JP2008179438A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 給紙トレイに格納する用紙に係わる情報を容易に管理可能とし、給紙トレイの管理情報に基づいて、適正な給紙制御が行えるようにすること。
【解決手段】 紙種、用紙サイズ、用紙残量、トレイロック状態等、複数の属性(属性1,2,・・・)を適宜組み合わせ定義したグループ属性(属性グループ1,2,・・・)を給紙トレイ(Tray1 ,2,・・)に割り当て、トレイの管理情報として設定する。複数属性の組み合わせを1グループ属性に対応付けているので、同じ組み合わせを属性として有する同類型の他の用紙を扱う場合の管理を容易にする。例えば、同一属性グループのトレイ間で行うリミットレス給紙の管理に用いることにより、適正な給紙制御を可能にする。
【選択図】 図2
【解決手段】 紙種、用紙サイズ、用紙残量、トレイロック状態等、複数の属性(属性1,2,・・・)を適宜組み合わせ定義したグループ属性(属性グループ1,2,・・・)を給紙トレイ(Tray1 ,2,・・)に割り当て、トレイの管理情報として設定する。複数属性の組み合わせを1グループ属性に対応付けているので、同じ組み合わせを属性として有する同類型の他の用紙を扱う場合の管理を容易にする。例えば、同一属性グループのトレイ間で行うリミットレス給紙の管理に用いることにより、適正な給紙制御を可能にする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、印刷要求に適合する記録用紙を給紙する制御を行うプリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置に関し、より詳細には、複数の給紙トレイがそれぞれ有する属性を給紙制御用の情報として管理することにより、複数の給紙トレイからの適正なリミットレス給紙制御を可能にする画像形成装置及び上記給紙トレイ情報の管理及び給紙制御を行うためのコンピュータプログラムに関する。
今日、プリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置では、記録用紙として使用する紙は、サイズのほか、厚み、材質等の紙種のように、用紙そのものの種類を異にするほか、同一サイズ及び紙種でも印刷の向きを縦/横とする違いもあり、用紙のバリエーションが増大し、選択の幅が広がっている。
用紙の選択は、ユーザが印刷要求時にユーザI/Fを通じて行う入力操作によって設定が可能である。ユーザI/Fは、画像形成装置の操作パネル、或いはPC等のホスト機に備わるプリンタドライバやWebブラウザの機能を用いる。ユーザがユーザI/Fを通じて入力する用紙の種類は、サイズの場合、A4,B5、・・等の規格名で、紙種は、通常、普通紙、再生紙、特殊紙(例えばOHPフィルム)、・・・等の、用紙の名称で、印刷の向きの場合、縦/横の表記で入力画面に表示し、この画面表示を見て、ユーザがキー等の操作で用紙条件を選択し、指定する、といった方法を用いている。
ユーザI/Fの入力画面で行われる用紙の選択に対して、複数の給紙トレイを持つ機器では、複数の給紙トレイの中から、選択された用紙を格納したトレイを選んで給紙動作を行う。このため、複数の給紙トレイについて、各トレイの属性情報として用紙の種類等を示す給紙トレイ情報を管理し、この情報をもとに印刷要求に指示された用紙が給紙できるトレイを選択し、このトレイからの給紙を行う。
用紙の選択は、ユーザが印刷要求時にユーザI/Fを通じて行う入力操作によって設定が可能である。ユーザI/Fは、画像形成装置の操作パネル、或いはPC等のホスト機に備わるプリンタドライバやWebブラウザの機能を用いる。ユーザがユーザI/Fを通じて入力する用紙の種類は、サイズの場合、A4,B5、・・等の規格名で、紙種は、通常、普通紙、再生紙、特殊紙(例えばOHPフィルム)、・・・等の、用紙の名称で、印刷の向きの場合、縦/横の表記で入力画面に表示し、この画面表示を見て、ユーザがキー等の操作で用紙条件を選択し、指定する、といった方法を用いている。
ユーザI/Fの入力画面で行われる用紙の選択に対して、複数の給紙トレイを持つ機器では、複数の給紙トレイの中から、選択された用紙を格納したトレイを選んで給紙動作を行う。このため、複数の給紙トレイについて、各トレイの属性情報として用紙の種類等を示す給紙トレイ情報を管理し、この情報をもとに印刷要求に指示された用紙が給紙できるトレイを選択し、このトレイからの給紙を行う。
ところで、サイズと紙種による用紙の設定に対応して給紙トレイを選択する上記の方法によると、帳票などのプレプリント用紙のように、各トレイの属性情報として管理していない用紙が給紙トレイに格納されていた場合、ユーザが予期しない出力結果になってしまう可能性がある。特に、印刷中のトレイが用紙切れになると、サイズと紙種が一致する用紙を他のトレイから給紙するリミットレス給紙機能がセットされ、この機能により普通紙の給紙トレイから切り替えたトレイにプレプリント用紙が格納されている場合、この不具合が起きることは予期できない。
下記特許文献1は、上記の不具合を解消することを目的として、提案されたものである。特許文献1のプリンタ装置(以下「従来例」という)では、装備されている複数の給紙トレイ各々に対し、格納された紙種を設定する手段、或いはトレイごとにトレイロックを掛ける手段を備えている。トレイロックによって、リミットレス給紙機能がセットされていても、ロックをかけたトレイの用紙に切り替わることがなく、上記した不具合を防ぐことができる。
特開2000−143017号公報
下記特許文献1は、上記の不具合を解消することを目的として、提案されたものである。特許文献1のプリンタ装置(以下「従来例」という)では、装備されている複数の給紙トレイ各々に対し、格納された紙種を設定する手段、或いはトレイごとにトレイロックを掛ける手段を備えている。トレイロックによって、リミットレス給紙機能がセットされていても、ロックをかけたトレイの用紙に切り替わることがなく、上記した不具合を防ぐことができる。
しかしながら、この従来例によると、サイズや紙種が同じ用紙を複数のトレイに格納している場合、その中の特定の用紙(例えば、プレプリント用紙)だけを、リミットレス給紙の対象から外すようにするためには、この用紙を格納したトレイにトレイロックを掛ける必要がある。
ここで、上記従来例と同様に用紙をトレイの属性情報として管理し、給紙を制御する方法によるリミットレス給紙動作について、具体例を示し、説明を加える。
上記したように、リミットレス給紙は、印刷中のトレイの用紙サイズ及び紙種が一致する他の給紙トレイから給紙するので、この機能の動作条件としては、同一の用紙サイズ、同一の紙種(普通紙、再生紙、特殊紙等)であれば、印刷方向が異なっても回転により対応することができるので、他の給紙トレイからの給紙・印刷を可能とする。
図9は、従来法によるリミットレス給紙の設定と給紙動作を示すテーブル(A)と給紙トレイの検索順(B)を示すものである。
図示のテーブルは、給紙トレイの属性として、トレイごとに、用紙とリミットレス給紙の動作条件が設定され、この例では、Tray NO.で表した「トレイ名」各々に「用紙サイズ」「紙種」「トレイロック設定」が示され、「用紙サイズ」は、Tray 1〜6全部が「A4」で、「紙種」は、Tray 2が「Special」:特殊紙で、それ以外を「Plain」:普通紙としている。なお、「トレイスイッチ動作」は、リミットレス給紙の動作条件に対応するトレイスイッチの動作を示す。
ここで、上記従来例と同様に用紙をトレイの属性情報として管理し、給紙を制御する方法によるリミットレス給紙動作について、具体例を示し、説明を加える。
上記したように、リミットレス給紙は、印刷中のトレイの用紙サイズ及び紙種が一致する他の給紙トレイから給紙するので、この機能の動作条件としては、同一の用紙サイズ、同一の紙種(普通紙、再生紙、特殊紙等)であれば、印刷方向が異なっても回転により対応することができるので、他の給紙トレイからの給紙・印刷を可能とする。
図9は、従来法によるリミットレス給紙の設定と給紙動作を示すテーブル(A)と給紙トレイの検索順(B)を示すものである。
