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JP2008250467A - 画像形成システム、データ処理装置、及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成システム、データ処理装置、及び画像形成装置 Download PDF

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JP2008250467A JP2007088586A JP2007088586A JP2008250467A JP 2008250467 A JP2008250467 A JP 2008250467A JP 2007088586 A JP2007088586 A JP 2007088586A JP 2007088586 A JP2007088586 A JP 2007088586A JP 2008250467 A JP2008250467 A JP 2008250467A
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Abstract

【課題】 携帯型記憶媒体に画像データを書き込むデータ処理装置と、携帯型記憶媒体から画像データを読み出して被記録媒体に画像を形成する画像形成装置と、を備えた画像形成システム、並びに、その画像形成システムを構成可能なデータ処理装置及び画像形成装置において、画像データを単一の携帯型記憶媒体に書き込んだ場合でもその画像データのセキュリティを良好に確保可能とすること。
【解決手段】 パソコンからUSBメモリに画像データを書き込む際、画像データは分割されて図5に示すような分割ファイルとされ、更にダミーファイルも書き込まれる。また、分割ファイルには順番も規定される。プリンタ側では、分割ファイルの全てが正しい順番で選択されなければ元の画像データを復元して印刷することがでず、しかも、ダミーファイルが1つでも選択されると上記印刷ができない。
【選択図】図5

Description

本発明は、携帯型記憶媒体に画像データを書き込むデータ処理装置と、携帯型記憶媒体から画像データを読み出して被記録媒体に画像を形成する画像形成装置と、を備えた画像形成システム、並びに、その画像形成システムを構成可能なデータ処理装置及び画像形成装置に関する。
従来より、USBメモリ,メモリカード等の携帯型記憶媒体に画像データを書き込むデータ処理装置と、携帯型記憶媒体から画像データを読み出して被記録媒体に画像を形成(以下、印刷ともいう)する画像形成装置と、を備えた画像形成システムが種々提案されている。ところが、この種の画像形成システムでは、画像データが書き込まれた携帯型記憶媒体が第三者の手に渡ると、その第三者によって画像データが不正に印刷されてしまう可能性がある。
そこで、画像データを分割し、その分割された一方の画像データを画像形成装置に送信し、他方の画像データを携帯型記憶媒体に書き込むことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この場合、上記他方の画像データが書き込まれた携帯型記憶媒体を、上記一方の画像データが送信された画像形成装置に装着しなければ上記分割前の画像データを印刷することができず、その画像データに関するセキュリティを向上させることができる。
特開2006−243874号公報
ところが、上記特許文献1記載の技術では、上記他方の画像データが書き込まれた携帯型記憶媒体を不正に入手した第三者が、上記一方の画像データが送信された画像形成装置に当該携帯型記憶媒体を装着すれば、それだけで上記画像データの印刷ができてしまう。上記第三者は、上記携帯型記憶媒体をたまたま上記画像形成装置に装着する可能性もあり、画像データのセキュリティを充分に確保することができない可能性がある。また、上記特許文献1記載の技術では、分割後の画像データが携帯型記憶媒体と画像形成装置とに分けて書き込まれるため、上記一方の画像データが送信された特定の画像形成装置でしか印刷ができず、利便性が悪い。
一方、携帯型記憶媒体にパスワードを設定しておき、そのパスワードが入力されないと記憶された画像データを読み出せないようにすることも考えられるが、単純にパスワードを設定しておくだけでは画像データのセキュリティを充分に確保することができない。
そこで、本発明は、携帯型記憶媒体に画像データを書き込むデータ処理装置と、携帯型記憶媒体から画像データを読み出して被記録媒体に画像を形成する画像形成装置と、を備えた画像形成システム、並びに、その画像形成システムを構成可能なデータ処理装置及び画像形成装置において、画像データを単一の携帯型記憶媒体に書き込んだ場合でもその画像データのセキュリティを良好に確保可能とすることを目的としてなされた。
