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JP2008120794A - ヘテロ環化合物を含有する医薬組成物 - Google Patents

ヘテロ環化合物を含有する医薬組成物 Download PDF

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JP2008120794A
JP2008120794A JP2007267551A JP2007267551A JP2008120794A JP 2008120794 A JP2008120794 A JP 2008120794A JP 2007267551 A JP2007267551 A JP 2007267551A JP 2007267551 A JP2007267551 A JP 2007267551A JP 2008120794 A JP2008120794 A JP 2008120794A
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methyl
azetidine
oxadiazol
carboxylic acid
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Pending
Application number
JP2007267551A
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English (en)
Inventor
Takehide Nishi
剛秀 西
Takeshi Nakamura
毅 中村
Sachiko Sekiguchi
幸子 関口
Yumiko Mizuno
由美子 水野
Ryuichi Shimozato
隆一 下里
Futoshi Nara
太 奈良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Sankyo Co Ltd
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Abstract

【課題】毒性が低く優れた免疫抑制作用を有する新規化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物の提供。
【解決手段】一般式(I)

[式中、Aは、カルボキシル基等、Bは、水素原子等、Vは、単結合、メチレン基等、nは、0から2までの整数を示し、Wは、5員環乃至7員環複素環基等、Zは、置換基群Aから選択される基等を示し、置換基群Aは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキル基などからなる群を示す]を有する化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、優れた免疫抑制作用を有するヘテロ環誘導体又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物に関する。
従来、自己免疫疾患等の治療においては、対症療法としてステロイドなどの抗炎症薬が使用されており、根本的治療法の開発が望まれている。また、糖尿病、腎炎の発症においても免疫系の異常が関与することは報告されているが(例えば、非特許文献1及び2参照)、その異常を改善するような薬剤の開発には至っていない。
一方、免疫応答を抑制する方法の開発は、臓器及び細胞移植における拒絶反応の防止並びに種々の自己免疫疾患を治療及び予防する上でも極めて重要である。しかしながら、シクロスポリンA(CsA)やタクロリムス(TRL)等の従来知られている免疫抑制剤は、腎臓及び肝臓に対して毒性を示すことが知られており、そのような副作用を軽減するために、ステロイド類を併用するなどの治療が広く用いられてきたが、必ずしも副作用を示すことなく十分な免疫抑制効果を発揮するには至っていないのが現状である。
このような背景から、毒性が低く、優れた免疫抑制作用を有する化合物を見出すことが試みられている。これまでに、本発明の背景技術として、以下に示す文献が知られている。
特許文献1には、例えば、以下に示すような化合物が開示されている。
特許文献2には、例えば、以下に示すような化合物が開示されている。
特許文献3には、例えば、以下に示すような化合物が開示されている。
特許文献4には、例えば、以下に示すような化合物が開示されている。
特許文献5には、例えば、以下に示すような化合物が開示されている。
特許文献6には、例えば、以下に示すような化合物が開示されている。


国際公開第03/062252号パンフレット 国際公開第03/105771号パンフレット 国際公開第2004/058149号パンフレット 国際公開第2004/103306号パンフレット 国際公開第2004/103309号パンフレット 国際公開第2005/000833号パンフレット Kidney International, vol.51, 94(1997) Journal of Immunology, vol.157, 4691(1996)
本発明者らは、毒性が低く優れた免疫抑制作用を有する新規化合物に関して、長年に亘り鋭意検討を重ねた結果、各種臓器移植又は皮膚移植での拒絶反応、全身性エリトマトーデス、慢性関節リウマチ、多発性筋炎、結合組織炎、骨格筋炎、骨関節炎、変形性関節症、皮膚筋炎、強皮症、ベーチェット病、Chron病、潰瘍性大腸炎、自己免疫性肝炎、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、多発性硬化症、自己免疫性水疱症、尋常性乾癬、血管炎症群、Wegener肉芽腫、ぶどう膜炎、シェーグレン症候群、特発性間質性肺炎、Goodpasture症候群、サルコイドーシス、アレルギー性肉芽腫性血管炎、気管支喘息、心筋炎、心筋症、大動脈炎症候群、心筋梗塞後症候群、原発性肺高血圧症、微小変化型ネフローゼ、膜性腎症、膜性増殖性腎炎、巣状糸球体硬化症、半月体形成性腎炎、重症筋無力症、炎症性ニューロパチー、アトピー性皮膚炎、慢性光線性皮膚炎、日光過敏症、蓐瘡、Sydenham舞踏病、硬化症、成人発症糖尿病、インスリン依存性糖尿病、若年性糖尿病、アテローム性動脈硬化症、糸球体腎炎、IgA腎症、尿細管間質性腎炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、劇症肝炎、ウイルス性肝炎、GVHD、接触皮膚炎、敗血症等の自己免疫疾患又はその他免疫関連疾患、さらに、真菌、マイコプラズマ、ウィルス、原虫等の感染症、心不全、心肥大、不整脈、狭心症、心虚血、動脈塞栓、動脈瘤、静脈瘤、血行障害等の循環器系疾患、アルツハイマー病、痴呆、パーキンソン病、脳卒中、脳梗塞、脳虚血、鬱病、躁鬱病、統合失調症、ハンチントン舞踏病、癲癇、痙攣、多動症、脳炎、髄膜炎、食欲不振および過食等の中枢系疾患、リンパ腫、白血病、多尿、頻尿、糖尿病性網膜症等の各種疾患(特に、各種臓器移植又は皮膚移植での拒絶反応、全身性エリトマトーデス、慢性関節リウマチ、多発性硬化症、アトピー性皮膚炎等の自己免疫疾患)に有用である新規化合物を見出して、本発明を完成した。
従って、本発明の課題は、毒性が低く優れた免疫抑制作用を有する新規化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物を提供することである。
本発明者らは、免疫抑制作用を有する化合物について鋭意研究を行った結果、本発明の一般式(I)を有する化合物、その薬理上許容される塩又はその薬理上許容されるプロドラッグ(以下、本発明化合物と略記することがある)が、毒性が低く優れた免疫抑制作用を有し、上記疾患の予防又は治療に有用であることを見出し、本発明を完成した。
以下に、本発明を説明する。
本発明は、(1)一般式(I)
[式中、
Aは、カルボキシル基、ホスホ基、スルホ基又は1H−テトラゾル−5−イル基を示し、
Bは、水素原子又は置換基群Aから選択される基を示し、
nは、0乃至2の整数を示し、
Vは、置換基群Aから選択される基で置換されてもよいメチレン基又は単結合を示し、
Vが置換基群Aから選択される基で置換されてもよいメチレン基の場合、Wは、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい5員環乃至7員環複素環基を示し、
Vが単結合の場合、Wは、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい縮環型複素環基を示し、
Xは、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−Cアルキレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよい鎖中に酸素原子又は硫黄原子を有するC−Cアルキレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよいC−C10アリーレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい5員環乃至7員環複素環基又は置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい縮環型複素環基を示し、
Yは、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよいC−C10アリーレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい5員環乃至7員環複素環基又は置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい縮環型複素環基を示し、
Zは、置換基群Aから選択される基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−Cアルキル基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよい鎖中に酸素原子又は硫黄原子を有するC−Cアルキル基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−Cシクロアルキル基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C10アリール基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C10アリールオキシ基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C10アリールチオ基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C12アラルキル基又は置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C10アリールカルボニル基を示し、
置換基群Aは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキル基、C−C10アリール基、C−C10アリールオキシ基、C−C12アラルキル基、ハロゲノC−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ハロゲノC−Cアルコキシ基、C−Cアルキルチオ基、カルボキシ基、C−Cアルキルカルボキシ基、ヒドロキシ基、C−C脂肪族アシル基、アミノ基、C−Cモノアルキルアミノ基、C−Cジアルキルアミノ基、C−C脂肪族アシルアミノ基、シアノ基及びニトロ基からなる群を示す]を有する化合物、その薬理上許容される塩又はその薬理上許容されるプロドラッグを含有する医薬組成物であり、好適には、
(2)Bが水素原子である、(1)に記載されたを含有する医薬組成物、
(3)Aがカルボキシル基である、(1)又は(2)に記載された医薬組成物、
(4)nが0である、(1)乃至(3)から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物、
(5)Vがメチレン基であり、Wが置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい5員環乃至7員環複素環基である、(1)乃至(4)から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物、
(6)5員環乃至7員環複素環基が、チエニレン、フリレン、ピロレン又はピリジレン基である、(5)に記載された医薬組成物、
(7)Wが置換基群Aから選択される基で1乃至2個置換されてもよいチエニレン又はピリジレン基である、(5)に記載された医薬組成物、
(8)チエニレン又はピリジレン基が
である、(6)に記載された医薬組成物、
(9)Vが単結合であり、Wが置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい縮環型複素環基である、(1)乃至(4)から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物、
(10)Wが縮環型複素環基である、(9)に記載された医薬組成物、
(11)縮環型複素環基が、テトラヒドロベンゾフラニレン、テトラヒドロベンゾチエニレン又はN−メチルテトラヒドロインドリレン基である、(10)に記載された医薬組成物、
(12)縮環型複素環基の置換位置が2位及び4位である、(11)に記載された医薬組成物、
(13)2位の置換基がZ−Y−X−である、(12)に記載された医薬組成物、
(14)XがC−Cアルキレン基、鎖中に酸素原子又は硫黄原子を有するC−Cアルキレン基、C−C10アリーレン基、5員環乃至7員環複素環基又は縮環型複素環基である、(1)乃至(13)から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物、
(15)Xが5員環乃至7員環複素環基である、(1)乃至(13)から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物、
(16)Yがフェニレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい5員環乃至7員環複素環基及び置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい縮環型複素環基からなる群より選択されるいずれか1つの基である、(1)乃至(15)から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物、
(17)Yがフェニレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよいチエニレン、ピリジレン又はインドリレン基である、(1)乃至(15)から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物、
(18)Yがフェニレン又はピリジレン基である、(1)乃至(15)から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物、
(19)Zが置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C10アリールオキシ基である、(1)乃至(18)から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物及び
(20)Zがフェノキシ基である、(1)乃至(18)から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物であり、更に好適には、
(21)一般式(I)が、一般式(I’)
[式中、
は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C−Cアルキル基又はC−Cアルコキシ基を示し、
は、水素原子又はハロゲン原子を示す。]である、(1)に記載された化合物又はその薬理上許容される塩、
(22)Rが、水素原子である、(21)に記載された医薬組成物、
(23)Rが、水素原子、メチル基又はエチル基である、(21)又は(22)に記載された医薬組成物、
(24)Rが、水素原子、フッ素原子、塩素原子又はメチル基である、(21)又は(23)から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物、
(25)Rが、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、メチル基又はメトキシ基である、(21)又は(24)から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物、
(26)Rが、水素原子又はフッ素原子である、(21)又は(25)から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物、
(27)一般式(I)が、一般式(I’’)
[式中、
は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、C−Cアルキル基又はC−Cアルコキシ基
を示す]である(1)に記載された医薬組成物、
(28)Rが、水素原子、メチル基又はエチル基である、(27)に記載された医薬組成物、
(29)Rが、水素原子、フッ素原子、塩素原子又はメチル基である、(27)又は(28)から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物、
(30)Rが、n−プロピル基、n−ブチル基又はiso−ブチル基である、(27)又は(29)から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物、
(31)一般式(I)を有する化合物が下記より選択されるいずれか1つである、(1)に記載された医薬組成物:
1−[(4−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−フリル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−(2−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({4−[5−(4−ベンゾイルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({4−[5−(4−ベンジルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({4−[5−(1−イソブチル−1H−インドール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({6−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−3−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸及び
1−({5−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
(32)一般式(I)を有する化合物が下記より選択されるいずれか1つである、(1)に記載された医薬組成物:
1−({5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({4−メチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4−メチル−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({4−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(4−エチル−5−{5−[4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({4−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(4−エチル−5−{5−[3−フルオロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−メトキシフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−メトキシフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(5−{5−[4−(2,3−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(4−エチル−5−{5−[3−フルオロ−4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(5−{5−[4−(2,3−ジフルオロフェノキシ)−3−フルオロフェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(2、3−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(5−{5−[4−(2−クロロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(5−{5−[4−(2−クロロフェノキシ)−3−フルオロフェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({3−メチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸及び
1−({3−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
及び
(33)一般式(I)を有する化合物が下記より選択されるいずれか1つである、(1)に記載された医薬組成物:
1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(、
1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(3−フルオロ−4−プロピルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(4−ブチル−3−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({6−エチル−5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({6−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−プロピルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(4−ブチル−3−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−エチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({6−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸及び
1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−エチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
である。更に本発明は、
(34)皮膚移植又は臓器移植での拒絶反応を抑制するための(1)に記載された医薬組成物、
(35)自己免疫疾患の予防又は治療をするための(1)に記載された医薬組成物、
(36)自己免疫疾患が関節リウマチ、乾癬、アトピー性皮膚炎、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎及びクローン病からなる群より選択される1種又は2種以上である、(1)に記載された医薬組成物、
(37)哺乳動物に(1)に記載された医薬組成物の有効量を投与することを特徴とする、皮膚移植又は臓器移植での拒絶反応の抑制方法、
(38)哺乳動物に(1)に記載された医薬組成物の有効量を投与することを特徴とする、自己免疫疾患の予防又は治療方法及び
(39)自己免疫疾患が関節リウマチ、乾癬、アトピー性皮膚炎、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎及びクローン病からなる群より選択される1種又は2種以上である、(38)に記載された予防又は治療方法を提供する。

上記置換基群Aとして、好適には、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキル基、C−C10アリール基、C−C10アリールオキシ基、C−C12アラルキル基、ハロゲノC−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ハロゲノC−Cアルコキシ基、C−Cアルキルチオ基からなる群である。
上記式中、W、X及びYの定義における、「5員環乃至7員環複素環基」とは、例えば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれるヘテロ原子1個以上(例えば、1乃至3個)を含む5又は7員芳香族複素環基などであり、結合手を2個有するものであり、具体的には、チエニレン、フリレン、ピロリレン、イミダゾリレン、ピラゾリレン、チアゾリレン、イソチアゾリレン、オキサゾリレン、イソオキサゾリレン、ピリジレン、ピラジニレン、ピリミジニレン、ピリダジニレン、オキサジアゾリレン、チアジアゾリレン、フラザニレン基などであり得、
Wについては、好適には、フリレン、チエニレン、ピロリレン又はピリジレン基であり、
Xについては、好適には、イソオキサゾイレン又はオキサジアゾリレン基であり、
Yについては、好適には、フェニレン、ピリジレン又はチエニレン基である。
上記式中、W、X及びYの定義における、「縮環型複素環基」とは、上記「5員環乃至7員環複素環基」に他の環状基が縮環した置換基であり、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれるヘテロ原子1個以上(例えば、1乃至3個)を含む9乃至14員、好ましくは9又は10員縮合多環式芳香族複素環基であり、結合手を2個有するものであり、好適には2乃至4環式、更に好適には2環式の基であり、例えば、ベンゾチエニレン、ベンゾフラニレン、ベンズイミダゾリレン、ベンズオキサゾリレン、ベンゾチアゾリレン、ベンズイソチアゾリレン、ナフト[2,3−b]チオフェニレン、イソキノリレン、キノリレン、インドリレン、キノキサリニレン、フェナントリジニレン、フェノチアジニレン、フェノキサジニレン、フタラジニレン、ナフチリジニレン、キナゾリニレン、シンノリニレン、カルバゾリレン、β−カルボリニレン、アクリジニレン、フェナジニレン、フタルイミドイレン、チオキサンテニルテトラヒドロキノリレン、テトラヒドロイソキノリレン、テトラヒドロインドリレン、テトラヒドロベンゾフラニレン、テトラヒドロベンゾチエニレン、5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]フラニレン、5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チエニレン又は1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[b]ピロリレン基などであり得、
Wについては、好適には、テトラヒドロベンゾフラニレン、テトラヒドロベンゾチエニレン、テトラヒドロインドリレン、5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]フラニレン、5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チエニレン又は1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[b]ピロリレン基であり、
Yについては、好適には、インドリレン基である。
上記式中、Xの定義における、「C−Cアルキレン基」とは、直鎖状又は分枝鎖状のC−Cアルキレン基を示し、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレン、イソプロピレン、s−ブチレン、t−ブチレン、3,3−ジメチルプロピレン、4,4−ジメチルブチレン基などであり、好適には、メチレン、エチレン、プロピレン基である。
上記式中、Xの定義における、「鎖中に酸素原子又は硫黄原子を有するC−Cアルキレン基」とは、例えば、−(CHm1O(CHm2−、−(CHm1S(CHm2−、−(CHm1CO(CHm2−、−(CHm1SO(CHm2−、−(CHm1SO(CHm2−;(m1及びm2は、0乃至7の整数を、但し、m1とm2の合計が0乃至7を示す)などであり、好適には、−CHOCH−、−CHSCH−、−OCH−、−SCH−、−CHO−又は−CHS−である。
上記式中、Zの定義における、「C−Cアルキル基」とは、直鎖状又は分枝鎖状のC−Cアルキル基を示し、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソプロピル、s−ブチル、t−ブチル、3,3−ジメチルプロピル、4,4−ジメチルブチル基などであり、好適には、メチレン、エチレン、プロピレン基である。
上記式中、Zの定義における、「鎖中に酸素原子又は硫黄原子を有するC−Cアルキル基」とは、例えば、H(CHm1O(CHm2−、H(CHm1S(CHm2−、H(CHm1CO(CHm2−、H(CHm1SO(CHm2−、H(CHm1SO(CHm2−(m1及びm2は、0乃至7の整数を、但し、m1とm2の合計が0乃至7を示す)などであり、好適には、メトキシメチル、メチルチオメチル、メトキシ又はメチルチオ基である。
上記式中、Z及び置換基群Aの定義における、「C−Cシクロアルキル基」とは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基又はシクロヘプチル基である。
上記式中、X及びYの定義における、「C−C10アリーレン基」とは、例えば、フェニレン基、インデニレン基、ナフチレン基であり得、好適には、フェニレン基である。
上記式中、Z及び置換基群Aの定義における、「C−C10アリール基」とは、例えば、フェニル基、インデニル基、ナフチル基であり得、好適には、フェニル基である。
上記式中、Z及び置換基群Aの定義における、「C−C10アリールオキシ基」とは、例えば、フェニルオキシ基、インデニルオキシ基、ナフチルオキシ基であり得、好適には、フェニルオキシ基である。
上記式中、Zの定義における、「C−C10アリールチオ基」とは、例えば、フェニルチオ基、インデニルチオ基、ナフチルチオ基であり得、好適には、フェニルチオ基である。
上記式中、Zの定義における、「C−C10アラルキル基」とは、例えば、ベンジル基、インデニルメチル基、ナフチルメチル基であり得、好適には、ベンジル基である。
上記式中、Zの定義における、「C−C10アリールカルボニル基」とは、例えば、ベンゾイル基、インデニルカルボニル基、ナフチルカルボニル基であり得、好適には、ベンゾイル基である。
上記式中、置換基群Aの定義における、「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素又はヨウ素原子である。
上記式中、置換基群Aの定義における、「C−Cアルキル基」とは、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基であり得、好適には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基又はイソブチル基である。
上記式中、置換基群Aの定義における、「ハロゲノC−Cアルキル基」とは、上記C−Cアルキル基に可能な限りハロゲン原子が置換した基であり、例えば、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、フルオロプロピル基、ジフルオロプロピル基、トリフルオロプロピル基、フルオロブチル基、ジフルオロブチル基、トリフルオロブチル基、フルオロペンチル基、ジフルオロペンチル基、トリフルオロペンチル基、フルオロヘキシル基、ジフルオロヘキシル基、トリフルオロヘキシル基、ペンタフルオロエチル基、ヘキサフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基、クロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、クロロエチル基、ジクロロエチル基、トリクロロエチル基、クロロプロピル基、ジクロロプロピル基、トリクロロプロピル基、クロロブチル基、ジクロロブチル基、トリクロロブチル基、クロロペンチル基、ジクロロペンチル基、トリクロロペンチル基、クロロヘキシル基、ジクロロヘキシル基、トリクロロヘキシル基、ペンタクロロエチル基、ヘキサクロロプロピル基、ノナクロロブチル基であり得、好適には、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、フルオロプロピル基、ジフルオロプロピル基又はトリフルオロプロピル基であり、更に好適には、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基又はトリフルオロエチル基である。
上記式中、置換基群Aの定義における、「C−Cアルコキシ基」とは、上記C−Cアルキル基に酸素原子が結合した基であり、好適には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基であり、更に好適には、メトキシ基、エトキシ基である。
上記式中、置換基群Aの定義における、「C−Cアルキルチオ基」とは、上記C−Cアルキル基に硫黄原子が結合した基であり、好適には、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基であり、更に好適には、メチルチオ基、エチルチオ基である。
上記式中、置換基群Aの定義における、「C−Cアルキルカルボキシ基」とは、上記C−Cアルキル基にカルボキシル基が結合した基であり、好適には、メチルカルボキシル基、エチルカルボキシル基、プロピルカルボキシル基、イソプロピルカルボキシル基、ブチルカルボキシル基であり、更に好適には、メチルカルボキシル基、エチルカルボキシル基である。
上記式中、置換基群Aの定義における、「C−C脂肪族アシル基」とは、上記C−Cアルキル基にカルボニル基が結合した基であり、例えば、アセチル基、エチルカルボニル基、プロピルカルボニル基、ブチルカルボニル基、ペンチルカルボニル基、ヘキシルカルボニル基であり得、好適には、アセチル基、エチルカルボニル基、プロピルカルボニル基である。
上記式中、置換基群Aの定義における、「C−Cモノアルキルアミノ基」とは、上記C−Cアルキル基にアミノ基が結合した基であり、例えば、好適には、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基であり、更に好適には、メチルアミノ基、エチルアミノ基である。
上記式中、置換基群Aの定義における、「C−Cジアルキルアミノ基」とは、2つの上記C−Cアルキル基が1つのアミノ基が結合した基であり、例えば、好適には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジブチルアミノ基であり、更に好適には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基である。
上記式中、置換基群Aの定義における、「C−C脂肪族アシルアミノ基」とは、上記C−Cアルキル基にカルボニル基が結合し、更に、そのカルボニル基にアミノ基が結合した基であり、例えば、アセチルアミノ基、エチルカルボニルアミノ基、プロピルカルボニルアミノ基、ブチルカルボニルアミノ基、ペンチルカルボニルアミノ基、ヘキシルカルボニルアミノ基であり得、好適には、アセチルアミノ基、エチルカルボニルアミノ基、プロピルカルボニルアミノ基である。

一般式(I)を有する化合物は、好適には、一般式(I’)を有する化合物又は一般式(I’’)を有する化合物である。
一般式(I)を有する化合物において、Aとして、好適には、カルボキシル基である。
Bとして、好適には、水素原子である。
nとして、好適には、0である。
Vとして、好適には、メチレン基である。
Wとして、好適には、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい5員環乃至7員環複素環基であり、更に好適には、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよいチエニレン、フリレン、ピロレン又はピリジレン基であり、より更に好適には、置換基群Aから選択される基で1乃至2個置換されてもよいチエニレン又はピリジレン基である。
Xとして、好適には、C−Cアルキレン基、鎖中に酸素原子又は硫黄原子を有するC−Cアルキレン基、C−C10アリーレン基、5員環乃至7員環複素環基又は縮環型複素環基であり、更に好適には、5員環乃至7員環複素環基である。
Yとして、好適には、フェニレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい5員環乃至7員環複素環基及び置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい縮環型複素環基からなる群より選択されるいずれか1つの基であり、更に好適には、フェニレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよいチエニレン、ピリジレン又はインドリレン基であり、より更に好適には、フェニレン又はピリジレン基である。
Zとして、好適には、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C10アリールオキシ基であり、更に好適には、フェノキシ基である。
本発明の一般式(I’)を有する化合物において、Rとして、好適には、水素原子である。
として、好適には、水素原子、メチル基又はエチル基である。
として、好適には、水素原子、フッ素原子、塩素原子又はメチル基である、
として、好適には、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、メチル基又はメトキシ基である。
として、好適には、水素原子又はフッ素原子である。
本発明の一般式(I’’)を有する化合物において、Rとして、好適には、水素原子、メチル基又はエチル基である。
として、好適には、水素原子、フッ素原子、塩素原子又はメチル基であるである。
として、好適には、n−プロピル基、n−ブチル基又はiso−ブチル基である。

上記における「その薬理上許容される塩」とは、一般式(I)を有する化合物が、酸性基または塩基性基を有する場合に、塩基又は酸と反応させることにより、塩基性塩又は酸性塩にすることができるので、その塩を示す。
一般式(I)を有する化合物の薬理上許容される「塩基性塩」としては、好適には、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカリ金属塩;マグネシウム塩、カルシウム塩のようなアルカリ土類金属塩;N−メチルモルホリン塩、トリエチルアミン塩、トリブチルアミン塩、ジイソプロピルエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N−メチルピペリジン塩、ピリジン塩、4−ピロリジノピリジン塩、ピコリン塩のような有機塩基塩類又はグリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩であり、好適には、アルカリ金属塩である。
一般式(I)を有する化合物の薬理上許容される「酸性塩」としては、好適には、フッ化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩のようなハロゲン化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のような低級アルカンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩のようなアリ−ルスルホン酸塩、酢酸塩、リンゴ酸塩、フマ−ル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩;及び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩であり、最も好適には、ハロゲン化水素酸塩である。
上記における「その薬理上許容されるプロドラッグ」とは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合物(I)に変換される化合物、すなわち、酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化される化合物又は胃酸等により加水分解などを起こして化合物(I)に変化される化合物である。
上記プロドラッグとしては、化合物(I)にカルボキシル基が存在する場合には、そのカルボキシル基がエステル化、アミド化された化合物(例えば、化合物(I)のカルボキシル基がエチルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化、メチルアミド化された化合物等である)などがある。
これらの化合物は公知の方法によって化合物(I)から製造することができる。
また、本発明の化合物のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載されているような、生理的条件で化合物(I)に変化するものも含まれる。
一般式(I)を有する化合物は、大気中に放置したり又は再結晶をすることにより、水分を吸収し、吸着水が付いたり、水和物となったりする場合があり、そのような水和物も包含される。
一般式(I)を有する化合物は、同位体元素(例えば、H、14C、35S等)で標識されているものも含まれる。
一般式(I)を有する化合物が、その分子内に不斉炭素原子を有する場合には、光学異性体が存在する。本化合物においては、光学異性体および光学異性体の混合物がすべて単一の式で示されている。従って、本化合物は光学異性体および光学異性体を任意の割合で含有する混合物をもすべて含むものである。

一般式(I)を有する化合物の好ましい具体例としては、例えば、下記表1、表2、表3及び表4に記載の一般式(I−1)、(I−2)、(I’−1)又は(I’’−1)を有する化合物であるが、これらの化合物に限定されるものではない。
表中の略号は以下の通りであり、点線(---)は、単結合又は二重結合を示し、置換原子の種類により一義的に決定される。
n 直鎖
i イソ
c シクロ
Me メチル基
MeO メトキシ基
Et エチル基
Bn ベンジル基
Bu ブチル基
Hex ヘキシル基
Ph フェニル基
(表1)
化合物番号 R J K L U V
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1−1 n−Bu N N O S CH
1−2 i−Bu N N O S CH
1−3 c−Hex N N O S CH
1−4 PhO N N O S CH
1−5 Bn N N O S CH
1−6 n−Bu N N O O CH
1−7 i−Bu N N O O CH
1−8 c−Hex N N O O CH
1−9 PhO N N O O CH
1−10 Bn N N O O CH
1−11 n−Bu N N O NMe CH
1−12 i−Bu N N O NMe CH
1−13 c−Hex N N O NMe CH
1−14 PhO N N O NMe CH
1−15 Bn N N O NMe CH
1−16 n−Bu N N O N −CH=CH−
1−17 i−Bu N N O N −CH=CH−
1−18 c−Hex N N O N −CH=CH−
1−19 PhO N N O N −CH=CH−
1−20 Bn N N O N −CH=CH−
1−21 n−Bu N N O CH −N=CH−
1−22 i−Bu N N O CH −N=CH−
1−23 c−Hex N N O CH −N=CH−
1−24 PhO N N O CH −N=CH−
1−25 Bn N N O CH −N=CH−
1−26 n−Bu N N O CH S
1−27 i−Bu N N O CH S
1−28 c−Hex N N O CH S
1−29 PhO N N O CH S
1−30 Bn N N O CH S
1−31 n−Bu N N O CH O
1−32 i−Bu N N O CH O
1−33 c−Hex N N O CH O
1−34 PhO N N O CH O
1−35 Bn N N O CH O
1−36 n−Bu N N O CH NMe
1−37 i−Bu N N O CH NMe
1−38 c−Hex N N O CH NMe
1−39 PhO N N O CH NMe
1−40 Bn N N O CH NMe
1−41 n−Bu CH N O S CH
1−42 i−Bu CH N O S CH
1−43 c−Hex CH N O S CH
1−44 PhO CH N O S CH
1−45 Bn CH N O S CH
1−46 n−Bu CH N O O CH
1−47 i−Bu CH N O O CH
1−48 c−Hex CH N O O CH
1−49 PhO CH N O O CH
1−50 Bn CH N O O CH
1−51 n−Bu CH N O NMe CH
1−52 i−Bu CH N O NMe CH
1−53 c−Hex CH N O NMe CH
1−54 PhO CH N O NMe CH
1−55 Bn CH N O NMe CH
1−56 n−Bu CH N O N −CH=CH−
1−57 i−Bu CH N O N −CH=CH−
1−58 c−Hex CH N O N −CH=CH−
1−59 PhO CH N O N −CH=CH−
1−60 Bn CH N O N −CH=CH−
1−61 n−Bu CH N O CH −N=CH−
1−62 i−Bu CH N O CH −N=CH−
1−63 c−Hex CH N O CH −N=CH−
1−64 PhO CH N O CH −N=CH−
1−65 Bn CH N O CH −N=CH−
1−66 n−Bu CH N O CH S
1−67 i−Bu CH N O CH S
1−68 c−Hex CH N O CH S
1−69 PhO CH N O CH S
1−70 Bn CH N O CH S
1−71 n−Bu CH N O CH O
1−72 i−Bu CH N O CH O
1−73 c−Hex CH N O CH O
1−74 PhO CH N O CH O
1−75 Bn CH N O CH O
1−76 n−Bu CH N O CH NMe
1−77 i−Bu CH N O CH NMe
1−78 c−Hex CH N O CH NMe
1−79 PhO CH N O CH NMe
1−80 Bn CH N O CH NMe
1−81 n−Bu N O N S CH
1−82 i−Bu N O N S CH
1−83 c−Hex N O N S CH
1−84 PhO N O N S CH
1−85 Bn N O N S CH
1−86 n−Bu N O N O CH
1−87 i−Bu N O N O CH
1−88 c−Hex N O N O CH
1−89 PhO N O N O CH
1−90 Bn N O N O CH
1−91 n−Bu N O N NMe CH
1−92 i−Bu N O N NMe CH
1−93 c−Hex N O N NMe CH
1−94 PhO N O N NMe CH
1−95 Bn N O N NMe CH
1−96 n−Bu N O N N −CH=CH−
1−97 i−Bu N O N N −CH=CH−
1−98 c−Hex N O N N −CH=CH−
1−99 PhO N O N N −CH=CH−
1−100 Bn N O N N −CH=CH−
1−101 n−Bu N O N CH −N=CH−
1−102 i−Bu N O N CH −N=CH−
1−103 c−Hex N O N CH −N=CH−
1−104 PhO N O N CH −N=CH−
1−105 Bn N O N CH −N=CH−
1−106 n−Bu N O N CH S
1−107 i−Bu N O N CH S
1−108 c−Hex N O N CH S
1−109 PhO N O N CH S
1−110 Bn N O N CH S
1−111 n−Bu N O N CH O
1−112 i−Bu N O N CH O
1−113 c−Hex N O N CH O
1−114 PhO N O N CH O
1−115 Bn N O N CH O
1−116 n−Bu N O N CH NMe
1−117 i−Bu N O N CH NMe
1−118 c−Hex N O N CH NMe
1−119 PhO N O N CH NMe
1−120 Bn N O N CH NMe
1−121 n−Bu CH O N S CH
1−122 i−Bu CH O N S CH
1−123 c−Hex CH O N S CH
1−124 PhO CH O N S CH
1−125 Bn CH O N S CH
1−126 n−Bu CH O N O CH
1−127 i−Bu CH O N O CH
1−128 c−Hex CH O N O CH
1−129 PhO CH O N O CH
1−130 Bn CH O N O CH
1−131 n−Bu CH O N NMe CH
1−132 i−Bu CH O N NMe CH
1−133 c−Hex CH O N NMe CH
1−134 PhO CH O N NMe CH
1−135 Bn CH O N NMe CH
1−136 n−Bu CH O N N −CH=CH−
1−137 i−Bu CH O N N −CH=CH−
1−138 c−Hex CH O N N −CH=CH−
1−139 PhO CH O N N −CH=CH−
1−140 Bn CH O N N −CH=CH−
1−141 n−Bu CH O N CH −N=CH−
1−142 i−Bu CH O N CH −N=CH−
1−143 c−Hex CH O N CH −N=CH−
1−144 PhO CH O N CH −N=CH−
1−145 Bn CH O N CH −N=CH−
1−146 n−Bu CH O N CH S
1−147 i−Bu CH O N CH S
1−148 c−Hex CH O N CH S
1−149 PhO CH O N CH S
1−150 Bn CH O N CH S
1−151 n−Bu CH O N CH O
1−152 i−Bu CH O N CH O
1−153 c−Hex CH O N CH O
1−154 PhO CH O N CH O
1−155 Bn CH O N CH O
1−156 n−Bu CH O N CH NMe
1−157 i−Bu CH O N CH NMe
1−158 c−Hex CH O N CH NMe
1−159 PhO CH O N CH NMe
1−160 Bn CH O N CH NMe
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
表中、好適な化合物として
例示化合物番号1−3:1−({4−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−5−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−8:1−({4−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−5−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−17:1−({5−[3−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−5−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−22:1−({6−[3−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−28:1−({5−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−5−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−33:1−({5−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−5−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−43:1−({4−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−48:1−({4−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−57:1−({5−[3−(4−イソブチルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−62:1−({6−[3−(4−イソブチルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−68:1−({5−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−73:1−({5−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−82:1−({4−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−83:1−({4−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−84:1−({4−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−88:1−({4−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−97:1−({5−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−102:1−({6−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−3−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−107:1−({5−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−108:1−({5−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−109:1−({5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−113:1−({5−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−122:1−({4−[5−(4−イソブチルフェニル)イソオキサゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−123:1−({4−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−124:1−({4−[5−(4−フェノキシフェニル)イソオキサゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−128:1−({4−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−3−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−137:1−({5−[5−(4−イソブチルフェニル)イソオキサゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−142:1−({6−[5−(4−イソブチルフェニル)イソオキサゾル−3−イル]ピリジン−3−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−147:1−({5−[5−(4−イソブチルフェニル)イソオキサゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−148:1−({5−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号1−149:1−({5−[5−(4−フェノキシフェニル)イソオキサゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸及び
例示化合物番号1−153:1−({5−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−3−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
を挙げる事ができ、特に好適には、例示化合物番号1−83、1−84、1−88、1−97、1−102、1−108、1−109、1−113、1−123、1−124、1−137、1−142及び1−148を挙げる事ができる。

