JP2008119003A - 中胚葉幹細胞もしくはes細胞、または不死化した中胚葉幹細胞から神経系細胞への分化誘導方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】培養する際、基礎的培養液に虚血脳抽出液を添加することによる、中胚葉幹細胞または該ES細胞から神経幹細胞、神経細胞またはグリア細胞へ分化誘導する方法。上記分化誘導方法によって得られた神経系細胞は、脳梗塞モデル、痴呆モデル、脊髄損傷モデル、脱髄モデルにおいて、神経再生能力がある。
【選択図】なし
Description
ガン遺伝子等を導入して細胞を不死化した場合、細胞そのものの形質転換が生じるのに対し、本発明において不死化遺伝子を導入することにより細胞を不死化した場合には、もとの細胞の性質を保持したままであり、さらに、不死化遺伝子の導入では、十分な増殖が得られた後、該遺伝子を取り去ることも可能である。
上記の如く本発明者らは、中胚葉幹細胞から神経系細胞へ分化誘導させる効率的な新規方法を開発し、本発明を完成させた。
〔1〕 脊椎動物から採取した骨髄液または臍帯血から分離される単核細胞分画に含まれる中胚葉幹細胞、またはES細胞を、基礎的培養液において、33℃〜38℃の条件で培養することにより、神経系細胞へ誘導する方法、
〔2〕 以下の(a)および(b)の工程を含む、中胚葉幹細胞を神経系細胞へ誘導する方法、
(a)不死化遺伝子を高発現または活性化させることにより、不死化した中胚葉幹細胞を提供する工程、
(b)工程(a)の不死化した中胚葉幹細胞を、基礎的培養液において培養することにより、該中胚葉幹細胞を神経系細胞へ誘導する工程、
〔3〕 不死化遺伝子を中胚葉幹細胞内に導入することにより、不死化遺伝子を高発現または活性化させる〔2〕に記載の方法、
〔4〕 不死化遺伝子をレトロウイルスベクターを用いて、中胚葉幹細胞へ導入することにより中胚葉幹細胞を不死化させる、〔3〕に記載の方法、
〔5〕 レトロウイルスベクターがpBabeである〔4〕に記載の方法、
〔6〕 神経系細胞が遺伝子除去処理により、不死化遺伝子を除去され得るまたは除去されたものである〔2〕〜〔5〕のいずれかに記載の方法、
〔7〕 不死化遺伝子の遺伝子除去処理が、不死化遺伝子をloxP配列またはloxP様配列にはさんだ後、リコンビナーゼ処理することによりなされる〔6〕に記載の方法、
〔8〕 不死化遺伝子がテロメラーゼ遺伝子、テロメラーゼから派生する遺伝子、または、テロメラーゼの発現もしくは活性を調節する遺伝子のいずれかである〔2〕〜〔7〕のいずれかに記載の方法、
〔9〕 中胚葉幹細胞が、骨髄液、臍帯血、末梢血、皮膚、皮膚の毛根細胞、筋組織、ES細胞またはES細胞から派生する細胞のいずれかに由来する、〔2〕〜〔8〕のいずれかに記載の方法、
〔10〕 中胚葉幹細胞が、脊椎動物から採取した骨髄液または臍帯血から分離される単核細胞分画に含まれる中胚葉幹細胞である、〔2〕〜〔8〕のいずれかに記載の方法、
〔11〕 単核細胞分画が、脊椎動物から採取した骨髄液または臍帯血を、2000回転で比重に応じた分離に十分な時間、溶液中にて密度勾配遠心を行い、遠心後、比重1.07g/mlから1.1g/mlの範囲に含まれる細胞分画を回収することにより調製することができる細胞分画である、〔1〕または〔10〕に記載の方法、
〔12〕 中胚葉幹細胞がSH2(+), SH3(+), SH4(+),CD29(+), CD44(+), CD14(-), CD34(-), CD45(-)の特徴を有する細胞である〔1〕〜〔11〕のいずれかにに記載の方法、
〔13〕 33℃〜38℃の条件で培養を行う、〔2〕〜〔12〕のいずれかに記載の方法、
〔14〕 基礎的培養液にbFGF、EGF、または虚血脳抽出液を加えることを特徴とする、〔1〕〜〔13〕のいずれかのいずれかに記載の方法、
〔15〕 神経系細胞が神経幹細胞、神経前駆細胞、神経細胞、およびグリア細胞からなる群より選択される、〔1〕〜〔14〕に記載の方法、
〔16〕 〔1〕〜〔15〕のいずれかに記載の方法によって得られる細胞、
