JP2008138153A - 脱硫方法、脱硫装置、燃料電池用改質ガスの製造装置および燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】銀、ニッケル、銅、鉄、マンガン、コバルト、セリウム、ランタンから選ばれる少なくともいずれか一種の金属を無機材料に担持させたゼオライト脱硫剤と、ニッケル、銅、鉄、マンガン、コバルト、セリウム、ランタンから選ばれる少なくともいずれか一種の金属酸化物とのうち、少なくともいずれか一方の上流側脱硫剤を充填した上流側脱硫器310に、鉄、ニッケル、銅、コバルト、マンガンから選ばれる少なくともいずれか一種の金属を含む安定化脱硫剤を充填した脱硫器320を直列状に接続する。安定化脱硫剤を常温近くの温度で還元処理した後、原料ガスを上流側脱硫器310で常温脱硫処理し、脱硫器で50〜400℃で脱硫処理し、改質器410で改質処理する。
【選択図】図1
Description
そして、燃料電池には、使用する電解質の種類に応じて、リン酸型、溶融炭酸塩型、固体酸化物型、固体高分子型などの各種タイプが知られている。一方、水素源としては、メタノール、メタンを主体とする液化天然ガス、この天然ガスを主成分とする都市ガス、天然ガスを原料とする合成液体燃料、さらには液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル、ナフサ、灯油などの石油系炭化水素などの利用が研究されている。これらガス状または液状の炭化水素を用いて水素を製造する場合、一般的に、炭化水素を改質触媒の存在下で、部分酸化改質やオートサーマル改質または水蒸気改質などで改質処理する方法が実施されている。そして、LPG、都市ガス、灯油などの炭化水素を改質して燃料電池用の水素を製造する場合では、改質触媒の被毒を防止するために、炭化水素中の硫黄分を0.01ppm以下に低減させる必要がある。この硫黄分の除去として、脱硫処理を多段で実施する構成が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
そして、加熱脱硫器に充填される脱硫剤として、酸化亜鉛系触媒、銅系触媒、触媒活性金属を担持させた結晶性シリケートを用いる構成が採られている。
そして、加熱脱硫器に充填される脱硫剤として、ニッケル系脱硫剤、銅系脱硫剤を用いる構成が採られている。
この発明では、脱硫処理した原料ガスを改質触媒下で加熱して水素ガスを含有する改質ガスを生成させる改質器における原料ガスが流入される上流側に位置して、鉄、ニッケル、銅、コバルト、マンガンから選ばれる少なくともいずれか一種、特にニッケルで一部が金属状態である安定化された脱硫剤が充填された脱硫器を直列状に接続し、50℃以上400℃以下、好ましくは100℃以上300℃以下で脱硫剤により原料ガスを脱硫処理する。
ここで、所定の金属は、常温以上の温度で化学吸着により、極めて低濃度に硫黄を吸着除去できる。そして、例えば金属酸化物の一部が金属状態である脱硫剤は、常温でも容易に金属酸化物を金属に水素還元できる。このことにより、所定の金属に還元処理した脱硫剤に50℃以上400℃以下で原料ガスを接触させることにより、高度に原料ガス中の硫黄分を効率よく吸着除去でき、高度な脱硫処理が長期間安定して得られ、効率的な運転が得られる。さらに、必要最小限の脱硫剤を用いることで、小型化も容易に図れる。
そして、脱硫時の温度が50℃より低くなると、脱硫剤による吸着容量が減少し、必要とされる脱硫剤の量が増大してしまい、高度で効率的な脱硫処理が得られなくなる。一方、400℃より高くなると、炭化水素のコーキングが生じ、脱硫機能が低下したり、配管閉塞したりするなどの不都合を生じるおそれがある。このことにより、脱硫処理では、50℃以上400℃以下、好ましくは100℃以上300℃以下で実施する。
この発明では、安定化された脱硫剤として、表面が酸化物に酸化された金属と、炭酸ガスで処理された金属とのうち、少なくともいずれか一方を用いる。
このことにより、取り扱い、および脱硫処理の前の還元処理も容易で、効率的な容易な脱硫処理が得られる。
この発明では、原料ガスを脱硫処理する前に、安定化された脱硫剤を常温以上300℃以下の温度範囲で還元処理する。なお、比較的に高い温度で還元処理する方が好ましいが、常温で還元処理を実施しても十分である。
このことにより、例えば水素を流入させて水素還元するなど、単に水素などの還元のためのガスを供給するのみで、高度に脱硫できる金属触媒が得られ、効率よく高度な脱硫処理が容易に得られる。また、燃料電池で発電に利用する改質ガスを生成させるための脱硫処理であることから、脱硫剤の還元のために水素ガスを供給しても特段の処理が必要なく、還元として水素を主成分とする還元ガスを供給することで、効率よく高度な脱硫処理がより容易に得られる。特に、常温で還元処理することにより、加熱する必要がないので省エネルギ化が図れるとともに、加熱手段を設ける必要がなく、構成が簡略化し、装置構成の小型化も容易に得られる。
この発明では、上流側脱硫器により原料ガスを常温で脱硫した後に、脱硫器で加熱脱硫処理している。
このことにより、上流側脱硫器で原料ガス中の硫黄分を常温である程度脱硫処理した後に、高度に脱硫できる脱硫器の所定の金属による脱硫処理を実施するので、脱硫剤の負荷が低減し、少量の脱硫剤でも高度な脱硫処理が長期間安定して得られる。
この発明では、上流側脱硫器としては、銀、ニッケル、銅、鉄、マンガン、コバルト、セリウム、ランタンから選ばれる少なくともいずれか一種の金属を無機材料に担持させたゼオライト脱硫剤と、ニッケル、銅、鉄、マンガン、コバルト、セリウム、ランタンから選ばれる少なくともいずれか一種の金属酸化物とのうち、少なくともいずれか一方を充填している。