上記目的を達するためになされた本発明画像形成システムは、携帯型記憶媒体に画像データを書き込むデータ処理装置と、携帯型記憶媒体から画像データを読み出して被記録媒
体に画像を形成する画像形成装置と、を備えた画像形成システムであって、上記データ処理装置は、元の画像データを複数のファイルに分割するデータ分割手段と、該データ分割手段により分割された各ファイルを携帯型記憶媒体に書き込むファイル書き込み手段と、を備え、上記画像形成装置は、携帯型記憶媒体からファイルを読み込むファイル読み込み手段と、該ファイル読み込み手段が読み込んだファイルの中から、使用者の操作に応じて1つまたは複数のファイルを選択するファイル選択手段と、該ファイル選択手段により、上記分割された全てのファイルが選択されたとき、その各ファイルに基づいて上記元の画像データを復元するデータ復元手段と、該データ復元手段により復元された上記元の画像データに基づき、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明の画像形成システムでは、データ処理装置のデータ分割手段は、元の画像データを複数のファイルに分割し、そのデータ処理装置のファイル書き込み手段は、上記分割後の各ファイルを携帯型記憶媒体に書き込む。この携帯型記憶媒体に対して、画像形成装置では、ファイル読み込み手段が当該携帯型記憶媒体からファイルを読み込み、その読み込まれたファイルの中から、ファイル選択手段が使用者の操作に応じて1つまたは複数のファイルを選択する。そして、ファイル選択手段により、上記分割された全てのファイルが選択されたとき、データ復元手段は、その各ファイルに基づいて上記元の画像データを復元し、その復元された元の画像データに基づいて、画像形成手段が被記録媒体に画像を形成する。
このように、本発明の画像形成システムでは、上記分割後の各ファイルを全て選択しなければ元の画像データに対応する画像を形成することができない。従って、上記分割後の画像データ(すなわち上記各ファイル)を単一の携帯型記憶媒体に書き込んだ場合でも、画像データのセキュリティを良好に確保することができる。
なお、本発明は以下の構成になんら限定されるものではないが、上記データ分割手段は、上記元の画像データを、上記各ファイルが特定の順序で選択されたときにのみ上記元の画像データを復元可能に分割し、上記ファイル選択手段は、上記複数のファイルを1つずつ順次選択可能に構成され、上記データ復元手段は、上記分割された全てのファイルが、上記ファイル選択手段により上記特定の順序で選択されたときにのみ、上記元の画像データを復元してもよい。この場合、上記各ファイルを特定の順序で選択しなければ元の画像データに対応する画像を形成することができないので、画像データのセキュリティを一層向上させることができる。
また、上記ファイル書き込み手段は、上記分割された各ファイルと共に、上記元の画像データの復元に寄与しないダミーファイルを上記携帯型記憶媒体に書き込み、上記データ復元手段は、上記ファイル選択手段により上記ダミーファイルが1つでも選択された場合は、上記分割された全てのファイルが選択されているか否かに関らず、上記元の画像データを復元しないようにしてもよい。この場合、ダミーファイルが1つでも選択されると元の画像データに対応する画像を形成することができないので、画像データのセキュリティを一層向上させることができる。
また、本発明のデータ処理装置は、元の画像データを、各ファイルが特定の順序で選択されたときにのみ上記元の画像データを復元可能に複数のファイルに分割するデータ分割手段と、該データ分割手段により分割された各ファイルを携帯型記憶媒体に書き込むファイル書き込み手段と、を備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明のデータ処理装置は、上記携帯型記憶媒体からファイルを読み込むファイル読み込み手段と、該ファイル読み込み手段が読み込んだ上記各ファイル
の中から、使用者の操作に応じて複数のファイルを1つずつ順次選択可能なファイル選択手段と、上記各ファイルの全てが、上記ファイル選択手段により上記特定の順序で選択されたときにのみ、上記元の画像データを復元するデータ復元手段と、該データ復元手段により復元された上記元の画像データに基づき、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置と組み合わせて画像形成システムを構成することにより、次のような効果が生じる。