〔17〕 〔16〕に記載の細胞を含む、神経系疾患の治療のための組成物、
〔18〕 神経系疾患が、中枢性および末梢性の脱髄疾患、中枢性および末梢性の変性疾患、脳卒中、脳腫瘍、高次機能障害、精神疾患、てんかん、外傷性の神経系疾患、炎症性疾患、感染性疾患、および脊髄梗塞からなる群より選択されるものである、〔17〕に記載の組成物、
〔19〕 〔16〕に記載の細胞、または〔17〕に記載の組成物をレシピエントに移植することを特徴とする、神経系疾患の治療方法、
〔20〕 神経系疾患が、中枢性および末梢性の脱髄疾患、中枢性および末梢性の変性疾患、脳卒中、脳腫瘍、高次機能障害、精神疾患、てんかん、外傷性の神経系疾患、炎症性疾患、感染性疾患、および脊髄梗塞からなる群より選択されるものである、〔19〕に記載の治療方法、
〔21〕 移植する細胞がレシピエントに由来している、〔19〕または〔20〕に記載の治療方法、を提供するものである。
本発明において、中胚葉幹細胞とは、発生学的に中胚葉と分類される組織を構成している細胞を指し、血液細胞も含まれる。また、中胚葉幹細胞とは、自己と同じ能力を持った細胞をコピー(分裂、増殖)することができ、中胚葉の組織を構成している全ての細胞へ分化し得る能力を持った細胞を指す。中胚葉幹細胞は、例えば、SH2(+), SH3(+), SH4(+),CD29(+), CD44(+), CD14(-), CD34(-), CD45(-)の特徴を有する細胞であるが、これらマーカーに特に制限されない。また所謂、間葉系に関連する幹細胞も、本発明の中胚葉幹細胞に含まれる。
間葉系幹細胞とは、例えば、骨髄、末梢血、皮膚、毛根、筋組織、子宮内膜、血液、臍帯血、更には、種々の組織の初期培養物から得ることができる幹細胞のことである。
間葉系細胞の前駆細胞とは、間葉系幹細胞から分化し、間葉系細胞への分化の途上にある細胞のことを意味する。
本発明の方法においては、上記工程(a)に次いで、不死化した中胚葉幹細胞を、基礎的培養液において培養することにより、該中胚葉幹細胞を神経系細胞へ誘導する(工程(b))。
本発明の好ましい態様においては、上記中胚葉幹細胞または上記ES細胞を、基礎的培養液において、33℃〜38℃の条件で培養する。
その他の培養条件には、特に制限はない。細胞は、浮遊した状態(Neurosphere状態)であっても、培養容器に付着した状態であってもよい。該培養容器としては、例えば、ノンコーティングディッシュ(non-coating dish)等が挙げられる。
1:採取したそのままの状態(crude fraction)、2:ある程度精製した状態、3:精製した細胞を、培養して増やした状態、4:精製した細胞を、不死化して増やした状態、5:神経幹細胞へ分化誘導した状態、6:神経系細胞へ分化した状態)。また、骨髄バンクや臍帯血バンクなどに保存された細胞を、移植に使用することも可能である。細胞は冷凍保存したものであってもよい。
(1)単核細胞分画および該単核細胞分画の培養液
マウス(およびヒト)から採取した細胞サンプルを、Ficol 3mlを含有するL-15培地(2ml)中に希釈して、遠心分離(2,000rpm、15分間)した。単核球画分から細胞を集め、2mlの無血清培地(前駆神経細胞維持培地(Neural Progenitor cell Maintenance Medium):NPMM)中に懸濁し、さらに遠心分離(2,000rpm、15分間)して、上澄みを除去し、沈降した細胞を回収した。この細胞を再びNPMMに懸濁し、単核細胞分画を調製した。
上記(1)に記載の方法で調製した単核細胞分画、または該単核細胞分画の培養液から、SH2(+)、SH3(+)、SH4(+)、CD29(+)、CD44(+)、CD14(-)、CD34(-)、CD45(-)等の特徴を有する細胞を、抗体を使用して抽出した。選別方法は、マグネットビーズを使用する方法、または、通常のセルソーター(FACS等)を使用する方法を用いた。
(1)中胚葉幹細胞から神経幹細胞への誘導
