JP2008284343A - 歯牙修復材用カプセル - Google Patents
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Abstract
【課題】二成分から成る歯科修復用材料を混合練和する効率が格段に向上した新規な歯牙修復材用カプセルを提供する。
【解決手段】歯牙修復材用カプセルを、第一成分Aが収納された混合区画室1bを形成する横断面内面が円形のシリンダー状を成すカプセル本体1と、円柱状を成しカプセル本体1内で回転且つ摺動自在に嵌入され先端に棒状突起2aが突設され後端に第一押圧部位2bを有し混合区画室1bの中心軸線と平行に第二成分Bが収納された収納区画室2cが穿設されたプランジャ2と、収納区画室2cに摺動自在な形状で後端の第二押圧部位3aが先端側へ押圧されるとその先端で第二成分Bを混合区画室1b内へ導入させ且つその先端が混合区画室1bの先端内面又はその近傍まで侵入するように収納区画室2cに嵌入された貫通撹拌棒体3と、プランジャ2を回転させる回転力が付与される回転力伝達係合部位4と、カプセル本体1の先端部に固定又は装着されるノズル5とで構成する。
【選択図】図1
【解決手段】歯牙修復材用カプセルを、第一成分Aが収納された混合区画室1bを形成する横断面内面が円形のシリンダー状を成すカプセル本体1と、円柱状を成しカプセル本体1内で回転且つ摺動自在に嵌入され先端に棒状突起2aが突設され後端に第一押圧部位2bを有し混合区画室1bの中心軸線と平行に第二成分Bが収納された収納区画室2cが穿設されたプランジャ2と、収納区画室2cに摺動自在な形状で後端の第二押圧部位3aが先端側へ押圧されるとその先端で第二成分Bを混合区画室1b内へ導入させ且つその先端が混合区画室1bの先端内面又はその近傍まで侵入するように収納区画室2cに嵌入された貫通撹拌棒体3と、プランジャ2を回転させる回転力が付与される回転力伝達係合部位4と、カプセル本体1の先端部に固定又は装着されるノズル5とで構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、歯科治療分野での歯牙の修復のための充填,合着,裏装,その他の用途において、二成分から成る歯科修復用材料を混合練和した後に直ちに患者の修復すべき部位に投与することが可能な歯牙修復材用カプセルに関するものである。
一般に歯牙の修復には歯牙修復用材料が用いられるが、この歯牙修復用材料としては通常混合練和によって反応する粉体成分と液体成分又は液体成分同士の二成分から成る材料が用いられている。従来、この二成分から成る歯牙修復用材料は各成分をその都度適宜計量して混合練和して使用されていた。しかるに近年、各成分の計量作業と混合練和した後の歯牙修復用材料を修復すべき部位に投与するためのシリンジ内へ収納する作業との省略を目的として、予め各成分の一定量を計量してそれぞれ隔離状態で収納しておき、所望時にその隔離状態を解除させてミキサー等で機械的に混合練和し、この混合練和物をノズルを介して歯牙の窩洞等の修復すべき部位に直接押し出して投与する歯牙修復材用カプセルが開発されてきている。
このような歯牙修復材用カプセルとしては、例えば粉体成分が収納される混合区画室を有するシリンダー状であってその先端部中心軸上に混合練和物の出口穴を形成させる第1開口形成部が設けられているカプセル本体と、内部に液体成分が収納される液体成分収納室を有しその先端部中心軸上に液体成分の出口穴を形成させる第2開口形成部が設けられており、前記カプセル本体の混合区画室を形成するシリンダー状部分に嵌合しており後端部近傍の外側面に該第2開口形成部を押し破って液体成分の出口穴を形成させる際にカプセル本体内へ簡単に滑り込まないようにするが大きな力を作用させた場合にはカプセル本体内へ入り込むことを阻害しない大きさの凸状ストッパーが設けられている液体カップと、前記液体カップの第2開口形成部と前記カプセル本体の第1開口形成部とを押し破るための棒状突起を有しており液体カップ内のシリンダー状部分に嵌合しているプランジャと、後端部がカプセル本体の先端部に対応する形状を成し、カプセル本体の先端部に接続されているノズルとから成る歯牙修復材用カプセル(例えば、特許文献1参照。)が存在する。
このような歯牙修復材用カプセルを用いて個々に収納された二成分を混合練和するには、先ずプランジャを先端側へ摺動させてプランジャの棒状突起で液体カップの第2開口形成部を押し破ることにより、液体カップ内に収納された液体成分をカプセル本体の粉体成分が収納された混合区画室内へ流入せしめた後に、例えば歯牙修復材用カプセルを保持するカプセル保持室とこのカプセル保持室の長手方向を一定方向に維持せしめた状態でカプセル保持室自体を円運動せしめるカプセル保持室回転手段とこのカプセル保持室回転手段を駆動せしめる駆動手段とから成る歯牙修復材用カプセル用練和装置(例えば、特許文献2参照。)や、歯牙修復材用カプセルの混合区画室内で歯牙修復材料の粉体成分と液体成分とを振盪させて混合練和するため、歯牙修復材用カプセルを保持するカプセル保持室を有する歯牙修復材用カプセル用練和装置(例えば、特許文献3参照。)等の装置にその混合区画室内に二成分が存在する状態の歯牙修復材用カプセルを装着し、しかる後にかかる装置により歯牙修復材用カプセル自体を回転又は振盪させることによって歯牙修復材用カプセルの混合区画室内の両成分を混合練和するのである。
しかしながら、このような歯牙修復材用カプセルでは、歯牙修復材用カプセルのカプセル本体の混合区画室内で歯牙修復用材料を構成する二成分を混合練和して簡便に混合物を得ることができるものの、歯牙修復材用カプセルのカプセル本体の混合区画室内で歯牙修復用材料を構成する二成分を混合練和する際には、歯牙修復材用カプセル用練和装置を用いて歯牙修復材用カプセル自体を保持し且つ回転又は振盪させることにより、歯牙修復用材料を構成する二成分をカプセル本体の混合区画室の内壁に衝突及び/又は内壁に沿うように移動させることによってカプセル本体の混合区画室内で間接的に二成分を混合練和する構成となっているから、その混合練和する効率が悪いという欠点があるばかりでなく、特に混合練和される混合物の粘性が高い場合には、このような間接的な混合練和の作用では、その混合練和する効率が更に悪化してしまうという欠点もあった。
また、このような歯牙修復材用カプセルでは、前記の如く歯牙修復用材料を構成する二成分をカプセル本体の混合区画室の内壁に衝突及び/又は内壁に沿うように移動させることによってカプセル本体の混合区画室内で間接的に歯牙修復用材料を構成する二成分を混合練和する構成となっているから、歯牙修復材用カプセルのカプセル本体の混合区画室には歯牙修復用材料を構成する二成分を混合区画室内でその内壁に衝突及び/又はその内壁に沿うように移動させるための空間が必要となる。そのためにカプセル本体の混合区画室としてこれらの二成分を単に収納するのに必要な容積と比較して大きな容積を有する混合区画室が形成された歯牙修復材用カプセルとしなければならないという欠点があるばかりでなく、歯牙修復材用カプセルの混合練和する効率を高めるには、或る程度広い空間を有する混合区画室内で歯牙修復用材料を構成する二成分がその内壁に衝突する際やその内壁に沿うように移動する際の移動量を大きくする必要があるので、これらの二成分を効率良く均一に混合練和するには更に広い空間を有する大容積の混合区画室が形成された歯牙修復材用カプセルとしなければならないという欠点もあった。
本発明は、前記従来技術の欠点を解消し、二成分から成る歯科修復用材料を混合練和した後に直ちに患者の修復すべき部位に投与することが可能な歯牙修復材用カプセルであって、特にその混合練和する効率が格段に向上した新規な歯牙修復材用カプセルを提供することを課題とする。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究の結果、第一成分が収納されている混合区画室を形成するカプセル本体に嵌入されるプランジャとして、カプセル本体内で回転自在且つ摺動自在であってカプセル本体の混合区画室の中心軸線と平行に形成され同一横断面を成す形状の第二成分が収納されている収納区画室が穿設されているプランジャを用いると共に、このプランジャの収納区画室に、収納区画室を押し破って収納されている第二成分を混合区画室内へ導入させ且つその先端がカプセル本体の混合区画室内の先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられるような貫通撹拌棒体が嵌入されていれば、この貫通撹拌棒体を押圧してプランジャの収納区画室の先端側の導入用開口破断部を押し破って第二成分を第一成分が収納されている混合区画室内へ導入させ且つその先端を混合区画室内の先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめた後に、この貫通撹拌棒体がプランジャから突き出た状態でプランジャに回転力を付与することによって、カプセル本体の混合区画室内の第一成分と第二成分とがプランジャから突き出た貫通撹拌棒体により直接掻き混ぜられて混合練和されるので、混合練和する効率を格段に向上させることができることを究明して本発明を完成したのである。
即ち本発明は、横断面内面が円形であるシリンダー状を成し、その先端側に吐出用開口破断部が形成されていると共に第一成分が収納されている混合区画室を形成するカプセル本体と、
円柱状を成し、該カプセル本体内で回転自在で且つ該カプセル本体の混合区画室内の混合物を押し出せるように該混合区画室内に摺動自在に嵌入されており、その先端の略中心位置に該カプセル本体の吐出用開口破断部を押し破るための棒状突起が突設されていると共にその後端に先端側へ押圧される第一押圧部位を有し、該第一押圧部位から離れた位置で且つ該カプセル本体の混合区画室の中心軸線から該棒状突起の最大太さ以上円周側に離れた位置にその後端の開口する挿入口から先端側の導入用開口破断部に至るまで同一横断面を成す形状に該カプセル本体の混合区画室の中心軸線と平行に形成され第二成分が収納されている収納区画室が穿設されているプランジャと、
該プランジャの収納区画室に摺動自在な形状を成しその後端の第二押圧部位が先端側へ押圧されるとその先端で該プランジャの収納区画室の導入用開口破断部を押し破って第二成分を前記カプセル本体の混合区画室内へ導入させ且つその先端が該カプセル本体の混合区画室の先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられるように該プランジャの収納区画室に嵌入されている貫通撹拌棒体と、
前記カプセル本体内で該プランジャを回転させるための回転力が付与されるように該貫通撹拌棒体の後端の第二押圧部位又は該プランジャの後端に設けられている回転力伝達係合部位と、
前記カプセル本体の先端部に固定又は装着され、前記プランジャの第一押圧部位が先端側へ押圧されると該プランジャの棒状突起で開口せしめられた該カプセル本体の吐出用開口破断部から該カプセル本体の混合区画室内の第一成分と第二成分とが混合練和された混合物を吐出させるノズルと、
から構成されていることを特徴とする歯牙修復材用カプセルである。
円柱状を成し、該カプセル本体内で回転自在で且つ該カプセル本体の混合区画室内の混合物を押し出せるように該混合区画室内に摺動自在に嵌入されており、その先端の略中心位置に該カプセル本体の吐出用開口破断部を押し破るための棒状突起が突設されていると共にその後端に先端側へ押圧される第一押圧部位を有し、該第一押圧部位から離れた位置で且つ該カプセル本体の混合区画室の中心軸線から該棒状突起の最大太さ以上円周側に離れた位置にその後端の開口する挿入口から先端側の導入用開口破断部に至るまで同一横断面を成す形状に該カプセル本体の混合区画室の中心軸線と平行に形成され第二成分が収納されている収納区画室が穿設されているプランジャと、
該プランジャの収納区画室に摺動自在な形状を成しその後端の第二押圧部位が先端側へ押圧されるとその先端で該プランジャの収納区画室の導入用開口破断部を押し破って第二成分を前記カプセル本体の混合区画室内へ導入させ且つその先端が該カプセル本体の混合区画室の先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられるように該プランジャの収納区画室に嵌入されている貫通撹拌棒体と、
前記カプセル本体内で該プランジャを回転させるための回転力が付与されるように該貫通撹拌棒体の後端の第二押圧部位又は該プランジャの後端に設けられている回転力伝達係合部位と、
前記カプセル本体の先端部に固定又は装着され、前記プランジャの第一押圧部位が先端側へ押圧されると該プランジャの棒状突起で開口せしめられた該カプセル本体の吐出用開口破断部から該カプセル本体の混合区画室内の第一成分と第二成分とが混合練和された混合物を吐出させるノズルと、
から構成されていることを特徴とする歯牙修復材用カプセルである。
そして、このような本発明に係る歯牙修復材用カプセルにおいて、プランジャに複数の収納区画室が穿設されていれば、複数の貫通撹拌棒体をプランジャに嵌入させることにより混合練和の際に複数の貫通撹拌棒体でカプセル本体の混合区画室内の第一成分と第二成分とを混合練和することができるので、その混合練和効率を更に向上させることができて好ましく、また複数の収納区画室が、その中心軸線からプランジャの中心軸線までの距離がそれぞれ異なるように穿設されていたり、収納区画室がプランジャの後端側から見た際にプランジャの中心軸線に対しそれぞれ均等な角度となるような位置に穿設されていたり、プランジャがプランジャの後端側から見た際にプランジャの外周縁近傍に位置するように穿設されている収納区画室を有していたりすれば、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましいことも究明したのである。
また、貫通撹拌棒体の先端側に、後端側よりもその横断面積が小さい横断面で且つ先端まで亘って同一の横断面である収納用細棒状部位が形成されていると共に、貫通撹拌棒体の収納用細棒状部位の外周面とプランジャの収納区画室の内周面との間の空間に第二成分が収納されていれば、弱い押圧力であってもプランジャの収納区画室の導入用開口破断部を確実に破断させることができて好ましく、このような収納用細棒状部位を有している態様において、貫通撹拌棒体の収納用細棒状部位が、貫通撹拌棒体の第二押圧部位が先端側へ押圧されてその先端がカプセル本体の混合区画室の先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられたときに収納用細棒状部位の後端がプランジャの収納区画室の導入用開口破断部近傍に至るような長さに形成されていると共に、プランジャの収納区画室の導入用開口破断部の横断面積が貫通撹拌棒体の収納用細棒状部位の横断面積よりも僅かに大きく形成されていれば、プランジャの収納区画室内に収納されている第二成分を殆ど残存させることなくカプセル本体の混合区画室内へ確実に導入させることができて好ましいことも究明したのである。
