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JP2008118556A - 信号処理システム - Google Patents

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JP2008118556A JP2006301933A JP2006301933A JP2008118556A JP 2008118556 A JP2008118556 A JP 2008118556A JP 2006301933 A JP2006301933 A JP 2006301933A JP 2006301933 A JP2006301933 A JP 2006301933A JP 2008118556 A JP2008118556 A JP 2008118556A
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Tatsuya Takei
達也 武井
Masahito Osawa
雅人 大澤
Kiminari Tamiya
公成 田宮
Hitoshi Tsuchiya
仁司 土屋
Mitsutomo Kariya
三友 刈屋
Tetsuhisa Kikuchi
哲央 菊地
Koichi Nakada
康一 中田
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Olympus Imaging Corp
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Abstract

【課題】回路規模を増大させることなく、かつA/D変換のダイナミクスレンジの広い信号処理システムを提供すること。
【解決手段】光電変換部の各画素で得られた電荷を逐次転送するCCD転送路100と、CCD転送路100からの出力における任意の2つの時点の信号を出力する信号形成回路200と、基準電源500からのアナログ基準電圧Vrefを中心に信号形成回路200からの2つの時点の信号の差分を増幅して出力するCLPアンプ回路300と、CLPアンプ回路300の出力を、アナログ基準電圧Vrefを基準にしてデジタル変換するADC回路400とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換部で得られる電荷を信号処理する信号処理システムに関する。
イメージセンサ(光電変換部)を用いた自動焦点検出装置においては、特に低コントラストの被写体の焦点状態を検出するために、光電変換部で得られる信号と所定の参照電圧とを差動増幅回路において差動増幅してから、その出力をA/D変換器においてA/D変換し、そのA/D変換出力を後段のマイクロコンピュータに取り込んで焦点演算を行っている。ここで、A/D変換器におけるA/D変換の際の基準電圧(アナログ基準電圧)に光電変換部の出力レベルを一致させれば、A/D変換器のA/D変換レンジを100%利用することができる。しかし、A/D変換器に入力するアナログ基準電圧と光電変換部のゼロ出力とを一致させた場合、差動増幅回路を構成する演算増幅器のオフセットが問題となってくる。即ち、演算増幅器におけるオフセットがA/D変換器におけるA/D変換が不可能な方向(通常は正方向)に発生した場合には、イメージセンサの出力の一部がクリップされてA/D変換されることになる。
これに対し、図8に示す特許文献1の回路においては、ダイオードを利用して演算増幅器の非反転端子に入力される電圧が(Vref−Vf)となるようにしている。なお、Vrefはアナログ基準電圧であり、Vfはダイオードの順方向電圧である。この場合、演算増幅器の出力は常にVfだけレベルシフトされた状態で差動増幅されるため、演算増幅器のオフセットがあっても、差動増幅出力をA/D変換器においてA/D変換可能な範囲に収めることが可能である。
また、図9に示す特許文献2の回路においては、その出力が、
Figure 2008118556
で表され、レベルシフト量が(式1)のCos/Cint×Vrefの項によって決定される。そして、この項が演算増幅器のオフセット量よりも大きく(100〜200mV程度)なるようにCosを調整することにより、演算増幅器の出力が常に一定量だけシフトされるため、演算増幅器のオフセットがあっても、差動増幅出力をA/D変換器においてA/D変換可能な範囲に収めることが可能である。
