JP2008284302A - 骨補填材 - Google Patents
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Abstract
【課題】術場で補填される部位の形態に合わせて簡易に整形する。
【解決手段】生体親和性材料からなる布材2と、該布材2の表面に付着させられたリン酸カルシウム粉末を主成分とするセメント組成物3とを備える骨補填材1を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】生体親和性材料からなる布材2と、該布材2の表面に付着させられたリン酸カルシウム粉末を主成分とするセメント組成物3とを備える骨補填材1を提供する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、骨補填材に関するものである。
従来、可撓性シート状支持体表面にリン酸カルシウム材料の骨補填材塗布層を設けたシート状骨補填材が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このシート状骨補填材は、通常の取扱時には、可撓性シート状支持体表面から剥離し難く、必要時に骨補填材塗布層を可撓性シート状支持体表面から剥離させるものである。
このシート状骨補填材は、通常の取扱時には、可撓性シート状支持体表面から剥離し難く、必要時に骨補填材塗布層を可撓性シート状支持体表面から剥離させるものである。
しかしながら、特許文献1に開示されているシート状骨補填材は、平坦な形態を維持したままの状態で使用することを目的としているものであって形態の自由度がなく、術場で補填される部位の形態に合わせて整形することが困難であるという問題がある。
特に、人工股関節等のインプラントにおいては、術場において、容易に髄腔内に挿入されるステムの外径サイズを髄腔内径サイズに一致させることを可能にすることが望まれている。
特に、人工股関節等のインプラントにおいては、術場において、容易に髄腔内に挿入されるステムの外径サイズを髄腔内径サイズに一致させることを可能にすることが望まれている。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、術場で補填される部位の形態に合わせて簡易に整形することができるシート状の骨補填材を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、生体親和性材料からなる布材と、該布材の表面に付着させられたリン酸カルシウム粉末を主成分とするセメント組成物とを備える骨補填材を提供する。
本発明によれば、使用に先立って水に浸すことによりセメント組成物の硬化を開始させることができる。セメント組成物は布材に付着させられているので、布材を変形させることで、補填される部位の形状に合わせて整形し、その形態で硬化させることができる。例えば、人工股関節等のインプラントのステムが大腿骨の髄空の内径に比べて細い場合に、水に浸した骨補填材の布材を変形させてステムに巻き付けることにより、容易に、ステムの外形寸法を増大させ、髄空の内径サイズに一致させることができる。
本発明は、生体親和性材料からなる布材と、該布材の表面に付着させられたリン酸カルシウム粉末を主成分とするセメント組成物とを備える骨補填材を提供する。
本発明によれば、使用に先立って水に浸すことによりセメント組成物の硬化を開始させることができる。セメント組成物は布材に付着させられているので、布材を変形させることで、補填される部位の形状に合わせて整形し、その形態で硬化させることができる。例えば、人工股関節等のインプラントのステムが大腿骨の髄空の内径に比べて細い場合に、水に浸した骨補填材の布材を変形させてステムに巻き付けることにより、容易に、ステムの外形寸法を増大させ、髄空の内径サイズに一致させることができる。
布材が生体親和性材料により構成されているので、体内に留置されても、炎症等の不都合の発生を抑えることができる。また、セメント組成物がリン酸カルシウム粉末を主成分としているので、経時的な自家骨化を促すことができる。
上記発明においては、前記セメント組成物と液剤と有機物バインダとを混合してなるスラリー内に前記布材を浸漬させた後、スラリーを乾燥させて構成されていることとしてもよい。
また、上記発明においては、前記布材の表面に、前記セメント組成物を溶射法により吹き付けることにより構成されていることとしてもよい。
このようにすることで、リン酸カルシウム粉末からなるセメント組成物を布材の表面に付着させた骨補填材を簡易に得ることができる。
