JP2008292418A - Magnetization method and magnetization apparatus of encoder - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、例えば回転速度検出装置に組み込んで使用する、被検出面にN極とS極とを円周方向に関して交互に且つ等間隔に配置したエンコーダの着磁方法及び着磁装置の改良に関する。 The present invention relates to an improvement in a magnetizing method and a magnetizing apparatus for an encoder in which N poles and S poles are alternately arranged at equal intervals in the circumferential direction on a detection surface, for example, incorporated in a rotational speed detecting device. .
例えば、自動変速機の場合には、切り換えのタイミングを求める為、回転軸の回転速度を検出する必要がある。又、自動車の場合には、アンチロックブレーキシステム(ABS)やトラクションコントロールシステム(TCS)を適切に制御すべく、車輪の回転速度を検出する必要がある。この為、この様な各種機械装置を構成する回転軸や車輪等の回転部分を、使用時にも回転しないハウジングや懸架装置等の固定部分に対して回転自在に支持すると共に、この回転部分の回転速度を検出する為の回転速度検出装置付回転支持装置が、従来から広く使用されている。 For example, in the case of an automatic transmission, it is necessary to detect the rotational speed of the rotary shaft in order to obtain the switching timing. In the case of an automobile, it is necessary to detect the rotational speed of the wheel in order to appropriately control the antilock brake system (ABS) and the traction control system (TCS). For this reason, rotating parts such as rotating shafts and wheels constituting such various mechanical devices are supported rotatably with respect to fixed parts such as a housing and a suspension device that do not rotate even in use, and the rotating parts rotate. 2. Description of the Related Art Conventionally, a rotation support device with a rotation speed detection device for detecting a speed has been widely used.
図4〜6は、この様な回転速度検出装置付回転支持装置の従来構造の第1例として、特許文献1に記載されたものを示している。この従来構造の第1例は、使用時にも回転しないハウジング(図示せず)に内嵌固定する外輪1と、使用時に回転する回転軸(図示せず)に外嵌固定された状態で、上記外輪1の内径側に、複数個の玉3を介して回転自在に支持された内輪2(回転部材)とを備える。又、この内輪2の外周面と上記外輪1の内周面との間に存在する、上記各玉3を設置した空間の開口端部に、密封装置である、組み合わせシールリング4を設けている。この組み合わせシールリング4は、軟鋼板、ステンレス鋼板等の金属板により、断面L字形で全体を円環状に形成した芯金5と、この芯金5の全周に結合固定した、ゴムの如きエラストマー等の弾性材6と、軟鋼板、ステンレス鋼板等の金属板により、断面L字形で全体を円環状に形成した別の芯金(スリンガ)7とを備える。そして、図4〜5に示す様に、上記芯金5を上記外輪1の端部に内嵌固定すると共に、上記別の芯金7を上記内輪2の端部に外嵌固定した状態で、上記弾性材6を構成する複数本のシールリップの先端縁を、それぞれ上記別の芯金7の表面に全周に亙り摺接させている。
4-6 has shown what was described in
又、上記別の芯金7を構成する円筒部8と円輪部9とのうち、この円輪部9の外側面(図4〜5の右側面)に、上記別の芯金7と共にエンコーダ10を構成する円輪状のエンコーダ本体11を、この別の芯金7と同心に結合固定している。被検出面である、このエンコーダ本体11の外側面(図4〜5の右側面)には、図6に示す様に、N極とS極とを円周方向に関して交互に、且つ、中心角ピッチP(着磁ピッチ=2P)で、等間隔に形成している。又、同図に示す様に、この被検出面に配置したN極とS極との境界はそれぞれ、この被検出面の幅方向(放射方向)に対して平行である。又、この被検出面の円周方向一部には、上記ハウジング等の使用時にも回転しない部分に支持した、センサ12の検出部を近接対向させている。このセンサ12の検出部には、ホールIC、ホール素子、MR素子、GMR素子等の磁気検知素子を組み込んでいる。
Further, of the
上述の様に構成する従来構造の第1例の場合、上記回転軸に外嵌固定した内輪2が回転すると、上記センサ12の検出部の近傍を、上記被検出面に配置したN極とS極とが交互に通過する。この結果、上記センサ12の出力が、上記回転軸の回転速度に比例した周波数で変化する。従って、このセンサ12の出力を図示しない制御器に送れば、上記回転軸の回転速度を検出して、この回転速度を利用した各種制御を適切に行なえる。
In the case of the first example of the conventional structure configured as described above, when the
次に、図7は、回転速度検出装置付回転支持装置の従来構造の第2例として、やはり特許文献1に記載されたものを示している。この従来構造の第2例の場合、自動車の懸架装置を構成するナックル(図示せず)に結合固定した静止部材である外輪1aの内径側に、車輪(図示せず)を支持固定してこの車輪と共に回転する、回転部材であるハブ13を、複数個の玉3、3を介して回転自在に支持している。又、上記外輪1aの内周面と上記ハブ13の外周面との間に存在する、上記各玉3、3を設置した空間の軸方向内端部(軸方向に関して「内」とは、自動車への組み付け状態で車両の幅方向中央側を言い、図7〜10の右側。反対に、自動車への組み付け状態で車両の幅方向外側となる図7〜10の左側を、軸方向に関して「外」と言う。本明細書全体で同じ。)に、上述した従来構造の第1例の場合と同様の、組み合わせシールリング4及びエンコーダ10を組み付けている。更に、上記ナックル又は上記外輪1の一部に支持固定したセンサ12の検出部を、上記エンコーダ10の被検出面の円周方向一部に近接対向させている。この様に構成する従来構造の第2例の場合、自動車の運転時に、上記センサ12の出力を図示しない制御器に送れば、上記車輪の回転速度を検出して、ABSやTCSの制御を適切に行なえる。
Next, FIG. 7 shows what is also described in
次に、図8〜9は、回転速度検出装置付回転支持装置の従来構造の第3例として、やはり特許文献1に記載されたものを示している。この従来構造の第3例の場合には、上述した従来構造の第2例の場合との比較で、エンコーダ10aを構成する、円環状の芯金7aの断面形状が異なる。又、外輪1aの内周面とハブ13の外周面との間に存在する、複数個の玉3、3を設置した空間の軸方向内端部に組み合わせシールリング4(図7参照)を設ける代わりに、上記外輪1aの内端開口部に、当該空間と外部空間との間を遮断するカバー14を組み付けている。又、上記エンコーダ10aの被検出面にその検出部を近接対向させたセンサ12を、上記カバー14に支持している。その他の構成及び作用は、上述した従来構造の第2例の場合とほぼ同様である為、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
Next, FIGS. 8 to 9 show a third example of a conventional structure of a rotation support device with a rotation speed detection device, which is also described in
次に、図10は、回転速度検出装置付回転支持装置の従来構造の第4例として、やはり特許文献1に記載されたものを示している。この従来構造の第4例の場合、エンコーダ10bは、ハブ13の内端部に外嵌固定した、断面クランク形で全体を円環状に形成した芯金7bと、この芯金7bの大径側円筒部の内周面の全周に添着固定した円筒状のエンコーダ本体11bとから成る。被検出面である、このエンコーダ本体11bの内周面には、N極とS極とを、円周方向に関して交互に且つ等間隔に配置している。尚、図示は省略するが、この被検出面に配置したN極とS極との境界は、この被検出面の幅方向(軸方向)に対して平行である。そして、この被検出面の円周方向一部に、外輪1aの内端部に組み付けたカバー14に支持したセンサ12の検出部を近接対向させている。その他の部分の構成及び作用は、上述した従来構造の第3例の場合とほぼ同様である為、同等部分には同一符号を付して、重複する図示並びに説明を省略する。
Next, FIG. 10 shows what is also described in
尚、上述した各従来構造に組み込まれたエンコーダ10、10a、10bの場合には何れも、被検出面に存在するN極とS極との境界を、この被検出面の幅方向に対して平行にしている。これに対し、特許文献1には、図11〜12に示す様な、被検出面(外周面)に存在するN極とS極との境界を、この被検出面の幅方向(軸方向)に対して非平行にしたエンコーダ10c、10dも記載されている。これら各エンコーダ10c、10dは、回転支持装置に作用する荷重等を測定する為に使用されるものである(例えば特許文献2参照)。
In each of the
ところで、上述した様な各従来構造に組み込むエンコーダ10(10a〜10d)は、芯金7(7a〜7d)の全周に、エンコーダ本体11(11b〜11d)の素材である未着磁の磁性部材を結合固定した後、この磁性部材の一部に存在する、被検出面となるべき
面を着磁する事により造る。この際の着磁方法として従来から、一発着磁法とインデックス着磁法とが知られている。以下、これら一発着磁法とインデックス着磁法とに就いて説明する。
By the way, the encoder 10 (10a to 10d) incorporated in each conventional structure as described above has an unmagnetized magnetic material that is a material of the encoder body 11 (11b to 11d) around the entire circumference of the core metal 7 (7a to 7d). After the members are coupled and fixed, the surface to be detected, which is part of the magnetic member, is magnetized. Conventionally, a one-shot magnetization method and an index magnetization method are known as magnetization methods at this time. Hereinafter, the one-shot magnetization method and the index magnetization method will be described.
