JP2008252127A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents
固体撮像装置およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008252127A JP2008252127A JP2008171481A JP2008171481A JP2008252127A JP 2008252127 A JP2008252127 A JP 2008252127A JP 2008171481 A JP2008171481 A JP 2008171481A JP 2008171481 A JP2008171481 A JP 2008171481A JP 2008252127 A JP2008252127 A JP 2008252127A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solid
- state imaging
- imaging device
- substrate
- spacer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2924/00—Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
- H01L2924/15—Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
- H01L2924/161—Cap
- H01L2924/1615—Shape
- H01L2924/16195—Flat cap [not enclosing an internal cavity]
Landscapes
- Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
Abstract
【解決手段】固体撮像素子を形成してなる半導体基板101と、前記固体撮像素子の受光領域に対向して空隙をもつようにスペーサを介して前記半導体基板に接続された透光性部材201とを具備し、前記接合部で、当接する面の少なくとも一方が凹部を有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
そのひとつとして、半導体チップの受光エリアにマイクロレンズを設けた固体撮像装置が提案されている。このような中で、例えば、受光エリアにマイクロレンズを設けた固体撮像装置を、固体撮像装置の受光エリアとマイクロレンズとの間に気密封止部をもつように一体的に実装することにより、小型化をはかるようにした固体撮像装置が提案されている(特許文献1)。
また、このような固体撮像装置の実装に際しては、信号の外部への取り出しに際して、固体撮像装置を実装する支持基板上に搭載し、ボンディングなどの方法により電気的接続を図るとともに封止を行う必要がある。このように、工数が多いことから、実装に多大な時間を要するという問題もあった。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、接着剤の流れ出しを生じることなく、信頼性の高い固体撮像装置を提供することを目的とする。また製造の容易な固体撮像装置の製造方法を提供することを目的とする。
また、前記接合部は、前記透光性部材と前記半導体基板との間に介在せしめられたスペーサと、前記透光性部材または前記半導体基板との界面であることを特徴とする場合にも、接着剤の流れだしによって、透光性部材あるいは半導体基板が汚れ、特性に影響を与えることがあるが、本発明によれば、凹部に余分の接着剤が流れ込むことになり、接合部外への流れだしを防止することができる。
またスペーサは、半導体基板と透光性部材との間の熱膨張係数をもつ材料で構成すれば、固体撮像素子基板との間でも、透光性部材との間でも歪を生じることなく信頼性の高い固体撮像装置を提供することが可能となる。
前記接合部に、接着剤を受容する空間を形成し、液溜めを構成するようにしたことを特徴とする。
望ましくは、前記空間は凹部である。また接合面のいずれか一方を粗面化することにより得られた凹部であってもよく、かかる構成によれば、接着剤が分散される上固着も強固となる。
また、本発明の固体撮像装置の製造方法によれば、ウェハレベルで位置決めし、外部取り出し用電極端子の形成を含めて、スペーサを介して、一括して実装することにより一体化してから、固体撮像素子ごとに分離するようにしているため、製造が容易でかつ信頼性の高い固体撮像装置を形成することが可能となる。
この固体撮像装置は、図1(a)に断面図、図1(b)に要部拡大断面図、図1(c)および図1(d)に接合部の要部拡大断面図を示すように、固体撮像素子基板100固体撮像素子102の形成された半導体基板としてのシリコン基板101からなる固体撮像素子基板100表面に、このシリコン基板101の受光領域に相当して空隙Cをもつようにシリコンからなるスペーサ203Sを介して透光性部材としてのガラス基板201が接合されるとともに、このシリコン基板101の周縁がダイシングによって個別に分離され、このガラス基板201から露呈する周縁部のシリコン基板101表面に形成されたボンディングパッドBPを介して、外部回路(図示せず)との電気的接続が達成されるように構成されている。このスペーサ203Sの端面およびシリコン基板101表面の接合領域101Sとは、それぞれ図1(c)および図1(d)に拡大断面図を示すように、いずれも粗面加工がなされている。ここでスペーサ203Sは、10〜500μm、好ましくは80〜120μmの高さとする。このように接合面が粗面加工されているため、接着剤層が入り込みやすく接着剤の漏れもない。