図示のテーブルは、給紙トレイの属性として、トレイごとに、用紙とリミットレス給紙の動作条件が設定され、この例では、Tray NO.で表した「トレイ名」各々に「用紙サイズ」「紙種」「トレイロック設定」が示され、「用紙サイズ」は、Tray 1〜6全部が「A4」で、「紙種」は、Tray 2が「Special」:特殊紙で、それ以外を「Plain」:普通紙としている。なお、「トレイスイッチ動作」は、リミットレス給紙の動作条件に対応するトレイスイッチの動作を示す。
ここで、「Plain」:普通紙のカテゴリーで、リミットレス給紙の対象から外す用紙が格納される場合には、Tray 4に示すように、「トレイロック設定」を「Tray lockする」に設定する。
リミットレス給紙動作を行う際に、トレイスイッチを動作させ、給紙トレイを切り替えるので、リミットレス給紙の対象となっているか、否かを判断し、この判断に従いトレイスイッチを動作させる。上記の判断は、用紙サイズ及び紙種の一致、並びにトレイロックの設定によって行われる。
よって、上記のように、Tray 4に「Tray lockする」の設定をすると、リミットレス給紙機能の動作時にTray 4からの給紙を避けることができる。なお、Tray 2の「紙種」は、「Special」:特殊紙であるから、「トレイロック設定」が「Tray lockしない」であっても、「紙種」が「Plain」:普通紙から引き継ぐリミットレス給紙の対象にはならないので、トレイスイッチが動作されることはなく、このトレイから給紙されない。
従って、図9(A)の設定がされている場合に、Tray 1を指定した印刷要求に対応して印刷を実行する際、Tray 1で用紙切れが発生すると、トレイスイッチされる給紙トレイとして、Tray 2は用紙条件が不一致であるから、対象にならず、まず用紙条件が一致し、「Tray lockしない」が設定されているTray 3が選択される。次いで、Tray 3で用紙切れが発生すると、Tray 4は「Tray lockする」を設定しているから対象にならず、用紙条件が一致し、「Tray lockしない」が設定されているTray 5が選択される。こうして、図9(A)の設定では、図9(B)に示す検索順で給紙トレイが引き継ぐことにより、リミットレス給紙を行う。
リミットレス給紙動作を行う際に、トレイスイッチを動作させ、給紙トレイを切り替えるので、リミットレス給紙の対象となっているか、否かを判断し、この判断に従いトレイスイッチを動作させる。上記の判断は、用紙サイズ及び紙種の一致、並びにトレイロックの設定によって行われる。
よって、上記のように、Tray 4に「Tray lockする」の設定をすると、リミットレス給紙機能の動作時にTray 4からの給紙を避けることができる。なお、Tray 2の「紙種」は、「Special」:特殊紙であるから、「トレイロック設定」が「Tray lockしない」であっても、「紙種」が「Plain」:普通紙から引き継ぐリミットレス給紙の対象にはならないので、トレイスイッチが動作されることはなく、このトレイから給紙されない。
従って、図9(A)の設定がされている場合に、Tray 1を指定した印刷要求に対応して印刷を実行する際、Tray 1で用紙切れが発生すると、トレイスイッチされる給紙トレイとして、Tray 2は用紙条件が不一致であるから、対象にならず、まず用紙条件が一致し、「Tray lockしない」が設定されているTray 3が選択される。次いで、Tray 3で用紙切れが発生すると、Tray 4は「Tray lockする」を設定しているから対象にならず、用紙条件が一致し、「Tray lockしない」が設定されているTray 5が選択される。こうして、図9(A)の設定では、図9(B)に示す検索順で給紙トレイが引き継ぐことにより、リミットレス給紙を行う。
このように、特定の用紙をリミットレス給紙の対象から外す場合に、この用紙を格納した給紙トレイにトレイロックを掛ける必要があり、このためには、プリンタ装置のオペレーションパネル上で、トレイを指定してトレイロック設定をするためのキー操作を行う必要がある。この操作は、特定の用紙を格納した給紙トレイの属性として設定するので、この用紙を格納するトレイが変われば、設定をし直さなければならない。なお、上記従来例では、給紙トレイに格納した用紙の紙種についても、給紙トレイの属性として、同様にユーザのキー操作によってトレイごとに設定する必要がある。
こうした点から、リミットレス給紙を含め、適正な給紙動作を行うために行っていた従来技術における、トレイの属性情報の管理は、ユーザに大きな負担が掛かっていた。
本発明の目的は、給紙トレイの属性情報として、トレイに格納する用紙に係わる情報や給紙制御用の情報を容易に管理可能とし、管理された給紙トレイの属性情報に基づいて、適正な給紙制御が行えるようにすることにある。
こうした点から、リミットレス給紙を含め、適正な給紙動作を行うために行っていた従来技術における、トレイの属性情報の管理は、ユーザに大きな負担が掛かっていた。
本発明の目的は、給紙トレイの属性情報として、トレイに格納する用紙に係わる情報や給紙制御用の情報を容易に管理可能とし、管理された給紙トレイの属性情報に基づいて、適正な給紙制御が行えるようにすることにある。
請求項1の発明は、複数給紙トレイ中の1トレイを選び、そこから印刷要求に適合する記録用紙を給紙する制御を行い、給紙された記録用紙に印刷要求と伴に入力された印刷データに基づき画像を形成する画像形成装置であって、各給紙トレイの属性を複数属性の組み合わせで定義したグループ属性によって管理するトレイ情報管理手段と、前記トレイ情報管理手段で管理するグループ属性を、印刷要求に適合する記録用紙を給紙する制御を行うための情報として用いる給紙制御手段を有したことを特徴とする。
請求項2の発明は、紙種、用紙サイズ及びリミットレス給紙の可/不可を示す情報の組み合わせを有する属性により1グループ属性を定義した請求項1に記載された画像形成装置において、前記給紙制御手段は、同じ前記1グループ属性を有した給紙トレイ間でのみリミットレス給紙を行わせる制御を行うようにしたことを特徴とする。
請求項3の発明は、前記リミットレス給紙の可/不可を示す情報をトレイロック設定情報とした請求項2に記載された画像形成装置において、前記トレイ情報管理手段は、印刷要求に指定された給紙トレイのグループ属性と異なる属性を有する給紙トレイに対し、トレイロックを設定した前記1グループ属性をセットし、前記給紙制御手段は、トレイロックを設定していない同じ前記1グループ属性を有した給紙トレイ間でのみリミットレス給紙を行わせる制御を行うようにしたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載された画像形成装置において、前記トレイ情報管理手段は、用紙の扱いに対応し一時的に、トレイロックの有無を設定した前記1グループ属性をセットすることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載された画像形成装置において、前記トレイ情報管理手段及び前記給紙制御手段は、印刷要求されたジョブ内の記録用紙毎に設定された条件に従い、それぞれの動作を行うことを特徴とする。
請求項6の発明は、紙種、用紙サイズ及びリミットレス給紙の可/不可を示す情報の組み合わせを一部に有する属性により1グループ属性を定義した請求項2乃至5のいずれかに記載された画像形成装置において、前記給紙制御手段は、紙種、用紙サイズ及びリミットレス給紙の可/不可を示す情報の組み合わせのみによって、同じグループ属性を有するか、否かを判断することを特徴とする。
請求項7の発明は、前記トレイ情報管理手段がグループ属性の他に給紙トレイ情報を管理する請求項1乃至6のいずれかに記載された画像形成装置において、前記給紙制御手段は、給紙トレイ情報とグループ属性に同一の属性がある場合、グループ属性の設定を優先して、給紙制御を行うための情報として用いることを特徴とする。
請求項8の発明は、コンピュータを請求項1乃至7のいずれかに記載された画像形成装置における前記トレイ情報管理手段及び前記給紙制御手段として機能させるためのプログラムである。
請求項2の発明は、紙種、用紙サイズ及びリミットレス給紙の可/不可を示す情報の組み合わせを有する属性により1グループ属性を定義した請求項1に記載された画像形成装置において、前記給紙制御手段は、同じ前記1グループ属性を有した給紙トレイ間でのみリミットレス給紙を行わせる制御を行うようにしたことを特徴とする。
