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JP2008265005A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2008265005A
JP2008265005A JP2007106962A JP2007106962A JP2008265005A JP 2008265005 A JP2008265005 A JP 2008265005A JP 2007106962 A JP2007106962 A JP 2007106962A JP 2007106962 A JP2007106962 A JP 2007106962A JP 2008265005 A JP2008265005 A JP 2008265005A
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Norito Tsujimoto
憲人 辻本
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】部品点数を増加させることなく印字ヘッドの位置を制御することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】この昇華型プリンタ(画像形成装置)100は、上下に回動可能な印字ヘッド2と、印字ヘッド2を回動させる駆動源としてのステッピングモータ15と、ステッピングモータ15のステップ数を検出し、検出されたステップ数と印字ヘッド2の印刷位置に対応するステップ数とを比較することにより印字ヘッド2が印刷位置に位置するか否かを判断する制御部22aとを備える。
【選択図】図9

Description

この発明は、画像形成装置に関し、特に、印字ヘッドを回動させる駆動源としてのモータを備えた画像形成装置に関する。
従来、印字ヘッドを回動させる駆動源としてのモータを備えた画像形成装置が知られている(たとえば、特許文献1〜4参照)。
上記特許文献1には、印刷を行うための印字ヘッドおよびプラテンと、ホームセンサとを備えたプリンタが開示されている。この特許文献1に記載のプリンタでは、印字ヘッドの動作の際に、ホームセンサによって検出された印字ヘッドの所定の位置を基準にして、印字ヘッドとプラテンとの距離の調整を行うように構成されている。
また、上記特許文献2には、位置制御部と、印字を行うサーマルヘッド(印字ヘッド)と、サーマルヘッドを保持するとともにプラテンに沿って往復動作を行うキャリッジと、サーマルヘッドおよびキャリッジの駆動源としてのカム駆動モータ(ステッピングモータ)と、複数のインクリボンが収納されるとともにキャリッジに搭載されるカセットキャリアと、位置センサとを備えた熱転写プリンタが開示されている。この特許文献2に記載の熱転写プリンタでは、位置制御部が、位置センサによりカセットキャリアが検出された時点のキャリッジの位置をキャリッジの基準位置として、カム駆動モータを所定のステップ数だけ回転させてキャリッジの位置を制御するように構成されている。
また、上記特許文献3には、印字を行うための印字ヘッドおよびプラテンと、ホームポジションセンサとを備えたプリンタが開示されている。この特許文献3に記載のプリンタでは、印字ヘッドの動作の際に、ホームポジションセンサによって検出された印字ヘッドの所定の位置を基準位置として、印字ヘッドとプラテンとの距離を調整するように構成されている。
また、上記特許文献4には、印字を行うための記録ヘッド(印字ヘッド)と、記録ヘッドを保持するとともにプラテンに沿って往復動作を行うキャリッジと、記録ヘッドおよびキャリッジの駆動源としてのヘッドモータと、ホームセンサとを備えた画像記録装置が開示されている。この特許文献4に記載の画像記録装置では、ホームセンサによりキャリッジの位置が検出された時点を基準位置として、ヘッドモータを所定のステップ数だけ回転させてキャリッジの位置を制御するように構成されている。
特開2005−305885号公報 特開2001−088395号公報 特開2000−255136号公報 特開平01−304974号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のプリンタでは、印字ヘッドの位置を制御するために印字ヘッドの位置を検出するためのホームセンサを別途設ける必要があるという問題点がある。
また、上記特許文献2に記載の熱転写プリンタでは、キャリッジの位置を制御するためにカセットキャリアの位置を検出するための位置センサを別途設ける必要があるという問題点がある。
また、上記特許文献3に記載のプリンタでは、印字ヘッドの位置を制御するために印字ヘッドの位置を検出するためのホームポジションセンサを別途設ける必要があるという問題点がある。
