JP2008268876A - 撮影レンズおよびその製造方法ならびに複合レンズ - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズの透過偏芯による解像度の低下が抑制される撮影レンズ、その製造方法および複合レンズを提供する。
【解決手段】撮影レンズ1では、1つの複合レンズ2と2つの単レンズ5,6が、レンズバレル7に配設されている。レンズバレル7の光の出射側には、レンズバレル7と距離を隔ててフィルタ8が配設され、さらにそのフィルタ8と距離を隔てて撮像素子9が配設されている。複合レンズ2では、樹脂レンズ4を除いた残りの基材レンズ3と単レンズ5,6に起因する透過偏芯量が、樹脂レンズ4による透過偏芯量によってレンズ系全体として相殺されるように、基材レンズ3の出射面中心33bに対し樹脂レンズ4の出射面中心44bを所定量分だけ位置をずらして樹脂レンズ4が基材レンズ3に接合されている。
【選択図】図1
【解決手段】撮影レンズ1では、1つの複合レンズ2と2つの単レンズ5,6が、レンズバレル7に配設されている。レンズバレル7の光の出射側には、レンズバレル7と距離を隔ててフィルタ8が配設され、さらにそのフィルタ8と距離を隔てて撮像素子9が配設されている。複合レンズ2では、樹脂レンズ4を除いた残りの基材レンズ3と単レンズ5,6に起因する透過偏芯量が、樹脂レンズ4による透過偏芯量によってレンズ系全体として相殺されるように、基材レンズ3の出射面中心33bに対し樹脂レンズ4の出射面中心44bを所定量分だけ位置をずらして樹脂レンズ4が基材レンズ3に接合されている。
【選択図】図1
Description
本発明は撮影レンズおよびその製造方法ならびに複合レンズに関し、特に、複合レンズを含む複数のレンズを備えた撮影レンズと、そのような撮影レンズの製造方法と、複合レンズとに関するものである。
近年、携帯電話カメラあるいはデジタルカメラ等の撮影レンズに対して、小型化、軽量化および低コスト化が要求されている。この種の撮影レンズでは、たとえば、図40に示すように、複数のレンズ103,105,106が、レンズバレル107に配設されている。そのレンズバレル107の光の出射側には、フィルタ108と撮像素子109が順に配設されている。
特に、携帯電話カメラの撮影レンズでは、その軽量化と低コスト化を図るために、たとえば特許文献1に提案されているように、プラスチックレンズが採用されている。また、携帯電話カメラの全長を短くして解像度を上げるために、プラスチックレンズの表面に樹脂レンズを接合した複合レンズも検討されている。
特許第3594088号公報
しかしながら、従来の撮影レンズでは次のような問題点があった。一般に、プラスチックレンズはモールド法等によって形成される。モールド法等によって形成されたプラスチックレンズにおいては、型から取り出されたプラスチックレンズにおける所定の軸、たとえば外形に対する中心軸(外形中心軸)に、プラスチックレンズの入射側のレンズ面の中心(入射面中心)位置と出射側のレンズ面の中心(出射面中心)位置とが必ずしも一致(外形中心軸上に位置)しているとは限らない。
そのため、各レンズ103,105,106をレンズバレル107に組み込んだ状態で、各レンズ103,105,106の入射面中心と出射面中心とを結ぶ線分121,122,123が、レンズバレル107のバレル中心軸112に対して偏芯しており、レンズ系全体として透過偏芯(線分124)していることがある。その結果、各レンズ103,105,106を通った光が、撮像素子109において良好に結像せず、解像力が低下したり、画像の半分がボケてしまうことがあった。
なお、線分121は、レンズ103の入射面103aの入射面中心133aと出射面103bの出射面中心133bとを結ぶ線分であり、線分122は、レンズ105の入射面105aの入射面中心144aと出射面105bの出射面中心144bとを結ぶ線分であり、線分123は、レンズ106の入射面106aの入射面中心155aと出射面106bの出射面中心155bとを結ぶ線分である。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、一つの目的はレンズの透過偏芯による解像度の低下が抑制される撮影レンズを提供することであり、他の目的は、そのような撮影レンズの製造方法を提供することであり、さらに他の目的は、そのような撮影レンズおよびその製造方法に適した複合レンズを提供することである。
本発明に係る撮影レンズは複数のレンズを備えた撮影レンズであって、第1レンズと第2レンズとを備えている。第1レンズは基材レンズに樹脂レンズが接合されている。第2レンズは、第1レンズと所定の位置関係のもとで配設されている。第1レンズでは、樹脂
レンズを接合する前の基材レンズと第2レンズとに起因する透過偏芯量が、樹脂レンズによる透過偏芯量によって、第1レンズおよび第2レンズのレンズ系全体として打ち消されるように、樹脂レンズの出射面中心と基材レンズの出射面中心とを所定量だけ位置をずらして樹脂レンズが基材レンズに接合されている。
レンズを接合する前の基材レンズと第2レンズとに起因する透過偏芯量が、樹脂レンズによる透過偏芯量によって、第1レンズおよび第2レンズのレンズ系全体として打ち消されるように、樹脂レンズの出射面中心と基材レンズの出射面中心とを所定量だけ位置をずらして樹脂レンズが基材レンズに接合されている。