請求項3の発明は、前記リミットレス給紙の可/不可を示す情報をトレイロック設定情報とした請求項2に記載された画像形成装置において、前記トレイ情報管理手段は、印刷要求に指定された給紙トレイのグループ属性と異なる属性を有する給紙トレイに対し、トレイロックを設定した前記1グループ属性をセットし、前記給紙制御手段は、トレイロックを設定していない同じ前記1グループ属性を有した給紙トレイ間でのみリミットレス給紙を行わせる制御を行うようにしたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載された画像形成装置において、前記トレイ情報管理手段は、用紙の扱いに対応し一時的に、トレイロックの有無を設定した前記1グループ属性をセットすることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載された画像形成装置において、前記トレイ情報管理手段及び前記給紙制御手段は、印刷要求されたジョブ内の記録用紙毎に設定された条件に従い、それぞれの動作を行うことを特徴とする。
請求項6の発明は、紙種、用紙サイズ及びリミットレス給紙の可/不可を示す情報の組み合わせを一部に有する属性により1グループ属性を定義した請求項2乃至5のいずれかに記載された画像形成装置において、前記給紙制御手段は、紙種、用紙サイズ及びリミットレス給紙の可/不可を示す情報の組み合わせのみによって、同じグループ属性を有するか、否かを判断することを特徴とする。
請求項7の発明は、前記トレイ情報管理手段がグループ属性の他に給紙トレイ情報を管理する請求項1乃至6のいずれかに記載された画像形成装置において、前記給紙制御手段は、給紙トレイ情報とグループ属性に同一の属性がある場合、グループ属性の設定を優先して、給紙制御を行うための情報として用いることを特徴とする。
請求項8の発明は、コンピュータを請求項1乃至7のいずれかに記載された画像形成装置における前記トレイ情報管理手段及び前記給紙制御手段として機能させるためのプログラムである。
本発明によると、各給紙トレイの属性を複数属性の組み合わせで定義したグループ属性によって管理するので、用紙サイズや紙種等の用紙条件を同じくし、同じ類型に属する多種の用紙を扱う場合にも、グループ属性で括ることにより、管理がし易くなるとともに、個々の用紙ごとに管理していた場合に、設定操作で起きる入力ミス等のヒューマンエラーを減らすことが可能になる。この結果として、リミットレス給紙等の給紙制御を適正に実施することができる。
また、コンピュータを本案の画像形成装置の特徴構成をなすトレイ情報管理手段及び給紙制御手段として機能させるためのプログラムを使用することによって、この画像形成装置を容易に実施することが可能になる。
また、コンピュータを本案の画像形成装置の特徴構成をなすトレイ情報管理手段及び給紙制御手段として機能させるためのプログラムを使用することによって、この画像形成装置を容易に実施することが可能になる。
以下に、本発明の画像形成装置に係わる実施形態を示す。
以下に示す実施形態には、ホストPC(Personal Computer)からNIC( Network Interface Card )等の通信インターフェースを介して利用可能なプリンタを例に、本発明に係わる画像形成装置の実施装置を示す。なお、この実施形態では、印刷要求が、プリンタドライバを搭載したホストPCのユーザI/F(インターフェース)を通じて行われる例を示すが、装置内に印刷データや画像データが蓄積可能で、内部のこれらのデータをもとに印刷を行うことが可能な画像形成装置(プリンタ)の場合には、装置本体に備わる操作パネルを通じて印刷要求を行う形態で実施することができる。
図1は、本実施形態に係わる印刷システムを構成するプリンタのハードウェア構成及びホストとの関係を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の印刷システムの構成は、本案の実施装置としてのプリンタ100と、LAN (Local Area Network)等のネットワーク或いはUSB(Universal Serial Bus)等の接続ケーブルを介して、印刷要求等のコマンドが送信可能なホストPC13よりなる。なお、このシステムを構成するホスト機は、PC 13に限らず、印刷要求等のコマンドを送信する機能を備えたものであれば良く、管理サーバ、或いは、複合機等でも良い。
以下に示す実施形態には、ホストPC(Personal Computer)からNIC( Network Interface Card )等の通信インターフェースを介して利用可能なプリンタを例に、本発明に係わる画像形成装置の実施装置を示す。なお、この実施形態では、印刷要求が、プリンタドライバを搭載したホストPCのユーザI/F(インターフェース)を通じて行われる例を示すが、装置内に印刷データや画像データが蓄積可能で、内部のこれらのデータをもとに印刷を行うことが可能な画像形成装置(プリンタ)の場合には、装置本体に備わる操作パネルを通じて印刷要求を行う形態で実施することができる。
図1は、本実施形態に係わる印刷システムを構成するプリンタのハードウェア構成及びホストとの関係を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の印刷システムの構成は、本案の実施装置としてのプリンタ100と、LAN (Local Area Network)等のネットワーク或いはUSB(Universal Serial Bus)等の接続ケーブルを介して、印刷要求等のコマンドが送信可能なホストPC13よりなる。なお、このシステムを構成するホスト機は、PC 13に限らず、印刷要求等のコマンドを送信する機能を備えたものであれば良く、管理サーバ、或いは、複合機等でも良い。
図1におけるプリンタ100内に示すコントローラ10は、ホストPC13から受け取ったページ記述言語(PDL)で表現された印刷データを本体操作部もしくはプリンタドライバ等により設定された補正条件に従い、ビデオデータに変換して、プリンタエンジン9への出力する装置の総称で、次に示すモジュール構成を有する。
ホストI/F7は、USB等の接続ケーブルを介して、ホストPC13から送信されてくる印刷要求等のコマンドを受け取り、また、印刷要求に応え、ホストPC13へステータス信号等を送るインターフェースである。
SD(Secure Digital) I/F14は、着脱可能なSDカード等の記録メディアに対するインターフェース又は挿入スロットである。このスロットに記録メディアを挿抜すると、電圧の変化等でその状態を認識でき、活線挿抜が可能である。
CPU(Central Processing Unit)4及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)5は、ROM(Read Only Memory)2に格納されたプログラムに従いホストPC13からのデータ(印字データ)などを処理するプロセッサユニットである。
ホストI/F7は、USB等の接続ケーブルを介して、ホストPC13から送信されてくる印刷要求等のコマンドを受け取り、また、印刷要求に応え、ホストPC13へステータス信号等を送るインターフェースである。
SD(Secure Digital) I/F14は、着脱可能なSDカード等の記録メディアに対するインターフェース又は挿入スロットである。このスロットに記録メディアを挿抜すると、電圧の変化等でその状態を認識でき、活線挿抜が可能である。
CPU(Central Processing Unit)4及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)5は、ROM(Read Only Memory)2に格納されたプログラムに従いホストPC13からのデータ(印字データ)などを処理するプロセッサユニットである。
RAM(Random Access Memory)1は、CPU 4が処理の際にワークメモリとして用い、ホストPC13からの印刷データをページ単位で管理して一時的に保持するバッファとして用い、さらに該バッファに保持されたデータを印字用のパターンデータに変換し、ビデオデータとして出力する際に用いるビットマップメモリとして用いられる記憶装置である。
フォントROM 3は、印字用のデータに用いるフォントを保存するメモリである。
