JP2008276345A - 電子機器及び認証方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】なりすまし等の行為を防止し、確実に操作者の顔画像を撮像することにより、不正利用を防止する電子機器及び認証方法を提供する。
【解決手段】ロック機能の有効/無効を制御する機能無効/有効部71と、入力番号を入力する情報入力部72と、暗証番号が格納されている認証情報格納部73と、入力番号が暗証番号と一致するかどうかの認証の処理を行う認証部74と、操作者の顔の動画像を撮像する撮像部23と、撮像部23により撮像された顔の動画像に基づいて顔認識を行う顔認識部75と、顔認識部75により顔認識が行なわれた操作者の顔の画像を記憶する画像記憶部76と、を備え、機能無効/有効部71は、入力番号と暗証番号と一致することを条件に、無効にされた機能を有効にし、認証部74は、画像記憶部76に顔認識が行われた操作者の顔の画像が記憶されることを条件に入力番号が暗証番号と一致するかどうかの認証の処理を行う。
【選択図】図3
【解決手段】ロック機能の有効/無効を制御する機能無効/有効部71と、入力番号を入力する情報入力部72と、暗証番号が格納されている認証情報格納部73と、入力番号が暗証番号と一致するかどうかの認証の処理を行う認証部74と、操作者の顔の動画像を撮像する撮像部23と、撮像部23により撮像された顔の動画像に基づいて顔認識を行う顔認識部75と、顔認識部75により顔認識が行なわれた操作者の顔の画像を記憶する画像記憶部76と、を備え、機能無効/有効部71は、入力番号と暗証番号と一致することを条件に、無効にされた機能を有効にし、認証部74は、画像記憶部76に顔認識が行われた操作者の顔の画像が記憶されることを条件に入力番号が暗証番号と一致するかどうかの認証の処理を行う。
【選択図】図3
Description
本発明は、ロック機能及び撮像機能を備える電子機器及び認証を行う認証方法及びプログラムに関し、特に他人による不正利用や盗難による紛失を防止する電子機器及び認証方法及びプログラムに関する。
現在、システムのセキュリティを高めるために、指紋や顔等の生体情報を用いて個人認証を行う技術が種々知られている。
例えば、特許文献1では、撮影機能付きの携帯端末において、ロック状態を解除するための暗証番号入力時に、暗証番号を入力しようと試みている者を撮影しておき、暗証番号が不一致だった場合に、撮影した画像を所定の端末装置に送信する機能を有し、不正利用を試みた者を特定する技術が提案されている。
また、特許文献2では、顔画像の類似性を認証技術に応用することにより、顔画像を応用したセキュリティシステムの実用化技術が提案されている。
また、特許文献3では、自身の画像を装置に取り込むことにより不正利用者に対して威嚇効果を有する技術が提案されている。
また、特許文献4では、指紋等のバイオメトリクス入力デーダの品質が悪くかつ照合に適しないユーザがいる場合でも、代替認証のためにバイオメトリクス情報を入力させることにより大幅な付加的ハ一ドウェア導入によるコスト増を招くことなく、システム全体のセキュリティを高める技術が提案されている。
特開2005−26730号公報
特開2000−30066号公報
特開2002−288671号公報
特開2001−167053号公報
ところで、特許文献1に記載されている技術では、不正利用を試みた者の顔を撮影する機能を有しているが、当該機能だけでは、不正利用を試みた者の顔を確実に撮像できるかどうか担保することができない。また、特許文献1に記載されている技術では、撮影画像を保存するか否かを判断する方法について記載されているが、ロック状態を解除するための暗証番号入力シーケンスを継続させる契機として、当該保存された画像が利用されていない。
また、特許文献2に記載されている技術は、顔認証技術をセキュリティシステムのために利用し、撮像した画像と、認証用の画像との類似性が高い場合に、人物の同定を行うものであるが、外見的特徴は、長期的にみると変化するものであり、時間の経過と共に認証の失敗が多くなりやすく、また、逆に類似性が低くても許容するようにした場合には、誤認識率が上がってしまったり、なりすまし等の不正利用に対して対抗できなくなるおそれがある。
また、特許文献3に記載の技術では、顔の部位の指定順序をアクセスキーとして用いる必要があり、このアクセスキーが漏洩した場合には不正利用される可能性がある。
さらに、特許文献4の技術では、代替認証のためにバイオメトリクス情報として他人の顔画像を用いる場合や、顔写真等を用いる不正行為、すなわちなりすまし行為に対処できない可能性がある。
