JP2008264098A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】細塵室に溜まった細塵が、気流によって舞い上げられ、フィルタに付着することを防ぐことにより、吸込み力の低下を防ぐこと。
【解決手段】粗塵と空気とを分離する第1の塵埃分離手段36と、細塵と空気とを分離する第2の塵埃分離手段37(フィルタ)と、第2の塵埃分離手段37により分離されたより細塵を溜める細塵室32と、第1の塵埃分離手段36と第2の塵埃分離手段37との間の流路の一部を塞ぐ舞い上げ気流防止板34を設け、第1の塵埃分離手段36と舞い上げ気流防止板34との間に細塵が入るのを防ぐ細塵入り込み防止手段46を設けた電気掃除機とすることにより、第1の塵埃分離手段36と舞い上げ気流防止板34との間に入り込んだ細塵が舞い上がり、第2の塵埃分離手段37に再付着することを低減させ、第2の塵埃分離手段37の目詰まりによる吸込み性能の低下を防止することができる。
【選択図】図2
【解決手段】粗塵と空気とを分離する第1の塵埃分離手段36と、細塵と空気とを分離する第2の塵埃分離手段37(フィルタ)と、第2の塵埃分離手段37により分離されたより細塵を溜める細塵室32と、第1の塵埃分離手段36と第2の塵埃分離手段37との間の流路の一部を塞ぐ舞い上げ気流防止板34を設け、第1の塵埃分離手段36と舞い上げ気流防止板34との間に細塵が入るのを防ぐ細塵入り込み防止手段46を設けた電気掃除機とすることにより、第1の塵埃分離手段36と舞い上げ気流防止板34との間に入り込んだ細塵が舞い上がり、第2の塵埃分離手段37に再付着することを低減させ、第2の塵埃分離手段37の目詰まりによる吸込み性能の低下を防止することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、塵埃と空気を分離するフィルタなどの塵埃分離手段を有する電気掃除機に関するものである。
従来、この種の電気掃除機は、図13に示すように、本体1に、塵埃を含む空気が流れ込む吸引口2と、粗塵と空気とを分離するネット状のフィルタ3と、フィルタ3の下流に、細塵と空気とを分離するプリーツ状のフィルタ4と、フィルタ4の下方に、フィルタ4により分離された細塵を溜める細塵室5と、フィルタ3の下方に、フィルタ3とフィルタ4との間の流路と比較して開口断面積が狭くなるように、フィルタ4との間に比較的狭い隙間a6を空けた位置に舞い上げ気流防止壁7が、フィルタ3の保持手段を兼ねる形で構成されている(例えば、特許文献1参照)。
上記構成において、吸引口2から吸引された塵埃を含む空気は、まず、フィルタ3によって粗塵が取り除かれて通過し、さらに細塵はフィルタ4によって取り除かれて下流へと通過する。この際、フィルタ4に付着、堆積した細塵は、除塵手段(図示せず)を動作させることによって、細塵室5に落ちていく。ここで、舞い上げ気流防止壁7を、フィルタ4と比較的狭い隙間a6を空けて配設することで、フィルタ3を通過した気流およびフィルタ3を通過した気流によって生じる乱流の影響が、細塵室5に及びにくくなることにより、細塵室5に溜まった細塵が風の流れによって舞い上げられ、フィルタ4に再び付着することを防ぐ構成となっている。
また、図14に示すように、本体より取り外し自在な集塵ケース11内に、塵埃と空気の慣性力の違いを利用して粗塵と空気とを分離する円錐形状の第1の塵埃分離手段12と、第1の塵埃分離手段により分離された粗塵を溜めておく集塵室13と、第1の塵埃分離手段12および集塵室13の下流に、細塵と空気とを分離するプリーツフィルタなどで構成される第2の塵埃分離手段14と、第2の塵埃分離手段14の下方に、第2の塵埃分離手段14により分離された細塵を溜める細塵室15とを有し、集塵室13の壁面16と第2の塵埃分離手段14との間に比較的狭い隙間b17を空けて細塵室15と連通しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
上記構成において、塵埃を含む空気は、円錐形状の第1の塵埃分離手段12によって、粗塵を含む空気(矢印C)と細塵を含む空気(矢印D)とに分離される。これは、粗塵は自身の持つ慣性力により直進し、細塵は円錐の周方向に回転しながら第1の塵埃分離手段12の外側に吐き出されるものである。そして、粗塵を含む空気Cは集塵室13に導かれ、粗塵はそのまま集塵室13に、空気は集塵室13の上部に設けられた開口部18より出て、細塵を含む空気Dとともに第2の塵埃分離手段14へ導かれる(矢印E2)。
この第2の塵埃分離手段14によって細塵を取り除き下流へと通過させる。この際、第2の塵埃分離手段14に付着、堆積した細塵は、除塵手段(図示せず)を動作させることによって、細塵室15に落ちていく。ここで、集塵室13の壁面16を、第2の塵埃分離手段14と比較的狭い隙間b17をあけて配設することで、第1の塵埃分離手段12を通過した気流(矢印D)および集塵室13の上部に設けられた開口部18より出た気流(E2)によって生じる乱流の影響が、細塵室15内に及びにくくなることにより、細塵室15に溜まった細塵が風の流れによって舞い上げられ、第2の塵埃分離手段14に再び付着することを防ぐ構成となっている。
