JP2008271414A - ストリームデータ記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メタデータ作成指示の受付時刻から遡った時刻より本編符号化データに関連付けられたメタデータを作成する場合であっても、記憶媒体同士の独立性を確保し、記憶媒体の運用上の利便性を向上させることができるストリームデータ記録装置を提供する。
【解決手段】データ記録部8は、第1の記憶媒体9における空き容量が所定値以上である場合には、部分付加情報を第1の記憶媒体9に記録する。第1の記憶媒体9における空き容量が所定値未満である場合には、部分付加情報を第2の記憶媒体10に記録し、現在の記録位置以降の本編符号化データの記録先を第2の記憶媒体10に切り替え、第1の記憶媒体9に記録された開始位置から現在の記録位置に対応する本編符号化データを第2の記憶媒体10にコピーする。
【選択図】図1
【解決手段】データ記録部8は、第1の記憶媒体9における空き容量が所定値以上である場合には、部分付加情報を第1の記憶媒体9に記録する。第1の記憶媒体9における空き容量が所定値未満である場合には、部分付加情報を第2の記憶媒体10に記録し、現在の記録位置以降の本編符号化データの記録先を第2の記憶媒体10に切り替え、第1の記憶媒体9に記録された開始位置から現在の記録位置に対応する本編符号化データを第2の記憶媒体10にコピーする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ビデオカメラ等のストリームデータ記録装置に関する。特に、複数の記憶媒体を有し、記録中にユーザーからトリガが与えられることにより、ストリームデータに付随したメタ情報を記録することができる記録装置に関する。
従来、映像記録装置や音声記録装置では、テープ等のリニアアクセス媒体が記憶媒体として用いられ、撮影及び録音された信号はデータストリームとして媒体に記録されていた。しかし、近年はハンディなビデオカメラやオーディオレコーダーにおいても、記憶媒体として半導体メモリ、ハードディスクドライブ、光ディスクなどのようにランダムアクセスが可能な媒体が用いられ、収録された情報はファイル形式で記録されることが一般化してきた。
中でも、記憶媒体が装置に対して着脱可能な構成であった場合、装置及び記憶媒体の小型化の必要性から記憶媒体のデータ容量が比較的少量のものとなることが多い。この問題を解決するために、複数の記憶媒体にストリームデータを途切れることなく連続的に記録する方法が提案されている(例えば、特許文献1に記載)。
特許文献1に開示されている構成は、光ディスク記録装置内にサブディスクを設け、メインディスクを入れ替えている間にはサブディスクに映像を記録することにより録画を継続できるものであり、メインディスクを順次入れ替えることにより、長時間の記録を実現する。さらに、光ピックアップがメインディスクとサブディスクとの間の移動中においても、バッファメモリによって、連続して入力されてくるテレビジョン放送の映像音声信号などの記録データを、欠落させることなく録画する。
また、記憶媒体がランダムアクセス可能であることを利用し、ストリームデータの記録途中に、ユーザーからのアクションをトリガにして前記ストリームデータの時間軸に関連付けた付加的情報(メタデータ)を、ストリームデータと同じ記憶媒体に同時記録する方法も提案されている(例えば、特許文献2に記載)。
特許文献2に開示されている構成は、カメラで動画撮影中に静止画用レリーズが操作された際、動画を記録している記憶媒体に高精細静止画も記録する画像記録装置である。この構成は、動画ファイル内の静止画が撮影された時間には、静止画フレーム撮影フラグが記録されており、動画再生中に前記フラグを検知した時は、前記記憶媒体の別領域に記録されている高精細静止画データを読み出して表示する方法である。
特許文献2に開示されている構成では、メタデータは静止画であり、ストリームデータである動画ファイルのある一点の時刻に関連付けられるものであった。しかし、この応用例として、メタデータをストリームデータのある時間範囲に対して関連付けられたものとすることも考えられる。
複数メディアに連続してストリームデータを記録可能な記録装置において、ユーザーからのアクションをトリガとして、ある一定の時間範囲に関連付けられたメタ情報を同時記録する機器における課題に関し、図10と図11を参照して説明する。