すなわち、このように構成された画像形成システムでは、前述のように、元の画像データを分割して得られた上記各ファイルの全てを上記特定の順序で選択しなければ元の画像データに対応する画像を形成することができない。このため、元の画像データを分割して得られた上記各ファイルの全てを単一の携帯型記憶媒体に書きこんだ場合でも、その画像データのセキュリティを良好に確保することができる。
また、本発明のデータ処理装置は、元の画像データを複数のファイルに分割するデータ分割手段と、該データ分割手段により分割された各ファイルを、上記元の画像データの復元に寄与しないダミーファイルと共に上記携帯型記憶媒体に書き込むファイル書き込み手段と、を備えたことを特徴とするものであってもよい。
このように構成された本発明のデータ処理装置は、携帯型記憶媒体からファイルを読み込むファイル読み込み手段と、該ファイル読み込み手段が読み込んだファイルの中から、使用者の操作に応じて複数のファイルを選択可能なファイル選択手段と、上記各ファイルの全てが、上記ファイル選択手段により選択され、かつ、上記ダミーファイルが選択されていないとき、上記元の画像データを復元するデータ復元手段と、該データ復元手段により復元された上記元の画像データに基づき、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置と組み合わせて画像形成システムを構成することにより、次のような効果が生じる。
すなわち、このように構成された画像形成システムでは、前述のように、元の画像データを分割して得られた全てのファイルを選択しなければ元の画像データに対応する画像を形成することができず、しかも、ダミーファイルが1つでも選択されるとその画像を形成することができない。このため、元の画像データを分割して得られた上記各ファイルの全てを単一の携帯型記憶媒体に書きこんだ場合でも、その画像データのセキュリティを良好に確保することができる。
また、本発明の画像形成装置は、携帯型記憶媒体からファイルを読み込むファイル読み込み手段と、該ファイル読み込み手段が読み込んだファイルの中から、使用者の操作に応じて複数のファイルを1つずつ順次選択可能なファイル選択手段と、元の画像データを予め複数のファイルに分割して上記携帯型記憶媒体に記憶された全てのファイルが、上記ファイル選択手段により特定の順序で選択されたときにのみ、上記元の画像データを復元するデータ復元手段と、該データ復元手段により復元された上記元の画像データに基づき、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明の画像形成装置では、ファイル読み込み手段が携帯型記憶媒体からファイルを読み込み、その読み込まれたファイルの中から、ファイル選択手段が使用者の操作に応じて複数のファイルを1つずつ順次選択する。そして、ファイル選択手段により、元の画像データを予め分割して上記携帯型記憶媒体に記憶された全てのファイルが上記特定の順序で選択されたとき、データ復元手段は上記元の画像データを復元する。こうして、元の画像データが復元されると、その画像データに基づいて、画像形成手段が被記録媒体に画像を形成する。
このように、本発明の画像形成装置では、元の画像データを分割した上記各ファイルの全てを、特定の順序で選択しなければ元の画像データに対応する画像を形成することができない。このため、元の画像データを分割した上記各ファイルの全てを単一の携帯型記憶媒体に書きこんだ場合でも、その画像データのセキュリティを良好に確保することができる。
また、本発明の画像形成装置は、携帯型記憶媒体からファイルを読み込むファイル読み込み手段と、該ファイル読み込み手段が読み込んだファイルの中から、使用者の操作に応じて複数のファイルを選択可能なファイル選択手段と、元の画像データを予め複数のファイルに分割して上記携帯型記憶媒体に記憶された全てのファイルが、上記ファイル選択手段により選択され、かつ、上記元の画像データの復元に寄与しないファイルが選択されていないとき、上記元の画像データを復元するデータ復元手段と、該データ復元手段により復元された上記元の画像データに基づき、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とするものであってもよい。
このように構成された本発明の画像形成装置では、ファイル読み込み手段が携帯型記憶媒体からファイルを読み込み、その読み込まれたファイルの中から、ファイル選択手段が使用者の操作に応じて複数のファイルを選択する。そして、ファイル選択手段により、元の画像データを予め分割して上記携帯型記憶媒体に記憶された全てのファイルが選択され、かつ、上記元の画像データの復元に寄与しないファイルが選択されていないとき、データ復元手段は上記元の画像データを復元する。こうして、元の画像データが復元されると、その画像データに基づいて、画像形成手段が被記録媒体に画像を形成する。
