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JP2008100267A - パネル部材の成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】縁部を巻締めしたパネル部材の成形に係る工程数を抑えると共に、所望の形状からなる予備曲げ部を容易に成形することで、外観品質の高い縁部を有するパネル部材の成形を可能とするパネル部材の成形方法を提供する。
【解決手段】パネル部材10の成形方法は、板部材22に絞り成形を施して成形品形状Pに成形する工程と、板部材22の成形品外部位Oを切除して、成形品形状Pを有するアウタパネル14を成形する工程と、切除された先端面14aを含むアウタパネル14の縁部を、カールパンチ42によりカール状に成形する工程とを有する。そして、カールパンチ42によりカール状に成形されるアウタパネル14の縁部には、予備曲げ部14bが形成されており、該予備曲げ部14bは前記絞り成形を施す工程にて形成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、縁部を巻締めしたパネル部材の成形方法に関する。
例えば、自動車のボンネット、トランク及びドア等を構成するパネル部材は、板部材を成形品形状(製品形状)に成形したアウタパネルとインナパネルを重ね、これらの縁部を締結することで成形する。
従来、このようなパネル部材を成形する場合には、先ず、板部材からアウタパネル等に用いられる部位以外の部位(成形品外部位、製品外部位)を切除し、その後、成形品形状へと絞り成形を行っていた。
特許文献1には、自動二輪車のフェンダや自動車のバンパのような三次元形状からなるパネルを成形する際に、金属板を成形品の展開形状に打抜くと同時に、カール成形用の予備曲げ部を成形した後、該金属板に曲げ成形(絞り成形)を施して成形品形状に成形することが記載されている。そして、前記予備曲げ部にはカールダイによりカール成形を施すことで、成形品の縁部をカール状に成形し、該縁部でのエッジ部の露出を抑制している。
特公昭63−58650号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、前記展開形状への打抜き時に予備曲げ部を形成すると共に、該予備曲げ部を折曲垂下させるため、所望の角度や曲率半径を有する予備曲げ部を形成することが困難である。このため、所望の形状からなるカール状の縁部を成形することが難しい。
そこで、前記のような問題を解決するため、例えば、板部材を成形品形状に絞り成形すると共に、成形品外部位を切除した後、板部材の切除された端部を含む縁部を曲げて、予備曲げ部を形成することが考えられる。
ところが、このような場合には、絞り成形を行う工程及び成形品外部位を切除する工程に加えて、予備曲げ部を成形する工程が必要となる。このため、パネル部材の成形に要する工程数が増加し、生産効率の低下やコスト向上を惹起することになる。また、パネル部材の成形に伴う工程数の増加により、加工不良の増加も懸念される。
さらに、通常、前記予備曲げ部は極めて短い寸法とされるため、その曲げ加工が難しく、特に、板厚が厚い板部材等では正確に形成することが困難となる。
本発明は、係る従来の課題を考慮してなされたものであり、縁部を巻締めしたパネル部材の成形に係る工程数を抑えると共に、所望の形状からなる予備曲げ部を容易に成形することで、外観品質の高い縁部を有するパネル部材の成形を可能とするパネル部材の成形方法を提供することを目的とする。
本発明に係るパネル部材の成形方法は、縁部を巻締めしたパネル部材の成形方法であって、板部材を成形品形状にプレス成形する工程と、前記プレス成形された板部材の成形品外部位を切除して、成形品形状を有するパネル部材に成形する工程と、前記切除された端部を含むパネル部材の縁部を、カール曲げ型によりカール状に成形する工程とを有し、前記カール曲げ型によりカール状に成形される前記パネル部材の縁部には、予備曲げ部が形成されており、該予備曲げ部は前記プレス成形を施す工程にて形成することを特徴とする。
このような方法によれば、板部材にプレス成形を施して成形品形状に形成する工程において、同時に、カール成形時に利用される予備曲げ部を成形しておくことにより、前記予備曲げ部を高精度に所望の形状に形成できる。このため、カール成形時、縁部での座屈の発生が抑制され、極めて外観品質が高く、締結強度も高い縁部を有するパネル部材を成形することができる。しかも、前記プレス成形に係る工程と予備曲げ部を成形する工程とが同時に行われるため、パネル部材の成形に要する工程数を抑制することができる。従って、生産効率の向上や生産コストの低減が可能となる。