図13は、特許文献3等に記載されて従来から知られている、一発着磁法を実施する場合の概略構成図を示している。この一発着磁法で使用する着磁装置は、多数の着磁端子15、15を円周方向に関して等間隔に配置した着磁ヘッド16と、これら各着磁端子15、15同士の間を縫う様にして、円周方向に関して蛇行配置した、一繋がりの(連続した1本の)導線17とを含んで構成する、着磁ヨーク21を備える。この様な着磁装置を使用して、一発着磁法を実施する場合には、先ず、芯金(図示せず)の全周に磁性部材18を結合固定して成るエンコーダ中間体19を用意する。そして、図示の様に、上記磁性部材18の側面(被検出面となるべき面)を、上記着磁ヘッド16の側面(上記各着磁端子15、15の先端面)に対し、全周に亙り同心に接触させる。そして、この状態で、上記導線17に着磁電流を流す事に基づき、上記各着磁端子15、15の先端面から出入りし、且つ、円周方向に隣り合う先端面同士で出入りの向きが互いに逆になる、磁束を発生させる。そして、これら各磁束を上記磁性部材18の側面に貫通させる事により、この磁性部材18の側面の全周に対して同時に、円周方向に関して交互に且つ等間隔に配置されるN極とS極とを着磁形成する。尚、図示の例は、被着磁面を軸方向側面とする場合であるが、被着磁面を周面とする場合も、同様の方法で一発着磁を行なえる。
FIG. 13 is a schematic configuration diagram in the case where the one-shot magnetization method described in
次に、図14は、特許文献4等に記載されて従来から知られている、インデックス着磁法の第1例を示している。本例で使用する着磁装置は、互いの先端面同士を向かい合わせに配置した1対の着磁ヘッド16a、16bを有する芯材20と、これら各着磁ヘッド16a、16bの基端部に巻回した図示しないコイルとを含んで構成する、着磁ヨーク21aを備える。この様な着磁装置を使用して、本例のインデックス着磁法を実施する場合には、先ず、芯金7の全周に磁性部材18を結合固定して成るエンコーダ中間体19を用意する。そして、上記両着磁ヘッド16a、16bにより、上記磁性部材18の側面(被検出面となるべき面で、図14の上面)の全周にN極とS極とを1極ずつ、円周方向に関して交互に且つ等間隔に順次着磁形成する。
Next, FIG. 14 shows a first example of the index magnetization method described in Patent Document 4 and the like and conventionally known. The magnetizing apparatus used in this example includes a
この為に具体的には、図示の様に、上記磁性部材18の側面(図14の上面)と、上記芯金7の側面(図14の下面)とのうち、互いに整合する部分に、それぞれ上記両着磁ヘッド16a、16bの先端面を近接対向させる。そして、この状態で、上記エンコーダ中間体19のみを(着磁ヨーク21aを静止したまま)円周方向に一定速度で回転させる事に基づき、上記磁性部材18の側面及び上記芯金7の側面に対する、上記両着磁ヘッド16a、16bの先端面の近接対向位置を、円周方向に連続的に移動させる。これと共に、上記各コイルにそれぞれ、上記回転の速度に対応した周期で正逆の流れを交互に繰り返す、周期波状の着磁電流を流す事に基づき、上記両着磁ヘッド16a、16bの先端面同士の間に、上記磁性部材18及び芯金7の円周方向一部分を軸方向(図14の上下方向)に貫通し、且つ、その向きが周期的に交互に変化する、磁束αを発生させる。これにより、上記磁性部材18の側面の全周にN極とS極とを1極ずつ、円周方向に関して交互に且つ等間隔に順次着磁形成する。尚、図示の例は、被着磁面を軸方向側面とする場合であるが、被着磁面を周面とする場合も、同様の方法でインデックス着磁を行なえる。
Specifically, as shown in the drawing, each of the side surfaces of the magnetic member 18 (upper surface in FIG. 14) and the side surfaces of the core metal 7 (lower surface in FIG. 14) are aligned with each other. The front end surfaces of the two
次に、図15は、特許文献4等に記載されて従来から知られている、インデックス着磁法の第2例を示している。本例で使用する着磁装置は、その両端部に1対の着磁ヘッド16a、16bを設けた欠環状の芯材20aと、この芯材20aの中間部に巻回したコイル22とを含んで構成する、着磁ヨーク21bを備える。この様な着磁装置を使用して、本例のインデックス着磁法を実施する場合には、先ず、芯金7の全周に磁性部材18を結合固定して成るエンコーダ中間体19を用意する。そして、上記両着磁ヘッド16a、16bにより、上記磁性部材18の側面(被検出面となるべき面で、図15の上面)の全周にN極とS極との組を1組ずつ、円周方向に関して順次着磁形成する。
Next, FIG. 15 shows a second example of the index magnetization method described in Patent Document 4 and the like and conventionally known. The magnetizing apparatus used in this example includes a ring-shaped
この為に具体的には、図示の様に、上記磁性部材18の側面(図15の上面)のうち、円周方向に関して互いに隣り合う2個所位置に、それぞれ上記両着磁ヘッド16a、16bの先端面を近接対向させる。そして、この状態で、上記エンコーダ中間体19のみを(着磁ヨーク21bを静止したまま)円周方向に一定速度で回転させる事に基づき、上記2個所位置を円周方向に連続的に移動させる。これと共に、上記コイル22に、上記回転の速度に対応した周期でONとOFFとを交互に繰り返す、パルス波状の着磁電流を流す事に基づき、上記両着磁ヘッド16a、16bの先端面同士の間に、発生と消滅とを交互に繰り返し、且つ、発生時に上記2個所位置を、それぞれ出入り方向に関して互いに逆向きに貫通する、磁束αを発生させる。これにより、上記磁性部材18の側面の全周にN極とS極との組を1組ずつ、円周方向に関して順次着磁形成する。尚、図示の例は、被着磁面を軸方向側面とする場合であるが、被着磁面を周面とする場合も、同様の方法でインデックス着磁を行なえる。
Specifically, as shown in the drawing, the two
尚、図示は省略するが、エンコーダ中間体を構成する磁性部材の側面又は周面(被検出面となるべき面)にN極とS極とを3極ずつ、円周方向に関して順次着磁形成するインデックス着磁法も、従来から知られている(例えば、特許文献3参照)。 Although not shown in the figure, the magnetic member constituting the encoder intermediate body is formed with three N poles and three S poles on the side surface or peripheral surface (surface to be detected), and sequentially magnetized in the circumferential direction. An index magnetization method is also conventionally known (see, for example, Patent Document 3).
