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JP2008194587A - 濾過フィルタ及びその製造方法 - Google Patents

濾過フィルタ及びその製造方法 Download PDF

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JP2008194587A JP2007030771A JP2007030771A JP2008194587A JP 2008194587 A JP2008194587 A JP 2008194587A JP 2007030771 A JP2007030771 A JP 2007030771A JP 2007030771 A JP2007030771 A JP 2007030771A JP 2008194587 A JP2008194587 A JP 2008194587A
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diameter frame
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泰輔 佐藤
Kazuhiro Yoshida
和弘 吉田
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Toyo Roki Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】濾材が保持枠から剥離しない濾過フィルタを得る。
【解決手段】外形が筒状に形成され、保持枠1と、その周面に濾材40の配された濾過フィルタに関し、保持枠1を、軸方向の一端をなす小径枠2と、他端をなすリング状の大径枠10と、周面にて半径方向に傾斜されて小径枠2と大径枠10とを連結する周枠20とで構成する。大径枠10の内面には、周面の傾斜に対して内側に向けられた厚肉部15を形成し、濾材を丸めて中空円錐台状とし、その上端縁を小径枠2の内部に挿入し、その下端縁を、厚肉部15の外側にて大径枠10の内部に挿入して保持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、オイル内の不純物を濾過する濾過フィルタ、特に自動車のパワーステアリングの回路内に設けられる濾過フィルタ及びその製造方法の発明に関する。
自動車のパワーステアリングの回路を流れるオイルから不純物を濾過する濾過フィルタ100として、例えば、図14に示すものが、従来から使用されている。この図14に示す濾過フィルタ100は、外形が円筒状となされ、樹脂材からなる保持枠101と、この保持枠101と一体化された濾材105,106とから構成されている。保持枠101は、濾過フィルタ100の軸方向の一端に配されたリング状の部位102と、他端に配されたリング状又は円盤状の部位103と、これらを連絡している複数の周枠104とから構成されている。一方、濾材105,106は、細かい網目からなるメッシュが使用される。
かかる濾過フィルタ100では、その周面に配されて、中空円筒状となされた濾材106の軸方向の両端が、保持枠101の両端に位置する部位102,103により保持され、かつ、周枠104により支持されている。
このような構成を有する濾過フィルタ100を製造する場合、その製造法にはいくつかの方法があるが、特許文献1には、その一例が示されている。
この特許文献1に示された濾過フィルタは、樹脂材を射出成形することで保持枠を形成している。即ち、金型に形成されたキャビティに円筒状に丸めた濾材を予め配置しておき、その内部に樹脂を注入して、濾材と保持枠とを一体化して製造している。
特開平5−193023号公報
しかしながら、特許文献1に示された濾過フィルタでは、金型に樹脂を注入した際に、キャビティ内に配された濾材の端縁が樹脂により押し流されて、コアピンの表面に密接された状態で成形されることがある。そうすると、完成した濾過フィルタ100では、その軸方向の端部において、濾材106の端縁が必ずしもリング状の部位102の肉厚の中央に配置されず、内表面に密着されただけの状態の製品となる(図15参照)。
