JP2008205312A - 露光方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】露光装置のステージ移動軸の直交度を露光処理中に正確に検出することが可能な露光方法を低コストに提供する。
【解決手段】半導体ウェハWFにおいて、各セルCLa,CLcはステージ移動軸のX軸方向に隣接し、セルCLaには描画パターン形成領域15および検査用パターン16が形成され、セルCLcには描画パターン形成領域15および検査用パターン17が形成されている。各検査用パターン16,17は、各セルCLa,CLcの間に設けられたスクライブ領域SLに形成され、検査用パターン16がノギスの主尺を構成し、検査用パターン17がノギスの副尺を構成する。そのため、バーニアの原理に基づいて、各検査用パターン16,17の直線棒状のパターンを目盛りとし、各検査用パターン16,17の位置ズレを目視計測でき、それに基づいて各セルCLa,CLcの配列のズレを検出できる。
【選択図】 図1
【解決手段】半導体ウェハWFにおいて、各セルCLa,CLcはステージ移動軸のX軸方向に隣接し、セルCLaには描画パターン形成領域15および検査用パターン16が形成され、セルCLcには描画パターン形成領域15および検査用パターン17が形成されている。各検査用パターン16,17は、各セルCLa,CLcの間に設けられたスクライブ領域SLに形成され、検査用パターン16がノギスの主尺を構成し、検査用パターン17がノギスの副尺を構成する。そのため、バーニアの原理に基づいて、各検査用パターン16,17の直線棒状のパターンを目盛りとし、各検査用パターン16,17の位置ズレを目視計測でき、それに基づいて各セルCLa,CLcの配列のズレを検出できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は露光方法に係り、詳しくは、ショット露光を繰り返しながら基板全面を走査してフォトマスクの描画パターンを基板上に転写する露光方法に関するものである。
半導体デバイスの製造には、フォトマスク上に形成された描画パターンを半導体ウェハ(半導体基板)上に転写するフォトリソグラフィ技術が使用されている。
フォトリソグラフィ技術で使用される露光装置(ステッパ)は、表面にフォトレジスト(感光性樹脂)が塗布された半導体ウェハを載置して2次元移動する基板ステージと、フォトマスクを載置して2次元移動するマスクステージと、フォトマスクを露光光で照明する照明光学系ユニットと、露光光で照明されたフォトマスクの描画パターンの像を半導体ウェハの表面に投影する投影光学系ユニットとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003ー347184号公報(第2〜18頁、図1〜図24)
フォトリソグラフィ技術で使用される露光装置(ステッパ)は、表面にフォトレジスト(感光性樹脂)が塗布された半導体ウェハを載置して2次元移動する基板ステージと、フォトマスクを載置して2次元移動するマスクステージと、フォトマスクを露光光で照明する照明光学系ユニットと、露光光で照明されたフォトマスクの描画パターンの像を半導体ウェハの表面に投影する投影光学系ユニットとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
1枚の半導体ウェハから同一の半導体デバイスを複数個作成するには、まず、半導体デバイスを構成する矩形状のセルを半導体ウェハの平面上の縦横方向に碁盤目状に並べて配置形成し、次に、スクライブ法またはダイシング法を用いて半導体ウェハを各セルに分割することにより、各セルから形成された半導体チップを得る。
つまり、半導体ウェハは互いに直交する縦横方向に格子状に配置されたスクライブ領域(ダイシング領域)によって升目状に分けられ、その半導体ウェハの矩形状の升目の1つずつがセルとなり、半導体ウェハから分割された各セルがそれぞれ半導体チップとなり、各半導体チップがそれぞれ半導体デバイスとなる。
つまり、半導体ウェハは互いに直交する縦横方向に格子状に配置されたスクライブ領域(ダイシング領域)によって升目状に分けられ、その半導体ウェハの矩形状の升目の1つずつがセルとなり、半導体ウェハから分割された各セルがそれぞれ半導体チップとなり、各半導体チップがそれぞれ半導体デバイスとなる。
ここで、半導体ウェハ上に各セルを碁盤目状に並べて配置形成するには、表面にフォトレジスタが塗布された半導体ウェハを用意して、その半導体ウェハを露光装置の基板ステージ上に載置固定する。
また、描画パターンが形成された1枚のフォトマスクを用意して、そのフォトマスクを露光装置のマスクステージに取付固定する。
そして、露光装置を用い、フォトマスクの描画パターンを半導体ウェハ上に投影してショット露光させることにより1個のセルに転写する、という操作を繰り返しながら半導体ウェハの全面を走査する。
また、描画パターンが形成された1枚のフォトマスクを用意して、そのフォトマスクを露光装置のマスクステージに取付固定する。
そして、露光装置を用い、フォトマスクの描画パターンを半導体ウェハ上に投影してショット露光させることにより1個のセルに転写する、という操作を繰り返しながら半導体ウェハの全面を走査する。
すなわち、フォトマスクの描画パターンを半導体ウェハ上に投影し、ショット露光させて1個のセルに転写したら、基板ステージまたはマスクステージを半導体ウェハ上の第1方向(X軸方向)に1個のセル分だけ移動させ、同じフォトマスクの描画パターンを前記セルの隣のセルに転写する、という操作を繰り返すことにより、第1方向に配列された一列分の各セルに対して、同一のフォトマスクの描画パターンを転写する。
続いて、基板ステージまたはマスクステージを、半導体ウェハ上の第1方向に直交する第2方向(Y軸方向)に1個のセル分だけ移動させ、前記と同様に、第1方向に配列された一列分の各セルに対して同一のフォトマスクの描画パターンを転写する、という操作を繰り返す。
続いて、基板ステージまたはマスクステージを、半導体ウェハ上の第1方向に直交する第2方向(Y軸方向)に1個のセル分だけ移動させ、前記と同様に、第1方向に配列された一列分の各セルに対して同一のフォトマスクの描画パターンを転写する、という操作を繰り返す。
尚、フォトマスクの描画パターンの転写工程は、半導体デバイスの回路構成部材を作成するために何回か繰り返し、その転写工程の度にフォトマスクを交換する。
また、現在、主流のフォトマスクは描画パターンの4〜5倍の大きさに描かれた拡大マスクになっており、この拡大マスクはレチクルと呼ばれる。
また、現在、主流のフォトマスクは描画パターンの4〜5倍の大きさに描かれた拡大マスクになっており、この拡大マスクはレチクルと呼ばれる。
ところで、露光装置の部品等のトラブルにより、マスクステージまたは基板ステージの移動軸(以下、「ステージ移動軸」と呼ぶ)の直交度にズレが生じると、半導体ウェハ上に形成された各セルの配列にもズレが生じ、各セルの配列精度が低下することになる。
図13は、ステージ移動軸の直交度にズレ(X軸に対してθx゜、Y軸に対してθy゜)が生じた場合に、半導体ウェハWFに形成された各セルCLの配列にもズレが生じることを示す模式図である。
基板ステージPST上に載置固定された半導体ウェハWF上には、矩形状のセルCLが縦横方向に複数個配置されている。各セルCLの間には、スクライブ領域(ダイシング領域)SLが設けられている。
基板ステージPST上に載置固定された半導体ウェハWF上には、矩形状のセルCLが縦横方向に複数個配置されている。各セルCLの間には、スクライブ領域(ダイシング領域)SLが設けられている。
図13に示すように、各セルCLの配列精度が低下すると、半導体ウェハWF上の縦横方向に格子状に配置された各スクライブ領域(スクライブライン)SLがそれぞれ一直線でなくなり、各スクライブ領域SLが互いに直交しなくなる。
そのため、スクライブ法(ダイシング法)を用いて半導体ウェハWFを各セルCLに分割する際に、半導体ウェハWFから各セルCLを正確に分割することができなくなる。
そのため、スクライブ法(ダイシング法)を用いて半導体ウェハWFを各セルCLに分割する際に、半導体ウェハWFから各セルCLを正確に分割することができなくなる。
