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JP2008267569A - アクチュエータ付バルブ装置 - Google Patents

アクチュエータ付バルブ装置 Download PDF

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JP2008267569A
JP2008267569A JP2007114387A JP2007114387A JP2008267569A JP 2008267569 A JP2008267569 A JP 2008267569A JP 2007114387 A JP2007114387 A JP 2007114387A JP 2007114387 A JP2007114387 A JP 2007114387A JP 2008267569 A JP2008267569 A JP 2008267569A
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Tsugio Sugiura
次男 杉浦
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Abstract

【課題】 濾過面積の制約が小さく、組付けが容易なフィルタ構造を有する電磁油圧制御弁を提供する。
【解決手段】 第2電磁油圧制御弁7は、バルブハウジング13に被せられるキャップ型フィルタ53を備える。キャップ型フィルタ53は、入力ポート31、出力ポート32、排出ポート33を覆う各部分に、オイルの通過を許容して異物の通過を阻止する入力濾過部α、出力濾過部β、排出濾過部γを形成し、バルブハウジング13に被せられた状態で電磁アクチュエータ12のカシメ爪44xを利用して電磁アクチュエータ12に固定される。3つの機能を1つのキャップ型フィルタ53のみで設けることができ、またカシメ爪44xを利用するため、コストを抑えることができる。強くカシメ付けられても破損しないため、組付けが容易である。各濾過部α、β、γの濾過面積を大きく設けることが可能となり、オイルの通過抵抗(圧損)を抑えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バルブ部(例えば、ボール弁、スプール弁等)と、アクチュエータ部(例えば、電磁アクチュエータ等)とを結合して構成されるアクチュエータ付バルブ装置に関し、特にバルブハウジングに設けられたポート(軸端ポートまたは径方向ポート)のフィルタ構造に関する。
(第1の従来技術:軸端ポートに軸端フィルタを設ける従来技術)
出力油圧の調整を行う三方弁(バルブ部の一例)と、この三方弁の駆動を行う電磁アクチュエータ(アクチュエータ部の一例)とを結合した電磁油圧制御弁(アクチュエータ付バルブ装置の一例)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示される電磁油圧制御弁を図4、図5を参照して説明する。なお、後述する実施例1と共通機能物には共通符号を付して説明する。
この電磁油圧制御弁は、入力ポート31、出力ポート32、排出ポート33の連通状態の調整を行う三方弁11と、この三方弁11の駆動を行う電磁アクチュエータ12とを結合したものである。
特許文献1に開示される入力ポート31は、略円筒形状を呈するバルブハウジング13の軸端に開口して設けられた軸端ポートであり、オイルポンプから圧送されたオイル(流体の一例)は、入力ポート31から三方弁11の内部に流入する。
オイルに混入する異物が入力ポート31を介してバルブハウジング13内に侵入するのを防ぐために、入力ポート31には、バネ座を兼ねた軸端フィルタJ1が取り付けられている。
特許文献1に示される軸端フィルタJ1は、網構造のメッシュJ2を、スプリング保持部J3を成す樹脂部材にモールド成形したもので、入力ポート31内に挿入した後、バルブハウジング13の端部に形成されたカシメ爪J4(薄肉部)をスプリング保持部J3にカシメ付けることで固定される。
(第1の問題点)
軸端フィルタJ1におけるオイルの濾過面積、即ちスプリング保持部J3の内側の開口面積は、スプリング保持部J3の内側の開口の内径に規制されるため、軸端フィルタJ1における濾過面積が少なくなる不具合がある。
バネ座を成すスプリング保持部J3は、樹脂で成形されるものであるため、樹脂成形バリ(樹脂膜)がスプリング保持部J3の開口内に発生する可能性があり、スプリング保持部J3の開口内に樹脂成形バリが発生することで、軸端フィルタJ1における濾過面積がさらに少なくなる不具合がある。
バルブハウジング13の端部に形成したカシメ爪J4をスプリング保持部J3にカシメ付けることで軸端フィルタJ1を固定しているため、樹脂製のスプリング保持部J3が損傷しないようにカシメ荷重を狭い範囲内で設定する必要があり、高い精度の工作精度が要求される。カシメ荷重が適正荷重より小さいと、軸端フィルタJ1が外れ易くなり、また軸端フィルタJ1の外周とバルブハウジング13との間に隙間が生じて、その隙間から異物がバルブハウジング13内に侵入する可能性がある。逆に、カシメ荷重が適正荷重より大きいと、スプリング保持部J3にクラックが入り、軸端フィルタJ1が破損してしまう。
