JP2008125115A - Composite antenna - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、異なる複数の周波数帯で動作する複合アンテナに関する。 The present invention relates to a composite antenna that operates in a plurality of different frequency bands.
従来、異なる複数の周波数帯で動作する複合アンテナとしては、誘電体基板上に1.5GHz帯用の円偏波ループアンテナを形成するとともに、ほぼ同一軸上に5.8GHz帯用の方形パッチアンテナを形成してなる複合アンテナ等がある(例えば、特許文献1参照)。
ところで近年、無線を利用した自動認識技術として、RFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。RFIDシステムは、リーダ・ライタ等と呼ばれる質問器と、RFIDタグ等と呼ばれる応答器との間で無線通信を行う。その際の伝送方式としては、交流磁界によるコイルの相互誘導を利用した電磁結合方式の他、周波数として135kHz帯以下若しくは13.56MHz帯を利用した電磁誘導方式と、860〜960MHzのUHF帯若しくは2.45GHz帯を利用した電波方式とが採用されている。 Incidentally, in recent years, an RFID (Radio Frequency Identification) system is known as an automatic recognition technique using radio. The RFID system performs wireless communication between an interrogator called a reader / writer or the like and a responder called an RFID tag or the like. As a transmission method at that time, in addition to an electromagnetic coupling method using mutual induction of coils by an alternating magnetic field, an electromagnetic induction method using a frequency of 135 kHz or lower or 13.56 MHz as a frequency, a UHF band of 860 to 960 MHz, or 2 The radio system using the .45 GHz band is adopted.
特に、13.56MHz帯を利用した電磁誘導方式は、RFIDシステムの一態様である非接触ICカードシステムに用いられており、殆どの国で採用されている。一方、860〜960MHzのUHF帯を利用した電波方式は、欧州や米国では使用可能であるものの、日本では携帯電話等に割り当てられていてためにRFIDシステムでの使用が許可されていなかったが、最近、950〜956MHz帯をRFIDシステムで使用できるような行動が開始された。そこで、13.56MHz帯のみならず950〜956MHz帯でも動作する複合アンテナの開発が望まれていた。この種の複合アンテナを開発することにより、13.56MHz帯を使用したRFIDシステムだけでなく、950〜956MHz帯を使用したRFIDシステムにも兼用できるリーダ・ライタ用アンテナを得ることができる。 In particular, the electromagnetic induction method using the 13.56 MHz band is used in a non-contact IC card system which is an aspect of the RFID system, and is adopted in most countries. On the other hand, although the radio system using the UHF band of 860 to 960 MHz can be used in Europe and the United States, it was assigned to a mobile phone etc. in Japan and was not allowed to be used in the RFID system. Recently, an action has been started so that the 950 to 956 MHz band can be used in the RFID system. Therefore, development of a composite antenna that operates not only in the 13.56 MHz band but also in the 950 to 956 MHz band has been desired. By developing this type of composite antenna, it is possible to obtain a reader / writer antenna that can be used not only for an RFID system using the 13.56 MHz band but also for an RFID system using the 950 to 956 MHz band.
しかしながら従来の複合アンテナは、例えば1.5GHz帯と5.8GHz帯というように、いずれも電波方式で使用される2つの周波数帯に対応したものであり、例えば950MHz帯と13.56MHz帯というように、電波方式と電磁誘導方式でそれぞれ使用される2つの周波数帯に対応したものはなかった。 However, the conventional composite antenna corresponds to two frequency bands used in the radio wave system such as 1.5 GHz band and 5.8 GHz band, for example, 950 MHz band and 13.56 MHz band. However, there was no one corresponding to the two frequency bands respectively used in the radio wave system and the electromagnetic induction system.
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、電波方式で使用される高い周波数帯で動作するのみならず、電磁誘導方式で使用される低い周波数帯でも動作する複合アンテナを提供しようとするものである。 The present invention has been made based on such circumstances, and its purpose is not only to operate in the high frequency band used in the radio wave system, but also to operate in the low frequency band used in the electromagnetic induction system. It is intended to provide a composite antenna.
