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JP2008241112A - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

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JP2008241112A JP2007081598A JP2007081598A JP2008241112A JP 2008241112 A JP2008241112 A JP 2008241112A JP 2007081598 A JP2007081598 A JP 2007081598A JP 2007081598 A JP2007081598 A JP 2007081598A JP 2008241112 A JP2008241112 A JP 2008241112A
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Abstract

【課題】 冷却室の容積を低減することなくエジェクタを搭載して、冷凍サイクル効率の向上を図ることができる冷凍冷蔵庫を得る。
【解決手段】 凝縮器17で凝縮した冷媒を減圧して高速度で流出する駆動流体により蒸発器12を流出する吸引流体を吸引し混合した後、膨張させて低圧状態で流出するエジェクタ11を備え、圧縮機15、凝縮器17、エジェクタ11、及び蒸発器12を冷媒配管で接続する冷媒回路に冷媒を循環させ、蒸発器12で得られる冷熱を風路31、32、33、34a、34b、35、36及び送風機19によって冷却室1a〜1eに輸送するものであって、冷却室1a〜1e、蒸発器11、風路31、32、33、34a、34b、35、36及び送風機19並びにエジェクタ11を庫内8に格納すると共に、エジェクタ11を蒸発器12の近傍に配置する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、冷凍冷蔵庫に関するものである。
従来の冷凍冷蔵庫では、冷凍サイクルの膨張過程に毛細管を用いていた。毛細管の膨張過程は等エンタルピ変化であり、熱損失が生じていた。これを解消するために、圧縮機の吸入配管と毛細管とで熱交換を行ったりしていた。
これに対し、冷凍サイクルの膨張過程にエジェクタを用い、流体を減圧する減圧手段であると共に高速で噴出させた作動気体による巻き込み作用によって流体輸送を行うことでサイクル効率を向上させるものが報告されている(特許文献1参照。)。これは、エジェクタの出口に第1蒸発器を接続した後、気液分離器に接続する。そして気液分離器の気相側出口を圧縮機の吸入側に接続する。さらに、気液分離器の液相側出口に絞り弁を介して第2蒸発器を接続した後、エジェクタの吸引部に接続する。これは、理想的には等エントロピ変化するエジェクタサイクルによって、第1、第2蒸発器で生じた冷熱を冷凍または冷蔵に利用する構成であった。
特開2005−37056号公報
特許文献1に記載されているエジェクタサイクルは冷凍サイクル全体のCOPの向上を図ることができ、有効な冷凍サイクルである。ところが、実際にエジェクタを冷凍サイクルに組み込んで、冷凍冷蔵庫に搭載した配置構成がはっきりと示されたものはなかった。冷凍冷蔵庫の構成は、冷却室の容積を極力大きくしたいという要求がありつつ、冷凍サイクルの構成機器を全て搭載することが必要であり、空間的に厳しいものである。さらに、内部で冷媒が高温になる配管や機器がある一方で、各冷却室を−20℃〜5℃程度の低温に保つ必要があり、低温部分と高温部分で熱的に隔離するなど、各機器及び配管の配置構成は容易ではなかった。
従来のキャピラリなどの減圧手段に変えてエジェクタを搭載する場合、吸引部に接続する配管があり、冷媒回路に変更が必要となり、従来の組立工程を変更する必要がある。エジェクタの配置場所によっては、冷凍冷蔵庫の冷却室の容積を狭める可能性もある。また、エジェクタの配置場所によっては、熱損失が生じてしまい、期待したほど効率の向上が得られないという問題もあった。
本発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、冷凍冷蔵庫の冷却室の容積を低減することなくエジェクタを搭載して、冷凍サイクルの効率を向上できる冷凍冷蔵庫を得ることを目的とするものである。
また、エジェクタにおける熱損失を極力小さくして冷凍サイクル効率の向上を図ることができ、組立工程の大幅な変更の必要のない冷凍冷蔵庫を得ることを目的としている。
本発明は、高圧状態の冷媒を吐出する圧縮機と、前記圧縮機からの前記高圧状態の冷媒を凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器で凝縮した冷媒を減圧して高速度となった駆動流体により吸引流体を吸引し混合した後、膨張させて低圧状態で流出するエジェクタと、前記エジェクタからの低圧状態の冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記圧縮機、前記凝縮器、前記エジェクタ、及び前記蒸発器を冷媒配管で接続して冷媒を循環させる冷媒回路と、前記蒸発器で得られる冷熱を冷却室に輸送する風路及び送風機と、前記圧縮機を格納する機械室と、を備え、前記冷却室、前記蒸発器、風路及び送風機並びに前記エジェクタを庫内に格納すると共に、前記エジェクタを前記蒸発器の近傍に配置することを特徴とするものである。
本発明によれば、冷却室の容積を低減することなくエジェクタを搭載して、冷凍サイクルの効率の向上を図ることができる冷凍冷蔵庫が得られる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る冷凍冷蔵庫1を示す正面図である。この冷凍冷蔵庫1は、例えば5室の冷却室1a〜1eを有するもので、室内温度が5℃程度に保たれる冷蔵室1a、0℃〜−18℃で切り替え可能な切替室1b、−20℃程度に保たれる製氷室1c、2℃程度に保たれる野菜室1d、−18℃程度に保たれる冷凍室1eで構成される。図1は正面図であり、各冷却室1a〜1eの冷蔵庫扉9が見えている状態である。