図10は、記録装置の一般的な構成を示す。なお、図10に示す記録装置は、着脱可能な2つの記憶媒体210、211に映像信号を記録するビデオカメラとする。
記録装置は、カメラ部200(ストリームデータ取得手段)を備え、カメラ部200からの出力は2つに分岐され、それぞれメタデータ処理部201とストリーム処理部202とに入力される。このとき、メタデータ処理部201とストリーム処理部202とに入力される映像信号は、同一のものである。
ストリーム処理部202は、入力されるストリームデータを符号化処理して本編符号化データを生成し、生成した本編符号化データをストリームバッファ204に蓄積する。ストリーム処理部202における具体的な処理の内容としては、ストリームデータのダウンコンバート処理、DV規格に準拠した映像圧縮処理、映像データと音声データとのパッキング処理などが考えられる。
また、記録装置は、ユーザーからの記録開始終了指示を受け付ける入力部206を備えている。ユーザーにより入力部206を通じて記録開始が指示されると、データ記録部207内の転送先決定部208が、記憶媒体208及び209の残量(記録可能容量)などの情報をもとに記憶媒体208及び209のうちいずれかの記録先を決定する。記録先を決定後、データ転送部209が、ストリームバッファ204から本編符号化データを読み出し、転送先決定部208で決定された記憶媒体に本編符号化データを転送し、映像ファイルが作成される。
一方、メタデータ処理部201は、入力されたストリームデータを処理してメタデータ(付加情報)を生成し、生成したメタデータをメタデータリングバッファ203に蓄積する。メタデータ処理部201の具体的な処理内容としては、ストリーム処理部202から出力される本編符号化データに基づく映像よりも高精細な映像の映像データを作成する処理、ストリーム処理部202における圧縮形式とは異なる圧縮形式で映像信号を圧縮する処理、入力された映像データに色変換等のエフェクトを施す処理などが考えられる。
また、記録装置は、ユーザーからのメタデータ記録開始指示を受け付ける入力部205を備えている。ユーザーにより入力部205を通じてメタデータの記録が指示されると、本編符号化データと同様の仕組みを使ってメタデータの記録先が決定される。メタデータリングバッファ203から読み出されたメタデータは、指定された記憶媒体に転送され、メタデータファイルが作成される。
図11は、横軸を時間として、各時点におけるユーザーのアクションと、ファイルとして記録されるデータの関係を示している。
ユーザーが記録装置に本編符号化データの記録開始を指示101すると、本編符号化データ(メインストリームデータ)の記録が開始される。本編符号化データを記録中に、例えば時刻t1においてメタデータ作成指示102が入力された場合、このトリガに基づいてデータ転送部207はメタデータリングバッファ203に蓄積されているメタデータを記憶媒体210または211に記録する。この時、メタデータリングバッファ203から読み出すメタデータは、時刻t1から時間Δt分(第1の時間)遡った時刻t0のメタデータから読み出され、記憶媒体210または211に記録することができる(部分付加情報)。なお、時間Δtの値は、メタデータリングバッファ203の容量によって最大値が決まる。また、本例では、時刻t0から一定時間T(第2の時間)の間メタデータの記録が持続し、自動的に停止する仕組みとしている。
上記のように本編符号化データとメタデータの同時記録を実施するにあたり、時刻t1における本編符号化データの記録先媒体(仮に第1の記憶媒体210とする)の残り容量が、メタデータのデータサイズに比して少なかった場合を考える。その場合は、メタデータの記録先を、時刻t1の時点で本編符号化データを記録していなかった方の記憶媒体(仮に第2の記憶媒体211とする)としなければならない。
特開平10−106152号公報
特開平10−200859号公報