まず、洗浄を行い、次いで、培養溶液から細胞を、酵素処理(試薬(0.05% trypsin、0.02% EDTA)、室温、5分間)によってはがし、等量の培養液を加え、数回ピペッティングし、単一細胞までバラバラにした。次いで、600回転で5分間遠心した。沈殿した細胞をピペットで吸い上げた。次いで、新しい培養液1(DMEM(Dulbecco's modified essential medium) 50%、F-12 50%、FSC 1%、Basib fibroblast growth factor(bFGF)10 ng/mlを連日添加、Epidermal growth factor(EGF)10 ng/mlを連日添加)または培養液2(NPBM(Neural progenitor cell basal medium: Clonetics)、2% Neural survival factors (Clonetics)、0.2% hEGF(human Epidermal growth factor)、0.2% Gentamicine-amphotericinB 、0.2% hFGF(human fibroblast growth factor)、Basib fibroblast growth factor(bFGF)10 ng/mlを連日添加、Epidermal growth factor(EGF)10 ng/mlを連日添加)、培養容器(on-treated polystyrene dish)において、浮遊したままの状態で、5%CO2、37℃で培養を継続した。
培養している中胚葉幹細胞の培養液を、新しい培養液(DMEM(Dulbecco's modified essential medium) 50%、F-12 50%、FSC 1%)若しくは培養液2(NPBM(Neural progenitor cell basal medium: Clonetics)、2% Neural survival factors (Clonetics)、0.2% hEGF(human Epidermal growth factor)、0.2% Gentamicine-amphotericinB、0.2% hFGF)に変えて、約4週間程度培養する方法によって、中胚葉幹細胞から直接的に(神経幹細胞への転換をせずに)神経細胞やグリア細胞へ分化誘導させることにも成功した。
中胚葉幹細胞から神経系細胞への分化誘導により、培養細胞は形態的にも変化した。具体的には、単一細胞だった細胞がニューロスフィア(neurosphere)を形成した(図1)。また、この神経幹細胞から、神経細胞(NSE陽性)やグリア細胞(GFAP陽性)が分化してくることも確認した(図2)。
脳に虚血ストレスを負荷し、虚血脳の抽出液を、培養中胚葉幹細胞へ添加することで、中胚葉幹細胞が神経幹細胞へ高率で分化することを見出した。この方法によると、培養中胚葉幹細胞が神経幹細胞へ、わずか数日間で高率に誘導できることが分かった。
まず、ラットをネンブタールで深麻酔後、前腹壁から前胸部を切開し、心臓および上行大動脈を露出する。心尖部を切開し左心室から上行大動脈にチューブを挿入する。次に右心耳に切開を入れ、チューブより生理食塩水を3分間灌流させ、十分な全身の脱血を行った。潅流後、4〜5時間そのまま放置し、全脳虚血モデルとした。次いで、上記の全脳虚血モデルラットより大脳、中脳を摘出し、尖刀にて1〜2 mm程度の小切片にした。作製した小切片をNPMMに加え、ホモジェナイザーにて機械的に粉砕し、混濁液を作製した。次いで、混濁液を遠心管に移し、800 rpm、5分間遠心分離を行い、上澄みを集めた。0.22μmのメンブレンフィルターにて細胞成分を除去し、虚血脳抽出液とした。
MSC細胞を100 mm non-coating dish(IWAKI)、conditioning medium (3種類:別記) 、37℃ 5%CO2の条件にて培養を継続した。90% confluentで、パスツールピペットで培養液を吸い取り、Dulbecco's PBSで3回リンスした。0.05% Trypsin、0.02% EDTA in PBSを2ml加え、細胞がはがれるまで37℃で2〜5分間インキュベートした。conditioning mediumを2ml加え、Trypsinの反応をとめた。上清および剥がれた細胞をパスツールピペットにて、遠心管に集め、数回ピペティングした後、1000 rpm 5分間で遠心分離を行った。上清を捨て、NPMMを加え再懸濁した。37℃に温めておいた50%NPMM、50%虚血脳抽出液培地にまき、37℃、5%CO2の条件下、100mm non-coating dish(IWAKI)で浮遊培養した。bFGF 10 ng/mlおよびEGF 10 ng/mlを連日添加した。
