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JP2008295167A - 定電流スイッチング電源装置および光源装置 - Google Patents

定電流スイッチング電源装置および光源装置 Download PDF

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JP2008295167A JP2007137008A JP2007137008A JP2008295167A JP 2008295167 A JP2008295167 A JP 2008295167A JP 2007137008 A JP2007137008 A JP 2007137008A JP 2007137008 A JP2007137008 A JP 2007137008A JP 2008295167 A JP2008295167 A JP 2008295167A
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孝彦 山室
Takahiro Urakabe
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Abstract

【課題】スイッチング方式の電源によりパルス状に定電流駆動した場合でも、電流が流れ始める最初の期間に大きな電流が流れず、発光が不安定にならないようにする。
【解決手段】LD4に直列に接続されるLDスイッチング素子5と、LD4に流れる負荷電流値を検出する電流検出素子6と、LD4に流す目標電流値を出力するとともに、LDスイッチング素子5をオンオフするオンオフ制御信号を出力する制御回路8と、目標電流値と負荷電流値との差に基づき作成したPWM信号によってLD4をパルス定電流駆動するスイッチング電源とを備え、制御回路8は、オンオフ制御信号がオンになる期間の目標電流値として所定の第1の設定値を出力し、オンオフ制御信号がオフになる期間の目標電流値として例えばゼロを出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スイッチング方式の電源により、負荷にパルス状の電流を流したときに、安定してパルス電流を供給することができる定電流スイッチング電源装置ならびにパルス電流によって発光する光源装置に関するものである。
スイッチング方式の電源は、小型軽量で高効率な電源として知られており、さまざまな装置のなかで電子機器用電源として使用されている。一般には負荷に一定電圧を供給する定電圧源として使用することが多いが、もちろん負荷に一定電流を供給する定電流源として使用することも可能である。そして最近では、そのようなスイッチング電源を、パルス状に一定電流を供給する定電流源として使用する用途も現れてきた。以下にその代表的な用途について説明する。
従来、PTV(プロジェクションテレビ)においては、光源として各種ランプ(放電型キセノンランプ、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ等の白色ランプ)を用い、ライトバルブとして液晶、DMD(ディジタル・マイクロミラー・デバイス)等の空間変調デバイスを用いたものが市販されている。また近年、光源の長寿命化および画像の色再現範囲の拡大を目指して光源に発光ダイオード(LED)や半導体レーザ(LD)を用いたPTVが実現されつつある。そのようなPTVにおいて、各光源を駆動する際には、ランプ、LED、レーザとも駆動波形に若干の違いはあるが基本的には定電流で駆動している。定電流で駆動することで、その発光強度を発光開始からの経過時間に対して一定にすることができる。そして、その発光時間の長さを変えることで各画素の明るさを表現している。
特に、LED、LDを光源として用いたPTVでは、赤、緑、青それぞれ単色で発光する素子を3個用い、それらを人の目には分からないほど高速(数百Hzから数kHz)に時分割発光するように駆動している(例えば、特許文献1参照)。そして、各色の発光素子が時分割に安定して発光するようにするためには、発光期間には安定した一定電流が各発光素子に流れ、発光しない期間には電流が流れないようなパルス定電流駆動を高速に行う必要がある。
しかし、従来のスイッチング電源により高速にパルス定電流駆動すると、電流が流れない期間に電源の出力電圧が上昇し、電流が流れ始める最初の期間に発光素子(LED、LD)に大きな電流が流れ、発光素子の劣化、あるいは破壊により発光が不安定になるという問題点があった。