そこで、従来の露光方法では、ステージ移動軸の直交度を検査するための専用のパターンが形成された検査用ウェハと、その検査用ウェハのパターンを検出するための専用の測定機とを用意する。
そして、検査用ウェハを露光装置の基板ステージ上に載置固定し、検査用ウェハのパターンを測定機を用いて検出し、その検出結果に基づいてステージ移動軸の直交度を検査し、その検査結果に基づいて露光装置を保守点検して設備管理を行っていた。
そして、検査用ウェハを露光装置の基板ステージ上に載置固定し、検査用ウェハのパターンを測定機を用いて検出し、その検出結果に基づいてステージ移動軸の直交度を検査し、その検査結果に基づいて露光装置を保守点検して設備管理を行っていた。
しかし、このような従来の検査方法は、製品となる半導体ウェハの露光処理中にオンラインで行うことができないため、半導体ウェハの製造の合間を見つけてオフラインで定期的に行うしかなかった。
そのため、露光装置の部品等のトラブルが突発的に起こり、製品となる半導体ウェハの露光処理中にステージ移動軸の直交度にズレが生じた場合には、そのズレを製品処理の最中に把握することができず、各セルの配列精度が低下した不良な半導体ウェハが完成品として製造されてしまうという問題があった。
そのため、露光装置の部品等のトラブルが突発的に起こり、製品となる半導体ウェハの露光処理中にステージ移動軸の直交度にズレが生じた場合には、そのズレを製品処理の最中に把握することができず、各セルの配列精度が低下した不良な半導体ウェハが完成品として製造されてしまうという問題があった。
加えて、従来の検査方法では、検査用ウェハおよび専用の測定機を検査用設備として用意した上で、半導体ウェハの製造の合間を見つけてオフラインで定期的な検査を行う必要があるため、その検査用設備および定期検査に要する手間の分だけ、半導体ウェハの製造コストが増大するという問題もあった。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、露光装置のステージ移動軸の直交度を露光処理中に正確に検出することが可能な露光方法を低コストに提供することにある。
[課題を解決するための手段]および[発明の効果]に記載する( )内の符号等は、[発明を実施するための最良の形態]に記載する構成部材・構成要素の符号等に対応したものである。
請求項1に記載の発明は、
ショット露光を繰り返しながら基板全面を走査してフォトマスクの描画パターンを基板上に転写する露光方法において、
第1フォトマスク(11a,21a,31a,41a)から基板(WF)上に転写形成された第1セル(CLa)には、描画パターンが形成された描画パターン形成領域(15)に加えて、第1検査用パターン(16)が設けられ、
第2フォトマスク(11b,21b,31b,41b)から基板上に転写形成された第2セル(CLb,CLc)および第3セル(CLd,CLe)には、第1セル(CLa)と同一の描画パターンが形成された描画パターン形成領域(15)に加えて、第2検査用パターン(17)が設けられ、
第1セル(CLa)の中心は、露光装置のステージ移動軸のX軸とY軸が直交するXY軸の中心点(0)と合致し、
第2セル(CLb,CLc)は第1セル(CLa)に対してX軸方向に配置され、
第3セル(CLd,CLe)は第1セル(CLa)に対してY軸方向に配置され、
第1検査用パターン(16)を主尺とし第2検査用パターン(17)を副尺とするバーニアの原理に基づいて、第1セル(CLa)の第1検査用パターン(16)と第2セル(CLb,CLc)の第2検査用パターン(17)の位置ズレから、X軸に対する第1セル(CLa)と第2セル(CLb,CLc)の配列のズレを検出し、
前記バーニアの原理に基づいて、第1セル(CLa)の第1検査用パターン(16)と第3セル(CLd,CLe)の第2検査用パターン(17)の位置ズレから、Y軸に対する第1セル(CLa)と第3セル(CLd,CLe)の配列のズレを検出し、
第1セル(CLa)と第2セル(CLb,CLc)および第3セル(CLd,CLe)との配列のズレに基づいて、ステージ移動軸の直交度を検出することを技術的特徴とする。
ショット露光を繰り返しながら基板全面を走査してフォトマスクの描画パターンを基板上に転写する露光方法において、
第1フォトマスク(11a,21a,31a,41a)から基板(WF)上に転写形成された第1セル(CLa)には、描画パターンが形成された描画パターン形成領域(15)に加えて、第1検査用パターン(16)が設けられ、
第2フォトマスク(11b,21b,31b,41b)から基板上に転写形成された第2セル(CLb,CLc)および第3セル(CLd,CLe)には、第1セル(CLa)と同一の描画パターンが形成された描画パターン形成領域(15)に加えて、第2検査用パターン(17)が設けられ、
第1セル(CLa)の中心は、露光装置のステージ移動軸のX軸とY軸が直交するXY軸の中心点(0)と合致し、
第2セル(CLb,CLc)は第1セル(CLa)に対してX軸方向に配置され、
第3セル(CLd,CLe)は第1セル(CLa)に対してY軸方向に配置され、
第1検査用パターン(16)を主尺とし第2検査用パターン(17)を副尺とするバーニアの原理に基づいて、第1セル(CLa)の第1検査用パターン(16)と第2セル(CLb,CLc)の第2検査用パターン(17)の位置ズレから、X軸に対する第1セル(CLa)と第2セル(CLb,CLc)の配列のズレを検出し、
前記バーニアの原理に基づいて、第1セル(CLa)の第1検査用パターン(16)と第3セル(CLd,CLe)の第2検査用パターン(17)の位置ズレから、Y軸に対する第1セル(CLa)と第3セル(CLd,CLe)の配列のズレを検出し、
第1セル(CLa)と第2セル(CLb,CLc)および第3セル(CLd,CLe)との配列のズレに基づいて、ステージ移動軸の直交度を検出することを技術的特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の露光方法において、
前記第2セル(CLb,CLc)は、前記第1セル(CLa)に対してX軸方向のマイナス側に配置されたセル(CLb)と、前記第1セル(CLa)に対してX軸方向のプラス側(CLc)に配置されたセル(CLc)とから構成され、
前記第3セル(CLd,CLe)は、前記第1セル(CLa)に対してY軸方向のマイナス側に配置されたセル(CLd)と、前記第1セル(CLa)に対してY軸方向のプラス側(CLe)に配置されたセル(CLc)とから構成されることを技術的特徴とする。
前記第2セル(CLb,CLc)は、前記第1セル(CLa)に対してX軸方向のマイナス側に配置されたセル(CLb)と、前記第1セル(CLa)に対してX軸方向のプラス側(CLc)に配置されたセル(CLc)とから構成され、
前記第3セル(CLd,CLe)は、前記第1セル(CLa)に対してY軸方向のマイナス側に配置されたセル(CLd)と、前記第1セル(CLa)に対してY軸方向のプラス側(CLe)に配置されたセル(CLc)とから構成されることを技術的特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の露光方法において、
前記第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)は、前記各セル(CLa〜CLe)の間に設けられたスクライブ領域(SL)に配置されていることを技術的特徴とする。
前記第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)は、前記各セル(CLa〜CLe)の間に設けられたスクライブ領域(SL)に配置されていることを技術的特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の露光方法において、
前記各セル(CLa〜CLe)の前記描画パターン形成領域(15)は矩形状を成し、
前記第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)は、前記描画パターン形成領域(15)の各辺の両端部分に配置されていることを技術的特徴とする。
前記各セル(CLa〜CLe)の前記描画パターン形成領域(15)は矩形状を成し、