そこで、本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、なりすまし等の行為を防止し、確実に操作者の顔画像を撮像することにより、不正利用を防止する電子機器及び認証方法及びプログラムを提供することにある。
本発明に係る電子機器は、上記課題を解決するために、所定の機能を無効にする機能無効手段と、情報が入力される情報入力手段と、予め所定の認証情報が格納されている認証情報格納手段と、前記情報入力手段により入力された情報が前記認証情報格納手段に格納されている前記認証情報と一致するかどうかの認証の処理を行う認証手段と、前記認証手段により前記入力された情報が前記認証情報と一致すると認証されたことを条件にして、前記機能無効手段により無効にされた機能を有効にする機能有効手段と、前記情報入力手段により情報の入力操作を行う操作者の顔の動画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された顔の動画像から顔の輪郭情報を抽出し、顔の所定部位の動きに基づいて顔認識を行う顔認識手段と、前記顔認識手段により顔認識が行なわれた前記顔の画像を記憶する画像記憶手段と、を備え、前記認証手段は、前記画像記憶手段に顔認識が行われた前記顔の画像が記憶されることを条件にして、前記入力された情報が前記認証情報と一致するかどうかの認証の処理を行うことを特徴とする。
また、上記電子機器では、前記顔の所定部位の動き方を指示する指示手段を備え、前記顔認識手段は、前記指示手段による指示に応じて行われた入力者の顔の所定部位の動きに基づいて顔認識を行うことが好ましい。
また、上記電子機器では、前記画像記憶手段に記憶されている前記顔の画像を予め定められている外部機器に送信する送信手段を備えることが好ましい。
また、上記電子機器では、前記送信手段は、前記認証手段による認証の処理において、前記入力された情報が前記認証情報と一致しなかった場合に前記予め定められている外部機器に前記画像記憶手段に記憶されている前記顔の画像を送信することが好ましい。
また、上記電子機器では、前記送信手段は、前記認証手段による認証の処理において、前記入力された情報が前記認証情報と一致した場合には当該一致した旨の情報と共に前記画像記憶手段に記憶されている前記顔の画像を前記予め定められている外部機器に送信し、前記入力された情報が前記認証情報と一致しなかった場合には当該一致しなかった旨の情報と共に前記画像記憶手段に記憶されている前記顔の画像を前記予め定められている外部機器に送信することが好ましい。
本発明に係る認証方法は、上記課題を解決するために、所定の機能を無効にする機能無効工程と、情報が入力される情報入力工程と、前記情報入力工程により情報の入力操作を行う操作者の顔の動画像を撮像する撮像工程と、前記撮像工程により撮像された顔の動画像から顔の輪郭情報を抽出し、顔の所定部位の動きに基づいて顔認識を行う顔認識工程と、前記顔認識工程により顔認識が行われた前記顔の画像を記憶部に記憶する画像記憶工程と、前記画像記憶工程により前記記憶部に顔認識が行われた前記顔の画像が記憶されることを条件にして、前記入力された情報が予め登録されている認証情報と一致するかどうかの認証の処理を行う認証工程と、前記認証工程により前記入力された情報が前記認証情報と一致すると認証されたことを条件に前記機能無効工程により無効にされた機能を有効にする機能有効工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、上記課題を解決するために、所定の機能を無効にする機能無効工程と、情報が入力される情報入力工程と、前記情報入力工程により情報の入力操作を行う操作者の顔の動画像を撮像する撮像工程と、前記撮像工程により撮像された顔の動画像から顔の輪郭情報を抽出し、顔の所定部位の動きに基づいて顔認識を行う顔認識工程と、前記顔認識工程により顔認識が行われた前記顔の画像を記憶部に記憶する画像記憶工程と、前記画像記憶工程により前記記憶部に顔認識が行われた前記顔の画像が記憶されることを条件にして、前記入力された情報が予め登録されている認証情報と一致するかどうかの認証の処理を行う認証工程と、前記認証工程により前記入力された情報が前記認証情報と一致すると認証されたことを条件に前記機能無効工程により無効にされた機能を有効にする機能有効工程と、をコンピュータに実行させるためのものである。
本発明によれば、不正利用を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る電子機器の一例である携帯電話装置1の外観斜視図を示す。なお、以下では、携帯電話装置について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、撮像機能及び通信機能を有するものであれば良く、例えば、PHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン等であっても良い。