エンジンI/F6は、コントローラ10からプリンタエンジン9へ制御信号を伝え、プリンタエンジン9からコントローラ10へエンジンステータス信号を伝えるためのインターフェースである。
プリンタエンジン9は、この実施形態では、電子写真方式のエンジンであるから、コントローラ10からのビデオ信号及び制御信号により感光体上に静電潜像を生成、トナーによる現像、給紙トレイからの記録用紙(転写紙)への転写、定着、よりなる一連の画像形成プロセスを行う装置である。また、この実施形態の装置は、複数の給紙トレイを装備し、複数種類の記録用紙への印刷を可能とし、またリミットレス給紙(後記で詳述)を可能とするので、画像形成プロセスにおいては、設定に応じて給紙トレイが選択され、指定されたトレイに格納された記録用紙が給紙される。
HDD(Hard Disc Drive)8は、文書データ情報、文書データ、印刷データ等を保存することができる大容量の記憶装置である。
タイマ12は、時計を内蔵し、時間を管理するために用いられる装置である。
NIC( Network Interface Card )11は、LAN等のネットワークに接続するためのインターフェースを提供する。
カードI/F15は、外部課金装置又は認証カードに対するインターフェース又は挿入スロットである。
フォントROM 3は、印字用のデータに用いるフォントを保存するメモリである。
エンジンI/F6は、コントローラ10からプリンタエンジン9へ制御信号を伝え、プリンタエンジン9からコントローラ10へエンジンステータス信号を伝えるためのインターフェースである。
プリンタエンジン9は、この実施形態では、電子写真方式のエンジンであるから、コントローラ10からのビデオ信号及び制御信号により感光体上に静電潜像を生成、トナーによる現像、給紙トレイからの記録用紙(転写紙)への転写、定着、よりなる一連の画像形成プロセスを行う装置である。また、この実施形態の装置は、複数の給紙トレイを装備し、複数種類の記録用紙への印刷を可能とし、またリミットレス給紙(後記で詳述)を可能とするので、画像形成プロセスにおいては、設定に応じて給紙トレイが選択され、指定されたトレイに格納された記録用紙が給紙される。
HDD(Hard Disc Drive)8は、文書データ情報、文書データ、印刷データ等を保存することができる大容量の記憶装置である。
タイマ12は、時計を内蔵し、時間を管理するために用いられる装置である。
NIC( Network Interface Card )11は、LAN等のネットワークに接続するためのインターフェースを提供する。
カードI/F15は、外部課金装置又は認証カードに対するインターフェース又は挿入スロットである。
次に、上記の構成を有するプリンタ100におけるデータ処理の概要を説明する。ここに示すデータ処理は、印刷要求時に行う処理で、大きく分けると、“受信処理”、“描画処理”及び“出力処理”よりなる。
“受信処理”
プリンタ100は、NIC 11を通してホストPC13からPDLの印刷コマンドを伴う印刷データを受信する。CPU 4は、受け取った印刷データをROM 2に格納されたプログラムに従い解析し、印字データと、印字制御データと、その他に分ける。
印字データ及び印字制御データは、RAM 1上に設けられた受信バッファに一旦記憶される。
“描画処理”
受信処理を経てRAM 1上に一旦記憶されたデータは、ROM 2に格納された制御プログラムが一つずつ取り出して、処理を行っていく。例えば、取り出したデータが文字コードであれば、印字位置、印字サイズ、文字コード、フォント情報等を備えた中間コードを作成し、RAM 1上に設けられた中間バッファに収納される。また、制御コードやエスケープシーケンス等のコマンドであった場合、これらに予め定義された処理を行う。この処理は、例えば、印字位置の指定であったら、次に来た文字コードの位置を指定された位置にするとか、フォントの変更であった場合には、次に来た文字コードのフォント情報を指定されたフォントにする、といった具合に処理を行う。
こうして、ホストPC13からの印刷要求に応じた処理を終了するか、または処理を行ったデータが1ページ分を超えたら、次に中間バッファに収納された中間コードを制御プログラムに従って、ビデオデータに変換する処理を行う。
“出力処理”
描画処理を経て、ビデオデータへの変換が終了したら、コントローラ10は、エンジンI/F6を通して、プリンタエンジン9にプリントスタートの命令を出す。この命令に同期してビデオデータを転送すると、プリンタエンジン9は、受け取ったデータをもとに、記録用紙への印字出力を行う。なお、印字出力に用いる記録用紙は、装備された複数の給紙トレイから、設定された用紙条件及びリミットレス給紙条件に応じて給紙トレイが選択され、指定されたトレイからの給紙を行う。
“受信処理”
プリンタ100は、NIC 11を通してホストPC13からPDLの印刷コマンドを伴う印刷データを受信する。CPU 4は、受け取った印刷データをROM 2に格納されたプログラムに従い解析し、印字データと、印字制御データと、その他に分ける。
印字データ及び印字制御データは、RAM 1上に設けられた受信バッファに一旦記憶される。
“描画処理”
受信処理を経てRAM 1上に一旦記憶されたデータは、ROM 2に格納された制御プログラムが一つずつ取り出して、処理を行っていく。例えば、取り出したデータが文字コードであれば、印字位置、印字サイズ、文字コード、フォント情報等を備えた中間コードを作成し、RAM 1上に設けられた中間バッファに収納される。また、制御コードやエスケープシーケンス等のコマンドであった場合、これらに予め定義された処理を行う。この処理は、例えば、印字位置の指定であったら、次に来た文字コードの位置を指定された位置にするとか、フォントの変更であった場合には、次に来た文字コードのフォント情報を指定されたフォントにする、といった具合に処理を行う。
こうして、ホストPC13からの印刷要求に応じた処理を終了するか、または処理を行ったデータが1ページ分を超えたら、次に中間バッファに収納された中間コードを制御プログラムに従って、ビデオデータに変換する処理を行う。
“出力処理”
描画処理を経て、ビデオデータへの変換が終了したら、コントローラ10は、エンジンI/F6を通して、プリンタエンジン9にプリントスタートの命令を出す。この命令に同期してビデオデータを転送すると、プリンタエンジン9は、受け取ったデータをもとに、記録用紙への印字出力を行う。なお、印字出力に用いる記録用紙は、装備された複数の給紙トレイから、設定された用紙条件及びリミットレス給紙条件に応じて給紙トレイが選択され、指定されたトレイからの給紙を行う。
ところで、プリンタ100が受取る印刷コマンドには、印刷出力を行う際の処理条件が設定されている。この処理条件の中には、描画データ処理、画像形成プロセス等の印刷条件を設定する様々な条件があり、その中に記録用紙に関するものが含まれている。
上記処理条件の設定は、ユーザが印刷要求時にプリンタドライバを起動し、印刷コマンドを発行する際に、設定画面を表示し、その画面における処理条件の選択操作により行われる。
記録用紙に関しては、普通、用紙サイズ、紙種、印刷方向等を設定の対象とし、用紙サイズは、A4,B5、・・等の規格名で、紙種は、普通紙、再生紙、特殊紙(例えばOHPフィルム)、・・・等の紙種名で、印刷の向きの場合、縦/横の表記で入力画面に表示し、画面上でユーザがキー等の操作で選択、指定し、指定された用紙を処理条件として設定可能とする。
上記の操作により用紙条件が設定された印刷コマンドを受け取るプリンタ10では、コマンドに設定された用紙を用いて出力処理を行うが、この実施形態では、用紙が複数の給紙トレイに格納されているので、出力処理の際、実際に給紙を行う1の給紙トレイを指定して、動作させる必要がある。また、同一用紙サイズ及び同一紙種を入れた給紙トレイの間で行うリミットレス給紙の設定の有無についても、給紙トレイを指定する条件として考慮する必要がある。
上記処理条件の設定は、ユーザが印刷要求時にプリンタドライバを起動し、印刷コマンドを発行する際に、設定画面を表示し、その画面における処理条件の選択操作により行われる。