実公昭55−25022号公報
特開2004−147951号公報
しかしながら、前記従来の構成では、図13の矢印E1および図14の矢印E2で示すように空気の流れは広がっていくため、細塵室5および15に溜まる細塵が舞い上がらないようにするためには、細塵室5および15を空気の流れE1およびE2から遠ざける必要があるため、装置が大型化するという課題を有していた。
また、特許文献2ではさらに、集塵室13の上部以外に開口部を設けると、壁面16の上を通らない流れが生じ、細塵室15へ空気が流れ込んで細塵室15に溜まった細塵が舞い上がってしまうため、集塵室13の上部のみにしか開口部17を設けることができないため、圧損が高くなり、掃除機としての吸込み性能を低下させてしまうという課題を有していた。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、電動送風機を内包する本体と、前記電動送風機の上流側に設置され電動送風機により吸引した塵埃を含む空気を導入する集塵ケースと、この集塵ケース内の吸引経路に配置され吸引した塵埃を含む空気より粗塵を分離する第1の塵埃分離手段と、前記集塵ケースの本体部に着脱可能に設けられこの第1の塵埃分離手段を通過した塵埃を分離する第2の塵埃分離手段と、前記第2の塵埃分離手段の略下方になるよう前記集塵ケースの本体部に設けられた前記第2の塵埃分離手段で分離した細塵を溜める細塵室とを有し、前記細塵室の上流に、前記第1の塵埃分離手段と前記第2の塵埃分離手段との間の流路の一部を塞ぐ舞い上げ気流防止板を設け、前記第1の塵埃分離手段と前記舞い上げ気流防止板との間に細塵が入るのを防ぐ細塵入り込み防止手段を設けたことを特徴としたものである。
この舞い上げ気流防止板によって、空気の流れを上方に変向させることにより、空気の流れが細塵室から離れるため、細塵室と空気の流れとの距離を大きく離すよう構成する必要がないので、装置を小型化できる。また、集塵室の上部以外に開口部を設けても、舞い上げ気流防止板によって、空気の流れが上方に変向されるため、集塵ケース内を流れる気流や集塵ケース内で発生する乱流の影響が細塵室内に及びにくい構成することができるので、圧損を低減させ、掃除機本体の吸込み性能を向上させることができる。
さらに、細塵入り込み防止手段によって、第1の塵埃分離手段と舞い上げ気流防止板との間に細塵が入りにくくすることにより、第1の塵埃分離手段と舞い上げ気流防止板との間に入った細塵が風の流れによって舞い上がり、第2の塵埃分離手段に再付着して圧損となることを低減することができる。
本発明の電気掃除機は、細塵室に溜まった細塵が舞い上がり、フィルタに再付着することを低減させ、フィルタの目詰まりによる吸込み性能の低下を防止することができる。
第1の発明は、舞い上げ気流防止板によって、集塵ケース内を流れる気流や集塵ケース内で発生する乱流の影響を細塵室内に及びにくくすることで、細塵室にたまった細塵が舞い上がり、第2の塵埃分離手段に細塵が再付着することを低減させることができるとともに、細塵入り込み防止手段により、第1の塵埃分離手段と舞い上げ気流防止板との間に細塵が入り込むのを防ぐことが可能であるため、第1の塵埃分離手段と舞い上げ気流防止板との間に入った細塵が風の流れによって舞い上がり、第2の塵埃分離手段に再付着することを低減することができる。
第2の発明は、細塵入り込み防止手段を、第1の塵埃分離手段と舞い上げ気流防止板の間に設けられ、ネット部を有することにより、簡単な構成で第1の塵埃分離手段と舞い上げ気流防止板との間に細塵が入り込むことを低減することができる。
第3の発明は、ネット部を第1の塵埃分離手段から舞い上げ気流防止板にむけて下方に傾斜するよう構成することにより、ネット部の上に乗った細塵を細塵室へ自重などにより滑り落とすことで移動させることが可能となるため、ネット部の上に乗った細塵が風の流れによって舞い上がり、第2の塵埃分離手段に再付着することを低減することができる。
第4の発明は、舞い上げ気流防止板の少なくとも一部を、上部が第1の塵埃分離手段寄りになるよう傾斜させることにより、第1の塵埃分離手段と舞い上げ気流防止板との間に細塵が入り込みことを低減することができる。
第5の発明は、第2の塵埃分離手段を略垂直に構成する、または、上部が舞い上げ気流防止板から離れるよう傾斜した構成とすることにより、第2の塵埃分離手段から自重などにより落ちる細塵が、舞い上げ気流防止板を飛び越えて、第1の塵埃分離手段と舞い上げ気流防止板との間に入り込むことを低減することができる。
第6の発明は、第2の塵埃分離手段と舞い上げ気流防止板の間に隙間を設けて構成することにより、第2の塵埃分離手段から自重などにより落ちる細塵が、舞い上げ気流防止板を飛び越えて、第1の塵埃分離手段と舞い上げ気流防止板との間に入り込むことを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における電気掃除機の全体図を示すものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態における電気掃除機の全体図を示すものである。
