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JP2008177368A - 縦型半導体電子デバイス - Google Patents

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JP2008177368A JP2007009548A JP2007009548A JP2008177368A JP 2008177368 A JP2008177368 A JP 2008177368A JP 2007009548 A JP2007009548 A JP 2007009548A JP 2007009548 A JP2007009548 A JP 2007009548A JP 2008177368 A JP2008177368 A JP 2008177368A
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】パンチスルーの発生を抑制すると共に、オン抵抗の増加を抑制することが可能な縦型半導体電子デバイスを提供する。
【解決手段】GaN系半導体領域15の第1および第2の半導体部15b、15cは、それぞれ導電性支持基体13の第1および第2のエリア13b、13c上に位置する。GaN系半導体領域17は、第1の半導体部15b上に位置し、またGaN系半導体領域19は、第2の半導体部15c上に位置する。GaN系半導体領域21は、GaN系半導体領域17およびGaN系半導体領域19上に設けられる。GaN系半導体領域17はGaN系半導体領域15の第1の半導体部15bにヘテロ接合25を成し、二次元反転層23が形成される。GaN系半導体領域13は、GaN系半導体領域19を介してGaN系半導体領域21に電気的に接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、縦型半導体電子デバイスに関する。
特許文献1には、ショットキダイオードが記載されている。ショットキー障壁形成領域にpn接合を形成し、ショットキダイオードの降伏電圧をpn接合のパンチスルーにより制御する。これにより、ショットキダイオードが過電圧により破壊されることを防止する。
特許文献2には、GaN系電界効果トランジスタが記載されている。動作時に高電界が印加される領域に高品質のGaN結晶を用いて、優れた耐圧性を示すGaN系電界効果トランジスタを提供する。
特許文献3では、GaN系半導体装置(HEMT)が記載されている。このGaN系半導体装置では、ソース電極とゲート電極とドレイン電極が縦方向に配置されている。
特許文献4では、ノーマリオフ型のGaN系電界効果トランジスタが記載されている。この電界効果トランジスタは、ソース電極およびドレイン電極と電気的に接続されたチャネル部と、チャネル部と接合すると共に互いに離隔された第1および第2の電子供給部と、絶縁層を介してチャネル部を制御するゲート電極とを含む。チャネル部は、i−GaN系半導体材料またはp−GaN系半導体材料である第1のGaN系半導体材料からなる。第1および第2の電子供給部は、第1のGaN系半導体材料よりバンドギャップエネルギーが大きい第2のGaN系半導体材料からなる。
特開2000−77682号公報 特開2001−230410号公報 特開2003−51508号公報 WO2003/071607号公報
窒化物半導体等のワイドギャップ半導体は、従来のシリコン系パワー半導体素子に比べて絶縁破壊電界強度が高いので、例えばショットキバリアダイオード、pn接合ダイオード、pin接合ダイオード、電界効果トランジスタ、MIS型トランジスタなどの次世代のパワー半導体素子として期待されている。特に、導電性基板を用いた縦型トランジスタは、低オン抵抗を実現でき大電流を流せるので、高出力用半導体素子の有望な候補である。しかしながら、高出力のために求められる低オン抵抗は、逆方向耐圧の向上と一般にトレードオフの関係にあり、オン抵抗を高くすることなく耐圧を向上するには限界がある。また、低オン抵抗化が図れる横型HEMT構造では、耐圧の向上とノーマリオフ化との両立が難しい。
例えば、縦型ショットキバリアダイオードにおいて、ドリフト層であるn型GaN層のキャリア濃度を高くすればドリフト層の抵抗が小さくなる。故に、このダイオードがターンオンするとき、低オン抵抗が実現される。しかし、なだれ降伏が起こる電圧、すなわち絶縁破壊電界強度が低下するので、このダイオードのターンオフにおける逆方向耐圧は低下する。逆に、ドリフト層のキャリア濃度を低くすれば、逆方向耐圧は向上する一方で、オン抵抗が高くなる。
また、ドリフト層の厚みを薄くすればドリフト層の抵抗が小さくなり低オン抵抗が得られる。しかしながら、このダイオードがターンオフするとき、高い逆方向電圧がかかると空乏層が伸びてパンチスルーが生じる。結果的に、逆方向耐圧が低下する。逆に、パンチスルーの発生を防ぐために、ドリフト層の厚みを厚くするとオン抵抗は高くなる。
本発明は、このような事情を鑑みて為されたものであり、パンチスルーの発生を抑制すると共に、オン抵抗の増加を抑制することが可能で、且つノーマリオフである縦型半導体電子デバイスを提供することを目的とする。
本発明の一側面は、窒化ガリウム系半導体(以下、「GaN系半導体」と記す)を用いる縦型半導体電子デバイスである。この縦型半導体電子デバイスは、(a)第1および第2のエリアを含む主面を有する導電性支持基体と、(b)前記導電性支持基体の前記1および第2のエリア上にそれぞれ設けられた第1および第2の半導体部を有する第1のGaN系半導体領域と、(c)前記第1のGaN系半導体領域の前記第1の半導体部上に設けられており電流障壁のための第2のGaN系半導体領域と、(d)前記第1のGaN系半導体領域の前記第2の半導体部上に設けられており電流経路のための第3のGaN系半導体領域と、(e)前記第2のGaN系半導体領域および前記第3のGaN系半導体領域上に設けられた第4のGaN系半導体領域とを備え、前記第2のGaN系半導体領域のバンドギャップは前記第3のGaN系半導体領域のバンドギャップよりも大きく、前記第2のGaN系半導体領域のバンドギャップは前記第4のGaN系半導体領域のバンドギャップよりも大きく、前記第2のGaN系半導体領域は前記第1のGaN系半導体領域の前記第2の半導体部にヘテロ接合を成す。
この縦型半導体電子デバイスによれば、第2のGaN系半導体領域のバンドギャップは第3のGaN系半導体領域のバンドギャップよりも大きく、また第2のGaN系半導体領域のバンドギャップは第1のGaN系半導体領域のバンドギャップよりも大きい。第1のGaN系半導体領域の第2の半導体部上には第3のGaN系半導体領域が設けられていると共に、また第1のGaN系半導体領域の第1の半導体部上には第2のGaN系半導体領域が設けられている。これ故に、第2のGaN系半導体領域は電流障壁として働くと共に、第3のGaN系半導体領域は電流経路として働く。このため、第4のGaN系半導体領域は、第3のGaN系半導体領域を介して第1のGaN系半導体領域に電気的に接続される。
加えて、第2のGaN系半導体領域は第1のGaN系半導体領域の第1の半導体部にヘテロ接合を成すので、このヘテロ接合に沿って第1のGaN系半導体領域内に二次元反転層が生成される。電流経路を通過したキャリアは、この二次元反転層に沿って流れて広がるが、電流経路に電位勾配が生じない通常状態では電流が流れないのため、ノーマリオフである。