記録用紙に関しては、普通、用紙サイズ、紙種、印刷方向等を設定の対象とし、用紙サイズは、A4,B5、・・等の規格名で、紙種は、普通紙、再生紙、特殊紙(例えばOHPフィルム)、・・・等の紙種名で、印刷の向きの場合、縦/横の表記で入力画面に表示し、画面上でユーザがキー等の操作で選択、指定し、指定された用紙を処理条件として設定可能とする。
上記の操作により用紙条件が設定された印刷コマンドを受け取るプリンタ10では、コマンドに設定された用紙を用いて出力処理を行うが、この実施形態では、用紙が複数の給紙トレイに格納されているので、出力処理の際、実際に給紙を行う1の給紙トレイを指定して、動作させる必要がある。また、同一用紙サイズ及び同一紙種を入れた給紙トレイの間で行うリミットレス給紙の設定の有無についても、給紙トレイを指定する条件として考慮する必要がある。
複数の給紙トレイ各々において、格納されている用紙の種類及びリミットレス給紙の設定の有無は、使用状況に応じてユーザが適当に決めるので、様々な組み合わせとなる。
よって、印刷コマンドにおける用紙条件の設定及びリミットレス給紙の設定に応じて、適正な給紙動作を行わせるためには、各給紙トレイにおけるこれらの給紙トレイ情報を管理する必要がある。
従来、この給紙トレイ情報は、上記「発明が解決しようとする課題」の項で述べたように、給紙トレイの属性としての、用紙サイズ、紙種、トレイロック有無の各々をユーザのキー操作によって、トレイごとに設定する必要があり、この情報管理は、ユーザに大きな負担となっていた。
そこで、本案では、複数の給紙トレイの属性を組み合わせてグループ属性を定義し、各トレイの給紙トレイ情報をグループ属性によって管理することにより管理をし易くする方法を採用する。
よって、印刷コマンドにおける用紙条件の設定及びリミットレス給紙の設定に応じて、適正な給紙動作を行わせるためには、各給紙トレイにおけるこれらの給紙トレイ情報を管理する必要がある。
従来、この給紙トレイ情報は、上記「発明が解決しようとする課題」の項で述べたように、給紙トレイの属性としての、用紙サイズ、紙種、トレイロック有無の各々をユーザのキー操作によって、トレイごとに設定する必要があり、この情報管理は、ユーザに大きな負担となっていた。
そこで、本案では、複数の給紙トレイの属性を組み合わせてグループ属性を定義し、各トレイの給紙トレイ情報をグループ属性によって管理することにより管理をし易くする方法を採用する。
グループ属性の概念とグループ属性による給紙トレイ情報の管理方法について、管理テーブルの模式図を示す図2を参照して説明する。
グループ属性は、図2(B)に示すように、給紙トレイに格納された用紙に係わる属性情報として、給紙制御に用いられる複数の情報、属性1,属性2,属性3、・・・から必要な属性情報を任意に組み合わせて構成する。図2(B)に示す例は、属性1〜6よりなるが、属性数は基本的に制限がない。
属性情報の組み合わせのバリエーションを必要に応じて作成し、作成した複数の属性グループそれぞれに、図2(A)のテーブル22に示すように、グループ名を付けて(この例では「属性グループ1〜N」のグループNO.を付与)登録し、テーブル形式で管理する。なお、登録後に、属性グループの内容を変更することができるようにする。
また、各給紙トレイに対して、それぞれのトレイに格納した用紙の種類や用紙の扱いに応じて、対応するグループ属性を設定する。この設定は、図2(A)のテーブル21に示すように、給紙トレイ名(トレイNO.)に対応付けて、属性グループを割り当てる。
グループ属性は、図2(B)に示すように、給紙トレイに格納された用紙に係わる属性情報として、給紙制御に用いられる複数の情報、属性1,属性2,属性3、・・・から必要な属性情報を任意に組み合わせて構成する。図2(B)に示す例は、属性1〜6よりなるが、属性数は基本的に制限がない。
属性情報の組み合わせのバリエーションを必要に応じて作成し、作成した複数の属性グループそれぞれに、図2(A)のテーブル22に示すように、グループ名を付けて(この例では「属性グループ1〜N」のグループNO.を付与)登録し、テーブル形式で管理する。なお、登録後に、属性グループの内容を変更することができるようにする。
また、各給紙トレイに対して、それぞれのトレイに格納した用紙の種類や用紙の扱いに応じて、対応するグループ属性を設定する。この設定は、図2(A)のテーブル21に示すように、給紙トレイ名(トレイNO.)に対応付けて、属性グループを割り当てる。
実際に、プリンタ100側のコントローラ10で給紙制御等に用いる管理テーブルの例を図3に示す。ここには、グループ属性によって、「紙種」「用紙サイズ」「用紙残量」「トレイロック状態」「両面印刷禁止状態」等の複数属性を設定する例が示され、これらの属性を各給紙トレイの詳細情報としてテーブル24で管理する。この管理テーブルを参照することによって、印刷コマンドに指示された用紙を給紙し、しかもリミットレス給紙等の機器側の動作条件に従って適正な給紙動作を行うことを可能にする。
このように、複数属性の組み合わせを1グループ属性に対応付けているので、同じ組み合わせを属性として有する同類型の他の用紙を扱う場合にも、グループ属性で括ることにより、設定の入力操作が簡略化され、ヒューマンエラーが生じにくくなり、給紙トレイ情報の管理が容易になる。
このように、複数属性の組み合わせを1グループ属性に対応付けているので、同じ組み合わせを属性として有する同類型の他の用紙を扱う場合にも、グループ属性で括ることにより、設定の入力操作が簡略化され、ヒューマンエラーが生じにくくなり、給紙トレイ情報の管理が容易になる。
ところで、グループ属性により管理する給紙トレイ情報の利用形態の一つに、例えば、デフォルト設定を変更する場合が考えられる。
この場合、グループ属性の設定は、既に設定された給紙トレイ情報の他に、新たに属性を付与することになるので、ユーザがジョブ単位で行うようにする方法で実施することが適当である。つまり、1つのジョブに対する設定として、ジョブの終了時に設定が解除されるようにする。
以下に、この利用形態について、図4及び図5を参照して、説明する。
図4は、給紙トレイ情報の設定変更をグループ属性により行う場合の設定例を示す。この例は、図9(A)に示した給紙トレイ情報において、一部のトレイをリミットレス給紙の対象から外す設定の変更を行う場合である。
グループ属性により各給紙トレイに設定されたトレイ情報を表した図4の設定では、「属性グループ1」は、(A4 ,Plain ,Tray lockしない)の組み合わせで定義し、Tray 1、Tray 2及びTray 6を同一の属性グループとする。他のTray 3、Tray 4をいずれも「属性グループ2」とし、Tray 5を「割り当てなし」とすることで、Tray 1に対する「属性グループ1」と設定を異にする。なお、Tray 5に示した「割り当てなし」は、未設定を意味する。
この場合、グループ属性の設定は、既に設定された給紙トレイ情報の他に、新たに属性を付与することになるので、ユーザがジョブ単位で行うようにする方法で実施することが適当である。つまり、1つのジョブに対する設定として、ジョブの終了時に設定が解除されるようにする。
以下に、この利用形態について、図4及び図5を参照して、説明する。
図4は、給紙トレイ情報の設定変更をグループ属性により行う場合の設定例を示す。この例は、図9(A)に示した給紙トレイ情報において、一部のトレイをリミットレス給紙の対象から外す設定の変更を行う場合である。
グループ属性により各給紙トレイに設定されたトレイ情報を表した図4の設定では、「属性グループ1」は、(A4 ,Plain ,Tray lockしない)の組み合わせで定義し、Tray 1、Tray 2及びTray 6を同一の属性グループとする。他のTray 3、Tray 4をいずれも「属性グループ2」とし、Tray 5を「割り当てなし」とすることで、Tray 1に対する「属性グループ1」と設定を異にする。なお、Tray 5に示した「割り当てなし」は、未設定を意味する。
このような属性グループの設定をすることにより、Tray 1に対する「属性グループ1」と設定を異にする、他のトレイ、即ちTray 3、Tray 4、Tray 5の「トレイロック設定」属性をTray 1の属性である「Tray lockしない」から「Tray lockする」に変更することが可能になる。
図5は、変更後のリミットレス給紙の設定と給紙動作を示すテーブル(A)と給紙トレイの検索順(B)を示すものである。