更に、貫通撹拌棒体の先端側が、中実の貫通撹拌棒体の先端に斜めに切り欠かれた筒状を成し、プランジャの収納区画室の導入用開口破断部を押し破ることができ且つカプセル本体の混合区画室の先端内面に当接すると押しつぶされるような可撓性を有する材質で形成されていたり、貫通撹拌棒体の先端側に後端側よりもその横断面積が小さい横断面を有する摺動用細棒状部位が形成されていると共にこの摺動用細棒状部位に、その横断面外周が貫通撹拌棒体の横断面外周と同一形状を成し且つその先端部が斜めに切り欠かれた筒状を成し、初期位置ではその斜めに切り欠かれた部位が摺動用細棒状部位の先端より突出した状態に位置し、プランジャの収納区画室の導入用開口破断部を押し破ってカプセル本体の混合区画室の先端内面に当接すると後端側へ摺動するように構成されている突き破り部が外嵌されていたりすれば、弱い押圧力であってもプランジャの収納区画室の導入用開口破断部を確実に破断させることができると共にカプセル本体の混合区画室の先端内面と貫通撹拌棒体の先端とが当接するのでカプセル本体の混合区画室内の混合物が混合区画室内に残存しない状態に押し出すことができて経済的で好ましいことも究明したのである。
更に、回転力伝達係合部位がその横断面がプランジャの横断面よりも大きな板状を成し貫通撹拌棒体の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体の第二押圧部位を成していたり、その横断面がプランジャの横断面と同一の円板状を成し貫通撹拌棒体の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体の第二押圧部位を成していたり、その横断面がプランジャの横断面よりも小さく形成されている板状を成し貫通撹拌棒体の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体の第二押圧部位を成していたりすれば、このような板状の回転力伝達係合部位にプランジャを回転させるための回転力が付与される機能のみならず貫通撹拌棒体を確実に押圧することができる機能をも兼ね備えさせることができて好ましく、またこれらの態様の内、回転力伝達係合部位がその横断面がプランジャの横断面よりも小さく形成されている板状を成す態様において、プランジャの第一押圧部位が回転力伝達係合部位の後端側から見た際に回転力伝達係合部位の周壁とカプセル本体の内周壁との間に位置すれば、板状の回転力伝達係合部位を加工することなくプランジャの第一押圧部位を押圧することができて好ましいことも究明したのである。
更に、プランジャの後端側にその横断面がプランジャの横断面よりも大きな横断面を有するストッパ部が形成されていると共に、回転力伝達係合部位がその横断面がプランジャのストッパ部の横断面よりも小さく形成されている板状を成し貫通撹拌棒体の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体の第二押圧部位を成しており、且つプランジャの第一押圧部位が、回転力伝達係合部位の後端側から見た際に回転力伝達係合部位の周壁とプランジャのストッパ部の外周壁との間に位置するものであれば、板状の回転力伝達係合部位を加工することなくプランジャの第一押圧部位を押圧することができて好ましいことも究明したのである。
そして、これらの板状の回転力伝達係合部位を有している態様において、プランジャに、第一押圧部位及び収納区画室から離れた位置で且つカプセル本体の混合区画室の中心軸線から棒状突起の最大太さ以上円周側に離れた位置に後端から先端に至るまで同一横断面を成す形状にカプセル本体の混合区画室の中心軸線と平行に形成された撹拌棒用貫通穴が更に穿設されていると共に、板状の回転力伝達係合部位にプランジャの撹拌棒用貫通穴に摺動自在な形状を成し且つその長さが貫通撹拌棒体と略同一でありプランジャの撹拌棒用貫通穴に嵌入されている撹拌専用棒体が更に固定されていれば、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましいことも究明したのである。
また、これらの板状の回転力伝達係合部位を有している態様において、板状の回転力伝達係合部位にその後端側から先端側へ貫通する押圧用貫通穴が設けられていると共に、プランジャの第一押圧部位が押圧用貫通穴から望む部位に位置すれば、板状の回転力伝達係合部位がその横断面がプランジャの横断面よりも大きな板状を成す態様やその横断面がプランジャの横断面と同一の円板状を成す態様であっても、プランジャの第一押圧部位を確実に押圧することができて好ましく、そしてこの板状の回転力伝達係合部位に押圧用貫通穴が設けられている態様において、更にこの押圧用貫通穴が、カプセル本体の混合区画室の中心軸線と一致する位置に穿設されていると共に回転力伝達係合部位に回転力を付与できる丸穴以外の断面形状を有していれば、この押圧用貫通穴に、プランジャの第一押圧部位を確実に押圧させる機能のみならず、プランジャを回転させるための回転力が付与される機能をも兼ね備えさせることができて好ましく、更に回転力伝達係合部位がその後端側に凹状及び/又は凸状を成し回転力が付与される複数の駆動用係合部から成るものであったり、回転力伝達係合部位がカプセル本体の混合区画室の中心軸線と一致する位置に設けられた横断面が円形以外の凹状又は凸状であったりすれば、回転力伝達係合部位がプランジャの後端に設けられている態様や前記貫通撹拌棒体の後端側に固定されている板状のものより成る態様のものであっても確実にプランジャを回転させることができて好ましいことも究明したのである。
更に、貫通撹拌棒体の後端側に固定されている板状を成す第二押圧部位のカプセル本体の混合区画室の中心軸線と一致する位置に貫通穴が穿設されていると共に、第二押圧部位の後端側から見た際に貫通穴から望む部位にプランジャの第一押圧部位が位置し、且つ第一押圧部位が回転力伝達係合部位をも兼ねていれば、貫通撹拌棒体の第二押圧部位を確実に押圧できると共にプランジャの第一押圧部位にプランジャを回転させるための回転力が付与される機能をも兼ね備えさせることができて好ましく、そしてこの板状の第二押圧部位を有している態様において、プランジャに、第一押圧部位及び収納区画室から離れた位置で且つカプセル本体の混合区画室の中心軸線から棒状突起の最大太さ以上円周側に離れた位置に後端から先端に至るまで同一横断面を成す形状にカプセル本体の混合区画室の中心軸線と平行に形成された撹拌棒用貫通穴が更に穿設されていると共に、板状の第二押圧部位に、プランジャの撹拌棒用貫通穴に摺動自在な形状を成し且つその長さが貫通撹拌棒体と略同一でありプランジャの撹拌棒用貫通穴に嵌入されている撹拌専用棒体が更に固定されていれば、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましいことも究明したのである。
そして、プランジャの撹拌棒用貫通穴及び撹拌専用棒体を備えた態様において、プランジャに、複数の撹拌棒用貫通穴が穿設されていたり、プランジャの収納区画室及び撹拌棒用貫通穴が、それぞれの中心軸線からプランジャの中心軸線までの距離がそれぞれ異なるように穿設されていたり、プランジャの収納区画室及び撹拌棒用貫通穴が、プランジャの後端側から見た際にプランジャの中心軸線に対しそれぞれ均等な角度となるような位置に穿設されていたり、プランジャが、プランジャの後端側から見た際にプランジャの外周縁近傍に位置するように穿設されている撹拌棒用貫通穴を有していたりすれば、その混合練和効率を更に向上させることができて好ましいことも究明したのである。
本発明に係る歯牙修復材用カプセルは、前記した構成より成るものであるから、貫通撹拌棒体を押圧してプランジャの収納区画室の導入用開口破断部を押し破って第二成分を第一成分が収納されている混合区画室内へ導入させ且つその先端を混合区画室内の先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめた後に、この貫通撹拌棒体がプランジャから突き出た状態でプランジャに回転力を付与することによって、カプセル本体の混合区画室内の第一成分と第二成分とがプランジャから突き出た貫通撹拌棒体により直接掻き混ぜられるようにして混合練和されるので、混合練和する効率を格段に向上させることができるだけでなく、第一成分と第二成分とを混合練和する際にカプセル本体の混合区画室内でプランジャから突き出た貫通撹拌棒体がプランジャの中心軸線を中心として公転するように回動せしめられるから、この貫通撹拌棒体によりカプセル本体の混合区画室で両成分を直接剪断するような力が加わるので、両成分を効果的に均一に混合練和せしめて良質な混合物を得ることができる。
そして、本発明に係る歯牙修復材用カプセルは、前記の如くプランジャから突き出た貫通撹拌棒体によりカプセル本体の混合区画室内で第一成分と第二成分との両成分を直接掻き混ぜることにより混合練和する構成となっているから、歯牙修復材用カプセル自体を回転又は振盪させることにより混合練和する従来の歯牙修復材用カプセルでは、カプセル本体の混合区画室が両成分をその内壁に衝突及び/又はその内壁に沿うように移動させるための空間を必要としていたのに対し、本発明に係る歯牙修復材用カプセルではそのような空間を一切必要としないので、カプセル本体の混合区画室の容量を可級的に小さくすることができる。
また、本発明に係る歯牙修復材用カプセルは、前記の如くプランジャから突き出た貫通撹拌棒体によりカプセル本体の混合区画室内で第一成分と第二成分との両成分を直接掻き混ぜることにより混合練和する構成となっているから、歯牙修復材用カプセル自体を回転又は振盪させることにより混合練和する従来の歯牙修復材用カプセルと比較して、カプセル本体内の両成分を混合練和する際に用いられる歯牙修復材用カプセル用練和装置を小型化することが可能であると共に、このように歯牙修復材用カプセル用練和装置を小型化することによって、本発明に係る歯牙修復材用カプセルを装着してカプセル本体内の混合物をノズルを介して歯牙の窩洞等の修復すべき部位に直接押し出して投与するために用いられる押出し装置に、この歯牙修復材用カプセル用練和装置を組み込んで、歯牙修復材用カプセル用練和装置と押出し装置とを一体化することも可能なのである。
そして、このような本発明に係る歯牙修復材用カプセルにおいて、プランジャに複数の収納区画室が穿設されていれば、複数の貫通撹拌棒体をプランジャに嵌入させることにより混合練和の際に複数の貫通撹拌棒体でカプセル本体の混合区画室内の第一成分と第二成分とを混合練和することができるので、その混合練和効率を更に向上させることができて好ましいばかりでなく、回転力伝達係合部位が貫通撹拌棒体の後端側に固定されている板状のものより成る態様である場合には、プランジャを安定して回転させることができて好ましく、また複数の収納区画室がその中心軸線からプランジャの中心軸線までの距離がそれぞれ異なるように穿設されていば、複数の貫通撹拌棒体がプランジャの中心軸線を中心としそれぞれ異なった位置で公転するように回動せしめられるので、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましく、更に収納区画室がプランジャの後端側から見た際にプランジャの中心軸線に対しそれぞれ均等な角度となるような位置に穿設されていれば、カプセル本体の混合区画室内の両成分に均一な掻き混ぜ力を付与することができるので、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましく、更にプランジャがプランジャの後端側から見た際にプランジャの外周縁近傍に位置するように穿設されている収納区画室を有していれば、カプセル本体の混合区画室内の両成分に大きな掻き混ぜ力を与えることができるので、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましい。
また、貫通撹拌棒体の先端側に、後端側よりもその横断面積が小さい横断面で且つ先端まで亘って同一の横断面である収納用細棒状部位が形成されていると共に、貫通撹拌棒体の収納用細棒状部位の外周面とプランジャの収納区画室の内周面との間の空間に第二成分が収納されていれば、弱い押圧力であってもプランジャの収納区画室の導入用開口破断部を確実に破断させることができて好ましいばかりでなく、比較的少ない摺動距離でプランジャの収納区画室の導入用開口破断部へ至ることができるので、収納区画室の導入用開口破断部を素早く破断させることもできて好ましく、このような収納用細棒状部位を有している態様において、貫通撹拌棒体の収納用細棒状部位が、貫通撹拌棒体の第二押圧部位が先端側へ押圧されてその先端がカプセル本体の混合区画室の先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられたときに収納用細棒状部位の後端がプランジャの収納区画室の導入用開口破断部近傍に至るような長さに形成されていると共に、プランジャの収納区画室の導入用開口破断部が収納用細棒状部位で押し破れる位置で且つその横断面積が収納用細棒状部位の横断面積よりも僅かに大きく形成されていれば、プランジャの収納区画室内に収納されている第二成分を殆ど残存させることなくカプセル本体の混合区画室内へ確実に導入させることができて好ましいばかりでなく、プランジャの収納区画室の導入用開口破断部の横断面積が収納用細棒状部位の横断面積よりも僅かに大きく形成されているから、プランジャの第一押圧部位を先端側へ押圧して混合練和された混合物を吐出させる際に、混合物がプランジャの収納区画室内へ逆流することがないので、混合練和された混合物を無駄なく使用に供させることができて好ましい。
更に、貫通撹拌棒体の先端側が、中実の貫通撹拌棒体の先端に斜めに切り欠かれた筒状を成し、プランジャの収納区画室の導入用開口破断部を押し破ることができ且つカプセル本体の混合区画室の先端内面に当接すると押しつぶされるような可撓性を有する材質で形成されていたり、貫通撹拌棒体の先端側に後端側よりもその横断面積が小さい横断面を有する摺動用細棒状部位が形成されていると共にこの摺動用細棒状部位に、その横断面外周が貫通撹拌棒体の横断面外周と同一形状を成し且つその先端部が斜めに切り欠かれた筒状を成し、初期位置ではその斜めに切り欠かれた部位が摺動用細棒状部位の先端より突出した状態に位置し、プランジャの収納区画室の導入用開口破断部を押し破ってカプセル本体の混合区画室の先端内面に当接すると後端側へ摺動するように構成されている突き破り部が外嵌されていたりすれば、弱い押圧力であってもプランジャの収納区画室の導入用開口破断部を確実に破断させることができて好ましいばかりでなく、貫通撹拌棒体の先端をカプセル本体の混合区画室内の先端内面に当接するまで確実に侵入させることができるので、その混合練和効率を格段に向上させることができると共にカプセル本体の混合区画室の先端内面と貫通撹拌棒体の先端とが当接するのでカプセル本体の混合区画室内の混合物が混合区画室内に残存しない状態に押し出すことができて経済的で好ましい。