図2(a)に示すように、ガラス基板201表面に、紫外線硬化型接着剤(カチオン重合性エネルギー線硬化接着剤)からなる接着剤層202を介してスペーサとなるシリコン基板203を貼着し、フォトリソグラフィにより、レジストパターンR1を形成する。これ以外に熱硬化性接着剤を使用することもできる。
そしてさらにこのスペーサの表面に接着剤層207を形成する。ここではスペーサをシリコン基板で形成しているため、ガラス基板の主成分である酸化シリコンのエッチング速度が、シリコンのエッチング速度に比べて十分に大きくなるようなエッチング条件でエッチングするようにすれば、素子間領域にスペーサの側壁が露呈したままの状態でエッチングしてもよい。素子間溝部204の形成に際しては、ダイシングブレード(砥石)を用いてもよい。
この工程により、ガラス基板の薄型化と同時に個々に分離することが可能となる。
また、マイクロレンズアレイについても、基板表面に透明樹脂膜を形成しておき、この表面からイオン移入によって所定の深さに屈折率勾配を有するレンズ層を形成することによって形成することもできる。
また、前記実施の形態では、スペーサ端面とシリコン基板の両方を粗面化したが、いずれか一方でもよい。さらにまた透光性カバーガラスとスペーサとの接合面についても同様に少なくともいずれか一方を粗面化することにより、より接着性を高め、外観の良好な接合部を形成することが可能となる。
また、この接合面の状態としては、粗面化するほか、図4(a)乃至(f)に変形例を示すように、突起を形成したもの、凹部を形成したもの、端面を斜めにしたものなども有効である。
すなわち、図4(a)は、スペーサ203Sの端面に凸部を形成したものである。
また、図4(b)は、スペーサ203Sの端面に凹部を形成したものである。
また、図4(c)は、スペーサ203Sの端面を斜めに形成したものである。
また、図4(d)は、スペーサ203Sの端面をラウンドさせたものである。
また、図4(e)は、スペーサ203Sの端面をステップ状に形成したものである。
また、図4(f)は、スペーサ203Sの端面を斜めにラウンドさせたものである。
いずれも接合部で隙間ができ、その隙間に接着剤が入り込むため良好に接着することができる。さらにまた接着剤の染み出しもない。
なお、これはスペーサに限定されることなく、スペーサと固体撮像素子基板、スペーサと封止用カバーガラスなどの接合部のいずれか一方あるいは両方に適用可能である。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
前記第1の実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成しておき、固体撮像素子基板と同じシリコンからなるスペーサを用いて固体撮像素子基板と封止用カバーガラスとを接合後、裏面側からこの切断溝104に到達するまでCMPを行うことにより、シリコン基板101を薄型化しながら、分離したが、本実施の形態では、シリコン基板101に切断溝を形成することなく、分離し、そのままの厚さを残すようにしたことを特徴とする。他部については前記第1の実施の形態と同様に接合面を粗面として形成されている。
そして、さらに図4(d)に示すように、ガラス基板201側からダイヤモンドブレード(砥石)により、切断し、個々の固体撮像装置に分離する。
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。
前記第1の実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成しておき、接合後、裏面側からこの切断溝104に到達するまでCMPを行うことにより、シリコン基板101を薄型化しながら、分離したが、本実施の形態では、シリコン基板101の裏面側に接着剤層302を介して、板厚50〜700μmのシリコン基板からなるダミー板301を貼着しておくようにし、貼着後、このダミー板301に到達する深さの切断溝304を形成しておくようにしたものである。
他部については前記第1の実施の形態と同様に形成されている。
すなわち、この接合および分離工程を図6(a)乃至(e)に示す。シリコン基板101を出発材料とし、通常のシリコンプロセスを用いて、チャンネルストッパ層を形成、チャネル領域を形成し、電荷転送電極・・などの素子領域を形成する。また、表面に配線層を形成し、外部接続のために金層からなるボンディングパッドBPを形成する。そしてこの後、図6(a)に示すように、このシリコン基板101の裏面側に接着剤層302を介してシリコン基板からなるダミー板301を貼着する。
そして、図6(c)に示すように、固体撮像素子基板100、封止用カバーガラス200の周縁部に形成したアライメントマーク(図示せず)によって位置合わせを行い、前述のようにして形成した固体撮像素子基板100上に、封止用カバーガラス200を載置し、加熱することにより接着剤層207によって両者を一体化させる。ここでガラス基板は、図2(a)乃至(c)の工程で形成したスペーサ203Sおよび接着剤層207を備えたものを用いている。このとき、シリコン基板101を貫通するように切断溝304が形成されているが、ダミー板301で固定されているため、機械的強度は高い。
この工程により、ガラス基板の薄型化と同時に個々に分離することが可能となる。
次に本発明の第4の実施の形態について説明する。