図5(A)の設定によると、Tray 1を指定した印刷要求に対応して印刷を実行する際、Tray 1で用紙切れが発生すると、トレイスイッチされる給紙トレイとして、「属性グループ1」であり、用紙条件が一致するTray 6だけが選択される。こうして、図5(A)の設定では、図5(B)に示す検索順で給紙トレイが引き継ぐ、リミットレス給紙を行い、デフォルト設定では、リミットレス給紙の対象になっていたTray 3、及びTray 5をTray lockし、対象から外すことが可能になる。
なお、この動作は、例えば、同じ(A4 ,Plain)の用紙でも、リミットレス給紙に対応するためには、回転処理を必要とする給紙トレイについては、対象外とする場合に適用できる。
図5は、変更後のリミットレス給紙の設定と給紙動作を示すテーブル(A)と給紙トレイの検索順(B)を示すものである。
図5(A)の設定によると、Tray 1を指定した印刷要求に対応して印刷を実行する際、Tray 1で用紙切れが発生すると、トレイスイッチされる給紙トレイとして、「属性グループ1」であり、用紙条件が一致するTray 6だけが選択される。こうして、図5(A)の設定では、図5(B)に示す検索順で給紙トレイが引き継ぐ、リミットレス給紙を行い、デフォルト設定では、リミットレス給紙の対象になっていたTray 3、及びTray 5をTray lockし、対象から外すことが可能になる。
なお、この動作は、例えば、同じ(A4 ,Plain)の用紙でも、リミットレス給紙に対応するためには、回転処理を必要とする給紙トレイについては、対象外とする場合に適用できる。
次に、上記した属性グループの設定による印刷時の制御に係わる実施形態について、「実施形態1」〜「実施形態3」として示す。
「実施形態1」
この実施形態は、属性グループの設定により、一部の給紙トレイをリミットレス給紙の対象から外す設定変更(図4、図5、参照)を印刷処理の制御フローにおいて実行可能とした例を示す。
この実施形態の制御フローで行うリミットレス給紙制御は、ジョブ単位で属性グループの設定に従い、トレイロックをするか、否かの設定を行うようにするので、当該ジョブの終了時には、再びデフォルト設定に戻し、次のジョブに備える。
以下に、本実施形態の印刷処理の制御フローを示す図6に基づいて動作を説明する。
印刷要求コマンドに応じ、ジョブを処理するための制御プログラムが起動されると、図6(A)に示す制御フローの処理が開始され(ステップS101)、最初に、トレイロックの設定処理を行う(ステップS102)。
トレイロックの設定処理は、図6(B)に示すサブルーチンの制御フローによって行われ、まず、トレイ指定印刷であるか、否かが、ジョブに付された用紙条件に係わる設定を調べることによって、チェックされる(ステップS201)。このチェックにより、トレイ指定印刷ではない場合には(ステップS201-NO)、そのまま用紙条件に係わる設定をすることなく、このサブルーチンの制御フローを抜ける。
「実施形態1」
この実施形態は、属性グループの設定により、一部の給紙トレイをリミットレス給紙の対象から外す設定変更(図4、図5、参照)を印刷処理の制御フローにおいて実行可能とした例を示す。
この実施形態の制御フローで行うリミットレス給紙制御は、ジョブ単位で属性グループの設定に従い、トレイロックをするか、否かの設定を行うようにするので、当該ジョブの終了時には、再びデフォルト設定に戻し、次のジョブに備える。
以下に、本実施形態の印刷処理の制御フローを示す図6に基づいて動作を説明する。
印刷要求コマンドに応じ、ジョブを処理するための制御プログラムが起動されると、図6(A)に示す制御フローの処理が開始され(ステップS101)、最初に、トレイロックの設定処理を行う(ステップS102)。
トレイロックの設定処理は、図6(B)に示すサブルーチンの制御フローによって行われ、まず、トレイ指定印刷であるか、否かが、ジョブに付された用紙条件に係わる設定を調べることによって、チェックされる(ステップS201)。このチェックにより、トレイ指定印刷ではない場合には(ステップS201-NO)、そのまま用紙条件に係わる設定をすることなく、このサブルーチンの制御フローを抜ける。
他方、トレイ指定印刷の場合には(ステップS201-YES)、管理されている給紙トレイ情報から指定されたトレイに設定されている属性を取得し(ステップS202)、その中に属性グループが設定されているか、否かをチェックする(ステップS203)。
このチェックにより、属性グループが設定されていない場合には(ステップS203-NO)、用紙条件に係わる設定を変更することなく、このサブルーチンの制御フローを抜ける。
他方、属性グループが設定されている場合には(ステップS203-YES)、指定されたトレイ以外のトレイの給紙トレイ情報を検索し、そこに設定されている属性グループが、指定されたトレイの属性グループと異なる場合には、トレイロック フラグをセットする。このようにして、トレイロック フラグがセットされると、これらのトレイは、リミットレス給紙の対象から外され、設定を変更することができる。
トレイロックの設定処理のサブルーチンの制御フローを抜けた後、印刷処理を実行する(ステップS103)。印刷処理の過程では、トレイロックの設定処理のサブルーチンでユーザの指示に従って、トレイロックの設定を変更した場合、変更後の給紙トレイからの給紙を行うように動作が制御され、トレイロック フラグがセットされたトレイからのリミットレス給紙は行わない。
ジョブに設定された全てのページ印刷の完了をチェックして、ジョブの終了を確認し(ステップS104)、その後、この制御フローを終える。ただ、グループ属性の設定は、今実行したジョブに対するもので、デフォルト設定の変更を伴うものであったので、このままの設定では、次のジョブの設定との整合性が保証されないので、設定を再びデフォルト設定に戻し(ステップS105)、その後、フローを終える。
上記のようなフローを実行することによって、ジョブに対するユーザの要求に適う用紙で印刷出力を得ることが可能になる。
このチェックにより、属性グループが設定されていない場合には(ステップS203-NO)、用紙条件に係わる設定を変更することなく、このサブルーチンの制御フローを抜ける。
他方、属性グループが設定されている場合には(ステップS203-YES)、指定されたトレイ以外のトレイの給紙トレイ情報を検索し、そこに設定されている属性グループが、指定されたトレイの属性グループと異なる場合には、トレイロック フラグをセットする。このようにして、トレイロック フラグがセットされると、これらのトレイは、リミットレス給紙の対象から外され、設定を変更することができる。
トレイロックの設定処理のサブルーチンの制御フローを抜けた後、印刷処理を実行する(ステップS103)。印刷処理の過程では、トレイロックの設定処理のサブルーチンでユーザの指示に従って、トレイロックの設定を変更した場合、変更後の給紙トレイからの給紙を行うように動作が制御され、トレイロック フラグがセットされたトレイからのリミットレス給紙は行わない。
ジョブに設定された全てのページ印刷の完了をチェックして、ジョブの終了を確認し(ステップS104)、その後、この制御フローを終える。ただ、グループ属性の設定は、今実行したジョブに対するもので、デフォルト設定の変更を伴うものであったので、このままの設定では、次のジョブの設定との整合性が保証されないので、設定を再びデフォルト設定に戻し(ステップS105)、その後、フローを終える。
上記のようなフローを実行することによって、ジョブに対するユーザの要求に適う用紙で印刷出力を得ることが可能になる。
「実施形態2」
上記実施形態1は、リミットレス給紙の設定変更を印刷処理の制御フローにおいて実行可能とするが、複数ページからなるジョブに対し、ページごとの対応を考慮していない。そこで、この実施形態では、実施形態1と同様に行うリミットレス給紙の設定変更をページごとに対応可能とする。即ち、属性グループの設定により、一部の給紙トレイをリミットレス給紙の対象から外す設定変更(図4、図5、参照)を、ページ印刷処理の度に対応できるようにする制御フローにより実行可能とした例を示す。
以下に、本実施形態の印刷処理の制御フローを示す図7に基づいて動作を説明する。
印刷要求コマンドに応じ、ジョブを処理するための制御プログラムが起動されると、図7に示す制御フローの処理が開始される(ステップS301)。