図1に示すように、電気掃除機本体20内には、吸引気流を発生させる電動送風機21が内蔵されており、電動送風機21の上流側には、電動送風機21により吸引した塵埃を含む空気を導入する集塵ケース22が電気掃除機本体20に対して着脱自在に設置されている。さらに、電気掃除機本体20には、吸引ホース23、延長管24が順次接続されており、延長管24の先端に吸込具25を取り付けており、電動送風機21を運転することにより、家屋内の床面上の塵埃を吸引することができる。
集塵ケース22を本体20の横方向から見た構成を示す側断面図を図2に示す。
集塵ケース22は、流入口31と細塵室32と絞り部33と舞い上げ気流防止板34とを有する集塵ケース本体部35と、第1の塵埃分離手段36と、第2の塵埃分離手段37とで構成され、図3(a)、(b)に示すように、集塵ケース本体部35に第2の塵埃分離手段37が着脱自在に取り付けられるよう構成されている。このことにより、第2の塵埃分離手段37を集塵ケース本体部35から分離することにより、集塵ケース本体部35内部や第2の塵埃分離手段37をお手入れすることが可能となっている。
第1の塵埃分離手段36には、網目状のフィルタ38が備えられ、このフィルタ38のろ過作用によって粗塵と空気とを分離している。第2の塵埃分離手段37は、目の細かいプリーツフィルタなどで構成され、第1の塵埃分離手段36を通過した細塵と空気とを、同じくろ過作用によって分離する。
ここで、図2に示すように第1の塵埃分離手段36の下流側の壁面に設けられたフィルタ38は第1の塵埃分離手段36の下端部から距離t101だけ高い位置から設けられている。なお、本実施の形態では、第1の塵埃分離手段36および第2の塵埃分離手段37は、ろ過作用によって塵埃と空気とを分離する構成としているが、例えば、遠心力作用によって分離するサイクロン方式や、塵埃と空気の慣性力の違いを利用する慣性分離方式など他の分離手段を用いても良い。
細塵室32は、第2の塵埃分離手段37を集塵ケース本体部35に取付けた際に、第2の塵埃分離手段37の略下方に位置するよう設けられており、電気掃除機を使用中に第2の塵埃分離手段37に付着した細塵が、電気掃除機使用後に細塵自身の重力あるいは第2の塵埃分離手段をたたくなどして付着した細塵を落とす除塵手段(図示せず)によって落されたものを溜めておく構成となっている。
さらに、図2に示すように細塵室32の上方には、細塵室32への空気の流れを妨げる絞り部33が、細塵室32の上流側壁面39から隙間f102だけ距離を空けた位置まで、絞り部33の上に乗った細塵が細塵室32へ滑り落ちるような傾斜をつけて設けられている。なお、本実施の形態では、図4(a)に示すように、絞り部33を、細塵室32の上流側壁面39から下方に傾斜するよう設け、隙間f102を細塵室32の下流側に設定する構成としたが、図4(b)に示すように、前記絞り部33に加え、細塵室32下流側端部40から下方に傾斜する第2絞り部41を設ける構成としてもよい。
また、図4(c)に示すように、第2絞り部41を、細塵室32の下流側壁面42から、絞り部33とオーバーラップするよう互い違いに設ける構成としても良い。いずれの場合でも、絞り部33の上に乗った細塵が細塵室32へ滑り落ちるような傾斜をつけること、細塵室32へ細塵が入り込む隙間を空けておくことを満たせば同様の効果を得ることができる。
また、細塵室32は図3(a)に示すように仕切り板43によって複数の部屋に分かれている。同様に、第2の塵埃分離手段37下部にも図3(b)に示すように、仕切りリブ44が設けられ、第2の塵埃分離手段37を集塵ケース本体部35に取り付けた際に、仕切り板43と仕切りリブ44が同じ位置に合わさり、それぞれの部屋をまたがった気流G1が生じにくい構成としている。
なお、細塵室32の下、すなわち仕切り板43の下部の隙間を流れる気流G2に対しては、仕切り板43の下部に隙間ができないようにシールすることで、それぞれの部屋をまたがった気流G2が生じにくい構成としている。また、仕切り板43によって、細塵室32を細分化することにより、細塵室32のそれぞれの部屋の中の気圧差で生じる横方向の気流G3を生じにくい構成としている。
そして、細塵室32の上流に、第1の塵埃分離手段36と第2の塵埃分離手段37との間の流路の一部を塞ぐ舞い上げ気流防止板34が細塵室32の上流側壁面39を延長する形で設けられている。
また、図2に示すように、ネット部45を有する細塵入り込み防止手段46が、第1の塵埃分離手段36から舞い上げ気流防止板34に向けて下方に傾斜するように構成されている。この細塵入り込み防止手段46により、第2の塵埃分離手段37に付着した細塵や、集塵ケース22内に浮遊する細塵などを、第1の塵埃分離手段36と舞い上げ気流防止板34との間の隙間部47に入りにくい構成としている。