本発明の複合アンテナは、一方の面に放射導体を、他方の面に接地導体をそれぞれ設けたパッチアンテナであり、UHF帯若しくは2.45GHz帯の電波方式で利用される第1の周波数帯において動作する第1のアンテナと、第1の周波数帯より低い電磁誘導方式で利用される第2の周波数帯において動作するコイル状導体を有する第2のアンテナと、第1のアンテナと第2のアンテナとを一体的に保持する誘電体からなる保持部とを備え、第1のアンテナを形成する導体層である放射導体の層と接地導体の層の厚さを、いずれも第2の周波数帯の電流が流れる表皮深さより薄くし、第2のアンテナを形成する導体層の厚さを、第2の周波数帯の電流が流れる表皮深さ以上としたものである。 The composite antenna of the present invention is a patch antenna in which a radiation conductor is provided on one surface and a ground conductor is provided on the other surface, and in the first frequency band used in the radio system of the UHF band or 2.45 GHz band. A first antenna that operates, a second antenna having a coiled conductor that operates in a second frequency band utilized in an electromagnetic induction system lower than the first frequency band, and the first antenna and the second antenna And holding portions made of a dielectric that integrally hold the first and second antennas, and the thicknesses of the radiation conductor layer and the ground conductor layer, which are conductor layers forming the first antenna, are both in the second frequency band. It is thinner than the skin depth through which the current flows, and the thickness of the conductor layer forming the second antenna is greater than or equal to the skin depth through which the current in the second frequency band flows.
かかる手段を講じた本発明によれば、電波方式で使用される高い周波数帯で動作するのみならず、電磁誘導方式で使用される低い周波数帯でも動作する複合アンテナを提供できる。 According to the present invention in which such measures are taken, it is possible to provide a composite antenna that operates not only in the high frequency band used in the radio wave system but also in the low frequency band used in the electromagnetic induction system.
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
[第1の実施の形態]
はじめに、本発明の第1の実施の形態である複合アンテナ10について、図1〜図4を用いて説明する。図1は複合アンテナ10の外観斜視図であり、図2は同複合アンテナ10の分解斜視図であり、図3は図1におけるA−A矢視断面の拡大図である。
The best mode for carrying out the present invention will be described below with reference to the drawings.
[First Embodiment]
First, the
この複合アンテナ10は、第1の周波数帯として電波方式で利用される例えば950MHz帯で動作する第1のアンテナ11と、第1の周波数帯より低い第2の周波数帯として電磁誘導方式で利用される例えば13.56MHz帯で動作する第2のアンテナ12とを備えている。そして、第1のアンテナ11と第2のアンテナ12とを、誘電体からなる保持基板13を挟んで積層することにより一体化している。
The
第1のアンテナ11は、第1の誘電体基板111と、この第1の誘電体基板111の一方の面側に配置された放射導体(パッチ電極)112と、該第1の誘電体基板111の他方の面側に配置された接地導体(グランド)113とから構成している。第2のアンテナ12は、第2の誘電体基板121と、この第2の誘電体基板121の一方の面側に配置されたコイル状導体パターン122と、該第2の誘電体基板121の他方の面側に配置された棒状導体パターン123とから構成している。第1の誘電体基板111,第2の誘電体基板121及び保持基板13は、いずれも矩形状をなした同一サイズのものである。
The
