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JP2008181867A - 画像表示装置 - Google Patents

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JP2008181867A JP2007325808A JP2007325808A JP2008181867A JP 2008181867 A JP2008181867 A JP 2008181867A JP 2007325808 A JP2007325808 A JP 2007325808A JP 2007325808 A JP2007325808 A JP 2007325808A JP 2008181867 A JP2008181867 A JP 2008181867A
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JP2007325808A
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Hiroaki Ibuki
裕昭 伊吹
Masahiro Yokota
昌広 横田
Hiroyuki Suzuki
啓之 鈴木
Yoshiyuki Kitahara
義之 北原
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Canon Inc
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Toshiba Corp
Canon Inc
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Abstract

【課題】画像表示エリア外における分断された導電層が所望の耐放電特性を有する画像表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の表示装置は、画像表示エリア外に複数の導電層を持つ。隣り合う導電層は抵抗体で電気的に接続されている。抵抗体は、第1の領域と、第1の領域よりも画像表示エリアから離れた位置の第2の領域とを有する。画像表示エリアから離れる方向への単位長さ当たりの面積は、第2の領域のほうが第1の領域に比べて小さい。
【選択図】図5

Description

本発明は、背面基板に設けた電子放出素子から電子を放出させて前面基板に設けた蛍光体層を励起発光させることにより画像を表示する平面型の画像表示装置に関する。
近年、偏平な平面パネル構造の真空外囲器を有する平面型表示装置として、フィールドエミッションディスプレイ(FED)や、表面伝導型の電子放出素子を備えた表示装置等が知られている。
FEDや表面伝導型の電子放出素子を備えた表示装置は、スペーサを介して所定の間隔を置いて対向配置された前面基板及び背面基板の周縁部を矩形枠状の側壁で互いに接合して内部を真空にした真空外囲器を有している。
前面基板の内面には3色の蛍光体層とこれを覆うメタルバックが形成され、背面基板の内面には蛍光体層を励起発光させる電子放出源として蛍光体層の画素毎に対応した多数の電子放出素子が配置されている。また、真空外囲器内部の高真空を維持するため、前面基板の内面にゲッタ膜が形成される。
メタルバック及びゲッタ膜には、電子放出素子より数kV高い電圧が印加されており、個々の電子放出素子から放出された電子ビームはこの電界によって加速される。そして、この加速された電子ビームがメタルバック及びゲッタ膜を通過し、対応する蛍光体層に照射され、蛍光体を励起発光させてカラー画像を表示する。
このように、電子ビームを加速するための高電圧を近接した前面基板と背面基板の間に印加すると、しばしば放電の問題を生じる。放電を生じると、放電箇所を通じて多大な電流が流れるため、同箇所での電子放出素子にダメージが発生する問題があった。
このような問題に対して、前面基板の蛍光体層を覆うメタルバックを電気的に小さい領域に分断して、分断領域間を高抵抗とすることで放電発生時に流れる電流を制限し、放電ダメージを緩和する技術が知られている(特許文献1参照)。また、特許文献2には分断領域間を電気的に接続する抵抗の抵抗値について開示されている。
特開平10−326583号公報 特開2006−185701号公報
電子を加速する電圧(アノード電圧)が印加される導電層を設ける場合を考える。
ここでこの導電層は、メタルバック及びゲッタの一方もしくは両方に相当する。
画像表示エリアのメタルバック層は、表示画像の輝度の均一化を図る観点から画像表示エリア全面に形成されていることが望ましい。また、ゲッタは真空度の保持と電子源寿命の均一性の観点から画像表示エリア全面に均一に形成することが望ましい。