この構成によれば、樹脂レンズを接合する前の基材レンズと第2レンズに起因する透過偏芯量が、樹脂レンズの出射面中心と基材レンズの出射面中心とを所定量だけ位置をずらして基材レンズに接合される樹脂レンズによる透過偏芯量によって、第1レンズおよび第2レンズのレンズ系全体として相殺されることになる。これにより、撮影レンズの解像力が低下するのを抑制することができる。
位置ずれ量を確認するには、樹脂レンズには、その出射面中心を中心として所定の第1マーカが形成されていることが好ましく、また、基材レンズには、その出射面中心を中心として所定の第2マーカが形成されていることが好ましい。
より具体的にその第1マーカおよび第2マーカは、環状の凸部または凹部であることが好ましい。
本発明に係る撮影レンズの製造方法は、基材レンズに樹脂レンズを接合した第1レンズと、第2レンズとを少なくとも配設した撮影レンズの製造方法であって、以下の工程を備えている。樹脂レンズを接合する前の基材レンズおよび第2レンズに起因する透過偏芯量が、樹脂レンズによる透過偏芯量によって、第1レンズおよび第2レンズのレンズ系全体として打ち消されるように、樹脂レンズの出射面中心と基材レンズの出射面中心との所定の位置ずれ量を求める。その求められた位置ずれ量に基づいて、基材レンズの出射面に樹脂レンズを接合して第1レンズを形成する。形成された第1レンズおよび第2レンズを所定の位置関係に配設する。
この方法によれば、樹脂レンズの出射面中心と基材レンズの出射面中心とを所定量だけ位置をずらして基材レンズに樹脂レンズを接合することで、樹脂レンズを接合する前の基材レンズと第2レンズに起因する透過偏芯量が、その樹脂レンズによる透過偏芯量によって、第1レンズおよび第2レンズのレンズ系全体として相殺されることになる。これにより、撮影レンズの解像力が低下するのを抑制することができる。
より具体的に、位置ずれ量を求める工程では、基材レンズおよび第2レンズの外形中心軸を基準とする、基材レンズおよび第2レンズのそれぞれの入射面中心と出射面中心との位置ずれ量に基づいて、所定の位置ずれ量を求める手法がある。
また、第1レンズおよび第2レンズが配設されるレンズバレルに基材レンズおよび第2レンズを配設した状態における透過偏芯量が求められ、その求められた透過偏芯量を打ち消すように所定の位置ずれ量を求める手法がある。
そして、より具体的に、その求められた位置ずれ量に基づいて、第1レンズを形成するには、基材レンズを保持するレンズ保持部と樹脂レンズを成型する金型とを水平方向に相対的にずらし、基材レンズの出射面に樹脂レンズを接合することが好ましい。
さらに具体的に、第1レンズを形成する工程としては、レンズ保持部に対し基材レンズを所定の姿勢にて保持する工程と、レンズ保持部と金型とを水平方向に相対的にずらした後に、樹脂レンズとなる樹脂を金型に注入する工程と、水平方向の相対的な位置関係を保った状態でレンズ保持部に保持された基材レンズを金型に載置して樹脂に接触させる工程と、樹脂を硬化させることにより、樹脂レンズを基材レンズに接合する工程とを含むよう
にしてもよい。
にしてもよい。
あるいは、レンズ保持部と金型とを水平方向に相対的にずらして、樹脂レンズとなる樹脂を金型に注入する工程と、基材レンズを金型に載置して樹脂に接触させる工程と、基材レンズを所定の姿勢にてレンズ保持部に保持する工程と、樹脂を硬化させることにより、樹脂レンズを基材レンズに接合する工程とを含むようにしてもよい。
また、樹脂レンズとなる樹脂としては紫外線硬化型の樹脂が適用され、第1レンズを形成する工程では、樹脂に紫外線を照射することにより樹脂を硬化させることが好ましい。
本発明に係る複合レンズは、基材レンズに樹脂レンズが接合された複合レンズであって、樹脂レンズと基材レンズとを備えている。樹脂レンズは第1入射面および第1出射面を有し、第1入射面および第1出射面のいずれか一方の面に所定の第1マーカが形成されている。基材レンズは第2入射面および第2出射面とを有して樹脂レンズが接合され、第2入射面および第2出射面の少なくともいずれか一方の面に所定の第2マーカが形成されている。
この構成によれば、樹脂レンズに第1マーカが形成され、基材レンズに第2マーカが形成されていることで、樹脂レンズと基材レンズの位置ずれ量を容易に確認することができる。
具体的には、第1マーカは、樹脂レンズの一方の面の中心に、または、一方の面の面中心を中心として形成されていることが好ましく、また、第2マーカは、基材レンズの少なくともいずれか一方の面の中心を中心として形成されていることが好ましい。
さらに具体的には、第1マーカおよび第2マーカは、環状の凸部または凹部であることが好ましい。
実施の形態1
本発明の実施の形態1に係る撮影レンズとその製造方法について説明する。図1に示すように、撮影レンズ1では、1つの複合レンズ2と2つの単レンズ5,6が、レンズバレル7に配設されている。レンズバレル7の光の出射側には、レンズバレル7と距離を隔ててフィルタ8が配設され、さらにそのフィルタ8と距離を隔てて撮像素子9が配設されている。