第1のアンテナ11において、接地導体113は、第1の誘電体基板111と面積を略同一とする矩形状の導体パターンであり、保持基板13上に設けている。放射導体112は、第1の誘電体基板111よりも面積が小さい略矩形状の導体パターンであり、第1の誘電体基板111上の略中央に設けている。放射導体112は、その一辺を凹状に切欠しており、この切欠部の底辺から誘電体基板111の一辺に向けて導体パターン114を延伸している。
In the
導体パターン114は、放射導体112への給電線として機能する。すなわち図示しないが、同軸ケーブルの一端側の芯線を導体パターン114に接続するとともに、該一端側の外線を接地導体113の一部に接続し、該同軸ケーブルの他端側を、電波方式を用いて無線通信を行う無線機に接続する。こうすることにより、第1のアンテナ11は、電波方式で使用される第1の周波数帯で送受信動作を行う。
The
第1のアンテナ11の指向性の強さを図4(a)に示す。図示するように第1のアンテナ11は、放射導体112が設けられている側に強い指向性を有している。すなわち、放射導体112が設けられている側に電波を強く放射する特性を有している。ここに、第1のアンテナ11は、電波の電界に対して有効な動作をする平面パッチアンテナとして機能する。
FIG. 4A shows the strength of directivity of the
第2のアンテナ12において、コイル状導体パターン122は、一端が第2の誘電体基板121の一辺部に位置し、他端が第2の誘電体基板121の略中央部に位置するように渦巻状に設けた渦巻き部124と、一端が第2の誘電体基板121の上記渦巻き部124の一端が設けられている辺部に位置し、他端が上記渦巻き部124の他端近傍でかつ渦巻き部124と重ならない部位に位置するように設けた直線部125とからなる。棒状導体パターン123は、第2の誘電体基板121の裏面側において、この第2の誘電体基板121の厚さ方向に対して一端が上記渦巻き部124の他端と重なり、他端が上記直線部125の他端と重なる位置に設けている。そして、第2の誘電体基板121の渦巻き部124の他端と棒状導体パターン123の一端とが位置する部位に、その表面から裏面に貫通する第1のスルーホール126を穿設している。また、第2の誘電体基板121の直線部125の他端と棒状導体パターン123の他端とが位置する部位に、その表面から裏面に貫通する第2のスルーホール127を穿設している。
In the
第2の誘電体基板121の一辺部に位置する渦巻き部124の一端部と直線部125は、いずれもコイル状導体パターン122への給電部として機能する。すなわち図示しないが、同軸ケーブルの一端側の芯線を渦巻き部124の一端に接続するとともに、該一端側の外線を直線部125の一端に接続し、該同軸ケーブルの他端側を、電磁誘導方式を用いて無線通信を行う無線機に接続する。こうすることにより、同軸ケーブルから渦巻き部124の一端に入力された電流は、渦巻き部124を流れ、その他端から第1のスルーホール126を通って棒状導体パターン123の一端に入力する。棒状導体パターン123の一端に入力した電流は、棒状導体パターン123を流れ、その他端から第2のスルーホール127を通って直線部125の他端に入力する。直線部125の他端に入力した電流は、直線部125を通ってその一端から同軸ケーブルに出力される。また、同軸ケーブルから直線部125の一端に入力された電流は、上記と逆方向に流れ、渦巻き部124の一端から同軸ケーブルに出力される。これにより、第2のアンテナ12は、電磁誘導方式で使用される第2の周波数帯で送受信動作を行う。
One end of the
第2のアンテナ12の磁界分布を図4(b)で示す。図中、破線は磁束を示しており、磁束が集中している部分が磁束密度の高いところである。図示するように、第2のアンテナ12を構成するコイル状導体パターン122の中心から上下方向に磁束密度の高い箇所がある。この磁束密度が高い箇所で通信を行うと、良好な通信特性を得ることができる。ここに、第2のアンテナ12は、電波の磁界に対して有効な動作をするコイル状アンテナとして機能する。
The magnetic field distribution of the
さて、本実施の形態においては、第1のアンテナ11を形成する導体層、つまりは放射導体112と接地導体113の厚さd1を、第2のアンテナ12を形成する導体層、つまりはコイル状導体パターン122の厚さd2よりも薄くしている。
In the present embodiment, the thickness d1 of the conductor layer that forms the
導体を流れる電流は、周波数が高くなるにつれて導体表面からの深さが浅い部分しか流れなくなる。この現象は表皮効果と呼ばれており、電流の流れる表皮深さδは、次の(1)式で表される。なお、(1)式においてωは2πfであり、fは周波数,μは透磁率,σは導電率である。
例えば導体が銅からなる場合、導電率σは58×106(S/m)である。透磁率μは4π×10−7であるので、周波数が電磁誘導方式で利用される13.56MHzであるときには、表皮深さδは18μmになる。また、周波数が電波方式で利用される950MHzであるときには、表皮深さδは2μmになる。 For example, when the conductor is made of copper, the conductivity σ is 58 × 10 6 (S / m). Since the permeability μ is 4π × 10 −7 , the skin depth δ is 18 μm when the frequency is 13.56 MHz used in the electromagnetic induction method. When the frequency is 950 MHz used in the radio wave system, the skin depth δ is 2 μm.
