JP2008105262A - カートリッジ、液体吐出装置および液体吐出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カートリッジ26A〜26Cは、液体を吐出するノズルを備えた液体吐出装置に装着されるカートリッジであって、ノズルに供給される液体として、媒体に向けて吐出はされずに媒体外にノズルから排出される液体を収容した液体収容部62A、62Bを備える。
【選択図】図4
Description
液体を吐出するノズルを備えた液体吐出装置に装着されるカートリッジであって、
前記ノズルに供給される液体として、媒体に向けて吐出はされずに媒体外に前記ノズルから排出される液体を収容した液体収容部を備えたことを特徴とするカートリッジである。
前記ノズルに供給される液体として、媒体に向けて吐出はされずに媒体外に前記ノズルから排出される液体を収容した液体収容部を備えたことを特徴とするカートリッジ。
このようなカートリッジにあっては、液体収容部に収容する液体として安価な液体を用いてノズルに供給することができるため、インク等の高価な液体の消費を防ぐことができ、これにより、大幅なコストアップを回避することができる。
前記第1の液体とは異なる種類の第2の液体を媒体に向けては吐出せずに媒体外へと排出する第2のノズルと、
を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
前記第1の液体とは異なる種類の第2の液体を第2のノズルから媒体に向けては吐出せずに媒体外へと排出するステップと、
を有することを特徴とする液体吐出方法。
以下に本実施形態に係るカートリッジ、液体吐出装置および液体吐出方法の実施の形態について説明する。ここでは、液体吐出装置としてインクジェットプリンタ1を例にして説明する。図1〜図3は、そのインクジェットプリンタ1について説明したものである。図1は、そのインクジェットプリンタ1の外観を示す。図2は、そのインクジェットプリンタ1の内部構成を示す。図3は、そのインクジェットプリンタ1のノズルの様子を示す。
図4は、ダミーインクを収容したカートリッジ26A、26B、26Cの一例の断面構造を示した図である。なお、本実施形態では、ダミーインクを収容した3つのカートリッジ26A、26B、26Cが、共に同じサイズおよび同じ形状に形成されている。また、3つのカートリッジ26A、26B、26Cには、同じ種類のダミーインクが収容されている。
ダミーインクは、ヘッド21に設けられた各ノズル列30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180からは、媒体に向けては吐出されない液体である。つまり、ダミーインクは、媒体に印刷を施す目的としては使用されていない。ダミーインクは、印刷目的以外の目的で排出を余儀なくされるような場合に、ヘッド21の各ノズル列30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180から媒体外へと排出される。具体的には、各ノズル列30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180のクリーニング時やキャッピング時などがある。ダミーインクは、単に排出されて棄てられるだけである。このことから、ダミーインクとしては、どのような種類の液体が用いられても良い。ここで、ダミーインクとして使用する液体としては、非常に安価な液体を用いれば、大幅なコストアップを回避することができる。
以下に本実施形態で使用されるダミーインクの詳しい組成について説明する。本実施形態のダミーインクとしては、前述したように、界面活性剤と、保湿剤と、水とからなる液体が用いられている。ここで用いられる界面活性剤としては、例えば、カチオン系界面活性剤(陰イオン系界面活性剤)やアニオン系界面活性剤(陽イオン系界面活性剤)、ノニオン系界面活性剤(非イオン系界面活性剤)、両性界面活性剤などを用いることができる。また、保湿剤としては、例えば、グリセリンやグリコール(エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール)、グリコールエーテルなどを用いることができる。
ここで、ダミーインクがヘッド21の各ノズル列30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180から媒体外へと排出される場合について具体的に説明する。ダミーインクは、前述したように、媒体に印刷を施す目的としては使用されず、印刷目的以外の目的で排出を余儀なくされるような場合に、ヘッド21の各ノズル列30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180から媒体外へと排出される。ここで、印刷目的以外の目的で排出を余儀なくされるような場合について具体的に説明する。
フラッシングとは、ヘッド21の各ノズル列28、30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180からインクまたはダミーインクを強制的に吐出する動作を実行してインクを排出する処理である。具体的には、各ノズル♯1〜♯180のピエゾ素子を駆動して、印刷時に各ノズル♯1〜♯180からインクまたはダミーインクを吐出する場合と同じように、ノズル♯1〜♯180から各々インクまたはダミーインクを積極的に吐出する動作を実行する。このような動作を実行することによって、各ノズル列28、30A、30B、30Cのノズル♯1〜♯180の目詰まり等の吐出不良を解消することができる。つまり、フラッシングは、ノズル♯1〜♯180に対して実行されるクリーニング処理の一種である。
ノズル吸引は、ポンプ装置31により実行される(図2参照)。キャリッジ41は、ノズル吸引時にポンプ装置31の上方へと移動する。ポンプ装置31は、キャリッジ41の下部に設けられたヘッド21に当接してヘッド21に設けられた各ノズル列28、30A、30B、30Cを密閉する。そして、ポンプ装置31は作動して、各ノズル列28、30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180の内部からインクまたはダミーインクを吸引する。