(第2の従来技術:径方向ポートに径方向フィルタを設ける従来技術)
一方、バルブハウジング13の径方向に向いて開口する出力ポート32、排出ポート33(径方向ポート)に径方向フィルタを設ける要求がある。
このように、出力ポート32、排出ポート33に径方向フィルタを装着する場合、筒形に設けただけの径方向フィルタをバルブハウジング13に被せるだけでは、径方向フィルタが軸方向へ移動してしまう。
そこで、バルブハウジング13に径方向フィルタの軸方向の移動を規制する環状溝(またはフィルタを挟むリブ)を形成し、その環状溝内に帯状の径方向フィルタを巻き付けて装着する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2には、環状溝内に帯状の径方向フィルタを巻き付けて装着する技術として、(1)環状溝内にスタット(突起状係合部)を予め設けておき、径方向フィルタの一方の帯端に形成した係合孔を環状溝内のスタットに嵌め入れ、次に径方向フィルタを環状溝内に巻き入れ、続いて径方向フィルタの他方の帯端に形成した係合孔をスタットに嵌め入れる技術、(2)バルブハウジング13に径方向フィルタを巻き付け、その巻き付けたままの状態で径方向フィルタの帯端の重なり部分をスポット溶接等で接合する技術、(3)径方向フィルタに保持用の樹脂フレームを予め設けておき、径方向フィルタを環状溝内に装着し、樹脂フレームの復元力によって環状溝内に径方向フィルタを保持させる技術が開示されている。
(第2の問題点)
上記(1)で示したように、環状溝内にスタット等のフィルタ固定手段を設ける技術は、バルブハウジング13にスタット等のフィルタ固定手段を設けることでバルブハウジング13の製造コストの上昇を招いてしまう。
上記(2)で示したように、バルブハウジング13に径方向フィルタを巻き付けた状態を保ったままで径方向フィルタの帯端の重なり部分をスポット溶接する技術は、溶接作業を実行し難いため、作業性が劣ってしまう。
上記(3)で示したように、径方向フィルタに保持用の樹脂フレームを設ける技術は、樹脂よりなるフレームの径方向の厚み分が生じるため、バルブハウジング13に径方向のフレーム装着スペースが必要になる。即ち、径方向フィルタにフレームを設けることで、バルブハウジング13の小径化が妨げられてしまう。
このように、バルブハウジング13の出力ポート32、排出ポート33に径方向フィルタを装着する場合、従来の技術では、バルブハウジング13の周囲に径方向フィルタを巻き付けて装着する必要があり、上記の如く種々の問題が生じていた。
(第3の問題点)
さらに、入力ポート31(軸端ポート)と、出力ポート32、排出ポート33(径方向ポート)のそれぞれに軸端フィルタJ1と径方向フィルタを取り付ける場合は、上記第1、第2の問題点に加えて、軸端フィルタJ1と径方向フィルタを別々に組付けるため、部品点数および組付工数が増えることになり、電磁油圧制御弁の製造コストの上昇を招いてしまう。
特開2005−207545号公報 特開2006−22816号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は濾過面積の制約が小さく、組付けが容易なフィルタ構造を有するアクチュエータ付バルブ装置の提供にある。
[請求項1の手段]
請求項1の手段を採用するアクチュエータ付バルブ装置におけるキャップ型フィルタは、ポートを覆う部分に濾過部を備えるものであり、バルブハウジングに被せられた状態で、アクチュエータ部に設けられた結合手段によってアクチュエータ部に固定されるものである。
キャップ型フィルタは、バルブハウジングに被せられてアクチュエータ部に固定されるものであるため、濾過部を設ける範囲(濾過面積)の制約が小さく、キャップ型フィルタを通過する流体の通過抵抗(圧損)を抑えることができる。
また、キャップ型フィルタは、アクチュエータ部に設けられる結合手段を利用して固定されるものであるため、キャップ型フィルタを固定するための専用手段を設ける必要がなく、製造コストを抑えることができる。
[請求項2の手段]
請求項2の手段を採用するアクチュエータ付バルブ装置のアクチュエータ部は、通電により磁力を発生するコイルを覆うヨークを備える電磁アクチュエータであり、結合手段は、ヨークの端部に形成されたカシメ爪である。
これにより、アクチュエータ部に設けられるカシメ爪(結合手段の一例)を用いてキャップ型フィルタを固定することができる。
[請求項3の手段]
請求項3の手段を採用するアクチュエータ付バルブ装置のキャップ型フィルタは、バルブハウジングに被せられる形状に形成された薄板金属製であり、濾過部は、薄板金属に形成された多数の穴によって設けられる。
これにより、キャップ型フィルタの部品を1つの薄板金属のみで設けることができ、コストを抑えることができる。
また、キャップ型フィルタを固定する結合手段がアクチュエータ部のカシメ爪の場合、カシメ爪によってキャップ型フィルタが強くカシメ付けられても、キャップ型フィルタが破損する不具合がなく、キャップ型フィルタのカシメ固定を容易に実施することができる。
[請求項4の手段]
請求項4の手段を採用するアクチュエータ付バルブ装置のバルブハウジングは、略筒形状を呈する。