更に、回転力伝達係合部位がその横断面がプランジャの横断面よりも大きな板状を成し貫通撹拌棒体の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体の第二押圧部位を成していたり、回転力伝達係合部位がその横断面がプランジャの横断面と同一の円板状を成し貫通撹拌棒体の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体の第二押圧部位を成していたり、回転力伝達係合部位がその横断面がプランジャの横断面よりも小さく形成されている板状を成し貫通撹拌棒体の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体の第二押圧部位を成していたりすれば、このような板状の回転力伝達係合部位にプランジャを回転させるための回転力が付与される機能のみならず貫通撹拌棒体を確実に押圧することができる機能をも兼ね備えさせることができて好ましいばかりでなく、またこれらの態様の内、回転力伝達係合部位がその横断面がプランジャの横断面よりも大きな板状を成す態様では、プランジャの第一押圧部位を先端側へ押圧した際にプランジャの外周壁とカプセル本体の内周壁との間に入り込んだ第一成分及び/又は第二成分がプランジャの後方に直線状に噴出して歯牙修復材用カプセルを操作する術者に吹きかかることを防止することができて好ましく、更にこれらの態様の内、回転力伝達係合部位がその横断面がプランジャの横断面よりも小さく形成されている態様において、プランジャの第一押圧部位が回転力伝達係合部位の後端側から見た際に回転力伝達係合部位の周壁とカプセル本体の内周壁との間に位置すれば、板状の回転力伝達係合部位を加工することなくプランジャの第一押圧部位を押圧することができて好ましい。
更に、プランジャの後端側にその横断面がプランジャの横断面よりも大きな横断面を有するストッパ部が形成されていると共に、回転力伝達係合部位がその横断面がプランジャのストッパ部の横断面よりも小さく形成されている板状を成し貫通撹拌棒体の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体の第二押圧部位を成しており、且つプランジャの第一押圧部位が回転力伝達係合部位の後端側から見た際に回転力伝達係合部位の周壁とプランジャのストッパ部の外周壁との間に位置するものであれば、板状の回転力伝達係合部位を加工することなくプランジャの第一押圧部位を押圧することができて好ましいばかりでなく、プランジャ自体を大きくすることができるので、その収納区画室の容量を大きくすることができて好ましい。
そして、これらの板状の回転力伝達係合部位を有している態様において、プランジャに、第一押圧部位及び収納区画室から離れた位置で且つカプセル本体の混合区画室の中心軸線から棒状突起の最大太さ以上円周側に離れた位置に後端から先端に至るまで同一横断面を成す形状にカプセル本体の混合区画室の中心軸線と平行に形成された撹拌棒用貫通穴が更に穿設されていると共に、板状の回転力伝達係合部位に、プランジャの撹拌棒用貫通穴に摺動自在な形状を成し且つその長さが貫通撹拌棒体と略同一でありプランジャの撹拌棒用貫通穴に嵌入されている撹拌専用棒体が更に固定されていれば、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましいばかりでなく、プランジャに、その先端側に導入用開口破断部を有し且つ第二成分が収納されている収納区画室を形成するのに比して、単に後端から先端に至るまで同一横断面を成す形状の撹拌棒用貫通穴を形成する方が簡単で且つ製作コストが安価であるから、例えば1つの貫通撹拌棒体と2つの撹拌専用棒体とが固定された板状の回転力伝達係合部位と、1つの収納区画室と2つの撹拌棒用貫通穴とが穿設されたプランジャとを用いた場合には、3つの貫通撹拌棒体が固定された板状の回転力伝達係合部位と、3つの収納区画室が穿設されたプランジャとを用いた場合と比較して、その高い混合練和効率を維持した状態でその製作コストを安価にすることができて好ましい。
また、これらの板状の回転力伝達係合部位を有している態様において、板状の回転力伝達係合部位にその後端側から先端側へ貫通する押圧用貫通穴が設けられていると共に、プランジャの第一押圧部位が押圧用貫通穴から望む部位に位置すれば、板状の回転力伝達係合部位がその横断面がプランジャの横断面よりも大きな板状を成す態様やその横断面がプランジャの横断面と同一の円板状を成す態様であっても、プランジャの第一押圧部位を確実に押圧することができて好ましく、そしてこの板状の回転力伝達係合部位に押圧用貫通穴が設けられている態様において、更にこの押圧用貫通穴が、カプセル本体の混合区画室の中心軸線と一致する位置に穿設されていると共に回転力伝達係合部位に回転力を付与できる丸穴以外の断面形状を有していれば、この押圧用貫通穴に、プランジャの第一押圧部位を確実に押圧させる機能のみならず、プランジャを回転させるための回転力が付与される機能をも兼ね備えさせることができて好ましい。
更に、回転力伝達係合部位がその後端側に凹状及び/又は凸状を成し回転力が付与される複数の駆動用係合部から成るものであったり、回転力伝達係合部位がカプセル本体の混合区画室の中心軸線と一致する位置に設けられた横断面が円形以外の凹状又は凸状であったりすれば、回転力伝達係合部位がプランジャの後端に設けられている態様や前記貫通撹拌棒体の後端側に固定されている板状のものより成る態様のものであっても確実にプランジャを回転させることができて好ましいばかりでなく、そして回転力伝達係合部位が複数の駆動用係合部から成る態様の場合には、例えばこの複数の駆動用係合部に係合可能な凹状及び/又は凸状が設けられた係合用部材を駆動手段の軸に装着し、この係合用部材の凹状及び/又は凸状を回転力伝達係合部位の複数の駆動用係合部に挿入係合させて回転させるものであるから、係合用部材と回転力伝達係合部位との係合力が比較的弱くても回転力伝達係合部位を回転させることができるので、回転力伝達係合部位への駆動手段の脱着を簡便にすることができて好ましく、また回転力伝達係合部位が中心軸線と一致する位置に設けられた横断面が円形以外の凹状又は凸状である場合には、例えばこの回転力伝達係合部位の凹状に直接駆動手段の軸を嵌入させたり、この回転力伝達係合部位の凸状を直接駆動手段の軸の先端に穿設された凹状部に嵌入させたりするものであるから、回転力伝達係合部位の構造を簡単にすることができるので好ましく、それぞれ状況に合わせて適宜選択すればよい。
更に、貫通撹拌棒体の後端側に固定されている板状を成す第二押圧部位のカプセル本体の混合区画室の中心軸線と一致する位置に貫通穴が穿設されていると共に、第二押圧部位の後端側から見た際に貫通穴から望む部位にプランジャの第一押圧部位が位置し、且つ第一押圧部位が回転力伝達係合部位をも兼ねていれば、貫通撹拌棒体の第二押圧部位を確実に押圧できると共にプランジャの第一押圧部位にプランジャを回転させるための回転力が付与される機能をも兼ね備えさせることができて好ましく、そしてこの板状の第二押圧部位を有している態様において、プランジャに、第一押圧部位及び収納区画室から離れた位置で且つカプセル本体の混合区画室の中心軸線から棒状突起の最大太さ以上円周側に離れた位置に後端から先端に至るまで同一横断面を成す形状にカプセル本体の混合区画室の中心軸線と平行に形成された撹拌棒用貫通穴が更に穿設されていると共に、板状の第二押圧部位に、プランジャの撹拌棒用貫通穴に摺動自在な形状を成し且つその長さが貫通撹拌棒体と略同一でありプランジャの撹拌棒用貫通穴に嵌入されている撹拌専用棒体が更に固定されていれば、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましいばかりでなく、プランジャに、その先端側に導入用開口破断部を有し且つ第二成分が収納されている収納区画室を形成するのに比して、単に後端から先端に至るまで同一横断面を成す形状の撹拌棒用貫通穴を形成する方が簡単で且つ製作コストが安価であるから、例えば1つの貫通撹拌棒体と1つの撹拌専用棒体とが固定された板状の第二押圧部位と、1つの収納区画室と1つの撹拌棒用貫通穴とが穿設されたプランジャとを用いた場合には、2つの貫通撹拌棒体が固定された板状の第二押圧部位と、2つの収納区画室が穿設されたプランジャとを用いた場合と比較して、その高い混合練和効率を維持した状態でその製作コストを安価にすることができて好ましい。
そして、プランジャの撹拌棒用貫通穴及び撹拌専用棒体を備えた態様において、プランジャに、複数の撹拌棒用貫通穴が穿設されていれば、混合練和の際に1つ又は複数の貫通撹拌棒体と複数の撹拌専用棒体でカプセル本体の混合区画室内の第一成分と第二成分とを混合練和することができるので、その混合練和効率を更に向上させることができて好ましく、またプランジャの収納区画室及び撹拌棒用貫通穴が、それぞれの中心軸線からプランジャの中心軸線までの距離がそれぞれ異なるように穿設されていれば、1つ又は複数の貫通撹拌棒体や1つ又は複数の撹拌専用棒体がプランジャの中心軸線を中心としそれぞれ異なった位置で公転するように回動せしめられるので、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましく、更にプランジャの収納区画室及び撹拌棒用貫通穴が、プランジャの後端側から見た際にプランジャの中心軸線に対しそれぞれ均等な角度となるような位置に穿設されていれば、カプセル本体の混合区画室内の両成分に均一な掻き混ぜ力を付与することができるので、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましく、更にプランジャが、プランジャの後端側から見た際にプランジャの外周縁近傍に位置するように穿設されている撹拌棒用貫通穴を有していれば、カプセル本体の混合区画室内の両成分に大きな掻き混ぜ力を与えることができるので、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましい。
以下、図面により本発明に係る歯牙修復材用カプセルについて詳細に説明する。
図1は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの1実施例を示す説明用側断面図、図2は図1の説明用背面図、図3は図1に示す歯牙修復材用カプセルにおいて貫通撹拌棒体が固定された回転力伝達係合部位を引き抜いた状態を示す説明用背面図、図4は図1に示す歯牙修復材用カプセルにおいて第二押圧部位を先端側へ押圧することにより貫通撹拌棒体でプランジャの収納区画室の導入用開口破断部を押し破って第二成分をカプセル本体の混合区画室内へ導入させ且つ貫通撹拌棒体の先端をカプセル本体の混合区画室内の先端内面近傍まで侵入せしめた状態を示す説明用側断面図、図5は図4に示す歯牙修復材用カプセルにおいて回転力伝達係合部位に回転力が付与されることによりカプセル本体の混合区画室内で第一成分と第二成分とを貫通撹拌棒体で混合練和した後に、第一押圧部位を先端側へ押圧することによりプランジャの棒状突起で開口せしめられたカプセル本体の吐出用開口破断部からカプセル本体の混合区画室内の混合物をノズルから吐出させた状態を示す説明用側断面図、図6は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの他の実施例を示す説明用側断面図、図7は図6に示す歯牙修復材用カプセルにおいて第二押圧部位を先端側へ押圧することにより貫通撹拌棒体でプランジャの収納区画室の導入用開口破断部を押し破って第二成分をカプセル本体の混合区画室内へ導入させ且つ貫通撹拌棒体の先端をカプセル本体の混合区画室内の先端内面近傍まで侵入せしめた状態を示す説明用側断面図、図8は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの更に他の実施例において第二押圧部位を先端側へ押圧することにより貫通撹拌棒体でプランジャの収納区画室の導入用開口破断部を押し破って第二成分をカプセル本体の混合区画室内へ導入させ且つ貫通撹拌棒体の先端をカプセル本体の混合区画室内の先端内面近傍まで侵入せしめた状態を示す説明用側断面図、図9は図8の説明用背面図、図10は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの更に他の実施例を示す説明用側断面図、図11は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの更に他の実施例を示す説明用側断面図、図12は本発明に係る歯牙修復材用カプセルにおける貫通撹拌棒体の先端側の1例を示す説明用斜視図、図13は図12の説明用側断面図、図14は本発明に係る歯牙修復材用カプセルにおける貫通撹拌棒体の先端側の他の例を示す説明用側面図、図15は図14の説明用側断面図、図16は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの更に他の実施例を示す説明用側断面図、図17は図16に示す歯牙修復材用カプセルにおいて第二押圧部位を先端側へ押圧することにより貫通撹拌棒体でプランジャの収納区画室の導入用開口破断部を押し破って第二成分をカプセル本体の混合区画室内へ導入させ且つ貫通撹拌棒体の先端をカプセル本体の混合区画室内の先端内面近傍まで侵入せしめた状態を示す説明用側断面図、図18は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの更に他の実施例を示す説明用側断面図、図19は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの更に他の実施例を示す説明用側断面図である。
