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JP2008245387A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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JP2008245387A
JP2008245387A JP2007080549A JP2007080549A JP2008245387A JP 2008245387 A JP2008245387 A JP 2008245387A JP 2007080549 A JP2007080549 A JP 2007080549A JP 2007080549 A JP2007080549 A JP 2007080549A JP 2008245387 A JP2008245387 A JP 2008245387A
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Yasuhiro Kobayashi
泰弘 小林
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Nagano Japan Radio Co Ltd
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Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
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Abstract

【課題】電気二重層コンデンサの電圧変動に対応し得るスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】電気二重層コンデンサ2と、一次巻線11aおよび二次巻線11bを有する第1トランス11と、一次巻線11aに直列接続されて電気二重層コンデンサ2からの入力電圧VinをスイッチングするFET12と、同期整流用のFET15、二次巻線11bの両端間に接続されたトランス17の一次巻線17aおよびコンデンサ18と、一次巻線17aおよびコンデンサ18の直列回路に並列接続されたFET16と、一次巻線17aと磁気的に結合された二次巻線17bと、二次巻線17bに誘起される交流電圧V2を整流平滑して直流電圧V3を生成するダイオード20およびコンデンサ21と、直流電圧V3を電源として作動して、FET12,15,16のスイッチングを制御するスイッチング制御回路22とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチングによって直流電圧を生成する同期整流を用いたフォーワード型スイッチング電源装置に関するものである。
この種のフォーワード型スイッチング電源装置(以下、「スイッチング電源装置」ともいう)として、米国特許第5535112号明細書に開示されているスイッチング電源装置が知られている。このスイッチング電源装置は、いわゆるアクティブクランプ方式と同期整流とを組み合わせたスイッチング電源装置であって、トランスの一次巻線に供給される入力電圧をスイッチングする第1FET(電界効果型トランジスタ)と、トランスの二次巻線に出力される交流電圧を整流するための第2FETおよび転流電流通過用の第3FETと、この整流出力を平滑化するためのチョークコイルおよび平滑コンデンサと、コンデンサに直列された状態でトランスの一次巻線に並列に接続された第4FETとを備えて構成されている。この場合、第2FETおよび第3FETは、nチャンネルFETであり、第2FETはトランスの二次巻線に直列に接続され、第3FETはトランスの二次巻線に並列に接続されている。また、第2FETのゲート端子は、第1FETのオン時においてプラス電位となるトランスの二次巻線における一端に接続され、第3FETのゲート端子はトランスの二次巻線における他端に接続されている。
このスイッチング電源装置では、第2FETおよび第3FETはトランスにより駆動されて、第1FETがオンのときに、第2FETがオンで、かつ第3FETがオフとなり、第1FETがオフのときに、第2FETがオフで、かつ第3FETがオンとなることにより、トランスの二次巻線に発生する交流電圧を整流して直流電圧を生成する。また、第4FETは、第1FETのオフ期間における所定期間だけオンに移行することにより、トランスの一次巻線および二次巻線に発生する電圧を制限する。このスイッチング電源装置によれば、第1FETがオフしている全期間に亘って、転流電流通過用の第3FETをオンにすることができるため、損失を低減することが可能となっている。