そこで、950MHz帯で動作するアンテナの銅箔パターンの厚さを2μmとすれば、銅箔パターンでの電力損失を少なくすることができる。一方、13.56MHz帯で動作するアンテナの銅箔パターンの厚さを18μm以上とすれば、銅箔パターンでの電力損失を少なくすることができる。また、厚さが18μm以上の銅箔があると、13.56MHz帯の電磁波はほとんど通過しなくなる。逆を言えば、銅箔の厚さが18μm以下の場合には、13.56MHz帯の電磁波は通過し、その通過量は、銅箔の厚さが薄くなればなるほど増大する。 Therefore, if the thickness of the copper foil pattern of the antenna operating in the 950 MHz band is 2 μm, power loss in the copper foil pattern can be reduced. On the other hand, if the thickness of the copper foil pattern of the antenna operating in the 13.56 MHz band is 18 μm or more, power loss in the copper foil pattern can be reduced. In addition, when there is a copper foil having a thickness of 18 μm or more, 13.56 MHz band electromagnetic waves hardly pass. In other words, when the thickness of the copper foil is 18 μm or less, the 13.56 MHz band electromagnetic wave passes, and the amount of passage increases as the thickness of the copper foil decreases.
そこで本実施の形態では、電波方式で利用される第1の周波数帯を950MHzとし、この950MHz帯で動作する第1のアンテナ11の導体厚さd1を2μmから18μmとする。また、電磁誘導方式で利用される第2の周波数帯を13.56MHzとし、この13.56MHz帯で動作する第2のアンテナ12の導体厚さd2を18μm以上とする。
Therefore, in the present embodiment, the first frequency band used in the radio wave system is 950 MHz, and the conductor thickness d1 of the
このような構成の複合アンテナでは、放射導体112が設けられている側の外側に第2のアンテナ12が設けられているので、第1のアンテナ11から放射される電波のうち、放射導体112が設けられている側に強く放射される電波は、第2のアンテナ12の影響を受けない。一方、第1のアンテナ11を形成する導体層の厚さが18μm以下であるので、第2のアンテナ12から放射される電磁波が第1のアンテナ11の導体層で減衰する量は少ない。
In the composite antenna having such a configuration, since the
したがって、本実施の形態によれば、電波方式で利用される第1の周波数帯では第1のアンテナ11を使用し、電磁誘導方式で利用される第2の周波数帯では第2のアンテナ12を使用して安定に無線通信を行うことができ、例えば950MHz帯と13.56MHz帯というように、電波方式と電磁誘導方式でそれぞれ使用される2つの周波数帯に対応し得る小型の複合アンテナ10を提供することができる。
Therefore, according to the present embodiment, the
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態である複合アンテナ20について、図5〜図7を用いて説明する。図5は複合アンテナ20を上方から見た平面図であり、図6は図5におけるB−B矢視断面図であり、図7は同複合アンテナ20を下側から見た平面図である。
[Second Embodiment]
Next, the
この複合アンテナ20も、第1の周波数帯として電波方式で利用される例えば950MHz帯で動作する第1のアンテナ21と、第1の周波数帯より低い第2の周波数帯として電磁誘導方式で利用される例えば13.56MHz帯で動作する第2のアンテナ22とを備えている。そして、第1のアンテナ11と第2のアンテナ12とを、第1のアンテナ21の放射利得が小さい外周に第2のアンテナ22を設けることにより一体化している。
This
第1のアンテナ21は、誘電体基板211と、この誘電体基板211の一方の面側に配置された放射導体(パッチ電極)212と、該誘電体基板211の他方の面側に配置された接地導体(グランド)213とから構成している。第2のアンテナ22は、口状の開口部を有する誘電体からなる保持フレーム221と、この保持フレーム221の外側に巻回された例えば銅線等からなる導体コイル222とから構成している。