また、上記特許文献4に記載の画像記録装置では、キャリッジの位置を制御するためにキャリッジの位置を検出するためのホームセンサを別途設ける必要があるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、センサを別途設けることなく印字ヘッドの位置を制御することが可能な画像形成装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の一の局面による画像形成装置は、上下に回動可能な印字ヘッドと、印字ヘッドを回動させる駆動源としてのステッピングモータと、ステッピングモータのステップ数を検出し、検出されたステップ数と印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数とを比較することにより印字ヘッドが所定の位置に位置するか否かを判断する制御部とを備える。
この一の局面による画像形成装置では、上記のように、制御部が、検出されたステッピングモータのステップ数と印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数とを比較することにより印字ヘッドが所定の位置に位置するか否かを判断するように構成することによって、印字ヘッドの所定の位置において実際に検出されたステップ数と、印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数とを比較することにより印字ヘッドの位置を検出することができる。したがって、センサなど印字ヘッドの位置を検出するための検出手段を設けることなく印字ヘッドの位置を検出することができる。また、印字ヘッドの位置を検出するための部材を別途設ける必要がないので、その分、部品点数の増加を抑制することができる。
上記一の局面による画像形成装置において、好ましくは、印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数が予め記憶された第1メモリ部をさらに備える。このように構成すれば、印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数を予め第1メモリ部に記憶させておくことができるので、印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数と検出されたステッピングモータのステップ数との比較を容易に行うことができる。
上記一の局面による画像形成装置において、好ましくは、印字ヘッドを回動する際にステッピングモータのステップ数を常時記憶するための不揮発性メモリからなる第2メモリ部をさらに備え、制御部は,電源が投入される毎に前回電源が切断された時の第2メモリ部に記憶されたステッピングモータのステップ数を検出するとともに、検出されたステップ数と印字ヘッドの所定の待機位置としての基準位置に対応するステップ数とを比較して、検出されたステップ数に対応する印字ヘッドの位置から印字ヘッドの基準位置までのステップ数に基づいて印字ヘッドを基準位置まで移動するように制御する。このように構成すれば、第2メモリ部に、印字ヘッドを回動する際にステッピングモータのステップ数が常時記憶されるので、印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数との比較をさらに容易に行うことができる。また、印字ヘッドを回動する際にステッピングモータのステップ数を常時記憶するので、容易にステッピングモータのステップ数を認識することができる。したがって、印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数との比較を確実に行うことができる。また、制御部は、電源投入される毎に前回電源が切断された時の第2メモリ部に記憶されたステッピングモータのステップ数を検出するとともに、検出されたステップ数と印字ヘッドの所定の待機位置としての基準位置に対応するステップ数とを比較して、検出されたステップ数に対応する印字ヘッドの位置から印字ヘッドの基準位置までのステップ数に基づいて印字ヘッドを基準位置にまで移動するように制御するので、印字ヘッドを容易に基準位置にまで移動させることができる。したがって、印字ヘッドに駆動力を伝達する複数のギア部材が、印字ヘッドが基準位置以上に移動することに起因して脱調することを抑制することができるので、ギア部材が脱調することによる異音の発生を抑制することができる。また、この制御は電源が投入される毎に行われるので、装置本体の不意な電源の切断に対しても容易に制御することができる。
上記一の局面による画像形成装置において、好ましくは、制御部は、印刷動作の際に印字ヘッドが所定の位置にまで移動した際にステッピングモータのステップ数を検出するとともに、検出した時点におけるステッピングモータのステップ数と印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数とが一致するか否かを判断するとともに、検出されたステップ数と印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数とが一致すると判断した場合に、検出した時点における印字ヘッドは所定の位置に位置すると判断するように制御する。このように構成すれば、印字ヘッドの実際に所定の位置に移動した際に検出したステップ数と印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数とが一致するか否かを判断するとともに、検出されたステップ数と印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数とが一致した場合に、ステップ数を検出した時点における印字ヘッドは所定の位置に配置されていると判断するので、印字ヘッドが所定の位置に配置されたか否かを容易に検出することができる。
