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JP2008284107A - 体腔内挿入具案内器具及び体腔内挿入具案内システム - Google Patents

体腔内挿入具案内器具及び体腔内挿入具案内システム Download PDF

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JP2008284107A JP2007130896A JP2007130896A JP2008284107A JP 2008284107 A JP2008284107 A JP 2008284107A JP 2007130896 A JP2007130896 A JP 2007130896A JP 2007130896 A JP2007130896 A JP 2007130896A JP 2008284107 A JP2008284107 A JP 2008284107A
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Abstract

【課題】体腔内深部の対象臓器を他臓器より引き離し、処置のための空間を確保できるようにすること。
【解決手段】体腔内挿入具案内器具10は、体腔20内に挿入される挿入部12と、上記体腔20内の対象臓器22を処置するための空間を当該体腔20内に確保するための体腔内挿入具としての糸24を、当該対象臓器22に対して上記挿入部12が挿入される挿入孔の反対側に案内する、上記挿入部12に形成された案内部としてのルーメン16と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、外科手術時に体腔内の臓器を処置するための空間を当該体腔内に確保するための体腔内挿入具を案内する体腔内挿入具案内器具及び体腔内挿入具案内システムに関する。
従来の心臓外科手術では、胸骨を切開して(正中胸骨切開術)、胸腔内へアクセスできるようにしている。この場合、開創器が胸の切開に配置されて、開創器によって胸骨と組織が広げられて大きな開口が形成される。そして、外科用器具がその開口を通して配置されて、心臓の外科手術が行われる。
最も一般的な心臓外科手術の1つは、冠動脈バイパス手術(Coronary Artery Bypass Grafting:CABG)である。このCABGでは、1つもしくは複数の冠動脈内の閉塞が、その閉塞の下流側の冠動脈に移植血管(グラフト)を接続することによってバイパスされる。冠動脈にグラフトを接続する技術は、吻合術として知られている。グラフトは、例えば、胸の壁から切開された胸動脈が用いられ、その場合、胸動脈の上流側の端部は無傷のまま残され、胸動脈の下流側の端部が冠動脈に接続される。また、グラフトは、患者の体のいずれかの部分からの動脈もしくは静脈を用いても良い。更には、人工血管移植片を用いることもでき、その場合には、移植片の上流側の端部は大動脈などの動脈に接続され、下流側の端部が冠動脈に接続される。このようにして、心臓の正面、側面及び背面の様々な位置の複数の冠動脈の閉塞が、複数のグラフトを用いてバイパスされる。
一方、近年、大きな切開を要しない低侵襲なものとして、腹壁等の体腔壁に穴を開け、この穴を通じて内視鏡や処置具を体腔内に挿入することにより体腔内で様々な処置を行なう内視鏡下手術が、上記CABGにおいても行われるようになってきている。そのような場合には、術前に撮影したCT画像などによる疾患部位に対応する体腔内位置に観察カメラを挿入して、術部を観察しつつ手術を行うことになる。
このような内視鏡下手術においては、例えば特許文献1に開示されているように、体腔内に挿入された後に複数枚の扁平板が扇状に開き、該扇状に開いた扁平板により処置対象臓器とは異なる臓器を圧排して、観察カメラの視野を確保するリトラクタが使用されている。
特開平6−154152号公報
しかしながら、処置対象部位が対象臓器の後面側等である場合に、体腔内深部の対象臓器を他臓器より引き離し、空間を確保するためには、引き上げ具自体に高い剛性が必要であるが、上記特許文献1に開示されたリトラクタは、複数枚の扁平板が扇状に開くというその構造が故に、その強度確保のためには装置自体が大型になってしまうという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、体腔内深部の対象臓器を他臓器より引き離し、処置のための空間を確保することが可能な体腔内挿入具案内器具及び体腔内挿入具案内システムを提供することを目的とする。