上記分化誘導方法によって得られた神経系細胞の神経再生能力に関しては、脳梗塞モデル(図3)、痴呆モデル(図3)、脊髄損傷モデル(図4)、脱髄モデル(図5)での検討の結果、脳から抽出・培養した神経幹細胞と同じ程度の再生能力があることが判明した。
マウスES細胞を100 mm gelatin-coating dish(IWAKI)、conditioning medium 20ml (DMEM、10%FCS、100μM 2-メルカプトエタノール、1000 UNITs/ml ESGRO(CHEMICON))、37℃ 5%CO2の条件にて培養を継続した。90% confluentで、パスツールピペットで培養液を吸い取り、PBSで3回リンスした。0.25% Trypsin、0.03% EDTA in PBSを2ml加え、細胞がはがれるまで37℃で2〜5分間インキュベートした。FCSを400μl加え、Trypsinの反応をとめた。上清および剥がれた細胞をパスツールピペットにて、遠心管に集め、数回ピペティングした後、1000 rpm 5分間で遠心分離を行った。上清を捨て、NPMMを加え再懸濁した。37℃に温めておいた50%NPMM、50%虚血脳抽出液培地にまき、37℃、5%CO2の条件下、100 mm non-coating dish(IWAKI)で浮遊培養した。bFGF 10 ng/mlおよびEGF 10 ng/mlを連日添加した。
以下に、ストローマ細胞(stromal cell)へhTERT遺伝子を導入することにより、該細胞を不死化させる方法を示す。
健康成人男性の腸骨より得られた骨髄液10mlから単核球分離し、1晩培養後にフラスコに付着した細胞をストローマ細胞として利用した。
2.ストローマ細胞に導入する遺伝子として、ヒトテロメラーゼの触媒活性サブユニット(hTERT)をコードする遺伝子を用いた。hTERTの配列は、例えば、Science 277, p.955-959に記載されている。更に、細胞の癌化に関連する遺伝子として知られている、公知のras遺伝子、SV40T遺伝子についてもストローマ細胞に導入した。
3.ストローマ細胞への遺伝子導入に用いるベクター(図7)pBABE-hygro-hTERT(Dr. Robert A Weinbergより供与)は、pBABE-hygro-hTERTはProc.Natl.Acad.Sci.USA vol95, p14723-14728中に記載されているとおり、pCI-Neo-hTERT-HAよりPCRにて得たhTERT EcoRV-SalI fragmentをpBABE-hygroにcloningしたものである。pBABE-puro-rasV12(Dr. Scott W Loweから供与)は、Cell,88,593-602,1997に記載の方法で調製された。pMFG-tsT-IRES-neoはMFG-tsT(pZIPtsU19{Dr. R. McKayから頂いたもの}よりcloningしてMFGベクターに組み込んだもの{Lab.Invest. 78, 1467-1468,1998})にIRES-neo(pRx-hCD25-ires-neo{Human gene therapy 9,1983-1993,1998}から切り出した)のBamHI fragmentをcloningして作成した。
4.レトロウイルス産生細胞の作製とそれによるウイルスの感染は「別冊実験医学 ザ・プロトコールシリーズ 遺伝子導入&発現解析実験法(斉藤 泉 菅野 純夫 編 羊土社)」に準じておこなった(P58-62)。
4−1.組み換えレトロウイルスベクター産生細胞の作製