図1は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの1実施例を示す説明用側断面図、図2は図1の説明用背面図、図3は図1に示す歯牙修復材用カプセルにおいて貫通撹拌棒体が固定された回転力伝達係合部位を引き抜いた状態を示す説明用背面図、図4は図1に示す歯牙修復材用カプセルにおいて第二押圧部位を先端側へ押圧することにより貫通撹拌棒体でプランジャの収納区画室の導入用開口破断部を押し破って第二成分をカプセル本体の混合区画室内へ導入させ且つ貫通撹拌棒体の先端をカプセル本体の混合区画室内の先端内面近傍まで侵入せしめた状態を示す説明用側断面図、図5は図4に示す歯牙修復材用カプセルにおいて回転力伝達係合部位に回転力が付与されることによりカプセル本体の混合区画室内で第一成分と第二成分とを貫通撹拌棒体で混合練和した後に、第一押圧部位を先端側へ押圧することによりプランジャの棒状突起で開口せしめられたカプセル本体の吐出用開口破断部からカプセル本体の混合区画室内の混合物をノズルから吐出させた状態を示す説明用側断面図、図6は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの他の実施例を示す説明用側断面図、図7は図6に示す歯牙修復材用カプセルにおいて第二押圧部位を先端側へ押圧することにより貫通撹拌棒体でプランジャの収納区画室の導入用開口破断部を押し破って第二成分をカプセル本体の混合区画室内へ導入させ且つ貫通撹拌棒体の先端をカプセル本体の混合区画室内の先端内面近傍まで侵入せしめた状態を示す説明用側断面図、図8は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの更に他の実施例において第二押圧部位を先端側へ押圧することにより貫通撹拌棒体でプランジャの収納区画室の導入用開口破断部を押し破って第二成分をカプセル本体の混合区画室内へ導入させ且つ貫通撹拌棒体の先端をカプセル本体の混合区画室内の先端内面近傍まで侵入せしめた状態を示す説明用側断面図、図9は図8の説明用背面図、図10は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの更に他の実施例を示す説明用側断面図、図11は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの更に他の実施例を示す説明用側断面図、図12は本発明に係る歯牙修復材用カプセルにおける貫通撹拌棒体の先端側の1例を示す説明用斜視図、図13は図12の説明用側断面図、図14は本発明に係る歯牙修復材用カプセルにおける貫通撹拌棒体の先端側の他の例を示す説明用側面図、図15は図14の説明用側断面図、図16は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの更に他の実施例を示す説明用側断面図、図17は図16に示す歯牙修復材用カプセルにおいて第二押圧部位を先端側へ押圧することにより貫通撹拌棒体でプランジャの収納区画室の導入用開口破断部を押し破って第二成分をカプセル本体の混合区画室内へ導入させ且つ貫通撹拌棒体の先端をカプセル本体の混合区画室内の先端内面近傍まで侵入せしめた状態を示す説明用側断面図、図18は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの更に他の実施例を示す説明用側断面図、図19は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの更に他の実施例を示す説明用側断面図である。
図面中、1は横断面内面が円形であるシリンダー状を成し、その先端側に吐出用開口破断部1aが形成されていると共に第一成分Aが収納されている混合区画室1bを形成するカプセル本体であり、その先端部に混合区画室1b内の混合物Cを吐出させるための後述するノズル5が固定又は装着されていると共に、その後端側より後述するプランジャ2が回転自在で且つ摺動自在に嵌入され、そのシリンダー内に嵌入されたプランジャ2の先端側に形成される混合区画室1b内で第一成分Aと第二成分Bとが混合練和されて混合物Cと成るのである。
このカプセル本体1は、その後端側より摺動自在に嵌入される後述するプランジャ2がそのシリンダー内においてプランジャ2の中心軸線を中心として回転せしめられるため、図3及び図9に示す如くその横断面内面が円形である必要があり、そしてカプセル本体1の外周面には、図1,図4〜図8,図10,図11及び図16〜図19に示す如くカプセル本体1を歯牙修復材用カプセル用練和装置や押出し装置に装着するための係合部(例えば、カプセル本体1の外周面後端側に形成された溝部の如き係合部)が形成されていることが好ましい。この係合部は、後述する回転力伝達係合部位4に回転力を付与して後述するプランジャ2と共に貫通撹拌棒体3を回転させた際に、カプセル本体1自体がプランジャ2や貫通撹拌棒体3と共に回転してしまわないように、カプセル本体1を回転力伝達係合部位4に付与される回転力に抗して係止できる形状であることが好ましい。
そして、カプセル本体1の先端側には、吐出用開口破断部1aが形成されており、この吐出用開口破断部1aは、混合区画室1b内で第一成分Aと第二成分Bとが混合練和されることにより得られた混合物Cを後述するノズル5を介して吐出させる際に、後述するプランジャ2の棒状突起2aによって押し破られることにより混合区画室1bとノズル5とを連通させるものであり、この吐出用開口破断部1aとしては、例えば図1,図4〜図8,図10,図11及び図16〜図19に示す如く吐出用開口破断部1aを囲む線状の部位が一部を残して薄く形成されていれば、吐出用開口破断部1aを後述するプランジャ2の棒状突起2aで押し破る際に、厚い方の線状の部位を残して他の線状の部位が破断されるので、薄い方の線状の部位を弱い力で容易に破断でき、且つ吐出用開口破断部1aがカプセル本体1より完全に離脱して混合物C中に混入してしまうことを防止することができて好ましい。
このカプセル本体1の先端部には、破断された吐出用開口破断部1aより吐出される混合区画室1b内の混合物Cを患者の修復すべき部位に直接投与するための後述するノズル5が固定又は装着されており、このカプセル本体1の先端部の形状としては、ノズル5が固定又は装着できるような形状であって且つ吐出用開口破断部1aより吐出される混合物Cが外部へ漏れないようにノズル5内へ流入させることができる形状に形成されていれば特に限定されない。
2は円柱状を成し、カプセル本体1内で回転自在で且つカプセル本体1の混合区画室1b内の混合物Cを押し出せるように混合区画室1b内に摺動自在に嵌入されており、その先端の略中心位置にカプセル本体1の吐出用開口破断部1aを押し破るための棒状突起2aが突設されていると共にその後端に先端側へ押圧される第一押圧部位2bを有し、この第一押圧部位2bから離れた位置で且つカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線から棒状突起2aの最大太さ以上円周側に離れた位置にその後端の開口する挿入口2caから先端側の導入用開口破断部2cbに至るまで同一横断面を成す形状にカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と平行に形成され第二成分Bが収納されている収納区画室2cが穿設されているプランジャであり、その収納区画室2cの後端の挿入口2caに嵌入された後述する貫通撹拌棒体3が先端側へ摺動されることによって、その収納区画室2cの先端側の導入用開口破断部2cbが押し破られて収納区画室2cに収納されている第二成分Bを第一成分Aが収納されているカプセル本体1の混合区画室1b内へ導入させると共に、貫通撹拌棒体3が更に先端側へ摺動されることにより貫通撹拌棒体3の先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられた状態で、後述する回転力伝達係合部位4に回転力が付与されると、収納区画室2cの先端側より突出した貫通撹拌棒体3と共に回転せしめられて、カプセル本体1の混合区画室1b内の第一成分Aと第二成分Bとを混合練和して混合物Cとする役目を果たす。
このプランジャ2は、図1,図3〜図8,図10,図11及び図16〜図19に示す如く第一成分Aが収納されているカプセル本体1の混合区画室1b内にカプセル本体1の開口した後端側より回転自在で且つカプセル本体1の混合区画室1b内の混合物Cを押し出せるように摺動自在に嵌入されており、その先端の略中心位置に棒状突起2aが突設されていると共にその後端に第一押圧部位2bを有し、このプランジャ2の第一押圧部位2bが先端側へ押圧されると、図5に示す如く棒状突起2aでカプセル本体1の混合区画室1bの吐出用開口破断部1aを押し破って混合区画室1bの先端側を後述するノズル5内へと開口させた後に、プランジャ2の先端面で混合区画室1b内の混合物Cを押し出してノズル5を介して外方へ吐出させるのである。
このプランジャ2の棒状突起2aが、プランジャ2の先端の略中心位置に突設されているのは、若し仮に棒状突起2aがプランジャ2の先端の中心位置以外の位置、例えばプランジャ2の先端側から見た際にプランジャ2の外周縁近傍の位置に突設されているとすると、後述する回転力伝達係合部位4に回転力を付与してプランジャ2をその中心軸線を中心として回転させた後に、棒状突起2aが突設されている位置が回転前の初期位置からプランジャ2の外周縁近傍の中心軸線を中心とした円周上の別の位置にズレてしまうため、プランジャ2の第一押圧部位2bを先端側へ押圧しても、カプセル本体1の混合区画室1bの吐出用開口破断部1aを押し破ることができなくなってしまう事態が発生するので、プランジャ2の回転後において常に棒状突起2aで正確に吐出用開口破断部1aを押し破ることができるように、プランジャ2の回転前及び回転後においてもその突設位置が殆ど変ることがないプランジャ2の先端の略中心位置に棒状突起2aが突設されているのである。
そして、このプランジャ2はその後端に第一押圧部位2bを有しており、このプランジャ2の第一押圧部位2bは、図5に示す如くカプセル本体1の混合区画室1b内の混合物Cを押し出してノズル5を介して外方へ吐出させる際に先端側へ押圧される部位であり、この第一押圧部位2bとしては、後述する貫通撹拌棒体3や回転力伝達係合部位4等に邪魔されることなくプランジャ2の後端を先端側へ押圧可能なものであれば何でもよく、プランジャ2,後述する貫通撹拌棒体3や回転力伝達係合部位4等の形状や態様によってその形状や位置が異なってくるのである。
具体的には、このプランジャ2の第一押圧部位2bとしては、例えば図1,図2,図4,図5,図10及び図16〜図18に示す如く後述する板状の回転力伝達係合部位4にその後端側から先端側へ貫通する押圧用貫通穴4aが設けられている態様の場合には、この第一押圧部位2bは、この押圧用貫通穴4aから望む部位に位置しており、また図6,図7及び図19に示す如く後述する貫通撹拌棒体3の後端側に固定されている板状を成す第二押圧部位3aのカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と一致する位置に貫通穴3eが穿設されている態様の場合には、この第一押圧部位2bは、この第二押圧部位3aの後端側から見た際にこの貫通穴3eから望む部位にプランジャ2の第一押圧部位2bが位置していると共に後述する回転力伝達係合部位4をも兼ねており、更に図8及び図9に示す如く後述する回転力伝達係合部位4が、その横断面がプランジャ2の横断面よりも小さく形成されている板状を成し、後述する貫通撹拌棒体3の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成している態様の場合には、この第一押圧部位2bは、回転力伝達係合部位4の後端側から見た際に回転力伝達係合部位4の周壁とカプセル本体1の内周壁との間に位置しており、更にまた図11に示す如く後述する回転力伝達係合部位4がプランジャ2の後端に設けられている態様の場合には、この第一押圧部位2bは、この回転力伝達係合部位4自体及び/又はその周囲のプランジャ2の後端の部位に位置しており、更にまた図10に示す如くプランジャ2の後端側に、その横断面がプランジャ2の横断面よりも大きな横断面を有するストッパ部2dが形成されていると共に、後述する回転力伝達係合部位4が、その横断面がプランジャ2のストッパ部2dの横断面よりも小さく形成されている板状を成し貫通撹拌棒体3の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成している態様の場合には、この第一押圧部位2bは、回転力伝達係合部位4の後端側から見た際に回転力伝達係合部位4の周壁とプランジャ2のストッパ部2dの外周壁との間に位置している。
そして、このプランジャ2には、図1,図3,図4〜図8,図10,図11及び図16〜図19に示す如く第一押圧部位2bから離れた位置で且つカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線から棒状突起2aの最大太さ以上円周側に離れた位置にその後端の開口する挿入口2caから先端側の導入用開口破断部2cbに至るまで同一横断面を成す形状にカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と平行に形成され第二成分Bが収納されている収納区画室2cが穿設されており、この収納区画室2cは、第二成分Bが収納された状態で収納区画室2cの後端の挿入口2caから後述する貫通撹拌棒体3が先端側へ摺動自在に嵌入されることにより、図1に示す如くその収納区画室2c内で第二成分Bを外部に漏れることなく収納し、そしてこの貫通撹拌棒体3が先端側へ押圧されることによって、図4に示す如くその先端側の導入用開口破断部2cbが押し破られて収納されていた第二成分Bを第一成分Aが収納されているカプセル本体1の混合区画室1b内へ導入させると共に、この貫通撹拌棒体3の先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入するに至るまで押圧された後において後述する回転力伝達係合部位4に回転力が付与されることによりプランジャ2がその中心軸線を中心として混合区画室1b内で回転せしめられた際に、貫通撹拌棒体3がプランジャ2の先端から突き出した状態でプランジャ2と一体を成して混合区画室1b内でプランジャ2の中心軸線を中心として公転するように回動せしめられるのである。
このプランジャ2の収納区画室2cが、プランジャ2の第一押圧部位2bから離れた位置に穿設されている必要があるのは、収納区画室2cには後述する貫通撹拌棒体3が嵌入されているから、収納区画室2cの後端の挿入口2ca自体を先端側へ押圧することができないためであり、一方このプランジャ2の収納区画室2cが、カプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線からプランジャ2の棒状突起2aの最大太さ以上円周側に離れて穿設されている必要があるのは、収納区画室2cに嵌入された後述する貫通撹拌棒体3を先端側へ押圧して収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを押し破って第二成分Bをカプセル本体1の混合区画室1b内へ導入させ且つその先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめる際に、プランジャ2の先端の略中心位置に突設された棒状突起2aに貫通撹拌棒体3が干渉しないようにするためである。
このプランジャ2の収納区画室2cとしては、後端に開口する挿入口2caから先端側の導入用開口破断部2cbに至るまで同一横断面を成すものであれば、どのような形状の横断面となっていてもよいが、この収納区画室2cに収納された第二成分Bが外部へ漏れ出ないようにするために、少なくともこの収納区画室2cに嵌入される後述する貫通撹拌棒体3の横断面形状に対応した横断面であって貫通撹拌棒体3が摺動自在に嵌入できるような形状に形成されている必要があり、そしてこの収納区画室2cの先端側に形成される導入用開口破断部2cbとしては、例えば図1,図4〜図8,図10,図11及び図16〜図19に示す如く導入用開口破断部2cbを囲む線状の部位が一部を残して薄く形成されていれば、導入用開口破断部2cbを後述する貫通撹拌棒体3の先端で押し破る際に、厚い方の線状の部位を残して他の線状の部位が破断されるので、薄い方の線状の部位を弱い力で容易に破断でき、且つ導入用開口破断部2cbがプランジャ2より完全に離脱してカプセル本体1の混合区画室1b内に混入してしまうことを防止することができて好ましい。
