JP2008254643A - 車両用空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】空気清浄時、清浄性の高い空気を車室内に導入できると共に、熱交換時、空気清浄フィルタによる通気抵抗の影響を回避することにより、熱交換性能の向上と低騒音化を達成することができる車両用空気調和装置を提供すること。
【解決手段】少なくとも空気清浄機能と熱交換機能を持たせたリア空調ユニットR/AU1において、リアトレイパネル1に空気吸込み口6と吐出・吸込み兼用口7を設定し、空気清浄時、空気吸込み口6から吸い込んだ車室内空気を、空気清浄フィルタ3と送風ファン4を経過させて清浄空気とし、該清浄空気を吐出・吸込み兼用口7から吐出させる空気清浄経路と、クーラ時、吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ車室内空気を、送風ファン4と冷房用熱交換器10を経過させて冷風とし、該冷風を車室内に向けて設定したリアクーラ吹出し口16から吹き出すクーラ経路と、を切り換える経路切り換え機構を設けた。
【選択図】図3
【解決手段】少なくとも空気清浄機能と熱交換機能を持たせたリア空調ユニットR/AU1において、リアトレイパネル1に空気吸込み口6と吐出・吸込み兼用口7を設定し、空気清浄時、空気吸込み口6から吸い込んだ車室内空気を、空気清浄フィルタ3と送風ファン4を経過させて清浄空気とし、該清浄空気を吐出・吸込み兼用口7から吐出させる空気清浄経路と、クーラ時、吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ車室内空気を、送風ファン4と冷房用熱交換器10を経過させて冷風とし、該冷風を車室内に向けて設定したリアクーラ吹出し口16から吹き出すクーラ経路と、を切り換える経路切り換え機構を設けた。
【選択図】図3
Description
本発明は、空気清浄器一体型リアクーラ等として適用され、少なくとも空気清浄機能と熱交換機能を持たせた車両用空気調和装置に関する。
従来、空気吸込み口を有する車室内パネルに空調ケースを取り付け、空調ケース内に空気清浄フィルタと送風ファンと冷房用熱交換器を有し、少なくとも空気清浄機能とクーラ機能を持たせた車両用空気調和装置としては、空気清浄フィルタの横位置に沿ってバイパス通路を設け、このバイパス通路に、空気清浄時に閉とし、クーラ時に開とするドアを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭62−152919号公報
しかしながら、上記従来の車両用空気調和装置にあっては、空気清浄時、ドア閉とし、吸入空気を空気清浄フィルタにより清浄した後、この清浄空気を送風ファンと冷房用熱交換器を介し車室内に導入するため、冷房用熱交換器を通過する際に交換器に付着していた埃等が清浄空気に混入する。また、クーラ時、ドア開とし、吸入空気の一部を、空気清浄フィルタを迂回するバイパス通路により導入し、送風ファンにて吸引するようにしているため、空気清浄フィルタの横位置にバイパス通路やドアを設定する分、空調ユニットが大型化する。しかも、ユニット大型化にもかかわらず、バイパス通路の通路面積として十分に広い面積を確保できず、通気抵抗低減の効果代が小さく、このため、クーラ性能の向上や低騒音化を望めない、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、空気清浄時、清浄性の高い空気を車室内に導入できると共に、熱交換時、空気清浄フィルタによる通気抵抗の影響を回避することにより、熱交換性能の向上と低騒音化を達成することができる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、空気吸込み口を有する車室内パネルに空調ケースを取り付け、空調ケース内に空気清浄フィルタと送風ファンと熱交換器を有し、少なくとも空気清浄機能と熱交換機能を持たせた車両用空気調和装置において、
前記車室内パネルに清浄空気吐出口と熱交換空気吸込み口を兼用する吐出・吸込み兼用口を設定し、
空気清浄時、前記空気吸込み口から吸い込んだ車室内空気を、空気清浄フィルタと送風ファンを経過させて清浄空気とし、該清浄空気を前記吐出・吸込み兼用口から吐出させる空気清浄経路と、熱交換時、前記吐出・吸込み兼用口から吸い込んだ車室内空気を、送風ファンと熱交換器を経過させて熱交換空気とし、該熱交換空気を車室内に向けて設定した吹出し口から吹き出す熱交換経路と、を切り換える経路切り換え機構を設けたことを特徴とする。
前記車室内パネルに清浄空気吐出口と熱交換空気吸込み口を兼用する吐出・吸込み兼用口を設定し、
空気清浄時、前記空気吸込み口から吸い込んだ車室内空気を、空気清浄フィルタと送風ファンを経過させて清浄空気とし、該清浄空気を前記吐出・吸込み兼用口から吐出させる空気清浄経路と、熱交換時、前記吐出・吸込み兼用口から吸い込んだ車室内空気を、送風ファンと熱交換器を経過させて熱交換空気とし、該熱交換空気を車室内に向けて設定した吹出し口から吹き出す熱交換経路と、を切り換える経路切り換え機構を設けたことを特徴とする。
よって、本発明の車両用空気調和装置にあっては、空気清浄時、経路切り換え機構により空気清浄経路に切り換えられ、空気吸込み口から吸い込んだ車室内空気が、空気清浄フィルタと送風ファンを経過して清浄空気とされ、この清浄空気が吐出・吸込み兼用口から吐出される。熱交換時、経路切り換え機構により熱交換経路に切り換えられ、吐出・吸込み兼用口から吸い込んだ車室内空気が、送風ファンと熱交換器を経過して熱交換空気とされ、この熱交換空気が車室内に向けて設定した吹出し口から吹き出される。