この改善策として、電流が流れない期間は、スイッチング電源のスイッチングを強制的にオフ状態にし、電源の出力電圧を上昇させないようにしてパルス定電流駆動しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−326080号公報(第11頁、第16図) 特開2005−51883号公報(第3頁、第1図)
特許文献2に記載の手法では、電流が流れない期間にスイッチングを強制的にオフ状態にすることで、電流が流れていない期間の電圧上昇は抑えることができる。しかし、特許文献2では、そのような状態であっても、制御回路から電力変換回路に出力される駆動信号は、負荷に電流が流れていないため、最大電流を流すような指示値になっている。そのような状態のまま電流が流れる期間に切り替わると、電流が流れ始める最初の期間に大きな電流が流れ、発光が不安定になるという問題点がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、スイッチング方式の電源によりパルス状に定電流駆動した場合でも、電流が流れ始める最初の期間に大きな電流が流れず、発光が不安定にならないようにした定電流スイッチング電源装置および光源装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、負荷に流れる電流を制御する定電流スイッチング電源装置であって、前記負荷に直列に接続されるスイッチング素子と、前記負荷に流れる負荷電流値を検出する電流検出素子と、前記負荷に流す目標電流値を出力するとともに、前記スイッチング素子をオンオフするオンオフ制御信号を出力する制御回路と、前記目標電流値と前記負荷電流値との差に基づき作成したPWM信号によって前記負荷をパルス定電流駆動するスイッチング電源とを備え、前記制御回路は、前記オンオフ制御信号がオンになる期間の目標電流値として所定の第1の設定値を出力し、前記オンオフ制御信号がオフになる期間の目標電流値として前記スイッチング素子のオフ期間の前記負荷電流値以下の第2の設定値を出力することを特徴とする。
この発明によれば、負荷と直列に接続したスイッチング素子のオン期間は目標電流値として第1の設定値を設定し、スイッチング素子のオフ期間は目標電流値としてスイッチング素子のオフ期間の負荷電流値以下の第2の設定値を設定するようにしたので、負荷をパルス状に定電流駆動しても、電流が流れ始める最初の期間に大きな電流が流れないようになり、安定したパルス定電流駆動をすることができる。その結果、発光素子からの発光を安定させることができるという効果がある。
以下に、本発明にかかる定電流スイッチング電源装置光源装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1はこの発明装置の実施の形態1による定電流スイッチング電源装置100を示すブロック図である。直流(DC)電圧がスイッチング回路1に入力され、スイッチング回路1から交流(AC)電圧が出力される。スイッチング回路1から出力されるAC電圧が整流回路2に入力されて整流される。整流回路2からの出力が平滑回路3に入力されて平滑化される。平滑回路3の出力が負荷と接続される。負荷としては、LED、またはLDが接続されるが、本実施の形態では、LD4を用いるものとする。LDスイッチング素子5は負荷としてのLD4と直列に接続され、LD4の駆動電流がLD4、LDスイッチング素子5、電流検出素子6を通って流れる。LDスイッチング素子5としては、MOSFET、バイポーラトランジスタ等の半導体スイッチを使用する。電流検出素子6は電流値を電圧値に変換するものであり、例えばシャント抵抗、ホール素子等を使用する。映像同期信号が同期信号処理回路7に入力される。同期信号処理回路7からストローブ信号が制御回路8に入力される。制御回路8からLDスイッチング素子5のON/OFF制御信号およびフィードバック回路9への電流指令値が出力される。フィードバック回路9は、制御回路8からの電流指令値と電流検出素子6からの電流検出値をもとにパルス幅変調したスイッチング信号(PWM信号)をスイッチング回路1に出力する。