このように、本発明の画像形成装置では、元の画像データを分割した上記各ファイルの全てを選択しなければ元の画像データに対応する画像を形成することができず、しかも、元の画像データの復元に寄与しないファイルを1つでも選択してしまうとその画像を形成することができない。このため、元の画像データを分割した上記各ファイルの全てを単一の携帯型記憶媒体に書きこんだ場合でも、その画像データのセキュリティを良好に確保することができる。
[実施の形態の全体構成]
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明が適用された画像形成システムの構成を表す外観図である。図1に示すように、本実施の形態の画像形成システムは、画像形成装置の一例としてのプリンタ1と、データ処理装置の一例としてのパーソナルコンピュータ(以下、単にパソコンという)300とから構成されている。なお、プリンタ1とパソコン300とは、インターネット,LAN等のネットワークWを介して互いに接続されている。
図1に示すように、プリンタ1は、装置本体2の下側に用紙等の図示しない被記録媒体を収納する給紙カセット4が抜き差し可能に設けられている。装置本体2の上側には、印刷処理された被記録媒体が排出されるトレイ部6が設けられると共に、液晶ディスプレイ等を用い情報を表示する表示部8と、各種操作キーによる各種の入力操作を受け付ける操作部10とが設けられている。また、装置本体2には、携帯型記憶媒体の一例としてのUSBメモリ14が着脱可能な挿入口16が設けられている。
図2は本画像形成システムの制御系の構成を表すブロック図である。プリンタ1は、処理プログラムを実行するCPU20、処理プログラム等を記憶するROM22、処理結果等を一時的に記憶するRAM24、データ等を記憶するハードディスク装置(HDD)26、USBメモリ14が接続される接続部28、前述の表示部8,操作部10、処理プロ
グラム等に基づいて制御され被記録媒体に印刷を実行する画像形成ユニット部30、及び、ネットワークWと接続するためのネットワークインタフェース(ネットワークI/F)32、を備えている。また、接続部28には、USBメモリ14の非装着時には非導通状態、装着時には導通状態となる端子の信号レベルを監視することで、USBメモリ14の装着と非装着とを検出する周知の接続検知部36が設けられている。
画像形成ユニット部30は、画像データによりレーザ光を変調して図示しない感光ドラム上で走査させて潜像を形成し、該潜像を現像してトナー像を形成し、給紙カセット4から供給された被記録媒体上に上記トナー像を転写して定着した後、トレイ部6に排紙するように構成されている。このように、本実施形態の画像形成ユニット部30は、感光ドラム上にトナー像を形成し、トナー像を被記録媒体に転写するページプリンタを用いているが、これに限らず、インクジェット式のシリアルプリンタであってもよい。
プリンタ1は、USBメモリ14に記憶された画像データをRAM24内のフレームメモリに展開して画像データを形成する。RAM24内のフレームメモリに展開された画像データは、画像形成ユニット部30へCMYKデータ(グレイスケールの場合には、Kデータ)として送られ、用紙等の被記録媒体上に印刷される。なお、印刷はカラー印刷でもモノクロ印刷でもよい。この画像データは、例えば、ページ記述言語(PDL(Page
Description Language))データやダイレクトプリント可能なフォーマット(PDF,TIFF,JPEG等の形式)のデータである。
また、パソコン300のパソコン本体310は、CPU311、ROM312、RAM313、及び、ハードディスク装置(HDD)314を内蔵し、更に、USBメモリ14が接続される接続部316(図1参照)も備えている。そして、このパソコン本体310には、周知のディスプレイ320,キーボード330,マウス340と(いずれも図1参照)、ネットワークWと接続するためのネットワークインタフェース(ネットワークI/F)360とが接続されている。
[パソコン300における処理]
次に、上記画像形成システムにおける処理について説明する。先ず、図3は、パソコン300のCPU311がHDD314に記憶されたプリンタドライバのプログラムに基づいて実行するドライバ印刷処理を表すフローチャートである。なお、この処理は、周知のアプリケーション等により印刷すべき画像がディスプレイ320に表示された後、プリンタドライバがコールされ、そのプリンタドライバのダイアログにおける「印刷」ボタンがクリックされると開始される。
図3に示すように、処理が開始されると、先ず、S1(Sはステップを表す:以下同様)にて、上記ダイアログの「ファイルへ出力」などのチェックボックスにより、印刷すべき画像データのファイルを保存するモードが選択されているか否かが判断される。ファイル保存が選択されていない場合は(S1:N)、S3にて、上記画像データをプリンタ1へ送信して印刷を実行させる通常の印刷処理が実行されて、処理が終了する。