(表2)
化合物番号 R J K L U V m
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2−1 n−Bu N N O S CH 2
2−2 i−Bu N N O S CH 2
2−3 c−Hex N N O S CH 2
2−4 PhO N N O S CH 2
2−5 Bn N N O S CH 2
2−6 n−Bu N N O S CH 3
2−7 i−Bu N N O S CH 3
2−8 c−Hex N N O S CH 3
2−9 PhO N N O S CH 3
2−10 Bn N N O S CH 3
2−11 n−Bu N N O O CH 2
2−12 i−Bu N N O O CH 2
2−13 c−Hex N N O O CH 2
2−14 PhO N N O O CH 2
2−15 Bn N N O O CH 2
2−16 n−Bu N N O O CH 3
2−17 i−Bu N N O O CH 3
2−18 c−Hex N N O O CH 3
2−19 PhO N N O O CH 3
2−20 Bn N N O O CH 3
2−21 n−Bu N N O NMe CH 2
2−22 i−Bu N N O NMe CH 2
2−23 c−Hex N N O NMe CH 2
2−24 PhO N N O NMe CH 2
2−25 Bn N N O NMe CH 2
2−26 n−Bu N N O NMe CH 3
2−27 i−Bu N N O NMe CH 3
2−28 c−Hex N N O NMe CH 3
2−29 PhO N N O NMe CH 3
2−30 Bn N N O NMe CH 3
2−31 n−Bu N N O CH S 2
2−32 i−Bu N N O CH S 2
2−33 c−Hex N N O CH S 2
2−34 PhO N N O CH S 2
2−35 Bn N N O CH S 2
2−36 n−Bu N N O CH S 3
2−37 i−Bu N N O CH S 3
2−38 c−Hex N N O CH S 3
2−39 PhO N N O CH S 3
2−40 Bn N N O CH S 3
2−41 n−Bu N N O CH O 2
2−42 i−Bu N N O CH O 2
2−43 c−Hex N N O CH O 2
2−44 PhO N N O CH O 2
2−45 Bn N N O CH O 2
2−46 n−Bu N N O CH O 3
2−47 i−Bu N N O CH O 3
2−48 c−Hex N N O CH O 3
2−49 PhO N N O CH O 3
2−50 Bn N N O CH O 3
2−51 n−Bu N N O CH NMe 2
2−52 i−Bu N N O CH NMe 2
2−53 c−Hex N N O CH NMe 2
2−54 PhO N N O CH NMe 2
2−55 Bn N N O CH NMe 2
2−56 n−Bu N N O CH NMe 3
2−57 i−Bu N N O CH NMe 3
2−58 c−Hex N N O CH NMe 3
2−59 PhO N N O CH NMe 3
2−60 Bn N N O CH NMe 3
2−61 n−Bu CH N O S CH 2
2−62 i−Bu CH N O S CH 2
2−63 c−Hex CH N O S CH 2
2−64 PhO CH N O S CH 2
2−65 Bn CH N O S CH 2
2−66 n−Bu CH N O S CH 3
2−67 i−Bu CH N O S CH 3
2−68 c−Hex CH N O S CH 3
2−69 PhO CH N O S CH 3
2−70 Bn CH N O S CH 3
2−71 n−Bu CH N O O CH 2
2−72 i−Bu CH N O O CH 2
2−73 c−Hex CH N O O CH 2
2−74 PhO CH N O O CH 2
2−75 Bn CH N O O CH 2
2−76 n−Bu CH N O O CH 3
2−77 i−Bu CH N O O CH 3
2−78 c−Hex CH N O O CH 3
2−79 PhO CH N O O CH 3
2−80 Bn CH N O O CH 3
2−81 n−Bu CH N O NMe CH 2
2−82 i−Bu CH N O NMe CH 2
2−83 c−Hex CH N O NMe CH 2
2−84 PhO CH N O NMe CH 2
2−85 Bn CH N O NMe CH 2
2−86 n−Bu CH N O NMe CH 3
2−87 i−Bu CH N O NMe CH 3
2−88 c−Hex CH N O NMe CH 3
2−89 PhO CH N O NMe CH 3
2−90 Bn CH N O NMe CH 3
2−91 n−Bu CH N O CH S 2
2−92 i−Bu CH N O CH S 2
2−93 c−Hex CH N O CH S 2
2−94 PhO CH N O CH S 2
2−95 Bn CH N O CH S 2
2−96 n−Bu CH N O CH S 3
2−97 i−Bu CH N O CH S 3
2−98 c−Hex CH N O CH S 3
2−99 PhO CH N O CH S 3
2−100 Bn CH N O CH S 3
2−101 n−Bu CH N O CH O 2
2−102 i−Bu CH N O CH O 2
2−103 c−Hex CH N O CH O 2
2−104 PhO CH N O CH O 2
2−105 Bn CH N O CH O 2
2−106 n−Bu CH N O CH O 3
2−107 i−Bu CH N O CH O 3
2−108 c−Hex CH N O CH O 3
2−109 PhO CH N O CH O 3
2−110 Bn CH N O CH O 3
2−111 n−Bu CH N O CH NMe 2
2−112 i−Bu CH N O CH NMe 2
2−113 c−Hex CH N O CH NMe 2
2−114 PhO CH N O CH NMe 2
2−115 Bn CH N O CH NMe 2
2−116 n−Bu CH N O CH NMe 3
2−117 i−Bu CH N O CH NMe 3
2−118 c−Hex CH N O CH NMe 3
2−119 PhO CH N O CH NMe 3
2−120 Bn CH N O CH NMe 3
2−121 n−Bu N O N S CH 2
2−122 i−Bu N O N S CH 2
2−123 c−Hex N O N S CH 2
2−124 PhO N O N S CH 2
2−125 Bn N O N S CH 2
2−126 n−Bu N O N S CH 3
2−127 i−Bu N O N S CH 3
2−128 c−Hex N O N S CH 3
2−129 PhO N O N S CH 3
2−130 Bn N O N S CH 3
2−131 n−Bu N O N O CH 2
2−132 i−Bu N O N O CH 2
2−133 c−Hex N O N O CH 2
2−134 PhO N O N O CH 2
2−135 Bn N O N O CH 2
2−136 n−Bu N O N O CH 3
2−137 i−Bu N O N O CH 3
2−138 c−Hex N O N O CH 3
2−139 PhO N O N O CH 3
2−140 Bn N O N O CH 3
2−141 n−Bu N O N NMe CH 2
2−142 i−Bu N O N NMe CH 2
2−143 c−Hex N O N NMe CH 2
2−144 PhO N O N NMe CH 2
2−145 Bn N O N NMe CH 2
2−146 n−Bu N O N NMe CH 3
2−147 i−Bu N O N NMe CH 3
2−148 c−Hex N O N NMe CH 3
2−149 PhO N O N NMe CH 3
2−150 Bn N O N NMe CH 3
2−151 n−Bu N O N CH S 2
2−152 i−Bu N O N CH S 2
2−153 c−Hex N O N CH S 2
2−154 PhO N O N CH S 2
2−155 Bn N O N CH S 2
2−156 n−Bu N O N CH S 3
2−157 i−Bu N O N CH S 3
2−158 c−Hex N O N CH S 3
2−159 PhO N O N CH S 3
2−160 Bn N O N CH S 3
2−161 n−Bu N O N CH O 2
2−162 i−Bu N O N CH O 2
2−163 c−Hex N O N CH O 2
2−164 PhO N O N CH O 2
2−165 Bn N O N CH O 2
2−166 n−Bu N O N CH O 3
2−167 i−Bu N O N CH O 3
2−168 c−Hex N O N CH O 3
2−169 PhO N O N CH O 3
2−170 Bn N O N CH O 3
2−171 n−Bu N O N CH NMe 2
2−172 i−Bu N O N CH NMe 2
2−173 c−Hex N O N CH NMe 2
2−174 PhO N O N CH NMe 2
2−175 Bn N O N CH NMe 2
2−176 n−Bu N O N CH NMe 3
2−177 i−Bu N O N CH NMe 3
2−178 c−Hex N O N CH NMe 3
2−179 PhO N O N CH NMe 3
2−180 Bn N O N CH NMe 3
2−181 n−Bu CH O N S CH 2
2−182 i−Bu CH O N S CH 2
2−183 c−Hex CH O N S CH 2
2−184 PhO CH O N S CH 2
2−185 Bn CH O N S CH 2
2−186 n−Bu CH O N S CH 3
2−187 i−Bu CH O N S CH 3
2−188 c−Hex CH O N S CH 3
2−189 PhO CH O N S CH 3
2−190 Bn CH O N S CH 3
2−191 n−Bu CH O N O CH 2
2−192 i−Bu CH O N O CH 2
2−193 c−Hex CH O N O CH 2
2−194 PhO CH O N O CH 2
2−195 Bn CH O N O CH 2
2−196 n−Bu CH O N O CH 3
2−197 i−Bu CH O N O CH 3
2−198 c−Hex CH O N O CH 3
2−199 PhO CH O N O CH 3
2−200 Bn CH O N O CH 3
2−201 n−Bu CH O N NMe CH 2
2−202 i−Bu CH O N NMe CH 2
2−203 c−Hex CH O N NMe CH 2
2−204 PhO CH O N NMe CH 2
2−205 Bn CH O N NMe CH 2
2−206 n−Bu CH O N NMe CH 3
2−207 i−Bu CH O N NMe CH 3
2−208 c−Hex CH O N NMe CH 3
2−209 PhO CH O N NMe CH 3
2−210 Bn CH O N NMe CH 3
2−211 n−Bu CH O N CH S 2
2−212 i−Bu CH O N CH S 2
2−213 c−Hex CH O N CH S 2
2−214 PhO CH O N CH S 2
2−215 Bn CH O N CH S 2
2−216 n−Bu CH O N CH S 3
2−217 i−Bu CH O N CH S 3
2−218 c−Hex CH O N CH S 3
2−219 PhO CH O N CH S 3
2−220 Bn CH O N CH S 3
2−221 n−Bu CH O N CH O 2
2−222 i−Bu CH O N CH O 2
2−223 c−Hex CH O N CH O 2
2−224 PhO CH O N CH O 2
2−225 Bn CH O N CH O 2
2−226 n−Bu CH O N CH O 3
2−227 i−Bu CH O N CH O 3
2−228 c−Hex CH O N CH O 3
2−229 PhO CH O N CH O 3
2−230 Bn CH O N CH O 3
2−231 n−Bu CH O N CH NMe 2
2−232 i−Bu CH O N CH NMe 2
2−233 c−Hex CH O N CH NMe 2
2−234 PhO CH O N CH NMe 2
2−235 Bn CH O N CH NMe 2
2−236 n−Bu CH O N CH NMe 3
2−237 i−Bu CH O N CH NMe 3
2−238 c−Hex CH O N CH NMe 3
2−239 PhO CH O N CH NMe 3
2−240 Bn CH O N CH NMe 3
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
表中、好適な化合物として、
例示化合物番号2−33:1−{2−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−5−イル]−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チエン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号2−38:1−{2−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−5−イル]−4、5,6、7−テトラヒドロ−1−ベンゾチエン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号2−43:1−{2−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−5−イル]−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]フラン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号2−48:1−{2−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−5−イル]−4、5,6、7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号2−93:1−{2−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チエン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号2−98:1−{2−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]−4、5,6、7−テトラヒドロ−1−ベンゾチエン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号2−103:1−{2−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]フラン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号2−108:1−{2−[3−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]−4、5,6、7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号2−153:1−{2−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チエン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号2−158:1−{2−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4、5,6、7−テトラヒドロ−1−ベンゾチエン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号2−163:1−{2−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]フラン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号2−168:1−{2−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4、5,6、7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号2−213:1−{2−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−3−イル]−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チエン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号2−218:1−{2−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−3−イル]−4、5,6、7−テトラヒドロ−1−ベンゾチエン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号2−223:1−{2−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−3−イル]−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]フラン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸及び
例示化合物番号2−228:1−{2−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)イソオキサゾル−3−イル]−4、5,6、7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸
を挙げる事ができるが、特に好適には、例示化合物番号2−43、2−48、2−103、2−108、2−163、2−168、2−223及び2−228を挙げる事が出来る。
(表3)
化合物番号 R
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
3−1 H H H H H
3−2 H H H H F
3−3 H H F H H
3−4 H H F H F
3−5 H H Cl H H
3−6 H H Cl H F
3−7 H H H MeO H
3−8 H H H MeO F
3−9 H H F MeO H
3−10 H H F MeO F
3−11 H H Cl MeO H
3−12 H H Cl MeO F
3−13 H H H F H
3−14 H H H F F
3−15 H H F F H
3−16 H H F F F
3−17 H H Cl F H
3−18 H H Cl F F
3−19 H H H Cl H
3−20 H H H Cl F
3−21 H H F Cl H
3−22 H H F Cl F
3−23 H H Cl Cl H
3−24 H H Cl Cl F
3−25 H Me H H H
3−26 H Me H H F
3−27 H Me F H H
3−28 H Me F H F
3−29 H Me Cl H H
3−30 H Me Cl H F
3−31 H Me H MeO H
3−32 H Me H MeO F
3−33 H Me F MeO H
3−34 H Me F MeO F
3−35 H Me Cl MeO H
3−36 H Me Cl MeO F
3−37 H Me H F H
3−38 H Me H F F
3−39 H Me F F H
3−40 H Me F F F
3−41 H Me Cl F H
3−42 H Me Cl F F
3−43 H Me H Cl H
3−44 H Me H Cl F
3−45 H Me F Cl H
3−46 H Me F Cl F
3−47 H Me Cl Cl H
3−48 H Me Cl Cl F
3−49 H Et H H H
3−50 H Et H H F
3−51 H Et F H H
3−52 H Et F H F
3−53 H Et Cl H H
3−54 H Et Cl H F
3−55 H Et H MeO H
3−56 H Et H MeO F
3−57 H Et F MeO H
3−58 H Et F MeO F
3−59 H Et Cl MeO H
3−60 H Et Cl MeO F
3−61 H Et H F H
3−62 H Et H F F
3−63 H Et F F H
3−64 H Et F F F
3−65 H Et Cl F H
3−66 H Et Cl F F
3−67 H Et H Cl H
3−68 H Et H Cl F
3−69 H Et F Cl H
3−70 H Et F Cl F
3−71 H Et Cl Cl H
3−72 H Et Cl Cl F
3−73 Me H H H H
3−74 Me H H H F
3−75 Me H F H H
3−76 Me H F H F
3−77 Me H Cl H H
3−78 Me H Cl H F
3−79 Me H H MeO H
3−80 Me H H MeO F
3−81 Me H F MeO H
3−82 Me H F MeO F
3−83 Me H Cl MeO H
3−84 Me H Cl MeO F
3−85 Me H H F H
3−86 Me H H F F
3−87 Me H F F H
3−88 Me H F F F
3−89 Me H Cl F H
3−90 Me H Cl F F
3−91 Me H H Cl H
3−92 Me H H Cl F
3−93 Me H F Cl H
3−94 Me H F Cl F
3−95 Me H Cl Cl H
3−96 Me H Cl Cl F
3−97 Et H H H H
3−98 Et H H H F
3−99 Et H F H H
3−100 Et H F H F
3−101 Et H Cl H H
3−102 Et H Cl H F
3−103 Et H H MeO H
3−104 Et H H MeO F
3−105 Et H F MeO H
3−106 Et H F MeO F
3−107 Et H Cl MeO H
3−108 Et H Cl MeO F
3−109 Et H H F H
3−110 Et H H F F
3−111 Et H F F H
3−112 Et H F F F
3−113 Et H Cl F H
3−114 Et H Cl F F
3−115 Et H H Cl H
3−116 Et H H Cl F
3−117 Et H F Cl H
3−118 Et H F Cl F
3−119 Et H Cl Cl H
3−120 Et H Cl Cl F
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
表中、好適な化合物として、
例示化合物番号3−1:1−({5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(実施例5)、
例示化合物番号3−25:1−({4−メチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(実施例12)、
例示化合物番号3−27:1−({5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4−メチル−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(実施例11)、
例示化合物番号3−49:1−({4−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(実施例13)、
例示化合物番号3−50:1−[(4−エチル−5−{5−[4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸(実施例17)、
例示化合物番号3−51:1−({4−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(実施例14)、
例示化合物番号3−52:1−[(4−エチル−5−{5−[3−フルオロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸(実施例20)、
例示化合物番号3−53:1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−メトキシフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸(実施例15)、
例示化合物番号3−54:1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸(実施例16)、
例示化合物番号3−55:1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−メトキシフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸(実施例21)、
例示化合物番号3−61:1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸(実施例10)、
例示化合物番号3−62:1−[(5−{5−[4−(2,3−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸(実施例18)、
例示化合物番号3−63:1−[(4−エチル−5−{5−[3−フルオロ−4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号3−64:1−[(5−{5−[4−(2,3−ジフルオロフェノキシ)−3−フルオロフェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号3−65:1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号3−66:1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(2、3−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号3−67:1−[(5−{5−[4−(2−クロロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸(実施例19)、
例示化合物番号3−69:1−[(5−{5−[4−(2−クロロフェノキシ)−3−フルオロフェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
例示化合物番号3−73:1−({3−メチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸及び
例示化合物番号3−97:1−({3−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(実施例22)
を挙げる事ができ、特に好適には、例示化合物番号3−25、3−27、3−49、3−50、3−51、3−52、3−53、3−54、3−55、3−61、3−67を挙げる事ができる。

(表4)
化合物番号 R
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
4−1 H H Pr
4−2 H H Bu
4−3 H H iBu
4−4 H Me Pr
4−5 H Me Bu
4−6 H Me iBu
4−7 H F Pr
4−8 H F Bu
4−9 H F iBu
4−10 H Cl Pr
4−11 H Cl Bu
4−12 H Cl iBu
4−13 H CF Pr
4−14 H CF Bu
4−15 H CF iBu
4−16 Me H Pr
4−17 Me H Bu
4−18 Me H iBu
4−19 Me Me Pr
4−20 Me Me Bu
4−21 Me Me iBu
4−22 Me F Pr
4−23 Me F Bu
4−24 Me F iBu
4−25 Me Cl Pr
4−26 Me Cl Bu
4−27 Me Cl iBu
4−28 Me CF Pr
4−29 Me CF Bu
4−30 Me CF iBu
4−31 Et H Pr
4−32 Et H Bu
4−33 Et H iBu
4−34 Et Me Pr
4−35 Et Me Bu
4−36 Et Me iBu
4−37 Et F Pr
4−38 Et F Bu
4−39 Et F iBu
4−40 Et Cl Pr
4−41 Et Cl Bu
4−42 Et Cl iBu
4−43 Et CF Pr
4−44 Et CF Bu
4−45 Et CF iBu
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
表中、好適な化合物として、
例示化合物番号4−6:1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(実施例28)、
例示化合物番号4−9:1−({5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(実施例23)、
例示化合物番号4−12:1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(実施例26)、
例示化合物番号4−21:1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(実施例27)、
例示化合物番号4−22: 1−({5−[5−(3−フルオロ−4−プロピルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
例示化合物番号4−23:1−({5−[5−(4−ブチル−3−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
例示化合物番号4−24:1−({5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
例示化合物番号4−27:1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(実施例24)、
例示化合物番号4−36:1−({6−エチル−5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(実施例29)、
例示化合物番号4−37: 1−({6−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−プロピルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
例示化合物番号4−38:1−({5−[5−(4−ブチル−3−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−エチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
例示化合物番号4−39:1−({6−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(実施例30)及び
例示化合物番号4−42:1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−エチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(実施例25)
を挙げる事ができ、特に好適には、例示化合物番号4−6、4−9、4−12、4−21、4−27、4−36、4−42を挙げる事ができる。
本発明の医薬組成物は、優れた免疫抑制作用を有し、毒性も弱いため、哺乳動物(特に、ヒト)に対する免疫抑制作用に関連する疾患の予防剤又は治療剤(特に治療剤)として有用である。
一般式(I)を有する化合物は、以下に記載する方法に従って製造することができる。
下記の製造方法は、通常、公知の方法に準じて行われた。公知の方法としては、例えば、オーガニック ファンクショナル グループ プレパレーションズ(ORGANIC FUNCTIONAL GROUP PREPARATIONS)第2版、アカデミックプレス社(ACADEMIC PRESS, INC.)1989年刊、コンプリヘンシブ オーガニック トランスフォーメーション (Comprehensive Organic Transformations) VCH Publishers Inc.,1989年刊等に記載の方法などがある。
A法は、一般式(I)を有する化合物を製造する方法である。
A法
上記式中、A、B、V、W、X、Y、Z及びnは前述したものと同意義を示し、
LGは、有機合成化学の分野において脱離基として知られる基を示し、例えば、ハロゲン原子又は一般式−O−S(O)で表される基であり、好適には、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基である。
ここで、Rは、メトキシ基、1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル基又はハロゲン原子及びメチル基からなる群から選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニル基を示す。
APは、Aの定義で示される官能基が有機合成化学上適当と考えられる形態で保護されている基を示し、その保護基Pとしては、例えば「Protective Groups in Organic Synthesis third edition」(編集Green、T.W.;Wuts,P.G.M.,John Wiley&Sons、1999年)等に記載されている保護基であり、
Aが、カルボキシル基の場合には、その保護基であるPは、好適には、メチル基、エチル基、プロピル基などの低級アルキル基であり、特に好適にはエチル基である。
Aが、ホスホ基の場合には、その保護基であるPは、好適には、メチル基、エチル基のような低級アルキル基;アリル基、2,2,2−トリクロロエチル基であり、特に好適にはアリル基である。
Aが、スルホ基の場合には、その保護基であるPは、好適には、フェニル基、p−メトキシフェニル基、p−ニトロフェニル基であり、特に好適にはフェニル基である。
Aが、1H−テトラゾル−5−イル基の場合には、その保護基であるPは、好適には、トリフェニルメチル基、p−メトキシフェニルジフェニルメチル基、ジ(p−メトキシフェニル)フェニルメチル基であり、特に好適にはトリフェニルメチル基である。

第A1工程
第A1工程は一般式(II)を有する化合物の水酸基を脱離基へと変換し、一般式(III)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(II)を有する化合物に対してハロゲン化剤を作用させること、又は、スルホニル化剤を作用させることにより行なわれるが、好適には、ハロゲン化剤を作用させることである。
上記ハロゲン化剤は、例えば、3塩化リン、3臭化リンのようなトリハロゲン化リン類;トリフェニルホスフィンをはじめとするトリアリールホスフィン、トリブチルホスフィンのようなトリ低級アルキルホスフィン等のホスフィン類と、臭素、ヨウ素のようなハロゲン単体ないし四塩化炭素、四臭化炭素、ヘキサクロロアセトンのようなハロゲン等価体類の組み合わせを挙げる事ができるが、好適には、トリアリールホスフィン類とハロゲン等価体類の組み合わせであり、特に好適には、トリフェニルホスフィンと四臭化炭素の組み合わせである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類を挙げる事ができる。好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、特に好適には、ジクロロメタンである。
反応温度は、通常、−23℃乃至60℃であり、好適には、0℃乃至30℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至3時間であり、好適には、30分乃至1時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、反応液をトルエンのような水と混和しない有機溶媒で抽出し、水等で洗浄後、目的化合物を含む有機層を減圧下濃縮し、溶剤を留去することによって目的化合物が得られる。
得られた目的化合物は必要に応じて、常法、例えば再結晶、再沈殿又は通常の有機化合物の分離精製に慣用されている方法(例えば、シリカゲル、アルミナ、マグネシウム−シリカゲル系のフロリジルのような担体を用いた吸着カラムクロマトグラフィー、セファデックスLH−20(ファルマシア社製)、アンバーライトXAD−11(ローム・アンド・ハース社製)、ダイヤイオンHP−20(三菱化学社製)のような担体を用いた分配カラムクロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー又はシリカゲル若しくはアルキル化シリカゲルによる順相・逆相カラムクロマトグラフィー、好適には、シリカゲルカラムクロマトグラフィーである。)によって分離、精製することができる。

第A2工程
第A2工程は一般式(III)を有する化合物の脱離基LGを、一般式(IV)を有する化合物で置換し、一般式(V)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、塩基の存在下行なわれる。
上記塩基は、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミンなどのトリアルキルアミン類;ピリジン、ルチジン、コリジンなどのピリジン類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸アルカリ金属塩類が挙げられるが、好適には、トリアルキルアミン類であり、特に好適には、N,N-ジイソプロピルエチルアミンである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類を挙げる事ができる。好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、特に好適には、ジクロロメタンである。
反応温度は、通常、0℃乃至100℃であり、好適には、0℃乃至30℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至3時間であり、好適には、30分乃至2時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第A3工程
第A3工程は一般式(V)を有する化合物の置換基APについて脱保護反応を行い、一般式(I)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は置換基Aが保護された状態である置換基APにおいて、用いられている保護基により脱保護条件は異なるが、例えば、置換基Aがカルボキシル基であり、置換基APが低級アルキルエステル基である場合の一般的製法について以下に記述する。
本工程は含水溶媒中、塩基の存在下行なわれる。
使用される塩基は、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物類;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドのような金属アルコキシド類を挙げる事ができるが、好適には、アルカリ金属水酸化物類であり、特に好適には、水酸化リチウムである。
使用される溶媒は、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、t−ブタノール等のアルコール類;水;水と上記溶媒との混合溶媒を挙げる事ができる。好適には、エーテル類、アルコール類と水との混合溶媒であり、特に好適には、テトラヒドロフラン、メタノール、水との混合溶媒である。
反応温度は、通常、0℃乃至100℃であり、好適には、0℃乃至40℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至3時間であり、好適には、30分乃至2時間である。
また、置換基が本工程に具体的に記載されている以外の場合でも、例えば、「Protective Groups in Organic Synthesis third edition」(編集Green、T.W.;Wuts,P.G.M.,John Wiley&Sons、1999年)等に記載されている方法に従って本工程を行なうことができる。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

A法において使用される一般式(II)を有する化合物の製造方法は、置換基Xの種類によりその方法が異なるが、例えば、置換基Xがオキサジアゾール環及びイソオキサゾール環の場合についての一般的製法を以下に説明する。

B法は、置換基Xがオキサジアゾール環である場合の一般式(II)を有する化合物である一般式(II−1)を有する化合物を製造する方法である。
B法
上記式中、V、W、Y及びZは、前述と同意義を示し、
LGは、前述と同意義又は水酸基を示し、
Pは、水酸基の保護基を示す。ここで、水酸基の保護基とは、例えば、「Protective Groups in Organic Synthesis third edition」(編集Green、T.W.;Wuts,P.G.M.,John Wiley&Sons、1999年)等に記載されている水酸基の保護基であり、好適には、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基のようなトリアルキルシリル基類;メトキシメチル基、テトラヒドロピラニル基、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル基のような置換メチルエーテル基類;アセチル基、ベンゾイル基、ピバロイル基のようなアシル基類を挙げる事ができるが、好適にはトリアルキルシリル基類であり、特に好適にはt−ブチルジメチルシリル基である。