すなわち、本発明は、車室内パネルに清浄空気吐出口と熱交換空気吸込み口を兼用する吐出・吸込み兼用口を新たに設定する構成を採用した。
このため、空気清浄経路は、空気吸込み口→空気清浄フィルタ→送風ファン→吐出・吸込み兼用口となり、従来技術のように、空気清浄時に熱交換器を経過することがなく、清浄性の高い空気を車室内に導入できる。
また、熱交換経路は、吐出・吸込み兼用口→送風ファン→熱交換器→吹出し口となり、同じ吸い込み口を用いるバイパス経路とは異なり、空気吸込み口とは別の吐出・吸込み兼用口から直接、送風ファンの吸い込み口へ導入する経路となる。このため、経路中における空気清浄フィルタの介在が無く、吸込み空気のうち僅か一部の空気が送風ファンの負圧により導入されることがあっても、空気清浄フィルタによる通気抵抗の影響が回避される。これに伴い、熱交換器では効果的に熱交換ができるし、通気抵抗の高い空気清浄フィルタを吸込み空気が通過するときの騒音発生も抑えられる。
この結果、空気清浄時、清浄性の高い空気を車室内に導入できると共に、熱交換時、空気清浄フィルタによる通気抵抗の影響を回避することにより、熱交換性能の向上と低騒音化を達成することができる。
すなわち、本発明は、車室内パネルに清浄空気吐出口と熱交換空気吸込み口を兼用する吐出・吸込み兼用口を新たに設定する構成を採用した。
このため、空気清浄経路は、空気吸込み口→空気清浄フィルタ→送風ファン→吐出・吸込み兼用口となり、従来技術のように、空気清浄時に熱交換器を経過することがなく、清浄性の高い空気を車室内に導入できる。
また、熱交換経路は、吐出・吸込み兼用口→送風ファン→熱交換器→吹出し口となり、同じ吸い込み口を用いるバイパス経路とは異なり、空気吸込み口とは別の吐出・吸込み兼用口から直接、送風ファンの吸い込み口へ導入する経路となる。このため、経路中における空気清浄フィルタの介在が無く、吸込み空気のうち僅か一部の空気が送風ファンの負圧により導入されることがあっても、空気清浄フィルタによる通気抵抗の影響が回避される。これに伴い、熱交換器では効果的に熱交換ができるし、通気抵抗の高い空気清浄フィルタを吸込み空気が通過するときの騒音発生も抑えられる。
この結果、空気清浄時、清浄性の高い空気を車室内に導入できると共に、熱交換時、空気清浄フィルタによる通気抵抗の影響を回避することにより、熱交換性能の向上と低騒音化を達成することができる。
以下、本発明の車両用空気調和装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例3に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のリア空調ユニットR/AU1(車両用空気調和装置の一例)が適用された車両の概略側面図である。図2は実施例1のリア空調ユニットR/AU1が適用された車両の車室内を示す平面図である。図3は実施例1のリア空調ユニットR/AU1の全体構成を示す縦断面図である。
図1は実施例1のリア空調ユニットR/AU1(車両用空気調和装置の一例)が適用された車両の概略側面図である。図2は実施例1のリア空調ユニットR/AU1が適用された車両の車室内を示す平面図である。図3は実施例1のリア空調ユニットR/AU1の全体構成を示す縦断面図である。
実施例1におけるリア空調ユニットR/AU1は、図1〜図3に示すように、リアトレイパネル1(車室内パネル)と、空調ケース2と、空気清浄フィルタ3と、送風ファン4と、ブロワモータ5と、空気吸い込み口6と、吐出・吸込み兼用口7と、吐出・吸込み切り換えドア8(経路切り換え機構)と、空気清浄・熱交換切り換えドア9(経路切り換え機構)と、冷房用熱交換器10(熱交換器)と、リアクーラ吐出口11と、シール材12と、リアクーラダクト15と、リアクーラ吹出し口16と、を備えている。
実施例1のリア空調ユニットR/AU1は、図1及び図2に示すように、車室内後部のリアトレイパネル1の下部位置に配置され、リア空気清浄機能とリアクーラ機能を発揮する。
リア空気清浄機能は、空気吸い込み口6から吸い込んだ車室内空気を清浄空気とし、吐出・吸込み兼用口7から車室内へ吐出することで達成される。
リアクーラ機能は、主として吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ空気を熱交換により冷却し、リアクーラ吐出口11に接続された左右一対のリアクーラダクト15,15を天井の両側部に向かって延ばし、後席の斜め上方位置に設定したリアクーラ吹出し口16,16から後席の乗員に向かって吹き出すことで達成される。なお、リアクーラ吹出し口16は、天井の中央部やピラー部に設定するようにしても良い。
リア空気清浄機能は、空気吸い込み口6から吸い込んだ車室内空気を清浄空気とし、吐出・吸込み兼用口7から車室内へ吐出することで達成される。
リアクーラ機能は、主として吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ空気を熱交換により冷却し、リアクーラ吐出口11に接続された左右一対のリアクーラダクト15,15を天井の両側部に向かって延ばし、後席の斜め上方位置に設定したリアクーラ吹出し口16,16から後席の乗員に向かって吹き出すことで達成される。なお、リアクーラ吹出し口16は、天井の中央部やピラー部に設定するようにしても良い。
実施例1のリア空調ユニットR/AU1は、空気吸込み口6を有するリアトレイパネル1にシール材12を介して空調ケース2を取り付け、空調ケース2内に空気清浄フィルタ3と送風ファン4と冷房用熱交換器10を有し、リア空気清浄機能とリアクーラ機能を持たせたものである。