そして、このプランジャ2の収納区画室2cとしては、例えば図11に示す如くプランジャ2に1つだけ穿設されていてもよいが、図1,図3〜図8及び図10に示す如くプランジャ2に複数の収納区画室2cが穿設されていれば、複数の後述する貫通撹拌棒体3をプランジャ2に嵌入させることにより混合練和の際に複数の貫通撹拌棒体3でカプセル本体1の混合区画室1b内の第一成分Aと第二成分Bとを混合練和することができるので、その混合練和効率を更に向上させることができて好ましいばかりでなく、後述する回転力伝達係合部位4が貫通撹拌棒体3の後端側に固定されている板状のものより成る態様である場合には、プランジャ2を安定して回転させることができて好ましく、また図1及び図3〜図5に示す如く複数の収納区画室2cがその中心軸線からプランジャ2の中心軸線までの距離がそれぞれ異なるように穿設されていれば、複数の後述する貫通撹拌棒体3がプランジャ2の中心軸線を中心としそれぞれ異なった位置で公転するように回動せしめられるので、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましく、更に図1及び図3〜図5に示す如く収納区画室2cがプランジャ2の後端側から見た際にプランジャ2の中心軸線に対しそれぞれ均等な角度となるような位置に穿設されていれば、カプセル本体1の混合区画室1b内の第一成分Aと第二成分Bとに均一な回転力を付与することができるので、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましく、更にまた図1,図3〜図8,図10及び図11に示す如くプランジャ2がプランジャ2の後端側から見た際にプランジャ2の外周縁近傍に位置するように穿設されている収納区画室2cを有していれば、カプセル本体1の混合区画室1b内の第一成分A及び第二成分Bに大きな掻き混ぜ力を与えることができるので、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましい。
このようなプランジャ2に、図16〜図19に示す如く第一押圧部位2b及び収納区画室2cから離れた位置で且つカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線から棒状突起2aの最大太さ以上円周側に離れた位置に後端から先端に至るまで同一横断面を成す形状にカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と平行に形成された撹拌棒用貫通穴2eが更に穿設されていると共に、後述する板状の回転力伝達係合部位4又は後述する板状の第二押圧部位3aに、このプランジャ2の撹拌棒用貫通穴2eに摺動自在な形状を成し且つその長さが後述する貫通撹拌棒体3と略同一でありプランジャ2の撹拌棒用貫通穴2eに嵌入されている後述する撹拌専用棒体6が更に固定されていれば、前記の如くプランジャ2に複数の収納区画室2cが穿設されている態様と同様にカプセル本体1の混合区画室1b内の第一成分Aと第二成分Bとを混合練和の際に、後述する貫通撹拌棒体3や後述する撹拌専用棒体6の複数の棒状体で混合練和することができるので、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましいばかりでなく、プランジャ2に、その先端側に導入用開口破断部2cbを有し且つ第二成分Bが収納されている収納区画室2cを形成するのに比して、単に後端から先端に至るまで同一横断面を成す形状の撹拌棒用貫通穴2eを形成する方が簡単で且つ製作コストが安価であるから、例えば1つの後述する貫通撹拌棒体3と1つの後述する撹拌専用棒体6とが固定された後述する板状の回転力伝達係合部位4又は後述する板状の第二押圧部位3aと、1つの収納区画室2cと1つの撹拌棒用貫通穴2eとが穿設されたプランジャ2とを用いた場合には、2つの貫通撹拌棒体3が固定された後述する板状の回転力伝達係合部位4又は後述する板状の第二押圧部位3aと、2つの収納区画室2cが穿設されたプランジャ2とを用いた場合と比較して、その高い混合練和効率を維持した状態でその製作コストを安価にすることができて好ましい。
このプランジャ2の撹拌棒用貫通穴2eとしては、例えば図16,図17及び図19に示す如くプランジャ2に1つだけ穿設されていてもよいが、図18に示す如くプランジャ2に複数の撹拌棒用貫通穴2eが穿設されていれば、混合練和の際に1つ又は複数の後述する貫通撹拌棒体3と複数の後述する撹拌専用棒体6でカプセル本体1の混合区画室1b内の第一成分Aと第二成分Bとを混合練和することができるので、その混合練和効率を更に向上させることができて好ましく、また図示しないがプランジャ2の収納区画室2c及び撹拌棒用貫通穴2eが、それぞれの中心軸線からプランジャ2の中心軸線までの距離がそれぞれ異なるように穿設されていれば、1つ又は複数の後述する貫通撹拌棒体3や1つ又は複数の後述する撹拌専用棒体6がプランジャ2の中心軸線を中心としそれぞれ異なった位置で公転するように回動せしめられるので、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましく、更に図18及び図19に示す如くプランジャ2の収納区画室2c及び撹拌棒用貫通穴2eが、プランジャ2の後端側から見た際にプランジャ2の中心軸線に対しそれぞれ均等な角度となるような位置に穿設されていれば、カプセル本体1の混合区画室1b内の第一成分Aと第二成分Bとに均一な掻き混ぜ力を付与することができるので、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましく、更に図18及び図19に示す如くプランジャ2が、プランジャ2の後端側から見た際に該プランジャ2の外周縁近傍に位置するように穿設されている撹拌棒用貫通穴2eを有していれば、カプセル本体1の混合区画室1b内の第一成分Aと第二成分Bとに大きな掻き混ぜ力を与えることができるので、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましい。
このプランジャ2としては、図1〜図9,図11及び図16〜図19に示す如くその先端から後端に亘って同一横断面の円柱状を成していてもよいが、図10に示す如くプランジャ2の後端側に、その横断面がプランジャ2の横断面よりも大きな横断面を有するストッパ部2dが形成されていると共に、後述する回転力伝達係合部位4が、その横断面がプランジャ2のストッパ部2dの横断面よりも小さく形成されている板状を成し貫通撹拌棒体3の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成しており、且つプランジャ2の第一押圧部位2bが、回転力伝達係合部位4の後端側から見た際に回転力伝達係合部位4の周壁とプランジャ2のストッパ部2dの外周壁との間に位置するものであれば、板状の回転力伝達係合部位4を加工することなくプランジャ2の第一押圧部位2bを押圧することができて好ましいばかりでなく、プランジャ2自体を大きくすることができるので、その収納区画室2cの容量を大きくすることができて好ましい。
3はプランジャ2の収納区画室2cに摺動自在な形状を成しその後端の第二押圧部位3aが先端側へ押圧されるとその先端でプランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを押し破って第二成分Bをカプセル本体1の混合区画室1b内へ導入させ且つその先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられるようにプランジャ2の収納区画室2cに嵌入されている貫通撹拌棒体であり、その後端の第二押圧部位3aが先端側へ押圧されることにより、その先端でプランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを押し破って第二成分Bをカプセル本体1の混合区画室1b内へ導入させると共に、第二押圧部位3aが更に先端側へ押圧されてプランジャ2の収納区画室2c内を摺動してその先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられた状態で、後述する回転力伝達係合部位4に回転力が付与されることによりプランジャ2がその中心軸線を中心として回転せしめられると、貫通撹拌棒体3がプランジャ2の先端から突き出した状態でプランジャ2と一体を成して混合区画室1b内でプランジャ2の中心軸線を中心として公転するように回動せしめられることにより、カプセル本体1の混合区画室1b内の第一成分Aと第二成分Bを直接撹拌するようにして混合練和する役目を果たす。
この貫通撹拌棒体3は、図1,図4〜図8,図10,図11及び図16〜図19に示す如くプランジャ2の収納区画室2cに摺動自在に嵌入可能な形状、即ちその横断面がプランジャ2の収納区画室2cの横断面に対応した形状を成していればよく、そしてこの貫通撹拌棒体3の長手方向の長さとしては、プランジャ2がカプセル本体1内で先端側へ押圧される前の初期位置に位置している際において、貫通撹拌棒体3を先端側へ押圧してその先端でプランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを押し破った後に、更に先端側へ押圧しこれ以上先端側へ摺動することができなくなるまで、即ち直接的又は間接的に位置規制されることにより先端側へこれ以上摺動できなくなるまで押圧したときに、少なくともその先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入できるような長さ以上の長さを有していればよいのである。
そして、この貫通撹拌棒体3は、その先端でプランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを押し破るものであり、この貫通撹拌棒体3の先端側の形状としては、収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを押し破ることができる形状のものであれば特に限定されないが、例えば導入用開口破断部2cbが前述の如く導入用開口破断部2cbを囲む線状の部位が一部を残して薄く形成されている態様の場合には、導入用開口破断部2cbを貫通撹拌棒体3の先端で押し破る際に、厚い方の線状の部位を残して他の線状の部位が弱い力で容易に破断できるので、この貫通撹拌棒体3の先端側の形状として中実な棒状体より成る貫通撹拌棒体3の先端が単に軸心と垂直な方向に切られたような形状や丸みを帯びたような形状であってもよく、また図1,図4〜図8,図10,図11,図18及び図19に示す如くこの貫通撹拌棒体3が中実な棒状体より成る貫通撹拌棒体3の先端が斜めに切り欠かれた鋭利な形状のものであれば、収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを確実に押し破ることができて好ましい。
また、貫通撹拌棒体3の先端側に、図16及び図17に示す如く後端側よりもその横断面積が小さい横断面で且つ先端まで亘って同一の横断面である収納用細棒状部位3bが形成されていると共に、貫通撹拌棒体3の収納用細棒状部位3bの外周面とプランジャ2の収納区画室2cの内周面との間の空間に第二成分Bが収納されていれば、弱い押圧力であってもプランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを確実に破断させることができて好ましいばかりでなく、比較的少ない摺動距離でプランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbへ至ることができるので、収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを素早く破断させることもできて好ましい。
そして、このような収納用細棒状部位3bを形成されている態様において、図16及び図17に示す如く通撹拌棒体3の収納用細棒状部位3bが、貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aが先端側へ押圧されてその先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられたときに収納用細棒状部位3bの後端がプランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cb近傍に至るような長さに形成されていると共に、プランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbが収納用細棒状部位3bで押し破れる位置で且つその横断面積が収納用細棒状部位3bの横断面積よりも僅かに大きく形成されていれば、プランジャ2の収納区画室2c内に収納されている第二成分Bを殆ど残存させることなくカプセル本体1の混合区画室1b内へ確実に導入させることができて好ましいばかりでなく、プランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbの横断面積が収納用細棒状部位3bの横断面積よりも僅かに大きく形成されているから、プランジャ2の第一押圧部位2bを先端側へ押圧して混合練和された混合物Cを吐出させる際に、混合物Cがプランジャ2の収納区画室2c内へ逆流することがないので、混合練和された混合物Cを無駄なく使用に供させることができて好ましい。
更に、図12及び図13に示す如く貫通撹拌棒体3の先端側が、中実の貫通撹拌棒体3の先端に斜めに切り欠かれた筒状を成し、プランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを押し破ることができ且つカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接すると押しつぶされるような可撓性を有する材質で形成されていたり、図14及び図15に示す如く貫通撹拌棒体3の先端側に後端側よりもその横断面積が小さい横断面を有する摺動用細棒状部位3cが形成されていると共に、この摺動用細棒状部位3cに、その横断面外周が貫通撹拌棒体3の横断面外周と同一形状を成し且つその先端部が斜めに切り欠かれた筒状を成し、初期位置ではその斜めに切り欠かれた部位が摺動用細棒状部位3cの先端より突出した状態に位置し、プランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを押し破ってカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接すると後端側へ摺動するように構成されている突き破り部3dが外嵌されていたりすれば、弱い押圧力であってもプランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを確実に破断させることができて好ましいばかりでなく、貫通撹拌棒体3の先端をカプセル本体1の混合区画室1b内の先端内面に当接するまで確実に侵入させることができるので、その混合練和効率を格段に向上させることができると共にカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面と貫通撹拌棒体3の先端とが当接するのでカプセル本体1の混合区画室1b内の混合物Cが混合区画室1b内に残存しない状態に押し出すことができて経済的で好ましい。
