JP2008100287A - ロボットシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操作されたスイッチ操作部に割当てられた歩行動作を行わせると同時に、操作されたアナログ操作部の操作量に応じて、右足首ロール軸制御用モータ206−1、左足首ロール軸制御用モータ206−2、右股関節ロール軸制御用モータ206−9及び左股関節ロール軸制御用モータ206−10を駆動することにより、ロボット301の重心位置を移動させて、歩行の進行方向を変える。
【選択図】図4
Description
従来、人型ロボット等の多数の関節を有するロボットを遠隔操作する場合、送信機に設けられたスイッチ操作型の操作部をオン/オフ操作することにより、ロボットに、前記各操作部に予め割当てた動作を実行させるようにしている。
しかしながら、ロボットの動作は、前記各操作部に予め割当てられている動作の再生及びジャイロセンサ等のセンサを利用した自動的な姿勢制御動作しかできないため、ロボットの動作に対してリアルタイムに使用者の意志を反映させることができない。したがって、ロボットの動きが制限され、面白味に欠けるという問題がある。
送信機の制御信号出力手段はスイッチ操作部及びアナログ操作部の操作に応じた制御信号を出力し、送信手段は前記制御信号を送信する。受信手段は前記送信機からの制御信号を受信して出力し、制御手段は前記受信手段からの制御信号に応答して、ロボットの関節を制御するためのモータを駆動することによって前記ロボットの関節を制御する。
また、前記アナログ操作部によって指示する動作は、前記ロボットの姿勢制御動作であるように構成してもよい。
また、前記姿勢制御動作は、前記ロボットの重心位置を移動する制御動作であるように構成してもよい。
また、前記足首関節と股関節を制御するためのモータとして、前記各関節に少なくともロール軸制御用モータ及びピッチ軸制御用モータが設けられて成るように構成してもよい。
図1は、本発明の実施の形態に係るロボットシステムに使用する送信機のブロック図である。
図1において、ロボットを遠隔制御するための送信機は、操作部101、信号処理回路102及び送受信回路103を備えている。
割当て動作指示部105は、スイッチによって構成され、割当てられた動作を指示するためにオン/オフ操作される複数のスイッチ操作部(例えばボタンスイッチ)107−1〜107−nを備えている。スイッチ操作部107−1〜107−nには、各々、歩行動作、立ち上がり動作等の相互に異なる動作が割当てられている。
詳細は後述するが、アナログ操作部108−1〜108−n中の2つのアナログ操作部108−1、108−2は、各々、ロボットの重心位置を左右方向に移動させる動作の指示、ロボットの重心位置を前後方向に移動させる動作の指示が行えると共に、各アナログ操作部108−1、108−2の操作量に応じた量の重心位置移動動作を指示することができるように構成されている。
ここで、信号処理回路102は制御信号出力手段を構成し、送受信回路103は送信手段を構成している。
図2において、受信制御機は、受信機201、制御回路202及び駆動部203を備えている。
ここで、受信機201は受信手段を構成し、制御回路202は制御手段を構成している。
RS485出力回路204は、処理回路210からの前記制御信号を受信し、駆動部203に出力する。
被制御機器である二足歩行型ロボット301は人型に構成されており、複数の関節を有するロボット本体302と駆動部203を備えている。各関節には、駆動部203のハブ205を介して接続されたモータ206−1〜206−20が配設されており、各モータ206−1〜206−20を駆動することによって関節が動くように構成されている。
図4はロボット301の重心位置を横方向に移動するように制御する場合の説明図であり、図5はロボット301の重心位置を前後方向に移動するように制御する場合の説明図である。
先ず、送信機のスイッチ操作部107−1〜107−nに割当てられた動作をロボット301に行わせる場合、複数のスイッチ操作部107−1〜107−n中の所望の動作が割当てられているスイッチ操作部(例えば、スイッチ操作部107−1)を操作する。
受信制御機側では、受信機201の無線送受信回路207は送信機からの前記変調された制御信号を受信し復調して、制御信号として出力する。
SPI信号送受信回路208は、無線送受信回路207からの前記復調された制御信号を出力する。
処理回路210では、前記制御信号の信号解析処理を行うことによって、どのスイッチ操作部107−1〜107−nが操作され又、どのアナログ操作部108−1〜108−nがどれだけの量操作されたかを解析する(信号解析処理211)。
ここでは、アナログ操作部108−1〜108−nは操作されていないため、重心位置制御処理213においては前記重心位置制御情報は生成されず、前記重心位置の制御は行われない。
駆動部203では、前記制御信号に対応するモータ206、・・・、206(即ち、図3のモータ206−1〜206−n)が、前記制御信号に対応する量だけ駆動される。これにより、駆動されたモータ206、・・・、206によって該モータに対応する関節が制御され、ロボット301は、操作されたスイッチ操作部107−1に割当てられた動作を行うことになる。
この場合、横方向の重心位置移動が割当てられたアナログ操作部108−1、前後方向の重心位置移動が割当てられたアナログ操作部108−2の少なくとも一方を操作する。
例えば、横方向の重心位置移動が割当てられたアナログ操作部108−1を操作した場合、信号処理回路102は、アナログ操作部108−1の操作を表すと共にアナログ操作部108−1の操作量を表す制御信号を送受信回路103に出力する。送受信回路103は前記制御信号を変調をして無線送信する。
制御回路202の処理回路210では、前記制御信号の信号解析処理を行うことによって、操作されたスイッチ操作部107−1〜107−n及びアナログ操作部108−1〜108−n並びにアナログ操作部108−1〜108−nの量操作を解析する(信号解析処理211)。