本発明の体腔内挿入具案内器具の一態様は、
体腔内に挿入される挿入部と、
上記体腔内の臓器を処置するための空間を当該体腔内に確保するための体腔内挿入具を、当該臓器に対して上記挿入部が挿入される挿入孔の反対側に案内する、上記挿入部に形成された案内部と、
を具備することを特徴とする。
また、本発明の体腔内挿入具案内システムの一態様は、
体腔内の臓器を処置するための空間を当該体腔内に確保するための体腔内挿入具と、
上記体腔内に挿入される挿入部、及び、上記挿入部に形成され、上記体腔内挿入具を上記臓器に対して上記挿入部が挿入される挿入孔の反対側に案内する案内部、を備える案内器具と、
を具備することを特徴とする。
本発明によれば、体腔内深部の対象臓器を他臓器より引き離し、処置のための空間を確保することが可能な体腔内挿入具案内器具及び体腔内挿入具案内システムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1(A)は、本発明の第1実施形態に係る体腔内挿入具案内器具10の構成を示す図である。
本実施形態に係る体腔内挿入具案内器具10は、体腔内に挿入される挿入部12を有している。この挿入部12は、曲がり癖のついた軟性チューブで構成され、その先端部は、挿入性向上のために、先細りになった硬質先端部14として形成されている。また、挿入部12には、その全長にわたって、体腔内挿入具を挿通するためのルーメン16が形成されている。このルーメン16は、体腔内挿入具を臓器に対して上記挿入部12が挿入される挿入孔の反対側に案内する案内部として機能する。
図1(B)及び(C)は、このような構成の本第1実施形態に係る体腔内挿入具案内器具10を用いる本発明の第1実施形態に係る体腔内挿入具案内器システムの動作を示す図である。
即ち、図1(B)中に(1)として示すように、まず、術者が、該体腔内挿入具案内器具10の硬質先端部14を重力方向下方に向けて、体壁に開けた挿入孔(図示せず)より肋骨18間を通して体腔20内に該体腔内挿入具案内器具10を挿入していく。すると、該体腔内挿入具案内器具10は上述したように曲がり癖がついているので、図1(B)中に(2)として示すように、心臓等の対象臓器22の底面に沿って該体腔内挿入具案内器具10は案内されていく。そして、図1(B)中に(3)として示すように、硬質先端部14が挿入孔の反対側にまで達したならば、ルーメン16の後端より体腔内挿入具としての糸24を挿通し、糸24の先端を硬質先端部14より突出させる。その後、この糸24の先端を、上記挿入孔とは反対側の体壁に設けた別の挿入孔より挿入した内視鏡26が備える鉗子チャンネルを通された生体鉗子28により把持し、その把持状態を保ったまま、該内視鏡26を体外に引き抜くことで、糸24の先端を体外に引き出す。
そして、図1(C)に示すように、体腔内挿入具案内器具10も体外に引き抜き、糸24を該体腔内挿入具案内器具10の後端より引くことで、該糸24は体腔20内の対象臓器22の底面に留置される。ここで、更に糸24の両端を引く(若しくは一端を固定して他端を引く)ことにより、対象臓器22は重力に対して引き上げられて他臓器30より引き離され、対象臓器22と他臓器30の間に処置のための処置空間32が確保される。
こうして処置空間32が確保されたならば、体外に位置する糸24の両端は肋骨18や図示しない架台などへ係合することで、確保した処置空間32を維持することができる。
このように、対象臓器22を挟んで支持する(片持ちではない)ので、体腔内挿入具の剛性は小さくて良く、糸24のように細いものであっても十分である。
また、体腔内挿入具として糸24を使用するので、体腔内挿入具案内器具10も当然細く構成することができ、挿入のための孔が小さくて済むという利点も有する。
[第2実施形態]
図2(A)は、本発明の第2実施形態に係る体腔内挿入具案内システムの構成を示す図である。
本第2実施形態においては、体腔内挿入具として、テフロン(登録商標)チューブ34を用いるものである。このテフロンチューブ34には、その両端近傍に、図2(B)に示すように、体腔内から体外への引き出し部材としての糸36を挿通することができる横孔38が設けられている。