また、前記予備曲げ部の曲率半径をR1とし、前記カール曲げ型の巻上げ部の曲率半径をR2とした場合に、0.7R2<R1<R2、を満たすように設定することにより、カール成形時、パネル部材の縁部がカール曲げ型の巻上げ部に突き当たり、円滑なカール成形が阻害されることを有効に防止することができる。これにより、パネル部材の縁部における座屈の発生が抑制され、一層外観のよい縁部を有するパネル部材を成形することができる。
本発明によれば、縁部を巻締めしたパネル部材を成形する場合において、板部材にプレス成形を施して成形品形状に形成すると同時に、パネル部材の縁部に予備曲げ部を成形するため、該予備曲げ部を高精度に所望の形状に形成することができる。従って、縁部をカール成形する際、該縁部での座屈の発生が抑制されるため、極めて外観品質が高く、締結強度も高い縁部を有するパネル部材を成形することができる。
また、本発明によれば、前記プレス成形に係る工程と予備曲げ部を成形する工程とを同時に行うことにより、パネル部材の成形に要する工程数を抑制することができ、生産効率の向上や生産コストの低減が可能となる。
以下、本発明に係るパネル部材の成形方法について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るパネル部材の成形方法により成形されたパネル部材10の適用例である自動車後部ドア12の一部切欠斜視図である。図2は、図1中の矢印II方向(車外側から自動車後部ドア12外側を見た方向)からの自動車後部ドア12の一部省略正面図である。
自動車後部ドア12は、アウタパネル14とインナパネル16が重ねられ、縁部18が巻締めにより締結されたパネル部材10と、該パネル部材10の上部に設けられた窓枠20とから構成される。この場合、前記巻締めにより締結された縁部18は、図2中の矢印E1で示す部分、つまり、自動車後部ドア12を構成するパネル部材10の大部分に亘って三次元的に延在している。このような縁部18では、アウタパネル14の先端面(端部)14aとインナパネル16の先端面(端部)16aとが内側に内包された状態で巻締め締結されている(図9B及び図9C参照)。なお、図2中の矢印E2で示す部分、つまり、窓枠20の下端側を構成する部分では、例えば、アウタパネル14及びインナパネル16の縁部は夫々パネル部材10の内側に向けて折り曲げ成形されている。
次に、以上のように構成されるパネル部材10を成形するための本実施形態に係るパネル部材の成形方法について、図3のフローチャートに基づき説明する。
図3は、本実施形態に係るパネル部材10の成形方法の手順を示すフローチャートである。この成形方法では、板部材(例えば、板金素材)からパネル部材としてアウタパネル14及びインナパネル16を成形した後、これらアウタパネル14及びインナパネル16の縁部を巻締めして締結することによりパネル部材10を成形する。
先ず、図3におけるステップS1において、板部材22に絞り成形(ドロー成形、プレス成形)を施してアウタパネル14の成形品形状(製品形状)Pを成形する(図4及び図5参照)。図4は、板部材22に絞り成形を施してアウタパネル14の成形品形状を成形した状態を示す概略平面図であり、図5は、図4中の線V−Vにおける一部省略縦断面図である。
このような絞り成形を行う方法としては、例えば、図6に示すように、先ず、絞り成形金型23を構成する絞りダイ24と、絞りパンチ26及びブランクホルダ27との間に、図示しない位置決め手段により板部材22をセットする。前記絞りダイ24の成形凹部24aは、アウタパネル14の外面と略同形状に設定される。前記絞りパンチ26の成形凸部26aは、アウタパネル14の内面と略同形状に設定される。
次いで、図7に示すように、絞りパンチ26を固定した状態で、昇降手段(図示せず)により絞りダイ24を下降させると共に、ブランクホルダ27を下降させて、絞りダイ24の成形凹部24aと、絞りパンチ26の成形凸部26aとの間で板部材22を挟み込む。これにより、前記成形凹部24a及び成形凸部26aの形状に沿って板部材22が絞り成形(プレス成形)され、アウタパネル14の成形品形状Pが成形される。この場合、ブランクホルダ27はその上面と、前記絞りダイ24の成形凹部24a(絞りビード24c)との間で板部材22をクランプした状態で絞りダイ24と共に下降され、該板部材22を絞りパンチ26へとガイドする機能を果たす。そして、ブランクホルダ27は、その上面が隣接する絞りパンチ26の成形凸部26aの面と面一となる状態まで下降されて停止され、前記板部材22の端部付近を絞りダイ24と共に成形する。