本発明の縦型半導体電子デバイスは、前記第4のGaN系半導体領域にショットキ接合を成す第1の電極を備えることができる。この縦型半導体電子デバイスはショットキバリアダイオードである。
このショットキバリアダイオードによれば、第2のGaN系半導体領域のバンドギャップは第4のGaN系半導体領域のバンドギャップよりも大きいので、第1の電極から空乏層は、第2のGaN系半導体領域では広がりにくい。このため、第2のGaN系半導体領域は、ショットキバリアダイオードにおけるパンチスルーの発生を低減する。一方、ショットキバリアダイオードが導通している時、第1の電極からのキャリアは、第3のGaN系半導体領域を通過して第1のGaN系半導体領域に至る。また、第1のGaN系半導体領域内の二次元反転層により、第1の電極からのキャリアは広がる。
本発明の縦型半導体電子デバイスは、前記第4のGaN系半導体領域上に設けられた第2導電型GaN系半導体領域と、前記第2導電型GaN系半導体領域にオーミック接合を成す第1の電極とを備えることができる。前記第4のGaN系半導体領域は第1導電型を有する。当該縦型半導体電子デバイスはpn接合ダイオードである。
このpn接合ダイオードによれば、第2のGaN系半導体領域のバンドギャップは第4のGaN系半導体領域のバンドギャップよりも大きいので、第2導電型GaN系半導体領域と第4のGaN系半導体領域とにより形成されるpn接合において伸びる空乏層は、第2のGaN系半導体領域では広がりにくい。このため、第2のGaN系半導体領域は、pn接合ダイオードにおけるパンチスルーの発生を低減する。一方、pn接合ダイオードが導通している時、第1の電極からのキャリアは、第3のGaN系半導体領域を通過して第1のGaN系半導体領域に至る。また、第1のGaN系半導体領域内の二次元反転層により、第1の電極からのキャリアは広がる。
本発明の縦型半導体電子デバイスは、前記第4のGaN系半導体領域上に設けられたi型GaN系半導体領域と、前記i型GaN系半導体領域上に設けられた第2導電型GaN系半導体領域と、前記第2導電型GaN系半導体領域にオーミック接合を成す第1の電極とをさらに備えることができる。前記第4のGaN系半導体領域は第1導電型を有する。縦型半導体電子デバイスはpin接合ダイオードである。
このpin接合ダイオードによれば、第2のGaN系半導体領域のバンドギャップは第4のGaN系半導体領域のバンドギャップよりも大きいので、第2導電型GaN系半導体領域、i型GaN系半導体領域および第4のGaN系半導体領域により形成されるpin接合において伸びる空乏層は、第2のGaN系半導体領域では広がりにくい。このため、第2のGaN系半導体領域は、pin接合ダイオードにおけるパンチスルーの発生を低減する。一方、pinダイオードが導通している時、第1の電極からのキャリアは、第3のGaN系半導体領域を通過して第1のGaN系半導体領域に至る。また、第1のGaN系半導体領域内の二次元反転層により、第1の電極からのキャリアは広がる。
本発明の縦型半導体電子デバイスでは、前記導電性支持基体は、第1および第2のエリアを含む裏面を有しており、前記裏面の前記第1および第2のエリアは前記主面の前記第1および第2のエリアにそれぞれ対応しており、当該縦型半導体電子デバイスは、前記裏面の前記第2のエリア上に設けられた第2の電極を更に備えることができる。
この縦型半導体電子デバイスによれば、第2の電極が裏面の第2のエリア上に設けられているので、裏面の電極は、第3のGaN系半導体領域と第1の電極を通過する軸から外されている。空乏層は、第3のGaN系半導体領域から導電性支持基体に向けて広がるだけでなく、第2のGaN系半導体領域に沿って第1のGaN系半導体領域内にも伸びる。所望のパンチスルー電圧を得るために必要な第1のGaN系半導体領域の厚さを小さくできる。第1のGaN系半導体領域を薄くできれば、第1のGaN系半導体領域に起因する直列抵抗を小さくできる。
本発明の縦型半導体電子デバイスは、前記第2のGaN系半導体領域上に設けられており第1導電型のGaN系半導体からなるソース領域と、前記ソース領域と前記第4のGaN系半導体領域との間に設けられており第2導電型のGaN系半導体からなるウエル領域と、前記ウエル領域上に設けられたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層上に設けられたゲート電極とを備えることができる。前記第4のGaN系半導体領域は第1導電型を有する。当該縦型半導体電子デバイスは縦型トランジスタである。
この縦型トランジスタによれば、ウエル領域がソース領域と第4のGaN系半導体領域との間に設けられている。ウエル領域と第4のGaN系半導体領域とのpn接合に生成される空乏層は、第2のGaN系半導体領域のバンドギャップは第4のGaN系半導体領域のバンドギャップよりも大きいので、第2のGaN系半導体領域では広がりにくい。このため、第2のGaN系半導体領域は、縦型トランジスタにおけるパンチスルーの発生を低減する。一方、縦型トランジスタが導通しているとき、ソース領域からのキャリアは、第3のGaN系半導体領域を通過して第1のGaN系半導体領域に至る。また、第1のGaN系半導体領域内の二次元反転層により、ソース領域からのキャリアは広がる。
本発明の縦型半導体電子デバイスでは、前記第1のGaN系半導体領域および前記第4のGaN系半導体領域はGaNから成り、前記第2のGaN系半導体領域はAlGa1−XNから成ることが好適である。この縦型半導体電子デバイスでは、AlGa1−XNにドーパントを添加しなくても、自発分極と界面応力に起因するピエゾ分極により、AlGa1−XN/GaNのヘテロ接合界面に二次元電子ガスが効果的に誘起され、且つ二次元電子ガスの移動度も高くできる。
本発明の縦型半導体電子デバイスでは、前記導電性支持基体の裏面から前記第1のGaN系半導体領域に到達するビア孔と、前記ビア孔内に設けられ前記第1のGaN系半導体領域に接続された導電体と、前記導電性支持基体の裏面に設けられ前記導電体に接続された第2の電極とを更に備えることができる。
この縦型半導体電子デバイスによれば、二次元反転層内のキャリアは、導電性支持基体の裏面から伸びるビア孔内の導電体を介して第2の電極に至る。このビア孔内の導電体を導電性支持基体の第1のエリアに到達するように設けることによって、第1のGaN系半導体領域に電位勾配を発生することができる。この電位勾配によって、二次元反転層を介したキャリアの広がりを助ける。
本発明の縦型半導体電子デバイスでは、前記導電性支持基体はGaN系支持基体を含み、前記GaN系支持基体は、第1の平均転位密度より大きい平均転位密度を有する第1の領域、前記第1の平均転位密度より小さい平均転位密度を有する第2の領域、および前記第1の平均転位密度より大きい平均転位密度を有する第3の領域を含み、前記第1のGaN系半導体領域は、前記GaN系支持基体の前記第1の領域上に位置する第1の領域、前記GaN系支持基体の前記第2の領域上に位置する第2の領域、および前記GaN系支持基体の前記第3の領域上に位置する第3の領域を含み、前記第2のGaN系半導体領域は、前記第1のGaN系半導体領域の前記第1の領域上に位置する第1の領域、前記第1のGaN系半導体領域の前記第2の領域上に位置する第2の領域、および前記第1のGaN系半導体領域の前記第3の領域上に位置する第3の領域を含み、前記第4のGaN系半導体領域は、前記第2のGaN系半導体領域の前記第1の領域上に位置する第1の領域、前記第2のGaN系半導体領域の前記第2の領域上に位置する第2の領域、および前記第2のGaN系半導体領域の前記第3の領域上に位置する第3の領域を含む。