米国特許第5535112号明細書(第2−3頁、第1−4図)
ところが、この従来のスイッチング電源装置には、以下の問題点がある。すなわち、このスイッチング電源装置では、トランスの二次巻線の各端部に発生する電圧を第2FETおよび第3FETの各ゲート端子に直接入力しているため、トランスの一次巻線に供給される電圧の増大・減少に伴い、二次巻線に発生する電圧、つまり第2FETおよび第3FETの各ゲート端子に印加される電圧も増大・減少する。この場合、各FETのゲート破壊を回避しつつ確実にオンさせるためには、各FETのゲート・ソース間に印加される電圧、つまりトランスの二次巻線に発生する電圧を、ゲートカットオフ電圧(約4V)以上で、かつゲート・ソース間電圧の絶対最大定格(約20V)以下にする必要があり、この結果、トランスの一次巻線に供給される入力電圧の電圧値が制限される。したがって、このスイッチング電源装置には、広い範囲の入力電圧に対応できないという問題点が存在している。
一方、近年では、例えば電気自動車において、その直流電源として電気二重層コンデンサが使用され、また、この電気二重層コンデンサから各種の直流電圧を生成するスイッチング電源装置が使用されている。この場合、電気二重層コンデンサから供給される電圧は約12V〜60Vの範囲で変動するといった使用例がある。したがって、このように広い範囲の入力電圧に対応し得る同期整流型のスイッチング電源装置の実現が望まれている。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、電気二重層コンデンサの電圧変動に対応し得る同期整流型のスイッチング電源装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のスイッチング電源装置は、電気二重層コンデンサと、一次巻線および二次巻線を有する第1トランスと、前記一次巻線に直列接続されて前記電気二重層コンデンサから供給される入力電圧を周期的にスイッチングする第1スイッチング素子と、同期整流用の第2スイッチング素子、平滑用のインダクタ、および平滑用の蓄電素子を直列接続して構成されて前記二次巻線の両端間に接続された整流平滑回路と、前記インダクタおよび前記平滑用の蓄電素子の直列回路に並列接続された転流電流通過用の第3スイッチング素子と、前記平滑用のインダクタと磁気的に結合された検出コイルと、前記検出コイルに誘起される交流電圧を整流平滑して直流電圧を生成する電圧生成回路と、前記直流電圧を電源として作動して、前記第1スイッチング素子の前記スイッチングを制御すると共に前記第2スイッチング素子および前記第3スイッチング素子に対する各制御信号を生成して出力するスイッチング制御回路とを備えている。
また、請求項2記載のスイッチング電源装置は、請求項1記載のスイッチング電源装置において、前記スイッチング制御回路から出力された前記第2スイッチング素子に対する前記制御信号を電気的に絶縁しつつ当該第2スイッチング素子に出力する第2トランスと、前記スイッチング制御回路から出力された前記第3スイッチング素子に対する前記制御信号を電気的に絶縁しつつ当該第3スイッチング素子に出力する第3トランスとを備えている。
また、請求項3記載のスイッチング電源装置は、請求項1または2記載のスイッチング電源装置において、直列に接続された蓄電素子および第4スイッチング素子を有して前記一次巻線に並列接続されて、当該第4スイッチング素子が前記第1スイッチング素子のオンのときにオフに制御され、かつ当該第1スイッチング素子のオフのときにオンに制御されるクランプ回路を備えている。
以上のように、請求項1記載のスイッチング電源装置では、スイッチング制御回路が、平滑用のインダクタと磁気的に結合された検出コイルに誘起する交流電圧を整流平滑して生成される安定化された直流電圧を電源として作動して、第2スイッチング素子および第3スイッチング素子に対する制御信号を生成する。したがって、このスイッチング電源装置によれば、第2スイッチング素子および第3スイッチング素子に対する制御信号の振幅をほぼ一定に維持できる結果、電気二重層コンデンサからの入力電圧の変動に拘わらず、オン電圧(FETの場合にはゲートカットオフ電圧)以上で、かつ絶対最大定格以下の振幅の制御信号を出力して第2スイッチング素子および第3スイッチング素子を安定動作させることができる。