この場合、好ましくは、印字ヘッドの所定の位置は、印刷位置である。このように構成すれば、印刷動作において、印字ヘッドの位置を容易に判断することが可能な位置である印刷位置を印字ヘッドの所定の位置にすることにより、確実に印字ヘッドの位置を検出することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による昇華型プリンタの全体構成を示した分解斜視図である。図2は、本発明の一実施形態による昇華型プリンタの全体構成を示した斜視図である。図3〜図9は、図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの構造を説明するための図である。まず、図1〜図9を参照して、本発明の一実施形態による昇華型プリンタ100の構造について説明する。なお、本実施形態では、画像形成装置の一例である昇華型プリンタ100に本発明を適用した場合について説明する。
本発明の一実施形態による昇華型プリンタ100は、図1に示すように、金属製のシャーシ1と、印字を行うための印字ヘッド2と、印字ヘッド2に対向するように配置されたプラテンローラ3(図3および図4参照)と、金属製の送りローラ4(図3および図4参照)と、所定の押圧力で送りローラ4を押圧する金属製の押さえローラ5(図3および図4参照)と、送りローラギア6(図5および図6参照)と、樹脂製の下部用紙ガイド7aおよび上部用紙ガイド7b(図3および図4参照)と、ゴム製の給紙ローラ8と、給紙ローラギア9(図5および図6参照)と、ゴム製の排紙ローラ10と、排紙ローラギア11(図5および図6参照)とを備えている。
また、本発明の一実施形態による昇華型プリンタ100は、巻取りリール12(図5および図6参照)と、モータブラケット13(図5参照)と、用紙40を搬送するためのステッピングモータ14(図5参照)と、印字ヘッド2を回動させる駆動源としてのステッピングモータ15(図5参照)と、揺動可能な揺動ギア16(図5および図6参照)と、複数の中間ギア17〜20(図6参照)と、インクシート51が収納されたインクシートカートリッジ50を支持するカートリッジ支持部21と、昇華型プリンタ100の動作を制御する回路部22が設けられた配線基板23と、天板24と、シャーシ1を内部に収納する筐体25(図2参照)とを備えている。なお、ステッピングモータ15は、本発明の「ステッピングモータ」の一例である。また、本実施形態による昇華型プリンタ100には、インクシートカートリッジ50と、昇華型プリンタ100に供給する用紙40を収納するための給紙カセットケース26とが着脱可能に装着されている。
また、筐体25は、図2に示すように、蓋部材25aと25bとを含んでいる。また、筐体25の蓋部材25aは、給紙カセットケース26を昇華型プリンタ100に装着するために設けられている。また、筐体25の蓋部材25bは、インクシートカートリッジ50を昇華型プリンタ100に装着するために設けられている。
また、図1に示すように、インクシートカートリッジ50は、巻取り部50aと、供給部50bとを有している。また、巻取り部50aの内部には、巻取りボビン50cが回転可能に配置されている。また、供給部50bの内部には、供給ボビン50dが回転可能に配置されている。
また、図1に示すように、シャーシ1は、互いに対向するように配置された一方側面1aと、他方側面1bと、底面1cとを有している。また、シャーシ1の一方側面1aには、上記したモータブラケット13が取り付けられている。また、シャーシ1の他方側面1bには、インクシートカートリッジ50を挿入するための挿入孔1dが設けられている。また、シャーシ1の一方側面1aおよび他方側面1bのそれぞれの上端部には、配線基板23を取り付けるための取付部1eが2つずつ形成されている。また、4つの取付部1eには、それぞれ、配線基板23を固定するためのネジ27が螺合されるネジ孔1fが形成されている。また、配線基板23は、天板24を介してシャーシ1の取付部1eに取り付けられている。具体的には、配線基板23は、配線基板23の4つの孔23aおよび天板24の4つの孔24aに通された4個のネジ27をシャーシ1の取付部1eのネジ孔1fに締め付けることによって固定されている。また、図3および図4に示すように、シャーシ1の底面1cには、用紙40の前端部および後端部を検出するための用紙センサ28aおよび28bが設けられている。