以上に説明した様な一発着磁法とインデックス着磁法とのうち、図13に示した一発着磁法の場合には、着磁ヘッド16を構成する各着磁端子15、15の先端面を、それぞれ磁性部材18の側面に接触させた状態で、この磁性部材18の着磁を行なう。この為、着磁電流の大きさを調節する(5〜10kA程度とする)事により、上記磁性部材18の着磁強度を十分に(飽和レベルまで)大きくできる。ところが、図13に示した一発着磁法の場合には、上記着磁ヘッド16の製造誤差(上記各着磁端子15、15の形状誤差及びピッチ誤差等)が、そのままN極及びS極の着磁ピッチ誤差に結び付く。この為、これらN極及びS極の総数が多い場合には特に、これらN極及びS極の着磁ピッチ精度を良好にする事が難しくなる。
Of the one-shot magnetization method and the index magnetization method as described above, in the case of the one-shot magnetization method shown in FIG. 13, the front end surfaces of the
これに対し、上述の図14〜15に示したインデックス着磁法の場合には、エンコーダ中間体19のみを円周方向に一定速度で回転させながら、1対の着磁ヘッド16a、16bにより、磁性部材18の側面にN極とS極とを1極ずつ(図14)又は2極ずつ(図15)、円周方向に順次着磁形成する方法を採用している。この為、上記磁性部材18の回転速度と着磁電流の周期との関係を適切に制御しておけば、N極及びS極の総数が多い場合であっても、上記両着磁ヘッド16a、16bを備えた着磁ヨーク21a(21b)の製造誤差の影響を殆ど受ける事なく、上記N極及びS極の着磁ピッチ精度を良好にできる。
On the other hand, in the case of the index magnetization method shown in FIGS. 14 to 15 described above, while only the encoder
ところが、上述の図14〜15に示したインデックス着磁法の場合には、着磁を行なう際に、上記両着磁ヘッド16a、16bの先端面と、回転するエンコーダ中間体19(磁性部材18及び芯金7)の側面又は周面との間に、それぞれ干渉(擦れ合い)防止用の隙間を設ける必要がある。これと共に、着磁電流を1〜10A程度と低くせざるを得ない。この為、上記両着磁ヘッド16a、16bの形状を工夫する事により磁束αの流れを効率良く制御しても、上記磁性部材18の着磁強度を十分に(飽和レベルまで)大きくする事が難しい(通常は、最高でも飽和レベルの80〜90%程度のレベルまでしか着磁できない)。又、着磁電流が低く抑えられる分、着磁コイルの巻き数を多くしなければならなくなり、この着磁コイルの信頼性、耐久性の確保が難しくなる。尚、上述の図15に示したインデックス着磁法の第1例よりも、上述の図14に示したインデックス着磁法の第2例の方が、上記磁性部材18の内部に磁束αを効率良く貫通させる事ができる為、この磁性部材18の着磁強度を大きくする事が比較的容易となる。
However, in the case of the index magnetization method shown in FIGS. 14 to 15 described above, when the magnetization is performed, the tip surfaces of the two
本発明は、上述の様な事情に鑑み、上述した一発着磁法と同程度に着磁強度を大きくできると共に、上述した各インデックス着磁法と同程度に着磁ピッチ精度を良好にできる、エンコーダの着磁方法及び着磁装置を実現すべく発明したものである。 In view of the circumstances as described above, the present invention can increase the magnetization strength to the same extent as the above-described one-shot magnetization method, and can improve the magnetization pitch accuracy to the same extent as each of the index magnetization methods described above. The invention was invented to realize a magnetizing method and a magnetizing device for an encoder.
本発明の着磁方法及び着磁装置の対象となるエンコーダは、芯金とエンコーダ本体とを備える。このうちの芯金は、全体を円環状に造られて、使用時に回転部材の一部に、この回転部材と同心に支持固定される。又、上記エンコーダ本体は、上記芯金の全周に磁性部材を結合固定した後、この磁性部材を着磁する事により造ったもので、上記芯金と同心の被検出面(軸方向側面又は周面)を備え、この被検出面にN極とS極とを円周方向に関して交互に且つ等間隔に配置している。
そして、本発明のエンコーダの着磁方法及び着磁装置のうち、請求項1に記載したエンコーダの着磁方法は、上記芯金の全周に上記磁性部材を結合固定して成るエンコーダ中間体を造った後、着磁装置を構成する2個の着磁ヘッドの先端面を、それぞれ上記磁性部材の一部に存在する、上記被検出面となるべき面のうち、円周方向に関して互いに隣接し且つ両者間の回転角ピッチがP(着磁ピッチ2Pの1/2)である2個所位置に近接対向させる。又、この状態で、上記エンコーダ中間体のみを回転角ピッチPずつ間欠的に回転させる事に基づき、上記被検出面となるべき面に対する上記両着磁ヘッドの先端面の近接対向位置である上記2個所位置を、円周方向に関して上記回転角ピッチPずつ間欠的に移動させながら、これら2個所位置の移動が停止している間だけ、上記着磁装置に着磁電流を流す。そして、この着磁電流に基づいて、上記両着磁ヘッドの先端面同士の間に、上記2個所位置をそれぞれ出入り方向に関して互いに逆向きに貫通する磁束を発生させる。更に、上記2個所位置の移動が停止する度毎に、上記着磁電流の向きを交互に反転させる事に基づいて上記磁束の向きを交互に反転させる事により、上記被検出面となるべき面にN極とS極とを、円周方向に関して交互に、且つ、上記回転角ピッチPで等間隔に着磁形成する。
尚、本発明を実施する場合、上記回転角ピッチPの大きさは、上記エンコーダ本体の被検出面に設ける磁極(N極、S極)の総数に合わせて決定する。即ち、この被検出面に設ける磁極の総数がK個である場合には、上記回転角ピッチP=360(度)/Kとする。
An encoder that is a target of a magnetization method and a magnetization apparatus according to the present invention includes a mandrel and an encoder body. Of these, the core metal is formed in an annular shape as a whole, and is supported and fixed to a part of the rotating member concentrically with the rotating member during use. The encoder body is formed by bonding and fixing a magnetic member around the entire circumference of the core metal, and then magnetizing the magnetic member. The detected surface concentric with the core metal (axial side surface or The N pole and the S pole are alternately arranged at equal intervals in the circumferential direction on the detected surface.
Of the encoder magnetizing method and magnetizing apparatus according to the present invention, the encoder magnetizing method according to
When the present invention is implemented, the magnitude of the rotation angle pitch P is determined in accordance with the total number of magnetic poles (N pole, S pole) provided on the detection surface of the encoder body. That is, when the total number of magnetic poles provided on the detected surface is K, the rotation angle pitch P is set to 360 (degrees) / K.