つぎに、本実施の形態1の動作について詳細に説明する。図1において、DC電圧がスイッチング回路1に入力される。スイッチング回路1の例を図2に示す。図2は、トランス1aを用いた絶縁形のフォワードコンバータ方式スイッチング回路である。一次側巻線にスイッチング素子1bを接続し、一次巻線をON/OFF制御する。一次側をON/OFFすることで二次側には交流(AC)の電圧が誘起される。トランス1aの二次側で誘起されたAC電圧は、整流回路2で再びDC電圧に変換される。整流回路2の例を図3に示す。スイッチング回路1のスイッチング素子1bがONの期間は、ダイオード2aを通って電流が流れ、スイッチング素子1bがOFFの期間は、ダイオード2bを通って電流が流れる。整流回路2からの出力電圧は平滑回路3によりリップルがとられたDC電圧に変換される。平滑回路3の例を図4に示す。コイル3aとコンデンサ3bを逆L型に接続した回路である。スイッチング素子1bのON期間にダイオード2aから出力した電流は、コイル3aを通ってコンデンサ3bを充電すると同時に、LD4の駆動電流としてLD4、LDスイッチング素子5、電流検出素子6を通って流れる。またスイッチング素子1bのOFF期間は、コイル3aおよびコンデンサ3bに充電されたエネルギーにより、LD4の駆動電流がLD4、LDスイッチング素子5、電流検出素子6、ダイオード2bを通って流れる。
同期信号処理回路7では、入力された映像同期信号をもとに、映像データの出力タイミングと光源LD4の発光タイミングが一致するようにストローブ信号を発生する。同期信号処理回路7で発生したストローブ信号は制御回路8に入力される。制御回路8は、ストローブ信号をもとにLD4に直列に接続されたLDスイッチング素子5のON/OFF制御信号とLD4に流す目標電流値をフィードバック回路9に出力する。目標電流値は、予め制御回路8内部に設定されているか、もしくは図示していないマイコン等により外部より制御回路8に設定されるものである。
フィードバック回路9は、制御回路8からの電流指令値と電流検出素子6からの電流値をもとに、スイッチング回路1のスイッチング信号であるパルス幅変調(PWM)信号を発生する。フィードバック回路9の例を図5に示す。フィードバック回路9は、誤差増幅器9aと比較器9bから構成される。電流指令値と電流検出値が誤差増幅器9aに入力され、誤差増幅器9aはこれら入力信号の差を増幅して出力する。誤差増幅器9aの出力信号は、比較器9bに入力される。比較器9bは、誤差増幅器9aの出力信号と例えば三角波とを比較し、パルス幅変調(PWM)信号として出力する。誤差増幅器9aは、PID(比例、積分、微分)制御等の制御回路も含むものとする。
図6は制御回路8に入力されるストローブ信号とLD4の発光波形とLD4に流す電流の関係を示したものである。LDを光源として用いたPTVでは、各色時分割で発光させるため、各色のストローブ信号はおおよそ1/3デユーティのパルス信号となっている。そしてLD4の発光波形としては、ストローブ信号に対して一定時間の遅れはあっても構わないが、ストローブ信号と同等の時間、一定強度で発光することが要求される。LDの発光強度はLDに流れる電流に比例するため、LDに流す電流としては、発光期間と同等期間、一定電流となるようなパルス電流が要求される。
図7はLDスイッチング素子5のON/OFF制御信号とフィードバック回路9に与える電流指令値のタイミングとLD4に流れる電流の関係を示したものである。図7に示すように、電流指令値をON/OFF制御信号と同じタイミングで変化させ、LDスイッチング素子5をOFFすると同時に電流指令値にゼロを設定することが本実施の形態1の特徴である。すなわち、ON/OFF制御信号がオンになる期間の目標電流値としては、予め設定された値を出力し、ON/OFF制御信号がオフになる期間の目標電流値としては、ゼロを出力する。
LDスイッチング素子5をOFFすることでLD4に流れる電流は切ることができる。しかしそれだけでは、電流検出値がゼロとなり電流指令値が目標電流値のままであるため、フィードバック回路9は電流を増大するようなPWM信号をスイッチング回路1に出力する。そのためスイッチング回路1は電流を出力し続ける。そうするとLDスイッチング素子をOFFしている期間に平滑回路3のコンデンサ3bが過充電され、平滑回路3の出力電圧が増大する。そのような状態でLDスイッチング素子5がONするとLD4に大電流が流れ、LD4の劣化や破壊などにより、LD4の発光が不安定になる。