また、図7に示すように、シャーシ1の一方側面1aおよび他方側面1bには、それぞれ、プラテンローラ3を回転可能に支持するためのプラテンローラ軸受3aが設けられている。また、送りローラ4は、図5および図6に示すように、送りローラギア6に挿入される送りローラギア挿入部4aを有する。また、送りローラ4は、シャーシ1に設けられた送りローラ軸受け(図示せず)に回転可能に支持されている。また、押さえローラ5は、押さえローラ軸受け(図示せず)に回転可能に支持されている。また、送りローラ4および押さえローラ5は、図4に示すように、用紙40を間に挟んだ状態で回転することにより、用紙40を給紙方向(図4の矢印T1方向)または排紙方向(図4の矢印U1方向)に搬送する機能を有する。また、給紙ローラ8は、給紙カセットケース26に載置された用紙40をシャーシ1の内部に取り込む機能を有する。
また、図8に示すように、印字ヘッド2は、一対の支持軸2aと、プラテンローラ3(図3参照)に対向するように配置されたヘッド部2b(図3および図4参照)と、支持軸2aとヘッド部2bとを連結する一対のアーム部2cと、ヘッド部2bに取り付けられるヘッドカバー2d(図3および図4参照)と、切欠部2e(図1参照)とを含んでいる。また、印字ヘッド2は、支持軸2aを支点として、それぞれ、シャーシ1の一方側面1aおよび他方側面1bに取り付けられている。
また、図6および図8に示すように、モータブラケット13に取り付けられたステッピングモータ14の軸部には、モータギア29が取り付けられている。また、ステッピングモータ14は、巻取りリール12のギア部12aと、給紙ローラギア9と、排紙ローラギア11と、送りローラギア6とを駆動させるための駆動源としての機能を有する。
また、図1および図7に示すように、シャーシ1の一方端部1aおよび他方端部1bには、印字ヘッド2を押圧するための印字ヘッド押圧部材30が取り付けられている。また、印字ヘッド押圧部材30には、係合部30aとギア部30bとが形成されている。また、印字ヘッド押圧部材30は、シャーシ1の一方側面1aの内側に取り付けられた駆動ギア31と、シャーシ1の一方側面1a側の外側に取り付けられ中間ギア32(図8参照)とを介してステッピングモータ15の駆動力が伝達されるように構成されている。具体的には、図8に示すように、印字ヘッド押圧部材30のギア部30bが駆動ギア31の小径ギア部31aに噛合され、駆動ギア31の大径ギア部31bが中間ギア32の小径ギア32aに噛合されているとともに、中間ギア32の大径ギア32bが、ステッピングモータ15のモータギア15aに噛合されている。これにより、ステッピングモータ15の駆動力が中間ギア32および駆動ギア31を介して印字ヘッド押圧部材30のギア部30bへと伝達されて、印字ヘッド押圧部材30が回動される(図3の矢印Q1方向および矢印Q2方向)ように構成されている。また、印字ヘッド押圧部材30が回動されることに伴い印字ヘッド押圧部材30の係合部30aと印字ヘッド2の切欠部2eとが係合することによって、印字ヘッド2も回動される(図3の矢印P1方向および矢印P2方向)ように構成されている。
また、巻取りリール12は、インクシートカートリッジ50の巻取り部50aの内部に配置された巻取りボビン50c(図1参照)に係合することによって、巻取りボビン50cに巻き付けられたインクシート51を巻き取るように構成されている。また、図6に示すように、巻取りリール12のギア部12aは、揺動ギア16が揺動することによって噛合するように配置されている。
また、図3および図4に示すように、下部用紙ガイド7aは、送りローラ4および押さえローラ5の近傍に設置されている。また、上部用紙ガイド7bは、下部用紙ガイド7aの上部に取り付けられている。この上部用紙ガイド7bは、給紙時には、用紙40が下面側を通過するようにして印刷部への給紙経路に案内するとともに、排紙時には、用紙40が上面側を通過するようにして排紙経路に案内する機能を有する。また、カートリッジ支持部21は、図1に示すように、シャーシ1の一方側面1aおよび他方側面1bの内側に配置されている。また、図3および図4に示すように、カートリッジ支持部21には、透過型のインクシート頭出しセンサ33の受光部33aが取り付けられている。なお、インクシート頭出しセンサ33の発光部33bは、インクシート頭出しセンサ33の受光部33aと、インクシート51を挟んで対向するように、配線基板23に取り付けられている。また、天板24には、配線基板23に取り付けられたインクシート頭出しセンサ33を構成する発光部33bをシャーシ1側に露出させるための孔部24b(図1参照)が形成されている。
また、図9に示すように、配線基板23に設けられた回路部22(図1参照)は、昇華型プリンタ100の印刷動作を制御する制御部22aと、印字ヘッド2の発熱体(図示せず)の温度を制御するヘッドコントローラ22bと、モータコントローラ22cと、モータドライバ22dと、フラッシュメモリ22eとを備えている。また、モータコントローラ22cは、モータドライバ22dを介してステッピングモータ14およびステッピングモータ15を制御するために設けられている。また、ヘッドコントローラ22bは、印字ヘッド2の発熱体(図示せず)に電圧パルスを印加することによって、印字ヘッド2の発熱体の温度を制御するために設けられている。