前記第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)は、前記描画パターン形成領域(15)の各辺の両端部分に配置されていることを技術的特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の露光方法において、
前記各セル(CLa〜CLe)の前記描画パターン形成領域(15)は矩形状を成し、
前記第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)は、前記描画パターン形成領域(15)の各辺の適宜な1箇所に配置されていることを技術的特徴とする。
前記各セル(CLa〜CLe)の前記描画パターン形成領域(15)は矩形状を成し、
前記第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)は、前記描画パターン形成領域(15)の各辺の適宜な1箇所に配置されていることを技術的特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の露光方法において、
前記第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)は、前記各セル(CLa〜CLe)の前記描画パターン形成領域(15)内に配置されていることを技術的特徴とする。
前記第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)は、前記各セル(CLa〜CLe)の前記描画パターン形成領域(15)内に配置されていることを技術的特徴とする。
<請求項1>
請求項1では、第1検査用パターン(16)を主尺とし第2検査用パターン(17)を副尺とするバーニアの原理に基づいて、第1セル(CLa)の第1検査用パターン(16)と第2セル(CLb,CLc)の第2検査用パターン(17)の位置ズレから、X軸に対する第1セル(CLa)と第2セル(CLb,CLc)の配列のズレを検出する。
また、前記バーニアの原理に基づいて、第1セル(CLa)の第1検査用パターン(16)と第3セル(CLd,CLe)の第2検査用パターン(17)の位置ズレから、Y軸に対する第1セル(CLa)と第3セル(CLd,CLe)の配列のズレを検出する。
その結果、X軸に対する第1セル(CLa)と第2セル(CLb,CLc)の配列のズレと、Y軸に対する第1セル(CLa)と第3セル(CLd,CLe)の配列のズレとに基づいて、ステージ移動軸の直交度を検出できる。
請求項1では、第1検査用パターン(16)を主尺とし第2検査用パターン(17)を副尺とするバーニアの原理に基づいて、第1セル(CLa)の第1検査用パターン(16)と第2セル(CLb,CLc)の第2検査用パターン(17)の位置ズレから、X軸に対する第1セル(CLa)と第2セル(CLb,CLc)の配列のズレを検出する。
また、前記バーニアの原理に基づいて、第1セル(CLa)の第1検査用パターン(16)と第3セル(CLd,CLe)の第2検査用パターン(17)の位置ズレから、Y軸に対する第1セル(CLa)と第3セル(CLd,CLe)の配列のズレを検出する。
その結果、X軸に対する第1セル(CLa)と第2セル(CLb,CLc)の配列のズレと、Y軸に対する第1セル(CLa)と第3セル(CLd,CLe)の配列のズレとに基づいて、ステージ移動軸の直交度を検出できる。
そして、ステージ移動軸の直交度にズレが生じていることが検出された場合には、第1〜第3セル(CLa〜CLe)の転写を終えた状態で基板(WF)の露光処理を中止し、その基板を不良品として廃棄すると共に、露光装置の部品等のトラブルを調べるために点検整備し、ステージ移動軸の直交度のズレを解消した後に、新たな基板の露光処理を再開させる。
また、ステージ移動軸の直交度にズレが生じていないことが検出された場合には、第1〜第3セル(CLa〜CLe)以外のセルについても第2フォトマスク(11b,21b,31b,41b)を用いて、基板(WF)の露光処理を通常通りに続行させる。
また、ステージ移動軸の直交度にズレが生じていないことが検出された場合には、第1〜第3セル(CLa〜CLe)以外のセルについても第2フォトマスク(11b,21b,31b,41b)を用いて、基板(WF)の露光処理を通常通りに続行させる。
このように、請求項1による検査方法は、製品となる基板の露光処理中にオンラインで実行できるため、露光装置の部品等のトラブルが突発的に起こり、製品となる基板の露光処理中にステージ移動軸の直交度にズレが生じた場合でも、そのズレを製品処理の最中に把握することが可能であり、従来技術のように各セルの配列精度が低下した不良な基板が完成品として製造されることがない。
加えて、請求項1では、従来の検査方法のように検査用基板(検査用ウェハ)および専用の測定機を検査用設備として用意した上で定期的に検査する必要がないため、その検査用設備および定期検査に要する手間の分だけ、従来の検査方法に比べて基板の製造コストを削減できる。
従って、請求項1によれば、露光装置のステージ移動軸の直交度を露光処理中に正確に検出することが可能な露光方法を低コストに提供できる。
従って、請求項1によれば、露光装置のステージ移動軸の直交度を露光処理中に正確に検出することが可能な露光方法を低コストに提供できる。
<請求項2>
第1セル(CLa)に対してX軸方向のプラス側またはマイナス側の1つのセルだけを第2セル(CLb,CLc)として設け、そのセルと第1セル(CLa)の配列のズレを検出した場合でも、ステージ移動軸のX軸に対する第1セルと第2セルの配列のズレを検出することができるが、各セルの転写精度によっては当該配列のズレの検出値に誤差が生じるおそれがある。
そこで、請求項2のように、XY軸の中心に配置された第1セル(CLa)に対して、X軸方向プラス側に配置された第2セル(CLc)の配列のズレの値と、X軸方向マイナス側に配列された第2セル(CLb)の配列のズレの値とを求め、各ズレの値の平均値をとるようにすれば、各セル(CLa〜CLc)の転写精度による誤差を補正することが可能になるため、ステージ移動軸のX軸に対する第1セルと第2セルの配列のズレを正確に求めることができる。
第1セル(CLa)に対してX軸方向のプラス側またはマイナス側の1つのセルだけを第2セル(CLb,CLc)として設け、そのセルと第1セル(CLa)の配列のズレを検出した場合でも、ステージ移動軸のX軸に対する第1セルと第2セルの配列のズレを検出することができるが、各セルの転写精度によっては当該配列のズレの検出値に誤差が生じるおそれがある。
そこで、請求項2のように、XY軸の中心に配置された第1セル(CLa)に対して、X軸方向プラス側に配置された第2セル(CLc)の配列のズレの値と、X軸方向マイナス側に配列された第2セル(CLb)の配列のズレの値とを求め、各ズレの値の平均値をとるようにすれば、各セル(CLa〜CLc)の転写精度による誤差を補正することが可能になるため、ステージ移動軸のX軸に対する第1セルと第2セルの配列のズレを正確に求めることができる。
同様に、第1セル(CLa)に対してY軸方向のプラス側またはマイナス側の1つのセルだけを第3セル(CLd,CLe)として設け、そのセルと第1セル(CLa)の配列のズレを検出した場合でも、ステージ移動軸のY軸に対する第1セルと第3セルの配列のズレを検出することができるが、各セルの転写精度によっては当該配列のズレの検出値に誤差が生じるおそれがある。
そこで、請求項2のように、XY軸の中心に配置された第1セル(CLa)に対して、Y軸方向プラス側に配置された第3セル(CLe)の配列のズレの値と、X軸方向マイナス側に配列された第2セル(CLd)の配列のズレの値とを求め、各ズレの値の平均値をとるようにすれば、各セル(CLa,CLd,CLe)の転写精度による誤差を補正することが可能になるため、ステージ移動軸のY軸に対する第1セルと第3セルの配列のズレを正確に求めることができる。
そこで、請求項2のように、XY軸の中心に配置された第1セル(CLa)に対して、Y軸方向プラス側に配置された第3セル(CLe)の配列のズレの値と、X軸方向マイナス側に配列された第2セル(CLd)の配列のズレの値とを求め、各ズレの値の平均値をとるようにすれば、各セル(CLa,CLd,CLe)の転写精度による誤差を補正することが可能になるため、ステージ移動軸のY軸に対する第1セルと第3セルの配列のズレを正確に求めることができる。