一方、ファイル保存が選択されている場合は(S1:Y)、処理はS5へ移行し、本実施の形態の特徴である分割機能が上記ダイアログのチェックボックスなどによって選択されているか否かが判断される。分割機能が選択されていない場合は(S5:N)、S7にて、上記画像データのファイルをUSBメモリ14等に通常通りに書き込む通常の保存処理が実行されて、処理が終了する。
これに対して、上記分割機能が選択されている場合は(S5:Y)、処理はS10へ移行し、次に示すようなファイル数ダミーファイル設定処理が実行される。図4は、このフ
ァイル数ダミーファイル設定処理を詳細に表すフローチャートである。図4に示すように、この処理では、先ず、S11にて、基本ファイル名の入力用画面をディスプレイ320に表示して入力が完了するまで待機することにより、基本ファイル名の設定がなされる。続くS12では、分割ファイル数の入力用画面をディスプレイ320に表示して入力が完了するまで待機することにより、分割ファイル数の設定がなされる。
続くS13では、S12にて設定された分割ファイル数が2以上であるか否かが判断され、2未満の場合は(S13:N)、分割ファイル数として2以上の値を設定すべきである旨のエラーメッセージがS14にて表示された後、処理は前述のS12へ移行する。一方、分割ファイル数が2以上であった場合は(S13:Y)、S15にて、ダミーファイル数の入力用画面をディスプレイ320に表示して入力が完了するまで待機することにより、ダミーファイル数の設定がなされる。なお、このS15の処理では、ダミーファイル数を0に設定することもできる。
続く、データ分割手段としてのS17では、上記設定された基本ファイル名,分割ファイル数,ダミーファイル数に基づき、次のようにして分割ファイル及びダミーファイルがRAM313内に作成される。先ず、上記画像データのファイルが周知の方法で上記分割ファイル数に分割され、分割後の各ファイル(以下、分割ファイルという)には、上記基本ファイル名に1,2,3,…といった序数を付与したファイル名が与えられる。また、ダミーファイルは、上記分割ファイルと類似のデータ構造を有し、かつ、画像データのファイルの復元に寄与しないデータとして自動的に生成される。このダミーファイルにも同様に、基本ファイル名に上記序数の続きを付与したファイル名が与えられる。更に、分割ファイルには、乱数等によって自動的に無作為に設定された順序が規定される。以下、その順序に対応する上記序数の配列をパスワードという。
例えば、基本ファイル名を 「printname」とし、分割ファイル数を6,ダミーファイル数を3とした場合には、図5に例示するような9個のファイルが作成される。なお、図5には、どれが分割ファイルでどれがダミーファイルかを括弧書きで示したが、これはファイル名ではない。そして、上記パスワードは、分割ファイルの序数に対する順列、すなわち、「123456」,「234561」,「654321」,…といった720通りの組み合わせの中から自動的に設定される。また上記パスワードの情報は、分割ファイルのいずれか1つ、或いは、複数若しくは全部に書き込まれる。以上のようなS17の処理により分割ファイル及びダミーファイルがRAM313内に作成されると、処理は図3のS20へ移行する。
図3に戻って、このように、S10によるファイル数ダミーファイル設定処理が終了すると、続いて、S20による分割ファイル保存処理が実行される。図6は、この分割ファイル保存処理を詳細に表すフローチャートである。図6に示すように、この処理では、先ず、ファイル書き込み手段の一例としてのS21にて、上記作成された分割ファイルの1個がUSBメモリ14に保存される。続くS22では、USBメモリ14がメモリフルでないか否かが判断され、メモリフルでない場合は(S22:Y)、処理はS23へ移行し、全ての分割ファイルがUSBメモリ14に保存されたか否かが判断される。全ての分割ファイルが保存されていない場合は(S23:N)、処理は前述のS21へ移行し、もう1個の分割ファイルがUSBメモリ14に保存される。
こうして、S21〜S23のループ処理が繰り返される間に、全ての分割ファイルが保存される前に(S23:N)、USBメモリ14がメモリフルとなると(S22:N)、処理はS24へ移行する。S24では、メモリフルエラーが表示されると共に、それまでにUSBメモリ14に保存された分割ファイルが全てUSBメモリ14から消去されて、処理は図3のS30へ移行する。