また、上記発明においては、前記布材の表面に、前記セメント組成物を溶射法により吹き付けることにより構成されていることとしてもよい。
このようにすることで、リン酸カルシウム粉末からなるセメント組成物を布材の表面に付着させた骨補填材を簡易に得ることができる。
また、上記発明においては、前記布材が、生体吸収性材料からなることが好ましい。
このようにすることで、生体内に留置される布材も経時的に吸収されて消滅するので、生体内に異物を残すことなく、補填された部位を治癒することが可能となる。
このようにすることで、生体内に留置される布材も経時的に吸収されて消滅するので、生体内に異物を残すことなく、補填された部位を治癒することが可能となる。
また、上記発明においては、前記布材が、ポリ乳酸、β−カプロラクタム、ポリエチレンテレフタレート、絹糸、ナイロンまたは4フッ化エチレン樹脂からなることとしてもよい。
さらに、上記発明においては、前記リン酸カルシウム粉末が、α−リン酸三カルシウム、ハイドロキシアパタイト、リン酸四カルシウム、リン酸水素カルシウム二水和物またはこれらの混合物のいずれかからなることとしてもよい。
さらに、上記発明においては、前記リン酸カルシウム粉末が、α−リン酸三カルシウム、ハイドロキシアパタイト、リン酸四カルシウム、リン酸水素カルシウム二水和物またはこれらの混合物のいずれかからなることとしてもよい。
本発明によれば、術場で補填される部位の形態に合わせて簡易に整形することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る骨補填材1について、図1〜図3を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る骨補填材1は、図1に示されるように、ガーゼのような布材2と、該布材2の表面に付着させられたセメント組成物3とを備えている。
本実施形態に係る骨補填材1は、図1に示されるように、ガーゼのような布材2と、該布材2の表面に付着させられたセメント組成物3とを備えている。
布材2は、例えば、ポリ乳酸、β−カプロラクタム、ポリエチレンテレフタレート、絹糸、ナイロンまたは4フッ化エチレン樹脂のような生体親和性の材料により構成されている。
また、セメント組成物3は、α−リン酸三カルシウム、ハイドロキシアパタイト、リン酸四カルシウム、リン酸水素カルシウム二水和物またはこれらの混合物のいずれかからなるリン酸カルシウム粉末を主成分としている。
また、セメント組成物3は、α−リン酸三カルシウム、ハイドロキシアパタイト、リン酸四カルシウム、リン酸水素カルシウム二水和物またはこれらの混合物のいずれかからなるリン酸カルシウム粉末を主成分としている。
本実施形態に係る骨補填材1は、例えば、上記リン酸カルシウム粉末からなるセメント組成物を溶射法により布材2の表面に付着させる方法、あるいは、上記リン酸カルシウム粉末と、ポリ酢酸ビニルのような親水性の高分子材料からなる少量のバインダと、水とを混合することにより構成されたスラリー内に布材2を浸漬させて引き揚げた後、これを乾燥させることにより構成する方法により製造することができる。
このように構成された本実施形態に係る骨補填材1の作用について、以下に説明する。
本実施形態に係る骨補填材1を人工股関節等のインプラント4に適用する場合には、骨補填材1を水に浸すことにより、セメント組成物3の硬化を開始させる一方、図2に示されるように、インプラント4のステム5に巻き付けていくことで、ステム5の外径サイズを大きくしていくことができる。
本実施形態に係る骨補填材1を人工股関節等のインプラント4に適用する場合には、骨補填材1を水に浸すことにより、セメント組成物3の硬化を開始させる一方、図2に示されるように、インプラント4のステム5に巻き付けていくことで、ステム5の外径サイズを大きくしていくことができる。
すなわち、大腿骨Aの髄腔Bの内径サイズには個人差があり、また、形状も異なるので、一律に同一のインプラント4を使用する場合には、ステム5を全ての患者の髄腔Bに合致させることができないが、本実施形態に係る骨補填材1を用いることにより、ステム5に対する骨補填材1の巻き数を調節するだけで、ステム5の外径サイズを髄腔Bの内径サイズに容易に一致させることができる。
そして、セメント組成物3が硬化してしまう前に、本実施形態に係る骨補填材1を巻き付けたステム5を髄腔B内に挿入することにより、インプラント4を大腿骨Aの髄腔B内に隙間なく挿入することができる。髄腔B内に挿入されたステム5に巻き付けられている骨補填材1は、経時的に硬化するので、インプラント4が大腿骨Aにしっかりと固定されることになる。