また、請求項2記載のスイッチング電源装置では、スイッチング制御回路から出力された制御信号をトランスで電気的に絶縁しつつ第2スイッチング素子および第3スイッチング素子に出力する。したがって、このスイッチング電源装置によれば、フォトカプラを用いて電気的に絶縁する構成とは異なり、経年変化、応答性および耐環境性を向上させることができるため、スイッチング電源装置の高性能化を図ることができる。
また、請求項3記載のスイッチング電源装置によれば、第4スイッチング素子および蓄電素子を有して第1トランスの一次巻線に並列接続されたクランプ回路を備えたことにより、第1トランスの一次巻線および二次巻線の電圧を制限することができ、しかも、第1スイッチング素子がオフしている全期間に亘って転流電流通過用の第3スイッチング素子をオンにすることができるため、損失を低減して効率を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るスイッチング電源装置の最良の形態について説明する。
図1に示すように、スイッチング電源装置1は、電力源としての電気二重層コンデンサ2、および電気二重層コンデンサ2の両端間電圧Vin(本発明における入力電圧。以下、「電圧Vin」ともいう)に基づいて出力電圧Voを生成するフォワード型のDC/DCコンバータ3とを備えて構成されている。
DC/DCコンバータ3は、トランス11を備え、トランス11の一次回路側には、第1FET(電界効果型トランジスタ)12、コンデンサ13およびクランプ回路14が配設され、またトランス11の二次回路側には、第2FET15、第3FET16、トランス17、コンデンサ18および一対の出力端子19a,19bが配設され、さらにトランス17の二次巻線17b側(トランス11の一次回路側)には、ダイオード20、コンデンサ21、スイッチング制御回路22、バッファ回路23、およびトランス24,25が配設されて構成されている。
トランス11は、本発明における第1トランスに相当し、一次巻線11aおよび二次巻線11bを備えている。この場合、一次巻線11aは、その巻始め側端子(・印が付された側の端子)が電気二重層コンデンサ2のプラス電極に接続され、その巻き終わり端子(・印の付されていない側の端子)が第1FET12を介して電気二重層コンデンサ2のマイナス電極に接続されている。
第1FET12は、nチャンネル型のFETで構成され、一次巻線11aに直列接続されて本発明における第1スイッチング素子として機能し、電気二重層コンデンサ2の電圧Vinをスイッチングする。具体的には、第1FET12は、そのドレイン端子が一次巻線11aの巻き終わり側端子に接続され、そのソース端子が電気二重層コンデンサ2のマイナス電極に接続されている。コンデンサ13は、電気二重層コンデンサ2に並列に接続されている。クランプ回路14は、第4FET14aおよびコンデンサ14bを備えている。この場合、第4FET14aは、nチャンネル型のFETで構成されて本発明における第4スイッチング素子として機能すると共に、本発明における蓄電素子としてのコンデンサ14bと直列に接続されている。また、クランプ回路14は、一次巻線11aに並列に接続されている。
第2FET15は、nチャンネル型のFETで構成され、そのボディダイオードであるダイオード15aと共に、本発明における同期整流用の第2スイッチング素子として機能する。この場合、第2FET15は、そのドレイン端子が二次巻線11bの巻き終わり側端子に接続され、そのソース端子がトランス17の一次巻線17aにおける一端(・印の付された側の端子)に接続されている。ここで、二次巻線11bの巻き終わり側端子とは、第1FET12のオン期間において交流電圧Vsが二次巻線11bに誘起した際に巻始め側端子(・印が付された側の端子)に対して低電圧となる端子である。また、第2FET15は、そのゲート端子にトランス24の二次巻線の一端が接続され、そのソース端子にトランス24の二次巻線の他端が接続されている。なお、ダイオード15aは、第2FET15に代えてトランジスタを用いるときには、第2FET15のボディダイオードに代えて別個独立したダイオードで構成することもできる。トランス17の一次巻線17aは、本発明における平滑用のインダクタとして機能し、その他端がコンデンサ18および出力端子(マイナス側端子)19bに接続されている。