そして、濾過部で覆われるポートは、バルブハウジングの軸方向の端部において開口する軸端ポートであり、この軸端ポートを覆う濾過部は、軸端ポートに流入する流体、あるいは軸端ポートから流出する流体を濾過する軸端濾過部である。
即ち、請求項4の手段は、軸端ポートの濾過を行う軸端フィルタに本発明を適用したものであり、軸端フィルタの機能を有するキャップ型フィルタを容易に組付けることができる。また、樹脂製のスプリング保持部を廃止でき、軸端濾過部の濾過面積がスプリング保持部の開口面積に制約されなくなり、軸端濾過部の濾過面積を大きく設けることができ、軸端ポートを流れる流体の通過抵抗(圧損)を抑えることができる。
さらに、請求項2、3と組み合わせることで、軸端フィルタの機能を果たすキャップ型フィルタがアクチュエータ部のカシメ爪により強くカシメ付けられても、キャップ型フィルタが破損する不具合がなく、カシメ固定を容易に実施することができる。即ち、従来技術で示した第1の問題点を回避することができる。
[請求項5の手段]
請求項5の手段を採用するアクチュエータ付バルブ装置のバルブハウジングは、略筒形状を呈する。
そして、濾過部で覆われるポートは、バルブハウジングの径方向に向いて開口する径方向ポートであり、この径方向ポートを覆う濾過部は、径方向ポートに流入する流体、あるいは径方向ポートから流出する流体を濾過する径方向濾過部である。
即ち、請求項5の手段は、径方向ポートの濾過を行う径方向フィルタに本発明を適用したものであり、径方向フィルタの機能を有するキャップ型フィルタを容易に組付けることができる。
径方向フィルタの機能を有するキャップ型フィルタがアクチュエータ部の結合手段(例えば、カシメ爪)によって固定されるものであるため、バルブハウジングに被せたキャップ型フィルタが径方向ポートの開口位置から軸方向へズレない。即ち、径方向フィルタの機能を果たす部分が軸方向へズレない。また、バルブハウジングに巻き付けて固定しなくて済む。このように、従来技術で示した第2の問題点を回避することができる。
さらに、請求項4の手段と組み合わせることで、軸端フィルタと径方向フィルタとが1つのキャップ型フィルタで済み、部品点数の減少および組付工数の減少によって製造コストを抑えることができる。即ち、従来技術で示した第3の問題点を回避することができる。
[請求項6の手段]
請求項6の手段を採用するアクチュエータ付バルブ装置におけるバルブハウジングの外周面には、径方向ポートの外側開口部が溝内で開口する周方向に伸びた周方向溝が設けられている。そして、径方向濾過部は、周方向溝に沿って周方向に帯状に設けられる。
これにより、径方向濾過部の実質的な濾過面積を大きくでき、径方向ポートを流れる流体の通過抵抗(圧損)を抑えることができる。
最良の形態のアクチュエータ付バルブ装置は、オイル(流体の一例)が通過可能な軸端ポートおよび径方向ポートが形成されたバルブハウジングを有するバルブ部と、このバルブ部を駆動する電磁アクチュエータ(アクチュエータ部の一例)とを備える。
この電磁アクチュエータは、当該電磁アクチュエータを構成する部品(例えば、ヨークと磁気プレート)の結合、あるいはバルブハウジングと電磁アクチュエータの結合を行うカシメ爪(結合手段の一例)を備える。
この最良の形態のアクチュエータ付バルブ装置は、軸端ポートおよび径方向ポートを覆った状態でバルブハウジングに被せられる1つのキャップ型フィルタを備える。
このキャップ型フィルタは、軸端ポートの濾過を行う軸端フィルタと、径方向ポートの濾過を行う径方向フィルタの両方の機能を果たすものであり、軸端ポートを覆う部分にオイルの通過を許容して異物の侵入を阻止する軸端濾過部を備え、径方向ポートを覆う部分にオイルの通過を許容して異物の侵入を阻止する径方向濾過部を備える。
キャップ型フィルタは、バルブハウジングに被せられる形状に形成された1つの薄板金属製であり、軸端濾過部および径方向濾過部は、薄板金属において多数の穴によって設けられるものであり、バルブハウジングに被せられた状態で、電磁アクチュエータのカシメ爪によってカシメ付けられて固定される。
本発明のアクチュエータ付バルブ装置を、油圧制御を行う2つの電磁油圧制御弁に適用した実施例1を説明する。
この実施例1では、先ず「油圧制御装置の要部基本構造」を説明し、その後で「実施例1の特徴」を説明する。
〔油圧制御装置の要部基本構造〕
油圧制御装置の要部基本構造を図3を参照して説明する。なお、図3は基本構造を説明するものであり、図示する第1、第2電磁油圧制御弁6、7には本発明が適用されていないものを示す。
この実施例の油圧制御装置は、自動車の自動変速機において油圧制御を行う油圧コントローラを備える。
この実施例に示す油圧コントローラは、図3に示すように、油路の切替制御を行うスプール弁1を備える。このスプール弁1は、油圧コントローラのケースに形成された軸穴(摺動穴)2の内部に油路の切替を行うスプール3を配置した周知なものである。スプール3は、リターンスプリング4の作用で一方向(図3の下方)へ付勢されており、リターンスプリング4とは異なった側(図3の下方)のスプール3の端部と油圧コントローラのケースの間に形成されるパイロット室5の油圧が上昇することで、リターンスプリング4の付勢力に抗してスプール3が駆動される。