前記空調ケース2は、空気吸込み口6の直下位置に空気清浄フィルタ3を取り付けるフィルタケース部2aと、空気清浄フィルタ3の直下位置に送風ファン4を取り付けると共に、ファンケーシング部分を横方向に延長し、通路面積を拡大した位置に冷房用熱交換器10を取り付けるユニットケース部2bと、を有して構成される。
そして、空気清浄フィルタ3と送風ファン4は、空気吸込み口6の下流側の空気吸込み軸線L上に、フィルタ出口面とファン吸入口の間に空気導入隙間Sを持たせた離間配置とされる。
前記吐出・吸込み兼用口7は、図3に示すように、リアトレイパネル1の空気吸込み口6と隣接する位置に開口配置され、空位清浄時に清浄空気を吐出する清浄空気吐出口と、クーラ時に熱交換空気を吸い込む熱交換空気吸込み口を兼用する。
前記吐出・吸込み切り換えドア8は、図3に示すように、吐出・吸込み兼用口7の直下位置のユニットケース部2bに配置され、空気吸込み口6側の端部を回動軸とするドアである。この吐出・吸込み切り換えドア8は、送風ファン4の吐出側と吐出・吸込み兼用口7を連通する第1位置(図3の仮想線位置)と、吐出・吸込み兼用口7と送風ファン4の吸入側を連通する第2位置(図3の実線位置)を切り換える。なお、吐出・吸込み切り換えドア8は、図外のドアアクチュエータを有し、ドアアクチュエータにより第1位置と第2位置の開閉が制御される。
前記空気清浄・熱交換切り換えドア9は、図3に示すように、吐出・吸込み切り換えドア8の直下位置のユニットケース部2bに配置され、空気吸込み口6側の端部を回動軸とするドアである。この空気清浄・熱交換切り換えドア9は、送風ファン4の吐出側と吐出・吸込み兼用口7を連通すると共に送風ファン4の吐出側と冷房用熱交換器10を遮断する第1位置(図3の仮想線位置)と、送風ファン4の吐出側と冷房用熱交換器10を連通する第2位置(図3の実線位置)を切り換える。なお、空気清浄・熱交換切り換えドア9は、図外のドアアクチュエータにより第1位置と第2位置の開閉が制御される。
すなわち、実施例1のリア空調ユニットR/AU1は、経路切り換え機構である吐出・吸込み切り換えドア8と空気清浄・熱交換切り換えドア9により、空気清浄時、空気吸込み口6から吸い込んだ車室内空気を、空気清浄フィルタ3と送風ファン4を経過させて清浄空気とし、該清浄空気を吐出・吸込み兼用口7から吐出させる空気清浄経路と、クーラ時、吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ車室内空気を、送風ファン4と冷房用熱交換器10を経過させて熱交換空気とし、該熱交換空気を車室内に向けて設定したリアクーラ吹出し口16から吹き出す熱交換経路と、を切り換える。
次に、作用を説明する。
図4は実施例1のリア空調ユニットR/AU1による空気清浄時の作用説明図である。図5は実施例1のリア空調ユニットR/AU1によるクーラ時の作用説明図である。以下、[空気清浄時]と[クーラ時]の作用を説明する。
図4は実施例1のリア空調ユニットR/AU1による空気清浄時の作用説明図である。図5は実施例1のリア空調ユニットR/AU1によるクーラ時の作用説明図である。以下、[空気清浄時]と[クーラ時]の作用を説明する。
[空気清浄時]
空気清浄時、図4に示すように、吐出・吸込み切り換えドア8が第1位置とされ、空気清浄・熱交換切り換えドア9が第1位置とされ、空気清浄経路に切り換えられる。
したがって、図4の矢印に示すように、空気吸込み口6から吸い込んだ車室内空気が、空気清浄フィルタ3と送風ファン4を経過して清浄空気とされ、この清浄空気が吐出・吸込み兼用口7から車室内へ吐出される。
空気清浄時、図4に示すように、吐出・吸込み切り換えドア8が第1位置とされ、空気清浄・熱交換切り換えドア9が第1位置とされ、空気清浄経路に切り換えられる。
したがって、図4の矢印に示すように、空気吸込み口6から吸い込んだ車室内空気が、空気清浄フィルタ3と送風ファン4を経過して清浄空気とされ、この清浄空気が吐出・吸込み兼用口7から車室内へ吐出される。
すなわち、リアトレイパネル1に清浄空気吐出口と熱交換空気吸込み口を兼用する吐出・吸込み兼用口7を新たに設定する構成を採用した。
このため、空気清浄経路は、空気吸込み口6→空気清浄フィルタ3→送風ファン4→吐出・吸込み兼用口7となり、従来技術のように、空気清浄時に熱交換器を経過することがなく、清浄性の高い空気を車室内に導入できる。
このため、空気清浄経路は、空気吸込み口6→空気清浄フィルタ3→送風ファン4→吐出・吸込み兼用口7となり、従来技術のように、空気清浄時に熱交換器を経過することがなく、清浄性の高い空気を車室内に導入できる。
[クーラ時]
クーラ時、図5に示すように、吐出・吸込み切り換えドア8が第2位置とされ、空気清浄・熱交換切り換えドア9が第2位置とされ、クーラ経路に切り換えられる。
したがって、図5の矢印に示すように、吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ車室内空気が、空気導入隙間Sから送風ファン4と冷房用熱交換器10を経過して熱交換により冷風とされ、この冷風が車室内に向けて設定したリアクーラ吹出し口16,16から吹き出される。
クーラ時、図5に示すように、吐出・吸込み切り換えドア8が第2位置とされ、空気清浄・熱交換切り換えドア9が第2位置とされ、クーラ経路に切り換えられる。
したがって、図5の矢印に示すように、吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ車室内空気が、空気導入隙間Sから送風ファン4と冷房用熱交換器10を経過して熱交換により冷風とされ、この冷風が車室内に向けて設定したリアクーラ吹出し口16,16から吹き出される。
すなわち、リアトレイパネル1に清浄空気吐出口と熱交換空気吸込み口を兼用する吐出・吸込み兼用口7を新たに設定する構成を採用した。