上述の様な請求項1に記載したエンコーダの着磁方法を実施する場合に、好ましくは、請求項2に記載した様に、上記着磁電流を1〜10kAの範囲内の大きさとする。
When the encoder magnetizing method described in
又、本発明のエンコーダの着磁方法及び着磁装置のうち、請求項3に記載したエンコーダの着磁装置は、上述の請求項1〜2に記載したエンコーダの着磁方法を実施する為の着磁装置であって、回転駆動装置と、着磁ヨークと、着磁電源装置とを備える。
このうちの回転駆動装置は、芯金の全周に磁性部材を結合固定して成るエンコーダ中間体を支持した状態で、このエンコーダ中間体を、中心角ピッチPずつ、間欠的に回転させる。
又、上記着磁ヨークは、2個の着磁ヘッドとコイルとを備える。このうちの両ヘッドは、上記磁性部材の一部に存在する、被検出面となるべき面のうち、円周方向に関して互いに隣接し且つ両者間の回転角ピッチがPである2個所位置に、それぞれの先端面を近接対向させる。そして、上記コイルに着磁電流を流す事に基づき、上記両着磁ヘッドの先端面同士の間に、上記2個所位置をそれぞれ出入り方向に関して互いに逆向きに貫通する、上記着磁電流の向きに対応した向きの磁束を発生させる。
更に、上記着磁電源装置は、上記エンコーダ中間体の回転が停止している間だけ、上記コイルに上記着磁電流を流すと共に、上記エンコーダ中間体の回転が停止する度毎に、上記着磁電流の向きを交互に反転させる。
Of the encoder magnetizing method and magnetizing apparatus according to the present invention, the encoder magnetizing apparatus according to
Among these, the rotary drive device intermittently rotates the encoder intermediate body by a central angle pitch P while supporting the encoder intermediate body formed by coupling and fixing a magnetic member to the entire circumference of the core metal.
The magnetizing yoke includes two magnetizing heads and a coil. Both of these heads are adjacent to each other in the circumferential direction among the surfaces to be detected, which are part of the magnetic member, and at two positions where the rotation angle pitch between them is P, The front end faces of each are close to each other. Then, based on passing a magnetizing current through the coil, the positions of the two locations penetrate between the tip surfaces of the two magnetizing heads in directions opposite to each other in the direction of entering and exiting. Generate magnetic flux in the corresponding direction.
Further, the magnetizing power supply device allows the magnetizing current to flow through the coil only while the rotation of the encoder intermediate body is stopped, and the magnetizing power supply device every time the encoder intermediate body stops rotating. The direction of the current is reversed alternately.
上述した様な本発明のエンコーダの着磁方法及び着磁装置の場合、エンコーダ中間体を構成する磁性部材の着磁は、このエンコーダ中間体の回転を停止させた状態で行なう。この為、この磁性部材の着磁を、前述の図13に示した一発着磁法の場合と同程度の大きさの着磁電流を流しながら行なえる。しかも、上記エンコーダ中間体が1回転した時点で、上記磁性部材の一部に存在する、被検出面となるべき面の各部分(N極又はS極を配置すべき部分)が、それぞれ2回ずつ着磁された状態となる。この為、本発明の場合には、上記一発着磁法の場合と同程度に、上記磁性部材の着磁強度を大きくできる。又、着磁電流を大きくできる分、着磁コイルの巻き数を少なくでき、この着磁コイルを構成する導線の曲げ数を少なくできて、この着磁コイルの信頼性及び耐久性の向上を図れる。 In the case of the magnetizing method and magnetizing apparatus of the present invention as described above, the magnetic member constituting the encoder intermediate is magnetized in a state where the rotation of the encoder intermediate is stopped. For this reason, the magnetic member can be magnetized while flowing a magnetizing current having the same magnitude as in the case of the one-shot magnetization method shown in FIG. In addition, when the encoder intermediate body makes one rotation, each part of the surface to be detected (part where the N pole or S pole is to be disposed) present in a part of the magnetic member is twice each. It becomes a state of being magnetized one by one. For this reason, in the case of the present invention, the magnetization strength of the magnetic member can be increased to the same extent as in the case of the one-shot magnetization method. Further, since the magnetizing current can be increased, the number of turns of the magnetizing coil can be reduced, and the number of bending of the conducting wire constituting the magnetizing coil can be reduced, so that the reliability and durability of the magnetizing coil can be improved. .
又、本発明の場合には、上記エンコーダ中間体のみを回転角ピッチPで間欠的に回転させながら、この回転が停止する度毎に、1対の着磁ヘッドにより、上記被検出面となるべき面を2個所ずつ着磁する方法を採用している。この為、上記間欠的に回転させる制御を精度良く行なえば、上記両着磁ヘッド等の製造誤差の影響を殆ど受ける事なく、前述の図14〜15に示したインデックス着磁法の場合と同程度に、上記被検出面となるべき面に設けるN極及びS極の着磁ピッチ精度を良好にできる。 In the case of the present invention, only the encoder intermediate body is intermittently rotated at the rotation angle pitch P, and each time this rotation stops, the pair of magnetizing heads provide the detected surface. A method is adopted in which the power plane is magnetized in two places. For this reason, if the intermittent rotation control is performed with high accuracy, it is almost unaffected by the manufacturing error of the above-mentioned double magnetizing heads and the same as in the case of the index magnetizing method shown in FIGS. It is possible to improve the magnetization pitch accuracy of the N pole and the S pole provided on the surface to be the surface to be detected.
図1〜3は、本発明の実施の形態の1例を示している。尚、本例の特徴は、前述の図4〜7に示したエンコーダ10の中間体である、芯金7の全周に未着磁の磁性部材18を結合固定して成るエンコーダ中間体19のうち、この磁性部材18を着磁する方法及び装置にある。図1に示す様に、本例のエンコーダの着磁装置は、回転駆動装置23と、着磁ヨーク24と、着磁電源装置25とを備える。
1 to 3 show an example of an embodiment of the present invention. The feature of this example is that of an encoder