一方、USBメモリ14がメモリフルとなることなく(S22:Y)、全ての分割ファイルがそのUSBメモリ14に保存されると(S23:Y)、処理はS25へ移行する。S25では、ダミーファイルの設定がないか否か、すなわち、前述のS15で設定されたダミーファイル数が0であるか否かが判断される。ダミーファイルの設定がない場合は(S25:Y)、処理はそのまま図3のS30へ移行し、ダミーファイルの設定がある場合は(S25:N)、ファイル書き込み手段の一例としてのS26にて1個のダミーファイルがUSBメモリ14に保存された後、処理はS27へ移行する。
S27では、USBメモリ14がメモリフルでないか否かが判断され、メモリフルでない場合は(S27:Y)、処理はS28へ移行し、全てのダミーファイルが保存されたか否かが判断される。全てのダミーファイルが保存されていない場合は(S28:N)、処理は前述のS26へ移行し、もう1個のダミーファイルがUSBメモリ14に保存される。こうして、S26〜S28のループ処理が繰り返される間に、全てのダミーファイルが保存されるか(S28:Y)、USBメモリ14がメモリフルとなるかすると(S27:N)、処理は図3のS30へ移行する。
図3に戻って、このように、S20による分割ファイル保存処理が終了すると、続いて、S30によるパスワード表示処理が実行される(但し、S24によるエラーメッセージ表示時はそのまま処理終了)。図7は、このパスワード表示処理を詳細に表すフローチャートである。図7に示すように、この処理では、先ず、S31にて、図8に例示するようなダイアログ91によりパスワード文字列が分割ファイル数,ダミーファイル数と共にディスプレイ320に表示され、「確認」ボタン92がクリックされるまで待機する。
「確認」ボタン92がクリックされて続くS32へ移行すると、図9に例示するようなダイアログ95によりパスワードファイルの作成をするか否かの設定画面が表示され、「はい」ボタン96または「いいえ」ボタン97がクリックされるまで待機する。「はい」ボタン96または「いいえ」ボタン97がクリックされて続くS33へ移行すると、どちらがクリックされたかに基づいてパスワードファイルを作成するか否かが判断され、作成しない場合は(S33:N)、そのまま処理が終了する(図3参照)。
一方、パスワードファイルを作成する場合は(S33:Y)、S34にて、パスワードファイルの保存先のドライブ入力用画面をディスプレイ320に表示して入力が完了するまで待機することにより、パスワードファイルの保存先のドライブが選択される。続くS35では、S34にて選択されたドライブがUSBメモリ14以外であるか否かが判断される。そして、USBメモリ14である場合は(S35:N)、S36にて、USBメモリにパスワードファイルを保存するとセキュリティが確保できない旨のエラーメッセージが表示され、処理はS34によるドライブ選択処理へ再び移行する。一方、S34にてUSBメモリ14以外のドライブがパスワードファイルの保存先として選択された場合は(S35:Y)、S37にて、そのドライブに上記パスワードを表すパスワードファイルが作成され、処理が終了する(図3参照)。
[プリンタ1における処理]
次に、図10は、プリンタ1にて実行されるファイル印刷処理を表すフローチャートである。なお、この処理は、接続部28にUSBメモリ14が接続されたとき、ROM22に記憶されたプログラムに基づいてCPU20が実行する処理である。
この処理では、先ず、ファイル読み込み手段の一例としてのS51にて、USBメモリ14に記憶された印刷ファイルのファイル名が読み込まれ、表示部8に一覧表示して操作部10により選択されるまで待機することにより、印刷ファイルの選択がなされる。ここで、表示部8に一覧表示される際、前述の分割ファイルは、何個に分割された場合でも基
本ファイル名(前述の例では 「printname」)の1個しか表示されない。なお、基本ファイル名に、分割ファイルである旨の表示が添付されてもよい。続くS52では、S51にて選択されたファイル名が分割ファイルの基本ファイル名であったか否かが判断される。分割ファイルの基本ファイル名でない場合は(S52:N)、S53にて、そのファイルに対して通常のダイレクトプリントの印刷処理が実行されて、処理が終了する。
一方、S51にて分割ファイルの基本ファイル名が選択された場合は(S52:Y)、処理はS54へ移行し、次に示す分割ファイル選択処理が実行される。図11は、この分割ファイル選択処理を詳細に表すフローチャートである。図11に示すように、この処理では、先ず、S541にて、分割ファイルの内容を読み取ることによって上記パスワード、すなわち、各分割ファイルの正しい順番が取得される。続くファイル選択手段の一例としてのS541では、前述の分割ファイル及びダミーファイル(ダミーファイルは設定がある場合のみ)が、表示部8に一覧表示され、その表示に対して操作部10による選択の入力があるまで処理は待機する。なお、この場合の選択は、表示された複数のファイルを順次選択して「OK」ボタン等を押下することによってなされる。