特開平1−205685号公報 特開2000−91860号公報
ここで、図8に示す特許文献1の回路では、差動増幅出力をレベルシフトするためにレベルシフト回路が必要となる。図8の回路では、レベルシフトをダイオードによって行っているため、そのレベルシフト量はVfに依存し、自由に設定することができない。また、ダイオードの順方向電圧Vfは約0.7Vあり、例えば基準電圧Vrefが3.3VのA/D変換器では約20%もA/D変換のダイナミクスレンジを狭めてしまうことになる。さらに、Vfは温度依存性があるので、温度変化によってレベルシフト量が変動してしまうことになる。
また、図9に示す特許文献2の回路では、Cosを調整することによってレベルシフト量を調整することができるが、レベルシフト量を発生させるために多くの容量とスイッチとが必要となり、回路規模が大きくなりやすい。また、ダイナミクスレンジを広くするためには、CosとCintの比を小さくする、即ちCosを小さくする必要があるが、この場合にはレベルシフト量の誤差が大きくなりやすい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、回路規模を増大させることなく、かつA/D変換のダイナミクスレンジの広い信号処理システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による信号処理システムは、光電変換部の各画素で得られた電荷を逐次転送するCCD転送路と、前記CCD転送路からの出力における任意の2つの時点の信号を出力する信号形成回路と、1つの基準電圧を中心に前記信号形成回路からの前記2つの時点の信号の差分を増幅して出力するクランプアンプ回路と、前記クランプアンプ回路の出力を、前記基準電圧を基準にしてデジタル変換するアナログデジタル変換回路とを具備することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第2の態様による信号処理システムは、光電変換部の各画素で得られた電荷を逐次転送するCCD転送路と、前記CCD転送路から転送されてきた電荷を電圧信号に変換して増幅する電荷電圧変換回路と、前記電荷電圧変換回路の出力におけるフィードスルーレベルと信号レベルの差分を増幅して出力するCDS回路と、前記CDS回路の出力を前記画素毎に保持する第1のサンプルホールド回路と、前記CDS回路の出力でクランプの参照電圧を保持する第2のサンプルホールド回路と、基準電圧を中心に前記第1のサンプルホールド回路の出力と前記第2のサンプルホールド回路の出力との差分を増幅して出力するクランプアンプ回路と、前記クランプアンプ回路の出力を、前記基準電圧を基準にしてデジタル変換するアナログデジタル変換回路とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、回路規模を増大させることなく、かつA/D変換のダイナミクスレンジの広い信号処理システムを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る信号処理システムの主要な構成を示す図である。また、図2は、図1の各回路の制御信号と出力信号波形とを示した図である。
図1に示す信号処理システムは、CCD転送路100と、信号形成回路200と、クランプアンプ(CLPアンプ)回路300と、アナログデジタル変換(ADC)回路400と、基準電源500と、パルス生成回路600とから構成されている。
CCD転送路100は、図示しない光電変換部の各画素において光電変換されて得られた電荷を1画素ずつ信号形成回路200に転送する。図1に示すCCD転送路100は、2相駆動方式のCCDであり、パルス生成回路600から入力される制御信号phi1及びphi2によって駆動される。勿論、CCD転送路100は2相駆動に限るものではない。
信号形成回路200は、CCD転送路100から転送されてくる出力と、後段のクランプアンプ回路300におけるクランプ動作の際の基準となる出力とを生成してクランプアンプ回路300に出力する。この信号形成回路200は、電荷電圧変換回路201と、CDS回路202と、サンプルホールド(SH)回路203及び204とから構成されている。
