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JP2008114343A - 電動工具 - Google Patents

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JP2008114343A JP2006300617A JP2006300617A JP2008114343A JP 2008114343 A JP2008114343 A JP 2008114343A JP 2006300617 A JP2006300617 A JP 2006300617A JP 2006300617 A JP2006300617 A JP 2006300617A JP 2008114343 A JP2008114343 A JP 2008114343A
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Abstract

【課題】ブレードに被切断材から離れようとする方向へ働く力を極力減じて、切断性能を向上させた電動工具の提供。
【解決手段】セカンドシャフト9は電動モータの回転が伝達されて回転する。セカンドシャフト9には偏心軸が設けられており、偏心軸にはボールベアリングを介してレシプロプレート18の基端部が接続されている。プランジャ20の軸心の仮想延長線と、駆動回転軸9Aの軸心の仮想延長線とは、所定の角度βをなして交差する位置関係をなす。所定の角度βは、レシプロプレート18の基端部と球状部18bとを結ぶ方向と、プランジャ20の軸心の方向とが垂直をなす位置関係のときに、球状部18bが揺動することにより描かれた軌跡を球状部18bが仮想的に二分した場合に二分された軌跡の一方の長さが他方の長さの3倍以上となるような角度の値を採る。
【選択図】図3

Description

本発明は回転運動を往復運動部材の往復運動に変換する運動変換手段を備えた電動工具に関する。
電動モータにより駆動される往復動形式の切断工具(電動工具)としてセーバソーがある。セーバソーは、一般に直線のこ刃(以下ブレードという)を装着した往復動軸(以下プランジャという)を往復駆動させ、プランジャに装着したブレードによって切断を行う。
図9に示されるように、セーバソー200では、電動モータ201のモータ軸207に設けられた駆動歯車208により回転駆動されるセカンドシャフト209には、回転運動を往復運動に変換するレシプロプレート218が取付けられている。先端にブレード227が装着されたプランジャ220は、ギヤカバー206に取付けられた軸受メタル219の内側に摺動可能に取付けられ、セカンドシャフト209が回転することによりレシプロプレート218によって往復駆動される。プランジャ220の往復動方向とセカンドシャフト209の回転軸は平行に配置されている。このような構成を有するセーバソー200は、例えば特開2002−79417号公報に記載されている。
上述のような構成を有するセーバソー200の動作を図10〜図15を用いて説明する。プランジャ220は、図10〜図15に示されるようにして往復運動の一往復を行う。プランジャ220には、図10〜図12に示されるようにプランジャ220が図の右方向に移動しているとき、図13〜図15に示されるようにプランジャ220が左方向に移動しているときに、図10、図12、図13、図15に示されるようにそれぞれF1、F2の力が働く。F1の力によりプランジャ220の後端が上方へ持ち上げられると、プランジャ220とブレード227との接続位置近傍の位置を支点として、ブレード227を被切断材へ押し付ける力F3が働く。この力は、被切断材Pを切断するためにブレード227を被切断材Pへと押付ける力として利用され効率的に切断を行うことができる。
特開2002−79417号公報
しかし、F2の力によりプランジャ220の後端が、プランジャ220とブレード227との接続位置近傍の位置を支点として下方へ下げられると、ブレード227に被切断材Pから離れようとする方向へ力F4が働く。このような力F4が生ずると、ブレード227を被切断材Pへしっかりと押付けて切断することが困難となり切断性能低下の一要因となる。