しかしながら上記構成では、時刻t0から時刻t1に対応するメタデータは第2の記憶媒体211に保存され、時刻t0から時刻t1に対応する本編符号化データは第1の記憶媒体210に記録されることになる。したがって、第2の記憶媒体211は、メタデータが存在するにもかかわらず、そのメタデータに関連付けされた時刻に関する本編符号化データが存在しない状態になる。また、第1の記憶媒体210は、メタデータが関連付けられたはずの本編符号化データが存在するにもかかわらず、そのメタデータが存在しない状態になる。これでは、着脱可能な第1の記憶媒体210及び第2の記憶媒体211のそれぞれを独立して扱えなくなるため、記憶媒体の運用が煩雑になり、著しく利便性を害する。
本発明の目的は、メタデータ作成指示の受付時刻から遡った時刻より本編符号化データに関連付けられたメタデータを作成する場合であっても、記憶媒体同士の独立性を確保し、記憶媒体の運用上の利便性を向上させることができるストリームデータ記録装置を提供することである。
本発明のストリームデータ記録装置は、入力されるストリームデータを、第1の記憶媒体および第2の記憶媒体を含む複数の記憶媒体に所定の順序で記録するとともに、前記ストリームデータのうち所定期間のストリームデータに対応する付加情報を生成して、前記複数の記憶媒体のうちのいずれかに記録するストリームデータ記録装置であって、入力される前記ストリームデータを符号化して、本編符号化データとする符号化手段と、前記本編符号化データを一時的に記憶するバッファメモリと、前記バッファメモリから前記複数の記憶媒体に前記本編符号化データを連続して記録する記録手段と、外部からの入力を受け付ける入力手段と、前記入力手段が前記付加情報の生成指示を受け付けた時、前記ストリームデータに含まれる映像信号の現在の記録位置より第1の時間だけ遡った位置を開始位置とし、前記開始位置から第2の時間だけ後の位置を終了位置として、前記開始位置から前記終了位置までの期間の映像信号に対応する付加情報を生成する付加情報生成手段と、を備え、前記記録手段は、前記付加情報生成手段が前記付加情報を生成した時、前記付加情報のうち前記開始位置から前記現在の記録位置までに対応する部分付加情報を、前記開始位置から前記現在の記録位置までに対応する本編符号化データが記録された前記第1の記憶媒体に記録可能な空き容量があるかどうかを確認し、前記第1の記憶媒体における空き容量が所定値以上である場合には、前記部分付加情報を前記第1の記憶媒体に記録し、前記第1の記憶媒体における空き容量が所定値未満である場合には、前記部分付加情報を前記第2の記憶媒体に記録し、前記現在の記録位置以降の前記本編符号化データの記録先を前記第2の記憶媒体に切り替え、前記第1の記憶媒体に記録された前記開始位置から前記現在の記録位置に対応する前記本編符号化データを前記第2の記憶媒体にコピーするものである。
本発明によれば、メタデータ作成指示の受付時刻から遡った時刻より本編符号化データに関連付けられたメタデータを作成する場合であっても、記憶媒体同士の独立性を確保できるため、記憶媒体の運用上の利便性が向上する。
本発明のストリームデータ記録装置は、上記構成を基本として、以下のような種々の態様をとることができる。
すなわち、上記構成のストリームデータ記録装置において、前記記録手段は、さらに、前記第1の記憶媒体に記録された本編符号化データから、前記開始位置から前記現在の記録位置に対応する部分のみを削除するファイル削除手段を備えた構成とすることができる。
また、上記構成のストリームデータ記録装置において、前記記録手段は、さらに、複数のファイルまたは複数の記憶媒体に分断して記録された前記本編符号化データを、連続したストリームとして再現可能とするための再生順番情報を、前記符号化データのファイルに対し付加するためのコンテンツ情報付与手段と、前記第2の記憶媒体にコピーされた前記本編符号化データが、前記第1の記憶媒体に記録された本編符号化データのファイルに対して正しい連続性をもって再生されるように、前記再生順番情報を書き換えるコンテンツ情報書き換え手段とを備えた構成とすることができる。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1におけるストリームデータ記録装置の構成を示す。
図1は、実施の形態1におけるストリームデータ記録装置の構成を示す。
カメラ部1(ストリームデータ取得手段)は、レンズや撮像素子などの光学手段を備え、入射する光学的映像を電気的映像に変換してストリームデータを出力する。カメラ部1から出力されるストリームデータは、メタデータ処理部2とストリーム処理部3に入力される。