電荷電圧変換回路201は、容量と、スイッチと、演算増幅器とから構成されたFDA(浮動拡散増幅)回路であり、CCD転送路100から転送されてくる電荷を電圧信号に変換して出力する。ここで、電荷電圧変換回路201の出力波形を図2のCCD出力波形として示している。なお、スイッチは、電荷電圧変換回路201の出力を初期化するために設けられており、パルス生成回路600からの制御信号phirがHレベルのときにオンする。これにより、電荷電圧変換回路201の出力は、電源電圧VDDにリセットされる。その後、phirをLレベルとすると、スイッチを構成するトランジスタの寄生容量による充放電によって電荷電圧変換回路201の出力が所定のレベル(以下、フィードスルーレベルと称する)になる。この状態でphi1及びphi2よりCCD転送路100が駆動されることで、電荷電圧変換回路201の出力が光電変換部の画素出力に応じたレベルとなる。
CDS回路202は、パルス生成回路600からの制御信号cdsを受けて、電荷電圧変換回路201からのフィードスルー出力と電荷電圧変換回路201からの画素出力との差分Vcdsを出力する。
第1のサンプルホールド回路としてのSH回路203は、パルス生成回路600からの制御信号shを受けてCDS回路202の出力をサンプル及びホールドする。ここで、図2に示すように、制御信号shは制御信号cdsがHレベルとなるのに応じてHレベルとなる。なお、SH回路203の出力波形を図2のVsh1として示す。第2のサンプルホールド回路としてのSH回路204は、パルス生成回路600からの制御信号ftcl1を受けてCDS回路202の出力をサンプル及びホールドする。ここで、図2に示すように、制御信号ftcl1は後述するクランプ動作の期間内でHレベルとなる。なお、SH回路204の出力波形を図2のVsh2として示す。
また、SH回路203とSH回路204は共に、スイッチと容量とから構成される一般的なサンプルホールド回路で構成することができる。
CLPアンプ回路300は、基準電源500で生成されるアナログ基準電圧を中心としてSH回路203の出力Vsh1とSH回路204の出力(クランプ参照電圧)Vsh2との差分を増幅して出力する。このとき、SH回路203の出力がSH回路204の出力よりも高くなるように設定されている。なお、CLPアンプ回路300の出力を図2のVoutとして示す。また、CLPアンプ回路300については後で詳しく説明する。
ADC回路400は、CLPアンプ回路300からのアナログ出力Voutをデジタル信号に変換する。
基準電源500は、CLPアンプ回路300におけるクランプ動作の際の基準となる電圧(アナログ基準電圧)を供給すると共に、ADC回路400におけるA/D変換の際の上限の基準となる電圧(基準電圧1)を供給する。なお図1の回路では、A/D変換の下限の基準となる電圧(基準電圧2)はグランドレベルである。
以下、CLPアンプ回路300について更に詳しく説明する。図3は、図1のCLPアンプ回路300の周辺を拡大して示した図である。図3に示すCLPアンプ回路300は、演算増幅器301と、入力容量Csと、蓄積容量Cfと、リセットスイッチS1及びS2と、切り替えスイッチS3とから構成された容量結合型の反転アンプとして構成されている。
即ち、図3において、演算増幅器301の反転入力端子は、入力容量Csを介してSH回路203の出力Vsh1(図3では電圧源で示している)に接続されている。また、演算増幅器301の非反転入力端子は、SH回路204の出力Vsh2(図3では電圧源で示している)に接続されている。
また、蓄積容量Cfは一端が演算増幅器301の反転入力端子に接続され、他端が切り替えスイッチS3を介して演算増幅器301の出力に接続されている。更に、蓄積容量Cfの一端にはリセットスイッチS1の一端が接続され、このリセットスイッチS1の他端は演算増幅器301の出力に接続されている。更に、蓄積容量Cfの他端にはリセットスイッチS2の一端が接続され、このリセットスイッチS2の他端は基準電源500に接続されている。そして、リセットスイッチS1及びS2にはパルス生成回路600からの制御信号ftcl1(SH回路204の制御信号と同一の信号)が供給される。なお、リセットスイッチS1及びS2は共にftcl1がHレベルのときにオンとなり、Lレベルのときにオフとなる。また、切り替えスイッチS3にはパルス生成回路600からの制御信号ftcl2が供給される。なお、切り替えスイッチS3はftcl2がHレベルのときにオンとなり、Lレベルのときにオフとなる。
このようなCLPアンプ回路300は、演算増幅器301のオフセットを自動補償する回路であり、その出力Voutは、