第3FET16は、nチャンネル型のFETで構成され、そのソース端子がトランス17の一次巻線17aにおける一端に接続され、そのドレイン端子が二次巻線11bの巻始め側端子および出力端子(プラス側端子)19aに接続されている。また、ダイオード16aは、第3FET16に等価的に並列接続された第3FET16のボディダイオードであって、第3FET16と共に本発明における転流電流通過用の第3スイッチング素子として機能する。なお、ダイオード16aは、第3FET16に代えてトランジスタを用いるときには、第3FET16のボディダイオードに代えて別個独立したダイオードで構成することもできる。
コンデンサ18は、本発明における平滑用の蓄電素子に相当し、その一端が出力端子19aに接続され、その他端が出力端子19bに接続されている。また、コンデンサ18は、トランス17の一次巻線17a、第2FET15およびトランス11の二次巻線11bと直列に接続されて、トランス17の一次巻線17aおよび第2FET15と共に本発明における整流平滑回路を構成する。また、トランス17の一次巻線17aと磁気的に結合された二次巻線17bは、本発明における検出コイルとして機能する。また、二次巻線17bの一端には、ダイオード20のアノード端子が接続されている。コンデンサ21は、その一端がダイオード20のカソード端子に接続され、その他端が二次巻線17bの他端に接続されている。ダイオード20およびコンデンサ21は、本発明における電圧生成回路として機能して、トランス17の二次巻線17bに誘起した交流電圧V2をダイオード20が整流し、コンデンサ21が平滑することにより、トランス17の一次巻線17aの両端間に発生する電圧V1に比例した直流電圧V3をコンデンサ21の両端に生成する。
スイッチング制御回路22は、直流電圧V3を電源として作動して、所定の周期のパルス信号であるスイッチング制御信号S1、およびスイッチング制御信号S1と逆極性の(スイッチング制御信号S1のローレベル期間(第1FET12のオフ期間)中にハイレベル期間(第3FET16のオン期間)となる)パルス信号であるスイッチング制御信号(本発明における制御信号)S2を生成する。また、スイッチング制御回路22は、生成したスイッチング制御信号S1を第1FET12に出力して第1FET12のオン/オフ制御を行うと共に、生成したスイッチング制御信号S2を第4FET14aに出力して第4FET14aのオン/オフ制御を行う。また、スイッチング制御回路22は、各スイッチング制御信号S1,S2をバッファ回路23に出力することにより、第2FET15および第3FET16のオン/オフ制御も行う。
この際に、スイッチング制御回路22は、トランス17の二次巻線17bに誘起される交流電圧V2に基づいて、具体的には、交流電圧V2を整流平滑して生成された直流電圧V3に基づいて(直流電圧V3の変動に応じて)、スイッチング制御信号S1のデューティ比およびスイッチング制御信号S2のデューティ比を制御することにより、出力電圧Voを予め設定された電圧に維持する。また、スイッチング制御回路22は、例えばトランス11の一次巻線11aと第1FET12のドレインとの間に配設されている図示しないカレントトランスによって検出される電流値が所定電流値を超えたときには、出力電流が異常に大きな電流値に達したものとして第1FET12に対するスイッチング動作を停止させる(オーバーカレント動作)。さらに、スイッチング制御回路22は、例えばトランス17の二次巻線17bに並列に配設されている図示しないツェナーダイオードが導通したときには、出力電圧Voが異常に高い電圧値に達したとものとして第1FET12に対するスイッチング動作を停止させる(オーバーボルテージ動作)。