続くS543では、上記待機中に、全ての分割ファイルが上記パスワードとして設定された正しい順番で選択され、かつ、ダミーファイルが選択されていないか否かが判断される。順番が正しくないかダミーファイルが選択された場合は(S543:N)、S544にて順番が正しくない旨のエラーメッセージが表示された後、処理は前述のS542へ移行して、分割ファイル及びダミーファイルが再び一覧表示される。一方、S542の処理で全ての分割ファイルが正しい順番で選択されたときは(S543:Y)、処理は図10のS55へ移行する。
図10に戻って、データ復元手段の一例としてのS55では、上記分割ファイルがRAM24上で合成されることによりプリンタ1の内部で通常のデータ(上記画像データ)に変換される。続く画像形成手段の一例としてのS56では、そのデータに基づいて画像形成ユニット部30を駆動することにより被記録媒体にそのデータに対応する画像を印刷する印刷処理が実施される。更に、続くS57では、上記分割ファイルを合成して得られた上記画像データのファイルの情報がRAM24から消去され、処理が終了する。
[上記実施の形態の効果及び変形例]
このため、上記実施の形態では、上記各分割ファイルの全てが正しい順番で選択されなければ元の画像データを復元して印刷することができない。しかも、ダミーファイルが設定されている場合は、上記選択に当たってダミーファイルが1つでも選択されると上記印刷が実行できない(共にS543)。このため、上記分割後の分割ファイルの全てを1つのUSBメモリ14に書き込んでいるにも拘らず、元の画像データのセキュリティを良好に確保することができる。更に、本実施の形態では、元の画像データの印刷処理が終了すると合成後の画像データのファイルがプリンタ1内のRAM24から消去されるので(S57)、上記元の画像データのセキュリティを一層良好に確保することができる。
なお、本発明は上記実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、上記実施の形態では分割ファイルに順番を規定しているが、順番が違ってもよいようにしてもよい。この場合、プリンタドライバのダイアログに「順番を指定する」等のチェックボックスを設けて、そのチェックボックスがクリックされたか否かによって順番を規定するか否かが選択できるようにすれば、使用者の所望に応じて使い分けることができる。
また、上記実施の形態では、分割ファイル及びダミーファイルのファイル名を、基本ファイル名+序数としているが、分割ファイル,ダミーファイルのファイル名は個々に独立
したファイル名を付けてもよい。
更に、上記実施の形態では、基本ファイル名が選択されたときに、その基本ファイル名に関連する分割ファイル,ダミーファイルを一覧表示しているが、USBメモリ14が接続されたときから全ての分割ファイル,ダミーファイルを他の一般のファイルと共に一覧表示してもよい。この場合、各ファイルのファイル名の付け方によっては一般のファイルがダミーファイルと同様の効果を呈する場合がある。但し、上記実施の形態のように、USBメモリ14の接続時には基本ファイル名のみを表示する場合、ファイルの選択が容易になって操作性が向上する。
また、本発明における画像形成装置としては、プリンタの他、スキャナやモデムを備えた複合機(いわゆるMFC)など、種々の画像形成装置を適用することができる。更に、本発明における携帯型記憶媒体としては、USBメモリの他、メモリカード,携帯型ハードディスクなど種々の媒体を適用することができる。
本発明が適用された画像形成システムの構成を表す外観図である。 そのシステムの制御系の構成を表すブロック図である。 そのシステムのパソコンによるドライバ印刷処理を表すフローチャートである。 そのドライバ印刷処理のファイル数ダミーファイル設定処理を詳細に表すフローチャートである。 その処理で作成される分割ファイル,ダミーファイルを例示する説明図である。 上記ドライバ印刷処理の分割ファイル保存処理を詳細に表すフローチャートである。 上記ドライバ印刷処理のパスワード表示処理を詳細に表すフローチャートである。 その処理で表示されるパスワード表示用のダイアログを表す説明図である。 その処理で表示されるパスワードファイルを作成をするか否かの設定用のダイアログを表す説明図である。 上記システムのプリンタによるファイル印刷処理を表すフローチャートである。 そのファイル印刷処理の分割ファイル選択処理を詳細に表すフローチャートである。
符号の説明
1…プリンタ 8…表示部 10…操作部 14…USBメモリ
20,311…CPU 22,312…ROM 24,313…RAM