このことにより、原料ガス中のある程度の硫黄分を除去する上流側脱硫器として、上述の所定の金属を無機材料に担持させたゼオライト脱硫剤と、上述の所定の金属の金属酸化物との少なくともいずれか一方を用いるので、製造および取り扱いが比較的に容易で安価に製造できる脱硫剤を用いるので、高度な脱硫処理のより効率化が容易に得られる。
この発明では、上流側脱硫器を原料ガスの流通経路中に着脱可能に配設する。
このことにより、原料ガス中のある程度の硫黄分を常温で除去する構成が簡略な脱硫器を着脱可能、すなわち交換可能とすることで、安定した脱硫処理の継続を脱硫処理の前段である上流側脱硫器を交換するのみで、容易に得られる。
特に、接続により流通経路に連通し、取り外しにより流通経路が閉塞する自動閉止機能を付与することで、取り外し時に空気が流通経路や脱硫器に流入することによる不都合を防止できるので好ましい。
この発明では、脱酸素手段により流通する原料ガスに混入する酸素を除去した後に、脱硫器で加熱脱硫処理している。
このことにより、例えば原料ガスのボンベ交換などにより空気などが原料ガス流通経路中に混入してしまっても、脱酸素手段により酸素が除去されるので、脱硫器における所定の金属に還元処理した脱硫剤が、混入する酸素により酸化されて脱硫活性が低下することを防止できる。
この発明では、脱硫器の安定化された脱硫剤として、改質器で生成した改質ガスを原料として発電する燃料電池における発電量1kW当たり、2ml以上100ml以下で充填する。
このことにより、長期間安定して高度に脱硫処理できる必要量の脱硫剤でよく、装置の小型化、加熱手段の簡素化、熱ロスの低減などが容易に図れる。
ここで、発電量1kW当たり2mlより少なくなると、高度な脱硫処理が長期間得られなくなるおそれがある。一方、発電量1kW当たり100mlより多くなると、充填スペースが拡大し、装置の大型化を招くとともに、十分な脱硫性能が残っているにもかかわらず、例えば改質触媒など他の部位が寿命となり、経済的でないおそれがある。このため、安定化された脱硫剤を、燃料電池における発電量1kW当たり2ml以上100ml以下に設定する。
この発明は、請求項1に記載の脱硫方法を装置構成に展開したもので、脱硫処理した原料ガスを改質触媒下で加熱して水素ガスを含有する改質ガスを生成させる改質器における原料ガスが流入される上流側に位置して、鉄、ニッケル、銅、コバルト、マンガンから選ばれる少なくともいずれか一種、特にニッケルで一部が金属状態である安定化された脱硫剤が充填された容器を直列状に接続し、加熱手段により、50℃以上400℃以下、好ましくは100℃以上300℃以下で脱硫剤により原料ガスを脱硫処理する。
そして、本発明では、請求項1に記載の脱硫方法と同様の作用効果を奏する。
この発明では、脱酸素手段を原料ガスの流通経路中に自動閉止機能を有するジョイント部にて着脱可能に配設する。
このことにより、脱酸素手段の取り外し時に空気が原料ガスの流通経路や脱硫器に流入することによる不都合を簡単な構成で容易に防止でき、良好な脱硫処理が容易に得られる。
この発明では、原料ガス供給手段から供給される炭化水素原料を含む原料ガスを、高度に原料ガス中の硫黄分を効率よく吸着除去でき、高度な脱硫処理が長期間安定して得られ、効率的な運転が得られるとともに小型化が容易な請求項10ないし請求項18のいずれかに記載の脱硫装置で脱硫処理する。そして、脱硫処理した原料ガスを、改質器で加熱して改質触媒により水素ガスを含有する改質ガスに改質処理する。
このことにより、長期間安定した改質ガスの製造が小型の装置で得られる。
この発明では、原料ガス供給手段の自動封止機能を有するジョイント部により、原料ガスを貯留する原料ガスタンクを着脱可能に接続させて原料ガスを供給する。
このことにより、原料ガスの補充などが容易で広く利用されている原料タンクを用いるので、例えば家庭用の燃料電池における原料ガスの供給としても利用でき、利用の拡大が容易に図れ、原料ガスの補充や供給なども容易にでき、安定した改質ガスの供給が容易に得られるとともに、原料タンクを取り外した際に空気が流通経路や脱硫器に流入することによる不都合を簡単な構成で容易に防止でき、良好な脱硫処理が容易に得られる。
この発明では、長期間安定した改質ガスの製造が小型の請求項19または請求項20に記載の燃料電池用改質ガスの製造装置からの改質ガスと、酸素含有気体供給手段から供給される酸素含有気体とを利用して、燃料電池で発電させる。
このことにより、長期間安定した発電が小型の装置で得られる。
なお、本実施の形態では、本発明の脱硫器を備えた炭化水素原料を利用する燃料電池システムの構成を例示するが、燃料電池システムに利用する構成に限らず、例えば改質ガスの製造装置や精製装置、供給装置など、炭化水素原料を含む原料ガスを脱硫する各種構成に適用できる。さらに、例えば家庭用の小型のシステム構成に限らず、集合住宅用や各種店舗などに利用される比較的に大型のシステム構成にも適用できる。
図1は、本実施の一形態における燃料電池システムの概略構成を示すブロック図である。
(全体構成)
図1において、100は、燃料電池システムで、この燃料電池システム100は、炭化水素原料を含む原料ガスを原料として、水素を主成分とする改質ガスである燃料ガスに改質し、燃料電池200により発電させるシステムである。
ここで、原料ガスとしては、例えば、メタノール、メタンを主体とする液化天然ガス、この天然ガスを主成分とする都市ガス、天然ガスを原料とする合成液体燃料、さらには液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル、ナフサ、灯油などの石油系炭化水素をガス状にしたものを利用できる。
そして、この原料ガス供給手段110には、脱硫装置300が接続されている。
この脱硫装置300は、上流側脱硫器310と、脱硫器320と、を備えている。