このような導電層は、必要な領域に配置されていればよい。しかしながら必要な領域のみに形成するのは難しい。例えばこのような導電層はマスクを用いて蒸着により所望の形状に形成される。しかし、マスクは基板に密着させることができないため、画像表示エリア外に形成される導電層は、その蒸着範囲を定めることができない。導電層を形成しようとする領域を大きく設定することで、少なくとも導電層が配置されていなければならない領域に導電層が必ず形成されるようにすることは可能である。導電層が配置されていなければならない領域とは例えば画像表示エリアである。
しかしながら画像表示エリア内には確実に導電層が形成されるようにし、かつ画像表示エリア外に導電層が形成されないようにするのは困難である。また、導電層が一様に形成されていると、背面基板との間で放電が生じた場合に大きな電流が流れる。従って、導電層は大面積に1つの導電層としても受けるのではなく、複数の導電層に分けて設けるのが好適である。ここで、画像表示エリア外に導電層が形成される場合においても、画像表示エリア外の導電層は、複数の導電層に分けて設けるのが好適である。ただし、複数の導電層が電気的に完全に孤立していると、電位が不定になるという問題が生じる。
そこで本願発明者は、画像表示エリアの外側における複数の導電層を抵抗体で電気的に接続する構成を採用ことを検討した。具体的には隣り合う導電層が共通の抵抗体の異なる部分にそれぞれ重なって接触するようにし、隣り合う導電層を抵抗体を介して電気的に接続する構成を検討した。この検討の結果、該構成を採用した場合に特有の問題が生じることがわかった。
以下にその課題を説明する。
図9に、画像表示エリア外における導電層と抵抗体との接触状態を模式的に示す。図9(a)は蒸着により形成された導電層が広く拡散した例を示し、図9(b)は、拡散領域がそれほど拡がらなかった例を示している。図9(a)及び図9(b)に示すように、抵抗体160の形状が単純な矩形の場合、抵抗体160と導電層135との接触面積は、蒸着による導電層の拡散具合に大きく影響を受ける。すわなち、図9(a)のように広く拡散して形成された導電層の場合は、破線で示す抵抗体160と導電層135との接触面積を広く確保することができる。一方、図9(b)のようにそれほど拡がらなかった場合は、抵抗体160と導電層135との接触面積は少なくなる。このように、画像表示エリア外では蒸着される領域が不定であるため、単純な矩形の抵抗体では、抵抗体160から導電層135へ、あるいは導電層135から抵抗体160に確実に電流を流すための互いの接触面積が、導電層の蒸着具合によって左右されてしまう。
そこで本発明は、画像表示エリア外における導電層と抵抗体の重なる面積が導電膜の形成される領域の大きさに影響されにくい画像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の画像表示装置は、
複数の蛍光体層、及び該複数の蛍光体層を覆う導電層を備えた前面基板と、
前記複数の蛍光体層に対して電子を照射する複数の電子放出素子を有する背面基板と、を有する画像表示装置であって、
前記前面基板は、前記前面基板において前記複数の蛍光体層が設けられているエリアである画像表示エリアの外側に位置する複数の導電層と、抵抗体とを有しており、
前記画像表示エリアの外側の前記複数の導電層のうちの隣り合う導電層は前記抵抗体の異なる部分にそれぞれ重なって前記抵抗体と電気的に接続されており、
前記抵抗体は、第1の領域と、前記第1の領域よりも前記画像表示エリアから離れた位置の第2の領域とを有し、
前記第2の領域のほうが前記第1の領域に比べて、前記画像表示エリアから離れる方向への単位長さ当たりの面積が小さいことを特徴とする。
本発明によれば、導電層が形成される範囲が厳密に定まらないことによって受ける影響を少なくすることができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
始めに、本発明の実施の形態に係る平面型表示装置の一例として、表面伝導型の電子放出素子を備えた表示装置について説明する。
図1は、前面基板を部分的に切り欠いた状態の表示装置の真空外囲器を示す斜視図である。図2は本実施形態の前面基板の平面図である。なお、図2は、前面基板の製作途中の段階を示している。図3は図2のA部の模式的な拡大図であり、図4はA部の他の例の模式図である。また、図4は、導電層であるメタルバック23の外側まで画像表示エリア50と同様の形状で絶縁リブ6が形成されている構造である。画像表示エリア50の外側の画像表示エリア外部領域51におけるメタルバック23は絶縁リブ6で分断されている。ここで、蛍光体の有無は蛍光体自体絶縁体でありメタルバックの分割に寄与しないので、図5あるいは図6のいずれの構成であっても良い。また、図7に図4のA部の斜視図をそれぞれ示す。