ここで、本実施形態に係るパネル部材10の成形方法では、前記成形凹部24a及び成形凸部26aにおいて、パネル部材10の縁部18が構成される部分(図2中の矢印E1で示す部分)に対応した位置に、予備曲げ成形部24b、26b(夫々図6中の点線24b、26bで示す)を設けておく。これにより、アウタパネル14及びインナパネル16の縁部を巻締め締結する際に用いる予備曲げ部(フランジ)14bを前記絞り成形と同時に成形することができる(図9A参照)。
なお、絞りダイ24の成形凹部24a及びブランクホルダ27の上面には、図4に示す板部材22における成形品形状Pの外側、すなわち、成形品(製品)であるアウタパネル14(パネル部材10)に利用されない部分である成形品外部位(製品外部位)Oに対応する位置に、絞りビード(ドロービード)24c、27aを設けている。従って、前記絞り成形時、絞りビード24c、27aにより板部材22でのしわの発生を有効に抑えることができる。しかも、絞りビード24c、27aにより板部材22に形成されるビード部22aは、成形品外部位Oに位置するため、成形品形状Pに影響を及ぼすこともない。
次に、ステップS2において、上記のようにアウタパネル14の成形品形状Pが成形された板部材22から該成形品形状P部分を打抜き、パネル部材であるアウタパネル14を成形する。すなわち、板部材22から、前記ビード部22aを含む成形品外部位Oを切除する。
このような打抜き成形(切除)を行う方法としては、例えば、図8に示すように、板部材22の成形品形状Pが成形された部分を、トリム成形金型29を構成する上型30と下型32の間にクランプする。これら上型30及び下型32には、前記成形品形状Pからなるアウタパネル14の外面及び内面と略同形状の固定凹部30a及び固定凸部32aが設けられている。従って、前記板部材22を正確且つ強固に、しかも広い接触面積でクランプすることができる。
この際、前記成形品形状P(アウタパネル14)の切除された端部(先端面14a)となるカット位置Cが、上型30及び下型32の側面30b、32bに沿うようにしてセットされる。
次いで、上型30及び下型32の側面30b、32bに沿って、昇降手段(図示せず)により刃型34を下降させ、該刃型34の刃面34aにより、前記カット位置Cにおいて板部材22を切断する。これにより、板部材22から、前記成形品外部位Oが切除され、アウタパネル14が打抜き成形される。
ここで、本実施形態に係るパネル部材10の成形方法では、前記カット位置Cを、成形品であるアウタパネル14の予備曲げ部14bの先端面14aに一致する位置としておく。これにより、パネル部材10において、図2中の矢印E1にて示す部分に延在する縁部18と略一致した予備曲げ部14bが成形される。つまり、前記予備曲げ部14bが、アウタパネル14の縁部に延在して形成される(図9A参照)。
次いで、ステップS3において、前記ステップS1、S2と略同工程を他の板部材に施すことにより、インナパネル(パネル)16を成形する。この場合のインナパネル16の成形方法は、前記ステップS1、S2にて説明したアウタパネル14の場合と略同一であるため、詳細な説明を省略する。そして、このように成形されるインナパネル16の縁部にも、前記アウタパネル14と同様に、予備曲げ部(フランジ)16bが成形される(図9A参照)。
なお、このようなインナパネル16は、通常、前記アウタパネル14に比べて成形品の絞り形状がきつく、前記絞り成形金型23による絞り成形だけでは所望の成形品形状まで成形を行うことが困難な場合がある。このような場合には、絞り成形工程に続けて、リストライキング型による成形工程を行い、このリストライキング工程において前記予備曲げ部16bを成形することが好ましい。
以上のようにして、板部材22からアウタパネル14及びインナパネル16が成形されると、本実施形態に係るパネル部材10の成形方法では、次に、これらアウタパネル14及びインナパネル16の縁部を巻締めして締結し、パネル部材10を成形する。
すなわち、ステップS4において、図9Aに示すように、アウタパネル14及びインナパネル16を、アウタパネル14の先端面14aがインナパネル16の先端面16aから距離Lずれた状態で重ねて配置する。この場合、アウタパネル14及びインナパネル16の縁部(先端側)には、前記絞り成形により形成された予備曲げ部14b、16bが形成されている。