そこで、本発明は、ブレードに被切断材から離れようとする方向へ働く力を極力減じて、切断性能を向上させた電動工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、モータを収容するハウジングと、該ハウジングに回転可能に支承され、該モータにより回転駆動される駆動軸と、該ハウジングに対して往復動可能に支持された往復運動部材と、該駆動軸と該往復運動部材とに連結され、該駆動軸の回転運動を該往復運動部材の往復運動に変換する運動変換手段とを備え、該駆動軸と該往復運動部材とは、該駆動軸の軸心の仮想延長線と該往復運動部材の軸心の仮想延長線とが所定の角度をなして交差する位置関係をなす電動工具を提供している。
駆動軸と往復運動部材とは、駆動軸の軸心の仮想延長線と往復運動部材の軸心の仮想延長線とが所定の角度をなして交差するため、往復運動部材に連結されている運動変換手段の部分の軌跡を、駆動軸の軸心の仮想延長線と往復運動部材の軸心の仮想延長線とが平行の場合の、往復運動部材に連結されている運動変換手段の部分の軌跡とは異なる軌跡に変えることができる。このため往復運動中に、往復運動部材に連結されている運動変換手段の部分によって往復運動部材が押圧される方向を変えることができる。この結果、例えば電動工具をセーバソー等に応用した場合には、当該所定の角度を調整することにより、セーバソーのブレードの歯を被切断材に押付けるようにする力をより多くすることができ、効率よく切断することができる。
ここで、該往復運動部材は、先端部にブレードを装着可能なプランジャからなり、該運動変換手段は、該駆動軸を挿通させる偏心軸と、基端部が該偏心軸に支承され該偏心軸によって揺動させられるレシプロプレートとを有し、該レシプロプレートの先端部は該プランジャに係合し、該レシプロプレートの先端部は該レシプロプレートの揺動に伴い円弧の一部をなす軌跡を描き、該所定の角度は、該レシプロプレートの基端部と先端部とを結ぶ方向と該プランジャの軸心の方向とが垂直をなす位置関係のときに該先端部が該軌跡を仮想的に二分した場合に、二分された該軌跡の一方の長さが他方の長さの3倍以上となるような角度の値となることが好ましい。
往復運動部材は、先端部にブレードを装着可能なプランジャからなり、運動変換手段は、駆動軸を挿通させる偏心軸と、基端部が偏心軸に支承され偏心軸によって揺動させられるレシプロプレートとを有し、レシプロプレートの先端部はプランジャに係合しているため、電動工具をセーバソーとして構成することができる。
また、所定の角度は、レシプロプレートの基端部と先端部とを結ぶ方向とプランジャの軸心の方向とが垂直をなす位置関係のときに先端部が軌跡を仮想的に二分した場合に、二分された軌跡の一方の長さが他方の長さの3倍以上となるような角度の値となるため、セーバソーのブレードの歯を被切断材に押付け力が作用している区間を、ブレードの歯を被切断材から離間させようとする力が作用している区間の3倍以上とすることができ、効率よくセーバソーによる切断を行うことができる。
また、該プランジャの軸心位置から該駆動軸の軸心位置へ向かう方向を下方向とし、該レシプロプレートの先端部から該プランジャの先端部へ向かう方向を前方向とし、該ブレードの歯は下方向を向いて取付けられ、該軌跡の一方は該他方よりも前方側に位置することが好ましい。
プランジャの軸心位置から駆動軸の軸心位置へ向かう方向を下方向とし、レシプロプレートの先端部からプランジャの先端部へ向かう方向を前方向とし、ブレードの歯は下方向を向いて取付けられ、軌跡の一方は他方よりも前方側に位置するため、ブレードの歯が下方向を向いているときに効率よく切断を行うことができる。
また、該軌跡の他方の長さは略0であることが好ましい。軌跡の他方の長さは略0であるため、ブレードが前方向とは反対の方向、即ち後方向へ移動しているときに、ブレードが被切断材から離間する方向へ作用する力の発生を防止することができる。
本発明によれば、ブレードに被切断材から離れようとする方向へ働く力を極力減じて、切断性能を向上させた電動工具を提供することができる。