携帯電話装置1は、操作部側筐体部2と、表示部側筐体部3と、を備えて構成される。操作部側筐体部2は、表面部10に、操作キー群11と、携帯電話装置1の使用者が通話時に発した音声が入力されるマイク12と、を備えて構成される。操作キー群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を動作させるための機能設定操作ボタン13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作ボタン14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作ボタン15と、から構成されている。
また、表示部側筐体部3は、表面部20に、各種情報を表示するためのディスプレイ21と、通話の相手側の音声を出力する音声出力部22と、被写体を撮像するCCD(Charge Coupled Device)カメラ等により構成される撮像部23と、音楽等を外部に出力するスピーカ24と、を備えて構成されている。
また、撮像部23は、撮像方向が表面部20の表示面と垂直の方向になっているので、この携帯電話装置1を保持して操作する者がディスプレイ21を正面から見たときに、撮像方向がその者の顔が位置する方向に向くようになっている。なお、撮像部23は、表示部側筐体部3に設ける代わりに、操作部側筐体部2の表面部10に設けるようにしても良く、このような場合にも撮像部23の撮像方向は、この携帯電話装置1を保持して操作する者の顔が位置する方向に向くようしても良い。
また、操作部側筐体部2の上端部と表示部側筐体部3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話装置1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが互いに開いた状態(開放状態)にしたり、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが折り畳まれた状態(折畳み状態)にしたりできる。
なお、図1は、いわゆる折り畳み型の携帯電話装置の形態を示しているが、本発明に係る携帯電話装置の形態としては特にこれに限られず、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3との重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)や、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが一つの筐体に配置され連結部を有さない型式(ストレートタイプ)等であっても良い。
また、図2は、携帯電話装置1の機能を示す機能ブロック図である。携帯電話装置1は、図2に示すように、外部の端末と通信を行う通信部60と、所定の処理を行う処理部70と、所定容量を有する充電池80と、充電池80から供給される電源電圧を所定の電圧に変換し、変換後の電圧を通信部60や処理部70等に供給する電源回路部90と、を備えている。
通信部60は、所定の使用周波数帯により外部装置と通信を行うメインアンテナ61と、変調処理又は復調処理等の信号処理を行う通信処理部62と、を備える。
メインアンテナ61は、所定の使用周波数帯(例えば、800MHz)で外部装置(基地局)と通信を行う。なお、本実施の形態では、所定の使用周波数帯として、800MHzとしたが、これ以外の周波数帯であっても良い。また、メインアンテナ61は、所定の使用周波数帯の他に、第2の使用周波数帯(例えば、2GHz)に対応できる、いわゆるデュアルバンド対応型による構成であっても良いし、さらに、第3の使用周波数帯にも対応できる複数バンド対応型により構成されていても良い。
通信処理部62は、メインアンテナ61によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を処理部70に供給し、一方、処理部70から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ61を介して外部装置(基地局)に送信する。
電源回路部90は、充電池80から供給される電源電圧を所定の電圧値に変圧し、変圧後の電源電圧を通信部60及び処理部70に供給する。
ここで、処理部70の具体的な構成について説明する。