この縦型半導体電子デバイスによれば、GaN系支持基体の第1の領域、第1のGaN系半導体領域の第1の領域、第2のGaN系半導体領域の第1の領域および第4のGaN系半導体領域の第1の領域は、高い転位密度を有する領域なので、その抵抗が低い。このため、二次元反転層内のキャリアは、高い転位密度を有する領域を介して第2の電極に到達する。一方、第1のGaN系半導体領域の第2の領域、第2のGaN系半導体領域の第2の領域、第3のGaN系半導体領域および第4のGaN系半導体領域の第2の領域は、低い転位密度を有する領域なので、高電界か印加されても、絶縁耐圧破壊が生じにくい。
本発明の縦型半導体電子デバイスでは前記導電性支持基体はGaNからなる。この縦型半導体電子デバイスによれば、導電性支持基体上の半導体領域は、優れる結晶性を有する。これらの半導体領域により、縦型半導体電子デバイスにおいて高い絶縁破壊電圧と高移動度が得られる。
本発明の縦型半導体電子デバイスでは、前記第3のGaN系半導体領域は第2のGaN系半導体領域に囲まれていることが好ましい。この縦型半導体電子デバイスによれば、電流アパーチャが電流障壁により囲まれており、また二次元反転層も電流アパーチャを囲むように形成される。このため、縦型半導体電子デバイスの直列抵抗を下げることができる。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明によれば、パンチスルーの発生を抑制すると共にオン抵抗の増加を抑制することが可能で、且つノーマリオフである縦型半導体電子デバイスが提供される。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る縦型半導体電子デバイスを説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、GaN系半導体を用いるパワー縦型半導体電子デバイスの主要部を概略的に示す図面である。この縦型半導体電子デバイス11は、導電性支持基体13と、第1のGaN系半導体領域15と、第2のGaN系半導体領域(電流障壁)17と、第3のGaN系半導体領域(電流経路)19と、第4のGaN系半導体領域21とを備える。導電性支持基体13の主面13aは、第1および第2のエリア13b、13cを含む。第1のGaN系半導体領域15は第1および第2の半導体部15b、15cを有しており、これらの第1および第2の半導体部15b、15cは、それぞれ導電性支持基体13の1および第2のエリア13b、13c上に位置している。第2のGaN系半導体領域17は、第1の半導体部15b上に位置しており、また第3のGaN系半導体領域19は、第2の半導体部13c上に位置している。第4のGaN系半導体領域21は、第2のGaN系半導体領域17および第3のGaN系半導体領域19上に設けられている。
第1のGaN系半導体領域13の材料はバンドギャップEg13を有し、第2のGaN系半導体領域17の材料はバンドギャップEg17を有し、第3のGaN系半導体領域19の材料はバンドギャップEg19を有し、第4のGaN系半導体領域の材料はバンドギャップEg21を有する。バンドギャップEg17はバンドギャップEg13よりも大きい。バンドギャップEg17はバンドギャップEg19よりも大きい。バンドギャップEg17はバンドギャップEg21よりも大きい。第2のGaN系半導体領域17は第1のGaN系半導体領域15の第1の半導体部15bにヘテロ接合25を成す。これにより、二次元反転層23が形成される。第1のGaN系半導体領域15は、第3のGaN系半導体領域19を介して第4のGaN系半導体領域21に電気的に接続される。二次元反転層23を形成するために好適な材料の組み合わせは、AlGaN/GaN、GaN/InGaNなどである。
この縦型半導体電子デバイス11によれば、第1の半導体部15b上には第2のGaN系半導体領域17が設けられていると共に、第2の半導体部15c上には第3のGaN系半導体領域19が設けられている。加えて、バンドギャップEg17はバンドギャップEg19よりも大きく、またバンドギャップEg21よりも大きい。これ故に、第2のGaN系半導体領域17は電流障壁として働くと共に、第3のGaN系半導体領域19は電流経路として働く。このため、第4のGaN系半導体領域21は、第3のGaN系半導体領域19を介して第1のGaN系半導体領域15に電気的に接続される。
加えて、第2のGaN系半導体領域17は第1の半導体部15bにヘテロ接合25を成すので、このヘテロ接合25に沿って第1のGaN系半導体領域15内に二次元反転層23が生成される。電流経路を通過したキャリアは、この二次元反転層23に沿って流れて広がる。
以上説明したように、この縦型半導体電子デバイス11によれば、パンチスルーの発生を抑制すると共に、オン抵抗の増加を抑制することが可能になる。
図2は、ショットキバリアダイオードを示す図面である。ショットキバリアダイオード11aは、導電性支持基体13と、第1のGaN系半導体領域15と、第2のGaN系半導体領域17と、第3のGaN系半導体領域19と、第4のGaN系半導体領域21と、第1の電極31とを備える。第1の電極31は、第4のGaN系半導体領域21にショットキ接合を成す。
このショットキバリアダイオード11aによれば、第2のGaN系半導体領域17の材料のバンドギャップEg17は第4のGaN系半導体領域21の材料のバンドギャップEg21よりも大きいので、第1の電極31から空乏層は、第2のGaN系半導体領域17では広がりにくい。このため、第2のGaN系半導体領域17は、ショットキバリアダイオードにおけるパンチスルーの発生を低減する。一方、ショットキバリアダイオード11aが導通している時、第1の電極31からのキャリアは、第3のGaN系半導体領域19を通過して第1のGaN系半導体領域15に至る。また、第1のGaN系半導体領域15内の二次元反転層23により、第1の電極31からのキャリアは広がる。
ショットキバリアダイオード11aでは、第1のGaN系半導体領域15はGaNから成り、第2のGaN系半導体領域17はAlGa1−XNから成り、第3のGaN系半導体領域19はGaNから成り、第4のGaN系半導体領域21はGaNから成ることが好適である。このショットキバリアダイオード11aによれば、AlGaNにドーパントを添加しなくても、自発分極と界面応力に起因するピエゾ分極により、AlGaN/GaNのヘテロ接合界面に二次元電子ガスが効果的に誘起され、且つ二次元電子ガスの移動度も高くできる。また、ピエゾ分極が小さい場合は、ドーピングを行うことによって二次元電子ガスを誘起することもできる。
ショットキバリアダイオード11aでは、第3のGaN系半導体領域19は第2のGaN系半導体領域17に囲まれていることが好ましい。電流経路が電流障壁により囲まれており、また二次元反転層23も電流経路を囲むように形成される。このため、第3のGaN系半導体領域19が電流アパーチャとして働き、ショットキバリアダイオード11aの直列抵抗を下げることができる。
ショットキバリアダイオード11aでは、導電性支持基体13はGaNからなることができる。導電性支持基体13上の半導体領域15、17、19、21は優れた結晶性を有する。これらの半導体領域15、17、19、21により、ショットキバリアダイオード11aでは高い絶縁破壊電圧と高移動度が得られる。