このため、クーラ経路は、吐出・吸込み兼用口7→送風ファン4→冷房用熱交換器10→リアクーラ吹出し口16となり、同じ吸い込み口を用いるバイパス経路とは異なり、空気吸込み口6とは別の吐出・吸込み兼用口7から直接、送風ファン4の吸い込み口へ導入する経路となる。
このため、クーラ経路は、吐出・吸込み兼用口7→送風ファン4→冷房用熱交換器10→リアクーラ吹出し口16となり、同じ吸い込み口を用いるバイパス経路とは異なり、空気吸込み口6とは別の吐出・吸込み兼用口7から直接、送風ファン4の吸い込み口へ導入する経路となる。
よって、クーラ経路中における空気清浄フィルタ3の介在が無く、吸込み空気のうち僅か一部の空気が送風ファン4の負圧により導入されることがあっても、吸込み空気の大半は通気抵抗がほとんどゼロに等しい吐出・吸込み兼用口7からの導入となり、空気清浄フィルタ3による通気抵抗の影響が回避される。
これに伴い、冷房用熱交換器10では、風量が十分に確保されることで、効果的に熱交換ができてクーラ性能が向上するし、通気抵抗の高い空気清浄フィルタ3を吸込み空気が通過するときの騒音発生も抑えられ、車室の静粛性が確保される。
次に、効果を説明する。
実施例1のリア空調ユニットR/AU1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
実施例1のリア空調ユニットR/AU1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 空気吸込み口6を有する車室内パネルに空調ケース2を取り付け、空調ケース2内に空気清浄フィルタ3と送風ファン4と熱交換器を有し、少なくとも空気清浄機能と熱交換機能を持たせた車両用空気調和装置において、前記車室内パネルに清浄空気吐出口と熱交換空気吸込み口を兼用する吐出・吸込み兼用口7を設定し、空気清浄時、前記空気吸込み口6から吸い込んだ車室内空気を、空気清浄フィルタ3と送風ファン4を経過させて清浄空気とし、該清浄空気を前記吐出・吸込み兼用口7から吐出させる空気清浄経路と、熱交換時、前記吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ車室内空気を、送風ファン4と熱交換器を経過させて熱交換空気とし、該熱交換空気を車室内に向けて設定した吹出し口から吹き出す熱交換経路と、を切り換える経路切り換え機構を設けたため、空気清浄時、清浄性の高い空気を車室内に導入できると共に、熱交換時、空気清浄フィルタ3による通気抵抗の影響を回避することにより、熱交換性能の向上と低騒音化を達成することができる。
(2) 前記経路切り換え機構は、前記送風ファン4の吐出側と前記吐出・吸込み兼用口7を連通する第1位置と、前記吐出・吸込み兼用口7と前記送風ファン4の吸入側を連通する第2位置を切り換える吐出・吸込み切り換えドア8と、前記送風ファン4の吐出側と前記吐出・吸込み兼用口7を連通すると共に前記送風ファン4の吐出側と前記熱交換器を遮断する第1位置と、前記送風ファン4の吐出側と前記熱交換器を連通する第2位置を切り換える空気清浄・熱交換切り換えドア9と、を有するため、2つの切り換えドア8,9によるドア位置切り換え操作のみにより、空気清浄経路と熱交換経路との切り換えを行うことができる。
(3) 前記空気清浄フィルタ3と前記送風ファン4は、前記空気吸込み口6の下流側の空気吸込み軸線L上に、フィルタ出口面とファン吸入口の間に空気導入隙間Sを持たせた離間配置としたため、熱交換時、吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ車室内空気を、通気抵抗を最小に抑えて送風ファン4の吸い込み口へ導入することができる。
(4) 前記空気吸込み口6と吐出・吸込み兼用口7を有する車室内パネルは、車室内後部のリアトレイパネル1であり、前記熱交換器は、冷房用熱交換器10であり、前記吹出し口は、リアクーラ吹出し口16であり、空調機能として、リア空気清浄機能とリアクーラ機能を持たせたため、高い車室内空気清浄性能と高いリアクーラ性能と低騒音性能を併せて発揮するリア空調ユニットR/AU1を提供することができる。
実施例2は、実施例1のリア空気清浄機能とリアクーラ機能に、リア換気機能を追加した例である。
まず、構成を説明する。
図6は実施例2のリア空調ユニットR/AU2(車両用空気調和装置の一例)の全体構成を示す縦断面図である。
図6は実施例2のリア空調ユニットR/AU2(車両用空気調和装置の一例)の全体構成を示す縦断面図である。
実施例2におけるリア空調ユニットR/AU2は、図6に示すように、リアトレイパネル1(車室内パネル)と、空調ケース2と、空気清浄フィルタ3と、送風ファン4と、ブロワモータ5と、空気吸い込み口6と、吐出・吸込み兼用口7と、吐出・吸込み切り換えドア8(経路切り換え機構)と、空気清浄・熱交換切り換えドア9(経路切り換え機構)と、冷房用熱交換器10(熱交換器)と、リアクーラ吐出口11と、シール材12と、換気切り換えドア13(経路切り換え機構)と、換気口14と、を備えている。
実施例2のリア空調ユニットR/AU2は、図6に示すように、車室内後部のリアトレイパネル1の下部位置に配置され、リア空気清浄機能とリアクーラ機能とリア換気機能を発揮する。3つの機能のうち、リア空気清浄機能とリアクーラ機能については、実施例1と同様である。リア換気機能は、主として吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ車室内空気を、換気口14からリアトランクルームに向かって排出することで達成される。