図2は図1のII−II線における断面構成図であり、図3は本実施の形態に係る筐体2の一部を拡大して示す断面構成図である。なお、図2、図3における断面表示は省略し、斜線は断熱材4を示している。冷凍冷蔵庫1の容器を構成する冷凍冷蔵庫の筐体2は、図3に示すように外壁5と内壁6の間に、例えばウレタンなどの断面材4を有する構成である。外壁5は例えば1mm程度の鋼板、内壁6は例えば2mm程度のABSなどのプラスチックで構成されている。実際には、外壁5と内壁6の間は例えば35〜45mm程度の幅があり、一部には凝縮器を構成する熱交換器の冷媒配管が縦方向または横方向に1回又は複数回往復するように配置され、凝縮器の周囲を取り囲むように断熱材4を設けている。外壁5と内壁6の間の断熱材4によって、内部を約30℃程度の冷媒が流れる凝縮器からの放熱が外壁5や内壁6に直接伝わらないように構成する。各冷却室1a〜1eの冷蔵庫扉9も図3に示す筐体2と同様、外壁5、断熱材4、及び内壁6で構成する。冷蔵庫扉9に設けた断熱材4によって、冷却室1a〜1eと外部とを熱的に遮蔽する。
さらに、図2に示すように、冷凍冷蔵庫1の背面下方に圧縮機15を格納する機械室3があり、例えば、機械室送風機16や流路切換弁14も機械室3に格納されている。機械室3の背面側は、通常取り外し可能な機械室カバーで覆われており、外部からは見えないように構成されている。機械室3に格納された各機器は、経年変化や故障時など、必要に応じて機械室カバーをはずすことで、メンテナンスが容易である。機械室3には圧縮機15を格納しているので、機械室3の室内は、冷凍冷蔵庫1の運転中には30℃程度以上の高温になり、機械室送風機16によって冷却している。
図4は、図2に対応して、冷凍冷蔵庫1の基本構成を示す説明図であり、斜線で示す筐体2、斜め格子線で示す機械室3、横線で示す庫内8、白塗りで示す冷蔵庫扉9で構成されている。また、図5は冷蔵庫扉9を取り除いて冷凍冷蔵庫1の正面から見た筐体2を示す説明図であり、斜線で示す筐体2によって冷却室1a〜1eの背面2a、上面2b、下面2c、両側面2dが包囲されている様子を示す。庫内8のエジェクタ11、蒸発器12、低圧エキュムレーター13、庫内送風機19の設置位置も共に点線で示す。
ここで、筐体2と冷蔵庫扉9によって、低温に保持される部分である庫内8の全体を取り囲むように構成する。ただし筐体2のすべてが図3に示すような構成ではなく、断熱材4が設けられていない部分があってもよい。例えば、筐体の下面2cには、例えば凝縮器の一部が設けられているが断熱材4は設けず、この部分の凝縮器で、下面に設けた蒸発板にたまった水分を蒸発させる構成にしてもよい。
庫内8には冷却室1a〜1eと、冷熱を発生する部分である蒸発器12、蒸発器12で得られる冷熱を冷却室1a〜1eのそれぞれに輸送する輸送手段として、例えば送風機、ここでは庫内送風機19、及び風路31、32、33、34a、34bが配置される。さらに、冷却室1a〜1eで各室内の空気と熱交換した後の温度の上昇した空気を冷熱発生部分に戻す戻り風路35、36も、庫内8の背面側に配置されている。蒸発器12で得られた冷熱を送風する庫内送風機19の吹出口19aに直接接続する風路31と、他の風路32、33、34a、34bの間にはダンパ21、22、23が設けられており、ダンパ21、22、23を開閉することで、風路32、33、34a、34bが開閉される。
庫内8の冷却室1a〜1e以外の領域は、各冷却室1a〜1eの容積を大きくするために、極力狭い空間に設置されている。蒸発器12は、例えば、野菜室1dと冷凍室1eの背面側に設置され、庫内送風機19は、蒸発器12の近傍、例えば蒸発器12の上部に設置される。エジェクタ11は蒸発器12の近傍、例えば蒸発器12の上方で、庫内送風機19の吹出口19aに対向する部分を避けるように配置する。また、低圧アキュムレーター13は蒸発器12の近傍、例えば蒸発器12の上方に設置される。ここで、低圧アキュムレーター13とエジェクタ11は庫内送風機19の吹出口19aに対して左右対称の位置に配置している。低圧アキュムレーター13は、冷凍サイクルを循環する冷媒量が例えば環境条件や運転状況によって増減した場合、低圧アキュムレーター13に貯留される冷媒量を増減することで、調整している。
以下、冷凍冷蔵庫1の庫内8の冷熱の流れについて説明する。
図2において、実線白抜き矢印は蒸発器12からの冷風の流れ方向を示し、点線白抜き矢印は蒸発器12への戻り空気の流れを示す。冷蔵室送風ダンパ21、切替室送風ダンパ22、冷凍室送風ダンパ23の開閉によって、冷蔵室用風路32、切替室用風路33、冷凍室用風路34a、34bが開閉される。蒸発器12で、蒸発器12内を流れる冷媒と周囲空気とが熱交換され、庫内送風機19によって冷風が吹出口19aから庫内分配風路31に送風される。そして、庫内分配風路31に接続する各風路31、32、33、34a、34bを通って各冷却室1a〜1eの全てまたはいずれかを冷却し、冷風は温度が上昇し、冷蔵室1、切替室2及び製氷室3の共用の戻り風路35または冷凍室戻り風路36を通って、蒸発器12の周囲に戻ってくる。さらに戻った空気は蒸発器12で再び冷媒と熱交換して低温となり、庫内送風機19で冷却室1a〜1eに送風される。なお、本実施の形態では、比較的温度を高く保つ野菜室1dは、冷蔵室1、切替室2及び製氷室3の共用の戻り風路35を通る空気によって冷やす構成である。
本実施の形態では、冷凍サイクルの膨張過程にエジェクタ11を備えることを特徴としている。図6はエジェクタ11の構成及び動作を示す説明図であり、ここでは例えば長さL=20cm程度、幅W=4cm程度以下の筒形のエジェクタ11を用いる。図6(a)はエジェクタ11の軸に沿った断面構成を示す説明図、図6(b)は図6(a)のX1〜X6の各位置に対応する圧力分布を示すグラフであり、横軸にエジェクタ位置、縦軸に圧力Pを示す。
冷凍サイクルの冷媒回路を構成する配管で、エジェクタ11に接続される配管は、駆動流入口部40に接続する駆動流接続配管51、吸引流入口部41に接続する吸引流接続配管52、エジェクタ出口部に接続するエジェクタ出口部接続配管53の3本である。エジェクタ11の内部は、吸引部42、ノズル部43、混合部44、ディフューザ部45から構成され、ノズル部43はさらに減圧部43aと末広部43bから構成される。減圧部43aで流路断面積が小さくなり、一番開口面積の小さい部分を喉部43cと称し、喉部43cから下流側に末広部43bが形成され、ノズル出口部43dに続く。
このエジェクタ11は例えば内部ノズルの喉部43cとノズル出口部43dの面積比(以下、膨張比という)が一定の固定絞り構成であり、矢印Y1方向から流入する圧力P1の冷媒を駆動流体とし(位置X1)、減圧部43aで減圧膨張させて喉部43cで圧力P2の音速とする(位置X2)。更に末広部43bで超音速として圧力P3まで減圧する(位置X3)。このとき、矢印Y2方向から流入する気液二相状態またはガス冷媒の冷媒を吸引し(位置X4)、混合された気液二相冷媒は、混合部44で圧力回復して圧力P4の状態の冷媒となり(位置X5)、更にディフューザ部45で圧力P5まで圧力上昇して流出する(位置X6)。
エジェクタ11のノズル部43では減圧膨張する際に等エントロピーに近い変化となる。即ち、従来のキャピラリなどの減圧手段で発生していたエネルギー損失がほとんどなく、効率のよい冷凍サイクルを構成できる。また、吸引作用によって蒸発器の冷媒の吸引及び昇圧作用による圧縮機吸入圧の上昇を行うことで、冷媒の体積効率が上昇し冷媒の循環量を増加することができるという有効な点もある。
図7は本実施の形態に係る冷凍サイクル構成の一例を示す回路構成図、図8は本実施の形態に係る冷凍サイクルのP−h線図であり、横軸にエンタルピ−h、縦軸に圧力Pを示す。また、本実施の形態では冷媒として例えばR600aを冷凍サイクルに封入する。図7におけるアルファベット記号(A〜H)はその場所での冷媒の状態を図8の対応する部分に同一アルファベット(A〜H)で示す。
本実施の形態では、蒸発器12として例えば2台の蒸発器(第1蒸発器12a、第2蒸発器12b)を有し、第1蒸発器12aと第2蒸発器12bとで異なる冷媒の蒸発温度が得られる回路構成である。
図7において、17は凝縮器、18は絞り装置である。圧縮機15、凝縮器17、流路切換弁14は接続配管で順次接続される。流路切換弁14からはエジェクタ11と駆動流接続配管51で接続され、これと並行して絞り装置18へ接続される。絞り装置18は分割された第1蒸発器12aと接続され、第1蒸発器12aの出口部とエジェクタ11の吸引部が吸引流接続配管52によって接続される。エジェクタ11の出口部は、エジェクタ出口部接続配管53によって、分割されたもう一方の第2蒸発器12bの入口部と接続される。さらに、第2蒸発器12bの出口部から低圧アキュムレーター13を介して、圧縮機15に配管を接続し、冷凍サイクルを構成する。第1蒸発器12aでは、冷媒が絞り装置出口接続配管50から流入し、エジェクタ吸引流接続配管52へ流出する。また、第2蒸発器12bでは、冷媒がエジェクタ出口接続配管53から流入し、蒸発器出口接続配管54へ流出する。
次に本実施の形態の冷凍サイクル動作について説明する。圧縮機15を吐出した高温高圧の冷媒(B)は凝縮器17で冷蔵庫外部等に熱を放出して凝縮液化し、気液二相冷媒となる(C)。高圧の気液二相冷媒(C)は流路切換弁14で二方に分岐する。一方は絞り装置18にて減圧沸騰し、低圧の気液二相冷媒(D)となって絞り装置出口接続配管50を通って第1蒸発器12aに流れ込む。第1蒸発器12aでは庫内の空気を冷却することにより、蒸発気化する(E)。第1蒸発器12aを流出した蒸気冷媒(E)はエジェクタ吸引流接続配管52を通ってエジェクタ11の吸引部に流れ込む。
流路切換弁14で分岐したもう一方の高圧気液二相冷媒(C)はエジェクタ11に流れ込み、ノズル部43で減圧膨張し、音速程度の高速度でノズル部43から流出する駆動流体となってエジェクタ11の混合部44に噴出する。この時、第1蒸発器12aからの蒸気冷媒(E)を吸引流体として吸引し、混合部44で混合する。その後、エジェクタのディフューザ部45で流速を減速しながら膨張して圧力を上昇させ、エジェクタ出口接続配管53を通って第2蒸発器12bに低圧状態で流れ込む(G)。この第2蒸発器12b内の冷媒の圧力は、圧縮機15から吐出する高圧状態よりも低圧であるが、第1蒸発器12aよりも高い圧力状態である。第2蒸発器12bでは庫内8の空気を冷却することにより、蒸発気化する(H)。その後、蒸発器出口接続配管54を通り吸入配管を介して圧縮機15へ流れ込む(A)。圧縮機15で低圧の蒸気冷媒は圧縮され再び凝縮器17に流れ込む。
ここで、流路切換弁14は、例えば単に2方向に冷媒流れを分岐させるものであり、圧縮機15が停止した場合にはどちらの流路も閉状態にする。
上記のように、エジェクタ11によって、吸引作用により蒸発器の冷媒を吸引すると共に、昇圧作用により圧縮機吸入圧の上昇を行う。このことから、エジェクタ11を用いることで、従来の圧縮機吸入圧力と圧縮機吸入温度条件で、より低い蒸発温度の冷却が可能となり、冷蔵庫を冷却する冷凍能力が大幅に向上する。その結果、従来と同一の圧縮機押しのけ量で運転した場合は冷却時間が短時間になり、消費電力量を低減することができる。または、従来同程度の冷却能力となるような圧縮機押しのけ量で運転させる場合は、圧縮機を小型化できる効果がある。即ち、エジェクタ11を搭載することで、冷凍サイクルの効率を向上できる効果がある。
本実施の形態では、エジェクタ11を庫内8の蒸発器12の近傍に配置する。具体的には、エジェクタ11を蒸発器12の上方で、蒸発器12の近傍に設けられている庫内送風機19の吹出口19aに対向する部分を避けるように、右側または左側に偏った位置に設置されている。換言すれば、正面から見て中央部分に設置されている庫内送風機19の羽根の回転部分に重ならないように設置する。
図9は本実施の形態に係るエジェクタ11の接続状態を模式的に示す説明図であり、蒸発器12a、12b周囲の冷蔵庫内の空気の流れと共に冷凍サイクルの冷媒の流れを示す。図中、実線矢印は冷媒の流れ方向、白抜き矢印は冷蔵庫内の空気の流れ方向を示す。エジェクタ11の接続状態をわかりやすくするため、この図ではエジェクタ11を設置位置からずらして示しており、実際には、点線で示すエジェクタの部分に配置する。
図に示すように、第1蒸発器12aは空気の流れ方向の下流側に設置し、空気流れ方向の上流側に第2蒸発器12bを設置する。絞り装置出口接続配管50を第1蒸発器12aの下部に接続し、冷媒が第1蒸発器12aの上部に位置するエジェクタ吸引流接続配管52に向かって、上昇流で流れるように構成する。また、エジェクタ出口部接続配管53を第2蒸発器12bの下部に接続し、第2蒸発器12b上部の蒸発器出口接続配管54に向かって、冷媒が上昇流を形成するように構成する。
本実施の形態における冷媒回路は、実線矢印で示すように、圧縮機15ー>凝縮器17−>流路切換弁14−>絞り装置18−>第1蒸発器12aー>エジェクタ11の吸引部という流れと、流路切換弁14−>エジェクタ11−>第2蒸発器12bー>低圧アクチュエータ−13−>圧縮機15で構成される。凝縮器17は筐体2の外壁5と内壁6の間に設けられており、例えば、底面ー>右側面ー>背面ー>左側面ー>上面ー>前面の順で流れ、流路切換弁14に接続する。このように機械室3、筐体2、庫内8にわたって冷媒配管で各機器を接続しており、接続配管の長さを極力短く、また単純な接続にすることが望ましい。もちろんこの循環の順序は、一例であり、これに限るものではない。
本実施の形態では、エジェクタ11を蒸発器12の近傍、例えば上部に設置したので、エジェクタ11と蒸発器12とを接続する配管であるエジェクタ吸引流接続配管52及びエジェクタ出口接続配管53の配管長さを短くできる。また、円筒状のエジェクタ11の軸を水平または上流側が上になるように傾斜した状態で設置すると、エジェクタ内部で駆動流が重力に対して上昇流ではなく水平流または下降流となる。このため、気泡が細分化されやすくなりエジェクタの効率が向上する。
エジェクタ11に接続する3本の配管において、エジェクタ駆動流接続配管51によってエジェクタ駆動流入口部40と流路切換弁14を接続し、エジェクタ吸引流接続配管52によって第1蒸発器12a出口配管と吸引流入口部41とを接続し、エジェクタ出口接続配管53によってエジェクタ出口部と第2蒸発器12b入口配管とを接続する。本実施の形態の構成では、蒸発器12a、12b、流路切換弁14の配置は、一番上側に第1蒸発器12a、次に第2蒸発器12b、流路切換弁14は機械室3に配置され、一番下方に配置している。そこで、円筒状のエジェクタ11を吸引流入口部41がエジェクタ出口部よりも上方になるように傾斜させると、エジェクタ11におけるエジェクタ吸引流接続配管52との接続部がエジェクタ出口接続配管53との接続部よりも上方に向くことになるので、それぞれの配管52、53が接続する第1蒸発器12aと第2蒸発器12bの上下関係と同様となる。このため、配管52、53の長さを短くすることができ、さらに配管の取り回しを単純化できる。
このように、冷媒回路を構成する接続配管の接続距離を短くすることは、接続配管内の冷媒圧力損失を低減する効果を奏する。また、接続配管の取り回しを単純化することは、製造過程においてエジェクタ11に対する接続配管のロー付け作業が容易となり、組立工程が単純化され製造コストの低減する効果を奏する。
図10は、本実施の形態に係り、蒸発器12を流れる冷媒温度の変化と蒸発器12を通過する庫内8の空気温度の変化を示すグラフである。図において、横軸に第2蒸発器12b、第1蒸発器12aの位置を示し、左側が下方の流入側、右側が上方の流出側である。また、縦軸は温度(℃)を示す。図中、破線矢印は蒸発器12a、12bを通過する庫内8の空気の温度変化を、実線矢印は蒸発器12a、12bの冷媒の流れ方向の温度変化を表している。第2蒸発器12bの吸い込み空気温度は−15℃程度であり、第2蒸発器12bはエジェクタ出口接続配管53から冷媒が供給され、入口の冷媒温度は−25℃程度で、第2蒸発器12bの周囲を通過する空気と熱交換して冷却する。第2蒸発器12b出口では冷媒温度は−26℃程度まで圧力損失で低下する。一方、通過空気は−15℃程度から−23℃程度まで冷却され、第1蒸発器12aに流れ込む。第1蒸発器12aの入口部は、絞り装置出口接続配管50から−30℃程度の冷媒が流れ込み、通過空気と熱交換を行う。第1蒸発器12aの出口部の冷媒は、圧力損失で−31℃程度まで低下する。通過空気は第1蒸発器12aによって−23℃程度から−27℃程度まで冷却され、庫内送風機19に吸込まれて分配風路31、32、33、34a、34bを介して、各冷却室1a〜1eへ供給される。
冷媒の流れ方向に圧力損失が発生することで冷媒の蒸発温度が低下するが、この温度低下を考慮し、通過空気と並行流、即ち通過空気と冷媒との温度差が常にある程度以上、例えば3℃程度以上となるように冷媒の流れを構成する。このため、冷媒の冷熱が通過空気に効率よく受け渡され、生成した冷熱を無駄なく利用することができる。例えば、庫内8の空気の流れに対して、第1蒸発器12aを上流側、第2蒸発器12bを下流側に配置すると、第2蒸発器12bの流出側では空気温度とほぼ同一になり、冷熱が通過空気にうまく受け渡されない。さらに、蒸発器12a、12b内を空気の流れとは逆に上方から下方に冷媒が流れるように構成すると、図10の冷媒温度の変化が右上がりの傾斜となる。この場合にも冷媒温度と空気温度との差が小さい部分ができ、冷熱が通過空気にうまく受け渡されない。
本実施の形態では、蒸発器12a、12bの冷媒流入側から冷媒流出側に向かって、冷蔵庫内の空気を通過させることにより、空気と冷媒の温度差を保つことが可能となり蒸発器を小型化できる。
さらに、2つの蒸発器12a、12bを備え、それぞれを異なる蒸発温度となるように動作させる。そして、まず、蒸発温度の高い第2蒸発器12bの冷媒と庫内空気とを熱交換させ、空気温度が低下した状態で、蒸発温度の低い第1蒸発器12aの冷媒と熱交換させる。これにより、温度差を保ちながら、効率良い熱交換が可能で、蒸発器12を更に小型化することができる。
図11は庫内8に格納される蒸発器12、庫内送風機19、風路の一部を一体に取り付けた部材Kを簡略化して示す構成図であり、図11(a)は斜めから見た構成図、図11(b)は図11(a)のXIIB−XIIB線における断面構成図である。冷凍冷蔵庫1の組立工程において、予め庫内送風機19と蒸発器12を取り付けた部材Kを形成し、筐体2で囲まれた庫内8に部材Kを例えば正面側から嵌め込む。この後、冷却室1a〜1eを同様に嵌め込むことで、簡単に庫内8を形成できる。
部材Kは例えばABSであり、蒸発器12の近傍、例えば上方には庫内送風機19を設置し、庫内送風機19の周辺の背面や上方は風路を形成するための凹凸が成型されている。庫内送風機19の動作領域及び吹出口19aは、正面から見て円形であり、庫内送風機19の例えば左側にエジェクタ11、右側に低圧アキュムレータ−13を設置する。組立工程で蒸発器12及び庫内送風機19と同様に、部材Kにエジェクタ11及び低圧アキュムレータ−13を予め取り付けておけば、エジェクタ11を備えた冷凍冷蔵庫を生産性よく組み立てることができ、コストの削減にもつながる。
本実施の形態では、蒸発器12の近傍で、庫内送風機19の円形状によってできる円周部分の空間を利用してエジェクタ11を配置する。このため、冷却室の容積には影響を及ぼすことなく、エジェクタ11を搭載して効率の良い冷凍サイクルを実現できる。
なお、エジェクタ11を配置する蒸発器12の近傍とは、蒸発器12の上方、下方、右側、左側、前面、背面で、蒸発器12に近い領域、蒸発器12との距離が例えば10cm〜15cm程度の近い領域のことである。庫内8には空間的にほとんど余裕がなく、図2に示した構成では、蒸発器12の上方の送風機19との間にできた空間を利用している。また、庫内送風機19を配置する蒸発器12の近傍も、蒸発器12の上方、下方、右側、左側、前面、背面で、蒸発器12に近い領域、蒸発器12との距離が例えば10cm〜15cm程度の近い領域のことである。庫内送風機19は蒸発器12と風路31との間に配置するので、図2に示す構成では蒸発器12の上方に設置している。
図12は本実施の形態の冷凍冷蔵庫の別の構成に係るエジェクタ11の接続状態を示す説明図である。図において、断熱材7の部分を斜線で示す。駆動流入口部40に接続するエジェクタ駆動流接続配管51は30℃程度になり、吸引流入口部41に接続するエジェクタ吸引流接続配管52はー30℃程度になり、エジェクタ出口部に接続するエジェクタ出口接続配管53はー25℃程度になる。庫内8の温度は、−15℃程度以下であり、エジェクタ11を格納する蒸発器12近傍では−27℃程度になる。そこで、図12では、エジェクタ11の駆動流入口部40に接続する駆動流接続配管51のうち、少なくとも庫内8に格納される接続配管の周囲に断熱材7を設けている。
エジェクタ11の配置位置の周囲温度と、接続配管内を通る冷媒温度とを考慮すると、エジェクタ吸引流接続配管52とエジェクタ出口接続配管53は低温であり問題ないが、エジェクタ駆動流接続配管51は高温であるのでこの接続配管から放熱すると、庫内温度が上昇する。そこで、エジェクタ駆動流接続配管51の、少なくとも庫内8に格納される部分の周囲に断熱材7を設けることで、庫内温度が上昇するのを防止する。
さらに、エジェクタ駆動流接続配管51を流れる冷媒は、凝縮器17から流出される高圧の気液二相冷媒である。この状態でエジェクタのノズル部43に流入させると、喉部43cで冷媒が沸騰しやすく、ノズル出口部43dから噴出する冷媒流れの液滴が微粒化される。このため、混合部44で気液の速度差が低減して均質流となることで、ノズル効率を向上できる。これに対し、エジェクタ駆動流接続配管51が庫内8に露出した状態であると、内部を流れる冷媒が冷却されて過冷却状態となって液冷媒となる。駆動流体として液冷媒がノズル部43に流入すると、混合部44で吸入流体と混合率が低下する。これはエジェクタ11の効率低下につながる。図12に示す構成では、断熱材7をエジェクタ駆動流接続配管51の周囲に設けているので、エジェクタ駆動流接続配管51の内部を流れる冷媒状態を気液二相状態に保ち、エジェクタ効率の低下を防止できる。
もちろん、運転条件によって庫内8の温度と接続配管内の冷媒温度とで、差がある場合には、エジェクタ吸引流接続配管52及びエジェクタ出口接続配管53の一方または両方で、少なくとも庫内8に格納される部分の周囲に断熱材を設けてもよい。
図12の構成において、エジェクタ11の背面側は、筐体2の背面2aを構成する内壁6である。そこで、流路切換弁14に接続するエジェクタ駆動流接続配管51を筐体2の内壁6と外壁5の間に格納し、エジェクタ11の近傍になるまでエジェクタ駆動流接続配管51を背面筐体2aの内壁6と外壁5の間を通し、エジェクタ11の駆動流入口部40に接続する直前で、庫内8に導くようにしてもよい。このように構成すれば、庫内8に露出するエジェクタ駆動流接続配管51の長さを短くでき、内部を流れる冷媒が庫内8の冷気で冷却されるのを防止できると共に、配管51から庫内8に放熱される熱損失を防止できる。従って、エジェクタ効率のよい冷凍サイクルを構成できる。なお、庫内8に露出するエジェクタ駆動流接続配管51が例えば10mm程度以下で短い場合には、配管の周囲に断熱材7を設けなくてもよい。ただし、配管の取り回しの都合で長くなる場合には、庫内8に露出する部分の配管51の周囲に断熱材7を設けたほうがよい。
また、エジェクタ11を例えば背面の筐体2aの内壁6に接触して設置すれば、エジェクタ駆動流接続配管51の庫内8に露出する長さをさらに短くでき、エジェクタ効率の低下を防止でき、熱損失を低減できる。
図13は本実施の形態による冷凍冷蔵庫の別の構成に係り、エジェクタ11の設置状態を示す説明図である。図では、背面の筐体2aの断面構成に対してエジェクタ11の設置状態を示している。ここで、筐体2aの向かって左側は庫内8であり、右側は外部である。また、斜線は筐体2を構成する断熱材4を示し、エジェクタ11を背面の筐体2aの内壁6に接触するように設置する。そして、庫内8に格納されている蒸発器12に接続する配管であるエジェクタ吸引流接続配管52及びエジェクタ出口接続配管53は、そのまま庫内8を通って各蒸発器12に接続する。エジェクタ11の駆動流入口部40に接続するエジェクタ駆動流接続配管51は、エジェクタ11が接触している内壁6を通って庫内8の外に導き、さらに筐体2aの断熱材4を通って断熱材4の外壁5側に配管を通す。この状態で、機械室3の近くまで導き、機械室3に格納されている流路切換弁14と接続する。
この構成例では、上述のように内壁6に接触するようにエジェクタ11の本体を設置したので、エジェクタ駆動流接続配管51の庫内8に露出される部分が最小限になるように構成できる。このため、エジェクタ効率の低下を防止でき、熱損失を低減することができる。
また、エジェクタ11の入口部を出口部よりも上方に配置すれば、エジェクタ11内で下降流となり、エジェクタの効率を向上できる。水平または水平よりも入口側が上方になるように傾けて設置すればよい。
さらに、エジェクタ吸引流接続配管52との接続部であるエジェクタ吸引流入口部を、エジェクタ出口接続配管53との接続部であるエジェクタ出口部よりも上方になるように設置している。本実施の形態の蒸発器12の配置は、エジェクタ吸引流接続配管52と接続する第1蒸発器12aのほうがエジェクタ出口接続配管53と接続する第2蒸発器12bよりも上方に設置されている。このため、エジェクタ吸引流入口部41をエジェクタ出口部よりも上方になるように設置すれば、エジェクタ吸引流接続配管52及びエジェクタ出口接続配管53の配管長さを短くでき、圧力損失を低減できると共に、配管取り回しを簡単化できる。
また、エジェクタ11の駆動流入口部40に接続する駆動流接続配管51が筐体2の断熱材4の外壁5側を通るように冷媒回路を構成している。このため、駆動流接続配管51の内側には断熱材4が設けられており、高温の冷媒が流れる駆動流接続配管51の熱が庫内8に影響を及ぼすのを防止できる。
なお、図14に示すように、エジェクタ駆動流接続配管51を背面の筐体2aの断熱材4の中を通すように駆動流接続配管51を構成してもよい。断熱材4の内部を通すことで、高温の冷媒が流れる駆動流接続配管51の熱が庫内8及び外部に影響を及ぼすのを防止できる。
さらに、図15に示すように、エジェクタ駆動流接続配管51をエジェクタ11に接続するために、庫内8に露出する冷媒配管の周囲に斜線で示す断熱材7を設けてもよい。この断熱材7は例えばウレタンであり、前述と同様、熱損失が生じるのを防止できると共に、エジェクタ効率の低減を防止できる。
また、図13、図14、図15において、エジェクタ11を、円筒状の軸が縦方向になるように格納しているが、これに限るものではなく、エジェクタ11の軸が斜め方向になってもよく、また水平方向になってもよい。また、エジェクタ11を蒸発器12の近傍で、背面の筐体2aの内壁6に接触するように配設したが、これに限るものではない。蒸発器12の設置状態によっては、側面の筐体2dが近いこともある。蒸発器12の近傍で筐体2を構成している一番近い内壁6の近くにまたは接触させてエジェクタ11を配設すればよい。そして、エジェクタ駆動流接続配管51をなるべく庫内8に露出しないように、筐体2の外壁5と内壁6の間を通るように構成すればよい。
また、上記実施の形態では、エジェクタ駆動流接続配管51を冷凍冷蔵庫の背面を構成する筐体2aの外壁5と内壁6の間を通るように冷媒回路を構成したが、これに限るものではない。例えば冷蔵庫の左右の側面を構成する筐体2dの外壁5と内壁6の間を通るように冷媒回路を構成しても、熱損失が生じるのを防止できる効果がある。
図16は本実施の形態の冷凍冷蔵庫の別の構成に係るエジェクタ11の設置状態を示す説明図である。この構成は、エジェクタ11を庫内8の冷却室1a〜1e間の仕切り壁10の中に設置している。冷却室1a〜1eの隣接している部分は、2、3cm程度の仕切り壁10で隔離され、仕切り壁10の内側は空間である。図16では、この仕切り壁10内の空間を利用してエジェクタ11を設置する構成例を示す。例えば、蒸発器12に最も近い仕切り壁10である野菜室1dと冷凍室1eの間の仕切り壁10の中にエジェクタ11を格納する。
図2に示すように冷却室1a〜1eの背面側には、風路が設けられている構成である。仕切り壁10の中に格納されているエジェクタ11に接続される3本の接続配管のうち、エジェクタ吸引流接続配管52とエジェクタ出口接続配管53は、冷却室1a〜1eの背面側の風路を通っても、温度的にはそれほど問題がない。内部を高温冷媒が流れるエジェクタ駆動流接続配管51は、例えば側面の筐体2dの内壁6を通って、側面の筐体2dの断熱材4内または、断熱材4の外壁5側を通るように配管を導く。このように構成すれば、エジェクタ駆動流接続配管51から庫内8に放熱されるのを防止でき、熱損失を低減できる。
また、エジェクタ11との接続の都合上、エジェクタ駆動流接続配管51の仕切り壁10内に格納される部分の配管の周囲に断熱材7を設けることで、さらにエジェクタ駆動流接続配管51から庫内8に放熱されるのを防止でき、熱損失を低減できる。また、エジェクタ駆動流接続配管51に設けた断熱材7によって、冷媒が過冷却になるのを防止でき、エジェクタ効率が低下するのを防ぐことができる。
なお、蒸発器12の上方にエジェクタ11を配置したが、蒸発器12の近傍に存在する空間に配置すればよい。冷却室の容積を低減することなく、熱損失が生じるのを防止できる効果がある。
冷凍冷蔵庫の冷凍サイクル構成として図7の冷媒回路に限るものではなく、他の冷媒回路でもよい。例えば絞り装置18や低圧アクチュエーター13や流路切換弁14を有する構成でなくてもよく、また、蒸発器が1つで構成されていてもよい。冷媒回路の構成が異なると、エジェクタ11に接続する3本の接続配管は異なる機器に接続することになる可能性はあるが、冷凍サイクルの構成がどのようなものであっても、少なくともエジェクタ吸引流接続配管52は蒸発器12の出口側と接続することになる。このため、蒸発器12の近傍にエジェクタ11を配置すると、接続配管の長さを短くすることができ、圧力損失を低減できると共に、配管の取り回しが容易になるという効果を奏する。
また、ここでは複数の蒸発器12a、12bを並べて配置しているが、複数の蒸発器を離れた位置に配置してもよい。この場合、複数の蒸発器のうちで、吸引流体としてエジェクタ11に吸引する冷媒を流出する蒸発器の近傍に、エジェクタ11を設置すればよい。エジェクタ11を蒸発器の近傍に設置することで、蒸発器に接続する接続配管の距離を短くでき、配管取り回しを簡単にでき、熱損失を低減できる。また、エジェクタも蒸発器と同様、複数備えていてもよい。
また、蒸発器12の配置がどこであったとしても、蒸発器12の近傍に送風機19を設置している場合に、送風機19の円周側にできてしまう空間で、送風機19の吹出口19aに対向する部分を避けるようにエジェクタ11を配置すれば、庫内8の空間を有効に利用でき、冷却室1a〜1eの容積を低減することなく、エジェクタを搭載する冷凍サイクルを構成できる。
また、エジェクタ11の構成は図6に限るものではない。ここでは、軸方向から駆動流体が流入する構成であるが、吸入流体と同様、側面に駆動流体の接続配管が設けられていてもよい。また、吸入流体の流入部がエジェクタの円筒の周囲に複数設けられていてもよく、この場合には吸入流体が駆動流に対して均等に吸入され、混合部で混合されやすくなる。エジェクタの混合部での混合性能を向上することは、エジェクタ11の効率向上につながり、さらには冷凍サイクルの性能を向上することができる。
また、図6の構成では、膨張比が一定の固定エジェクタを使用しているが、ニードルなどを用いて喉部の断面積を可変する膨張比変化型の可変絞りエジェクタを用いても、同様の効果を奏する。ただし、固定エジェクタでは、可変絞りエジェクタに比べ、運転状態によって過膨張や不足膨張が生じることがない。例えば過膨張になると衝撃波の発生によって損失が生じたりするが、これを防止できるので、ノズルから噴射される液滴をできるだけ微細化することができ、混合を促進してエジェクタ効率を高く維持することができる。
本実施の形態では冷媒にR600aを用いたがこれに限ることなく、二酸化炭素などのその他自然冷媒はもちろんのこと、HFC系冷媒でも同様の効果を奏する。
また、ここでは5つの冷却室1a〜1eを有する冷凍冷蔵庫に適用する実施例を記載したが、これに限るものではなく、冷却室の数はいくつでもよく、また、冷凍庫のみを有する冷凍庫や、冷凍室のない冷蔵庫に適用しても、同様の効果を奏する。また、各冷却室1a〜1eの配置も、図1に示すものに限らず、どのように配置されていてもよい。
また、筐体2の外壁5と内壁6の間の断熱材として、例えばウレタンを用いたがこれに限るものではなく、例えば一部分に真空断熱パネルを設けると、断熱効果を向上できる。
上記では、冷凍冷蔵庫1を構成する各機器の配置において、機械室3に圧縮機15と流路切換弁14と機械室送風機16を配置しているが、これに限るものではない。他の別の機器が配置されていてもよいし、流路切換弁14を有しない構成でもよい。
また、圧縮機15を格納する機械室3を背面で下方に設けたがこれに限るものではなく、背面の上方など、機械室はどこに設けられていてもよい。また、蒸発器12を冷凍室1eと野菜室1dの背面側に設置したが、これに限らず、どこに設置されていてもよい。
以上のように、本発明では、高圧状態の冷媒を吐出する圧縮機15と、前記圧縮機15からの前記高圧状態の冷媒を凝縮させる凝縮器17と、前記凝縮器17で凝縮した冷媒を減圧して高速度で流出する駆動流体により吸引流体を吸引し混合した後、膨張させて低圧状態で流出するエジェクタ11と、前記エジェクタ11からの低圧状態の冷媒を蒸発させる蒸発器12と、前記圧縮機15、前記凝縮器17、前記エジェクタ11、及び前記蒸発器12を冷媒配管で接続して冷媒を循環させる冷媒回路と、前記蒸発器12で得られる冷熱を冷却室1a〜1eに輸送する風路31、32、33、34a、34b及び送風機19と、前記圧縮機15を格納する機械室3と、を備え、前記冷却室1a〜1e、前記蒸発器12、風路31、32、33、34a、34b及び送風機19並びに前記エジェクタ11を庫内8に格納すると共に、前記エジェクタ11を前記蒸発器12の近傍に配置したことにより、冷却室1a〜1eの容積を低減することなくエジェクタを搭載し、冷凍サイクルの効率の向上を図ることができる冷凍冷蔵庫が得られる。
また、前記送風機19を前記蒸発器12の近傍に配置し、前記送風機19の吹出口19aに対向する部分を避けるように前記エジェクタ11を配置したことにより、冷却室1a〜1eの容積を低減することなくエジェクタを搭載して、冷凍サイクルの効率の向上を図ることができる冷凍冷蔵庫が得られる。
また、前記エジェクタ11の駆動流入口部40に接続する駆動流接続配管51のうち、少なくとも前記庫内8に格納される接続配管の周囲に断熱材7を設けたことにより、配管51での熱損失を削減でき、エジェクタ効率の低下を防止して冷凍サイクルの効率の向上を図ることができる冷凍冷蔵庫が得られる。
また、前記庫内8を包囲する筐体2を、外壁5と、内壁6と、前記外壁5及び前記内壁6の間に設けられた断熱材4で構成し、前記庫内8の前記エジェクタ11の駆動流入口部40に接続する駆動流接続配管51が前記筐体2の前記外壁5と前記内壁6の間を通るように前記冷媒回路を構成することにより、配管51での熱損失を削減でき、エジェクタ効率の低下を防止して冷凍サイクルの効率の向上を図ることができる冷凍冷蔵庫が得られる。
また、前記エジェクタ11を前記内壁6に接触して設置することにより、駆動流接続配管51を短くして、接続配管51での熱損失を削減でき、エジェクタ効率の低下を防止して冷凍サイクルの効率の向上を図ることができる冷凍冷蔵庫が得られる。
また、前記エジェクタ11の駆動流入口部40に接続する駆動流接続配管51が前記筐体2の前記断熱材4の間または前記断熱材4の前記外壁5側を通るように前記冷媒回路を構成したことにより、配管51での熱損失を削減でき、エジェクタ効率の低下を防止して冷凍サイクルの効率の向上を図ることができる冷凍冷蔵庫が得られる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍冷蔵庫を示す正面図である。 本発明の実施の形態1係り、図1のII−II線における断面構成図である。 本発明の実施の形態1に係る筐体の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係り、冷凍冷蔵庫の基本構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係り、冷蔵庫扉を取り除いて冷凍冷蔵庫の正面から見た筐体を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係るエジェクタの構成及び動作を示す説明図であり、図6(a)はエジェクタの軸に沿った断面構成を示す説明図、図6(b)は図6(a)のX1〜X6の各位置に対応する圧力分布を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル構成を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルのP−h線図であり、横軸にエンタルピーh、縦軸に圧力Pを示す。 本発明の実施の形態1に係るエジェクタの接続状態を示す説明図であり、蒸発器周囲の冷蔵庫内の空気の流れと共に冷凍サイクルの冷媒の流れを示す。 本発明の実施の形態1に係り、蒸発器を流れる冷媒温度の変化と蒸発器を通過する庫内の空気温度の変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係り、庫内に格納される蒸発器、庫内送風機、風路の一部を一体に取り付けた部材を簡略化して示す構成図である。 本発明の実施の形態1による冷凍冷蔵庫の別の構成に係るエジェクタの接続状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態1による冷凍冷蔵庫の別の構成に係り、エジェクタの設置状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態1による冷凍冷蔵庫の別の構成に係り、エジェクタの設置状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態1による冷凍冷蔵庫の別の構成に係り、エジェクタの設置状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態1による冷凍冷蔵庫の別の構成に係り、筐体のエジェクタ格納部近傍の断面を示す説明図である。
符号の説明
1 冷凍冷蔵庫
1a〜1e 冷却室
2 筐体
3 機械室
4 断熱材
5 外壁
6 内壁
7 断熱材
8 庫内
9 冷蔵庫扉
10 仕切り壁
11 エジェクタ
12、12a、12b 蒸発器
15 圧縮機
17 凝縮器
18 絞り装置
19 送風機
31、32、33、34a、34b 風路
35、36 戻り風路
40 駆動流入口部
41 吸引流入口部
42 吸引部
43 ノズル部
44 混合部
45 ディフューザ部
50 絞り装置出口接続配管
51 駆動流接続配管
52 吸引流接続配管
53 エジェクタ出口部接続配管
54 蒸発器出口接続配管

Claims (6)

  1. 高圧状態の冷媒を吐出する圧縮機と、前記圧縮機からの前記高圧状態の冷媒を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器で凝縮した冷媒を減圧して高速度となった駆動流体により吸引流体を吸引し混合した後、膨張させて低圧状態で流出するエジェクタと、前記エジェクタからの低圧状態の冷媒を蒸発する蒸発器と、前記圧縮機、前記凝縮器、前記エジェクタ、及び前記蒸発器を冷媒配管で接続して冷媒を循環させる冷媒回路と、前記蒸発器で得られる冷熱を冷却室に輸送する風路及び送風機と、前記圧縮機を格納する機械室と、を備え、前記冷却室、前記蒸発器、風路及び送風機並びに前記エジェクタを庫内に格納すると共に、前記エジェクタを前記蒸発器の近傍に配置することを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  2. 前記送風機を前記蒸発器の近傍に配置し、前記送風機の吹出口に対向する部分を避けるように前記エジェクタを配置したことを特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵庫。
  3. 前記エジェクタの駆動流入口部に接続する駆動流接続配管のうち、少なくとも前記庫内に格納する接続配管の周囲に断熱材を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷凍冷蔵庫。
  4. 前記庫内を包囲する筐体を、外壁と、内壁と、前記外壁及び前記内壁の間に設けられた断熱材で構成し、前記庫内の前記エジェクタの駆動流入口部に接続する駆動流接続配管が前記筐体の前記外壁と前記内壁の間を通るように前記冷媒回路を構成することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の冷凍冷蔵庫。
  5. 前記エジェクタを前記内壁に接触して設置することを特徴とする請求項4記載の冷凍冷蔵庫。
  6. 前記エジェクタの駆動流入口部に接続する駆動流接続配管が前記筐体の前記断熱材の間または前記断熱材の前記外壁側を通るように前記冷媒回路を構成したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の冷凍冷蔵庫。
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