そして、上流側脱硫器310は、原料ガス供給手段110に自動閉止機能弁を備えたジョイント部120を介して原料流入口側が着脱可能に接続される。このジョイント部120としては、互いに着脱可能な対をなす鎖状部を備え、互いに接続することにより互いに連通する状態となり、非接続状態では少なくともいずれか一方のボール弁などの弁体が付勢部材の付勢力で流路を自動的に閉塞する各種構成が利用できる。
ここで、上流側脱硫剤としては、脱硫剤Aと脱硫剤Bとのうちの少なくともいずれか一方が用いられる。
脱硫剤Aは、例えばゼオライトを有する脱硫剤である。ゼオライトとしては、ベータ(BEA)とホージャサイト(FAU)とのうちの少なくともいずれか一方の構造を有するものが、性能の点から好ましい。このような構造のゼオライトとしては、β型、X型、Y型ゼオライトなどを挙げることができ、これらは一種のみを単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、脱硫剤Aとしては、上述したゼオライトとともに、銀(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、アルカリ金属、アルカリ土類金属、および希土類金属の中から選ばれる少なくとも一種の金属成分を含むものが好ましい。ここで、アルカリ金属としては、例えば、カリウム(K)やナトリウム(Na)などが好ましく挙げられる。また、アルカリ土類金属としては、例えば、カルシウム(Cu)やマグネシウム(Mg)などが好ましく挙げられる。さらに、希土類金属としては、例えば、ランタン(La)やセリウム(Ce)などが好ましく挙げられる。金属成分の中では、特にAgやCuが好ましい。そして、脱硫剤Aは、例えば、ゼオライトに金属成分を担持させる方法により調製できる。具体的には、目的の金属の水溶性化合物を含む水溶液とゼオライトとを、撹拌法、含浸法、流通法などにより接触させ、水などで洗浄後に乾燥、焼成処理することにより、得られる。このようにして得られる上流側脱硫剤は、金属成分の含有量が、通常、金属として1〜40質量%、好ましくは5〜30質量%の範囲である。
脱硫剤Bは、少なくとも、金属元素、金属酸化物、および金属成分担持酸化物の中から選ばれる少なくともいずれか一種である。そして、脱硫剤Bは、Ag、Cu、Ni、Zn、Mn、Fe、Co、アルミニウム(Al)、珪素(Si)、アルカリ金属、アルカリ土類金属、および希土類金属の中から選ばれる少なくとも一種の金属成分を含むものが好ましい。ここで、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属としては、上述した脱硫剤Aと同様のものが好ましく挙げられる。そして、脱硫剤Bとしては、多孔質無機酸化物担体に各金属成分を担持したものが好ましく、特にAg、Cu、Niのうちの少なくともいずれか一種を担持させたものが好適である。各金属成分は、例えば共沈法や含浸法などの通常の方法により担持させることができる。酸化セリウム単独でも良好な脱硫性能を発現できる。さらに、酸化セリウムを担体として、上記金属成分のうちの少なくともいずれか一種を担持してもよい。そして、多孔質無機酸化物担体としては、例えば、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、チタニア、ジルコニア、ゼオライト、マグネシア、珪藻土、白土、粘土、酸化亜鉛から選ばれる少なくともいずれか一種が挙げられる。特に、アルミナ担体、シリカ−アルミナ担体が好ましい。
そして、脱硫器320は、上流側脱硫器310に、ジョイント部120を介して直列状に接続される。具体的には、上流側脱硫器310の原料排出口に、ジョイント部120を介して流入口が連通する状態に接続される。
そして、好ましい脱硫剤であるニッケル系安定化脱硫剤としては、例えば以下に示すような方法で製造することができる。まず、ニッケル源を含む酸性溶液と、珪素源を含む塩基性水溶液とを調製する。ここで、ニッケル源としては、例えば、塩化ニッケル、硝酸ニッケル、硫酸ニッケル、およびこれらの水和物が挙げられる。一方、珪素源としては、アルカリ水溶液に可溶であって、焼成によりシリカになるものであればよく、例えば、オルト珪酸、メタ珪酸、およびこれらのナトリウム塩やカリウム塩、水ガラスなどが挙げられる。そして、調製した酸性溶液と塩基性水溶液とを、それぞれ40℃〜80℃程度に加温して混合し、さらに40℃〜80℃程度の温度に保持して反応を完結させる。この後、固形物を十分に洗浄した後に固形分離するか、生成した固形物を固液分離した後に十分洗浄し、固形物を公知の方法により80℃〜150℃程度で乾燥する。そして、得られた乾燥物を、好ましくは200℃〜400℃の範囲の温度で焼成し、ニッケル担持脱硫剤を得る。さらに、得られたニッケル担持脱硫剤に成型助剤を添加し、押出成型、転動造粒、圧縮成型などの公知の方法で所望の大きさに造粒し、必要に応じて焼成する。そして、得られたニッケル系脱硫剤を反応器に充填し、水素などの還元性ガス流中で200℃〜500℃に昇温し、所定時間保持した後に室温〜100℃程度の温度に冷却する。さらに、還元性ガスから、窒素などの不活性ガスに切り替え、徐々に空気を導入して酸素濃度を上げ、所定時間保持して酸化処理、あるいは炭酸ガスに切り替えて処理することでニッケル系安定化脱硫剤を得る。
このようにして得られた安定化脱硫剤は、金属の割合が全金属量の50質量%以上が好ましい。ここで、金属の割合が50質量%より少なくなると、脱硫性能が十分に発揮されないおそれがある。なお、金属の割合は、脱硫性能の観点から高い方が好ましいが、割合を高くする過程で、金属の凝集を生じるおそれがあり、所望の脱硫剤を得ることが困難となるおそれがあるので、凝集および製造性を考慮して適宜設定すればよい。