本発明の第2実施形態に係る体腔内挿入具案内器具は、そのようなテフロンチューブ34を挿通することが可能な径の鉗子チャンネルを備えた内視鏡26である。ここで、本実施形態では体腔内挿入具案内器具として内視鏡26を利用した例を説明するが、上記第1実施形態のような曲がり癖のついた軟性チューブで構成できることは言うまでもない。
即ち、内視鏡26の挿入部40には、該挿入部40を体腔20内に挿入したときに体外となる部分と挿入部40の先端との間を連通する、生体鉗子等を挿入するための鉗子チャンネルが設けられている。本実施形態では、この鉗子チャンネルを案内部として利用し、テフロンチューブ34がその鉗子チャンネルの挿入口42から挿入されて、該挿入部40内の鉗子チャンネルを通り、先細りになった硬質先端部44の排出口46から突出されるようになっている。
図3(A)乃至(D)は、本第2実施形態に係る体腔内挿入具案内器システムの動作を示す図である。
図3(A)に示すように、内視鏡26のように太さのある器具を体腔20に挿脱するために、肋骨18間の位置に開けられた挿入孔にトラカール48を固定し、該トラカール48を介して内視鏡26を体腔20内に挿入する。そして、図3(B)に示すように、心臓等の対象臓器22に沿うように湾曲をかけつつ、内視鏡26を対象臓器22下にもぐり込ませていく。
図3(C)に示すように、内視鏡26の硬質先端部44が対象臓器22を越えて反対側にまで達したならば、上記テフロンチューブ34を鉗子チャンネルに挿通し、その先端を硬質先端部44より突出させる。このとき、該テフロンチューブ34の後端側の横孔38には糸36を挿通しておくが、この先端側の横孔38には糸36は挿通していない。そして、当該内視鏡26を挿入したトラカール48とは反対側に固定したトラカール48を介して鉗子50を体腔20内に挿入し、該鉗子50により上記突出したテフロンチューブ34を把持して、トラカール48を介して体外まで引き出す。
そして、体外に引き出したテフロンチューブ34の先端側の横孔38に糸36を挿通して肋骨18や図示しない架台などへ係合する。ここで、上記内視鏡26を体外に引き抜くと、上記先端が固定されているので、テフロンチューブ34は体腔20内に置いていかれる。そこで、上記内視鏡26を引き抜いた後のトラカール48を介して、上記鉗子50によりテフロンチューブ34の後端側もしくはその横孔38に挿通された糸36を把持して、体外へ引き出し、糸36を肋骨18や図示しない架台などへ係合する。これにより、テフロンチューブ34は体腔20内の対象臓器22の底面を重力に対して引き上げ、該対象臓器22を他臓器30より引き離して、対象臓器22と他臓器30の間に処置のための処置空間32を確保することができる。
このように、本第2実施形態においても、対象臓器22を挟んで支持する(片持ちではない)ことで、処置空間32を確保できる。
更に、本第2実施形態では、体腔内挿入具として、上記第1実施形態のような細い糸24ではなく、にある程度の幅をもったテフロンチューブ34を使用しているので、重力方向下方に当該体腔内挿入具を位置させると、重力で体腔内挿入具案自体に対象臓器22が押し当てられ、処置空間32の確保のみならず、拍動等の対象臓器22の動きの抑制も可能となる。
また、案内したテフロンチューブ34を体腔20内に一旦置いてくることで、鉗子50を用いてテフロンチューブ34の位置を微調整することが可能である。
[第3実施形態]
図4は、本発明の第3実施形態に係る体腔内挿入システムの構成を示す図である。
本第3実施形態においては、体腔内挿入具として上記テフロンチューブ34を用いるものであるが、このテフロンチューブ34の先端部には係合部材52が設けられている。この係合部材52には、係合孔54が設けられている。
本発明の第3実施形態に係る体腔内挿入具案内器具としての内視鏡26においては、鉗子チャンネルを挿通され排出口46より突出する生体鉗子28により、上記係合部材52の係合孔54を把持する。
従って、上記把持状態を維持したまま内視鏡26を体腔20内に挿入していくことで、同時に、テフロンチューブ34も案内していくことができる。そして、このテフロンチューブ34が対象臓器22を越えて反対側にまで達したならば、上記生体鉗子28による把持を解放して該内視鏡26を体外に引き抜くと、上記テフロンチューブ34は体腔20内に置いていかれることになる。