バッファ回路23は、一例として、図2に示すように、2組のコンプリメンタリエミッタフォロワ回路31,32、および2つのコンデンサ33,34を備えている。この場合、同図に示すように、コンプリメンタリエミッタフォロワ回路31は、ベース端子同士、エミッタ端子同士が接続されたNPN型のトランジスタ31aおよびPNP型のトランジスタ31bで構成され、コンプリメンタリエミッタフォロワ回路32は、ベース端子同士、エミッタ端子同士が接続されたNPN型のトランジスタ32aおよびPNP型のトランジスタ32bで構成されている。以上のように構成されたコンプリメンタリエミッタフォロワ回路31では、同図に示すように、直流電圧V3を電源として作動して、トランジスタ31aがハイレベルのスイッチング制御信号S1を入力すると共にスイッチング制御信号S1の直流成分をコンデンサ33でカットしてスイッチング制御信号S3として出力する。また、トランジスタ31bが、直流電圧V3を電源として作動して、ローレベルのスイッチング制御信号S1を入力すると共にコンデンサ33に蓄電された直流成分を基準電位に放出させる。また、コンプリメンタリエミッタフォロワ回路32では、同図に示すように、直流電圧V3を電源として作動して、トランジスタ32aがハイレベルのスイッチング制御信号S2を入力すると共にスイッチング制御信号S2の直流成分をコンデンサ34でカットしてスイッチング制御信号S4として出力する。また、トランジスタ32bが、直流電圧V3を電源として作動して、ローレベルのスイッチング制御信号S2を入力すると共にコンデンサ34に蓄電された直流成分を基準電位に放出させる。
トランス24は、本発明における第2トランスであって、図2に示すように、一次巻線24aがバッファ回路23のコンプリメンタリエミッタフォロワ回路31に接続されて、入力したスイッチング制御信号S3を電気的に絶縁しつつスイッチング制御信号S5として二次巻線24bから出力する。このスイッチング制御信号S5は、図1に示すように、第2FET15のゲート端子とソース端子との間に出力される。トランス25は、本発明における第3トランスであって、図2に示すように、一次巻線25aがバッファ回路23のコンプリメンタリエミッタフォロワ回路32に接続されて、入力したスイッチング制御信号S4を電気的に絶縁しつつスイッチング制御信号S6として二次巻線25bから出力する。このスイッチング制御信号S6は、図1に示すように、第3FET16のゲート端子とソース端子との間に出力される。この場合、各スイッチング制御信号S1,S2の振幅および各トランス24,25の巻数比は、スイッチング制御信号S5,S6の振幅が、第2FET15および第3FET16のゲートカットオフ電圧(約4V)以上で、かつゲート・ソース間電圧の絶対最大定格(約20V)以下の所定電圧に設定されている。
次に、スイッチング電源装置1の全体的な動作について、図面を参照して説明する。なお、発明の理解を容易にするため、スイッチング電源装置1は、電気二重層コンデンサ2から一定の電圧Vinを入力して、一定の出力電圧Voを出力している動作状態にあるものとする。
この動作状態のときには、スイッチング制御回路22が第1FET12のゲート端子にスイッチング制御信号S1を所定のデューティ比(電圧Vin、出力電圧Voおよびトランス11の巻数比で決定される比率)で出力することで、第1FET12が、このスイッチング制御信号S1に同期して、オン状態とオフ状態とを繰り返す。また、スイッチング制御回路22が第4FET14aのゲート端子にスイッチング制御信号S1と逆極性のスイッチング制御信号S2を出力することで、第4FET14aが、このスイッチング制御信号S2に同期して、第1FET12がオン状態のときにオフ状態となり、第1FET12がオフ状態のときにオン状態となる。
この場合、第1FET12がオン状態となるオン期間では、第4FET14aがオフ状態となっており、電圧Vinに起因する電流が一次巻線11aに流入することにより、二次巻線11bに交流電圧Vsが図1に示す極性で誘起される。また、この第1FET12のオン期間では、スイッチング制御信号S1がバッファ回路23およびトランス24を介して極性がそのままで、かつ振幅がほぼ一定の状態で、スイッチング制御信号S5として第2FET15に出力され、またスイッチング制御信号S2がバッファ回路23およびトランス25を介して極性がそのままで、かつ振幅がほぼ一定の状態で、スイッチング制御信号S6として第2FET16に出力される。その結果、第2FET15がオン状態に、第3FET16がオフ状態となっている。したがって、この第1FET12のオン期間では、トランス11の二次巻線11bから、出力端子19a,19bに接続されている負荷41、トランス17の一次巻線17a、並びに第2FET15(およびダイオード15a)を経由して二次巻線11bに戻る経路に電流I1が流れて、負荷41に出力電圧Voが印加される。