また、金属の担持量は、30質量%以上80質量%未満が好ましい。ここで、金属の担持量が30質量%より少なくなると、脱硫性能が十分に発揮されないおそれがある。一方、金属担持量が80質量%以上では、担体の割合が少なくなり、脱硫剤の機械的強度や脱硫性能の低下を生じるおそれがある。このため、金属の担持量は、30質量%以上80質量%未満、好ましくは、50質量%以上80質量%未満に設定する。
そして、安定化脱硫剤は、後述する燃料電池200における発電量1kW当たり2ml以上100ml以下、すなわち家庭用の燃料電池システムでは、通常の発電量として1kW程度あれば十分であることから、2ml以上100ml以下で脱硫容器内に充填する。ここで、発電量1kW当たり2mlより少なくなると、高度な脱硫処理が長期間得られなくなるおそれがある。一方、発電量1kW当たり100mlより多くなると、充填スペースが拡大し、装置の大型化を招くとともに、十分な脱硫性能が残っているにもかかわらず、例えば改質触媒など他の部位が寿命となり、経済的でないおそれがある。このため、安定化脱硫剤を、燃料電池200における発電量1kW当たり2ml以上100ml以下に設定する。
ここで、脱硫処理時の温度が50℃より低くなると、脱硫剤による吸着容量が減少し、必要とされる脱硫剤の量が増大してしまい、脱硫剤の使用量の増加によるコストの上昇や脱硫器320の大型化を招くなどの不都合が生じ、高度で効率的な脱硫処理が得られなくなる。一方、400℃より高くなると、炭化水素のコーキングが生じ、脱硫機能が低下したり、配管閉塞したりするなどの不都合を生じるおそれがある。このことにより、脱硫処理では、50℃以上400℃以下、好ましくは100℃以上300℃以下で実施する。
水蒸気混合器140は、脱硫器320における脱硫容器の流出口から流出する脱硫処理後の原料ガスに水蒸気を混合する。この水蒸気混合器140には熱交換装置160が接続され、熱交換装置160から供給される水蒸気を脱硫器320から流出する脱硫処理後の原料ガスと混合させる。
この改質手段400は、改質器410と、CO変成器420と、CO選択酸化器430と、を備えている。
バーナ411は、脱硫装置300の上流側で分岐する原料ガス供給手段110から原料ガスが供給されるとともに、後述する燃料電池200から排出される燃料ガスが供給される。そして、バーナ411は、送気ブロワ170から供給される空気により、原料ガスおよび燃料ガスを燃焼させ、脱硫され水蒸気が混合された原料ガスを水素リッチの燃料ガスに水蒸気改質する。
このバーナ411の燃焼による高温の排ガスは、熱交換装置160に供給され、水との熱交換により冷やされて外気中に排気される。
熱交換装置160には、純水181を貯留する純水タンク180が搬送ポンプ182を有した給水経路183を介して接続され、純水タンク180から純水181が供給される。そして、熱交換装置160は、供給される純水181により改質器410から排気される排ガスを冷却させるとともに水蒸気を生成させ、生成した水蒸気を水蒸気混合器140へ供給させる。なお、純水タンク180は、蒸留水などの不純物を含まない純水181を貯留し、例えば水道水などが浄化されて適宜給水される構成が設けられていてもよい。
CO選択酸化器430は、CO変成器420に直列状に接続され、CO変成器420でCOを二酸化炭素(CO2)に酸化させ、燃料ガス中のCOを除去する。
なお、CO変成器420およびCO選択酸化器430は、改質器410と一体構成としてもよい。さらには、水蒸気混合器140および熱交換装置160をも一体構成としてもよい。また、CO変成器420およびCO選択酸化器430の他、COを吸着除去するなどの装置を設けるなどしてもよい。
これら原料ガス供給手段110から改質手段400までの構成が、本発明における燃料電池用改質ガスの製造装置である燃料ガス製造装置500として構成される。
燃料電池200は、水素と酸素とを反応させて直流電力を発生させる。この燃料電池200は、例えば固体高分子型燃料電池で、正極201と、負極202と、正極201および負極202間に配設された図示しない高分子電解質膜と、を備えている。そして、正極201側には、例えば図示しない加湿器で加湿された空気が供給され、負極202側には、例えば図示しない加湿器を介して加湿された水素リッチの燃料ガスが供給される。そして、燃料ガスの水素と空気中の酸素とが反応して水(純水181)が生成されるとともに、正極201および負極202間に直流電力が発生する。
そして、負極202側は、上述したように改質器410のバーナ411に接続され、余った水素分をバーナ411の燃料として供給する。また、正極201側には、分離器185が接続されている。この分離器185には、正極201側から反応に利用された空気が供給され、気相分の空気と液相分の水(純水181)とに分離する。なお、分離した空気は、外気に排気される。そして、分離器185には、純水タンク180が接続され、分離した水(純水181)を純水タンク180へ供給する。
この循環経路187Dは、ポンプ187Bの駆動により、熱回収装置187Aと純水タンク180との間で純水181を循環させ、発電に伴って発熱する燃料電池200を冷却させるとともに熱を回収する。
熱交換器187Cは、循環され熱回収装置187Aで熱を回収した純水181と、例えば水道水などと熱交換させる。この熱交換により温められた水道水は、例えばお風呂などの他の設備に直接供給されて有効利用される。なお、水道水との熱交換の他、熱交換により得られる熱から発電させるなど、他の設備などに有効利用してもよい。
この制御装置は、原料ガスの流量制御、脱硫器320の加熱手段の加熱条件である電気ヒータへ供給する電力制御、改質器410のバーナ411の燃焼制御、熱交換装置160で水蒸気を生成させるための純水181の供給量制御や温度管理、発電量の管理などを実施する。
次に、上述した燃料電池システム100における発電動作について説明する。