<請求項3:第1〜第3実施形態に該当>
請求項3では、第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)が、各セル(CLa〜CLe)の間に設けられたスクライブ領域(SL)に配置されている。そのため、各セル(CLa〜CLe)の描画パターン形成領域(15)に形成される描画パターンが、各検査用パターン(16,17)によって制約を受けることがない。
請求項3では、第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)が、各セル(CLa〜CLe)の間に設けられたスクライブ領域(SL)に配置されている。そのため、各セル(CLa〜CLe)の描画パターン形成領域(15)に形成される描画パターンが、各検査用パターン(16,17)によって制約を受けることがない。
<請求項4:第1実施形態に該当>
請求項4では、各セル(CLa〜CLe)の描画パターン形成領域(15)が矩形状を成し、第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)が描画パターン形成領域(15)の各辺の両端部分に配置されている。
請求項4では、各セル(CLa〜CLe)の描画パターン形成領域(15)が矩形状を成し、第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)が描画パターン形成領域(15)の各辺の両端部分に配置されている。
ここで、描画パターン形成領域(15)の各辺の両端部分(α,γ)について検出した各セルの配列のズレの値は等しくなるはずであるが、各検査用パターン(16,17)の転写精度によっては当該ズレの値に誤差が生じるおそれがある。
そこで、描画パターン形成領域(15)の各辺の両端部分について検出した各セルの配列のズレの値の平均値をとるようにすれば、各検査用パターンの転写精度による誤差を補正することが可能になるため、各セルの配列のズレを正確に求めることができる。
そこで、描画パターン形成領域(15)の各辺の両端部分について検出した各セルの配列のズレの値の平均値をとるようにすれば、各検査用パターンの転写精度による誤差を補正することが可能になるため、各セルの配列のズレを正確に求めることができる。
<請求項5:第2実施形態に該当>
請求項5では、各セル(CLa〜CLe)の描画パターン形成領域(15)が矩形状を成し、第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)が描画パターン形成領域(15)の各辺の適宜な1箇所に配置されている。
従って、請求項5によれば、スクライブ領域(SL)において各検査用パターン(16,17)が設けられていない部分の面積が、請求項4に比べて広くなるため、その部分に各種テスト用パターンなどを形成して有効利用できるという利点がある。
請求項5では、各セル(CLa〜CLe)の描画パターン形成領域(15)が矩形状を成し、第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)が描画パターン形成領域(15)の各辺の適宜な1箇所に配置されている。
従って、請求項5によれば、スクライブ領域(SL)において各検査用パターン(16,17)が設けられていない部分の面積が、請求項4に比べて広くなるため、その部分に各種テスト用パターンなどを形成して有効利用できるという利点がある。
<請求項6:第4実施形態に該当>
請求項6では、第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)が、各セル(CLa〜CLe)の描画パターン形成領域(15)内に配置されている。
そのため、請求項6では、各検査用パターン(16,17)がスクライブ領域(SL)に形成されている請求項3に対して、スクライブ領域に各種テスト用パターンなどを形成して有効利用できるという利点がある。
請求項6では、第1検査用パターン(16)および第2検査用パターン(17)が、各セル(CLa〜CLe)の描画パターン形成領域(15)内に配置されている。
そのため、請求項6では、各検査用パターン(16,17)がスクライブ領域(SL)に形成されている請求項3に対して、スクライブ領域に各種テスト用パターンなどを形成して有効利用できるという利点がある。
ところで、請求項6では、各検査用パターンが描画パターン形成領域内に形成されており、各検査用パターン(16,17)が離れているため、各検査用パターンが隣接している場合のように、各検査用パターンの位置ズレを金属顕微鏡を用いて直接には目視計測できない。
そこで、請求項6では、金属顕微鏡のファインダー内に目盛り線(D)を設けておき、その目盛り線の一端を第1検査用パターン(16)と合致させ、第1検査用パターンの延長上に位置する目盛り線の他端と第2検査用パターン(17)との位置ズレを目視計測することにより、目盛り線を介して間接的に各検査用パターン(16,17)の位置ズレを目視計測すればよい。
そこで、請求項6では、金属顕微鏡のファインダー内に目盛り線(D)を設けておき、その目盛り線の一端を第1検査用パターン(16)と合致させ、第1検査用パターンの延長上に位置する目盛り線の他端と第2検査用パターン(17)との位置ズレを目視計測することにより、目盛り線を介して間接的に各検査用パターン(16,17)の位置ズレを目視計測すればよい。
以下、本発明を具体化した各実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、各実施形態において、図13に示した従来技術と同一の構成部材および構成要素については符号を等しくして説明を省略してある。また、各実施形態において、同一の構成部材および構成要素については符号を等しくすると共に、同一内容の箇所については重複説明を省略してある。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態で用いられるフォトマスク11a,11bの要部構成を示す平面図である。
第1実施形態では、2枚のフォトマスク11a,11bを用いる。
各フォトマスク11a,11b上には、半導体デバイスの回路構成部材を作成するための同一の描画パターン(図示略)が形成された矩形状の描画パターン形成領域12が設けられている。
図1は、第1実施形態で用いられるフォトマスク11a,11bの要部構成を示す平面図である。
第1実施形態では、2枚のフォトマスク11a,11bを用いる。
各フォトマスク11a,11b上には、半導体デバイスの回路構成部材を作成するための同一の描画パターン(図示略)が形成された矩形状の描画パターン形成領域12が設けられている。
フォトマスク11aにおいて、描画パターン形成領域12の四辺の外側における四隅近傍には同一の検査用パターン13が合計8個形成されている。すなわち、描画パターン形成領域12の各辺の両端部分における外側に同一の検査用パターン13が形成されている。
ステージ移動軸の直交度を検査するための検査用パターン13は、同一の太さの7本の直線棒状のパターンが一定間隔(ピッチ)Taで配置されることにより構成されている。
ステージ移動軸の直交度を検査するための検査用パターン13は、同一の太さの7本の直線棒状のパターンが一定間隔(ピッチ)Taで配置されることにより構成されている。
フォトマスク11bにおいて、描画パターン形成領域12の四辺の外側における四隅近傍には同一の検査用パターン14が合計8個形成されている。すなわち、描画パターン形成領域12の各辺の両端部分における外側に同一の検査用パターン14が形成されている。
ステージ移動軸の直交度を検査するための検査用パターン14は、同一の太さの8本の直線棒状のパターンが一定間隔Tbを開けて配置されることにより構成されている。
ステージ移動軸の直交度を検査するための検査用パターン14は、同一の太さの8本の直線棒状のパターンが一定間隔Tbを開けて配置されることにより構成されている。
つまり、各フォトマスク11a,11bの違いは、描画パターン形成領域12の周縁部に設けられた各検査用パターン13,14だけである。
そして、各検査用パターン13,14の違いは、直線棒状のパターンの間隔Ta,Tbだけである。