パイロット室5の油圧は、第1電磁油圧制御弁6によって制御される。第1電磁油圧制御弁6は、油圧コントローラのケースに組付けられ、通電されるとパイロット室5に駆動油圧を発生し、通電が停止されるとパイロット室5の駆動油圧を排圧するN/L(ノーマリ・ロー)タイプのものである。なお、第1電磁油圧制御弁6は、後述する第2電磁油圧制御弁7と基本的に同一構造のものであり、第2電磁油圧制御弁7にて詳細な構造を説明する。
この実施例の油圧コントローラは、第1電磁油圧制御弁6が通電されて、パイロット室5に駆動油圧が供給された状態であっても、スプール3を図3の下方に位置させる第2電磁油圧制御弁7が搭載されている。
この第2電磁油圧制御弁7は、リターンスプリング4が配置されるバネ室8の油圧をコントロールする。第2電磁油圧制御弁7は、油圧コントローラのケースに組付けられ、通電されるとバネ室8に駆動油圧を発生し、通電が停止されるとバネ室8の駆動油圧を排圧するN/Lタイプのものである。そして、第2電磁油圧制御弁7が通電されて、バネ室8の油圧を上昇させることで、バネ室8に供給された油圧と、リターンスプリング4の付勢力によって、第1電磁油圧制御弁6の作動に関わらずスプール3を図3の下方に位置させる。
(第2電磁油圧制御弁7の説明)
次に、第2電磁油圧制御弁7(アクチュエータ付バルブ装置の一例)を、図1を参照して説明する。
第2電磁油圧制御弁7は、上述したように油圧コントローラのケースに組付けられるものであり、三方弁(バルブ部の一例)11と、この三方弁11を駆動する電磁アクチュエータ(アクチュエータ部の一例)12とを結合して構成される。
(三方弁11の説明)
三方弁11の一例を図1を参照して説明する。
三方弁11は、バルブハウジング13、ボール弁(入力側弁体)14、ブリード弁(排出側弁体)15およびシャフト16等で構成される。
バルブハウジング13は、略筒形状を呈するものであり、電磁アクチュエータ12の固定子の一部を構成するように磁性体金属(鉄等)によって設けられている。このバルブハウジング13の内部には、図1左側より右側に向かって入力室21、出力室22、排出室23が形成されている。
入力室21は、ボール弁14が配置される空間によって構成されている。出力室22は、バルブハウジング13内に固定された入力側隔壁(ボール弁シート部材)24と排出側隔壁(ブリード弁シート部材)25で挟まれた空間によって構成されている。排出室23は、排出側隔壁25より図1右側のバルブハウジング13内の空間によって構成されている。
入力側隔壁24と排出側隔壁25のそれぞれは、軸方向(シャフト16の移動方向)に対する垂直面を備え、その垂直面が対向配置する。入力側隔壁24の中心部には、入力室21と出力室22を連通する入力弁口26が設けられている。また、排出側隔壁25の中心部にも、出力室22と排出室23を連通する排出弁口27が設けられている。なお、入力弁口26と排出弁口27は、ともにシャフト16の軸線上に設けられている。
バルブハウジング13には、オイルポンプ28(図3参照)から油路等を介して圧送されたオイル(流体の一例)が入力される入力ポート31と、スプール弁1のバネ室8に油路を介して連通する出力ポート32と、オイルパン内などの低圧側と連通する排出ポート(ドレインポート)33とが設けられている。
入力ポート31は、入力室21と連通するものであり、バルブハウジング13の軸方向端部(図1左端)に開口して設けられている。出力ポート32は、出力室22と連通するものであり、バルブハウジング13の径方向に開口して設けられている。排出ポート33は、排出室23と連通するものであり、バルブハウジング13の径方向に開口して設けられている。
ボール弁14は、円球形状を呈した金属ボールであり、入力室21内に配置され、入力ポート31から供給される油圧、および入力室21の内部に圧縮された状態で配置されたボール弁バネ35の付勢力によって入力弁口26の周囲の入力弁シートに着座する力が与えられる。このボール弁14が入力弁シートに着座することで、入力弁口26が閉塞されて、入力室21と出力室22の連通が遮断される。
ブリード弁15は、排出室23内のシャフト16に形成されたものであり、電磁アクチュエータ12の駆動力によって、排出弁口27の周囲の排出弁シートに着座する力が与えられる。このブリード弁15が排出弁シートに着座することで、排出弁口27が閉塞されて、出力室22と排出室23の連通が遮断される。
シャフト16は、略棒形状を呈する非磁性体金属製であり、バルブハウジング13の図1右側の軸中心に形成された軸穴36内において軸方向へ摺動自在に支持される。なお、シャフト16は、図1右側に電磁アクチュエータ12の可動子42(後述する)が固定されるものであり、可動子42と一体に移動する。
このため、電磁アクチュエータ12が通電されて可動子42が図1左側に位置する時は、シャフト16の先端がボール弁14を入力弁シートから離座させ、入力ポート31と出力ポート32を入力弁口26を介して連通させるとともに、ブリード弁15が排出弁シートに着座して出力ポート32と排出ポート33の連通を遮断する。