なお、この安定化脱硫剤を還元処理する際の還元ガスの流通としては、例えば上流側脱硫器310を接続する前に、ジョイント部120に還元ガスボンベなどを接続して流通させたり、ジョイント部120を三方弁のような上流側脱硫器310が接続する状態で還元ガスボンベが接続可能な構成としたりするなどが例示できる。
この上流側脱硫器310へ供給された原料ガスは、常温で上流側脱硫剤により脱硫処理される。そして、上流側脱硫器310で脱硫処理された原料ガスは、さらに脱硫器320へ流入され、50℃以上400℃以下、好ましくは100℃以上300℃以下の温度で脱硫剤により、硫黄分の濃度が0.01ppm以下に脱硫処理される。そして、脱硫装置300で脱硫された原料ガスは、水蒸気混合器140で熱交換装置160から供給される水蒸気と混合されて、改質手段400の改質器410へ供給される。そして、水蒸気が混合された原料ガスは、改質器410で水素リッチな燃料ガスに改質される。さらに、CO変成器420およびCO選択酸化器430により、燃料ガス中のCOが変成・除去され、加湿器などで適宜加湿された後、燃料電池200の負極202側に供給される。
そして、負極202側に供給された燃料ガスの水素は、加湿器などで適宜加湿されて燃料電池200の正極201側に供給された空気中の酸素と反応して水を生成するとともに、正極201および負極202間に直流電力を発生させる。
なお、負極202側の余った水素分を含む燃料ガスは、改質器410のバーナ411に供給されて燃焼される。
上述したように、上記実施の形態の脱硫装置300の脱硫器320では、鉄、ニッケル、銅、コバルト、マンガンから選ばれる少なくともいずれか一種の金属は、常温以上の温度で化学吸着により、極めて低濃度に硫黄を吸着除去できる。そして、例えばこれらの金属の酸化物の一部が金属状態である安定化脱硫剤は、常温でも容易に金属酸化物を金属に水素還元できる。このため、上述の金属を含む安定化脱硫剤を還元処理した脱硫剤に50℃以上400℃以下で原料ガスを接触させることにより、高度に原料ガス中の硫黄分を効率よく吸着除去でき、硫黄濃度が0.01ppm以下の高度な脱硫処理が長期間安定して得られ、効率的な運転が得られる。さらに、必要最小限の脱硫剤を用いればよく、装置も容易に小型化できる。
このため、取り扱いや製造が容易で、さらに脱硫処理の前の還元処理も容易にでき、効率的で容易な脱硫処理が得られる。
このため、例えば水素を流入させて水素還元するなど、単に水素などの還元のための還元性ガスを供給するのみで、高度に脱硫できる金属触媒が得られ、効率よく高度な脱硫処理が容易に得られる。また、燃料電池200で発電に利用する改質ガスを生成させるための脱硫処理であることから、安定化脱硫剤の還元のために水素ガスを供給しても特段の処理が必要なく、還元として水素を主成分とする還元性ガスを供給することで、効率よく高度な脱硫処理がより容易に得られる。特に、常温で還元処理することにより、加熱する必要がないので省エネルギ化が図れる。なお、加熱する場合でも、脱硫処理の際に利用する加熱手段を用いればよく、別途還元処理のための加熱手段を設ける必要がなく、加熱手段の共用化により構成の簡略化も得られる。
このため、上流側脱硫器310で原料ガス中の硫黄分を常温である程度で脱硫処理した後に、高度に脱硫できる脱硫器320の脱硫剤による脱硫処理を実施するので、脱硫剤の負荷が低減し、少量の脱硫剤でも高度な脱硫処理が長期間安定して得られる。
このため、原料ガス中のある程度の硫黄分を除去する上流側脱硫器310として、上述の所定の金属を無機材料に担持させたゼオライト脱硫剤と、上述の所定の金属の金属酸化物との少なくともいずれか一方を用いるので、製造および取り扱いが比較的に容易で安価に製造できる上流側脱硫剤を用いるので、高度な脱硫処理のより効率化が容易に得られる。
このため、原料ガス中のある程度の硫黄分を常温で除去する構成が着脱可能すなわち交換可能とすることで、安定した脱硫処理の継続を脱硫処理の前段である常温で脱硫処理する構成が簡単な上流側脱硫器310を交換するのみで容易に得られる。
特に、自動閉止機能を有するジョイント部120により着脱可能な構成としているので、取り外し時に空気が原料ガスの流路や脱硫器320に流入することによる不都合を防止でき、高度な脱硫処理がより長期間安定して得られる。
このため、長期間安定して高度に脱硫処理できる必要量の脱硫剤でよく、装置の小型化が容易に得られる。
このため、特に家庭用などの小型化や保守管理の容易性などの要請が高い構成にも、大型化することなく安定して燃料ガスを製造でき、安定して発電できることから、特に有用である。
なお、以上に説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的および効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造および形状などは、本発明の目的および効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状などとしても問題はない。
また、直列状の上流側脱硫器310および脱硫器320の構成を複数設けたり、脱硫器320の上流側に上流側脱硫器310を複数設けたりしてもよい。さらに、複数の上流側脱硫器310を設ける場合には、脱硫器320に対して直列状であればよく、上流側脱硫器310同士が並列接続していてもよい。
さらには、他の機器や部品などの配置関係により、軸方向が多少蛇行するように屈曲する構成としてもよい。
同様に、上流側脱硫器310についても、容器形状を適宜設計できる。
そして、電気ヒータを脱硫容器の外部に螺旋状に配設して説明したが、例えば脱硫容器の長手方向に沿って折り返すように配設するなどしてもよい。