ストリーム処理部3(符号化手段)は、入力されるストリームデータを符号化処理し、本編符号化データを生成する。生成された本編符号化データは、ストリームバッファ5に蓄積される。ストリーム処理部3における具体的な処理の内容としては、映像信号のダウンコンバート処理、DV規格に準拠した映像圧縮処理、映像データと音声データとのパッキング処理などが考えられる。ストリームバッファ5に蓄積されている本編符号化データは、入力部7がオンになることにより、データ記録部8に転送される。入力部7は、ユーザーによる映像の記録開始または停止操作を受け付けるものである。
メタデータ処理部2(付加情報生成手段)は、入力されるストリームデータを処理し、メタデータを生成する。生成されたメタデータは、メタデータリングバッファ4に蓄積される。メタデータ処理部2の具体的な処理内容としては、ストリーム処理部3で処理される映像よりも高精細な映像の映像データを作成する処理、ストリーム処理部3における圧縮形式とは異なる圧縮形式で映像信号を圧縮する処理、映像に色変換等のエフェクトを施す処理などが考えられる。メタデータリングバッファ4に蓄積されているメタデータは、入力部6がオンになることにより、データ記録部8に転送される。入力部6(入力手段)は、ユーザーによるメタデータの付加命令の操作を受け付けるものである。
データ記録部8(記録手段)は、コンテンツデータ付与部81(コンテンツ情報付与手段)、転送先決定部82、データ転送部83、ファイル切り出し移動部84(ファイル削除手段)を備えている。また、ファイル切り出し移動部84は、転送帯域管理部85、時刻−オフセット変換部86、コンテンツデータ書き換え部87(コンテンツ情報書き換え手段)を備えている。データ記録部8は、本編符号化データ及びメタデータを第1の記憶媒体9または第2の記憶媒体10に記録する制御を行うものである。
以下、本実施の形態におけるストリームデータ記録装置の動作について説明する。なお、以下の説明では、第1の記憶媒体9の残容量不足のために、メタデータを第2の記憶媒体10に記録せざるを得ず、記憶媒体9及び10間でのメタデータと本編符号化データの分離が起こってしまった場合の動作について説明する。時刻を表す符号は、図11に記載されたものを使用する。
まず、各々の記憶媒体におけるコンテンツの管理方法について詳説する。
図2は、時刻t1(図11参照)直後における第1の記憶媒体9内のディレクトリ及びファイルの構成を示す。図3は、第2の記憶媒体10内の構成を示す。図2及び図3に示すように各記憶媒体に記録されたファイルは、全て記憶媒体のルートディレクトリ直下にあるCONTENTSディレクトリ600内に格納される。CONTENTSディレクトリ600内には、映像ファイルを格納するVIDEOディレクトリ602、音声ファイルを格納するAUDIOディレクトリ603、コンテンツの情報であるCLIPデータを格納するCLIPディレクトリ601等が存在している。本例では、映像ファイル606及び音声ファイル607はMXFファイルフォーマット(Material eXchange Format:SMPTE 377M-2004)で保存され、CLIPデータ605はXMLファイルフォーマット(Extensible Markup Language:JIS X 4159:2002)で保存されている。
CLIPデータは、映像ファイルひとつに対し必ずひとつ存在する。なお、音声ファイルは、映像ファイルひとつに対し複数存在してもよい。CLIPデータは、これらのファイルの関連付けに関する情報が記録されている。ひとつの映像ファイルを中心とするファイルのグループを、以下の説明では「クリップ」と称する。
図5は、第1の記憶媒体9に記録されたCLIPデータ605の一例である。CLIPデータ605は、記録装置によって新しいクリップが記憶媒体9または10内に作成されるたびに、コンテンツデータ付与部81によってひとつずつ作成される。また、CLIPデータ605は、クリップに所属するファイルの一覧や、それぞれのクリップの関連性など、クリップに関する管理情報全般を記録しておくファイルである。図5の例では、EssenceListタグ内でクリップに所属するファイルの一覧を示している。また、GlobalClipIDタグ内に示すように、各クリップにはクリップ独自のIDが割り当てられる。このIDは、一連の連続した記録(以降、ショットと呼ぶ)で作成されたコンテンツが複数の記憶媒体に分割して記録された場合などに、それらの関係性を示すために用いられる。一連の記録で分割されたクリップの関連性を示しているのが、Relationタグ内の記述である。Topタグは、一連の記録の先頭に当たるクリップのIDと記憶媒体のシリアル番号とを示している。Previousタグは、直前のクリップを示している。Nextタグは、直後のクリップのIDと格納された記憶媒体のシリアル番号とを指定する。本例では、Nextタグで第2の記憶媒体10に記録されたCLIPファイル700が管理するクリップを指定している。図6は、CLIPファイル700の一例である。