本発明の実施の形態1に係る撮影レンズとその製造方法について説明する。図1に示すように、撮影レンズ1では、1つの複合レンズ2と2つの単レンズ5,6が、レンズバレル7に配設されている。レンズバレル7の光の出射側には、レンズバレル7と距離を隔ててフィルタ8が配設され、さらにそのフィルタ8と距離を隔てて撮像素子9が配設されている。
複合レンズ2は、基材レンズ3と樹脂レンズ4とからなり、樹脂レンズ4は基材レンズ3の出射側のレンズ面に接合されている。基材レンズ3は、たとえば光を集光する機能を有し、樹脂レンズ4は色消しや球面収差等を低減する機能を有する。また、単レンズ5,6は、非点収差等の各種の収差等を低減する機能を有する。これらの機能を発揮させるために、複合レンズ2および単レンズ5,6の各レンズ面は、所定の球面あるいは非球面とされる。
本撮影レンズ1では、後で詳しく説明するように、樹脂レンズ4を基材レンズ3に接合する前のその基材レンズ3と、残りの単レンズ5,6とに起因する透過偏芯量が、樹脂レンズ4を基材レンズ3に接合した後に、その接合された複合レンズ2と単レンズ5,6とをレンズバレル7に配設した状態で、樹脂レンズ4による透過偏芯量により、複合レンズ2および単レンズ5,6のレンズ系全体として打ち消されるように、樹脂レンズ4の出射側のレンズ面(出射面4b)の中心(出射面中心44b)位置と基材レンズ3の出射面3bの中心(出射面中心33b)位置とが所定量だけ位置ずれされている(図17参照)。
すなわち、樹脂レンズ4は、樹脂レンズ4を除いた残りの基材レンズ3と単レンズ5,6に起因する透過偏芯量が、樹脂レンズ4による透過偏芯量によってレンズ系全体として相殺されるように、基材レンズ3の出射面中心33bに対し樹脂レンズ4の出射面中心44bを所定量分だけ位置をずらして基材レンズ3に接合されている。なお、透過偏芯量とは、一つのレンズに光が透過して像を結ぶ位置の光軸からの位置ずれ量、あるいは、複数のレンズ(レンズモジュール)を光が透過して像を結ぶ位置の光軸からの位置ずれ量をいう。
次に、上述した撮影レンズ1の製造方法の一例について説明する。まず、偏芯測定器を用いて、図2に示すように、基材レンズ3、単レンズ5,6のそれぞれについて、そのレンズの外形に対する中心軸(外形中心軸11)を基準にして、入射面13の入射面中心14と出射面15の出射面中心16との位置ずれ量を測定する。ここで、外形とは、レンズの外周をいう。外形中心軸とは、レンズの外周に沿った円の中心を通る軸をいう。
この位置ずれ量についてさらに詳しく説明する。図3に示すように、外形中心軸11と直交し、外形中心軸11と交わる点を原点OとするX−Y平面を考える。入射面中心14を通り外形中心軸11に平行な直線がX−Y平面と交わる位置を位置14aとし、出射面
中心16を通り外形中心軸11に平行な直線がX−Y平面と交わる位置を位置16aとすると、入射面中心14と外形中心軸11との位置ずれ量は、位置14aと原点Oとの間の距離として求められる。また、出射面中心16と外形中心軸11との位置ずれ量は、原点Oと位置16aとの間の距離として求められる。
中心16を通り外形中心軸11に平行な直線がX−Y平面と交わる位置を位置16aとすると、入射面中心14と外形中心軸11との位置ずれ量は、位置14aと原点Oとの間の距離として求められる。また、出射面中心16と外形中心軸11との位置ずれ量は、原点Oと位置16aとの間の距離として求められる。
次に、求められた基材レンズ3および単レンズ5,6のそれぞれの入射面中心14と出射面中心16との外形中心軸11を基準とする位置ずれ量に基づいて、樹脂レンズを基材レンズに接合した後に複合レンズ2として単レンズ5,6とともにレンズバレル7に配設した状態(レンズ系全体)で、基材レンズ3および単レンズ5,6に起因する透過偏芯量が打ち消されるように、樹脂レンズ4の出射面中心44bを基材レンズ3の出射面中心33bに対してずらす位置ずれ量T(X−Y平面内における距離)が、光学的な計算によって算出される。また、このとき、複合レンズ2および単レンズ5,6のそれぞれの周方向位置も求められる。
次に、基材レンズに樹脂レンズを成型して接合する際の製造誤差を考慮するために、参照用複合レンズを作製する。まず、図4および図5に示すように、樹脂レンズを成型する金型20の中心軸22と、基材レンズを保持するレンズ保持部30の中心軸31とが一致するように、たとえば、金型20をレンズ保持部30に対してスライド移動させる。金型20には、樹脂レンズとなる所定の樹脂が注入される凹部21が形成されている。
次に、図6に示すように、基材レンズ3において樹脂レンズが接合されるレンズ面を下に向けて金型20の上に基材レンズ3を載置する。レンズ保持部30を下降させてレンズ保持部30の先端部分を基材レンズ3に接触させることにより、基材レンズ3をレンズ保持部30に対して所定の姿勢で保持する。
次に、図7に示すように、レンズ保持部30にて基材レンズ3を保持した状態でレンズ保持部30を上昇させる。次に、金型20の凹部21に紫外線硬化型の樹脂40を注入する。次に、レンズ保持部30を下降させて基材レンズ3を金型20の上に載置して、基材レンズ3の所定のレンズ面を樹脂40に接触させる。次に、図8に示すように、紫外線を照射して樹脂40を硬化させる。樹脂40が硬化した後、金型20から樹脂レンズを取り出すことで、図9に示すように、基材レンズ3に樹脂レンズ4が接合された参照用複合レンズ200が完成する。