前記換気切り換えドア13は、図6に示すように、空気清浄・熱交換切り換えドア9と冷房用熱交換器10の間の位置であって、ユニットケース部2bに下側内面位置に配置され、冷房用熱交換器10側の端部を回動軸とするドアである。この換気切り換えドア13は、換気口14を遮断し、送風ファン4の吐出側と冷房用熱交換器10を連通する第1位置(図6の実線位置)と、換気口14を送風ファン4の吐出側と連通し、送風ファン4の吐出側と冷房用熱交換器10を遮断する第2位置(図6の仮想線位置)を切り換える。なお、換気切り換えドア13は、図外のドアアクチュエータを有し、ドアアクチュエータにより第1位置と第2位置の開閉が制御される。
すなわち、実施例2のリア空調ユニットR/AU2は、実施例1と同様に、空気清浄時の空気清経路とクーラ時の熱交換経路の切り換えに加え、換気時、吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ車室内空気を、送風ファン4を経過させて換気口14から車室外に吹き出す換気経路を切り換える。なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明する。
図7は実施例2のリア空調ユニットR/AU2による空気清浄時の作用説明図である。図8は実施例2のリア空調ユニットR/AU2による換気時の作用説明図である。図9は実施例2のリア空調ユニットR/AU2によるクーラ時の作用説明図である。以下、[空気清浄時]と[換気時]と[クーラ時]の作用を説明する。
図7は実施例2のリア空調ユニットR/AU2による空気清浄時の作用説明図である。図8は実施例2のリア空調ユニットR/AU2による換気時の作用説明図である。図9は実施例2のリア空調ユニットR/AU2によるクーラ時の作用説明図である。以下、[空気清浄時]と[換気時]と[クーラ時]の作用を説明する。
[空気清浄時]
空気清浄時、図7に示すように、吐出・吸込み切り換えドア8が第1位置とされ、空気清浄・熱交換切り換えドア9が第1位置とされ、換気切り換えドア13が第1位置あるいは第2位置とされ、空気清浄経路に切り換えられる。
したがって、図7の矢印に示すように、空気吸込み口6から吸い込んだ車室内空気が、空気清浄フィルタ3と送風ファン4を経過して清浄空気とされ、この清浄空気が吐出・吸込み兼用口7から車室内へ吐出される。
空気清浄時、図7に示すように、吐出・吸込み切り換えドア8が第1位置とされ、空気清浄・熱交換切り換えドア9が第1位置とされ、換気切り換えドア13が第1位置あるいは第2位置とされ、空気清浄経路に切り換えられる。
したがって、図7の矢印に示すように、空気吸込み口6から吸い込んだ車室内空気が、空気清浄フィルタ3と送風ファン4を経過して清浄空気とされ、この清浄空気が吐出・吸込み兼用口7から車室内へ吐出される。
すなわち、リアトレイパネル1に清浄空気吐出口と熱交換空気吸込み口を兼用する吐出・吸込み兼用口7を新たに設定する構成を採用した。
このため、空気清浄経路は、空気吸込み口6→空気清浄フィルタ3→送風ファン4→吐出・吸込み兼用口7となり、従来技術のように、空気清浄時に熱交換器を経過することがなく、清浄性の高い空気を車室内に導入できる。
このため、空気清浄経路は、空気吸込み口6→空気清浄フィルタ3→送風ファン4→吐出・吸込み兼用口7となり、従来技術のように、空気清浄時に熱交換器を経過することがなく、清浄性の高い空気を車室内に導入できる。
[換気時]
換気時、図8に示すように、吐出・吸込み切り換えドア8が第2位置とされ、空気清浄・熱交換切り換えドア9が第2位置とされ、換気切り換えドア13が第2位置とされ、換気経路に切り換えられる。
したがって、図8の矢印に示すように、吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ車室内空気が、空気導入隙間Sから送風ファン4と冷房用熱交換器10を経過し、この車室内空気がリアトランクルームに向けて設定した換気口14から排出される。
換気時、図8に示すように、吐出・吸込み切り換えドア8が第2位置とされ、空気清浄・熱交換切り換えドア9が第2位置とされ、換気切り換えドア13が第2位置とされ、換気経路に切り換えられる。
したがって、図8の矢印に示すように、吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ車室内空気が、空気導入隙間Sから送風ファン4と冷房用熱交換器10を経過し、この車室内空気がリアトランクルームに向けて設定した換気口14から排出される。
すなわち、リアトレイパネル1に清浄空気吐出口と熱交換空気吸込み口を兼用する吐出・吸込み兼用口7を新たに設定する構成を採用した。
このため、換気経路は、吐出・吸込み兼用口7→送風ファン4→換気口14となり、空気吸込み口6とは別の吐出・吸込み兼用口7から直接、送風ファン4の吸い込み口へ導入する経路となる。
このため、換気経路は、吐出・吸込み兼用口7→送風ファン4→換気口14となり、空気吸込み口6とは別の吐出・吸込み兼用口7から直接、送風ファン4の吸い込み口へ導入する経路となる。
よって、換気経路中における空気清浄フィルタ3の介在が無く、吸込み空気のうち僅か一部の空気が送風ファン4の負圧により導入されることがあっても、吸込み空気の大半は通気抵抗がほとんどゼロに等しい吐出・吸込み兼用口7からの導入となり、空気清浄フィルタ3による通気抵抗の影響が回避される。
これに伴い、換気時、通気抵抗の高い空気清浄フィルタ3を吸込み空気が通過するときの騒音発生も抑えられ、車室の静粛性が確保される。
[クーラ時]
クーラ時、図9に示すように、吐出・吸込み切り換えドア8が第2位置とされ、空気清浄・熱交換切り換えドア9が第2位置とされ、換気切り換えドア13が第1位置とされ、クーラ経路に切り換えられる。