処理部70は、図3に示すように、機能無効/有効部71と、情報入力部72と、認証情報格納部73と、認証部74と、撮像部23と、顔認識部75と、画像記憶部76と、各部を制御する主制御部77とを備える。なお、処理部70を構成する各部のうちの少なくとも一つの部の機能は、主制御部77がプログラムと協働することにより実現されるように構成されても良い。
機能無効/有効部71は、所定の機能を無効、すなわちロック機能の起動を行う。また、機能無効/有効部71は、詳細は後述する認証部74によって、入力された情報が認証情報と一致すると認証されたことを条件に所定の機能を無効、すなわちロック機能の解除を行う。ここで、ロック機能について説明する。
機能無効/有効部71は、例えば、操作キー群11に対する操作を無効化してしまうロック機能を有しており、ロック機能を設定するための一定の操作が行なわれると、ロック機能を起動し、操作キー群11から何等かの信号を受信してもこれに対応する動作を行なわず、操作キー群11から予め定められた暗証コードの信号を受信した場合にのみロック機能を解除するように動作する。なお、このようなロック機能による操作の無効化は、携帯電話装置1が備える様々な機能のうちその一部だけが対象となるようにして、他の一部の機能については操作が行なわれた場合に処理部70が対応する動作を行なうようになっていても良い。例えば、ロック機能の設定中に暗証コードを入力せずに主電源をON又はOFFにするような操作がされた場合に、ロック機能の設定が解除されているときと同様に、主電源がON又はOFFされるようになっていても本実施の形態に何等の影響もない。また、一部の機能だけがロック機能の対象となるようにして、少なくとも操作者のプライベートに関する情報の閲覧又は通信料金が発生するような機能の処理動作だけを防ぐことができるようになっていても良い。
情報入力部72は、操作キー群11が操作者に操作されることにより、文字、図形、記号等の情報が入力される。なお、以下では、情報入力部72により入力される情報を入力番号という。
認証情報格納部73は、予め文字等の情報に基づく所定の認証情報(暗証番号)が格納されている。
認証部74は、情報入力部72により入力された入力番号が認証情報格納部73に格納されている暗証番号と一致するかどうかの認証の処理を行う。
撮像部23は、情報入力部72により入力番号の入力操作を行う操作者の顔の動画像を撮像する。
顔認識部75は、撮像部23により撮像された顔の動画像から顔の輪郭情報を抽出し、顔の所定部位の動きに基づいて顔認識を行う。ここで顔認識とは、撮像された顔の動画像が、写真やテレビ画像等を用いたなりすましによる動画像か否かを判断することをいう。
画像記憶部76は、顔認識部75により顔認識が行なわれた操作者の顔の動画像又は静止画像を記憶する。
ここで、認証部74の動作について説明する。認証部74は、画像記憶部76に顔認識が行われた操作者の顔の動画像又は静止画像が記憶されることを条件に、操作者により入力された入力番号が暗証番号と一致するかどうかの認証の処理を行う。したがって、本発明に係る携帯電話装置1は、操作者がロック機能を解除する際に、顔画像の撮像が条件になるため、不正な操作者の不正行為を抑止することができる。
また、処理部70は、顔の所定部位の動き方を指示する指示部78を備える。顔認識部75は、指示部78による指示に応じて行われた操作者の顔の所定部位の動きに基づいて顔認識を行う。また、指示部78は、ディスプレイ21を介して操作者に対して文字・図形等により所定の指示を行っても良いし、スピーカ24を介して操作者に対して音声により所定の指示を行っても良い。
また、処理部70は、画像記憶部76に記憶されている操作者の顔の動画像又は静止画像を予め定められている外部機器に通信部60を介してメール等の機能を利用して送信する送信制御部79と、を備える。
<第1の動作例>
ここで、送信制御部79の第1の動作例について説明する。送信制御部79は、認証部74による認証の処理において、操作者の操作に応じて情報入力部72により入力された入力番号が認証情報格納部73に格納されている暗証番号と一致しなかった場合には、予め定められている外部機器に画像記憶部76に記憶されている操作者の顔の動画像又は静止画像を送信する。
ここで、送信制御部79の第1の動作例について説明する。送信制御部79は、認証部74による認証の処理において、操作者の操作に応じて情報入力部72により入力された入力番号が認証情報格納部73に格納されている暗証番号と一致しなかった場合には、予め定められている外部機器に画像記憶部76に記憶されている操作者の顔の動画像又は静止画像を送信する。
<第2の動作例>