また、上流側脱硫器310を常温で脱硫処理させる構成で説明したが、加熱手段を設けて加熱してもよい。さらには、着脱可能な構成ではなく、据付型としてもよい。そして、着脱可能とする構成としては、上述した自動閉止機能を有したジョイント部120を用いる構成に限らず、各種連結させる構成を用いることができる。
すなわち、原料ガス供給手段110は、図2に示すように、流量計111を備えた原料供給管112の上流側に、多方弁、例えば三方弁113が設けられて分岐されている。そして、分岐する原料供給管112の上流側端部は、可撓性を有する連結管112Aとして機能し、この連結管112Aの先端部には、上流側脱硫器310のジョイント部120と同様の自動閉止機能弁を備えた原料タンクジョイント部114が設けられ、原料タンク11が着脱可能となっている。
なお、三方弁113は、手動により分岐する原料供給管112の上流側の連通状態を適宜切り替える構成の他、接続される原料タンク11から供給される原料ガス10の供給圧に応じて自動的に切り替わる構成など、各種切替弁が利用できる。さらに、原料ガス供給手段110は、三方弁113を用いる構成に限らず、3つ以上の原料タンク11が接続されて適宜切り替える多方弁や複数の三方弁113を組み合わせて3分岐以上に分岐された構成としてもよい。
このように、自動閉止機能弁を備えた原料タンクジョイント部114を有する連結管112Aにより原料タンク11を着脱可能に接続する構成とすることにより、原料タンク11を取り外した際に空気が原料ガス10の流通経路や脱硫器320に流入することによる不都合、すなわち安定化脱硫剤を還元処理した脱硫剤が流入する空気中の酸素により酸化されて脱硫活性が低下するなどの不都合を簡単な構成で容易に防止でき、良好な脱硫処理が容易に得られる。さらには、原料ガス10の補充などが容易で広く利用されている原料タンク11を用いるので、例えば家庭用の燃料電池システム100における原料ガス10の供給としても利用でき、利用の拡大が容易に図れるとともに、原料ガスの補充や供給なども容易にでき、安定した改質ガスの供給が容易に得られる。
なお、原料タンク11が着脱可能に接続される連結管112Aの端部に自動閉止機能弁を備えた原料タンクジョイント部114を設けて説明したが、例えば、原料タンク11が着脱可能に接続される連結管112Aの端部は通常のねじ込みなどによる接続構成とし、連結管112Aの中間部、好ましくは先端部側に自動封止機能弁を設けた構成としてもよい。
すなわち、図3に示すように、脱硫器320より上流側、特に脱硫器320の直前に、原料ガス10の流通経路に流入する空気中の酸素を除去する脱酸素剤を充填した脱酸素容器を、上流側脱硫器310と同様に、自動閉止機能弁を備えた脱酸素ジョイント部331により着脱可能に接続させる。
このことにより、例えば原料タンク11の着脱時に原料ガス10の流通経路中に空気が流入してしまったり、脱硫器320における安定化脱硫剤を還元処理するための還元ガスを供給するボンベの着脱時に空気が流入してしまったりしても、脱硫器320へ酸素が流入することを防止でき、空気すなわち酸素の流入による不都合を防止でき、安定して良好な脱硫処理が容易に得られる。
なお、脱酸素剤としては、例えば酸素を吸着する鉄粉粒物など、各種脱酸素剤を利用できる。さらには、脱酸素剤を利用する構成に限らず、例えば反応により酸素を除去する各種装置が利用できる。また、脱酸素手段330としては、着脱可能な構成ではなく、据付型としてもよい。そして、着脱可能とする構成としては、上述した自動閉止機能を有した脱酸素ジョイント部331を用いる構成に限らず、各種連結させる構成を用いることができる。
なお、本発明は実施例などの内容に何ら限定されるものではない。
硫酸ニッケル・6水和物(和光純薬株式会社製、特級)730.2gと、硫酸銅・5水和物(和光純薬株式会社製、特級)151.3gとを、80℃に加温した水8Lに溶解し、ニッケル系水溶液を調製する。このニッケル系水溶液と、擬ベーマイト(触媒化成工業株式会社製、商品名;C−AP(Al2O3として67質量%含有))16.0gとを混合し、0.5mol/L濃度の硫酸(和光純薬株式会社製、特級)水溶液300mlを加え、pH2として調製液Aを調製した。
また、80℃に加温した水8Lに炭酸ナトリウム(和光純薬株式会社製、特級)600.0gを溶解し、水ガラス(日本化学工業株式会社製、商品名;J−1(Si濃度29質量%))180.2gを加えて調製液Bを調製した。
そして、調製液Aと調製液Bとを、それぞれ80℃に保ちながら混合し、1時間攪拌した。この後、沈殿ケーキを水60Lで洗浄した後に濾取し、送風乾燥機(エスペック株式会社製、商品名;SSPH−200)にて120℃で12時間乾燥した。さらに、乾燥物を焼成炉(アドバンテック東洋株式会社製、商品名;FUW234PA)を用いて350℃で3時間焼成処理し、Ni65質量%、Cu15質量%を含むNi−Cu触媒を得た。このNi−Cu触媒を圧縮成型し、16−32メッシュに粒度を揃え、非安定化脱硫剤を得た。
この非安定化脱硫剤15mlを反応器に充填し、水素を1L/分で供給しつつ、室温から350℃まで徐々に昇温し、350℃に到達した後、3時間保持した。この後、水素の供給を停止し、窒素ガスを1L/分で供給しながら室温まで自然放冷により冷却した。さらに、酸素濃度2%となるように、空気を供給し、50時間保持し、安定化脱硫剤を調製した。
実施例1として、上記調製した安定化脱硫剤を1ml採取し、内径10mmの反応管に充填した。そして、脱硫プロパン(高千穂化学工業製)にジメチルサルファイド(1000容量ppm)/ターシャリーブチルメルカプタン(1000容量ppm)/窒素バランスボンベ(高千穂化学工業製)と、硫化カルボニル(300容量ppm)/窒素バランスボンベ(高千穂化学工業製)とを、全硫黄量が17容量ppm((ジメチルサルファイド/ターシャリーブチルメルカプタン/COS)の容量比で(2/2/1))となるように混合し、ガス供給量166ml/分となる状態で、常圧、180℃で、反応管に供給した。