以上のように構成された電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。
電動送風機21を運転開始すると、吸込み気流が発生し、吸込具25、延長管24、吸引ホース23を通じて、床面からの塵埃が集塵ケース22内に吸い込まれる。集塵ケース22内に入った塵埃と空気は、まず、第1の塵埃分離手段36によって粗塵と空気とに分離される。これは、粗塵は、第1塵埃分離手段33に備えられた網目状のフィルタ38を通過できないろ過作用によるものである。
第1の塵埃分離手段36によって分離された粗塵は、そのまま第1の塵埃分離手段36内の集塵室48に溜めておく構成となっている。このように、第1の塵埃分離手段36内の空間を、粗塵を溜めておく集塵室48として用いることにより、装置の小型化を図ることができるとともに、第1の塵埃分離手段36から集塵室48への粗塵の移送手段が不要となるため、構成を単純化することができる。
次に舞い上げ気流防止板34について説明する。
第1の塵埃分離手段36を通過した細塵と空気は、図2の矢印Hのように舞い上げ気流防止板34によって上方に変向される。また、第1の塵埃分離手段36上部に設けられたフィルタ38bを通過した細塵と空気は、図2の矢印Iのように、矢印Hの流れによって、上方に変向される。このように、空気の流れを細塵室32から遠ざけることによって、細塵室32を空気の流れから遠ざけるために下方に大きく距離を開けた位置に設ける必要が無いため、装置の小型化を実現することができる。
図2に示すように、舞い上げ気流防止板34は、第1の塵埃分離手段36のフィルタ38cの上端よりも距離j103だけ高い位置まで設けられている。このことにより、第1の塵埃分離手段の下流側の面のフィルタ38cを通った全ての気流が舞い上げ気流防止板34によって上方に変向するため、舞い上げ気流防止板34上端部で巻き込むように下向きに発生する乱流の影響が細塵室32まで及びにくいので、細塵室32内に溜まった細塵が舞い上がることを低減させることができる。なお、細塵室32が空気の流れと十分に離れた位置に設けられている場合は、舞い上げ気流防止板34をフィルタ38の上端と同じ高さになるよう設けても良い。
また、逆に、舞い上げ気流防止板34を、図5に示すように、第1の塵埃分離手段36のフィルタ38cの上端よりも距離k104だけ低い位置まで設ける構成としても良い。この場合でも、矢印Mで示す舞い上げ気流防止板34により上方へ変向した風によって、矢印Lで示すようにフィルタ38の上の方を通った風の流れも上方に変向されるため、舞い上げ気流防止板34を第1の塵埃分離手段36のフィルタ38cの上端よりも高い位置まで設ける構成とした場合よりは効果は低下するものの、細塵室32が空気の流れから十分に離れていれば、乱流の影響が細塵室32に及びにくいので、細塵室32内に溜まった細塵の舞い上がりを防止することが可能である。
さらに、図5に示すように舞い上げ気流防止板34をフィルタ38cの上端よりも低い高さになるよう設けた場合には、舞い上げ気流防止板34に風が当たることによる圧損を低減させることや、舞い上げ気流防止板34上部の空間を確保することにより圧損を低減させることなどの効果を得ることができる。また、図6に示すように、細塵入り込み防止手段46をフィルタ38cの一部にかかる位置から設けることにより、細塵入り込み防止手段46によって、第1の塵埃分離手段36およびフィルタ38cを補強する構成としても良い。
また、仮に、舞い上げ気流防止板34を用いずに、集塵室48の第2の塵埃分離手段37側のフィルタ38cを壁面とし、集塵ケース22内を流れる気流や集塵ケース22内で発生する乱流から細塵室32を遠ざけることで細塵室32内に溜まった細塵の舞い上がりを低減させようとすると、フィルタ38は、第1の塵埃分離手段36の上方面のフィルタ38bしか設けることができず、圧損が高くなり、電気掃除機の吸込み力が弱くなってしまう。これは、第1の塵埃分離手段36の側面や上流側の面にフィルタ38aを設けると、第1の塵埃分離手段36の側面を通って細塵室32に風が流れ込んでしまい、細塵が舞い上がって第2の塵埃分離手段37に付着してしまうからである。
また、集塵室48内の粗塵が使用時に舞い上がってフィルタ38に付着するため、フィルタ38が上方面のみに設けられている場合、すぐにフィルタ38が塞がってしまい、こまめな手入れを必要としてしまうという課題も生じる。
しかし、本実施の形態のように、舞い上げ気流防止板34によって、細塵室32内に溜まった細塵が第2の塵埃分離手段37に付着することを防ぐ構成とする場合、フィルタ38を第1の塵埃分離手段36の上方のみに設ける構成とする必要が無く、フィルタ38を第1の塵埃分離手段の上流側の面、下流側の面、側面にも設ける構成としても、舞い上げ気流防止板34によって上方に気流が変向されるため、集塵ケース22内を流れる気流や集塵ケース22内で発生する乱流を細塵室32から遠ざけられるので、細塵室32内に溜まった細塵の舞い上がり低減効果を得ることができる。