したがって、図9の矢印に示すように、吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ車室内空気が、空気導入隙間Sから送風ファン4と冷房用熱交換器10を経過して熱交換により冷風とされ、この冷風が車室内に向けて設定したリアクーラ吹出し口16,16から吹き出される。
クーラ時、図9に示すように、吐出・吸込み切り換えドア8が第2位置とされ、空気清浄・熱交換切り換えドア9が第2位置とされ、換気切り換えドア13が第1位置とされ、クーラ経路に切り換えられる。
したがって、図9の矢印に示すように、吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ車室内空気が、空気導入隙間Sから送風ファン4と冷房用熱交換器10を経過して熱交換により冷風とされ、この冷風が車室内に向けて設定したリアクーラ吹出し口16,16から吹き出される。
すなわち、リアトレイパネル1に清浄空気吐出口と熱交換空気吸込み口を兼用する吐出・吸込み兼用口7を新たに設定する構成を採用した。
このため、クーラ経路は、吐出・吸込み兼用口7→送風ファン4→冷房用熱交換器10→リアクーラ吹出し口16となり、同じ吸い込み口を用いるバイパス経路とは異なり、空気吸込み口6とは別の吐出・吸込み兼用口7から直接、送風ファン4の吸い込み口へ導入する経路となる。
このため、クーラ経路は、吐出・吸込み兼用口7→送風ファン4→冷房用熱交換器10→リアクーラ吹出し口16となり、同じ吸い込み口を用いるバイパス経路とは異なり、空気吸込み口6とは別の吐出・吸込み兼用口7から直接、送風ファン4の吸い込み口へ導入する経路となる。
よって、クーラ経路中における空気清浄フィルタ3の介在が無く、吸込み空気のうち僅か一部の空気が送風ファン4の負圧により導入されることがあっても、吸込み空気の大半は通気抵抗がほとんどゼロに等しい吐出・吸込み兼用口7からの導入となり、空気清浄フィルタ3による通気抵抗の影響が回避される。
これに伴い、冷房用熱交換器10では、風量が十分に確保されることで、効果的に熱交換ができてクーラ性能が向上するし、通気抵抗の高い空気清浄フィルタ3を吸込み空気が通過するときの騒音発生も抑えられ、車室の静粛性が確保される。
次に、効果を説明する。
実施例2のリア空調ユニットR/AU2にあっては、実施例1の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
実施例2のリア空調ユニットR/AU2にあっては、実施例1の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
(5) 前記経路切り換え機構は、空気清浄時の空気清浄経路と熱交換時の熱交換経路の切り換えに加え、換気時、前記吐出・吸込み兼用口7から吸い込んだ車室内空気を、送風ファン4を経過させて換気口から車室外に吹き出す換気経路を切り換えるため、空気清浄時、清浄性の高い空気を車室内に導入できると共に、熱交換時、熱交換性能の向上と低騒音化を達成することができるのに加え、換気時、低騒音化を達成することができる。
(6) 前記空気経路切り換え機構は、前記換気口14を遮断し、前記送風ファン4の吐出側と前記熱交換器を連通する第1位置と、前記換気口14と前記送風ファン4の吐出側を連通し、前記送風ファン4の吐出側と前記熱交換器を遮断する第2位置を切り換える換気切り換えドア13を有するため、3つの切り換えドア8,9,13によるドア位置切り換え操作のみにより、空気清浄経路と熱交換経路と換気経路の切り換えを行うことができる。
(7) 前記空気吸込み口6と吐出・吸込み兼用口7を有する車室内パネルは、車室内後部のリアトレイパネル1であり、前記熱交換器は、冷房用熱交換器10であり、前記吹出し口は、リアクーラ吹出し口16であり、前記換気口14は、リアトランクルームへの吹き出し口であり、空調機能として、リア空気清浄機能とリアクーラ機能とリア換気機能を持たせたため、高い車室内空気清浄性能と高いリアクーラ性能とクーラ時低騒音性能と換気時低騒音性能を併せて発揮するリア空調ユニットR/AU2を提供することができる。
実施例3は、実施例1,2ではリアトレイパネルに対し空気清浄フィルタを平行配置していたのに対し、リアトレイパネルに対し空気清浄フィルタを傾斜配置した例である。
まず、構成を説明する。
図10は実施例3のリア空調ユニットR/AU3(車両用空気調和装置の一例)の全体構成を示す縦断面図である。
図10は実施例3のリア空調ユニットR/AU3(車両用空気調和装置の一例)の全体構成を示す縦断面図である。
実施例3におけるリア空調ユニットR/AU3は、図10に示すように、リアトレイパネル1(車室内パネル)と、空調ケース2と、空気清浄フィルタ3と、送風ファン4と、ブロワモータ5と、空気吸い込み口6と、吐出・吸込み兼用口7と、吐出・吸込み切り換えドア8(経路切り換え機構)と、空気清浄・熱交換切り換えドア9(経路切り換え機構)と、冷房用熱交換器10(熱交換器)と、リアクーラ吐出口11と、シール材12と、換気切り換えドア13(経路切り換え機構)と、換気口14と、を備えている。
実施例3のリア空調ユニットR/AU3は、図10に示すように、空気清浄フィルタ3と送風ファン4は、フィルタ出口面とファン吸入口の間に空気導入隙間Sを持たせると共に、空気清浄フィルタ3を、吐出・吸込み兼用口7側の開口面積を反対側の開口面積より大きくする傾斜離間配置としている。なお、リアトレイパネル1の面を基準面としたとき、空気清浄フィルタ3は、傾斜角度θを持たせて配置され、空気導入隙間Sの拡大を図っている。なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明すると、吐出・吸込み兼用口7からの車室内空気を、送風ファン4の吸い込み口へ導入する「換気時」や「クーラ時」において、空気清浄フィルタ3のフィルタ出口面と送風ファン4のファン吸入口の間の空気導入隙間Sが拡大されることで、換気経路やクーラ経路の通気抵抗を、実施例2に比べ、さらに低減させることができる。そして、通気抵抗の低減に伴い、実施例2に比べ、リアクーラ性能とクーラ時低騒音性能と換気時低騒音性能をより高めることができる。