本発明の実施の形態による電動工具たるセーバソーについて図1乃至図8に基づき説明する。セーバソー100は、主としてモータ部、減速部、プランジャの回転−往復動変換部、プランジャ保持機構部、ブレード保持部、本体前方保持部とから構成されている。以下において説明の便宜上、後述のプランジャ20の先端部から後述のレシプロプレート18の先端部たる球状部18bへ向かう方向、即ち、図1の右方向を後方向とし、レシプロプレート18の球状部18bからプランジャ20の先端部へ向かう方向、即ち、図1の左方向を前方向とし、後述の駆動回転軸9Aの軸心位置から後述のプランジャ20の軸心位置へ向かう方向、即ち図1の上方向を上方向とし、プランジャ20の軸心位置から駆動回転軸9Aの軸心位置へ向かう方向、即ち、図1の下方向を下方向とする。
(モータ部)モータ部は、図1に示されるように電動モータ1を有しており、電動モータ1は樹脂製のモータハウジング2に内蔵されている。電動モータ1のモータ軸7は、後述の減速部へと延出している。モータハウジング2の後方にはハンドル3が接続されている。ハンドル3には電動モータ1への電力供給を制御するスイッチ4が内蔵されている。
(減速部)減速部はモータハウジング2の前方に配置されている。以下に述べる動力伝達手段を内蔵し、モータハウジング2の前方に接続されたアルミニウム製のインナーカバー5及びギヤカバー6を有している。モータ軸7の先端には駆動歯車8がモータ軸7と一体回転可能に固着されている。減速部にはモータ軸7と平行に延出するセカンドシャフト9が設けられており、セカンドシャフト9には従動歯車10がセカンドシャフト9と一体回転可能に同軸的に取付けられている。これら一対の減速歯車(駆動歯車8、従動歯車10)により電動モータ1はセカンドシャフト9を回転駆動する。モータハウジング2、インナーカバー5、ギヤカバー6は本発明のハウジングを構成する。
セカンドシャフト9には、図1に示されるように、後述のプランジャ20を往復運動させることができるように、従動歯車10の軸心に対し所定の角度を有する傾斜面を備えた後述の偏心軸9aが設けられている。セカンドシャフト9は、図1に示されるように、一体回転可能に設けられた駆動回転軸9Aとスペーサ9Bとを有している。駆動回転軸9Aの長手方向は、モータ軸7と平行に指向しており、且つ、図3に示されるように、後述のプランジャ20の軸心の仮想延長線と、駆動回転軸9Aの軸心の仮想延長線とは、所定の角度βをなして交差する位置関係をなす。なお、図3においては、当該交差している交点は図外の右方向にあるため図3には現れていない。駆動回転軸9Aの一端部には軸受9Gを介してインナーカバー5に回転可能に支承される軸受被支承部9cが駆動回転軸9Aと一体回転可能に、駆動回転軸9Aに設けられている。
スペーサ9Bは駆動回転軸9Aの他端近傍に設けられており、駆動回転軸9Aの軸方向におけるスペーサ9Bの厚さは、従動歯車10と偏心軸9aとの当接を避け得る所定の値となっている。スペーサ9Bよりも駆動回転軸9Aの他端寄りには、従動歯車10が駆動回転軸9Aと一体回転可能に設けられている。従動歯車10よりも他端寄りたる他端部9Eは、図3に示されるように軸受9Fを介してインナーカバー5に回転可能に支承されている。セカンドシャフト9は駆動軸に相当する。
(プランジャ保持機構部)ギヤカバー6の前方内部には軸受メタル19が固着されており、軸受メタル19を貫通してプランジャ20が往復動可能に取付けられている。図2に示すように、プランジャ20にはプランジャ20を貫通したローラシャフト21が回動可能に取付けられ、ローラシャフト21はプランジャ20と一体に往復運動できるよう設けられている。さらに、ローラシャフト21の両端において回転可能なごとくローラ23がそれぞれ1つずつ計2個取付けられている。ギヤカバー6の内部には、ローラ23の外径より僅かに大きい2面幅を有する軌道面6a・6bが設けられており、プランジャ20の周方向の回転をローラシャフト21、ローラ23を介して2つの軌道面6a・6bにより抑制し、後述のブレード27の倒れを防止する。プランジャ20は往復運動部材に相当する。