ショットキバリアダイオード11aでは、導電性支持基体13の裏面13dは第1および第2のエリア13e、13fを含む。裏面13dの第1および第2のエリア13e、13fは主面13aの第1および第2のエリア13b、13cにそれぞれ対応している。ショットキバリアダイオード11aでは、第2の電極33が、裏面13dの第2のエリア13f上に設けられている。ショットキバリアダイオード11aによれば、第2の電極33(オーミック電極)が裏面13dの第1のエリア13e上に設けられている。裏面の電極は、第3のGaN系半導体領域19と第1の電極31を通過する軸から外されているので、空乏層は、第3のGaN系半導体領域19から導電性支持基体13に向けて広がるだけでなく、第2のGaN系半導体領域17に沿って第1のGaN系半導体領域15内にも伸びる。所望のパンチスルー電圧を得るために必要な第1のGaN系半導体領域15の厚さを小さくできる。第1のGaN系半導体領域15を薄くできれば、第1のGaN系半導体領域15に起因する直列抵抗を小さくできる。
図3は、ショットキバリアダイオードの一例を示す図面である。ショットキバリアダイオード11bでは、導電性支持基体13は、裏面13dから第1のGaN系半導体領域15に到達するビア孔35を含むことができる。導電体37が、ビア孔35内に設けらており、第1のGaN系半導体領域15の第1の半導体部15bに接続される。本実施例においては、第2の電極33が導電性支持基体13の裏面13dの全面に設けられており、また導電体37に接続されている。
このショットキバリアダイオード11bによれば、第1の電極31からのキャリアは、電流経路I、Iとして示されるように、二次元反転層23および導電性支持基体13の裏面13dから伸びる導電体37を介して第2の電極33に至ると共に、電流経路Iとして示されるように、第1のGaN系半導体領域15の第2の半導体部15cおよび導電性支持基体13を介して第2の電極33に至る。この導電体37が、導電性支持基体13の第1のエリア13bに到達するように設けられると共に、第2のエリア13cには設けられないので、第1のGaN系半導体領域15に電位勾配を発生する。この電位勾配によって、二次元反転層23を介してキャリアをさらに広げる。導電体37は、例えばAl、Cuといった金属からなることができる。
図4は、ショットキバリアダイオードの一例を示す図面である。ショットキバリアダイオード11cでは、導電性支持基体13は、GaN系支持基体41を含む。GaN系支持基体41としては、例えば窒化ガリウム半導体が用いられる。GaN系支持基体41は、第1の領域41c、第2の領域41d、第3の領域41eを含む。第1の領域41cは、第1の平均転位密度D1より大きい平均転位密度D41cを有する。第2の領域41d、第1の平均転位密度D1より小さい平均転位密度D41dを有する。第3の領域41eは、第1の平均転位密度D1より大きい平均転位密度D41eを有する。第1のGaN系半導体領域15では、第1の領域15cは、GaN系支持基体41の第1の領域41c上に位置する。第2の領域15dは、GaN系支持基体41の第2の領域41d上に位置する。第3の領域15eは、GaN系支持基体41の第3の領域41e上に位置する。第2のGaN系半導体領域17では、第1の領域17cは、第1のGaN系半導体領域15の第1の領域15c上に位置する。第2の領域17dは、第1のGaN系半導体領域15の第2の領域15d上に位置する。第3の領域17eは、第1のGaN系半導体領域15の第3の領域15e上に位置する。第4のGaN系半導体領域21では、第1の領域21cは、第2のGaN系半導体領域17の第1の領域17c上に位置する。第2の領域21dは、第2のGaN系半導体領域17の第2の領域17d上に位置する。第3の領域21eは、第2のGaN系半導体領域17の第3の領域17e上に位置する。第1の領域41c、第1の領域15c、第1の領域17cおよび第1の領域21cは、高転位領域である。第2の領域41d、第2の領域15d、第2の領域17dおよび第2の領域21dは低転位領域である。第3の領域41e、第3の領域15e、第3の領域17eおよび第3の領域21eは高転位領域である。第3のGaN系半導体領域19は低転位領域である。例えば、低転位領域の転位密度は、10〜10cm−2程度であり、高転位領域の転位密度は、10〜1010cm−2程度である。また、高転位領域は、例えば、ストライプ状に伸びていることができ、高転位領域の間に低転位領域が位置している。或いは、高転位領域は、アレイ状に配列されていてもよく、低転位領域は単連結の領域である。
高い転位密度を有する領域41c、15c、41e、15eの抵抗が低い。このため、二次元反転層内のキャリアは、高い転位密度を有する領域を介して第2の電極33に到達する。一方、低い転位密度を有する領域15d、17d、19、21dに高電界が印加されても、絶縁耐圧破壊が生じにくい。
また、図5に示される一例のショットキバリアダイオード11dでは、絶縁体43が高転位領域21c、21eを覆うように設けられる。これによって、意図しない事態、例えば第1の電極21が高転位領域21c、21eに低い抵抗を介して接続されてしまう事態が避けられる。
次いで、pn接合ダイオードについて説明する。図6はpn接合ダイオードの一例を示す図面である。pn接合ダイオード11eは、図1に示された縦型半導体電子デバイスの構成に加えて、第2導電型GaN系半導体領域45を備える。第1の電極47はGaN系半導体領域45にオーミック接合を成す。第2導電型GaN系半導体領域45は、第4のGaN系半導体領域21上に設けられており、また第1導電型の第4のGaN系半導体領域21とpn接合を形成する。好適な実施例では、GaN系半導体領域45は第4のGaN系半導体領域21とホモ接合を形成する。また、GaN系半導体領域45のキャリア濃度は第4のGaN系半導体領域21のキャリア濃度よりも大きい。
pn接合ダイオード11eによれば、バンドギャップEg17はバンドギャップEg21よりも大きいので、GaN系半導体領域45と第4のGaN系半導体領域21とにより形成されるpn接合48において伸びる空乏層は、第2のGaN系半導体領域17では広がりにくい。故に、pn接合ダイオードにおけるパンチスルーの発生を低減するために、第2のGaN系半導体領域17は役立つ。一方、pnダイオード11eが導通している時、第1の電極47からのキャリアは、第3のGaN系半導体領域19を通過して第1のGaN系半導体領域15に至る。また、第1のGaN系半導体領域15内の二次元反転層により、第3のGaN系半導体領域19からのキャリアは広がる。
pn接合ダイオード11eでは、第2の電極33を支持基体裏面13dの全面に設けることができるが、図2に示されたショットキバリアダイオード11aのように、第2の電極33を裏面13dの第1のエリア13e上に設けてもよい。pn接合ダイオード11eに対しても、図3〜図5に示される変形例を適用することができ、この適用により、これらのショットキバリアダイオードにおける技術的な利点と同様な技術的な利点がpn接合ダイオードにも提供される。
次いで、pin接合ダイオードを説明する。図7はpin接合ダイオードの一例を示す図面である。pin接合ダイオード11fは、図1に示された縦型半導体電子デバイスの構成に加えて、第2導電型GaN系半導体領域45と第4のGaN系半導体領域21との間に設けられたi型GaN系半導体領域49を備える。第2導電型GaN系半導体領域45、第4のGaN系半導体領域21およびi型GaN系半導体領域49はpin接合50を形成する。好適な実施例では、GaN系半導体領域45、i型GaN系半導体領域49、第4のGaN系半導体領域21はホモ接合を形成する。また、GaN系半導体領域45のキャリア濃度は、第4のGaN系半導体領域21のキャリア濃度よりも大きい。