そして、反応管の出口のガスを化学発光硫黄検出器付のガスクロマトグラフィで適時分析した。
なお、比較例1として、安定化脱硫剤に代えて、反応管に上記安定化脱硫剤の調製時に調製した非安定化脱硫剤1mlを用いた。
その結果、比較例1である非安定化脱硫剤を用いた場合では、反応管から流出するガスの硫黄濃度が1容量ppmに達するまでの時間は、27時間であった。一方、実施例1である安定化脱硫剤を用いた場合では、52時間であった。このため、安定化脱硫剤を用いて加熱脱硫処理することにより、略倍の時間まで高度な脱硫処理が得られることがわかった。
実施例2として、上記調製した安定化脱硫剤を1ml採取し、内径10mmの反応管に充填した。そして、水素ガスを常圧下、20℃、100ml/分の供給速度で3分間流通させて水素還元処理した。この後、上述した脱硫評価実験と同様に、反応管にガスを供給した。
なお、比較例2として、安定化脱硫剤に代えて、反応管に上記安定化脱硫剤の調製時に調製した非安定化脱硫剤1mlを用いた。
その結果、比較例2である非安定化脱硫剤を用いた場合では、反応管から流出するガスの硫黄濃度が1容量ppmに達するまでの時間は、30時間で、水素還元により約1割程度の寿命延長が認められた。一方、実施例2である安定化脱硫剤を用いた場合では、85時間で、約1.6倍の寿命延長が認められた。このように、安定化脱硫剤を還元した後に脱硫処理を実施することで、さらに長期間の高度な脱硫処理が得られることが分かった。
β型ゼオライト(東ソー株式会社製、商品名;HSZ−930NHA)の500℃焼成物200gを、硝酸銀(和光純薬株式会社製、特級)64gを水100mlに溶解した水溶液に投入し、4時間攪拌してイオン交換を行った。この後、固形物を水20Lで洗浄した後に濾取し、送風乾燥機(エスペック株式会社製、商品名;SSPH−200)にて120℃で12時間乾燥した。さらに、乾燥物を焼成炉(アドバンテック東洋株式会社製、商品名;FUW234PA)を用いて400℃で3時間焼成処理し、Ag12.5質量%を含むAg触媒を得た。このAg触媒を圧縮成型し、16−32メッシュに粒度を揃え、上流側脱硫剤を得た。
また、内径が0.8cmの反応管に上記調製した安定化脱硫剤を20ml充填した。
そして、上記調製した上流側脱硫剤270mlを、内径40mmの上流側反応器に充填し、さらに、上記安定化脱硫剤の調製時に調製した非安定化脱硫剤120mlを充填した。また、改質触媒500gを充填した1kW級LPG型燃料電池システムに、上流側反応器が通常運転時に40〜55℃となる位置に、上記安定化脱硫剤を充填した反応管が通常運転時に150℃〜190℃となる位置に、それぞれ組み込んだ。
また、上流側反応器の下流側に設けた自動閉止機構付のジョイント部から、水素を常圧下、300ml/分の供給速度で20分流し、水素還元処理を実施した。そして、1kW級LPG型燃料電池システムにおけるLPGは50kgボンベを使用し、自動切り替え方式により、適宜切り替えながら、供給した。
この結果、燃料電池システムの運転開始後、4000時間経過した時点で、LPGのボンベが自動切り替えされるタイミングで、上流側反応器の出口硫黄濃度を分析した結果、7質量ppbであった。なお、硫黄濃度の測定方法としては、ASTM D 6313 Difference Photometry法に準拠し、ONIX社のXVI装置を用いて定量した。
また、運転停止後、改質器を解体し、改質触媒の硫黄分析を蛍光X線分析法により実施したところ、検出下限界である2.5質量ppm以下であり、通ガス量から換算した反応器の出口の平均硫黄濃度は、1.3質量ppb以下であった。このように、上流側脱硫器を並設することにより、より高度な脱硫処理が4000時間の長期間でも安定して得られることがわかった。
上記調製した安定化脱硫剤を1ml採取し、内径10mmの反応管に充填した。
そして、水素ガスを、常圧下で100ml/分の供給速度で反応管に流通させつつ、室温から200℃まで徐々に反応管を昇温し、200℃に到達した後に2時間保持させ、水素還元処理を実施した。この後、上述した脱硫評価実験と同様に、反応管にガスを供給した。そして、反応管の出口のガスを化学発光硫黄検出器付のガスクロマトグラフィで適時分析した。
その結果、反応管から流出するガスの硫黄濃度が1容量ppmに達するまでの時間は、140時間で、さらに長寿命化した。
11……原料タンク
100……燃料電池システム
110……原料ガス供給手段
114……ジョイント部である原料タンクジョイント部
120……ジョイント部
200……燃料電池
300……脱硫装置
310……上流側脱硫器
330……脱酸素手段
331……ジョイント部である脱酸素ジョイント部
320……脱硫器
410……改質器
500……燃料電池用改質ガスの製造装置としての燃料ガス製造装置
Claims (21)
- 炭化水素原料を含む原料ガスを脱硫剤により脱硫処理する脱硫方法であって、
前記脱硫処理した原料ガスを改質触媒下で加熱して水素ガスを含有する改質ガスを生成させる改質器における前記原料ガスが流入される上流側に直列状に接続され、鉄、ニッケル、銅、コバルト、マンガンから選ばれる少なくともいずれか一種で一部が金属状態である安定化された前記脱硫剤が充填された脱硫器を用い、
前記脱硫剤により前記原料ガスを、50℃以上400℃以下で脱硫処理する
ことを特徴とする脱硫方法。 - 請求項1に記載の脱硫方法であって、
前記安定化された脱硫剤は、表面が酸化物に酸化された金属と、炭酸ガスで処理された金属とのうち、少なくともいずれか一方である
ことを特徴とする脱硫方法。 - 請求項1または請求項2に記載の脱硫方法であって、