その後は、上記第2実施形態で説明したようにして、テフロンチューブ34の両端を糸36によって肋骨18や図示しない架台などへ係合することで、対象臓器22と他臓器30の間に処置のための処置空間32を確保することができる。
なお、テフロンチューブ34の先端側の糸36は、係合部材52の係合孔54に挿通すれば良い。
また、本発明の第3実施形態に係る体腔内挿入具案内器具は、内視鏡26に限定されるものではなく、第1実施形態で説明したようなルーメン16を有する体腔内挿入具案内器具10であっても良いことは勿論である。
以上のように、本第3実施形態によれば、体腔内挿入具案内器具10のルーメン16や内視鏡26の鉗子チャンネルを挿通することができない太さの体腔内挿入具を、ルーメン16又は鉗子チャンネルを挿通された生体鉗子28により把持して案内できるので、そのように太い体腔内挿入具により、対象臓器22をより安定して支持できるようになる。
[第4実施形態]
図5は、本発明の第4実施形態に係る体腔内挿入具案内システムの構成を示す図である。
本第4実施形態においても、体腔内挿入具として上記テフロンチューブ34を用いるものである。そして、本発明の第3実施形態に係る体腔内挿入具案内器具としての内視鏡26においては、硬質先端部44に、上記テフロンチューブ34を係合把持する係合部材56が設けられている。この係合部材56は、該内視鏡26の操作部より図示矢印方向に回動操作可能に構成され、この回動によりテフロンチューブ34の把持状態を解放できるようになっている。
従って、上記把持状態を維持したまま内視鏡26を体腔20内に挿入していくことで、同時に、テフロンチューブ34も案内していくことができ、このテフロンチューブ34が対象臓器22を越えて反対側にまで達したならば、上記係合部材56による把持を解放して該内視鏡26を体外に引き抜くと、上記テフロンチューブ34は体腔20内に置いていかれることになる。
その後は、上記第2実施形態で説明したようにして、テフロンチューブ34の両端を糸36によって肋骨18や図示しない架台などへ係合することで、対象臓器22と他臓器30の間に処置のための処置空間32を確保することができる。
なお、本発明の第4実施形態に係る体腔内挿入具案内器具は、内視鏡26に限定されるものではなく、回動動作を体外から操作可能な係合部材56を持つものであれば、どのようなものであても構わない。
以上のように、本第4実施形態によれば、体腔内挿入具を把持して案内できるので、太い体腔内挿入具により、対象臓器22をより安定して支持できるようになる。
[第5実施形態]
図6は、本発明の第5実施形態に係る体腔内挿入具案内システムにおける体腔内挿入具としての矩形のシート58を示す図である。このシート58は、その四隅それぞれに体腔20内から体外への引き出し部材としての糸60が取り付けられている。
このようなシート58は、体腔20内への挿入時には、同図に矢印で示すように芯パイプ62の先端部分に巻き付けられて、本発明の第5実施形態に係る体腔内挿入具案内器具によって体腔内に案内される。
即ち、前述の第2実施形態のようにして、本実施形態に係る体腔内挿入具案内器具である内視鏡26を対象臓器22下にもぐり込ませていく。そして、該内視鏡26の硬質先端部44が対象臓器22を越えて反対側にまで達したならば、上記シート58が巻き付けられた芯パイプ62を鉗子チャンネルに挿通し、図7A(A)に示すように、内視鏡26の先細りになった硬質先端部44の排出口46から、上記シート58が巻き付けられた部分全体を突出させる。その後、図7A(B)に示すように、芯パイプ62を上記シート58の巻き付け方向とは逆向きに回転させて、当該芯パイプ62に巻き付けられたシート58を展開していく。その展開状況は、内視鏡26先端に取り付けられたカメラ64により観察可能である。