このpin接合ダイオード11fによれば、バンドギャップEg17はバンドギャップEg21よりも大きいので、GaN系半導体領域45、i型GaN系半導体領域49および第4のGaN系半導体領域21により形成されるpin接合において伸びる空乏層は、第2のGaN系半導体領域17では広がりにくい。このため、第2のGaN系半導体領域17は、pin接合ダイオード11fにおけるパンチスルーの発生を低減する。一方、pin接合ダイオード11fが導通している時、第1の電極47からびキャリアは、第3のGaN系半導体領域19を通過して第1のGaN系半導体領域15に至る。また、第1のGaN系半導体領域15内の二次元反転層23により、第3のGaN系半導体領域19からのキャリアは広がる。
pin接合ダイオード11fでは、第2の電極33を支持基体13の裏面13dの全面に設けることができるが、図2に示されたショットキバリアダイオード11aのように、第2の電極33を裏面13dの第1のエリア13e上に設けてもよい。pin接合ダイオード11fに対しても、図3〜図5に示されるような変形例を適用でき、この適用により、これらのショットキバリアダイオードにおける技術的な利点と同様な技術的な利点がpin接合ダイオードにも提供される。
次いで、金属−絶縁体−半導体(MIS)型トランジスタについて説明する。図8は、MIS型トランジスタの一例を示す断面図である。MIS型トランジスタ11gは、図1に示された縦型半導体電子デバイスの構成に加えて、ソース領域51と、ウエル領域53と、ゲート絶縁層55と、ゲート電極57とを備えることができる。第4のGaN系半導体領域21は第1導電型を有する。ソース領域51は、第1導電型のGaN系半導体からなり、また第2のGaN系半導体領域17上に設けられている。ウエル領域53は、第2導電型のGaN系半導体からなり、またソース領域51と第4のGaN系半導体領域21との間に設けられている。ウエル領域53は、第4のGaN系半導体領域21とpn接合60aを形成する。ソース領域51は、ウエル領域53によって第4のGaN系半導体領域21から分離される。ウエル領域53は、半導体積層体61の表面に現れており、ソース領域51を囲んでいる。ゲート絶縁層55は、ウエル領域53上に設けられている。ゲート電極57は、ゲート絶縁層55上に設けられている。ソース領域51は、ウエル領域53とpn接合60bを形成する。ウエル領域53の表層には、ゲート電極57からの電界に応じて反転層が形成される。この反転層を介して、ソース領域51は第4のGaN系半導体領域21と電気的に接続される。反転層の導電率は、ゲート電極57の電圧に応じて変更される。ソース領域51上には、ソース電極59が設けられており、好ましくは、ソース電極59はウエル領域55にも接続されている。
このMIS型トランジスタ11gによれば、pn接合60aに生成される空乏層は、バンドギャップEg17がバンドギャップEg21よりも大きいので、第2のGaN系半導体領域17では広がりにくい。このため、第2のGaN系半導体領域17は、MIS型トランジスタにおけるパンチスルーの発生を低減する。一方、MIS型トランジスタ11gが導通しているとき、ソース領域51からのキャリアは、第3のGaN系半導体領域19を通過して第1のGaN系半導体領域15に至る。また、第1のGaN系半導体領域15内の二次元反転層23により、ソース領域53からのキャリアは広がる。これらのキャリアは、第1のGaN系半導体領域(ドリフト領域)15および支持基体13を介して第2の電極33(ドレイン電極)に至る。
ウエル領域53が第2のGaN系半導体領域17上に設けられるので、pn接合60aによる空乏層は、第2のGaN系半導体領域17上の第4のGaN系半導体領域21内に伸びる。MIS型トランジスタ11gのパンチスルー電圧は向上される。また、この空乏層が第3のGaN系半導体領域19に伸びない。このため、第2の電極33を支持基体13の裏面13dの全面に設けても、MIS型トランジスタ11gにおいてパンチスルー電圧を引き下げることはない。
例えば、第1のGaN系半導体領域15はGaNから成り、第2のGaN系半導体領域17はAlGa1−XNから成り、第3のGaN系半導体領域19はGaNから成り、第4のGaN系半導体領域21はGaNから成ることが好適である。ソース領域51は、n型GaNからなることができる。ウエル領域53は、p型GaNからなることができる。ゲート絶縁層55として、酸化ガリウム(例えばGa)、窒化シリコン(例えばSiN)、酸化マグネシウム(例えばMgO)、酸化シリコン(例えばSiO)、酸化スカンジウム(例えばSc)などを用いることができる。
図9は、MIS型トランジスタの一例を示す図面である。MIS型トランジスタ11hでは、導電性支持基体13は、図4に示されるようなビア孔35を含むことができる。ビア孔35内に設けられた導電体37が、裏面13dから第1のGaN系半導体領域15の第1の半導体部15bに接続されている。また、導電体37は、導電性支持基体13の裏面13dの全面に設けられた第2の電極33に接続されている。導電体37とウエル領域53との間には、第2のGaN系半導体領域17が位置している。
このMIS型トランジスタ11hによれば、ソース電極51からのキャリアは、電流経路I、Iに示されるように、二次元反転層23および導電性支持基体13の裏面13dから伸びる導電体37を介して第2の電極33に至ると共に、電流経路Iに示されるように、第2の半導体部15cおよび導電性支持基体13を介して第2の電極33に至る。この導電体37は、第1のGaN系半導体領域15に電位勾配を発生する。この電位勾配によって、二次元反転層23を介したキャリアの広がりをさらに助けることができる。
図10は、MIS型トランジスタの一例を示す図面である。MIS型トランジスタ11iでは、図4に示されるように、導電性支持基体13は、第1の領域41c、第2の領域41d、第3の領域41eを含むGaN系支持基体41を含む。GaN系支持基体41としては、例えばGaNが用いられる。ウエル領域53は、第4のGaN系半導体領域21の第2の領域21d内に位置している。図4に示されるようにショットキバリアダイオードと同様に、MIS型トランジスタ11iの高転位領域では、第1の領域41c、第1の領域15c、第1の領域17cおよび第1の領域21cが順に配置される。低転位領域では、第2の領域41d、第2の領域15d、第2の領域17dおよび第2の領域21dが配置される。高転位領域では、第3の領域41e、第3の領域15e、第3の領域17eおよび第3の領域21eが配置される。第3のGaN系半導体領域19は低転位領域にあり、またソース領域51およびウエル領域53は低転位領域にある。
MIS型トランジスタ11iでは、高い転位密度を有する領域41c、15c、41e、15eの抵抗が低い。このため、二次元反転層内のキャリアは、高い転位密度を有する領域を介して第2の電極33に到達する。一方、低い転位密度を有する領域15d、17d、19、21dに高電界が印加されても、MIS型トランジスタ11iの絶縁耐圧破壊が生じにくい。
また、図11に示される一例のMIS型トランジスタ11jでは、絶縁体43が高転位領域21c、21eを覆うように設けられる。これによって、意図しない事態、例えばソース電極59が高転位領域21c、21eに低い抵抗を介して接続されてしまう事態が避けられる。
