットを構成することにより、第1及び第2の可動部材の奥行き方向(Y軸方向)への変位を阻止することが可能であり、奥行き方向の加速度の検出を大幅に低減することができる。
このように加速度検知ユニットを構成することにより、第1及び第2の可動部材の加速度検出軸方向へ撓みが容易となり、小さな加速度の検出精度が向上すると共に、奥行き方向の加速度の検出を抑制するという効果がある。
このように圧電振動素子を用いて加速度検知ユニットを構成することにより、加速度検知ユニットの加速度検出精度が改善されると共に、リニアリティー、温度特性、再現性、エージング特性等が改善されるという効果がある。
このように双音叉型圧電振動素子を用いて加速度検知ユニットを構成することにより、加速度検知ユニットの広範囲の加速度検出精度が改善されると共に、一段とリニアリティー、温度特性、再現性、エージング特性等が改善されるという効果がある。
このように加速度検知ユニットを構成することにより、第1及び第2の応力感応素子の共振周波数の差を用いることにより、加速度の大きさのみならず加速度の方向も検出することができる。
更に、第1及び第2の応力感応素子の共振周波数が異なることで、素子間の音響的干渉を防止することができる。
このように加速度センサを構成することにより、加速度センサの検出感度の向上、広範囲の加速度検出精度の改善と共に、温度特性、再現性、エージング特性等が改善し、加速度の大きさのみならず方向も検出することができる。
なお、図1の説明では第1及び第2の固定部材4、5と、第1及び第2の可動部材20、21との形状を直方体として説明したが、必ずしも直方体である必要はない。第1及び第2の応力感応素子30、31が、夫々第1及び第2の固定部材4、5と、第1及び第2の可動部材21、20とに固定され、且つ加速度検出軸方向に平行になるように形成された形状であればよい。
双音叉型水晶振動素子は、伸張・圧縮応力に対する感度が良好であり、高度計用、或いは深度計用の応力感応素子として使用した場合には分解能力が優れるために僅かな気圧差から高度差、深度差を知ることができる。また、双音叉型水晶振動素子が呈する周波数温度特性は、上に凸の二次曲線となり、その頂点温度が常温(25℃)になるように各パラメータを設定する。
fF=f0(1−(KL2F)/(2EI))1/2 (1)
ここで、f0は外力がないときの双音叉型水晶振動素子の共振周波数、Kは基本波モードによる定数(=0.0458)、Lは振動ビームの長さ、Eは縦弾性定数、Iは断面2次モーメントである。断面2次モーメントIはI=dw3/12より、式(1)は次式のように変形することができる。ここで、dは振動ビームの厚さ、wは幅である。
fF=f0(1−SFσ)1/2 (2)
但し、応力感度SFと、応力σとは夫々次式で表される。
SF=12(K/E)(L/w)2 (3)
σ=F/(2A) (4)
ここで、Aは振動ビームの断面積(=w・d)である。以上から双音叉型振動子に作用する力Fを圧縮方向のとき負、伸張方向(引張り方向)を正としたとき、力Fと共振周波数fFの関係は、力Fが圧縮力で共振周波数fFが減少し、伸張(引張り)力では増加する。また応力感度SFは振動ビームのL/wの2乗に比例する。しかし、応力感応素子としては、双音叉型水晶振動子に限らず、伸張・圧縮応力によって周波数が変化する圧電振動素子であればどのようなものを用いても良い。
また、応力と頂点温度との関係は、双音叉型水晶振動素子に伸張応力を付加すると頂点温度は低音側へシフトし、圧縮応力を加えると高温側へシフトする特性を有している。
3つ目の特徴は、上記したように加速度の大きさと方向を測定できる点である。
4つ目の特徴は、従来例のシリコン製の応力感応素子は、数ミクロン撓んでから応力が検出される性能であるのに対し、本加速度検知ユニット1では小さな加速度による梁15、16の極微小な撓みも双音叉型水晶振動素子30、31により検出され、応答速度が速く、且つ精度、再現性がよいことである。
5つ目の特徴は、応力感応素子を2つ用いて差動型構造の加速度検知ユニット1を構成しているため、2つの応力感応素子に同一感度の素子を用いれば、他軸、例えばY軸方向の加速度に対しては、2つの応力感応素子の周波数変化は同じとなり、2つの周波数の差を用いれば相殺することができる点である。
なお、図示しないが、図1の実施形態におけるストッパ23に相当する突起を設けるのが好ましい。
Claims (8)
- 加速度の印加によって変位しない第1及び第2の固定部材と、前記第1及び第2の固定部材に第1及び第2の梁にて夫々支持される第1及び第2の可動部材と、応力感応部及び該応力感応部の両端部に一体化された固定端を有した第1及び第2の応力感応素子と、を備え、
前記第1の固定部材と前記第2の固定部材とは、対角位置関係で配置されると共に連結部によって一体化され、
前記第1の可動部材と前記第2の可動部材とは、前記各固定部材によって形成される対角スペース内に配置され、
前記第1の固定部材は、前記第1の梁を介して前記第1の可動部材を支持し、
前記第2の固定部材は、前記第2の梁を介して前記第2の可動部材を支持し、