そのため、フィルタ38の総面積を広く取ることが可能であるため、圧損を低減できる。さらに、本実施の形態のように第1の塵埃分離手段36内の空間を集塵室48とする構成としても、フィルタ38の総面積が大きいため、集塵室48に溜まった粗塵が舞い上がってフィルタ38の一部を塞いでしまっても、塞がってない部分を風が流れることができるため、圧損が大幅に増えて電気掃除機の吸込み力が急激に低下することを回避することができる。
そして、第1の塵埃分離手段36では分離し切れなかった細塵を含んだ空気は、プリーツフィルタで構成された第2の塵埃分離手段37によって、細塵と空気とに分離される。これは、第1の塵埃分離手段36と同様に、プリーツフィルタに細塵が引っかかり、空気のみが通過するろ過作用によるものである。そして、第2の塵埃分離手段37を通過した空気が電動送風機25に吸込まれる構成になっている。
ここで、図2に示すように、舞い上げ気流防止板34の上端部を、第2の塵埃分離手段37の下端よりも距離n105だけ高い位置まで設けることにより、風の流れが矢印Pのように、舞い上げ気流防止板34を超えて下方向に広がっても、第2の塵埃分離手段37の下の空間に当たることなく、第2の塵埃分離手段であるプリーツフィルタ34を風が通過するため、細塵室32への風の流入を防ぐことができる。
なお、圧損をできるだけ低減させることを目的とした場合は、図5に示すように、舞い上げ気流防止板34を第2の塵埃分離手段37よりも距離q106だけ低い高さ、あるいは、第2の塵埃分離手段37と同じ高さまで設ける構成としても良い。この場合でも、舞い上げ気流防止板34により、空気の流れが上方向に押し上げられているため、図5の矢印Lで示すように、第2の塵埃分離手段37の下部壁面にぶつかる気流が少ないこと、さらにぶつかった気流のほとんどが矢印Rのように、第2の塵埃分離手段37へ吸込まれていくため、図2に示すように、舞い上げ気流防止板34を第2の塵埃分離手段37の下端よりも高い位置まで構成した場合ほどではないが、舞い上がり低減効果を得つつ、圧損を低減することができる。
なお、本実施の形態のように、細塵室32の上部に絞り部33を設ける構成とした場合、図5に示すように舞い上げ気流防止板34を第2の塵埃分離手段37の下端よりも低い位置までしか設けない場合でも、細塵室32に気流が流れ込みにくくなるため、細塵室32に溜まった細塵の舞い上がりによる第2の塵埃分離手段37への細塵の再付着を防止することができる。
次に、電動送風機21の運転を停止すると、電気掃除機は塵埃の吸い込みを停止する。そして、第2の塵埃分離手段37に付着した細塵は、重力、あるいは除塵手段(図示せず)によって、第2の塵埃分離手段37の下方に設けられた細塵室32に落下し、細塵室32に溜められていく。
ここで、図2に示すように、絞り部33を細塵室32の上流側壁面39から設け、隙間f102を細塵室32の下流側に設定することにより、第2の塵埃分離手段37から落ちる細塵の多くを隙間f102を通して細塵室32へ落とすことができる。また、絞り部33の上に落ちた細塵は、絞り部33に設けられた傾斜を滑り落ちて、細塵室32内に入る構成となっている。
このように、第2の塵埃分離手段37から落ちた細塵の多くを隙間f102を通して細塵室32へ落とすことにより、軽い細塵や湿った細塵など傾斜を滑り落ちにくい細塵が、絞り部36の上に堆積してしまうのを避けることができる。さらに、前述したように、舞い上げ気流防止板34により、細塵室32底面方向へ気流が流れにくくしているため、隙間f102を大きめに設けても、細塵室32に溜まった細塵の舞い上がりが生じにくいため、隙間f102に細塵が詰まって細塵室32へ細塵が入らなくなるのを防ぐことができる。
なお、細塵室32の深さが浅い場合など、絞り部33の傾斜角度を大きく取れないことにより、絞り部33の上に乗った細塵が細塵室32まで滑り落ちきらずに、絞り部33の上に堆積してしまうような場合は、図4(b)に示すように、細塵室32下流側端部40から第2絞り部41を追加する構成としても良い。第2絞り部41を追加することにより、絞り部33および第2絞り部41の長さを短くしても、図4(a)に示す絞り部33と同様の隙間f102を設定することが可能である。
絞り部33および第2絞り部41の長さを短くできるため、細塵室32の深さが浅くても傾斜角度を深くできるとともに、絞り部33の上に堆積しにくくなるため、絞り部33および第2絞り部41の上に細塵が滑り落ちずに堆積し、その細塵が舞い上がってしまう問題を低減することができる。なお、本字実施の形態では、図4(b)に示すように、第2絞り部41を細塵室32の下流側端部40から設ける構成としたが、細塵室32の下流側壁面42から設けても良い。
ここで、図2に示すように、第2の塵埃分離手段37に付着した細塵が、重力あるいは除塵手段により勢い良く飛び散り、第1の塵埃分離手段36と舞い上げ気流防止板34との間の隙間部47に入ると、掃除機を使用した際、矢印Hの風の流れによって隙間部47に入り込んだ細塵が舞い上がり、第2の塵埃分離手段37に再付着して圧損を増加させてしまうことになる。