第B1工程
第B1工程は、一般式(VI)を有する化合物中に対してヒドロキシアミンの付加反応を行い、一般式(VII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(VI)を有する化合物に対してヒドロキシアミン又はヒドロキシアミン等価体を作用させることにより行なわれる。
ヒドロキシアミン等価体としては、ヒドロキシアミン水溶液、ヒドロキシアミン−メタノール混合溶液、ヒドロキシアミン−エタノール混合溶液等のヒドロキシアミン溶液類;ヒドロキシアミン塩酸塩、ヒドロキシアミンリン酸塩、ヒドロキシアミン硫酸塩等のヒドロキシアミン塩類と、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミンのようなトリ低級アルキルアミン類若しくは炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類との組み合わせを挙げる事ができるが、好適には、ヒドロキシアミン溶液類であり、特に好適には、ヒドロキシアミン水溶液である。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、メタノール、エタノール、イソプロパノール、t−ブタノール等のアルコール類を挙げる事ができるが、好適には、アルコール類であり、特に好適には、エタノールである。
反応温度は、0℃乃至80℃であり、好適には、30℃乃至60℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至5時間であり、好適には、30分乃至2時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第B2工程
第B2工程は、一般式(VII)を有する化合物と、一般式(VIII)を有する化合物とを反応させ、一般式(IX)を有する化合物を製造する工程である。
(1)一般式(VIII)を有する化合物において、置換基LGが水酸基の場合と、(2)一般式(VIII)を有する化合物において、置換基LGが水酸基以外の場合について以下に製法を記す。

(1)一般式(VIII)を有する化合物において、置換基LGが水酸基の場合
本工程は溶媒中、一般式(VII)を有する化合物に対して縮合剤の存在下、一般式(VIII)を有する化合物を反応させることにより行なわれる。
使用される縮合剤としては、例えば、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(WSCI)等のカルボジイミド類;BOP[ベンゾトリアゾル−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート]、HBTU[O−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート]、HATU[O−ベンゾトリアゾル−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート]等のO−ベンゾトリアゾール類が挙げられるが、好適には、カルボジイミド類であり、特に好適には、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等のベンゼン類を挙げる事ができる。好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、特に好適には、ジクロロメタンである。
反応温度は−20℃乃至40℃で行われるが、好適には、0℃乃至30℃である。
反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至5時間であり、好適には、30分乃至2時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

(2)一般式(VIII)を有する化合物において、置換基LGが水酸基以外の場合
本工程は不活性溶媒中、一般式(VII)を有する化合物に対して塩基の存在下、一般式(XIII)を有する化合物を反応させることにより行なわれる。
置換基LGとして、好適には、塩素原子である。
使用される塩基としては、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミンなどのトリアルキルアミン類;ピリジン、ルチジン、コリジンなどのピリジン類が挙げられるが、好適には、トリアルキルアミン類であり、特に好適には、N,N−ジイソプロピルエチルアミンである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等のベンゼン類を挙げる事ができる。好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、特に好適には、ジクロロメタンである。
反応温度は、−20℃乃至40℃で行われるが、好適には、0℃乃至30℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至5時間であり、好適には、30分乃至2時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第B3工程
第B3工程は、一般式(IX)を有する化合物から、一般式(X)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(IX)を有する化合物に対して、塩基を作用させることにより行なわれる。
使用される塩基としては、テトラブチルアンモニウムフルオライド、ベンジルトリメチルアンモニウムフルオライド、ベンジルトリエチルアンモニウムフルオライド等のテトラ低級アルキルアンモニウムフルオライド類;トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミンのようなトリ低級アルキルアミン類;ピリジン、ルチジン、コリジンなどのピリジン類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物を挙げる事ができるが、好適には、テトラ低級アルキルアンモニウムフルオライド類であり、特に好適には、テトラブチルアンモニウムフルオライドである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミド等のアミド類を挙げる事ができるが、好適には、エーテル類であり、特に好適には、テトラヒドロフランである。
反応温度は、通常、0℃乃至80℃であり、好適には、30℃乃至60℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至5時間であり、好適には、30分乃至2時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第B4工程
第B4工程は、一般式(X)を有する化合物の水酸基の保護基Pを、脱保護することにより一般式(II−1)を有する化合物を製造する工程である。
保護基Pの脱保護の方法は、その保護基の種類によって異なるが、通常、「Protective Groups in Organic Synthesis third edition」(編集Green、T.W.;Wuts,P.G.M.,John Wiley&Sons、1999年)等に記載されている水酸基の脱保護方法によって行なわれる。
ここでは保護基がトリアルキルシリル基である場合の一般的製法について以下に記述する。本工程は溶媒中、一般式(X)を有する化合物に対してフッ素アニオン等価体を作用させることにより行われる。
使用されるフッ素アニオン等価体は、例えばテトラブチルアンモニウムフルオライド、ベンジルトリメチルフルオライドのようなテトラアルキルアンモニウムフルオライド類;フッ化水素−トリエチルアミン錯体、フッ化水素−ピリジン錯体のようなフッ化水素−アミン錯体類を挙げる事ができるが、好適にはテトラアルキルアンモニウムフルオライド類であり、特に好適にはテトラブチルアンモニウムフルオライドである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミド等のアミド類を挙げる事ができるが、好適には、エーテル類であり、特に好適には、テトラヒドロフランである。
反応温度は、通常、0℃乃至80℃であり、好適には、30℃乃至60℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至5時間であり、好適には、30分乃至2時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

C法は、置換基Xがイソオキサゾール環である場合の一般式(II)を有する化合物である一般式(II−2)を有する化合物を製造する方法である。
C法
上記式中、V、P、W、Y及びZは前述と同意義を示し、
Halは、ハロゲン原子を示す。

第C1工程
第C1工程は一般式(XI)を有する化合物のホルミル基をジハロビニル基へと変換し、一般式(XII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XI)を有する化合物に対してgem−ジハロメチレン化剤を作用させることにより行なわれる。
使用されるgem−ジハロメチレン化剤としては、トリフェニルホスフィンをはじめとするトリアリールホスフィン、トリブチルホスフィンのようなトリ低級アルキルホスフィン等のホスフィン類と、四塩化炭素、四臭化炭素、四ヨウ化炭素のような四ハロゲン化炭素類の組み合わせ;ジエチル(トリクロロメチル)ホスホナート、ジエチル(トリブロモメチル)ホスホナート、ジメチル(トリクロロメチル)ホスホナート、ジメチル(トリブロモメチル)ホスホナートのようなジ低級アルキル(トリハロゲン化メチル)ホスホナート類とメチルリチウム、n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウムのようなアルキルリチウム類の組み合わせを挙げる事ができるが、好適には、トリアリールホスフィン類と四ハロゲン化炭素類の組み合わせであり、特に好適には、トリフェニルホスフィンと四臭化炭素の組み合わせである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類を挙げる事ができる。好適には、エーテル類であり、特に好適には、テトラヒドロフランである。
反応温度は、−23℃乃至60℃であり、好適には、0℃乃至30℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至5時間であり、好適には、30分乃至3時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第C2工程
第C2工程は一般式(XII)を有する化合物中のジハロビニル基をエチニル基と変換し、一般式(XIII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、化合物(XII)に対してアルキル金属類を作用させることにより行なわれる。
使用されるアルキル金属類としては、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウムのようなアルキルリチウム類;メチルナトリウム、ブチルナトリウム、s−ブチルナトリウム等のアルキルナトリウム類を挙げる事ができるが好適には、アルキルリチウム類であり、特に好適には、n−ブチルリチウムである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等のベンゼン類を挙げる事ができ、好適には、エーテル類であり、特に好適には、テトラヒドロフランである。
反応温度は、−100℃乃至0℃であり、好適には、−78℃乃至−45℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至2時間であり、好適には、30分乃至1時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第C3工程
第C3工程は一般式(XIII)を有する化合物と一般式(XIV)を有する化合物を反応させ、一般式(XV)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、両化合物に対して塩基を作用させることにより行なわれる。
尚、一般式(XIV)を有する化合物については文献J.Org.Chem 1980年、45巻、3916項乃至文献Acta.Chemica.Scandinavica 1987年、426項にその一般的な製法が記載されており、公知の化合物から容易に合成する事が可能である。
使用される塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミンなどのトリアルキルアミン類;ピリジン、ルチジン、コリジンなどのピリジン類;が挙げられるが、好適には、トリアルキルアミン類であり、特に好適には、トリエチルアミンである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類を挙げる事ができるが、好適には、エステル類であり、特に好適には、酢酸エチルである。
反応温度は、−20℃乃至80℃であり、好適には、0℃乃至40℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、5時間乃至72時間であり、好適には、24時間乃至48時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第C4工程
第C4工程は、一般式(XV)を有する化合物の水酸基の保護基Pを、脱保護することにより一般式(II−2)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、上記B法第B4工程と同様の方法で行うことができる。

B法において使用される一般式(VI)を有する化合物の製造方法は置換基Wの種類により異なるが、例えば置換基Wがチオフェン環乃至フラン環の場合の製法をD法、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチオフェン環若しくは4,5,6,7−テトラヒドロベンゾフラン環のような縮環した構造をもつ場合の製法をE法として以下に記述する。

D法
D法は置換基Wがチオフェン環乃至フラン環である場合の一般式(VI)を有する化合物である一般式(VI−1)を有する化合物を製造する方法である。
上記式中、Halは上記と同様にハロゲン原子を示し、好適には、臭素原子、ヨウ素原子であり、Qは酸素原子乃至硫黄原子を示し、Pは、上記と同様に水酸基の保護基を示す。

第D1工程
第D1工程は、一般式(XVI)を有する化合物のホルミル基をヒドロキシメチル基へと変換し、一般式(XVII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XVI)を有する化合物に対して還元剤を作用させることにより行われる。また、出発物質である一般式(XVI)を有する化合物の多くは市販されており、容易に入手可能であり、公知の方法により合成することも容易である。
使用される還元剤は、例えば水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウムナトリウム、水素化ジイソブチルアルミニウムのような水素化アルミニウム類;水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、ボランのような水素化ホウ素類を挙げる事ができるが、好適には水素化ホウ素類であり、特に好適には水素化ホウ素ナトリウムである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類を挙げる事ができ、好適には、アルコール類であり、特に好適にはメタノールである。
反応温度は、−23℃乃至50℃であり、好適には、0℃乃至30℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至2時間であり、好適には、30分乃至1時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第D2工程
第D2工程は一般式(XVII)を有する化合物のヒドロキシ基を適当な水酸基の保護基で保護し、一般式(XVIII)を有する化合物を製造する工程である。用いられる保護基としては後の工程で反応に影響を与えず、また容易に脱保護可能であれば特に制約はないが、好適にはトリアルキルシラン類である。トリアルキルシラン類を保護基として用いる場合の一般的製法を以下に記載する。
本工程は溶媒中、一般式(XVII)を有する化合物に対して適当な塩基の存在下、シリル化剤を作用させることにより行われる。
使用されるシリル化剤は、例えばトリエチルシリルクロライド、t−ブチルジメチルシリルクロライド、トリイソプロピルシリルクロライド、t−ブチルジフェニルシリルクロライドのようなトリアルキルシリルクロライド類;トリエチルシリルトリフルオロメタンスルホナート、t−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホナート、トリイソプロピルシリルトリフルオロメタンスルホナート、t−ブチルジフェニルシリルトリフルオロメタンスルホナートのようなトリアルキルシリルトリフルオロメタンスルホナート類を挙げる事ができるが、好適にはトリアルキルシリルクロライド類であり、特に好適にはt−ブチルジメチルシリルクロライドである。
使用される塩基としては、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等のトリアルキルアミン類;イミダゾール、2−メチルイミダゾール等のイミダゾール類;ピリジン、ルチジン、コリジンなどのピリジン類を挙げる事ができるが、好適にはイミダゾール類であり、特に好適にはイミダゾールである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類を挙げる事ができるが、好適には、アミド類であり、特に好適にはN,N−ジメチルホルムアミドである。
反応温度は、−23℃乃至50℃であり、好適には、0℃乃至30℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、30分乃至4時間であり、好適には、1時間乃至3時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第D3工程
第D3工程は一般式(XVIII)を有する化合物のハロゲン原子をニトリル基へと変換し、一般式(VI−1)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は一般式(XVIII)を有する化合物のハロゲン原子を直接ニトリル基へと変換する方法(第D3a工程)と、ホルミル基を有する化合物(XI−1)へと導いた後、オキシム化反応及び脱水反応を経由してニトリル基へと変換する方法(第D3b工程)との2種の方法により行うことができる。それぞれの工程について以下に述べる。
第D3a工程
第D3a工程は一般式(XVIII)を有する化合物のハロゲン原子をニトリル基へと変換し、一般式(VI−1)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XVIII)を有する化合物に対して適当なニトリル化剤を作用させる事により達成される。
使用されるニトリル化剤は、例えばシアン化銅のような銅化合物;テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム等のパラジウム触媒とシアン化亜鉛、トリメチルシリルシアニド、トリブチルスズシアニドのようなシアン化金属類との組み合わせを挙げる事ができるが、好適にはシアン化銅またはテトラキストリフェニルホスフィンパラジウムとシアン化亜鉛との組み合わせであり、特に好適にはシアン化銅である。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類を挙げる事ができ、好適には、アミド類であり、特に好適にはN,N−ジメチルホルムアミドである。
反応温度は、20℃乃至180℃であり、好適には、100℃乃至140℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、2時間乃至12時間であり、好適には、3時間乃至10時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第D3b工程
第D3b−1工程
第D3b−1工程は一般式(XVIII)を有する化合物のハロゲン原子をホルミル基へと変換し、一般式(XI−1)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は前述のC法の原料として使用される一般式(XI)を有する化合物の一般的製法としても用いられる。
本工程は溶媒中、一般式(XVIII)を有する化合物に対してハロゲン−金属交換を行った後、適当なホルミル化剤を作用させる事により達成される。
使用される金属化剤としては、例えば金属リチウム、金属マグネシウム、金属亜鉛などの金属単体類;n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム等のアルキルリチウム類を挙げる事ができるが、好適にはアルキルリチウム類であり、特に好適にはn−ブチルリチウムである。
使用されるホルミル化剤としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアニリド、N−ホルミルピペリジン等のギ酸アミド類;ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル等のギ酸エステル類を挙げる事ができるが、好適にはギ酸アミド類であり、特に好適にはN,N−ジメチルホルムアミドである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類を挙げる事ができるが、好適にはエーテル類であり、特に好適にはテトラヒドロフランである。
反応温度は、−100℃乃至0℃であり、好適には、−78℃乃至−45℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至2時間であり、好適には、30分乃至1時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第D3b−2工程
第D3b−2工程は一般式(XI−1)を有する化合物のホルミル基をオキシム基へと変換し、一般式(XIX)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XI−1)を有する化合物に対してヒドロキシアミン又はヒドロキシアミン等価体を作用させることにより行われる。
ヒドロキシアミン等価体とは、ヒドロキシアミン水溶液、ヒドロキシアミン−メタノール混合溶液、ヒドロキシアミン−エタノール混合溶液等のヒドロキシアミン溶液類;ヒドロキシアミン塩酸塩、ヒドロキシアミンリン酸塩、ヒドロキシアミン硫酸塩等のヒドロキシアミン塩類と、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミンのようなトリ低級アルキルアミン類若しくは炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類との組み合わせを挙げる事ができるが、好適にはヒドロキシアミン塩類とトリ低級アルキルアミン類との組み合わせであり、特に好適にはヒドロキシアミン塩酸塩とトリエチルアミンとの組み合わせである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類を挙げる事ができるが、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、特に好適には、ジクロロメタンである。
反応温度は、0℃乃至80℃であり、好適には、20℃乃至60℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、30分乃至5時間であり、好適には、1時間乃至3時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第D3b−3工程
第D3b−3工程は一般式(XIX)を有する化合物のオキシム基をニトリル基へと変換し、一般式(VI−1)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XIX)を有する化合物に対して適当な脱水剤を作用させることにより達成される。
使用される脱水剤としてはN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(WSCI)等のカルボジイミド類;五酸化二リン、オキシ塩化リンのようなリン化合物;チオニルクロライド等を挙げる事ができるが好適にはカルボジイミド類であり、特に好適にはN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類を挙げる事ができるが、好適には、芳香族炭化水素類であり、特に好適には、トルエンである。
反応温度は、20℃乃至150℃であり、好適には、60℃乃至110℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、2時間乃至24時間であり、好適には、6時間乃至12時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

E法
E法は置換基Wが4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチオフェン環乃至4,5,6,7−テトラヒドロベンゾフラン環のような縮環した構造をもつ場合の一般式(VI)を有する化合物である一般式(VI−2)を有する化合物を製造する方法である。

上記式中、P,Qは前述と同意義を示し、mは1乃至2の整数を示す。
第E1工程
第E1工程は一般式(XX)を有する化合物のカルボニル基をヒドロキシ基へと変換し、一般式(XXI)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XX)を有する化合物に対して適当な還元剤を作用させることにより行われる。また、出発物質である一般式(XX)を有する化合物のうちmが2の化合物については市販されており、容易に入手可能である。また、mが1の化合物も文献J.Am.Chem.Soc. 2005年127巻10号3248−3249頁に記載されている製法に従って合成する事が可能である。
使用される還元剤は、例えば水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウムナトリウム、水素化ジイソブチルアルミニウムのような水素化アルミニウム類;水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、ボランのような水素化ホウ素類を挙げる事ができるが、好適には水素化ホウ素類であり、特に好適には水素化ホウ素ナトリウムである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類を挙げる事ができ、好適には、アルコール類であり、特に好適にはメタノールである。
反応温度は、−23℃乃至50℃であり、好適には、0℃乃至30℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至2時間であり、好適には、30分乃至1時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第E2工程
第E2工程は一般式(XXI)を有する化合物のヒドロキシ基を適当な水酸基の保護基で保護し、一般式(XXII)を有する化合物を製造する工程である。用いられる水酸基の保護基としては、後の工程で反応に影響を与えず、また容易に脱保護可能であれば特に制約はないが、好適にはトリアルキルシラン類である。トリアルキルシラン類を保護基として用いる場合の一般的製法を以下に記載する。
本工程は溶媒中、一般式(XXI)を有する化合物に対して適当な塩基の存在下、シリル化剤を作用させることにより行われる。
使用されるシリル化剤は、例えばトリエチルシリルクロライド、t−ブチルジメチルシリルクロライド、トリイソプロピルシリルクロライド、t−ブチルジフェニルシリルクロライドのようなトリアルキルシリルクロライド類;トリエチルシリルトリフルオロメタンスルホナート、t−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホナート、トリイソプロピルシリルトリフルオロメタンスルホナート、t−ブチルジフェニルシリルトリフルオロメタンスルホナートのようなトリアルキルシリルトリフルオロメタンスルホナート類を挙げる事ができるが、好適にはトリアルキルシリルクロライド類であり、特に好適にはt−ブチルジフェニルシリルクロライドである。
使用される塩基としては、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等のトリアルキルアミン類;イミダゾール、2−メチルイミダゾール等のイミダゾール類;ピリジン、ルチジン、コリジンなどのピリジン類を挙げる事ができるが、好適にはイミダゾール類であり、特に好適にはイミダゾールである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類を挙げる事ができるが、好適には、アミド類であり、特に好適にはN,N−ジメチルホルムアミドである。
反応温度は、−23℃乃至100℃であり、好適には、0℃乃至60℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、30分乃至4時間であり、好適には、1時間乃至3時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第E3工程
第E3工程は一般式(XXII)を有する化合物にホルミル基を導入し、一般式(XXIII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XXII)を有する化合物に対して強塩基を作用させた後、適当なホルミル化剤を作用させる事により達成される。
使用される強塩基としては、例えばn−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム等のアルキルリチウム類;リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド等のアルカリ金属アミド類を挙げる事ができるが、好適にはアルキルリチウム類であり、特に好適にはn−ブチルリチウムである。
使用されるホルミル化剤としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアニリド、N−ホルミルピペリジン等のギ酸アミド類;ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル等のギ酸エステル類を挙げる事ができるが、好適にはギ酸アミド類であり、特に好適にはN,N−ジメチルホルムアミドである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類を挙げる事ができるが、好適にはエーテル類であり、特に好適にはテトラヒドロフランである。
反応温度は、−100℃乃至0℃であり、好適には、−78℃乃至0℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至4時間であり、好適には、1時間分乃至3時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第E4工程
第E4工程は一般式(XXIII)を有する化合物のホルミル基をオキシム基へと変換し、一般式(XXIV)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XXIII)を有する化合物に対してヒドロキシアミン又はヒドロキシアミン等価体を作用させることにより行われ、上記D法第D3b−2工程と同様の方法で行うことができる。

第E5工程
第E5工程は一般式(XXIV)を有する化合物のオキシム基をニトリル基へと変換し、一般式(VI−2)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XXIV)を有する化合物に対して適当な脱水剤を作用させることにより行われ、上記D法第D3b−2工程と同様の方法で行うことができる。

F法
F法は置換基Wがチオフェン環乃至フラン環であり、かつ置換基Rとしてアルキル基を有する場合の一般式(VI)である一般式(VI−3)を有する化合物を製造する方法である。

上記式中、Halは上記と同様にハロゲン原子を示し、好適には、臭素原子、ヨウ素原子であり、Qは酸素原子乃至硫黄原子を示し、Pは、上記と同様に水酸基の保護基を示し、Rは、C−Cアルキル基を示す。

第F1工程
第F1工程は、一般式(XXV)を有する化合物のハロゲン原子をアルキル基へと変換し、一般式(XXVI)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XXV)を有する化合物に対してアルキル化剤を作用させることにより行われる。また、出発物質である一般式(XXV)を有する化合物については前述したD法によりその多くを合成することが可能である。
使用されるアルキル化剤は、例えば1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンジクロロニッケル、ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロニッケル、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロニッケルのようなニッケル触媒類とアルキルマグネシウムクロライド、アルキルマグネシウムブロミド、アルキルマグネシウムヨーダイドのようなグリニャール試薬類との組み合わせ;テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムのようなパラジウム触媒類とモノアルキルホウ酸、モノアルキルホウ酸エステル、ジアルキルホウ酸、ジアルキルホウ酸エステルのようなアルキルホウ酸類との組み合わせをあげることができるが、好適にはニッケル触媒類とグリニャール試薬類との組み合わせであり、特に好適には1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンジクロロニッケルとアルキルマグネシウムブロミドとの組み合わせである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類をあげることができるが、好適にはエーテル類であり、特に好適にはテトラヒドロフランである。
反応温度は、−23℃乃至60℃であり、好適には、−10℃乃至40℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至4時間であり、好適には、1時間乃至2時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第F2工程
第F2工程は一般式(XXVI)を有する化合物の水素原子をホルミル基へと変換し、一般式(XXVII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XXVI)を有する化合物に対して適当な塩基を作用させた後、ホルミル化剤を作用させることにより行われる。
使用される塩基としては、例えばn−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−ブチルリチウムのようなアルキルリチウム類;リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジドのような金属アミド類を挙げる事ができるが、好適にはアルキルリチウム類であり、特に好適にはn−ブチルリチウムである。
使用されるホルミル化剤としては、N,N−ジメチルホルムアミド、1−ホルミルピロリジン、1−ホルミルピペリジンのようなギ酸アミド類;t−ブチルイソシアニド、1,1,3,3−テトラメチルブチルイソシアニドなどのイソシアニド類を挙げる事ができるが、好適にはギ酸アミド類であり、特に好適にはN,N−ジメチルホルムアミドである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類をあげることができるが、好適にはエーテル類であり、特に好適にはテトラヒドロフランである。
反応温度は、−78℃乃至室温であり、好適には、−78℃乃至0℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、30分乃至4時間であり、好適には、1時間乃至3時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第F3工程
第F3工程は一般式(XXVII)を有する化合物のホルミル基をオキシム基へと変換し、一般式(XXVIII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XXVII)を有する化合物に対してヒドロキシアミン又はヒドロキシアミン等価体を作用させることにより行われる。
ヒドロキシアミン等価体としては、ヒドロキシアミン水溶液、ヒドロキシアミン−メタノール混合溶液、ヒドロキシアミン−エタノール混合溶液等のヒドロキシアミン溶液類;ヒドロキシアミン塩酸塩、ヒドロキシアミンリン酸塩、ヒドロキシアミン硫酸塩等のヒドロキシアミン塩類と、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミンのようなトリ低級アルキルアミン類若しくは炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類との組み合わせを挙げる事ができるが、好適にはヒドロキシアミン塩類とトリ低級アルキルアミン類との組み合わせであり、特に好適にはヒドロキシアミン塩酸塩とトリエチルアミンとの組み合わせである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノールのようなアルコール類を挙げる事ができるが、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、特に好適には、ジクロロメタンである。
反応温度は、0℃乃至80℃であり、好適には、20℃乃至60℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、30分乃至5時間であり、好適には、1時間乃至3時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第F4工程
第F4工程は一般式(XXVIII)を有する化合物のオキシム基をニトリル基へと変換し、一般式(VI−3)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XXVIII)を有する化合物に対して適当な脱水剤を作用させることにより達成される。
使用される脱水剤としてはN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(WSCI)等のカルボジイミド類;五酸化二リン、オキシ塩化リンのようなリン化合物;チオニルクロライド等を挙げる事ができるが好適にはカルボジイミド類であり、特に好適にはN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類を挙げる事ができるが、好適には、芳香族炭化水素類であり、特に好適には、トルエンである。
反応温度は、20℃乃至150℃であり、好適には、60℃乃至110℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、2時間乃至24時間であり、好適には、6時間乃至12時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

G法
G法は置換基Wがピリジン環である場合の一般式(VI)を有する化合物である一般式(VI−4)を有する化合物を製造する方法である。
上記式中、Halは上記と同様にハロゲン原子を示し、好適には、臭素原子、ヨウ素原子であり、Pは、上記と同様に水酸基の保護基を示す。

第G1工程
第G1工程は、一般式(XXIX)を有する化合物の2位ハロゲン原子をホルミル基へと変換し、一般式(XXX)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XXIX)を有する化合物に対して化合物に対してハロゲン−金属交換を行った後、適当なホルミル化剤を作用させる事により達成される。
使用される金属化剤としては、例えば金属リチウム、金属マグネシウム、金属亜鉛などの金属単体類;n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム等のアルキルリチウム類を挙げる事ができるが、好適にはアルキルリチウム類であり、特に好適にはn−ブチルリチウムである。
使用されるホルミル化剤としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアニリド、N−ホルミルピペリジン等のギ酸アミド類;ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル等のギ酸エステル類を挙げる事ができるが、好適にはギ酸アミド類であり、特に好適にはN,N−ジメチルホルムアミドである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類を挙げる事ができるが、好適には芳香族炭化水素類であり、特に好適にはトルエンである。
反応温度は、−100℃乃至0℃であり、好適には、−78℃乃至−45℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至5時間であり、好適には、30分乃至3時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。
第G2工程
第G2工程は、一般式(XXX)を有する化合物のホルミル基をヒドロキシメチル基へと変換し、一般式(XXXI)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XXX)を有する化合物に対して還元剤を作用させることにより行われる。
使用される還元剤は、例えば水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウムナトリウム、水素化ジイソブチルアルミニウムのような水素化アルミニウム類;水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、ボランのような水素化ホウ素類を挙げる事ができるが、好適には水素化ホウ素類であり、特に好適には水素化ホウ素ナトリウムである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類を挙げる事ができ、好適には、アルコール類であり、特に好適にはメタノールである。
反応温度は、−23℃乃至50℃であり、好適には、0℃乃至30℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至2時間であり、好適には、30分乃至1時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第G3工程
第G3工程は一般式(XXXI)を有する化合物のヒドロキシ基を適当な水酸基の保護基で保護し、一般式(XXXII)を有する化合物を製造する工程である。用いられる保護基としては後の工程で反応に影響を与えず、また容易に脱保護可能であれば特に制約はないが、好適にはトリアルキルシラン類である。トリアルキルシラン類を保護基として用いる場合の一般的製法を以下に記載する。
本工程は溶媒中、一般式(XXXI)を有する化合物に対して適当な塩基の存在下、シリル化剤を作用させることにより行われる。
使用されるシリル化剤は、例えばトリエチルシリルクロライド、t−ブチルジメチルシリルクロライド、トリイソプロピルシリルクロライド、t−ブチルジフェニルシリルクロライドのようなトリアルキルシリルクロライド類;トリエチルシリルトリフルオロメタンスルホナート、t−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホナート、トリイソプロピルシリルトリフルオロメタンスルホナート、t−ブチルジフェニルシリルトリフルオロメタンスルホナートのようなトリアルキルシリルトリフルオロメタンスルホナート類を挙げる事ができるが、好適にはトリアルキルシリルクロライド類であり、特に好適にはt−ブチルジメチルシリルクロライドである。
使用される塩基としては、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等のトリアルキルアミン類;イミダゾール、2−メチルイミダゾール等のイミダゾール類;ピリジン、ルチジン、コリジンなどのピリジン類を挙げる事ができるが、好適にはイミダゾール類であり、特に好適にはイミダゾールである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類を挙げる事ができるが、好適には、アミド類であり、特に好適にはN,N−ジメチルホルムアミドである。
反応温度は、−23℃乃至50℃であり、好適には、0℃乃至30℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、30分乃至4時間であり、好適には、1時間乃至3時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第G4工程
第G4工程は一般式(XXXII)を有する化合物のハロゲン原子をニトリル基へと変換し、一般式(VI−4)を有する化合物を製造する工程である。

本工程は溶媒中、一般式(XXXII)を有する化合物に対して適当なニトリル化剤を作用させる事により達成される。
使用されるニトリル化剤は、例えばシアン化銅のような銅化合物;テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロパラジウム、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム等のパラジウム触媒とシアン化亜鉛、トリメチルシリルシアニド、トリブチルスズシアニドのようなシアン化金属類との組み合わせを挙げる事ができるが、好適にはパラジウム触媒とシアン化亜鉛との組み合わせであり、特に好適には[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムとシアン化亜鉛との組み合わせである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリジノン等のアミド類を挙げる事ができ、好適には、アミド類であり、特に好適にはN−メチル−2−ピロリジノンである。
反応温度は、20℃乃至180℃であり、好適には、80℃乃至120℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、30分乃至4時間であり、好適には、1時間乃至3時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

H法
H法は置換基Wがピリジン環であり、かつ置換基としてアルキル基を有する場合の一般式(VI)を有する化合物である一般式(VI−5)を有する化合物を製造する方法である
上記式中、R及びRは、同一又は異なって、C−Cアルキル基を示し、好適には、メチル基又はエチル基であり、Pは、上記と同様に水酸基の保護基を示す。