尚、各検査用パターン13,14を構成する直線棒状のパターンはそれぞれ、描画パターン形成領域12の各辺に対して垂直に配置されている。
ところで、各フォトマスク11a,11bは、描画パターンの4〜5倍の大きさに描かれた拡大マスク(レチクル)でもよく、描画パターンの等倍の大きさに描かれた等倍マスクでもよい。
そして、各検査用パターン13,14の違いは、直線棒状のパターンの間隔Ta,Tbだけである。
尚、各検査用パターン13,14を構成する直線棒状のパターンはそれぞれ、描画パターン形成領域12の各辺に対して垂直に配置されている。
ところで、各フォトマスク11a,11bは、描画パターンの4〜5倍の大きさに描かれた拡大マスク(レチクル)でもよく、描画パターンの等倍の大きさに描かれた等倍マスクでもよい。
図2は、第1実施形態にて各セルCLa〜CLeが形成された半導体ウェハ(基板)WFの要部構成を示す平面図である。
第1実施形態の露光方法では、まず、表面にフォトレジスタが塗布された半導体ウェハWFを用意して、その半導体ウェハWFを露光装置(図示略)の基板ステージ(図示略)上に載置固定する。
また、フォトマスク11aを露光装置のマスクステージ(図示略)に取付固定する。
第1実施形態の露光方法では、まず、表面にフォトレジスタが塗布された半導体ウェハWFを用意して、その半導体ウェハWFを露光装置(図示略)の基板ステージ(図示略)上に載置固定する。
また、フォトマスク11aを露光装置のマスクステージ(図示略)に取付固定する。
そして、露光装置を用い、フォトマスク11aの描画パターン形成領域12に形成されている描画パターンおよび各検査用パターン13を、半導体ウェハWF上に投影してショット露光させることにより、描画パターンおよび各検査用パターン13を1個のセルCLaに転写する。
その結果、半導体ウェハWF上のセルCLaには、描画パターン形成領域12が転写された描画パターン形成領域15が形成されると共に、各検査用パターン13が転写された各検査用パターン16が形成される
このとき、ステージ移動軸のX軸とY軸が直交するXY軸の中心点(原点)0と、セルCLaの中心とが合致するように位置合わせをしておく。
このとき、ステージ移動軸のX軸とY軸が直交するXY軸の中心点(原点)0と、セルCLaの中心とが合致するように位置合わせをしておく。
次に、露光装置のマスクステージからフォトマスク11aを取り外し、フォトマスク11bをマスクステージに取付固定する。
そして、露光装置を用い、フォトマスク11bの描画パターン形成領域12に形成されている描画パターンおよび各検査用パターン14を、半導体ウェハWF上に投影してショット露光させることにより、描画パターンおよび各検査用パターン14を4個のセルCLb〜CLeに転写する。
そして、露光装置を用い、フォトマスク11bの描画パターン形成領域12に形成されている描画パターンおよび各検査用パターン14を、半導体ウェハWF上に投影してショット露光させることにより、描画パターンおよび各検査用パターン14を4個のセルCLb〜CLeに転写する。
その結果、半導体ウェハWF上のセルCLb〜CLeには、描画パターン形成領域12が転写された描画パターン形成領域15が形成されると共に、各検査用パターン14が転写された各検査用パターン17が形成される
ここで、各検査用パターン16,17は、各セルCLb〜CLeの間に設けられたスクライブ領域SLに形成される。
ここで、各検査用パターン16,17は、各セルCLb〜CLeの間に設けられたスクライブ領域SLに形成される。
このとき、セルCLaに対して、セルCLbはX軸方向のマイナス側に隣接して配置形成され、セルCLcはX軸方向(第1方向)のプラス側(セルCLbの反対側)に隣接して配置形成され、セルCLdはY軸方向(第2方向)のマイナス側に隣接して配置形成され、セルCLeはY軸方向のプラス側(セルCLcの反対側)に隣接して配置形成されるように、各セルCLa〜CLeの位置合わせをしておく。
すなわち、フォトマスク11aからセルCLaに転写した状態から、基板ステージまたはマスクステージをX軸方向のマイナス側に1個のセル分だけ移動させ、フォトマスク11bの描画パターンおよび各検査用パターン14を、セルCLaの図示左隣のセルCLbに転写する。
次に、フォトマスク11aからセルCLaに転写した状態から、基板ステージまたはマスクステージをX軸方向のプラス側に1個のセル分だけ移動させ、フォトマスク11bの描画パターンおよび各検査用パターン14を、セルCLaの図示右隣のセルCLcに転写する。
次に、フォトマスク11aからセルCLaに転写した状態から、基板ステージまたはマスクステージをX軸方向のプラス側に1個のセル分だけ移動させ、フォトマスク11bの描画パターンおよび各検査用パターン14を、セルCLaの図示右隣のセルCLcに転写する。
続いて、フォトマスク11aからセルCLaに転写した状態から、基板ステージまたはマスクステージをY軸方向のマイナス側に1個のセル分だけ移動させ、フォトマスク11bの描画パターンおよび各検査用パターン14を、セルCLaの図示下隣のセルCLdに転写する。
次に、フォトマスク11aからセルCLaに転写した状態から、基板ステージまたはマスクステージをY軸方向のプラス側に1個のセル分だけ移動させ、フォトマスク11bの描画パターンおよび各検査用パターン14を、セルCLaの図示上隣のセルCLeに転写する。
次に、フォトマスク11aからセルCLaに転写した状態から、基板ステージまたはマスクステージをY軸方向のプラス側に1個のセル分だけ移動させ、フォトマスク11bの描画パターンおよび各検査用パターン14を、セルCLaの図示上隣のセルCLeに転写する。
図3(A)および図4(A)は、第1実施形態において各セルCLa,CLcのY軸方向プラス側における各検査用パターン16,17の隣接部分近傍を示す平面図であり、図2に示す部分αの拡大図である。
ステージ移動軸の直交度を検査するための検査用パターン16は、フォトマスク11aの検査用パターン13が転写されたものである。そのため、検査用パターン16は、同一の太さの7本の直線棒状のパターンが一定間隔Paで配置されることにより構成されている。尚、検査用パターン16を構成する直線棒状のパターンのうち、中央の1本のパターン16aの長さだけが他のものより大きく設定されている。
ここで、検査用パターン16の間隔Paは、検査用パターン13の間隔Taに対応する。例えば、フォトマスク11aが4倍拡大マスクの場合には間隔Paは間隔Taの4倍となり(Pa=4×Ta)、フォトマスク11aが等倍マスクの場合には間隔Paは間隔Taと等倍になる(Pa=Ta)。
ここで、検査用パターン16の間隔Paは、検査用パターン13の間隔Taに対応する。例えば、フォトマスク11aが4倍拡大マスクの場合には間隔Paは間隔Taの4倍となり(Pa=4×Ta)、フォトマスク11aが等倍マスクの場合には間隔Paは間隔Taと等倍になる(Pa=Ta)。
ステージ移動軸の直交度を検査するための検査用パターン17は、フォトマスク11bの検査用パターン14が転写されたものである。そのため、検査用パターン17は、同一の太さの8本の直線棒状のパターンが一定間隔Pbで配置されることにより構成されている。
ここで、検査用パターン17の間隔Pbは、検査用パターン14の間隔Tbに対応する。例えば、フォトマスク11bが4倍拡大マスクの場合には間隔Pbは間隔Tbの4倍となり(Pb=4×Tb)、フォトマスク11bが等倍マスクの場合には間隔Pbは間隔Tbと等倍になる(Pb=Tb)。
ここで、検査用パターン17の間隔Pbは、検査用パターン14の間隔Tbに対応する。例えば、フォトマスク11bが4倍拡大マスクの場合には間隔Pbは間隔Tbの4倍となり(Pb=4×Tb)、フォトマスク11bが等倍マスクの場合には間隔Pbは間隔Tbと等倍になる(Pb=Tb)。
そして、各検査用パターン16,17は描画パターン形成領域15の各辺の両端部分に配置形成され、各検査用パターン16,17を構成する直線棒状のパターンはそれぞれ、描画パターン形成領域15の各辺に対して垂直に配置されている。
また、フォトマスク11bからセルCLcに転写する際には、セルCLcのX軸方向マイナス側に設けられた検査用パターン17の端部と、セルCLaのX軸方向プラス側に設けられた検査用パターン16の端部とが、Y軸と平行な直線w上に並んで隣接するように、各セルCLa,CLcのX軸方向の位置合わせをしておく。