(ブレード保持部)プランジャ20前方のブレードホルダ部24は、回動可能な図示せぬレバー操作により、被切断材P(図3等)を切断可能な歯27Aを有するブレード27の着脱が行えるように構成されている。ブレード27の歯27Aが上方向に向いている状態でブレード27を装着することができ、また、ブレード27の歯27Aが下方向に向いている状態でブレード27を装着することができるように構成されている。また、ボルトによってブレード27を固定する構成を採用することもできる。
(本体前方保持部)インナーカバー5、ギヤカバー6及びモータハウジング2の一部の外側には、摩擦係数の大きい絶縁断熱弾性部材からなるフロントカバー26が設けられている。ギヤカバー6の先端部には切断作業時にセーバソー本体を被切断材Pに対して安定させるベース25が固着されている。
(プランジャの回転−往復動変換部)セカンドシャフト9には、図1に示されるように、その周囲を環装するようにして前述の偏心軸9aが設けられている。偏心軸9aには貫通孔が形成されており、貫通孔をセカンドシャフト9が挿通している。偏心軸9aは傾斜面たる傾斜軸部面9Hを有しており、偏心軸9aには、傾斜軸部面9Hに当接する2個のベアリング17を介して揺動軸部18aを有するレシプロプレート18の基端部が取付けられている。傾斜軸部面9Hと駆動回転軸9Aの軸心とのなす角α(図3)は、前述の所定の角度βに等しい。揺動軸部18aの先端には球状部18bが設けられている。球状部18bは、プランジャ20を貫通して穴部20aの内部にわずかな隙間で転動可能に係合しており、偏心軸9a、レシプロプレート18は、セカンドシャフト9の回転運動をプランジャ20の往復運動に変換する。偏心軸9a、レシプロプレート18は運動変換手段に相当する。
レシプロプレート18は、駆動回転軸9Aの回転に伴い偏心軸9aによって揺動する。揺動は、レシプロプレート18の先端部たる球状部18bとベアリング17に支承されているレシプロプレート18の部分であって基部をなす部分とを結ぶ方向と、駆動回転軸9Aとの交点Aを揺動の軸として前後方向に行われる。従って、球状部18bは、レシプロプレート18の揺動に伴い、当該揺動の軸を中心として円弧の一部をなす軌跡を描く。より具体的には、図3に示される位置を球状部18bの最前端位置とし、図5に示される位置を球状部18bの最後端位置として、その間を、略右上方向に凸となるような円弧を描くようにして軌跡を描く。
前述の所定の角度βは、図5に示されるように、レシプロプレート18の基端部と先端部たる球状部18bとを結ぶ方向とプランジャ20の軸心の方向とが垂直をなす位置関係のときに、球状部18bが当該軌跡を仮想的に二分した場合に、二分された軌跡の一方の長さが他方の長さの3倍以上となるような角度の値を採る。本実施の形態では、垂直をなす位置関係となるのが図5に示される最後端位置のときであるため、軌跡が二分されたと考えた場合に軌跡の一方の長さが当該軌跡全体に一致し、他方の長さは0となる。このため、二分された軌跡の一方の長さが他方の長さの無限大倍となっている。このとき、当該一方の長さは他方の長さよりも前方側に位置している。
このため、図5の状態よりも後方向へ球状部18bが後退することはなく、球状部18bの後退によりプランジャ20の後端が図3等の斜め右下方向へ押下げられることを防止することができる。このことにより、図15に示されるような力F4が、被切断材Pから離れようとする方向へ後述のブレード27に対して作用することを防止することができ、効率よく被切断材Pを切断することができる。
(往復運動による切断動作の説明)セーバソーのブレード27が被切断材Pを切断している最中であって図3に示される状態のときに、レシプロプレート18の球状部18bは最前端に位置している。この位置から、図3〜図5に示されるように交点Aを揺動の軸としてレシプロプレート18の揺動が行われ、球状部18bは、図3の略右上方向へ軌跡を描きながら移動してゆく。そして、図5に示されるように、レシプロプレート18の基端部と球状部18bとを結ぶ方向とプランジャ20の軸心の方向とが垂直をなす位置関係となったときに、レシプロプレート18の球状部18bは最後端に位置する。