次に、効果を説明する。
実施例3のリア空調ユニットR/AU3にあっては、実施例2の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
実施例3のリア空調ユニットR/AU3にあっては、実施例2の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(8) 前記空気清浄フィルタ3と前記送風ファン4は、フィルタ出口面とファン吸入口の間に空気導入隙間Sを持たせると共に、前記空気清浄フィルタ3を、吐出・吸込み兼用口7側の開口面積を反対側の開口面積より大きくする傾斜離間配置としたため、換気経路やクーラ経路の通気抵抗の低減に伴い、実施例2に比べ、リアクーラ性能とクーラ時低騒音性能と換気時低騒音性能をより高めることができる。
以上、本発明の車両用空気調和装置を実施例1〜実施例3に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、経路切り換え機構として、2つの回動ドアにより空気清浄経路と熱交換経路を切り換えるものを示し、実施例2,3では、経路切り換え機構として、3つの回動ドアにより空気清浄経路と熱交換経路と換気経路を切り換えるものを示した。
しかし、回動ドアに代え、スライドドアを用いた構造や、回動ドアとスライドドアを組み合わせた構造やダクト変位構造等を用いて経路切り換え機構を構成しても良い。
要するに、車室内パネルに清浄空気吐出口と熱交換空気吸込み口を兼用する吐出・吸込み兼用口を設定し、空気清浄時、空気吸込み口から吸い込んだ車室内空気を、空気清浄フィルタと送風ファンを経過させて清浄空気とし、該清浄空気を吐出・吸込み兼用口から吐出させる空気清浄経路と、熱交換時、吐出・吸込み兼用口から吸い込んだ車室内空気を、送風ファンと熱交換器を経過させて熱交換空気とし、該熱交換空気を車室内に向けて設定した吹出し口から吹き出す熱交換経路と、を切り換える経路切り換え機構を設けたものであれば本発明に含まれる。
しかし、回動ドアに代え、スライドドアを用いた構造や、回動ドアとスライドドアを組み合わせた構造やダクト変位構造等を用いて経路切り換え機構を構成しても良い。
要するに、車室内パネルに清浄空気吐出口と熱交換空気吸込み口を兼用する吐出・吸込み兼用口を設定し、空気清浄時、空気吸込み口から吸い込んだ車室内空気を、空気清浄フィルタと送風ファンを経過させて清浄空気とし、該清浄空気を吐出・吸込み兼用口から吐出させる空気清浄経路と、熱交換時、吐出・吸込み兼用口から吸い込んだ車室内空気を、送風ファンと熱交換器を経過させて熱交換空気とし、該熱交換空気を車室内に向けて設定した吹出し口から吹き出す熱交換経路と、を切り換える経路切り換え機構を設けたものであれば本発明に含まれる。
実施例1では、リア空気清浄機能とリアクーラ機能を持たせたリア空調ユニットR/AU1を示し、実施例2,3では、リア空気清浄機能とリアクーラ機能とリア換気機能を持たせたリア空調ユニットR/AU2,R/AU3の例を示した。しかし、前席側でのフロント空調ユニットとしても適用できるし、また、大型車両の場合は、前席と後席の中間席のセンター空調ユニットとしても適用できる。さらに、熱交換機能としては、クーラ機能に限らず、暖房機能を持たせたものや冷暖房機能を持たせたものや除湿機能を持たせたもの等であっても良い。要するに、空気吸込み口を有する車室内パネルに空調ケースを取り付け、空調ケース内に空気清浄フィルタと送風ファンと熱交換器を有し、少なくとも空気清浄機能と熱交換機能を持たせた車両用空気調和装置に適用することができる。
R/AU1,R/AU2,R/AU3 リア空調ユニット
1 リアトレイパネル(車室内パネル)
2 空調ケース
3 空気清浄フィルタ
4 送風ファン
5 ブロワモータ
6 空気吸い込み口
7 吐出・吸込み兼用口
8 吐出・吸込み切り換えドア(経路切り換え機構)
9 空気清浄・熱交換切り換えドア(経路切り換え機構)
10 冷房用熱交換器(熱交換器)
11 リアクーラ吐出口
12 シール材
13 換気切り換えドア(経路切り換え機構)
14 換気口
15 リアクーラダクト
16 リアクーラ吹出し口
1 リアトレイパネル(車室内パネル)
2 空調ケース
3 空気清浄フィルタ
4 送風ファン
5 ブロワモータ
6 空気吸い込み口
7 吐出・吸込み兼用口
8 吐出・吸込み切り換えドア(経路切り換え機構)
9 空気清浄・熱交換切り換えドア(経路切り換え機構)
10 冷房用熱交換器(熱交換器)
11 リアクーラ吐出口
12 シール材
13 換気切り換えドア(経路切り換え機構)
14 換気口
15 リアクーラダクト
16 リアクーラ吹出し口
Claims (8)
- 空気吸込み口を有する車室内パネルに空調ケースを取り付け、空調ケース内に空気清浄フィルタと送風ファンと熱交換器を有し、少なくとも空気清浄機能と熱交換機能を持たせた車両用空気調和装置において、
前記車室内パネルに清浄空気吐出口と熱交換空気吸込み口を兼用する吐出・吸込み兼用口を設定し、
空気清浄時、前記空気吸込み口から吸い込んだ車室内空気を、空気清浄フィルタと送風ファンを経過させて清浄空気とし、該清浄空気を前記吐出・吸込み兼用口から吐出させる空気清浄経路と、熱交換時、前記吐出・吸込み兼用口から吸い込んだ車室内空気を、送風ファンと熱交換器を経過させて熱交換空気とし、該熱交換空気を車室内に向けて設定した吹出し口から吹き出す熱交換経路と、を切り換える経路切り換え機構を設けたことを特徴とする車両用空気調和装置。 - 請求項1に記載された車両用空気調和装置において、