このような濾過フィルタを回路にセットして使用した場合、回路を流れるオイルの圧力によって、濾材がリング状のフレームから容易に剥離されてしまい、濾過フィルタの機能を果たさなくなる。
そこで、本発明では、濾材が保持枠に確実に保持されて、安定した濾過機能を奏する濾過フィルタ及びその製造方法を提供する。
本発明では、第1に上記の課題を解決するために、樹脂材からなる保持枠と、この保持枠に保持された濾材とにより筒状に形成され、前記濾材が少なくとも周面に配置された濾過フィルタであって、前記保持枠は、この濾過フィルタの軸方向の一端をなす小径枠と、他端をなすリング状の大径枠と、この濾過フィルタの周面にて半径方向の内外に傾斜されて、これら小径枠と大径枠とを連結する周枠とを具備し、前記大径枠の内面には、この濾過フィルタの周面の傾斜に対して内側に向けられた厚肉部が形成され、前記濾材は中空円錐台状となされ、その上底部をなす端縁は前記小径枠の内部に挿入されて保持され、その下底部をなす端縁は、前記厚肉部の外側にて前記大径枠の内部に挿入されて保持された濾過フィルタを採用した。
かかる濾過フィルタに関して、本発明では、前記大径枠の前記厚肉部には、周方向に凹部と凸部とが交互に配されてなる濾材位置ずれ防止部が形成され、前記濾材の下底部をなす端縁は、これら濾材位置ずれ防止部を構成する前記凹部の外縁の外側に配置されて保持されていることを特徴としている。
また、前記濾材の上底部と下底部との間をなす中間部は、前記周枠の内部を周方向に貫いて保持されたことを特徴とする。
本発明では第2に、上記課題を解決するために、濾過フィルタを次の製造方法で製造することととした。
即ち、樹脂材からなる保持枠と、濾材とにより筒状に形成され、前記濾材が少なくとも周面に配置された濾材とを具備し、前記保持枠が、軸方向の一端をなす小径枠と、他端をなすリング状の大径枠と、周面にて半径方向の内外に傾斜されて、これら小径枠と大径枠とを連結する複数の棒状の周枠とを有する濾過フィルタについて、前記保持枠を射出成形によって成形する濾過フィルタの製造方法であって、射出成形に使用する金型に形成されたキャビティを、前記小径枠を成形するための小径枠成形部、前記大径枠を成形するための大径枠成形部、及び前記周枠を成形するための周枠成形部とで構成せしめ、前記周枠成形部を前記小径枠成形部と大径枠成形部とを連絡せしめて設け、前記大径枠成形部の内壁を、前記周枠成形部がなす傾斜に対して内側に向けて形成することで、厚肉部成形部を形成し、前記濾材を丸めて中空円錐台状に形成し、その上底部をなす端縁を前記小径枠成形部に位置させると共に、下底部をなす端縁を前記肉厚成形部の外側に配して前記大径枠成形部に位置させて、前記キャビティ内に配置し、次いで、前記キャビティに樹脂材を注入し、注入された樹脂が前記濾材の上底部をなす端縁と下底部をなす端縁を保持して、前記濾材と前記前記保持枠とを一体成形する。
この場合において、本発明では、前記厚肉部成形部に、外側に向けて突出する凸部が配されてなる濾材位置ずれ防止部成形部を周方向の複数の位置に形成し、前記大径枠成形部にて前記濾材の下底部をなす端縁をこれら濾材位置ずれ防止部成形部の前記凸部の外側に配して、この端縁を前記凸部で支持することで製造する。
本発明によれば、周面に配された濾材が円錐台状に形成されて、濾過フィルタの半径方向に関して傾斜されるため、濾材の上底部及び下底部をそれぞれなす端縁が、小径枠及び大径枠の肉厚方向の中間部分に挿入された構造とすることができる。このため、濾材が確実に保持枠に保持された濾過フィルタを構成することができる。また、大径枠においては、厚肉部を設けているため、濾材の端縁を大径枠の肉厚方向の中間部分に位置させやすい構造となる。