また、電磁アクチュエータ12の通電が停止されて可動子42が図1右側に位置する時は、入力油圧およびボール弁バネ35の付勢力によりシャフト16の先端が入力弁口26内に埋没し、ボール弁14が入力弁シートに着座して入力ポート31と出力ポート32の連通を遮断するとともに、ブリード弁15が排出弁シートから離座して出力ポート32と排出ポート33が排出弁口27を介して連通する。
(電磁アクチュエータ12の説明)
電磁アクチュエータ12の一例を図1を参照して説明する。
電磁アクチュエータ12は、コイル41、可動子42、シャフト付勢バネ43、ヨーク44、ステータ45、コネクタ46等で構成される。
コイル41は、通電されると磁力を発生して、可動子42と磁気固定子(ヨーク44とステータ45)を通る磁束ループを形成させるものであり、樹脂性のボビンの周囲に、絶縁被覆が施された導線(エナメル線等)を多数巻回したものである。
可動子42は、略円柱形状を呈した磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)であり、上述したようにシャフト16の図1右側に固定される。
シャフト付勢バネ43は、可動子42を開弁方向(図1左方向)へ付勢して、非通電状態であってもシャフト16の先端をボール弁14に当接させる圧縮コイルスプリングであり、可動子42の図1右側端面と、ヨーク44の内側に固定されたバネ押え47との間で圧縮された状態で配置される。このバネ押え47の中心部には、軸方向に貫通する呼吸孔が形成されている。
ヨーク44は、略二重円筒を呈した磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)であり、開口端部において肉厚を薄くして形成されたカシメ爪44xをカシメることで、後述する磁気プレート52と強固に結合される。
具体的にヨーク44は、コイル41の外周を覆う外周ヨーク44aと、コイル41の内周で、且つ可動子42の外周を覆う内周ヨーク44bと、コイル41の図1右側において外周ヨーク44aと内周ヨーク44bを磁気的に結合する環状ヨーク44cとを一体に設けたものである。なお、内周ヨーク44bは、可動子42を非接触で覆って径方向の磁気の受け渡しを行うものである。
ステータ45は、磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)よりなるバルブハウジング13の図1右側の小径部(電磁アクチュエータ12内に挿入される部分)51と、この小径部51の図1左端の段差51aに当接した状態で圧入固定される磁気プレート52よりなる。
この磁気プレート52は、磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)よりなる略リング円盤であり、上述したようにヨーク44(具体的には外周ヨーク44a)のカシメ爪44xでカシメ付けられることでヨーク44に固定されてヨーク44と磁気的に結合される。
ステータ45の一部を成すバルブハウジング13の小径部51は、外周に圧入された磁気プレート52と磁気的に結合されている。この小径部51の図1右側の端面は、可動子42と軸方向に対向して、可動子42を磁気吸引する。
コネクタ46は、AT−ECU(自動変速機用電子制御装置:図示しない)と接続線を介して電気的な接続を行う接続手段であり、その内部にはコイル41の両端にそれぞれ接続される端子46aが配置されている。
〔実施例1の特徴〕
この実施例1の特徴では、先ず「実施例1の背景」を説明し、その後で「問題点を解決する技術」を説明する。
(実施例1の背景)
<従来技術の軸端フィルタ>
入力ポート31は、バルブハウジング13の軸端に設けられた軸端ポートであり、この入力ポート31には、オイルポンプ28から圧送され、油路等を通ったオイルが供給される。オイルポンプ28から入力ポート31に供給されるオイルは、オイルストレーナ等で濾過されたクリーンオイルである。しかし、オイルポンプ28と入力ポート31を連通するオイルの供給経路中に存在する異物(摩耗粉や製造時に成形され、使用中に欠落したバリ等)が入力ポート31へ導かれる可能性がある。
そこで、オイルに混入する異物が入力ポート31からバルブハウジング13内に侵入するのを防ぐために、入力ポート31には、図4、図5に示すように、バネ座を兼ねた軸端フィルタJ1が取り付けられている。
従来技術の軸端フィルタJ1は、網構造のメッシュJ2を、スプリング保持部J3を成す樹脂部材にモールド成形したもので、入力ポート31内に挿入した後、入力ポート31の端部に形成されたカシメ爪J4(薄肉部)をスプリング保持部J3にカシメ付けることで固定されていた(特許文献1参照)。しかし、メッシュJ2を樹脂製のスプリング保持部J3でモールドした従来技術の軸端フィルタJ1をカシメ爪J4で入力ポート31内に固定する技術は、前述したように種々の問題点がある。
<従来技術の径方向フィルタ>
一方、第2電磁油圧制御弁7は、上述したように、スプール弁1のバネ室8の油圧制御を行うものである。このため、第2電磁油圧制御弁7の通電が停止されている状態で第1電磁油圧制御弁6が通電されると、バネ室8の容積が減少して、第2電磁油圧制御弁7の出力ポート32から排出ポート33に向けてオイルが流れる。しかるに、第2電磁油圧制御弁7の通電が停止されている状態で第1電磁油圧制御弁6の通電が停止されると、バネ室8の容積が増加して、第2電磁油圧制御弁7の排出ポート33から出力ポート32に向けてオイルが流れる逆流現象が生じる。