Figure 2008118556
となる。
以下、CLPアンプ回路300の動作について図4を参照して更に詳しく説明する。図4は、CLPアンプ回路300の動作について示すタイミングチャートである。まず、通常動作時にはftcl1をLレベル、ftcl2をHレベルとする。その結果、切り替えスイッチS3がオン、リセットスイッチS1及びS2がオフの状態となる。この状態では図3の回路は、Vsh2とVsh1の差分を増幅する差動増幅回路として動作する。
この状態からクランプ動作を行うときには、まずftcl2をLレベルとして切り替えスイッチS3をオフとし、続いてftcl1をHレベルとしてリセットスイッチS1及びS2をオンとする。この状態では図3の回路は固定利得のバッファ回路として動作する。このとき、入力容量CsがVsh1に、蓄積容量Cfがアナログ基準電圧Vrefに充電されて初期化が完了する。また、ftcl1がHレベルとなることによりSH回路204におけるサンプル動作が行われ、SH回路204の出力が光電変換部の遮光画素の出力と等しくなる。その後、ftcl1をLレベルとしてリセットスイッチS1及びS2をオフとし、続いてftcl2をHレベルとして切り替えスイッチS3をオンとして通常動作に戻る。このとき、蓄積容量Cfがアナログ基準電圧Vrefに充電されているので、CLPアンプ回路300の出力Voutが上記(式2)となり、CLPアンプ回路300においてアナログ基準電圧Vrefを中心としてVsh1とVsh2の差動増幅が行われる。
この一連の動作によって演算増幅器301のオフセット電圧は自動的に補償される。これにより、CLPアンプ回路300の出力Voutをレベルシフトさせる必要がなくなるため、ADC回路400におけるダイナミクスレンジを広くすることが可能である。なお、(式2)の右辺第2項を大きくなるように容量を設定することにより、ADC回路400におけるダイナミクスレンジを広くすることが可能である。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、スイッチと容量の数を少なくしつつ、ADC回路400におけるダイナミクスレンジを十分確保することができる。また、クランプ動作及び反転増幅動作を行うCLPアンプ回路300とADC回路400でそれぞれ使用される電圧を基準電源500の電圧で共用することが可能である。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5(a)は、第2の実施形態におけるCLPアンプ回路300の構成を示す図である。なお、図5(a)において、図3と同様の構成については図3と同様の参照符号を付すことで説明を省略する。図5(a)に示すように、第2の実施形態には、CLPアンプ回路300を構成するスイッチがpchMOSトランジスタとnchMOSトランジスタの組み合わせで構成されている。なお、図5(a)に示すスイッチM1が図3に示すスイッチS1に対応し、スイッチM2がスイッチS2に、スイッチM3がスイッチS3に対応する。即ち、第1の実施形態と同様に、通常状態においてftcl2をLレベルとし、続いてftcl1をHレベルとすることで初期化が行われる。その後に、ftcl1をLレベル、ftcl2をHレベルとすることにより、クランプ動作及び反転増幅動作が行われる。
ここで、リセットスイッチM1及びM2がオンからオフになるときの各スイッチの寄生容量への充電と、切り替えスイッチM3がオフからオンになるときの寄生容量への電荷注入によりフィードスルー電圧Vfeedが発生し、これにより出力電圧Voutがシフトする。このVfeedを考慮すると、(式2)は、
Figure 2008118556
と表される。ここで、Vfeedは、スイッチM1、M2、M3のサイズによって、正の値にも負の値にもなる量である。そこで、第2の実施形態では、Vfeedを常に負の方向に発生させるように、スイッチM1、M2を構成するMOSトランジスタのサイズを決定する。