そして、この貫通撹拌棒体3の後端には、先端側へ押圧される第二押圧部位3aを有しており、この第二押圧部位3aとしては、貫通撹拌棒体3を先端側へ押圧できるような形状のものであれば何でもよく、例えば単に中実な棒状体より成る貫通撹拌棒体3の後端が単に軸心と垂直な方向に切られたような形状や丸みを帯びたような形状であってもよいが、図11に示す如くその横断面がプランジャ2の収納区画室2c内を摺動する貫通撹拌棒体3の横断面よりも大きく形成された第二押圧部位3aであれば、貫通撹拌棒体3を先端側へ押圧してその先端でプランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを押し破って第二成分Bをカプセル本体1の混合区画室1b内へ導入させた後に更に先端側へ摺動させた際に、貫通撹拌棒体3の先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめた状態で、これ以上先端側へ摺動できないように位置規制することができて好ましい。
更に、この貫通撹拌棒体3の第二押圧部3aとして、例えば図1,図2,図4,図5,図10及び図16〜図18に示す如く後述する回転力伝達係合部位4がその横断面がプランジャ2の横断面よりも大きな板状を成し貫通撹拌棒体3の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成している態様、図示しないが後述する回転力伝達係合部位4がその横断面がプランジャ2の横断面と同一の円板状を成し貫通撹拌棒体3の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成している態様、図8及び図9に示す如く後述する回転力伝達係合部位4がその横断面がプランジャ2の横断面よりも小さく形成されている板状を成し貫通撹拌棒体3の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成している態様や、図6,図7及び図19に示す如く貫通撹拌棒体3の後端側に固定されている板状を成す第二押圧部位3aのカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と一致する位置に貫通穴3eが穿設されていると共に、第二押圧部位3aの後端側から見た際に貫通穴3eから望む部位にプランジャ2の第一押圧部位2bが位置し且つこの第一押圧部位2bが後述する回転力伝達係合部位4をも兼ねている態様が存在し、これらの態様においては、それぞれ貫通撹拌棒体3の後端側に固定されている板状を成す後述する回転力伝達係合部位4の後端が第二押圧部位3aを形成していたり、それぞれ貫通撹拌棒体3の後端側に固定されている板状を成す部位自体が第二押圧部位3aであったりするものであるから、貫通撹拌棒体3を確実に先端側へ押圧することができて好ましいばかりでなく、例えば図1,図4〜図8及び図10に示す如くプランジャ2に複数の収納区画室2cが穿設されていると共にそれぞれの収納区画室2cに貫通撹拌棒体3が嵌入されている態様や、図16〜図19に示す如くプランジャ2に1つ又は複数の収納区画室2c及び1つ又は複数の撹拌棒用貫通穴2eが穿設されていると共にそれぞれの収納区画室2cに貫通撹拌棒体3が嵌入され且つそれぞれの撹拌棒用貫通穴2eに後述する撹拌専用棒体6が嵌入されている態様の場合には、板状を成す後述する回転力伝達係合部位4や板状を成す第二押圧部位3aを押圧するだけで、総ての貫通撹拌棒体3や後述する撹拌専用棒体6を先端側へ同時に摺動させることができて好ましい。
4はカプセル本体1内でプランジャ2を回転させるための回転力が付与されるように貫通撹拌棒体3の後端又はプランジャ2の後端に設けられている回転力伝達係合部位であり、図4に示す如く貫通撹拌棒体3の第二押圧部3aを先端側へ押圧することにより貫通撹拌棒体3の先端でプランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを押し破って収納区画室2c内に収納されている第二成分Bを第一成分Aが収納されているカプセル本体1の混合区画室1b内へ導入させ且つ貫通撹拌棒体3の先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられた状態で、回転力を付与されることによりカプセル本体1内でプランジャ2をその中心軸線を中心として回転せしめることによって、貫通撹拌棒体3、又は後述する撹拌専用棒体6が存在する場合には貫通撹拌棒体3及び撹拌専用棒体6を、プランジャ2の回転に伴ってプランジャ2の中心軸線を中心として公転するように混合区画室1b内で回動せしめて、混合区画室1b内の第一成分Aと第二成分Bとを混合練和させて混合物Cとする役目を果たす。
この回転力伝達係合手段4としては、少なくともカプセル本体1内でプランジャ2をその中心軸線を中心として回転せしめるようにプランジャ2に回転力を付与することができる構成のものであれば何でもよく、図1,図2,図4,図5,図8,図10及び図16〜図18に示す如く貫通撹拌棒体3の後端に設けられている態様や,図7,図8,図11及び図19に示す如くプランジャ2の後端に設けられている態様が存在する。
より具体的には、回転力伝達係合手段4としては、例えば図1〜図5に示す如くその横断面がプランジャ2の横断面よりも大きな板状を成し貫通撹拌棒体3の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成している態様や、図示しないがその横断面がプランジャ2の横断面と同一の円板状を成し貫通撹拌棒体3の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成している態様や、図8及び図9に示す如くその横断面がプランジャ2の横断面よりも小さく形成されている板状を成し貫通撹拌棒体3の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成している態様や、図16〜図18に示す如く板状を成し貫通撹拌棒体3の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成し且つ後述する撹拌専用棒体6が更に固定されている態様等が存在し、これらの回転力伝達係合部位4が板状を成す態様では、この板状の回転力伝達係合部位4にプランジャ2を回転させるための回転力が付与される機能のみならず貫通撹拌棒体3や後述する撹拌専用棒体6を確実に押圧することができる機能をも兼ね備えさせることができて好ましく、またこれらの態様の内、特に図1〜図5及び図16〜図18に示す如く回転力伝達係合部位4がその横断面がプランジャ2の横断面よりも大きな板状を成す態様では、プランジャ2の第一押圧部位2bを先端側へ押圧した際にプランジャ2の外周壁とカプセル本体1の内周壁との間に入り込んだ第一成分A及び/又は第二成分Bがプランジャ2の後方に直線状に噴出して歯牙修復材用カプセルを操作する術者に吹きかかることを防止することができて好ましく、そしてこれらの回転力伝達係合部位4が板状を成す態様においては、図1〜図5及び図10に示す如く更に板状の回転力伝達係合部位4に、その後端側から先端側へ貫通する押圧用貫通穴4aが設けられていると共に、プランジャ2の第一押圧部位2bが押圧用貫通穴4aから望む部位に位置し、且つこの押圧用貫通穴4aがカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と一致する位置に穿設されていると共に回転力伝達係合部位4に回転力を付与できる丸穴以外の断面形状を有している態様が存在する。
また、図6及び図7に示す如く貫通撹拌棒体3の後端側に固定されている板状を成す第二押圧部位3aのカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と一致する位置に貫通穴3eが穿設されていると共に、第二押圧部位3aの後端側から見た際に貫通穴3eから望む部位にプランジャ2の第一押圧部位2bが位置し、且つこの第一押圧部位2bが回転力伝達係合部位4をも兼ねている態様や、図19に示す如く前記の如き板状を成す第二押圧部位3aを有している態様において撹拌専用棒体6が更に固定されている態様等も存在し、これらの態様では、貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを確実に押圧できると共にプランジャ2の第一押圧部位2bにプランジャ2を回転させるための回転力が付与される機能をも兼ね備えさせることができて好ましい。
そして、これらの回転力伝達係合部位4が貫通撹拌棒体3の後端側に固定されている板状を成す態様やプランジャ2の後端に設けられている態様等の様々な態様において、駆動手段からの回転力が直接付与される部位の形状としては、例えば図8及び図9に示す如く回転力伝達係合部位4がその後端側に凹状及び/又は凸状を成し回転力が付与される複数の駆動用係合部4bから成るものや、図6,図7及び図11に示す如く回転力伝達係合部位4がカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と一致する位置に設けられた横断面が円形以外の凹状又は凸状であるもの等が存在し、そして前者の複数の駆動用係合部4bから成るものの場合には、複数の駆動用係合部4bに係合可能な凹状及び/又は凸状が設けられた係合用部材を駆動手段の軸に装着し、この係合用部材の凹状及び/又は凸状を回転力伝達係合部位4の複数の駆動用係合部4bに挿入係合させて回転させるものであるから、係合用部材と回転力伝達係合部位4との係合力が比較的弱くても回転力伝達係合部位4を回転させることができるから、回転力伝達係合部位4への駆動手段の脱着を簡便にすることができて好ましく、一方後者のカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と一致する位置に設けられた横断面が円形以外の凹状又は凸状であるものの場合には、回転力伝達係合部位4の凹状部分に直接駆動手段の軸を嵌入させたり、この回転力伝達係合部位4の凸状部分を直接駆動手段の軸の先端に穿設された凹状部分に嵌入させたりするものであるから、回転力伝達係合部位4の構造を簡単することができるので好ましい。
5はカプセル本体1の先端部に固定又は装着され、プランジャ2の第一押圧部位2bが先端側へ押圧されるとプランジャ2の棒状突起2aで開口せしめられたカプセル本体1の混合区画室1bの吐出用開口破断部1aからカプセル本体1の混合区画室1b内の第一成分Aと第二成分Bとが混合練和された混合物Cを吐出させるノズルであり、破断された吐出用開口破断部1aより吐出される混合区画室1b内の混合物Cを患者の修復すべき部位に直接投与するためのものである。
このノズル5は、破断された吐出用開口破断部1aより吐出される混合区画室1b内の混合物Cを患者の修復すべき部位等に吐出させることができるものであれば何でもよく、例えば図1,図4〜図8,図10,図11及び図16〜図19に示す如くその内部の流路がカプセル本体1の吐出用開口破断部1aを覆うような形状であって先端に行くに従って縮径された形状を成すものが例示できる。
このノズル5としては、カプセル本体1の先端部に予め固定されているものやカプセル本体1の先端部に装着されているものであってもよく、またカプセル本体1の先端部と一体を成すものであってもよい。そして、このノズル5がカプセル本体1の先端部に装着されているものである場合には、カプセル本体1の先端部でカプセル本体1の中心軸線回りに回転できるものであってもよい。
6はプランジャ2に撹拌棒用貫通穴2eが更に存在する場合において、プランジャ2の撹拌棒用貫通穴2eに摺動自在な形状を成し且つその長さが貫通撹拌棒体3と略同一でありプランジャ2の撹拌棒用貫通穴2eに嵌入されていると共に、板状の回転力伝達係合部位4又は板状の第二押圧部位3aに更に固定されてる撹拌専用棒体であり、貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aが先端側へ押圧されることにより、貫通撹拌棒体3の先端でプランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを押し破って第二成分Bをカプセル本体1の混合区画室1b内へ導入させた後に、更に第二押圧部位3aが先端側へ押圧されてプランジャ2の収納区画室2c内を摺動してその先端及び貫通撹拌棒体3の先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられた状態で、回転力伝達係合部位4に回転力が付与されることによりプランジャ2がその中心軸線を中心としてカプセル本体1内で回転せしめられると、貫通撹拌棒体3と共にその先端がプランジャ2の先端から突き出した状態でプランジャ2及び貫通撹拌棒体3と一体を成して混合区画室1b内でプランジャ2の中心軸線を中心として公転するように回動せしめられることにより、混合区画室1b内の第一成分Aと第二成分Bを直接撹拌するようにして混合物Cとして混合練和する役目を果たす。
この撹拌専用棒体6は、プランジャ2の撹拌棒用貫通穴2eに摺動自在な形状を成していると共にプランジャ2の撹拌棒用貫通穴2eに嵌入され且つその後端側が板状の回転力伝達係合部位4又は板状の第二押圧部位3aに更に固定されているものであり、例えば図16,図17及び図19に示す如くプランジャ2に撹拌棒用貫通穴2eが1つ存在する場合には、その撹拌棒用貫通穴2eの位置に対応するように1つの撹拌専用棒体6が回転力伝達係合部位4又は板状の第二押圧部位3aに固定されており、また図18に示す如くプランジャ2に撹拌棒用貫通穴2eが複数存在する場合には、それぞれの撹拌棒用貫通穴2eの位置に対応するように複数の撹拌専用棒体6が回転力伝達係合部位4又は板状の第二押圧部位3aに固定されている。
そして、この撹拌専用棒体6は、その長さが貫通撹拌棒体3と略同一であるので、貫通撹拌棒体3の先端でプランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを押し破って第二成分Bをカプセル本体1の混合区画室1b内へ導入させた後に、更に第二押圧部位3aが先端側へ押圧されてプランジャ2の収納区画室2c内を摺動して貫通撹拌棒体3の先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられた状態において、図17に示す如く撹拌専用棒体6の先端もカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられるのである。