また、フォトマスク11bからセルCLcに転写する際には、セルCLcのX軸方向マイナス側に設けられた検査用パターン17の端部と、セルCLaのX軸方向プラス側に設けられた検査用パターン16の端部とが、Y軸と平行な直線w上に並んで隣接するように、各セルCLa,CLcのX軸方向の位置合わせをしておく。
ここで、各検査用パターン16,17の配置および間隔Pa,Pbは、検査用パターン16がノギスの主尺(本尺)を構成すると共に、検査用パターン17がノギスの副尺(バーニア)を構成するように、適宜設定すればよい。
図3および図4に示す例では、間隔Paを10μm、間隔Pbを9.9μmに設定することにより、バーニアの原理に基づいて、各検査用パターン16,17の直線棒状のパターンを目盛りとし、0.05μmの精度で各検査用パターン16,17の位置ズレを目視計測できる。
そして、各セルCLa,CLcの隣接部分に形成された各検査用パターン16,17の位置ズレを目視計測することにより、その各検査用パターン16,17の位置ズレから、ステージ移動軸のX軸に対する各セルCLa,CLcの配列のズレを検出できる。
図3および図4に示す例では、間隔Paを10μm、間隔Pbを9.9μmに設定することにより、バーニアの原理に基づいて、各検査用パターン16,17の直線棒状のパターンを目盛りとし、0.05μmの精度で各検査用パターン16,17の位置ズレを目視計測できる。
そして、各セルCLa,CLcの隣接部分に形成された各検査用パターン16,17の位置ズレを目視計測することにより、その各検査用パターン16,17の位置ズレから、ステージ移動軸のX軸に対する各セルCLa,CLcの配列のズレを検出できる。
そこで、図2に示す部分αについて、各セルCLa,CLcのY軸方向プラス側における各検査用パターン16,17を、金属顕微鏡を用いた目視によって観察することにより、各セルCLa,CLcの配列のズレを検出する。
図3は各セルCLa,CLcの配列にズレがない場合を示し、図3(B)は図3(A)に示す部分β近傍の拡大図である。
図3(B)に示すように、検査用パターン16の中央のパターン16aの中心線nと、それに対向する2本の検査用パターン17の中心線rとが合致する場合には、各セルCLa,CLcの配列にズレがないことが分かる。
逆に言えば、各セルCLa,CLcの配列にズレがない場合には各中心線n,rが合致するように、各検査用パターン16,17の配置および間隔Pa,Pbを設定しておく。
図3(B)に示すように、検査用パターン16の中央のパターン16aの中心線nと、それに対向する2本の検査用パターン17の中心線rとが合致する場合には、各セルCLa,CLcの配列にズレがないことが分かる。
逆に言えば、各セルCLa,CLcの配列にズレがない場合には各中心線n,rが合致するように、各検査用パターン16,17の配置および間隔Pa,Pbを設定しておく。
図4は各セルCLa,CLcの配列にズレがある場合を示し、図4(B)は図4(A)に示す部分β近傍の拡大図である。
図3(B)に示すように、検査用パターン16の中央のパターン16aとその図示上隣のパターンとの中心線sと、それに対向する検査用パターン17の中心線uとが合致する場合には、セルCLaに対してセルCLcが0.05μmだけY軸方向プラス側にズレていることが分かる。
このとき、検査用パターン16の中央のパターン16aの長さだけが他のものより大きいため、各検査用パターン16,17の位置ズレを目視によって観察しやすい。
図3(B)に示すように、検査用パターン16の中央のパターン16aとその図示上隣のパターンとの中心線sと、それに対向する検査用パターン17の中心線uとが合致する場合には、セルCLaに対してセルCLcが0.05μmだけY軸方向プラス側にズレていることが分かる。
このとき、検査用パターン16の中央のパターン16aの長さだけが他のものより大きいため、各検査用パターン16,17の位置ズレを目視によって観察しやすい。
同様にして、図2に示す部分γについても、各セルCLa,CLcのY軸方向マイナス側における各検査用パターン16,17を、金属顕微鏡を用いた目視によって観察することにより、各セルCLa,CLcの配列のズレを検出する。
ここで、各部分α,γについて検出した各セルCLa,CLcの配列のズレの値は等しくなるはずであるが、各検査用パターン16,17の転写精度によっては当該ズレの値に誤差が生じるおそれがある。
そこで、各部分α,γについて検出した各セルCLa,CLcの配列のズレの値の平均値をとるようにすれば、各検査用パターン16,17の転写精度による誤差を補正することが可能になるため、各セルCLa,CLcの配列のズレを正確に求めることができる。
ここで、各部分α,γについて検出した各セルCLa,CLcの配列のズレの値は等しくなるはずであるが、各検査用パターン16,17の転写精度によっては当該ズレの値に誤差が生じるおそれがある。
そこで、各部分α,γについて検出した各セルCLa,CLcの配列のズレの値の平均値をとるようにすれば、各検査用パターン16,17の転写精度による誤差を補正することが可能になるため、各セルCLa,CLcの配列のズレを正確に求めることができる。
次に、各セルCLa,CLcと同様にして、各セルCLa,CLbの配列のズレを検出する。
そして、各セルCLa,CLcの配列のズレと各セルCLa,CLbの配列のズレとに基づいて、ステージ移動軸のX軸に対する各セルCLa〜CLcの配列のズレの角度(図13に示すθx゜参照)を検出する。
そして、各セルCLa,CLcの配列のズレと各セルCLa,CLbの配列のズレとに基づいて、ステージ移動軸のX軸に対する各セルCLa〜CLcの配列のズレの角度(図13に示すθx゜参照)を検出する。
ここで、各セルCLa,CLcの配列のズレまたは各セルCLa,CLbの配列のズレの一方だけでも、ステージ移動軸のX軸に対する各セルCLa〜CLcの配列のズレの角度を検出することができるが、各セルCLa〜CLcの転写精度によっては当該ズレの角度の検出値に誤差が生じるおそれがある。
そこで、XY軸の中心に配置されたセルCLaに対して、X軸方向プラス側に配置されたセルCLcの配列のズレの値と、X軸方向マイナス側に配列されたセルCLbの配列のズレの値とを求め、各ズレの値の平均値をとるようにすれば、各セルCLa〜CLcの転写精度による誤差を補正することが可能になるため、ステージ移動軸のX軸に対する各セルCLa〜CLcの配列のズレの角度を正確に求めることができる。
そこで、XY軸の中心に配置されたセルCLaに対して、X軸方向プラス側に配置されたセルCLcの配列のズレの値と、X軸方向マイナス側に配列されたセルCLbの配列のズレの値とを求め、各ズレの値の平均値をとるようにすれば、各セルCLa〜CLcの転写精度による誤差を補正することが可能になるため、ステージ移動軸のX軸に対する各セルCLa〜CLcの配列のズレの角度を正確に求めることができる。
続いて、各セルCLa,CLcと同様にして、各セルCLa,CLdの配列のズレと、各セルCLa,CLeの配列のズレとを検出する。
そして、各セルCLa,CLdの配列のズレと各セルCLa,CLeの配列のズレとに基づいて、ステージ移動軸のY軸に対する各セルCLa,CLd,CLeの配列のズレの角度(図13に示すθy゜参照)を検出する。
そして、各セルCLa,CLdの配列のズレと各セルCLa,CLeの配列のズレとに基づいて、ステージ移動軸のY軸に対する各セルCLa,CLd,CLeの配列のズレの角度(図13に示すθy゜参照)を検出する。
ここで、各セルCLa,CLdの配列のズレまたは各セルCLa,CLeの配列のズレの一方だけでも、ステージ移動軸のY軸に対する各セルCLa,CLd,CLeの配列のズレの角度を検出することができるが、各セルCLa,CLd,CLeの転写精度によっては当該ズレの角度の検出値に誤差が生じるおそれがある。
そこで、XY軸の中心に配置されたセルCLaに対して、Y軸方向プラス側に配置されたセルCLeの配列のズレの値と、Y軸方向マイナス側に配列されたセルCLdの配列のズレの値とを求め、各ズレの値の平均値をとるようにすれば、各セルCLa,CLd,CLeの転写精度による誤差を補正することが可能になるため、ステージ移動軸のY軸に対する各セルCLa,CLd,CLeの配列のズレの角度を正確に求めることができる。