前述のように、ユーザーからのトリガにより作成されたメタデータは、図3に示すように第2の記憶媒体10のMETAディレクトリ702に、ファイル701として保存される。メタデータファイル701の存在に関する情報は、第1の記憶媒体9のCLIPファイル(図5参照)と第2の記憶媒体10のCLIPファイル(図6参照)の両方において、EssenceListタグ内に記述されている。本例では、メタデータファイルのファイル名として、ショットにつけられるIDを利用している。
図1に示す転送先決定部82は、同一時刻に関する本編符号化データとメタデータとがそれぞれ異なる記憶媒体に振り分けられたことを検知すると、ファイル切り出し移動部84に対して、時刻t1までの本編符号化データに関連するクリップに所属するファイルの所在地(すなわち、図2で示したファイル605,606,607のパスと、第1の記憶媒体9のシリアル番号)と、時刻t0と、時刻t1以降の本編符号化データを格納したクリップに所属するファイルの所在地(すなわち、図3で示したファイル700,703,704のパスと、第2の記憶媒体10のシリアル番号)を通知する。以下の説明では、特に映像ファイルの処理について注目し、詳説する。音声ファイルに関しては、以下で述べる映像ファイルの処理と同様の処理を施すこととし、詳しい説明は省略する。
ファイル切り出し移動部84における時刻−オフセット変換部86は、転送先決定部82から通知された時刻t0の情報をもとに、映像ファイル606(図2参照)内の時刻t0のデータ開始点を計算する。この計算は、単位時間あたりに記録されるべきデータサイズから計算してもよいし、MXFフォーマットに格納されたタイムコードをから検索してもよい。
次に、ファイル切り出し移動部84は、時刻−オフセット変換部86が算出したファイルオフセットから、映像ファイル606(図2参照)のデータを順次読み出し、第2の記憶媒体10に対して独立した映像ファイルとして記録する。ここで、独立した映像ファイルとして記録する動作は、単純な本編符号化データのコピーを行うのではなく、映像ファイル606(図2参照)や映像ファイル703(図3参照)と同様のMXFフォーマットとなるよう、MXFフォーマット規格で定められたMXFヘッダ等を付加することを意味している。このとき、ファイル切り出し移動部84は、転送帯域管理部85でデータ転送部83が行う本編符号化データの転送量を監視し、第2の記憶媒体10への本編符号化データ記録を疎外しないように、第2の記憶媒体10の余剰帯域を用いてデータの記録を行う。
ファイル切り出し移動部84は、映像ファイル605の時刻t0以降の部分を第2の記憶媒体10にすべてコピーし終わると、コピーし終わった映像ファイルに対応するCLIPデータを作成し、完全なクリップを完成させる。
図7は、その段階での第2の記憶媒体10内のファイル構成である。図7において、図5及び図6に示すファイルと同じファイルに関しては、同一符号を付与している。図7に示すように、第1の記憶媒体9に記録されていた時刻t0以降の本編符号化データの内容は、第2の記憶媒体10に独立した映像ファイル501として生成され、対応するCLIPデータ500が生成されている。
第2の記憶媒体10へのデータコピーが完全に終了したことを確認すると、ファイル切り出し移動部84は、コンテンツデータ書き換え部87に、コンテンツ移動の完了通知とともに、コピー元の映像ファイルに関するCLIPデータ605およびコピー先の映像ファイルに関するCLIPデータ500の所在地、および現在記録を継続中のクリップに関するCLIPデータ700の所在地(すなわちパス名と記録された記憶媒体のシリアル番号)を通知する。