ここで、本実施形態では、制御部22aは、ステッピングモータ15のステップ数を検出し、検出されたステップ数と印字ヘッド2の印刷位置に対応するステップ数とを比較することにより印字ヘッド2が印刷位置に位置するか否かを判断するように構成されている。
また、本実施形態では、フラッシュメモリ22eは、印字ヘッド2の印刷位置に対応するステップ数が予め記憶された印刷位置ステップ数記憶部22fと、印字ヘッド2を回動する際にステッピングモータ15のステップ数を常時記憶するための印刷ステップ数記憶部22gとを含んでいる。なお、印刷位置ステップ数記憶部22fは、本発明の「第1メモリ部」の一例であるとともに、印刷ステップ数記憶部22gは、本発明の「第2メモリ部」の一例である。
また、本実施形態では、制御部22aは、昇華型プリンタ100の電源が投入される毎に前回電源が切断された時の印刷ステップ数記憶部22gに記憶されたステッピングモータ15のステップ数を検出するとともに、検出されたステップ数と印字ヘッド2が最大限上昇した待機位置としての基準位置(図3の状態)に対応するステップ数とを比較して、検出されたステップ数に対応する印字ヘッド2の位置から印字ヘッド2の基準位置までのステップ数に基づいて印字ヘッド2を基準位置まで移動するように制御するように構成されている。
また、本実施形態では、制御部22aは、印刷動作の際に印字ヘッド2が印刷位置にまで移動した際(図4の状態)にステッピングモータ15のステップ数を検出するとともに、検出した時点におけるステッピングモータ15のステップ数と印字ヘッド2の印刷位置に対応するステップ数とが一致するか否かを判断するとともに、検出されたステップ数と印字ヘッド2の印刷位置に対応するステップ数とが一致すると判断した場合に、検出した時点における印字ヘッド2は印刷位置に配置されていると判断するように制御するように構成されている。
図10は、図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタに設けられたステッピングモータの制御フローを示したフローチャートである。次に、図1、図3〜図6、図9および図10を参照して、本発明の一実施形態による昇華型プリンタ100の動作について説明する。
まず、本発明の一実施形態による昇華型プリンタ100における制御部22aによるステッピングモータ15の制御に伴う印字ヘッド2の制御について説明する。
まず、図10に示すように、ステップS1において、昇華型プリンタ100に電源が投入されたか否かが判断される。電源が投入されない場合は、電源が投入されるまで繰り返しこの処理が行われる。ステップS1において電源が投入されたと判断された場合には、ステップS2において、前回の昇華型プリンタ100の電源オフ時における最終ステップ数が検出される。具体的には、上記したように、ステッピングモータ15は制御部22aによりステップ制御されているとともに、ステッピングモータ15の動作時におけるステップ数は、回路部22(図1および図9参照)の印刷ステップ数記憶部22gに常時記憶され続ける。すなわち、昇華型プリンタ100の電源がオフされるまで印刷ステップ数記憶部22gには、ステッピングモータ15の動作時における最新のステップ数が記憶されることになるので、電源オフ時から電源が投入された際に検出される最終ステップ数は、ステッピングモータ15の動作時における最新のステップ数に相当する。
ここで、本実施形態では、ステップS3において、ステップS2において検出されたステッピングモータ15の動作時における最終ステップ数と、印字ヘッド2の基準位置に対応するステップ数との差分が算出される。すなわち、本実施形態における印字ヘッド2の基準位置は、上記したように、印字ヘッド2が最大限上昇した位置(図3の位置)であるので、基準位置としてのステップ数(印字ヘッド2が最大限に上昇した位置に対応するステップ数)と、ステップS2において検出されたステップ数(ステッピングモータ15の動作時の最終ステップ数)との差分が算出されることになる。そして、ステップS4において、制御部22aは、ステップS3において算出された差分に基づいて印字ヘッド2が基準位置にまで上昇するようにステッピングモータ15を制御する。すなわち、算出された差分だけステッピングモータ15をステップ制御することにより印字ヘッド2が基準位置まで上昇する。
そして、ステップS5において、印刷指示があるか否かが判断される。印刷指示がないと判断された場合は、印刷指示があると判断されるまで繰り返しこの処理を行う。また、印刷指示があると判断された場合は、ステップS6に進み、印刷動作が開始される。そして、印刷動作が開始された際に、ステップS7において、印字ヘッド2の回動動作に伴いフラッシュメモリ22eの印刷ステップ数記憶部22g(図9参照)に、印字ヘッド2の動作におけるステッピングモータ15の現在のステップ数の記録が開始される。そして、ステップS8において、印字ヘッド2が印刷位置(図4の位置)まで下降するとともに、ステップS9において、印字ヘッド2の印刷位置への到達時点におけるステップ数が検出される。ここで、制御部22aは、たとえば、用紙40が用紙センサ28aおよび28bにより検知される場合など、実際に用紙40が搬送されて印刷が行われることによって印字ヘッド2が印刷位置へ到達していると判断する。したがって、この時のステッピングモータ15の最終ステップ数が、印字ヘッド2が印刷位置に到達している状態におけるステップ数として認識される。そして、ステップS10に進み、ステップS9において検出されたステップ数と、フラッシュメモリ22eの印刷位置ステップ数記憶部22fに予め記憶されたステップ数とが一致するか否かが判断される。ここで、上記したように、印刷位置ステップ数記憶部22fには、印字ヘッド2の印刷位置に対応する本来のステップ数が予め記憶されている。