この撹拌専用棒体6としては、図16〜図18に示す如くプランジャ2に、第一押圧部位2b及び収納区画室2cから離れた位置で且つカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線から棒状突起2aの最大太さ以上円周側に離れた位置に後端から先端に至るまで同一横断面を成す形状にカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と平行に形成された撹拌棒用貫通穴2eが更に穿設されていると共に、板状の回転力伝達係合部位4にプランジャ2の撹拌棒用貫通穴2eに摺動自在な形状を成し且つその長さが貫通撹拌棒体3と略同一でありプランジャ2の撹拌棒用貫通穴2eに嵌入されている撹拌専用棒体6が更に固定されている態様や、図19に示す如くプランジャ2に、第一押圧部位2b及び収納区画室2cから離れた位置で且つカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線から棒状突起2aの最大太さ以上円周側に離れた位置に後端から先端に至るまで同一横断面を成す形状にカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と平行に形成された撹拌棒用貫通穴2eが更に穿設されていると共に、板状の第二押圧部位3aに、プランジャ2の撹拌棒用貫通穴2eに摺動自在な形状を成し且つその長さが貫通撹拌棒体3と略同一でありプランジャ2の撹拌棒用貫通穴2eに嵌入されている撹拌専用棒体6が更に固定されている態様が存在し、何れの態様においても、その混合練和効率を格段に向上させることができて好ましいばかりでなく、プランジャ2に、その先端側に導入用開口破断部2cbを有し且つ第二成分Bが収納されている収納区画室2cを形成するのに比して、単に後端から先端に至るまで同一横断面を成す形状の撹拌棒用貫通穴2eを形成する方が簡単で且つ製作コストが安価であるから、その高い混合練和効率を維持した状態でその製作コストを安価にすることができて好ましい。
次に、このような構成の本発明に係る歯牙修復材用カプセルの使用方法について説明する。
初めに準備として、本発明に係る歯牙修復材用カプセルが、図1に示す如くそのカプセル本体1の混合区画室1b内に第一成分Aが収納されていると共にプランジャ2の収納区画室2c内に第二成分Bが収納されている状態となるように組み立てる操作を行う。
初めに準備として、本発明に係る歯牙修復材用カプセルが、図1に示す如くそのカプセル本体1の混合区画室1b内に第一成分Aが収納されていると共にプランジャ2の収納区画室2c内に第二成分Bが収納されている状態となるように組み立てる操作を行う。
この操作は、例えば先ずカプセル本体1の混合区画室1b内に第一成分Aを収納した後に、カプセル本体1内に後端側よりプランジャ2を嵌入し、しかる後にプランジャ2の収納区画室2c内にその後端の挿入口2caより第二成分Bを収納した後に、更に収納区画室2c内にその後端の挿入口2caより貫通撹拌棒体3をその先端側から嵌入し、最後にカプセル本体1の先端部にノズル5を固定又は装着することによって行われる。
またこの操作は、板状の回転力伝達係合部位4又は板状の第二押圧部位3aに、複数の貫通撹拌棒体3が固定されている態様や、1つ又は複数の貫通撹拌棒体3及び1つ又は複数の撹拌専用棒体6が固定されている態様では、例えば先ずカプセル本体1の混合区画室1b内に第一成分Aを収納した後に、カプセル本体1内に後端側よりプランジャ2を嵌入し、しかる後にプランジャ2の収納区画室2c内にその後端の挿入口2caより第二成分Bを収納した後に、更に収納区画室2cの後端の挿入口2caに貫通撹拌棒体3の先端を、そして撹拌棒用貫通穴2eが存在する場合には、撹拌棒用貫通穴2eの後端の開口に撹拌専用棒体6の先端をも挿入すると共に板状の回転力伝達係合部位4又は板状の第二押圧部位3aを先端側へ押圧することにより、貫通撹拌棒体3や撹拌専用棒体6を嵌入させ、最後にカプセル本体1の先端部にノズル5を固定又は装着することによって行われる。
尚、これらの一連の組立て操作は通常工場で行われるものであり、またこれらの一連の組立て操作の順番は前後することがある。
このような本発明に係る歯牙修復材用カプセルを準備した後に、先ず貫通撹拌棒体3の後端の第二押圧部位3aを先端側へ押圧することにより、貫通撹拌棒体3の先端でプランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを押し破って第二成分Bをカプセル本体1の混合区画室1b内へ導入させ且つ貫通撹拌棒体3の先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入させる操作を行う。
具体的には、貫通撹拌棒体3の後端の第二押圧部位3aを先端側へ押圧すると、先ず貫通撹拌棒体3の先端が図1に示す状態からプランジャ2の収納区画室2c内で先端側へ摺動されてプランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbまで至ると、その先端で導入用開口破断部2cbを押し破って開口させると共に、開口した導入用開口破断部2cbより収納区画室2c内に収納された第二成分Bを押し出してカプセル本体1の混合区画室1bへと導入させる。
そして、このように貫通撹拌棒体3でプランジャ2の収納区画室2cの導入用開口破断部2cbを押し破って第二成分Bをカプセル本体1の混合区画室1bへと導入させた状態で、更に貫通撹拌棒体3の後端の第二押圧部位3aを先端側へ押圧すると、貫通撹拌棒体3の先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられ、図4に示す如くカプセル本体1の混合区画室1b内でプランジャ2の先端より貫通撹拌棒体3の先端が突出した状態となる。
この際、例えば図11に示す如く貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aの横断面がプランジャ2の収納区画室2c内を摺動する貫通撹拌棒体3の横断面よりも大きく形成されたものである場合には、その第二押圧部位3aの後端側を押圧すればよく、また図1〜図5及び図8〜図10に示す如く貫通撹拌棒体3の後端側に板状を成す回転力伝達係合部位4が固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成している態様の場合には、板状の回転力伝達係合部位4の後端側を押圧すればよく、更に図6及び図7に示す如く貫通撹拌棒体3の後端側に固定されている板状を成す第二押圧部位3aのカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と一致する位置に貫通穴3eが穿設されていると共に、第二押圧部位3aの後端側から見た際に貫通穴3eから望む部位にプランジャ2の第一押圧部位2bが位置し且つ第一押圧部位2bが回転力伝達係合部位4をも兼ねている態様の場合には、板状の第二押圧部位3aの後端側を押圧すればよい。
またこの際、例えば図16〜図18に示す如くプランジャ2に、第一押圧部位2b及び収納区画室2cから離れた位置で且つカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線から棒状突起2aの最大太さ以上円周側に離れた位置に後端から先端に至るまで同一横断面を成す形状にカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と平行に形成された撹拌棒用貫通穴2eが更に穿設されていると共に、板状の回転力伝達係合部位4に、プランジャ2の撹拌棒用貫通穴2eに摺動自在な形状を成し且つその長さが貫通撹拌棒体3と略同一でありプランジャ2の撹拌棒用貫通穴2eに嵌入されている撹拌専用棒体6が更に固定されている態様や、図19に示す如くプランジャ2に、第一押圧部位2b及び収納区画室2cから離れた位置で且つカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線から棒状突起2aの最大太さ以上円周側に離れた位置に後端から先端に至るまで同一横断面を成す形状にカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と平行に形成された撹拌棒用貫通穴2eが更に穿設されていると共に、板状の第二押圧部位3aに、プランジャ2の撹拌棒用貫通穴2eに摺動自在な形状を成し且つその長さが貫通撹拌棒体3と略同一でありプランジャ2の撹拌棒用貫通穴2eに嵌入されている撹拌専用棒体6が更に固定されている態様の場合には、板状の回転力伝達係合部位4の後端側又は板状の第二押圧部位3aの後端側を押圧すれば、貫通撹拌棒体3の先端でプランジャ2の導入用開口破断部2cbを押し破って第二成分Bをカプセル本体1の混合区画室1b内へ導入させ且つ貫通撹拌棒体3の先端及び撹拌専用棒体6の先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入させることができる。
次に、図4に示す如く第二成分Bがカプセル本体1の混合区画室1b内に導入され且つ貫通撹拌棒体3の先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられた状態や、図17に示す如く第二成分Bがカプセル本体1の混合区画室1b内に導入され且つ貫通撹拌棒体3の先端及び撹拌専用棒体6の先端がカプセル本体1の混合区画室1bの先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられた状態において、回転力伝達係合部位4に回転力を付与することにより、カプセル本体1の混合区画室1bで第一成分Aと第二成分Bとを混合練和して混合物Cとする操作を行う。
この操作では、回転力伝達係合部位4に回転力を付与することにより、カプセル本体1内でプランジャ2がその中心線を中心として回転せしめられると、このプランジャ2の回転に伴って、カプセル本体1の混合区画室1b内でプランジャ2の先端より突出した状態の貫通撹拌棒体3が、又は撹拌専用棒体6が存在する場合にはカプセル本体1の混合区画室1b内でプランジャ2の先端より突出した状態の貫通撹拌棒体3及び撹拌専用棒体6が、プランジャ2の中心軸線を中心として公転するように混合区画室1b内で回動せしめられて、混合区画室1b内の第一成分Aと第二成分Bとがこの貫通撹拌棒体3や撹拌専用棒体6の運動により混合区画室1b内で直接撹拌されることによって混合練和される。
このように本発明では、第一成分Aと第二成分Bとを混合練和する際に、図4に示す如くカプセル本体1の混合区画室1b内でプランジャ2から突き出た貫通撹拌棒体3が、又は図17に示す如くカプセル本体1の混合区画室1b内でプランジャ2から突き出た貫通撹拌棒体3及び撹拌専用棒体6が、プランジャ2の中心軸線を中心として公転するように回動せしめられるから、この貫通撹拌棒体3や撹拌専用棒体6によりカプセル本体1の混合区画室1b内で第一成分Aと第二成分Bとを直接剪断するような力が加わるので、両成分A及びBを効果的に均一に混合練和せしめて良質な混合物Cを得ることができる。
この際、例えば図11に示す如く回転力伝達係合部位4がプランジャ2の後端に設けられている態様の場合には、この回転力伝達係合部位4を成すプランジャ2の後端に回転力を付与すればよく、また図1〜図5,図8〜図10及び図16〜図18に示す如く回転力伝達係合部位4が板状を成し貫通撹拌棒体3の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成している態様の場合には、貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成している板状の回転力伝達係合部位4の後端に回転力を付与すればよく、更に図6,図7及び図19に示す如く貫通撹拌棒体3の後端側に固定されている板状を成す第二押圧部位3aのカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と一致する位置に貫通穴3eが穿設されていると共に、第二押圧部位3aの後端側から見た際に貫通穴3eから望む部位にプランジャ2の第一押圧部位2bが位置し且つ第一押圧部位2bが回転力伝達係合部位4をも兼ねている態様の場合には、回転力伝達係合部位4をも兼ねているプランジャ2の第一押圧部位2bに回転力を付与すればよい。
そして、具体的には例えば図1〜図5,図10及び図16〜図18に示す如く板状の回転力伝達係合部位4にその後端側から先端側へ貫通する押圧用貫通穴4aが設けられていると共に、プランジャ2の第一押圧部位2bが押圧用貫通穴4aから望む部位に位置し且つ押圧用貫通穴4aがカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と一致する位置に穿設されていると共に回転力伝達係合部位4に回転力を付与できる丸穴以外の断面形状を有している態様の場合には、丸穴以外の断面形状を成す板状の回転力伝達係合部位4の押圧用貫通穴4aに、駆動手段の駆動軸を直接嵌入させたり、駆動手段の駆動軸に装着された係合部材を嵌入させたりすることにより回転力伝達係合部位4に回転力を付与すればよく、図8及び図9に示す如く回転力伝達係合部位4がその後端側に凹状及び/又は凸状を成し回転力が付与される複数の駆動用係合部4bから成るものである態様の場合には、複数の駆動用係合部4bに係合可能な凸状及び/又は凹状が設けられた係合用部材を駆動手段の軸に装着し、この係合用部材の凸状及び/又は凹状部位を回転力伝達係合部位4の複数の駆動用係合部4bに挿入係合させて回転させることにより回転力伝達係合部位4に回転力を付与すればよく、図6,図7,図11及び図19に示す如く回転力伝達係合部位4が、カプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と一致する位置に設けられた横断面が円形以外の凹状又は凸状である態様の場合には、回転力伝達係合部位4の凹状部位に直接駆動手段の軸を嵌入させたり、この回転力伝達係合部位4の凸状部位を直接駆動手段の軸の先端に穿設された凹状部位に嵌入させたりすることにより回転力伝達係合部位4に回転力を付与すればよい。
かくして混合区画室1b内で第一成分Aと第二成分Bとを混合練和した後に、最後に図5に示す如くプランジャ2の第一押圧部位2bが先端側へ押圧することにより、カプセル本体1内でプランジャ2を先端側へ摺動させてプランジャ2の棒状突起2aでカプセル本体1の吐出用開口破断部1aを押し破って開口させると共にプランジャ2を先端で混合練和された混合物Cを混合区画室1b内より押し出して吐出用開口破断部1aより吐出させノズル5を介して患者の修復すべき部位に直接投与すればよい。
この際、例えば図1〜図5,図10及び図16〜図18に示す如く回転力伝達係合部位4が板状を成し貫通撹拌棒体3の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成しており、且つこの板状の回転力伝達係合部位4にその後端側から先端側へ貫通する押圧用貫通穴4aが設けられていると共にプランジャ2の第一押圧部位2bが押圧用貫通穴4aから望む部位に位置する態様の場合には、押出し装置の棒状体を板状の回転力伝達係合部位4に挿通するようにしてこの棒状体の先端でプランジャ2の第一押圧部位2bを押圧すればよく、また図8及び図9に示す如く回転力伝達係合部位4がその横断面がプランジャ2の横断面よりも小さく形成されている板状を成し貫通撹拌棒体3の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成しており、且つプランジャ2の第一押圧部位2bが回転力伝達係合部位4の後端側から見た際に回転力伝達係合部位4の周壁とカプセル本体1の内周壁との間に位置する態様の場合には、押出し装置の円筒状を成す部位を回転力伝達係合部位4の周壁とカプセル本体1の内周壁との間に遊嵌し、この円筒状を成す部位の環状の端縁部でプランジャ2の第一押圧部位2bを押圧すればよい。