排出ポート33から出力ポート32に向けて逆流するオイルは、オイルストレーナ等で濾過されていない未濾過オイルである。このため、排出ポート33から出力ポート32に向けて流れるオイルに含まれる異物が三方弁11の内部に侵入し、第2電磁油圧制御弁7が作動不良を起こす可能性がある。
そこで、排出ポート33の外周に径方向フィルタを取り付け、オイルに混入する異物が三方弁11の内部に侵入するのを阻止することが考えられる。
また、出力ポート32であっても、バネ室8の容積減少に伴い、バネ室8側から油路を介してオイルが戻される。このため、バネ室8およびバネ室8と出力ポート32を連通する油路中に異物(摩耗粉や製造時に成形され、使用中に欠落したバリ等)がバネ室8側から出力ポート32へ流入する可能性がある。
このため、上述した排出ポート33だけでなく、出力ポート32の外周にも径方向フィルタを取り付け、オイルに混入する異物が三方弁11の内部に侵入するのを阻止することが要求される場合もある。
しかし、出力ポート32および排出ポート33は、バルブハウジング13の径方向に向いて開口する径方向ポートであり、筒形に設けた径方向フィルタをバルブハウジング13に被せるだけでは径方向フィルタが軸方向へ移動して出力ポート32および排出ポート33の位置からズレてしまう。
そこで、バルブハウジング13に環状溝を形成し、その環状溝内に帯状の径方向フィルタを巻き付けて装着する技術が提案されている(特許文献2参照)。しかし、環状溝内に帯状の径方向フィルタを巻き付けて装着する技術は、前述したように種々の問題点がある。
(問題点を解決する技術)
上記の問題点を解決する第2電磁油圧制御弁7を、図1、図2を参照して説明する。
第2電磁油圧制御弁7は、上述したように、オイルが通過可能な入力ポート31(軸端ポートの一例)、出力ポート32(径方向ポートの一例)、排出ポート33(径方向ポートの一例)が形成されたバルブハウジング13を有する三方弁(バルブ部の一例)11と、この三方弁11を駆動する電磁アクチュエータ(アクチュエータ部の一例)12とを備え、電磁アクチュエータ12は、ヨーク44と磁気プレート52(電磁アクチュエータ12を構成する部品の一例)の結合を行うカシメ爪44x(結合手段の一例)を備える。
さらに、第2電磁油圧制御弁7は、入力ポート31、出力ポート32、排出ポート33を覆った状態でバルブハウジング13に被せられるキャップ型フィルタ53を備える。
このキャップ型フィルタ53は、入力ポート31、出力ポート32、排出ポート33を覆う各部分に、オイルの通過を許容して異物の通過を阻止する入力濾過部α、出力濾過部β、排出濾過部γを設けるものであり、バルブハウジング13に被せられた状態で電磁アクチュエータ12に設けられたカシメ爪44xを利用して電磁アクチュエータ12に固定される。
入力ポート31を覆う部分に設けられる入力濾過部αは、オイルポンプ28から油路等を介して入力ポート31に供給されるオイルを濾過する軸端濾過部で、軸端フィルタの機能を果たす。
出力ポート32を覆う部分に設けられる出力濾過部βは、バネ室8から油路を介して出力ポート32に戻されるオイルを濾過する径方向濾過部で、径方向フィルタの機能を果たす。
排出ポート33を覆う部分に設けられる排出濾過部γは、ドレイン側(オイルパン側)から油路を介して排出ポート33に導かれるオイルを濾過する径方向濾過部で、径方向フィルタの機能を果たす。
バルブハウジング13の外周面には、出力ポート32の外側開口部が溝内で開口する周方向に伸びた出力用周方向溝54が設けられるとともに、排出ポート33の外側開口部が溝内で開口する周方向に伸びた排出用周方向溝55が設けられる。
一方、出力濾過部βは、出力用周方向溝54に沿って周方向へリング帯状に設けられるとともに、排出濾過部γも、排出用周方向溝55に沿って周方向へリング帯状に設けられる。
出力用周方向溝54および排出用周方向溝55の溝幅と溝の深さは、キャップ型フィルタ53で覆われる溝内においてオイルが周方向へ容易に流れることができるものであれば良く、例えば溝幅は3〜8mm、溝の深さは0.8〜5mm程度に設けられている。
キャップ型フィルタ53は、バルブハウジング13に被せられる形状に形成される。具体的に、キャップ型フィルタ53は、バルブハウジング13の外周に被せられる筒部53aと、この筒部53aの一端で入力ポート31を覆う円盤部53bと、筒部53aの他端で外径方向に広がり、カシメ爪44xにカシメ付けられるフランジ部53cとを一体に設けたものである。
筒部53aの内径寸法は、バルブハウジング13の外径寸法に略一致するものであり、バルブハウジング13と筒部53aとの間には極めて微細(0.1mm以下)な組付クリアランスが形成される。これにより、バルブハウジング13と筒部53aとの隙間による各ポート間の連通が阻止される。
筒部53aの軸方向寸法は、電磁アクチュエータ12の外部に露出するバルブハウジング13の軸方向寸法に一致する。
円盤部53bは、ボール弁バネ35のバネ座を兼ねるものであり、ボール弁バネ35が着座する部分には、ボール弁バネ35の径方向の移動を規制する段差53dが設けられている。