この図3〜図5に示される揺動が行われている間に、上述のように球状部18bは、図の略右上方向へ移動するため、図3、図4に示されるように、プランジャ20の後端に対して同方向へ力F1が作用し、プランジャ20とブレード27との接続位置近傍の位置を支点として、ブレード27には力F3が作用する。F3は、被切断材Pに対してブレード27を押付ける力として作用する。しかも、このときのブレード27は前方向から後方向へ移動しているため、この移動は被切断材Pを歯27Aによって切込んでいる方向であり、F3の力が作用することにより、ブレード27によって効率よく被切断材Pを切断することができる。
その後、図5に示される状態からレシプロプレート18は揺動方向が折り返され、図6に示されるように、図の左方向へ向けて揺動し始める。この位置から、図6〜図8に示されるように、交点Aを揺動の軸として、レシプロプレート18の揺動が行われ、球状部18bは、図6の略左下方向へ軌跡を描きながら移動してゆく。そして、図8に示される状態となったときに、球状部18bは最前端位置となり、レシプロプレート18は揺動方向が折り返され、再び図3〜図5に示される揺動が行われる。
図6〜図8に示される揺動が行われている間は、ブレード27は後方向から前方向へ移動しているため、歯27Aの方向性よりこの移動中にはあまり被切断材Pは切断されない。このときには、上述のように球状部18bは、図の略左下方向へ移動するため、図7、図8に示されるように、プランジャ20の後端に対して同方向へ力F2が作用し、プランジャ20とブレード27との接続位置近傍の位置を支点として、ブレード27には力F4が作用する。F4は、被切断材Pから離間する方向に作用する力であるが、上述のように図6〜図8に示される揺動が行われている間は、あまり被切断材Pは切断されないため、F4の力が作用しても、被切断材Pの切断にはほとんど影響を与えない。
所定の角度β(図3)が、図5に示されるように、レシプロプレート18の基端部と先端部たる球状部18bとを結ぶ方向とプランジャ20の軸心の方向とが垂直をなす位置関係のときに、球状部18bが球状部18bの軌跡を仮想的に二分した場合に、二分された軌跡の一方の長さが他方の長さの無限大倍となるような角度の値となっているため、ブレード27が後方向へ移動しているときに、被切断材Pにブレード27を押付ける力F3を常にブレード27に作用させるようにすることができ、また、このときにF4の力がブレード27に常に作用しないようにすることができる。このため、主として被切断材Pの切断を行うブレード27の後方向への移動時に、効率よく被切断材Pの切断を行うことができる。
本発明の電動工具は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態では、所定の角度β(図3)は、図5に示されるように、レシプロプレート18の基端部と先端部たる球状部18bとを結ぶ方向とプランジャ20の軸心の方向とが垂直をなす位置関係のときに、球状部18bが球状部18bの軌跡を仮想的に二分した場合に、二分された軌跡の一方の長さが他方の長さの無限大倍となるような角度の値となっていたが、この値に限定されない。例えば、3倍となるような値であっても、ブレード27が最前端から最後端に至るまで移動する間に、力F3が作用している区間を力F4が作用する区間の3倍とすることができ、力F3を十分にブレード27に作用させることができ、効率よく被切断材Pを切断することができる。このように3倍以上であることが好ましい。
更に、図1〜図8に示されるように、ブレード27の歯27Aの向きが上方向きである構成の場合には、二分された球状部18bの軌跡の一方であって後方向に位置するものの長さを、二分された球状部18bの軌跡の他方であって前方向に位置するものの長さよりも長くする構成であることが望ましい。
なお、本実施の形態ではブレード27が往復運動する際に直線状に往復運動するように構成されていたが、特開2002−79417号公報に開示されているように、直線状ではなく僅かに弧を描いて往復運動してオービタル切断動作を行うように構成されていてもよい。
また、プランジャ20がガタなど、あるいは上述のようにオービタル切断動作により、往復動方向に交差する方向に僅かに移動する構成であっても、プランジャ20の軸心とセカンドシャフト9の軸心とが平行となることがない程度、プランジャ20の軸心に対してセカンドシャフト9の軸心が傾斜していることが望ましい。