ここでは、キャッピングとは、印刷を行わないとき(待機時など)に、各ノズル列28、30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180の目詰まり等の吐出不良の発生を防止するために、各ノズル列28、30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180をキャッピング装置35により封止することをいう。キャリッジ41は、キャッピング時にキャッピング装置35の上方へと移動する。キャッピング装置35は、キャリッジ41の下部に設けられたヘッド21に下方から当接してヘッド21に設けられた各ノズル列28、30A、30B、30Cを密閉する。このとき、各ノズル列28、30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180からインクまたはダミーインクを若干量吐出する。これは、これらノズル列28、30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180をキャッピングしたときに、密閉された空間内にて十分な湿気(水気)が確保されるようにするためである。
以上本実施形態にあっては、インクジェットプリンタをモノクロ専用として使用する場合に、通常、キャリッジ41に搭載されるシアン(C)やマゼンダ(M)、イエロ(C)といったカラーインクを収容したカートリッジに代わって、比較的に安価な液体により構成されたダミーインクを収容したカートリッジ26A、26B、26Cを装着して、これらカートリッジ26A、26B、26Cからヘッド21のノズル列30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180にそれぞれダミーインクを供給することで、シアン(C)やマゼンダ(M)、イエロ(C)といった高価なカラーインクの代わりにダミーインクを使用することができ、これによって、大幅なコストアップを回避することができる。
以上、一実施形態に基づき説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述した実施の形態では、カートリッジとして、図4に示すようなカートリッジを例にして説明したが、ここでいう「カートリッジ」にあっては、必ずしもこのようなカートリッジを使用する場合には限られない。つまり、ダミーインクのような媒体に向けて吐出はされずに媒体外に排出される液体を収容したカートリッジであれば、どのようなタイプのカートリッジであっても構わない。
前述した実施の形態では、「媒体に向けて吐出はされずに媒体外にノズルから排出される液体」、即ちダミーインクとして、界面活性剤と、保湿剤と、水とからなる液体を用いていたが、ここでいうダミーインクとしては、必ずしもこのような組成のものを使用する必要はなく、どのような種類の液体であっても構わない。
前述した実施の形態では、「液体吐出装置」として、インクジェットプリンタ1等の印刷装置の場合を例にして説明したが、ここでいう「液体吐出装置」にあっては必ずしもこのようなインクジェットプリンタ1等の印刷装置である必要はない。すなわち、液体を吐出するノズルを備えた液体吐出装置であれば、どのようなタイプの液体吐出装置であっても構わない。
5 操作ボタン、6 表示ランプ、7 排紙トレイ、8 給紙トレイ、
15 搬送モータ、17 搬送ローラ、21 ヘッド、24 カートリッジ、
25 カートリッジ装着部、26A カートリッジ、26B カートリッジ、
26C カートリッジ、27A カートリッジ装着部、
27B カートリッジ装着部、27C カートリッジ装着部、
28 第1ノズル列、30A 第2ノズル列、
30B 第3ノズル列、30C 第4ノズル列、31 ポンプ装置、
35 キャッピング装置、41 キャリッジ、42 キャリッジモータ、
44 プーリ、45 タイミングベルト、46 ガイドレール、
51 リニア式エンコーダ、60 カートリッジ本体、
62A 第1ダミーインク収容部、62B 第2ダミーインク収容部、
64 ノズル供給口、66 供給路
Claims (7)
- 液体を吐出するノズルを備えた液体吐出装置に装着されるカートリッジであって、
前記ノズルに供給される液体として、媒体に向けて吐出はされずに媒体外に前記ノズルから排出される液体を収容した液体収容部を備えたことを特徴とするカートリッジ。 - 前記液体収容部に収容された前記液体は、前記ノズルのクリーニング時に前記ノズルから排出されることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
- 前記液体収容部に収容された前記液体は、前記ノズルのキャッピング時に前記ノズルから排出されることを特徴とする請求項1または2に記載のカートリッジ。
- 前記液体は、界面活性剤と、保湿剤と、水とからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカートリッジ。
- 前記液体吐出装置には、前記液体を吐出するノズルの他に、インクを吐出するノズルが設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカートリッジ。
- 媒体に向けて第1の液体を吐出する第1のノズルと、
前記第1の液体とは異なる種類の第2の液体を媒体に向けては吐出せずに媒体外へと排出する第2のノズルと、
を備えたことを特徴とする液体吐出装置。 - 媒体に向けて第1の液体を第1のノズルから吐出するステップと、
前記第1の液体とは異なる種類の第2の液体を第2のノズルから媒体に向けては吐出せずに媒体外へと排出するステップと、
を有することを特徴とする液体吐出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006290122A JP2008105262A (ja) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | カートリッジ、液体吐出装置および液体吐出方法 |
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Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2006
- 2006-10-25 JP JP2006290122A patent/JP2008105262A/ja not_active Withdrawn
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