しかし図7に示すように、LDスイッチング素子5をOFFすると同時に電流指令値をゼロにすることで、LDスイッチング素子5がOFFの期間、電流検出値と電流指令値が同じ値となり、フィードバック回路9からスイッチング回路1に出力されるPWM信号は、スイッチング回路1の動作を停止させるような信号となる。そのようにすることでLDスイッチング素子5がOFFの期間でも、平滑回路4の出力電圧は上昇せず一定値のままとなり、LDスイッチング素子5がONした瞬間に、大きな電流が流れないようになる。また、LDスイッチング素子5がONすると同時に、電流指令値を目標電流値に設定することで、LDスイッチング素子5がONの期間、安定して一定電流をLD4に供給することができる。
なお、LDスイッチング素子5がOFFの期間の電流指令値としては、フィードバック回路9の誤差増幅器9aから電流を増大するような出力が現れなければよいので、LDスイッチング素子5がOFFの期間の電流指令値は、LDスイッチング素子5がOFFの期間の電流検出値以下の値であればよい。すなわち、各種原因により、実際には、LDスイッチング素子5がOFFの期間の電流検出値がゼロでない場合があるので、このような場合は、予めLDスイッチング素子5がOFFの期間の電流検出値を求めておき、この電流検出値以下の値にLDスイッチング素子5がOFFの期間の電流指令値を設定すればよい。また、LDスイッチング素子5がOFFの期間の電流検出値がゼロである場合に、電流指令値をゼロもしくは負の値に設定するようにしてもよい。
また、LD4に直列接続されるLDスイッチング素子5を設けることなく単に電流指令値のみを変化させることで、LD4に流れる電流を目標電流値とゼロの間で可変することは可能であるが、フィードバック回路9および平滑回路3の時定数(数百μs以上)が長いため、電流波形の立ち上がり時間、立下り時間を高速(数μs)にすることが出来ず、PTVの光源駆動には適用することはできない。
このように実施の形態1によれば、LDスイッチング素子5をLD4に直列に接続してLD4に流す電流の目標指令値を高速(数百Hzから数KHz)に変化するようにし、LD4と直列に接続したLDスイッチング素子5のON期間は目標電流値として所定の第1の値を設定し、スイッチング素子のオフ期間は目標電流値としてスイッチング素子のオフ期間の負荷電流値以下の第2の値(例えばゼロ)を設定するようにしたので、LD4をパルス状に定電流駆動しても、電流が流れ始める最初の期間に大きな電流が流れないようになり、安定したパルス定電流駆動をすることができる。その結果、発光素子からの発光を安定させることができるという効果がある。
実施の形態2.
つぎに、図8に従ってこの発明の実施の形態2について説明する。図8はLDスイッチング素子5のON/OFF制御信号と、電流指令値を設定するタイミングと、平滑回路3の出力電圧(LD電圧)と、LD4に流れる電流(LD電流)と、LD4の発光波形(PLD)の関係を示したものである。本実施の形態2は、LDスイッチング素子5をONするよりも早いタイミングで電流指令値に目標電流値を設定するようにしたものである。
動作について説明する。LDスイッチング素子5がOFFの状態で、電流指令値に目標電流値を設定すると、LD電流が流れないためLD電圧が徐々に上昇を始める。その後、適当なタイミングでLDスイッチング素子5をONすると、LD電流はLD電圧が高くなっているために、通常(点線で示す)よりも高速に立ち上がり、若干オーバーシュートして流れる。そして、その後一定値に落ち着く。
LD素子によっては(特に青、緑のLD)、発光波形の立ち上がりがLD電流の立ち上がりよりも緩やかになるものがある(点線で示す)。これは、LD素子の発光強度に温度依存性があって、LD素子自身の電流により素子内部の温度が最適な温度に上昇するまでに僅かではあるが時間がかかるためである。発光波形の立ち上がりが緩やかになると、発光期間の利用効率が悪くなるため発光効率が落ちたり、また階調制御したときにリニアリティが悪くなったりする。そこで、LD電流の立ち上がりを急峻にしたり、更にはオーバーシュート気味に電流を流すことにより、LD素子内の温度を急激に上げることができ、発光波形の立ち上がりをより急峻にすることができる。LDスイッチング素子5のON/OFF制御信号をONにするタイミングと電流指令値を目標電流値に設定するタイミングとの定量的な時間差については特に定めるものではなく、発光波形を観測しながら発光波形が極端にオーバーシュートしないような最適な値に設定すればよい。
このようにLDスイッチング素子5をONするよりも早いタイミングで電流指令値に目標電流値を設定するようにしたことで、LD電流の立ち上がりが高速となり、発光波形の立ち上がりを急峻にすることができるという効果がある。
実施の形態3.