図1に示すように、表示装置1は、それぞれ矩形状の厚さ1mm〜2mmのガラス板からなる前面基板2及び背面基板4を備え、これらの基板はスペーサ8を介して約1.0mm〜2.0mmの隙間をおいて対向配置されている。そして、前面基板2及び背面基板4は、周囲を矩形枠状の側壁6bを介して接合され、内部が真空の真空外囲器10を構成している。側壁6bと前面基板2とは封着材によって接合されている。また、側壁6bと背面基板4とは封着材によって接合されている。
背面基板4の内面には、前面基板に設けられた蛍光体層を励起発光させるための電子ビームを放出する多数の表面伝導型の電子放出素子16が設けられている。これらの電子放出素子16は、画素毎に対応して複数列及び複数行に配列され、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の素子電極等で構成されている。また、背面基板4の内面上には、各電子放出素子16に駆動電圧を与えるための多数本の配線18がマトリックス状に設けられ、その端部は真空外囲器10の外部に引き出されている。
なお、これら前面基板2と背面基板4は、真空雰囲気中で脱ガス焼成後に側壁6bを挟んで周縁部同士を封着されて真空外囲器10を形成する。封着に先立ち真空雰囲気中で前面基板2の内面全域にゲッタ層を成膜し、パネル化後の高真空を維持できるようにしている。
表示装置1において、画像を表示する場合、配線18を介して電子放出素子16の素子電極間に電圧を与え、任意の電子放出素子16の電子放出部から電子ビームを放出する。これとともに、画像表示エリア50に印加したアノード電圧により電子ビームを加速して蛍光体スクリーン12に照射する。これにより、所望の蛍光体層5が励起発光し、画像を表示する。
図2は前面基板の構成を示す図である。前面基板に形成された蛍光体層の外縁を包絡する領域である画像表示エリア50には、導電層であるメタルバック23や絶縁リブが形成されている。メタルバック23は画像表示エリア外にも形成されている。画像表示エリア内の導電層にアノード電圧を供給するための共通電極24が前面基板の辺に沿って配置されている。画像表示エリア内の導電層と共通電極24の間は接続抵抗25で接続されている。
画像表示エリア50と共通電極24との間には、画像表示エリア外部領域51が形成されている。
図3は図2のA部を拡大した模式図である。前面基板2の内面には画像を表示する画像表示エリア50が形成されている。画像表示エリアは、蛍光体層の外縁を包絡することで規定されるエリアである。前面基板の内面のうちの、蛍光体層からの光を外部に取り出す必要がない領域には、黒色カーボン系の遮光層3が設けられている。個々の蛍光体40を囲むように絶縁リブ6が形成されている。
さらに、画像表示エリア50内には、横方向に形成された抵抗体である抵抗Rxと、縦方向に形成された抵抗体である抵抗Ryがある。絶縁リブ6は、個々の蛍光体40を囲むように形成された下面に対し上面の幅が広い逆テーパなる側面を有している。この絶縁リブ6は、アルミニウム等の蒸着により形成された導電層35aを分断するのに十分な凹凸を有する。抵抗Rx及び抵抗Ryも蒸着により形成されており、蛍光体40間にある絶縁リブ6の下を潜るように配置されている。メタルバック23もしくはゲッタである導電層35aは一括して蒸着されるが、絶縁リブ6が形成する段差によって段切れするため、複数の導電層となる。各導電層は抵抗Rx、Ryが露出している部分上にも形成されるため、各導電層は抵抗Rx及び抵抗Ryによって隣接間で電気的に結合されている。画像表示エリア50の導電層35aはこのように、画像表示エリア50に放電が生じた場合であっても放電箇所を通じて流れる電流が制限を受けることになり放電ダメージを緩和できる構造となっている。なお、図3では上述したように複数の層が積層されているが、構成をわかりやすくするために一部を透過的に図示している。
本発明の前面基板2には、画像表示エリア50内の導電層35aを確実に形成するため、画像表示エリア外部領域51にも導電層35bが同時に形成される。画像表示エリア外部領域51には絶縁リブ6と同様の断面構造を有する針状リブ61が形成されている。画像表示エリア外部領域51の導電層35bは、長く延びた針状リブ61によって分断されて、複数の導電層となっている。針状リブ61は、画像表示エリア50内の絶縁リブ6と繋がっているとともに、画像表示エリア50に対して十分大きな範囲で形成されている導電層形成エリア9よりも十分長く伸びている。
隣接する導電層35bどうしは、抵抗体60で電気的に接続されている。ここで、抵抗体60の形状について、図6及び図97を用いて説明する。図6(a)は、U字形状をした本発明の抵抗体の一例であり、図6(b)はT字形状をした本発明の抵抗体の他の例である。また、図7は、図6(a)に示す形状の抵抗体と画像表示エリア外部領域における導電層との接触状態を示す模式図である。図7(a)は、導電層が広く拡散して形成された場合を示し、図7(b)は導電層がそれほど拡がることなく形成された場合を示す。