このうちの回転駆動装置23は、スピンドル装置(高精度軸受装置)26と、モータ27と、面振れ補正装置28と、回転角度検出装置29と、回転制御手段30とを備える。このうちのスピンドル装置26は、中心部に、上下方向に配設した図示しない主軸(回転軸)を備える。そして、この主軸の上端部に治具31を、固定用チャック32により同心に把持固定している。後述する着磁作業を行なう際に、上記治具31の外周面には、上記エンコーダ中間体19を構成する芯金7を同心に支持固定する。又、上記モータ27は、上記主軸を回転駆動する為のもので、上記スピンドル装置26の下方に設けている。又、上記面振れ補正装置28は、後述する着磁作業を行なう際に、上記エンコーダ中間体19を構成する磁性部材18の側面(被検出面となるべき面で、図1〜3の上面)の面振れ(回転に伴うアキシアル方向振れ)を補正する為のもので、上記スピンドル装置26と上記モータ24との間に設けている。又、上記回転角度検出装置29は、上記主軸の回転角度を検出する為のもので、上記モータ27の下方に設けている。又、上記回転制御手段30は、上記モータ27により、上記主軸を回転角ピッチPずつ間欠的に回転させる制御を実行するもので、この制御を実行する際に、上記回転角度検出装置29の検出信号(上記主軸の回転角度)をフィードバック信号として利用する。
Among these, the
又、上記着磁ヨーク24は、1対の着磁ヘッド16a、16bを有する芯材20bと、この芯材20bの一部に巻回した図示しないコイルとを備える。そして、後述する図3の(A)(B)(C)に示す様に、上記コイルに着磁電流を流す事に基づき、上記両着磁ヘッド16a、16bの先端面同士の間に、これら両先端面同士の間を通る磁束αを発生させる事ができ、且つ、上記着磁電流の向きを反転させる事に基づき、上記磁束αの向きを反転させる事ができる様にしている。この様な着磁ヨーク24は、この着磁ヨーク24の位置を、互いに直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)方向に関して微調節可能とする、位置決め装置33により支持している。
The magnetizing yoke 24 includes a
又、上記着磁電源装置25は、着磁電源本体34と、着磁制御手段35とを備える。このうちの着磁電源本体34は、上記着磁ヨーク24を構成するコイルに流す着磁電流を発生させるもの(例えばコンデンサ式等の電源)であって、上記コイルに流す着磁電流の向きを切り換える機能を備える。又、上記着磁制御手段35は、上述した回転制御手段30による主軸の間欠回転制御が行なわれる際に、この主軸の回転が停止している間だけ、上記着磁電源本体34により上記コイルに着磁電流を流すと共に、上記主軸の回転が停止する度毎に、この着磁電流の向きを交互に反転させる制御を実行するものである。又、本例の場合、この着磁制御手段35による制御と、上記回転制御手段30による制御とは、集中制御装置36(パソコン)により、互いに関連付けて実行する。又、本例のエンコーダの着磁装置の場合には、他の構成要素として、次述する着磁作業を行なう際に、上記エンコーダ中間体19を構成する磁性部材18の側面のうちで、着磁が済んだ部分の着磁強度を測定する、品質検査用の磁気センサ37を備える。更に、本例の場合には、この磁気センサ37の検出信号を上記着磁制御手段35に入力する事により、この検出信号を、上述した着磁電流の制御を実行する際のフィードバック信号として利用できる様にしている。
The magnetization power supply device 25 includes a magnetization power supply
次に、上述の様なエンコーダの着磁装置を使用して、上記エンコーダ中間体19を構成する磁性部材18を着磁する方法に就いて説明する。この磁性部材18の着磁作業を行なう際には、先ず、図1に示す様に、上記エンコーダ中間体19を治具31にセットする。具体的には、上記磁性部材18の側面(被検出面となるべき面)を上に向けた状態で、上記エンコーダ本体19を構成する芯金7を、上記治具31の外周面に同心に支持固定する。これと共に、図2に示す様に、着磁ヨーク24を構成する2個の着磁ヘッド16a、16bの先端面を、それぞれ上記磁性部材18の側面のうち、円周方向に関して互いに隣接し且つ両者間の回転角ピッチがPである、2個所位置に近接対向させる。尚、着磁効率を十分に確保する観点より、これら2個所位置と上記両着磁ヘッド16a、16bの先端面との間隔(近接対向距離)は、これら2個所位置とこれら両先端面とが干渉しない範囲で、極力小さくする事が好ましい。本例の場合には、次述する上記エンコーダ中間体19の回転時に発生する、上記磁性部材18の側面の面振れを考慮して、上記間隔を30〜100μm程度とする。又、上記磁性部材18の側面のうち、円周方向に関して上記2個所位置から外れた位置(次述する回転方向に関して、これら2個所位置よりも少しだけ前方の位置)に、前記磁気センサ37の検出部を近接対向させる。
Next, a method of magnetizing the
そして、この状態で、集中制御装置36により、回転制御手段30による制御と、着磁制御手段35による制御とを、互いに関連付けて実行する。即ち、上記回転制御手段30による制御を実行する事により、スピンドル装置26を構成する主軸と共に、上記エンコーダ中間体19を、回転角ピッチPずつ、間欠的に回転させる。そして、この間欠回転に基づき、図3の(A)→(B)→(C)の順に示す様に、上記磁性部材18の側面に対する上記両着磁ヘッド16a、16bの先端面の近接対向位置である2個所位置を、円周方向に関して回転角ピッチPずつ、間欠的に移動させる。又、この様な回転制御手段30による制御と同時に、上記着磁制御手段35による制御を実行する。具体的には、図3の(A)(B)(C)に示す様に、上記2個所位置の移動(上記エンコーダ中間体19の回転)が停止している間だけ、上記着磁ヨーク24を構成するコイルに、1〜10kAの範囲内の大きさの着磁電流を流す。そして、この着磁電流に基づき、上記両着磁ヘッド16a、16bの先端面同士の間に、上記2個所位置をそれぞれ出入り方向に関して互いに逆向きに貫通する、磁束αを発生させる。更に、図3の(A)→(B)→(C)の順に示す様に、上記2個所位置の移動(上記エンコーダ中間体19の回転)が停止する度毎に、上記着磁電流の向きを交互に反転させて、上記磁束αの向きを交互に反転させる。
In this state, the centralized control device 36 executes the control by the rotation control means 30 and the control by the magnetization control means 35 in association with each other. That is, by executing the control by the rotation control means 30, the encoder
即ち、上述の様な2つの制御を同時に実行する事により、図3の(A)→(B)→(C)の順に示す様に、上記磁性部材18の側面に対する上記両着磁ヘッド16a、16bの先端面の近接対向位置である2個所位置を、円周方向に関して回転角ピッチPずつ間欠的に移動させながら、この移動が停止する度毎に、当該2個所位置をN極とS極とに着磁する作業と、同じくS極とN極とに着磁する作業とを、交互に繰り返す。本例の場合には、この様な作業を、上記エンコーダ中間体19を「1回転−1回転角ピッチP」分だけ間欠的に回転させた時点で終了する(但し、最初の間欠回転を行なう前の停止状態で1回目の着磁を行なう)。この結果、上記磁性部材18の側面にN極とS極とが、円周方向に関して交互に且つ回転角ピッチPで等間隔に着磁形成される。これと共に、上記各極(N極、S極)が、それぞれ2回ずつ着磁された状態となる。尚、上記エンコーダ中間体19の「1回転−1回転角ピッチP」分の間欠回転で、最後の停止時の着磁を行なう際に、最初に着磁した2個所位置のうち、回転方向前側の1個所の2回目の着磁を行なう。但し、この際に、当該1個所が若干減磁される傾向となる。この為、この様な減磁を抑えられる様にすべく、上記最後の停止時の着磁を行なう際の着磁電流は、他の停止時の着磁を行なう際の着磁電流よりも、若干小さくするのが好ましい。又、本例の場合には、以上の様な着磁作業と並行して、磁気センサ37により、上記磁性部材18の側面のうちで着磁が済んだ部分の着磁強度を測定する、品質検査を行なう。これにより、上述した着磁作業を行なった後に、別途、着磁強度の品質検査を実施せずに済む様にしている。
That is, by executing the two controls as described above simultaneously, as shown in the order of (A) → (B) → (C) in FIG. Each time the movement is stopped while intermittently moving the two positions, which are adjacently facing positions of the tip surface of 16b, by the rotation angle pitch P in the circumferential direction, the two positions are set to the N pole and the S pole. The work of magnetizing the magnetic field and the work of magnetizing the S pole and the N pole are repeated alternately. In the case of this example, such an operation is terminated when the encoder
上述した様に、本例のエンコーダの着磁方法及び着磁装置の場合、エンコーダ中間体19を構成する磁性部材18の着磁は、このエンコーダ中間体19の回転を停止させた状態で行なう。この為、この磁性部材18の着磁を、前述の図13に示した一発着磁法の場合と同程度の(1〜10kAの範囲内の)大きさの着磁電流を流しながら行なえる。しかも、上記エンコーダ中間体19が1回転した時点で、上記磁性部材18の側面の各部分(N極又はS極を配置すべき部分)が、それぞれ2回ずつ着磁された状態となる。この為、本例の場合には、上記一発着磁法の場合と同様、上記磁性部材18の着磁強度を十分に(飽和レベルまで)大きくできる。尚、本例を実施する場合、上記着磁電流を大きくすると、その分だけ着磁ヨーク24の耐久性が損なわれる為、上記着磁電流の大きさは、上記着磁強度を十分に(飽和レベルまで)大きくできる条件を満たした上で、極力小さくする事が好ましい。又、上記着磁ヨーク24の耐久性を向上させる為に、この着磁ヨーク24に関しては、内部に冷却水を循環させる冷却ジャケット構造を採用するのが好ましい。
As described above, in the case of the magnetizing method and magnetizing apparatus of the encoder of this example, the
又、本例の場合には、上記エンコーダ中間体19のみを回転角ピッチPで間欠的に回転させながら、この回転が停止する度毎に、1対の着磁ヘッド16a、16bにより、上記磁性部材18の側面を2個所ずつ着磁する方法を採用している。この為、上記間欠的に回転させる制御を精度良く行なえば、上記磁性部材18の側面に着磁形成すべきN極及びS極の総数が多い場合でも、着磁ヨーク24の製造誤差の影響を殆ど受ける事なく、上記N極及びS極の着磁ピッチ精度を良好に(前述の図14〜15に示したインデックス着磁法の場合と同程度に)できる。