さらに、本発明では、大径枠に濾材位置ずれ防止部を形成している。この濾材位置ずれ防止部は、金型に形成された前記厚肉部成形部において、内から外へ向けて突出させた凸部により形成される。この凸部が濾材を支持することから、濾材の傾斜が維持されて、一層、濾材の端縁を大径枠の肉厚方向の中間部分に位置させやすい構造とする。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の1実施形態にかかる濾過フィルタ50の斜視図であり、この濾過フィルタ50は、外形が円錐台状に形成され、樹脂からなる保持枠1と、この保持枠1により保持された濾材30,40とから構成されている。
保持枠1は、上端をなす小径枠2と、下端をなす大径枠10と、周面に配置されて、これら小径枠2と大径枠10とを連結する複数の周枠20とから構成されている。小径枠2は、外縁をなす外リング部3とその内側に配された内リング部4とを備え、これら外リング部3と内リング部4とは、周方向の複数の位置で連結部5により連結されている。また、内リング部4の内側には十字をなすリブ6が設けられ、内リング部4の内縁は、対向する位置同士がこれらリブ6により連結されている。これら外リング部3,内リング部4、連結部5及びリブ6の間は、オイルを通す複数の流通路として構成されている。
この小径枠2は、図2に示すように、一定の高さを有するように形成されており、その上面は、外リング部3の位置に対し、内リング部4の位置が窪むようにして形成されている。また、外周面に関しては、小径枠2の上部に位置する外リング部3と、下部に位置する内リング部4との境界部分で段差7が形成されている。
一方、大径枠10は、図3に示すように、リング状に形成されており、周壁11と、周壁11の下端縁にて半径方向外側に張り出すフランジ12とを備えている。また、フランジ12の下面には、大径枠10の全周にわたって突出された装着部13が形成されている。さらに、フランジ12の表面には、周方向において、中心角90度毎の4箇所に、矩形状の突起部14が周壁11の外周面16と連接させるようにして設けられている。
この大径枠10を構成する周壁11は、その外周面16が上側に向かうにつれて、半径方向の内側に向けられるように傾斜されている一方で、内周面15は、当該濾過フィルタ50の軸方向と平行となるように鉛直に延びるように形成されている。このように、周壁11の内周面15が、外周面16の傾斜に対して、相対的に半径方向の内側に向けられるようにして構成されている。このため、周壁11の内周面15が厚肉部として構成され、周壁11の肉厚は下端に向かうに連れて拡幅される。
そして、これら小径枠2と大径枠10とを連結している周枠20は、その横断面が長方形に形成され、角棒として構成されている。また、周枠20は、周方向においてフランジ12の表面に形成された突起部14と同位置、即ち、周方向の4箇所に、90度間隔に設けられている。
各周枠20は、図1に示すように、小径枠2の外周側と、大径枠10の内周面15側とを相互に連絡している。周枠20の上部は、小径枠2における外リング部3に接続されており、その外面が、外リング部3の外周面から外側に突出されている。一方、周枠20の下部は、その外面が、大径枠10を構成する周壁11の外周面16と面一なるように設けられ、内面が周壁11の内周面15から内側に突出されるようにして設けられている。
この濾過フィルタ50では、かかる保持枠1の小径枠2と、周枠20の配されている周面とで濾材30,40を保持している。保持される濾材30,40は、細かい網目の形成されたメッシュである。
小径枠2に保持されている濾材30は、円形に形成され、小径枠2の高さ方向の中間部分において、小径枠2を横断するようにして配されている。より詳細には、濾材30は、図2に示すように、小径枠2の内リング部4の位置に配置されており、リブ6の中間部を水平に貫くようにして設けられている。そして、濾材30の周縁が、小径枠2を構成する内リング部4に保持され、中間部分がリブ6に保持されている。このようにして保持された濾材30は、小径枠2を構成している各部位同士の間に形成された隙間からなる流通路を塞ぐようにして配される。