前記第1の実施の形態では、封止用カバーガラス200を構成するガラス基板201の素子間領域に相当する領域にあらかじめ溝部204を形成しておくようにし、固体撮像素子基板とガラス基板との接合後、ガラス基板201の裏面側からCMPを行うことにより、個々の素子に分離するようにしたが、本実施の形態では、凹部を形成しないガラス基板を接合し、分離時にダイシングまたはレーザなどで切断線の周辺を蒸発させ、各固体撮像素子のガラス基板201の端縁が固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101の端縁よりも内側にくるように調整したことを特徴とするものである。他部については前記第1の実施の形態と同様に形成されている。
次に本発明の第5の実施の形態について説明する。
前記第4の実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成しておき、接合後、裏面側からこの切断溝104に到達するまでCMPを行うことにより、シリコン基板101を薄型化しながら、分離したが、本実施の形態では、シリコン基板101に切断溝を形成することなく、分離し、そのままの厚さを残すようにしたことを特徴とする。また前記第4の実施形態と同様、ガラス基板201にも溝部204を形成することなく接合し、分離時に端縁部を蒸発させるようにした。他部については前記第1の実施の形態と同様に形成されている。
この後、図8(b)に示すように、各基板の周縁部に形成したアライメントマークによって位置合わせを行い、前述のようにして形成した固体撮像素子基板100上に、封止用カバーガラス200を載置し、加熱することにより接着剤層207によって両者を一体化させる。このとき、シリコン基板101およびガラス基板201の両方に切断溝も凹部も形成されていないため、機械的強度は高い。
この方法によれば、前記第1の実施の形態で得られる固体撮像装置に比べて厚型ではあるが、信頼性の高い装置を形成することが可能となる。
次に本発明の第6の実施の形態について説明する。
前記第4の実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成しておき、裏面側からCMPを行うことにより、分離するようにしている。また前記第5の実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成することなく形成しておき、接合後、ダイヤモンドブレード(砥石)で切断することにより、シリコン基板101を分離するようにしている。本実施の形態では、封止用カバーガラス200と固体撮像素子基板100を貼り合わせた後にシリコン基板101を分離しなくてもすむように、シリコン基板101の裏面側に接着剤層302を介して、板厚50〜700μmのシリコン基板からなるダミー板301を貼着しておくようにし、貼着後、このダミー板301に到達する深さの切断溝304を形成しておくようにしたものである。
他部については前記第4および第5の実施の形態と同様に形成される。
そして、図9(c)に示すように、固体撮像素子基板100、封止用カバーガラス200の周縁部に形成したアライメントマーク(図示せず)によって位置合わせを行い、前述のようにして形成した固体撮像素子基板100上に、封止用カバーガラス200を載置し、加熱することにより接着剤層207によって両者を一体化させる。ここで封止用カバーガラス200としてのガラス基板201は、図2(a)乃至(c)の工程と同様にしてガラス基板201上に形成したシリコン基板をパターニングしてスペーサ203Sを形成したものを用いている。接着剤層207はスペーサ203Sの端面に形成される。このとき、シリコン基板101を貫通するように切断溝304が形成されているが、ダミー板301で固定されているため、機械的強度は高い。
なお、前記第4乃至第6の実施の形態においてガラス基板の切断はスクライブあるいはエッチングでもよい。
次に本発明の第7の実施の形態について説明する。
前記第6の実施の形態では、シリコン基板101の裏面側に接着剤層302を介して、板厚50〜700μmのシリコン基板からなるダミー板301を貼着しておくようにし、貼着後、このダミー板301に到達する深さの切断溝304を形成しておくようにし、ガラス基板201との接合後、個々の固体撮素子に分離する工程においては、接着剤層302を軟化させ、このダミー板301を除去することにより、分離するようにしたが、本実施の形態では、ガラス基板201に対しても裏面側に、接着剤層402を介して、板厚50〜700μmのガラス基板からなるダミー板401を貼着しておくようにし、貼着後、このダミー板401に到達する深さの凹部404を形成する。そして、ガラス基板201との接合後、個々の固体撮素子に分離する工程においては、接着剤層402を軟化させ、このダミー板401を除去することにより、分離するようにしている。他部については前記第6の実施の形態と同様に形成されている。
まず、図10(a)に示すように、ガラス基板201の裏面側に、接着剤層402を介して、板厚50〜700μmのガラス基板からなるダミー板401を貼着しておくようにし、貼着後、さらに、接着剤層202を介してシリコン基板203を貼着し、図2(a)乃至(c)で説明した第1の実施の形態と同様に、シリコン基板203をフォトリソグラフィを用いたエッチング法により、スペーサ203Sを形成する。
さらに、シリコン基板101を出発材料とし、通常のシリコンプロセスを用いて、チャンネルストッパ層を形成するとともに、チャネル領域を形成し、電荷転送電極・・などの素子領域102を形成する。また、表面に配線層を形成し、外部接続のために金層からなるボンディングパッドBPを形成したものを用意する。そして、図10(c)に示すように、このようにして形成した固体撮像素子基板100と、封止用カバーガラス200の周縁部に形成したアライメントマーク(図示せず)によって位置合わせを行い、前述のようにして形成した固体撮像素子基板100上に、ダミー板401付き封止用カバーガラス200を載置し、加熱することにより接着剤層207によって両者を一体化させる。