つぎに、図9に従ってこの発明の実施の形態3について説明する。図9はLDスイッチング素子5をOFFするタイミングと、電流指令値を設定するタイミングと、LD電圧と、LD電流の関係を示したものである。本実施の形態3では、LDスイッチング素子をOFFするよりも早いタイミングで電流指令値にゼロを設定するものである。
一般に平滑回路3のコンデンサ3bは、負荷に安定して電流が供給できるように、負荷電流に対して充分大きな容量のものが選ばれる。しかし、コンデンサの容量が大きくなるとその形状も大きくなり電源としての形状も大きくなってしまう。電源の形状を小さくするためにはコンデンサの容量を小さくする必要がある。本実施の形態3は、コンデンサの容量を小さくしても安定したパルス電流を供給することができる定電流スイッチング電源装置に関するものである。
動作について説明する。ON/OFF制御信号によってスイッチング素子5をOFFすると同時に、電流指令値にゼロを設定することで(点線で示す)、スイッチング回路1のスイッチング動作は停止し、トランス1aの二次側には電圧は誘起されない。しかし平滑回路3のコイル3aにはスイッチング素子5がONの期間にエネルギーが蓄積されているため、スイッチング素子5をOFFしても、そのエネルギーがコンデンサ3bを充電し、コンデンサ3bの両端の電圧が上昇する。コンデンサ3bの容量が大きい場合は、電圧の上昇は僅かで特に問題にはならないが、コンデンサ3bの容量が小さいと電圧上昇が大きくなり(点線で示す。)、スイッチング素子5をONした瞬間に大きな電流が流れることになる。
これに対して、電流指令値を早めにゼロに設定することで、コイル3aに蓄積されたエネルギーはLD4を通って消費されることになり、スイッチング素子5をOFFしたときにコンデンサ3bの電圧上昇を抑制することができる。その結果、スイッチング素子5をONしたときに大きな電流が流れないようになり、LD素子の劣化や破壊などにより、発光が不安定になるようなことがなくなる。なお、LDスイッチング素子5をOFFするタイミングと電流指令値にゼロを設定するタイミングとの定量的な時間差については特に定めるものではなく、電流波形を観測してスイッチング素子5をONした瞬間に大きな電流が流れないような最適な値に設定すればよい。
またLDスイッチング素子5をOFFするタイミングと電流指令値にゼロを設定するタイミングを調整し、LDスイッチング素子5のOFF期間の電圧上昇を制御することで、実施の形態2と同じ効果を得ることもできる。
このようにLDスイッチング素子5をOFFするタイミングよりも早く電流指令値にゼロを設定するようにしたことで、スイッチング素子5をOFFしたときの電圧上昇を抑制することができる。その結果、スイッチング素子5をONしたときに大きな電流が流れないようになり、LD素子の劣化や破壊などにより、発光が不安定になるようなことがなくなる。
実施の形態4.
つぎに、図10、図11を用いて実施の形態4について説明する。実施の形態4は、実施の形態3と同じように、平滑回路のコンデンサの容量を小さくしたときの問題点を改善するためのものである。図10は実施の形態4による負荷回路の構成を示すものである。LD4およびLDスイッチング素子5と並列に放電抵抗10とRスイッチング素子11を接続したものである。Rスイッチング素子11は、LDスイッチング素子5と同様にMOSFET、バイポーラトランジスタ等の半導体スイッチを使用する。
図11はLDスイッチング素子5をOFFするタイミングと、電流指令値にゼロを設定するタイミングと、Rスイッチング素子11をONするタイミングの関係を示したものである。LDスイッチング素子5をOFFすると同時に電流設定値にゼロを設定し、Rスイッチング素子11を同時にONするようにしたものである。
動作について説明する。LDスイッチング素子5をOFFすると同時にRスイッチング素子11をONすることにより、コイル3aに蓄積されているエネルギーは、放電抵抗10を通って放電するようになる。その結果、コンデンサ3bにはエネルギーが充電されず電圧が上昇しないようになる。実施の形態3では、LD4の発光がLDスイッチング素子5をOFFする手前で減衰するが、実施の形態4のように、放電抵抗10とRスイッチング素子11を追加することで、LD4の発光がLDスイッチング素子5をOFFする手前で減衰することがなくなり、LDスイッチング素子5のON期間の発光を安定させることができる。なおRスイッチング素子11をONする時間間隔は特に定めるものではなく、LD電圧を観測して電圧が上昇し過ぎないような最適な値に設定すればよい。