The
第1のアンテナ21において、接地導体213は、誘電体基板211と面積を略同一とする略矩形状の導体パターンであり、該誘電体基板211の下面に設けている。放射導体212は、誘電体基板211よりも面積が小さい矩形状の導体パターンであり、誘電体基板211上の略中央に設けている。また、誘電体基板211の放射導体214のB−B矢視線上で右端から略1/3の位置に、その厚さ方向に貫通するスルーホール214を穿設している。スルーホール214の位置は、アンテナ21を接続する無線機のインピーダンスによって決まる。そして、このスルーホール214に接地導体213側からコネクタ215を挿入している。これにより、コネクタの内部導体が放射導体212に接続され、外部導体が接地導体213に接続されている。そこで、電波方式を用いて無線通信を行う無線機をコネクタ215に接続することにより、第1のアンテナ21は、電波方式で使用される第1の周波数帯で送受信動作を行う。このときの第1のアンテナ21の指向性の強さは、図4(a)で示した指向性と同様に、放射導体212が設けられている側に強い指向性を有している。すなわち、誘電体基板211の放射導体212が設けられている側の放射利得が高くなっており、接地導体213の面と平行な外周方向の放射利得は小さくなっている。ここに、第1のアンテナ21は、電波の電界に対して有効な動作をする平面パッチアンテナとして機能する。
In the
第2のアンテナ12において、保持フレーム221は、その口状の開口部を、第1のアンテナにおける誘電体基板211の接地導体213の面と平行な外周に嵌合させている。そして、この保持フレーム221の外周に導体コイル222を巻回している。導体コイル222の一端は、2端子コネクタ223の一方の端子224に接続しており、導体コイル222の他端は、該2端子コネクタ223の他方の端子225に接続している。2端子コネクタ223は、誘電体基板211における裏面側の接地導体213が切欠された部位に設けている。そこで、電磁誘導方式を用いて無線通信を行う無線機を2端子コネクタ223に接続することにより、2端子コネクタ223の一方の端子224から入力された電流は、導体コイル222を流れて2端子コネクタ223の他方の端子225に入力し、他方の端子225から入力された電流は、導体コイル222を逆方向に流れて一方の端子224に入力する。これにより、第2のアンテナ22は、電磁誘導方式で使用される第2の周波数帯で送受信動作を行う。この第2のアンテナ12の磁界分布も図4(b)で示した磁界分布と同様に、導体コイル222の中心から上下方向に磁束密度の高い箇所がある。この磁束密度が高い箇所で通信を行うと、良好な通信特性を得ることができる。ここに、第2のアンテナ22は、電波の磁界に対して有効な動作をするコイル状アンテナとして機能する。
In the
このように構成された第2の実施の形態の複合アンテナ20においても、第1の実施の形態と同様に、第1のアンテナ21を形成する導体層、つまりは放射導体212と接地導体213の厚さd3を、第2のアンテナ22を形成する導体層、つまりは導体コイル222の厚さd4よりも薄くしている。具体的には、放射導体212と接地導体213の厚さd3を、第1のアンテナ21が動作する第1の周波数帯の電流が流れる表皮深さδよりも厚く、かつ第2のアンテナ22が動作する第2の周波数帯の電流が流れる表皮深さδよりも薄くしている。また、導体コイル222の厚さd4を、第2のアンテナ22が動作する第2の周波数帯の電流が流れる表皮深さδ以上厚くしている。
Also in the
このような構成の複合アンテナでは、第1実施の形態と同様に、放射導体212が設けられている側の外側に第2のアンテナ22が設けられているので、第1のアンテナ21から放射される電波のうち、放射導体212が設けられている側に強く放射される電磁波は、第2のアンテナ22の影響を受けない。一方、第1のアンテナ21を形成する導体層の厚さが18μm以下であるので、第2のアンテナ22から放射される電磁波が第1のアンテナ21の導体層で減衰する量は少ない。かくして、電波方式で利用される第1の周波数帯では第1のアンテナ21を使用し、電磁誘導方式で利用される第2の周波数帯では第2のアンテナ22を使用して安定に無線通信を行うことができる小型の複合アンテナ20を提供することができる。
In the composite antenna having such a configuration, the
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば複合アンテナ10,20の形状は、矩形状に限定されるものではなく、円形状や、三角形,五角形,六角形等の多角形状としてもよい。
The present invention is not limited to the above-described embodiment as it is, and can be embodied by modifying the constituent elements without departing from the scope of the invention in the implementation stage.