例えば、図5(a)の回路において、スイッチM1のサイズを変化させる場合について考える。図5(a)の回路では、nchMOSトランジスタのゲート幅Wを大きくするとフィードスルー電圧Vfeedは正電圧側に発生する。逆に、pchMOSトランジスタのゲート幅Wを大きくするとフィードスルー電圧Vfeedが負電圧側に発生する。この特性から、Vfeefが必ず負電圧側に発生するようにnchMOSトランジスタのゲート幅WとpchMOSトランジスタのゲート幅Wとを決定する。これにより、図5(b)に示すようにクランプ動作後の出力信号Voutはアナログ基準電圧Vrefよりも低くなる。これにより、第1の実施形態よりも確実に出力VoutをA/D変換可能な電圧範囲内に収めることが可能である。なお、第2の実施形態におけるVout波形を図6に示す。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、スイッチを構成するMOSトランジスタのオンオフによって発生するフィードスルー電圧Vfeedを常に負の方向に発生させることにより、CLPアンプ回路300の出力Voutを第1の実施形態よりも確実にアナログ基準電圧Vref以下とすることが可能である。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述した第1の実施形態及び第2の実施形態においては、SH回路204においてサンプルホールドされる出力(クランプ参照電圧)を光電変換部からの遮光画素における出力としているが、第3の実施形態においては、このクランプ参照電圧を遮光画素出力とフィードスルー出力との間で切り替え可能とし、CLPアンプ回路300において異なるクランプ参照電圧に基づくクランプ動作及び差動増幅を可能としたものである。なお、第3の実施形態の回路構成は、第1又は第2の実施形態と同様のものを適用することが可能である。
図7(a)及び図7(b)は、第3の実施形態におけるクランプ動作について示すタイミングチャートである。
まず、図7(a)はクランプ動作の際にCLPアンプ回路300に入力されるクランプ参照電圧Vsh2をフィードスルー出力とする場合である。この場合には、図7(a)に示すように、制御信号phi1及びphi2の変化とクランプ信号であるftcl1及びftcl2の変化との間において、電荷電圧変換回路201のリセット信号であるphirをHレベルとする。これにより、電荷電圧変換回路201の出力が電源電圧VDDにリセットされ、その後にphirをLレベルとすると、電源電圧変換回路201の出力がフィードスルーレベルとなり、SH回路204の出力(クランプ参照電圧)Vsh2がフィードスルー出力と等しくなる。なお、フィードスルー出力は、電荷電圧変換回路201によって決定され、光電変換部の画素やCCD転送路の影響を受けない。
また、図7(b)はクランプ動作の際にCLPアンプ回路300に入力されるクランプ参照電圧Vsh2を遮光画素出力とする場合である。この場合には、図7(b)に示すように、制御信号phi1及びphi2の変化とクランプ信号であるftcl1及びftcl2の変化との間において、電荷電圧変換回路201のリセット信号であるphirをLレベルのままとする。この場合には、第1の実施形態で説明したようにしてSH回路204の出力(クランプ参照電圧)Vsh2が遮光画素出力と等しくなる。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、クランプ参照電圧をフィードスルー出力と遮光画素出力との間で選択することが可能である。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係る信号処理システムの主要な構成を示す図である。 図1の各回路の制御信号と出力信号波形とを示した図である。 CLPアンプ回路の周辺を拡大して示した図である。 第1の実施形態におけるCLPアンプ回路の動作について示すタイミングチャートである。 図5(a)は本発明の第2の実施形態におけるCLPアンプ回路の構成を示す図であり、図5(b)は第2の実施形態におけるCLPアンプ回路の動作について示すタイミングチャートである。 フィードスルー電圧とアナログ基準電圧との関係について示す図である。 図7(a)はクランプ動作の際にCLPアンプ回路に入力されるクランプ参照電圧をフィードスルー出力とする場合の動作について示すタイミングチャートであり、図7(b)はクランプ動作の際にCLPアンプ回路に入力されるクランプ参照電圧を遮光画素出力とする場合の動作について示すタイミングチャートである。 従来の信号処理システムを示す第1の図である。 従来の信号処理システムを示す第2の図である。
符号の説明
100…CCD転送路、200…信号形成回路、201…電荷電圧変換回路、202…CDS回路、203,204…サンプルホールド(SH)回路、300…クランプ(CLP)アンプ回路、301…演算増幅器、400…アナログデジタル変換(ADC)回路、500…基準電源、600…パルス生成回路