次に、完成した参照用複合レンズ200のレンズ面の中心位置の位置ずれ量を測定する。図10に示すように、あらかじめ、樹脂レンズが成型される金型20の凹部21には、樹脂レンズに転写されるマーカ23が形成されている。このマーカ23としては、たとえば凹部21を研削にて形成する際に、金型に同心状に残る研削痕を利用することができ、その同心状の研削痕の中心が金型20の中心軸とされる。これにより、成型される樹脂レンズの出射面には、マーカ23に対応したマーカ4cが転写されて、そのマーカ4cの中心が出射面中心44bとなる(図12参照)。
一方、基材レンズにおいても、基材レンズを成型する際の型(図示せず)に設けられた同心状に形成されたマーカによって、図11に示すように、基材レンズ3の外周部分にマーカ3cが形成されている。同心状のマーカ23の中心が基材レンズ3の出射面3bの出射面中心33bとされる(図12参照)。なお、マーカ4c、3cは凸状でもよいし、凹状でもよい。特に、基材レンズ3に形成されるマーカ3cは、レンズの有効径の外側の領域に形成されることが好ましい。
こうして、図12に示すように、参照用複合レンズ200において、基材レンズ3の出射面中心33bと樹脂レンズ4の出射面中心44bとの位置ずれ量SO(距離)が測定さ
れる。なお、図12では、位置ずれ量SOは説明上誇張して示されている。
れる。なお、図12では、位置ずれ量SOは説明上誇張して示されている。
次に、位置ずれ量Tとするための、レンズ保持部30と金型20との実際の位置ずれ量を求める。すなわち、金型20の中心軸22とレンズ保持部30の中心軸31とを一致させた場合における、基材レンズ3の出射面中心33bと樹脂レンズ4の出射面中心44bとの位置ずれ量SOに基づいて、算出された基材レンズ3の出射面中心と樹脂レンズ4の出射面中心との位置ずれ量Tとするために、実際に金型20の中心軸22とレンズ保持部30の中心軸31とを相対的にずらすべき位置ずれ量S1を求める。
次に、求められた位置ずれ量S1に基づいて複合レンズを作製する。まず、前述した図4〜図7に示す工程と同様の工程を経て、図13に示すように、金型20の中心軸22とレンズ保持部30の中心軸31とを一致させた状態で、レンズ保持部30に対して基材レンズ3を所定の姿勢で保持する。
次に、図14に示すように、求められた位置ずれ量S1だけ、金型20の中心軸22をレンズ保持部30の中心軸31に対してスライド移動させる。次に、金型20の凹部21に紫外線硬化型の樹脂40を注入する。次に、レンズ保持部30を下降させて基材レンズ3を金型20の上に載置し、基材レンズ3の出射面を樹脂40に接触させる。次に、図15に示すように、紫外線を照射して樹脂40を硬化させる。樹脂40が硬化した後、金型20から樹脂レンズ4を取り出すことで、図16に示すように、基材レンズ3に樹脂レンズ4が接合された複合レンズ2が完成する。
図17に示すように、この複合レンズ2では、基材レンズ3の出射面中心33bと樹脂レンズ4の出射面中心44bとは、基材レンズ3に樹脂レンズ2を成型して接合する際の誤差(位置ずれ量SO)を考慮して、位置ずれ量S1分だけ位置ずれされている。なお、基材レンズ3の出射面中心33bと樹脂レンズ4の入射面中心44aは一致している。
次に、図18に示すように、複合レンズ2および単レンズ5,6をレンズバレル7に配設する。このとき、位置ずれ量Tを算出する際に求められた、複合レンズ2および単レンズ5,6のそれぞれの周方向位置(矢印80〜82)を考慮して配設される。こうして、図19に示すように、複数のレンズとして、複合レンズ2および単レンズ5,6がレンズバレル7に配設された撮影レンズ1が完成する。
この撮影レンズ1では、樹脂レンズ4を除く各レンズ(基材レンズ3、単レンズ5,6)の入射面中心および出射面中心の外形中心軸に対する位置ずれ量に起因する透過偏芯量が、樹脂レンズ4による透過偏芯量によってレンズ系全体として相殺されるように、基材レンズ3の出射面中心33bに対して樹脂レンズ4の出射面中心44bを所定量分だけ位置をずらして樹脂レンズ4が基材レンズ3に接合されている。
これにより、図19に示すように、複合レンズ2および単レンズ5,6をレンズバレル7に組み込んだ状態で、複合レンズ2の基材レンズ3の入射面中心33aと出射面中心33bとを結ぶ線分70、単レンズ5の入射面中心55aと出射面中心55bとを結ぶ線分72、単レンズ6の入射面中心66aと出射面中心66bとを結ぶ線分73に示すように、それぞれのレンズ2,5,6が透過偏芯していても、その透過偏芯量は樹脂レンズ4による透過偏芯(線分71)によってレンズ系全体として打ち消されることになる。
こうして、基材レンズ3および単レンズ5,6による透過偏芯が、樹脂レンズ4による透過偏芯によってレンズ系全体として相殺されて、線分74に示すように、撮影レンズ1として透過偏芯量を最小にすることことができる。あるいは、透過偏芯量をなくすことができる。その結果、複合レンズ2および単レンズ5,6を透過した光が撮像素子9において良好に結像し、解像力が低下したり、画像の半分がボケてしまうのをなくすことができる。
実施の形態2