For example, the shape of the
また、第1のアンテナ11,21を構成する導体の厚さd1,d3は、第2のアンテナ12,22の影響を抑えることができる厚さであればよく、第2のアンテナ12,22を構成する導体の厚さd2,d4は、第2の周波数帯を使用できる厚さであればよい。また、導体の材質は銅に限定されるものではない。
The thicknesses d1 and d3 of the conductors constituting the
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。 In addition, various inventions can be formed by appropriately combining a plurality of constituent elements disclosed in the embodiment. For example, some components may be deleted from all the components shown in the embodiment. Furthermore, the constituent elements over different embodiments may be combined.
10,20…複合アンテナ、11,21…第1のアンテナ、12,22…第2のアンテナ、13…保持基板、111…第1の誘電体基板、112,212…放射導体、113,213…接地導体、121…第2の誘電体基板、122…コイル状導体パターン、123…棒状導体パターン、211…誘電体基板、221…保持フレーム、222…導体コイル。
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記第1の周波数帯より低い電磁誘導方式で利用される第2の周波数帯において動作するコイル状導体を有する第2のアンテナと、
前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとを一体的に保持する誘電体からなる保持部とを具備し、
前記第1のアンテナを形成する導体層である前記放射導体の層と前記接地導体の層の厚さを、いずれも前記第2の周波数帯の電流が流れる表皮深さより薄くし、
前記第2のアンテナを形成する導体層の厚さを、前記第2の周波数帯の電流が流れる表皮深さ以上としたことを特徴とする複合アンテナ。 A patch antenna having a radiating conductor on one surface and a ground conductor on the other surface, the first antenna operating in a first frequency band used in a radio system of UHF band or 2.45 GHz band; ,
A second antenna having a coiled conductor operating in a second frequency band utilized in an electromagnetic induction scheme lower than the first frequency band;
A holding portion made of a dielectric that integrally holds the first antenna and the second antenna;
The thicknesses of the radiation conductor layer and the ground conductor layer, which are conductor layers forming the first antenna, are both thinner than the skin depth through which the current in the second frequency band flows,
A composite antenna, wherein a thickness of a conductor layer forming the second antenna is equal to or greater than a skin depth through which a current in the second frequency band flows.
前記誘電体からなる保持部は、一方の面で前記パッチアンテナである第1のアンテナの接地導体を保持し他方の面で前記第2のアンテナの前記コイル状導体のパターンを保持することを特徴とする請求項1記載の複合アンテナ。 The second antenna is provided with the coiled conductor on one side,
The holding portion made of the dielectric holds the ground conductor of the first antenna, which is the patch antenna, on one surface and holds the pattern of the coiled conductor of the second antenna on the other surface. The composite antenna according to claim 1.
前記第2のアンテナは、前記保持部の外周に前記コイル状導体を巻回してなることを特徴とする請求項1記載の複合アンテナ。 The holding portion is made of a dielectric provided on the outer periphery of the first antenna that is the patch antenna,
The composite antenna according to claim 1, wherein the second antenna is formed by winding the coiled conductor around an outer periphery of the holding portion.
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