Claims (7)

  1. 光電変換部の各画素で得られた電荷を逐次転送するCCD転送路と、
    前記CCD転送路からの出力における任意の2つの時点の信号を出力する信号形成回路と、
    1つの基準電圧を中心に前記信号形成回路からの前記2つの時点の信号の差分を増幅して出力するクランプアンプ回路と、
    前記クランプアンプ回路の出力を、前記基準電圧を基準にしてデジタル変換するアナログデジタル変換回路と、
    前記基準電圧を前記クランプアンプ回路と前記アナログデジタル変換回路とに供給する基準電源と、
    を具備することを特徴とする信号処理システム。
  2. 前記クランプアンプ回路は、
    演算増幅器と、
    一端が前記信号形成回路の一方の出力端子に、他端が前記演算増幅器の反転入力端子に接続される入力容量と、
    一端が前記演算増幅器の反転入力端子に接続される蓄積容量と、
    前記蓄積容量の他端を、前記演算増幅器の反転入力端子と前記基準電源との何れかに切り替えて接続するための切り替えスイッチと、
    前記演算増幅器の反転入力端子と出力端子との間に設けられ、前記蓄積容量をリセットするためのリセットスイッチと、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の信号処理システム。
  3. 前記切り替えスイッチによる切り替えの際及び前記リセットスイッチがオフになる際に発生するフィードスルー電圧を調整することにより、前記アナログデジタル変換回路においてデジタル変換が可能なように前記クランプアンプ回路の出力を負方向にシフトさせることを特徴とする請求項2に記載の信号処理システム。
  4. 前記切り替えスイッチ及び前記リセットスイッチは、nチャネルMOSトランジスタとpチャネルMOSトランジスタとから構成されるスイッチであり、
    前記フィードスルーレベルは、前記nチャネルMOSトランジスタと前記pチャネルMOSトランジスタのサイズを変更することで調整することを特徴とする請求項3に記載の信号処理システム。
  5. 光電変換部の各画素で得られた電荷を逐次転送するCCD転送路と、
    前記CCD転送路から転送されてきた電荷を電圧信号に変換して増幅する電荷電圧変換回路と、
    前記電荷電圧変換回路の出力におけるフィードスルーレベルと信号レベルの差分を増幅して出力するCDS回路と、
    前記CDS回路の出力を前記画素毎に保持する第1のサンプルホールド回路と、
    前記CDS回路の出力でクランプの参照電圧を保持する第2のサンプルホールド回路と、
    基準電圧を中心に前記第1のサンプルホールド回路の出力と前記第2のサンプルホールド回路の出力との差分を増幅して出力するクランプアンプ回路と、
    前記クランプアンプ回路の出力を、前記基準電圧を基準にしてデジタル変換するアナログデジタル変換回路と、
    前記基準電圧を前記クランプアンプ回路と前記アナログデジタル変換回路とに供給する基準電源と、
    を具備することを特徴とする信号処理システム。
  6. 前記クランプアンプ回路における増幅は、前記光電変換部における遮光画素からの電荷転送時に行われ、
    前記クランプアンプ回路における増幅の直前に前記電荷電圧変換回路にリセット信号を加えないことにより前記第2のサンプルホールド回路に保持する参照電圧を前記遮光画素からの電荷に基づく出力とし、前記クランプアンプ回路における増幅の直前に前記電荷電圧変換回路にリセット信号を加えることにより前記第2のサンプルホールド回路に保持する参照電圧を前記電荷電圧変換回路におけるフィードスルーレベルとすることを特徴とする請求項5に記載の信号処理システム。
  7. 前記第1のサンプルホールド回路と前記第2のサンプルホールド回路は同一の回路構成を有していることを特徴とする請求項5に記載の信号処理システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113890538A (zh) * 2021-09-25 2022-01-04 北京知存科技有限公司 采样电路、采样阵列、存算一体芯片以及电子设备

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