つぎに、送信制御部79の第2の動作例について説明する。送信制御部79は、認証部74による認証の処理において、操作者の操作に応じて情報入力部72により入力された入力番号が認証情報格納部7に格納されている暗証番号と一致した場合には、当該一致した旨の情報と共に画像記憶部76に記憶されている操作者の顔の動画像又は静止画像を予め定められている外部機器に送信し、一方、操作者の操作に応じて情報入力部72により入力された入力番号が認証情報格納部7に格納されている暗証番号と一致しなかった場合には、当該一致しなかった旨の情報と共に画像記憶部76に記憶されている操作者の顔の動画像又は静止画像を予め定められている外部機器に送信する。
つぎに、送信制御部79の第2の動作例について説明する。送信制御部79は、認証部74による認証の処理において、操作者の操作に応じて情報入力部72により入力された入力番号が認証情報格納部7に格納されている暗証番号と一致した場合には、当該一致した旨の情報と共に画像記憶部76に記憶されている操作者の顔の動画像又は静止画像を予め定められている外部機器に送信し、一方、操作者の操作に応じて情報入力部72により入力された入力番号が認証情報格納部7に格納されている暗証番号と一致しなかった場合には、当該一致しなかった旨の情報と共に画像記憶部76に記憶されている操作者の顔の動画像又は静止画像を予め定められている外部機器に送信する。
このようにして、本発明に係る携帯電話装置1は、ロック状態を解除する際に、操作者の顔を確実に撮像し、かつ、ロック状態の解除動作に応じて、撮像した画像が送信制御部79による送信制御によって外部に送信されるので、なりすまし等の行為を排除し、確実に操作者の顔画像を撮像することができ、不正利用を防止することができる。
<第1の解除動作>
ここで、携帯電話装置1によるロック状態の第1の解除動作について説明する。なお、以下では、機能無効/有効部71によりロック機能の起動がなされているものとする。
ここで、携帯電話装置1によるロック状態の第1の解除動作について説明する。なお、以下では、機能無効/有効部71によりロック機能の起動がなされているものとする。
ステップS1において、主制御部77は、図4に示すように、情報入力部72から入力番号が入力されたかどうかを判断する。具体的には、主制御部77は、操作者により操作キー群11が操作され、情報入力部72から入力番号の一部又は全部が入力されたかどうかを判断する。入力番号の入力があった場合にはステップS2に進む。
ステップS2において、主制御部77は、指示部78を制御し、ロック状態を解除するための入力番号の入力時において、操作者に対して、顔の画像を撮像部23で撮像可能な状態になる位置で入力を行うように促す。撮像部23は、操作者の顔の動画像を撮像する。顔認識部75は、例えば、撮像した動画像から顔の輪郭情報を抽出して目の位置を特定し、特定した目の位置がまばたき等により時間的に変化することにより顔認識を行う。
つぎに、ステップS3において、主制御部77は、顔認識部75により操作者の顔認識が行われたかどうかを判断する。
ここで、顔認識部75の顔認識動作について図5に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS11において、顔認識部75は、ステップS2の工程において撮像した操作者の顔の動画像に基づいて、操作者の輪郭情報を抽出し、目の位置を特定する。
ステップS12において、顔認識部75は、両目を検出できたかどうかを判断する。両目を検出できなかった場合には、撮影画像解析は失敗「NG」となり、一方、両目を検出できた場合には、ステップS13に進む。
ステップS13において、顔認識部75は、目の位置の画像が変化しているかどうか、つまりまばたきがされているかどうかを判断する。目の位置の画像が変化していないと判断した場合には、撮影画像解析は失敗「NG」となり、一方、目の位置の画像が変化していると判断した場合には、撮影画像解析は成功「OK」となる。
主制御部77は、ステップS11の工程からステップS13の工程を経て、顔認識部75により顔認識ができた(撮影画像解析が成功「OK」)の場合にはステップS5に進み、顔認識部75により顔認識ができなかった(撮影画像解析が失敗「NG」)の場合にはステップS4に進む。
ステップS4において、主制御部77は、所定の時間が経過したかどうか、つまりタイムオーバーかどうかを判断し、タイムオーバーであると判断した場合(Yes)には、ステップS1の工程に戻り、一方、タイムオーバーでないと判断した場合(No)には、ステップS2の工程に戻る。
ステップS5において、主制御部77は、顔認識部75により顔認識が行われたので、撮像部23を制御して、操作者の顔の動画像又は静止画像を撮像させ、画像記憶部76に撮像した画像を記憶させる。また、主制御部77は、操作者の顔の動画像又は静止画像を画像記憶部76に記憶した場合、認証部74による認証の処理を許可する。