(実施例)
GaAs、Si、GaN、SiCなどのn型導電性基板上に、i−AlGaN/n−GaN積層を有機金属気相成長(MOVPE)法により成長する。n−GaNは、第3ドリフト領域のために用いられ、またi−AlGaN層はバリア領域のための用いられる。この後、i−AlGaN層上にフォトリソグラフィによりマスクパターンを形成すると共に、このマスクを用いて反応性イオンエッチング法でi−AlGaN層の一部をエッチングしてi−AlGaN層に開口を形成する。マスクを除去した後、n−GaNを全面に再成長することにより、i−AlGaN層上および開口内にn−GaNを堆積する。この結果、n−GaN/i−AlGaN/n−GaNからなる半導体積層構造が形成される。i−AlGaN層の開口には、第2のドリフト層となるn−GaNからなる電流アパーチャ領域が設けられている。i−AlGaN層および電流アパーチャ領域上には、第1のドリフト層となるn−GaNが設けられている。i−AlGaN/n−GaN積層のヘテロ接合界面には、ピエゾ効果による2次元電子ガスが誘起され、この2次元電子ガスは高移動度である共に電子密度が高いので、界面に沿って広がった低抵抗層として働く。電流アパーチャ上方には、Pt/Auからなる直径200μmのn型ショットキ電極が形成される。n型ショットキ電極は、上記の金属膜を電子ビーム蒸着すると共に、リフトオフ法を用いてパターン形成される。n型導電性基板の裏面には、Ti/Al/Ti/Auからなるn型オーミック電極が形成される。上記の金属膜が蒸着法もしくはスパッタ法などにより形成された後に、金属膜にはリフトオフ法を用いてパターンが形成される。n型オーミック電極は、電流アパーチャおよびショットキ電極に対応する裏面エリアには形成されない。これらの工程により、縦型のショットキバリアダイオードが作製される。
高出力のパワー用縦型半導体デバイスにおいて、絶縁耐圧を高くするためには、逆バイアス時に高い電界がかかる半導体層のキャリア濃度が低いことがよい。しかしながら、該半導体層のキャリア濃度が低い半導体デバイスでは、空乏層が裏面電極まで伸びてしまうと、パンチスルーが発生する。これ故に、パンチスルー耐圧が低くならないように、半導体層の厚みが大きくする必要がある。半導体層の厚みが大きくすると、オン抵抗の増加になる。
本実施の形態の縦型半導体素子が非導通のとき、電流アパーチャ領域が設けられずバリア領域が設けられた部分において第1のドリフト層が全体的に空乏化して空乏層がバリア領域に到達しても、バリア領域のバンドギャップが広いので、バリア領域内に空乏層が広がりにくく、且つバリア領域の広いバンドギャップのため絶縁耐圧が確保される。他方、十分な絶縁耐圧を得るために、電流アパーチャ領域がある部分のキャリア濃度を低くする。また、パンチスルーしないように特に第3のドリフト領域の厚さは充分な大きさにする。縦型半導体素子が導通のとき、第1の電極からの電流は電流アパーチャ領域を通るとともに、ヘテロ接合界面に誘起された2次元電子ガスによる低抵抗層を流れて広がりながら第3のドリフト層を下部電極に向けて流れる。2次元電子ガスは、縦型半導体素子のオン抵抗を下げるために役立つ。
基板の裏面に設けられる第2の電極は、半導体積層の表面に設けられる第1の電極および電流アパーチャ領域を通過する筒状の領域からはずれているので、空乏層が電流アパーチャ領域から斜め方向に伸びる。このため、所望のパンチスルー電圧を得るための第3のドリフト層の厚みを薄くできる。これ故に、縦型半導体素子がオン抵抗を小さくできる。
第1、第2および第3のドリフト領域をGaNで形成すると共に、バリア領域をAlGaNで形成することによって、AlGaNにドーパントを加えることなく自発分極と界面応力に起因するピエゾ分極により、AlGaN/GaNヘテロ接合界面に2次元電子ガスが誘起され、且つ2次元電子ガスの移動度も高くできるため、低抵抗層が容易に形成できる。
本実施の形態では、半導体基板を貫通する金属バイア(Via)を設ければ、ヘテロ接合界面に誘起された2次元電子ガスによる低抵抗層により電流をより広げることができる。金属バイアを電流アパーチャ領域から隔置すれば、2次元電子ガスによる低抵抗層に電位勾配を形成することができ、電流はより広がり易くなる。縦型半導体素子のオン抵抗を下げるために好適である。
金属バイアに替えて(または、金属バイアと共に)、導電性基板からの貫通転位による高欠陥密度領域を利用することができる。高欠陥密度領域は低抵抗であるので、基板の高欠陥密度領域に対してバリア領域を貫通すると共に電流アパーチャ領域を避けるように半導体積層を形成することによって、縦型半導体素子の低オン抵抗に寄与する電流経路が提供される。この経路により、上部電極と下部電極とは電流経路(第1のドリフト層、電流アパーチャ領域、2次元電子ガス、および高欠陥密度領域)により接続される。また、金属バイアに替えて(または、金属バイアと共に)、極性面がその周辺と反転若しくは大きくずれている、位置制御された反転相領域を用いても、低抵抗なので、同様な効果が得られる。
第1、第2および第3のドリフト領域並びにバリア領域のための半導体積層構造をGaN基板上に形成すれば、格子整合させてドリフト領域をGaN基板上に成長する事ができる。半導体積層構造における結晶性が向上する。つまり、積層構造の転位密度は低くなるため、各ドリフト層は、高い絶縁破壊電界強度および高い移動度を示す。また、転位密度および高転位領域の配置を制御したGaN基板を用いれば、高欠陥密度領域を利用することが容易になる。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本実施の形態では、例えば、ダイオード、MIS型トランジスタといったパワー半導体デバイスを説明したけれども、本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。また、本実施の形態では、MIS縦型トランジスタについて例示的に説明しているけれども、本発明の縦型トランジスタはMOS縦型トランジスタであってもよい。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
図1は、GaN系半導体を用いる縦型半導体電子デバイスの主要部を概略的に示す図面である。 図2は、ショットキバリアダイオードを示す図面である。 図3は、ショットキバリアダイオードの一例を示す図面である。 図4は、ショットキバリアダイオードの一例を示す図面である。 図5は、ショットキバリアダイオードの一例を示す図面である。 図6はpn接合ダイオードの一例を示す図面である。 図7はpin接合ダイオードの一例を示す図面である。 図8は、MIS型トランジスタの一例を示す断面図である。 図9は、MIS型トランジスタの一例を示す図面である。 図10は、MIS型トランジスタの一例を示す図面である。 図11は、MIS型トランジスタの一例を示す図面である。
符号の説明
