[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2008240509A - 送り出し架設桁の降下方法、架設桁降下装置、及び架設桁降下システム - Google Patents

送り出し架設桁の降下方法、架設桁降下装置、及び架設桁降下システム Download PDF

Info

Publication number
JP2008240509A
JP2008240509A JP2008045727A JP2008045727A JP2008240509A JP 2008240509 A JP2008240509 A JP 2008240509A JP 2008045727 A JP2008045727 A JP 2008045727A JP 2008045727 A JP2008045727 A JP 2008045727A JP 2008240509 A JP2008240509 A JP 2008240509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
girder
lowering
bridge
pier
support base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008045727A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisaya Myojin
久也 明神
Shigeo Inoue
繁夫 井上
Koichi Inoue
幸一 井上
Masato Imazaki
昌人 今崎
Shingo Kuriyama
慎吾 栗山
Takayuki Otsuki
孝幸 大槻
Ryoichi Takii
良一 滝井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
MM Bridge Co Ltd
Otaki Jack Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Bridge and Steel Structures Engineering Co Ltd
Otaki Jack Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd, Mitsubishi Heavy Industries Bridge and Steel Structures Engineering Co Ltd, Otaki Jack Co Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2008045727A priority Critical patent/JP2008240509A/ja
Publication of JP2008240509A publication Critical patent/JP2008240509A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Abstract

【課題】橋脚上に送り出された架設桁を速やかに固定することができる降下方法、架設桁降下装置、及び架設桁降下システムを提供すること。
【解決手段】本発明の送り出し架設桁の降下方法は、橋脚の所定距離上方に対して橋桁を送り出し、その後に続けて前記橋桁を前記橋脚上に降ろすことを特徴とする。より詳細には、例えば前記橋脚上に配置された支持台を昇降装置により上昇させた位置に支持しておき支持台により前記橋桁を支持した状態で同橋桁を送り出し、あるいは別途の方法で送り出された橋桁を昇降装置で上昇させた支持台で支持し、その後に支持台を昇降装置により続けて降下させ、橋桁を橋脚上に載置する送り出し架設桁の降下方法である。また、そのために構成された架設桁降下装置、及び架設桁降下システムを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、橋梁、高架橋等の架設工事に適用可能な送り出し架設桁の降下方法、架設桁降下装置、及び架設桁降下システムに関する。
山岳部(峡谷)や河川、都市部の地上路を跨ぐ形、又は上下に平行して架設する高速道路などの橋梁(道路橋、高架橋)の架設工法として、橋桁を順次送り出して架設する「送り出し架設工法」がある。この「送り出し架設工法」では、橋桁を橋脚上方の所定位置に送り出し、その後降下させる作業を行なう。
特願2000−315134号明細書
この作業の際に、従来技術(設備)では、積み重ねられたサンドル(H形鋼)と短いストロークの垂直ジャッキで交互に桁荷重を受け、サンドルを徐々に引き抜いて順次(垂直ジャッキのストローク毎に)降下させる方法が採られている。各橋脚で降下作業を同期させ、垂直ジャッキのストローク毎に降下させる必要があり、このため、桁高さ3〜4mの橋桁を降下させるために長い工期が必要である。
また、橋桁は橋脚上の送り出し設備の上に仮設置してある不安定な状態であるため、速やかに橋脚上の支承に設置固定する必要がある。
このように、従来の降下方法では安全面、設備、工期共に改善の必要性がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、橋脚上に送り出された架設桁(橋桁)を速やかに固定することができる降下方法、架設桁降下装置、及び架設桁降下システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の送り出し架設桁の降下方法は、橋脚の所定距離上方に対して橋桁を送り出し、その後に続けて前記橋桁を前記橋脚上に降ろすことを特徴とする。
本発明によれば、橋桁を送り出した後で連続して降下を行なうことができるため、橋脚上に送り出された架設桁(橋桁)を速やかに固定することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の送り出し架設桁の降下方法において、前記橋脚上に配置された支持台を昇降装置により上昇させた位置に支持し、送り出された前記橋桁を該支持台により支持した状態で前記支持台を前記昇降装置により降下させ、前記橋桁を前記橋脚上に載置することを特徴とする。
本発明によれば、支持台を昇降装置により上昇させた位置に支持し、送り出された前記橋桁を該支持台により支持した状態で、昇降装置によって連続して橋桁の降下を行なうことができる。したがって、橋脚上に送り出された架設桁(橋桁)を速やかに固定することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の送り出し架設桁の降下方法において、前記支持台を前記昇降装置により上昇させた位置に支持しておき、該支持台により前記橋桁を支持した状態で該橋桁を送り出し、その後に続けて前記支持台を降下させることを特徴とする。