実施の形態1では、レンズの外形中心軸に対する入射面中心あるいは出射面中心の位置ずれ量に基づいて撮影レンズを製造する方法について説明した。ここでは、レンズバレルに樹脂レンズを除く残りのレンズを配設した状態でバレル中心軸に対する入射面中心あるいは出射面中心の位置ずれ量に基づいて撮影レンズを製造する方法について説明する。
実施の形態1では、レンズの外形中心軸に対する入射面中心あるいは出射面中心の位置ずれ量に基づいて撮影レンズを製造する方法について説明した。ここでは、レンズバレルに樹脂レンズを除く残りのレンズを配設した状態でバレル中心軸に対する入射面中心あるいは出射面中心の位置ずれ量に基づいて撮影レンズを製造する方法について説明する。
まず、図20および図21に示すように、基材レンズ3および単レンズ5,6を、レンズバレル7における所定の位置に配設する。このとき、たとえばこれらの基材レンズ3および単レンズ5,6をモールド成型する際のゲートに対応する部分(図示せず)を揃えるなどして、基材レンズ3および単レンズ5,6のそれぞれの周方向位置を揃えた状態で配設する。
次に、基材レンズ3および単レンズ5,6をレンズバレル7に配設させた状態(図21)で、偏芯測定器を用いて基材レンズ3および単レンズ5,6のそれぞれについて、バレル中心軸12に対する各レンズの入射面中心と出射面中心との位置ずれ量を測定する。この位置ずれ量についてさらに詳しく説明する。
図22に示すように、バレル中心軸12と直交し、バレル中心軸12と交わる点を原点OとするX−Y平面を考える。入射面中心14を通りバレル中心軸12に平行な直線がX−Y平面と交わる位置を位置14bとし、出射面中心16を通りバレル中心軸12に平行な直線がX−Y平面と交わる位置を位置16bとすると、入射面中心14とバレル中心軸12との位置ずれ量は、位置14bと原点Oとの間の距離として求められる。また、出射面中心16とバレル中心軸12との位置ずれ量は、原点Oと位置16bとの間の距離として求められる。
次に、求められた基材レンズ3および単レンズ5,6のそれぞれの入射面中心14と出射面中心16とのバレル中心軸12を基準とする位置ずれ量に基づいて、基材レンズ3および単レンズ5,6をレンズバレル7に配設した状態における透過偏芯量が光学的計算により求められる。
次に、樹脂レンズを基材レンズに接合した後に複合レンズ2として単レンズ5,6とともにレンズバレル7に配設した状態(レンズ系全体)で、その求められた透過偏芯量が打ち消されるように、樹脂レンズ4の出射面中心44bを基材レンズ3の出射面中心33bに対してずらす位置ずれ量T(X−Y平面内における距離)が、光学的な計算に基づいて算出される。なお、このとき、複合レンズ2および単レンズ5,6のそれぞれの周方向位置は一定の位置とされる。
次に、前述した方法と同様に参照用複合レンズを作製し、その参照用複合レンズのレンズ面の中心位置の位置ずれ量SOを測定する。次に、前述した方法と同様に、求められた位置ずれ量SOに基づいて、算出された位置ずれ量Tとするために、実際に金型20の中心軸22とレンズ保持部30の中心軸31とを相対的にずらすべき位置ずれ量S2を求める。
次に、求められた位置ずれ量S2に基づいて複合レンズを作製する。まず、前述した図4〜図7に示す工程と同様の工程を経て、図23に示すように、金型20の中心軸22とレンズ保持部30の中心軸31とを一致させた状態で、レンズ保持部30に対して基材レンズ3を所定の姿勢で保持する。
次に、図24に示すように、求められた位置ずれ量S2だけ、金型20の中心軸22をレンズ保持部30の中心軸31に対してスライド移動させる。次に、金型20の凹部21に紫外線硬化型の樹脂40を注入する。次に、レンズ保持部30を下降させて基材レンズ3を金型20の上に載置し、基材レンズ3の所定のレンズ面を樹脂40に接触させる。
次に、図25に示すように、紫外線を照射して樹脂40を硬化させる。樹脂40が硬化した後、金型20から樹脂レンズ4を取り出すことで、図26に示すように、基材レンズ3に樹脂レンズ4が接合された複合レンズ2が完成する。この複合レンズ2では、基材レンズ3の出射面中心33bと樹脂レンズ4の出射面中心44bとは、基材レンズ3に樹脂レンズ2を成型して接合する際の誤差(位置ずれ量SO)を考慮して、位置ずれ量S2分だけ位置ずれされている。
次に、図27に示すように、複合レンズ2および単レンズ5,6をレンズバレル7に配設する。このとき、前述したように、複合レンズ2および単レンズ5,6のそれぞれの周方向位置を揃えて配設する。こうして、図28に示すように、複数のレンズとして、複合レンズ2および単レンズ5,6がレンズバレル7に配設された撮影レンズ1が完成する。
上述した撮影レンズ1によれば、樹脂レンズを除く各レンズ(基材レンズ3、単レンズ5,6)の入射面中心および出射面中心のバレル中心軸12に対する位置ずれ量に起因する透過偏芯量が、樹脂レンズ4による透過偏芯量によってレンズ系全体として相殺されるように、基材レンズ3の出射面中心33bに対して樹脂レンズ4の出射面中心44bを所定量分だけ位置をずらして樹脂レンズ4が基材レンズ3に接合されている。
これにより、図27に示すように、複合レンズ2および単レンズ5,6をレンズバレル7に組み込んだ状態で、複合レンズ2の基材レンズ3の入射面中心33aと出射面中心33bとを結ぶ線分75、単レンズ5の入射面中心55aと出射面中心55bとを結ぶ線分77、単レンズ6の入射面中心66aと出射面中心66bとを結ぶ線分78に示すように、それぞれのレンズ2,5,6が透過偏芯していても、その透過偏芯(量)は樹脂レンズ4による透過偏芯(線分76)によってレンズ系全体として打ち消されることになる。