入力濾過部α、出力濾過部β、排出濾過部γのそれぞれは、キャップ型フィルタ53を成す薄板金属に形成された多数の穴53eによって設けられる。各穴53eは、オイルの通過を許容するものの、オイルに混入する異物の通過を阻止するものであり、レーザ照射、またはエッチング加工等の周知な技術により形成される。具体的な各穴53eの径寸法は、異物の通過を防ぎ、且つ目詰まりし難い径寸法であり、例えば、0.1〜0.8mmの範囲内が好ましく、0.2〜0.5mmの範囲が特に好ましいものである。
また、キャップ型フィルタ53の厚み寸法は、オイルの流れ抵抗が小さく、且つオイルの流れや圧力によって破損しない厚み寸法に設けられる。具体的に、エッチング加工により各穴53eを形成する場合は、エッチング加工によって穴53eの形成が容易な厚さ(例えば、0.1〜0.6mmの範囲)に設けられる。
キャップ型フィルタ53の具体的な製造方法の一例を開示すると、先ず、プレス加工前にエッチング加工等で多数の穴53eを形成し、その後、プレス加工によってバルブハウジング13に被せられる上述した形状に形成されるものである。
キャップ型フィルタ53の具体的な組付方法は、バルブハウジング13の小径部51に磁気プレート52が結合されたバルブハウジング13の内部に各機能部品を組み付け、キャップ型フィルタ53をバルブハウジング13に被せ、コイル41等が収納されたヨーク44のカシメ爪44xを、キャップ型フィルタ53のフランジ部53cとともに、磁気プレート52にカシメ付ける。これにより、三方弁11と電磁アクチュエータ12が結合されるとともに、1つの軸端フィルタと、2つの径方向フィルタの機能を果たすキャップ型フィルタ53の組付けが完了する。
(実施例1の効果)
実施例1の第2電磁油圧制御弁7のキャップ型フィルタ53は、バルブハウジング13に被せられる形状に形成された薄板金属製であり、各濾過部α、β、γは、薄板金属に形成された多数の穴53eによって設けられる。
これにより、入力ポート31の軸端フィルタ、出力ポート32の径方向フィルタ、排出ポート33の径方向フィルタの3つの機能を、1つの薄板金属よりなるキャップ型フィルタ53のみで設けることができ、コストを抑えることができる。
また、キャップ型フィルタ53は、電磁アクチュエータ12に設けられたカシメ爪44xを利用して固定されるものであるため、キャップ型フィルタ53を固定するための専用手段が不要であり、製造コストを抑えることができる。
さらに、キャップ型フィルタ53を固定する結合手段として電磁アクチュエータ12のカシメ爪44xを用いているが、カシメ爪44xによってキャップ型フィルタ53が強くカシメ付けられても、キャップ型フィルタ53が破損する不具合がなく、キャップ型フィルタ53のカシメ固定を容易に実施することができる。
キャップ型フィルタ53は、バルブハウジング13に被せられて電磁アクチュエータ12のカシメ爪44xによって固定されるものであるため、各濾過部α、β、γの範囲(濾過面積)の制約が小さい。このため、各濾過部α、β、γにおけるオイルの通過抵抗(圧損)を抑えることができる。
具体的に、入力濾過部αの範囲は、従来技術で示したスプリング保持部J3の制約を受けず、広い範囲(入力ポート31の内径範囲まで可能)に設けることができ、入力ポート31のオイルの流入抵抗を従来技術より小さくすることができる。
また、バルブハウジング13に出力ポート32および排出ポート33に連通する出力用周方向溝54および排出用周方向溝55を設けるとともに、出力濾過部βおよび排出濾過部γを全周に亘る帯状に設け、その帯び幅を溝幅(出力用周方向溝54および排出用周方向溝55の溝幅)以上に設けることで、出力ポート32および排出ポート33に濾過部β、γを設けたことによる濾過抵抗の増加を抑えることができ、出力ポート32および排出ポート33を通過するオイルの流れ抵抗を小さくできる。
〔変形例〕
上記の実施例では、第2電磁油圧制御弁7に本発明を適用する例を示したが、第1電磁油圧制御弁6にも本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、バルブハウジング13とキャップ型フィルタ53との隙間を小さくして各ポート間(入力ポート31と出力ポート32の間、出力ポート32と排出ポート33の間)の連通を阻止するように設けたが、シール部材(Oリング等)を設けて各ポート間の連通を阻止しても良い。
上記の実施例では、N/Lタイプの電磁油圧制御弁に本発明を適用する例を示したが、電磁アクチュエータ12の通電が停止された状態で出力が最大になるN/H(ノーマリ・ハイ)タイプの電磁油圧制御弁に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、自動変速機の油圧制御に用いられる電磁油圧制御弁に本発明を適用する例を示したが、自動変速機以外において油圧やオイル流量を制御する電磁油圧制御弁に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、流体の一例として、オイルを示したが、オイルとは異なる液体や気体であっても良い。即ち、オイル以外の流体の調圧や調量を行うアクチュエータ付バルブ装置に本発明を適用しても良い。