一方、処理回路210は、信号解析処理211の結果、アナログ操作部108−1が操作されたと判断して、当該操作されたアナログ操作部108−1に対応するモータを前記アナログ操作部108−1の操作量に応じてロボット301の重心位置を制御するための重心位置制御情報を生成する(重心位置制御処理213)。
ここでは、アナログ操作部108−1によって制御される重心位置移動は左右方向への移動制御である。前記制御信号が重心位置を左右方向に移動させる制御信号であるので、制御される股関節制御用モータは右股関節ロール軸制御用モータ206−9及び左股関節ロール軸制御用モータ206−10であり又、制御される足首制御用モータは右足首ロール軸制御用モータ206−1及び左足首ロール軸制御用モータ206−2である。
重心位置を前後方向に移動させる動作の場合、制御される関節制御用モータは右股関節ピッチ軸制御用モータ206−7及び左股関節ピッチ軸制御用モータ206−8であり、制御される足首制御用モータは右足首ピッチ軸制御用モータ206−3及び左足首ピッチ軸制御用モータ206−4である。
例えば、スイッチ操作部107−1とアナログ操作部108−1を同時に操作した場合、歩行と同時に重心位置を横方向に移動させることになるため、ロボット301を右又は左に曲がりながら歩行させることができる。
以下、前進歩行の割当て動作と横方向重心位置移動動作を同時に行う場合の動作を詳細に説明する。
信号処理回路102は、スイッチ操作部107−1及びアナログ操作部108−1の操作を表すと共にアナログ操作部108−1の操作量を表す制御信号を出力し、送受信回路103は前記制御信号を変調をして無線送信する。
制御回路202では、SPI信号送受信回路209が前記制御信号を受信し処理回路210に出力する。処理回路210では、前記制御信号の信号解析処理を行うことによって、操作されたスイッチ操作部107−1〜107−nの解析、操作されたアナログ操作部108−1〜108−nの解析及び該操作されたアナログ操作部108−1〜108−nの操作量の解析を行う(信号解析処理211)。
制御回路202は、前記制御信号をRS485出力回路204から駆動部203に出力する。
例えば、操作されたスイッチ操作部107−1に割当てられた動作が前進歩行動作で、操作されたアナログ操作部108−1が右重心移動の場合、ロボット301は右に曲がりながら前進歩行を行う。また、操作されたスイッチ操作部107−1に割当てられた動作が前進歩行動作で、操作されたアナログ操作部108−2が左重心移動の場合、ロボット301は左に曲がりながら前進歩行を行う。
また、アナログ操作部108−1〜108−nの操作に応じて、リアルタイムに重心位置の移動等を所望の量だけ行わせることが可能になる。
また、摺り足や速歩き等の歩行による移動中に重心位置を移動させることによって、スムーズに進行方向を変えることが可能になる。
また、前記実施の形態ではアナログ的な姿勢制御動作の例として重心位置移動の例で説明したが、他の姿勢制御動作を行うようにしてもよい。
例えば、速歩き状態で急停止させたとき、重心位置を前後に移動させることによって、転倒を防止して、安定な停止動作を行わせることができる。
また、坂道を歩行させる場合でも、重心位置を前後に移動させることにより、安定した歩行動作を行わせることが可能になる。
また、前記実施の形態では、重心位置を移動させるために、股関節と足首関節を制御するように構成したが、股関節及び足首関節とともに腕を伸ばすことにより、重心位置を移動させるようにしてもよい。
102・・・制御信号出力手段を構成する信号処理回路
103・・・送信手段を構成する送受信回路
105・・・割当て動作指示部105
106・・・アナログ量指示部
107−1〜107−n・・・スイッチ操作部
108−1〜108−n・・・アナログ操作部
201・・・受信手段を構成する受信機201
202・・・制御手段を構成する制御回路
203・・・駆動部
204・・・RS485出力回路
205・・・ハブ
206、206−1〜206−n・・・モータ
207・・・無線送受信回路
208、209・・・SPI信号送受信回路
210・・・処理回路
211・・・信号解析処理
212・・・モーション再生処理
213・・・重心位置調整処理
214・・・サーボモータ制御処理
301・・・ロボット
302・・・ロボット本体
303・・・電源分岐基板
Claims (6)
- 割当てられた動作を指示するスイッチ操作部と、操作量に応じた量の動作を指示するアナログ操作部と、前記スイッチ操作部及びアナログ操作部の操作に応じた制御信号を出力する制御信号出力手段と、前記制御信号を送信する送信手段とを有する送信機と、
複数の関節及び前記各関節を駆動する複数のモータを有するロボットと、
前記送信機からの制御信号を受信して出力する受信手段と、前記受信手段からの制御信号に応答して前記モータを駆動することによって前記ロボットの関節を制御する制御手段とを備えて成ることを特徴とするロボットシステム。 - 前記制御手段は、前記制御信号に応答して前記モータに対し、前記スイッチ操作部及びアナログ操作部が指示する各動作を加算した駆動を行うことを特徴とする請求項1記載のロボットシステム。
- 前記アナログ操作部によって指示する動作は、前記ロボットの姿勢制御動作であることを特徴とする請求項1又は2記載のロボットシステム。
- 前記姿勢制御動作は、前記ロボットの重心位置を移動する制御動作であることを特徴とする請求項3記載のロボットシステム。
- 前記制御手段は、前記重心位置を移動するために、少なくとも前記ロボットの足首関節と股関節を動かすためのモータを駆動することを特徴とする請求項4記載のロボットシステム。
- 前記足首関節と股関節を制御するためのモータとして、前記各関節に少なくともロール軸制御用モータ及びピッチ軸制御用モータが設けられて成ることを特徴とする請求項5記載のロボットシステム。
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