図6(a)に示すように、抵抗体60は、第1の領域60aと、第1の領域60aよりも画像表示エリア50から離れた第2の領域60bとを有する。第1の領域60aは画像表示エリア50の外縁50aに沿う方向に延びて形成されている。また、第2の領域60bは第1の領域60aが延びて形成された方向に対して交差する方向(画像表示エリアの外縁の法線方向)に延びて形成されている。この抵抗体60の、画像表示エリア50から外側に向く方向であるX方向の単位長さ当たりの面積は、画像表示エリア50近傍よりも遠方の方が小さい。すわなち、抵抗体60は、第1の領域60aと、第2の領域60bとでは、X方向の単位長さ当たりの面積が第2の領域60bのほうが第1の領域60aに比べて小さくなるように形成されている(図中、ハッチング部参照)。
図7(a)には、分断された導電層35bが示されている。この図7(a)に示す導電層35bは、画像表示エリア50から離れていくX方向に広く形成されたものが模式的に示されている。このように導電層35bが広い範囲に形成されると、抵抗体60は、第1の領域60aの全て(但し、分断された導電層35b間に位置する領域は除く)と、第2の領域60bの全てとが導電層35bで覆われることとなる。このように、第1の領域60aの他、第2の領域60bが全て覆われていることで、抵抗体60と導電層35bとの接触面積を広く確保することができる。
一方、図7(b)にも分断された導電層35bが示されているが、この図7(b)に示す導電層35bは、図7(a)に比べ、X方向にそれほど広く形成されていないものが模式的に示されている。このように蒸着領域がそれほど拡がらなかった場合、第2の領域60bの全部が導電層35bによって覆われることはなく、一部のみが覆われることとなる。しかし、この場合であっても第1の領域60aは分断された導電層35bに位置する領域を除いて導電層35bで全て覆われ、また、第2の領域60bも一部が覆われる。このため、抵抗体60と導電層35bとの所望の接触面積を確保することができる。
ここで、図7(a)の場合と、図7(b)の場合とにおける抵抗体60と導電層35bとの接触面積を比較すると、図7(b)の場合が接触面積は少なくなり、両者に接触面積の差違が生じる。しかしながら、図7(b)の場合、図7(a)の場合に比べて接触面積は少なくなるものの、第2の領域60bはX方向の単位長さ当たりの面積が小さい。このため、図7(b)の場合であっても図7(a)の場合に比べて接触面積が極端に小さくなるといったことはなく、その面積差を少なくすることができる。
すわなち、本実施形態の抵抗体60によれば、導電層35bの蒸着の拡がり具合の影響を小さく留めつつ、画像表示エリア50の導電層35bと抵抗体60との接触面積を広く確保することが可能となる。このため、本実施形態の抵抗体60は、画像表示エリア外部領域51における分断された導電層に所望の耐放電特性を持たせることができる。
なお、抵抗体60の形状は、図6(a)に示す形状の他、例えば、図6(b)に示すような形状であってもよい。図6(b)の形状も、第1の領域60aと、第1の領域60aよりも画像表示エリア50から離れた第2の領域60bとでは、X方向の単位長さ当たりの面積が第2の領域60bのほうが第1の領域60aに比べて小さくなる。また、第1の領域60aは画像表示エリア50の外縁50aに沿う方向に延びて形成されている。一方、第2の領域60bは第1の領域60aが延びて形成された方向に対して交差する方向に延びて形成されている。つまり、図6(b)に示す形状の抵抗体60も図6(a)の抵抗体と同じ効果が得られることとなる。
上記のとおり本発明の画像表示装置は、画像表示エリア外部領域の隣り合う導電層を接続する抵抗体の第2の領域の単位長さ当たりの面積が第1の領域に比べ小さい。抵抗体をこのような形状とすることで、導電層と抵抗体の接触面積を確保しつつ、導電層が蒸着される範囲が定まらないことによって受ける影響を少なくすることができる。
(実施例1)
以下、具体的な実施例を図2〜図5を用いて挙げて本発明の実施例を詳しく説明する。
前面基板2には、最下層として基板のほぼ全面に遮光層3が形成されている。その上層に画像表示エリア50と、画像表示エリア50に対して数mm程度大きく形成したメタルバック23と、その周囲を囲う共通電極24と、メタルバック23と共通電極24とを電気的に接続する接続抵抗25で構成されている。接続抵抗25は画像表示エリア50の画素の数と同じ本数配置されている。なお、メタルバック23が形成されている領域のうち、画像表示エリア50に対して数mm程度大きく形成された領域が画像表示エリア外部領域51である。