次に、ステップS5において、図9Bに示すように、インナパネル16から距離Lずれたアウタパネル14の縁部にカール成形を施して巻締めし、カール状(略円形状)の縁部18を形成する。
この場合のカール成形方法としては、例えば、図10に示すように、重ねたアウタパネル14及びインナパネル16を載置台36の載置面36a上に載置して、押さえパッド38により押圧固定する。その後、円弧状凹部からなるカール部(巻上げ部)40を有するカールパンチ42を載置面36a上で摺動させながら移動させる。そうすると、アウタパネル14の縁部(先端側)が、インナパネル16の縁部(先端側)を巻き込むようにして巻締め締結され、縁部18が成形される。これにより、アウタパネル14及びインナパネル16の各先端面14a、16aが内側に内包され、外観品質に優れた縁部18を有するパネル部材10を確実に成形することができる(図9B及び図10参照)。
この場合、本実施形態に係るパネル部材10の成形方法では、図11に示すように、アウタパネル14の予備曲げ部14bを曲率半径R1として曲げ成形しておき、カールパンチ42のカール部40を前記曲率半径R1よりも多少大きな曲率半径R2として構成しておく。つまり、前記曲率半径R1、R2の関係を、0.7R2<R1<R2、より好ましくは、0.8R2<R1<R2と設定しておく。そうすると、カールパンチ42のカール部40を構成する壁面へのアウタパネル14の先端面14aの当接や、前記カール部40の下部に構成された下あご44へのアウタパネル14の予備曲げ部14bの根元部分の当接を有効に防止することができる。
すなわち、前記曲率半径R1、R2の関係を前記のように設定しておくと、カール成形時、アウタパネル14の縁部(先端面14aや予備曲げ部14b)がカールパンチ42に突き当たり、円滑なカール成形が阻害されることを防止することができる。これにより、アウタパネル14やインナパネル16の縁部における座屈の発生が有効に防止され、一層外観のよい縁部18が成形される。
ところで、本実施形態では、アウタパネル14の予備曲げ部14bを前記絞り成形に係る工程で成形している。すなわち、絞り成形金型23の成形凹部24a及び成形凸部26aに配設した予備曲げ成形部24b、26bにて、予備曲げ部14bが成形される。
この場合、前記絞り成形金型23に用いられる絞りダイ24及び絞りパンチ26は、通常の曲げ成形(ベンド)金型に比べて、板部材22が接触する受け部分(成形凹部24a及び成形凸部26a)の面積を広く構成することができる。従って、前記絞り成形金型23において板部材22は極めて高精度に位置決めされ、成形されるため、予備曲げ部14bを高精度に所望の形状に成形することが可能となる。つまり、本実施形態では、前記曲率半径R1、R2の関係(0.7R2<R1<R2)を容易且つ正確に実現することができるため、一層確実に外観品質の高い縁部18を成形することができる。
次に、ステップS6において、図9Cに示すように、前記カール成形で成形した縁部18をさらに成形するシーム成形を行う。該シーム成形では、前記縁部18が扁平に変形するように押圧することで該縁部18を潰し、その巻締め強度を一層向上させ、縁部18の外観品質を一層向上させる。
この場合のシーム成形方法としては、例えば、図12に示すように、載置面36a上でのカール成形後、押さえパッド38によりアウタパネル14及びインナパネル16を固定した状態でカールパンチ42を退避(後退)させる。次いで、シームパンチ(潰し型)45を下降され、該シームパンチ45に形成されたシーム部(潰し部)46にて縁部18を扁平に変形させながら潰すことによりシーム成形を施す。このとき、縁部18が扁平に変形する過程では、アウタパネル14及びインナパネル16の内部で塑性流動が生じるため、縁部18におけるアウタパネル14の根元部分での曲率半径が十分に小さくなり、ダレの発生が防止される。これにより、縁部18の外観を一層向上させることができる。
以上のように、本実施形態に係るパネル部材10の成形方法によれば、板部材22に絞り成形(プレス成形)を施す工程において、同時に、予備曲げ部14b(16b)を成形する。この場合、前記絞り成形金型23では、板部材22は極めて高精度にセットされて成形されるため、前記予備曲げ部14b(16b)を高精度に所望の形状に形成することができる。
従って、アウタパネル14の予備曲げ部14bでの曲率半径R1と、カールパンチ42のカール部40での曲率半径R2との関係を容易且つ正確に所望の値、例えば、0.7R2<R1<R2、に設定することができる。このため、カール成形時、アウタパネル14の縁部を構成する先端面14aや予備曲げ部14bがカールパンチ42に突き当たり、円滑なカール成形が阻害されることを有効に防止することができる。これにより、縁部18での座屈の発生が抑制され、極めて外観品質が高く、締結強度も高い縁部18を成形することができる。また、このように高い締結強度を有する縁部18を成形することにより、パネル部材10の剛性を向上させることができる。