前記第1及び第2の梁は、前記第1及び第2の可動部材に加速度が印加されると前記各可動部材を加速度検出軸方向へ変位させるよう変形可能な可撓性を有する構成であり、
前記第1の応力感応素子は、前記第1の固定部材と前記第2の可動部材によって両固定端を夫々支持され、前記第2の応力感応素子は、前記第2の固定部材と前記第1の可動部材によって両固定端を夫々支持されていることを特徴とする加速度検知ユニット。 - 加速度の印加によって変位しない第1及び第2の固定部材と、前記第1及び第2の固定部材に第1及び第2の梁にて夫々支持される第1及び第2の可動部材と、応力感応部及び該応力感応部の両端部に一体化された固定端を有した第1及び第2の応力感応素子と、を備え、
前記第1の固定部材と前記第2の固定部材とは、対角位置関係で配置されると共に連結部によって一体化され、
前記第1の可動部材と前記第2の可動部材とは、前記各固定部材によって形成される対角スペース内に配置され、
前記第1の固定部材は、前記第1の梁を介して前記第1の可動部材を支持し、
前記第2の固定部材は、前記第2の梁を介して前記第2の可動部材を支持し、
前記第1及び第2の梁は、前記第1及び第2の可動部材に加速度が印加されると前記各可動部材を加速度検出軸方向へ変位させるよう変形可能な可撓性を有する構成であり、
前記第1の応力感応素子は、前記第1の固定部材と前記第1の可動部材によって両固定端を夫々支持され、前記第2の応力感応素子は、前記第2の固定部材と前記第2の可動部材によって両固定端を夫々支持されていることを特徴とする加速度検知ユニット。 - 前記第1及び第2の梁の奥行き方向の寸法は、前記加速度検出軸方向の前記第1及び第2の梁の幅の寸法以上の長さを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の加速度検知ユニット。
- 前記第1及び第2の梁の形状は、前記加速度検出軸方向と直交する奥行き方向へ延びる面が双曲線状に凹んだ形状を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の加速度検知ユニット。
- 前記第1及び第2の応力感応素子は、2つの前記固定端、及び各固定端間を連設する振動領域を備えた圧電基板からなる応力感応部と、該圧電基板の振動領域上に形成した励振電極と、を備えた圧電振動素子であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の加速度検知ユニット。
- 前記第1及び第2の応力感応素子は、2つの前記固定端、及び各固定端間を連設する2つの振動ビームを備えた圧電基板からなる応力感応部と、該圧電基板の振動領域上に形成した励振電極と、を備えた双音叉型圧電振動素子であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の加速度検知ユニット。
- 前記第1及び第2の応力感応素子の共振周波数を互いに異ならせたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の加速度検知ユニット。
- 請求項1乃至7の何れか一項に記載された加速度検知ユニットと、該加速度検知ユニットを気密的に封止するハウジングと、前記第1及び第2の応力感応素子を構成する励振電極と夫々電気的に接続される2つの発振回路と、ミキサと、ローパスフィルタと、を備えたことを特徴とする加速度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007061338A JP2008224345A (ja) | 2007-03-12 | 2007-03-12 | 加速度検知ユニット及び加速度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007061338A JP2008224345A (ja) | 2007-03-12 | 2007-03-12 | 加速度検知ユニット及び加速度センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008224345A true JP2008224345A (ja) | 2008-09-25 |
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ID=39843157
Family Applications (1)
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JP2007061338A Withdrawn JP2008224345A (ja) | 2007-03-12 | 2007-03-12 | 加速度検知ユニット及び加速度センサ |
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2007
- 2007-03-12 JP JP2007061338A patent/JP2008224345A/ja not_active Withdrawn
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