JP2008278322A - サラウンド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通常の2チャネルのステレオ信号から臨場感のあるサラウンド信号を生成できるようにしたサラウンド装置を提供する。
【解決手段】入力端子1に入力されるLチャネルの入力信号と、入力端子2に入力されるRチャネルの入力信号とを処理して、リア用のサラウンド信号を生成するサラウンド装置において、Lチャネルの入力信号とRチャネルの入力信号の差成分を抽出する加算器7と、該抽出した差成分から高域周波数成分を除去する低域通過フィルタ8と、低域通過フィルタ8の出力信号を増幅する増幅器9と、高域周波数成分が除去された信号の位相シフトを行う移相回路10と、低域通過フィルタ8の出力側に接続されるサラウンド用の出力端子12と、移相回路10の出力側に接続されるサラウンド用の出力端子11とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】入力端子1に入力されるLチャネルの入力信号と、入力端子2に入力されるRチャネルの入力信号とを処理して、リア用のサラウンド信号を生成するサラウンド装置において、Lチャネルの入力信号とRチャネルの入力信号の差成分を抽出する加算器7と、該抽出した差成分から高域周波数成分を除去する低域通過フィルタ8と、低域通過フィルタ8の出力信号を増幅する増幅器9と、高域周波数成分が除去された信号の位相シフトを行う移相回路10と、低域通過フィルタ8の出力側に接続されるサラウンド用の出力端子12と、移相回路10の出力側に接続されるサラウンド用の出力端子11とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、2チャネルのステレオ信号を入力してサラウンド信号を生成するサラウンド装置に関するものである。
ドルビー・ステレオ方式では、図7(a)に示すように、左前信号L、右前信号R、中央前信号C、後サラウンド信号Sの4つの信号を、ドルビー・プロロジック方式のエンコーダ51によって、左トータル信号Lt、右トータル信号Rtの2チャネル信号にエンコードし、所定の媒体(例えば映画等の2つのサウンドトラック)に記録し、この媒体から再生した左トータル信号Lt、右トータル信号Rtを、図7(b)に示すように、デコーダ52によって、左前信号L、右前信号R、中央前信号C、後サラウンド信号Sの4つの信号に分離し、4つのスピーカで再生している(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−275699号公報
ところが、ドルビー・ステレオ方式の左トータル信号Lt、右トータル信号Rtから作成した後サラウンド信号Sは、モノラル信号であるので、後方の音の広がり感を得ることができず、臨場感を実現することができなかった。
本発明の目的は、通常の2チャネルのステレオ信号から臨場感のあるサラウンド信号を生成できるようにしたサラウンド装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明のサラウンド装置は、第1の入力端子に入力されるLチャネルの入力信号と、第2の入力端子に入力されるRチャネルの入力信号とを処理して、リア用のサラウンド信号を生成するサラウンド装置において、前記Lチャネルの入力信号と前記Rチャネルの入力信号の差成分を抽出する差分抽出手段と、該抽出した差成分から高域周波数成分を除去する低域通過フィルタと、前記高域周波数成分が除去された信号の位相シフトを行う移相手段と、前記低域通過フィルタの出力側に接続されるサラウンド用の第1の出力端子と、前記移相手段の出力側に接続されるサラウンド用の第2の出力端子とを備えることを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のサラウンド装置において、前記高域周波数成分を除去された信号を増幅する増幅手段を備え、該増幅手段の出力側に前記第1の出力端子と前記移相手段の入力側を接続したことを備えることを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載のサラウンド装置において、前記低域通過フィルタは、カットオフ周波数が700Hz乃至2kHzで、且つ−6dB/octの減衰特性を有することを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1、2又は3に記載のサラウンド装置において、前記移相回路は、ゲインが前記低域通過フィルタの出力信号の全周波数帯域においてほぼ一定で、且つ前記前記低域通過フィルタの出力信号の周波数の増大に応じて0度〜180度に変化する位相シフトを行うことを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項1、2又は3に記載のサラウンド装置において、前記移相回路は、ゲインが