そして、ステップS10において、検出したステップ数と印刷位置ステップ数記憶部22fに予め記憶されたステップ数が一致すると判断された場合には、ステップS11に進み、現在の印字ヘッド2の位置が本来の印刷位置であると判断されるとともに、ステップS12に進み、用紙40への印刷が開始される。そして、ステップS13において、印刷が終了したと判断された場合に、ステップS14において、印刷位置に対応するステップ数分だけ基準位置まで上昇するように印字ヘッド2を戻すとともに処理が終了する。また、ステップS10において、印字ヘッド2の印刷位置への到達時点におけるステップ数と印刷位置ステップ数記憶部22fに記憶されたステップ数が一致されないと判断された場合には、ステップS15において、印字ヘッド2が本来の印刷位置にはないという判断に基づき、何らかのエラーが発生していると判断される。そして、ステップS16に進み、エラー処理として、たとえばLEDランプ(図示せず)を点滅させるなどを行い、ユーザにエラーの発生を報告するとともに処理が終了する。
次に、本発明の一実施形態による昇華型プリンタ100における印刷動作について説明する。図6に示すように、ステッピングモータ14が駆動するのに伴って、ステッピングモータ14に取り付けられたモータギア29が矢印C3方向に回転し、中間ギア17および18を介して、送りローラギア6が矢印C1方向に回転する。これにより、送りローラ6が、図6の矢印C1方向に回転する。さらに、中間ギア19および20を介して、給紙ローラギア9および給紙ローラ8が、図6のC4方向に回転する。これにより、用紙40が給紙方向(図3および図4の矢印T1)に搬送される。この時、揺動可能な揺動ギア16は、巻取りリール12のギア部12aに噛合しておらず、巻取りリール12のギア部12aは回転しない。これにより、給紙動作時には、供給ボビン50aおよび巻取りボビン50bに巻きつけられたインクシート51は巻き取られない。また、図3および図4に示すように、用紙センサ28aおよび28bに用紙40の前端部および後端部が検出されることによって、用紙40が印刷開始位置にまで搬送されたか否かが判断される。そして、用紙40が印刷開始位置にまで到達されると、印字ヘッド2が印刷位置にまで下降するとともに印刷が開始される。
また、図6に示すように、ステッピングモータ14(図5および図6参照)が駆動するのに伴って、ステッピングモータ14に取り付けられたモータギア29が図6の矢印D3方向に回転し、中間ギア17および18を介して、送りローラギア6が図6の矢印D1方向に回転する。これにより、送りローラ4が図6の矢印D1方向に回転するとともに、送りローラ4の動きに伴って、押さえローラ5が図3および図4の矢印B方向に回転する。さらに、中間ギア19、中間ギア20および給紙ローラ8を介して、排紙ローラギア11および排紙ローラ10が、図3のD5方向に回転する。これにより、用紙40が印画方向である排紙方向(図3の矢印U1方向)に搬送される。この時、揺動可能な揺動ギア16は、巻取りリール12のギア部12aに噛合し、巻取りリール12に係合する供給ボビン50aおよび巻取りボビン50bに巻きつけられたインクシート51が巻取りボビン50b方向に巻き取られる。そして、用紙40の印刷後に、印刷済みの用紙40を外部に排紙する。このときの動作としては、用紙40を印画する時の動作と同様に、印刷済みの用紙40は図3のU1方向に搬送される。そして、上部用紙ガイド7bの上側を搬送されるとともに、図3の矢印D5方向に回転している排紙ローラ10によって排紙される。
本実施形態では、上記のように、制御部22aが、検出されたステッピングモータ15のステップ数と印字ヘッド2の所定の位置(印刷位置)に対応するステップ数とを比較することにより印字ヘッド2が所定の位置(印刷位置)に位置するか否かを判断するように構成することによって、印字ヘッド2の所定の位置(印刷位置)において実際に検出されたステップ数と、印字ヘッド2の所定の位置(印刷位置)に対応するステップ数とを比較することにより印字ヘッド2の位置を検出することができる。したがって、センサなど印字ヘッド2の位置を検出するための検出手段を設けることなく印字ヘッド2の位置を検出することができる。また、印字ヘッド2の位置を検出するための部材を別途設ける必要がないので、その分、部品点数の増加を抑制することができる。