またRスイッチング素子11をONしている時間間隔を調整し、LDスイッチング素子5のOFF期間の電圧上昇を制御することで、実施の形態2と同じ効果を得ることもできる。
このようにLD4およびLDスイッチング素子5と並列に放電抵抗10とRスイッチング素子11を接続し、LDスイッチング素子5をOFFすると同時にRスイッチング素子11をONするようにしたことで、LDスイッチング素子5のOFF期間の電圧上昇を抑制することができ、スイッチング素子5をONしたときに大きな電流が流れないようになる。その結果、LD素子が劣化、あるいは破壊などにより、発光が不安定になるようなことがなくなる。また同時にLD4の発光がLDスイッチング素子5をOFFする手前で減衰することがなくなり、LDスイッチング素子5のON期間の発光を安定させることができる。
以上のように、本発明にかかる定電流スイッチング電源装置は、LED、LDを光源として用いたPTVに有用である。
この発明にかかる定電流スイッチング電源装置の実施の形態1の構成を示すブロック図である。 スイッチング回路の一例を示す図である。 整流回路の一例を示す図である。 平滑回路の一例を示す図である。 フィードバック回路の一例を示す図である。 実施の形態1におけるストローブ信号と発光波形とLD電流の関係を示すタイムチャートである。 実施の形態1におけるスイッチング素子のON/OFF信号と電流指令値とLD電流の関係を示すタイムチャートである。 実施の形態2におけるスイッチング素子のON/OFF信号と電流指令値と電圧とLD電流と発光波形の関係を示すタイムチャートである。 実施の形態3におけるスイッチング素子のON/OFF信号と電流指令値と電圧とLD電流の関係を示すタイムチャートである。 実施の形態4で用いる一部構成を示す回路図である。 実施の形態4におけるスイッチング素子のON/OFF信号と電流指令値とRスイッチング素子のON/OFF信号の関係を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 スイッチング回路
1a トランス
1b 一次側スイッチング素子
2 整流回路
2a ダイオード
2b ダイオード
3 平滑回路
3a コイル
3b コンデンサ
4 半導体レーザ
5 LDスイッチング素子
6 電流検出素子
7 同期信号処理回路
8 制御回路
9 フィードバック回路
9a 誤差増幅器
9b 比較器
10 放電抵抗
11 Rスイッチング素子

Claims (6)

  1. 負荷に流れる電流を制御する定電流スイッチング電源装置であって、
    前記負荷に直列に接続されるスイッチング素子と、
    前記負荷に流れる負荷電流値を検出する電流検出素子と、
    前記負荷に流す目標電流値を出力するとともに、前記スイッチング素子をオンオフするオンオフ制御信号を出力する制御回路と、
    前記目標電流値と前記負荷電流値との差に基づき作成したPWM信号によって前記負荷をパルス定電流駆動するスイッチング電源と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記オンオフ制御信号がオンになる期間の目標電流値として所定の第1の設定値を出力し、前記オンオフ制御信号がオフになる期間の目標電流値として前記スイッチング素子のオフ期間の前記負荷電流値以下の第2の設定値を出力することを特徴とする定電流スイッチング電源装置。
  2. 前記制御回路は、前記オンオフ制御信号をオンするよりも早いタイミングで、前記第1の設定値を目標電流値として出力することを特徴とする請求項1に記載の定電流スイッチング電源装置。
  3. 前記制御回路は、前記オンオフ制御信号をオフするよりも早いタイミングで、前記目標電流値を第1の設定値から第2の設定値に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の定電流スイッチング電源装置。
  4. 前記負荷およびスイッチング素子と並列に放電抵抗および第2のスイッチング素子を接続し、
    前記制御回路は、前記オンオフ制御信号がオフになった時点で前記第2のスイッチング素子を所定期間の間オンにすることを特徴とする請求項1に記載の定電流スイッチング電源装置。
  5. 前記第2の設定値は、零以下の値であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の定電流スイッチング電源装置。
  6. 前記負荷は、発光素子であり、
    請求項1〜5のいずれか一つに記載の定電流スイッチング電源装置を備えることを特徴とする光源装置。
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