上記通知を受けたコンテンツデータ書き換え部87は、CLIPデータ605とCLIPデータ500のRelationタグ内のPrevious,Nextタグ、CLIPデータ700のPreviousの値を書き換える。図7A及び図7Bは、値を書き換える前と書き換えた後のCLIPデータの内容を示す。図7A及び図7Bのそれぞれにおいて、図中向かって左側が書き換える前の状態で、図中向かって右側が書き換えた後の状態である。なお、図7A及び図7Bにおける説明を簡略化するため、XMLのタグ等は、図5及び図6で示した例より簡易に表記している。
図7Aに示すように、コピー元の映像ファイルに関するCLIPデータ605では、Nextで示すIDがコピー先のクリップを指すように変更される。また、図7Bに示すように、コピー先のCLIPデータはPreviousがコピー元を指し、Nextが現在進行中のクリップを指すように変更される。また同時に、CLIPデータ605のEssenceListから、メタデータに関する情報を削除することにより、メタデータファイル701とコピー元クリップとの関連性を切り離す。
次に、コンテンツデータ書き換え部87からCLIPデータの書き換え完了通知を受けたファイル切り出し移動部84は、映像ファイル606の時刻t0以降の部分を削除する。すなわち、映像ファイル606のサイズを、時刻−オフセット変換部86で得た時刻t0までのオフセット値に切り詰める。
以下、本実施の形態の動作の概念について説明する。
図8は、従来の本編符号化データ分割時の処理を模式的に示した図である。図9は、本実施の形態における本編符号化データ分割時の処理を模式的に示した図である。
図8に示すように、従来構成では、メインストリームデータ22(本編符号化データ)の記録中に一方の記憶媒体の残量が少なくなると、メインストリームデータ22を分割する処理が行われる。第1のストリームデータ23と第2のストリームデータ24は、メインストリームデータ22が分割されることによって得られたストリームデータであり、各々異なる記憶媒体に記録される。第1のストリームデータ23は、メインストリームデータ22における時刻t11からt12までのデータ23aと、t12からt13までのデータの前半部分のデータ23bと、空き領域23cとから構成されている。また、第2のストリームデータ24は、メインストリームデータ22の時刻t13からt14までのデータ24aと、時刻t12からt13までのデータの後半部分のデータ24bと、メタデータ24cとから構成されている。
図8に示すようにメインストリームデータ22が分割処理されると、第2のストリームデータ24に含まれるメタデータ24cに対応するストリームデータは、データ22aの後半部分であるデータ24bしかなく、データ22aの前半部分に対応するデータが存在しない。したがって、第1のストリームデータ23が記録された記憶媒体と、第2のストリームデータ24が記録された記憶媒体とを、独立して取り扱うことができない。すなわち、例えば第2のストリームデータ24が記録された記憶媒体を装置から取り外してしまうと、第1のストリームデータ23におけるデータ23bを正常に再生することができないという問題がある。
図9に示すように、本実施の形態のストリームデータ記録装置では、図8を参照して説明した処理方法と同様の手順でメインストリームデータ22を分割した後、第1のストリームデータ25におけるデータ25b(データ22aの前半部分)を、第2のストリームデータ26における空き領域にコピーし、第2のストリームデータ26にデータ26dを生成する。次に、第2のストリームデータ26を正常に再生することができるように、第1のストリームデータ25及び第2のストリームデータ26に対応するクリップ情報を書き換える。すなわち、分割されたストリームデータを再生する時、まず、第1のストリームデータ25のデータ25aを再生し、次に第2のストリームデータ26のデータ26d(データ22aの前半部分)を再生し、次にデータ26b(データ22aの後半部分)を再生し、次にデータ26aを再生するように、クリップ情報を書き換える。最後に、第1のストリームデータ25におけるデータ25b(データ22aの前半部分)を削除する。
図9に示す構成では、第2のストリームデータ26において、メタデータ26cに対応するデータ26b及び26dが存在するため、仮に第2のストリームデータ26が記録されている記憶媒体が装置から取り外されても、第1のストリームデータ25を正常に再生することができる。