図3及び図4では画像表示エリアにおいて、蛍光体40は1層目で上面が凹凸のある形状の絶縁リブで分離されている。図5では、蛍光体40以外の構造物は、膜厚が10〜20μm程度の下面に対し上面の幅が広いリブとなっている。このリブは2層構造であり、1層目は蛍光体40を囲むTiO2系の抵抗Rx及び抵抗Ryと、TiO2系の絶縁リブ6とで形成されている。2層目は、1層目と同じ材料なる絶縁リブが1層目の影の部分となるようにして形成されており、導電層を分断している。
画像表示エリア外部領域51には、針状リブ61と、抵抗Rxと、抵抗体60と、導電層35bが存在する。画像表示エリア外部領域51の導電層35bは針状リブ61による断差によって分割されている。従って、1つの導電層35bは針状リブ61及び絶縁リブ6によって囲まれていることになる。また、隣り合う導電層35bは図3の上下方向には抵抗体60により電気的に接合されている。また導電層35bと画像表示エリア内の導電層とは抵抗Rxで電気的に接合されている。針状リブ61は1層目及び2層目の絶縁リブ6と同時形成される。抵抗Rxは画像表示エリア50から伸びた抵抗体である。抵抗体60は、上述したように、第1の領域60aと、第2の領域60bとを有し、1層目の絶縁リブの切れ目に入り2層目の絶縁リブに跨れるようにして形成されている。導電層35bは、針状リブ61を避けて抵抗Rxと抵抗体60に乗り上げるよう形成されたMn系の薄膜からなる。
ここで、画像表示エリア50の抵抗Rxは50kΩ、抵抗Ryは400kΩ、画像表示エリア外部領域51の抵抗Rxは50kΩ、抵抗体60は200kΩ程度で形成した。その結果、導電層35bの蒸着範囲のバラツキにかかわらず一定の耐放電特性を得ることができる周辺構造が形成できた。
(実施例2)
本実施例では、画像表示エリア外部領域51の構成は実施例1と同様であるが、画像表示エリア内の構成が異なっている。すわなち、図8に示すように各蛍光体上に設けられる導電層35cは走査線の並ぶ方向(走査線方向)には1画素ピッチでは分断されておらず、2画素ピッチで分断されている。図8では電気的な接続の関係をわかり易くするために各蛍光体上の導電層35cはそれぞれ独立に図示しているが、構造上は導電層35c1と導電層35c2は一体のものである。また導電層35c3と導電層35c4も一体のものである。一方導電層35c2と導電層35c3の間は分断されている。分断されている部分は抵抗を介して接続されている。走査線方向に直交する方向(走査線の延びる方向)の分断は1画素ピッチとしている。分断された導電層35cは抵抗を介して接続されている。導電層35cであるメタルバック間を横方向につなぐ抵抗Rxと縦方向につなぐ抵抗Ryがメタルバックの下に配置されている。本実施例では、共通電極が上下に配置されている。本実施例の場合、抵抗Rx、Ryの抵抗値Rは、アノード電圧をV、走査線方向分断数(導電層の数)をn、エミッション電流をIとしたとき、0.3V>nRIを満たすように設定した。
アノード電圧V=10kV,走査線方向分断数n=540、エミッション電流I=5uAとすると、RはR<1.1MΩであることから、Ry=600kΩとした。また、放電時の発生電圧の観点から、Rx=300kΩとした。なお、共通電極と最外メタルバックとをつなぐ抵抗は10MΩとした。次に、製造方法について記述する。ガラス基板上にBMをリソグラフィーで形成する。その後、蛍光体各色を印刷で形成する。次に、抵抗材(ATOコートされたTi02をベースにした材料)を印刷により形成する。次にAlを蒸着により成膜する。その後、フォトリソグラフィ及びウエットエッチングによりメタルバックを分断する。
以上の構成において放電電流を測定したところ、アノード電圧V=10kVにおいて、分断間が絶縁破壊されて導通するといったことはなく、放電電流を低減でき、0.2Aとなった。このような分断を実施しない場合、放電電流は100Aレベルになることから、本実施例の構成とすることでけた違いの低減効果が得られることがわかった。また、駆動による輝度低下を調べたところ、メタルバック電位低下による輝度低下は3%以内で、ほとんど検知できないレベルとなった。また、この構成では、メタルバックが縦方向2画素ごとのカットであるため、メタルバックをRxと強く密着させることができる。その結果、メタルバックの密着力が向上し、クーロン力による剥がれが、1画素毎のカットの場合に比べて大幅に低減した。また、走査線方向の分断ピッチを2画素以上ごととすることで、走査線方向の分断数を少なくし、エミッション電流によるメタルバックの電位低下を低減する。
また、共通電極が画素上部の片側のみの場合についても同様に検討した。