In the case of this example, only the encoder
又、本例の場合、上記エンコーダ中間体19の間欠回転時に、上記磁性部材18の側面に回転振れが生じ、これに伴って、この磁性部材18の側面と上記両着磁ヘッド16a、16bの先端面との近接対向距離が変化すると、上記磁性部材18の側面に着磁形成した各磁極(N極、S極)の着磁強度がばらつく。この様な不都合は、前述の図14〜15に示した従来のインデックス着磁法に於いても、同様にして生じる。これに対して、本例の場合には、上記一発着磁法と同程度の着磁電流で着磁を行なう事により、上記各磁極(N極、S極)の着磁強度の絶対値を大きくできる。この為、これら各磁極(N極、S極)の着磁強度のばらつき率を十分に低減できる。
Further, in the case of this example, during the intermittent rotation of the encoder
尚、上述した実施の形態では、前述の図4〜7に示したエンコーダ10を対象として、製造時の着磁作業を実施した。但し、本発明はこれに限らず、例えば前述の図8〜12に示したエンコーダ10a〜10dを対象として、製造時の着磁作業を実施する事もできる。
In the above-described embodiment, the magnetizing operation at the time of manufacture is performed for the
尚、本発明のエンコーダの着磁方法及び着磁装置を実施する場合に、着磁対象となる、エンコーダ中間体を構成する磁性部材(エンコーダ本体の素材)は、特に限定される事はない。但し、このエンコーダ中間体を構成する芯金への接合性を考慮すると、上記磁性部材としては、磁性粉を70〜92重量%程度含有し、且つ、熱可塑性樹脂或はゴムをバインダーとした、磁石コンパウンドを好適に採用できる。 Incidentally, when the encoder magnetizing method and magnetizing apparatus of the present invention are implemented, the magnetic member constituting the encoder intermediate body (the material of the encoder main body) to be magnetized is not particularly limited. However, considering the bondability to the metal core constituting the encoder intermediate, the magnetic member contains about 70 to 92% by weight of magnetic powder, and a thermoplastic resin or rubber is used as a binder. A magnet compound can be suitably employed.
この場合に、上記磁性粉としては、ストロンチウムフェライト、バリウムフェライト等のフェライト系の磁性粉や、ネオジウム−鉄−ボロン、サマリウム−コバルト、サマリウム−鉄等の希土類系の磁性粉を採用する事ができ、更に、フェライトの磁気特性を向上させる為に、ランタン等の希土類元素を混入させた磁性粉を採用する事もできる。尚、上記磁性粉の含有量を70〜92重量%にするのが好適である理由は、当該含有量を70重量%未満にすると、磁気特性が劣ると共に、細かいピッチで円周方向に多極磁化させる事が困難になる為であり、又、当該含有量を92重量%よりも多くすると、上記バインダーの量が少なくなり過ぎて、上記磁性部材全体の強度が低くなると共に、この磁性部材の成形が困難になり、実用性が低下する為である。 In this case, ferrite magnetic powder such as strontium ferrite and barium ferrite, and rare earth magnetic powder such as neodymium-iron-boron, samarium-cobalt, and samarium-iron can be used as the magnetic powder. Furthermore, in order to improve the magnetic properties of ferrite, magnetic powder mixed with rare earth elements such as lanthanum can be employed. The reason why the content of the magnetic powder is preferably 70 to 92% by weight is that when the content is less than 70% by weight, the magnetic properties are inferior and the magnetic poles are multipolar in the circumferential direction with a fine pitch. This is because it becomes difficult to magnetize, and when the content is more than 92% by weight, the amount of the binder becomes too small, and the strength of the entire magnetic member is lowered. This is because molding becomes difficult and practicality is lowered.
又、上記バインダーとして、上記熱可塑性樹脂を採用する場合は、射出成形可能なものを採用するのが好適である。具体的には、ポリアミド6、ポリアミド12、ポリアミド612、ポリアミド11、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミド12等のポリアミド樹脂から成るハードセグメントと、ポリエステル成分とポリエーテル成分とのうちの少なくとも一方のソフトセグメントとを有する、ブロック共重合体である変性ポリアミド樹脂や、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂をハードセグメントとする、同様のブロック共重合体である変性ポリエステル系樹脂等を採用するのが好適である。又、使用環境で、融雪剤として使用される塩化カルシウムと水とが一緒にかかる可能性がある場合には、吸水性が少ない、ポリアミド12、ポリアミド612、ポリアミド11、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、変性ポリアミド12樹脂、変性ポリエステル系樹脂を、樹脂バインダーとする事が、より好適である。更に、使用環境で想定される急激な温度変化(熱衝撃)による亀裂発生を防止するバインダーとして、添加する事で、曲げたわみ性、耐亀裂性が向上する、変性ポリアミド12樹脂、変性ポリエステル系樹脂、変性ポリアミド12樹脂のうちの何れかの樹脂とポリアミド12との混合物や、変性ポリエステル系樹脂とポリエステル樹脂との混合物を、好適に採用できる。又、亀裂発生を防止するバインダーとして、上記熱可塑性樹脂と、ニトリルゴム、アクリルゴム等の加硫ゴム微粒子等の耐衝撃性向上剤とを組み合わせのものを採用しても良い。
又、上記バインダーとして、上記ゴムを用いる場合は、耐油性と耐熱性とを兼ね備えた、ニトリルゴム、アクリルゴム、水素添加ニトリルゴム、フッ素ゴム等を用いるのが好適である。
In addition, when the thermoplastic resin is used as the binder, it is preferable to use an injection moldable one. Specifically, at least one soft segment of a hard segment made of a polyamide resin such as polyamide 6,
Further, when the rubber is used as the binder, it is preferable to use nitrile rubber, acrylic rubber, hydrogenated nitrile rubber, fluorine rubber or the like having both oil resistance and heat resistance.
又、上記磁性粉としては、コストや耐酸化性を考慮すると、フェライト系の磁性粉を採用するのが最も好適である。これに対して、磁気特性を優先して、希土類系の磁性粉を使用する場合には、フェライト系の磁性粉に比べて耐酸化性が低いので、長期間に亙って安定した磁気特性を維持させる為に、上記磁性部材の表面のうち周囲に露出した部分に、表面処理層を設けるのが好適である。尚、この表面処理層としては、例えば、電気或は無電解ニッケルメッキ、エポキシ樹脂塗膜、シリコン樹脂塗膜、フッ素樹脂塗膜等を採用できる。 In view of cost and oxidation resistance, it is most preferable to use ferrite magnetic powder as the magnetic powder. On the other hand, when using rare earth magnetic powders giving priority to magnetic characteristics, the oxidation resistance is lower than that of ferrite magnetic powders, so stable magnetic characteristics over a long period of time. In order to maintain the surface, it is preferable to provide a surface treatment layer on a portion of the surface of the magnetic member exposed to the periphery. As the surface treatment layer, for example, electric or electroless nickel plating, an epoxy resin coating film, a silicon resin coating film, a fluorine resin coating film or the like can be employed.