シミュレーションにより、たとえば、基材レンズ3による透過偏芯量(線分75)のy方向成分を1μm、単レンズ5による透過偏芯量(線分77)のy方向成分を3μm、単レンズ6による透過偏芯量(線分78)のy方向成分を2μmと設定すると、樹脂レンズ4による透過偏芯量(線分76)のy方向成分を−4μmとすることで、撮影レンズ1のレンズ系全体の透過偏芯量がなくなることが判明した。
こうして、基材レンズ3および単レンズ5,6による透過偏芯が、樹脂レンズ4による透過偏芯によってレンズ系全体として相殺されて、線分79に示すように、撮影レンズ1として透過偏芯量を最小にすることことができる。あるいは、透過偏芯量をなくすことができる。その結果、接合レンズ4および単レンズ5,6を透過した光が、撮像素子9において良好に結像し、解像力が低下したり、画像の半分がボケてしまうのをなくすことができる。
また、上述した製造方法では、複合レンズ2および単レンズ5,6は、それぞれの周方向位置が揃えられてレンズバレル7へ配設されることになる。これにより、各レンズ2,5,6をレンズバレル7へ配設するのに、周方向位置を合わせる場合と比べて、組立作業を効率的に行うことができ、生産性を向上させることができる。
なお、上述した撮影レンズ1では、1つの複合レンズ2と2つの単レンズ5,6を備え
た撮影レンズ1を例に挙げて説明した。撮影レンズとしてはこれに限られるものではなく、少なくとも1つの複合レンズと少なくとも1つの単レンズとを備えた撮影レンズに適用することが可能である。
た撮影レンズ1を例に挙げて説明した。撮影レンズとしてはこれに限られるものではなく、少なくとも1つの複合レンズと少なくとも1つの単レンズとを備えた撮影レンズに適用することが可能である。
また、複合レンズ2を製造する順序として、レンズ保持部30に所定の姿勢で基材レンズ3を保持して、金型20をレンズ保持部30に対して所定量だけ位置ずれさせた後に、樹脂40を金型20に注入して樹脂レンズ4を基材レンズ3に接合させる場合を例に挙げて説明した。樹脂レンズ4を基材レンズ3に接合する工程としては、まず、金型20をレンズ保持部30に対して所定量だけ位置ずれさせた後に、レンズ保持部30に基材レンズ3を保持させて樹脂レンズ4を接合するようにしてもよい。
実施の形態3
ここでは、実施の形態1において説明したレンズの外形中心軸に対する入射面中心の位置ずれ量、あるいは、出射面中心の位置ずれ量に基づいて製造された複合レンズとその製造方法について説明する。図29に示すように、複合レンズ2は、基材レンズ3と樹脂レンズ4とからなり、樹脂レンズ4は基材レンズの出射面3bに接合されている。基材レンズ3として、たとえば日本ゼオン株式会社製のゼオネックス(登録商標)、あるいは、ポリプラスチックス株式会社製のトパス(登録商標)が適用される。また、樹脂レンズ4として、たとえばフルオレン系アクリレートが適用される。
ここでは、実施の形態1において説明したレンズの外形中心軸に対する入射面中心の位置ずれ量、あるいは、出射面中心の位置ずれ量に基づいて製造された複合レンズとその製造方法について説明する。図29に示すように、複合レンズ2は、基材レンズ3と樹脂レンズ4とからなり、樹脂レンズ4は基材レンズの出射面3bに接合されている。基材レンズ3として、たとえば日本ゼオン株式会社製のゼオネックス(登録商標)、あるいは、ポリプラスチックス株式会社製のトパス(登録商標)が適用される。また、樹脂レンズ4として、たとえばフルオレン系アクリレートが適用される。
図30および図31に示すように、この複合レンズ2では、樹脂レンズ4を基材レンズ3に接合する前のその基材レンズ3に起因する透過偏芯量が、樹脂レンズ4を基材レンズ3に接合した後に、その接合された複合レンズ2をレンズバレル7(図1参照)に配設した状態で、樹脂レンズ4による透過偏芯量により、複合レンズ2として打ち消されるように、樹脂レンズ4の出射側のレンズ面(出射面4b)の中心(出射面中心44b)位置と基材レンズ3の出射面3bの中心(出射面中心33b)位置とが所定量S0だけ位置ずれされている。
また、基材レンズ3と樹脂レンズ4との位置ずれ量を測定するために、基材レンズ3には、樹脂レンズ4が接合される面(出射面3b)にマーカ3cが形成され、樹脂レンズ4が接合される面とは反対側の面(入射面3a)にマーカ3dが形成されている。一方、樹脂レンズ4の面(出射面4b)には、マーカ4cが形成されている。樹脂レンズ4のマーカ4cは、たとえば金型に残る切削痕を樹脂レンズに転写することによって容易に形成される。
図32に示すように、切削痕としては、金型20に凹部21を研削にて形成する際に凹部21の底の中心に残る切削痕23aを利用することができる。また、図33に示すように、凹部21の底に中心に残る切削痕23aと、その中心に対して同心円状に残る切削痕23bを利用することができる。このようなマーカ3c、3d、4cの形状(断面)としては、たとえば、図34に示すように、凸状(凸部)であってもよいし、あるいは、図35に示すように、凹状(凹部)であってもよい。