これに対し、周面に配されている濾材40は、1枚ないし2枚の濾材40を丸めて中空円錐台状に形成されたものである。濾材40の上底部をなす端縁は、図2に示すように、小径枠2を構成している外リング部3の内部に挿入されて小径枠2に保持されている。一方、下底部をなす端縁は、図3に示すように、大径枠10を構成している周壁11の厚み方向の中央に挿入されて大径枠10に保持されている。さらに、上底部と下底部との間をなす中間部は、周枠20の内部を周方向に貫通するように設けられ、周枠20により保持されている。
一方、周面に配置された濾材40は、図2に示すように、上底部をなす端縁が小径枠2の外側、かつ下側から外リング部3の内部に斜めに挿入されて小径枠2に保持されている。これに対し、図3に示すように、下底部をなす端縁は、大径枠10を構成する周壁11の上端かつ内周縁から外周面16の傾斜と平行をなして、周壁11の肉厚方向の中間部分に挿入されて保持されている。
この大径枠10が濾材40を保持する構造について、図4及び図5を参照して、さらに詳細を説明する。図4は、大径枠10をその下面側から見た斜視図であり、図5は、濾材位置ずれ防止部において大径枠が濾材を保持する状態を示す部分断面拡大図である。図4に示すように、大径枠10の内周面15の下部には、凹部と凸部とが周方向に交互に配されてなる濾材位置ずれ防止部17が形成されている。この実施形態にかかる濾過フィルタ50では、濾材位置ずれ防止部17は、周方向において周枠20同士の間の部位をなす4箇所に形成されている。
また、図5に示すように、濾材位置ずれ防止部17を構成する凹部は、周壁11の内周面15において、下端縁から周壁11の高さ方向のほぼ中間位置までの部位が、外側に向けて周壁11の肉厚の中央部まで窪むようにして形成されている。そして、これら凹部の位置では、濾材40が、凹部の外側において、凹部の溝底に接するようにして配さている。
この濾材位置ずれ防止部17は、濾材40の下底部をなす端縁を確実に保持し、剥離することを防止している。
以上のように構成された濾過フィルタ50では、周面に配された濾材40は、円錐台状に形成されて、濾過フィルタ50の半径方向に関して傾斜されているため、上底部をなす端縁が保持枠1の上端をなす小径枠2の外周側から肉厚方向の内部に確実に挿入されて保持される。一方、下底部をなす端縁は、大径枠の肉厚方向の内部に確実に位置され、剥離されることなく保持される。特に、下底部をなす端縁が大径枠に確実に保持される構造は、以下に説明する製法により実現される。
以下に、濾過フィルタ50の製造方法について説明する。
図6は、濾過フィルタ50の周面に配置される濾材40の展開図を示している。この濾材40は、扇形の中心部分をさらに扇形に切り落とし、内外に位置する2つの同心円の円弧部41,42と、これら円弧部41,42の両端を接続する直線部43とで囲まれた形状に形成されたものが使用される。そして、図7に示すように、この濾材40を丸め、両端をなす直線部43同士を一定幅重ね合わせて内部が中空な円錐台状に形成される。重ね合わされた直線部43端縁同士は、中空円錐台の半径方向外側に突出され、張り出し部45が形成される。もっとも、濾材40を中空円錐台状に形成する場合に、図8に示すように、2枚の濾材40を使用して形成しても構わない。この場合、2枚の濾材40の両端同士を相互に重ね合わせ、中空円錐台の半径方向外側に、重ね合わされた端縁をそれぞれ逆方向に向けて突出させ、一対の張り出し部45を形成する。
このようにして円錐台状に形成された濾材40は、保持枠1を成形するための金型60の内部にセットされる。
保持枠1を成形する金型60は、図9及び図10に示すように、4つの部位から構成されており、外形を成形するための本体60aと、本体60aに形成された空間内に配置されるコア60bと、樹脂の供給路が形成された頭部60cとから構成される。また、本体60aは、2つの構成部材からなり、図9に示す状態において、中心線LCの位置で左右に分割されるよう構成されている。これらの部位60a,60b,60cから構成される金型60には、樹脂が供給されて保持枠1を成形するためのキャビティが形成されている。このキャビティは、小径枠成形部63と、この小径枠成形部63と一定の間を空けて、相互に平行をなすようにして形成された大径枠成形部67と、これら小径枠成形部63と大径枠成形部67とを連絡するように形成された周枠成形部75とが形成されている。