こうしてシート58が完全に展開されたならば、上記芯パイプ62を引き抜き、図7B(A)に示すように、内視鏡26を挿入したトラカール48とは反対側に固定したトラカール48を介して鉗子50を体腔20内に挿入し、上記内視鏡26のカメラ64による観察下で該鉗子50により上記シート58に取り付けられている糸60を把持して、トラカール48を介して体外まで引き出す。図7B(B)に示すように、このように鉗子50を用いてシート58の四隅に取り付けられた糸60のそれぞれを体外まで引き出し、それらの糸60を肋骨18や図示しない架台などへ係合することにより、シート58は体腔20内の対象臓器22の底面を重力に対して引き上げ、該対象臓器22を他臓器30より引き離して、対象臓器22と他臓器30の間に処置のための処置空間32を確保することができる。
なお、本発明の第5実施形態に係る体腔内挿入具案内器具は、内視鏡26に限定されるものではなく、シート58を巻き付けた芯パイプ62を案内できるものであれば、どのようなものであても構わない。
以上のように、本第5実施形態によれば、対象臓器22を面で支持することで、処置空間32を確保できる。
なお、図8に示すように、シート58に窓66を設けておくことで、該窓66を介して処置対象部位を処置具68により処置することができる。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
(付記)
前記の具体的実施形態から、以下のような構成の発明を抽出することができる。
(1) 体腔内に挿入される挿入部と、
上記体腔内の臓器を処置するための空間を当該体腔内に確保するための体腔内挿入具を、当該臓器に対して上記挿入部が挿入される挿入孔の反対側に案内する、上記挿入部に形成された案内部と、
を具備することを特徴とする体腔内挿入具案内器具。
(対応する実施形態)
この(1)に記載の体腔内挿入具案内器具に関する実施形態は、第1乃至第5実施形態が対応する。それらの実施形態において、体腔20が上記体腔に、挿入部12、挿入部40が上記挿入部に、対象臓器22が上記臓器に、糸24、テフロンチューブ34、シート58が上記体腔内挿入具に、ルーメン16、鉗子チャンネル、生体鉗子28、係合部材56が上記案内部に、体腔内挿入具案内器具10、内視鏡26が上記体腔内挿入具案内器具に、それぞれ対応する。
(作用効果)
この(1)に記載の体腔内挿入具案内器具によれば、体腔内挿入具を体腔内深部に案内できるので、該体腔内挿入具により体腔内深部の対象臓器を他臓器より引き離し、処置のための空間を確保することができるようになる。
(2) 上記案内部は、上記体腔内挿入具を上記臓器の重力方向下方に案内することを特徴とする(1)に記載の体腔内挿入具案内器具。
(対応する実施形態)
この(2)に記載の体腔内挿入具案内器具に関する実施形態は、第1乃至第5実施形態が対応する。
(作用効果)
この(2)に記載の体腔内挿入具案内器具によれば、重力方向下方に体腔内挿入具を位置させることで、重力で体腔内挿入具案自体に臓器が押し当てられ、処置空間の確保のみならず、拍動等の臓器の動きの抑制も可能となる。
(3) 上記案内部は、上記体腔内挿入具を上記体腔内において解放し当該体腔内に置いてくる解放部を有することを特徴とする(1)に記載の体腔内挿入具案内器具。
(対応する実施形態)
この(3)に記載の体腔内挿入具案内器具に関する実施形態は、第2、第4及び第5実施形態が対応する。それらの実施形態において、排出口46、係合部材56が上記解放部に対応する。
(作用効果)
この(3)に記載の体腔内挿入具案内器具によれば、案内した体腔内挿入具を体腔内に一旦置いてくることで、更にその位置を微調整することが可能となる。
(4) 上記挿入部は、軟性管であることを特徴とする(1)に記載の体腔内挿入具案内器具。
(対応する実施形態)
この(4)に記載の体腔内挿入具案内器具に関する実施形態は、第1乃至第5実施形態が対応する。
(作用効果)
この(4)に記載の体腔内挿入具案内器具によれば、臓器を傷つけることなく、臓器に沿って挿入していくことができる。
(5) 体腔内の臓器を処置するための空間を当該体腔内に確保するための体腔内挿入具と、
上記体腔内に挿入される挿入部、及び、上記挿入部に形成され、上記体腔内挿入具を上記臓器に対して上記挿入部が挿入される挿入孔の反対側に案内する案内部、を備える案内器具と、
を具備することを特徴とする体腔内挿入具案内システム。
(対応する実施形態)