第H1工程
第H1工程は、一般式(XXXIII)を有する化合物のホルミル基をヒドロキシメチル基へと変換し、一般式(XXXIV)を有する化合物を製造する工程である。また、出発物質である一般式(XXXIII)を有する化合物については、例えばメイブリッジ社より市販されている6−ホルミル−2−(メチルスルファニル)ニコチノニトリルなどを用いることができる。
本工程は溶媒中、一般式(XXXIII)を有する化合物に対して還元剤を作用させることにより行われる。
使用される還元剤は、例えば水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウムナトリウム、水素化ジイソブチルアルミニウムのような水素化アルミニウム類;水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、ボランのような水素化ホウ素類を挙げる事ができるが、好適には水素化ホウ素類であり、特に好適には水素化ホウ素ナトリウムである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類を挙げる事ができ、好適には、アルコール類であり、特に好適にはメタノールである。
反応温度は、−23℃乃至50℃であり、好適には、0℃乃至30℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至2時間であり、好適には、30分乃至1時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第H2工程
第H2工程は一般式(XXXIV)を有する化合物のヒドロキシ基を適当な水酸基の保護基で保護し、一般式(XXXV)を有する化合物を製造する工程である。用いられる保護基としては後の工程で反応に影響を与えず、また容易に脱保護可能であれば特に制約はないが、好適にはトリアルキルシラン類である。トリアルキルシラン類を保護基として用いる場合の一般的製法を以下に記載する。
本工程は溶媒中、一般式(XXXIV)を有する化合物に対して適当な塩基の存在下、シリル化剤を作用させることにより行われる。
使用されるシリル化剤は、例えばトリエチルシリルクロライド、t−ブチルジメチルシリルクロライド、トリイソプロピルシリルクロライド、t−ブチルジフェニルシリルクロライドのようなトリアルキルシリルクロライド類;トリエチルシリルトリフルオロメタンスルホナート、t−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホナート、トリイソプロピルシリルトリフルオロメタンスルホナート、t−ブチルジフェニルシリルトリフルオロメタンスルホナートのようなトリアルキルシリルトリフルオロメタンスルホナート類を挙げる事ができるが、好適にはトリアルキルシリルクロライド類であり、特に好適にはトリイソプロピルシリルクロライドである。
使用される塩基としては、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等のトリアルキルアミン類;イミダゾール、2−メチルイミダゾール等のイミダゾール類;ピリジン、ルチジン、コリジンなどのピリジン類を挙げる事ができるが、好適にはイミダゾール類であり、特に好適にはイミダゾールである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類を挙げる事ができるが、好適には、アミド類であり、特に好適にはN,N−ジメチルホルムアミドである。
反応温度は、−23℃乃至50℃であり、好適には、0℃乃至30℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、30分乃至4時間であり、好適には、1時間乃至3時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第H3工程
第H3工程は一般式(XXXV)を有する化合物のアルキルチオ基を酸化し、一般式(XXXVI)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XXXV)を有する化合物に対して適当な酸化剤を作用させることにより行われる。
使用される酸化剤は、例えば過酢酸、過安息香酸、m−クロロ過安息香酸のような過酸類;過マンガン酸ナトリウム、過マンガン酸カリウムのような過マンガン酸塩類を挙げる事ができるが、好適には過酸類であり、特に好適にはm−クロロ過安息香酸である。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類を挙げる事ができるが、好適には、アルコール類であり、特に好適にはエタノールである。
反応温度は、−23℃乃至50℃であり、好適には、0℃乃至30℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、30分乃至4時間であり、好適には、1時間乃至3時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第H4工程
第H4工程は、一般式(XXXVI)を有する化合物のアルキルスルホン基をアルキル基へと変換し、一般式(VI−5)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XXXVI)を有する化合物に対してアルキル化剤を作用させることにより行われる。
使用されるアルキル化剤は、例えばアルキルマグネシウムクロライド、アルキルマグネシウムブロミド、アルキルマグネシウムヨーダイドのようなグリニャール試薬類;メチルリチウム、エチルリチウム、イソプロピルリチウムのようなアルキルリチウム類をあげることができるが、好適にはグリニャール試薬類である。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類をあげることができるが、好適にはエーテル類であり、特に好適にはジエチルエーテルである。
反応温度は、−100℃乃至0℃であり、好適には、−78℃乃至−23℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至4時間であり、好適には、1時間乃至2時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

I法
I法は置換基Zが置換基を有していて良いフェノキシ基であり、かつ置換基Yが置換基を有していて良いベンゼン環であり、LGが水酸基である場合の一般式(VIII)を有する化合物である一般式(VIII−1)を有する化合物を製造する方法である。

上記式中、R、Rは、それぞれ独立に上記置換基群Aから選択される基を示す。

第I1工程
第I1工程は、一般式(XXXVII)を有する化合物のフッ素原子を置換基を有していて良いフェノキシ基で置換し、一般式(XXXVIII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XXXVII)を有する化合物に対して適当な塩基の存在下、種々のフェノール類を作用させることにより行われる。
使用される塩基は、例えば炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような炭酸アルカリ金属塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのような水素化アルカリ金属類を挙げる事ができるが、好適には炭酸アルカリ金属塩類であり、特に好適には炭酸カリウムである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリジノン等のアミド類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類を挙げる事ができるが、好適には、アミド類であり、特に好適にはN,N−ジメチルホルムアミドである。
反応温度は、0℃乃至140℃であり、好適には、60℃乃至100℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、1時間乃至24時間であり、好適には、3時間乃至12時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第I2工程
第I2工程は、一般式(XXXVIII)を有する化合物のホルミル基を酸化して一般式(VIII−1)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XXXVIII)を有する化合物に対して適当な酸化剤を作用させることにより行われる。
使用される酸化剤は、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウムのような次亜塩素酸塩類;亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウムのような亜塩素酸塩類;過マンガン酸ナトリウム、過マンガン酸カリウムのような過マンガン酸塩類を上げることができるが、好適には亜塩素酸塩類であり、特に好適には亜塩素酸ナトリウムである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えば水とt−ブタノール、t−アミルアルコールのような3級アルコール類との組み合わせ;水とジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類との組み合わせを挙げる事ができるが、好適には、水と3級アルコールとの組み合わせであり、特に好適には水とt−ブタノールとの組み合わせである。
反応温度は、0℃乃至60℃であり、好適には、0℃乃至40℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、30分乃至24時間であり、好適には、1時間乃至4時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

J法
J法は置換基Zが分岐していて良いアルキル基であり、かつ置換基Yが置換基を有していて良いベンゼン環であり、LGが水酸基である場合の一般式(VIII)を有する化合物である一般式(VIII−2)を有する化合物を製造する方法である。

上記式中、置換基Rは、上記置換基群Aから選択される基を示し、Halは上記と同様にハロゲン原子を示し、好適には、臭素原子、ヨウ素原子であり、R及びRは、それぞれ独立に、上記置換基群Aから選択される基によって置換されていても良いC−Cアルキル基を示す。

第J1工程
第J1工程は、一般式(XXXIX)を有する化合物のホルミル基をアルケニル基に変換し、一般式(XL)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XXXIX)を有する化合物に対して適当な塩基の存在下、種々のアルキルトリフェニルホスホニウム塩を作用させることにより行われる。
使用される塩基は、例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドのようなアルコキシド類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのような水素化アルカリ金属類;n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウムのようなアルキルリチウム類を挙げる事ができるが、好適にはアルコキシド類であり、特に好適にはカリウムt−ブトキシドである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリジノン等のアミド類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類を挙げる事ができるが、好適には、アミド類であり、特に好適にはN,N−ジメチルホルムアミドである。
反応温度は、−45℃乃至100℃であり、好適には、0℃乃至40℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至4時間であり、好適には、30分乃至2時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第J2工程
第J2工程は、一般式(XL)を有する化合物のハロゲン原子をカルボキシル基に変換し、一般式(XLI)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XL)を有する化合物に対してハロゲン−金属交換を行った後、二酸化炭素を作用させることにより行われる。
使用される金属化剤としては、例えば金属リチウム、金属マグネシウム、金属亜鉛などの金属単体類;n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム等のアルキルリチウム類を挙げる事ができるが、好適にはアルキルリチウム類であり、特に好適にはn−ブチルリチウムである。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類をあげることができるが、好適にはエーテル類であり、特に好適にはテトラヒドロフランである。
反応温度は、−100℃乃至0℃であり、好適には、−78℃乃至−23℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至4時間であり、好適には、30分乃至2時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。

第J3工程
第J3工程は、一般式(XLI)を有する化合物の二重結合部位を還元し、一般式(VIII−2)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は溶媒中、一般式(XLI)を有する化合物に対して適当な遷移金属触媒の存在下、水素を作用させることにより行われる。
使用される遷移金属触媒としては、例えばパラジウム−炭素、酸化白金、ラネーニッケルのような不均一系触媒類;クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムのような均一系触媒類を挙げる事ができるが、好適には不均一系触媒類であり、特に好適にはパラジウム−炭素である。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノールのようなアルコール類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類をあげることができるが、好適にはアルコール類であり、特に好適にはエタノールである。
反応温度は、0℃乃至80℃であり、好適には、20℃乃至40℃である。
反応時間は、反応温度、原料、試薬、使用される溶媒により異なるが、通常、15分乃至4時間であり、好適には、30分乃至2時間である。
反応終了後、必要ならば目的化合物は第A1工程に記した方法と同様にして精製することができる。
本発明の有効成分である一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩を、上記医薬組成物として使用する場合には、それ自体或は適宜の薬理学的に許容される、賦形剤、希釈剤等と混合し、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口的又は注射剤若しくは坐剤等による非経口的に投与することができ、好適には、錠剤又はカプセル剤として経口的に投与される。
これらの製剤は、賦形剤(例えば、乳糖、白糖、葡萄糖、マンニトール、ソルビトールのような糖誘導体;トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、α澱粉、デキストリンのような澱粉誘導体;結晶セルロースのようなセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルランのような有機系賦形剤:及び、軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムのような珪酸塩誘導体;リン酸水素カルシウムのようなリン酸塩;炭酸カルシウムのような炭酸塩;硫酸カルシウムのような硫酸塩等の無機系賦形剤である。)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金属塩;タルク;コロイドシリカ;ビーガム、ゲイ蝋のようなワックス類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナトリウムのような硫酸塩;グリコール;フマル酸;安息香酸ナトリウム;DLロイシン;脂肪酸ナトリウム塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類及び、上記澱粉誘導体である。)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロゴール、及び、前記賦形剤と同様の化合物である。)、崩壊剤(例えば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシルメチルセルロース、カルボキシルメチルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシルメチルセルロースナトリウムのようなセルロース誘導体;カルボキシルメチルスターチ、カルボキシルメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学修飾されたデンプン・セルロース類である。)、安定剤(メチルパラベン、プロピルパラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウム;フェノール、クレゾールのようなフェノール類;チメロサール;デヒドロ酢酸;及び、ソルビン酸である。)、希釈剤等の添加剤を用いて周知の方法で製造される。
その有効成分としての有効成分である一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩の投与量は症状、年齢等により異なるが、例えば、経口投与であれば、成人(体重約60kgとして)1回当たり0.01〜200mg(好適には、0.1〜50mg)を投与し、静脈内投与であれば、成人(体重約60kgとして)1回当たり0.005〜100mg(好適には、0.01〜10mg)を投与する。投与回数は、成人(体重約60kgとして)に対して、1日に、1〜6回(好適には、1又は2回)投与する。
(実施例1)1−[(4−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−フリル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸

(1a)[(4−ブロモ−2−フリル)メトキシ](t−ブチル)ジメチルシラン
4−ブロモ−2−フルアルデヒド(5.0g、29mmol)をメタノール(40mL)に溶解し、0℃に冷却した後、水素化ホウ素ナトリウム(1.1g、29mmol)を加え、1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をエーテルで希釈した後、水(40mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、イミダゾール(3.9g、57mmol)、t−ブチルジメチルクロロシラン(4.7g、31mmol)を加え、4時間攪拌した。反応溶液を水(50mL)に注ぎ反応を停止した後、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:97)により精製を行い、標記化合物(7.4g,89%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.09(s,6H),0.90(s,9H),4.60(s,2H),6.29(s,1H),7.36(s,1H).
IRスペクトル(Liquid film)1230、1257、1464、1473cm−1
マススペクトル(EI)m/z:290(M)。
(1b)5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−フルアルデヒド
実施例1(1a)で得られた[(4−ブロモ−2−フリル)メトキシ](t−ブチル)ジメチルシラン(7.3g、25mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液、17mL、28mmol)をゆっくり滴下し、5分間撹拌した後、N,N−ジメチルホルムアミド(3.8mL,50mmol)を加え、45分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加え反応を停止した後、反応溶液を水(100mL)に注ぎ、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:49〜1:19)により精製を行い、標記化合物(3.3g,55%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ0.10(s,6H),0.91(s,9H),4.65(s,2H),6.62(s,1H),8.00(s,1H),9.90(s,1H).
IRスペクトル(Liquid film)1083、1139、1258、1473、1544、1693cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:241((M+H))。
(1c)5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−フロニトリル
実施例1(1b)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−フルアルデヒド(3.2g,13mmol)をメチレンクロライド(40mL)に溶解し、ヒドロキシアミン塩酸塩(1.0g、15mmol)、トリエチルアミン(3.7mL,27mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をトルエン(40mL)に溶解し、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(3.1g、15mmol)を加え、90℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、ヘキサン(40mL)を加え、不溶物をセライトでろ過した後、減圧下溶媒を留去し、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:97)により精製を行い、標記化合物(1.8g,57%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.10(s、6H)、0.91(s、9H)、4.64(s、2H)、6.45(s、1H),7.88(s、1H).
IRスペクトル(Liquid film)1087、1142、1258、1464、1473、1540、2238cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:238((M+H))。
(1d)5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシフラン−3−カルボキシイミダミド
実施例1(1c)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−フロニトリル(1.8g,7.6mmol)をエタノール(10mL)に溶解し、40%ヒドロキシアミン水溶液(1.0mL)、を加え、60℃で1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をエーテルで希釈した後水(40mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記化合物(2.0g,97%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.09(s,6H),0.90(s,9H),4.62(s,2H),4.69(brs,2H),6.44(s,1H),7.30(br,1H),7.64(s,1H).
IRスペクトル(KBr)1059,1594,1613,1671,3203,3376,3498cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:271((M+H)),309((M+K))。
(1e)(4−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−フリル)メタノール
実施例1(1d)で得られた−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシフラン−3−カルボキシイミダミド(0.14g,0.50mmol)、4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)チオフェン−2−カルボニルクロライド(0.17g、0.60mmol)をメチレンクロライド(1.0mL)に溶解し、0℃に冷却した後N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.17mL、1.0mmol)を加え、1時間攪拌した。飽和重曹水(1.0mL)を加えて反応を停止した後、溶液を水(20mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(1.0mL)に溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオライド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液、0.75mL、0.75mmol)を加え、60℃で3時間攪拌した。反応溶液を水(20mL)に注ぎ反応を停止した後、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記化合物(0.20g,100%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ4.69(s,2H),6.83(s,1H),7.47(s,5H),7.88(s、1H),8.12(s,1H).
IRスペクトル(KBr)1143,1179,1416,1581,1605,1629,3326cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:393((M+H))。
(1f)エチル 1−[(4−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−フリル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例1(1e)で得られた(4−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−フリル)メタノール(0.20g,0.50mmol)、四臭化炭素(0.20g、0.60mmol)、トリフェニルホスフィン(0.16g、0.60mmol)をメチレンクロライド(1.0mL)に溶解し、0℃で1時間攪拌した後、エチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(0.12g、0.75mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.26mL、1.5mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。飽和重曹水(1.0mL)を加えて反応を停止した後、溶液を水(20mL)に注ぎ、酢酸エチルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1〜2:1)により精製を行い、標記化合物(0.21g,84%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ1.27(t,3H,J=7.3Hz),3.35(quintet,1H,J=7.3Hz),3.41(t,2H,J=7.3Hz),3.62(t,2H,J=7.3Hz),3.66(s,2H)4.16(q,2H,J=7.3Hz),6.72(s,1H),7.46(s,5H),7.87(s,1H),8.09(s,1H).
IRスペクトル(KBr)1125,1178,1203,1216,1581,1606,1624,1727cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:504((M+H))。
(1g)1−[(4−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−フリル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸
実施例1(1f)で得られたエチル 1−[(4−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−フリル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート(0.20g、0.40mmol)をテトラヒドロフラン(0.50mL)、メタノール(0.50mL)、水(0.50mL)に溶解し、水酸化リチウム・1水和物(37mg,0.88mmol)を加え,室温で1時間攪拌した。酢酸(48μL、0.88mmol)を加え反応を停止した後、シュウ酸(18mg、0.20mmol)のメタノール溶液(0.5mL)を加え、30分撹拌した。析出した白色固体を桐山ロートで濾取したあと、水−メタノール溶液(3:7)で洗浄し、減圧下乾燥して標記化合物(82mg,39%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDOD)δ3.35(quintet,1H,J=7.8Hz),3.93(t,2H,J=8.3Hz),4.01(t,2H,J=9.3Hz),4.19(s,2H),7.04(s,1H),7.47−7.52(m,5H),8.03(s,1H),8.34(s,1H).
IRスペクトル(KBr)1135,1177,1379,1410,1594,1626,3421cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:476((M+H))。
(実施例2)1−({5−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(2a)5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−フロニトリル
5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−フルアルデヒド(9.1g,38mmol)[参考文献:テトラへドロン1994年、50巻23号6767項]、ヒドロキシアミン塩酸塩(2.9g、42mmol)、トリエチルアミン(11mL,76mmol)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(8.6g、42mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)により精製を行い、標記化合物(7.5g,84%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.11(s,6H),0.82(s,9H),4.67(s,2H),6.36(d,1H、J=3.4Hz),7.04(d,1H,J=3.4Hz).
IRスペクトル(Liquid film)1093、1122、1258、1464、1473、1524、2120、2233cm−1
マススペクトル(EI)m/z:238(M)。
(2b)5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシフラン−2−カルボキシイミダミド
実施例2(2a)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−フロニトリル(7.5g,32mmol)、40%ヒドロキシアミン水溶液(4.0mL)を用い、実施例1(1d)と同様の操作を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記化合物(8.1g,95%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.09(s,6H),0.91(s,9H),4.66(s,2H),4.99(brs、2H)、6.28(d,1H、J=3.4Hz),6.70(d,1H,J=3.4Hz),8.76(br,1H).
IRスペクトル(KBr)1255,1613,1669,3243,3367,3474cm−1
マススペクトル(EI)m/z:270(M)。
(2c){5−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−フリル}メタノール
実施例2(2b)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシフラン−2−カルボキシイミダミド(0.19g,0.70mmol)、4−シクロヘキシル安息香酸(0.16g、0.77mmol)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.17g、0.84mmol)をメチレンクロライド(1.5mL)に溶解し、1時間攪拌した。反応溶液をエーテルで希釈した後、不溶物をセライトでろ過し、得られた濾液を減圧下溶媒留去した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(1.0mL)に溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオライド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液、1.1mL、1.1mmol)を加え、60℃で1時間攪拌した。反応溶液を水(20mL)に注ぎ反応を停止した後、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記化合物(0.18g,81%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ1.24−1.51(m,5H),1.75−1.81(m,1H),1.84−1.96(m,4H),2.56−2.64(m,1H),4.74(d,2H,J=8.3Hz),6.50(d,1H,J=3.4Hz),7.16(d,1H,J=3.4Hz),7.38(d,2H,J=7.8Hz),8.11(d,2H,J=7.8Hz).
IRスペクトル(KBr)1157,1216,1344,1406,1561,1584,1613,3369cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:325((M+H))。
(2d)エチル 1−({5−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例2(2c)で得られた{5−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−フリル}メタノール(0.18g,0.55mmol)、四臭化炭素(0.22g、0.67mmol)、トリフェニルホスフィン(0.18g、0.67mmol)、エチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(0.14g、0.83mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.30mL、1.7mmol)を用い、実施例1(1f)と同様の操作を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル:ヘキサン=1:1〜2:1)により精製を行い、標記化合物(0.23g,96%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ1.24−1.32(m,4H),1.37−1.51(m,4H),1.78(d,1H,J=12.7Hz),1.84−1.94(m,4H),2.56−2.63(m,1H),3.34(quintet,1H,J=7.8Hz),3.44(t,2H,J=7.8Hz),3.64(t,2H,J=7.8Hz),3.73(s,2H),4.16(q,2H,J=7.3Hz),6.37(d,1H,J=3.4Hz),7.13(d,1H,J=3.4Hz),7.37(d,2H,J=8.3Hz),8.10(d,2H,J=8.3Hz).
IRスペクトル(KBr)1374,1561,1614,1736cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:436((M+H))。
(2e)1−({5−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例2(2d)で得られたエチル 1−({5−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.23g、0.53mmol)をテトラヒドロフラン(0.50mL)、メタノール(0.50mL)、水(0.50mL) に溶解し、水酸化リチウム・1水和物(50mg,1.2mmol)を加え,室温で1時間攪拌した。酢酸(65μL、1.2mmol)を加え反応を停止した。析出した白色固体を桐山ロートで濾取したあと、水−メタノール溶液(3:7)で洗浄し、減圧下乾燥して標記化合物(122mg,56%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDOD)δ1.30−1.40(m,1H),1.43−1.57(m,4H),1.79(d,1H,J=11.7Hz),1.87−1.94(m,4H),2.63−2.69(m,1H),3.36(quintet,1H,J=8.3Hz),3.97(t,2H,J=8.3Hz),4.05(t,2H,J=8.3Hz),4.27(s,2H),6.77(d,1H,J=3.4Hz),7.26(d,1H,J=3.4Hz),7.48(d,2H,J=8.3Hz),8.11(d,2H,J=8.3Hz).
IRスペクトル(KBr)1346、1410、1442、1503、1561、1588、1618、3105、3430cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:408((M+H))。
(実施例3)1−[(4−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸
(3a)5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)チオフェン−3−カルボニトリル
[(4−ブロモ−2−チエニル)メトキシ]t−ブチルジメチルシラン(9.0g、29mmol)[参考文献:J.Med.Chem.2002年、45巻、5005項]をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解し、シアン化銅(4.7g、53mmol)を加え、2時間加熱環流した。室温に冷却した後、エーテル(80mL)で希釈し、28%アンモニウム水溶液(50mL)を加え室温で1時間攪拌した後、反応液をエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を水および飽和食塩水で洗った後、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:50〜1:4)により精製を行い、標記化合物(4.3g,58%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.11(s,6H),0.93(s,9H),4.85(s,2H),7.06(s,1H),7.82(s,1H).
IRスペクトル(Thin film)1086,1128,1258,2229cm−1
マススペクトル(EI)m/z:253(M)。
(3b)5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシチオフェン−3−カルボキシイミダミド
実施例3(3a)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)チオフェン−3−カルボニトリル(4.3g、17mmol)、40%ヒドロキシアミン水溶液(2.2mL)を用いて実施例1(1d)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:10〜2:5)により精製を行い、標記化合物(4.7g,97%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.10(s,6H),0.93(s,9H),1.69(brs,1H),4.79(brs,2H),4.84(s,2H),7.02(d,1H,J=1.4Hz),7.31(d,1H,J=1.4Hz).
IRスペクトル(KBr)1101,1256,1371,1655,3208,3389,3495cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:287((M+H))。
(3c)(4−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メタノール
実施例3(3b)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシチオフェン−3−カルボキシイミダミド(0.43g、1.5mmol)、4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)チオフェン−2−カルボニルクロライド(0.52g、1.8mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.52mL、3.0mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド(3.0mL、3.0mmol)を用いて実施例1(1e)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2〜1:1)により精製を行い、標記化合物(0.60g,99%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.95(brs,1H),4.89(s,2H),7.45(s,5H),7.56(s、1H),7.87(d,1H,J=1.2Hz),8.07(d,1H,J=1.2Hz).
IRスペクトル(KBr)1126,1183,1268,1313,1417,1578,1606,3324cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:409((M+H))。
(3d)エチル 1−[(4−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例3(3c)で得られた(4−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メタノール(0.10g、0.25mmol)、四臭化炭素(0.17g、0.50mmol)、トリフェニルホスフィン(0.13g、0.50mmol)、エチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(62mg、0.38mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.63mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3)により精製を行い、標記化合物(73mg,56%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.27(t,3H,J=7.0Hz),3.31−3.41(m,3H),3.55−3.68(m,2H),3.83(s,2H),4.17(q,2H,J=7.0Hz),7.47(s,6H),7.89(d,1H,J=1.2Hz),8.04(d,1H,J=1.2Hz).
IRスペクトル(KBr)1132,1180,1197,1272,1316,1577,1608,1720cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:520((M+H))。
(3e)1−[(4−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸
実施例3(3d)で得られたエチル 1−[(4−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート(70mg、0.13mmol)をジオキサン(2mL)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.39mL、0.39mmol)を加え,室温で2時間攪拌した。酢酸(22μL,0.39mmol)を加え反応を停止した後減圧下溶媒を留去し、メタノール(1mL)および水(1mL)を加えた。析出した白色固体を桐山ロートで濾取したあと、水−メタノール溶液(3:7)で洗浄し、減圧下乾燥して標記化合物(34mg,53%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ3.75−3.88(m,1H),4.35−4.46(m,2H),4.46−4.58(m,2H),4.76(s,2H),7.45−7.60(m,5H),7.93(s,1H),8.03(s,1H),8.37(s,1H).
IRスペクトル(KBr)1133,1178,1270,1579,1605,3429cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:492((M+H))。
(実施例4)1−[(5−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸
(4a)5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)チオフェン−2−カルボニトリル
[(5−ブロモ−2−チエニル)メトキシ]t−ブチルジメチルシラン(2.4g、7.8mmol)[参考文献:テトラへドロン、1983年、39巻、2531項]、シアン化銅(1.3g、14mmol)を用いて実施例3(3a)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:50〜1:7)により精製を行い、標記化合物(1.1g,56%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.12(s,6H),0.93(s,9H),4.88(d,2H,J=1.2Hz),6.70(dt,1H,J=3.9Hz,1.2Hz),7.46(d,1H,J=3.9Hz).
IRスペクトル(Thin film)1096,1258,1377,1464,1472,2219cm−1
マススペクトル(EI)m/z:253(M)。
(4b)5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシチオフェン−2−カルボキシイミダミド
実施例4(4a)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)チオフェン−2−カルボニトリル(1.3g、5.0mmol)、40%ヒドロキシアミン水溶液(0.7mL)を用いて実施例1(1d)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)により精製を行い、標記化合物(1.2g,81%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.10(s,6H),0.93(s,9H),4.82(brs,2H),4.84(s,2H),6.81(brs,1H),6.84(d,1H,J=3.7Hz),7.11(d,1H,J=3.7Hz).
IRスペクトル(KBr)1067,1250,1256,1368,1387,1588,1658,3206,3384,3498cm−1
マススペクトル(EI)m/z:286(M)。
(4c)(5−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メタノール
実施例4(4b)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシチオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.43g、1.5mmol)、4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)チオフェン−2−カルボニルクロライド(0.52g、1.8mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.52mL、3.0mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド(3.0mL、3.0mmol)を用いて実施例1(1e)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記化合物(0.60g,99%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.97(brs,1H),4.89(s,2H),7.06(d,1H,J=3.7Hz),7.45(s,5H),7.72(d,1H,J=3.7Hz),7.88(q,1H,J=1.6Hz).
IRスペクトル(KBr)1108,1126,1176,1269,1373,1572,3322cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:409((M+H))。
(4d)エチル 1−[(5−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例4(4c)で得られた(5−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メタノール(0.12g、0.29mmol)、四臭化炭素(0.19g、0.58mmol)、トリフェニルホスフィン(0.15g、0.58mmol)、エチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(62mg、0.38mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL、0.73mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=4:5)により精製を行い、標記化合物(0.12g,80%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.28(t,3H,J=7.0Hz),3.30−3.42(m,3H),3.59−3.69(m,2H),3.84(s,2H),4.17(q,2H,J=7.0Hz),6.96(d,1H,J=3.7Hz),7.45(s,5H),7.69(d,1H,J=3.7Hz),7.87(s,1H).
IRスペクトル(Liquid film)1133,1182,1214,1269,1284,1373,1571,1734cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:520((M+H))。
(4e)1−[(5−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸
実施例4(4d)で得られたエチル 1−[(5−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート(0.12g、0.23mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.69mL、0.69mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(60mg,53%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ3.80−3.92(m,1H),4.33−4.48(m,2H),4.52−4.65(m,2H),4.80(s,2H),7.45−7.57(m,6H),7.87(s,1H),8.02(s,1H).
IRスペクトル(KBr)1134,1179,1214,1267,1366,1379,1570,1605,3429cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:492((M+H))。
(実施例5)1−({5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(5a){5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メタノール
4−フェノキシ安息香酸(0.12g、0.55mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(88mg、0.65mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.12g、0.60mmol)、実施例4(4b)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシチオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.14g、0.5mmol)を加え、室温で30分攪拌した。水(5mL)を加えて反応を停止した後、酢酸エチルを用いて抽出操作を行った。有機層を0.1N塩酸、飽和重曹水および飽和食塩水で洗った後、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(4.0mL)に溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオライド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液、1.0mL、1.0mmol)を加え、60℃で3時間攪拌した。反応溶液を水(20mL)に注ぎ反応を停止した後、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記化合物(97mg,55%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.89(t,1H,J=5.9Hz),4.89(d,2H,J=5.9Hz),7.03−7.10(m,4H),7.19−7.28(m,2H),7.35−7.44(m,2H),7.71(d,1H,J=3.5Hz),8.61(d,2H,J=8.6Hz).
IRスペクトル(KBr)1241,1366,1487,1575,1590,1613,3331cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:351((M+H))。
(5b)エチル 1−({5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例5(5a)で得られた5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メタノール(97mg、0.28mmol)、四臭化炭素(0.19g、0.56mmol)、トリフェニルホスフィン(0.15g、0.56mmol)、エチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(70mg、0.42mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL、1.1mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=4:3)により精製を行い、標記化合物(93mg,72%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.27(t,3H,J=7.0Hz),3.29−3.41(m,3H),3.59−3.68(m,2H),3.84(s,2H),4.17(q,2H,J=7.0Hz),6.96(d,1H,J=3.3Hz),7.06−7.15(m,4H),7.23(t,1H,J=7.4Hz),7.42(t,2H,J=7.8Hz),7.70(d,1H,J=3.3Hz),8.14(d,2H,J=9.0Hz).
IRスペクトル(Liquid film)1168,1196,1246,1367,1489,1732cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:462((M+H))。
(5c)1−({5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例5(5b)で得られたエチル 1−({5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(90mg、0.20mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.60mL、0.60mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(69mg,80%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ3.76−3.87(m,1H),4.35−4.44(m,2H),4.49−4.57(m,2H),4.74(s,2H),7.15(d,4H,J=8.6Hz),7.25(t,1H,J=7.8Hz),7.40−7.48(m,3H),7.84(d,1H,J=3.9Hz),8.18(d,2H,J=8.6Hz).
IRスペクトル(KBr)1243,1366,1488,1569,1591,1613,3469cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:434((M+H))。
(実施例6)1−({4−[5−(4−ベンジルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(6a){4−[5−(4−ベンジルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メタノール
4−ベンジル安息香酸(0.12g、0.55mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(88mg、0.65mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.12g、0.60mmol)、実施例3(3b)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシチオフェン−3−カルボキシイミダミド(0.14g、0.5mmol)、テトラブチルアンモニウムフルオライド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液、1.0mL、1.0mmol)を用いて実施例5(5a)と同様の操作を行い、標記粗製物を得た。再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)により精製を行い、標記化合物(99mg,57%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.68(brs,1H),4.08(s,2H),4.90(s,2H),7.18−7.43(m,7H),7.59(s,1H),8.07−8.15(m,3H).
IRスペクトル(KBr)1019,1418,1495,1563,1585,16161,3334cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:349((M+H))。
(6b)エチル 1−({4−[5−(4−ベンジルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例6(6a)で得られた{4−[5−(4−ベンジルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メタノール(95mg、0.27mmol)、四臭化炭素(0.18g、0.54mmol)、トリフェニルホスフィン(0.14g、0.54mmol)、エチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(67mg、0.41mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.12mL、0.68mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の操作を行い、標記粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=6:4)により精製を行い、標記化合物(84mg,68%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.27(t,3H,J=7.0Hz),3.30−3.39(m,3H),3.56−3.66(m,2H),3.82(s,2H),4.06(s,2H),4.15(q,2H,J=7.0Hz),7.16−7.38(m,7H),7.47(s,1H),8.01(s,1H),8.08(d,2H,J=8.2Hz).
IRスペクトル(KBr)1184,1296,1356,1423,1585,1735cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:460((M+H))。
(6c)1−({4−[5−(4−ベンジルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例6(6b)で得られたエチル 1−({4−[5−(4−ベンジルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(82mg、0.18mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.54mL、0.54mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の操作を行い、標記化合物(67mg,86%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ3.74−3.86(m,1H),4.07(s,2H),4.34−4.43(m,2H),4.45−4.55(m,2H),4.72(s,2H),7.16−7.31(m,5H),7.42(d,2H,J=8.2Hz),7.89(s,1H),8.11(d,2H,J=7.8Hz),8.31(s,1H).
IRスペクトル(KBr)1323,1387,1428,1562,1587,1604,1616,3427cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:432((M+H))。
(実施例7)1−{2−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸 1/2シュウ酸塩
(7a)t−ブチル(ジメチル)(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イルオキシ)シラン
6,7−ジヒドロ−4(5H)−ベンゾフラノン(5.0g、37mmol)をメタノール (50mL)に溶解し、0℃に冷却した後、水素化ホウ素ナトリウム(1.4g、37mmol)を加え,1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をエーテルで希釈した後水(40mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、イミダゾール(4.0g、59mmol)、t−ブチルジメチルクロロシラン(4.9g、32mmol)を加え、2時間攪拌した。反応溶液を水(50mL)に注ぎ反応を停止した後、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:49〜3:97)により精製を行い、標記化合物(7.2g,77%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.12(s,3H),0.13(s,3H),0.92(s,9H),1.63−1.79(m,2H),1.89−1.94(m,1H),1.98−2.08(m,1H),2.51(dt,1H,J=16.4Hz,6.3Hz),2.62(dt,1H,J=16.4Hz,6.3Hz),4.74(t,1H,J=6.3Hz),6.30(d,1H,J=1.6Hz),7.24(d,1H,J=1.6Hz).
IRスペクトル(liquid film)1074、1255、2858、2932cm−1
マススペクトル(EI)m/z:252(M)。
(7b)4−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−2−カルボアルデヒド
実施例7(7a)で得られたt−ブチル(ジメチル)(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イルオキシ)シラン(4.1g、16mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液、31mL、49mmol)をゆっくり滴下した後、0℃に昇温して30分間撹拌した。再び−78℃に反応溶液を冷却した後、N,N−ジメチルホルムアミド(13mL,162mmol)を加え、30分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加え反応を停止した後、反応溶液を水(50mL)に注ぎ、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)により精製を行い、標記化合物(4.3g,94%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ0.14(s,3H),0.16(s,3H),0.92(s,9H),1.66−1.86(m,2H),1.90−1.99(m,1H),2.04−2.14(m,1H),2.61(dt,1H,J=17.6Hz,6.3Hz),2.73(dt,1H,J=17.6Hz,6.3Hz),4.75(t,1H,J=5.9Hz),7.15(s,1H),9.53(s,1H).
IRスペクトル(KBr)1074,1085,1525,1678cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:280((M+H))。
(7c)4−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−2−カルボニトリル
実施例7(7b)で得られた4−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−2−カルボアルデヒド(4.3g,15.3mmol)、ヒドロキシアミン塩酸塩(1.2g、17mmol)、トリエチルアミン(4.3mL,31mmol)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(3.5g、17mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。得られた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)により精製し、標記化合物(3.0g,71%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.12(s,3H),0.14(s,3H),0.91(s,9H),1.16−1.38(m,1H),1.65−1.82(m,1H),1.86−1.96(m,1H),2.02−2.12(m,1H),2.55(dt,1H,J=17.2Hz,5.9Hz),2.66(dt,1H,J=17.2Hz,5.9Hz),4.70(t,1H,J=5.9Hz),6.99(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)1087,1255,1526,1616,2120,2227cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:278((M+H)),300((M+Na))。
(7d)4−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−N’−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−2−カルボキシイミダミド
実施例7(7c)で得られた4−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−2−カルボニトリル(3.0g,11mmol)、40%ヒドロキシアミン水溶液(3.0mL)を用い、実施例1(1d)と同様の操作を行い、標記粗精製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7)により精製し、標記化合物(2.7g,82%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ0.12(s,3H),0.13(s,3H),0.91(s,9H),1.64−1.81(m,2H),1.85−1.93(m,1H),2.00−2.10(m,1H),2.54(dt,1H,J=17.4Hz,5.1Hz),2.65(dt,1H,J=17.2Hz,5.1Hz),4.72(t,1H,J=5.1Hz),4.85(brs,2H),6.57(brs,1H),6.62(s,1H).
IRスペクトル(KBr)1252,1362,1377,1569,1544,1645,1670,3171,3371,3484cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:311((M+H))。
(7e)2−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−オール
4−イソブチル安息香酸(0.12g、0.66mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.11g、0.78mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.14g、0.72mmol)、実施例7(7d)で得られた4−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−N’−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−2−カルボキシイミダミド(0.19g、0.6mmol)、テトラブチルアンモニウムフルオライド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液、1.2mL、1.2mmol)を用いて実施例5(5a)と同様の操作を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2〜1:1)により精製を行い、標記化合物(0.15g,75%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.93(d,6H,J=6.7Hz),1.80−2.12(m,5H),2.56(d,2H,J=7.4Hz),2.64−2.72(m,1H),2.76−2.86(m,1H),4.80(brs,1H),7.21(s,1H),7.29(d,2H,J=8.2Hz),8.08(d,2H,J=8.2Hz).
IRスペクトル(Thin film)1204,1343,1386,1420,1505,1560,1590,1616,3389cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:339((M+H))。
(7f)エチル 1−{2−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例7(7e)で得られた2−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−オール(0.15g、0.45mmol)、四臭化炭素(0.30g、0.90mmol)、トリフェニルホスフィン(0.24g、0.90mmol)、エチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(0.11g、0.68mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.20mL、1.1mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の操作を行い、標記粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=4:3)により精製を行い、標記化合物(27mg,13%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.93(d,6H,J=6.6Hz),1.29(t,3H,J=7.4Hz),1.60−1.87(m,3H),1.87−2.00(m,1H),2.00−2.14(m,1H),2.56(d,2H,J=7.4Hz),2.60−2.83(m,2H),3.27−3.44(m,3H),3.51(t,1H,J=6.8Hz),3.58−3.70(m,2H),4.18(q,2H,J=7.4Hz),7.12(s,1H),7.31(d,2H,J=8.0Hz),8.10(d,2H,J=8.0Hz).
IRスペクトル(Liquid film)1186,1208,1342,1387,1560,1590,1616,1733cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:450((M+H))。
(7g)1−{2−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル}アゼチジン−3−カルボン酸 1/2シュウ酸塩
実施例7(7f)で得られたエチル 1−{2−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキシラート(25mg、0.056mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.17mL、0.17mmol)、シュウ酸(3mg、0.028mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(13mg,50%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ0.94(d,6H,J=6.3Hz),1.90−2.23(m,5H),2.60(d,2H,J=7.0Hz),2.69−2.79(m,1H),2.79−2.90(m,1H),3.79−3.92(m,1H),4.38−4.73(m,5H),7.40(d,2H,J=7.4Hz),7.43(s,1H),8.13(d,2H,J=7.4Hz).
IRスペクトル(KBr)1387,1409,1559,1592,1613,3431cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:422((M+H))。
(実施例8)1−{2−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4、5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチエン−4−イル}−アゼチジン−3−カルボン酸
(8a)2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−4−オール
4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチエン−4−イル アセテート(5.1g、26mmol)をクロロホルム(30mL)に溶解し、0℃に冷却した後、N−ブロモこはく酸イミド(5g、28mmol)を加え,室温で3時間攪拌した。反応溶液を水(40mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(20mL)、水(20mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(2.3g、57mmol)を加え、2時間攪拌した。反応溶液を水(50mL)に注ぎ反応を停止した後、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7)により精製を行い、標記化合物(5.0g,82%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.67(d,1H,J=6.6Hz),1.75−1.89(m,2H),1.90−2.04(m,2H),2.57−2.67(m,1H),2.69−2.77(m,1H),4.66−4.72(m,1H),6.97(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)1182,1435,1453,3330cm−1
マススペクトル(EI)m/z:232(M)。
(8b)[(2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−4−イル)オキシ](t−ブチル)ジメチルシラン
実施例8(8a)で得られた2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−4−オール(5.0g、21mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、イミダゾール(2.9g、43mmol)、t−ブチルジメチルクロロシラン(3.5g、24mmol)を加え、2時間攪拌した。反応溶液を水(50mL)に注ぎ反応を停止した後、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)により精製を行い、標記化合物(6.8g,91%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.12(s,3H),0.14(s,3H),0.92(s,9H),1.66−1.81(m,2H),1.88−2.06(m,2H),2.59(dt,1H,J=5.5Hz,16.4Hz),2.68(dt,1H,J=5.5Hz,16.4Hz),4.68(t,1H,J=5.5Hz),6.84(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)1101,1255,2858,2930cm−1
マススペクトル(EI)m/z:346(M)。
(8c)4−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−2−カルボアルデヒド
実施例8(8b)で得られた[(2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−4−イル)オキシ](t−ブチル)ジメチルシラン(5.6g、16mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液、11mL、18mmol)をゆっくり滴下し、5分間撹拌した後、N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL,32mmol)を加え、30分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加え反応を停止した後、反応溶液を水(50mL)に注ぎ、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)により精製を行い、標記化合物(4.4g,92%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ0.16(s,3H),0.18(s,3H),0.94(s,9H),1.72−1.86(m,2H),1.97−2.11(m,2H),2.78(dt,1H,J=5.4Hz,16.5Hz),2.87(dt,1H,J=5.4Hz,16.5Hz),4.77(t,1H,J=5.4Hz),7.58(s,1H),9.82(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)1240,1255,1462,1673cm−1
マススペクトル(EI)m/z:296(M)。
(8d)4−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−2−カルボニトリル
実施例8(8c)で得られた4−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−2−カルボアルデヒド(4.4g,15.3mmol)、ヒドロキシアミン塩酸塩(1.1g、16mmol)、トリエチルアミン(4.1mL,30mmol)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(3.4g、16mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。得られた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)により精製し、標記化合物(4.1g,94%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.14(s,3H),0.16(s,3H),0.92(s,9H),1.70−1.85(m,2H),1.96−2.10(m,2H),2.70−2.85(m,2H),4.72(t,1H,J=5.5Hz),7.43(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)1103,1256,1460,2215cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:294((M+H)),332((M+K))。
(8e)4−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−N’−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−2−カルボキシイミダミド
実施例8(8d)で得られた4−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−2−カルボニトリル(4.1g,13.9mmol)、40%ヒドロキシアミン水溶液(2.0mL)を用い、実施例1(1d)と同様の操作を行った。得られた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7)により精製し、標記化合物(3.9g,96%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ0.14(s,3H),0.16(s,3H),0.93(s,9H),1.70−1.82(m,2H),1.94−2.07(m,2H),2.69(dt,1H,J=16.5Hz,5.5Hz),2.76(dt,1H,J=16.5Hz,5.5Hz),4.73(t,1H,J=5.5Hz),4.78(brs,2H),7.06(s,1H),7.31(brs,1H).
IRスペクトル(KBr)1255,1361,1584,1648,3295,3370,3462cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:327((M+H))。
(8f)2−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4、5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−4−オール
実施例8(8e)で得られた4−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−N’−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.15g、0.50mmol)、4−イソブチル安息香酸(89mg、0.50mmol)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.11g、0.55mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド(0.75mL、0.75mmol)を用いて実施例2(2c)と同様の操作を行い、標記粗精製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製し、標記化合物(92mg,52%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.93(d,6H,J=6.6Hz),1.84−1.97(m,2H),1.97−2.11(m,2H),2.56(d,2H,J=7.4Hz),2.78(dt,1H,J=16.0Hz,4.7Hz),2.90(dt,1H,J=16.0Hz,4.7Hz),4.80−4.85(d,2H,J=7.8Hz),7.31(d,2H,J=7.8Hz),7.81(s,1H),8.08(d,2H,J=7.8Hz).
IRスペクトル(Liquid film)1363,1519,1559,1584,1614,3385cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:355((M+H))。
(8g)エチル 1−{2−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4、5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチエン−4−イル}−アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例8(8f)で得られた2−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4、5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−4−オール(92mg,0.26mmol)、四臭化炭素(0.10g、0.31mmol)、トリフェニルホスフィン(81mg、0.31mmol)、エチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(65mg、0.39mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL、0.78mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の操作を行い、標記粗精製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1〜2:1)により精製を行い、標記化合物(44mg,36%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ0.93(d,6H,J=6.8Hz),1.29(t,3H,J=7.3Hz),1.70(dt,1H,J=11.2Hz,4.4Hz),1.75−1.83(m,3H),1.93(septet,1H,J=6.8Hz),2.04−2.13(m,1H),2.56(d,2H,J=7.3Hz),2.75−2.82(m,1H),2.91(dt,1H,J=12.7Hz,4.5Hz),3.30(quintet,1H,J=7.8Hz),3.37(t,1H,J=6.8Hz),3.41(t,1H,J=3.9Hz),3.56(t,1H,J=7.3Hz),3.59−3.65(m,2H),4.18(q,2H,J=6.8Hz),7.31(d,2H,J=8.3Hz),7.65(s,1H),8.09(d,2H,J=8.3Hz).
IRスペクトル(Thin film)1186,1332,1363,1450,1517,1560cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:466((M+H))。
(8h)1−{2−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4、5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチエン−4−イル}−アゼチジン−3−カルボン酸
実施例8(8g)で得られたエチル 1−{2−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4、5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチエン−4−イル}−アゼチジン−3−カルボキシラート(44mg、0.094mmol)、水酸化リチウム・1水和物(8.7mg,0.20mmol)、酢酸(11μL、0.20mmol)を用いて実施例2(2e)と同様の操作を行い、標記化合物(26mg,64%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDOD)δ0.94(d,6H,J=6.8Hz),1.90−2.01(m,3H),2.02−2.08(m,2H),2.60(d,2H,J=7.3Hz),2.91(dt,1H,J=17.5Hz,7.3Hz),3.01(dt,1H,J=17.5Hz,5.4Hz),3.37(quintet,1H,J=7.8Hz),4.16−4.24(m,2H),4.31(t,1H,J=9.3Hz),4.35−4.45(m,2H),7.41(d,2H,J=8.3Hz),7.86(s,1H),8.09(d,2H,J=8.3Hz).
IRスペクトル(Thin film)1517,1559,1613,1714,3428cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:438((M+H))。
(実施例9)1−({4−[3−(4−イソブチルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(9a)4−[(トリメチルシリル)エチニル]チオフェン−2−カルボアルデヒド
4−ブロモ−2−チオフェンカルボキシアルデヒド(3.0g、16mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、窒素雰囲気下、トリメチルシリルアセチレン(11mL、79mmol)、トリエチルアミン(13mL、94mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.1g、1.6mmol)を加え、80℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後飽和塩化アンモニウム水溶液(250mL)に注ぎ、酢酸エチルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:1〜1:19)により精製を行い、標記化合物(3.3g,100%)を茶色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ0.25(s,9H),7.77(s,1H),7.81(s,1H),9.88(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)665,761,847,966,1182,1230,1250,1434,1684,2163,2823,2899,2960,3097cm−1
マススペクトル(EI)m/z:208(M)。
(9b)4−エチニルチオフェン−2−カルボアルデヒド
実施例9(9a)で得られた4−[(トリメチルシリル)エチニル]チオフェン−2−カルボアルデヒド(3.3g、16mmol)をメタノール(160mL)に溶解し、炭酸カリウム(4.3g、31mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。不溶物をろ過し、減圧下溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルで希釈した後水(100mL)に注ぎ、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:1〜1:19)により精製を行い、標記化合物(1.5g,69%)を茶色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ3.10(s,1H),7.79(s,1H),7.86(s,1H),9.90(s,1H).
IRスペクトル(KBr)616,661,726,800,858,1124,1190,1231,1364,1432,1673,3098,3426cm−1
マススペクトル(EI)m/z:136(M)。
(9c)(4−エチニル−2−チエニル)メタノール
実施例9(9b)で得られた4−エチニルチオフェン−2−カルボアルデヒド(1.5g、11mmol)をメタノール(30mL)に溶解し、0℃に冷却した後、水素化ホウ素ナトリウム(0.49g、13mmol)を加え、室温で15分撹拌した。反応液を0℃に冷却した後水(100mL)を加え、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9〜3:7)により精製を行い、標記化合物(0.88g,60%)を茶色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.82(t,1H,J=6.1Hz),3.01(s,1H),4.75(d,1H,J=6.1Hz),4.79(d,1H,J=6.1Hz),7.04(d,1H,J=1.0Hz),7.46(d,1H,J=1.0Hz).
IRスペクトル(liquid film)609,660,761,846,1012,1116,1165,1185,1356,1370,2111,2875,2932,3107,3289cm−1
マススペクトル(EI)m/z:138(M)。
(9d)t−ブチル[(4−エチニル−2−チエニル)メトキシ]ジメチルシラン
実施例9(9c)で得られた(4−エチニル−2−チエニル)メタノール(0.88g、6.4mmol)をメチレンクロライド(20mL)に溶解し、トリエチルアミン(1.3mL、9.6mmol)、t−ブチルジメチルクロロシラン(1.2g、7.6mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(78mg、0.64mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に水(50mL)を加え、メチレンクロライドを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:1〜1:9)により精製を行い、標記化合物(1.5g,94%)を茶色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.10(s,6H),0.92(s,9H),2.98(s,1H),4.80(s,2H),6.91(d,1H,J=1.2Hz),7.38(d,1H,J=1.2Hz).
IRスペクトル(liquid film)778,838,1080,1122,1171,1257,1374,1464,1472,2858,2930,2956,3313cm−1
マススペクトル(EI)m/z:252(M)。
(9e)4−イソブチルベンズアルデヒド オキシム
4−イソブチルベンズアルデヒド(5.0g、31mmol)をエタノール(25mL)、ピリジン(25mL)に溶解し、ヒドロキシルアミン 塩酸塩(2.4g、34mmol)を加え、室温で18時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をエーテルで希釈した後水(150mL)に注ぎ、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を1N塩酸、飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:19〜1:9)により精製を行い、標記化合物(4.6g,84%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ0.90(d,6H,J=6.8Hz),1.87(m,1H),2.49(d,2H,J=7.3Hz),7.16(d,2H,J=8.3Hz),7.48(d,2H,J=8.3Hz),7.63(brs,1H),8.12(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)534,790,845,962,1296,1466,1517,1611,2869,2925,2957,3308cm−1
マススペクトル(EI)m/z:177(M)。
(9f)N−ヒドロキシ−4−イソブチルベンゼンカルボキシイミドイル クロライド
実施例9(9e)で得られた4−イソブチルベンズアルデヒド オキシム(1.0g、5.6mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、N−クロロこはく酸イミド(0.15g、1.1mmol)、少量の塩酸ガスを加え、室温で10分間撹拌した。同様の操作を計5回繰り返した後、反応液を氷水(100mL)に注ぎ、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を水、飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して、標記化合物(1.2g,100%)を黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ0.91(d,6H,J=6.8Hz),1.88(m,1H),2.51(d,2H,J=7.3Hz),7.18(d,2H,J=8.3Hz),7.75(d,2H,J=8.3Hz),7.82(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)795,850,937,994,1185,1249,1413,1466,1609,2957,3380cm−1
マススペクトル(EI)m/z:211(M)。
(9g){4−[3−(4−イソブチルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]−2−チエニル}メタノール
実施例9(9f)で得られたN−ヒドロキシ−4−イソブチルベンゼンカルボキシイミドイル クロライド(0.50g、2.4mmol)、実施例9(9d)で得られたt−ブチル[(4−エチニル−2−チエニル)メトキシ]ジメチルシラン(0.72g、2.8mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、0℃に冷却した後、トリエチルアミン(0.40mL、2.8mmol)を加え、室温で18時間撹拌した。反応液を水(50mL)に注ぎ、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、0℃に冷却した後、テトラブチルアンモニウムフルオライド(1.0Mテトラヒドロフラン、2.8mL、2.8mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を水(50mL)に注ぎ、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去した。得られた残渣に酢酸エチル−ヘキサン(1:3)溶液を加え、析出した固体を桐山ロートで濾取、洗浄し標記化合物(0.44g,59%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ0.93(d,6H,J=6.3Hz),1.91(m,1H),1.98(brs,1H),2.53(d,2H,J=6.8Hz),4.89(s,2H),6.64(s,1H),7.25(d,2H,J=8.3Hz),7.35(s,1H),7.73−7.77(m,3H).
IRスペクトル(KBr)774,794,847,1018,1380,1440,1467,1615,2869,2926,2953,3344cm−1
マススペクトル(EI)m/z:313(M)。
(9h)エチル 1−({4−[3−(4−イソブチルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例9(9g)で得られた{4−[3−(4−イソブチルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]−2−チエニル}メタノール(0.43g,1.4mmol)、四臭化炭素(0.68g、2.1mmol)、トリフェニルホスフィン(0.54g、2.1mmol)をメチレンクロライド(15mL)に溶解し、0℃で5分間攪拌した後、エチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(0.34g、2.1mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.60mL、3.4mmol)を加え、室温で18時間撹拌した。飽和重曹水(5mL)を加えて反応を停止した後、溶液を水(50mL)に注ぎ、メチレンクロライドを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4〜3:2)により精製を行い、標記化合物(0.48g,82%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ0.93(d,6H,J=6.7Hz),1.27(t,3H,J=7.0Hz),1.90(m,1H),2.52(d,2H,J=7.0Hz),3.32−3.38(m,3H),3.56−3.64(m,2H),3.81(s,2H),4.16(q,2H,J=7.0Hz),6.60(s,1H),7.21−7.26(m,3H),7.68(s,1H),7.72(d,2H,J=8.2Hz).
IRスペクトル(KBr)797,1193,1369,1436,1607,1731,2955,3115cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:425((M+H))。
(9i)1−({4−[3−(4−イソブチルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例9(9h)で得られたエチル 1−({4−[3−(4−イソブチルフェニル)イソオキサゾル−5−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.47g、1.1mmol)を1,4−ジオキサン(15mL)に溶解し、0℃に冷却した後、1N水酸化ナトリウム水溶液(3.3mL,3.3mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。反応液にメタノール(15mL)、水(5mL)を加え、析出した白色固体が溶解するまで加熱した後、酢酸(0.19mL、3.3mmol)を加えた。析出した白色固体を桐山ロートで濾取したあと、メタノールで洗浄し、減圧下乾燥して標記化合物(0.35g,78%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCOD)δ0.93(d,6H,J=6.6Hz),1.92(m,1H),2.54(d,2H,J=7.3Hz),3.77−3.87(m,1H),4.35−4.60(m,4H),4.73(s,2H),6.98(s,1H),7.30(d,2H,J=8.2Hz),7.77(d,1H,J=1.4Hz),7.82(d,2H,J=8.2Hz),8.06(d,1H,J=1.4Hz).
IRスペクトル(KBr)792,826,951,1386,1440,1614,2924,2954,3103,3423cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:397((M+H))。
(実施例10)1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸 0.5シュウ酸塩
(10a)t−ブチル[(4−エチル−2−チエニル)メトキシ]ジメチルシラン
[(4−ブロモ−2−チエニル)メトキシ](t−ブチル)ジメチルシラン(0.61g、2.0mmol)、[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ジクロロニッケル(54mg、0.1mmol)をエーテル(5mL)に溶解して0℃に冷却した後、1.0Mエチルマグネシウムブロマイド/テトラヒドロフラン溶液(3.0mL、3.0mmol)をゆっくり加え、室温に昇温して1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加えて反応を停止した後、反応溶液を水(20mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:10〜5:95)により精製を行い、標記化合物(0.44g,95%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.10(s,6H),0.93(s,9H),1.21(t,3H,J=7.4Hz),2.58(q,2H,J=7.4Hz),4.82(s,2H),6.77(s,1H),6.81(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)1077,1131,1174,1255,1463,1471cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:255((M−H))。
(10b)5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチルチオフェン−2−カルバアルデヒド
実施例10(10a)で得られた(t−ブチル[(4−エチル−2−チエニル)メトキシ]ジメチルシラン(1.3g、5.6mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、−78℃に冷却した。1.6M n−ブチルリチウム/ヘキサン溶液(4.2mL,6.7mmol)を加えた後0℃に昇温して30分攪拌した後、再び−78℃に冷却し、N,N−ジメチルホルムアミド(0.86mL,11mmol)を加え、30分攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加えて反応を停止した後、反応溶液を水(20mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:10〜5:95)により精製を行い、標記化合物(1.3g,86%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.12(s,6H),0.94(s,9H),1.29(t,3H,J=7.4Hz),2.94(q,2H,J=7.4Hz),4.86(s,2H),6.84(s,1H),9.99(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)1092,1156,1225,1256,1461,1659cm−1
マススペクトル(EI)m/z:285(M)。
(10c)5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチルチオフェン−2−カルボニトリル
実施例10(10b)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチルチオフェン−2−カルバアルデヒド(1.3g、4.8mmol)、ヒドロキシアミン塩酸塩(0.37g、5.3mmol)をメチレンクロライド(20mL)に懸濁させた後、メタノール(2mL)およびトリエチルアミン(1.3mL,9.6mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。減圧下溶媒を留去した後、トルエン(10mL)を加え減圧下共沸操作を行った。得られた残渣にジシクロヘキシルカルボジイミド(1.1g、5.3mmol)を加えトルエン(20mL)に懸濁させた後、90℃に加熱して15時間攪拌した。室温に冷却した後、ヘキサン(20mL)を加え、セライトによりろ過を行った。ろ液を減圧下溶媒留去し、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:10〜5:95)により精製を行い、標記化合物(0.94g,69%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.11(s,6H),0.93(s,9H),1.25(t,3H,J=7.8Hz),2.75(q,2H,J=7.8Hz),4.83(s,2H),6.74(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)1093,1149,1256,2212cm−1
マススペクトル(EI)m/z:282(M)。
(10d)5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチル−N’−ヒドロキシチオフェン−2−カルボキシイミダミド
実施例10(10c)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチルチオフェン−2−カルボニトリル(0.93g、3.3mmol)、40%ヒドロキシアミン水溶液(0.5mL)を用いて実施例1(1d)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。再結晶(ヘキサン)により精製を行い、標記化合物(0.60g,60%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.11(s,6H),0.93(s,9H),1.20(t,3H,J=7.8Hz),2.76(q,2H,J=7.8Hz),4.80(s,4H),6.76(s,1H),7.10(br,1H).
IRスペクトル(KBr)1059,1590,1643,3284,3357,3491cm−1
マススペクトル(EI)m/z:315(M)。
(10e)4−(2−フルオロフェノキシ)安息香酸
4−フルオロベンズアルデヒド(1.2g、10mmol)、2−フルオロフェノール(1.3g、12mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、炭酸カリウム(2.8g、20mmol)を加えた後100℃に加熱して16時間攪拌した。室温に冷却した後、反応溶液を水(20mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(5mL)、t−ブタノール(10mL)、水(5mL)に溶解し、2−メチル−2−ブテン(5.3mL,50mmol)、リン酸1カリウム(3.4g、25mmol)、次亜塩素酸ナトリウム(2.7g、30mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応溶液を水(20mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った後、1M水酸化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、得られた水層を10M塩酸水溶液(2mL)で酸性にした後、再度エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去し、標記化合物(2.0g,87%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ6.98(d,2H,J=8.6Hz),7.15−7.24(m,4H),8.07(d,2H,J=8.6Hz).
IRスペクトル(KBr)1266,1290,1428,1498,1594,1682,2544,2672,2884,2990cm−1
マススペクトル(EI)m/z:232(M)。
(10f)(4−エチル−5−{5−[4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メタノール
実施例10(10d)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチル−N’−ヒドロキシチオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.16g、0.50mmol)、および実施例10(10e)で得られた4−(2−フルオロフェノキシ)安息香酸(0.13g、0.55mmol)をメチレンクロライド(1.5mL)に溶解し、ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.11g、0.55mmol)を加え室温で30分攪拌した。反応溶液にヘキサン(2mL)を加え、不溶物をろ過した後、ろ液を減圧下溶媒留去した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(1mL)に溶解し、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(0.75mL,0.75mmol)を加え、60℃に加熱して1時間攪拌した。室温に冷却した後反応溶液を水(10mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7〜5:5)により精製を行い、標記化合物(0.18g,89%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.29(t,3H,J=7.8Hz),3.05(q,2H,J=7.8Hz),4.83(s,2H),6.98(s,1H),7.07(d,2H,J=8.6Hz),7.17−7.25(m,4H),8.15(d,2H,J=8.6Hz).
IRスペクトル(KBr)1270,1353,1497,1602,3340cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:397((M+H))。
(10g)メチル 1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例10(10f)で得られた(4−エチル−5−{5−[4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メタノール(0.17g、0.43mmol)、四臭化炭素(0.17g、0.51mmol)、トリフェニルホスフィン(0.13g、0.51mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(0.10g、0.65mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.23mL、1.3mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=5:5)により精製を行い、標記化合物(0.19g,90%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ1.28(t,3H,J=7.8Hz),3.03(q,2H,J=7.8Hz),3.32−3.40(m,4H),3.60−3.66(m,1H),3.72(s,3H)、3.79(s、2H),6.86(s、1H),7.07(d、2H,J=8.8Hz)、7.17−7.25(m、4H)、8.13(d、2H,J=8.8Hz).
IRスペクトル(Liquid film)1497,1514、1557、1604、1737cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:494((M+H))。
(10h)1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸 0.5シュウ酸塩
実施例10(10g)で得られたメチル 1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート(0.19g、0.38mmol)、水酸化リチウム1水和物(36mg、0.85mmol)、酢酸(46μL、0.85mmol)、シュウ酸(17mg、0.19mmol)を用いて実施例1(1g)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(77mg,39%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ1.26(t、3H,J=7.4Hz),3.03(q、2H,J=7.4Hz)、3.22(quintet,1H,J=8.6Hz),3.37(t,2H,J=8.2Hz),3.62(t,2H,J=7.0Hz),3.82(s,2H),6.98(s,1H),7.12(d,2H,J=9.0Hz),7.25−7.33(m,4H),8.16(d,2H,J=9.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1420,1497,1601,1659,3413cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:480((M+H))。

