JP2008259265A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マイコン17(モータ制御信号生成部24)は、電流フィードバック制御を実行する各F/B制御部27d,27qに加え、オープン制御(オープンループ制御)を実行するオープン制御部31、及びこれら各制御部によるフィードバック制御及びオープン制御間の切替判定を実行する切替判定部32を備える。そして、ステアリング操作状態、即ちアシスト力を発生させるためのモータ制御が、実電流値の検出誤差に起因するトルクリップルが発生しやすい制御領域にある場合には、そのモータ制御信号を生成するための制御を電流フィードバック制御からオープン制御に切り替える。
【選択図】図2
Description
図1は、本実施形態のEPS1の概略構成図である。同図に示すように、ステアリングホイール(ステアリング)2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック5に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック5の往復直線運動に変換される。そして、このラック5の往復直線運動により操舵輪6の舵角が変更されるようになっている。
図2は、本実施形態のEPSの制御ブロック図である。同図に示すように、ECU11は、モータ制御信号を出力するモータ制御信号出力手段としてのマイコン17と、同マイコン17の出力するモータ制御信号に基づいてモータ12に三相の駆動電力を供給する駆動回路18とを備えている。
次に、本実施形態のEPSにおける異音・振動の抑制制御の態様について説明する。
図2に示すように、本実施形態では、マイコン17のモータ制御信号生成部24には、上記の各F/B制御部27d,27qに加え、オープン制御(オープンループ制御)の実行により、d軸電圧指令値Vd*_op及びq軸電圧指令値Vq*_opを演算するオープン制御部31が設けられている。このオープン制御部31には、q軸電流指令値として電流指令値演算部22の出力する電流指令値Iq*、及びd軸電流指令値Id*(Id*=0)、並びにモータ12の回転角速度ωが入力されるようになっている。そして、オープン制御部31は、これら各状態量に基づいて、次の(1)(2)式を解くことにより、d軸電圧指令値Vd*_op及びq軸電圧指令値Vq*_opを演算する。
Vq*_op=R×Iq*+K×ω ・・・(2)
(但し、K:モータ逆起電力定数、R:相抵抗、L:相インダクタンス)
尚、上記(1)(2)式は、以下の(3)(4)式に示されるモータ電圧方程式の一般式に「Id*=0」を代入するとともに、そのd,q軸電圧指令値「Vd*」「Vq*」をそれぞれ「Vd*_op」「Vq*_op」と置き換えたものである。
Vq*=(R+Ls)×Iq*+L×Id*×ω+K×ω ・・・(4)
また、本実施形態では、モータ制御信号生成部24には、上記各F/B制御部27d,27qによるフィードバック制御とオープン制御部31によるオープン制御との間の切替判定を実行する切替判定部32が設けられている。本実施形態では、この切替判定部32には、車速V及び操舵トルクτ、並びにモータ12の回転角速度ωが入力されるようになっており、切替判定部32は、これら各状態量に基づいて上記の切替判定を実行し、その判定結果を切替信号Schとして2相/3相変換部28に出力する。そして、2相/3相変換部28は、その入力される切替信号Schがフィードバック制御を行うべき旨を示すものである場合には、各F/B制御部27d,27qの出力するd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*に基づいて、三相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を生成し、入力される切替信号Schがオープン制御を行うべき旨を示すものである場合には、オープン制御部31の出力するd軸電圧指令値Vd*_op及びq軸電圧指令値Vq*_opに基づいて、各相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を生成する。
図3のフローチャートに示すように、マイコン17は、モータ制御信号の出力に用いられる上記各状態量を取得すると(ステップ101)、ステアリング操作状態、即ちアシスト力を発生させるためのモータ制御が、実電流値の検出誤差に起因するトルクリップルが発生しやすい制御領域にあるか否かを判定する(ステップ102〜ステップ104)。
(1)マイコン17(モータ制御信号生成部24)は、電流フィードバック制御を実行する各F/B制御部27d,27qに加え、オープン制御(オープンループ制御)を実行するオープン制御部31、及びこれら各制御部によるフィードバック制御及びオープン制御間の切替判定を実行する切替判定部32を備える。そして、ステアリング操作状態、即ちアシスト力を発生させるためのモータ制御が、実電流値の検出誤差に起因するトルクリップルが発生しやすい制御領域にある場合には、そのモータ制御信号を生成するための制御を電流フィードバック制御からオープン制御に切り替える。
・本実施形態では、実電流値の検出誤差に起因するトルクリップルが発生しやすい制御領域に対応するステアリング操作として、停車又は極低速走行時における低速操舵又は保舵を設定した。しかし、実電流値の検出誤差に起因するトルクリップルが発生しやすい制御領域に対応するステアリング操作は、停車又は極低速走行時における低速操舵又は保舵に限るものではなく、これ以外の操舵状況を実電流値の検出誤差に起因するトルクリップルが発生しやすい制御領域に設定してもよい。
Claims (2)
- 操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与すべく設けられた操舵力補助装置と、前記操舵力補助装置の駆動源であるモータに対して駆動電力を供給することにより該操舵力補助装置の作動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、検出される実電流値に基づく電流フィードバック制御の実行により前記モータに対する駆動電力の供給を行う電動パワーステアリング装置であって、
前記制御手段は、前記実電流値の検出誤差に起因するトルクリップルが発生しやすい制御領域においては、前記電流フィードバック制御に代えて、オープン制御を実行することにより前記モータに対する駆動電力の供給を行うこと、
を特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記制御手段は、前記ステアリング操作が、停車又は極低速走行時における低速操舵又は保舵であるか否かを判定し、その判定結果が真である場合に、前記オープン制御に切り替えること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2007
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