この実施形態では、ページごとの設定に対応するため、処理のはじめに、属性(給紙トレイ)が変更されるか、否かの判断をする(ステップS302)。この判断は、給紙トレイが変更され、その給紙トレイに割り当てられている属性が、その前のページ印刷時に設定された属性と異なっているか、否かを判断する。なお、この属性情報は、印刷要求のPDLを解読した結果から知ることができるので、その結果から導くことも可能である。
ここで、属性(給紙トレイ)が変更されていない、と判断された場合には(ステップS302-NO)、そのままの設定で印刷処理を実行するステップS304へ移行する。
他方、属性(給紙トレイ)が変更された、と判断された場合には(ステップS302-YES)、トレイロックの設定処理を行う(ステップS303)。なお、最初の1ページ目は、必ず変更されたと判断され、ステップS303へ進む。
上記実施形態1は、リミットレス給紙の設定変更を印刷処理の制御フローにおいて実行可能とするが、複数ページからなるジョブに対し、ページごとの対応を考慮していない。そこで、この実施形態では、実施形態1と同様に行うリミットレス給紙の設定変更をページごとに対応可能とする。即ち、属性グループの設定により、一部の給紙トレイをリミットレス給紙の対象から外す設定変更(図4、図5、参照)を、ページ印刷処理の度に対応できるようにする制御フローにより実行可能とした例を示す。
以下に、本実施形態の印刷処理の制御フローを示す図7に基づいて動作を説明する。
印刷要求コマンドに応じ、ジョブを処理するための制御プログラムが起動されると、図7に示す制御フローの処理が開始される(ステップS301)。
この実施形態では、ページごとの設定に対応するため、処理のはじめに、属性(給紙トレイ)が変更されるか、否かの判断をする(ステップS302)。この判断は、給紙トレイが変更され、その給紙トレイに割り当てられている属性が、その前のページ印刷時に設定された属性と異なっているか、否かを判断する。なお、この属性情報は、印刷要求のPDLを解読した結果から知ることができるので、その結果から導くことも可能である。
ここで、属性(給紙トレイ)が変更されていない、と判断された場合には(ステップS302-NO)、そのままの設定で印刷処理を実行するステップS304へ移行する。
他方、属性(給紙トレイ)が変更された、と判断された場合には(ステップS302-YES)、トレイロックの設定処理を行う(ステップS303)。なお、最初の1ページ目は、必ず変更されたと判断され、ステップS303へ進む。
1ページ目と2ページ目以降で属性(給紙トレイ)が変更されている場合に行う、トレイロックの設定処理は、図6(B)に示すサブルーチンの制御フローによって行われる。この処理は、まず、トレイ指定印刷であるか、否かが、ジョブに付された用紙条件に係わる設定を調べることによって、チェックされる(ステップS201)。このチェックにより、トレイ指定印刷ではない場合には(ステップS201-NO)、そのまま用紙条件に係わる設定をすることなく、このサブルーチンの制御フローを抜ける。
他方、トレイ指定印刷の場合には(ステップS201-YES)、管理されている給紙トレイ情報から指定されたトレイに設定されている属性を取得し(ステップS202)、その中に属性グループが設定されているか、否かをチェックする(ステップS203)。
このチェックにより、属性グループが設定されていない場合には(ステップS203-NO)、用紙条件に係わる設定を変更することなく、このサブルーチンの制御フローを抜ける。
他方、属性グループが設定されている場合には(ステップS203-YES)、指定されたトレイ以外のトレイの給紙トレイ情報を検索し、そこに設定されている属性グループが、指定されたトレイの属性グループと異なる場合には、トレイロック フラグをセットする。このようにして、トレイロック フラグがセットされると、これらのトレイは、リミットレス給紙の対象から外され、設定を変更することができる。
他方、トレイ指定印刷の場合には(ステップS201-YES)、管理されている給紙トレイ情報から指定されたトレイに設定されている属性を取得し(ステップS202)、その中に属性グループが設定されているか、否かをチェックする(ステップS203)。
このチェックにより、属性グループが設定されていない場合には(ステップS203-NO)、用紙条件に係わる設定を変更することなく、このサブルーチンの制御フローを抜ける。
他方、属性グループが設定されている場合には(ステップS203-YES)、指定されたトレイ以外のトレイの給紙トレイ情報を検索し、そこに設定されている属性グループが、指定されたトレイの属性グループと異なる場合には、トレイロック フラグをセットする。このようにして、トレイロック フラグがセットされると、これらのトレイは、リミットレス給紙の対象から外され、設定を変更することができる。
トレイロックの設定処理のサブルーチンの制御フローを抜けた後、印刷処理を実行する(ステップS103)。印刷処理の過程では、トレイロックの設定処理のサブルーチンでユーザの指示に従って、トレイロックの設定を変更した場合、変更後の給紙トレイからの給紙を行うように動作が制御され、トレイロック フラグがセットされたトレイからのリミットレス給紙は行わない。
1ページの印刷処理を終えたところで、全てのページ印刷の完了をチェックして(ステップS305)、未了の場合には、次ページに対する処理を行うためにステップS302に戻し、再びそのステップ以降の処理を行う。
全てのページ印刷が完了すれば(ステップS305-YES)、ジョブの終了を確認し(ステップS306)、その後、この制御フローを終える。ただ、グループ属性の設定は、今実行したジョブに対するもので、デフォルト設定の変更を伴うものであったので、このままの設定では、次のジョブの設定との整合性が保証されないので、設定を再びデフォルト設定に戻し(ステップS307)、次のジョブに備えた後、フローを終える。
上記のようなフローを実行することによって、ジョブにおける各ページに対応して、ユーザの要求に適う用紙で印刷出力を得ることが可能になる。
1ページの印刷処理を終えたところで、全てのページ印刷の完了をチェックして(ステップS305)、未了の場合には、次ページに対する処理を行うためにステップS302に戻し、再びそのステップ以降の処理を行う。
全てのページ印刷が完了すれば(ステップS305-YES)、ジョブの終了を確認し(ステップS306)、その後、この制御フローを終える。ただ、グループ属性の設定は、今実行したジョブに対するもので、デフォルト設定の変更を伴うものであったので、このままの設定では、次のジョブの設定との整合性が保証されないので、設定を再びデフォルト設定に戻し(ステップS307)、次のジョブに備えた後、フローを終える。
上記のようなフローを実行することによって、ジョブにおける各ページに対応して、ユーザの要求に適う用紙で印刷出力を得ることが可能になる。
「実施形態3」
この記実施形態は、ユーザが行うグループ属性による設定をデフォルト設定に優先させる場合に生じ得るエラーに対応する印刷処理の制御フローに係わる。
デフォルトで給紙トレイ情報として設定されている、例えば用紙サイズ或いは紙種といった属性情報は、グループ属性の要素となるので、グループ属性による設定と重複して設定される場合がある。そこで、重複して設定された場合には、ユーザの意に適う処理結果が得られるように、ジョブ要求時にユーザによって設定される方のグループ属性による設定を優先させる。
ただ、例えば、リミットレス給紙を行わせるときのように、対象とする複数の給紙トレイに同じ属性が求められ、同一の属性グループを設定することによって対応する場合、複数の対象トレイにこのような設定を行うと、実際に給紙トレイに格納されている用紙と異なってしまう場合が起こり得る。
こうした不一致が起きる場合には、印刷処理を停止しなければいけない。また、この印刷処理の停止は、ユーザが予期しない場合もあり得るので、アラート表示を行い、ユーザに注意を喚起する。
この記実施形態は、ユーザが行うグループ属性による設定をデフォルト設定に優先させる場合に生じ得るエラーに対応する印刷処理の制御フローに係わる。