しかし、本実施の形態では、細塵入り込み防止手段46を、第1の塵埃分離手段36と舞い上げ気流防止板34との間に設けていることにより、第2の塵埃分離手段37から細塵が勢いよく飛び散って舞い上げ気流防止板34を飛び越えても、第1の塵埃分離手段37と舞い上げ気流防止板34との間の隙間部47に入り込みにくい構成としているため、隙間部47に入り込んだ細塵が舞い上がり第2塵埃分離手段に37に再付着してしまうことを低減することができる。
そして、細塵入り込み防止手段46を第1の塵埃分離手段36から舞い上げ気流防止板34に向けて下方に傾斜するように構成しているため、細塵入り込み防止手段46の上に落ちた細塵は、細塵入り込み防止手段46の傾斜を滑り落ちて細塵室32内に入る構成となっている。また、本実施の形態では、細塵入り込み防止手段46にネット部45を設けて、風路圧損が増加しにくい形態で、舞い上げ気流防止板34と第1の塵埃分離手段36との間の隙間部47に細かいゴミが入り込みにくい構成としている。
なお、初期の吸い込み力よりも、吸い込み力の持続性を重視する場合には、図7、図8に示すように、第1の塵埃分離手段36に、舞い上げ気流防止板34から距離s107だけ離した位置まで、下端が舞い上げ気流防止板34よりも距離t108だけ高くなるように舞い上げ気流防止板34方向に向けて下方に傾斜する板状の細塵入り込み防止手段49を設けても良い。
この場合、ネット部45を用いた場合よりも圧損が大きくなり、初期の吸い込み力は低下するが、細塵が隙間部47に、より入りにくくなるため、隙間部47に入り込んだ細塵が舞い上がり、第2の塵埃分離手段37へ再付着して、圧損が増加することを防ぐことができるため、吸い込み力の持続性は向上する。
なお、図9に示すように細塵入り込み防止手段49が舞い上げ気流防止板34の上方まで伸びる構成とし、隙間部47に、より細塵が入り込みにくい構成としても良い。さらに、細塵入り込み防止手段49が舞い上げ気流防止板34の先まで伸びる構成としても良い。
また、細塵入り込み防止手段49をフィルタ38cの一部にかかる位置から設けることにより、細塵入り込み防止手段49によって、第1の塵埃分離手段36およびフィルタ38cを補強する構成としても良い。
さらに、本実施の形態では、図2に示すように、舞い上げ気流防止板34と第2の塵埃分離手段37との間に隙間u109を空けることにより、第2の塵埃分離手段37に付着した細塵が飛び散っても、舞い上げ気流防止板34を飛び越えて第1の塵埃分離手段36と舞い上げ気流防止板34の間に入り込みにくい構成としている。
ここで、仮に、図10に示すように、第2の塵埃分離手段37の上部が、上流側すなわち舞い上げ気流防止板34側に近づくように傾斜させると、第2の塵埃分離手段37上部から落ちた細塵が、隙間部47に入り込みやすくなってしまうので、本実施の形態では、図2に示すように、第2の塵埃分離手段37が略垂直になるよう設置している。
なお、図11に示すように、第2の塵埃分離手段37の上部が、下流側すなわち舞い上げ気流防止板34から離れるように傾斜させることで、第2の塵埃分離手段37から落ちた細塵が、舞い上げ気流防止手段34を飛び越えて隙間部47に、さらに入り込みにくくすることができる。
そして、再び電動送風機21の運転を開始すると、再び集塵ケース22内に気流が発生する。この気流が細塵室32に流れ込んだり、この気流によって発生する乱流の影響が細塵室32にまで及んだりすると、細塵室32内に溜まった細塵が舞い上げられ、第2の塵埃分離手段37に付着してしまう。そのため、第2の塵埃分離手段37が目詰まりを起こしてしまい、圧損が増加することによって、電気掃除機の吸込み力が低下してしまう。しかし、本実施の形態では、舞い上げ気流防止板34や絞り部33によって集塵ケース22内を流れる気流や集塵ケース22内で発生する乱流の影響が細塵室32内まで及びにくいので、細塵室32内に溜まった細塵の舞い上がりが生じにくいため、電気掃除機の吸い込み力低下が起こりにくい。
なお、図4(c)に示すように絞り部33と第2絞り部41を互い違いに設けることにより、集塵ケース22内を流れる気流や集塵ケース22内で発生する乱流の影響を、細塵室32内に、より及ぼしにくくすることができるので、細塵室32内に溜まった細塵の舞い上がり防止効果を高めることができる。なお、本実施の形態では、図4(c)に示すように第2絞り部41を下流側壁面42から設ける構成としたが、第2絞り部41を下流側端部40から設けても良い。
また、本実施の形態では、絞り部33や舞い上げ気流防止板34以外にも、細塵室32の細塵が舞い上がり、第2の塵埃分離手段に付着することを防止する舞い上げ横気流防止手段が設けられている。
集塵ケース22内の気圧は場所によって異なっているため、その気圧差によって、図3(a)の矢印G1、G2、G3のように、電気掃除機本体20から見て横方向の気流の流れも発生する。これらの横方向の気流の流れも細塵室32内の細塵を舞い上がらせる原因となるため、これらを防ぐ対策が必要となる。