前記安定化された脱硫剤を、前記原料ガスの脱硫処理の前に常温以上300℃以下の温度範囲で還元処理する
ことを特徴とする脱硫方法。 - 請求項1または請求項2に記載の脱硫方法であって、
前記安定化された脱硫剤を、前記原料ガスの脱硫処理の前に常温で還元処理する
ことを特徴とする脱硫方法。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の脱硫方法であって、
前記脱硫器は、常温で前記原料ガスを脱硫する上流側脱硫器を用いて脱硫処理した後の前記原料ガスを脱硫処理する
ことを特徴とする脱硫方法。 - 請求項5に記載の脱硫方法であって、
前記上流側脱硫器は、銀、ニッケル、銅、鉄、マンガン、コバルト、セリウム、ランタンから選ばれる少なくともいずれか一種の金属を無機材料に担持させたゼオライト脱硫剤と、ニッケル、銅、鉄、マンガン、コバルト、セリウム、ランタンから選ばれる少なくともいずれか一種の金属酸化物とのうち、少なくともいずれか一方が充填された
ことを特徴とする脱硫方法。 - 請求項5または請求項6に記載の脱硫方法であって、
前記上流側脱硫器は、前記原料ガスの流通経路中に着脱可能に配設される
ことを特徴とする脱硫方法。 - 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の脱硫方法であって、
前記脱硫器は、流通する前記原料ガスに混入する酸素を除去する脱酸素手段を用いて酸素が除去された前記原料ガスを脱硫処理する
ことを特徴とする脱硫方法。 - 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の脱硫方法であって、
前記脱硫器は、前記安定化された脱硫剤を、前記改質器で生成した前記改質ガスを原料として発電する燃料電池における発電量1kW当たり2ml以上100ml以下で充填する
ことを特徴とする脱硫方法。 - 炭化水素原料を含む原料ガスを脱硫する脱硫剤が内部に充填された脱硫装置であって、
鉄、ニッケル、銅、コバルト、マンガンから選ばれる少なくとも一種の金属を含む安定化された脱硫剤が充填される収容空間を内部に有し、前記原料ガスが流入する流入口および前記収容空間内の前記原料ガスを流出する流出口を備え、前記脱硫処理した原料ガスを改質触媒下で加熱して水素ガスを含有する改質ガスを生成させる改質器における前記原料ガスが流入される上流側に直列状に接続される容器と、
前記流入される原料ガスを50℃以上400℃以下に加熱して前記脱硫剤により脱硫させる加熱手段と、
を具備したことを特徴とした脱硫装置。 - 請求項10に記載の脱硫装置であって、
前記安定化された脱硫剤は、表面が酸化物に酸化された金属である
ことを特徴とした脱硫装置。 - 請求項10または請求項11に記載の脱硫装置であって、
前記容器内に前記還元ガスを供給して前記脱硫剤を常温以上300℃以下の温度範囲で還元させる還元手段を具備した
ことを特徴とした脱硫装置。 - 請求項10ないし請求項12のいずれかに記載の脱硫装置であって、
前記脱硫器における前記原料ガスが流通する上流側に前記脱硫器に対して直列状に接続され、充填されて前記原料ガスを常温で脱硫する上流側脱硫剤が充填された上流側脱硫器を具備した
ことを特徴とした脱硫装置。 - 請求項13に記載の脱硫装置であって、
前記上流側脱硫剤は、銀、ニッケル、銅、鉄、マンガン、コバルト、セリウム、ランタンから選ばれる少なくともいずれか一種の金属を無機材料に担持させたゼオライト脱硫剤と、ニッケル、銅、鉄、マンガン、コバルト、セリウム、ランタンから選ばれる少なくともいずれか一種の金属酸化物とのうち、少なくともいずれか一方である
ことを特徴とした脱硫装置。 - 請求項13または請求項14に記載の脱硫装置であって、
前記上流側脱硫器は、前記原料ガスの流通経路中に着脱可能に配設される自動閉止機能を有するジョイント部を備えた
ことを特徴とした脱硫装置。 - 請求項10ないし請求項15のいずれかに記載の脱硫装置であって、
前記脱硫器における前記原料ガスが流通する上流側に前記脱硫器に対して直列状に接続され、流通する前記原料ガスに混入する酸素を除去する脱酸素手段を具備した
ことを特徴とした脱硫装置。 - 請求項16に記載の脱硫装置であって、
前記脱酸素手段は、前記原料ガスの流通経路中に着脱可能に配設される自動閉止機能を有するジョイント部を備えた
ことを特徴とした脱硫装置。 - 請求項10ないし請求項17のいずれかに記載の脱硫装置であって、
前記脱硫器は、前記改質器で生成した前記改質ガスを原料として発電する燃料電池における発電量1kW当たり2ml以上100ml以下で前記安定化された脱硫剤を充填した
ことを特徴とした脱硫装置。 - 炭化水素原料を含む原料ガスを供給する原料ガス供給手段と、
この原料ガス供給手段から供給される原料ガスを脱硫処理する請求項10ないし請求項18のいずれかに記載の脱硫装置と、
この脱硫装置で脱硫処理した前記原料ガスを加熱して水素ガスを含有する改質ガスに改質処理する改質触媒が充填された改質器と、
を具備したことを特徴とした燃料電池用改質ガスの製造装置。 - 請求項19に記載の燃料電池用改質ガスの製造装置であって、
前記原料ガス供給手段は、原料ガスを貯留する原料タンクが着脱可能に接続される自動封止機能を有するジョイント部を備えた
ことを特徴とした燃料電池用改質ガスの製造装置。 - 請求項19または請求項20に記載の燃料電池用改質ガスの製造装置と、
酸素含有気体を供給する酸素含有気体供給手段と、
前記燃料電池用改質ガスの製造装置の前記改質器で改質された前記改質ガスおよび前記酸素含有気体供給手段により供給される前記酸素含有気体を利用して発電する燃料電池と、
を具備したことを特徴とした燃料電池システム。
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