上記の実施例で示した三方弁11の構造は、実施例説明のための一例であって、他の三方弁構造を採用しても良い。
また、上記の実施例では、バルブ部の一例として三方弁11を示したが、二方弁(開閉弁)や四方弁など他のバルブ構造であっても良い。
さらに、上記の実施例では、バルブ部の一例としてボール弁14を用いたが、スプール弁など他のバルブ構造であっても良い。
上記実施例では、キャップ型フィルタ53に軸端フィルタの機能と、径方向フィルタの機能とを持たせた例を示したが、軸端フィルタの機能だけをキャップ型フィルタ53に持たせたり、径方向フィルタの機能だけをキャップ型フィルタ53に持たせても良い。
上記の実施例で示した電磁アクチュエータ12の構造は、実施例説明のための一例であって、他の構造を採用する電磁アクチュエータであっても良い。
また、上記の実施例では、アクチュエータ部の一例として電磁アクチュエータ12を用いたが、ピエゾスタックを用いたピエゾアクチュエータ、電動モータの回転を軸方向に変換してバルブ部を駆動する電動アクチュエータを用いても良いし、油圧や負圧などによりバルブ部を駆動する流体アクチュエータを用いても良い。
電磁油圧制御弁の断面図である(実施例1)。 キャップ型フィルタを軸方向から見た図、およびキャップ型フィルタの斜視図である(実施例1)。 油圧制御装置の要部概略図である。 電磁油圧制御弁の断面図である(従来例)。 軸端フィルタの斜視図である(従来例)。
符号の説明
7 第2電磁油圧制御弁(アクチュエータ付バルブ装置)
11 三方弁(バルブ部)
12 電磁アクチュエータ(アクチュエータ部)
13 バルブハウジング
31 入力ポート(軸端ポート)
32 出力ポート(径方向ポート)
33 排出ポート(径方向ポート)
41 コイル
44 ヨーク(アクチュエータ部を構成する部品)
44x カシメ爪(結合手段)
52 磁気プレート(アクチュエータ部を構成する部品)
53 キャップ型フィルタ
53e 穴
54 出力用周方向溝
55 排出用周方向溝
α 入力濾過部(軸端濾過部)
β 出力濾過部(径方向濾過部)
γ 排出濾過部(径方向濾過部)

Claims (6)

  1. 流体が通過可能なポートが形成されたバルブハウジングを有するバルブ部と、
    このバルブ部を駆動するアクチュエータ部とを備え、
    このアクチュエータ部を構成する部品の結合、あるいは前記バルブハウジングと前記アクチュエータ部の結合を行う結合手段が前記アクチュエータ部に設けられるアクチュエータ付バルブ装置において、
    このアクチュエータ付バルブ装置は、
    前記ポートを覆った状態で前記バルブハウジングに被せられるキャップ型フィルタを備え、
    このキャップ型フィルタは、前記ポートを覆う部分に流体の通過を許容して異物の侵入を阻止する濾過部を備え、前記結合手段によって前記バルブハウジングに被せられた状態で前記アクチュエータ部に固定されることを特徴とするアクチュエータ付バルブ装置。
  2. 請求項1に記載のアクチュエータ付バルブ装置において、
    前記アクチュエータ部は、通電により磁力を発生するコイルを覆うヨークを備える電磁アクチュエータであり、
    前記結合手段は、前記ヨークの端部に形成されたカシメ爪であることを特徴とするアクチュエータ付バルブ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のアクチュエータ付バルブ装置において、
    前記キャップ型フィルタは、前記バルブハウジングに被せられる形状に形成された薄板金属であり、
    前記濾過部は、前記薄板金属に形成された多数の穴によって設けられることを特徴とするアクチュエータ付バルブ装置。
  4. 請求項1〜請求項3に記載のアクチュエータ付バルブ装置において、
    前記バルブハウジングは、略筒形状を呈するものであり、
    前記濾過部で覆われる前記ポートは、前記バルブハウジングの軸方向の端部において開口する軸端ポートであり、
    この軸端ポートを覆う濾過部は、前記軸端ポートに流入する流体、あるいは前記軸端ポートから流出する流体を濾過する軸端濾過部であることを特徴とするアクチュエータ付バルブ装置。
  5. 請求項1〜請求項4に記載のアクチュエータ付バルブ装置において、
    前記バルブハウジングは、略筒形状を呈するものであり、
    前記濾過部で覆われる前記ポートは、前記バルブハウジングの径方向に向いて開口する径方向ポートであり、
    この径方向ポートを覆う濾過部は、前記径方向ポートに流入する流体、あるいは前記径方向ポートから流出する流体を濾過する径方向濾過部であることを特徴とするアクチュエータ付バルブ装置。
  6. 請求項5に記載のアクチュエータ付バルブ装置において、
    前記バルブハウジングの外周面には、前記径方向ポートの外側開口部が溝内で開口する周方向に伸びた周方向溝が設けられ、
    前記径方向濾過部は、前記周方向溝に沿って周方向に帯状に設けられることを特徴とするアクチュエータ付バルブ装置。
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