さらに、上記のように板部材22に絞り成形を施す工程において、同時に、予備曲げ部14b(16b)を成形するため、絞り成形を施す工程及び成形品外部位Oを切除する工程の後、前記予備曲げ部14b、16bを成形する工程を行う必要がない。従って、パネル部材10の成形に要する工程数を抑制することができ、生産効率の向上や生産コストの低減が可能となり、加工不良の発生も低減できる。
また、本実施形態に係るパネル部材10の成形方法では、該成形方法により成形されるパネル部材10の適用箇所、例えば、ドアやボンネット等における必要な締結強度や要求される外観形状等に応じて、カール成形のみを施す方法と、シーム成形まで施す方法とを適宜用いることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
例えば、上記実施形態では、成形されるパネル部材10として、アウタパネル14及びインナパネル16の2枚のパネル部材から成形されるものとしたが、これに限らず、該パネル部材を1枚や3枚以上としても本発明に係るパネル部材の成形方法は適用可能である。
本発明の一実施形態に係るパネル部材の成形方法により成形されたパネル部材の適用例である自動車後部ドアの一部切欠斜視図である。 図1中の矢印II方向からの自動車後部ドアの一部省略正面図である。 本実施形態に係るパネル部材の成形方法の手順を示すフローチャートである。 板部材に絞り成形を施してアウタパネルの成形品形状を成形した状態を示す概略平面図である。 図4中の線V−Vにおける一部省略縦断面図である。 板部材を絞り成形金型にセットした状態を示す一部省略縦断面図である。 図6に示す絞り成形金型により板部材をアウタパネルの成形品形状に成形した状態を示す一部省略縦断面図である。 図4に示すアウタパネルの成形品形状を成形した板部材をトリム成形金型により打抜き成形している状態を示す一部省略縦断面図である。 図9Aは、本実施形態に係るパネル部材の縁部を締結する前に、アウタパネル及びインナパネルを重ねた状態を示す一部省略縦断面図であり、図9Bは、図9Aに示すアウタパネル及びインナパネルの縁部をカール成形した状態を示す一部省略縦断面図であり、図9Cは、図9Bに示すカール成形後の縁部をシーム成形した状態を示す一部省略縦断面図である。 図9Aに示すアウタパネル及びインナパネルの縁部にカール成形を施している状態を示す一部省略縦断面図である。 図9Aに示すアウタパネル及びインナパネルの縁部にカール成形を施す直前の状態を示す一部省略縦断面図である。 図9Bに示すパネル部材の縁部にシーム成形を施している状態を示す一部省略縦断面図である。
符号の説明
10…パネル部材 12…自動車後部ドア
14…アウタパネル 14a、16a…先端面
14b、16b…予備曲げ部 16…インナパネル
18…縁部 22…板部材
23…絞り成形金型 24…絞りダイ
24b、26b…予備曲げ成形部 26…絞りパンチ
27…ブランクホルダ 29…トリム成形金型
30…上型 32…下型
34…刃型 34a…刃面
36…載置台 38…押さえパッド
40…カール部 42…カールパンチ
45…シームパンチ 46…シーム部
C…カット位置 O…成形品外部位
P…成形品形状 R1、R2…曲率半径

Claims (2)

  1. 縁部を巻締めしたパネル部材の成形方法であって、
    板部材を成形品形状にプレス成形する工程と、
    前記プレス成形された板部材の成形品外部位を切除して、成形品形状を有するパネル部材に成形する工程と、
    前記切除された端部を含むパネル部材の縁部を、カール曲げ型によりカール状に成形する工程と、
    を有し、
    前記カール曲げ型によりカール状に成形される前記パネル部材の縁部には、予備曲げ部が形成されており、該予備曲げ部は前記プレス成形を施す工程にて形成することを特徴とするパネル部材の成形方法。
  2. 請求項1記載のパネル部材の成形方法において、
    前記予備曲げ部の曲率半径をR1とし、前記カール曲げ型の巻上げ部の曲率半径をR2とすると、
    0.7R2<R1<R2
    を満たすことを特徴とするパネル部材の成形方法。
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