以上のように本実施の形態によれば、メタデータ作成指示の受付時刻から遡った時刻より本編符号化データに関連付けられたメタデータを作成する場合であっても、関連付けられたデータ同士が別の記憶媒体に分断されてしまうことを防ぐことができ、記憶媒体同士の独立性が確保されることで、記憶媒体の運用上の利便性が向上する。また、クリップ同士の関連性も保持されるため、記録された本編符号化データの連続した再生も可能となる。
なお、本実施の形態においては映像ファイル、音声ファイル、CLIPデータを記憶媒体のCONTENTSディレクトリ以下に置く構成としたが、ファイルシステム上の構成はこれに限るものでなく、ディレクトリの階層構成、ファイル名等はシステムによって自由に決められてよい。
また、本実施の形態においては映像ファイルおよび音声ファイルをMXFフォーマット、CLIPデータをXMLフォーマットとしたが、同様の機能を果たすものであればファイルフォーマットはこれに限るものではない。例えば、映像ファイルはMPEG(Motion Picture Expert Group)のTS(Transport Stream)、またはPS(Program Stream)であってもよい。また、映像と音声は多重化されていてもよい。
また、本実施の形態においては、クリップの連続性を独立したファイル内に記述したが、この情報は映像ファイル及び音声ファイルに直接埋め込まれる形式で記録されていてもよい。
また、本実施の形態における記録装置では、メタデータ処理部2とストリーム処理部3に入力される信号は同一であるとしたが、これは別種の信号であってもよい。例えば、ストリーム処理部3へはカメラ部1で生成された映像信号を入力する一方で、メタデータ処理部2へは別途配された赤外線カメラの出力信号や各種計測機器の出力信号を入力するといったように、少なくとも時間軸に沿ったデータを扱うのであれば信号の種類は問わない。
本発明にかかるストリームデータ記録装置は、映像・音声データ等の記録において有用であり、特に記録されたデータに対し、時間情報を持った付加情報を同時記録できるシステムに適している。
1 カメラ部
2 メタデータ処理部
3 ストリーム処理部
4 メタデータリングバッファ
5 ストリームバッファ
8 データ記録部
81 コンテンツデータ付与部
82 転送先決定部
83 データ転送部
84 ファイル切り出し移動部
85 転送帯域管理部
86 時刻−オフセット変換部
87 コンテンツデータ書き換え部
9 第1の記憶媒体
10 第2の記憶媒体
2 メタデータ処理部
3 ストリーム処理部
4 メタデータリングバッファ
5 ストリームバッファ
8 データ記録部
81 コンテンツデータ付与部
82 転送先決定部
83 データ転送部
84 ファイル切り出し移動部
85 転送帯域管理部
86 時刻−オフセット変換部
87 コンテンツデータ書き換え部
9 第1の記憶媒体
10 第2の記憶媒体
Claims (3)
- 入力されるストリームデータを、第1の記憶媒体および第2の記憶媒体を含む複数の記憶媒体に所定の順序で記録するとともに、
前記ストリームデータのうち所定期間のストリームデータに対応する付加情報を生成して、前記複数の記憶媒体のうちのいずれかに記録するストリームデータ記録装置であって、
入力される前記ストリームデータを符号化して、本編符号化データとする符号化手段と、
前記本編符号化データを一時的に記憶するバッファメモリと、
前記バッファメモリから前記複数の記憶媒体に前記本編符号化データを連続して記録する記録手段と、
外部からの入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段が前記付加情報の生成指示を受け付けた時、前記ストリームデータに含まれる映像信号の現在の記録位置より第1の時間だけ遡った位置を開始位置とし、前記開始位置から第2の時間だけ後の位置を終了位置として、前記開始位置から前記終了位置までの期間の映像信号に対応する付加情報を生成する付加情報生成手段と、
を備え、
前記記録手段は、
前記付加情報生成手段が前記付加情報を生成した時、前記付加情報のうち前記開始位置から前記現在の記録位置までに対応する部分付加情報を、前記開始位置から前記現在の記録位置までに対応する本編符号化データが記録された前記第1の記憶媒体に記録可能な空き容量があるかどうかを確認し、