26,314…HDD 28,316…接続部 30…画像形成ユニット部
91,95…ダイアログ 300…パーソナルコンピュータ

Claims (7)

  1. 携帯型記憶媒体に画像データを書き込むデータ処理装置と、携帯型記憶媒体から画像データを読み出して被記録媒体に画像を形成する画像形成装置と、を備えた画像形成システムであって、
    上記データ処理装置は、
    元の画像データを複数のファイルに分割するデータ分割手段と、
    該データ分割手段により分割された各ファイルを携帯型記憶媒体に書き込むファイル書き込み手段と、
    を備え、
    上記画像形成装置は、
    携帯型記憶媒体からファイルを読み込むファイル読み込み手段と、
    該ファイル読み込み手段が読み込んだファイルの中から、使用者の操作に応じて1つまたは複数のファイルを選択するファイル選択手段と、
    該ファイル選択手段により、上記分割された全てのファイルが選択されたとき、その各ファイルに基づいて上記元の画像データを復元するデータ復元手段と、
    該データ復元手段により復元された上記元の画像データに基づき、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成システム。
  2. 上記データ分割手段は、上記元の画像データを、上記各ファイルが特定の順序で選択されたときにのみ上記元の画像データを復元可能に分割し、
    上記ファイル選択手段は、上記複数のファイルを1つずつ順次選択可能に構成され、
    上記データ復元手段は、上記分割された全てのファイルが、上記ファイル選択手段により上記特定の順序で選択されたときにのみ、上記元の画像データを復元することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  3. 上記ファイル書き込み手段は、上記分割された各ファイルと共に、上記元の画像データの復元に寄与しないダミーファイルを上記携帯型記憶媒体に書き込み、
    上記データ復元手段は、上記ファイル選択手段により上記ダミーファイルが1つでも選択された場合は、上記分割された全てのファイルが選択されているか否かに関らず、上記元の画像データを復元しないことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成システム。
  4. 元の画像データを、各ファイルが特定の順序で選択されたときにのみ上記元の画像データを復元可能に複数のファイルに分割するデータ分割手段と、
    該データ分割手段により分割された各ファイルを携帯型記憶媒体に書き込むファイル書き込み手段と、
    を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  5. 元の画像データを複数のファイルに分割するデータ分割手段と、
    該データ分割手段により分割された各ファイルを、上記元の画像データの復元に寄与しないダミーファイルと共に上記携帯型記憶媒体に書き込むファイル書き込み手段と、
    を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  6. 携帯型記憶媒体からファイルを読み込むファイル読み込み手段と、
    該ファイル読み込み手段が読み込んだファイルの中から、使用者の操作に応じて複数のファイルを1つずつ順次選択可能なファイル選択手段と、
    元の画像データを予め複数のファイルに分割して上記携帯型記憶媒体に記憶された全てのファイルが、上記ファイル選択手段により特定の順序で選択されたときにのみ、上記元
    の画像データを復元するデータ復元手段と、
    該データ復元手段により復元された上記元の画像データに基づき、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 携帯型記憶媒体からファイルを読み込むファイル読み込み手段と、
    該ファイル読み込み手段が読み込んだファイルの中から、使用者の操作に応じて複数のファイルを選択可能なファイル選択手段と、
    元の画像データを予め複数のファイルに分割して上記携帯型記憶媒体に記憶された全てのファイルが、上記ファイル選択手段により選択され、かつ、上記元の画像データの復元に寄与しないファイルが選択されていないとき、上記元の画像データを復元するデータ復元手段と、
    該データ復元手段により復元された上記元の画像データに基づき、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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