次に本発明の第8の実施の形態について説明する。
前記第7の実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成することなくそのまま接合し、最後にダイヤモンドブレード(砥石)で切断するようにしたが、本実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成しておき、接合後、裏面側からこの切断溝104に到達するまでCMPを行うことにより、シリコン基板101を薄型化しながら、分離するようにしたことを特徴とする。他部については前記第7の実施の形態と同様に形成されている。
次に本発明の第9の実施の形態について説明する。
前記第7の実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成することなくそのまま接合し、最後にダイヤモンドブレード(砥石)で切断するようにしたが、本実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101も封止用カバーガラス200を構成するガラス基板201にもあらかじめダミー板を形成し、接合に先立ちあらかじめ切断溝104および溝部204を形成しておき、接合後、接着剤層402および302を軟化させダミー板301および401を除去することにより分離するようにしたものである。他部については前記第7の実施の形態と同様に形成されている。
そして、また封止用カバーガラス200の方も前記第7および第8の実施の形態と同様にダミー板401を貼着するとともにエッチングまたはダイシングにより凹部404を形成しておく。
そして図12(c)に示すように、各基板の周縁部に形成したアライメントマークによって位置合わせを行い、ダミー基板301付き固体撮像素子基板100上に、前記第7の実施の形態のようにして形成したダミー基板401付き封止用カバーガラス200を載置し、加熱することにより接着剤層207によって両者を一体化させる。
なお、これらの接着剤層302,402は軟化温度がほぼ同程度のものを使用し、同時に軟化させるようにしてもよい。
また一方を軟化させて除去したのち、テーピングにより固定し、他の一方を軟化させて除去するようにしてもよい。
かかる構成によれば、接合後、余分な応力がかかることがないため、固体撮像素子へのダメージを低減することが可能となる。
次に本発明の第10の実施の形態について説明する。
前記第1乃至第9の実施の形態では、図2(a)および(b)に示したように、スペーサ203Sを形成した封止用カバーガラス200の形成に際しては、ガラス基板201に接着剤を介して、スペーサとなるシリコン基板203を貼着し、フォトリソグラフィを用いたエッチング法によりこのシリコン基板203をパターニングするとともに切断溝204を形成したが、本実施の形態では、図13(a)および(b)に示すように、ダミー板501を用いてダミー板上で、スペーサ203Sのエッチングを行い、この後、ガラス基板201に接着剤層202を介して接着するようにしている。他部については前記実施の形態と同様に形成されている。
次に本発明の第11の実施の形態について説明する。
前記第1乃至第10の実施の形態では、スペーサ203Sは別に形成し接着剤層を介して貼着するようにしたが、本実施の形態ではフォトリソグラフィを用いたエッチング法により、ガラス基板201に、凹部205を形成することによりスペーサ206を形成したものである。他部については前記実施の形態と同様に形成されている。
そして、図15(b)に示すように、フォトリソグラフィを用いたエッチング法により、凹部205を形成することにより、スペーサ206を具備したガラス基板が形成される。
次に本発明の第12の実施の形態について説明する。
前記第11の実施の形態では、スペーサ206を一体形成した封止用カバーガラス200を形成する方法について説明したが、図16(a)乃至(c)に示すように、さらに、溝部204もエッチングで形成しておくことも可能である。
すなわち、図16(a)に示すように、ガラス基板201を用意する。
そして、図16(b)に示すように、フォトリソグラフィを用いたエッチング法によりガラス基板201に、凹部205を形成する。
なおこれらの加工工程は、エッチング深さが異なるため2回のエッチングが必要であるが、マスクとなるレジストパターンを2層構造で形成し、スペーサ形成のための溝部204のエッチング後、上層のレジストパターンのみを選択的に除去し、下層側のレジストパターンのみをマスクとしてエッチングするようにしてもよい。
次に本発明の第13の実施の形態について説明する。
前記第11および12の実施の形態では、スペーサ206を一体形成した封止用カバーガラス200を形成する方法について説明したが、図17(a)乃至(d)に示すように、溝部204を形成したガラス基板201に、スペーサ用のシリコン基板203を貼着し、これをフォトリソグラフィを用いたエッチング法により選択的に除去し、スペーサ203Sを形成してもよい。他部については前記11および12の実施の形態と同様に形成されている。
そして、図17(b)に示すように、フォトリソグラフィ法を用いたエッチング法によりガラス基板201に、溝部204を形成する。
この後、図17(c)に示すように、接着剤層202を介してスペーサ用基板としてのシリコン基板203を貼着する。
そしてさらに図17(d)に示すように、フォトリソグラフィを用いたエッチング法により、スペーサ203Sを一体形成する。
尚、接合および分離工程については前記第1乃至第3の実施の形態で説明した図3乃至5の工程と同様である。
次に本発明の第14の実施の形態について説明する。