そこで、XY軸の中心に配置されたセルCLaに対して、Y軸方向プラス側に配置されたセルCLeの配列のズレの値と、Y軸方向マイナス側に配列されたセルCLdの配列のズレの値とを求め、各ズレの値の平均値をとるようにすれば、各セルCLa,CLd,CLeの転写精度による誤差を補正することが可能になるため、ステージ移動軸のY軸に対する各セルCLa,CLd,CLeの配列のズレの角度を正確に求めることができる。
以上詳述したように、第1実施形態では、半導体ウェハWFに転写形成された各セルCLa〜CLeについて、各セルCLa〜CLeに設けられた各検査用パターン16,17から各セルCLa〜CLeの配列のズレを検出し、その配列のズレに基づいてステージ移動軸のXY軸に対する各セルCLa〜CLeの配列のズレの角度を求め、それに基づいてステージ移動軸の直交度のズレを検出する。
そして、ステージ移動軸の直交度にズレが生じていることが検出された場合には、各セルCLa〜CLeの転写を終えた状態で半導体ウェハWFの露光処理を中止し、その半導体ウェハWFを不良品として廃棄すると共に、露光装置の部品等のトラブルを調べるために点検整備し、ステージ移動軸の直交度のズレを解消した後に、新たな半導体ウェハWFの露光処理を再開させる。
また、ステージ移動軸の直交度にズレが生じていないことが検出された場合には、各セルCLa〜CLe以外のセルについてもフォトマスク11bを用いて、半導体ウェハWFの露光処理を通常通りに続行させる。
また、ステージ移動軸の直交度にズレが生じていないことが検出された場合には、各セルCLa〜CLe以外のセルについてもフォトマスク11bを用いて、半導体ウェハWFの露光処理を通常通りに続行させる。
このように、第1実施形態の検査方法は、製品となる半導体ウェハの露光処理中にオンラインで実行できるため、露光装置の部品等のトラブルが突発的に起こり、製品となる半導体ウェハの露光処理中にステージ移動軸の直交度にズレが生じた場合でも、そのズレを製品処理の最中に把握することが可能であり、従来技術のように各セルの配列精度が低下した不良な半導体ウェハが完成品として製造されることがない。
加えて、第1実施形態では、従来の検査方法のように検査用ウェハおよび専用の測定機を検査用設備として用意した上で定期的に検査する必要がないため、その検査用設備および定期検査に要する手間の分だけ、従来の検査方法に比べて半導体ウェハの製造コストを削減できる。
従って、第1実施形態によれば、露光装置のステージ移動軸の直交度を露光処理中に正確に検出することが可能な露光方法を低コストに提供できる。
従って、第1実施形態によれば、露光装置のステージ移動軸の直交度を露光処理中に正確に検出することが可能な露光方法を低コストに提供できる。
また、第1実施形態では、各検査用パターン16,17がスクライブ領域SLに配置形成されているため、各セルCLa〜CLeの描画パターン形成領域15に形成される描画パターンが、各検査用パターン16,17によって制約を受けることがない。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態で用いられるフォトマスク21a,21bの要部構成を示す平面図である。
各フォトマスク21a,21bにおいて、第1実施形態のフォトマスク11a,11bと異なるのは、各検査用パターン13,14が描画パターン形成領域12の各辺の適宜な1箇所だけに形成されている点だけである。
図5は、第2実施形態で用いられるフォトマスク21a,21bの要部構成を示す平面図である。
各フォトマスク21a,21bにおいて、第1実施形態のフォトマスク11a,11bと異なるのは、各検査用パターン13,14が描画パターン形成領域12の各辺の適宜な1箇所だけに形成されている点だけである。
図6は、第2実施形態にて各セルCLa〜CLeが形成された半導体ウェハWFの要部構成を示す平面図である。
第2実施形態では、各セルCLa〜CLeにおいて、各検査用パターン16,17が描画パターン形成領域15の各辺の適宜な1箇所だけに形成されている。
第2実施形態では、各セルCLa〜CLeにおいて、各検査用パターン16,17が描画パターン形成領域15の各辺の適宜な1箇所だけに形成されている。
そのため、第2実施形態では、描画パターン形成領域15の各辺の両端部分に各検査用パターン16,17が形成されている第1実施形態に比べ、各検査用パターン16,17の転写精度の影響により、各セルCLa〜CLeの配列のズレの検出精度が低下するおそれがあるものの、第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。
そして、第2実施形態によれば、スクライブ領域SLにおいて各検査用パターン16,17が設けられていない部分の面積が、第1実施形態に比べて広くなるため、その部分に各種テスト用パターンなどを形成して有効利用できるという利点がある。
そして、第2実施形態によれば、スクライブ領域SLにおいて各検査用パターン16,17が設けられていない部分の面積が、第1実施形態に比べて広くなるため、その部分に各種テスト用パターンなどを形成して有効利用できるという利点がある。
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態で用いられるフォトマスク31a,31bの要部構成を示す平面図である。
各フォトマスク31a,31bにおいて、第1実施形態のフォトマスク11a,11bと異なるのは、各検査用パターン13,14が描画パターン形成領域12の各辺の全周に渡って形成されている点だけである。
図7は、第3実施形態で用いられるフォトマスク31a,31bの要部構成を示す平面図である。
各フォトマスク31a,31bにおいて、第1実施形態のフォトマスク11a,11bと異なるのは、各検査用パターン13,14が描画パターン形成領域12の各辺の全周に渡って形成されている点だけである。
図8は、第3実施形態にて各セルCLa〜CLeが形成された半導体ウェハWFの要部構成を示す平面図である。
第3実施形態では、各セルCLa〜CLeにおいて、各検査用パターン16,17が描画パターン形成領域15の各辺の全周に渡って形成されている。
そのため、第3実施形態においても、第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。
第3実施形態では、各セルCLa〜CLeにおいて、各検査用パターン16,17が描画パターン形成領域15の各辺の全周に渡って形成されている。
そのため、第3実施形態においても、第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。
<第4実施形態>
図9は、第4実施形態で用いられるフォトマスク41a,41bの要部構成を示す平面図である。
各フォトマスク41a,41bにおいて、第1実施形態のフォトマスク11a,11bと異なるのは、各検査用パターン13,14が描画パターン形成領域12内の適宜な箇所に形成されている点だけである。
図9は、第4実施形態で用いられるフォトマスク41a,41bの要部構成を示す平面図である。
各フォトマスク41a,41bにおいて、第1実施形態のフォトマスク11a,11bと異なるのは、各検査用パターン13,14が描画パターン形成領域12内の適宜な箇所に形成されている点だけである。
図10は、第4実施形態にて各セルCLa〜CLeが形成された半導体ウェハWFの要部構成を示す平面図である。
第4実施形態では、各セルCLa〜CLeにおいて、各検査用パターン16,17が描画パターン形成領域15内の適宜な箇所に形成されている。
そのため、第4実施形態では、各検査用パターン16,17がスクライブ領域SLに形成されている第1実施形態に対して、スクライブ領域SLに各種テスト用パターンなどを形成して有効利用できるという利点がある。
第4実施形態では、各セルCLa〜CLeにおいて、各検査用パターン16,17が描画パターン形成領域15内の適宜な箇所に形成されている。
そのため、第4実施形態では、各検査用パターン16,17がスクライブ領域SLに形成されている第1実施形態に対して、スクライブ領域SLに各種テスト用パターンなどを形成して有効利用できるという利点がある。
図11は、第4実施形態において各セルCLa,CLcのY軸方向プラス側における各検査用パターン16,17の隣接部分近傍を示す平面図である。