本体60aに形成された空間は、先方に向かうに連れて先細りに形成されている一方で、コア60bは、テーパー状に形成された中実棒から構成され、その先端が本体60aに形成された空間の先端部分にまで到達している。そして本体60aとコア60bとの先端が頭部60cにより閉鎖されるように配置されている。
小径枠成形部63は、本体60aに形成された空間の先端部に形成された平坦な円筒状の部位64、コア60bの先端面の窪んだ部位65、及び上端を閉鎖している頭部60cにより構成されている。平坦な円筒状の部位64は、小径枠2の外リング部3を成形する部位であり、コア60bの先端面の窪んだ部位65は、内リング部4を成形する部位である。なお、これら図9及び図10には特に示していないが、この小径枠成形部63には、外リング部3と内リング部4と連絡するリブ6、及び内リング部4の内側に設けられた十字状のリブ6を成形する部位が設けられる。
これに対し、大径枠成形部67は、本体60aの空間の基端側に形成されたリング状の空間部68と、コア60bの外周面とから構成される。このリング状の空間部68は、周壁11を成形する部位である。また、リング状の空間部68には、さらに外側に向けて突出したフランジ成形部69と、このフランジ成形部69と直交する装着部成形部70とが形成されている。一方、コア60bには、周面の傾斜面に対して内側に向けて屈曲された厚肉部成形部71が形成されている。この厚肉部成形部71は、コア60bの軸方向と平行をなすようにして形成される。そして、図9に示す断面の位置では、外側に向けて突出する凸部72が形成されている。この凸部72は、大径枠10の内周面15に濾材位置ずれ防止部17を構成する凹部を成形する濾材位置ずれ防止部成形部として機能する。
図10は、金型60に形成された周枠成形部75の位置における断面図を示すものである。周枠成形部75は、本体60aに形成された外溝76とコア60bに形成された内溝77とから構成される。本体60aには、コア60bとの合わせ面に小径枠成形部63と大径枠成形部67とを連絡する外溝76が形成される。外溝76における小径枠成形部63側は、小径枠成形部62を構成する平坦な円筒状の部位54と連絡されている。一方大径枠成形部67側は、周壁11を成形する拡幅された部位68に連絡されている。この外溝76の溝底は、リング状の空間部68の内面と面一となるように形成されている。
これに対し、コア60bには、その周面に、本体60aに形成されている外溝76と対向する位置に小径枠成形部63と大径枠成形部67とを連絡する内溝77が形成されている。内溝77の小径枠成形部63側は、コア60bの先端面に形成された窪みんだ部位65の周縁に連絡されている一方で、大径枠成形部67側は、周壁11を成形する拡幅された部位68の内側に連絡されて、大径枠成形部67の下端部分まで延びている。
そして、円形状の濾材30が小径枠成形部63の内部に水平に配される。また、中空円錐台状に形成された濾材40は、その上底部をなす端縁を小径枠成形部63に位置させる一方で、下底部をなす端縁を大径枠成形部67に位置させて、本体60aとコア60bとで挟み込んで金型60にセットされる。この際、濾材の端縁同士を重ね合わせて外側方へ突出させた張り出し部45が、図10に示すように、周枠成形部75に配置されるようにセットする。これにより、成形後に、張り出した部位が周枠20の内部に隠蔽される。
以上のようにして濾材を金型60にセットした後に、本体60a、コア60b、及び頭部60cとで形成された金型60内のキャビティ内に樹脂を注入する。これにより、濾材30,40と保持枠1とが一体に成形される。
ここで、図11及び図12を参照して、樹脂注入時における大径枠成形部67の内部の作用について説明する。