11…縦型半導体電子デバイス、11a、11b、11c、11d…ショットキバリアダイオード、11e…pn接合ダイオード、11f…pin接合ダイオード、11g、11h、11i、11j…MIS型トランジスタ、13…導電性支持基体、13a…導電性支持基体主面、13b、13c…主面の第1および第2のエリア、13d…導電性支持基体裏面、13e、13f…裏面の第1および第2のエリア、15…第1のGaN系半導体領域、15b、15c…第1および第2の半導体部、17…第2のGaN系半導体領域(電流障壁)、19…第3のGaN系半導体領域(電流経路)、21…第4のGaN系半導体領域、23…二次元反転層、25…ヘテロ接合、31…第1の電極、33…第2の電極、35…ビア孔、37…導電体、41…GaN系支持基体、15c、17c、21c、41c…第1の領域(高転位領域)、15d、17d、21d、41d…第2の領域(低転位領域)、15e、17e、21e、41e…第3の領域(高転位領域)、43…絶縁体、45…第2導電型GaN系半導体領域、47…第1の電極、48…pn接合、49…i型GaN系半導体領域、51…ソース領域、53…ウエル領域、55…ゲート絶縁層、57…ゲート電極、59…ソース電極、60a、60b…pn接合

Claims (10)

  1. 窒化ガリウム系半導体を用いる縦型半導体電子デバイスであって、
    第1および第2のエリアを含む主面を有する導電性支持基体と、
    前記導電性支持基体の前記1および第2のエリア上にそれぞれ設けられた第1および第2の半導体部を有する第1の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第1の半導体部上に設けられており電流障壁のための第2の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第2の半導体部上に設けられており電流経路のための第3の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域および前記第3の窒化ガリウム系半導体領域上に設けられた第4の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第4の窒化ガリウム系半導体領域にショットキ接合を成す第1の電極と
    を備え、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップは前記第3の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップよりも大きく、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップは前記第4の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップよりも大きく、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域は前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第2の半導体部にヘテロ接合を成し、
    当該縦型半導体電子デバイスはショットキバリアダイオードである、ことを特徴とする縦型半導体電子デバイス。
  2. 窒化ガリウム系半導体を用いる縦型半導体電子デバイスであって、
    第1および第2のエリアを含む主面を有する導電性支持基体と、
    前記導電性支持基体の前記1および第2のエリア上にそれぞれ設けられた第1および第2の半導体部を有する第1の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第1の半導体部上に設けられており電流障壁のための第2の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第2の半導体部上に設けられており電流経路のための第3の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域および前記第3の窒化ガリウム系半導体領域上に設けられた第4の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第4の窒化ガリウム系半導体領域上に設けられた第2導電型窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第2導電型窒化ガリウム系半導体領域にオーミック接合を成す第1の電極と
    を備え、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップは前記第3の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップよりも大きく、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップは前記第4の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップよりも大きく、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域は前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第2の半導体部にヘテロ接合を成し、
    前記第4の窒化ガリウム系半導体領域は第1導電型を有しており、
    当該縦型半導体電子デバイスはpn接合ダイオードである、ことを特徴とする縦型半導体電子デバイス。
  3. 窒化ガリウム系半導体を用いる縦型半導体電子デバイスであって、
    第1および第2のエリアを含む主面を有する導電性支持基体と、
    前記導電性支持基体の前記1および第2のエリア上にそれぞれ設けられた第1および第2の半導体部を有する第1の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第1の半導体部上に設けられており電流障壁のための第2の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第2の半導体部上に設けられており電流経路のための第3の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域および前記第3の窒化ガリウム系半導体領域上に設けられており第4の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第4の窒化ガリウム系半導体領域上に設けられたi型窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記i型窒化ガリウム系半導体領域上に設けられた第2導電型窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第2導電型窒化ガリウム系半導体領域にオーミック接合を成す第1の電極と
    を備え、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップは前記第3の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップよりも大きく、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップは前記第4の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップよりも大きく、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域は前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第2の半導体部にヘテロ接合を成し、
    前記第4の窒化ガリウム系半導体領域は第1導電型を有しており、
    当該縦型半導体電子デバイスはpin接合ダイオードである、ことを特徴とする縦型半導体電子デバイス。