デフォルトで給紙トレイ情報として設定されている、例えば用紙サイズ或いは紙種といった属性情報は、グループ属性の要素となるので、グループ属性による設定と重複して設定される場合がある。そこで、重複して設定された場合には、ユーザの意に適う処理結果が得られるように、ジョブ要求時にユーザによって設定される方のグループ属性による設定を優先させる。
ただ、例えば、リミットレス給紙を行わせるときのように、対象とする複数の給紙トレイに同じ属性が求められ、同一の属性グループを設定することによって対応する場合、複数の対象トレイにこのような設定を行うと、実際に給紙トレイに格納されている用紙と異なってしまう場合が起こり得る。
こうした不一致が起きる場合には、印刷処理を停止しなければいけない。また、この印刷処理の停止は、ユーザが予期しない場合もあり得るので、アラート表示を行い、ユーザに注意を喚起する。
以下に、本実施形態の印刷処理の制御フローを示す図8に基づいて動作を説明する。
印刷要求コマンドに応じ、ジョブを処理するための制御プログラムが起動されると、図8に示す制御フローの処理が開始される。
まず、PDLの印刷コマンドに指示されたグループ属性による設定情報に基づいて、印刷処理の実行要求を行う(ステップS401)。この実行要求は、上記実施形態1又は実施形態2に示したトレイロックの設定処理を伴う。つまり、グループ属性が設定されたトレイ指定印刷に対して、指定された給紙トレイに設定された属性グループ以外のトレイにトレイロックを設定する。
この後、前段の実行要求に従い印刷処理を行う(ステップS402)。
また、この印刷処理の際に、記録用紙に用いる給紙トレイを選択したときに、給紙トレイに設定された用紙の一致性、即ち属性グループの設定と実際にトレイに格納されている用紙が一致するか、否かのチェックをする(ステップS403)。
このチェックの結果、用紙が一致する場合には、図8の制御フローでは省略されているが、実施形態1又は実施形態2におけると同様に、印刷処理を実行し、この処理を完了した後、ジョブの終了処理を行い、フローを終える。
他方、給紙トレイに設定された用紙の一致性のチェックを行った結果、用紙が一致しなかった場合には、この給紙トレイからの用紙を用いて行う印刷処理を停止し、ユーザにアラートの表示を行う(ステップS404)。このアラート表示は、例えば「用紙の不一致で印刷処理を停止する」旨を知らせるメッセージによる。この停止及びアラート表示を行った後、図8の制御フローでは省略されているが、ジョブの終了処理を行い、フローを終える。
印刷要求コマンドに応じ、ジョブを処理するための制御プログラムが起動されると、図8に示す制御フローの処理が開始される。
まず、PDLの印刷コマンドに指示されたグループ属性による設定情報に基づいて、印刷処理の実行要求を行う(ステップS401)。この実行要求は、上記実施形態1又は実施形態2に示したトレイロックの設定処理を伴う。つまり、グループ属性が設定されたトレイ指定印刷に対して、指定された給紙トレイに設定された属性グループ以外のトレイにトレイロックを設定する。
この後、前段の実行要求に従い印刷処理を行う(ステップS402)。
また、この印刷処理の際に、記録用紙に用いる給紙トレイを選択したときに、給紙トレイに設定された用紙の一致性、即ち属性グループの設定と実際にトレイに格納されている用紙が一致するか、否かのチェックをする(ステップS403)。
このチェックの結果、用紙が一致する場合には、図8の制御フローでは省略されているが、実施形態1又は実施形態2におけると同様に、印刷処理を実行し、この処理を完了した後、ジョブの終了処理を行い、フローを終える。
他方、給紙トレイに設定された用紙の一致性のチェックを行った結果、用紙が一致しなかった場合には、この給紙トレイからの用紙を用いて行う印刷処理を停止し、ユーザにアラートの表示を行う(ステップS404)。このアラート表示は、例えば「用紙の不一致で印刷処理を停止する」旨を知らせるメッセージによる。この停止及びアラート表示を行った後、図8の制御フローでは省略されているが、ジョブの終了処理を行い、フローを終える。
100・・プリンタ、13・・ホストPC(Personal Computer)、10・・コントローラ、1・・RAM(Random Access Memory)、2・・ROM(Read Only Memory)、4・・CPU(Central Processing Unit)、6・・エンジン、7・・ホストI/F、9・・プリンタエンジン、11・・NIC(Network Interface Card)。
Claims (8)
- 複数給紙トレイ中の1トレイを選び、そこから印刷要求に適合する記録用紙を給紙する制御を行い、給紙された記録用紙に印刷要求と伴に入力された印刷データに基づき画像を形成する画像形成装置であって、
各給紙トレイの属性を複数属性の組み合わせで定義したグループ属性によって管理するトレイ情報管理手段と、
前記トレイ情報管理手段で管理するグループ属性を、印刷要求に適合する記録用紙を給紙する制御を行うための情報として用いる給紙制御手段を有した画像形成装置。 - 紙種、用紙サイズ及びリミットレス給紙の可/不可を示す情報の組み合わせを有する属性により1グループ属性を定義した請求項1に記載された画像形成装置において、
前記給紙制御手段は、同じ前記1グループ属性を有した給紙トレイ間でのみリミットレス給紙を行わせる制御を行うようにしたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記リミットレス給紙の可/不可を示す情報をトレイロック設定情報とした請求項2に記載された画像形成装置において、
前記トレイ情報管理手段は、印刷要求に指定された給紙トレイのグループ属性と異なる属性を有する給紙トレイに対し、トレイロックを設定した前記1グループ属性をセットし、
前記給紙制御手段は、トレイロックを設定していない同じ前記1グループ属性を有した給紙トレイ間でのみリミットレス給紙を行わせる制御を行うようにしたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3に記載された画像形成装置において、
前記トレイ情報管理手段は、用紙の扱いに対応し一時的に、トレイロックの有無を設定した前記1グループ属性をセットすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記トレイ情報管理手段及び前記給紙制御手段は、印刷要求されたジョブ内の記録用紙毎に設定された条件に従い、それぞれの動作を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 紙種、用紙サイズ及びリミットレス給紙の可/不可を示す情報の組み合わせを一部に有する属性により1グループ属性を定義した請求項2乃至5のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記給紙制御手段は、紙種、用紙サイズ及びリミットレス給紙の可/不可を示す情報の組み合わせのみによって、同じグループ属性を有するか、否かを判断することを特徴とする画像形成装置。 - 前記トレイ情報管理手段がグループ属性の他に給紙トレイ情報を管理する請求項1乃至6のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記給紙制御手段は、給紙トレイ情報とグループ属性に同一の属性がある場合、グループ属性の設定を優先して、給紙制御を行うための情報として用いることを特徴とする画像形成装置。 - コンピュータを請求項1乃至7のいずれかに記載された画像形成装置における前記トレイ情報管理手段及び前記給紙制御手段として機能させるためのプログラム。
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JP2007013378A JP2008179438A (ja) | 2007-01-24 | 2007-01-24 | 画像形成装置及びプログラム |
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JP2011098510A (ja) * | 2009-11-06 | 2011-05-19 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
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