第4実施形態では、各検査用パターン16,17が描画パターン形成領域15内に形成されており、各検査用パターン16,17が離れているため、各検査用パターン16,17が隣接している第1実施形態のように、各検査用パターン16,17の位置ズレを直接には目視計測できない。
第4実施形態では、各検査用パターン16,17が描画パターン形成領域15内に形成されており、各検査用パターン16,17が離れているため、各検査用パターン16,17が隣接している第1実施形態のように、各検査用パターン16,17の位置ズレを直接には目視計測できない。
そこで、第4実施形態では、金属顕微鏡のファインダー内に目盛り線Dを設けておき、その目盛り線Dの一端を各検査用パターン16と合致させ、各検査用パターン16の延長上に位置する目盛り線Dの他端と検査用パターン17との位置ズレを目視計測することにより、目盛り線Dを介して間接的に各検査用パターン16,17の位置ズレを目視計測する。
<別の実施形態>
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記各実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記各実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
[1]第1実施形態では、図3および図4に示すように、各検査用パターン16,17の端部がY軸と平行な直線w上に並んで隣接している。
しかし、図12に示すように、各検査用パターン16,17の端部が直線wを挟んで離間するように各検査用パターン16,17を配置してもよい。
この場合には、第4実施形態と同様に、金属顕微鏡のファインダー内に検査用パターン16と合致する目盛り線Dを設けておき、目盛り線Dを介して間接的に各検査用パターン16,17の位置ズレを目視計測すればよい。
しかし、図12に示すように、各検査用パターン16,17の端部が直線wを挟んで離間するように各検査用パターン16,17を配置してもよい。
この場合には、第4実施形態と同様に、金属顕微鏡のファインダー内に検査用パターン16と合致する目盛り線Dを設けておき、目盛り線Dを介して間接的に各検査用パターン16,17の位置ズレを目視計測すればよい。
[2]第4実施形態では、セルCLaと各セルCLb,CLcとが隣接すると共に、セルCLaと各セルCLd,CLeとが隣接している。
しかし、セルCLaに対して、セルCLbがX軸方向のマイナス側に離間して配置形成されると共に、セルCLcがX軸方向のプラス側に離間して配置形成されるようにしてもよい。
また、セルCLaに対して、セルCLdがY軸方向のマイナス側に離間して配置形成されると共に、セルCLeがY軸方向のプラス側に離間して配置形成されるようにしてもよい。
しかし、セルCLaに対して、セルCLbがX軸方向のマイナス側に離間して配置形成されると共に、セルCLcがX軸方向のプラス側に離間して配置形成されるようにしてもよい。
また、セルCLaに対して、セルCLdがY軸方向のマイナス側に離間して配置形成されると共に、セルCLeがY軸方向のプラス側に離間して配置形成されるようにしてもよい。
[3]上記各実施形態は、半導体ウェハWF上に各セルを転写形成させる技術に適用したものである。しかし、本発明は、基板上に複数個の同一の描画パターンを転写形成させる技術であれば、半導体ウェハに限らずどのような材質の基板に適用してもよく、半導体デバイスのセルに限らずどのような描画パターンに適用してもよい。
11a,21a,31a,41a…第1フォトマスク
11b,21b,31b,41b…第2フォトマスク
12,15c…描画パターン形成領域
13,16…第1検査用パターン
14,17…第2検査用パターン
CLa…第1セル
CLb,CLc…第2セル
CLd,CLe…第3セル
Ta,Tb,Pa,Pb…間隔
WF…半導体ウェハ(基板)
SL…スクライブ領域
D…目盛り線
11b,21b,31b,41b…第2フォトマスク
12,15c…描画パターン形成領域
13,16…第1検査用パターン
14,17…第2検査用パターン
CLa…第1セル
CLb,CLc…第2セル
CLd,CLe…第3セル
Ta,Tb,Pa,Pb…間隔
WF…半導体ウェハ(基板)
SL…スクライブ領域
D…目盛り線
Claims (6)
- ショット露光を繰り返しながら基板全面を走査してフォトマスクの描画パターンを基板上に転写する露光方法において、
第1フォトマスクから基板上に転写形成された第1セルには、描画パターンが形成された描画パターン形成領域に加えて、第1検査用パターンが設けられ、
第2フォトマスクから基板上に転写形成された第2セルおよび第3セルには、第1セルと同一の描画パターンが形成された描画パターン形成領域に加えて、第2検査用パターンが設けられ、
第1セルの中心は、露光装置のステージ移動軸のX軸とY軸が直交するXY軸の中心点と合致し、
第2セルは第1セルに対してX軸方向に配置され、
第3セルは第1セルに対してY軸方向に配置され、
第1検査用パターンを主尺とし第2検査用パターンを副尺とするバーニアの原理に基づいて、第1セルの第1検査用パターンと第2セルの第2検査用パターンの位置ズレから、X軸に対する第1セルと第2セルの配列のズレを検出し、
前記バーニアの原理に基づいて、第1セルの第1検査用パターンと第3セルの第2検査用パターンの位置ズレから、Y軸に対する第1セルと第3セルの配列のズレを検出し、
第1セルと第2セルおよび第3セルとの配列のズレに基づいて、ステージ移動軸の直交度を検出することを特徴とする露光方法。 - 請求項1に記載の露光方法において、
前記第2セルは、前記第1セルに対してX軸方向のマイナス側に配置されたセルと、前記第1セルに対してX軸方向のプラス側に配置されたセルとから構成され、
前記第3セルは、前記第1セルに対してY軸方向のマイナス側に配置されたセルと、前記第1セルに対してY軸方向のプラス側に配置されたセルとから構成されることを特徴とする露光方法。 - 請求項1または請求項2に記載の露光方法において、
前記第1検査用パターンおよび第2検査用パターンは、前記各セルの間に設けられたスクライブ領域に配置されていることを特徴とする露光方法。 - 請求項3に記載の露光方法において、
前記各セルの前記描画パターン形成領域は矩形状を成し、
前記第1検査用パターンおよび第2検査用パターンは、前記描画パターン形成領域の各辺の両端部分に配置されていることを特徴とする露光方法。 - 請求項3に記載の露光方法において、
前記各セルの前記描画パターン形成領域は矩形状を成し、
前記第1検査用パターンおよび第2検査用パターンは、前記描画パターン形成領域の各辺の適宜な1箇所に配置されていることを特徴とする露光方法。 - 請求項1または請求項2に記載の露光方法において、
前記第1検査用パターンおよび第2検査用パターンは、前記各セルの前記描画パターン形成領域内に配置されていることを特徴とする露光方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007041331A JP2008205312A (ja) | 2007-02-21 | 2007-02-21 | 露光方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9054011B2 (en) | 2012-11-27 | 2015-06-09 | Renesas Electronics Corporation | Mask and method for manufacturing the same, and semiconductor device |
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JP2020076899A (ja) * | 2018-11-08 | 2020-05-21 | 株式会社エスケーエレクトロニクス | 露光装置の検査方法及び露光装置 |
-
2007
- 2007-02-21 JP JP2007041331A patent/JP2008205312A/ja active Pending
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