たとえば深さが0.02μmで断面形状が矩形の凹状のマーカ4cを形成した樹脂レンズ4では、マーカ4cによる光学性能への影響はなかった。マーカ4cによる光学性能への影響を回避するためには、凹状のマーカ4cではその深さを0.1μm以下とし、凸状のマーカ4cではその高さを0.1μm以下とすることが好ましい。
次に、上述した複合レンズの製造方法の一例について説明する。まず、実施の形態1において説明したように、偏芯測定器を用いて、基材レンズ3の入射面中心14と出射面中心16との位置ずれ量を測定する。その位置ずれ量に基づいて、樹脂レンズ4を基材レンズ3に接合した後に複合レンズ2としてレンズバレルに配設した状態(レンズ系全体)で、基材レンズ3に起因する透過偏芯量が打ち消されるように、樹脂レンズ4の出射面中心44bを基材レンズ3の出射面中心33bに対してずらす位置ずれ量Tが算出される。また、参照用複合レンズを作製し、製造誤差として、基材レンズの出射面中心と樹脂レンズの出射面中心との位置ずれ量SOが測定される(図12参照)。
次に、算出された位置ずれ量Tと測定された位置ずれ量SOとに基づいて、金型20の中心軸22とレンズ保持部31とを相対的にずらすべき位置ずれ量S1が求められる。次に、前述した図4〜図7に示す工程と同様の工程を経て、図36に示すように、金型20の中心軸22とレンズ保持部30の中心軸31とを一致させた状態で、レンズ保持部30に対して基材レンズ3を所定の姿勢で保持する。次に、図37に示すように、求められた位置ずれ量S1だけ、金型20の中心軸22をレンズ保持部30の中心軸31に対してスライド移動させる。
次に、金型20の凹部21に紫外線硬化型の樹脂40を注入する。次に、レンズ保持部30を下降させて基材レンズ3を金型20の上に載置し、基材レンズ3の出射面を樹脂40に接触させる。次に、図38に示すように、紫外線を照射して樹脂40を硬化させる。樹脂40が硬化した後、金型20から樹脂レンズ4を取り出すことで、図39に示すように、基材レンズ3に樹脂レンズ4が接合された複合レンズ2が完成する。
この複合レンズ2では、基材レンズ3の入射面中心および出射面中心の外形中心軸に対する位置ずれ量に起因する透過偏芯量が、樹脂レンズ4による透過偏芯量によってレンズ系全体として相殺されるように、基材レンズ3の出射面中心33bに対して樹脂レンズ4の出射面中心44bを所定量分だけ位置をずらして樹脂レンズ4が基材レンズ3に接合されている。これにより、基材レンズ3が透過偏芯していても、その透過偏芯量は樹脂レンズ4による透過偏芯によってレンズ系全体として打ち消されることになる(図19参照)。その結果、複合レンズ2を透過した光が撮像素子において良好に結像し、解像力が低下したり、画像の半分がボケてしまうのをなくすことができる。
また、基材レンズ3にはマーカ3c、3dが形成され、樹脂レンズ4にはマーカ4cが形成されている(図30および図31参照)。これにより、基材レンズ3の出射面中心33bに対して樹脂レンズ4の出射面中心44bをずらす際に、試しに製造した複合レンズのマーカ3c、3d、4cから求められた位置ずれ量を使って、容易に所定量分だけずらすことができる。
さらに、基材レンズ3に形成されるマーカ3cは、樹脂レンズ4が接合される面(出射面3b)に形成され、一方、マーカ3dは、その面とは反対側の面(入射面3a)に形成されている。これにより、基材レンズ3の出射面3bの出射面中心33bと樹脂レンズ4の出射面4bの出射面中心44bとのずれ量(ずれ量A)を測定することができるとともに、基材レンズ3の入射面3aの入射面中心33aと樹脂レンズ4の出射面4bの出射面中心44bとのずれ量(ずれ量B)も測定することができる。
複合レンズとして、入射面(物体側)の曲率半径が出射面(像側)の曲率半径よりも十分に小さい基材レンズの出射面に樹脂レンズを接合する複合レンズでは、その光学性能は、ずれ量Aよりもずれ量Bに影響される。そのため、基材レンズ3の入射面3aにマーカ3dを形成することで、ずれ量Bを容易に測定することができて、光学性能の向上に寄与することができる。
なお、上述した複合レンズ2では、外形中心軸に基づいて製造する場合を例に挙げて説明したが、バレル中心軸(実施の形態2)に基づいて製造してもよい。また、各実施の形態では、複合レンズとして樹脂レンズを基材レンズの出射面に接合する場合を例に挙げて説明したが、樹脂レンズを基材レンズの入射面に接合させてもよい。さらに、マーカの断面形状としては矩形に限られず、たとえば三角形や五角形等の形状であってもよい。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 撮影レンズ、2 複合レンズ、3 基材レンズ、3a 入射面、3b 出射面、3c マーカ、4 樹脂レンズ、4a 入射面、4b 出射面、4c マーカ、5,6 単レンズ、5a 入射面、5b 出射面、6a 入射面、6b 出射面、7 レンズバレル、8 フィルタ、9 撮像素子、11 外形中心軸、12 バレル中心軸、13 入射面、14 入射面中心、15 出射面、16 出射面中心、20 金型、21 凹部、22
中心軸、23 マーカ、30 レンズ保持部、31 中心軸、40 樹脂、33a 入射面中心、33b 出射面中心、44a 入射面中心、44b 出射面中心、55a 入射面中心、55b 出射面中心、66a 入射面中心、66b 出射面中心、200 参照用複合レンズ。