ステップS6において、主制御部77は、認証部74による認識結果を判定する。主制御部77は、指示部78を制御し、操作者に対して、ロック状態を解除するための入力番号の入力を促す。
ステップS7において、主制御部77は、ステップS6の工程における認証部74の認証結果に基づいて、操作者が入力した入力番号が認証情報格納部73に格納されている暗証番号と一致するかどうかを判断する。主制御部77は、一致した場合には、機能無効/有効部71を制御して、ロック状態を解除させ、一方、不一致の場合には、送信制御部79を制御して、ステップS5の工程において画像記憶部76に記憶した操作者の顔の動画像又は静止画像を、通信部60を介して予め定められている外部機器に送信を行わせる。
なお、ステップS7の工程において、主制御部77は、操作者が入力した入力番号が認証情報格納部73に格納されている暗証番号と不一致の場合にのみ操作者の顔の動画像又は静止画像を送信することとしたが、これに限られず、上述した<第2の動作例>のように、一致・不一致にかかわらず操作者の顔画像を送信するようにしても良い。また、一致した場合には、操作者の顔の静止画像を送信し、不一致の場合には、操作者の顔の動画像を送信するようにしても良い。この場合、操作者の顔の動画像を送信するよりも、操作者の顔の静止画像を送信するほうが、データの伝送量を低減することが可能となる。
<第2の解除動作>
つぎに、携帯電話装置1によるロック状態の第2の解除動作について説明する。
つぎに、携帯電話装置1によるロック状態の第2の解除動作について説明する。
ステップS31において、主制御部77は、図6に示すように、情報入力部72から入力番号が入力されたかどうかを判断する。具体的には、主制御部77は、操作者により操作キー群11が操作され、情報入力部72から入力番号の一部又は全部が入力されたかどうかを判断する。入力番号の入力があった場合にはステップS32に進む。
ステップS32において、主制御部77は、指示部78を制御し、ロック状態を解除するための入力番号の入力時において、操作者に対して、顔の画像を撮像部23で撮像可能な状態になる位置で入力を行うように促す。撮像部23は、操作者の顔の動画像を撮像する。顔認識部75は、例えば、撮像した動画像から顔の輪郭情報を抽出して目の位置を特定し、特定した目の位置がまばたき等により時間的に変化することにより顔認識を行う。
ステップS33において、主制御部77は、指示部78を制御し、操作者に対して、例えば、ランダムに目の開閉や舌の出し入れ等の指示を行う。なお、この指示は、前述のように、ディスプレイ21を介して文字・図形等により行うが、スピーカ24を介して音声により行うとしても良いし、さらに、これらを組み合わせても良いし、その他本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜所定の方法であって良い。
ステップS34において、主制御部77は、顔認識部75により操作者の顔認識が行われたかどうかを判断する。
ここで、顔認識部75の顔認識動作について図7に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS41において、顔認識部75は、ステップS32の工程において撮像した操作者の顔の動画像に基づいて、操作者の輪郭情報を抽出し、目の位置及び舌の位置を特定する。
ステップS42において、顔認識部75は、両目及び舌を検出できたかどうかを判断する。両目及び舌を検出できなかった場合には、撮影画像解析は失敗「NG」となり、一方、両目及び舌を検出できた場合には、ステップS43に進む。
ステップS43において、顔認識部75は、指示部78の指示(例えば、左目の開閉→右目の開閉→舌の出し入れの3パターン)にしたがって、目の位置の画像及び舌の位置の画像が変化しているかどうかを判断する。目の位置の画像及び舌の位置の画像が指示部78の指示にしたがって変化していないと判断した場合には、撮影画像解析は失敗「NG」となり、一方、目の位置の画像及び舌の位置の画像が指示部78の指示にしたがって変化していると判断した場合には、撮影画像解析は成功「OK」となる。
主制御部77は、ステップS41の工程からステップS43の工程を経て、顔認識部75により顔認識ができた(撮影画像解析が成功「OK」)の場合にはステップS36に進み、顔認識部75により顔認識ができなかった(撮影画像解析が失敗「NG」)の場合にはステップS35に進む。
ステップS35において、主制御部77は、所定の時間が経過したかどうか、つまりタイムオーバーかどうかを判断し、タイムオーバーであると判断した場合(Yes)には、ステップS31の工程に戻り、一方、タイムオーバーでないと判断した場合(No)には、ステップS32の工程に戻る。