この(5)に記載の体腔内挿入具案内システムに関する実施形態は、第1乃至第5実施形態が対応する。それらの実施形態において、体腔20が上記体腔に、対象臓器22が上記臓器に、糸24、テフロンチューブ34、シート58が上記体腔内挿入具に、挿入部12、挿入部40が上記挿入部に、ルーメン16、鉗子チャンネル、生体鉗子28、係合部材56が上記案内部に、体腔内挿入具案内器具10、内視鏡26が上記案内器具に、それぞれ対応する。
(作用効果)
この(5)に記載の体腔内挿入具案内システムによれば、体腔内挿入具を体腔内深部に案内できるので、該体腔内挿入具により体腔内深部の対象臓器を他臓器より引き離し、処置のための空間を確保することができるようになる。
(6) 上記体腔内挿入具は、体腔内から体外への引き出し部材を有することを特徴とする(5)に記載の体腔内挿入具案内システム。
(対応する実施形態)
この(6)に記載の体腔内挿入具案内システムに関する実施形態は、第3及び第5実施形態が対応する。それらの実施形態において、係合部材52、糸60が上記引き出し部材に対応する。
(作用効果)
この(6)に記載の体腔内挿入具案内システムによれば、引き出し部材により体腔内挿入具を体外に固定できるので、確保した処置空間を確実に維持できる。
図1(A)は、本発明の第1実施形態に係る体腔内挿入具案内器具の構成を示す図であり、図1(B)及び(C)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係る体腔内挿入具案内器システムの動作を説明するための模式図である。 図2(A)は、本発明の第2実施形態に係る体腔内挿入具案内システムの構成を示す図であり、図2(B)は、第2実施形態に係る体腔内挿入具案内システムにおける体腔内挿入具を示す図である。 図3は、第2実施形態に係る体腔内挿入具案内器システムの動作を説明するための模式図である。 図4は、本発明の第3実施形態に係る体腔内挿入システムの構成を示す図である。 図5は、本発明の第4実施形態に係る体腔内挿入具案内システムの構成を示す図である。 図6は、本発明の第5実施形態に係る体腔内挿入具案内システムにおける体腔内挿入具を示す図である。 図7Aは、第5実施形態に係る体腔内挿入具案内器システムの動作を説明するための模式図である。 図7Bは、第5実施形態に係る体腔内挿入具案内器システムの動作を説明するための模式図である。 図8は、第5実施形態に係る体腔内挿入具案内システムにおける体腔内挿入具の変形例を示す図である。
符号の説明
10…体腔内挿入具案内器具、 12…挿入部、 14…硬質先端部、 16…ルーメン、 18…肋骨、 20…体腔、 22…対象臓器、 24,36,60…糸、 26…内視鏡、 28…生体鉗子、 30…他臓器、 32…処置空間、 34…テフロンチューブ、 38…横孔、 40…挿入部、 42…挿入口、 44…硬質先端部、 46…排出口、 48…トラカール、 50…鉗子、 52,56…係合部材、 54…係合孔、 58…シート、 62…芯パイプ、 64…カメラ、 66…窓、 68…処置具。

Claims (6)

  1. 体腔内に挿入される挿入部と、
    上記体腔内の臓器を処置するための空間を当該体腔内に確保するための体腔内挿入具を、当該臓器に対して上記挿入部が挿入される挿入孔の反対側に案内する、上記挿入部に形成された案内部と、
    を具備することを特徴とする体腔内挿入具案内器具。
  2. 上記案内部は、上記体腔内挿入具を上記臓器の重力方向下方に案内することを特徴とする請求項1に記載の体腔内挿入具案内器具。
  3. 上記案内部は、上記体腔内挿入具を上記体腔内において解放し当該体腔内に置いてくる解放部を有することを特徴とする請求項1に記載の体腔内挿入具案内器具。
  4. 上記挿入部は、軟性管であることを特徴とする請求項1に記載の体腔内挿入具案内器具。
  5. 体腔内の臓器を処置するための空間を当該体腔内に確保するための体腔内挿入具と、
    上記体腔内に挿入される挿入部、及び、上記挿入部に形成され、上記体腔内挿入具を上記臓器に対して上記挿入部が挿入される挿入孔の反対側に案内する案内部、を備える案内器具と、
    を具備することを特徴とする体腔内挿入具案内システム。
  6. 上記体腔内挿入具は、体腔内から体外への引き出し部材を有することを特徴とする請求項5に記載の体腔内挿入具案内システム。
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