中心軸、23 マーカ、30 レンズ保持部、31 中心軸、40 樹脂、33a 入射面中心、33b 出射面中心、44a 入射面中心、44b 出射面中心、55a 入射面中心、55b 出射面中心、66a 入射面中心、66b 出射面中心、200 参照用複合レンズ。
Claims (15)
- 複数のレンズを備えた撮影レンズであって、
基材レンズに樹脂レンズが接合された第1レンズと、
前記第1レンズと所定の位置関係のもとで配設された第2レンズと
を備え、
前記第1レンズでは、前記樹脂レンズを接合する前の前記基材レンズと前記第2レンズとに起因する透過偏芯量が、前記樹脂レンズによる透過偏芯量によって、前記第1レンズおよび前記第2レンズのレンズ系全体として打ち消されるように、前記樹脂レンズの出射面中心と前記基材レンズの出射面中心とを所定量だけ位置をずらして前記樹脂レンズが前記基材レンズに接合された、撮影レンズ。 - 前記樹脂レンズには、前記出射面中心を中心として所定の第1マーカが形成されている、請求項1記載の撮影レンズ。
- 前記基材レンズには、前記出射面中心を中心として所定の第2マーカが形成されている、請求項1または2に記載の撮影レンズ。
- 前記第1マーカおよび前記第2マーカは、環状の凸部または凹部である、請求項2または3に記載の撮影レンズ。
- 基材レンズに樹脂レンズを接合した第1レンズと、第2レンズとを少なくとも配設した撮影レンズの製造方法であって、
前記樹脂レンズを接合する前の前記基材レンズおよび前記第2レンズに起因する透過偏芯量が、前記樹脂レンズによる透過偏芯量によって、前記第1レンズおよび前記第2レンズのレンズ系全体として打ち消されるように、前記樹脂レンズの出射面中心と前記基材レンズの出射面中心との所定の位置ずれ量を求める工程と、
求められた前記位置ずれ量に基づいて、前記基材レンズの出射面に前記樹脂レンズを接合して前記第1レンズを形成する工程と、
前記第1レンズおよび前記第2レンズを所定の位置関係に配設する工程と
を備えた撮影レンズの製造方法。 - 前記位置ずれ量を求める工程では、前記基材レンズおよび前記第2レンズの外形中心軸を基準とする、前記基材レンズおよび前記第2レンズのそれぞれの入射面中心と出射面中心との位置ずれ量に基づいて、所定の前記位置ずれ量が求められる、請求項5記載の撮影レンズの製造方法。
- 前記位置ずれ量を求める工程では、前記第1レンズおよび前記第2レンズが配設されるレンズバレルに前記基材レンズおよび前記第2レンズを配設した状態における透過偏芯量が求められ、求められた前記透過偏芯量を打ち消すように所定の前記位置ずれ量が求められる、請求項5記載の撮影レンズの製造方法。
- 前記第1レンズを形成する工程では、求められた前記位置ずれ量に基づいて、前記基材レンズを保持するレンズ保持部と前記樹脂レンズを成型する金型とを水平方向に相対的にずらし、前記基材レンズの出射面に前記樹脂レンズを接合する、請求項5〜7のいずれかに記載の撮影レンズの製造方法。
- 前記第1レンズを形成する工程は、
前記レンズ保持部に対し前記基材レンズを所定の姿勢にて保持する工程と、
前記レンズ保持部と前記金型とを水平方向に相対的にずらした後に、前記樹脂レンズと
なる樹脂を前記金型に注入する工程と、
水平方向の相対的な位置関係を保った状態で前記レンズ保持部に保持された前記基材レンズを前記金型に載置して前記樹脂に接触させる工程と、
前記樹脂を硬化させることにより、前記樹脂レンズを前記基材レンズに接合する工程とを含む、請求項8記載の撮影レンズの製造方法。 - 前記第1レンズを形成する工程は、
前記レンズ保持部と前記金型とを水平方向に相対的にずらして、前記樹脂レンズとなる樹脂を前記金型に注入する工程と、
前記基材レンズを前記金型に載置して前記樹脂に接触させる工程と、
前記基材レンズを所定の姿勢にて前記レンズ保持部に保持する工程と、
前記樹脂を硬化させることにより、前記樹脂レンズを前記基材レンズに接合する工程とを含む、請求項8記載の撮影レンズの製造方法。 - 前記樹脂として紫外線硬化型の樹脂が適用され、
前記第1レンズを形成する工程では、前記樹脂に紫外線を照射することにより前記樹脂を硬化させる、請求項5〜10のいずれかに記載の撮影レンズの製造方法。 - 基材レンズに樹脂レンズが接合された複合レンズであって、
第1入射面および第1出射面を有し、前記第1入射面および前記第1出射面のいずれか一方の面に所定の第1マーカが形成された樹脂レンズと、
第2入射面および第2出射面とを有して前記樹脂レンズが接合され、前記第2入射面および前記第2出射面の少なくともいずれか一方の面に所定の第2マーカが形成された基材レンズと
を備えた、複合レンズ。 - 前記第1マーカは、前記樹脂レンズの前記一方の面の中心に、または、前記一方の面の面中心を中心として形成されている、請求項12記載の複合レンズ。
- 前記第2マーカは、前記基材レンズの前記少なくともいずれか一方の面の中心を中心として形成されている、請求項12または13に記載の複合レンズ。
- 前記第1マーカおよび前記第2マーカは、環状の凸部または凹部である、請求項12〜14のいずれかに記載の複合レンズ。
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