まず、細塵室32の上を横方向に流れる気流G1に対しては、前述したように第2の塵埃分離手段37を集塵ケース本体部35に取り付けた際に、細塵室32に設けられた仕切り板43と、第2の塵埃分離手段37の下部に設けられた仕切りリブ44が同じ位置に合わさる構成とすることで、それぞれの部屋をまたがった気流G1が生じないようにしている。このような舞い上げ横気流防止手段を設けることで、細塵室32に溜まった細塵の上部表面をなめるように流れる気流G1によって、細塵が舞い上がるのを低減させることができるため、特に細塵室32の深さが浅い場合や、第2の塵埃分離手段37と細塵室32との距離が近い場合に効果的である。
次に、仕切り板43の下部の隙間を流れる気流G2に対しては、細塵室32の底を構成する後述する廃棄扉50に、ゴム製のシート51を備えさせ、仕切り板43の下部に隙間ができないようにシールすることで、それぞれの部屋をまたがった気流G2が生じないようにしている。このような舞い上げ横気流防止手段を設けることで、細塵室32に溜まった細塵の底面を流れる気流G2によって、細塵室32に溜まった細塵が沸き立つように舞い上がるのを低減させることができるため、特に細塵室32に溜まった細塵が軽いときや細塵室32の深さが浅い場合に効果的である。
なお、仕切り板43によって区分けされた細塵室32のそれぞれの部屋の幅が広すぎると、区分けされたそれぞれの部屋の中で気圧の差により横方向の気流G3が生じてしまい、この横方向の風G3によって細塵室32内の細塵が舞い上がるという問題が生じてしまうため、仕切り板43によって細塵室を複数の部屋に分割している。
このような舞い上げ横気流防止手段を設けることで、細塵室32のそれぞれの部屋の幅を狭くすることで、気圧の差を減らし、細塵の舞い上げを低減させることができる。この際、舞い上げ横気流防止手段の効果を有効に得るためには、分割される細塵室32のそれぞれの部屋の幅は40mm以下、より好ましくは20mm以下にすると良い。また、逆に狭すぎると糸くずなどが細塵室32内に落ちずに引っかかる可能性があるため、細塵室32のそれぞれの部屋の幅は5mm以上にすると良い。
また、本実施の形態のように、舞い上げ気流防止板34を設けることにより、空気の流れを細塵室32から離すことが可能であるため、本体横方向の風の流れが生じることを低減させることができるため、前述の舞い上げ横気流防止手段の効果をそれぞれ高めることが可能となる。
そして、集塵室46や細塵室32に塵埃が溜まったら、使用者が集塵ケース22を掃除機本体20から取り出して、集塵ケース22底部を構成する廃棄扉50を開くことによって、集塵室46と細塵室32の底面部、および、第1の塵埃分離手段36と舞い上げ気流防止板34との間の隙間部47の底面部が開放され、それぞれの室に溜まった塵埃を廃棄する構成となっている。
このように、廃棄扉50を開くことによって、集塵室46内や細塵室32内の塵埃と、第1の塵埃分離手段36と舞い上げ気流防止板34との間の隙間部47に入り込んだ細塵とを、一緒に廃棄可能な構成とすることにより、ネット部45を細塵が通過してしまっても、集塵室46や細塵室32に溜まった塵埃を廃棄するたびに隙間部47に入り込んだ細塵も廃棄することができるので、隙間部47に入り込んだ細塵が気流Hによって舞い上がり、第2の塵埃分離手段37に付着する可能性を低減させることができる。
また、絞り部33を不透明部材で構成した場合、細塵室32に細塵が溜まっているかどうかが使用者にわかりにくくなってしまうため、絞り部33はアクリルやポリカなどの透明部材で構成することが望ましい。このことにより、使用者に細塵室32に細塵が溜まっていることを認識してもらいやすくなり、ごみすてを使用者に促すことで細塵室32に細塵が大量に溜まることを防ぐことが可能であり、舞い上がり防止効果を高めることができる。
以上のように、本実施の形態では、舞い上げ気流防止板34によって、集塵ケース22内を流れる気流や集塵ケース22内で発生する乱流の影響が細塵室32内まで及びにくくすることにより、細塵室32内に溜まった細塵の舞い上がりが生じにくいため、細塵が細塵が第2の塵埃分離手段37に再付着して、第2の塵埃分離手段37が目詰まりを起こしてしまい、圧損が増加することによって、電気掃除機の吸込み力が低下するという問題を防ぐことができる。
さらに、第2の塵埃分離手段37に付着した細塵が、重力あるいは除塵手段により勢い良く飛び散っても、細塵入り込み防止手段46によって、第1の塵埃分離手段36と舞い上げ気流防止板34との間の隙間部47に細塵が入りにくいため、隙間部47に入り込んだ細塵が気流によって舞い上がり、第2の塵埃分離手段37に再付着して圧損を増加することを低減させることができる。
このような構成は、圧損低減対策として、図5に示すように舞い上げ気流防止板34を第1の塵埃分離手段36よりも距離k104低い高さとした場合やあるいは第2の塵埃分離手段37よりも距離q106低い高さとした場合など、舞い上げ気流防止板34を飛び越えて細塵が第1の塵埃分離手段36と舞い上げ気流防止板34との間の隙間部47に入り込みやすい構成とした場合に、特に有効である。
(実施の形態2)
図12は、本発明の第2の実施の形態の集塵ケース61を横から見た構成図である。