ステップS36において、主制御部77は、顔認識部75により顔認識が行われたので、撮像部23を制御して、操作者の顔の動画像又は静止画像を撮像させ、画像記憶部76に撮像した画像を記憶させる。また、主制御部77は、操作者の顔の動画像又は静止画像を画像記憶部76に記憶した場合、認証部74による認証の処理を許可する。
ステップS37において、主制御部77は、認証部74による認識結果を判定する。主制御部77は、指示部78を制御し、操作者に対して、ロック状態を解除するための入力番号の入力を促す。
ステップS38において、主制御部77は、ステップS37の工程における認証部74の認証結果に基づいて、操作者が入力した入力番号が認証情報格納部73に格納されている暗証番号と一致するかどうかを判断する。主制御部77は、一致した場合には、機能無効/有効部71を制御して、ロック状態を解除させ、一方、不一致の場合には、送信制御部79を制御して、ステップS36の工程において画像記憶部76に記憶した操作者の顔の動画像又は静止画像を、通信部60を介して予め定められている外部機器に送信を行わせる。
なお、ステップS38の工程において、主制御部77は、操作者が入力した入力番号が認証情報格納部73に格納されている暗証番号と不一致の場合にのみ操作者の顔の動画像又は静止画像を送信することとしたが、これに限られず、上述した<第2の動作例>のように、一致・不一致にかかわらず操作者の顔画像を送信するようにしても良い。また、一致した場合には、操作者の顔の静止画像を送信し、不一致の場合には、操作者の顔の動画像を送信するようにしても良い。この場合、操作者の顔の動画像を送信するよりも、操作者の顔の静止画像を送信するほうが、データの伝送量を低減することが可能となる。
このようにして、本発明に係る携帯電話装置1は、操作者がロック機能を解除する操作を行う際に、操作者によるなりすまし行為を廃するために、操作者が予め知り得ない方法により表情を変化させるように誘導し、操作者の顔画像を確実に撮像し、その後、ロック機能の解除のステップへ移行し、暗証番号の一致・不一致に応じて操作者の顔画像を予め定められた外部機器に送信するので、なりすまし等の行為を防止し、不正利用を防止することができ、不正利用を試みた者の特定に役立つ情報(操作者の顔画像)を外部に伝えることができる。
また、従来の技術では、不正利用者が暗証番号を入力する際に、例えば、顔以外の部位を撮像するように撮像部23の向きを調整したり、撮像部23の前に他人が写っている写真やテレビ等を置くことによってなりすまし行為をした場合において、不正利用者を特定するための有力な手がかりを得ることができなかったが、本発明に係る携帯電話装置1では、不正利用者を特定するための有力な手がかりを確実に取得することができるため、不正利用の防止に効果を発揮する。
また、本発明に係る携帯電話装置1では、入力番号がすべて又は一部が入力されてから、操作者の顔認識を行って顔画像を撮像し、保存した後に、認証部74による認証作業を行うこととして説明を行ったが、これに限られず、まず、操作者の顔認識を行って顔画像を撮像し、保存した後に、番号の入力が行われ、認証部74による認証作業を行っても良い。
また、本発明に係る携帯電話装置1は、GPS(Global Positioning System)等の位置情報システムを備えており、当該携帯電話装置1の所在する位置を割り出せるように構成されていても良い。このような構成の場合には、暗証番号の一致・不一致に応じて、操作者の顔画像と共にGPS情報を予め定められている外部機器に送信することにより、携帯電話装置1を持ち去られた場合の発見の手がかりとすることも可能である。
また、予め設定した回数よりも多くの回数だけ暗証番号の入力結果が誤ったものであった場合には、大音量で着信音等の音を鳴動させるようにし、正しい晴証番号を入力できるまではその鳴動が停止しないように構成されても良い。
また、本発明に係る携帯電話装置1は、遠隔操作により機能無効/有効部71を操作し、ロック状態を起動できる機能を有していても良い。
1 携帯電話装置
2 操作部側筐体部
3 表示部側筐体部
4 ヒンジ機構
23 撮像部
71 機能無効/有効部
72 情報入力部
73 認証情報格納部
74 認証部
75 顔認識部
76 画像記憶部
77 主制御部
78 指示部
79 送信制御部
2 操作部側筐体部
3 表示部側筐体部
4 ヒンジ機構
23 撮像部
71 機能無効/有効部
72 情報入力部
73 認証情報格納部
74 認証部
75 顔認識部
76 画像記憶部
77 主制御部
78 指示部
79 送信制御部
Claims (7)
- 所定の機能を無効にする機能無効手段と、