又、前記エンコーダ中間体を構成する芯金の材料としては、上記磁性部材の磁気特性を低下させず、且つ、使用環境との関係で、一定レベル以上の耐食性を有する、フェライト系ステンレス(SUS430等)、マルテンサイト系ステンレス(SUS410等)等の他、Mo等を添加して耐食性を向上させた、SUS434、SUS444等の高耐食性フェライト系ステンレス等を採用するのが好適である。 In addition, as a material of the metal core constituting the encoder intermediate body, ferritic stainless steel (SUS430, etc.) that does not deteriorate the magnetic characteristics of the magnetic member and has a corrosion resistance of a certain level or more in relation to the use environment. In addition to martensitic stainless steel (SUS410, etc.), it is preferable to employ high corrosion resistance ferritic stainless steel, such as SUS434, SUS444, etc., which has been improved in corrosion resistance by adding Mo or the like.
又、上記芯金の表面のうち、上記磁性部材との接合面は、接着剤との接合力を向上させる為に、微細な凹凸を設けるのが好適である。この凹凸を設ける方法としては、ショットブラスト処理による方法、プレス成形時の金型表面の凹凸の転写による方法等の機械的な方法の他、一度表面処理した表面を酸等によって化学エッチングする方法も採用できる。又、上記磁性部材のバインダーをゴムとする場合には、この磁性部材の表面のうち、上記芯金との接合面に凹凸を設ければ、この凹凸の凹部に接着剤が入り込み、アンカー効果により、上記磁性部材と上記芯金との接合力が強固になる為、より好適である。 Moreover, it is preferable to provide fine unevenness on the surface of the core bar to be bonded to the magnetic member in order to improve the bonding force with the adhesive. In addition to mechanical methods such as a method by shot blasting and a method by transferring irregularities on the mold surface during press molding, the method of chemically etching the surface once surface-treated with an acid or the like can be used as a method for providing the unevenness. Can be adopted. Also, when the binder of the magnetic member is rubber, if an irregularity is provided on the surface of the magnetic member, the bonding surface with the cored bar, an adhesive enters the concave portion of the irregularity, and due to the anchor effect. Since the bonding force between the magnetic member and the cored bar becomes strong, it is more preferable.
又、上記磁性部材のバインダーを、射出成形可能な熱可塑性樹脂とする場合、上記エンコーダ中間体は、金型内で、接着剤を塗布された上記芯金の一部に上記磁性部材を射出成形(インサート成形)する事により造る。この場合に、上記接着剤は、溶融した高圧の上記磁性部材の材料(プラスチック磁石材料、ゴム磁石材料等)の流動物によって、脱着して流失しない程度まで半硬化状態になっており、溶融樹脂・流動ゴムからの熱、或はそれに加えて成形後の2次加熱によって完全に硬化状態となる。この場合に使用可能な接着剤としては、溶剤での希釈が可能で、2段階に近い硬化反応が進む、フェノール樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤等が、耐熱性、耐薬品性、ハンドリング性を十分に確保できる点で好適である。 When the binder of the magnetic member is a thermoplastic resin that can be injection-molded, the encoder intermediate is injection-molded on a part of the core metal coated with an adhesive in the mold. Made by (insert molding). In this case, the adhesive is semi-cured to the extent that it is not detached and washed away by the molten material of the high-pressure magnetic member material (plastic magnet material, rubber magnet material, etc.). -Completely cured by heat from fluid rubber or in addition to secondary heating after molding. Adhesives that can be used in this case can be diluted with a solvent, and the curing reaction proceeds in almost two stages, such as phenol resin adhesives and epoxy resin adhesives, which have heat resistance, chemical resistance, and handling. This is preferable in that sufficient properties can be secured.
又、上記エンコーダ中間体を上述したインサート成形により造る場合で、上記磁性部材を、熱可塑性プラスチックをバインダーとするプラスチック磁石とする場合、この磁性部材の成形は、内径厚み部から溶融したプラスチック磁石材料が同時に金型中に高圧で流れ込み、この金型中で急冷され固形化する、ディスクゲート方式の射出成形とするのが好ましい。この様なディスクゲート方式の射出成形を採用すれば、溶融樹脂はディスク状に広がってから、内径厚み部に該当する部分の金型に流入する事で、中に含有する燐片状の磁性粉が面に対して平行に配向する。特に、内径厚み部近傍の、センサの検出部が対向する内径部と外径部との間の部分は、より配向性が高く、厚さ方向に配向させたアキシアル異方性に非常に近い状態になる。成形時に金型に、厚さ方向に磁場をかける様にすると、異方性はより完全に近いものとなる。尚、この様な磁場成形を行なっても、ゲートをディスクゲート以外の、例えばピンゲートとした場合、徐々に固形化に向って樹脂粘度が上がって行く過程で、ウェルド部での配向を完全に異方化するのは困難であり、それによって、磁気特性が低下すると共に、機械的強度が低下するウェルド部に長期間の使用によって、亀裂等が発生する可能性があり、好ましくない。 Further, when the encoder intermediate is made by the above-described insert molding, and the magnetic member is a plastic magnet having a thermoplastic plastic as a binder, the magnetic member is molded from a plastic magnet material melted from the inner diameter thick portion. At the same time, it is preferable to use a disk gate type injection molding in which the metal flows into the mold at a high pressure and is rapidly cooled and solidified in the mold. If such a disk gate type injection molding is adopted, the molten resin spreads in a disk shape, and then flows into the mold corresponding to the inner diameter thick portion, thereby containing the flake-like magnetic powder contained therein. Are oriented parallel to the plane. In particular, the portion between the inner diameter part and the outer diameter part near the inner diameter thick part facing the detection part of the sensor has a higher orientation and is very close to the axial anisotropy oriented in the thickness direction. become. If a magnetic field is applied to the mold in the thickness direction during molding, the anisotropy becomes closer to perfection. Even if such a magnetic field molding is performed, if the gate is a disk gate other than a pin gate, for example, a pin gate, the orientation of the weld is completely different in the process of gradually increasing the resin viscosity toward solidification. It is difficult to form a crystallizing structure, which causes a decrease in magnetic properties and a possibility that cracks or the like may occur in a welded portion where mechanical strength is reduced for a long period of time.
又、上記磁性部材のバインダーをゴムとする場合、この磁性部材の成形は、射出成形で行なうのであれば、やはり上述したディスクゲート方式の射出成形で造るのが好ましい。これに対し、上記磁性部材の成形を、圧縮成形で行なうのであれば、金型中(下型)にスリンガを配設した状態で、その上にシート状にした未加硫の上記磁性部材の材料を置き、、その上から金型(上型)を被せる事で、上記スリンガに上記磁性部材を加硫接着する。 In the case where the binder of the magnetic member is rubber, if the magnetic member is molded by injection molding, it is preferable that the magnetic gate is also manufactured by the above-described disk gate type injection molding. On the other hand, if the magnetic member is molded by compression molding, the unvulcanized magnetic member formed into a sheet on the slinger is disposed in the mold (lower mold). The magnetic member is vulcanized and bonded to the slinger by placing a material and placing a mold (upper mold) on it.