また、本実施形態では、印字ヘッド2の所定の位置(印刷位置)に対応するステップ数が予め記憶された印刷位置ステップ数記憶部22fをさらに備えるように構成することによって、印字ヘッド2の所定の位置(印刷位置)に対応するステップ数を予め印刷位置ステップ数記憶部22fに記憶させておくことができるので、印字ヘッド2の所定の位置(印刷位置)に対応するステップ数と検出されたステッピングモータ15のステップ数との比較を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、印字ヘッド2を回動する際にステッピングモータ15のステップ数を常時記憶するための不揮発性メモリからなる印刷ステップ数記憶部22gをさらに備え、制御部22aは,電源が投入される毎に前回電源が切断された時の印刷ステップ数記憶部22gに記憶されたステッピングモータ15のステップ数を検出するとともに、検出されたステップ数と印字ヘッド2の所定の待機位置としての基準位置に対応するステップ数とを比較して、検出されたステップ数に対応する印字ヘッド2の位置から印字ヘッド2の基準位置までのステップ数に基づいて印字ヘッド2を基準位置まで移動するように制御するように構成することによって、印刷ステップ数記憶部22gに、印字ヘッド2を回動する際にステッピングモータ15のステップ数が常時記憶されるので、印字ヘッド2の所定の位置(印刷位置)に対応するステップ数との比較をさらに容易に行うことができる。また、印字ヘッド2を回動する際にステッピングモータ15のステップ数を常時記憶するので、容易にステッピングモータ15のステップ数を認識することができる。したがって、印字ヘッド2の所定の位置(印刷位置)に対応するステップ数との比較を確実に行うことができる。
また、制御部22aは、電源投入される毎に前回電源が切断された時の印刷ステップ数記憶部22gに記憶されたステッピングモータ15のステップ数を検出するとともに、検出されたステップ数と印字ヘッド2の所定の待機位置としての基準位置(印字ヘッドが最大限に上昇した位置)に対応するステップ数とを比較して、検出されたステップ数に対応する印字ヘッド2の位置から印字ヘッド2の基準位置までのステップ数に基づいて印字ヘッド2を基準位置まで移動するように制御するので、印字ヘッド2を容易に基準位置にまで移動させることができる。したがって、印字ヘッド2に駆動力を伝達する複数のギア部材(駆動ギア31および中間ギア32)が、印字ヘッド2が基準位置(図3の位置)以上に上昇することに起因して脱調することを抑制することができるので、ギア部材が脱調することによる異音の発生を抑制することができる。また、この制御は電源が投入される毎に行われるので、昇華型プリンタ100の不意な電源の切断に対しても容易に制御することができる。
また、本実施形態では、制御部22aは、印刷動作の際に印字ヘッド2が所定の位置にまで移動した際にステッピングモータ15のステップ数を検出するとともに、検出した時点におけるステッピングモータ15のステップ数と印字ヘッド2の所定の位置(印刷位置)に対応するステップ数とが一致するか否かを判断するとともに、検出されたステップ数と印字ヘッド2の所定の位置(印刷位置)に対応するステップ数とが一致すると判断した場合に、検出した時点における印字ヘッド2は所定の位置(印刷位置)に位置すると判断するように制御するように構成することによって、印字ヘッド2の実際に所定の位置(印刷位置)に移動した際に検出したステップ数と印字ヘッド2の所定の位置(印刷位置)に対応するステップ数とが一致するか否かを判断するとともに、検出されたステップ数と印字ヘッド2の所定の位置(印刷位置)に対応するステップ数とが一致した場合に、ステップ数を検出した時点における印字ヘッド2は所定の位置(印刷位置)に配置されていると判断するので、印字ヘッド2が所定の位置(印刷位置)に配置されたか否かを容易に検出することができる。
また、本実施形態では、印字ヘッド2の所定の位置が、印刷位置であるように構成することによって、印刷動作において、印字ヘッド2の位置を容易に判断することが可能な位置である印刷位置を印字ヘッド2の所定の位置にすることにより、確実に印字ヘッド2の位置を検出することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、画像形成装置の一例として昇華型プリンタを示したが、本発明はこれに限らず、ステッピングモータをステップ制御することにより印字ヘッドを動作させるように構成された画像形成装置であれば、昇華型プリンタ以外の画像形成装置に対しても適用可能である。
また、上記実施形態では、印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数が予め記憶された印刷位置ステップ数記憶部と、印字ヘッドを回動する際にステッピングモータのステップ数を常時記憶するための印刷ステップ数記憶部とを1つの不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)にそれぞれ設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、それぞれ別個の不揮発性メモリにより、印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数と、ステッピングモータのステップ数とが記憶されるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、印字ヘッドが最大限上昇した位置を印字ヘッドの基準位置とする例を示したが、本発明はこれに限らず、印字ヘッドが回動可能な範囲内であれば他の位置を基準位置としてもよい。