前記第1の記憶媒体における空き容量が所定値以上である場合には、前記部分付加情報を前記第1の記憶媒体に記録し、
前記第1の記憶媒体における空き容量が所定値未満である場合には、前記部分付加情報を前記第2の記憶媒体に記録し、前記現在の記録位置以降の前記本編符号化データの記録先を前記第2の記憶媒体に切り替え、前記第1の記憶媒体に記録された前記開始位置から前記現在の記録位置に対応する前記本編符号化データを前記第2の記憶媒体にコピーする、ストリームデータ記録装置。 - 前記記録手段は、さらに、
前記第1の記憶媒体に記録された本編符号化データから、前記開始位置から前記現在の記録位置に対応する部分のみを削除するファイル削除手段を備えた、請求項1に記載のストリームデータ記録装置。 - 前記記録手段は、さらに、
複数のファイルまたは複数の記憶媒体に分断して記録された前記本編符号化データを、連続したストリームとして再現可能とするための再生順番情報を、前記符号化データのファイルに対し付加するためのコンテンツ情報付与手段と、
前記第2の記憶媒体にコピーされた前記本編符号化データが、前記第1の記憶媒体に記録された本編符号化データのファイルに対して正しい連続性をもって再生されるように、前記再生順番情報を書き換えるコンテンツ情報書き換え手段とを備えた、請求項1に記載のストリームデータ記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007114530A JP2008271414A (ja) | 2007-04-24 | 2007-04-24 | ストリームデータ記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007114530A JP2008271414A (ja) | 2007-04-24 | 2007-04-24 | ストリームデータ記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008271414A true JP2008271414A (ja) | 2008-11-06 |
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ID=40050298
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JP2007114530A Withdrawn JP2008271414A (ja) | 2007-04-24 | 2007-04-24 | ストリームデータ記録装置 |
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JP (1) | JP2008271414A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017505938A (ja) * | 2014-06-25 | 2017-02-23 | エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd | マルチメディア情報を管理する方法、装置、及び無人航空機 |
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2007
- 2007-04-24 JP JP2007114530A patent/JP2008271414A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017505938A (ja) * | 2014-06-25 | 2017-02-23 | エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd | マルチメディア情報を管理する方法、装置、及び無人航空機 |
US10977133B2 (en) | 2014-06-25 | 2021-04-13 | SZ DJI Technology Co., Ltd. | Multimedia file repair methods and apparatus |
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