(実施例11)1−({5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4−メチル−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(11a)t−ブチル(ジメチル)[(4−メチル−2−チエニル)メトキシ]シラン
2−ヒドロキシメチル−4−メチルチオフェン(1.8g、14mmol)(参考文献:J.Heterocycl.Chem.1982年、19巻、1125項)、イミダゾール(1.9g、28mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解した後、t−ブチルジメチルシリルクロライド(2.3g、15mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応溶液を水(20mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:10〜1:19)により精製を行い、標記化合物(2.5g,74%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.10(s,6H),0.93(s,9H),2.22(s,3H),4.81(s,2H),6.72(s,1H),6.78(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)1077,1130,1256,1464cm−1
マススペクトル(EI)m/z:242((M+H))。
(11b)5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−メチルチオフェン−2−カルバアルデヒド
実施例11(11a)で得られたt−ブチル(ジメチル)[(4−メチル−2−チエニル)メトキシ]シラン(2.5g、10mmol)、1.6M n−ブチルリチウム/ヘキサン溶液(7.8mL,12mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(1.6mL,21mmol)を用い、実施例10(10b)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:10〜5:95)により精製を行い、標記化合物(2.5g,89%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.12(s,6H),0.94(s,9H),2.52(s,3H),4.85(s,2H),6.78(s,1H),9.98(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)1092,13631393,1472,1661cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:271((M+H))。
(11c)5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−メチルチオフェン−2−カルボニトリル
実施例11(11b)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−メチルチオフェン−2−カルバアルデヒド(2.5g、9.2mmol)、ヒドロキシアミン塩酸塩(0.71g、10mmol)、トリエチルアミン(2.6mL,18mmol)ジシクロヘキシルカルボジイミド(2.1g、10mmol)を用い、実施例10(10c)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:10〜5:95)により精製を行い、標記化合物(2.5g,100%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.11(s,6H),0.93(s,9H),2.39(s,3H),4.83(s,2H),6.71(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)1093,1150,1258,2120,2214cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:268((M+H))。
(11d)5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシ−3−メチルチオフェン−2−カルボキシイミダミド
実施例11(11c)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−メチルチオフェン−2−カルボニトリル(2.5g、9.2mmol)、40%ヒドロキシアミン水溶液(2.0mL)を用いて実施例1(1d)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)により精製を行い、標記化合物(1.4g,52%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.10(s,6H),0.93(s,9H),2.35(s,3H),4.79(s,4H),6.68(s,1H),7.16(br,1H).
IRスペクトル(KBr)1255,1651,32773353,3455cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:301((M+H))。
(11e)3−フルオロ−4−フェノキシ安息香酸
3、4−ジフルオロベンズアルデヒド(0.71g、5.0mmol)、フェノール(0.56g、6.0mmol)、炭酸カリウム(1.4g、10mmol)、2−メチル−2−ブテン(2.5mL,23mmol)、リン酸1カリウム(1.6g、12mmol)、次亜塩素酸ナトリウム(1.3g、14mmol)を用いて、実施例10(10e)と同様の操作を行い、標記化合物(1.1g,93%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ6.96(t,1H,J=8.2Hz)),7.04−7.07(m,2H),7.19(t,1H,J=7.4Hz),7.37(d,1H,J=7.4Hz),7.39(d,1H,J=7.4Hz),7.80−7.83(m,1H),7.89(dd,1H,J=11.0Hz,2.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1025,1275,1444,1492,1692,2596,2673,2983,3065cm−1
マススペクトル(EI)m/z:232(M)。
(11f){5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル)−4−メチル−2−チエニル}メタノール
実施例11(11d)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシ−3−メチルチオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.18g、0.60mmol)、実施例11(11e)で得られた3−フルオロ−4−フェノキシ安息香酸(0.15g、0.66mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.14g、0.66mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(0.90mL,0.90mmol)を用いて実施例10(10f)と同様の操作を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記化合物(0.21g,93%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ2.60(s,3H),4.84(d,2H,J=5.9Hz),6.92(s,1H),7.06−7.11(m,3H),7.22(t,1H,J=7.4Hz),7.42(t,2H,J=6.6Hz),7.91(dd,1H,J=1.2Hz,8.6Hz),8.01(dd,1H,J=2.3Hz,10.9Hz).
IRスペクトル(KBr)1444,1488,1577,1590,1626,3264,3327cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:383((M+H))。
(11g)メチル 1−({5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4−メチル−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例11(11f)で得られた{5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル)−4−メチル−2−チエニル}メタノール(0.21g、0.55mmol)、四臭化炭素(0.22g、0.66mmol)、トリフェニルホスフィン(0.17g、0.66mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(0.13g、0.83mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.30mL、1.7mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=5:5)により精製を行い、標記化合物(0.23g,86%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ2.56(s,3H),3.30−3.39(m,4H),3.58−3.64(m,1H),3.71(s,3H),3.76(s,2H),7.02−7.08(m,3H),7.19(t,1H,J=7.4Hz),7.38(t,2H,J=7.4Hz),7.85−7.89(m,1H),7.97(dd,1H,J=2.0Hz,10.5Hz).
IRスペクトル(Liquid film)1489,1514,1562,1590,1621,1737cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:480((M+H))。
(11h)1−({5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4−メチル−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例11(11g)で得られたメチル 1−({5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4−メチル−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.23g、0.48mmol)、水酸化リチウム1水和物(46mg、1.1mmol)、酢酸(60μL、1.1mmol)を用いて実施例2(2e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(0.17g,74%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ2.61(s,3H),3.50−3.62(m,1H),4.22−4.33(m,4H),4.58(s,2H),7.09(d,2H,J=7.8Hz),7.15(t,1H,J=8.6Hz),7.19−7.24(m,2H),7.42(t,2H,J=7.8Hz),7.94(d,1H,J=8.2Hz),8.02(d,1H,J=11.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1272,1340,1507,1515,1561,1591,1619,3404cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:466((M+H))。

実施例(12)1−({4−メチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(12a){4−メチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メタノール
4−フェノキシ安息香酸(0.14g、0.63mmol)をアセトニトリル(4mL)とテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(89mg、0.66mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.13g、0.66mmol)、実施例11(11d)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシ−3−メチルチオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.18g、0.60mmol)を加え、50℃で30分攪拌した。水(5mL)を加えて反応を停止した後、酢酸エチルを用いて抽出操作を行った。有機層を0.1N塩酸、飽和重曹水および飽和食塩水で洗った後、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(1.2mL、1.2mmol)を加え、50℃で2時間攪拌した。反応溶液を水(20mL)に注ぎ反応を停止した後、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3〜1:2)により精製を行い、(0.19g,86%)を結晶性淡黄色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.87(bs,1H),2.59(s,3H),4.83(s,2H),6.91(s,1H),7.09(d,2H,J=8.8Hz),7.10(d,2H,J=8.3Hz),7.22(t,1H,J=7.1Hz),7.42(t,2H,J=7.8Hz),8.14(d,2H,J=8.3Hz).
IRスペクトル(KBr)1249,1341,1489,1514,1588,1612,3279,3393cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:365((M+H))。
(12b)メチル 1−({4−メチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例12(12a)で得られた{4−メチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メタノール(0.19g、0.51mmol)、四臭化炭素(0.22g、0.66mmol)、トリフェニルホスフィン(0.17g、0.66mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(0.12g、0.77mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.27mL、1.5mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3)により精製を行い、標記化合物(0.20g,85%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ2.57(s,3H),3.31−3.40(m,3H),3.59−3.61(m,2H),3.72(s,3H),3.77(s,2H),6.80(s,1H),7.07−7.13(m,4H),7.22(t,1H,J=7.1Hz),7.42(t,2H,J=7.8Hz),8.14(d,2H,J=8.3Hz).
IRスペクトル(KBr)1166,1201,1242,1341,1488,1516,1592,1613,1732cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:462((M+H))。
(12c)1−({4−メチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例12(12b)で得られたメチル 1−({4−メチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.20g、0.42mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1.3mL、1.3mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(0.16g,85%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ2.61(s,3H),3.77−3.86(m,1H),4.34−4.44(m,2H),4.50−4.58(m,2H),4.67(s,2H),7.15(d,4H,J=8.6Hz),7.21−7.26(m,1H),7.26(s,1H),7.45(t,2H,J=7.8Hz),8.18(d,2H,J=9.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1244,1336,1488,1593,1612,3429cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:448((M+H))。

(実施例13)1−({4−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(13a){4−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メタノール
4−フェノキシ安息香酸(0.12g、0.53mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(74mg、0.55mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.11g、0.55mmol)、実施例10(10d)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチル−N’−ヒドロキシチオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.16g、0.50mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(1.0mL、1.0mmol)を用いて実施例12(12a)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記化合物(0.17g,89%)を結晶性淡黄色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.29(t,3H,J=7.4Hz),1.88(t,1H,J=5.9Hz),3.05(q,2H,J=7.4Hz),4.83(d,2H,J=5.9Hz),6.96(s,1H),7.04−7.10(m,4H),7.20(t,1H,J=7.4Hz),7.39(t,2H,J=7.4Hz),8.12(d,2H,J=9.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1248,1353,1490,1496,1515,1588,1612,3356cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:379((M+H))。
(13b)メチル 1−({4−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例13(13a)で得られた{4−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メタノール(0.17g、0.44mmol)、四臭化炭素(0.19g、0.57mmol)、トリフェニルホスフィン(0.15g、0.57mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(0.10g、0.66mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.23mL、1.3mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3〜1:2)により精製を行い、標記化合物(0.19g,89%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.27(t,3H,J=7.4Hz),3.03(q,2H,J=7.4Hz),3.30−3.40(m,3H),3.59−3.67(m,2H),3.71(s,3H),3.78(s,2H),6.84(s,1H),7.04−7.10(m,4H),7.20(t,1H,J=7.4Hz),7.39(t,2H,J=7.4Hz),8.11(d,2H,J=9.0Hz).
IRスペクトル(Liquid film)1168,1200,1245,1346,1489,1514,1589,1613,1737cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:476((M+H))。
(13c)1−({4−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例13(13b)で得られたメチル 1−({4−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.18g、0.39mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1.2mL、1.2mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(0.15g,86%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ1.30(t,3H,J=7.4Hz),3.09(q,2H,J=7.4Hz),3.76−3.87(m,1H),4.33−4.45(m,2H),4.45−4.57(m,2H),4.68(s,2H),7.15(d,4H,J=9.0Hz),7.24(t,1H,J=7.4Hz),7.32(s,1H),7.45(t,2H,J=7.4Hz),8.17(d,2H,J=9.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1167,1249,1347,1489,1517,1557,1592,1613,3422cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:462((M+H))。

(実施例14)1−({4−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(14a){4−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メタノール
実施例11(11e)で得られた3−フルオロ−4−フェノキシ安息香酸(0.12g、0.50mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(72mg、0.53mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.10g、0.53mmol)、実施例10(10d)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチル−N’−ヒドロキシチオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.15g、0.48mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(0.96mL、0.96mmol)を用いて実施例12(12a)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記化合物(0.16g,85%)を結晶性淡黄色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.29(t,3H,J=7.4Hz),1.91(t,1H,J=5.9Hz),3.05(q,2H,J=7.4Hz),4.84(d,2H,J=5.9Hz),6.96(s,1H),7.02−7.09(m,3H),7.19(t,1H,J=7.4Hz),7.39(t,2H,J=7.4Hz),7.88(dd,1H,J=8.4Hz,1.4Hz),7.99(dd,1H,J=10.6Hz,2.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1207,1270,1283,1342,1436,1456,1492,1513,1576,1595,3433cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:397((M+H))。
(14b)メチル 1−({4−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例14(14a)で得られた{4−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メタノール(0.16g、0.40mmol)、四臭化炭素(0.17g、0.52mmol)、トリフェニルホスフィン(0.14g、0.52mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(91mg、0.60mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.21mL、1.2mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3〜1:2)により精製を行い、標記化合物(0.15g,77%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.28(t,3H,J=7.4Hz),3.02(q,2H,J=7.4Hz),3.31−3.40(m,3H),3.58−3.67(m,2H),3.71(s,3H),3.78(s,2H),6.85(s,1H),7.02−7.09(m,3H),7.19(t,1H,J=7.4Hz),7.38(t,2H,J=7.4Hz),7.87(dt,1H,J=9.0Hz,1.7Hz),7.98(dd,1H,J=10.8Hz,2.2Hz).
IRスペクトル(Liquid film)1204,1272,1348,1454,1489,1523,1559,1590,1737cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:494((M+H))。
(14c)1−({4−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例14(14b)で得られたメチル 1−({4−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.15g、0.30mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.9mL、0.9mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(0.11g,77%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ1.31(t,3H,J=7.4Hz),3.09(q,2H,J=7.4Hz),3.75−3.87(m,1H),4.33−4.44(m,2H),4.44−4.58(m,2H),4.68(s,2H),7.09−7.20(m,3H),7.23(t,1H,J=7.6Hz),7.33(s,1H),7.44(t,2H,J=7.6Hz),7.97(d,1H,J=9.0Hz),8.04(d,1H,J=10.6Hz).
IRスペクトル(KBr)1201,1275,1349,1491,1515,1556,1591,3427cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:480((M+H))。

(実施例15)1−({5−[5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4−エチル−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(15a)3−クロロ−4−フェノキシ安息香酸
3−クロロ−4−フルオロベンズアルデヒド(0.80g、5.0mmol)、フェノール(0.66g、7.0mmol)、炭酸カリウム(1.7g、13mmol)、2−メチル−2−ブテン(2.7mL,25mmol)、リン酸1カリウム(1.7g、13mmol)、次亜塩素酸ナトリウム(1.4g、15mmol)を用いて実施例10(10e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(0.95g,77%)を結晶性黄白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ6.87(d,1H,J=8.6Hz),7.05(dd,2H,J=7.4Hz,1.2Hz),7.21(t,1H,J=7.4Hz),7.39(t,2H,J=7.4Hz),7.88(dd,1H,J=8.6Hz,2.0Hz),8.19(d,1H,J=2.0Hz)。
(15b){5−[5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4−エチル−2−チエニル}メタノール
実施例15(15a)で得られた3−クロロ−4−フェノキシ安息香酸(0.12g、0.50mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(72mg、0.53mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.10g、0.53mmol)、実施例10(10d)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチル−N’−ヒドロキシチオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.15g、0.48mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン(0.96mL、0.96mmol)を用いて実施例12(12a)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記化合物(0.17g,87%)を結晶性淡黄色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.30(t,3H,J=7.4Hz),1.90(t,1H,J=5.8Hz),3.06(q,2H,J=7.4Hz),4.85(d,2H,J=5.8Hz),6.98(d,1H,J=8.6Hz),6.99(s,1H),7.09(d,2H,J=8.6Hz),7.23(t,1H,J=7.4Hz),7.43(t,2H,J=7.4Hz),7.99(dd,1H,J=8.6Hz,2.1Hz),8.31(d,1H,J=2.1Hz).
IRスペクトル(KBr)1242,1265,1393,1480,1591,3250,3335cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:413((M+H))。
(15c)メチル 1−({5−[5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4−エチル−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例15(15b)で得られた{5−[5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4−エチル−2−チエニル}メタノール(0.17g、0.41mmol)、四臭化炭素(0.18g、0.53mmol)、トリフェニルホスフィン(0.14g、0.53mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(93mg、0.62mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.21mL、1.2mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記化合物(0.15g,73%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.28(t,3H,J=7.8Hz),3.03(q,2H,J=7.8Hz),3.32−3.43(m,3H),3.59−3.69(m,2H),3.79(s,3H),3.84(s,2H),6.87(s,1H),6.98(d,1H,J=8.6Hz),7.09(d,2H,J=7.4Hz),7.24(t,1H,J=7.4Hz),7.43(t,2H,J=7.4Hz),7.98(dd,1H,J=8.6Hz,2.2Hz),8.30(d,1H,J=2.2Hz).
IRスペクトル(Thin film)1198,1245,1266,1343,1483,1513,1737cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:510((M+H))。
(15d)1−({5−[5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4−エチル−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例15(15c)で得られたメチル 1−({5−[5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4−エチル−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.15g、0.29mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.87mL、0.87mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(0.13g,88%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ1.31(t,3H,J=7.6Hz),3.09(q,2H,J=7.6Hz),3.75−3.87(m,1H),4.33−4.44(m,2H),4.48−4.59(m,2H),4.68(s,2H),7.07(d,1H,J=8.6Hz),7.13(d,2H,J=7.8Hz),7.25(t,1H,J=7.8Hz),7.33(s,1H),7.45(t,2H,J=7.8Hz),8.06(dd,1H,J=8.6Hz,2.2Hz),8.31(s,1H).
IRスペクトル(KBr)1265,1344,1392,1484,1514,1591,1609,3414cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:496((M+H))。

(実施例16)1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸
(16a)3−クロロ−4−(3−フルオロフェノキシ)安息香酸
3−クロロ−4−フルオロベンズアルデヒド(1.0g、6.3mmol)、3−フルオロフェノール(1.1g、9.5mmol)、炭酸カリウム(2.2g、16mmol)、2−メチル−2−ブテン(3.0mL,28mmol)、リン酸1カリウム(1.9g、14mmol)、次亜塩素酸ナトリウム(1.5g、17mmol)を用いて実施例10(10e)と同様の操作を行い、標記化合物(1.3g,79%)を結晶性淡黄色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ6.75−6.95(m,3H),7.04(d,1H,J=8.6Hz),7.33−7.38(m,1H),7.96(dd,1H,J=8.6Hz,2.2Hz),8.23(d,1H,J=2.2Hz).
IRスペクトル(KBr)1123,1269,1423,1486,1592,1705,2663,2982,3078cm−1
マススペクトル(EI)m/z:266(M)。
(16b)(5−{5−[3−クロロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メタノール
実施例16(16a)で得られた3−クロロ−4−(3−フルオロフェノキシ)安息香酸(0.14g、0.53mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.086g、0.56mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.11g、0.56mmol)、実施例10(10d)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチル−N’−ヒドロキシチオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.16g、0.51mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン(1.0mL、1.0mmol)を用いて実施例5(5a)と同様の操作を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:8〜5:5)により精製を行い、標記化合物(0.15g,70%)を結晶性淡黄色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.30(t,3H,J=7.6Hz),1.89(t,1H,J=5.9Hz),3.06(q,2H,J=7.6Hz),4.86(d,2H,J=5.9Hz),6.75−6.97(m,3H),6.99(s,1H),7.09(d,1H,J=8.6Hz),7.33−7.40(m,1H),8.04(dd,1H,J=8.6Hz,2.0Hz),8.32(d,1H,J=2.0Hz).
IRスペクトル(KBr)759,958,1120,1269,1393,1480,1603,2928,2973,3334cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:431((M+H))。
(16c)メチル 1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例16(16b)で得られた(5−{5−[3−クロロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メタノール(0.15g、0.34mmol)、四臭化炭素(0.16g、0.51mmol)、トリフェニルホスフィン(0.13g、0.51mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(0.073g、0.51mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL、0.84mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:8〜5:5)により精製を行い、標記化合物(0.16g,88%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.28(t,3H,J=7.4Hz),3.02(q,2H,J=7.4Hz),3.32−3.42(m,3H),3.60−3.67(m,2H),3.71(s,3H),3.78(s,2H),6.75−6.93(m,4H),7.06(d,1H,J=8.2Hz),7.30−7.37(m,1H),7.99−8.03(m,1H),8.29(d,1H,J=2.0Hz).
IRスペクトル(Liquid film)959,1120,1270,1343,1483,1513,1604,1738,2846,2966cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:528((M+H))。
(16d)1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸
実施例16(16c)で得られたメチル 1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート(0.16g、0.30mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.89mL、0.89mmol)、酢酸(51μL、0.89mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(0.14g,92%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ1.31(t,3H,J=7.5Hz),3.10(q,2H,J=7.5Hz)、3.78−3.89(m,1H),4.30−4.65(m,4H),4.71(s,2H),6.87−7.01(m,3H),7.20(d,1H,J=8.6Hz),7.38(s,1H),7.39−7.46(m,1H),8.12(dd,1H,J=8.6Hz,2.1Hz),8.33(d,1H,J=2.1Hz).
IRスペクトル(KBr)769,847,959,1118,1231,1272,1344,1393,1447,1486,1514,1552,1603,2969,3429cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:514((M+H))。

(実施例17)1−[(4−エチル−5−{5−[4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸
(17a)4−(3−フルオロフェノキシ)安息香酸
4−フルオロベンズアルデヒド(1.5g、12mmol)、3−フルオロフェノール(1.2mL、13mmol)、炭酸カリウム(3.3g、24mmol)、2−メチル−2−ブテン(4.8mL,45mmol)、リン酸1カリウム(3.1g、23mmol)、次亜塩素酸ナトリウム(2.5g、27mmol)を用いて実施例10(10e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(2.0g,96%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ6.75−6.92(m,3H),7.03(d,2H,J=8.6Hz),7.27−7.37(m,1H),8.08(d,2H,J=8.6Hz).
IRスペクトル(KBr)1117,1226,1271,1293,1314,1484,1597,1689,2553,2671,2842,2984cm−1
マススペクトル(EI)m/z:232(M)。
(17b)(4−エチル−5−{5−[4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メタノール
実施例10(10d)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチル−N’−ヒドロキシチオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.16g、0.50mmol)、および実施例17(17a)で得られた4−(3−フルオロフェノキシ)安息香酸(0.13g、0.55mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.11g、0.55mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(0.75mL,0.75mmol)を用いて実施例10(10f)と同様の方法で反応を行い標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7〜5:5)により精製を行い、標記化合物(0.15g,73%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.30(t,3H,J=7.4Hz),1.87(br,1H),3.07(q,2H,J=7.8Hz),4.85(d,2H,J=4.7Hz),6.82(dt,1H,J=7.4Hz,2.3Hz),6.85−6.95(m,3H),6.99(s,1H),7.14(d,2H,J=9.0Hz),7.35−7.40(m,1H),8.18(d,2H,J=9.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1341,1486,1515,1557,1603,3373cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:397((M+H))。
(17c)メチル 1−[(4−エチル−5−{5−[4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例17(17b)で得られた(4−エチル−5−{5−[4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メタノール(0.15g、0.38mmol)、四臭化炭素(0.15g、0.45mmol)、トリフェニルホスフィン(0.12g、0.45mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(86mg、0.57mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.19mL、1.1mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=5:5)により精製を行い、標記化合物(0.16g,85%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ1.28(t,3H,J=7.8Hz),3.03(q,2H,J=7.8Hz),3.33−3.40(m,4H),3.60−3.66(m,1H),3.72(s,3H),3.79(s,2H),6.80(dt,1H,J=7.4Hz,2.4Hz),6.86−6.94(m,3H),7.13(d,2H,J=8.8Hz),7.35(q,1H,J=8.3Hz),8.17(d,2H,J=8.8Hz).
IRスペクトル(Liquid film)1346,1485,1498,1514,1603,1737cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:494((M+H))。
(17d)1−[(4−エチル−5−{5−[4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸
実施例17(17c)で得られたメチル 1−[(4−エチル−5−{5−[4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート(0.16g、0.32mmol)、水酸化リチウム1水和物(30mg、0.71mmol)、酢酸(39μL、0.71mmol)を用いて実施例2(2e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(83mg,54%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDOD)δ1.29(t,3H,J=7.3Hz),3.07(q,2H,J=7.3Hz),3.34(quintet,1H,J=8.8Hz),3.84−3.90(m,2H),3.94−4.01(m,2H),4.27(s,2H),6.88−7.01(m,3H),7.17(s,1H),7.20(d,2H,J=8.8Hz),7.44(q,1H,J=7.8Hz),8.20(d,2H,J=8.8Hz).
IRスペクトル(KBr)1224,1273,1342,1498,1514,3428cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:480((M+H))。

(実施例18)1−[(5−{5−[4−(2,3−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸
(18a)4−(2、3−ジフルオロフェノキシ)安息香酸
4−フルオロベンズアルデヒド(1.3g、10mmol)、2,3−ジフルオロフェノール(2.0g、15mmol)、炭酸カリウム(2.8g、20mmol)、2−メチル−2−ブテン(4.9mL,46mmol)、リン酸1カリウム(3.1g、23mmol)、次亜塩素酸ナトリウム(2.5g、27mmol)を用いて実施例10(10e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(2.2g,94%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ6.88−6.95(m,1H),6.98−7.12(m,4H),8.08(d,2H,J=9.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1170,1249,1297,1498,1603,1678,1703,2565,2683,2839,2991cm−1
マススペクトル(EI)m/z:250(M)。
(18b)(5−{5−[4−(2、3−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メタノール
実施例10(10d)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチル−N’−ヒドロキシチオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.16g、0.50mmol)、および実施例18(18a)で得られた4−(2、3−ジフルオロフェノキシ)安息香酸(0.14g、0.55mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.11g、0.55mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(0.75mL,0.75mmol)を用いて実施例10(10f)と同様の方法で反応を行い標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:8〜3:7)により精製を行い、標記化合物(0.18g,88%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.29(t,3H,J=7.4Hz),3.04(q,2H,J=7.4Hz),4.84(s,2H),6.90−7.13(m,5H),8.14(d,2H,J=9.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1248,1352,1474,1512,1607,1628,3305cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:415((M+H))。
(18c)メチル 1−[(5−{5−[4−(2、3−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例18(18b)で得られた(5−{5−[4−(2、3−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メタノール(0.18g、0.43mmol)、四臭化炭素(0.17g、0.52mmol)、トリフェニルホスフィン(0.14g、0.52mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(0.10g、0.86mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.15mL、1.1mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=5:5)により精製を行い、標記化合物(0.20g,91%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ1.28(t,3H,J=7.4Hz),3.03(q,2H,J=7.4Hz),3.32−3.40(m,4H),3.58−3.68(m,1H),3.72(s,3H),3.79(s,2H),6.92−6.97(m,1H),7.03−7.16(m,4H),8.16(d,2H,J=9.0Hz).
IRスペクトル(Liquid film)1250,1346,1476,1498,1512,1557,1608,1737cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:512((M+H))。
(18d)1−[(5−{5−[4−(2,3−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸
実施例18(18c)で得られたメチル 1−[(5−{5−[4−(2、3−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート(0.20g、0.39mmol)、水酸化リチウム1水和物(36mg、0.86mmol)、酢酸(47μL、0.86mmol)を用いて実施例2(2e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(77mg,38%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDOD)δ1.29(t,3H,J=7.4Hz),3.07(q,2H,J=7.4Hz),3.40(quintet,1H,J=6.1Hz),4.07(t,2H,J=10.2Hz),4.13(t,2H,J=9.8Hz),4.44(s,2H),7.04−7.10(m,1H),7.16−7.28(m,4H),8.19(d,2H,J=8.6Hz).
IRスペクトル(KBr)1498,1511,1607,3320,3444cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:498((M+H))。

(実施例19)1−[(5−{5−[4−(2−クロロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸 0.5シュウ酸塩
(19a)4−(2−クロロフェノキシ)安息香酸
4−フルオロベンズアルデヒド(0.60g、5.0mmol)、2−クロロフェノール(0.90g、7.0mmol)、炭酸カリウム(1.7g、13mmol)、2−メチル−2−ブテン(2.7mL,25mmol)、リン酸1カリウム(1.7g、13mmol)、次亜塩素酸ナトリウム(1.4g、15mmol)を用いて実施例10(10e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(1.0g,84%)を結晶性黄白色固体として得た。HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ6.95(d,2H,J=8.9Hz),7.13(dd,1H,J=7.8Hz,1.5Hz),7.20(td,1H,J=7.8Hz,1.5Hz),7.31(td,1H,J=7.8Hz,1.5Hz),7.50(dd,1H,J=7.8Hz,1.5Hz),8.08(d,2H,J=8.9Hz)。
(19b)(5−{5−[4−(2−クロロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メタノール
実施例10(10d)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチル−N’−ヒドロキシチオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.16g、0.50mmol)、および実施例19(19a)で得られた4−(2−クロロフェノキシ)安息香酸(0.14g、0.55mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.11g、0.55mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(0.75mL,0.75mmol)を用いて実施例10(10f)と同様の方法で反応を行い標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7〜5:5)により精製を行い、標記化合物(0.19g,92%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.29(t,3H,J=7.4Hz),3.04(q,2H,J=7.4Hz),4.83(s,2H),6.96(s,1H),7.01(d,2H,J=8.6Hz),7.13(dd,1H,J=1.2Hz,7.8Hz),7.19(dt,1H,J=1.2Hz,7.4Hz),7.30(dt,1H,J=1.2Hz,7.4Hz),7.49(dd,1H,J=1.2Hz,7.8Hz),8.12(d,2H,J=9.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1245,1259,1353,1473,1498,1517,1556,1612,3329cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:413((M+H))。
(19c)メチル 1−[(5−{5−[4−(2−クロロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例19(19b)で得られた5−{5−[4−(2−クロロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メタノール(0.19g、0.46mmol)、四臭化炭素(0.18g、0.55mmol)、トリフェニルホスフィン(0.14g、0.55mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(0.10g、0.69mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.16mL、0.92mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=5:5)により精製を行い、標記化合物(0.21g,91%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.28(t,3H,J=7.4Hz),3.03(q,2H,J=7.4Hz),3.32−3.40(m,4H),3.58−3.66(m,1H),3.72(s,3H),3.78(s,2H),6.86(s,1H),7.03(d,2H,J=7.9Hz),7.15(dd,1H,J=1.6Hz,7.8Hz),7.21(dt,1H,J=1.6Hz,7.4Hz),7.32(dt,1H,J=1.6Hz,7.4Hz),7.51(dd,1H,J=1.6Hz,7.8Hz),8.14(d,2H,J=9.0Hz).
IRスペクトル(Liquid film)1475,1514,1557,1581,1613,1737cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:510((M+H))。
(19d)1−[(5−{5−[4−(2−クロロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸 0.5シュウ酸塩
実施例19(19c)で得られたメチル 1−[(5−{5−[4−(2−クロロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート(0.21g、0.41mmol)、水酸化リチウム1水和物(38mg、0.90mmol)、酢酸(49μL、0.90mmol)、シュウ酸(18mg、0.20mmol)を用いて実施例1(1g)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(140mg,67%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDOD+CDCOD(5:1))δ1.29(t,3H,J=7.4Hz),3.08(q,2H,J=7.4Hz),3.56(quintet,1H,J=7.4Hz),4.25(t,2H,J=10.2Hz),4.29(t,2H,J=10.2Hz),4.58(s,2H),7.08(d,2H,J=9.0Hz),7.24(dd,1H,J=1.6Hz,7.8Hz),7.30(dt,1H,J=1.6Hz,8.2Hz),7.42(dt,1H,J=1.6Hz,8.2Hz),7.57(dd,1H,J=1.6Hz,7.8Hz),8.17(d,2H,J=9.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1475,1497,1515,1613,1665,3418cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:496((M+H))。