情報が入力される情報入力手段と、
予め所定の認証情報が格納されている認証情報格納手段と、
前記情報入力手段により入力された情報が前記認証情報格納手段に格納されている前記認証情報と一致するかどうかの認証の処理を行う認証手段と、
前記認証手段により前記入力された情報が前記認証情報と一致すると認証されたことを条件にして、前記機能無効手段により無効にされた機能を有効にする機能有効手段と、
前記情報入力手段により情報の入力操作を行う操作者の顔の動画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された顔の動画像から顔の輪郭情報を抽出し、顔の所定部位の動きに基づいて顔認識を行う顔認識手段と、
前記顔認識手段により顔認識が行なわれた前記顔の画像を記憶する画像記憶手段と、を備え、
前記認証手段は、前記画像記憶手段に顔認識が行われた前記顔の画像が記憶されることを条件にして、前記入力された情報が前記認証情報と一致するかどうかの認証の処理を行うことを特徴とする電子機器。 - 前記顔の所定部位の動き方を指示する指示手段を備え、
前記顔認識手段は、前記指示手段による指示に応じて行われた入力者の顔の所定部位の動きに基づいて顔認識を行うことを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記画像記憶手段に記憶されている前記顔の画像を予め定められている外部機器に送信する送信手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
- 前記送信手段は、前記認証手段による認証の処理において、前記入力された情報が前記認証情報と一致しなかった場合に前記予め定められている外部機器に前記画像記憶手段に記憶されている前記顔の画像を送信することを特徴とする請求項3記載の電子機器。
- 前記送信手段は、前記認証手段による認証の処理において、前記入力された情報が前記認証情報と一致した場合には当該一致した旨の情報と共に前記画像記憶手段に記憶されている前記顔の画像を前記予め定められている外部機器に送信し、前記入力された情報が前記認証情報と一致しなかった場合には当該一致しなかった旨の情報と共に前記画像記憶手段に記憶されている前記顔の画像を前記予め定められている外部機器に送信することを特徴とする請求項3記載の電子機器。
- 所定の機能を無効にする機能無効工程と、
情報が入力される情報入力工程と、
前記情報入力工程により情報の入力操作を行う操作者の顔の動画像を撮像する撮像工程と、
前記撮像工程により撮像された顔の動画像から顔の輪郭情報を抽出し、顔の所定部位の動きに基づいて顔認識を行う顔認識工程と、
前記顔認識工程により顔認識が行われた前記顔の画像を記憶部に記憶する画像記憶工程と、
前記画像記憶工程により前記記憶部に顔認識が行われた前記顔の画像が記憶されることを条件にして、前記入力された情報が予め登録されている認証情報と一致するかどうかの認証の処理を行う認証工程と、
前記認証工程により前記入力された情報が前記認証情報と一致すると認証されたことを条件に前記機能無効工程により無効にされた機能を有効にする機能有効工程と、を有することを特徴とする認証方法。 - 操作者の認証をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
所定の機能を無効にする機能無効工程と、
情報が入力される情報入力工程と、
前記情報入力工程により情報の入力操作を行う操作者の顔の動画像を撮像する撮像工程と、
前記撮像工程により撮像された顔の動画像から顔の輪郭情報を抽出し、顔の所定部位の動きに基づいて顔認識を行う顔認識工程と、
前記顔認識工程により顔認識が行われた前記顔の画像を記憶部に記憶する画像記憶工程と、
前記画像記憶工程により前記記憶部に顔認識が行われた前記顔の画像が記憶されることを条件にして、前記入力された情報が予め登録されている認証情報と一致するかどうかの認証の処理を行う認証工程と、
前記認証工程により前記入力された情報が前記認証情報と一致すると認証されたことを条件に前記機能無効工程により無効にされた機能を有効にする機能有効工程と、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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JP2007116461A JP2008276345A (ja) | 2007-04-26 | 2007-04-26 | 電子機器及び認証方法及びプログラム |
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