次に、本発明の効果を確認する為に行なった実験に就いて説明する。実験では、以下の表1に示す様な各種の着磁方法[実施例{本発明の着磁方法(図1〜3参照)}、比較例1{従来の一発着磁法(図13参照)}、比較例2{従来の挟み込み着磁ヘッド方式のインデックス着磁法(図14参照)}]により、それぞれエンコーダ中間体19(図1〜3参照)を構成する磁性部材18の着磁を行なう事で、被検出面である軸方向側面(内径60mm、外径72mm)に合計86個の磁極(N極、S極)を設けたエンコーダ10(図4〜7参照)を完成させた後、このエンコーダ10の被検出面の磁気特性を調べた。
又、実験で使用した、上記エンコーダ中間体19の仕様は、以下の通りである。
<芯金7の仕様>
板厚0.6mm。No.2仕上げ(JIS G 4305、算術平均粗さRa0.06μm程度)のSUS430を母材に使用。上記磁性部材18の接合面のみを、ショットブラスト加工により算術平均粗さRa1.3μmに粗らしてある。
<芯金7と磁性部材18とを接合する接着剤の仕様>
ノボラック型フェノール樹脂を主成分とする固形分30%のフェノール樹脂系接着剤(東洋化学研究所製のメタロックN−15)を、更にメチルエチルケトンで3倍に希釈し、浸漬処理でスリンガ表面に塗布。その後、室温で30分乾燥してから、120℃で30分乾燥器中に放置する事で半硬化状態とした。
<磁性部材18の仕様>
材料(成形試験用磁石材料):戸田工業株式会社製のストロンチウムフェライト含有12ナイロン系異方性プラスチック磁石コンパウンド「FEROTOP TP−A27N」(ストロンチウムフェライトの含有量90重量%)。磁場成形を行なう事で、最大エネルギー積:2.1MGOe。
成形方法:成形時に厚み方向(軸方向)に磁場をかけて、ディスクゲート方式で射出成形。金型内での冷却時に反転脱磁を行ない、磁石を完全に脱磁。上記接着剤を完全に硬化させる為に、150℃で1時間加熱した。完成後の厚さ0.9mm。
The specifications of the encoder intermediate 19 used in the experiment are as follows.
<Specifications of cored
Plate thickness 0.6mm. No. SUS430 of 2 finishes (JIS G 4305, arithmetic average roughness Ra of about 0.06 μm) is used as a base material. Only the joint surface of the
<Specifications of the adhesive for joining the cored
A 30% solid phenol resin adhesive (Metal Lock N-15, manufactured by Toyo Chemical Laboratories) consisting mainly of a novolak-type phenol resin is further diluted 3 times with methyl ethyl ketone, and applied to the slinger surface by dipping treatment. Then, after drying at room temperature for 30 minutes, it was made into the semi-hardened state by leaving it to stand in 120 degreeC for 30 minutes.
<Specifications of the
Material (magnet material for molding test): Strontium ferrite-containing 12 nylon-based anisotropic plastic magnet compound “FEROTOP TP-A27N” manufactured by Toda Kogyo Co., Ltd. (strontium ferrite content 90% by weight). By performing magnetic field shaping, the maximum energy product: 2.1 MGOe.
Molding method: A magnetic field is applied in the thickness direction (axial direction) during molding, and injection molding is performed by the disk gate method. The magnet is completely demagnetized by reversal demagnetization during cooling in the mold. In order to completely cure the adhesive, it was heated at 150 ° C. for 1 hour. Thickness 0.9mm after completion.
又、実験では、上述した完成後のエンコーダ10の被検出面の磁気特性として、この被検出面に近接対向する部分(測定径66mm、エアギャップ1mmの部分)の磁束密度(平均)と、この被検出面に設けた磁極(N極、S極)の単一ピッチ誤差(降下時の最大値)とを調べた。実験結果を、以下の表2に示す。
この表2に示した実験結果から、本発明の着磁方法(実施例)によれば、従来の一発着磁法(実施例1)と同程度に磁束密度を高くできると共に、従来のインデックス着磁法(実施例2)と同程度に単一ピッチ誤差を小さくする事ができる事が分かる。 From the experimental results shown in Table 2, according to the magnetization method (Example) of the present invention, the magnetic flux density can be increased to the same extent as that of the conventional one-shot magnetization method (Example 1), and the conventional index magnetization method can be achieved. It can be seen that the single pitch error can be reduced to the same extent as in the magnetic method (Example 2).
1、1a 外輪
2 内輪
3 玉
4 組み合わせシールリング
5 芯金
6 弾性材
7、7a〜7d 芯金
8 円筒部
9 円輪部
10、10a〜10d エンコーダ
11、11b〜11d エンコーダ本体
12 センサ
13 ハブ
14 カバー
15 着磁端子
16、16a、16b 着磁ヘッド
17 導線
18 磁性部材
19 エンコーダ中間体
20、20a、20b 芯材
21、21a、21b 着磁ヨーク
22 コイル
23 回転駆動装置
24 着磁ヨーク
25 着磁電源装置
26 スピンドル装置
27 モータ
28 面振れ補正装置
29 回転角度検出装置
30 回転制御手段
31 治具
32 固定用チャック
33 位置決め装置
34 着磁電源本体
35 着磁制御手段
36 集中制御装置
37 磁気センサ
DESCRIPTION OF
Claims (3)
このうちの回転駆動装置は、芯金の全周に磁性部材を結合固定して成るエンコーダ中間体を支持した状態で、このエンコーダ中間体を、中心角ピッチPずつ間欠的に回転させるものであり、
上記着磁ヨークは、上記磁性部材の一部に存在する、被検出面となるべき面のうち、円周方向に関して互いに隣接し且つ両者間の回転角ピッチがPである2個所位置に、それぞれの先端面を近接対向させる2個の着磁ヘッドと、コイルとを備え、且つ、このコイルに着磁電流を流す事に基づき、これら両着磁ヘッドの先端面同士の間に、上記2個所位置をそれぞれ出入り方向に関して互いに逆向きに貫通する、上記着磁電流の向きに対応した向きの磁束を発生させられるものであり、
上記着磁電源装置は、上記エンコーダ中間体の回転が停止している間だけ、上記コイルに上記着磁電流を流すと共に、上記エンコーダ中間体の回転が停止する度毎に、上記着磁電流の向きを交互に反転させるものである、
エンコーダの着磁装置。 A magnetizing device for performing the encoder magnetizing method according to any one of claims 1 to 2, comprising a rotation drive device, a magnetizing yoke, and a magnetizing power supply device.
Among these, the rotary drive device is configured to intermittently rotate the encoder intermediate body by a central angle pitch P in a state where the encoder intermediate body formed by coupling and fixing a magnetic member to the entire circumference of the core metal is supported. ,
The magnetized yokes are located at two positions where the rotation angle pitch between the two adjacent to each other in the circumferential direction is P among the surfaces to be detected that are present in a part of the magnetic member. Two magnetizing heads that are close to each other, and a coil, and by passing a magnetizing current through the coils, the two locations are arranged between the tip surfaces of the two magnetizing heads. A magnetic flux in a direction corresponding to the direction of the magnetization current passing through the positions in opposite directions with respect to the exit / entry directions can be generated.
The magnetizing power supply device allows the magnetizing current to flow through the coil only while the rotation of the encoder intermediate is stopped, and the magnetizing current is reduced every time the encoder intermediate body stops rotating. Is to reverse the direction alternately,
Encoder magnetizer.
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