この場合、抵抗Rx、Ryの抵抗値Rは、0.1V>nRIを満たすように設定した。アノード電圧V=10kV,走査線方向分断数n=540、エミッション電流I=5uAとすると、R<370kΩであることから、抵抗RyのR=200kΩとした。また、抵抗RxのRは200kΩ、最外画素と共通電極をつなぐ抵抗は10MΩとした。この場合も同様に放電電流を測定したところ、0.3Aとなった。また輝度低下も3%以内で検知できないレベルとなった。
また、大気圧を保持するためのスペーサ8であるが、抵抗Rxの上に配置した。抵抗Ry部分は凸凹形状であるため、スペーサの圧力により形状が崩れ、パーティクルの発生につながる可能性がある。抵抗Rxは走査線方向にフラットであるため、上記のような問題が回避される。
前面基板を部分的に切り欠いた状態のSEDの真空外囲器を示す斜視図である。 本発明の前面基板の一例の平面図である。 図2のA部の模式的な拡大図である。 A部の他の例の模式図である。 A部の斜視図である。 抵抗体の形状の例を示す図である。 画像表示エリア外における導電層と本発明の抵抗体の一例との接触状態を示す模式図である。 画像表示エリア内における導電層の分断ピッチ及び抵抗の配線構成を説明する図である。 画像表示エリア外における導電層と単純な矩形の抵抗体との接触状態を示す模式図である。
符号の説明
2 前面基板
35b 導電層
50 画像表示エリア
51 画像表示エリア外部領域
60a 第1の領域
60b 第2の領域

Claims (6)

  1. 複数の蛍光体層、及び該複数の蛍光体層を覆う導電層を備えた前面基板と、前記複数の蛍光体層に対して電子を照射する複数の電子放出素子を有する背面基板と、を有する画像表示装置において、
    前記前面基板は、前記前面基板において前記複数の蛍光体層が設けられているエリアである画像表示エリアの外側に位置する複数の導電層と、抵抗体とを有しており、
    前記画像表示エリアの外側の前記複数の導電層のうちの隣り合う導電層は前記抵抗体の異なる部分にそれぞれ重なって前記抵抗体と電気的に接続されており、
    前記抵抗体は、第1の領域と、前記第1の領域よりも前記画像表示エリアから離れた位置の第2の領域とを有し、
    前記第2の領域のほうが前記第1の領域に比べて、前記画像表示エリアから離れる方向への単位長さ当たりの面積が小さいことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記第1の領域は前記画像表示エリアの外縁に沿う方向に延びて形成されており、前記第2の領域は前記第1の領域が延びて形成された方向に対して交差する方向に延びて形成されている、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記画像表示エリア内の前記複数の導電層のうちの隣り合う導電層は抵抗体で電気的に接続されている、請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記画像表示エリア内の前記複数の導電層は、走査線方向及び前記走査線方向に直交する方向に配列されており、前記走査線方向の配列のピッチは2画素以上ごと、前記走査線方向に直交する方向の配列のピッチは1画素ごとである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 前記画像表示エリア内の複数の導電層にアノード電圧を印加する共通電極と、
    前記画像表示エリア内の複数の導電層のうちの隣り合う導電層を接続する抵抗体と、を有しており、
    前記共通電極が前記画像表示エリアの両側に位置しており、
    前記走査線方向に配列される、前記画像表示エリア内の複数の導電層の数をn、
    前記画像表示エリア内の複数の導電層のうちの隣り合う導電層を接続する前記抵抗体の抵抗をR、
    1画素に注入される電流をI、
    アノード電圧をVとした場合、
    0.3V>nRIの関係が満たされている、請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記画像表示エリア内の複数の導電層にアノード電圧を印加する共通電極と、
    前記画像表示エリア内の複数の導電層のうちの隣り合う導電層を接続する抵抗体と、を有しており、
    前記共通電極が前記画像表示エリアの片側のみに位置しており、
    前記走査線方向に配列される、前記画像表示エリア内の複数の導電層の数をn、
    前記画像表示エリア内の複数の導電層のうちの隣り合う導電層を接続する前記抵抗体の抵抗をR、
    1画素に注入される電流をI、
    アノード電圧をVとした場合、
    0.1V>nRIの関係が満たされている、請求項4に記載の画像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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