前記低域通過フィルタの出力信号の全周波数帯域においてほぼ一定で、且つ300Hz〜3.5kHzの周波数帯において90度〜175度に変化する位相シフトを行うことを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項1、2又は3に記載のサラウンド装置において、前記移相回路は、ゲインが前記低域通過フィルタの出力信号の全周波数帯域においてほぼ一定で、且つ1kHzの周波数において120度〜170度の位相シフトを行うことを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のサラウンド装置において、前記高域周波数成分を除去された信号を増幅する増幅手段を備え、該増幅手段の出力側に前記第1の出力端子と前記移相手段の入力側を接続したことを備えることを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載のサラウンド装置において、前記低域通過フィルタは、カットオフ周波数が700Hz乃至2kHzで、且つ−6dB/octの減衰特性を有することを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1、2又は3に記載のサラウンド装置において、前記移相回路は、ゲインが前記低域通過フィルタの出力信号の全周波数帯域においてほぼ一定で、且つ前記前記低域通過フィルタの出力信号の周波数の増大に応じて0度〜180度に変化する位相シフトを行うことを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項1、2又は3に記載のサラウンド装置において、前記移相回路は、ゲインが前記低域通過フィルタの出力信号の全周波数帯域においてほぼ一定で、且つ300Hz〜3.5kHzの周波数帯において90度〜175度に変化する位相シフトを行うことを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項1、2又は3に記載のサラウンド装置において、前記移相回路は、ゲインが前記低域通過フィルタの出力信号の全周波数帯域においてほぼ一定で、且つ1kHzの周波数において120度〜170度の位相シフトを行うことを特徴とする。
本発明によれば、通常の2チャネルのステレオ信号を入力するだけで、臨場感のあるサラウンド再生を行うことができる。また、ドルビー・システムのデコードされた信号を使用する必要がないので、コスト安および小型化を実現できる。
図1は本発明の1つの実施例のサラウンド装置の構成を示すブロック図である。1はLチャネル信号の入力端子、2はRチャネル信号の入力端子、3,4はボルテージホロワ構成の入力バッファ、5はLチャネル信号の出力端子、6はRチャネル信号の出力端子、7はLチャネル信号とRチャネル信号との差分(L−R)を抽出する加算器、8は高域周波数成分を除去する低域通過フィルタ、9は増幅器、10は移相回路、11はLチャネルサラウンド信号の出力端子、12はRチャネルサラウンド信号の出力端子である。
差分(L−R)を抽出する加算器7では、センターに音像を定位させる信号成分を除去してサラウンド信号成分を抽出するが、そこで得られる差分(L−R)には、300Hz以下の低い周波数成分は少なく、僅かのボーカルの高い周波数の「サシスセソ」の成分と反響音が主である。
この信号成分は、低域通過フィルタ8に入力し、900Hzを超える高域成分が除去される。差分(L−R)の内の3kHz以上の周波数成分には耳障りな信号成分が含まれるが、低域通過フィルタ8でこれが除去される。低域通過フィルタ8は、例えば、図2に示すよう、抵抗R1とキャパシタC1で構成し、図3に示すように、カットオフ周波数が900Hzで−6dB/octの緩やかな減衰特性を持たせることで、ボーカル帯域である1kHz付近の信号は、大きな影響を受けない。
増幅器9は、図4に示すように、演算増幅器91と抵抗R2,R3による可変利得増幅器として構成され、低域通過フィルタ8から出力する差分(L−R)の低域周波数成分の利得を調整(ブースト)する。
ところで本発明者は、差分(L−R)の全周波数範囲においてサラウンドの両チャンネル間のゲイン差がほぼほぼ一定で、且つその周波数の増大に応じて両チャンネル間で0度〜180度に位相がシフトするようにすれば音像を中間に定位させることができること、特に300Hz〜3.5kHzの周波数帯内において位相差が90度〜175度(300Hzで90度、3.5kHzでは175度)であれば音像を中間に定位させることができること、さらに、周波数1kHzで両チャンネル間の位相差が120度〜170度になる位相シフト量に収めると音像の定位が良くなり広がり感のあるサラウンドステレオ効果を得ることを確認した。また、周波数が1kHz付近で位相差が120度より少なくなると広がり感が無くなり、170度を超えると音像が一方に定位することも確認した。