  4. 窒化ガリウム系半導体を用いる縦型半導体電子デバイスであって、
    第1および第2のエリアを含む主面を有する導電性支持基体と、
    前記導電性支持基体の前記1および第2のエリア上にそれぞれ設けられた第1および第2の半導体部を有する第1の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第1の半導体部上に設けられており電流障壁のためのた第2の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第2の半導体部上に設けられており電流経路のための第3の窒化ガリウム系半導体領域と
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域および前記第3の窒化ガリウム系半導体領域上に設けられた第4の窒化ガリウム系半導体領域と
    を備え、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップは前記第3の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップよりも大きく、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップは前記第4の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップよりも大きく、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域は前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第2の半導体部にヘテロ接合を成す、ことを特徴とする縦型半導体電子デバイス。
  5. 前記導電性支持基体は、第1および第2のエリアを含む裏面を有しており、
    前記裏面の前記第1および第2のエリアは前記主面の前記第1および第2のエリアにそれぞれ対応しており、
    当該縦型半導体電子デバイスは、前記裏面の前記第1のエリア上に設けられた第2の電極を更に備える、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載された縦型半導体電子デバイス。
  6. 窒化ガリウム系半導体を用いる縦型半導体電子デバイスであって、
    第1および第2のエリアを含む主面を有する導電性支持基体と、
    前記導電性支持基体の前記1および第2のエリア上にそれぞれ設けられた第1および第2の半導体部を有する第1の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第1の半導体部上に設けられており電流障壁のための第2の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第2の半導体部上に設けられており電流アパーチャのための第3の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域および前記第3の窒化ガリウム系半導体領域上に設けられた第4の窒化ガリウム系半導体領域と、
    前記第2および第4の窒化ガリウム系半導体領域上に設けられており第1導電型の窒化ガリウム系半導体からなるソース領域と、
    前記ソース領域と前記第4の窒化ガリウム系半導体領域との間に設けられており第2導電型の窒化ガリウム系半導体からなるウエル領域と、
    前記ウエル領域上に設けられたゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層上に設けられたゲート電極と
    を備え、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップは前記第3の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップよりも大きく、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップは前記第4の窒化ガリウム系半導体領域のバンドギャップよりも大きく、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域は前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第2の半導体部にヘテロ接合を成し、
    前記第4の窒化ガリウム系半導体領域は第1導電型を有しており、
    当該縦型半導体電子デバイスは縦型トランジスタである、ことを特徴とする縦型半導体電子デバイス。
  7. 前記第1の窒化ガリウム系半導体領域はGaNから成り、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域はAlGa1−XNから成り、
    前記第4の窒化ガリウム系半導体領域はGaNから成る、ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載された縦型半導体電子デバイス。
  8. 該導電性支持基体の裏面から前記第1の窒化ガリウム系半導体領域に到達するビア孔と、
    前記ビア孔内に設けられ前記第1の窒化ガリウム系半導体領域に接続された導電体と、
    前記導電性支持基体の裏面に設けられており前記導電体に接続された第2の電極と
    を更に備える、ことを特徴とする請求項1〜請求項4および請求項6のいずれか一項に記載された縦型半導体電子デバイス。
  9. 前記導電性支持基体は窒化ガリウム系支持基体を含み、
    前記窒化ガリウム系支持基体は、第1の平均転位密度より大きい平均転位密度を有する第1の領域、前記第1の平均転位密度より小さい平均転位密度を有する第2の領域、および前記第1の平均転位密度より大きい平均転位密度を有する第3の領域を含み、
    前記第1の窒化ガリウム系半導体領域は、前記窒化ガリウム系支持基体の前記第1の領域上に位置する第1の領域、前記窒化ガリウム系支持基体の前記第2の領域上に位置する第2の領域、および前記窒化ガリウム系支持基体の前記第3の領域上に位置する第3の領域を含み、
    前記第2の窒化ガリウム系半導体領域は、前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第1の領域上に位置する第1の領域、前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第2の領域上に位置する第2の領域、および前記第1の窒化ガリウム系半導体領域の前記第3の領域上に位置する第3の領域を含み、
    前記第4の窒化ガリウム系半導体領域は、前記第2の窒化ガリウム系半導体領域の前記第1の領域上に位置する第1の領域、前記第2の窒化ガリウム系半導体領域の前記第2の領域上に位置する第2の領域、および前記第2の窒化ガリウム系半導体領域の前記第3の領域上に位置する第3の領域を含む、ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載された縦型半導体電子デバイス。
  10. 前記導電性支持基体は窒化ガリウムからなる、ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載された縦型半導体電子デバイス。
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