他方、第1FET12がオフ状態となるオフ期間では、一次巻線11aへの電流の流入が停止することにより、一次巻線11aに逆起電力が発生して、二次巻線11bには交流電圧Vsとは逆極性の電圧が誘起される。この際に、第4FET14aがオン状態となっているため、一次巻線11aに蓄積されたエネルギーがクランプ回路14のコンデンサ14b、および第1FET12におけるソース・ドレイン端子間の寄生容量Csに一旦移動し、その後に、オン状態の第4FET14aを介して電気二重層コンデンサ2に回生される。したがって、一次巻線11aに発生する逆起電力、ひいては二次巻線11bに誘起される電圧は、クランプ回路14によって抑制(クランプ)される。また、この第1FET12のオフ期間では、オン期間のときと同様にして、各スイッチング制御信号S1,S2が、バッファ回路23および各トランス24,25を介して極性がそのままで、かつ振幅がほぼ一定の状態で、スイッチング制御信号S5,S6として各FET15,16に出力され、その結果として、第2FET15がオフ状態に、第3FET16がオン状態となっている。したがって、第1FET12のオン期間に一次巻線17aに蓄積されたエネルギーにより、オン状態の第3FET16を介して負荷41に電流I2が図1に示すように転流して、負荷41に出力電圧Voが印加される。この場合、トランス17における一次巻線17aの両端間に発生する電圧V1は、その振幅が出力電圧Voとほぼ一致した状態となる。
このようにして、スイッチング電源装置1が負荷41に対して出力電圧Voを印加している状態において、電気二重層コンデンサ2の電圧Vinが変化したとしても、スイッチング制御回路22は、電圧Vinの変化に伴う直流電圧V3の微少な変化を検出して、各スイッチング制御信号S1,S2のデューティ比を制御することにより、出力電圧Voの変動を予め設定された電圧範囲内に抑えて、負荷41に印加される出力電圧Voをほぼ一定に維持する。この結果、上記したようにトランス17の一次巻線17aに発生する電圧V1、およびこの電圧V1を基に生成される直流電圧V3も、ほぼ一定の電圧に維持される。これにより、電気二重層コンデンサ2の電圧Vinの変化に拘わらず、この直流電圧V3を電源として作動するスイッチング制御回路22から出力される各スイッチング制御信号S1,S2の振幅、このスイッチング制御信号S1,S2に基づいて生成されるスイッチング制御信号S3,S4,S5,S6の振幅も、ほぼ一定に維持される。したがって、電気二重層コンデンサ2の電圧Vinが変化したとしても、第2FET15および第3FET16の各ソース・ゲート端子間電圧も、予め設定したゲートカットオフ電圧以上で、かつゲート・ソース間電圧の絶対最大定格以下の所定電圧に維持される。
このように、このスイッチング電源装置1では、スイッチング制御回路22がトランス17の二次巻線17bに誘起する交流電圧V2を整流平滑して生成される安定化された直流電圧V3を電源として作動して、第2FET15および第3FET16に対するスイッチング制御信号S5,S6を生成する。したがって、このスイッチング電源装置1によれば、第2FET15および第3FET16に対するスイッチング制御信号S5,S6の振幅をほぼ一定に維持できる結果、電気二重層コンデンサ2の電圧Vinの変動に拘わらず、ゲートカットオフ電圧以上で、かつゲート・ソース間電圧の絶対最大定格以下の振幅のスイッチング制御信号S5,S6を出力して第2FET15および第3FET16を安定動作させることができる。
また、このスイッチング電源装置1では、スイッチング制御回路22から出力されたスイッチング制御信号S1,S2をトランス24,25で電気的に絶縁しつつ第2FET15および第3FET16に出力する。したがって、このスイッチング電源装置1によれば、フォトカプラを用いて電気的に絶縁する構成とは異なり、経年変化、応答性および耐環境性を向上させることができるため、スイッチング電源装置1の高性能化を図ることができる。なお、フォトカプラの使用を排除するものではなく、各トランス24,25に代えて、フォトカプラを使用してもよいのは勿論である。
また、このスイッチング電源装置1によれば、第4FET14aおよびコンデンサ14bを有してトランス11の一次巻線11aに並列接続されたクランプ回路14を備えたことにより、トランス11の一次巻線11aおよび二次巻線11bの電圧を制限することができ、しかも、第1FET12がオフしている全期間に亘って転流電流通過用の第3FET16をオンにすることができるため、損失を低減して効率を向上させることができる。