また、上記実施形態では、印字ヘッドの位置を判断するための本発明の所定の位置として印刷位置を用いたが、本発明はこれに限らず、印刷位置以外の印字ヘッドの位置を上記所定の位置として用いてもよい。
本発明の一実施形態による昇華型プリンタの全体構成を示した分解斜視図である。 図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの全体構成を示した斜視図である。 図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタのギアの配置を説明するための図である。 図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタのギアの配置を説明するための図である。 図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタのギアの配置を説明するための図である。 図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの平面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの回路部におけるブロック図である。 本発明の一実施形態による昇華型プリンタのステッピングモータの制御フローを示したフローチャートである。
符号の説明
2 印字ヘッド
15 ステッピングモータ
22a 制御部
22f 印刷位置ステップ数記憶部(第1メモリ部)
22g 印刷ステップ数記憶部(第2メモリ部)
100 昇華型プリンタ(画像形成装置)

Claims (5)

  1. 上下に回動可能な印字ヘッドと、
    前記印字ヘッドを回動させる駆動源としてのステッピングモータと、
    前記ステッピングモータのステップ数を検出し、前記検出されたステップ数と前記印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数とを比較することにより前記印字ヘッドが前記所定の位置に位置するか否かを判断する制御部とを備える、画像形成装置。
  2. 前記印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数が予め記憶された第1メモリ部をさらに備える、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記印字ヘッドを回動する際に前記ステッピングモータのステップ数を常時記憶するための不揮発性メモリからなる第2メモリ部をさらに備え、
    前記制御部は、電源が投入される毎に前回電源が切断された時の前記第2メモリ部に記憶された前記ステッピングモータのステップ数を検出するとともに、前記検出されたステップ数と前記印字ヘッドの所定の待機位置としての基準位置に対応するステップ数とを比較して、前記検出されたステップ数に対応する前記印字ヘッドの位置から前記印字ヘッドの基準位置までのステップ数に基づいて前記印字ヘッドを前記基準位置まで移動するように制御する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、印刷動作の際に前記印字ヘッドが前記所定の位置にまで移動した際に前記ステッピングモータのステップ数を検出するとともに、検出した時点における前記ステッピングモータのステップ数と前記印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数とが一致するか否かを判断するとともに、前記検出されたステップ数と前記印字ヘッドの所定の位置に対応するステップ数とが一致すると判断した場合に、検出した時点における前記印字ヘッドは前記所定の位置に位置すると判断するように制御するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記印字ヘッドの所定の位置は、印刷位置である、請求項4に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016221842A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社イシダ 印字装置
CN115230351A (zh) * 2022-07-28 2022-10-25 广州广电运通金融电子股份有限公司 一种凸字印卡质量自检的方法、装置、设备及介质

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