そこで、本実施例では、Lチャネルサラウンド側に位相シフト用の移相回路10を挿入している。図5はこの移相回路10のゲインと位相の周波数特性図であり、上記した確認結果に基づいてその特性を決めたもので、ゲインは全周波数範囲に亘ってほぼ一定で、位相は周波数増大に応じて0度〜180度に変化するシフトを行うが、特に周波数300Hzでは90度シフトしている。そして、300Hz〜3.5kHzの周波数帯において90度〜175度に変化する位相シフトを行い、とりわけ1kHzの周波数においては120度〜170度(例えば147度)の位相シフトを行う。図6はこの移相回路10の内部構成を示す回路図であり、演算増幅器101、抵抗R4〜R6、キャパシタC2からなる。
このように図5に示した周波数特性をもつ移相回路10を、Lチャネルサラウンド側に挿入することにより、サラウンド効果をさらに拡大し、20cm程度の狭い間隔で配置されたスピーカであっても、充分なサラウンド効果が発揮できるようになる。なお、この移相回路10はRチャンネル側に挿入することもできる。
なお、上記では、低域通過フィルタ8の特性として、カットオフ周波数が900Hzで−6dB/octの緩やかな減衰特性を有するようにしたが、カットオフ周波数は700Hz〜2kHzの範囲内であれば、所望のサラウンド効果を得ることができる。また、加算器7では差分(L−R)を取り出したが、差分(R−L)を取り出してもよい。
1,2:入力端子
3,4:入力バッファ
5,6:出力端子
7:加算器
8:低域通過フィルタ
9:増幅器
10:移相回路
11,12:出力端子
3,4:入力バッファ
5,6:出力端子
7:加算器
8:低域通過フィルタ
9:増幅器
10:移相回路
11,12:出力端子
Claims (6)
- 第1の入力端子に入力されるLチャネルの入力信号と、第2の入力端子に入力されるRチャネルの入力信号とを処理して、リア用のサラウンド信号を生成するサラウンド装置において、
前記Lチャネルの入力信号と前記Rチャネルの入力信号の差成分を抽出する差分抽出手段と、該抽出した差成分から高域周波数成分を除去する低域通過フィルタと、前記高域周波数成分が除去された信号の位相シフトを行う移相手段と、前記低域通過フィルタの出力側に接続されるサラウンド用の第1の出力端子と、前記移相手段の出力側に接続されるサラウンド用の第2の出力端子とを備えることを特徴とするサラウンド装置。 - 請求項1に記載のサラウンド装置において、
前記高域周波数成分を除去された信号を増幅する増幅手段を備え、該増幅手段の出力側に前記第1の出力端子と前記移相手段の入力側を接続したことを備えることを特徴とするサラウンド装置。 - 請求項1又は2に記載のサラウンド装置において、
前記低域通過フィルタは、カットオフ周波数が700Hz乃至2kHzで、且つ−6dB/octの減衰特性を有することを特徴とするサラウンド装置。 - 請求項1、2又は3に記載のサラウンド装置において、
前記移相回路は、ゲインが前記低域通過フィルタの出力信号の全周波数帯域においてほぼ一定で、且つ前記前記低域通過フィルタの出力信号の周波数の増大に応じて0度〜180度に変化する位相シフトを行うことを特徴とするサラウンド装置。 - 請求項1、2又は3に記載のサラウンド装置において、
前記移相回路は、ゲインが前記低域通過フィルタの出力信号の全周波数帯域においてほぼ一定で、且つ300Hz〜3.5kHzの周波数帯において90度〜175度に変化する位相シフトを行うことを特徴とするサラウンド装置。 - 請求項1、2又は3に記載のサラウンド装置において、
前記移相回路は、ゲインが前記低域通過フィルタの出力信号の全周波数帯域においてほぼ一定で、且つ1kHzの周波数において120度〜170度の位相シフトを行うことを特徴とするサラウンド装置。
Priority Applications (1)
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6352400U (ja) * | 1986-09-25 | 1988-04-08 | ||
JP2002354597A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-12-06 | New Japan Radio Co Ltd | 疑似ステレオ回路および疑似ステレオ装置 |
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2007
- 2007-05-01 JP JP2007121017A patent/JP2008278322A/ja active Pending
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JPS6352400U (ja) * | 1986-09-25 | 1988-04-08 | ||
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