大径枠成形部67において、図11に示すように、例えば、樹脂が半径方向の外側から内側に向けて流動したとする。このように樹脂が流動すると、コア60bの外周面に形成された凸部72に濾材40の下底部をなす端縁が押し付けられる。押し付けられた濾材40は、凸部72同士の間に形成された凹部の内部にやや撓みながらも、凸部72に支持される。このため、円錐台状に形成された濾材40の傾斜は、これら凸部72により維持される。そして、樹脂は、濾材40の端縁を回り込むようにして凹部へ流動される。
このようにして樹脂が注入された後の状態を示したものが、図11のA部を拡大して示した図12である。この図12に示すように、濾材40は、凸部72により支持されるため、樹脂が半径方向外側から内側に流動した場合でも、濾材の全周がコア60bの外周面に押し付けられることが阻止され、濾材40の傾斜を維持せしめ、濾材40を大径枠10の肉厚の中間部分に位置させる。これにより、大径枠10において濾材40が保持枠1から完全に剥離されてしまうことを防止することができる。
しかも、この凸部72の形成された位置では、濾材40の下底部をなす端縁が周方向に関して波形に形成される。このため、成形後において、濾材40と大径枠10との接触面積が大きくなり、濾材40が強固に大径枠10に保持され、濾材40の位置ずれ及び大径枠10からの抜け出しが効果的に阻止される。
このようにして射出成形を行えば、保持枠1の小径枠2が濾材40の上底部をなす端縁を保持し、大径枠10が下底部をなす端縁を保持し、かつ、中間部分を周枠20が保持した状態で保持枠1と濾材とが一体に形成されて、図1に示す濾過フィルタ50が完成される。
以上、大径枠10において、その内周面15側にのみ濾材位置ずれ防止部17を設けたものを例に説明したが、これには限定されず、図13に示すように、大径枠10の外周面16側にも濾材位置ずれ防止部80を設けてもよい。
図13に示す濾過フィルタ51も、保持枠1とこの保持枠1に保持された濾材30,40とから構成されている。なお、この濾過フィルタ51は、保持枠1を構成する大径枠10の外周面16の構造以外は、図1に示す濾過フィルタ50と同様であるため、同一の構成部については、図1に示す濾過フィルタ50と同符号を付して、詳細な説明をここでは省略する。
保持枠1を構成する大径枠10の外周面16には、その周方向において、周枠20同士の間をなす部位に凹部と凸部とが交互に配された濾材位置ずれ防止部80が形成されている。この濾材位置ずれ防止部80は大径枠10を構成している周壁11の外周面16において、周方向の90度間隔毎の4箇所に形成されている。これら濾材位置ずれ防止部80は、フランジ12との境界をなす下端から高さ方向のほぼ中央の位置までの領域にそれぞれ形成されている。
大径枠10の外周面16に濾材位置ずれ防止部80を形成する場合、大径枠成形部67において金型60の本体60aの内面に内方に向けて突出させた凸部を形成することで形成する。これにより、金型60に樹脂を注入した際に、大径枠成形部67において樹脂が内側から外側に流動した場合でも、凸部が濾材40を周壁の肉厚の内部に維持する。このため、完成された濾過フィルタ51においては、濾材位置ずれ防止部80が濾材40を確実に保持する。
なお、図1及び図13に示した濾過フィルタ50,51では、大径枠10を構成する周壁11の内周面15をこれら濾過フィルタ50,51の軸方向と平行となるようにして厚肉部を形成しているが、内周面15をさらに半径方向の内側に向けて傾斜させて厚肉部を形成してもよい。
本発明の一実施形態にかかる濾過フィルタの斜視図。 保持枠を構成する小径枠が濾材を保持する状態を示す部分断面拡大図。 保持枠を構成する大径枠が濾材を保持する状態を示す部分断面拡大図。 濾過フィルタを大径枠の裏側から見た濾過フィルタの一部を示す斜視図。 濾材位置ずれ防止部において大径枠が濾材を保持する状態を示す部分断面拡大図。 濾過フィルタの周面に配される濾材の展開図。 図6に示す濾材を丸めて円錐台状に形成した状態を示す斜視図。 2枚の濾材を使用して円錐台状に形成した状態を示す斜視図。 濾材位置ずれ防止部を成形する凹部の形成された部位における金型の断面図。 周方向において、図9に示す部位とは別の部位における金型の断面図。 金型へ樹脂が注入された際における大径枠成形部内の作用の説明図。 樹脂注入後における濾材の状態を示す図。 図1に示す濾過フィルタとは別の実施形態にかかる濾過フィルタの斜視図。 従来から使用されている濾過フィルタの斜視図。 図14に示す従来品の濾材の保持状態を示す保持枠の部分拡大図。