(i)BOSC23細胞を10cm dishにトランスフェクションの18〜24時間前に5.5x106個播いた。
(ii)15μgのDNA(レトロウイルスベクター)にOPTI-MEM(Gibco/BRL)を800μl静かに加え、攪拌しA液を調製した。
(iii)滅菌されたチューブにOPTI-MEMを750μl採り、LIPOFECTAMINE(2mg/ml Gibco/BRL)を50μl加えてゆっくり混ぜB液を調製した。
(iv)A液を静かにB液に混ぜC液を調製し、室温で30〜45分放置した。
(v)BOSC23細胞を抗生剤、FBSを除いた37℃の培地で1度洗った。
(vi)C液(1.6ml)を静かにBOSC23細胞に加えた。
(vii)更に、2.4mlのOPTI-MEMを加えた。
(viii)5時間、5%CO2下でインキュベートした。
(ix)4mlの20%胎児ウシ血清を含むDMEMを加え、1晩インキュベートした。
(x)10%胎児ウシ血清を含む37℃の培地に換え、同時にパッケージング細胞であるΨCRIPを10cm dishに1〜2x106個播いた。
(xi)24時間後、BOSC23細胞の培地を0.45または0.20μmのシリンジフィルターで濾過し、ΨCRIPの培地を5mlの濾過した培地に交換した。同時にポリブレン(Hexadimethrine Bromide, SIGMA H-9268)を8μg/mlになるように加えた。
(xii)4〜24時間培養後、5mlの培地を加え、さらに一晩培養した。
(xiii)薬剤選択を行い、レトロウイルスを産生するΨCRIP細胞が作成される。
まず、トランスフェクションを行う前日に、ストローマ細胞を5x104cell/10cm dishとなるように播きなおし、レトロウイルスを産生するψCRIP/P131の培地を10%ウシ血清含有DMEMから12.5%非働化ウマ血清12.5%非働化胎児ウシ血清/2-Mercaptoethanol/hydrocortisone含有α-MEMの培地に代えて培養する。当日に培養上清を0.20μmフィルターで濾過してポリブレン(polybrene)を最終濃度8μg/mlになるように加えた。次に上清に産生された組み換えレトロウイルスベクターをストローマ細胞(stromal cell)に感染させた。4時間後培養上清を新しい培地に換えてさらに2日間培養した。その後、pBABE-hygro-hTERTはハイグロマイシン100μg/mlで5日間、pBABE-puro-rasV12はピューロマイシン1μg/mlで5日間, pMFG-tsT-IRES-neoはG418 1mg/mlで5日間それぞれ薬剤選択を行った。
なおこれらのウイルスおよび細胞は、発明者らが保管しており、特許後いつでも分譲できる状態にある。
骨、軟骨、筋肉等へ分化する能力と、自己複製能を合せもつ間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell)の分化や血液幹細胞の支持能を検討した。
健康成人の腸骨より骨髄穿刺を行い、比重遠心法により単核球を採取、10%非働化胎児ウシ血清含有DMEMにて一晩培養。翌日より付着細胞(adherent cell)を培養する。2週後にT-E(トリプシンーEDTA)にて細胞を回収したものを初代間葉系幹細胞とし凍結保存した。その後hTERT遺伝子を実施例1と同様に導入した。次に、初代間葉系幹細胞とhTERT遺伝子の導入された不死化間葉系幹細胞との増殖曲線を比較した。結果を図9に示す。図9より明らかなように、初代間葉系幹細胞は42日世代数17(PD=17)で細胞分裂の停止(crisis)が起こったが、不死化間葉系幹細胞は270日世代数54(PD=54)経過した現在でも、分裂速度が遅くなることなく継代培養が可能であったことから、安定したセルライン(cell line)を樹立したしたものと考えられる。
(1)まず、1μM デキサメサゾン(dexamethazone)、60μM インドメタシン(indomethacine)、0.5μM 3―イソブチルー1―メチルキサンチン(isobutylmethylxanthine)、5 μg/ml インシュリン(insulin)を用いて、脂肪細胞への分化を誘導した。約1週間の培養後 Oil Red O 染色で染色された(図10;赤いのが脂肪滴)。