また、プランジャ20の往復運動により発生する振動を相殺するために、プランジャ20の軸方向においてプランジャ20とに対して反転運動、即ち、位相が180°異なる運動をするバランスウェイトを設けてもよい。また、本実施の形態は電動工具としてセーバソーを説明したが、本発明はセーバソー以外の電動工具にも応用可能である。
本発明の実施の形態による電動工具たるセーバソーを示す一部断面側面図。 図2のII−II線に沿った断面図。 本発明の実施の形態による電動工具たるセーバソーにおける切断軌跡を示し、ブレードが最も前方に位置している状態を示す概念図。 本発明の実施の形態による電動工具たるセーバソーにおける切断軌跡を示し、ブレードが往復動の略中央位置にある状態を示す概念図。 本発明の実施の形態による電動工具たるセーバソーにおける切断軌跡を示し、ブレードが最も後方に位置している状態を示す概念図。 本発明の実施の形態による電動工具たるセーバソーにおける切断軌跡を示し、ブレードが最も後方に位置している状態を示す概念図。 本発明の実施の形態による電動工具たるセーバソーにおける切断軌跡を示し、ブレードが往復動の略中央位置にある状態を示す概念図。 本発明の実施の形態による電動工具たるセーバソーにおける切断軌跡を示し、ブレードが最も前方に位置している状態を示す概念図。 従来の電動工具たるセーバソーを示す一部断面側面図。 従来の電動工具たるセーバソーにおける切断軌跡を示し、ブレードが最も前方に位置している状態を示す概念図。 従来の電動工具たるセーバソーにおける切断軌跡を示し、ブレードが往復動の略中央位置にある状態を示す概念図。 従来の電動工具たるセーバソーにおける切断軌跡を示し、ブレードが最も後方に位置している状態を示す概念図。 従来の電動工具たるセーバソーにおける切断軌跡を示し、ブレードが最も後方に位置している状態を示す概念図。 従来の電動工具たるセーバソーにおける切断軌跡を示し、ブレードが往復動の略中央位置にある状態を示す概念図。 従来の電動工具たるセーバソーにおける切断軌跡を示し、ブレードが最も前方に位置している状態を示す概念図。
符号の説明
1・・・電動モータ 2・・・モータハウジング 5・・・インナーカバー 6・・・ギヤカバー 9・・・セカンドシャフト 9a・・・偏心軸 18・・・レシプロプレート 20・・・プランジャ 27・・・ブレード 100・・・セーバソー

Claims (4)

  1. モータを収容するハウジングと、
    該ハウジングに回転可能に支承され、該モータにより回転駆動される駆動軸と、
    該ハウジングに対して往復動可能に支持された往復運動部材と、
    該駆動軸と該往復運動部材とに連結され、該駆動軸の回転運動を該往復運動部材の往復運動に変換する運動変換手段とを備え、
    該駆動軸と該往復運動部材とは、該駆動軸の軸心の仮想延長線と該往復運動部材の軸心の仮想延長線とが所定の角度をなして交差する位置関係をなすことを特徴とする電動工具。
  2. 該往復運動部材は、先端部にブレードを装着可能なプランジャからなり、
    該運動変換手段は、該駆動軸を挿通させる偏心軸と、基端部が該偏心軸に支承され該偏心軸によって揺動させられるレシプロプレートとを有し、
    該レシプロプレートの先端部は該プランジャに係合し、該レシプロプレートの先端部は該レシプロプレートの揺動に伴い円弧の一部をなす軌跡を描き、
    該所定の角度は、該レシプロプレートの基端部と先端部とを結ぶ方向と該プランジャの軸心の方向とが垂直をなす位置関係のときに該先端部が該軌跡を仮想的に二分した場合に、二分された該軌跡の一方の長さが他方の長さの3倍以上となるような角度の値となることを特徴とする請求項1記載の電動工具。
  3. 該プランジャの軸心位置から該駆動軸の軸心位置へ向かう方向を下方向とし、該レシプロプレートの先端部から該プランジャの先端部へ向かう方向を前方向とし、
    該ブレードの歯は下方向を向いて取付けられ、該軌跡の一方は該他方よりも前方側に位置することを特徴とする請求項2記載の電動工具。
  4. 該軌跡の他方の長さは略0であることを特徴とする請求項3記載の電動工具。
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