前記第13の実施の形態では、図17(a)乃至(d)に示したようにガラス基板201に接着剤を介して、スペーサとなるシリコン基板203を貼着し、フォトリソグラフィを用いたエッチング法によりこのシリコン基板203をパターニングして、封止用カバーガラス200を形成したが、本実施の形態では、図18(a)および(b)に示すように、ダミー板501を用いてダミー板上で、スペーサ203Sのパターニングを行い、この後、溝部204を形成したガラス基板201に接着剤層202を介して接着するようにしている。他部については前記第13の実施の形態と同様に形成されている。
このようにしてガラス基板201を貼着した後、接着剤層202が軟化しない範囲で50〜150℃程度に加熱し接着剤層502を軟化させてダミー板501を除去し、図18(c)に示すように、スペーサ付きの封止用カバーガラス200が形成される。
次に本発明の第15の実施の形態について説明する。
前記第12乃至第14の実施の形態では、分離工程を容易にするための溝部204を備えたスペーサ付きの封止用カバーガラス200の製造工程について説明したが、第15乃至17の実施の形態では、ダミー板401に貼着し、溝部204を形成しておくことにより、ガラス基板自体は接合に先立ちあらかじめ分離されており、接合後、接着剤層402を軟化させることにより、ダミー板を除去し個々の固体撮像素子に分離するようにしたことを特徴とする。他部については前記第14の実施の形態と同様に形成されている。
次に本発明の第16の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、第13の実施の形態で説明した凹部付きガラス板にスペーサ203Sを貼着するタイプのガラス基板201を、ダミー板401に貼着すると共に溝部204を形成しておくことにより、ガラス基板自体は接合に先立ち分離されており、接合後、接着剤層402を軟化させることにより、ダミー板を除去し個々の固体撮像素子に分離するようにしたことを特徴とする。他部については前記第13の実施の形態と同様に形成されている。
出発材料としてガラス板を用い、ダミー板貼着後、ダミー板に到達する深さの溝部204の形成およびスペーサ203Sの形成を前記第13の実施の形態と同様に行っている。
次に本発明の第17の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、ダミー板501上でパターニングしたスペーサ203Sを、第14の実施の形態(図18)で説明した凹部付きガラス板にスペーサ203Sを貼着するタイプのガラス基板201を、ダミー板401に貼着し、溝部204を形成しておくことにより、ガラス基板自体は接合に先立ちあらかじめ分離されており、接合後、接着剤層402を軟化させることにより、ダミー板を除去し個々の固体撮像素子に分離するようにしたことを特徴とする。他部については前記第14の実施の形態と同様に形成されている。
出発材料としてガラス板を用い、ダミー板貼着後、ダミー板に到達する深さの溝部204の形成およびスペーサ203Sの形成を前記第15の実施の形態と同様に行っている。
すなわち、シリコン基板からなるダミー板501に接着剤層502を介してスペーサとなるシリコン基板203を貼着したのち、図21(a)に示すように、このシリコン基板203に対し、フォトリソグラフィを用いたエッチング法によるパターニングを施し、スペーサ203Sを形成する。
このようにしてガラス基板201を貼着した後、接着剤層502を軟化させてダミー板501を除去し、図21(c)に示すように、スペーサ付きの封止用カバーガラス200が形成される。
かかる構成によれば、分割時に加熱によって接着剤層402を軟化させるのみでダミー板401が容易に除去され、きわめて容易に分割可能である。
が可能となる。他部については前記実施の形態と同様に形成されている。
101 シリコン基板
102 固体撮像素子
200 封止用カバーガラス
201 ガラス基板
203S スペーサ
Claims (7)
- 表面に複数の固体撮像素子を形成してなる半導体基板と、
前記固体撮像素子の受光領域に対向して空隙をもつように、接合部を介して前記半導体基板上に接合された透光性部材とを具備し、
前記接合部で、当接する面の少なくとも一方が接着剤を保持する空間を有することを特徴とする固体撮像装置。 - 前記空間は、凹部であることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
- 前記接合部は、前記透光性部材と前記半導体基板との当接部であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の固体撮像装置。
- 前記接合部は、前記透光性部材と前記半導体基板との間に介在せしめられたスペーサと、前記透光性部材または前記半導体基板との界面であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の固体撮像装置。
- 半導体基板表面に複数の固体撮像素子を形成する工程と、
前記固体撮像素子の受光領域に対向して空隙をもつように形成された透光性部材を前記半導体基板表面に接合する工程と、
前記接合工程で得られた接合体を、固体撮像素子ごとに分離する工程とを含み、
前記接合部に、接着剤を受容する空間を形成し、液溜めを構成するようにしたことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。 - 前記空間は、凹部であることを特徴とする請求項5に記載の固体撮像装置の製造方法。