(2)次に、1μM デキサメサゾン(dexamethazone)、50μg/ml アスコルビン酸-2‐リン酸(ascorbate-2-phosphate)、6.25 μg/ml インシュリン(insulin)、6.25μg/ml トランスフェリン(transferrin)、5.35 μg/mlセレン酸( selenic acid)、1.25 mg/ml リノレン酸(linoleic acid)、10 ng/ml TGF-βを用いて、軟骨分化を誘導した。2-3週間の培養で、Alcian blueで染色された。染色(凍結切片)軟骨基質内のコンドロイチンが青く染まる(図11)。
(3)更に、1μMデキサメサゾン(dexamethazone)、50μM アスコルビン酸-2‐リン酸(ascorbate-2-phosphate)、10mM β−グリセロフォスフィト(β-glycerophosphate)で、骨分化を誘導した。2-3 weeksの培養で、von Kossa染色で染色された(ミネラルの沈着)。結果を図12に示す。
(1)中胚葉幹細胞から神経幹細胞への誘導
上記実施例と同様の方法によってhTERT遺伝子を導入することにより不死化された中胚葉幹細胞である間葉系幹細胞(MSC)を使用して以下の実験に供した。
まず、不死化された細胞を洗浄し、次いで、培養溶液から細胞を、酵素処理(試薬(0.05% trypsin、0.02% EDTA)、室温、5分間)によってはがし、等量の培養液を加え、数回ピペッティングし、単一細胞までバラバラにした。次いで、900gで5分間遠心した。沈殿した細胞をピペットで吸い上げた。次いで、新しい培養液1(DMEM(Dulbecco's modified essential medium) 50%、F-12 50%、FCS 1%、Basic fibroblast growth factor(bFGF)10 ng/mlを連日添加、Epidermal growth factor(EGF)10 ng/mlを連日添加)または培養液2(NPBM(Neural progenitor cell basal medium: Clonetics)、2% Neural survival factors (Clonetics)、10 ng/ml hEGF(human Epidermal growth factor)、0.2% Gentamycine-amphotericinB、10 ng/ml hFGF(human fibroblast growth factor)、Basic fibroblast growth factor(bFGF)10 ng/mlを連日添加、Epidermal growth factor(EGF)10 ng/mlを連日添加)、培養容器(on-treated polystyrene dish)において、浮遊したままの状態で、5%CO2、37℃で培養を継続した。
中胚葉幹細胞から神経幹細胞への分化誘導により、培養細胞は形態的にも変化した。具体的には、単一細胞だった細胞がニューロスフィア(neurosphere)を形成した(図7)。また、この神経幹細胞から、神経細胞(NSE陽性)やグリア細胞(GFAP陽性)が分化してくることも確認した(図14)。
培養している上記の中胚葉幹細胞の培養液を、新しい培養液(DMEM(Dulbecco's modified essential medium) 50%、F-12 50%、FSC 1%)若しくは培養液2(NPBM(Neural progenitor cell basal medium: Clonetics)、2% Neural survival factors (Clonetics)、10 ng/ml hEGF(human Epidermal growth factor)、0.2% Gentamycine-amphotericinB、10 ng/ml hFGF)に変えて、約4週間程度培養する方法によって、中胚葉幹細胞から直接的に(神経幹細胞への転換をせずに)神経細胞やグリア細胞へ分化誘導させることに成功した。