この場合において、本実施形態に係る骨補填材1によれば、布材2が生体親和性材料により構成されているので、インプラント4が生体内に埋植された後においても、炎症等の発生を防止することができる。また、布材2が生体吸収性材料により構成されていることとすれば、経時的に吸収されて消滅するので、生体内に異物を残す必要がなく、取り出すための再切開手術を行う必要もないという利点がある。さらに、セメント組成物3がリン酸カルシウム粉末を主成分としているので、髄腔B内において硬化した骨補填材1を経時的に自家骨化させることができる。
また、インプラント4の外径サイズ調整を行うために使用する以外にも、布材2にセメント組成物3を付着させた本実施形態に係る骨補填材1は、布材2を変形させることで、その形状を容易に補填される部位の形状に適合させることができる。例えば、骨折骨片を接続する場合、接続すべき2つの骨折骨片に跨るように巻き付けていくことにより、両者を簡易に接続した状態に固定することができる。この場合に、布材2に加える張力を調節して締め付け力を高めることにより、2つの骨折骨片の初期固定を容易に得ることができる。
また、複雑に骨折した多数の骨折骨片をまとめて包み込むように巻き付けることによっても、簡易に初期固定を得ることができる。
また、球面や内球面のような立体形状、あるいは複雑な凹凸形状に対してもぴったりと適合するように変形させることができ、種々の部位に容易に補填することができる。
また、本実施形態に係る骨補填材1によれば、上記の種々の補填作業を術場で簡易に整形しつつ行うことができるという利点がある。
また、球面や内球面のような立体形状、あるいは複雑な凹凸形状に対してもぴったりと適合するように変形させることができ、種々の部位に容易に補填することができる。
また、本実施形態に係る骨補填材1によれば、上記の種々の補填作業を術場で簡易に整形しつつ行うことができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、使用する布材2として、ガーゼのような布材2を例示したが、これに代えて、さらに織り目の細かい、あるいは粗い布材2を採用してもよい。また、織り込まれた布材2に代えて、不織布のような布材2を採用してもよい。
1 骨補填材
2 布材
3 セメント組成物
2 布材
3 セメント組成物
Claims (6)
- 生体親和性材料からなる布材と、
該布材の表面に付着させられたリン酸カルシウム粉末を主成分とするセメント組成物とを備える骨補填材。 - 前記セメント組成物と液剤と有機物バインダとを混合してなるスラリー内に前記布材を浸漬させた後、スラリーを乾燥させて構成されている請求項1に記載の骨補填材。
- 前記布材の表面に、前記セメント組成物を溶射法により吹き付けることにより構成されている請求項1に記載の骨補填材。
- 前記布材が、生体吸収性材料からなる請求項1から請求項3のいずれかに記載の骨補填材。
- 前記布材が、ポリ乳酸、β−カプロラクタム、ポリエチレンテレフタレート、絹糸、ナイロンまたは4フッ化エチレン樹脂からなる請求項1から請求項3のいずれかに記載の骨補填材。
- 前記リン酸カルシウム粉末が、α−リン酸三カルシウム、ハイドロキシアパタイト、リン酸四カルシウム、リン酸水素カルシウム二水和物またはこれらの混合物のいずれかからなる請求項1から請求項5のいずれかに記載の骨補填材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007134627A JP2008284302A (ja) | 2007-05-21 | 2007-05-21 | 骨補填材 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007134627A Withdrawn JP2008284302A (ja) | 2007-05-21 | 2007-05-21 | 骨補填材 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019535473A (ja) * | 2016-11-16 | 2019-12-12 | アエスクラップ アクチェンゲゼルシャフト | 骨欠損部を治療するためのインプラントおよびキット |
-
2007
- 2007-05-21 JP JP2007134627A patent/JP2008284302A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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