更には、図6,図7及び図19に示す如く貫通撹拌棒体3の後端側に固定されている板状を成す第二押圧部位3aのカプセル本体1の混合区画室1bの中心軸線と一致する位置に貫通穴3eが穿設されていると共に、第二押圧部位3aの後端側から見た際に貫通穴3eから望む部位にプランジャ2の第一押圧部位2bが位置し、且つ第一押圧部位2bが回転力伝達係合部位4をも兼ねている態様の場合には、押出し装置の棒状体を板状を成す第二押圧部位3aの貫通穴3eに挿通するようにしてこの棒状体の先端でプランジャ2の第一押圧部位2bを押圧すればよく、更にまた図10に示す如くプランジャ2の後端側に、その横断面がプランジャ2の横断面よりも大きな横断面を有するストッパ部2dが形成されていると共に、回転力伝達係合部位4が、その横断面がプランジャ2のストッパ部2dの横断面よりも小さく形成されている板状を成し貫通撹拌棒体3の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体3の第二押圧部位3aを成しており、且つプランジャ2の第一押圧部位2bが、回転力伝達係合部位4の後端側から見た際に回転力伝達係合部位4の周壁とプランジャ2のストッパ部2dの外周壁との間に位置する態様の場合には、押出し装置の円筒状を成す部位を回転力伝達係合部位4の周壁とプランジャ2のストッパ部2dの外周壁との間に遊嵌し、この円筒状を成す部位の環状の端縁部でプランジャ2の第一押圧部位2bを押圧すればよく、更にまた図11に示す如く板状の回転力伝達係合部位4や板状を成す第二押圧部位3a等が存在しない態様の場合には、直接押出し装置でプランジャ2の第一押圧部位2bを押圧すればよい。
1 カプセル本体
1a 吐出用開口破断部
1b 混合区画室
2 プランジャ
2a 棒状突起
2b 第一押圧部位
2c 収納区画室
2ca 挿入口
2cb 導入用開口破断部
2d ストッパ部
2e 撹拌棒用貫通穴
3 貫通撹拌棒体
3a 第二押圧部位
3b 収納用細棒状部位
3c 摺動用細棒状部位
3d 突き破り部
3e 貫通穴
4 回転力伝達係合部位
4a 押圧用貫通穴
4b 駆動用係合部
5 ノズル
6 撹拌専用棒体
A 第一成分
B 第二成分
C 混合物
1a 吐出用開口破断部
1b 混合区画室
2 プランジャ
2a 棒状突起
2b 第一押圧部位
2c 収納区画室
2ca 挿入口
2cb 導入用開口破断部
2d ストッパ部
2e 撹拌棒用貫通穴
3 貫通撹拌棒体
3a 第二押圧部位
3b 収納用細棒状部位
3c 摺動用細棒状部位
3d 突き破り部
3e 貫通穴
4 回転力伝達係合部位
4a 押圧用貫通穴
4b 駆動用係合部
5 ノズル
6 撹拌専用棒体
A 第一成分
B 第二成分
C 混合物
Claims (25)
- 横断面内面が円形であるシリンダー状を成し、その先端側に吐出用開口破断部(1a)が形成されていると共に第一成分(A)が収納されている混合区画室(1b)を形成するカプセル本体(1)と、
円柱状を成し、該カプセル本体(1)内で回転自在で且つ該カプセル本体(1)の混合区画室(1b)内の混合物(C)を押し出せるように該混合区画室(1b)内に摺動自在に嵌入されており、その先端の略中心位置に該カプセル本体(1)の吐出用開口破断部(1a)を押し破るための棒状突起(2a)が突設されていると共にその後端に先端側へ押圧される第一押圧部位(2b)を有し、該第一押圧部位(2b)から離れた位置で且つ該カプセル本体(1)の混合区画室(1b)の中心軸線から該棒状突起(2a)の最大太さ以上円周側に離れた位置にその後端の開口する挿入口(2ca)から先端側の導入用開口破断部(2cb)に至るまで同一横断面を成す形状に該カプセル本体(1)の混合区画室(1b)の中心軸線と平行に形成され第二成分(B)が収納されている収納区画室(2c)が穿設されているプランジャ(2)と、
該プランジャ(2)の収納区画室(2c)に摺動自在な形状を成しその後端の第二押圧部位(3a)が先端側へ押圧されるとその先端で該プランジャ(2)の収納区画室(2c)の導入用開口破断部(2cb)を押し破って第二成分(B)を前記カプセル本体(1)の混合区画室(1b)内へ導入させ且つその先端が該カプセル本体(1)の混合区画室(1b)の先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられるように該プランジャ(2)の収納区画室(2c)に嵌入されている貫通撹拌棒体(3)と、
前記カプセル本体(1)内で該プランジャ(2)を回転させるための回転力が付与されるように該貫通撹拌棒体(3)の後端の第二押圧部位(3a)又は該プランジャ(2)の後端に設けられている回転力伝達係合部位(4)と、
前記カプセル本体(1)の先端部に固定又は装着され、前記プランジャ(2)の第一押圧部位(2b)が先端側へ押圧されると該プランジャ(2)の棒状突起(2a)で開口せしめられた該カプセル本体(1)の吐出用開口破断部(1a)から該カプセル本体(1)の混合区画室(1b)内の第一成分(A)と第二成分(B)とが混合練和された混合物(C)を吐出させるノズル(5)と、
から構成されていることを特徴とする歯牙修復材用カプセル。 - プランジャ(2)に、複数の収納区画室(2c)が穿設されている請求項1に記載の歯牙修復材用カプセル。
- 複数の収納区画室(2c)が、その中心軸線からプランジャ(2)の中心軸線までの距離がそれぞれ異なるように穿設されている請求項2に記載の歯牙修復材用カプセル。
- 収納区画室(2c)が、プランジャ(2)の後端側から見た際に該プランジャ(2)の中心軸線に対しそれぞれ均等な角度となるような位置に穿設されている請求項2又は請求項3に記載の歯牙修復材用カプセル。
- プランジャ(2)が、該プランジャ(2)の後端側から見た際に該プランジャ(2)の外周縁近傍に位置するように穿設されている収納区画室(2c)を有している請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の歯牙修復材用カプセル。
- 貫通撹拌棒体(3)の先端側に、後端側よりもその横断面積が小さい横断面で且つ先端まで亘って同一の横断面である収納用細棒状部位(3b)が形成されていると共に、該貫通撹拌棒体(3)の収納用細棒状部位(3b)の外周面とプランジャ(2)の収納区画室(2c)の内周面との間の空間に第二成分(B)が収納されている請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の歯牙修復材用カプセル。
- 貫通撹拌棒体(3)の収納用細棒状部位(3b)が、該貫通撹拌棒体(3)の第二押圧部位(3a)が先端側へ押圧されてその先端がカプセル本体(1)の混合区画室(1b)の先端内面に当接するか又はその先端内面近傍まで侵入せしめられたときに該収納用細棒状部位(3b)の後端がプランジャ(2)の収納区画室(2c)の導入用開口破断部(2cb)近傍に至るような長さに形成されていると共に、該プランジャ(2)の収納区画室(2c)の導入用開口破断部(2cb)の横断面積が該貫通撹拌棒体(3)の収納用細棒状部位(3b)の横断面積よりも僅かに大きく形成されている請求項6に記載の歯牙修復材用カプセル。
- 貫通撹拌棒体(3)の先端側が、中実の該貫通撹拌棒体(3)の先端に斜めに切り欠かれた筒状を成し、プランジャ(2)の収納区画室(2c)の導入用開口破断部(2cb)を押し破ることができ且つカプセル本体(1)の混合区画室(1b)の先端内面に当接すると押しつぶされるような可撓性を有する材質で形成されている請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の歯牙修復材用カプセル。
- 貫通撹拌棒体(3)の先端側に後端側よりもその横断面積が小さい横断面を有する摺動用細棒状部位(3c)が形成されていると共に、該摺動用細棒状部位(3c)に、その横断面外周が該貫通撹拌棒体(3)の横断面外周と同一形状を成し且つその先端部が斜めに切り欠かれた筒状を成し、初期位置ではその斜めに切り欠かれた部位が該摺動用細棒状部位(3c)の先端より突出した状態に位置し、プランジャ(2)の収納区画室(2c)の導入用開口破断部(2cb)を押し破ってカプセル本体(1)の混合区画室(1b)の先端内面に当接すると後端側へ摺動するように構成されている突き破り部(3d)が外嵌されている請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の歯牙修復材用カプセル。
- 回転力伝達係合部位(4)が、その横断面がプランジャ(2)の横断面よりも大きな板状を成し貫通撹拌棒体(3)の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体(3)の第二押圧部位(3a)を成している請求項1から請求項9までの何れか1項に記載の歯牙修復材用カプセル。
- 回転力伝達係合部位(4)が、その横断面がプランジャ(2)の横断面と同一の円板状を成し貫通撹拌棒体(3)の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体(3)の第二押圧部位(3a)を成している請求項1から請求項9までの何れか1項に記載の歯牙修復材用カプセル。
- 回転力伝達係合部位(4)が、その横断面がプランジャ(2)の横断面よりも小さく形成されている板状を成し貫通撹拌棒体(3)の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体(3)の第二押圧部位(3a)を成している請求項1から請求項9までの何れか1項に記載の歯牙修復材用カプセル。
- プランジャ(2)の第一押圧部位(2b)が、回転力伝達係合部位(4)の後端側から見た際に該回転力伝達係合部位(4)の周壁とカプセル本体(1)の内周壁との間に位置する請求項12に記載の歯牙修復材用カプセル。
- プランジャ(2)の後端側に、その横断面がプランジャ(2)の横断面よりも大きな横断面を有するストッパ部(2d)が形成されていると共に、回転力伝達係合部位(4)が、その横断面が該プランジャ(2)のストッパ部(2d)の横断面よりも小さく形成されている板状を成し貫通撹拌棒体(3)の後端側に固定されていると共にその後端が貫通撹拌棒体(3)の第二押圧部位(3a)を成しており、且つ該プランジャ(2)の第一押圧部位(2b)が、回転力伝達係合部位(4)の後端側から見た際に該回転力伝達係合部位(4)の周壁と該プランジャ(2)のストッパ部(2d)の外周壁との間に位置する請求項1から請求項9までの何れか1項に記載の歯牙修復材用カプセル。
- プランジャ(2)に、第一押圧部位(2b)及び収納区画室(2c)から離れた位置で且つカプセル本体(1)の混合区画室(1b)の中心軸線から棒状突起(2a)の最大太さ以上円周側に離れた位置に後端から先端に至るまで同一横断面を成す形状にカプセル本体(1)の混合区画室(1b)の中心軸線と平行に形成された撹拌棒用貫通穴(2e)が更に穿設されていると共に、板状の回転力伝達係合部位(4)に、該プランジャ(2)の撹拌棒用貫通穴(2e)に摺動自在な形状を成し且つその長さが貫通撹拌棒体(3)と略同一であり該プランジャ(2)の撹拌棒用貫通穴(2e)に嵌入されている撹拌専用棒体(6)が更に固定されている請求項10から請求項14までの何れか1項に記載の歯牙修復材用カプセル。
- 板状の回転力伝達係合部位(4)に、その後端側から先端側へ貫通する押圧用貫通穴(4a)が設けられていると共に、プランジャ(2)の第一押圧部位(2b)が、該押圧用貫通穴(4a)から望む部位に位置する請求項10から請求項15までの何れか1項に記載の歯牙修復材用カプセル。
- 押圧用貫通穴(4a)が、カプセル本体(1)の混合区画室(1b)の中心軸線と一致する位置に穿設されていると共に回転力伝達係合部位(4)に回転力を付与できる丸穴以外の断面形状を有している請求項16に記載の歯牙修復材用カプセル。
- 回転力伝達係合部位(4)が、その後端側に凹状及び/又は凸状を成し回転力が付与される複数の駆動用係合部(4b)から成る請求項1から請求項16までの何れか1項に記載の歯牙修復材用カプセル。
- 回転力伝達係合部位(4)が、カプセル本体(1)の混合区画室(1b)の中心軸線と一致する位置に設けられた横断面が円形以外の凹状又は凸状である請求項1から請求項16までの何れか1項に記載の歯牙修復材用カプセル。
- 貫通撹拌棒体(3)の後端側に固定されている板状を成す第二押圧部位(3a)のカプセル本体(1)の混合区画室(1b)の中心軸線と一致する位置に貫通穴(3e)が穿設されていると共に、第二押圧部位(3a)の後端側から見た際に該貫通穴(3e)から望む部位にプランジャ(2)の第一押圧部位(2b)が位置し、且つ該第一押圧部位(2b)が回転力伝達係合部位(4)をも兼ねている請求項1から請求項9までの何れか1項に記載の歯牙修復材用カプセル。
- プランジャ(2)に、第一押圧部位(2b)及び収納区画室(2c)から離れた位置で且つカプセル本体(1)の混合区画室(1b)の中心軸線から棒状突起(2a)の最大太さ以上円周側に離れた位置に後端から先端に至るまで同一横断面を成す形状にカプセル本体(1)の混合区画室(1b)の中心軸線と平行に形成された撹拌棒用貫通穴(2e)が更に穿設されていると共に、板状の第二押圧部位(3a)に、該プランジャ(2)の撹拌棒用貫通穴(2e)に摺動自在な形状を成し且つその長さが貫通撹拌棒体(3)と略同一であり該プランジャ(2)の撹拌棒用貫通穴(2e)に嵌入されている撹拌専用棒体(6)が更に固定されている請求項20に記載の歯牙修復材用カプセル。
- プランジャ(2)に、複数の撹拌棒用貫通穴(2e)が穿設されている請求項15又は請求項21に記載の歯牙修復材用カプセル。
- プランジャ(2)の収納区画室(2c)及び撹拌棒用貫通穴(2e)が、それぞれの中心軸線からプランジャ(2)の中心軸線までの距離がそれぞれ異なるように穿設されている請求項15,請求項21又は請求項22に記載の歯牙修復材用カプセル。
- プランジャ(2)の収納区画室(2c)及び撹拌棒用貫通穴(2e)が、プランジャ(2)の後端側から見た際に該プランジャ(2)の中心軸線に対しそれぞれ均等な角度となるような位置に穿設されている請求項15,請求項21,請求項22又は請求項23に記載の歯牙修復材用カプセル。
- プランジャ(2)が、該プランジャ(2)の後端側から見た際に該プランジャ(2)の外周縁近傍に位置するように穿設されている撹拌棒用貫通穴(2e)を有している請求項15,請求項21,請求項22,請求項23又は請求項24に記載の歯牙修復材用カプセル。
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