(実施例20)1−[(4−エチル−5−{5−[3−フルオロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸
(20a)3−フルオロ−4−(3−フルオロフェノキシ)安息香酸
3,4−ジフルオロベンズアルデヒド(1.4g、10mmol)、3−フルオロフェノール(1.6g、14mmol)、炭酸カリウム(3.5g、25mmol)、2−メチル−2−ブテン(5.1mL,48mmol)、リン酸1カリウム(3.3g、24mmol)、次亜塩素酸ナトリウム(2.6g、29mmol)を用いて実施例10(10e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(2.0g,84%)を結晶性黄白色固体として得た
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ6.76(dt,1H,J=9.8Hz,2.3Hz),6.82(dd,1H,J=8.2Hz,2.3Hz),6.88(tdd,1H,J=8.2Hz,2.3Hz,0.8Hz),7.06(t,1H,J=8.2Hz),7.31(td,1H,J=8.2Hz,6.7Hz),7.86(ddd,1H,J=8.6Hz,2.0Hz,1.2Hz),7.91(dd,1H,J=11.0Hz,2.0Hz)。
(20b)(4−エチル−5−{5−[3−フルオロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メタノール
実施例20(20a)で得られた3−フルオロ−4−(3−フルオロフェノキシ)安息香酸(0.13g、0.53mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(74mg、0.55mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.11g、0.55mmol)、実施例10(10d)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチル−N’−ヒドロキシチオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.16g、0.50mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(1.0mL、1.0mmol)を用いて実施例12(12a)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記化合物(0.18g,87%)を結晶性淡黄色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.30(t,3H,J=7.4Hz),1.89(t,1H,J=6.3Hz),3.06(q,2H,J=7.4Hz),4.86(d,2H,J=6.3Hz),6.79(dt,1H,J=9.8Hz,2.3Hz),6.84(dd,1H,J=8.2Hz,2.3Hz),6.90(td,1H,J=8.2Hz,2.3Hz),6.99(s,1H),7.17(t,1H,J=8.2Hz),7.34(td,1H,J=8.2Hz,6.6Hz),7.96(dt,1H,J=9.0Hz,2.0Hz),8.03(dd,1H,J=10.6Hz,2.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1127,1277,1354,1488,1516,1558,1607,3318cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:415((M+H))。
(20c)メチル 1−[(4−エチル−5−{5−[3−フルオロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例20(20b)で得られた(4−エチル−5−{5−[3−フルオロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メタノール(0.18g、0.43mmol)、四臭化炭素(0.22g、0.65mmol)、トリフェニルホスフィン(0.17g、0.65mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(99mg、0.65mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.22mL、1.3mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3〜1:2)により精製を行い、標記化合物(0.14g,64%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.28(t,3H,J=7.4Hz),3.03(q,2H,J=7.4Hz),3.32−3.43(m,3H),3.60−3.68(m,2H),3.72(s,3H),3.79(s,2H),6.79(dt,1H,J=9.8Hz,2.3Hz),6.85(dd,1H,J=8.2Hz,2.3Hz),6.87(s,1H),6.90(td,1H,J=8.6Hz,0.8Hz),7.17(t,1H,J=8.2Hz),7.34(td,1H,J=8.2Hz,6.6Hz),7.95(dt,1H,J=8.6Hz,2.0Hz),8.02(dd,1H,J=10.6Hz,2.0Hz).
IRスペクトル(Liquid film)1128,1200,1275,1348,1451,1486,1513,1605,1737cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:512((M+H))。
(20d)1−[(4−エチル−5−{5−[3−フルオロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸
実施例20(20c)で得られたメチル 1−[(4−エチル−5−{5−[3−フルオロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート(0.14g、0.27mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.81mL、0.81mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(0.11g,83%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ1.31(t,3H,J=7.4Hz),3.10(q,2H,J=7.4Hz),3.75−3.87(m,1H),4.34−4.45(m,2H),4.50−4.59(m,2H),4.69(s,2H),6.88−7.00(m,3H),7.28(t,1H,J=8.6Hz),7.34(s,1H),7.37−7.47(m,1H),8.02(d,1H,J=8.6Hz),8.06(d,1H,J=11.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1130,1278,1488,1515,1607,3434cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:498((M+H))。

(実施例21)1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−メトキシフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸 0.5シュウ酸塩
(21a)4−(2−メトキシフェノキシ)安息香酸
4−フルオロベンズアルデヒド(1.2g、10mmol)、2−メトキシフェノール(1.7g、14mmol)、炭酸カリウム(3.5g、25mmol)、2−メチル−2−ブテン(3.9mL,37mmol)、リン酸1カリウム(2.5g、19mmol)、次亜塩素酸ナトリウム(2.0g、22mmol)を用いて実施例10(10e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(1.6g,89%)を結晶性黄白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ3.80(s,3H),6.93(dd,2H,J=8.6Hz,2.0Hz),6.99(td,1H,J=7.4Hz,1.6Hz),7.04(dd,1H,J=8.2Hz,1.6Hz),7.09(dd,1H,J=8.2Hz,1.6Hz),7.23(td,1H,J=7.4Hz,1.6Hz),8.04(dd,1H,J=8.6Hz,2.0Hz)。
(21b)(4−エチル−5−{5−[4−(2−メトキシフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メタノール
実施例21(21a)で得られた4−(2−メトキシフェノキシ)安息香酸(0.13g、0.53mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(74mg、0.55mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.11g、0.55mmol)、実施例10(10d)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチル−N’−ヒドロキシチオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.16g、0.50mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(1.0mL、1.0mmol)を用いて実施例12(12a)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:5)により精製を行い、標記化合物(0.15g,72%)を結晶性黄白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.29(t,3H,J=7.4Hz),1.85(t,1H,J=6.3Hz),3.06(q,2H,J=7.4Hz),3.81(s,3H),4.85(d,2H,J=6.3Hz),6.98(s,1H),6.99−7.07(m,4H),7.11(dd,1H,J=7.8Hz,1.6Hz),7.24(dt,1H,J=7.8Hz,1,6Hz),8.11(dd,2H,J=9.0Hz,2.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1228,1262,1354,1497,1513,1612,3316,3379cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:409((M+H))。
(21c)メチル 1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−メトキシフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例21(21b)で得られた(4−エチル−5−{5−[4−(2−メトキシフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メタノール(0.14g、0.35mmol)、四臭化炭素(0.17g、0.53mmol)、トリフェニルホスフィン(0.14g、0.53mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(80mg、0.53mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL、1.1mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:5〜1:2)により精製を行い、標記化合物(89mg,50%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.27(t,3H,J=7.4Hz),3.03(q,2H,J=7.4Hz),3.31−3.41(m,3H),3.59−3.68(m,2H),3.72(s,3H),3.78(s,2H),3.81(s,3H),6.86(s,1H),6.97−7.07(m,4H),7.11(dd,1H,J=8.2Hz,1.6Hz),7.24(td,1H,J=7.4Hz,1.6Hz),8.10(dd,2H,J=9.0Hz,2.2Hz).
IRスペクトル(Thin film)1168,1176,1201,1265,1346,1455,1496,1513,1613,1737cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:506((M+H))。
(21d)1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−メトキシフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸 0.5シュウ酸塩
実施例21(21c)で得られたメチル 1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−メトキシフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボキシラート(86mg、0.17mmol)をジオキサン(3mL)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.51mL、0.51mmol)を加え,室温で2時間攪拌した。酢酸(29μL,0.51mmol)を加え反応を停止した後減圧下溶媒を留去し、メタノール(2mL)および水(1mL)を加えた。さらにシュウ酸(8mg、0.09mmol)のメタノール溶液(0.5mL)を加え、30分撹拌した。析出した白色固体を桐山ロートで濾取したあと、水−メタノール溶液(3:7)で洗浄し、減圧下乾燥して標記化合物(63mg,69%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ1.30(t,3H,J=6.8Hz),3.09(q,2H,J=6.8Hz),3.78(s,3H),3.76−3.89(m,1H),4.33−4.43(m,2H),4.50−4.61(m,2H),4.68(s,2H),6.98−7.07(m,3H),7.10−7.18(m,2H),7.27(t,1H,J=6.6Hz),7.34(s,1H),8.12(d,2H,J=8.6Hz).
IRスペクトル(KBr)1233,1265,1346,1497,1515,1614,3422cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:492((M+H))。

(実施例22)1−({3−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(22a)[5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチル−2−チエニル]メタノール
実施例10(10b)で得られた5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチルチオフェン−2−カルバアルデヒド(1.5g、5.8mmol)をメタノール(10mL)に溶解して0℃に冷却した後、水素化ホウ素ナトリウム(0.22g、5.8mmol)をゆっくり加え、30分間攪拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をエーテルに溶解して水(20mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4〜3:7)により精製を行い、標記化合物(1.4g,94%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.11(s,6H),0.93(s,9H),1.18(t,3H,J=7.4Hz),2.57(q,2H,J=7.4Hz),4.71(d,2H,J=5.9Hz),4.80(s,2H),6.72(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)1075,1149,1255,1362,1390,1463,3352cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:285((M−H))。
(22b)4−エチル−5−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]チオフェン−2−カルボアルデヒド
実施例22(22a)で得られた[5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−エチル−2−チエニル]メタノール(1.4g、5.3mmol)をメチレンクロライド(10mL)に溶解し、0℃に冷却した後、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(0.58mL,6.4mmol)、p−トルエンスルホン酸(10mg,0.04mmol)を加え室温で30分攪拌した。飽和重曹水(5mL)を加えて反応を停止した後、反応溶液を水(20mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(6.4mL、6.4mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。反応溶液を水(20mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をメチレンクロライド(30mL)に溶解し、モレキュラシーブス4A(10g)を加え、0℃に冷却した後、重クロム酸ピリジニウム(3.3g、8.7mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応溶液にエーテル(150mL)を加え、不溶物をシリカゲルでろ過した後、減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:10〜2:8)により精製を行い、標記化合物(0.97g,78%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.23(t,3H,J=7.6Hz),1.50−1.92(m,6H),2.61(q,2H,J=7.6Hz),3.53−3.59(m,1H),3,84−3.92(m,1H),4.65(d,1H,J=13.5Hz),4.74(t,1H,J=3.5Hz),4.87(d,1H,J=13.5Hz),7.55(s,1H),9.80(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)1023,1036,1121,1158,1454,1670,2873,2942,3440cm−1
マススペクトル(EI)m/z:254(M)。
(22c)4−エチル−5−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]チオフェン−2−カルボニトリル
実施例22(22b)で得られた4−エチル−5−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]チオフェン−2−カルボアルデヒド(0.97g、3.6mmol)、ヒドロキシアミン塩酸塩(0.29g、3.9mmol)、トリエチルアミン(1.1mL,7.2mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.87g、3.9mmol)を用いて実施例1(1c)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:10〜10:90)により精製を行い、標記化合物(0.86g,95%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.19(t,3H,J=7.6Hz),1.52−1.90(m,6H),2.58(q,2H,J=7.6Hz),3.52−3.59(m,1H),3,82−3.90(m,1H),4.62(d,1H,J=13.3Hz),4.71(t,1H,J=3.3Hz),4.84(d,1H,J=13.3Hz),7.38(s,1H).
IRスペクトル(liquid film)903,1024,1036,1066,1077,1123,1174,1201,1342,1454,2216,2873,2942cm−1
マススペクトル(EI)m/z:251(M)。
(22d)4−エチル−N’−ヒドロキシ−5−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]チオフェン−2−カルボキシイミダミド
実施例22(22c)で得られた4−エチル−5−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]チオフェン−2−カルボニトリル(0.86g、3.4mmol)、50%ヒドロキシアミン水溶液(0.5mL)を用いて実施例1(1d)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3〜5:5)により精製を行い、標記化合物(0.96g,98%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.20(t,3H,J=7.6Hz),1.47−1.89(m,6H),2.59(q,2H,J=7.6Hz),3.52−3.59(m,1H),3,87−3.94(m,1H),4.61(d,1H,J=12.9Hz),4.71(t,1H,J=3.3Hz),4.80(d,1H,J=12.9Hz),4.82(br,2H),7.07(s,1H),7.23(br,1H).
IRスペクトル(liquid film)1022,1117,1344,1390,1588,1635,2872,2942,3353cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:285((M+H))。
(22e)3−{4−エチル−5−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]−2−チエニル}−5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール
4−フェノキシ安息香酸(0.16g、0.73mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.12g、0.76mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.15g、0.76mmol)、実施例22(22d)で得られた4−エチル−N’−ヒドロキシ−5−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]チオフェン−2−カルボキシイミダミド(0.17g、0.69mmol)、テトラブチルアンモニウムフルオライド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液、1.4mL、1.4mmol)を用いて実施例5(5a)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:10〜2:8)により精製を行い、標記化合物(0.25g,78%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.26(t,3H,J=7.6Hz),1.50−1.93(m,6H),2.65(q,2H,J=7.6Hz),3.55−3.61(m,1H),3,89−3.96(m,1H),4.69(d,1H,J=12.9Hz),4.77(t,1H,J=3.5Hz),4.88(d,1H,J=12.9Hz),7.07−7.12(m,4H),7.20−7.25(m,1H),7.41(d,1H,J=7.4Hz),7.43(d,1H,J=7.4Hz),7.66(s,1H),8.15(d,2H,J=9.0Hz).
IRスペクトル(liquid film)761,1022,1167,1245,1488,1589,1613,2872,2940cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:463((M+H))。
(22f){3−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メタノール
実施例22(22e)で得られた3−{4−エチル−5−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]−2−チエニル}−5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール(0.25g、0.54mmol)をエタノール(5mL)に溶解し、ピリジニウム p−トルエンスルホナート(0.014g、0.054mmol)を加え60℃で4時間撹拌した。反応溶液を水(20mL)に注ぎ反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して、標記化合物(0.19g,92%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.27(t,3H,J=7.6Hz),1.79(t,1H,J=5.9Hz),2.67(q,2H,J=7.6Hz),4.83(d,2H,J=5.9Hz),7.07−7.12(m,4H),7.20−7.25(m,1H),7.41(d,1H,J=7.4Hz),7.43(d,1H,J=7.4Hz),7.67(s,1H),8.15(d,2H,J=8.6Hz).
IRスペクトル(KBr)760,998,1232,1422,1487,1579,1591,1615,2964,3452cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:379((M+H))。
(22g)メチル 1−({3−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例22(22f)で得られた{3−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メタノール(0.19g、0.50mmol)、四臭化炭素(0.33g、0.99mmol)、トリフェニルホスフィン(0.26g、0.99mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(0.11g、0.75mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.22mL、1.2mmol)を用いて実施例1(1f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:8〜4:6)により精製を行い、標記化合物(0.17g,72%)を結晶性淡黄色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ1.23(t,3H,J=7.6Hz),2.61(q,2H,J=7.6Hz),3.33−3.41(m,3H),3.62−3.70(m,2H),3.72(s,3H),3.77(s,2H),7.06−7.12(m,4H),7.20−7.24(m,1H),7.38−7.43(m,2H),7.62(s,1H),8.14(d,2H,J=8.8Hz).
IRスペクトル(KBr)1167,1249,1367,1490,1589,1736,2963cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:476((M+H))。
(22h)1−({3−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例22(22g)で得られたメチル 1−({3−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.17g、0.36mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1.1mL、1.1mmol)、酢酸(62μL、1.1mmol)、を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(0.16g,95%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ1.29(t,3H,J=7.5Hz),2.78(q,2H,J=7.5Hz),3.75−3.86(m,1H),4.30−4.60(m,2H),4.71(s,2H),7.11−7.17(m,4H),7.22−7.27(m,1H),7.41−7.48(m,2H),7.80(s,1H),8.15−8.21(m,2H).
IRスペクトル(KBr)761,1170,1241,1368,1487,1591,1614,2969,3536cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:462((M+H))。
(実施例23)1−({5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(23a)5−ブロモ−2−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン
5−ブロモ−2−ホルミルピリジン(4.6g、25mmol)をメタノール(30mL)に溶解し、0℃に冷却した後、水素化ホウ素ナトリウム(0.93g、25mmol)を加え、1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチルで希釈して水(20mL)に注ぎ、酢酸エチルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にイミダゾール(3.4g、49mmol)を加え、N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)で溶解した。t−ブチルジメチルシリルクロライド(4.1g、27mmol)を加え、室温で1時間攪拌した後、反応溶液を水(50mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:49〜1:9)により精製を行い、標記化合物(6.8g,90%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.12(s,6H),0.95(s,9H),4.78(s,2H),7.42(d,1H,J=8.6Hz),7.82(dd,1H,J=2.3Hz,8.6Hz),8.56(d,1H,J=2.3Hz).
IRスペクトル(KBr)1008,1104,1258,1377,1471,1578cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:302((M+H))。
(23b)6−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ニコチノニトリル
実施例23(23a)で得られた5−ブロモ−2−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン(0.30g、1.0mmol)、シアノ化亜鉛(0.18g、1.5mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(18mg、0.02mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(44mg、0.08mmol)をN−メチル−2−ピロリジノン(4mL)に溶解し、100℃に加熱して1時間攪拌した。室温に冷却した後、反応溶液を水に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)により精製を行い、標記化合物(0.23g,93%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.14(s,6H),0.96(s,9H),4.87(s,2H),7.67(d,1H,J=8.2Hz),7.98(dd,1H,J=2.0Hz,8.2Hz),8.78(d,1H,J=2.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1110,1254,1470,1594,2230cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:249((M+H))。
(23c)6−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシピリジン−3−カルボキシイミダミド
実施例23(23b)で得られた6−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ニコチノニトリル(2.0g、8.1mmol)、40%ヒドロキシアミン水溶液(1mL)を用いて実施例1(1d)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。再結晶(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)により精製を行い、標記化合物(2.1g,94%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(500MHz,CDCl)δ0.13(s,6H),0.96(s,9H),4.86(s,2H),4.89(br,2H),7.56(d,1H,J=8.3Hz),7.95(dd,1H,J=2.4Hz,8.3Hz),8.77(d,1H,J=2.4Hz).
IRスペクトル(KBr)1258,1380,1397,1645,3166,3299,3467cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:282((M+H))。
(23d)4−ブロモ−2−フルオロ−1−(2−メチルプロプ−1−エン−1−イル)ベンゼン
ヨウ化イソプロピルトリフェニルホスホニウム塩(0.65g、1.5mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、0℃に冷却した。カリウム t−ブトキシド(0.18g、1.6mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液をゆっくり滴下し30分攪拌した後、4−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(0.20g、1.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液を加え、室温に昇温して1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加えて反応を停止した後、反応溶液を水(20mL)に注ぎ、酢酸エチルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:10〜5:95)により精製を行い、標記化合物(0.19g,82%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.76(s,3H),1.92(s,3H),6.13(s,1H),7.09(t,1H,J=8.2Hz),7.19−7.24(m,2H).
IRスペクトル(Liquid film)1403,1483,1562,1599cm−1
マススペクトル(EI)m/z:228(M)。
(23e)3−フルオロ−4−イソブチル安息香酸
実施例23(23d)で得られた4−ブロモ−2−フルオロ−1−(2−メチルプロプ−1−エン−1−イル)ベンゼン(0.19g、0.81mmol)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、−78℃に冷却した。1.6M n−ブチルリチウム/ヘキサン溶液(0.62mL,0.97mmol)を滴下した後、二酸化炭素を吹き込み1時間攪拌した。1N水酸化ナトリウム水溶液(2mL)を加えて反応を停止した後、水層をエーテルを用いて洗浄した後、、10M塩酸水溶液で酸性にし、再度酢酸エチルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をエタノール(3mL)に溶解し、10%パラジウム炭素(30mg)を加え、水素雰囲気下室温で1時間攪拌した。反応溶液をセライトろ過した後減圧下溶媒を留去し、標記化合物(0.12g,77%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.93(t,6H,J=6.6Hz),1.88−2.00(m,1H),2.58(d,2H,J=7.4Hz),7.25(t,1H,J=7.8Hz),7.73(dd,1H,J=7.8Hz,1.6Hz),7.81(dd,1H,J=10.2Hz,1.6Hz)。
(23f){5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メタノール
実施例23(23e)で得られた3−フルオロ−4−イソブチル安息香酸(0.12g、0.63mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(89mg、0.66mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.13g、0.66mmol)、実施例23(23c)で得られた6−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシピリジン−3−カルボキシイミダミド(0.17g、0.60mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(1.2mL、1.2mmol)を用いて実施例12(12a)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3〜1:1)により精製を行い、標記化合物(0.16g,80%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.96(d,6H,J=6.6Hz),1.62(bs,1H),1.91−2.04(m,1H),2.62(d,2H,J=8.2Hz),4.87(s,2H),7.36(t,1H,J=7.8Hz),7.43(d,1H,J=8.2Hz),7.87(dd,1H,J=10.2Hz,1.6Hz),7.93(dd,1H,J=7.8Hz,1.6Hz),8.44(dd,1H,J=8.2Hz,2.0Hz),9.34(d,1H,J=1.6Hz).
IRスペクトル(KBr)1030,1128,1394,1500,1560,1594,1612,3170cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:328((M+H))。
(23g)メチル 1−({5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例23(23f)で得られた{5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メタノール(0.16g,0.47mmol)、四臭化炭素(0.23g、0.71mmol)、トリフェニルホスフィン(0.19g、0.71mmol)をメチレンクロライド(6mL)に溶解し、0℃で10分間攪拌した後減圧下溶媒を留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:6)により精製を行った。得られた中間体をメチレンクロライド(7mL)に溶解し、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(0.11g、0.71mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.25mL、1.4mmol)を加え、室温で13時間撹拌した。飽和重曹水(2mL)を加えて反応を停止した後、溶液を水(20mL)に注ぎ、酢酸エチルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:12)により精製を行い、標記化合物(0.12g,59%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.96(d,6H,J=6.6Hz),1.90−2.04(m,1H),2.62(d,2H,J=7.0Hz),3.35−3.46(m,1H),3.48(t,2H,J=7.2Hz),3.66(t,2H,J=7.4Hz),3.73(s,3H),3.87(s,2H),7.35(t,1H,J=8.2Hz),7.48(d,1H,J=7.4Hz),7.86(dd,1H,J=10.0Hz,1.6Hz),7.93(dd,1H,J=7.8Hz,1.6Hz),8.39(dd,1H,J=8.2Hz,2.1Hz),9.30(d,1H,J=1.2Hz).
IRスペクトル(KBr)1218,1340,1373,1398,1500,1559,1729cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:425((M+H))。
(23h)1−({5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例23(23g)で得られたメチル 1−({5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.12g、0.27mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.81mL、0.81mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(90mg,81%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ0.97(d,6H,J=6.6Hz),1.93−2.05(m,1H),2.65(d,2H,J=7.0Hz),3.83−3.94(m,1H),4.48−4.57(m,2H),4.60−4.71(m,2H),4.82(s,2H),7.47(t,1H,J=7.8Hz),7.77(d,1H,J=8.2Hz),7.92(d,1H,J=9.8Hz),7.99(d,1H,J=7.8Hz),8.60(d,1H,J=8.2Hz),9.34(s,1H).
IRスペクトル(KBr)1129,1344,1367,1399,1500,1602,1627,2128,2958cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:411((M+H))。

(実施例24)1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(24a)2−(メチルチオ)−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ニコチノニトリル
6−ホルミル−2−(メチルチオ)ニコチノニトリル(1.0g、5.6mmol)をメタノール(10mL)に溶解して0℃に冷却した後、水素化ホウ素ナトリウムをゆっくり加え、10分間攪拌した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣を酢酸エチルで希釈した後水(20mL)に注ぎ、酢酸エチルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にイミダゾール(0.76g、11mmol)を加え、N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解した後、トリイソプロピルシリルクロライド(1.3mL,6.2mmol)を加え室温で2時間攪拌した。反応溶液を水(20mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:10〜3:97)により精製を行い、標記化合物(1.7g,91%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.10(d,18H,J=6.6Hz),1.18−1.25(m,3H),2.60(s,3H),4.89(s,2H),7.34(d,1H,J=7.8Hz),7.80(d,1H,J=7.8Hz).
IRスペクトル(KBr)1372,1423,1552,1573,2220cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:337((M+H))。
(24b)2−(メチルスルホニル)−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ニコチノニトリル
実施例24(24a)で得られた2−(メチルチオ)−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ニコチノニトリル(1.5g、4.5mmol)をエタノール(10mL)に溶解し、0℃に冷却した。m−クロロ過安息香酸(2.3g,14mmol)を加えた後室温に昇温して3時間攪拌した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣をエーテル(20mL)で希釈し、飽和炭酸カリウム水溶液(10mL)を加えて1時間攪拌した。反応溶液を水(20mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:8〜3:7)により精製を行い、標記化合物(1.7g,100%)を白色結晶性固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.12(d,18H,J=6.8Hz),1.19−1.28(m,3H),3.36(s,3H),5.02(s,2H),7.99(d,1H,J=7.8Hz),8.26(d,1H,J=7.8Hz).
IRスペクトル(KBr)1317,1384,1463,1585,2237cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:369((M+H))。
(24c)2−メチル−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ニコチノニトリル
実施例24(24b)で得られた2−(メチルスルホニル)−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ニコチノニトリル(0.80g、2.2mmol)をエーテル(10mL)に溶解し、−78℃に冷却した。3.0Mメチルマグネシウムブロマイド/エーテル溶液(1.5mL,4.4mmol)を加え1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(1mL)を加えて反応を停止した後、反応溶液を水(20mL)に注ぎ、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:10〜1:9)により精製を行い、標記化合物(0.64g,95%)を白色結晶性固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.09(d,18H,J=6.6Hz),1.18−1.26(m,3H),2.74(s,3H),4.92(s,2H),7.55(d,1H,J=7.8Hz),7.92(d,1H,J=7.8Hz).
IRスペクトル(KBr)1128,1410,1463,1567,1590,2227cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:305((M+H))。
(24d)N’−ヒドロキシ−2−メチル−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ピリジン−3−カルボキシイミダミド
実施例24(24c)で得られた2−メチル−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ニコチノニトリル(0.63g、2.1mmol)、40%ヒドロキシアミン水溶液(0.5mL)を用いて実施例1(1d)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。再結晶(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)により精製を行い、標記化合物(0.61g,86%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.09(d,18H,J=6.8Hz),1.15−1.26(m,3H),2.63(s,3H),4.79(brs,2H),4.92(s,2H),7.18(br,1H),7.46(d,1H,J=7.8Hz),7.72(d,1H,J=7.8Hz).
IRスペクトル(KBr)1124,1462,1579,1597,1644,3050,3337,3449cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:338((M+H))。
(24e)(4−ブロモ−2−クロロフェニル)メタノール
4−ブロモ−2−クロロ安息香酸(3.1g、13.2mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、0℃に冷却した。1.0Mボラン−テトラヒドロフラン錯体/テトラヒドロフラン溶液(13.8mL、13.8mmol)を加え20分攪拌した後、室温に昇温して4時間攪拌した。水(10mL)を加えて反応を停止した後、反応溶液を飽和重曹水(50mL)に注ぎ、酢酸エチルを用いて抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9〜7:3)により精製を行い、標記化合物(2.8g,97%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ7.51(d,1H,J=2.0Hz),7.40(dd,1H,J=8.2Hz,2.0Hz),7.36(d,1H,J=8.2Hz),4.73(d,2H,J=6.3Hz),1.90(t,1H,J=6.3Hz).
IRスペクトル(KBr)1036,1063,1385,1469,1561,1586,3239cm−1
マススペクトル(EI)m/z:220(M)。
(24f)4−ブロモ−2−クロロベンズアルデヒド
実施例24(24e)で得られた(4−ブロモ−2−クロロフェニル)メタノール(2.8g、12.8mmol)をメチレンクロリド(50mL)に溶解し、重クロム酸ピリジニウム(7.2g、19.2mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応終了後、反応溶液にエーテル(250mL)を注ぎ、セライトろ過の後減圧下溶媒を留去して標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:20)により精製を行い、標記化合物(2.0g,70%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ7.55(dd,1H,J=8.2Hz,1.6Hz),7.66(d,1H,J=1.6Hz),7.79(d,1H,J=8.2Hz),10.42(s,1H).
IRスペクトル(KBr)1201,1374,1577,1693cm−1
マススペクトル(EI)m/z:218(M)。
(24g)4−ブロモ−2−クロロ−1−(2−メチルプロプ−1−エン−1−イル)ベンゼン
ヨウ化イソプロピルトリフェニルホスホニウム塩(5.4g、12.6mmol)、カリウム t−ブトキシド(1.5g、13.5mmol)、実施例24(24f)で得られた4−ブロモ−2−クロロベンズアルデヒド(2.0g、9.0mmol)を用いて実施例23(23d)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:10〜6:94)により精製を行い、標記化合物(2.1g,94%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.74(s,3H),1.93(s,3H),6.20(s,1H),7.10(d,2H,J=8.2Hz),7.33(dd,1H,J=8.2Hz,2.0Hz),7.53(d,1H,J=2.0Hz).
IRスペクトル(Thin film)1045,1083,1373,1468,1579cm−1
マススペクトル(EI)m/z:244(M)。
(24h)3−クロロ−4−イソブチル安息香酸
実施例24(24g)で得られた4−ブロモ−2−クロロ−1−(2−メチルプロプ−1−エン−1−イル)ベンゼン(2.1g、8.5mmol)、1.6M n−ブチルリチウム/ヘキサン溶液(5.6mL、8.9mmol)、5%白金/炭素(200mg)を用いて実施例23(23e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(1.5g,99%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.95(d,6H,J=6.6Hz),1.96−2.08(m,1H),2.68(d,2H,J=7.4Hz),7.28(d,1H,J=7.8Hz),7.90(d,1H,J=7.0Hz),8.08(s,1H).
マススペクトル(FAB)m/z:212(M)。
(24i){5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メタノール
実施例24(24h)で得られた3−クロロ−4−イソブチル安息香酸(0.11g、0.50mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(72mg、0.53mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.10g、0.53mmol)、実施例24(24d)で得られたN’−ヒドロキシ−2−メチル−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ピリジン−3−カルボキシイミダミド(0.16g、0.48mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(0.96mL、0.96mmol)を用いて実施例12(12a)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記化合物(0.15g,89%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.97(d,6H,J=6.8Hz),2.00−2.09(m,1H),2.71(d,2H,J=7.3Hz),2.95(s,3H),3.87(t,1H,J=4.9Hz),4.81(d,2H,J=4.9Hz),7.24(d,1H,J=7.8Hz),7.38(d,1H,J=7.8Hz),8.01(dd,1H,J=7.8Hz,1.5Hz),8.21(d,1H,J=1.5Hz),8.39(d,1H,J=7.8Hz).
IRスペクトル(KBr)1332,1407,1454,1591,3238cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:358((M+H))。
(24j)メチル 1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例24(24i)で得られた{5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メタノール(0.15g、0.42mmol)、四臭化炭素(0.22g、0.67mmol)、トリフェニルホスフィン(0.18g、0.67mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(96mg、0.63mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.22mL、1.3mmol)を用いて実施例23(23g)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1〜2:1〜3:1)により精製を行い、標記化合物(0.11g,58%)を結晶性淡黄色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.97(d,6H,J=6.6Hz),1.98−2.10(m,1H),2.70(d,2H,J=7.4Hz),2.91(s,3H),3.34−3.45(m,1H),3.47(t,2H,J=7.2Hz),3.66(t,2H,J=7.6Hz),3.73(s,3H),3.83(s,2H),7.32(d,1H,J=7.8Hz),7.37(d,1H,J=7.8Hz),8.01(dd,1H,J=7.8Hz,1.9Hz),8.21(d,1H,J=1.6Hz),8.34(d,1H,J=7.8Hz).
IRスペクトル(KBr)1203,1332,1405,1438,1450,1589,1735,2957cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:455((M+H))。
(24k)1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例24(24j)で得られたメチル 1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.11g、0.24mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.72mL、0.72mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(76mg,72%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ0.98(d,6H,J=6.6Hz),2.00−2.09(m,1H),2.75(d,2H,J=7.0Hz),2.93(s,3H),3.83−3.94(m,1H),4.46−4.58(m,2H),4.61−4.71(m,2H),4.77(s,2H),7.49(d,1H,J=7.8Hz),7.55(d,1H,J=7.8Hz),8.08(d,1H,J=6.6Hz),8.23(s,1H),8.53(d,1H,J=7.8Hz).
IRスペクトル(KBr)1335,1385,1568,1589,1611,3412,3480cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:441((M+H))。