中胚葉幹細胞から神経系細胞への分化誘導は、以下のようにして行うことも可能である。神経誘導については過去の文献に準じて行った(journal of neuroscience research 61 : 364-370, 2000)。まずMSC KY hTERTの細胞数調製を行った。具体的には、10 cm dishであらかじめ培養し、70-80%コンフルエントの時点で、上清を吸引、PBS 5 mlで洗浄後、Trypsin-EDTA1mlを加えて、細胞を回収した。210 g, 10分の遠心で細胞をペレットにして、2 x 104 cell / 1 ml 10%胎児ウシ血清含有DMEM になるように、細胞濃度を調製した。6ウエルプレートに2 ml ずつ(4 x 104 cell)播き、24時間後に10%胎児ウシ血清含有DMEMを除き、1mMの2-MEを含んだ10%胎児ウシ血清含有DMEM 2 mlに培地を替えた(前誘導)。さらに24時間後に血清を除いて以下の3種の神経誘導を行った。(1)1mMの2-MEを含んだDMEM 2 ml、(2)10mMの2-MEを含んだDMEM 2 ml、(3)200μMのbuthylated hydroxyanisole(BHA, Sigma)と2%dimethylsulfoxide(DMSO, NACALAI)を含んだDMEM 2 ml。以上の培地で24時間誘導後形態観察を行った。
上記分化誘導方法によって得られた神経系細胞の神経再生能力に関しては、脳梗塞モデル、痴呆モデル、脊髄損傷モデル、脱髄モデルでの検討の結果、脳から抽出・培養した神経幹細胞と同じ程度の再生能力があることが判明した(図15)。
上記実施例と同様の方法によって、hTERT遺伝子を導入することにより不死化された中胚葉幹細胞である間葉系幹細胞(MSC-hTERT)、同じくhTERT遺伝子を導入したストローマ細胞(Stroma-hTERT)、PDF細胞、Hela細胞、HepG2の各細胞を浮遊後、Neural Progeniter basal medium/ Non-treated Dishで培養した。48時間後に細胞の形態を観察したところ、MSC-hTERT細胞、Stroma-hTERT細胞、PDF細胞がスフィア様を呈していた(図16)。
10% FBS含有DMEMで培養をそのまま継続したものを対照とした。この方法による中胚葉幹細胞から幹細胞への分化誘導の確認は、実施例8記載のように、神経幹細胞のマーカーであるnestinが陽性となることで行った。
その結果、MSC-hTERT、MSC、Stroma-hTERT、PDFの2日間および5日間培養細胞のレーンに、nestinの発現が観察された(図17)。
実施例10で使用した各細胞を、5 x 104 個/ウェルになるように、10% FBS含有DMEM 6ウェルに播いた。一晩培養後、10% FBS含有DMEMに1mM β-MEを添加した培地に交換し、更に一晩培養した。次いで、2% DMSO / 200μM butylated hydroxyanisole(BHA)を含んだDMEM培地に交換し誘導を行った。4日後に細胞を回収し、total RNAを抽出し、RT-PCRを行った。
試料中のcDNA濃度の差を補正するため、補正用内部標準としてグリセルアルデヒド3リン酸脱水素酵素(GAPDH)遺伝子について同様の解析を行った。
その結果、MSC-hTERTから誘導した神経細胞(図18レーン6;BHA,DMSO)、およびMSC-hTERTから神経幹細胞を経由して神経細胞へと分化誘導した細胞において(図18レーン13;NPBM(-) PDL/laminin)NF-Mの発現が特に強く見られた。
MSC-hTERTにNestinが陽性になると、EGFPが発現するベクターを遺伝子導入し、細胞株を作成した。in vitroにて神経幹細胞への分化誘導を行い、共焦点レーザー顕微鏡によって細胞を観察したところ、Nestin陽性のMSC-hTERTは、緑色の蛍光を発することが確認された(図19)。
さらに、RT-PCRによってもNestinの発現が確認された(図20)。