前記経路切り換え機構は、
前記送風ファンの吐出側と前記吐出・吸込み兼用口を連通する第1位置と、前記吐出・吸込み兼用口と前記送風ファンの吸入側を連通する第2位置を切り換える吐出・吸込み切り換えドアと、
前記送風ファンの吐出側と前記吐出・吸込み兼用口を連通すると共に前記送風ファンの吐出側と前記熱交換器を遮断する第1位置と、前記送風ファンの吐出側と前記熱交換器を連通する第2位置を切り換える空気清浄・熱交換切り換えドアと、
を有することを特徴とする車両用空気調和装置。 - 請求項1または請求項2に記載された車両用空気調和装置において、
前記空気清浄フィルタと前記送風ファンは、前記空気吸込み口の下流側の空気吸込み軸線上に、フィルタ出口面とファン吸入口の間に空気導入隙間を持たせた離間配置としたことを特徴とする車両用空気調和装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された車両用空気調和装置において、
前記空気吸込み口と吐出・吸込み兼用口を有する車室内パネルは、車室内後部のリアトレイパネルであり、
前記熱交換器は、冷房用熱交換器であり、
前記吹出し口は、リアクーラ吹出し口であり、
空調機能として、リア空気清浄機能とリアクーラ機能を持たせたことを特徴とする車両用空気調和装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された車両用空気調和装置において、
前記経路切り換え機構は、空気清浄時の空気清浄経路と熱交換時の熱交換経路の切り換えに加え、換気時、前記吐出・吸込み兼用口から吸い込んだ車室内空気を、送風ファンを経過させて換気口から車室外に吹き出す換気経路を切り換えることを特徴とする車両用空気調和装置。 - 請求項5に記載された車両用空気調和装置において、
前記経路切り換え機構は、前記換気口を遮断し、前記送風ファンの吐出側と前記熱交換器を連通する第1位置と、前記換気口を前記送風ファンの吐出側と連通し、前記送風ファンの吐出側と前記熱交換器を遮断する第2位置を切り換える換気切り換えドアを有することを特徴とする車両用空気調和装置。 - 請求項5または請求項6に記載された車両用空気調和装置において、
前記空気吸込み口と吐出・吸込み兼用口を有する車室内パネルは、車室内後部のリアトレイパネルであり、
前記熱交換器は、冷房用熱交換器であり、
前記吹出し口は、リアクーラ吹出し口であり、
前記換気口は、リアトランクルームへの吹き出し口であり、
空調機能として、リア空気清浄機能とリアクーラ機能とリア換気機能を持たせたことを特徴とする車両用空気調和装置。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載された車両用空気調和装置において、
前記空気清浄フィルタと前記送風ファンは、フィルタ出口面とファン吸入口の間に空気導入隙間を持たせると共に、前記空気清浄フィルタを、吐出・吸込み兼用口側の開口面積を反対側の開口面積より大きくする傾斜離間配置としたことを特徴とする車両用空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007100592A JP2008254643A (ja) | 2007-04-06 | 2007-04-06 | 車両用空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007100592A JP2008254643A (ja) | 2007-04-06 | 2007-04-06 | 車両用空気調和装置 |
Publications (1)
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JP2008254643A true JP2008254643A (ja) | 2008-10-23 |
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ID=39978654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007100592A Pending JP2008254643A (ja) | 2007-04-06 | 2007-04-06 | 車両用空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008254643A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102416842A (zh) * | 2011-09-19 | 2012-04-18 | 宋小民 | 一种汽车空调 |
KR20170015080A (ko) * | 2015-07-29 | 2017-02-08 | 한온시스템 주식회사 | 콤팩트한 자동차용 열교환기-송풍기 유닛 |
CN113623761A (zh) * | 2020-05-06 | 2021-11-09 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 风机罩壳、水净化模块和空调 |
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-
2007
- 2007-04-06 JP JP2007100592A patent/JP2008254643A/ja active Pending
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