図12は、本発明の第2の実施の形態の集塵ケース61を横から見た構成図である。
本実施の形態が、実施の形態1と異なる点は、舞い上げ気流防止板62を、上側が第1の塵埃分離手段63寄りになるよう傾斜されており、これを細塵入り込み防止手段としている点である。その他は図2に示した実施の形態1と同様であり、同一番号を付して詳細な説明を省略する。
図12に示すように、舞い上げ気流防止板62が、上側が第1の塵埃分離手段63寄りになるよう傾斜していることにより、舞い上げ気流防止板62の上部を第2の塵埃分離手段37から離すことが可能であるため、第2の塵埃分離手段37に付着した細かいゴミが重力、あるいは除塵手段により勢いよく飛び散っても、第1の塵埃分離手段63と舞い上げ気流防止板62との間の隙間47内に細塵が入りにくい構成となっている。
そのため、隙間47内に入り込んだ細塵が、集塵ケース61内を流れる気流Hによって舞い上げられ、第2の塵埃分離手段37が目詰まりを起こしてしまい、圧損が増加することによる電気掃除機の吸い込み力を低減させることができる。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、集塵ケース内の細塵室に溜まった細塵の舞い上がりによるフィルタ再付着を低減させ、フィルタの目詰まりによる吸込み性能が低下しにくい電気掃除機を提供することができるので、家庭用電気掃除機だけでなく、業務用電気掃除機などさまざまな種類の掃除機に使用することが可能となる。
20 電気掃除機本体
21 電動送風機
22 集塵ケース
32 細塵室
34 舞い上げ気流防止板
35 集塵ケース本体部
36 第1の塵埃分離手段
37 第2の塵埃分離手段
45 ネット部
46 細塵入り込み防止手段
49 細塵入り込み防止手段
62 舞い上げ気流防止板(細塵入り込み防止手段)
21 電動送風機
22 集塵ケース
32 細塵室
34 舞い上げ気流防止板
35 集塵ケース本体部
36 第1の塵埃分離手段
37 第2の塵埃分離手段
45 ネット部
46 細塵入り込み防止手段
49 細塵入り込み防止手段
62 舞い上げ気流防止板(細塵入り込み防止手段)
Claims (6)
- 電動送風機を内包する本体と、前記電動送風機の上流側に設置され電動送風機により吸引した塵埃を含む空気を導入する集塵ケースと、この集塵ケース内の吸引経路に配置され吸引した塵埃を含む空気より粗塵を分離する第1の塵埃分離手段と、前記集塵ケースの本体部に着脱可能に設けられこの第1の塵埃分離手段を通過した塵埃を分離する第2の塵埃分離手段と、前記第2の塵埃分離手段の略下方になるよう前記集塵ケースの本体部に設けられた前記第2の塵埃分離手段で分離した細塵を溜める細塵室とを有し、前記細塵室の上流に、前記第1の塵埃分離手段と前記第2の塵埃分離手段との間の流路の一部を塞ぐ舞い上げ気流防止板を設け、前記第1の塵埃分離手段と前記舞い上げ気流防止板との間に細塵が入るのを防ぐ細塵入り込み防止手段を設けた電気掃除機。
- 細塵入り込み防止手段は、第1の塵埃分離手段と舞い上げ気流防止板の間に設けられ、ネット部を有する請求項1に記載の電気掃除機。
- ネット部は、第1の塵埃分離手段から舞い上げ気流防止板にむけて下方に傾斜するよう構成した請求項2に記載の電気掃除機。
- 細塵入り込み防止手段は、舞い上げ気流防止板の少なくとも一部が、上部が第1の塵埃分離手段寄りになるよう傾斜する構成とした請求項1から3のいずれか1項に記載の電気掃除機。
- 細塵入り込み防止手段は、第2の塵埃分離手段を略垂直に構成する、または、上部が舞い上げ気流防止板から離れるよう傾斜する構成とした請求項1から4のいずれか1項に記載の電気掃除機。
- 細塵入り込み防止手段は、第2の塵埃分離手段と舞い上げ気流防止板の間に隙間を設けて構成した請求項1から5のいずれか1項に記載の電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007108885A JP2008264098A (ja) | 2007-04-18 | 2007-04-18 | 電気掃除機 |
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Cited By (2)
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JP2016028774A (ja) * | 2015-11-20 | 2016-03-03 | シャープ株式会社 | 集塵装置およびそれを備えた自走式掃除機 |
JP2016041300A (ja) * | 2015-11-20 | 2016-03-31 | シャープ株式会社 | 集塵装置およびそれを備えた自走式掃除機 |
-
2007
- 2007-04-18 JP JP2007108885A patent/JP2008264098A/ja active Pending
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