- 前記凹部は、接合面のいずれか一方を粗面化することにより、得られたものであることを特徴とする請求項5に記載の固体撮像装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008171481A JP5047077B2 (ja) | 2008-06-30 | 2008-06-30 | 固体撮像装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008171481A JP5047077B2 (ja) | 2008-06-30 | 2008-06-30 | 固体撮像装置の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002220037A Division JP2004063782A (ja) | 2002-07-29 | 2002-07-29 | 固体撮像装置およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008252127A true JP2008252127A (ja) | 2008-10-16 |
JP5047077B2 JP5047077B2 (ja) | 2012-10-10 |
Family
ID=39976629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008171481A Expired - Fee Related JP5047077B2 (ja) | 2008-06-30 | 2008-06-30 | 固体撮像装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5047077B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010278105A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Zycube:Kk | 半導体イメージセンサの製造方法 |
CN102598288A (zh) * | 2009-09-24 | 2012-07-18 | Msg里松格莱斯股份公司 | 用于制造带有承载衬底上的结构元件的布置的方法和布置以及用于制造半成品的方法和半成品 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58127474A (ja) * | 1982-01-25 | 1983-07-29 | Hitachi Ltd | 固体撮像装置 |
JPS62149155A (ja) * | 1985-09-02 | 1987-07-03 | Hitachi Ltd | 封止電子装置 |
JPH02270352A (ja) * | 1989-04-11 | 1990-11-05 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 電子部品用パッケージ |
JPH07202152A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-08-04 | Olympus Optical Co Ltd | 固体撮像装置 |
JPH11111959A (ja) * | 1997-10-07 | 1999-04-23 | Matsushita Electron Corp | 固体撮像素子収納容器およびそれを用いた固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法 |
JP2000183204A (ja) * | 1998-12-11 | 2000-06-30 | Nec Kansai Ltd | 気密パッケ―ジ用金属キャップ連結構体、その製造方法および気密パッケ―ジ用金属キャップの製造方法 |
JP2002094036A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-03-29 | Nissin Kohki Co Ltd | Ccdセンサ及びccd用リッド |
-
2008
- 2008-06-30 JP JP2008171481A patent/JP5047077B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58127474A (ja) * | 1982-01-25 | 1983-07-29 | Hitachi Ltd | 固体撮像装置 |
JPS62149155A (ja) * | 1985-09-02 | 1987-07-03 | Hitachi Ltd | 封止電子装置 |
JPH02270352A (ja) * | 1989-04-11 | 1990-11-05 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 電子部品用パッケージ |
JPH07202152A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-08-04 | Olympus Optical Co Ltd | 固体撮像装置 |
JPH11111959A (ja) * | 1997-10-07 | 1999-04-23 | Matsushita Electron Corp | 固体撮像素子収納容器およびそれを用いた固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法 |
JP2000183204A (ja) * | 1998-12-11 | 2000-06-30 | Nec Kansai Ltd | 気密パッケ―ジ用金属キャップ連結構体、その製造方法および気密パッケ―ジ用金属キャップの製造方法 |