Claims (21)
- 脊椎動物から採取した骨髄液または臍帯血から分離される単核細胞分画に含まれる中胚葉幹細胞、またはES細胞を、基礎的培養液において、33℃〜38℃の条件で培養することにより、神経系細胞へ誘導する方法。
- 以下の(a)および(b)の工程を含む、中胚葉幹細胞を神経系細胞へ誘導する方法。
(a)不死化遺伝子を高発現または活性化させることにより、不死化した中胚葉幹細胞を提供する工程、
(b)工程(a)の不死化した中胚葉幹細胞を、基礎的培養液において培養することにより、該中胚葉幹細胞を神経系細胞へ誘導する工程 - 不死化遺伝子を中胚葉幹細胞内に導入することにより、不死化遺伝子を高発現または活性化させる請求項2に記載の方法。
- 不死化遺伝子をレトロウイルスベクターを用いて、中胚葉幹細胞へ導入することにより中胚葉幹細胞を不死化させる、請求項3に記載の方法。
- レトロウイルスベクターがpBabeである請求項4に記載の方法。
- 神経系細胞が遺伝子除去処理により、不死化遺伝子を除去され得るまたは除去されたものである請求項2〜5のいずれかに記載の方法。
- 不死化遺伝子の遺伝子除去処理が、不死化遺伝子をloxP配列またはloxP様配列にはさんだ後、リコンビナーゼ処理することによりなされる請求項6に記載の方法。
- 不死化遺伝子がテロメラーゼ遺伝子、テロメラーゼから派生する遺伝子、または、テロメラーゼの発現もしくは活性を調節する遺伝子のいずれかである請求項2〜7のいずれかに記載の方法。
- 中胚葉幹細胞が、骨髄液、臍帯血、末梢血、皮膚、皮膚の毛根細胞、筋組織、ES細胞またはES細胞から派生する細胞のいずれかに由来する、請求項2〜8のいずれかに記載の方法。
- 中胚葉幹細胞が、脊椎動物から採取した骨髄液または臍帯血から分離される単核細胞分画に含まれる中胚葉幹細胞である、請求項2〜8のいずれかに記載の方法。
- 単核細胞分画が、脊椎動物から採取した骨髄液または臍帯血を、2000回転で比重に応じた分離に十分な時間、溶液中にて密度勾配遠心を行い、遠心後、比重1.07g/mlから1.1g/mlの範囲に含まれる細胞分画を回収することにより調製することができる細胞分画である、請求項1または10に記載の方法。
- 中胚葉幹細胞がSH2(+), SH3(+), SH4(+),CD29(+), CD44(+), CD14(-), CD34(-), CD45(-)の特徴を有する細胞である請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
- 33℃〜38℃の条件で培養を行う、請求項2〜12のいずれかに記載の方法。
- 基礎的培養液にbFGF、EGF、または虚血脳抽出液を加えることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
- 神経系細胞が神経幹細胞、神経前駆細胞、神経細胞、およびグリア細胞からなる群より選択される、請求項1〜14に記載の方法。
- 請求項1〜15のいずれかに記載の方法によって得られる細胞。
- 請求項16に記載の細胞を含む、神経系疾患の治療のための組成物。
- 神経系疾患が、中枢性および末梢性の脱髄疾患、中枢性および末梢性の変性疾患、脳卒中、脳腫瘍、高次機能障害、精神疾患、てんかん、外傷性の神経系疾患、炎症性疾患、感染性疾患、および脊髄梗塞からなる群より選択されるものである、請求項17に記載の組成物。
- 請求項16に記載の細胞、または請求項17に記載の組成物をレシピエントに移植することを特徴とする、神経系疾患の治療方法。
- 神経系疾患が、中枢性および末梢性の脱髄疾患、中枢性および末梢性の変性疾患、脳卒中、脳腫瘍、高次機能障害、精神疾患、てんかん、外傷性の神経系疾患、炎症性疾患、感染性疾患、および脊髄梗塞からなる群より選択されるものである、請求項19に記載の治療方法。
- 移植する細胞がレシピエントに由来している、請求項19または20に記載の治療方法。
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