本発明によれば、支持台を昇降自在に支持した状態で橋桁の送り出しを行ない、送り出し後に昇降装置により連続して橋桁の降下を行なうことができる。したがって、橋脚上に送り出された架設桁(橋桁)を速やかに固定することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の送り出し架設桁の降下方法において、前記橋桁を送り出すときは、各々の前記支持台に水平方向成分荷重に抗するように斜材を取り付けることを特徴とする。
本発明によれば、橋桁を送り出すとき支持台に斜材を取り付けて行なうので、送り出される橋桁によって支持台に働く水平方向成分荷重が斜材によって支持され、支持台及び昇降装置の安定が得られ、橋桁送り出し工程の安全性、迅速性が向上する。
請求項5に記載の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の送り出し架設桁の降下方法において、複数の橋脚上にて前記橋桁を支持する複数の前記昇降装置を、同期して降下させることを特徴とする。
本発明によれば、サンドルを徐々に引き抜いて橋桁を降下するのではなく、昇降装置により橋桁を降下する構成であるため、複数設けられた昇降装置を同時に制御することが可能となる。これにより、工期を短縮することが可能となる。
請求項6に記載の架設桁降下装置は、橋脚上に設けられた昇降装置と、該昇降装置により昇降可能に支持された支持台とを備え、該支持台上に橋桁が支持されることを特徴とする。
本発明の架設桁降下装置によれば、支持台を昇降装置により上昇させた位置に支持し、送り出された前記橋桁を該支持台により支持した状態で、昇降装置によって連続して橋桁の降下を行なうことができる。したがって、橋脚上に送り出された架設桁(橋桁)を速やかに固定することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の架設桁降下装置において、前記支持台は、前記昇降装置により上昇した位置に支持された状態で、前記橋脚の所定距離上方に対して送り出される前記橋桁を支持する移送台を有することを特徴とする。
本発明の架設桁降下装置によれば、支持台を昇降自在に支持した状態で橋桁の送り出しを行ない、送り出し後に昇降装置により連続して橋桁の降下を行なうことができる。したがって、橋脚上に送り出された架設桁(橋桁)を速やかに固定することができる。
請求項8乃至10に記載のとおり、請求項7に記載の該架設桁降下装置としては、前記昇降装置が、前記支持台から下方へ延在する軌条鋼を把持・開放するクランプと、該クランプを支持する伸縮自在のジャッキとを備えたものを採用することができる。
または、前記昇降装置が、前記支持台から下方へ延在する軌条鋼に対してピンを挿入することにより該軌条鋼を支持するピン機構と、該ピン機構を支持する伸縮自在のジャッキとを備えたものとすることができる。
または、前記昇降装置が、前記支持台から下方へ延在する軌条鋼に設けられたラックに対して噛合い、回転することにより前記軌条鋼を介して前記支持台を昇降させるピニオンを備えたものとすることができる。
請求項11に記載の発明は、請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の架設桁降下装置において、一つの前記橋脚における複数の前記軌条鋼が、互いに独立して別個の前記支持台に取り付けられるとともに、別個の前記昇降装置により昇降可能に支持されたことを特徴とする。
本発明の架設桁降下装置によれば、前記支持台が個々に前記移送台と前記軌条鋼を備えて設けられるので、前記支持台がシンプルな構造で軽量化が可能となり、橋桁架設前後の取り付け、取り外しが容易となる。
請求項12に記載の発明は、請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の架設桁降下装置において、一つの前記橋脚における複数の前記軌条鋼の全てが、一つの前記支持台に取り付けられたことを特徴とする。
本発明の架設桁降下装置によれば、一つの前記支持台に全ての前記軌条鋼が取り付けられているので、各軌条鋼の位置設定が容易であり、橋桁送り出し時、橋桁の降下時の安定性が高くなる。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の架設桁降下装置において、前記支持台は、前記橋脚を上下に挿通できる空隙を有することを特徴とする。
本発明の架設桁降下装置によれば、支持台が橋脚を挿通して降下できるので、支持台の移送台の橋桁支持面を橋脚の支承の上面より下方になるまで降下させて、橋桁を直接支承上に載置できるので、橋脚上に送り出された架設桁(橋桁)をより速やかに固定することができるほか、架設桁降下装置の取り外しが容易となる。
請求項14に記載の発明は、請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の架設桁降下装置において、前記支持台は、前記橋脚の所定距離上方に対して送り出される前記橋桁を支持するために前記昇降装置により上昇した位置において、水平方向成分荷重に抗する斜材を取り付けるように構成されてなることを特徴とする
本発明の架設桁降下装置によれば、橋桁を送り出すとき支持台に斜材を取り付けられるので、送り出される橋桁によって支持台に働く水平方向成分荷重が斜材によって支持され、支持台及び昇降装置の安定が得られ、橋桁送り出し工程の安全性、迅速性が向上する。
請求項15に記載の発明は、請求項6に記載の該架設桁降下装置において、前記昇降装置は、前記橋脚上に支持されたスクリューロッドと、前記橋桁に前記支持台を介して固定され前記スクリューロッドと螺合することで、前記橋桁を昇降自在に支持するスクリュー式ジャッキ機構とを備えたことを特徴とする。
本発明の架設桁降下装置によれば、橋桁を送り出すときは従来どおり積み重ねたサンドルで橋桁を支持して橋桁送り出しを行なって、その後、昇降装置により上昇させた位置に支持した支持台に前記橋桁を支持した状態で、昇降装置によって連続して橋桁の降下を行なうことができる。したがって、橋脚上に送り出された橋桁を速やかに固定することができる。また、従来工法との組合せが可能なので汎用性が高く、スクリュー式ジャッキ機構は他の作業にも転用可能なので経済性が高い。
請求項16に記載の架設降下システムの発明は、請求項6ないし請求項15のいずれかに記載の昇降装置を複数の橋脚上にそれぞれ備え、さらにこれら昇降装置を同期して制御する制御部を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、サンドルを徐々に引き抜いて橋桁を降下するのではなく、昇降装置により橋桁を降下する構成であるため、複数設けられた昇降装置を同時に制御することが可能となる。これにより、工期を短縮することが可能となる。
本発明の送り出し架設桁の降下方法、架設桁降下装置、及び架設桁降下システムによれば、橋桁を送り出した後で連続して降下を行なうことができるため、橋脚上に送り出された架設桁(橋桁)を速やかに固定することができ、安全面、設備が改善され、工期を大幅に短縮化することができる。
図1は本発明の第1実施形態に係る架設桁降下装置1である。本架設桁降下装置1は、山岳部(峡谷)や河川、都市部の地上路を跨ぐ形で、または上下に平行して架設する高速道路などの橋梁(道路橋、高架橋)の架設に使用されるものであり、図2に示したように、複数連設された橋脚2上に橋桁3を順次つぎあわせながら、または全橋を一括して送り出して架設する「送り出し架設工法」において正規の架設位置よりも高い位置に送り出された桁を降下して橋脚2の支承上に架設するものである。
複数の橋脚2上に設置された架設桁降下装置1は、各々制御部5により制御されることにより全体で架設桁降下システム10が構成される。
架設桁降下装置1について詳細に説明する。
図1に示したように、架設桁降下装置1は、橋脚2上に設置され、橋桁3を支持するものである。大きく分けて橋脚2上に設置される支持部1aと、支持部1aにより昇降自在に支持された昇降部1bとにより構成される。支持部1aは、橋脚2の上面2aに設置され最終的に橋桁3を支持する支承20を取り囲んでH形鋼が井桁状に配置された基部21と、その上端が基部21に固定され橋脚2の前方及び後方より外側に張り出して基部21から下方へ向けて延在する支持鋼22と、支持鋼22により支持され、昇降部1bを昇降自在に把持する昇降装置25とを有する。図の例では橋脚2の左右方向に二カ所支承20が設置され、基部21はそれぞれの支承20に対応して二カ所設けられ、支持鋼22及び昇降装置25は橋脚2の左右及び前後方向に合計4カ所設けられている。
昇降部1bは、後述の重量物移送台45を介して橋桁3の荷重を支持する支持台30と、支持台30の四隅部からそれぞれ下方に延在する軌条鋼31とを有する。
軌条鋼31はH形鋼であり、平坦面側を橋脚2側に向けた状態で設けられている。昇降装置25はH形鋼を把持できるクランプ33を上下に備え、一方のクランプが伸縮自在のジャッキにより昇降可能に支持されていることにより、軌条鋼31がいわゆる「尺取り虫」状に把持・開放を繰り替えされて昇降部1bが昇降される構成となっている。
図3に昇降装置25を示す。図3(a)は側面図、(b)は上面図である。昇降装置25は、支持鋼22及び軌条鋼31の延在方向に伸縮自在の油圧ジャッキ35を備えたボディ36を有し、ボディ36の下端と、油圧ジャッキ35のロッド35a先端とにそれぞれクランプ33が取り付けられ、クランプ33により昇降装置25に対向する軌条鋼31が把持される。クランプ33は一般に知られたものを使用可能である。図4にクランプ33の概略構成と機能を示す。クランプ33はH形鋼である軌条鋼31の平坦部31aを両側から把持する一対のクランプケース38を備える。クランプケース38は幅方向に離間接近自在に支持され、さらに図の上下方向に移動自在に支持されている。
クランプ33はさらにクランプケース38を互いに離間接近させる開閉ジャッキ39を備える。クランプケース38は「コ字」状であり、コ字の開口が平坦部31aを挟むように位置する。クランプケース38の内壁は、図4(c)に示したように内側に向けて高くなる傾斜面38aを有し、軌条鋼31の外側であって傾斜面38aと平坦部31aとの間には、傾斜面38aと摺動する楔形ジャッキ40が設けられている。
このように構成されていることにより、開閉ジャッキ39が伸縮するとクランプケース38が互いに離間接近し、クランプケース38が離間した場合には図4(a)に示したようにクランプケース38が軌条鋼31から離脱可能になるまで広がり、クランプケース38が接近した場合には図4(b)に示したようにクランプケース38のコ字形状の間に軌条鋼31の平坦部31aが挟み込まれる。
また、楔形ジャッキ40が伸張すると、図4(c)から(d)のように楔形ジャッキ40の楔形状によりクランプケース38内壁の傾斜面38aが押され、クランプケース38が軌条鋼31から離間する方向へ移動する。このため、クランプケース38の内壁面(傾斜面38aと対向する内壁面)に取り付けられたチャックプレートが軌条鋼31の平坦部31a内壁に対して押圧され、クランプ33が軌条鋼31を把持する。
このように構成された架設桁降下装置1の単体の動作について説明する。
まず、図1に示したように、昇降部1bを所定の高さに伸張させた状態で、支持台30の上に重量物移送台45を設置する。重量物移送台45により橋桁3が送り出される。送り出し工程が完了したら、同一段取りのままで速やかに架設桁降下装置1により橋桁3が降下される。すなわち四隅に設けられた昇降装置25により、軌条鋼31が順次把持・開放されることで、支持台30を降下させる。
より詳細には下側のクランプ33を固定状態のまま油圧ジャッキ35先端の上側クランプ33を開放してロッド35aを伸ばす、上側のクランプ33を固定して下側のクランプ33を開放する、ロッド35aを縮退させて支持台30を降下させる、下側のクランプ33を固定する、という工程を繰返す。
これにより、図5に示したように支持台30が降下する。最も降下した状態で、不図示の補助ジャッキにより橋桁3を支持し、架設桁降下装置1及び重量物移送台45を撤去する。補助ジャッキを撤去すると、最終的に図6に示したように橋桁3が橋脚2の支承20上に支持され、設置が完了する。
さらに架設桁降下システム10では、複数の架設桁降下装置1の昇降装置25の油圧が制御部5により同期制御され、同時に降下される。この際、橋桁3が適切に降下するように油圧が適切な範囲で制御される。
以上のように、架設桁降下装置1によれば、各橋脚上での重量物取り扱い(サンドルなどの架設部材の取り扱い)作業が不要となり、高所での安全性が向上できる。また、送り出し後に迅速に降下作業に移れる。また橋脚2にアンカーボルト等を打ち込まなくてもよく、橋脚2の不要な損傷を防ぐことができる
また、架設桁降下システム10によれば、複数設置された架設桁降下装置1を油圧操作で同期運転することにより、長くて重い架設桁を同時に短期間で降下させることができる。したがって工期を短縮することができる。また、速やかに一括で降下できるため、降下作業時の不安定状態を短時間で解消できる。
なお、昇降装置25が軌条鋼31を把持する構成としては、上記のクランプに限るものではない。例えば、図7及び図8に示したように、軌条鋼側の孔にピンを挿入・離脱させることで軌条鋼を把持する構成でもよいし、図9に示したようにピニオン・ラック式により軌条鋼を昇降させるものでもよい。
以下詳細に説明すると、図7及び図8の例では支持鋼22に取り付けられた昇降装置55は、下端と油圧ジャッキ35のロッド35a先端とにそれぞれピン機構56を備える。ピン機構56は、図7に示したようにH形鋼である軌条鋼31の内部に配置される。ピン機構56は左右方向に出し入れ可能な一対のピン57を備え、ピン57が突出すると軌条鋼31に形成された孔58に挿入される。軌条鋼31には孔58が長手方向に沿って所定間隔を隔てて複数穿設されている。
他の構成は上記実施形態と同様であるため、説明を省略する。
このように本変形例では昇降装置55のピン機構56が軌条鋼31に形成された孔58に対して順次ピン57を挿入・離脱させて軌条鋼31の把持・開放を繰返すことにより、上記と同様に軌条鋼31の昇降が実現する。
この変形例の場合、上記のクランプ機構と比較して構造が簡単でコンパクトである。また装置を軽量化することができる。
また、図9に示した変形例では、軌条鋼31の支持鋼22に対向する面に、ラック61が長手方向に沿って設けられている。支持鋼22には、昇降装置60が固定されている。昇降装置60はラック61と噛み合うピニオン62と、ピニオン62を駆動する油圧モータ63とを備える。他の構成は上記実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本変形例では、ピニオン62を回転させることにより軌条鋼31を連続的に昇降させることができる。
なお、いずれの場合も支持部1aは、軌条鋼31を昇降装置から離脱させない適宜の保持構造を備えたものとする。
図10に、本実施形態の架設桁降下装置の変形例の斜視図を示し説明する。図10に示したように、本変形例の架設桁降下装置201は、橋脚2上に設置され、橋桁3を支持するものである。大きく分けて橋脚2上に設置される支持部201aと、支持部201aにより昇降自在に支持された昇降部201bとにより構成される。本変形例における支持部210aは橋脚上面2aに配置される基部21と、その上端が基部21に固定され橋脚2の前方及び後方より外側に張り出して基部21から下方へ向けて延在する支持鋼22と、支持鋼22により支持され、昇降部201bを昇降自在に把持する昇降装置25とを有する。昇降部201bは、重量物移送台45を介して橋桁3の荷重を支持する支持台230と、支持台230の下方に延在する複数の軌条鋼31とを有する。
本変形例における昇降部201bの支持台230は、中央に橋脚2を上下に挿通できる空隙部230aを有しており、橋脚2を囲むように位置する支持台230のフレーム230bから下方に向けて軌条鋼31が設けられ、支持部201aに設けられた昇降装置25によって軌条鋼31が昇降されることにより支持台230が昇降する。それ以外は図1に示した架設桁降下装置1と同様であり同符号を付して説明を省略する。
図11は架設桁降下装置201を橋桁横方向から見た立面図であり、左半面に実線で支持台230が昇降装置25により降下した状態、右半面に破線で支持台230が昇降装置25により上昇した状態を示す。図12は架設桁降下装置201を橋桁軸線方向から見た立面図であり、左半面に実線で支持台230が昇降装置25により降下した状態、右半面に破線で支持台230が昇降装置25により上昇した状態を示す。
図11、12に示すように、支持台230は所定の高さに上昇した位置で、送り出される橋桁3をその重量物移送台45を介して支持し、所定の位置に送り出された後の橋桁3を支持する。その後、昇降装置25により支持台230が降下されると、橋桁3も降下する。
その際、図1の支持台30のように、上から見て橋脚2に重なる位置にフレーム30bがあると、支持部1aの基部21の高さを橋脚上面2aの支承20の高さH1(図11参照)より低くしてあっても、橋桁3を支承20に直接載置できない場合が生じる。すなわち、最も降下した状態でも支持台30のフレーム30bと重量物移送台45が橋脚上面2a上に乗ることになり、橋脚上面2aに対して重量物移送台45の橋桁支持面45aは少なくとも支持台30のフレーム30bと重量物移送台45とによる高さH2(図11参照)があり、それ以下には橋桁3の下面が降下しない。もし、上記高さH2が支承20の高さH1より大きい場合は、支持台30を最も降下させても橋桁3を支承20に直接載置できない。したがって、最降下位置から橋桁3を支承20に移載するのに補助ジャッキ等による多くの工程が加わり、同時に、狭い上下距離に於いて架設桁降下装置1の解体、取り外し作業を行なわなければならないという問題を残していた。
しかし、図11、12に示すように本変形例の支持台230は、その空隙部230aに橋脚2を挿通させて降下できるので、支持台230の重量物移送台45の橋桁支持面45aが橋脚2の支承20の上面より下方になるまで降下させて、橋桁3を直接支承20上に載置できる。したがって、橋脚2上に送り出された橋桁3をより速やかに固定することができるほか、橋桁3を支承20に移載した後に架設桁降下装置201の解体、取り外しを行なえるので、地上から重機を使った支持台230、昇降装置25等の解体が容易となる。
また、支持台230は橋脚2を囲むフレーム230bを備えるので、橋桁軸方向のフレーム230bの中間、および橋桁横方向のフレーム230bの中間にフレーム長調節部230cを設けることで、任意の大きさ、形状の橋脚2に適用できる支持台230とすることができる。フレーム長調節部230cは、交換取り付けされる種々の長さのアタッチメントや、伸縮機能を有するフレーム等適宜なものでよい。支持部201aも、同様に橋脚上面2aを渡して配置される基部21のフレームに、フレーム長調節部21aを設けることで任意の大きさ、形状の橋脚に適用できる支持部201aとすることができる。
図13(a)〜(e)には、本変形例の昇降部201bの支持台230上の重量物移送台45の配置の例を示す。図中、一点鎖線は橋桁3のウエブライン3bを示し、重量物移送台45の位置は橋桁3のウエブライン3bと一致させること、支持重量によって個数を増加させることが好ましいことを示す。
また、本変形例の支持台230は、橋脚2を上下に挿通させるためにロノ字型平面形状をしているが、必ずしもそれに限定されず橋脚2を上下に挿通できればよく、例えばコの字型平面形状等一部が開いた平面形状でもよい。
なお、本変形例の架設桁降下装置201においては支持台230が、図1の支持台30より下方に降下するので、昇降装置25は図1における昇降装置25より下方に設けられる。また、昇降装置25が橋脚2側に取り付けられる等、橋脚2の外周面よりも突出する部分がある場合は、支持台230の空隙部230aは橋脚側に取り付けられた部材も含めて挿通できるものとする必要があり、本発明において、支持台は橋脚を上下に挿通できる空隙を有する、とはそのような場合を含む意味である。
また、本変形例における昇降装置25は、図1のものと同様に図3、図4に示すクランプ機構のものを用いたが、図7、図8に示すピン機構の昇降装置55でもよく、図9に示すラック/ピニオンによる昇降装置60でもよい。
また、上記各例において、橋桁3の送り出し作業中には、図14に示したように支持鋼22と軌条鋼31とを、H形鋼などの仮固定治具70,71により固定しておいてもよい。
なお、図1、図10に示した軌条鋼31、支持鋼22等の配置位置、配置数等は一例であって、橋桁3等の構造に対応して種々に変形できることは言うまでもない。
また、図15に図10の変形例の場合を例示し、支持台に取り付ける斜材につき説明する。橋桁3の送り出し作業中には、支持台230(図1に示す実施形態の場合は「支持台30」:以下同じ)に水平方向成分荷重に抗するように斜材80を取り付けるようにすると好ましい。支持台230(30)は、橋脚2の所定距離上方に対して送り出される橋桁3を支持するために、昇降装置25により上昇した位置において、水平方向成分荷重に抗する斜材80を取り付けるように構成されている。そのため、橋桁3を送り出すとき、送り出される橋桁3によって支持台230(30)に水平方向成分荷重が働いても、水平方向成分荷重が斜材80によって支持され、支持台230(30)及び昇降装置25の安定が得られ、橋桁送り出し工程の安全性、迅速性が向上する。
図15に於いては、斜材80の両端が、橋桁3の軸方向面(a)では支持台230側のブラケット81と支持部201a側のブラケット82に取り付けられ、橋桁3の横断面(b)では両端とも支持台230側のブラケット83,83に取り付けられているが、斜材80は支持台230(30)に働く水平方向成分の荷重に抗して支持台230(30)の水平方向成分荷重による横振動、横倒れを防止するように、支持台230(30)が昇降装置25により上昇した位置において支持台230(30)に取り付けられればよく、図示の取り付け位置に特定されるものではない。また、斜材80は、支持台230(30)の降下時には取り外すことによって、降下工程の障害とはならない。なお、斜材80は、ワイヤーを用いレバーブロックで張力調節をするもの、ターンバックル付き丸棒、一般的な型鋼等、適宜なものを用いることができる。
図16及び図17は本発明の第2実施形態に係る架設桁降下装置101である。図16は架設桁降下装置101の正面図、図17は上面図である。本架設桁降下装置101は、山岳部に架設する高速道路などの橋梁(道路橋、高架橋)の架設に使用されるものであり、図19に示したように、複数連設された橋脚2上に橋桁3を順次繋ぎながら送り出して架設する「送り出し架設工法」に使用されるものである。「送り出し架設工法」により正規の架設位置よりも高い位置に送り出された桁を降下して橋脚2の支承上に架設するものである。
複数の橋脚2上に設置された架設桁降下装置101は、各々制御部105により制御されることにより全体で架設桁降下システム110が構成される。
架設桁降下装置101について詳細に説明する。
図16に示したように、架設桁降下装置101は、橋脚2上にて橋桁3を支持するものである。箱桁である橋桁3の横桁3a部分に対して昇降装置としての複数のスクリュー式ジャッキ機構111が支持台130を介して固定され、スクリューロッド112がスクリュー式ジャッキ機構111に螺合し貫通した状態で橋脚2の上面2aに支持されている。
符号120は橋桁3の送り出しに使用される積み重ねられたサンドル(H形鋼)である。
スクリュー式ジャッキ機構111は、スクリューロッド112が螺合したナットを油圧により回転させて支持台130を介して橋桁3を昇降させる装置である。スクリュー式ジャッキ機構111のナットを回転させる油圧は不図示の油圧源により駆動され、その油圧は制御部105により制御される。
本実施形態の架設桁降下装置101は、橋脚2上で2本の主桁3cを繋ぐ横桁3aに4つ、すなわち、1つの橋脚2に4つのスクリュー式ジャッキ機構111を備えたものであり、図16は橋桁3が橋脚上方の所定位置まで送り出された後の、降下前の状態を示し、橋桁3を支持する支持台130はスクリュー式ジャッキ機構(昇降装置)111によって上昇した位置に支持された状態である。
このように構成された架設桁降下装置101では、従来工法のサンドル積み重ね方式により送り出しを行なった後、上記のようにスクリュー式ジャッキ機構111により支持台130を介して橋桁3を支持し、サンドルを引き抜いて橋桁3を降下させる。降下終了状態を図18に示した。最終的に橋桁3は橋脚2上の支承20上に支持される。スクリュー式ジャッキ機構111及びスクリューロッド112を除去して工程が終了する。
なお、本実施形態においてスクリューロッド112は、図17に示すように、横桁3aのフランジに設けた貫通孔3fを貫通するように設置される。
図20、図21により、第2実施形態の第1変形例を説明する。本変形例の架設桁降下装置101′は、図16のものと昇降装置としてのスクリュー式ジャッキ機構111の設置位置が異なる他は同様であるので、同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。図20(a)は架設桁降下装置101′の降下前の正面図(橋桁横断面図)、同図(b)は(a)中A−A矢視図である。図21(a)は架設桁降下装置101′の降下後の正面図(橋桁横断面図)、同図(b)は(a)中B−B矢視図、同図(c)は上面図である。
図20に示すように、橋脚2上方の所定位置にサンドル(H形鋼)120を用いて送り出された箱桁である橋桁3の主桁3cのダイヤフラム部3dに対して、架設桁降下装置101′のスクリュー式ジャッキ機構(昇降装置)111が支持台130を介して固定され、スクリューロッド112がスクリュー式ジャッキ機構111に螺合し貫通した状態で橋脚2の上面2aに支持されている。
本変形例の架設桁降下装置101′は2本の主桁3cのそれぞれに2つ、1つの橋脚2に4つのスクリュー式ジャッキ機構111を備えたものであり、図20は橋桁3が橋脚上方の所定位置まで送り出された後の、降下前の状態を示し、橋桁3を支持する支持台130はスクリュー式ジャッキ機構111によって上昇した位置に支持された状態である。
本変形例においても同様に、従来工法のサンドル積み重ね方式により送り出しを行なった後、上記のようにスクリュー式ジャッキ機構111により橋桁3を支持台130を介して支持し、サンドルを引き抜いて橋桁3を降下させる。降下終了状態を図21に示した。最終的に橋桁3は橋脚2上の支承20上に支持される。スクリュー式ジャッキ機構111及びスクリューロッド112を除去して工程が終了する。
なお、本変形例に於いてスクリューロッド112は、図21(c)に示すように、主桁3cのフランジ3eに設けた貫通孔3fを貫通するように設置される。
図22、図23により、第2実施形態の第2変形例を説明する。本変形例の架設桁降下装置101″は、図16、図20、図21のものと昇降装置としてのスクリュー式ジャッキ機構111の設置位置が異なる他は同様であるので、同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。図22(a)は架設桁降下装置101″の降下前の正面図(橋桁横断面図)、同図(b)は(a)中C−C矢視図である。図23(a)は架設桁降下装置101″の降下後の正面図(橋桁横断面図)、同図(b)は(a)中D−D矢視図、同図(c)は上面図である。
図22に示すように、橋脚2上方の所定位置にサンドル(H形鋼)120を用いて送り出された箱桁である橋桁3の主桁3cのダイヤフラム部3dの位置近傍にある主桁ウエブ3gに対して、架設桁降下装置101″のスクリュー式ジャッキ機構(昇降装置)111が支持台130を介して固定され、スクリューロッド112がスクリュー式ジャッキ機構111に螺合し貫通した状態で橋脚2の上面2aに支持されている。
本変形例の架設桁降下装置101″は2本の主桁3cのそれぞれに4つ、1つの橋脚2に8つのスクリュー式ジャッキ機構111を備えたものである。したがって、橋桁3による支持負荷が大きい場合の例である。
図22は橋桁3が橋脚上方の所定位置まで送り出された後の、降下前の状態を示し、橋桁3を支持する支持台130はスクリュー式ジャッキ機構111によって上昇した位置に支持された状態である。
本変形例においても同様に、従来工法のサンドル積み重ね方式により送り出しを行なった後、上記のようにスクリュー式ジャッキ機構111により橋桁3を支持台130を介して支持し、サンドルを引き抜いて橋桁3を降下させる。降下終了状態を図23に示した。最終的に橋桁3は橋脚2上の支承20上に支持される。スクリュー式ジャッキ機構111及びスクリューロッド112を除去して工程が終了する。
さらに、以上のような第2実施形態による架設桁降下システム110では、複数の架設桁降下装置101、101′、101″のスクリュー式ジャッキ機構111の油圧が制御部105により同期制御され、同時に降下される。この際、橋桁3が適切に降下するように油圧が適切な範囲で制御される。
したがって、本実施形態の架設桁降下装置101、101′、101″によれば、橋桁3の送り出し後に、スクリュー式ジャッキ機構(昇降装置)111により上昇させた位置に支持した支持台130に橋桁3を支持した状態で、スクリュー式ジャッキ機構111によって迅速に連続して橋桁3の降下を行なうことができ、橋脚2上に送り出された橋桁3を速やかに固定することができる。また、橋脚2にアンカーボルト等を打ち込まなくてもよく、橋脚2の不要な損傷を防ぐことができる。またさらに、従来工法と組み合わせて適用することが可能であるため、汎用性に優れ、スクリュー式ジャッキ機構は他の作業にも転用可能なので経済性が高い。
また、架設桁降下システム110によれば、複数設置された架設桁降下装置101、101′、101″を油圧操作で同期運転することにより、長くて重い架設桁(橋桁)を同時に短期間で降下させることができる。したがって工期を短縮することができる。また、速やかに一括で降下できるため、降下作業時の不安定状態を短時間で解消できる。
図24により本発明の第3実施形態の架設桁降下装置を説明する。本実施形態の架設桁降下装置301は、第1実施形態の架設桁降下装置1の昇降部1bを、一つの橋脚2における複数の軌条鋼331を互いに独立して別個の支持台330に取り付けるとともに別個の昇降装置25により昇降可能に支持するように構成した昇降部301bとしたところが異なり、他は第1実施形態と同様であるので同じ符号を付して説明を省略する。支持部1aは第1実施形態と同様である。
図24は本発明の第3実施形態に係る架設桁降下装置の一部分の立面図であり、本実施形態に於いて一つの橋脚2に4箇所設置される軌条鋼331および支持台330のうちの1つを、支持部1aの昇降装置25に取り付けた状態の立面図である。図示されるように各支持台330上には重量物移送台45が設けられる。支持台330は所定の高さに上昇した位置で、送り出される橋桁3をその重量物移送台45を介して支持し、所定の位置に送り出された後の橋桁3を支持する。その後、昇降装置25により支持台330が降下されると、橋桁3も降下する。
図24に於いては、昇降装置25として、図1のものと同様に図3、図4に示すクランプ機構のものを用いたものを示したが、図7、図8に示すピン機構の昇降装置55でもよく、図9に示すラック/ピニオンによる昇降装置60でもよい。いずれの場合も軌条鋼331を支持部1aから離脱させない適宜の保持構造を備えたものとする。また、一つの橋脚2における支持台330と軌条鋼331と昇降装置25の組の設置数は、図1のものに準拠すれば4組となるが、支持する橋桁3の形状、その支持負荷等により適宜設定されるものである。また、図15に示したと同様に、橋桁3の送り出し作業中には、支持台330に水平方向成分荷重に抗するように斜材80を取り付けるようにすると好ましい。橋桁3を送り出すとき、送り出される橋桁3によって支持台330に水平方向成分荷重が働いても、水平方向成分荷重が斜材80によって支持され、支持台330及び昇降装置25の安定が得られ、橋桁送り出し工程の安全性、迅速性が向上する。
本実施形態の架設桁降下装置301によれば、支持台330が個々に重量物移送台45と軌条鋼331を備えて設けられるので、支持台330がシンプルな構造で軽量化が可能となり、支持台330を含め昇降部301bの橋桁架設前後の取り付け、取り外しが容易となる。また、各橋脚上での重量物取り扱い(サンドルなどの架設部材の取り扱い)作業が不要となり、高所での安全性が向上でき、橋桁3の送り出し後に迅速に降下作業に移れる。また橋脚2にアンカーボルト等を打ち込まなくてもよく、橋脚2の不要な損傷を防ぐことができる。
なお、本実施形態の場合も、第1実施形態と同様に、複数の橋脚2上に設置された架設桁降下装置301は、各々制御部5により制御されることにより全体で架設桁降下システム10が構成される。したがって、複数設置された架設桁降下装置301を油圧操作で同期運転することにより、長くて重い架設桁を同時に短期間で降下させることができる。したがって工期を短縮することができる。また、速やかに一括で降下できるため、降下作業時の不安定状態を短時間で解消できる。
本発明の第1実施形態に係る架設桁降下装置を示した斜視図である。 送り出し架設工法と本発明の第1実施形態に係る架設桁降下システムを示した図である。 同架設桁降下装置の昇降装置を示した図であり、(a)は側面図、(b)は上面図である。 同昇降装置が備えるクランプを示した図である。 同架設桁降下装置の昇降装置を降下させた斜視図である。 同架設桁降下装置による橋桁の降下が完了した状態を示した斜視図である。 同昇降装置の変形例を示した図であり、昇降装置の上面図である。 同昇降装置の変形例を示した図であり、昇降装置の側面図である。 同昇降装置の変形例を示した図であり、昇降装置の側面図である。 本発明の第1実施形態の架設桁降下装置の変形例を示した斜視図である。 同変形例の架設桁降下装置を橋桁横方向から見た立面図である。 同変形例の架設桁降下装置を橋桁軸線方向から見た立面図である。 (a)〜(e)は同変形例の架設桁降下装置の支持台上の重量物移送台の配置の例を示す。 架設桁降下装置を用いた降下工程の変形例を示した図である。 同変形例の架設桁降下装置の場合を例示する、支持台に取り付ける斜材の説明図である。 本発明の第2実施形態に係る架設桁降下装置を示した正面図である。 同架設桁降下装置の上面図である。 同架設桁降下装置による橋桁の降下が完了した状態を示した図である。 送り出し架設工法と本発明の第2実施形態に係る架設桁降下システムを示した図である。 本発明の第2実施形態の第1変形例の説明図であり、(a)は架設桁降下装置の降下前の正面図(橋桁横断面図)、(b)は(a)中A−A矢視図である。 同第1変形例の説明図であり、(a)は架設桁降下装置の降下後の正面図(橋桁横断面図)、(b)は(a)中B−B矢視図、(c)は上面図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例の説明図であり、(a)は架設桁降下装置の降下前の正面図(橋桁横断面図)、(b)は(a)中C−C矢視図である。 同第2変形例の説明図であり、(a)は架設桁降下装置の降下後の正面図(橋桁横断面図)、(b)は(a)中D−D矢視図、(c)は上面図である。 本発明の第3実施形態に係る架設桁降下装置の一部分の立面図である。
符号の説明
1…架設桁降下装置、1a…支持部、1b…昇降部、2…橋脚、3…橋桁、3a…横桁、3b…ウエブライン、3c…主桁、3d…ダイヤフラム部、3e…フランジ、3f…貫通孔、3g…主桁ウエブ、5…制御部、10…架設桁降下システム、20…支承、21…基部、21a…フレーム長調節部、22…支持鋼、25…昇降装置、30…支持台、31…軌条鋼、33…クランプ、35…油圧ジャッキ、45…重量物移送台、45a…橋桁支持面、55…昇降装置、56…ピン機構、57…ピン、60…昇降装置、61…ラック、62…ピニオン、63…油圧モータ、70,71…仮固定治具、80…斜材、81,82,83…ブラケット、101,101′,101″…架設桁降下装置、105…制御部、110…架設桁降下システム、111…スクリュー式ジャッキ機構、112…スクリューロッド、120…サンドル、130…支持台、201…架設桁降下装置、201a…支持部、201b…昇降部、230…支持台、230a…空隙部、230b…フレーム、230c…フレーム長調節部、301…架設桁降下装置、301b…昇降部、330…支持台、331…軌条鋼

Claims (16)

  1. 橋脚の所定距離上方に対して橋桁を送り出し、その後に続けて前記橋桁を前記橋脚上に降ろすことを特徴とする送り出し架設桁の降下方法。
  2. 前記橋脚上に配置された支持台を昇降装置により上昇させた位置に支持し、送り出された前記橋桁を該支持台により支持した状態で前記支持台を前記昇降装置により降下させ、前記橋桁を前記橋脚上に載置することを特徴とする請求項1に記載の送り出し架設桁の降下方法。
  3. 前記支持台を前記昇降装置により上昇させた位置に支持しておき、該支持台により前記橋桁を支持した状態で該橋桁を送り出し、その後に続けて前記支持台を下降させることを特徴とする請求項2に記載の送り出し架設桁の降下方法。
  4. 前記橋桁を送り出すときは、各々の前記支持台に水平方向成分荷重に抗するように斜材を取り付けることを特徴とする請求項3に記載の送り出し架設桁の降下方法。
  5. 複数の橋脚上にて前記橋桁を支持する複数の前記昇降装置を、同期して降下させることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の送り出し架設桁の降下方法。
  6. 橋脚上に設けられた昇降装置と、該昇降装置により昇降可能に支持された支持台とを備え、該支持台上に橋桁が支持されることを特徴とする架設桁降下装置。
  7. 前記支持台は、前記昇降装置により上昇した位置に支持された状態で、前記橋脚の所定距離上方に対して送り出される前記橋桁を支持する移送台を有することを特徴とする請求項6に記載の架設桁降下装置。
  8. 前記昇降装置は、前記支持台から下方へ延在する軌条鋼を把持・開放するクランプと、該クランプを支持する伸縮自在のジャッキとを備えたことを特徴とする請求項7に記載の架設桁降下装置。
  9. 前記昇降装置は、前記支持台から下方へ延在する軌条鋼に対してピンを挿入することにより該軌条鋼を支持するピン機構と、該ピン機構を支持する伸縮自在のジャッキとを備えたことを特徴とする請求項7に記載の架設桁降下装置。
  10. 前記昇降装置は、前記支持台から下方へ延在する軌条鋼に設けられたラックに対して噛合い、回転することにより前記軌条鋼を介して前記支持台を昇降させるピニオンを備えたことを特徴とする請求項7に記載の架設桁降下装置。
  11. 一つの前記橋脚における複数の前記軌条鋼が、互いに独立して別個の前記支持台に取り付けられるとともに、別個の前記昇降装置により昇降可能に支持されたことを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の架設桁降下装置。
  12. 一つの前記橋脚における複数の前記軌条鋼の全てが、一つの前記支持台に取り付けられたことを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の架設桁降下装置。
  13. 前記支持台は、前記橋脚を上下に挿通できる空隙を有することを特徴とする請求項12に記載の架設桁降下装置。
  14. 前記支持台は、前記橋脚の所定距離上方に対して送り出される前記橋桁を支持するために前記昇降装置により上昇した位置において、水平方向成分荷重に抗する斜材を取り付けるように構成されてなることを特徴とする請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の架設桁降下装置。
  15. 前記昇降装置は、前記橋脚上に支持されたスクリューロッドと、前記橋桁に前記支持台を介して固定され前記スクリューロッドと螺合することで、前記橋桁を昇降自在に支持するスクリュー式ジャッキ機構とを備えたことを特徴とする請求項6に記載の架設桁降下装置。
  16. 請求項6ないし請求項15のいずれかに記載の昇降装置を複数の橋脚上にそれぞれ備え、さらにこれら昇降装置を同期して制御する制御部を備えたことを特徴とする架設桁降下システム。
JP2008045727A 2007-02-28 2008-02-27 送り出し架設桁の降下方法、架設桁降下装置、及び架設桁降下システム Pending JP2008240509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008045727A JP2008240509A (ja) 2007-02-28 2008-02-27 送り出し架設桁の降下方法、架設桁降下装置、及び架設桁降下システム

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007050747 2007-02-28
JP2008045727A JP2008240509A (ja) 2007-02-28 2008-02-27 送り出し架設桁の降下方法、架設桁降下装置、及び架設桁降下システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008240509A true JP2008240509A (ja) 2008-10-09

Family

ID=39912168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008045727A Pending JP2008240509A (ja) 2007-02-28 2008-02-27 送り出し架設桁の降下方法、架設桁降下装置、及び架設桁降下システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008240509A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108691277A (zh) * 2018-08-02 2018-10-23 中铁四局集团有限公司 用于节段预制拼装梁在架设过程中定位的三维调整工装
CN112813841A (zh) * 2021-02-03 2021-05-18 中铁工程机械研究设计院有限公司 一种装载托盘及架设装配式桥墩的施工方法
CN113830252A (zh) * 2021-09-10 2021-12-24 海洋石油工程(青岛)有限公司 一种受力状态下坞墩的无损拆除工艺

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000204519A (ja) * 1999-01-07 2000-07-25 Noda Jidosha Kogyosho:Kk 変断面橋梁架設方法及びその装置
JP2005350996A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Yokogawa Koji Kk 橋梁架設装置及び橋梁架設方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000204519A (ja) * 1999-01-07 2000-07-25 Noda Jidosha Kogyosho:Kk 変断面橋梁架設方法及びその装置
JP2005350996A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Yokogawa Koji Kk 橋梁架設装置及び橋梁架設方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108691277A (zh) * 2018-08-02 2018-10-23 中铁四局集团有限公司 用于节段预制拼装梁在架设过程中定位的三维调整工装
CN112813841A (zh) * 2021-02-03 2021-05-18 中铁工程机械研究设计院有限公司 一种装载托盘及架设装配式桥墩的施工方法
CN113830252A (zh) * 2021-09-10 2021-12-24 海洋石油工程(青岛)有限公司 一种受力状态下坞墩的无损拆除工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102229170B1 (ko) 패널 지지 브라켓
JP4377506B2 (ja) 橋梁架設装置及び橋梁架設方法
JP2009091123A (ja) 鉄塔用クレーン
CN116969303B (zh) 一种钢屋盖吊装设备
JP2009073599A (ja) タワークレーンの支持構造およびクライミング方法
JP5032787B2 (ja) 重量物の架設装置
JP2008240509A (ja) 送り出し架設桁の降下方法、架設桁降下装置、及び架設桁降下システム
JP4558609B2 (ja) 橋梁の押出架設工法
JP2005256343A (ja) 送電線鉄塔の嵩上げ方法および装置
JP2980020B2 (ja) 塔状構造物の押し上げ式セルフクライミング装置
JP2011149163A (ja) 鉄塔支持型構造物の解体設備及びその解体方法
JP2001049622A (ja) 橋梁架設装置及び橋梁の架設方法
JP2563762B2 (ja) 橋桁の扛上扛下工法,扛上機およびベント部材
JP2659170B2 (ja) ポール柱地上組立装置
CN209128885U (zh) 就位系统
JP2004036235A (ja) 鉄塔嵩上げ工法
JP3413760B2 (ja) 乗客コンベアの据付装置
CN118516916B (zh) 一种桥塔横梁骨架一体化提升施工方法
JP2016145497A (ja) 解体システムおよび解体方法
JP2890341B2 (ja) 構造物構築用最上階フレームのリフトアップ方法及び装置
JP7435025B2 (ja) 機械構台及び屋根施工方法
JP7320269B2 (ja) 重量物の昇降装置及びその方法
JPH11323838A (ja) 橋梁の施工方法
JP7689067B2 (ja) 構造物の構築方法、および構造物の解体方法
JP7415657B2 (ja) 屋根施工システム及び屋根施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090330

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090428

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130312