JP2002094036A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-03-29 | Nissin Kohki Co Ltd | Ccdセンサ及びccd用リッド |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010278105A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Zycube:Kk | 半導体イメージセンサの製造方法 |
CN102598288A (zh) * | 2009-09-24 | 2012-07-18 | Msg里松格莱斯股份公司 | 用于制造带有承载衬底上的结构元件的布置的方法和布置以及用于制造半成品的方法和半成品 |
KR20120088728A (ko) * | 2009-09-24 | 2012-08-08 | 엠에스지 리쏘글라스 아게 | 캐리어 기판 상에 부품을 가진 배열체를 제조하기 위한 방법, 반제품을 제조하기 위한 방법 및 배열체, 및 반제품 |
JP2013506275A (ja) * | 2009-09-24 | 2013-02-21 | エムエスゲー リトグラス アクチエンゲゼルシャフト | キャリア基板上の部品を伴う配列の製造方法、配列および半製品の製造方法、並びに、半製品 |
US8966748B2 (en) | 2009-09-24 | 2015-03-03 | Msg Lithoglas Ag | Method for manufacturing an arrangement with a component on a carrier substrate and a method for manufacturing a semi-finished product |
KR101689541B1 (ko) | 2009-09-24 | 2016-12-26 | 엠에스지 리쏘글라스 아게 | 캐리어 기판 상에 부품을 가진 배열체를 제조하기 위한 방법, 반제품을 제조하기 위한 방법 및 배열체, 및 반제품 |
US10580912B2 (en) | 2009-09-24 | 2020-03-03 | Msg Lithoglas Ag | Arrangement with a component on a carrier substrate, an arrangement and a semi-finished product |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5047077B2 (ja) | 2012-10-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4443865B2 (ja) | 固体撮像装置およびその製造方法 | |
JP4551638B2 (ja) | 固体撮像装置の製造方法 | |
JP4241160B2 (ja) | 固体撮像装置の製造方法 | |
KR100731541B1 (ko) | 고체 촬상 장치 및 그 제조 방법 | |
JP3675402B2 (ja) | 光デバイス及びその製造方法、光モジュール、回路基板並びに電子機器 | |
JP4037197B2 (ja) | 半導体撮像装置実装構造体の製造方法 | |
TWI566393B (zh) | 晶圓級封裝式半導體裝置及其製造方法 | |
JP2004063751A (ja) | 固体撮像素子およびその製造方法 | |
JP4174247B2 (ja) | 固体撮像素子の製造方法 | |
JP2004063782A (ja) | 固体撮像装置およびその製造方法 | |
JP2003347529A (ja) | 固体撮像装置およびその製造方法 | |
JP2004063786A (ja) | 固体撮像装置およびその製造方法 | |
JP4271909B2 (ja) | 固体撮像装置およびその製造方法 | |
JP4271904B2 (ja) | 固体撮像装置の製造方法 | |
JP5047077B2 (ja) | 固体撮像装置の製造方法 | |
JP2004063772A (ja) | 固体撮像装置およびその製造方法 | |
JP4961393B2 (ja) | 固体撮像装置および固体撮像素子の製造方法 | |
JP2004063765A (ja) | 固体撮像装置およびその製造方法 | |
JP2008010535A (ja) | 固体撮像装置及び固体撮像装置の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080717 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080717 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20111216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120110 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20120113 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120306 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120619 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120717 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |