JP2008107215A - イメージセンサおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】過電流を発生させることなく窓側基板での帯電を防止し、帯電に起因する変形や破壊を防止したイメージセンサを提供する。
【解決手段】素子側基板と、素子側基板に形成された検出部と、検出部を覆うように、素子側基板上に固定された窓側基板とを含むイメージセンサにおいて、素子側基板と窓側基板とが、素子側基板上に形成され素子側基板と接続された抵抗層を介して、電気的に接続される。また、素子側基板と、素子側基板に形成された検出部と、検出部を覆うように、素子側基板上に固定された窓側基板とを含むイメージセンサにおいて、素子側基板と窓側基板とが、窓側基板上に形成され窓側基板と接続された抵抗層を介して、電気的に接続される。
【選択図】図4
【解決手段】素子側基板と、素子側基板に形成された検出部と、検出部を覆うように、素子側基板上に固定された窓側基板とを含むイメージセンサにおいて、素子側基板と窓側基板とが、素子側基板上に形成され素子側基板と接続された抵抗層を介して、電気的に接続される。また、素子側基板と、素子側基板に形成された検出部と、検出部を覆うように、素子側基板上に固定された窓側基板とを含むイメージセンサにおいて、素子側基板と窓側基板とが、窓側基板上に形成され窓側基板と接続された抵抗層を介して、電気的に接続される。
【選択図】図4
Description
本発明は、イメージセンサおよびその製造方法に関し、特に、真空マイクロパッケージを備えた熱型赤外線イメージセンサおよびその製造方法に関する。
熱型(非冷却)赤外線イメージセンサでは、赤外線の検出感度を高めるため、赤外線検知部は基板から熱的に隔離された断熱構造となっている。また、断熱性を高めるために、赤外線検出部は、真空パッケージ内に封止されている。
例えば、特許文献1に記載の赤外線イメージセンサでは、ウエハに設けられた凹部上に、赤外線検出部が支持脚により保持された断熱構造となっている。ウエハの上には、赤外線検出部を覆うように、窓側基板がはんだ層により接続されている。ウエハ、はんだ層、および窓側基板により真空パッケージが形成され、赤外線検出部は、真空状態の真空パッケージ内に配置されている。
また、素子側基板上にはパッドが形成されている。ボンディングワイヤ等と接続するため、パッドは真空パッケージの外側に配置されている。赤外線イメージセンサの読み出し回路等とパッドとを接続する配線層は、真空パッケージ内の素子側基板上に設けられたメタライズ層の下に形成されており、配線層間、および配線層とメタライズ層との間には絶縁膜が設けられている。
かかる赤外線イメージセンサでは、窓側基板は、赤外線が透過するように、金属ではなくSiやGeから形成され、また、窓側基板の表面には、絶縁膜からなる反射防止膜が設けられている。
特表平9−506712号公報
また、素子側基板上にはパッドが形成されている。ボンディングワイヤ等と接続するため、パッドは真空パッケージの外側に配置されている。赤外線イメージセンサの読み出し回路等とパッドとを接続する配線層は、真空パッケージ内の素子側基板上に設けられたメタライズ層の下に形成されており、配線層間、および配線層とメタライズ層との間には絶縁膜が設けられている。
かかる赤外線イメージセンサでは、窓側基板は、赤外線が透過するように、金属ではなくSiやGeから形成され、また、窓側基板の表面には、絶縁膜からなる反射防止膜が設けられている。
しかしながら、発明者らが鋭意研究した結果、従来の赤外線イメージセンサでは、反射防止膜は、一般に、ダイアモンドライクカーボン等の絶縁膜からなるため、反射防止膜上で静電気等による帯電が発生し、かかる帯電により、窓側基板と赤外線検出部との間に電界が生じて、支持脚に保持された赤外線検出部が変形、破壊するという問題があることがわかった。
また、帯電を防止するために、窓側基板と素子側基板とを電気的に接続することもできるが、帯電による過電流が素子側基板上に形成された読み出し回路等に流れ込み、誤動作や回路の破壊が起きるという問題があることもわかった。
そこで、本発明は、過電流を発生させることなく窓側基板での帯電を防止し、帯電に起因する変形や破壊を防止したイメージセンサの提供を目的とする。
本発明は、素子側基板と、素子側基板に形成された検出部と、検出部を覆うように、素子側基板上に固定された窓側基板とを含むイメージセンサであって、素子側基板と窓側基板とが、素子側基板上に形成され素子側基板と接続された抵抗層を介して、電気的に接続されたことを特徴とするイメージセンサである。
また、本発明は、素子側基板に窓側基板を、抵抗層を介して接続された状態で固定するイメージセンサの製造方法であって、
a)素子側基板の上に検出部を形成する工程と、素子側基板に接続された抵抗層を形成する工程と、抵抗層に接続された配線層を形成する工程と、配線層に接続された素子側メタライズ層を形成する工程とを含む素子側工程と、
b)窓側基板に接続された配線層を形成する工程と、配線層に接続された窓側メタライズ層を形成する工程とを含む窓側工程と、
c)素子側メタライズ層と窓側メタライズ層とを、はんだ層により接続する工程と、を含むことを特徴とするイメージセンサの製造方法。
a)素子側基板の上に検出部を形成する工程と、素子側基板に接続された抵抗層を形成する工程と、抵抗層に接続された配線層を形成する工程と、配線層に接続された素子側メタライズ層を形成する工程とを含む素子側工程と、
b)窓側基板に接続された配線層を形成する工程と、配線層に接続された窓側メタライズ層を形成する工程とを含む窓側工程と、
c)素子側メタライズ層と窓側メタライズ層とを、はんだ層により接続する工程と、を含むことを特徴とするイメージセンサの製造方法。
以上のように、本発明にかかるイメージセンサでは、素子側基板と窓側基板とを同電位にすることができ、双方の基板間に形成される電界による検出部等の変形、破壊を防止できる。
また、本発明にかかるイメージセンサでは、窓側基板に蓄積された電荷による過電流が素子側基板に流れ込むのを防止でき、検出部の破壊等を防止できる。
更に、本発明にかかるイメージセンサの製造では、このようなイメージセンサの製造が可能となる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる赤外線イメージセンサ(真空マイクロパッケージ)を有するウエハの上面図であり、複数の赤外線イメージセンサ100がウエハ101上に形成された状態を示す。また、図2は、図1をII−II方向に見た場合の断面図である。図1では、理解を容易にするために、窓側基板3は省略されている。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる赤外線イメージセンサ(真空マイクロパッケージ)を有するウエハの上面図であり、複数の赤外線イメージセンサ100がウエハ101上に形成された状態を示す。また、図2は、図1をII−II方向に見た場合の断面図である。図1では、理解を容易にするために、窓側基板3は省略されている。
図1、2に示すように、ウエハ101には、複数の赤外線イメージセンサ100がマトリックス状に形成されている。ウエハ101は例えばシリコンからなる。それぞれの赤外線イメージセンサ100は、反射防止膜9a、9bが両面に形成された窓側基板3が、ウエハ101上に、はんだ2で接合されている。反射防止膜9a、9bは、赤外線の透過効率を高めるために設けられるもので、例えば、絶縁体であるダイアモンドライクカーボン(DLC:Diamond Like Carbon)からなる。また、窓側基板3も、例えばシリコンからなる。窓側基板3、はんだ層2、およびウエハ101で囲まれた空間は、真空に保持されている。
図3は、ウエハ101から切り出された、単体の赤外線イメージセンサ(真空マイクロパッケージ)100の上面図で、図4は、図3をIV−IV方向に見た場合の断面図である。なお、図3においては、理解を容易にするために、窓側基板3は表示していない。
図3、4に示すように、本発明の実施の形態1にかかる赤外線センサ(真空マイクロパッケージ)100は、例えばシリコンからなる素子側基板1を含む。素子側基板1は、図1のウエハ101をダイシングして作製される。
素子側基板1は、赤外線検出領域20を有する。赤外線検出領域20には、複数の赤外線検出部22が、マトリックス状に配置されている。各赤外線検出部22は、例えば、ボロメータ膜等の検出膜を有し、赤外線検出部22の温度変化を電流に変換して検出する。各赤外線検出部22は、素子側基板1に設けられた凹部21上に、支持脚(図示せず)により保持されている。これにより、赤外線検出部22と素子側基板1とは、断熱されている。
素子側基板1の上には、例えば酸化シリコンからなる絶縁層12が設けられている。絶縁層12の中には、薄膜抵抗層11と、薄膜抵抗層11に接続された配線層10が設けられている。薄膜抵抗層11は、例えば窒化チタン(TiN)からなり、薄膜抵抗層の幅および長さ、シート抵抗値を変えることにより、任意の抵抗値に設定できる。ここでは抵抗値を500kΩ〜2MΩとしている。また、配線層10は、例えば、アルミニウム、チタン、タングステン等からなる。配線層10には、外部パッド5が設けられ、例えばボンディングワイヤ等と接続される。
更に、絶縁層12の上には、赤外線検出領域20を取り囲むように、例えばAu/Ni/Crからなるメタライズ層6が設けられている。メタライズ層6は、スルーホール8を介して配線層10に接続されている。なお、本実施の形態でいうメタライズ層6は、本発明の素子側メタライズ層に相当する。
素子側基板1の上には、窓側基板3が載置されている。窓側基板3は、赤外線の透過率が高い、シリコンまたはゲルマニウムからなり、n型で、抵抗率は5Ω・cm〜50Ω・cmとしている。
窓側基板3の両面には、反射防止膜9a、9bが設けられている。反射防止膜9a、9bは、例えばダイアモンドライクカーボン(DLC:Diamond Like Carbon)からなる。反射防止膜9aと反射防止膜9bは、同じ材料でも異なった材料でもかまわない。反射防止膜9bの上の周囲には、例えばAu/Ni/Crからなるメタライズ層7が設けられている。メタライズ層7は、スルーホール13を介して窓側基板3に接続されている。なお、本実施の形態でいうメタライズ層7は、本発明の窓側メタライズ層に相当する。
窓側基板3の両面には、反射防止膜9a、9bが設けられている。反射防止膜9a、9bは、例えばダイアモンドライクカーボン(DLC:Diamond Like Carbon)からなる。反射防止膜9aと反射防止膜9bは、同じ材料でも異なった材料でもかまわない。反射防止膜9bの上の周囲には、例えばAu/Ni/Crからなるメタライズ層7が設けられている。メタライズ層7は、スルーホール13を介して窓側基板3に接続されている。なお、本実施の形態でいうメタライズ層7は、本発明の窓側メタライズ層に相当する。
素子側基板1と窓側基板3との接合は、メタライズ層6とメタライズ層7とを、例えばAnSn等のはんだ層2で接続することにより行われる。はんだ層2は、メタライズ層6の表面上、および/またはメタライズ層7の表面上に、めっき法やプリフォーム法により形成される。素子側基板1と窓側基板3との接合することで、赤外線検出領域20を真空状態に封止することができる(真空マイクロパッケージ)。
このように、本実施の形態にかかる赤外線イメージセンサ100では、窓側基板3が、メタライズ層7、はんだ2層、メタライズ層6、配線層10、および薄膜抵抗層11を介して素子側基板1に電気的に接続されている。
なお、ここで「素子」とは、検知部、回路、配線、およびパッド等が形成された領域をいい、「検出部」とは、赤外線を検出するための断熱構造体が形成された領域をいう。
次に、図5を参照しながら、本実施の形態1にかかる赤外線イメージセンサ100の製造方法について説明する。なお、かかる製造方法では、1つの赤外線イメージセンサ100について説明する。
まず、赤外線検出部等が設けられた素子側基板1の準備工程を行う。かかる工程は、以下の工程1〜6を含む。
工程1:図5(a)に示すように、例えばシリコンからなる素子側基板1の上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁層12を形成する。続いて、読み出し回路、赤外線検出部(図示せず)を、素子側基板1上に形成する。
工程2:図5(b)に示すように、フォトリソグラフィ工程やエッチング工程を用いて絶縁層12にスルーホール23を形成する。
工程3:図5(c)に示すように、例えばスパッタ法を用いて窒化チタン層を形成し、これをパターニングして薄膜抵抗層11を形成する。薄膜抵抗層11の幅や長さを変えることにより、薄膜抵抗層11の抵抗値が所望の値となるようにする。
工程4:図5(d)に示すように、例えば蒸着法を用いてアルミニウム層を形成し、これをパターニングして配線層10を形成する。
工程5:図5(e)に示すように、薄膜抵抗層11、配線層10を覆うように、例えば熱CVD法を用いて絶縁層12を形成する。
工程5:図5(f)に示すように、フォトリソグラフィ工程やエッチング工程を用いて、配線層10に達するように、絶縁層12にスルーホール8を形成する。
工程6:図5(g)示すように、スルーホール8を埋め込むように、絶縁層12の上に例えば蒸着法によりAu/Ni/Cr層を形成した後、フォトリソグラフィ工程やエッチング工程を用いて、メタライズ層6を形成する。
続いて、素子側基板1の形成した赤外線検出部の下方に、ウエットエッチングで、凹部を形成する。エッチング溶液としては、例えば、KOHやTMAHを用いる。これにより、赤外線検出部が支持脚により凹部上に保持された断熱構造体が、赤外線検出領域に形成される(図示せず。図4参照)。
以上の工程で、赤外線検出部等が設けられた素子側基板1を得ることができる。
続いて、素子側基板1の形成した赤外線検出部の下方に、ウエットエッチングで、凹部を形成する。エッチング溶液としては、例えば、KOHやTMAHを用いる。これにより、赤外線検出部が支持脚により凹部上に保持された断熱構造体が、赤外線検出領域に形成される(図示せず。図4参照)。
以上の工程で、赤外線検出部等が設けられた素子側基板1を得ることができる。
次に、反射防止膜等が設けられた窓側基板3の準備工程を行う。かかる工程は、以下の工程1〜3を含む。
工程1:図6(a)に示すように、シリコンやゲルマニウムからなる窓側基板3を準備し、その両面に、例えばダイアモンドライクカーボン(DLC)からなる反射防止膜9a、9bを、スパッタ法等を用いて順次形成する。
工程2:図6(b)に示すように、反射防止膜9bに、窓側基板3に達するように開口部16を形成する。
工程3:図6(c)に示すように、スルーホール16を埋め込むように、反射防止膜9bの上に例えば蒸着法によりAu/Ni/Cr層を形成した後、フォトリソグラフィ工程やエッチング工程を用いて、メタライズ層7を形成する。
以上の工程で、両面に反射防止膜9a、9bが設けられた窓側基板3を得ることができる。
以上の工程で、両面に反射防止膜9a、9bが設けられた窓側基板3を得ることができる。
最後に、上述の工程で作製した素子側基板1の上に、窓側基板3を固定する。
具体的には、窓側基板3のメタライズ層7の上に、導電性の接合材であるはんだ層2を配置する。はんだ層2は、めっき法で形成しても良いし、プリフォームされたはんだ層2を載置しても良い。
具体的には、窓側基板3のメタライズ層7の上に、導電性の接合材であるはんだ層2を配置する。はんだ層2は、めっき法で形成しても良いし、プリフォームされたはんだ層2を載置しても良い。
素子側基板1のメタライズ層6の上に、はんだ層2を設けた窓側基板3のメタライズ層7を載置する。この状態で、例えば、真空雰囲気で、はんだ層2を加熱、溶融した後、冷却することにより、素子側基板1の上に窓側基板3を固定する。
以上の工程で、本実施の形態にかかる赤外線イメージセンサ100が完成する。
なお、本実施の形態1では、赤外線イメージセンサ100について説明したが、赤外線イメージセンサ100で使用する真空マイクロパッケージは、断熱構造を有する他のセンサにも使用することができる。例えば、加速度センサのように、窓側基板3が赤外線を透過させる必要が無い場合は、窓側基板3の材料として、SiやGe以外の材料も使用可能である。また、反射防止膜9a、9bが不要な場合は、窓側基板3上に直接メタライズ層7を形成することもできる。また、マイクロパッケージ中には、窒素等の不活性ガスを充填することも可能である。
以上で説明したように、本実施の形態1にかかる赤外線イメージセンサ100では、窓側基板3が、メタライズ層7、はんだ2層、メタライズ層6、配線層10、および薄膜抵抗層11を介して素子側基板1に電気的に接続されている。このように、窓側基板3と素子側基板1との間を、所定の抵抗値を有する薄膜抵抗層11を挟んで接続することにより、窓側基板3が帯電しても、素子側基板1に過電流が流れることがなく、素子側基板1に形成された回路の破壊を防止することができる。
また、素子側基板1と窓側基板3との間には電位差が発生しないため、素子側基板1と窓側基板3との間に電界は形成されない。このため、電界に起因する静電力により、例えば支持脚に保持された赤外線検出部22が変形等することがなく、素子側基板1と赤外線検出部22との接触や、赤外線検出部22の破損等を防止できる。
また、素子基板側1のメタライズ層6と窓側基板3のメタライズ層7とをはんだ層2により接続して真空マイクロパッケージを形成することにより、赤外線検出領域20が形成された真空マイクロパッケージの内部を真空状態に保持することができる。
更に、本実施の形態にかかる方法を用いることにより、以上のような構造を有する赤外線イメージセンサ100を作製することができる。特に、かかる製造方法は、赤外線検出部以外の他の検出部を有する真空マイクロパッケージ構造の作製にも適用することができる。
実施の形態2.
図7は、全体が200で表される、本実施の形態2にかかる赤外線イメージセンサ(真空マイクロパッケージ)の上面図であり、図8は、図7をVIII−VIII方向に見た場合の断面図である。なお、図7においては、理解を容易にするために、窓側基板3は表示していない。
図7、8において、図3、4と同一符号は、同一又は相当箇所を示す。赤外線イメージセンサ200では、上述の赤外線イメージセンサ100では、素子側基板1に設けられていた薄膜抵抗層15が、代わりに、窓側基板3に設けられている。
図7は、全体が200で表される、本実施の形態2にかかる赤外線イメージセンサ(真空マイクロパッケージ)の上面図であり、図8は、図7をVIII−VIII方向に見た場合の断面図である。なお、図7においては、理解を容易にするために、窓側基板3は表示していない。
図7、8において、図3、4と同一符号は、同一又は相当箇所を示す。赤外線イメージセンサ200では、上述の赤外線イメージセンサ100では、素子側基板1に設けられていた薄膜抵抗層15が、代わりに、窓側基板3に設けられている。
窓側基板1の抵抗率は、5Ω・cm以上で、50Ω・cm以下であることが好ましい。これにより、赤外線の透過率の低下なしに素子側基板1と窓側基板3とを同電位にすることができる。他の構造は、赤外線イメージセンサ100と同じである。
即ち、赤外線イメージセンサ200では、素子側基板1に、まず、読み出し回路や赤外線検出部(図示せず)、配線層4、10が形成される。その上に、絶縁層12が形成されている。絶縁層12には開口部が設けられ、配線層10に接続されたメタライズ層6が設けられている。
一方、窓側基板3の両側には、反射防止膜9a、9bが設けられ、反射防止膜9bの上には、開口部16を埋めるように、薄膜抵抗層15が設けられている。薄膜抵抗層15の抵抗値は、薄膜抵抗層15の幅や長さ、シート抵抗値により決定することができ、ここでは、500kΩから2MΩとした。更に、薄膜抵抗層15の上には、メタライズ層7が設けられている。
メタライズ層6とメタライズ層7とを、はんだ層2で接続することにより、素子側基板1の上に窓側基板3が固定された赤外線イメージセンサ200となる。この場合、赤外線イメージセンサ200の真空マイクロパッケージ内は、真空状態に保持することができる。
次に、本実施の形態2にかかる赤外線イメージセンサ200の製造方法について、簡単に説明する。
素子側基板1については、素子側基板1の上に、直接、配線層10を形成した後に、絶縁層12を形成する。続いて、絶縁層12に開口部8を形成した後、メタライズ層6を形成する。配線層10等の製造工程は、上述の赤外線イメージセンサ100の製造工程と同じである。
素子側基板1については、素子側基板1の上に、直接、配線層10を形成した後に、絶縁層12を形成する。続いて、絶縁層12に開口部8を形成した後、メタライズ層6を形成する。配線層10等の製造工程は、上述の赤外線イメージセンサ100の製造工程と同じである。
一方、窓側基板3については、図9(a)に示すように、窓側基板3の両面に反射防止膜9a、9bを形成した後、図9(b)に示すように、反射防止膜9bに開口部16を形成する。
更に、図9(c)に示すように、反射防止膜9bの上に、開口部16を埋め込むように、例えば窒化チタンからなる薄膜抵抗層15を形成する。続いて、薄膜抵抗層15と接続するように、例えばAu/Ni/Crからなるメタライズ層7を形成する。
最後に、メタライズ層6とメタライズ層7とを、はんだ層2により接続し、素子側基板1の上に窓側基板3が固定された付記凱旋イメージセンサ200が完成する。
なお、ここで示した以外の工程は、上述の赤外線イメージセンサ100の製造方法とほぼ同じである。
なお、ここで示した以外の工程は、上述の赤外線イメージセンサ100の製造方法とほぼ同じである。
このように、本実施の形態2にかかる赤外線イメージセンサ200においても、上述の赤外線イメージセンサ100と同様に、窓側基板3と素子側基板1とが、薄膜抵抗層15等を介して電気的に接続され、同電位になる。この結果、窓側基板3が帯電しても、窓側基板3から素子側基板1に過電流が流れることがなく、素子側基板1に形成された回路の破壊を防止できる。
また、素子側基板1と窓側基板3との間には電位差が発生しないため、静電力による赤外線検出部22の変形や破壊を防止できる。
また、素子基板側1のメタライズ層6と窓側基板3のメタライズ層7とをはんだ層2により接続して真空マイクロパッケージを形成することにより、赤外線検出領域20が形成された真空マイクロパッケージの内部を真空状態に保持することができる。
1 素子側基板、2 はんだ層、3 窓側基板、4、10 配線層、5 外部パッド、6、7 メタライズ層、8、13 開口部、9a、9b 反射防止膜、11 薄膜抵抗層、12 絶縁層、15 導電性薄膜、20 赤外線検出領域、21 凹部、22 赤外線検出部、100 赤外線イメージセンサ。
Claims (9)
- 素子側基板と、
該素子側基板に形成された検出部と、
該検出部を覆うように、該素子側基板上に固定された窓側基板とを含むイメージセンサであって、
該素子側基板と該窓側基板とが、該素子側基板上に形成され該素子側基板と接続された抵抗層を介して電気的に接続されたことを特徴とするイメージセンサ。 - 上記素子側基板上に、上記抵抗層に接続された配線層と、該配線層に接続された素子側メタライズ層とを有し、
上記窓側基板上に、該窓側基板に接続された配線層と、該配線層と接続された窓側メタライズ層とを有し、
該素子側メタライズ層と該窓側メタライズ層とが、はんだ層により接続されたことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。 - 素子側基板と、
該素子側基板に形成された検出部と、
該検出部を覆うように、該素子側基板上に固定された窓側基板とを含むイメージセンサであって、
該素子側基板と該窓側基板とが、該窓側基板上に形成され該窓側基板と接続された抵抗層を介して電気的に接続されたことを特徴とするイメージセンサ。 - 上記素子側基板上に、該素子側基板に接続された配線層と、該配線層に接続された素子側メタライズ層とを有し、
上記窓側基板上に、上記抵抗層に接続された配線層と、該配線層に接続された窓側メタライズ層とを有し、
該素子側メタライズ層と該窓側メタライズ層とが、はんだ層により接続されたことを特徴とする請求項3に記載のイメージセンサ。 - 上記窓側基板が、n型Siまたはn型Geからなり、抵抗率が5Ω・cm以上で50Ω・cm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のイメージセンサ。
- 上記抵抗層が、500kΩ以上、2MΩ以下の抵抗値を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のイメージセンサ。
- 上記検出部が、上記はんだ層により接続された上記素子側基板と上記窓側基板との間に封止されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のイメージセンサ。
- 素子側基板に窓側基板を、抵抗層を介して接続された状態で固定するイメージセンサの製造方法であって、
a)該素子側基板の上に検出部を形成する工程と、該素子側基板に接続された該抵抗層を形成する工程と、該抵抗層に接続された配線層を形成する工程と、該配線層に接続された素子側メタライズ層を形成する工程とを含む素子側工程と、
b)該窓側基板に接続された配線層を形成する工程と、該配線層に接続された窓側メタライズ層を形成する工程とを含む窓側工程と、
c)該素子側メタライズ層と該窓側メタライズ層とを、はんだ層により接続する工程と、を含むことを特徴とするイメージセンサの製造方法。 - 素子側基板に窓側基板を、抵抗層を介して接続された状態で固定するイメージセンサの製造方法であって、
a)該素子側基板の上に検出部を形成する工程と、該素子側基板に接続された配線層を形成する工程と、該配線層に接続された素子側メタライズ層を形成する工程とを含む素子側工程と、
b)該窓側基板に接続された該抵抗層を形成する工程と、該抵抗層に接続された配線層を形成する工程と、該配線層に接続された窓側メタライズ層を形成する工程とを含む窓側工程と、
c)該素子側メタライズ層と該窓側メタライズ層とを、はんだ層により接続する工程と、を含むことを特徴とするイメージセンサの製造方法。
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JP2006290687A JP2008107215A (ja) | 2006-10-26 | 2006-10-26 | イメージセンサおよびその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012112883A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Kyocera Corp | 光学部材、センサ素子収納用パッケージ、センサ装置、光学部材の製造方法およびセンサ素子収納用パッケージの製造方法 |
JP2013258281A (ja) * | 2012-06-12 | 2013-12-26 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 電子装置 |
JP2019029752A (ja) * | 2017-07-27 | 2019-02-21 | 大日本印刷株式会社 | ウエハキャップ、遠赤外線センサ、遠赤外線検出装置、キャップ |
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2006
- 2006-10-26 JP JP2006290687A patent/JP2008107215A/ja active Pending
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JP2012112883A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Kyocera Corp | 光学部材、センサ素子収納用パッケージ、センサ装置、光学部材の製造方法およびセンサ素子収納用パッケージの製造方法 |
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JP7027714B2 (ja) | 2017-07-27 | 2022-03-02 | 大日本印刷株式会社 | ウエハキャップ、遠赤外線センサ、遠赤外線検出装置、キャップ |
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