(実施例25)1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−エチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(25a)2−エチル−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ニコチノニトリル
実施例24(24b)で得られた2−(メチルスルホニル)−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ニコチノニトリル(0.78g、2.1mmol)、3.0Mエチルマグネシウムブロマイド/エーテル溶液(1.4mL,4.2mmol)を用いて実施例24(24c)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:10〜1:9)により精製を行い、標記化合物(0.65g,97%)を白色結晶性固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.09(d,18H,J=6.8Hz),1.16−1.25(m,3H),1.34(t,3H,J=7.4Hz),3.02(q,2H,J=7.4Hz),4.94(s,2H),7.55(d,1H,J=7.8Hz),7.92(d,1H,J=7.8Hz).
IRスペクトル(KBr)1125,1409,1464,1564,1587,2227cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:319((M+H))。
(25b)2−エチル−N’−ヒドロキシ−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ピリジン−3−カルボキシイミダミド
実施例25(25a)で得られた2−エチル−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ニコチノニトリル(0.75g、2.4mmol)、40%ヒドロキシアミン水溶液(0.5mL)を用いて実施例1(1d)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7〜1:1)により精製を行い、標記化合物(0.80g,95%)を白色結晶性固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.10(d,18H,J=6.8Hz),1.16−1.24(m,3H),1.28(t,3H,J=7.4Hz),2.93(q,2H,J=7.4Hz),4.80(brs,2H),4.93(s,2H),7.45(d,1H,J=7.8Hz),7.69(d,1H,J=7.8Hz),8.08(br,1H).
IRスペクトル(KBr)1120,1385,1404,1462,1573,1596,1637,3161,3282,3362cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:352((M+H))。
(25c){5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−エチルピリジン−2−イル}メタノール
実施例24(24h)で得られた3−クロロ−4−イソブチル安息香酸(0.10g、0.48mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(69mg、0.51mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(97mg、0.51mmol)、実施例25(25b)で得られた2−エチル−N’−ヒドロキシ−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ピリジン−3−カルボキシイミダミド(0.16g、0.46mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(0.92mL、0.92mmol)を用いて実施例12(12a)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記化合物(0.15g,89%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.97(d,6H,J=6.8Hz),1.38(t,3H,J=7.3Hz),2.00−2.10(m,1H),2.71(d,2H,J=7.3Hz),3.29(q,2H,J=7.3Hz),4.09(t,1H,J=4.7Hz),4.82(d,2H,J=4.7Hz),7.21(d,1H,J=8.3Hz),7.38(d,1H,J=7.8Hz),8.01(dd,1H,J=7.8Hz,1.5Hz),8.21(d,1H,J=1.5Hz),8.34(d,1H,J=8.3Hz).
IRスペクトル(KBr)1324,1442,1451,1567,1587,3286,3366cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:372((M+H))。
(25d)メチル 1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−エチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例25(25c)で得られた{5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−エチルピリジン−2−イル}メタノール(0.15g、0.40mmol)、四臭化炭素(0.27g、0.80mmol)、トリフェニルホスフィン(0.21g、0.80mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(91mg、0.60mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.21mL、1.2mmol)を用いて実施例23(23g)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1〜2:1〜3:1)により精製を行い、標記化合物(0.16g,83%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.97(d,6H,J=6.6Hz),1.26(t,3H,J=7.4Hz),1.99−2.10(m,1H),2.71(d,2H,J=7.0Hz),3.24(q,2H,J=7.4Hz),3.35−3.46(m,1H),3.49(t,2H,J=7.2Hz),3.67(t,2H,J=7.8Hz),3.73(s,3H),3.84(s,2H),7.30(d,1H,J=7.8Hz),7.37(d,1H,J=8.2Hz),8.00(dd,1H,J=8.2Hz,1.6Hz),8.20(d,1H,J=1.6Hz),8.28(d,1H,J=7.8Hz).
IRスペクトル(KBr)1179,1203,1405,1449,1589,1740cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:469((M+H))。
(25e)1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−エチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例25(25d)で得られたメチル 1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−エチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.15g、0.32mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.96mL、0.96mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(0.10g,71%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ0.98(d,6H,J=6.3Hz),1.37(t,3H,J=7.2Hz),1.95−2.09(m,1H),2.74(d,2H,J=7.0Hz),3.29(q,2H,J=7.2Hz),3.87−3.97(m,1H),4.47−4.60(m,2H),4.67−4.78(m,2H),4.79(s,2H),7.49(d,1H,J=7.8Hz),7.51(d,1H,J=7.4),8.08(d,1H,J=7.4Hz),8.23(s,1H),8.47(d,1H,J=7.8Hz).
IRスペクトル(KBr)1337,1389,1397,1589,1611,3432cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:455((M+H))。

(実施例26)1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(26a){5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メタノール
実施例24(24h)で得られた3−クロロ−4−イソブチル安息香酸(0.13g、0.61mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(86mg、0.64mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.12g、0.64mmol)、実施例23(23c)で得られた6−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシピリジン−3−カルボキシイミダミド(0.16g、0.58mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(1.2mL、1.2mmol)を用いて実施例12(12a)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3〜1:1)により精製を行い、標記化合物(0.19g,94%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.98(d,6H,J=6.6Hz),1.99−2.10(m,1H),2.71(d,2H,J=7.4Hz),3.62(bs,1H),4.87(s,2H),7.39(d,1H,J=7.8Hz),7.44(d,1H,J=8.2Hz),8.03(dd,1H,J=7.8Hz,1.6Hz),8.23(d,1H,J=1.6Hz),8.44(dd,1H,J=8.2Hz,2.2Hz),9.34(d,1H,J=1.2Hz).
IRスペクトル(KBr)1336,1393,1411,1488,1607,3213,3353,3436cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:344((M+H))。
(26b)メチル 1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例26(26a)で得られた{5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メタノール(0.18g、0.54mmol)、四臭化炭素(0.36g、1.1mmol)、トリフェニルホスフィン(0.28g、1.1mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(0.12g、0.81mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.28mL、1.6mmol)を用いて実施例23(23g)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:1〜3:1)により精製を行い、標記化合物(0.15g,61%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.97(d,6H,J=6.7Hz),1.98−2.08(m,1H),2.70(d,2H,J=7.0Hz),3.33−3.46(m,1H),3.47(t,2H,J=7.0Hz),3.65(t,2H,J=7.6),3.72(s,3H),3.86(s,2H),7.35(d,1H,J=7.8Hz),7.46(d,1H,J=8.2Hz),7.99(dd,1H,J=7.8Hz,1.6Hz),8.19(d,1H,J=1.6Hz),8.36(dd,1H,J=8.2Hz,2.0Hz),9.28(d,1H,J=2.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1207,1339,1352,1389,1486,1605,1738cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:441((M+H))。
(26c)1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例26(26b)で得られたメチル 1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.14g、0.32mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.96mL、0.96mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(0.12g,90%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ0.98(d,6H,J=6.6Hz),1.94−2.07(m,1H),2.75(d,2H,J=7.0Hz),3.83−3.94(m,1H),4.49−4.60(m,2H),4.60−4.70(m,2H),4.83(s,2H),7.50(d,1H,J=7.8Hz),7.78(d,1H,J=7.4Hz),8.09(d,1H,J=7.8Hz),8.25(s,1H),8.60(d,1H,J=7.4Hz),9.35(s,1H).
IRスペクトル(KBr)1368,1403,1569,1587,1605,3431cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:427((M+H))。

(実施例27)1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸 0.5シュウ酸塩
(27a)(4−ブロモ−2−メチルフェニル)メタノール
4−ブロモ−2−メチル安息香酸(4.0g、19mmol)、1.0Mボラン−テトラヒドロフラン錯体/テトラヒドロフラン溶液(20mL、20mmol)を用いて実施例24(24e)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:19〜3:2)により精製を行い、標記化合物(3.7g,99%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.60(t,1H,J=5.5Hz),2.32(s,3H),4.65(d,2H,J=5.5Hz),7.23(d,1H,J=8.6Hz),7.32−7.36(m,2H).
IRスペクトル(Thin film)1006,1040,1396,1454,1483,1594,3328cm−1
マススペクトル(EI)m/z:200(M)。
(27b)4−ブロモ−2−メチルベンズアルデヒド
実施例27(27a)で得られた(4−ブロモ−2−メチルフェニル)メタノール(3.7g、19mmol)、重クロム酸ピリジニウム(11g、28mmol)を用いて実施例24(24f)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:19〜1:4)により精製を行い、標記化合物(2.4g,64%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ2.65(s,3H),7.45(s,1H),7.51(dd,1H,J=8.2Hz,1.6Hz),7.66(d,1H,J=8.2Hz),10.25(s,1H).
IRスペクトル(KBr)1288,1301,1588,1686cm−1
マススペクトル(EI)m/z:198(M)。
(27c)4−ブロモ−2−メチル−1−(2−メチルプロプ−1−エン−1−イル)ベンゼン
ヨウ化イソプロピルトリフェニルホスホニウム塩(7.2g、17mmol)、カリウム t−ブトキシド(2.0g、18mmol)、実施例27(27b)で得られた4−ブロモ−2−メチルベンズアルデヒド(2.4g、12mmol)を用いて実施例23(23d)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:10〜6:94)により精製を行い、標記化合物(2.2g,84%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ1.67(d,3H,J=1.2Hz),1.89(d,3H,J=1.6Hz),2.19(s,3H),6.09(s,1H),6.95(d,1H,J=8.2Hz),7.23(dd,1H,J=8.2Hz,2.0Hz),7.28(d,1H,J=2.0Hz).
IRスペクトル(Thin film)1444,1478,1587cm−1
マススペクトル(EI)m/z:224(M)。
(27d)4−イソブチル−3−メチル安息香酸
実施例27(27c)で得られた4−ブロモ−2−メチル−1−(2−メチルプロプ−1−エン−1−イル)ベンゼン(2.2g、9.8mmol)、1.6M n−ブチルリチウム/ヘキサン溶液(6.5mL,10mmol)、10%パラジウム炭素(200mg)を用いて実施例23(23e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(1.4g,95%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.94(d,6H,J=6.3Hz),1.84−1.96(m,1H),2.36(s,3H),2.54(d,2H,J=7.0Hz),7.19(d,1H,J=7.8Hz),7.84(d,1H,J=7.8Hz),7.88(s,1H)。
(27e){5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メタノール
実施例27(27d)で得られた4−イソブチル−3−メチル安息香酸(96mg、0.50mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(72mg、0.53mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.10g、0.53mmol)、実施例24(24d)で得られたN’−ヒドロキシ−2−メチル−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ピリジン−3−カルボキシイミダミド(0.16g、0.48mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(0.96mL、0.96mmol)を用いて実施例12(12a)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記化合物(0.15g,91%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.96(d,6H,J=6.6Hz),1.87−1.98(m,1H),2.42(s,3H),2.57(d,2H,J=7.0Hz),2.95(s,3H),3.92(bs,1H),4.81(s,2H),7.24(d,1H,J=8.2Hz),7.28(d,1H,J=8.2Hz),7.95(dd,1H,J=7.8Hz,1.6Hz),7.99(s,1H),8.39(d,1H,J=8.2Hz).
IRスペクトル(KBr)1334,1445,1460,1557,3204,3445cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:338((M+H))。
(27f)メチル 1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例27(27e)で得られた{5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メタノール(0.14g、0.43mmol)、四臭化炭素(0.29g、0.86mmol)、トリフェニルホスフィン(0.23g、0.86mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(98mg、0.65mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.22mL、1.3mmol)を用いて実施例23(23g)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:1〜3:1)により精製を行い、標記化合物(0.12g,66%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.96(d,6H,J=6.6Hz),1.88−1.97(m,1H),2.41(s,3H),2.57(d,2H,J=7.4Hz),2.91(s,3H),3.36−3.44(m,1H),3.47(t,2H,J=7.4Hz),3.65(t,2H,J=7.2Hz),3.73(s,3H),3.83(s,2H),7.27(d,1H,J=7.8Hz),7.31(d,1H,J=7.8Hz),7.95(dd,1H,J=7.8Hz,1.8Hz),7.99(s,1H),8.33(d,1H,J=8.2Hz).
IRスペクトル(Liquid film)1176,1202,1336,1561,1592,1739cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:435((M+H))。
(27g)1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸 0.5シュウ酸塩
実施例27(27f)で得られたメチル 1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.12g、0.28mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.84mL、0.84mmol)、酢酸(48μL,0.84mmol)、シュウ酸(13mg、0.14mmol)を用いて実施例21(21d)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(0.10g,78%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ0.97(d,6H,J=6.6Hz),1.88−1.99(m,1H),2.43(s,3H),2.61(d,2H,J=7.4Hz),2.93(s,3H),3.84−3.96(m,1H),4.46−4.56(m,2H),4.62−4.74(m,2H),4.77(s,2H),7.35(d,1H,J=8.2Hz),7.55(d,1H,J=8.2Hz),7.99(d,1H,J=7.4Hz),8.03(s,1H),8.53(d,1H,J=8.2Hz).
IRスペクトル(KBr)1337,1382,1565,1588,1618,3410cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:421((M+H))。

(実施例28)1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸 0.5シュウ酸塩
(28a){5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メタノール
実施例27(27d)で得られた4−イソブチル−3−メチル安息香酸(0.12g、0.61mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(86mg、0.64mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.12g、0.64mmol)、実施例23(23c)で得られた6−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−N’−ヒドロキシピリジン−3−カルボキシイミダミド(0.16g、0.58mmol)、テトラブチルアンモニウムフルオライド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液、1.2mL、1.2mmol)を用いて実施例12(12a)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3〜1:1)により精製を行い、標記化合物(0.19g,99%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.97(d,6H,J=6.6Hz),1.65(bs,1H),1.84−1.97(m,1H),2.42(s,3H),2.58(d,2H,J=7.0Hz),4.87(s,2H),7.28(d,1H,J=8.2Hz),7.42(d,1H,J=8.2Hz),7.96(dd,1H,J=7.8Hz,1.6Hz),8.00(s,1H),8.44(dd,1H,J=8.2Hz,2.4Hz),9.35(d,1H,J=2.4Hz).
IRスペクトル(KBr)1066,1394,1559,1612,3203cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:324((M+H))。
(28b)メチル 1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例28(28a)で得られた{5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メタノール(0.19g、0.58mmol)、四臭化炭素(0.39g、1.2mmol)、トリフェニルホスフィン(0.30g、1.2mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(0.13g、0.87mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.30mL、1.7mmol)を用いて実施例23(23g)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1〜2:1〜3:1)により精製を行い、標記化合物(0.15g,60%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.96(d,6H,J=6.7Hz),1.86−1.97(m,1H),2.41(s,3H),2.57(d,2H,J=7.4Hz),3.34−3.44(m,1H),3.47(t,2H,J=7.2Hz),3.64(t,2H,J=7.6),3.72(s,3H),3.85(s,2H),7.25(d,1H,J=7.8Hz),7.45(d,1H,J=8.2Hz),7.93(d,1H,J=7.8Hz),7.97(s,1H),8.37(dd,1H,J=8.2Hz,2.0Hz),9.28(d,1H,J=2.0Hz).
IRスペクトル(KBr)1191,1208,1224,1388,1732cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:421((M+H))。
(28c)1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸 0.5シュウ酸塩
実施例28(28b)で得られたメチル 1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.14g、0.34mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1.0mL、1.0mmol)、酢酸(58μL,1.0mmol)、シュウ酸(15mg、0.17mmol)を用いて実施例21(21d)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(0.13g,83%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ0.98(d,6H,J=6.6Hz),1.88−2.01(m,1H),2.44(s,3H),2.61(d,2H,J=7.4Hz),3.84−3.95(m,1H),4.28−4.60(m,2H),4.60−4.72(m,2H),4.82(s,2H),7.35(d,1H,J=7.8Hz),7.78(d,1H,J=7.8Hz),8.00(d,1H,J=7.8Hz),8.04(s,1H),8.60(d,1H,J=7.8Hz),9.34(s,1H).
IRスペクトル(KBr)1343,1366,1398,1591,1606,3431cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:407((M+H))。

(実施例29)1−({6−エチル−5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(29a){6−エチル−5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メタノール
実施例27(27d)で得られた4−イソブチル−3−メチル安息香酸(92mg、0.48mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(69mg、0.51mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(97mg、0.51mmol)、実施例25(25b)で得られた2−エチル−N’−ヒドロキシ−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ピリジン−3−カルボキシイミダミド(0.16g、0.46mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(0.92mL、0.92mmol)を用いて実施例12(12a)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記化合物(0.15g,93%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.96(d,6H,J=6.3Hz),1.37(t,3H,J=7.4Hz),1.85−1.98(m,1H),2.41(s,3H),2.57(d,2H,J=7.0Hz),3.29(q,2H,J=7.4Hz),4.14(bs,1H),4.82(s,2H),7.21(d,1H,J=8.2Hz),7.28(d,1H,J=7.8Hz),7.95(dd,1H,J=7.8Hz,1.6Hz),7.99(s,1H),8.34(d,1H,J=8.2Hz).
IRスペクトル(KBr)1071,1322,1342,1454,1556,1591,3266,3342cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:352((M+H))。
(29b)メチル 1−({6−エチル−5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例29(29a)で得られた{6−エチル−5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メタノール(0.15g、0.42mmol)、四臭化炭素(0.28g、0.84mmol)、トリフェニルホスフィン(0.22g、0.84mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(96mg、0.63mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.22mL、1.3mmol)を用いて実施例23(23g)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1〜2:1)により精製を行い、標記化合物(0.13g,71%)を無色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.96(d,6H,J=6.3Hz),1.33(t,3H,J=7.4Hz),1.87−1.97(m,1H),2.41(s,3H),2.57(d,2H,J=7.0Hz),3.24(q,2H,J=7.4Hz),3.33−3.44(m,1H),3.49(t,2H,J=7.2Hz),3.67(t,2H,J=7.6),3.73(s,3H),3.84(s,2H),7.27(d,1H,J=8.2Hz),7.29(d,1H,J=7.8Hz),7.95(d,1H,J=7.8Hz),7.99(s,1H),8.27(d,1H,J=8.2Hz).
IRスペクトル(Liquid film)1176,1202,1340,1560,1591,1739cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:449((M+H))。
(29c)1−({6−エチル−5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例29(29b)で得られたメチル 1−({6−エチル−5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.13g、0.29mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.87mL、0.87mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(0.10g,82%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ0.97(d,6H,J=6.6Hz),1.36(t,3H,J=7.4Hz),1.89−2.00(m,1H),2.43(s,3H),2.61(d,2H,J=7.4Hz),3.29(q,2H,J=7.4Hz),3.84−3.95(m,1H),4.47−4.61(m,2H),4.61−4.73(m,2H),4.78(s,2H),7.35(d,1H,J=7.8Hz),7.49(d,1H,J=7.8Hz),7.98(d,1H,J=7.8Hz),8.02(s,1H),8.47(d,1H,J=8.2Hz).
IRスペクトル(KBr)1327,1338,1400,1563,1590,1617,3451cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:435((M+H))。

(実施例30)1−({6−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
(30a){6−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メタノール
実施例23(23e)で得られた3−フルオロ−4−イソブチル安息香酸(0.11g、0.54mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(86mg、0.56mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.11g、0.56mmol)、実施例25(25b)で得られた2−エチル−N’−ヒドロキシ−6−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ピリジン−3−カルボキシイミダミド(0.18g、0.51mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド/テトラヒドロフラン溶液(1.0mL、1.0mmol)を用いて実施例12(12a)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:8〜4:6)により精製を行い、標記化合物(0.13g,74%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.96(d,6H,J=6.7Hz),1.37(t,3H,J=7.4Hz),1.91−2.03(m,1H),2.61(d,2H,J=7.0Hz),3.28(q,2H,J=7.4Hz),4.09(br,1H),4.80(s,2H),7.19(d,1H,J=7.8Hz),7.31−7.36(m,1H),7.81−7.91(m,2H),8.32(d,1H,J=7.8Hz).
IRスペクトル(KBr)762,899,1078,1427,1453,1509,1568,1593,2957,3294cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:356((M+H))。
(30b)メチル 1−({6−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート
実施例30(30a)で得られた{6−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メタノール(0.13g、0.38mmol)、四臭化炭素(0.25g、0.75mmol)、トリフェニルホスフィン(0.20g、0.75mmol)、メチル 3−アゼチジンカルボキシラート塩酸塩(78mg、0.51mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.15mL、0.86mmol)を用いて実施例23(23g)と同様の方法で反応を行い、標記粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7〜7:3)により精製を行い、標記化合物(0.11g,69%)を淡黄色油状物質として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ0.96(d,6H,J=6.6Hz),1.33(t,3H,J=7.4Hz),1.92−2.03(m,1H),2.61(d,2H,J=7.0Hz),3.24(q,2H,J=7.4Hz),3.35−3.45(m,1H),3.49(t,2H,J=7.8Hz),3.67(t,2H,J=7.8Hz),3.73(s,3H),3.84(s,2H),7.28−7.37(m,2H),7.83−7.93(m,2H),8.27(d,1H,J=8.2Hz).
IRスペクトル(liquid film)1203,1342,1562,1590,1739,2958cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:453((M+H))。
(30c)1−({6−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
実施例30(30b)で得られたメチル 1−({6−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボキシラート(0.11g、0.24mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.71mL、0.71mmol)を用いて実施例3(3e)と同様の方法で反応を行い、標記化合物(90mg,87%)を結晶性白色固体として得た。
HNMRスペクトル(400MHz,CDCOD)δ0.97(d,6H,J=6.6Hz),1.37(t,3H,J=7.5Hz),1.92−2.04(m,1H),2.65(d,2H,J=7.3Hz),3.29(q,2H,J=7.5Hz),3.86−3.97(m,1H),4.45−4.77(m,4H),4.79(s,2H),7.43−7.53(m,2H),7.87−8.00(m,2H),8.47(d,1H,J=8.1Hz).
IRスペクトル(KBr)760,900,1103,1342,1402,1508,1561,1592,2873,2963,3438cm−1
マススペクトル(FAB)m/z:439((M+H))。

以下に、試験例及び製剤例を示し、本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定するものではない。
(試験例1)抗関節炎作用の評価
ヒトの関節リウマチに類似した関節炎を発症するラットアジュバント関節炎モデルを用い、足蹠体積増加抑制率を指標にして、関節炎に対する本発明の化合物の効果を評価する。
試験には8週齢雌性Lewisラットを用いる。
(1)アジュバントの調製
Mycobacterium butyricum加熱死菌体をメノウ乳鉢で微細化後、乾熱滅菌した流動パラフィンに2mg/mLになるよう懸濁し、超音波処理をしてアジュバントを調製する。
(2)被験化合物の調製
被験化合物を0.5%トラガカント液に懸濁または溶解して用いる。
(3)アジュバント関節炎の誘導
(1)で調製したアジュバント0.05mlを対照群および被験化合物投与群のラットの右後肢足蹠皮内に注射する。アジュバントを注射しない群として正常対照群を設ける。
(4)被験化合物の投与
(2)で調製した被験化合物を、アジュバント注射日から18日間、1日1回、5ml/kg経口投与する。対照群には0.5%トラガカント液のみを同様に投与する。
(5)被験化合物の足蹠体積増加抑制率の算出法
投与開始後、11日目と18日目に右後肢の体積を足体積測定装置で測定し、各群の腫脹体積の平均値を算出する。
次式により足蹠体積増加抑制率(%)を算出する。
足蹠体積増加抑制率(%)=(1−([被験化合物投与群の足蹠体積]−[正常対照群の足蹠体積])/[対照群の足蹠体積]−[正常対照群の足蹠体積]))×100

(試験例2)ラットHvGR(Host versus Graft Reaction)に対する抑制活性の測定
(1)2系統のラット[Lewis(雄、6週齢、日本チャールス・リバー株式会社)とWKAH/Hkm(雄、7週齢、日本エスエルシー株式会社)]を使用した。1群5匹のラット(宿主)を用いた。
(2)HvGRの誘導
WKAH/Hkmラット及びLewisラットの脾臓から脾臓細胞を単離し、RPMI1640培地(ライフ テクノロジー社製)で1x10個/ml濃度に浮遊した。Lewisラットの両後肢足蹠皮内に、WKAH/HkmラットまたはLewisラットの脾臓細胞浮遊液0.1ml(脾臓細胞数として1x10個)を注射した。
(3)化合物の投与
化合物は0.5%トラガカント液に懸濁させた。化合物の懸濁液(ラットの体重1kg当たり5ml)を、化合物投与群(WKAH/Hkmラット脾臓細胞を注射され、検体を投与されるLewisラット)に、1日1回、脾臓細胞注射日から4日間連日で経口投与した。なお、同系群(Lewisラット脾臓細胞を注射されたLewisラット)と対照群(WKAH/Hkmラット脾臓細胞を注射され、検体を投与されないLewisラット)には、検体の代わりに0.5%トラガカント液を経口投与した。
(4)HvGRに対する抑制活性の測定方法
各投与群の各個体の膝窩(popliteal)リンパ節重量から同系群の平均膝窩リンパ節重量を引き(「HvGRによる膝窩リンパ節重量」)、対照群の平均「HvGRによる膝窩リンパ節重量」に対する化合物投与群の各個体の「HvGRによる膝窩リンパ節重量」から抑制率を算出した。結果を下記表5に示した。
(表5)
―――――――――――――――――――――――――――
化合物 抑制率(%、1mg/kg投与時)
―――――――――――――――――――――――――――
実施例10 61.8
実施例11 51.6
実施例12 55.4
実施例13 61.3
実施例14 65.6
実施例17 65.0
実施例26 80.0
実施例27 80.6
実施例28 77.5
実施例29 83.5
比較化合物1 −15.5
比較化合物2 −19.0
―――――――――――――――――――――――――――。
本試験の結果、本発明の化合物は優れた抑制活性を示した。
比較化合物1及び比較化合物2は、上記の特許文献1(国際公開第03/105771号パンフレット)の実施例19及び実施例21に記載の化合物であり、その構造式は以下に示す通りである。
(試験例3)ラット末梢血リンパ球数減少作用の評価
LEWラット(雄、5週齢、日本チャールス・リバー株式会社)を使用する。1群5匹のラットを用いる。
(1)被験化合物の投与
被験化合物は1%トラガント液(溶媒)に懸濁させる。被験化合物懸濁液を、ラットの体重1kgあたり5mLの割合で強制経口投与する。
なお、正常群には被験化合物懸濁液の代わりに溶媒を投与する。
(2)末梢血リンパ球数の測定
溶媒あるいは被験化合物懸濁液投与後3時間において、エーテル麻酔下で下大静脈より採血を行い、EDTA入りチューブに移す。採取した血液について血液学検査装置でリンパ球の絶対数を測定する。正常群のリンパ球数を100%としたときの被験化合物によるリンパ球数減少作用を相対値(%)で算出する。

(製剤例1)
錠剤
本発明の化合物 10mg
乳糖 163mg
トウモロコシデンプン 25mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
―――――――――――――――――――――――――――
200mg
上記処方の粉末を混合し、打錠機により打錠して、1錠200mgの錠剤とする。
本発明の医薬組成物は、優れた免疫抑制作用を有し、毒性も弱いため、哺乳動物(特に、ヒト)に対する免疫抑制作用に関連する疾患の予防剤又は治療剤として有用である。

Claims (12)

  1. 一般式(I)

    [式中、
    Aは、カルボキシル基、ホスホ基、スルホ基又は1H−テトラゾル−5−イル基を示し、
    Bは、水素原子又は置換基群Aから選択される基を示し、
    nは、0乃至2の整数を示し、
    Vは、置換基群Aから選択される基で置換されてもよいメチレン基又は単結合を示し、
    Vが置換基群Aから選択される基で置換されてもよいメチレン基の場合、Wは、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい5員環乃至7員環複素環基を示し、
    Vが単結合の場合、Wは、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい縮環型複素環基を示し、
    Xは、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−Cアルキレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよい鎖中に酸素原子又は硫黄原子を有するC−Cアルキレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよいC−C10アリーレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい5員環乃至7員環複素環基又は置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい縮環型複素環基を示し、
    Yは、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよいC−C10アリーレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい5員環乃至7員環複素環基又は置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい縮環型複素環基を示し、
    Zは、置換基群Aから選択される基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−Cアルキル基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよい鎖中に酸素原子又は硫黄原子を有するC−Cアルキル基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−Cシクロアルキル基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C10アリール基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C10アリールオキシ基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C10アリールチオ基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C12アラルキル基又は置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C10アリールカルボニル基を示し、
    置換基群Aは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキル基、C−C10アリール基、C−C10アリールオキシ基、C−C12アラルキル基、ハロゲノC−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ハロゲノC−Cアルコキシ基、C−Cアルキルチオ基、カルボキシ基、C−Cアルキルカルボキシ基、ヒドロキシ基、C−C脂肪族アシル基、アミノ基、C−Cモノアルキルアミノ基、C−Cジアルキルアミノ基、C−C脂肪族アシルアミノ基、シアノ基及びニトロ基からなる群を示す]を有する化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  2. 一般式(I)が、一般式(I’)

    [式中、
    は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
    は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
    は、水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を示し、
    は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C−Cアルキル基又はC−Cアルコキシ基を示し、
    は、水素原子又はハロゲン原子を示す。]である請求項1に記載された医薬組成物。
  3. 一般式(I)が、一般式(I’’)

    [式中、
    は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
    は、水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を示し、
    は、C−Cアルキル基又はC−Cアルコキシ基
    を示す]である請求項1に記載された医薬組成物。
  4. 一般式(I)を有する化合物が下記より選択される化合物である、請求項1に記載された医薬組成物:
    1−[(4−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−フリル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({5−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({5−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−(2−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({4−[5−(4−ベンゾイルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({4−[5−(4−ベンジルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({4−[5−(1−イソブチル−1H−インドール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({6−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−3−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸及び
    1−({5−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸。
  5. 一般式(I)を有する化合物が下記より選択される化合物である、請求項1に記載された医薬組成物:
    1−({5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({4−メチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4−メチル−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({4−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−[(4−エチル−5−{5−[4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({4−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−[(4−エチル−5−{5−[3−フルオロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−メトキシフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−メトキシフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−[(5−{5−[4−(2,3−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−[(4−エチル−5−{5−[3−フルオロ−4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−[(5−{5−[4−(2,3−ジフルオロフェノキシ)−3−フルオロフェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(2、3−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−[(5−{5−[4−(2−クロロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−[(5−{5−[4−(2−クロロフェノキシ)−3−フルオロフェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({3−メチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸及び
    1−({3−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸。
  6. 一般式(I)を有する化合物が下記より選択される化合物である、請求項1に記載された医薬組成物:
    1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(、
    1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({5−[5−(3−フルオロ−4−プロピルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({5−[5−(4−ブチル−3−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({6−エチル−5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({6−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−プロピルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({5−[5−(4−ブチル−3−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−エチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
    1−({6−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸及び
    1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−エチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸。
  7. 皮膚移植又は臓器移植での拒絶反応を抑制するための請求項1乃至請求項6から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物。
  8. 自己免疫疾患の予防又は治療をするための請求項1乃至請求項6から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物。
  9. 自己免疫疾患が関節リウマチ、乾癬、アトピー性皮膚炎、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎及びクローン病からなる群より選択される1種又は2種以上である、請求項8に記載された医薬組成物。
  10. 哺乳動物に請求項1乃至請求項6から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物の有効量を投与することを特徴とする、皮膚移植又は臓器移植での拒絶反応の抑制方法。
  11. 哺乳動物に請求項1乃至請求項6から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物の有効量を投与することを特徴とする、自己免疫疾患の予防又は治療方法。
  12. 自己免疫疾患が関節リウマチ、乾癬、アトピー性皮膚炎、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎及びクローン病からなる群より選択される1種又は2種以上である、請求項11に記載された予防又は治療方法。
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