符号の説明
1…保持枠 2…小径枠 3…外リング部 4…内リング部
5…連結部 6…リブ 10…大径枠 11… 周壁
15…内周面(厚肉部) 17…濾材位置ずれ防止部
20…周枠 30,40…濾材 60a…金型の本体
60b… 金型のコア 60c…金型の頭部
30…小径枠成形部 67…大径枠成形部
71… 厚肉部成形部 72…凸部(濾材位置ずれ防止部成形部)
75 周枠成形部 80…濾材位置ずれ防止部

Claims (5)

  1. 樹脂材からなる保持枠と、この保持枠に保持された濾材とにより筒状に形成され、前記濾材が少なくとも周面に配置された濾過フィルタであって、
    前記保持枠は、この濾過フィルタの軸方向の一端をなす小径枠と、他端をなすリング状の大径枠と、この濾過フィルタの周面にて半径方向の内外に傾斜されて、これら小径枠と大径枠とを連結する周枠とを具備し、
    前記大径枠の内面には、この濾過フィルタの周面の傾斜に対して内側に向けられた厚肉部が形成され、
    前記濾材は中空円錐台状となされ、その上底部をなす端縁は前記小径枠の内部に挿入されて保持され、その下底部をなす端縁は、前記厚肉部の外側にて前記大径枠の内部に挿入されて保持されたことを特徴とする濾過フィルタ。
  2. 前記大径枠の前記厚肉部には、周方向に凹部と凸部とが交互に配されてなる濾材位置ずれ防止部が形成され、
    前記濾材の下底部をなす端縁は、この濾材位置ずれ防止部を構成する前記凹部の外縁の外側に配置されて保持されていることを特徴とする請求項1に記載の濾過フィルタ。
  3. 前記濾材の上底部と下底部との間をなす中間部は、前記周枠の内部を周方向に貫いて保持されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の濾過フィルタ。
  4. 樹脂材からなる保持枠と、濾材とにより筒状に形成され、前記濾材が少なくとも周面に配置された濾材とを具備し、前記保持枠が、軸方向の一端をなす小径枠と、他端をなすリング状の大径枠と、周面にて半径方向の内外に傾斜されて、これら小径枠と大径枠とを連結する複数の棒状の周枠とを有する濾過フィルタについて、前記保持枠を射出成形によって成形する濾過フィルタの製造方法であって、
    射出成形に使用する金型に形成されたキャビティを、前記小径枠を成形するための小径枠成形部、前記大径枠を成形するための大径枠成形部、及び前記周枠を成形するための周枠成形部とで構成せしめ、前記周枠成形部を前記小径枠成形部と大径枠成形部とを連絡せしめて設け、
    前記大径枠成形部の内壁を、前記周枠成形部がなす傾斜に対して内側に向けて形成することで、厚肉部成形部を形成し、
    前記濾材を中空円錐台状に形成し、その上底部をなす端縁を前記小径枠成形部に位置させると共に、下底部をなす端縁を前記肉厚成形部の外側に配して前記大径枠成形部に位置させて、前記キャビティ内に配置し、
    次いで、前記キャビティに樹脂材を注入し、注入された樹脂が前記濾材の上底部をなす端縁と下底部をなす端縁を保持して、前記濾材と前記前記保持枠とを一体成形することを特徴とする濾過フィルタの製造方法。
  5. 前記厚肉部成形部に、外側に向けて突出する凸部を配されてなる濾材位置ずれ防止部成形部を周方向の複数の位置に形成し、
    前記大径枠成形部にて前記濾材の下底部をなす端縁をこれら濾材位置ずれ防止部成形部の前記凸部の外側に配して、この端縁を前記凸部で支持することを特徴とする請求項4に記載の濾過フィルタの製造方法。
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