さらに、このスイッチング電源装置1では、バッファ回路23の各コンプリメンタリエミッタフォロワ回路31,32が、スイッチング制御回路22から出力される各スイッチング制御信号S1,S2を入力して第2FET15および第3FET16に対する各スイッチング制御信号S3,S4として出力する。したがって、このスイッチング電源装置1によれば、例えば各スイッチング制御信号S3,S4をさらにトランス24,25を介して各スイッチング制御信号S5,S6に変換して、第2FET15および第3FET16に出力する構成においても、各トランス24,25を低インピーダンスで十分に駆動できるため、各スイッチング制御信号S5,S6の振幅を安定させることができる結果、各第2FET15および第3FET16を確実にオン・オフ駆動することができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されず、その構成を適宜変更することができる。例えば、本発明の実施の形態に係るスイッチング電源装置1では、図1に示すように、第2FET15が二次巻線11bの巻終わり側に配設されているが、第2FET15を二次巻線11bの巻始め側に配設してもよい。同様にして、トランス17の一次巻線17aを二次巻線11bの巻始め側に配設してもよい。また、フォワード型のDC/DCコンバータ3におけるトランス11のリセットをクランプ回路14を用いて実行する例について上記したが、リセット巻線を使用する構成を採用することもできる。また、信号遅延の少ないコンプリメンタリエミッタフォロワ回路31,32を採用してバッファ回路23を構成する好ましい例について上記したが、直流電圧V3を電源として作動するオペアンプなどを用いて構成することもできる。
本発明の実施の形態に係るスイッチング電源装置1の回路図である。 バッファ回路23および各トランス24,25の回路図である。
符号の説明
1 スイッチング電源装置
2 電気二重層コンデンサ
11 トランス
11a 一次巻線
11b 二次巻線
12 第1FET
14 クランプ回路
14a 第4FET
14b コンデンサ
15 第2FET
16 第3FET
17 トランス
17a 一次巻線
17b 二次巻線
18 コンデンサ
20 ダイオード
21 コンデンサ
22 スイッチング制御回路
24,25 トランス
31,32 コンプリメンタリエミッタフォロワ回路
S1,S2,S5,S6 スイッチング制御信号
V2 交流電圧
V3 直流電圧
Vin 入力電圧

Claims (3)

  1. 電気二重層コンデンサと、
    一次巻線および二次巻線を有する第1トランスと、
    前記一次巻線に直列接続されて前記電気二重層コンデンサから供給される入力電圧を周期的にスイッチングする第1スイッチング素子と、
    同期整流用の第2スイッチング素子、平滑用のインダクタ、および平滑用の蓄電素子を直列接続して構成されて前記二次巻線の両端間に接続された整流平滑回路と、
    前記インダクタおよび前記平滑用の蓄電素子の直列回路に並列接続された転流電流通過用の第3スイッチング素子と、
    前記平滑用のインダクタと磁気的に結合された検出コイルと、
    前記検出コイルに誘起される交流電圧を整流平滑して直流電圧を生成する電圧生成回路と、
    前記直流電圧を電源として作動して、前記第1スイッチング素子の前記スイッチングを制御すると共に前記第2スイッチング素子および前記第3スイッチング素子に対する各制御信号を生成して出力するスイッチング制御回路とを備えているスイッチング電源装置。
  2. 前記スイッチング制御回路から出力された前記第2スイッチング素子に対する前記制御信号を電気的に絶縁しつつ当該第2スイッチング素子に出力する第2トランスと、
    前記スイッチング制御回路から出力された前記第3スイッチング素子に対する前記制御信号を電気的に絶縁しつつ当該第3スイッチング素子に出力する第3トランスとを備えている請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 直列に接続された蓄電素子および第4スイッチング素子を有して前記一次巻線に並列接続されて、当該第4スイッチング素子が前記第1スイッチング素子のオンのときにオフに制御され、かつ当該第1スイッチング素子のオフのときにオンに制御されるクランプ回路を備えている請求項1または2記載のスイッチング電源装置。
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